JP6720783B2 - 車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置 - Google Patents

車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置 Download PDF

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Description

本開示は、走行中の自車両が走行レーンを逸脱するかどうかを判定する車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置に関する。
従来例としては、自車両1が走行する車線の中央を検出し、検出した車線の中央に対する自車両1の中心位置の横偏倚量が所定の閾値を越えた時に車線逸脱を判定するコントロールユニット10を備える。コントロールユニット10は、上記閾値として自車両進行方向右側への偏倚量に対する値と、左側への偏倚量に対する閾値とを個別に設定すると共に、自車両1において運転者が位置する側の閾値を反対側の閾値よりも小さな値に設定する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−162127号公報
しかしながら、従来例にあっては、レーン逸脱の判定閾値を運転席位置が右側か左側かのみで変更(シフト)させているので、運転者への操作支援には効果が認められるが、車両停止まで制御する自動運転においては直接的な効果が望めない。例えば、車速に関係なくレーン逸脱閾値を一定とすると、高速時には、逸脱判定後に自動運転にて制動制御を実行しても間に合わない。低速時には、そのまま自動運転モードで継続可能なのにレーン逸脱と判定をしてしまい不必要に停車する、といった問題が発生する。
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、自車両の走行中、レーン逸脱対応の余裕時間が適切になるレーン逸脱判定を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、車両のレーン逸脱判定方法において、
車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を算出する。
算出された前記最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすいレーン逸脱閾値を設定する。
走行中において逸脱方向の白線から自車両の中心までの距離である自車両の横位置情報が、レーン逸脱閾値以下になるとレーン逸脱と判定する。
最大横移動量を算出するとき、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する。
上記のように、自車両に発生し得る最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすいレーン逸脱閾値を設定することで、自車両の走行中、レーン逸脱対応の余裕時間が適切になるレーン逸脱判定を実現することができる。加えて、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定して最大横移動量を算出することで、自動運転モードによる走行中にレーン逸脱し得ると判定されたとき、走行レーン内に留まる位置に自車両を自動停止させることができる。
実施例1のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置が適用された自動運転車両の自動運転システムを示すブロック構成図である。 実施例1のコントロールユニットにて実行される車速・ヨーレートを考慮したレーン逸脱判定を有する自動運転制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1での自車両の走行及び挙動に伴う最大横移動量Δy*の算出概要を示す説明図である。 実施例1での最大横移動量Δy*の要素Δy1の算出概要を示す説明図である。 実施例1での最大横移動量Δy*の要素Δy2の算出概要を示す説明図である。 実施例1での車両制動をかけた際の最大横移動量Δy*の考え方を示す説明図である。 実施例1のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置が適用された自動運転車両の自動運転システムを示すブロック構成図である。 実施例2のコントロールユニットにて実行される車速・ヨーレートを考慮したレーン逸脱判定を有する自動運転制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1での車両制動をかけた際のレーン逸脱閾値y*(t)の考え方を示す説明図である。 実施例2での自己位置推定係数とセンシング系誤差修正係数の考え方を示す説明図である。
以下、本開示による車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置を実現する最良の実施形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置は、自動運転モードにより自車両を走行させる走行制御、自動運転走行中にレーン逸脱との判定により自車両を停止させる制動制御を実行する自動運転車両に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「レーン逸脱判定による自動運転制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置が適用された自動運転車両の自動運転システムを示すブロック構成図である。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
自動運転システムは、自動運転モードを選択すると、走行レーン(走行車線)のセンタ基準で候補ラインを設定し、自車両の前後方向中心線がその候補ラインの接線と一致する走行ができるように、自動的に走行制御する。この自動運転システムは、図1に示すように、自車速検出手段1と、ヨーレート検出手段2と、車線映像撮影手段3と、物体検出手段4と、コントロールユニット5と、車両制御手段6と、を備えている。このように、自車速検出手段1とヨーレート検出手段2を有することで、自車両における速度及び姿勢に関する運動状態量を得るようにしている。
自車速検出手段1は、自車両の速度や走行距離を演算するための車速情報を取得する車速センサや車輪速センサに代表される手段である。自車速検出手段1からの自車速検出情報は、コントロールユニット5に出力される。
ヨーレート検出手段2は、自車両の重心点を通る鉛直軸周りの回転角速度であるヨーレート情報を取得するヨーレートセンサに代表される手段である。ヨーレート検出手段2からのヨーレート検出情報は、コントロールユニット5に出力される。
