JP6720736B2 - 油圧シリンダ用油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧シリンダに用いられる油圧シリンダ用油圧回路に関するものである。
従来、油圧シリンダに用いられる油圧シリンダ用油圧回路として、例えば図6に示す油圧回路が知られている(特許文献1)。特許文献1の油圧回路は、図6に示すように、A、B、P及びRの4ポートを有する方向切替弁110と、方向切替弁110のAポートと油圧シリンダ102のヘッド側油室102bとを接続する第1の管路112と、方向切替弁110のBポートと油圧シリンダ102のロッド側油室102aとを接続する第2の管路114と、方向切替弁110のPポートと油圧源104とを接続する第3の管路116と、方向切替弁110のRポートと作動油タンク106とを接続する第4の管路118と、第1の管路112と第2の管路114とを互いに接続する接続管路120と、第2の管路114から分岐して形成され、油圧シリンダ102のロッド側油室102aと作動油タンク106とを接続する戻り管路122とを備えている。
また、特許文献1の油圧回路は、接続管路120に設けられたシーケンス弁124と、戻り管路122に設けられたアンロード弁126と、第2の管路114に設けられたチェック弁128と、アンロード弁126のパイロットポートと第1の管路112とを接続するパイロット管路130と、シーケンス弁124の内部の漏れ流体を第2の管路114に排出するための排出管路132とを更に備えている。シーケンス弁124は、油圧シリンダ102のロッド側油室102aの内部圧力が所定の設定作動圧力になると開作動して、ロッド側油室102aの作動油がヘッド側油室102bに向かって流動する差動回路を形成するよう構成されている。アンロード弁126は、油圧シリンダ102のヘッド側油室102bの内部圧力が所定の設定作動圧力になると開作動して、油圧シリンダ102のロッド側油室102aの圧力を無負荷状態とするよう構成されている。チェック弁128は、第2の管路114における接続管路120及び戻り管路122の接続位置と排出流路132の接続位置との間に設けられ、Bポートからロッド側油室102aに向かう方向の流動のみを許容するよう構成されている。
以上の構成を備える特許文献1の油圧回路は、方向切替弁110の切替操作により、油圧シリンダ102のシリンダロッド103bの停止、前進(下降)及び後退(上昇)を切り替えることが可能である。
具体的には、特許文献1の油圧回路では、方向切替弁110を中立位置に切り替え、A、B及びRポートを互いに連通させることにより、シーケンス弁124、アンロード弁126及びチェック弁128がいずれも閉状態となる。これにより、ロッド側油室102aからの作動油の排出が阻止されるため、油圧シリンダ102のシリンダロッド103bは、停止する。
また、特許文献1の油圧回路では、方向切替弁110を一方の片側位置に切り替え、Aポート及びPポート並びにBポート及びRポートをそれぞれ連通させることにより、油圧源104から油圧シリンダ102のヘッド側油室102bに向けて作動油が送給され、油圧シリンダ102のピストン103aを前進方向に押圧する。その後、ロッド側油室102aの内部圧力が増大し、シーケンス弁124の設定作動圧力を上回ると、シーケンス弁124が開作動し、ロッド側油室102aの作動油がヘッド側油室102bに向かって流動する差動回路が形成される。これにより、シリンダロッド103bが低圧かつ高速で前進する。その後、シリンダロッド103bが低圧かつ高速で前進している状態において、シリンダロッド103bが被加工物に接触し、ヘッド側油室102bの内部圧力がアンロード弁126の設定作動圧力を上回ると、アンロード弁126が開作動し、ロッド側油室102aの作動油が作動油タンク106に排出される。これにより、ロッド側油室102aが無負荷状態となり、シーケンス弁124が閉作動して差動回路が解除されるため、シリンダロッド103bの前進が高圧かつ低速の前進に切り替わる。
さらに、特許文献1の油圧回路では、方向切替弁110を他方の片側位置に切り替え、Aポート及びRポート並びにBポート及びPポートをそれぞれ連通させることにより、油圧源104から油圧シリンダ102のロッド側油室102aに向けて作動油が送給されると共に、ヘッド側油室102bの作動油が作動油タンク106に排出される。これにより、油圧シリンダ102のシリンダロッド103bは、後退する。
特開昭54−158583号公報
しかしながら、特許文献1の油圧回路では、差動回路が方向切替弁110の二次側において形成されると共に、差動回路内にシーケンス弁124を配置し、シーケンス弁124の開動作によって差動回路を成立させる構成となっているため、シリンダロッド103bを前進させる際に、ロッド側油室102aの内部圧力(パイロット圧)がシーケンス弁124の設定作動圧力を上回らない限り差動回路が成立しない。このような油圧回路では、負荷変動に伴ってロッド側油室102aの内部圧力に変動が生じた際に、シーケンス弁124の意図しない閉作動と開作動が繰り返し行われるおそれがあり、これにより、差動回路の成立が不安定になるため、シリンダロッド103bの前進移動速度が不安定になるおそれがあるという問題がある。
