JP6716664B2 - 回分式担体水処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、効果的な脱窒が可能な回分式担体水処理方法に関する。
特許文献1は、反応槽内で沈降可能な担体を用い、担体を曝気撹拌流動させ、曝気停止後に担体を沈降させる際に、担体に活性汚泥が付着することによって、活性汚泥単独よりも先に沈降させ、担体上部に活性汚泥が担体よりやや遅れて沈降する処理方法が記載されている。
特開平9−70594号公報 特開2015−73911号公報
この特許文献1の方法では、反応槽からの担体の流出を防止するおそれがあるので、担体流出防止手段を設けており、担体流出防止手段としてメッシュの網体を用い、反応槽の下方に隙間を空けて設けられている。
この手法では、メッシュの金網上に、汚泥が付着した担体が堆積し、さらに担体の上部や担体間に汚泥が詰まっている。処理水は、金網の下方からポンプで抜き出すことにより得られるが、金網から汚泥が落ちてきて、清澄は処理水が得られにくい欠点がある。
特許文献2は、微生物固定化担体を用いた回分式の活性汚泥処理を行っているが、活性汚泥と処理水の固液分離を容易にするために、微生物生息性の高い担体を用いて、沈殿工程で、微生物が担持された担体の沈降性を速くして、処理水と微生物の分離を容易にしている。
しかし、特許文献2は、処理槽内の担体を汚泥と併せて沈降させているため、結局沈降するまでの間処理を行うことができないといった問題がある。
そこで、本発明の課題は、回分槽内の担体を浮遊させた状態で、沈降時にも処理を進められ、処理時間の短縮を図ることができる回分式担体水処理方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
回分槽内の汚泥の曝気停止後に、機械的な撹拌を停止し、該回分槽内の汚泥を沈降させて沈降汚泥と上澄水とに固液分離すると共に、少なくとも硝酸化又は亜硝酸化可能な好気性菌及び脱窒菌を担持してなる担体を液面近傍に浮上させた状態で、アンモニア態窒素を含有する廃水を導入すると共に、処理水を該回分槽外に取り出す嫌気第2工程と、
前記嫌気第2工程で導入された廃水を、前記回分槽内で浮遊する前記好気性菌や、前記担体に担持された前記好気性菌に接触させつつ、前記回分槽内に設けられた曝気装置から空気を供給して、亜硝酸化反応や硝酸化反応を含む硝化反応を行う好気性硝化工程と、
前記好気性硝化工程における空気の供給を停止し、該回分槽内の液を嫌気状態で撹拌しながら、脱窒菌による脱窒反応により窒素ガスを生成する嫌気第1工程
からなる処理サイクルを有することを特徴とする回分式担体水処理方法。
(請求項2)
前記回分槽内で、前記嫌気第2工程と、前記好気性硝化工程と、前記嫌気第1工程の前記処理サイクルを順次繰り返すことを特徴とする請求項1記載の回分式担体水処理方法。
(請求項3)
前記液面近傍に浮上した担体が、前記上澄水中に含まれる浮遊懸濁物質(ss)をろ過することを特徴とする請求項1又は2記載の回分式担体水処理方法。
(請求項4)
前記担体が、複数のセルを有する担体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回分式担体水処理方法。
(請求項5)
前記担体は、大きさが2〜50[mm角]、真比重が0.03〜0.05[g/cm]であることを特徴とする請求項4記載の回分式担体水処理方法。
本発明によれば、回分槽内の担体を浮遊させた状態で、沈降時にも処理を進められ、処理時間の短縮を図ることができる回分式担体水処理方法を提供することができる。
本発明の回分式担体水処理方法の一例を示すブロック図 本発明の回分式担体水処理方法を実施する回分式担体水処理装置の一例を説明する図 本発明の機能を説明する図 回分運転の時間経過とNH−N、及びNO−Nの濃度との推移を示すグラフ メタノール添加率の違いによる時間経過と担体の浮上率との関係を示すグラフ 槽内の担体の状態を示す図 NO−N除去量と担体の浮上率との関係を示すグラフ
