JP6712919B2 - 測定用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物のたわみ量を測定する際に用いられる測定用治具に関する。
従来から、コンクリート等の構造物を供試体とする強度試験の一つとして、曲げ強度試験が知られている。該曲げ強度試験を行う際に使用される試験装置としては、例えば、一方向に間隔を空けて配置された一対の支持部と、該一対の支持部上に載置される供試体における一対の支持部間の領域(以下、支持部間領域とも記す)に上方から荷重を加える荷重手段とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
斯かる試験装置を用いて行われる曲げ強度試験では、一対の支持部上に載置される供試体の前記支持部間領域に上方から荷重手段を当接させた状態で、荷重手段によって前記支持部間領域の所定位置を下方へ押圧する。そして、押圧を開始した直後から支持部間領域が湾曲して支持部間領域に亀裂が生じるまでの荷重の変化を測定することで、供試体の曲げ強度の評価が行われる。
また、上記のような荷重の変化の測定に伴って、供試体の前記支持部間領域のたわみ量の測定を行う場合がある(非特許文献1参照)。具体的には、一対の支持部上に配置された供試体を水平方向から見た際に、供試体の側面であって供試体における荷重手段によって荷重される位置(荷重位置)の垂直方向下方位置に、L字状の板状部材を供試体から突出するように取り付ける。
更に、供試体の側面における一対の支持部の垂直方向上方位置の間に、略水平な状態となるように、棒状部材を取り付ける。棒状部材を供試体に取り付ける際には、供試体の側面における一対の支持部の垂直方向上方の各位置にピン部材を取り付け、棒状部材の一端部に形成された貫通孔に一方のピン部材を通し、棒状部材の他端部に形成された切欠部を他方のピン部材上に載置する。そして、供試体に取り付けられた板状部材(供試体から突出した部分)の上下方向の変位を測定する変位計を前記棒状部材に取り付ける。
これにより、供試体の前記荷重位置に荷重手段による荷重が加わることで、供試体の前記支持部間領域が下方に向かって湾曲するため、供試体の側面に取り付けた板状部材が下方へ変位することになる。この際、棒状部材に取り付けられた変位計によって板状部材の変位量が計測される。そして、斯かる変位量が供試体のたわみ量として評価される。
特開2000−298089号公報
鋼繊維補強コンクリートの曲げ強度および曲げタフネス試験方法(案)(JSCE−G 552−2010)
しかしながら、上記のように、供試体のたわみ量を計測する場合、一般的には、供試体の側面に接着剤を用いて板状部材を取り付ける必要があるため、板状部材を取り付ける作業が繁雑なものとなっており、たわみ量の測定を効率的に行うことができない。
そこで、本発明は、供試体のたわみ量の測定に用いる測定用治具であって供試体に対して容易に取り付けることができる測定用治具を提供することを課題とする。
本発明に係る測定用治具は、一方向に間隔を空けて配置された一対の支持部上に供試体を載置し、該供試体における一対の支持部間に位置する支持部間領域に上方から荷重を加えて該支持部間領域を変形させることで、供試体における荷重を加える際の荷重位置の上下方向の変位量を測定するに際し、供試体に取り付けられる測定用治具であって、前記供試体に取り付け可能な本体部を備え、該本体部は、供試体に取り付けられた際に、上面視において、供試体と重なり合うように供試体上に配置される重合部と、供試体と重なり合わない位置に配置される非重合部とを備え、前記重合部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、上面視において、前記荷重位置を避けて配置されるように構成されており、前記非重合部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、上面視において、前記荷重位置を通って前記一方向に直交する他方向に延びる仮想線上に形成されて前記支持部間領域の変形に伴って上下方向に変位する変位部を備える。
斯かる構成によれば、上記のような本体部を備えることで、供試体の上方に本体部を取り付けた際に、供試体と重なり合う重合部が供試体の荷重位置を避けて配置される。このため、荷重位置へ荷重を加える際に本体部が妨げとなることがない。これにより、供試体に対して測定用治具を上方から取り付けることができるため、供試体に対する測定用治具の取り付けを容易に行うことができる。
加えて、上面視において、前記荷重位置を通って前記他方向に延びる仮想線上に変位部が形成されることで、供試体への荷重によって、供試体における一対の支持部間の領域(以下、支持部間領域とも記す)に変形が生じた際に、斯かる変形に伴って変位部が下方向に変位することになる。このため、変位部の変位量を測定することで、荷重位置における供試体のたわみ量を精度よく測定することができる。
