JP6714313B2 - 車両構造 - Google Patents

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本発明は、介護用シートを車室内に設置可能とされた車両構造に関する。
ここで、「介護用シート」とは、車室内に設置される通常用の車両用シート(標準の車両用シート)とは別に準備されたシートであって、通常用の車両シートと比べて介護に適するように構成されたシートである。たとえば、介護に用いられる車椅子の台車部上に着脱可能に取付けられたシートが該当する。
車両構造の一例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の車両構造においては、車椅子の台車部上に着脱自在に取付けられたシート(介護用シート)を、台車部から離脱させ、車外から車室内に搬入して設置することが可能とされている。車椅子のシートを車室内に搬入させるための手段としては、先端が係合部とされた一対のアームと、これら一対のアームを支持して略水平方向に往復動自在とするモータを利用した動作機構とを備えたシート搬入出装置を、車室内に設置する手段が採用されている。車両の横に車椅子を接近して配置させた状態において、前記一対のアームを車椅子に向けて車外に突出させ、かつ車椅子のシートの下に潜り込ませた後に、前記一対のアームを車室内側に後退させることにより、前記シートを支持して車室内に搬入することが可能である。
このような構成によれば、車椅子の使用者は、車椅子の介護用シートに着座した状態のままで車両に乗り込むことが可能となり、車両に乗り込む際の車椅子の使用者の負担を少なくすることができる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善の余地がある。
第1に、従来では、介護用シートを車室内に搬入出させるための装置として、介護用シートを片もち状態で支持するための一対のアームを、それぞれ往復動させるためのモータを備えた構成が採用されている。このため、装置の部品コスト、製造コストが高価となる他、生産性が悪い。また、全体の重量も大きいものとなる。
第2に、介護用シートを支持するための一対のアームは、適当な間隔で平行な配置となるようにそれぞれ独立したかたちに設けられているため、アーム上に介護用シートが載せられた状態では、それらの安定性が悪く、シートにがたつきを生じる。これでは、シートに着座している人に不安感を与える。
特開平5−85239号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、装置構成を簡易かつ製造コストの廉価なものとしつつ、介護用シートの移動を安定した状態で行なうことが可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両構造は、車室内に設けられ、かつ所定の介護用シートを前記車室内において着脱自在に設置可能なシート設置部と、所定の第1の方向において前記車室内から車両のドア開口部を介して車外に突出した状態、および前記車室内に後退した状態のいずれかを選択的に設定可能とされ、かつ前記介護用シートを車外から前記シート設置部側に搬入出させるためのシート用移動手段を備えている、車両構造であって、前記シート用移動手段は、前記第1の方向に沿って摺動部材がフレームに支持された少なくとも一対の摺動レールを備え、かつ前記摺動部材は、前記介護用シートを摺動させるための回転可能なローラ、ローラ以外の回転可能なベアリング状部材、または前記フレームよりも表面の摩擦係数が小さい部材であり、前記一対の摺動レールは、前記第1の方向とは交差する第2の方向に間隔を隔てて並んだ上で、連結部材を介して互いに連結されていることにより、前記一対の摺動レールおよび前記連結部材が平面視枠状またはプレート状をなし、前記シート用移動手段は、前記介護用シートを前記摺動部材上に載せた状態で、前記車室内と車外との間においてスライド移動可能とするシート用移動ガイドとして構成されていることを特徴としている
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、介護用シートを支持して移動させるための手段として、スライド方式を採用しており、介護用シートを摺動部材上においてスライド移動させるようにしている。このため、介護用シートを一対のアームで支持して、このアームをモータによって移動させていた特許文献1に記載の装置構成と比較すると、全体の構成を簡素とし、装置の部品コスト、製造コストを廉価にすることが可能である。また、大幅な軽量化も図ることが可能である。