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
以下に、図面を参照して本発明について更に詳しく説明する。
図1は、本発明の回分式担体水処理方法の一例を示すブロック図であり、図2は、本発明の回分式担体水処理方法を実施するための回分式担体水処理装置の一例を概念的に説明する図である。
本発明が処理対象とする廃水(原水ともいう)は、アンモニア態窒素(NH4-N)を含有するものであれば格別限定されない。本発明において、アンモニア態窒素と共に有機物を含有する廃水が好ましく、例えば、生ゴミ等の有機性廃棄物をメタン発酵した後の消化液やし尿、浄化槽汚泥などを好ましく挙げることができる。かかる消化液やし尿、浄化槽汚泥は、あらかじめ脱水処理を施して得られた濾液を用いることが特に好ましい。
本発明の回分式担体水処理方法は、好ましい態様として、図1に示す形態が挙げられ、嫌気第2工程100、好気性硝化工程101、嫌気第1工程102を有する。
以上の各工程を実施する装置の一例は、図2に示されている。
図2に示す回分式担体水処理装置は、アンモニア態窒素を含有する原水を貯留する原水槽1と、原水槽1から流入させた原水を生物学的に硝化脱窒処理する回分槽2と、回分槽2から流出させた処理水を貯留する放流槽3を備えている。
原水槽1と回分槽2は、原水供給配管4で接続されている。原水供給配管4には、該原水供給配管4を介して原水槽1内の原水を回分槽2に供給するための原水供給ポンプ5が設けられている。
また、回分槽2には、原水供給配管4に接続された原水流入部6と、該回分槽2での処理後の処理水を流出させる処理水流出部7が設けられている。
処理水流出部7は、少なくとも処理水引出ポンプ71とスクリーン72と処理水配管73とからなる。
処理水流出部7において、処理水引出ポンプ71を駆動させて流出させた処理水は、処理水配管73を介して放流槽3に導入されるように構成されている。スクリーン72は、担体20の流出を防止するために設けられる。
なお、処理水引出ポンプ71を設けずに、回分槽2に廃水を導入した量をオーバーフローさせて、回分槽2で処理された処理水を押し出して放流槽3に導入させてもよい。
回分槽2内には、汚泥を撹拌するための撹拌機21を設けており、撹拌機21は、回分槽2内の汚泥中に配置された撹拌羽根210と、該撹拌羽根を駆動するモーター211により構成されている。
また回分槽2には、回分槽2内の汚泥を曝気するための曝気装置22を設けている。曝気装置22は、回分槽2内の下部に配置された散気管23と、該散気管23に接続されたブロワ24により構成されている。25は散気される気泡の大きさを調整可能なメンブレン部材である。
曝気装置22は、回分槽2内で、廃水の硝化処理や有機物分解処理を行う際に用いられる。回分槽2内の汚泥に酸素を供給して好気性硝化菌や好気性亜硝酸菌を活性化できる。
回分槽2には、窒素濃度を測定する窒素センサー26を設けることが好ましい。これにより処理時間を窒素濃度により調整することができる。
本実施形態の装置には、BOD源としてのメタノールを供給するメタノール貯留槽27が設けられている。メタノールは、メタノール貯留槽27からメタノール供給管28を介して、回分槽2に供給される。メタノール供給管28には、メタノール供給ポンプ29が設けられている。
回分槽2には、硝化を行う硝酸菌や亜硝酸菌を担持したり、あるいは脱窒を行う脱窒菌を担持したりするための担体20が分散して充填されている。
回分槽2に用いる担体20としては、複数のセルを有する担体が好ましく用いられ、大きさが2〜50[mm角]、真比重が0.03〜0.05[g/cm]、セル数が25〜55[個/25mm]、通気度が1.1〜1.4[dm/sec]、比表面積が4500〜5500[m/m]である担体を好ましく用いる。
本発明の回分式担体水処理方法は、回分槽2内で、嫌気第2工程100と、好気性硝化工程101と、嫌気第1工程102の各処理工程を有する処理サイクル少なくとも1回実施するが、好ましくは、前記処理サイクルを順次繰り返すことが好ましい。