前記非重合部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、供試体から上方に離間した位置に重合部を保持すると共に前記他方向から供試体を挟み込む一対の挟込部を備えており、該一対の挟込部は、重合部よりも下方に形成されると共に、本体部が供試体に取り付けられた際に、側面視における前記荷重位置の垂直方向下方位置で供試体に当接して供試体を挟み込むように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、挟込部を備えることで、重合部が供試体から離間した位置に保持されるため、供試体における支持部間領域が湾曲するように変形した際にも、重合部が支持部間領域に接触するのを防止することができる。これにより、重合部が支持部間領域に接触して傾いたりズレたりするのを防止することができるため、変位部の変位量の測定を精度よく行うことができる。
また、本体部が供試体に取り付けられた際に、側面視において、供試体の荷重位置の垂直方向下方位置で挟込部が供試体を挟み込むことで、供試体の荷重位置の変位量に対応した変位量で本体部(即ち、変位部)が変位する。このため、変位部の変位量を測定することで、供試体の変位量の測定をより精度よく行うことができる。
供試体の所定位置に固定される固定部と、該固定部に連結されて供試体に対する前記本体部の位置決めを行う位置決め部とを更に備えており、該位置決め部は、本体部を着脱可能に構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、位置決め部に本体部を取り付けると共に、位置決め部を固定部に連結した状態で、固定部を供試体の所定位置に固定することで、供試体における固定部が固定された位置に対する本体部の位置決めを行うことができる。また、本体部が位置決めされた状態で、位置決め部から本体部を離脱させることで、供試体に対する本体部の取り付けを行うことができる。これにより、供試体に対する本体部の位置決めと取り付けとを効率的に行うことができる。
前記変位部の変位量を測定する変位計を保持する変位計保持部を更に備えており、前記固定部は、前記変位計保持部を取り付け可能に構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、固定部は、変位計保持部を取り付け可能に構成されるため、固定部に変位計保持部を取り付けると共に、本体部を取り付けた位置決め部を固定部に連結した状態で、固定部を供試体の所定位置に固定することで、供試体に対する本体部の位置決めと変位計の設置とを同時に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、供試体のたわみ量の測定に用いる測定用治具を供試体に対して容易に取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る測定用治具を示した斜視図。 同実施形態に係る測定用治具が備える第一本体部を上下方向に沿って上方から見た図。 (a)は、図2のI−I断面図であり、(b)は、図2のII−II断面図。 同実施形態に係る測定用治具が備える第二本体部を上下方向に沿って上方から見た図。 (a)は、図4のI−I断面図であり、(b)は、図4のII−II断面図。 同実施形態に係る測定用治具が備える固定部を上下方向に沿って上方から見た図。 (a)は、図6のI−I断面図であり、(b)は、図6のII−II断面図。 同実施形態に係る測定用治具が備える位置決め部の斜視図。 同実施形態に係る測定用治具が備える変位計保持部の斜視図。 同実施形態に係る測定用治具を供試体に取り付けた状態を示す斜視図。 同実施形態に係る測定用治具を供試体に取り付けて供試体のたわみ量を測定する際の概略図であって、該測定用治具を側方から見た側面図。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。また、以下の説明では、第一方向とは、各図のx軸に沿った一方向であり、第二方向とは、該一方向に直交する他方向であって各図のy軸に沿った方向であり、上下方向とは、第一方向及び第二方向に直交する方向であって各図のz軸に沿った方向である。
本実施形態に係る測定用治具1は、図1に示すように、供試体Aに取り付け可能な本体部2と、供試体Aの所定位置に固定される固定部3と、該固定部3に連結されて供試体Aに対する前記本体部2の位置決めを行う位置決め部4と、固定部3に取り付け可能に構成されて変位計Bを保持する変位計保持部5とを備える。
前記本体部2は、第一方向に間隔を空けて配置される一対の第一本体部2a,2aと、該一対の第一本体部2a,2aの間に配置される第二本体部2bとを備える。