第2に、介護用シートを支持するシート用移動ガイドは、一対の摺動レールを連結部材を介して連結させた平面視枠状またはプレート状であるため、シート用移動ガイドの強度を高くすることができる。また、摺動部材の列は、介護用シートをスライド移動させる方向とは交差する方向(前記の第2の方向)において複数列となるため、これら複数列の摺動部材上に介護用シートを安定させた状態で載せることができる。このようなことから、介護用シートのスライド移動時に、介護用シートに大きなガタツキを生じないようにし、これに着座する人に不安感を与えないようにすることが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る車両構造の一例を示す分解斜視図である。 図1に示す車両構造の使用状態の例を示す要部斜視図である。 図1に示す車両構造の使用状態の例を示す車両後方視としての要部説明図である。 (a)は、図1に示す車両構造を構成する介護用シート取付けベースを示す斜視図であり、(b)は、(a)のIVb−IVb断面図である。 (a)は、図1に示す車両構造を構成する車椅子の分解斜視図であり、(b)は、(a)のVb−Vb要部断面図である。 図1に示す車両構造においてシート用移動ガイドを車椅子側に接近させる途中状態を示す要部斜視図である。 図1に示す車両構造においてシート用移動ガイドを車椅子に接触させた状態を示す要部平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す車両構造Cは、車両1の車室10内に設置されたシート取付け部11、介護用シート取付けベース3、およびこの介護用シート取付けベース3に取り付けられたシート用移動ガイド4を備えている。
本実施形態における介護用シート5は、車椅子Aのシートであり、車椅子Aの台車部6上に着脱自在なものである。
車室10内に介護用シート取り付けベース3が取り付けられた状態において、この介護用シート取付けベース3は、本発明でいうシート設置部の一例に相当する。
車両1は、たとえば助手席側がセンタピラーレスとされた構造であり、助手席サイドのドア開口部12を大きくとることが可能とされている(なお、図1および図2では、助手席側のフロントサイドドアを省略している)。これは、後述するように、介護用シート5およびこれに着座した人員を、車外から車室10内に搬入出させる作業をし易くする。
シート取付け部11は、通常用の車両シート2を車室10内に設置すべく車室10内に元々設置される部分であり、具体的には、フロア13上に取り付けられるシートレールである。より具体的には、シート取付け部11は、前記シートレールのうち、フロア13に固定された固定レール11aに対し、その長手方向にスライド可能に嵌合された可動レールである。このシート取付け部11は、後述するように、介護用シート取付けベース3が取付けられるときには、スライドしない状態にある。通常用の車両シート2は、車両1の通常用の助手席シートとして構成されたものであり、ボルト止めなどの手段を用いて、シート取付け部11に着脱自在に取り付け可能である。
介護用シート5は、既述したように、車椅子Aの台車部6上に着脱自在なシートであるが、本実施形態の車両構造Cの理解を容易すべく、車椅子Aの全体の概略構成も説明する。図5によく表われているように、車椅子Aの台車部6は、走行用の複数の車輪60が取付けられた基部61、介護用シート5が載せられるシート載置部62、このシート載置部62の高さを変更するための昇降機構63を備えている。昇降機構63は、たとえばハンドル64の回転操作によって上下高さが変化するように構成されたパンタグラフ機構である。したがって、ハンドル64の操作により、シート載置部62の高さ、ひいては介護用シート5の高さを変更可能である。シート載置部62の高さ変更手段としては、たとえばガスシリンダなどを利用した他の機構を採用することも可能である。
介護用シート5は、シートベルト装置50、フットレスト51、およびシートバック52の背面部に取付けられ、かつ車椅子Aを押す際に利用される把手部53などを具備している。介護用シート5のシートクッション54の下面側には、台車部6のシート載置部62の上面に取り付けられた一対のローラレール65上に載せられるローラ受け板部55が設けられている他、一対ずつの第1および第2の下向き凸状ガイド部56a,56bも設けられている。ローラレール65は、平面視矩形枠状のフレーム65a内に配されて回転可能に支持された複数のローラ65bの上部が、フレーム65aよりも上方に突出するように設定された構成であり、このような基本的な構成は、後述する他のローラレール31,40についても同様である。