各処理工程について、以下に説明する。
<嫌気第2工程100>
この工程は、廃水の導入工程であり、さらに処理水の取出工程でもある。
この工程の前工程(後述の嫌気第1工程102)で、回分槽2内の汚泥の曝気を停止して機械的な撹拌を行って、脱窒処理を行うが、嫌気第2工程100に進む際には、機械的な撹拌も停止する。
機械的な撹拌を停止すると、回分槽2内の汚泥を沈降させて沈降汚泥と上澄水とに固液分離する。
一方、少なくとも硝酸化又は亜硝酸化可能な好気性菌及び脱窒を行う脱窒菌を担持してなる担体20を液面近傍に浮上させた状態で、アンモニア態窒素を含有する廃水を導入する。
この廃水導入によって、処理水を該回分槽外に取り出すことができる。この際に、廃水(原水)の回分槽2内での滞留時間が十分確保されており、ショートパスして廃水が未処理のままで処理水配管73から排出されることはない。ショートパス防止のために、必要により図示しない遮蔽板を設けることもできる。
廃水(原水)を回分槽2に導入する際には、原水供給ポンプ5を駆動させて、原水槽1から回分槽2に廃水を導入する。
担体20に担持される菌体は、次の硝化工程を機能させるために、アンモニア態窒素を亜硝酸化可能な亜硝酸菌や、亜硝酸を硝酸化可能な硝酸菌等の好気性菌が挙げられる。またこの段階で担体20に脱窒菌が担持されていてもよい。従って、本発明では、担体20に、硝酸菌、亜硝酸菌、脱窒菌が担持されていてもよく、硝化処理では、硝酸菌や亜硝酸菌が活性化し、脱窒処理では、脱窒菌が活性化する。
本発明において、好気性硝化工程101では、嫌気第2工程100で導入された廃水を、回分槽2内で浮遊する好気性菌や、担体20に担持された好気性菌に接触させつつ、回分槽2内に設けられた曝気装置22から空気を供給して、亜硝酸化反応や硝酸化反応を含む硝化反応を行う。すなわち、好気性硝化工程101では、廃水に含まれるアンモニア態窒素に、担体20に担持された好気性菌を接触させ、散気管23から供給される空気により、亜硝酸化反応や硝酸化反応を含む硝化反応を行う。
具体的には、回分槽2に導入された廃水と、回分槽2内を浮遊する菌体や担体20に担持された菌体を接触させつつ、散気管23から供給された空気により、以下の硝化反応を行う。
[硝化]
(亜硝酸型)NH +1.5O→NO +HO+2H
(硝酸型) NH +2O→NO +HO+2H
亜硝酸型の硝化を行う際には、アンモニア性窒素が硝酸(NO )まで酸化されることを抑制して、亜硝酸(NO )までの酸化に止めることも可能である。
以下に示す嫌気第1工程102において、硝化された亜硝酸態窒素や硝酸態窒素を脱窒菌により、以下の脱窒反応を行う。
[脱窒]
(亜硝酸型)6NO +3CHOH+3CO→3N+6HCO +3H
(硝酸型) 6NO +5CHOH+CO→3N+6HCO +7H
嫌気第1工程102と嫌気第2工程100を実行する手法を図3に基づいて説明する。
嫌気第1工程102を実施するには、図3(A)の状態にある回分槽2における曝気停止後、空気の供給がない状態で、図3(B)に示すように、回分槽2内の液を嫌気状態で撹拌する。撹拌は、撹拌機21を駆動させて行う。この工程での処理時間は30〜50分であることが好ましい。
脱窒処理を行うに際して、メタノール供給ポンプ29を駆動して、汚泥へのメタノールの供給が行われることが好ましい。なお、原水が十分な量の有機物を含む場合は、メタノールの供給は適宜省略できる。
この工程では、脱窒菌による脱窒反応により窒素ガスを生成する。
処理時間が所定時間経過し、脱窒反応が終了したら、前記嫌気第1工程102の処理を終了する。
前述の嫌気第2工程100を実行するには、撹拌機21の駆動を停止し、撹拌を停止する。撹拌を停止して、回分槽内の液を静置すると、図3(C)に示すように、回分槽2内の汚泥は沈降して、沈降汚泥と上澄水とに固液分離する。