また、特許文献1の油圧回路は、方向切替弁110の二次側において差動回路を形成する構成となっているため、差動回路を成立させるための圧力制御機器(シーケンス弁124)と、差動回路を解除させるための圧力制御機器(アンロード弁126)とが必要となる。このような油圧回路では、圧力制御機器を少なくとも2つ用いる必要があるため、回路構成が複雑になると共に設備コストが高価格化するおそれがあるという問題がある。また、特許文献1の油圧回路では、両圧力制御機器(シーケンス弁124、アンロード弁126)の作動バランスを高精度に設定及び調整する必要があるため、設置及びメンテナンス作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で差動回路と非差動回路とを自動で切り替えることが可能であり、かつ、差動回路の成立中におけるシリンダロッドの移動速度を安定化させることが可能な油圧シリンダ用油圧回路を提供することにある。
本発明に係る油圧シリンダ用油圧回路は、中空状に形成されたシリンダ本体と、前記シリンダ本体の内部空間を第1油室及び第2油室に仕切るピストンと、前記ピストンから前記第1油室及び前記第2油室の少なくとも一方側に向けて伸びるシリンダロッドとを有する油圧シリンダに用いられる油圧シリンダ用油圧回路であって、前記ピストンを前記第2油室から第1油室に向かう方向に移動させる際に、作動油の油圧源と前記第2油室とを接続する作動油管路と、前記作動油管路の連通状態と非連通状態とを切り替え可能に構成された方向切替弁と、前記第1油室から排出された作動油を前記作動油管路に合流させる差動用管路と、前記差動用管路から分岐して形成され、前記第1油室から排出された作動油を作動油タンクに排出させる差動解除管路と、前記差動用管路における前記差動解除管路の分岐点と前記作動油管路の合流点との間に設けられ、前記第1油室から前記作動油管路に向かう作動油の流動を許容し、かつ、前記作動油管路から前記第1油室に向かう作動油の流動を阻止するよう構成されたチェック弁と、前記差動解除管路に設けられ、該差動解除管路の連通状態及び非連通状態を切り替え可能に構成された外部パイロット式シーケンス弁と、前記第2油室側の作動油の圧力を前記外部パイロット式シーケンス弁に作用させる差動解除パイロット管路とを備え、前記差動用管路は、前記方向切替弁と前記油圧源との間において、前記作動油管路に接続されており、前記外部パイロット式シーケンス弁は、前記差動解除パイロット管路を介して付与された前記第2油室側の作動油の圧力が所定のパイロット圧以上である間、前記差動解除管路を連通状態とするよう構成されており、前記方向切替弁により前記作動油管路が連通状態とされ、かつ、前記外部パイロット式シーケンス弁により前記差動解除管路が非連通状態とされた際に、前記差動用管路及び前記作動油管路によって、前記第1油室の作動油が前記第2油室に向かって流動する差動回路が形成され、前記方向切替弁により前記作動油管路が連通状態とされ、かつ、前記外部パイロット式シーケンス弁により前記差動解除管路が連通状態とされた際に、前記差動解除管路によって、前記第1油室の作動油が前記作動油タンクに向かって流動する非差動回路が形成されるよう構成されていることを特徴とする。
本発明に係る油圧シリンダ用油圧回路において、前記方向切替弁は、Aポート、Bポート、Pポート及びTポートを有し、少なくともPポートが閉塞される第1の状態と、Aポート及びPポートが接続され、かつ、Bポート及びTポートが接続される第2の状態と、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが接続される第3の状態とを切り替え可能に構成されており、前記作動油管路は、前記油圧源と前記Pポートとを接続するPポート管路と、前記Aポートと前記第2油室とを接続するAポート管路とを備え、前記差動用管路は、前記第2油室と前記Pポート管路とを接続するよう構成され、前記油圧シリンダ用油圧回路は、前記差動用管路と前記Bポートとを接続するBポート管路と、前記Tポートと前記作動油タンクとを接続するTポート管路と、前記Bポート管路に設けられ、前記Bポートから前記第1油室又は前記差動用管路に向かう作動油の流動を許容し、かつ、前記第1油室又は前記差動用管路から前記Bポートに向かう作動油の流動を阻止するよう構成された第2チェック弁とを更に備えることが好ましい。
また、本発明に係る本発明に係る油圧シリンダ用油圧回路は、前記方向切替弁が前記第3の状態の際に、前記Aポート管路及び前記Tポート管路によって、前記第2油室の作動油が前記作動油タンクに向かって流動する排出管路が形成されるよう構成されることが好ましい。
本発明に係る本発明に係る油圧シリンダ用油圧回路において、前記油圧シリンダは、前記ピストンから前記第1油室に向けて伸びる前記シリンダロッドを有する片ロッド式の油圧シリンダであるとしても良いし、前記ピストンから前記第2油室に向けて伸びる前記シリンダロッドを有する片ロッド式の油圧シリンダであるとしても良いし、前記ピストンから前記第1油室及び前記第2油室に向けてそれぞれ伸びる前記シリンダロッドを有する両ロッド式の油圧シリンダであるとしても良い。
本発明によれば、簡易な構成で差動回路と非差動回路とを自動で切り替えることが可能であり、かつ、差動回路の成立中におけるシリンダロッドの移動速度を安定化させることが可能な油圧シリンダ用油圧回路を提供することができる。