介護用シート5は、ローラレール65上に載せられていることにより、図5(a)の矢印Naで示す台車部6の一側方に円滑にスライド移動させて台車部6から離脱させることが可能である。図示説明は省略するが、車椅子Aの通常の使用時に、介護用シート5が不用意に矢印Na方向に離脱することを阻止するためのロック機構が設けられており、このロック機構による介護用シート5の移動阻止ロック状態は、特定の手動操作によって適宜解除できるようになっている。介護用シート5が台車部6から矢印Naとは反対方向に離脱することは、ストッパ壁66によって阻止されている。一対の第1の下向き凸状ガイド部56aは、シート載置部62に設けられた一対の上向き凸状ガイド部67の相互間に介
装される位置にあり、一対の第2の下向き凸状ガイド部56bは、一対のローラレール65をその両側において挟む位置にある。このような構造により、介護用シート5が台車部6の前後方向に不当に位置ずれすることも阻止されている。
図1および図2において、介護用シート取付けベース3は、車室10内のシート取付け部11に対し、ボルト止めなどの手段を用いて着脱自在に取り付け可能である。図4によく表われているように、介護用シート取付けベース3は、フロア13上に配置可能なたとえば矩形ブロック状の基台部30の上面部に、シート用移動ガイド4、一対の固定ローラレール31、一対の上向き凸状ガイド部32、およびストッパ壁33が設けられた構成である。
シート用移動ガイド4は、一対のローラレール40の先端部どうしを、クランク状の連結部材41を介して連結した構造であり、これら全体の平面視形状が略コ字状の枠状とされたものである。各ローラレール40は、本発明でいう「摺動レール」の一例に相当し、その構成部材である複数のローラ40bは、本発明でいう「摺動部材」の一例に相当する。各ローラレール40の複数のローラ40bは、基台部30の左右横幅方向に列状に並んでおり、一対のローラレール40どうしは、基台部30の前後方向に間隔を隔てた配置である。
シート用移動ガイド4は、矢印Ncに示す方向に往復スライドさせることが可能である。そのための手段として、たとえば各ローラレール40の一側部に連結固定された突起部40cを、断面略C字状などのスライドガイドレール49内にスライド可能に嵌入させる手段が採用されている。このようなことにより、図2および図3に示すように、介護用シート取付けベース3が車室10内のフロア13上に取り付けられた状態においては、シート用移動ガイド4を車両1のドア開口部12を介して車外に突出させた状態に設定可能である。このような設定状態においては、後述するように、シート用移動ガイド4を利用して車椅子Aから介護用シート5を車室10内に搬入させることが可能である。
シート用移動ガイド4の連結部材41は、図6の矢印Ndに示すように回転可能である。シート用移動ガイド4を、図6に示す状態からさらに図7に示す状態まで前進させた場合には、シート用移動ガイド4の先端部を車椅子Aのシート載置部62の上面上に配置させるとともに、連結部材41をシート載置部62の上面部の係合用凸部62aと一対の上向き凸状ガイド部67との相互間に位置させることが可能である。このように設定すると、シート載置部62の横幅方向におけるシート載置部62とシート用移動ガイド4との位置決めが図られる。係合用凸部62aに連結部材41が係合することに基づき、シート用移動ガイド4がシート載置部62から矢印Ne方向に不用意に外れることは阻止される。また、連結部材41が上向き凸状ガイド部67に当接することにより、シート用移動ガイド4がシート載置部62に対して矢印Neとは反対方向に過剰に前進することも防止される。このことにより、シート用移動ガイド4と車椅子Aの台車部6との不用意な位置ずれ防止も図られる。
なお、図6および図7において、シート載置部62上に設けられている一対の固定部材69の傾斜面69aは、シート用移動ガイド4が接近し、この傾斜面69aに当接した際に、シート用移動ガイド4の位置を所定の適切な位置にガイドするための部位である。図6に示す介護用シート5の下面部近傍の傾斜面部59は、シート載置部62上から介護用シート5をシート用移動ガイド4上に移載させる際に、その移載を円滑に行なわせるための部位である。
図4において、介護用シート取付けベース3の一対の固定ローラレール31は、この介護用シート取付けベース3上に介護用シート5が移動してきた際に、その荷重を受けると
