JP6716425B2 - 回転角検出装置及びロータリエンコーダ - Google Patents

回転角検出装置及びロータリエンコーダ Download PDF

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Description

本発明は、回転角を検出する技術に関するものである。
回転角を検出する技術としては、磁石を含む回転系とホール素子を含む固定系とを備え、回転軸に回転系を固定し基準座標系に固定系を固定した状態において、回転系の磁石の磁力を、固定系のホール素子で検出することにより、回転軸の基準座標系に対する回転角を検出する回転角検出装置が知られている(たとえば、特許文献1、2)。
また、重力を利用して傾斜角を検出する技術も知られている(たとえば、特許文献3、4)。
特開2012- 83212号公報 特開2013-7671号公報 特開2010-175359号公報 特開2005-257571号公報
上述した回転角検出装置を検出対象の回転軸が特定されない汎用の回転角検出装置として適用する場合、回転角の検出を行う回転軸を変更する度に、回転角検出装置の回転系を回転軸に固定すると共に、回転角検出装置の固定系を基準座標系に固定する煩雑な作業が必要となる。また、周辺に回転角検出装置の固定系の基準座標系への固定に適した構造体が存在しない回転軸については、基準座標系に対する回転角の検出に大きな困難を伴う。
よって、回転角検出装置を回転軸に固定するだけで、回転軸の基準座標系に対する回転角を正しく検出できれば、回転角検出装置の利便性は大きく向上する。
そこで、本発明は、基準座標系に固定することなく、回転軸の基準座標系に対する回転角を正しく検出できる回転角検出装置を提供することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、回転軸の回転角を検出する回転角検出装置を、前記回転軸に同軸状に固定され当該回転軸と共に回転する検出用回転シャフトと、前記検出用回転シャフトと同軸に回転可能に、当該検出用回転シャフトに軸支されたベースと、前記ベースに対する検出用回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、前記ベースの下部に固定されたウエイトと、前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第1の傾斜角センサと、前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第2の傾斜角センサと、前記回転軸の回転角を検出する検出部とを含めて構成したものである。ここで、前記第1の傾斜角センサと前記第2の傾斜角センサとは、前記ベースの回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置において前記ベースに固定されている。また、前記検出用回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記検出部は、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角とを用いて算出した前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角と、前記回転角センサが検出した回転角とを用いて、前記回転軸の回転角を検出する。
このように本発明に係る回転角検出装置では、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する傾斜角センサを二つ設け、二つの傾斜角センサが検出した傾斜角度を用いて、ベースの傾斜角を算出する。ここで、二つの傾斜角センサは、ベースの回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置されているので、ベースの角加速度によって傾斜角センサに加わる力による傾斜角の検出誤差は二つの傾斜角センサにおいて反対方向に同じ大きさで生じる。よって、二つの傾斜角センサが検出した傾斜角度を用いれば、ベースの角加速度の影響を相殺して、ベースの前記正立姿勢からの傾斜角を正しく算出することができる。
したがって、本発明に係る回転角検出装置によれば、検出用回転シャフトを回転軸に固定するだけで、回転軸の回転角を、回転角の角加速度の影響を排して正確に検出することができる。
より具体的には、たとえば、このような回転角検出装置は、前記検出部において、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角との平均を前記第1の傾斜角センサ及び前記第2の傾斜角センサの真の傾斜角として、前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角を算出し、算出した前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角に前記回転角センサが検出した回転角を加算した角度を、前記回転軸の回転角として検出するように構成してもよい。
また、以上の回転角検出装置は、前記検出用回転シャフトを管形状とし、当該管形状の中空に前記回転軸を貫通させた状態で、当該検出用回転シャフトを前記回転軸に固定するように構成してもよい。
また、本発明は、回転軸の回転角を検出する回転角検出装置に、前記回転軸に同軸状に固定され当該回転軸と共に回転する検出用回転シャフトと、前記検出用回転シャフトと同軸に回転可能に、当該検出用回転シャフトに軸支されたサブベースと、前記サブベースと同軸に回転可能に、当該サブベースに軸支されたベースと、前記ベースに対する検出用回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、前記サブベースの下部に固定されたウエイトと、前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第1の傾斜角センサと、前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第2の傾斜角センサと、