車線映像撮影手段3は、自車両の外周位置に複数個設けられ、車線映像が含まれる自車両の外部環境を撮影する車載カメラに代表される手段である。車線映像撮影手段3からの車線映像情報は、コントロールユニット5に出力される。
物体検出手段4は、自車両から赤外線レーザーを照射し、物体からの反射により物体の存在を検出すると共に、その反射の度合いで物体までの距離を測定するレーザレンジファインダに代表される手段である。物体検出手段4からの物体検出情報は、コントロールユニット5に出力される。なお、レーザレンジファインダにより検出された物体までの距離情報は、ポイントクラウド情報として取得できるようになっている。さらに、物体検出手段4としては、レーザレンジファインダの他に、超音波を利用するクリアランスソナーやステレオカメラ等を用い、物体の検出や物体までの距離を検出してもよい。
コントロールユニット5は、CPU,ROM,RAM等から構成され、自車両と走行車線における左右白線までの相対位置関係を定量的に把握することが可能である。このコントロールユニット5は、図1に示すように、車線白線検出部51と、他車両検出部52と、状況判断部53と、最大横移動量算出部54と、レーン逸脱閾値設定部55と、走行車線検出部56と、レーン逸脱判定部57と、を有する。
車線白線検出部51は、車線映像撮影手段3からの車線映像情報に基づいて、走行レーンの境界線である車線白線を検出する。
他車両検出部52は、車線映像撮影手段3からの車線映像情報と、物体検出手段4からの物体検出情報とに基づいて、自車両の周囲に存在する他車両を検出する。
状況判断部53は、自車速検出手段1からの自車速検出情報と、ヨーレート検出手段2からのヨーレート検出情報と、車線白線検出部51からの車線白線検出情報と、を入力する。そして、これらの入力情報に基づき、自車両における速度及び姿勢に関する運動状態量を含む自車両の走行状況を判断する。
最大横移動量算出部54は、状況判断部53からの自車両における速度及び姿勢に関する運動状態量の情報に基づき、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を算出する。この最大横移動量算出部54では、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、その間に生じる想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量を、最大横移動量とみなして算出する。
レーン逸脱閾値設定部55は、最大横移動量算出部54から取得された最大横移動量を用いてレーン逸脱閾値を設定する。このレーン逸脱閾値は、最大横移動量算出部54にて算出された最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすい値に設定する。
走行車線検出部56は、状況判断部53からの走行状況情報に基づいて、自車両が走行可能な走行車線(走行レーン)を検出する。
レーン逸脱判定部57は、他車両検出部52からの他車両検出情報と、走行車線検出部56からの走行車線検出情報と、に基づいて、自車両の横位置情報を取得する。そして、自車両の横位置情報による白線までの距離とレーン逸脱閾値設定部55からのレーン逸脱閾値との比較により、自車両のレーン逸脱の有無を判定する。ここで、手動運転時や運転支援時等であって自動運転モードが選択されていないときには、自車両の横位置情報を、取得された走行レーン上での自車両の位置とし、白線までの距離を算出する。一方、自動運転モードの選択時には、自車両の横位置情報を、自動運転モードでの候補ラインである走行レーンのセンタ位置とし、白線までの距離を算出する。
即ち、自動運転モードが前提の場合、走行レーンのセンタ位置から白線までの距離が設定されたレーン逸脱閾値を超えていると、レーン逸脱していないと判定し、自動運転モードを継続する指令を車両制御手段6に出力する。一方、走行レーンのセンタ位置から白線までの距離が設定されたレーン逸脱閾値以下になると、レーン逸脱と判定し、自車両を制動制御により停止する指令を車両制御手段6に出力する。
車両制御手段6は、コントロールユニット5からの制御指令と、図外の車輪速センサからの車輪速センサ信号と、図外の操舵角センサからの操舵角センサ信号を入力する。そして、レーン逸脱判定部57から自動運転モードを継続する指令を入力すると、走行レーンのセンタ基準により生成された候補ラインに沿って自車両を走行させる自動運転制御指令をアクチュエータに出力する。又、レーン逸脱判定部57から自車両を停止する指令を入力すると、所定の停止距離の位置で自車両を自動停止させる停車制御指令をアクチュエータに出力する。なお、アクチュエータとしては、自動運転モードのために必要とされる駆動アクチュエータ、制動アクチュエータ、転舵アクチュエータ、セレクトレンジ位置アクチュエータ等が設けられている。
[レーン逸脱判定による自動運転制御処理構成]
図2は、実施例1のコントロールユニット5にて実行される車速・ヨーレートを考慮したレーン逸脱判定を有する自動運転制御処理の流れを示す。以下、自動運転制御処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。なお、この自動運転制御処理は「自動運転モード」の選択により開始される。
ステップS1では、車両パラメータを読み込み、ステップS2へ進む。
ここで、「車両パラメータ」とは、車両横幅W、車両回転中心〜車両前端隅部の長さLd、車速と停止距離のプロファイルのことをいう。
ステップS2では、ステップS1での車両パラメータの読み込みに続き、時々刻々における各種物理量を読み込み、ステップS3へ進む。
ここで、「各種物理量」とは、車速V、横位置、想定最大ヨーレートγ、ヨー角φ(ヨーレートγから導出)のことをいう。
ステップS3では、ステップS2での各種物理量の読み込みに続き、想定最大ヨーレートベースで車両横移動量y1を算出し、ステップS4へ進む。
ここで、車両横移動量y1の算出は、
y1=(VΔt)・sinφ …(1)
の式を用いる。
ステップS4では、ステップS3での車両横移動量y1の算出に続き、想定最大ヨーレートベースで回転に伴う車体横変位量y2を算出し、ステップS5へ進む。
ここで、車体横変位量y2の算出は、
y2=Ld・sin(φ+θ) …(2)
の式を用いる。なお、「θ」は、車両前後方向中心線上から車両前隅部の車両前後方向に対する見開き角である。
ステップS5では、ステップS4での車体横変位量y2の算出に続き、想定最大ヨーレートベースで、車両制動後から車両停止距離までの間の横移動量ysを算出し、ステップS6へ進む。
ここで、横移動量ysの算出は、
ys=ΔDs・sinφ …(3)
の式を用いる。なお、「ΔDs」は、Δt後に自車両に制動をかけた際に、発生せざるを得ない最小制動距離である。
ステップS6では、ステップS5での横移動量ysの算出に続き、レーン逸脱閾値y*を算出し、ステップS7へ進む。