本発明の実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路の構成を概略的に示す図である。 本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路における、シリンダロッドを停止させる際の回路構成を概略的に示す図である。 本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路における、シリンダロッドを低圧高速で前進させる際の回路構成(差動回路)を概略的に示す図である。 本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路における、シリンダロッドを高圧低速で前進させる際の回路構成(非差動回路)を概略的に示す図である。 本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路における、シリンダロッドを後退させる際の回路構成を概略的に示す図である。 従来の油圧シリンダ用油圧回路の構成を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、図1に示すように、例えば、中空状に形成されたシリンダ本体4と、シリンダ本体4の内部空間を第1油室(ロッド側油室)4a及び第2油室(ヘッド側油室)4bに仕切ると共に、シリンダ本体4内を前進又は後退するピストン6と、ピストン6から第1油室4a側に向けて伸びるシリンダロッド(動力伝達軸)8とを有する片ロッド式の油圧シリンダ2を駆動するために用いられるものである。
具体的には、油圧シリンダ用油圧回路1は、図1に示すように、Aポート、Bポート、Pポート及びTポートを有する方向切替弁10と、方向切替弁10のAポートと第2油室4bとを接続するAポート管路12と、方向切替弁10のTポートと作動油タンク32とを接続するTポート管路14と、油圧源(ポンプ)34と方向切替弁10のPポートとを接続するPポート管路16と、Pポート管路16から分岐して形成され、Pポート管路16と第1油室4aとを接続する差動用管路18と、差動用管路18の分岐点(管路合流点)23から分岐して形成され、差動用管路18と方向切替弁10のBポートとを接続するBポート管路20と、同じく差動用管路18の分岐点23から分岐して形成され、差動用管路18とTポート管路14とを接続する差動解除管路22とを備えている。なお、本実施形態においては、説明を簡単にするために、Bポート管路20及び差動解除管路22が、共に、分岐点23から分岐して形成されるものとしたが、これら2管路が必ずしも、共通の分岐点23から分岐して形成される必要はない。また、本実施形態において、これら各管路は、種々の公知の配管を適宜用いることが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
また、油圧シリンダ用油圧回路1は、図1に示すように、差動用管路18に設けられた第1チェック弁24と、Bポート管路20に設けられた第2チェック弁26と、差動解除管路22に設けられた外部パイロット式シーケンス弁28と、Aポート管路12から分岐して形成され、Aポート管路12と外部パイロット式シーケンス弁28のパイロットポート(図示せず)とを接続する差動解除パイロット管路30と、差動解除管路22における外部パイロット式シーケンス弁28の上流側(一次側)の作動油の圧力を計測して表示する圧力計31とを更に備えている。なお、本実施形態において、差動解除パイロット管路30及び圧力計31は、種々の公知の配管及び構成を適宜用いることが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
方向切替弁10は、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが閉塞される第1の接続状態(中立位置の状態)と、Aポート及びPポートが接続され、かつ、Bポート及びTポートが接続される第2の接続状態(ソレノイドaを励磁させた状態)と、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが接続される第3の接続状態(ソレノイドbを励磁させた状態)とを電磁操作によって切り替え可能に構成された、所謂A−T接続型の三位置弁(ソレノイドバルブ)である。本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、第1の接続状態において、油圧シリンダ2のシリンダロッド8が停止状態となり、第2の接続状態において、油圧シリンダ2のシリンダロッド8が前進状態となり、第3の接続状態において、油圧シリンダ2のシリンダロッド8が後退状態となるよう構成されている。油圧シリンダ用油圧回路1の動作の詳細については、後述する。
Aポート管路12及びPポート管路16は、上述の第2の接続状態の際に、方向切替弁10のAポートとPポートとが連通されることにより、協同して、油圧源34と第2油室4bとを接続する作動油管路11を形成するよう構成されている(図3及び図4参照)。