前記回転軸の回転角を検出する検出部とを備えたものである。ここで、前記第1の傾斜角センサと前記第2の傾斜角センサとは、前記ベースの回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置において前記ベースに固定されている。そして、前記検出部は、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角とを用いて算出した前記ベースの傾斜角と、前記回転角センサが検出した回転角とを用いて、前記回転軸の回転角を検出する。
このような回転角検出装置によれば、二つの傾斜角センサが検出した傾斜角度を用いて、ベースの角加速度の影響を相殺して、ベースの前記正立姿勢からの傾斜角を正しく算出することができると共に、ベースに生じる角加速度自体を小さく抑制することにより、より回転軸の回転角の検出精度を向上することができる。
また、本発明は、併せて以上のような回転角検出装置と、前記検出部が検出した前記回転軸の回転角が、所定の単位角度変化する度に、所定の信号を出力する信号出力部とを有することを特徴とするロータリエンコーダも提供する。
以上のように、本発明によれば、基準座標系に固定することなく、回転軸の基準座標系に対する回転角を正しく検出できる回転角検出装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転角検出装置の信号処理系の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転角検出装置のベースの動きを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る傾斜角算出の方式を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1aに、本第1実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す。
いま、図中に示すように前後左右上下を定めるものとして、図1a1は回転角検出装置の前面を表し、図1a2は回転角検出装置の左側面を表し、図1a3は回転角検出装置の後面を表し、図1a4は図1a1の断面線A-Aによる回転角検出装置の断面を表し、図1a5は回転角検出装置を斜視したようすを表す。
図示するように、回転角検出装置は、ベース1、カバー2、ベアリング3、検出用回転シャフト4、磁石5、回転角センサ6、第1傾斜角センサ7a、第2傾斜角センサ7b、ベース1に固定された信号処理系8、ウエイト9を備えている。
ここで、検出用回転シャフト4は、ベアリング3によって前後方向を回転軸として回転可能にベース1を、検出用回転シャフト4と同軸状に軸支しており、検出用回転シャフト4の前端には磁石5が固定されている。
また、図1bに検出用回転シャフト4と磁石5と回転角センサ6の配置関係を示す。回転角センサ6は、磁石5と対向する配置でベース1に固定されている。ここで磁石5はN極とS極が周方向に交互に配置された磁石5である。そして、回転角センサ6は、たとえば、ホール素子やMR素子などを用いて検出した磁力から回転角センサ6に対する磁石5の回転角、すなわち、ベース1に対する検出用回転シャフト4の回転角を検出するセンサである。
次に、第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは、カバー2を外した回転角検出装置を前方から観察したようすを図1cに示す。ベース1に固定されており、各々、重力を利用して重力方向(鉛直方向)に対する傾斜角、すなわち、ベース1の重力方向に対する傾斜角を検出する。また、第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは、検出用回転シャフト4及びベース1の回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置されている。また、第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは、検出する傾斜角が0となる重力の方向が同じ方向となるように同じ向きでベース1に固定されている。
そして、ウエイト9は、ベース1の下部に固定された重りである。
また、カバー2は、ベース1に固定され回転角検出装置の内部を保護している。
ここで、このような回転角検出装置は、図1d1、d2に示すように、回転角を検出する回転軸100に検出用回転シャフト4を固定して使用する。すなわち、回転角検出装置の全体が回転軸100によって支持されている形態で、回転軸100の回転角を検出する。
次に、回転角検出装置の信号処理系8の機能構成を図2に示す。
図示するように、信号処理系8は、制御部81、検出処理部82、外部と無線通信を行う無線通信インタフェース83よりなる。
なお、図1では図示を省略したがベース1には、信号処理系8の電源を供給するバッテリも固定されている。また、バッテリは、ウエイト9またはウエイト9の一部として機能するように、ベース1の下部に配置することが好ましい。
さて、ここで、図3aに示すように、回転軸100が回転していない静止状態では、ベース1は、ウエイト9の作用により、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢となる。ここで、このベース1の下方が鉛直下方となる姿勢にあるときに、傾斜角として0を検出するように第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは配置されている。