嫌気第2工程100では、脱窒反応により生成した窒素ガスが担体20内部に取り込まれる。担体20は好ましくは複数のセルを有するために、そのセル内に窒素ガスが取り込まれる。担体20は、微生物が担持されているので、複数のセルは微生物の存在により、窒素ガスが取り込まれやすい構造になっている。
本発明において、担体20は、セルを有することにより、窒素ガスを良好に取り込むことができる部屋が確保できて好ましい。
本発明において、図3(C)に示すように、担体20は液面近傍に浮上させている。すなわち担体20による脱窒処理が進むにつれ、脱窒反応により生成した窒素ガスを巻き込んだ担体20が、槽上部へ浮上する。
そして、窒素ガスを巻き込んだ担体20が、回分槽2内の液面上部で、担体浮上層30を形成する。
そして、担体20によって担体浮上層30が形成され、汚泥が沈殿している間でも、担体20により、脱窒処理が進めることができる。
そして、嫌気第2工程100で廃水が導入され、それに応じて、処理水流出部7において、回分槽2から上澄水を処理水として引き抜き、放流槽3へ移送する。この際、槽上部の液面近傍に浮上している担体20によって、上澄水中に含まれる浮遊懸濁物質(ss)をろ過することができる。
担体20は液面近傍に浮上させ、好ましくは担体浮上層30を形成するのは、担体物性に関連し、本発明では、担体20は、大きさが2〜50[mm角]、真比重が0.03〜0.05[g/cm]、セル数が25〜55[個/25mm]、通気度が1.1〜1.4[dm/sec]、比表面積が4500〜5500[m/m]であることが好ましい。
本発明では、回分槽2を用いて、嫌気第2工程100、好気性硝化工程101、嫌気第1工程102の各工程を実行することが好ましい。本発明においては、これらの各工程を順に含む1サイクルを複数サイクル繰り返すことが好ましい。
図示の例では、1サイクルの合計時間が240分になるように設定されることが好ましい。1日複数サイクルの運転を行うことができる。各工程の切り替え(各工程の継続時間)は、タイマー制御により行ってもよいし、上述の窒素センサーにより窒素濃度による制御を行ってもよい。
上記のようなサイクルで運転を行うことにより、放流槽3には、回分槽2から流出させた処理水が貯留される。放流槽3内の処理水は、処理水引出ポンプ71を用いた場合には、河川放流基準を好適に満たすことが好ましい。なお、処理水引出ポンプ71を用いずに、オーバーフローにより放流槽3に導入させる場合には、下水道放流基準を好適に満たすことが好ましい。なお、オーバーフローにより放流槽3に導入する場合は、放流槽3の後段に、図示しない仕上処理槽を設けることも好ましい。この場合、仕上処理槽で処理することにより、好適に河川放流基準を好適に満たすことができる。
上記好気性硝化工程101では、曝気によって十分な撹拌作用が得られるので、撹拌機21は適宜停止してもよい。
好気性硝化工程の継続時間は、嫌気工程の継続時間の1.5〜3倍の範囲で設定されることが好ましい。
回分式担体水処理装置は、図2に例示的に示したが、本発明は、これに限定されず、好気性硝化を本発明の装置とは別装置を用いて処理し、その硝化された処理液を本発明の回分槽2に導入して、前述の脱窒工程だけを実施するようにしてもよい。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、かかる実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
<処理性能確認試験>
図2に示す回分式担体水処理装置を用いて、硝化脱窒ができていることを確認する試験を行った。
嫌気第2工程(沈殿・廃水流入・処理水流出)⇒好気性硝化工程(アンモニアの硝酸・亜硝酸への酸化)⇒嫌気第1工程(脱窒)を、1サイクルとして、2サイクルの試験を行った。各工程の処理状況の把握を確実に行うためである。
試験条件としては、以下の表1に示した条件で試験した。また、試験に用いた担体としては、下記表2に示した特性を有する担体を用いた。
上記試験条件において、回分運転の時間経過とNH−N、及びNO−Nの濃度との推移を示すグラフを図4に示す。