前記第一本体部2aは、図2に示すように、供試体Aに取り付けられた際に、上面視において(上下方向に沿って上方から見た際に)、供試体Aと重なり合うように供試体A上に配置される一対の重合部2c,2cと、供試体Aと重なり合わない位置に配置される一対の非重合部2d,2dとを備える。
前記一対の重合部2c,2cは、第二方向が長手となるように形成される。また、一対の重合部2c,2cは、第一方向に間隔を空けて配置される。具体的には、一対の重合部2c,2cは、上面視において、供試体Aにおける荷重を加える際の荷重位置Gを避けて(より詳しくは、一対の重合部2c,2cの間に荷重位置Gが位置するように)該荷重位置Gの近傍に配置される。
また、一対の重合部2c,2cは、長手方向の各一端部が一方の非重合部2dに連結され、長手方向の各他端部が他方の非重合部2dに連結される。これにより、一対の重合部2c,2cと一対の非重合部2d,2dとで囲まれて上下方向に貫通する開孔2eが第一本体部2aに形成され、上面視において開孔2eの内側に荷重位置Gが露出するように構成される。
また、各重合部2cは、位置決め部4と連結される連結部2gを複数備える。本実施形態では、連結部2gは、図3(a)に示すように、上下方向に延びる孔状に形成され、位置決め部4が備える固定部材4b(固定部材4bについては、後述する。)と螺合するように構成される。また、各重合部2cは、位置決め部4の一部を収容可能な凹部2hを上面に備え、該凹部2hの底部に連結部2gが形成される。
また、各重合部2cは、図3(b)に示すように、開孔2eを形成する内面とは反対側に位置する外面の一部であって上方から下方に向かうに従って第一方向において荷重位置Gから離れるように傾斜する傾斜面2iを備える。つまり、第一本体部2aは、第一方向の対向する位置に前記傾斜面2iを一対備え、該一対の傾斜面2i,2iが上方から下方に向かうに従って拡開するように形成される。
図2に戻り、前記一対の非重合部2d,2dは、一対の重合部2c,2cの一端部から第二方向へ延出するように形成された第一非重合部21dと、一対の重合部2c,2cの他端部から第二方向へ延出するように形成された第二非重合部22dとから構成される。第一非重合部21dは、供試体Aの変形に伴って上下方向に変位する変位部2jを備える。該変位部2jは、上面視において、前記荷重位置Gを通って第二方向に延びる仮想線L1上に配置される。つまり、変位部2jは、重合部2cから第二方向へ延出するように形成される。また、変位部2jは、図3(a)(b)に示すように、前記変位計Bが当接する変位計当接部2kを備える。該変位計当接部2kは、変位部2jの下面に形成される。
また、各非重合部2dは、開孔2e側に位置する内面が上方へ向かうに従って第二方向において開孔2eの中心から離れるように傾斜する傾斜面2mを備える。つまり、第一本体部2aは、第二方向において対向する位置に一対の傾斜面2m,2mを備える。そして、一対の傾斜面2m,2mは、上方へ向かうに従って拡開するように形成される。
また、非重合部2dは、第二方向から供試体Aを挟み込む一対の挟込部2n,2nを備える。該一対の挟込部2n,2nは、一対の重合部2c,2cよりも下方に形成される。これにより、一対の挟込部2n,2nの間に供試体Aを下方から配置可能に構成される。また、一対の挟込部2n,2nは、供試体Aを第二方向から挟み込む一対の挟込部材2p,2pと、一対の挟込部材2p,2pを保持する一対の挟込部材保持部2q,2qとを備える。
各挟込部材2pは、供試体Aに当接する先端部2rと、該先端部2rが連結されて挟込部材保持部2qに保持される軸部2sとを備える。一対の挟込部材2p,2pが備える先端部2r,2rは、供試体Aを介して対向する位置に配置される。また、一対の挟込部材2p,2pは、先端部2r,2r同士が対向方向(第二方向)において、接離可能(接近したり離間したりすることが可能)に構成される。本実施形態では、一対の挟込部材2p,2pが備える軸部2s,2sと一対の挟込部材保持部2q,2qとが螺合するように構成されており、各軸部2sを回転させることによって、先端部2r,2r同士が、対向方向(第二方向)において接離するように構成される。
本実施形態では、各挟込部材2pの先端部2rは、板状に形成されており、供試体Aと当接する面(以下、当接面とも記す)が第二方向に対して交差するように配置される。また、先端部2rは、前記当接面の第二方向に対する角度が変更可能に構成される。例えば、先端部2rは、軸部2sとボールヘッドを介して連結されることで、前記当接面の第二方向に対する角度が変更可能に構成される。これにより、先端部2rが供試体Aと当接した際に、供試体Aの表面の凹凸に応じて、当接面の角度が変化するように構成される。