ここで、レーン逸脱閾値y*の算出は、
y*=y1+y2+ys …(4)
の式を用いる。
ステップS7では、ステップS6でのレーン逸脱閾値y*の算出に続き、車線白線の検出により、自車両の中心に対する白線までの距離T/2(T:車線幅)を算出し、ステップS8へ進む。
ここで、自車両の中心に対する白線までの距離としては、自動運転モードでの走行により車線幅Tのセンタ位置を維持しながら自車両が走行していることを想定して距離T/2で与えている。
ステップS8では、ステップS7での自車両の中心に対する白線までの距離T/2の算出に続き、{(VΔt)・sinφ+Ld・sin(φ+θ)+ΔDs・sinφ}<T/2であるか否かを判定する。YES(y*<T/2)の場合はステップS9へ進み、NO(y*≧T/2)の場合はステップS10へ進む。
ここで、ステップS8で用いられる
{(VΔt)・sinφ+Ld・sin(φ+θ)+ΔDs・sinφ}<T/2 …(5)
の関係式のうち、上記(1)〜(4)式により得られる左辺は、自車両に発生し得る最大横移動量を用いて設定されたレーン逸脱閾値y*である。
ステップS9では、ステップS8でのy*<T/2であるとの判定に続き、レーン逸脱していないと判定し、自動運転モードを継続し、リターンへ進む。
ステップS10では、ステップS8でのy*≧T/2であるとの判定に続き、レーン逸脱と判定し、設定された制動制御により所定の停止距離で停止し、エンドへ進む。なお、エンドへ進むと、リセット処理等が行われる。
次に、作用を説明する。
実施例1の作用を、「レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用」、「レーン逸脱閾値の設定作用」、「レーン逸脱判定の特徴作用」に分けて説明する。
[レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用]
以下、図2のフローチャートに基づき、レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用を説明する。
自動運転モードでの走行中、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進む。ステップS3では、想定最大ヨーレートベースで車両横移動量y1が算出される。ステップS4では、想定最大ヨーレートベースで回転に伴う車体横変位量y2が算出される。ステップS5では、想定最大ヨーレートベースで、車両制動後から車両停止距離までの間の横移動量ysが算出される。そして、ステップS6では、レーン逸脱閾値y*が、想定最大ヨーレートベースで算出された車両横移動量y1と車体横変位量y2と横移動量ysとを加算して算出される。ステップS7では、車線白線の検出により、自車両の中心に対する白線までの距離T/2が算出される。
そして、ステップS7からステップS8へと進むと、ステップS8では、距離T/2がレーン逸脱閾値y*を超えているか否かが判定される。ステップS8にてy*<T/2であると判定されると、ステップS8からステップS9へ進み、ステップS9では、レーン逸脱していないと判定され、自動運転モードが継続される。さらに、y*<T/2と判定されている間は、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む流れが繰り返され、自動運転モードが継続される。
一方、ステップS8にてy*≧T/2であると判定されると、ステップS8からステップS10へ進み、ステップS10では、レーン逸脱と判定され、設定された制動制御によって所定の停止距離で自車両を停止される制御が行われる。
このように、レーン逸脱判定による自動運転制御処理においては、このまま自車両が自動運転モードによる走行を維持してもレーン逸脱をすることがないとの情報を、自動運転モードの継続条件として常に監視するようにしている。そして、このまま自車両が自動運転モードによる走行を維持するとレーン逸脱をする可能性があると判断されると、自動運転モードを停止し、自車両を走行レーンから逸脱することがない位置で自動停車させるようにしている。
[レーン逸脱閾値の設定作用]
実施例1において、自動運転モードでの走行中、モード継続/モード停止を決めるレーン逸脱判定で用いられるレーン逸脱閾値y*の設定作用を、図3〜図6に基づいて説明する。
自車両は、図3に示すように、t=0からt=Δtまでの間に車速Vにて距離ΔDを走行し、t=Δtにて制動をかけるものとし、その間はヨーレートγにてヨー角φの回転移動を伴うものとする。即ち、ヨー角φは、φ=γ・Δtである。自車両としては、t=Δtにおいて制動をかけられ、その後、制動距離ΔDsを経て停止する。
この時、自車両としては、t=0における自車両の位置に対してy*だけ横移動すると考えられる。制動距離ΔDsを路面状況や温度等を勘案した上での車速Vに対する必要制動距離とし、予め車速Vと制動距離ΔDsの関係(プロファイル)が得られていれば、上記y*は、t=Δtにおける“自車両が発生し得る最大横移動量”とおくことができる。よって、図3において、y*による横移動量が走路境界を示す左側白線よりも大きくなると、自車両はレーン逸脱したと判定できるので、このy*を「レーン逸脱閾値」として定義する。
以下、レーン逸脱閾値y*の算出方法を、図4及び図5を用いて説明する。レーン逸脱閾値y*は、図4に示すように、下記の3つの車両挙動に伴う横移動量の和として考えることができる。
1.Δy1:Δtの間にΔDを走行する際、発生したヨー角φで生じる車両並進成分の横移動量(Δy1:車両横移動量)
2.Δy2:Δtの間にΔDを走行する際、発生したヨー角φで生じる車両回転成分の横移動量(Δy2:車体横変位量)
3.Δys:t=Δtを経過した後の制動で生じる最小制動移動距離ΔDsの自車両における横移動量(Δys:横移動量)
これらの車両横移動量Δy1、車体横変位量Δy2、横移動量Δysを用いると、最大横移動量Δy*は、
Δy*=Δy1+Δy2+Δys …(4’)
と書ける。
車両横移動量Δy1について説明する。t=Δtにおいて、仮想的に自車両の並進移動状態を点線で示す。よって、車両横移動量Δy1は、車両左前隅部P1(図4に示すt=0での実線)と車両左前隅部P2(図4に示すt=Δtでの点線)の横移動量になる。このため、t=Δtにおける自車両の走行移動量ΔD及び発生したヨー角φを用いて、
Δy1=ΔD・sinφ …(1’)
と導かれる。尚、この車両横移動量Δy1は、車両を剛体として扱った際の並進移動量なので、図5から明らかなように、t=0〜t=Δtの間における車両回転中心O〜O’の横移動量とも合致する。