<評価>
図4からもわかるように、好気性硝化工程(図では「好気」と標記)で、NH−Nが減少し、嫌気第1工程(図では「嫌気1」と標記)でNO−Nが減少し、脱窒が進んでいた。
嫌気第2工程(図では「嫌気2」と標記)では、原水が流入したために、原水由来のNH−Nが増加している。NO−Nは減少し続けており、脱窒がこの工程でも進んでいた。
(実施例2)
<担体浮上特性確認試験>
実施例1における担体の大きさを、5[mm角]に代える以外は、同じ担体を用いて、その担体浮上特性の確認試験を、硝化(NH4-N→NOX-N)した後の液と担体を用いて試験した。
試験条件としては、以下の表3に示す条件で試験した。
メタノール添加率を4.2(条件1)、2.8(条件2)、2.1(条件3)、1.4(条件4)、0(条件5)[kg−CHOH/kg−N]と変化させて担体の浮上率を確認した。試験結果を表4に示す。また、メタノール添加率の違いによる時間経過と担体の浮上率との関係を示すグラフを図5に示す。
(評価)
図5からもわかるように、メタノール添加率を増加させるに従って、担体の浮上率も上がっている。槽内の担体の状態を示す図を図6に示す。図6において、メタノール添加率の増加に伴って、担体の浮上率が増加していることを目視でも確認できた。
また、表4、図5からわかるように条件1におけるメタノール添加率によるNO−N除去量と担体の浮上率との関係を示すグラフを図7に示す。図7からもわかるように、NO−N除去量に伴って、担体の浮上率が上昇する比例関係にあることが分かった。
100:嫌気第2工程
101:好気性硝化工程
102:嫌気第1工程
1:原水槽
2:回分槽
21:撹拌機
210:撹拌羽根
211:モーター
22:曝気装置
23:散気管
24:ブロワ
25:メンブレン部材
26:窒素センサー
27:メタノール貯留槽
28:メタノール供給管
29:メタノール供給ポンプ
3:放流槽
4:原水供給配管
5:原水供給ポンプ
6:原水流入部
7:処理水流出部
71:処理水引出ポンプ
72:スクリーン
73:処理水配管
20:担体
30:担体浮上層

Claims (4)

  1. 一つの回分槽において、嫌気第2工程と、好気性硝化工程と、嫌気第1工程の処理サイクルを順次繰り返す回分式担体水処理方法であり、
    前記嫌気第2工程は、アンモニア性窒素を含有する廃水の導入工程であると共に脱窒処理された処理水の取出工程でもあり、回分槽内の汚泥の曝気の停止状態にある嫌気第1工程から該嫌気第2工程に進む際に、機械的な撹拌も停止し、該回分槽内の汚泥を沈降させて沈降汚泥と処理水とに固液分離すると共に、前記嫌気第1工程で生成した窒素ガスを巻き込んだ担体を、該回分槽の液面近傍に浮上させた状態で、処理水を該回分槽外に取り出すことにより、脱窒処理を進め、
    前記好気性硝化工程は、前記嫌気第2工程で導入された廃水を、前記回分槽内で浮遊する前記好気性菌や、前記担体に担持された前記好気性菌に接触させつつ、前記回分槽内に設けられた曝気装置から空気を供給して、亜硝酸化反応や硝酸化反応を含む硝化反応を行い、
    前記嫌気第1工程は、前記好気性硝化工程における空気の供給を停止し、該回分槽内の液を嫌気状態で撹拌しながら、脱窒菌による脱窒反応により窒素ガスを生成することを特徴とする回分式担体水処理方法。
  2. 前記液面近傍に浮上した担体が、前記処理水中に含まれる浮遊懸濁物質(ss)をろ過することを特徴とする請求項記載の回分式担体水処理方法。
  3. 前記担体が、複数のセルを有する担体であることを特徴とする請求項1又は2記載の回分式担体水処理方法。
  4. 前記担体は、大きさが2〜50[mm角]、真比重が0.03〜0.05[g/cm]であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の回分式担体水処理方法。
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