差動用管路18は、方向切替弁10と油圧源34との間において作動油管路11に接続されており、上述の第2の接続状態で、かつ、外部パイロット式シーケンス弁28が非連通(閉)状態の際に、第1油室4aから排出された作動油を作動油管路11に合流させるよう構成されている(図3参照)。
差動解除管路22は、上述の第2の接続状態で、かつ、外部パイロット式シーケンス弁28が連通(開)状態の際に、第1油室4aから排出された作動油を作動油タンク32に排出させるよう構成されている(図4参照)。
Aポート管路12及びTポート管路14は、上述の第3の接続状態の際に、方向切替弁10のAポートとTポートが連通されることにより、協同して、第2油室4bの作動油が作動油タンク32に向かって流動する排出管路13を形成するよう構成されている(図5参照)。
差動解除パイロット管路30は、Aポート管路12における作動油の圧力、すなわち、第2油室4bの圧力(ヘッド圧)をパイロット圧として外部パイロット式シーケンス弁28のパイロットポートに作用させることが可能に構成されている。
第1チェック弁24は、差動用管路18におけるBポート管路20及び差動解除管路22の分岐点23よりもPポート管路16側に設けられ、第1油室4aからPポート管路16に向かう作動油の流動を許容し、かつ、Pポート管路16から第1油室4aに向かう作動油の流動を阻止するよう構成されている。第2チェック弁26は、Bポート管路20に設けられ、方向切替弁10のBポートから差動用管路18に向かう作動油の流動を許容し、かつ、差動用管路18から方向切替弁10のBポートに向かう作動油の流動を阻止するよう構成されている。これら第1チェック弁24及び第2チェック弁26は、ボールチェックバルブ等の調整機能等の無い簡素かつ安価な公知の逆止弁を用いることが可能であるが、これに限定されるものではない。例えば、流動を阻止する圧力を調整可能なパイロット式チェック弁等の特殊な逆止弁を採用することも可能である。
外部パイロット式シーケンス弁28は、差動解除管路22に設けられ、差動解除パイロット管路30を介してパイロットポートに付与されるAポート管路12(第2油室4bの圧力(ヘッド圧))の作動油の圧力に応じて、差動解除管路22の連通状態と非連通状態とを切り替え可能に構成されている。具体的には、外部パイロット式シーケンス弁28は、Aポート管路12における作動油の圧力(すなわち、第2油室4bの圧力(ヘッド圧))が、予め設定されたパイロット圧(すなわち、外部パイロット式シーケンス弁28の設定作動圧力)未満である間は、差動解除管路22を非連通状態とするよう構成されている。また、外部パイロット式シーケンス弁28は、Aポート管路12における作動油の圧力が、予め設定されたパイロット圧以上である間は、差動解除管路22を連通状態とするよう構成されている。
外部パイロット式シーケンス弁28の作動条件となるパイロット圧は、例えば、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1をダイカストマシンや射出成形機の製品押出装置用の油圧シリンダや、金型の部分加圧用スクイズピンや可動中子の駆動用の油圧シリンダ等に用いる場合には、シリンダロッド8が被対象物に接触したことにより受ける圧力に準じて設定することができる。なお、シリンダロッド8が被対象物に接触したことにより受ける圧力等は、実測や計算により特定することが可能である。
このような外部パイロット式シーケンス弁28は、種々の公知の外部パイロット式シーケンス弁を適宜用いることが可能である。例えば、弁体と、該弁体を流路の遮断方向に付勢するスプリングと、該スプリングを押し戻す方向にパイロット圧を作用させるパイロットポートとを有し、パイロット圧がスプリングの付勢力を上回り、弁体が流路を開放する位置まで押し戻されることにより、流路を連通状態とさせるよう構成された一般的な外部パイロット式シーケンス弁を用いることが可能である。
本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、以上の構成を備えることにより、方向切替弁10が上述の第2の接続状態(すなわち、Aポート及びPポートが接続され、かつ、Bポート及びTポートが接続された状態)で、かつ、差動解除管路22が非連通状態の際に、差動用管路18及び作動油管路11(Pポート管路16及びAポート管路12)によって、第1油室4aの作動油が第2油室4bに向かって流動する差動回路が形成されるよう構成されている(図3参照)。また、油圧シリンダ用油圧回路1は、方向切替弁10が上述の第2の接続状態で、かつ、差動解除管路22が連通状態の際に、差動解除管路22によって、第1油室4aの作動油が作動油タンク32に向かって流動する非差動回路が形成されるよう構成されている(図4参照)。
次に、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1の動作について、図2〜図5を用いて説明する。図2は、シリンダロッド8を停止させる際の回路構成を示す図であり、図3は、シリンダロッド8を低圧高速で前進させる際の回路構成(差動回路)を示す図であり、図4は、シリンダロッド8を高圧低速で前進させる際の回路構成(非差動回路)を示す図であり、図5は、シリンダロッド8を後退させる際の回路構成を示す図である。