以下、このような回転角検出装置の回転角の検出動作について説明する。
ここで、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角をθ1、第1傾斜角センサ7aが検出する鉛直方向に対するベース1の傾斜角をθa、第2傾斜角センサ7bが検出する鉛直方向に対するベース1の傾斜角をθbとして、
検出処理部82は、ベース1の傾斜角θ2を、
θ2=(θa+θb)/2
により算出し、
回転軸100の回転角θを、
θ=θ1+θ2により算出する。
ここで、回転軸100が回転していない静止状態では、図3aに示すようにベース1は、ウエイト9の作用により、ベース1の姿勢は、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢で静止しており、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角θ1、第1傾斜角センサ7aが検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θa、第2傾斜角センサ7bが検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θbは全て0となる。
よって、回転軸100が回転していない静止状態では、θ2=(θa+θb)/2=0が成立し、θ=θ1+θ2=0により、回転軸100の回転角θとして0を正しく算出することができる。
一方、回転軸100が回転している状態では、図3b1に示すように、ベース1は、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4からベアリング3を介して加わるトルクにより幾分回転することがある。そして、この場合、回転軸100の真の回転角は、図3b2に示すように、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角θ1に、ベース1の傾斜角θ2を加算した角度θ1+θ2となる。
そして、ベース1が等速回転しているときには、ベース1の傾斜角θ2は、第1傾斜角センサ7aが検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θaと、第2傾斜角センサ7bが検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θbの双方に等しく、θ2=θa=θbとなる。
よって、ベース1が等速回転しているときには、θ2=(θa+θb)/2が成立し、θ=θ1+θ2により、回転軸100の回転角を正しく算出することができる。
一方、ベース1が角加速度をもって回転しているときには、図4aに示すように第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bには重力に加えて、角加速度による力70a、70bが第1傾斜角センサ7a、第2傾斜角センサ7bから見て傾斜した方向に加わり、第1傾斜角センサ7aが検出する傾斜角θaと、第2傾斜角センサ7bが検出する傾斜角θbには、真のベース1の傾斜角θ2に対する誤差が生じる。
ここで、上述のように第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは、ベース1の回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置されている。また、第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bは、検出する傾斜角が0となる重力の方向が同じ方向となるように同じ向きでベース1に固定されている。
よって、図4bに示すように、第1傾斜角センサ7aと第2傾斜角センサ7bの重力に対する傾斜角は等しく、かつ、第1傾斜角センサ7aに働く角加速度による力70aと第2傾斜角センサ7bに働く角加速度による力70bとは大きさが等しく方向が逆方向の力となる。
したがって、第1傾斜角センサ7aに働く角加速度による力70aによる誤差をθeとすれば、第2傾斜角センサ7bに働く角加速度による力70bによる誤差は-θeとなる。
よって、
θa=θ2+θe
θb=θ2-θe
となり、
θ2=(θa+θb)/2
が成り立つ。
よって、ベース1が角加速度をもって回転しているときにも、θ2=(θa+θb)/2が成立し、θ=θ1+θ2により、回転軸100の回転角を正しく算出することができる。
さて、制御部81は無線インタフェースを介して受信した外部からのモード設定指令に従って、検出モードとして連続回転角検出モード、ロータリエンコーダモード、静止回転角検出モードのいずれかを検出処理部82に設定する。
検出処理部82は、連続回転角検出モードが設定されているときには、上述のように、
θ2=(θa+θb)/2
θ=θ1+θ2
によって算出した回転軸100の回転角θを、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を繰り返し行う。
次に、検出処理部82は、ロータリエンコーダモードが設定されているときには、
θ2=(θa+θb)/2
θ=θ1+θ2
によって算出した回転軸100の回転角θが所定の単位角度増減したときにパルス信号を、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