車体横変位量Δy2について説明する。車体横変位量Δy2は、t=0〜t=Δtの間における自車両の回転成分の横移動量である。このため、t=Δtにおける仮想的な車両並進移動状態の車両左前隅部P2(図4に示すt=Δtでの点線)と、ヨー角φで生じる実際の自車両状態の車両左前隅部P3((図4に示すt=Δtでの実線)の移動量における横成分となる。車両左前隅部P2(t=Δt)と車両回転中心Oとの長さをLd,同様に車両前後方向中心線上のOら車両左前隅部P2の車両前後方向に対する見開き角をθ、車両全幅をWとおけば、図5により、
Δy2=Ld・sin(φ+θ)−W/2 …(2’)
という関係式が成立する。
横移動量Δysは、t=Δt後に車両に制動をかけた際に、発生せざるを得ない最小制動距離ΔDsに伴う横移動成分なので、導出の考え方はΔy1と同様に、
Δys=ΔDs・sinφ …(3’)
と導かれる。
以上を用いて、t=Δtにて車両制動をかけた際のレーン逸脱閾値の考え方を図6に示す。t=0において車線幅Tの中心線に車両前後中心線を合わせて車速Vにて走行中の自車両が、t=Δtにて制動をかけたと想定する。この場合の最大横移動量Δy*との関係において、その時の自車両に生じているヨーレートγに伴うヨー角φ(即ちφ=γ・Δt)を用いれば、下記関係式が成立している限り自車両は走行車線内に留まれる。即ち、図6において、
Δy*+W/2<T/2 …(5’)
の関係式が成立していれば、走行レーン逸脱しないと考えられる。上記(5’)の関係式に上記(4’)の式を代入すると、
Δy1+Δy2+Δys+W/2<T/2 …(5’-1)
になる。さらに、(5’-1)の関係式に、上記(1’),(2’),(3’)の各式を代入すると、
{(ΔD)・sinφ+Ld・sin(φ+θ)−W/2+ΔDs・sinφ}+W/2<T/2…(5’-2)
になる。さらに、関係式(5’-2)の左辺を整理し、ΔD=VΔtとすると、
{(VΔt)・sinφ+Ld・sin(φ+θ)+ΔDs・sinφ}<T/2 …(5’-3)
の式になる。
よって、上記(5’-3)に示す関係式から明らかなように、最大横移動量Δy*(=Δy1+Δy2+Δys)を用いると、レーン逸脱判定指標としてのレーン逸脱閾値y*が設定できることが解る。そして、自動運転車両に実装した際の図2に示すフローチャートにおいては、上記(5’-3)に示す関係式の左辺をレーン逸脱閾値y*とし、上記(5’-3)に示す関係式の右辺を自車両の横位置情報とし、レーン逸脱の有無を判定するようにしている。
[レーン逸脱判定の特徴作用]
実施例1では、車両のレーン逸脱判定方法において、車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量Δy*を算出し、算出された最大横移動量Δy*を用いてレーン逸脱閾値y*を設定する。走行中の自車両の横位置情報が、レーン逸脱閾値y*以下になるとレーン逸脱と判定する。
例えば、車速に関係なくレーン逸脱閾値を、走行レーンの車幅方向の所定位置に設定すると、高速時には、レーン逸脱判定が遅れるタイミングになり、レーン逸脱への対応操作や対応動作の余裕時間が不足する。一方、低速時には、レーン逸脱判定が早期のタイミングになり、レーン逸脱への対応操作や対応動作の余裕時間が過剰になる。即ち、レーン逸脱し得るとの判定タイミングが、車両挙動への影響が大きな車速やヨーレートを考慮することのないタイミングになる。このため、レーン逸脱判定後の対応時間として与えられる余裕時間に過不足が発生する。
これに対し、車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量Δy*が算出されることで、高車速時や旋回走行時等のように車速やヨーレートが高く、車両挙動が不安定になり易い状況においては、大きな最大横移動量Δy*が算出される。逆に、低車速時や直進走行時等のように、車速やヨーレートが低く車両挙動が安定性を保っている状況においては、小さな最大横移動量Δy*が算出される。そして、算出された最大横移動量Δy*を用いてレーン逸脱閾値y*を設定すると、レーン逸脱し得るとの判定タイミングが、車両挙動への影響が大きな車速やヨーレートを考慮した適切なタイミングになる。このため、レーン逸脱判定後の対応時間となる余裕時間の過不足が解消される。
実施例1では、レーン逸脱閾値y*を、算出された最大横移動量Δy*(=Δy1+Δy2+Δys)が大きいほどレーン逸脱と判定されやすい値に設定する。
即ち、高車速時や旋回走行時等のように、車速やヨーレートが高く、車両挙動が不安定になり易い状況で大きな最大横移動量Δy*が算出されると、レーン逸脱閾値y*がレーン逸脱と判定しやすい値に設定される。このため、大きな最大横移動量Δy*が算出されたときは、自車両が走路境界(白線)に対し相対的に距離があっても、レーン逸脱し得ると早目に判定される。従って、車両挙動が不安定になり易い走行状況において、レーン逸脱のリスクを未然に回避することができる。
逆に、低車速時や直進走行時等のように、車速やヨーレートが低く、車両挙動が安定性を保っている状況で小さな最大横移動量Δy*が算出されると、レーン逸脱閾値y*がレーン逸脱と判定しにくい値に設定される。このため、小さな最大横移動量Δy*が算出されたときは、自車両が走路境界(白線)に対し相対的に近い距離まで接近しないとレーン逸脱し得ると判定しない。従って、車両挙動が安定性を保っている走行状況において、いたずらに自動運転モードを中止させることを回避することができる。この結果、レーン逸脱の判定に際し、乗員に対し不安やストレスを与えない車両を実現することができる。
実施例1では、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定する。そして、最大横移動量Δy*を、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する。
即ち、自動運転モードのときにレーン逸脱し得ると判定されると、制動制御により自車両を停止させるようにしている。このとき、レーン逸脱判定後、制動力が発生するまでの応答遅れにより走行状態から制動状態へと移行して停車する。この自動運転モードでの走行中におけるレーン逸脱への対応動作に沿って、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、最大横移動量Δy*を算出している。従って、自動運転モードによる走行中にレーン逸脱し得ると判定されたとき、走行レーン内に留まる位置に自車両を自動停止させることができる。
実施例1では、走行状態での車両並進成分による横移動量Δy1と、走行状態での車両回転成分による横変位量Δy2と、制動状態での最小制動距離による横移動量Δysと、を個別に算出し、最大横移動量Δy*を、個別に算出した値を加算(Δy1+Δy2+Δys)することで算出する。