まず、シリンダロッド8を停止させるためには、図2に示すように、電磁操作(ソレノイドa,bの励磁の解除)により方向切替弁10を中立位置とさせ、上述の第1の接続状態(すなわち、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが閉塞された状態)とする。これにより、方向切替弁10によってPポートが閉塞されると共に、第1チェック弁24、第2チェック弁26及び外部パイロット式シーケンス弁28によって各管路18,20,22が閉塞されるため、第1油室4a及び第2油室4bに対する作動油の流出入が阻止され、シリンダロッド8が停止状態となる。なお、第1チェック弁24は、油圧源34から付与される作動油の圧力により、閉塞状態が維持される。
次に、シリンダロッド8を前進させるためには、図3に示すように、電磁操作(ソレノイドaの励磁)により方向切替弁10を中立位置から一方の片側位置(図3中の右側)に切り替え、上述の第2の接続状態(すなわち、Aポート及びPポートが接続され、かつ、Bポート及びTポートが接続された状態)とする。これにより、作動油管路11が形成され、油圧源34から送給された作動油がPポート管路16及びAポート管路12を介して第2油室4bに流入し、ピストン6を前進方向に押圧する。
ここで、Aポート管路12における作動油の圧力(すなわち、第2油室4bの圧力(ヘッド圧))が予め設定されたパイロット圧以上となるまでは、外部パイロット式シーケンス弁28によって差動解除管路22の非連通(閉)状態が維持されると共に、第2チェック弁26によってBポート管路20が閉塞されている。このため、この状態では、ピストン6の前進に伴って第1油室4aから排出された作動油が、差動用管路18を介してPポート管路16に合流し、油圧源34から送給された作動油と共に第2油室4bに送給される差動回路が形成される。すなわち、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、方向切替弁10自体が差動回路に含まれているため、方向切替弁10を一方の片側位置に切り替えるだけで、差動回路が成立する。そして、このように差動回路が形成されることにより、第2油室4b側の作動油の圧力が予め設定されたパイロット圧に到達するまでの間、シリンダロッド8を低圧高速で前進させることができる。
具体的には、差動回路の成立によって、第2油室4b側に送給される作動油の流量が増量されるため、増量された作動油の流量に比例して、シリンダロッド8の前進速度が増速される。すなわち、差動回路成立中のシリンダロッド8の前進速度は、油圧源34から吐出させる作動油の流量Q1と、差動回路により第1油室4aから第2油室4bに戻される作動油の流量Q2との合計流量Qにより決定されるため、差動回路が形成されていない状態(第1油室4aから排出された作動油が作動油タンク32に排出される場合)のシリンダロッド8の前進速度よりも、増量された作動油の流量Q2分、前進速度が高速となる。なお、差動回路により増量される作動油の流量Q2は、油圧シリンダ2のシリンダブースト比(第2油室4b側のピストン6の面積と、第1油室4a側のピストン6の面積(第2油室4b側のピストン6の面積−シリンダロッド8の断面積)との比率)、すなわち、油圧シリンダ2の仕様によって決定される。
一方、差動回路が形成される場合には、第1油室4aと第2油室4bとの間が閉回路となり、第1油室4a(ロッド側油室)側に背圧が生じるため、シリンダロッド8の前進力は、「(第2油室4b側のピストン6の面積−シリンダロッド8の断面積)×作動油の圧力」となり、シリンダロッド8の断面積分、差動回路が形成されていない状態(第1油室4aから排出された作動油が作動油タンク32に排出される場合)の前進力よりも低下する。このため、差動回路が形成されている間は、シリンダロッド8の移動速度は高速となるものの、前進力(押圧力)は低圧となる。
そして、シリンダロッド8が低圧高速で前進している状態において、シリンダロッド8に目的とする負荷、例えば、シリンダロッド8が被対象物に接触したことにより受ける圧力等が作用し、第2油室4b側の作動油の圧力が予め設定されたパイロット圧に到達すると、その圧力によって外部パイロット式シーケンス弁28が連通状態となる。これにより、図4に示すように、第1油室4aから排出された作動油が差動解除管路22を介して作動油タンク32に排出される。また、作動油タンク32に向かう無負荷(略大気圧)の管路が形成されたことに伴い、第1チェック弁24は、油圧源34から付与される作動油の圧力によって閉塞状態となる。これにより、差動回路が解除されるため、シリンダロッド8の前進は、高圧低速の前進に切り替わる。なお、この場合の「低速」とは、差動回路が形成されている状態のピストン6(シリンダロッド8)の前進速度に対しての「低速」であって、速度制御を意図するものではない。この場合のピストン6(シリンダロッド8)の前進速度は、第2油室4bに送給される作動油の圧力と、シリンダロッド8に作用する目的とする負荷との差異の結果として生じる速度となる。