そして、検出処理部82は、静止回転角検出モードが設定されているときには、第1傾斜角センサ7aが検出する傾斜角θaと、第2傾斜角センサ7bが検出する傾斜角θbの双方が0であるときに、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角θ1を回転軸100の回転角θとして、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
ここで、回転軸100が回転すると、図3b1に示すように、ベース1は、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4からベアリング3を介して加わるトルクにより幾分回転する。そして、その後、回転軸100が回転を停止すると、図3cに示すように、ウエイト9の作用により、ベース1の姿勢は、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢となり第1傾斜角センサ7aが検出する傾斜角θaと、第2傾斜角センサ7bが検出する傾斜角θbとして0が検出される。
そして、ベース1の姿勢が、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢にあるときの、回転軸100の回転角θは、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角θ1に一致する。
よって、第1傾斜角センサ7aが検出する傾斜角θaと、第2傾斜角センサ7bが検出する傾斜角θbの双方が0であるときの、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された検出用回転シャフト4の回転角θ1は、回転軸100の回転角を正しく表すものとなる。
なお、このような静止回転角検出モードの回転角の検出は、所定の回転角となるように回転制御される回転軸100の回転角が正しく制御した回転角になっているかどうかを、回転角検出装置を用いて検証する用途に特に好適である。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
このような第1実施形態に係る回転角検出装置によれば、検出用回転シャフトを回転軸100に固定するだけで、回転軸100から加わるトルク等によるベースの角加速度の影響を排した形態で回転軸100の回転角を正確に検出することができるので、基準座標系に対する固定の必要ない回転角検出装置が実現される。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2実施形態に係る回転角検出装置の構成を図5aに示す。
図中に示すように前後左右上下を定めるものとして、図5a1は回転角検出装置を斜視したようすを表し、図5a2は回転角検出装置の前面を表し、図5a3は回転角検出装置の左側面を表し、図5a4は図5a2の断面線A-Aによる回転角検出装置の断面を表し、図5a5は図5a3、a4の断面線B-Bによる回転角検出装置の断面を表している。なお、回転角検出装置の後面は前面と同様に現れる。
ここで、図5a1、図5a3に示すように、本第2実施形態に係る回転角検出装置は、第1実施形態に係る回転角検出装置と異なり、回転軸100に当該回転軸100が回転角検出装置を貫通する形態で固定して使用するものである。
さて、本第2実施形態に係る回転角検出装置は、ベース51、カバー52、ベアリング53、検出用回転シャフト54、ディスク55、ベース51に固定された回転角センサ56、ベース51に固定された第1傾斜角センサ57a、ベース51に固定された第2傾斜角センサ57b、ベース51に固定された信号処理系58、ベース51に固定されたウエイト59を備えている。
ここで、検出用回転シャフト54は、ベアリング53によって前後方向を回転中心軸として回転可能にベース51を軸支している。そして、検出用回転シャフト54と同軸状にディスク55は検出用回転シャフト54に固定されている。
ここで、図5b1に検出用回転シャフト54とディスク55と回転角センサ56の配置関係を示すように、回転角センサ56は、ディスク55の周面と対向する配置でベース1に固定されている。
そして、図5b2に示すように、ディスク55の周面には、N極とS極が周方向に交互に現れるように配置された磁石が設けられている。そして、回転角センサ56は、たとえば、ホール素子やMR素子などを用いて検出した磁力から回転角センサ56に対するディスク55の回転角、すなわち、ベース51に対する検出用回転シャフト54の回転角を検出する。
次に、第1傾斜角センサ57aと第2傾斜角センサ57bは、図5a4、図5a5に示すように、ベース1に固定されており、各々、重力を利用して重力方向(鉛直方向)に対する傾斜角、すなわち、ベース51の重力方向に対する傾斜角を検出する。また、第1傾斜角センサ57aと第2傾斜角センサ57bは、検出用回転シャフト54及びベース51の回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置されている。また、第1傾斜角センサ57aと第2傾斜角センサ57bは、検出する傾斜角が0となる重力の方向が同じ方向となるように同じ向きでベース51に固定されている。
そして、ウエイト59は、ベース51の下部に固定された重りである。
また、カバー52は、ベース51に固定され回転角検出装置の内部を保護している。
次に、回転角検出装置の信号処理系58の機能構成、動作は、第1実施形態に係る信号処理系8の機能構成、動作と同様である。
このような本第2実施形態に係る回転角検出装置によっても、第1実施形態に係る回転角検出装置と同様に、検出用回転シャフト54を回転軸100に固定するだけで、回転軸100から加わるトルク等によるベース51の角加速度の影響を排した形態で回転軸100の回転角を正確に検出することができるので、基準座標系に対する固定の必要ない回転角検出装置が実現される。