即ち、最大横移動量Δy*は、走行状態での車両並進成分による横移動量Δy1と、走行状態での車両回転成分による横変位量Δy2と、制動状態での最小制動距離による横移動量Δysと、の和として考えることができる。従って、個別に算出した横移動量Δy1と横変位量Δy2と横移動量Δysを加算して最大横移動量Δy*(=Δy1+Δy2+Δys)を算出することで、最大横移動量を精度よく算出することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1における車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 走行中の自車両が走行レーンを逸脱するかどうかを判定する車両のレーン逸脱判定方法において、
車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量Δy*を算出する(図2のS3〜S5)。
算出された最大横移動量Δy*を用いてレーン逸脱閾値y*を設定する(図2のS6)。
走行中の自車両の横位置情報が、レーン逸脱閾値y*以下になるとレーン逸脱と判定する(図2のS8)。
このため、自車両の走行中、レーン逸脱対応の余裕時間が適切になるレーン逸脱判定を実現する車両のレーン逸脱判定方法を提供することができる。
(2) レーン逸脱閾値y*を設定するとき、算出された最大横移動量Δy*が大きいほどレーン逸脱と判定されやすい値に設定する(図2のS6)。
このため、(1)の効果に加え、レーン逸脱の判定に際し、乗員に対し不安やストレスを与えない車両を実現することができる。
(3) 最大横移動量Δy*を算出するとき、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する(図3)。
このため、(2)の効果に加え、自動運転モードによる走行中にレーン逸脱し得ると判定されたとき、走行レーン内に留まる位置に自車両を自動停止させることができる。
(4) 最大横移動量Δy*を算出するとき、走行状態での車両並進成分による横移動量Δy1と、走行状態での車両回転成分による横変位量Δy2と、制動状態での最小制動距離による横移動量Δysと、を個別に算出し、個別に算出した値を加算(Δy1+Δy2+Δys)することで算出する(図4)。
このため、(3)の効果に加え、個別に算出した横移動量Δy1と横変位量Δy2と横移動量Δysを加算して最大横移動量Δy*を算出することで、最大横移動量Δy*を精度よく算出することができる。
(5) 走行中の自車両が走行レーンを逸脱するかどうかを判定する車両のレーン逸脱判定装置において、コントローラ(コントロールユニット5)は、最大横移動量算出部54と、レーン逸脱閾値設定部55と、レーン逸脱判定部57と、を有する。
最大横移動量算出部54は、車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量Δy*を算出する。
レーン逸脱閾値設定部55は、算出された最大横移動量Δy*を用いてレーン逸脱閾値y*を設定する。
レーン逸脱判定部57は、走行中の自車両の横位置情報が、レーン逸脱閾値y*以下になるとレーン逸脱と判定する(図1)。
このため、自車両の走行中、レーン逸脱対応の余裕時間が適切になるレーン逸脱判定を実現する車両のレーン逸脱判定装置を提供することができる。
実施例2は、最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値に、車両センシング系における白線検知誤差のマージンとロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差のマージンを加算し、レーン逸脱を判定する例である。
まず、構成を説明する。
実施例2におけるレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置は、実施例1と同様に、自動運転モードにより自車両を走行させる走行制御、自動運転走行中にレーン逸脱との判定により自車両を停止させる制動制御を実行する自動運転車両に適用したものである。以下、実施例2の構成を、「全体システム構成」、「レーン逸脱判定による自動運転制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図7は、実施例2のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置が適用された自動運転車両のシステム構成を示す全体システム構成図である。以下、図7に基づき、全体システム構成を説明する。
自動運転システムは、図7に示すように、自車速検出手段1と、ヨーレート検出手段2と、車線映像撮影手段3と、物体検出手段4と、コントロールユニット5と、車両制御手段6と、ロケータ7と、地図データベース8と、を備えている。
なお、自車速検出手段1、ヨーレート検出手段2、車線映像撮影手段3、物体検出手段4、車両制御手段6については、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。
ロケータ7は、位置座標を表現するデータを与える入力装置であり、ある場所を基準にして、自車両が存在する位置情報(自己位置)を、方向や距離等で示す。このロケータ7が追加されたことにより、時々刻々における自車両の自己位置を推定可能となり、例えば、車線映像撮影手段3にて得られる走路境界としての白線に対する自車両の相対位置精度が向上する。
地図データベース8は、ロケータ7から得られる自己位置情報と連関できるように整備されている。この地図データベース8が追加されたことにより、ロケータ7から得られる自己位置情報と組合せれば、地図上に自車両の位置をかなりの高精度で重畳する(マップマッチング)ことができるようになる。これに加え、地図情報を用いることで、自車両に設定したセンシング系では得られない遠距離における走路境界情報、例えば、この先どこからカーブが始まるか、道幅がどの程度変化するか、という情報を積極的に活用することができる。
コントロールユニット5は、CPU,ROM,RAM等から構成され、自車両と走行車線における左右白線までの相対位置関係を定量的に把握することが可能である。このコントロールユニット5は、図7に示すように、車線白線検出部51と、他車両検出部52と、状況判断部53’と、最大横移動量算出部54’と、レーン逸脱閾値設定部55’と、走行車線検出部56と、レーン逸脱判定部57と、を有する。なお、車線白線検出部51、他車両検出部52、走行車線検出部56、レーン逸脱判定部57については、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。
状況判断部53’は、自車速検出手段1からの自車速検出情報と、ヨーレート検出手段2からのヨーレート検出情報と、車線白線検出部51からの車線白線検出情報と、地図データベース8からの地図上での自己位置情報を入力する。そして、これらの入力情報に基づき、自車両における速度及び姿勢に関する運動状態量を含む自車両の走行状況に加え、地図上での自車両位置を判断する。