なお、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、シリンダロッド8の位置に関係なく、シリンダロッド8に付与される負荷が外部パイロット式シーケンス弁28の設定作動圧力未満である間は差動回路が形成され、シリンダロッド8に外部パイロット式シーケンス弁28の設定作動圧力以上の負荷が生じた時点で差動回路が解除されて非差動回路が形成される。このため、上述した差動回路が形成された後に非差動回路に切り替えられる態様(シリンダロッド8のストローク端で目的とする負荷が発生する態様)の他、例えば、非差動回路が形成された後に差動回路に切り替えられる態様(シリンダロッド8の移動直後に目的とする負荷が発生し、後に負荷が消滅する態様)や、差動回路が形成された後に非差動回路に切り替えられ、その後再度差動回路に切り替えられる態様(シリンダロッド8のストローク途中で目的とする負荷が発生する態様)等も実行することが可能である。
次に、シリンダロッド8を後退させるためには、電磁操作(ソレノイドa,bの励磁の解除)により方向切替弁10を中立位置に切り替えてシリンダロッド8を一度停止させた後、図5に示すように、電磁操作(ソレノイドbの励磁)により方向切替弁10を中立位置から他方の片側位置に切り替え、上述の第3の接続状態(すなわち、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが接続された状態)とする。これにより、Pポート管路16、Bポート管路20及び差動用管路18の一部を介して油圧源34から第1油室4aに向けて作動油が送給されると共に、排出管路13(Aポート管路12及びTポート管路14)を介して第2油室4bの作動油が作動油タンク32に排出されるため、シリンダロッド8が後退する。
以上のとおり、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、第1油室4aから排出された作動油を作動油管路11に合流させる差動用管路18が、方向切替弁10と油圧源34との間において作動油管路11に接続されている。これにより、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、方向切替弁10の二次側で差動回路を形成する構成ではなく、方向切替弁10自体が差動回路に含まれることとなるため、方向切替弁10を上述の第2の接続状態に切り替えるだけで、目的とする負荷がシリンダロッド8に作用するまで、差動回路が自動的に成立する。そして、差動回路が成立している間は、油圧源34から吐出させる作動油の流量Q1と、差動回路により第1油室4aから第2油室4bに戻される作動油の流量Q2との合計流量Qによりシリンダロッド8の前進速度が決定される。このため、差動回路成立中のシリンダロッド8の前進速度は、シリンダロッド8に作用する負荷が多少変動したとしても、その影響を受けず、第2油室4bに供給される作動油の合計流量Qに準じた移動速度が維持される。また、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、差動回路が成立している間は外部パイロット式シーケンス弁28が非連通状態となっており、前進中のシリンダロッドに作用する負荷(作動油の圧力)の影響を受けない第1チェック弁24及び第2チェック弁26によって回路が構成されているため、差動回路成立中のシリンダロッド8の移動速度に影響を及ぼす要素が無い。以上のように、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、特許文献1の油圧回路のような、パイロット圧に基づく圧力制御機器(シーケンス弁124)の作動により差動回路が形成されるものではなく、目的とする負荷未満の負荷がシリンダロッド8に作用しても差動回路の成立に影響を与えないため、差動回路の成立中におけるシリンダロッドの移動速度を安定化させることが可能である。
また、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、1つの方向切替弁10と、1つの外部パイロット式シーケンス弁28と、2つのチェック弁(第1チェック弁24、第2チェック弁26)と、各種管路のみで、方向切替弁10を除いて特別なセンサや電気的制御を用いることなく、目的とする負荷が生じていない状態における低圧高速駆動(差動回路成立)と、目的とする負荷が生じた状態における高圧低速駆動(非差動回路成立)とを、シリンダロッドの位置に寄らず、自動で切り替えることが可能な回路を構成することができる。このため、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1によれば、圧力制御機器を少なくとも2つ用いる必要がある特許文献1の油圧回路よりも、簡易かつ安価な構成とすることが可能である。また、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、特許文献1の油圧回路のような2つの圧力制御機器(シーケンス弁124、アンロード弁126)の作動バランスの設定及び調整が不要であるため、設置及びメンテナンス作業が容易であるという利点を有する。