なお、本第2実施形態に係る回転角検出装置のように、回転軸100を回転角検出装置に貫通させる場合には、傾斜角を検出する傾斜角センサを回転中心軸上に配置することができず、当該傾斜角センサの角加速度の影響による検出誤差が大きくなる。しかし、本第2実施形態によれば、第1傾斜角センサ57aと第2傾斜角センサ57bとの二つのセンサを、ベース51の回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置すれば、各傾斜角センサで検出した傾斜角の平均をとることにより誤差を相殺することができるので、回転軸100を回転角検出装置に貫通させる場合でもベース51の傾斜角や回転軸100の回転角を正確に検出することができる。
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6aに、本第1実施形態に係る回転角検出装置の外観を示す。
いま、図中に示すように前後左右上下を定めるものとして、図6a1は回転角検出装置の前面を表し、図6a2は回転角検出装置の左側面を表し、図6a3は回転角検出装置の後面を表し、図6a4は図6a1の断面線A-Aによる回転角検出装置の断面を表し、図6a5は回転角検出装置を斜視したようすを表している。
図示するように、回転角検出装置は、ベース61、第1ベアリング62、サブベース63、第2ベアリング64、検出用回転シャフト65、磁石66、ウエイト67、回転角センサ68、第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69b、ベース61に固定された信号処理系70を備えている。
ここで、検出用回転シャフト65は、第2ベアリング64によって前後方向を回転軸として回転可能にサブベース63を軸支しており、サブベース63は第1ベアリング62によって前後方向を回転軸として回転可能にベース61を、検出用回転シャフトと同軸状に軸支している。
また、磁石66は検出用回転シャフト65の前端面に固定されており、回転角センサ68はベース61に固定されている。
ここで、図6bに検出用回転シャフト65と磁石66と回転角センサ68の配置関係を示すように、回転角センサ68は、磁石66と対向する配置でベース61に固定されており、磁石66の回転角、すなわち、ベース61に対する検出用回転シャフト65の回転角を検出する。
図6cに、前後方向に見たウエイト67、回転角センサ68、第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69bの配置を示す。第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69bは、回転角センサ68と共に、ベース61に固定されており、各々、重力を利用して重力方向(鉛直方向)に対する傾斜角、すなわち、ベース61の重力方向に対する傾斜角を検出する。
また、第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69bは、ベース61の回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置に配置されている。また、第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69bは、検出する傾斜角が0となる重力の方向が同じ方向となるように同じ向きでベース1に固定されている。
そして、ウエイト67は、サブベース63の下部に固定された重りである。
ここで、このような回転角検出装置は、図6d1、d2に示すように、回転角を検出する回転軸100に検出用回転シャフト65を固定して使用する。すなわち、回転角検出装置の全体が回転軸100によって支持されている形態で、回転軸100の回転角を検出する。
次に、本第3実施形態における回転角検出装置の信号処理系70の機能構成、動作は、第1実施形態に係る信号処理系8の機能構成、動作とほぼ同様であるが、以下の2点が異なる。
すなわち、まず、第1に、本第3実施形態では、ベース61にはウエイトを設けないので、バッテリが第1実施形態のようにベース61のウエイトまたはその一部として機能することはない。
また、第2に、本第3実施形態では、第1傾斜角センサ69aが検出している傾斜角をθa、第1傾斜角センサ69aが検出している傾斜角をθbとして、ベース61の傾斜角θ2を、
θ2=(θa+θb)/2-θ2ref
により算出する。
ここで、θ2refは、回転軸100の回転角の検出開始時に、
θ2ref=(θa+θb)/2
により算出、ベース61の傾斜角の初期値である。
その他の信号処理系70の動作は、回転角センサ68が検出したベース61に対する検出用回転シャフト65の回転角をθ1として、回転軸100の回転角θを、
θ=θ1+θ2
により算出する点を含め、第1実施形態に係る信号処理系8の動作と同様である。
このような第3実施形態によれば、サブベース63は第2ベアリング64で検出用回転シャフト65に軸支されていると共に、サブベース63の下部にはウェイト67が設けられているために、回転軸100に固定された検出用回転シャフト65から第2ベアリング64を介して加わったトルクによって、サブベース63が急峻に回転したり、大きく回転することはない。また、さらに、ベース61は第1ベアリング62を介してサブベース64に軸支されているので、サブベース63が回転してもサブベース63からベース61に伝達されるトルクは小さく、ベース61はほとんど回転しない。