最大横移動量算出部54’は、状況判断部53’からの自車両における速度及び姿勢に関する運動状態量の情報に基づき、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を算出すると共に、自己位置推定誤差及び白線検知誤差を算出する。この最大横移動量算出部54’では、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、想定最大ヨーレートベースでt秒後の自車両の横移動量を、最大横移動量とみなして算出する。自己位置推定誤差は、ロケータ情報及び地図情報に基づく推定誤差である。白線検知誤差は、車両センシング系における推定誤差である。
レーン逸脱閾値設定部55’は、レーン逸脱判定指標としてのレーン逸脱閾値を、最大横移動量算出部54’から取得された最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値に、自己位置推定誤差と、白線検知誤差と、を加算して設定する。なお、最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値は、最大横移動量算出部54’にて算出された最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすい値に設定する。
[レーン逸脱判定による自動運転制御処理構成]
図8は、実施例2のコントロールユニット5にて実行される車速・ヨーレートを考慮したレーン逸脱判定を有する自動運転制御処理の流れを示す。以下、自動運転制御処理構成をあらわす図8の各ステップについて説明する。なお、この自動運転制御処理は「自動運転モード」の選択により開始される。
ステップS21では、車両パラメータを読み込み、ステップS22へ進む。
ここで、「車両パラメータ」とは、車両横幅W、車両回転中心〜車両前端隅部の長さLd、車速と停止距離のプロファイルのことをいう。
ステップS22では、ステップS21での車両パラメータの読み込みに続き、時々刻々における各種物理量を読み込み、ステップS23へ進む。
ここで、「各種物理量」とは、車速V、横位置、想定最大ヨーレートγ、ヨー角φ(ヨーレートγから導出)、地図情報(車線幅、曲率等)のことをいう。
ステップS23では、ステップS22での各種物理量の読み込みに続き、想定最大ヨーレートベースでt秒後の車両横移動量y1(t)を算出し、ステップS24へ進む。
ここで、車両横移動量y1(t)の算出は、
y1(t)=∫V(t)・sinφdt …(21)
の式を用いる。
ステップS24では、ステップS23での車両横移動量y1(t)の算出に続き、想定最大ヨーレートベースでt秒後の回転に伴う車体横変位量y2(t)を算出し、ステップS25へ進む。
ここで、車体横変位量y2の算出は、
y2(t)=Ld・sin(φ+θ) …(22)
の式を用いる。なお、「θ」は、車両前後方向中心線上から車両前隅部の車両前後方向に対する見開き角である。
ステップS25では、ステップS24での車体横変位量y2(t)の算出に続き、想定最大ヨーレートベースで、t秒後に車両制動をかけた後から車両停止距離までの間の横移動量ys(t)を算出し、ステップS26へ進む。
ここで、横移動量ys(t)の算出は、
ys(t)=Ds(V)・sinφ …(23)
の式を用いる。なお、「Ds(V)」は、t秒後に自車両に制動をかけた際に、発生せざるを得ない最小制動距離である。
ステップS26では、ステップS25での横移動量ys(t)の算出に続き、レーン逸脱閾値y*(t)を算出し、ステップS27へ進む。
ここで、レーン逸脱閾値y*(t)の算出は、
y*(t)=y1(t)+y2(t)+ys(t) …(24)
の式を用いる。
ステップS27では、ステップS26でのレーン逸脱閾値y*(t)の算出に続き、地図情報から、t秒後の自車両の中心に対する白線までの距離T(t)/2を算出し、ステップS28へ進む。
ステップS28では、ステップS27でのt秒後の自車両中心に対する白線までの距離T(t)/2の算出に続き、自己位置情報等から、実路と地図上の道路のズレによる自己位置推定誤差Ta(t)、及び、車両センシング系に基づく白線検知誤差Tb(t)を算出し、ステップS29へ進む。
ステップS29では、ステップS28での自己位置推定誤差Ta(t)、白線検知誤差Tb(t)の算出に続き、{∫V(t)・sinφdt+Ld・sin(φ+θ)+Ds(V)・sinφ}+Ta(t)+Tb(t)<T(t)/2であるか否かを判定する。YES(y*<T(t)/2)の場合はステップS30へ進み、NO(y*≧T(t)/2)の場合はステップS31へ進む。
ここで、ステップS29で用いられる関係式のうち、左辺である
{∫V(t)・sinφdt+Ld・sin(φ+θ)+Ds(V)・sinφ}+Ta(t)+Tb(t)
は、自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、自己位置推定誤差Ta(t)と白線検知誤差Tb(t)を加えることで最終的に設定されたレーン逸脱閾値y*である。
ステップS30では、ステップS29でのy*<T(t)/2であるとの判定に続き、レーン逸脱していないと判定し、自動運転モードを継続し、リターンへ進む。
ステップS31では、ステップS29でのy*≧T(t)/2であるとの判定に続き、レーン逸脱と判定し、設定された制動制御により所定の停止距離で停止し、エンドへ進む。なお、エンドへ進むと、リセット処理等が行われる。
次に、作用を説明する。
実施例2の作用を、「レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用」、「レーン逸脱閾値の設定作用」、「レーン逸脱判定の特徴作用」に分けて説明する。
[レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用]
以下、図8のフローチャートに基づき、レーン逸脱判定による自動運転制御処理作用を説明する。
自動運転モードでの走行中、図8のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS25→ステップS26→ステップS27→ステップS28へと進む。ステップS23では、想定最大ヨーレートベースでt秒後の車両横移動量y1(t)が算出される。ステップS24では、想定最大ヨーレートベースでt秒後の回転に伴う車体横変位量y2(t)が算出される。ステップS25では、想定最大ヨーレートベースで、t秒後に車両制動をかけた後から車両停止距離までの間の横移動量ys(t)が算出される。そして、ステップS26では、レーン逸脱閾値y*(t)が、想定最大ヨーレートベースで算出された車両横移動量y1(t)と車体横変位量y2(t)と横移動量ys(t)とを加算して算出される。ステップS27では、自車両の中心に対する白線までの距離T(t)/2が算出される。ステップS28では、自己位置推定誤差Ta(t)と白線検知誤差Tb(t)が算出される。