さらに、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、方向切替弁10として、中立位置の状態(第1の接続状態)においてAポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが閉塞される、所謂「A−T連通/B、P閉塞」タイプの方向切替弁を用いている。一般に、シリンダロッド8を停止させた状態における第2油室4b側(ヘッド側)の残圧は、停止状態のシリンダロッド8を前進させる際に意図しない急な前進を引き起こす可能性がある。これに対し、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1では、方向切替弁10として「A−T連通/B、P閉塞」タイプの方向切替弁を用いることにより、シリンダロッド8の停止時に、Pポート及びBポートの作動油圧力に寄らず、第2油室4bの作動油圧力(ヘッド圧)を確実にTポート管路14の作動油圧力まで減圧させることができ、これにより、停止状態のシリンダロッド8を前進させる際における意図しない急な前進を防止することができ、安全であるという利点を有する。
本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、例えば、ダイカストマシンや射出成形機の製品押出装置用の油圧シリンダや、金型の部分加圧用スクイズピンや可動中子の駆動用の油圧シリンダ等に好適に用いることが可能であるが、これに限定されるものではない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ピストン6から第1油室4a側に向けてシリンダロッド8が伸びる片ロッド式の油圧シリンダ2に、本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1を採用し、シリンダロッド8の前進時に目的とする負荷が生じるまで差動回路が成立するものとして説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る油圧シリンダ用油圧回路1は、例えば、ピストン6から第2油室4bに向けてシリンダロッド8が伸びる片ロッド式の油圧シリンダに用いられても良いし、ピストン6から第1油室4a及び第2油室4bの双方に向けてシリンダロッド8が伸びる両ロッド式の油圧シリンダに用いられても良い。ピストン6から第2油室4bに向けてシリンダロッド8が伸びる片ロッド式の油圧シリンダに用いられる場合には、シリンダロッド8の後退時に目的とする負荷が生じるまで差動回路が成立し、シリンダロッド8に高い引張力が作用した際に差動回路が解除されることとなる。また、ピストン6から第1油室4a及び第2油室4bの双方に向けてシリンダロッド8が伸びる両ロッド式の油圧シリンダに用いられる場合には、シリンダロッド8の前進時及び後退時の双方において目的とする負荷が生じるまで差動回路が成立することとなる。
また、上述した実施形態では、方向切替弁10として「A−T連通/B、P閉塞」タイプの方向切替弁を用いるものとして説明したが、これに限定されず、中立位置の状態において少なくともPポートが閉塞されるタイプの方向切替弁であれば良い。このような方向切替弁としては、上述した「A−T連通/B、P閉塞」タイプの方向切替弁の他、例えば、「A−B−T連通/P閉塞」タイプの方向切替弁や、「ABPT全閉塞」タイプの方向切替弁等を例示することができる。
ここで、「A−B−T連通/P閉塞」タイプの方向切替弁は、特許文献1に記載の方向切替弁110と同様に、中立位置の状態において、Aポート、Bポート及びTポートが接続され、かつ、Pポートが閉塞されるよう構成されている。このような「A−B−T連通/P閉塞」タイプの方向切替弁によっても、中立位置の状態においてシリンダロッド8を停止させることが可能である。なお、「A−B−T連通/P閉塞」タイプの方向切替弁を用いる場合には、Tポート管路14に他のアクチュエータ駆動等で流動が生じると、それが背圧となってロッド側とヘッド側の両方に作用し、その結果、ロッド側とヘッド側におけるピストン6の面積差に起因したシリンダロッド8の前進を引き起こすおそれがあるため、Tポート管路14に、作動油タンク32からの流動を防止するようチェック弁を追加配置することが好ましい。
また、「ABPT全閉塞」タイプの方向切替弁は、中立位置の状態において、Aポート、Bポート、Pポート及びTポートの全てが閉塞されるよう構成されている。このような「ABPT全閉塞」タイプの方向切替弁では、シリンダロッド8を停止させた状態における第2油室4b側(ヘッド側)の残圧に起因して、前進切替時に意図しない急な飛び出しが生じるおそれや、長時間の停止に伴う弁内のリークによりシリンダロッド8が少し前進するおそれがあるものの、中立位置の状態においてシリンダロッド8を停止させることが可能である。
さらに、上述した実施形態では、作動油管路の連通状態と非連通状態とを切り替える方向切替弁が、Aポート、Bポート、Pポート及びTポートを有する三位置弁であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、同様の機能を発揮可能であれば、他種の方向切替弁としても良く、また、複数の切替弁により同様の機能を発揮させる構成としても良い。
1 油圧シリンダ用油圧回路、2 油圧シリンダ、4 シリンダ本体、4a 第1油室、4b 第2油室、6 ピストン、8 シリンダロッド、10 方向切替弁、11 作動油管路、12 Aポート管路、13 排出管路、14 Tポート管路、16 Pポート管路、18 差動用管路、20 Bポート管路、22 差動解除管路、23 分岐点、24 第1チェック弁、26 第2チェック弁、28 外部パイロット式シーケンス弁、30 差動解除パイロット管路、31 圧力計、32 作動油タンク、34 油圧源