ともに、この介護用シート取付けベース3上における介護用シート5のスライド移動を円滑に行なわせるためのものである。介護用シート5を介護用シート取付けベース3上に移載する際には、シート用移動ガイド4の多くの部分が介護用シート取付けベース3からその外方に突出した状態にあり、介護用シート取付けベース3上まで進行してきた介護用シート5をシート用移動ガイド4によって支持することは困難であるが、固定ローラレール31は、それに代わって、介護用シート5を支持する役割を果たす。
図4(b)に示すように、介護用シート5が介護用シート取付けベース3上に移載された際には、介護用シート5の一対の第1の下向き凸状ガイド部56aは、一対の上向き凸状ガイド部32の相互間に位置する。また、介護用シート5の一対の第2の下向き凸状ガイド部56bは、一対の固定ローラレール31を挟むように位置する。このことにより、介護用シート5が介護用シート取付けベース3の前後方向に位置ずれすることは防止される。図4(a)に示すストッパ壁33は、介護用シート5が介護用シート取付けベース3の左右横幅方向において所定以上に前進しないようにするための部位である。図示説明は省略するが、介護用シート取付けベース3には、介護用シート5がこの介護用シート取付けベース3上に配置された状態において、介護用シート5が不用意に車外側に移動することを阻止するためのロック機構が設けられている。このロック機構による介護用シート5の移動阻止ロック状態は、特定の手動操作によって適宜解除できるようになっている。
次に、前記した車両構造Cの作用について説明する。
図1において、車両1をいわゆる介護仕様とする必要がない場合には、通常用の車両シート2をシート取付け部11に取り付けて車室10内に設置しておけばよい。これに対し、車両1を介護仕様とする場合には、通常用の車両シート2をシート取付け部11から取り外した後に、介護用シート取付けベース3をシート取付け部11に取り付けて設置する。このような設定状態によれば、車椅子Aの介護用シート5を、シート用移動ガイド4を利用して車室10内に搬入し、介護用シート取付けベース3上に固定させることができる。この操作は、具体的には、以下のとおりである。
すなわち、まず図3に示すように、車両1の横に車椅子Aを移動させた状態において、シート用移動ガイド4を車外に突出させるようにスライドさせ、その先端部を車椅子Aのシート載置部62上に載せる。シート載置部62の高さとシート用移動ガイド4の高さとが不一致の場合には、ハンドル64を操作してシート載置部62の高さを調整すればよい。なお、図3に示すように、介護用シート取付けベース3に車椅子Aの適当な箇所を検知するための光学センサ99を設けておき、シート載置部62の高さ調整時において、その高さが適正な高さになった際には、これを光学センサ99によって検知させてブザー音などで報知させるといった手段を採用することも可能である。
シート用移動ガイド4の先端部をシート載置部62上に載せた際には、図6および図7を参照して説明したように、連結部材41を利用して前記両者の位置合わせ、および位置ずれ防止を適切に図ることが可能であり、シート用移動ガイド4の先端部がシート載置部62から脱落するようなことを無くすことが可能である。その後は、介護用シート5のロック状態を解除した後に、車椅子Aの介護用シート5に人が着座したままの状態で、介護用シート5を介護者が手で押してシート用移動ガイド4上に載せ、その後このシート用移動ガイド4上をスライドさせて車室10内の介護用シート取付けベース3上に移載させる。この移載後には、介護用シート5のロックを図るとともに、シート用移動ガイド4を後退スライドさせて介護用シート取付けベース3上の元の位置に復帰させる。
シート用移動ガイド4は、一対のローラレール40を連結部材41を用いて連結した枠状であるため、その強度を高くすることが可能であり、また複数のローラ40bは、適当
な間隔を隔てた2列に設けられているため、介護用シート5を安定的に支持ガイドすることが可能である。したがって、介護用シート5およびその着座者を大きくがたつかせるようなことなく、安定した状態で車室10内に搬入することが可能である。
前記とは逆に、介護用シート5を車外に搬出し、台車部6上に戻す場合においても、シート用移動ガイド4を車外に突出させ、その先端部を台車部6のシート載置部62上に載せる。その後は、介護用シート取付けベース3に対する介護用シート5のロック状態を解除してから、介護用シート5を台車部6側に向けて押す。このことにより、シート用移動ガイド4を利用して介護用シート5をシート載置部62上まで適切に移動させることが可能である。この場合にも、介護用シート5には人が着座したままでよい。