そして、ステップS28からステップS29へと進むと、ステップS29では、距離T(t)/2がレーン逸脱閾値y*を超えているか否かが判定される。ステップS29にてy*<T(t)/2であると判定されると、ステップS29からステップS30へ進み、ステップS30では、レーン逸脱していないと判定され、自動運転モードが継続される。さらに、y*<T(t)/2と判定されている間は、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS25→ステップS26→ステップS27→ステップS28→ステップS29→ステップS30へと進む流れが繰り返され、自動運転モードが継続される。
一方、ステップS29にてy*≧T(t)/2であると判定されると、ステップS29からステップS31へ進み、ステップS31では、レーン逸脱と判定され、設定された制動制御によって所定の停止距離で自車両を停止される制御が行われる。
このように、実施例2のレーン逸脱判定による自動運転制御処理においては、
(a) 自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、自己位置推定誤差Ta(t)と白線検知誤差Tb(t)を加えてレーン逸脱閾値y*を設定する。
(b) レーン逸脱を判定するときの走行中の自車両の横位置情報を、現時点からt秒経過した後に自車両が存在すると推定される位置としている。
という点で実施例1と相違する。
[レーン逸脱閾値の設定作用]
実施例2において、自動運転モードでの走行中、モード継続/モード停止を決めるレーン逸脱判定で用いられるレーン逸脱閾値y*の設定作用を、図9及び図10に基づいて説明する。なお、実施例1との共通部分の説明は割愛する。
実施例2における時刻tにて車速Vの自車両が制動をかけた際のレーン逸脱閾値の考え方を図9に示す。t=0において車線幅は地図データベースから得られる時系列情報とも解釈できるのでT(t)とおく。T(t)の中心線に自車両の前後中心線を合わせて車速V(t)にて走行中の自車両が、時刻tにて制動をかけたと想定する。この場合の最大横移動量y*(t)との関係において、時々刻々における車両に生じているヨーレートγに伴うヨー角φ(t)(即ち、φ(t)=∫γdt)を用いれば、下記関係式が成立している限り自車両は車線内に留まれる、即ちレーン逸脱しないと考えられる。尚、前述の実施例1と同様にプロファイリングの上与えられるΔDsに関しては、そのパラメータの1つとして制動時の車速Vを必ず含むので、実施例2においてはDs(V)と記述する。
y*(t)+W/2<T(t)/2
⇔y1(t)+y2(t)+ys(t)+W/2<T(t)/2
⇔{∫V(t)・sinφdt+Ld・sin(φ+θ)−W/2+Ds(V)・sinφ}+W/2<T(t)/2
⇔{∫V(t)・sinφdt+Ld・sin(φ+θ)+Ds(V)・sinφ}<T(t)/2 …(31)
但し、実施例2においてマップマッチング機能により地図上の車線中央に車両中心線を合わせて自車両を制御しても、実世界の路面上では同様に自車両が車線中央に位置するとは限らない。これは、ロケータ7に基く自己位置情報と、車両センシング系から得られる画像をはじめとした検出情報にそれぞれ誤差を含みうるためであり、これらに対しては各々修正係数を設定することでレーン逸脱閾値判定の実路に則した精度向上を図ることが可能である。
上記の含み得る誤差の考え方を図10に示す。この場合において自己位置情報に伴う誤差修正係数を自己位置推定誤差Ta(t)とし、検出情報に伴う誤差修正係数を白線検知誤差Tb(t)とし、これを走路境界に対するマージンとして設定すれば、上記式(31)は、
{∫V(t)・sinφdt+Ld・sin(φ+θ)+Ds(V)・sinφ}+Ta(t)+Tb(t)<T(t)/2
…(32)
と書き換えることができる。
よって、上記(32)に示す関係式から明らかなように、最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、自己位置推定誤差Ta(t)と白線検知誤差Tb(t)を加えると、レーン逸脱判定指標としてのレーン逸脱閾値y*が設定できることが解る。そして、自動運転車両に実装した際の図8に示すフローチャートにおいては、上記(32)に示す関係式の左辺をレーン逸脱閾値y*とし、上記(32)に示す関係式の右辺を自車両の横位置情報とし、レーン逸脱の有無を判定するようにしている。
[レーン逸脱判定の特徴作用]
実施例2では、レーン逸脱判定指標としてのレーン逸脱閾値y*を、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、車両センシング系における白線検知誤差Tb(t)をマージンとして加算して設定する。
即ち、自車両に搭載したセンシング系では、測定誤差が発生することがある。具体的には、カメラやレーザレンジファインダ等の出力信号から得られる解像度の限界に起因して測定誤差が発生する。そこで、これらを予め把握しておくことでレーン逸脱閾値にマージンを持たせることができる。従って、レーン逸脱判定指標を設定する際、車両センシング系における白線検知誤差Tb(t)をマージンとして加算することで、レーン逸脱対応の余裕時間をより確実に持たせたタイミングにてレーン逸脱を判定することができる。
実施例2では、レーン逸脱判定指標としてのレーン逸脱閾値y*を、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、ロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差Ta(t)をマージンとして加算して設定する。
即ち、実施例2は、GPS等に基づくロケータ情報及び地図から得られる情報(緯度経度,道幅,曲率等)に基づいた自己位置推定機能を利用している。このため、相対的により遠くの走行環境を把握しながら、且つ、地図の有する精度に基づき、道路(走行車線)のセンタ基準で候補ラインを設定し、自車両の前後方向中心線がその候補ラインの接線と一致するように走行できる。しかし、自己位置推定機能に基づく地図上での車両位置と、実世界における走行車線上での自車両位置は、場合によっては多少の乖離を発生させることがある。そこで、これらの傾向を予め把握しておくことでレーン逸脱閾値にマージンを持たせることができる。従って、レーン逸脱判定指標を設定する際、ロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差Ta(t)をマージンとして加算することで、自車両がレーン逸脱をするかしないかの判定を的確に実現することができる。
次に、効果を説明する。
実施例2における車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置にあっては、下記の効果が得られる。