よって、本第3実施形態に係る回転角検出装置によれば、回転軸100等からベース61に加わるトルクによって生じるベース61の角加速度が小さく抑えられるので、第1傾斜角センサ69a、第2傾斜角センサ69bの傾斜角の検出誤差も小さく抑制される。よって、回転軸の回転角θを、より精度良く検出することができることが期待できる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態では、回転角検出装置から外部に無線通信を介して検出した回転角θやパルス信号を出力したが、これは、回転角検出装置と外部とをケーブルにより接続し、回転角検出装置から外部にケーブルを介して検出した回転角θやパルス信号を出力するようにしてもよい。また、この場合には、当該ケーブルを介して回転角検出装置の電源を供給するようにしてよい。
1…ベース、2…カバー、3…ベアリング、4…検出用回転シャフト、5…磁石、6…回転角センサ、7a…第1傾斜角センサ、7b…第2傾斜角センサ、8…信号処理系、9…ウエイト、51…ベース、52…カバー、53…ベアリング、54…検出用回転シャフト、55…ディスク、56…回転角センサ、57a…第1傾斜角センサ、57b…第2傾斜角センサ、58…信号処理系、59…ウエイト、61…ベース、62…第1ベアリング、63…サブベース、64…第2ベアリング、65…検出用回転シャフト、66…磁石、67…ウエイト、68…回転角センサ、69a…第1傾斜角センサ、69b…第2傾斜角センサ、70…信号処理系、81…制御部、82…検出処理部、83…無線通信インタフェース、100…回転軸。

Claims (5)

  1. 回転軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、
    前記回転軸に同軸状に固定され当該回転軸と共に回転する検出用回転シャフトと、
    前記検出用回転シャフトと同軸に回転可能に、当該検出用回転シャフトに軸支されたベースと、
    前記ベースに対する検出用回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、
    前記ベースの下部に固定されたウエイトと、
    前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第1の傾斜角センサと、
    前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第2の傾斜角センサと、
    前記回転軸の回転角を検出する検出部とを有し、
    前記第1の傾斜角センサと前記第2の傾斜角センサとは、前記ベースの回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置において前記ベースに固定されており、
    前記検出用回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記検出部は、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角とを用いて算出した前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角と、前記回転角センサが検出した回転角とを用いて、前記回転軸の回転角を検出することを特徴とする回転角検出装置。
  2. 請求項1記載の回転角検出装置であって、
    前記検出部は、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角との平均を前記第1の傾斜角センサ及び前記第2の傾斜角センサの真の傾斜角として、前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角を算出し、算出した前記ベースの前記正立姿勢からの傾斜角に前記回転角センサが検出した回転角を加算した角度を、前記回転軸の回転角として検出することを特徴とする回転角検出装置。
  3. 請求項1または2記載の回転角検出装置であって、
    前記検出用回転シャフトは管形状を有し、当該管形状の中空に前記回転軸を貫通させた状態で、当該検出用回転シャフトは前記回転軸に固定されることを特徴とする回転角検出装置。
  4. 回転軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、
    前記回転軸に同軸状に固定され当該回転軸と共に回転する検出用回転シャフトと、
    前記検出用回転シャフトと同軸に回転可能に、当該検出用回転シャフトに軸支されたサブベースと、
    前記サブベースと同軸に回転可能に、当該サブベースに軸支されたベースと、
    前記ベースに対する検出用回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、
    前記サブベースの下部に固定されたウエイトと、
    前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第1の傾斜角センサと、
    前記ベースに固定された、鉛直方向に対する傾斜角度を検出する第2の傾斜角センサと、
    前記回転軸の回転角を検出する検出部とを有し、
    前記第1の傾斜角センサと前記第2の傾斜角センサとは、前記ベースの回転中心軸までの距離が等しく当該回転中心軸まわりの回転角が180度異なる位置において前記ベースに固定されており、
    前記検出部は、前記第1の傾斜角センサが検出した傾斜角と前記第2の傾斜角センサが検出した傾斜角とを用いて算出した前記ベースの傾斜角と、前記回転角センサが検出した回転角とを用いて、前記回転軸の回転角を検出することを特徴とする回転角検出装置。
  5. 請求項1、2、3または4記載の回転角検出装置と、
    前記検出部が検出した前記回転軸の回転角が、所定の単位角度変化する度に、所定の信号を出力する信号出力部とを有することを特徴とするロータリエンコーダ。
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