車両1をいわゆる福祉仕様にする必要がなくなった場合には、介護用シート取付けベース3をシート取付け部11から取り外すことにより、このシート取付け部11には、通常用の車両シート2を再度取り付けることが可能である。このように、本実施形態の車両構造Cによれば、車室10内に通常用の車両シート2を設置した状態と、この通常用の車両シート2に代えて、介護用シート5を車外から車室10内に搬入出し得る状態とを容易に切り替えることが可能である。したがって、融通性ならびに利便性に優れたものとすることができる。また、介護用シート5の移動は、人手作業によって行なわれる構成であり、たとえば介護用シート取付けベース3にモータを組み込むといった必要はないため、全体の製造コストの低減化や軽量化なども好適に図ることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
シート用移動ガイドは、平面視コ字状の枠状に代えて、たとえば平面視プレート状の形態とすることもできる。シート用移動ガイドの連結部材は、針金状などのものに限定されず、プレート状などの他の形態の部材とすることもできる。
本発明でいう「摺動部材」および「摺動レール」は、上述したローラ40bおよびローラレール40に限定されない。本発明でいう摺動部材は、たとえば回転可能な円筒状あるいは球状などの他の形態のベアリング状などであってもよい他、摺動部材を支持するフレームよりも表面の摩擦係数が小さい部材であって、介護用シートを円滑に摺動させ得るたとえば波板状のプレートなどであってもよい。この点は、上述した実施形態の他のローラレール31,65についても同様である。
上述の実施形態においては、車両側部のドア開口部から介護用シートを搬入させているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、車両後部のドア開口部(バックドア開口部)から車室内に搬入出させるようにしてもよい。介護用シートが取り付けられる位置は、助手席の位置に限定されない。
介護用シートの定義は、冒頭で述べたとおりであり、車椅子のシートに限定されない。
車両は、工場出荷時において、必ずしも車室内の特定箇所に通常用の車両シートが設置された状態になくてもよく、車両の仕様に関する受注に応じて工場出荷時当初から介護用シート取付けベースを車室内の特定箇所に取り付けるようにすることもできる。この場合、必要に応じて自動車ディラーなどにおいて、介護用シート取付けベースの取外し作業や、通常用の車両シートの取り付け作業などを行なうようにしてもよい。介護用シート取付けベース、または通常用の車両シートは、車両の使用者が所持しておく必要もなく、たとえば自動車ディラーが販売、貸し出し、あるいは保管しておくといった態勢とすることもできる。
C 車両構造
A 車椅子
1 車両
10 車室
11 シート取付け部
12 ドア開口部
2 通常用の車両シート
3 介護用シート取付けベース(シート設置部)
4 シート用移動ガイド
40 ローラレール(摺動レール)
40b ローラ(摺動部材)
5 介護用シート(車椅子のシート)
6 台車部(車椅子の)

Claims (1)

  1. 車室内に設けられ、かつ所定の介護用シートを前記車室内において着脱自在に設置可能なシート設置部と、
    所定の第1の方向において前記車室内から車両のドア開口部を介して車外に突出した状態、および前記車室内に後退した状態のいずれかを選択的に設定可能とされ、かつ前記介護用シートを車外から前記シート設置部側に搬入出させるためのシート用移動手段を備えている、車両構造であって、
    前記シート用移動手段は、前記第1の方向に沿って摺動部材がフレームに支持された少なくとも一対の摺動レールを備え、かつ前記摺動部材は、前記介護用シートを摺動させるための回転可能なローラ、ローラ以外の回転可能なベアリング状部材、または前記フレームよりも表面の摩擦係数が小さい部材であり、
    前記一対の摺動レールは、前記第1の方向とは交差する第2の方向に間隔を隔てて並んだ上で、連結部材を介して互いに連結されていることにより、前記一対の摺動レールおよび前記連結部材が平面視枠状またはプレート状をなし、前記シート用移動手段は、前記介護用シートを前記摺動部材上に載せた状態で、前記車室内と車外との間においてスライド移動可能とするシート用移動ガイドとして構成されていることを特徴とする、車両構造。
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