(6) レーン逸脱閾値y*を設定するとき、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、車両センシング系における白線検知誤差Tb(t)をマージンとして加算して設定する(図10)。
このため、上記(1)〜(5)の効果に加え、レーン逸脱閾値y*を設定する際、車両センシング系における白線検知誤差Tb(t)をマージンとして加算することで、レーン逸脱対応の余裕時間をより確実に持たせたタイミングにてレーン逸脱を判定することができる。
(7) レーン逸脱閾値y*を設定するとき、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を用いたレーン逸脱閾値y*(t)に、ロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差Ta(t)をマージンとして加算して設定する(図10)。
このため、上記(1)〜(6)の効果に加え、レーン逸脱閾値y*を設定する際、ロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差Ta(t)をマージンとして加算することで、自車両がレーン逸脱をするかしないかの判定を的確に実現することができる。
以上、本開示の車両のレーン逸脱判定方法とレーン逸脱判定装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、自車両の左側がレーン逸脱をする/レーン逸脱しないを例とした。しかし、自車両に対し右側で判定する場合、両側でレーン逸脱を判定する場合、右側又は左側の何れか機能している側のみを用いて判定する場合、車両センシング系は左側でありながらも、道幅や車幅或いは地図情報等を勘案して、左側だけでなく右側のレーン逸脱判定できる場合、等も含むものとする。
実施例1,2では、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、最大横移動量を、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する例を示した。しかし、最大横移動量を算出するに際し、例えば、横ずれにより走行する自車両が走行レーンのセンタ位置に復帰することを想定し、最大横移動量を算出する例であっても良い。又、そのときの車速とヨーレートによる横移動で自車両が走行状態のままでレーン逸脱することを想定し、レーン逸脱に要する時間で最大横移動量を算出するような例としても良い。
実施例1,2では、走行中の時々刻々における車速に対する“必要制動距離”、“許容(発生し得る)ヨーレート”を予め設定・把握しておき、これらの数値をベースとして自車両に発生し得る最大横移動量を算出する例を示した。しかし、これらの情報に、次に走行する道路のパス形状(直線、曲線等)を加味して自車両に発生し得る最大横移動量を算出するようにしても良い。
実施例1,2では、本開示の車両の旋回走行ライン生成方法と旋回走行ライン生成装置を、乗員が搭乗している有人の自動運転車両に適用する例を示した。しかし、本開示の旋回走行ライン生成方法と旋回走行ライン生成装置は、有人の自動運転車両に限られず、無人の自動運転車両に適用することもできる。さらに、レーン逸脱防止に関する運転支援機能を持つ車両に対しても適用することができるし、自車両がレーン逸脱しそうなときドライバーに対し警報を発する車両に対しても適用することができる。
1 自車速検出手段
2 ヨーレート検出手段
3 車線映像撮影手段
4 物体検出手段
5 コントロールユニット
51 車線白線検出部
52 他車両検出部
53,53’ 状況判断部
54,54’ 最大横移動量算出部
55,55’ レーン逸脱閾値設定部
56 走行車線検出部
57 レーン逸脱判定部
6 車両制御手段
7 ロケータ
8 地図データベース

Claims (5)

  1. 走行中の自車両が走行レーンを逸脱するかどうかを判定する車両のレーン逸脱判定方法において、
    車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を算出し、
    算出された前記最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすいレーン逸脱閾値を設定し、
    走行中において逸脱方向の白線から自車両の中心までの距離である自車両の横位置情報が、前記レーン逸脱閾値以下になるとレーン逸脱と判定し、
    前記最大横移動量を算出するとき、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する
    ことを特徴とする車両のレーン逸脱判定方法。
  2. 請求項1に記載された車両のレーン逸脱判定方法において、
    前記最大横移動量を算出するとき、走行状態での車両並進成分による横移動量と、走行状態での車両回転成分による横変位量と、制動状態での最小制動距離による横移動量と、を個別に算出し、個別に算出した値を加算することで算出する
    ことを特徴とする車両のレーン逸脱判定方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両のレーン逸脱判定方法において、
    前記レーン逸脱閾値を設定するとき、走行中の自車両に発生し得る前記最大横移動量を用いた前記レーン逸脱閾値に、車両センシング系における白線検知誤差をマージンとして加算して設定する
    ことを特徴とする車両のレーン逸脱判定方法。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された車両のレーン逸脱判定方法において、
    前記レーン逸脱閾値を設定するとき、走行中の自車両に発生し得る前記最大横移動量を用いた前記レーン逸脱閾値に、ロケータ情報及び地図情報に基づいた自己位置推定誤差をマージンとして加算して設定する
    ことを特徴とする車両のレーン逸脱判定方法。
  5. 走行中の自車両が走行レーンを逸脱するかどうかを判定するコントローラを備える車両のレーン逸脱判定装置において、
    前記コントローラは、
    車速情報とヨーレート情報に基づいて、走行中の自車両に発生し得る最大横移動量を算出する最大横移動量算出部と、
    算出された前記最大横移動量が大きいほど、レーン逸脱と判定されやすいレーン逸脱閾値を設定するレーン逸脱閾値設定部と、
    走行中において逸脱方向の白線から自車両の中心までの距離である自車両の横位置情報が、前記レーン逸脱閾値以下になるとレーン逸脱と判定するレーン逸脱判定部と、
    を有し、
    前記最大横移動量を算出するとき、自車両が最大ヨーレートにより走行状態から制動状態へと移行して停車すると想定し、想定最大ヨーレートベースでの自車両の横移動量により算出する
    ことを特徴とするレーン逸脱判定装置。
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