Claims (6)

  1. 中空状に形成されたシリンダ本体と、前記シリンダ本体の内部空間を第1油室及び第2油室に仕切るピストンと、前記ピストンから前記第1油室及び前記第2油室の少なくとも一方側に向けて伸びるシリンダロッドとを有する油圧シリンダに用いられる油圧シリンダ用油圧回路であって、
    前記ピストンを前記第2油室から第1油室に向かう方向に移動させる際に、作動油の油圧源と前記第2油室とを接続する作動油管路と、
    前記作動油管路の連通状態と非連通状態とを切り替え可能に構成された方向切替弁と、
    前記第1油室から排出された作動油を前記作動油管路に合流させる差動用管路と、
    前記差動用管路から分岐して形成され、前記第1油室から排出された作動油を作動油タンクに排出させる差動解除管路と、
    前記差動用管路における前記差動解除管路の分岐点と前記作動油管路の合流点との間に設けられ、前記第1油室から前記作動油管路に向かう作動油の流動を許容し、かつ、前記作動油管路から前記第1油室に向かう作動油の流動を阻止するよう構成されたチェック弁と、
    前記差動解除管路に設けられ、該差動解除管路の連通状態及び非連通状態を切り替え可能に構成された外部パイロット式シーケンス弁と、
    前記第2油室側の作動油の圧力を前記外部パイロット式シーケンス弁に作用させる差動解除パイロット管路と
    前記差動解除管路における前記外部パイロット式シーケンス弁の前記分岐点側の作動油の圧力を計測して表示する圧力計と
    を備え、
    前記差動用管路は、前記方向切替弁と前記油圧源との間において、前記作動油管路に接続されており、
    前記外部パイロット式シーケンス弁は、前記差動解除パイロット管路を介して付与された前記第2油室側の作動油の圧力が所定のパイロット圧以上である間、前記差動解除管路を連通状態とするよう構成されており、
    前記方向切替弁により前記作動油管路が連通状態とされ、かつ、前記外部パイロット式シーケンス弁により前記差動解除管路が非連通状態とされた際に、前記差動用管路及び前記作動油管路によって、前記第1油室の作動油が前記第2油室に向かって流動する差動回路が形成され、
    前記方向切替弁により前記作動油管路が連通状態とされ、かつ、前記外部パイロット式シーケンス弁により前記差動解除管路が連通状態とされた際に、前記差動解除管路によって、前記第1油室の作動油が前記作動油タンクに向かって流動する非差動回路が形成されるよう構成されており、
    前記方向切替弁は、Aポート、Bポート、Pポート及びTポートを有し、Pポート及びBポートが閉塞される第1の状態と、Aポート及びPポートが接続され、かつ、Bポート及びTポートが接続される第2の状態と、Aポート及びTポートが接続され、かつ、Bポート及びPポートが接続される第3の状態とを切り替え可能に構成されており、
    前記作動油管路は、前記油圧源と前記Pポートとを接続するPポート管路と、前記Aポートと前記第2油室とを接続するAポート管路とを備え、
    前記差動用管路は、前記第1油室と前記Pポート管路とを接続するよう構成され、
    前記油圧シリンダ用油圧回路は、
    前記差動用管路と前記Bポートとを接続するBポート管路と、
    前記Tポートと前記作動油タンクとを接続するTポート管路と
    を更に備える
    ことを特徴とする油圧シリンダ用油圧回路。
  2. 記Bポート管路に設けられ、前記Bポートから前記第1油室又は前記差動用管路に向かう作動油の流動を許容し、かつ、前記第1油室又は前記差動用管路から前記Bポートに向かう作動油の流動を阻止するよう構成された第2チェック弁を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧シリンダ用油圧回路。
  3. 前記方向切替弁が前記第3の状態の際に、前記Aポート管路及び前記Tポート管路によって、前記第2油室の作動油が前記作動油タンクに向かって流動する排出管路が形成されるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧シリンダ用油圧回路。
  4. 前記油圧シリンダは、前記ピストンから前記第1油室に向けて伸びる前記シリンダロッドを有する片ロッド式の油圧シリンダである
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の油圧シリンダ用油圧回路。
  5. 前記油圧シリンダは、前記ピストンから前記第2油室に向けて伸びる前記シリンダロッドを有する片ロッド式の油圧シリンダである
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の油圧シリンダ用油圧回路。
  6. 前記油圧シリンダは、前記ピストンから前記第1油室及び前記第2油室に向けてそれぞれ伸びる前記シリンダロッドを有する両ロッド式の油圧シリンダである
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の油圧シリンダ用油圧回路
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