また、一対の挟込部2n,2n(具体的には、一対の挟込部材2p,2pの先端部2r,2r)は、図3(a)(b)に示すように、第一本体部2aが供試体Aに取り付けられた際に、側面視において(第二方向に沿って見た際に)、前記荷重位置Gの垂直方向下方位置で、供試体Aに当接して供試体Aを挟み込むように構成される。そして、一対の挟込部2n,2nは、第一本体部2aが供試体Aに取り付けられた際に、供試体Aから上方に離間した位置に一対の重合部2c,2cを保持するように構成される。
また、第一本体部2aは、一部が供試体Aの上面に当接するように構成される。具体的には、第一本体部2aは、重合部2cの長手方向の中央部の下面から供試体A側へ突出した突出部2fを備え、該突出部2fが供試体Aの上面に当接するように構成される。該突出部2fは、突出方向に位置する先端部が上下方向に可動するように構成される。
前記第二本体部2bは、前記第一本体部2aと異なり、図4に示すように、重合部2cを一つのみ備える。該重合部2cは、第一方向における供試体Aの略中央部に配置される。また、第二本体部2bが備える重合部2cは、第一方向に間隔を空けて定められる一対の荷重位置G,Gの間に配置される。
第二本体部2bが備える変位部2jは、重合部2cを通って第二方向に延びる仮想線L2上に配置される。また、変位部2jは、図5(a)に示すように、前記変位計Bを当接させる変位計当接部2kを備える。
また、第二本体部2bが備える一対の挟込部2n,2n(具体的には、一対の挟込部材2p,2pの各先端部2r)は、図5(a)(b)に示すように、第二本体部2bが供試体Aに取り付けられた際に、側面視において、第二本体部2bが備える重合部2cの垂直方向下方位置で供試体Aと当接して供試体Aを挟み込むように構成される。
前記固定部3は、図1に示すように、第一方向に間隔を空けて一対配置される。また、一対の固定部3,3は、第一方向における供試体Aの両端部の近傍に配置される。各固定部3は、前記第一本体部2aと異なり、図6に示すように、重合部2cを一つのみ備える。そして、第一方向における一対の固定部3,3が備える重合部2c,2cの間に一対の荷重位置G,Gが位置する。
また、各固定部3が備える重合部2cは、図7(a)(b)に示すように、各固定部3が供試体Aに固定された際に、供試体Aの上面に当接するように構成される。また、各固定部3が備える一対の挟込部2n,2n(具体的には、一対の挟込部材2p,2pの各先端部2r)は、図7(b)に示すように、各固定部3が供試体Aに取り付けられた際に、側面視において、各固定部3が備える重合部2cの垂直方向下方位置で供試体Aと当接するように構成される。
前記位置決め部4は、図1に示すように、一対の固定部3,3に連結されると共に本体部2が着脱可能に構成される。また、位置決め部4は、図8に示すように、本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)、及び、一対の固定部3,3を取り付ける位置決め本体部4aを備える。また、前記位置決め部4は、本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)、及び、一対の固定部3,3を位置決め本体部4aに固定する固定部材4bを備える。
位置決め本体部4aは、一対の固定部3,3(具体的には、各重合部2c)を連結する一対の第一連結部位4c,4cを備える。該一対の第一連結部位4c,4cは、第一方向における位置決め本体部4aの両端部に形成される。また、一対の第一連結部位4c,4cは、一対の固定部3,3が備える各重合部2cの長手方向が第二方向に沿って配置されるように、一対の固定部3,3が連結される。
また、位置決め本体部4aは、一対の第一本体部2a,2a(具体的には、各重合部2c)を着脱可能に連結する一対の第二連結部位4d,4dと、第二本体部2b(具体的には、重合部2c)を着脱可能に連結する第三連結部位4eとを備える。該一対の第二連結部位4d,4d、及び、第三連結部位4eは、第一方向における一対の第一連結部位4c,4cの間に形成される。また、一対の第二連結部位4d,4dは、一対の第一本体部2a,2aが備える各重合部2cの長手方向が第二方向に沿って配置されるように、一対の第一本体部2a,2aが連結される。また、第三連結部位4eは、第二本体部2bが備える重合部2cの長手方向が第二方向に沿って配置されるように、第二本体部2bが連結される。
また、一対の第一連結部位4c,4c、一対の第二連結部位4d,4d、及び、第三連結部位4eは、各第一本体部2a、第二本体部2b、及び、各固定部3が備える各重合部2cを収容する凹状部4fを備える。
また、位置決め本体部4aは、固定部材4bを挿入可能な挿入孔4gを備える。該挿入孔4gは、位置決め本体部4aを上下方向に貫通するように形成される。また、挿入孔4gは、各第一本体部2a、第二本体部2b、及び、各固定部3を位置決め本体部4aに取り付けた状態で、各第一本体部2a、第二本体部2b、及び、固定部3が備える各連結部2gに対応する位置に形成される。
前記固定部材4bは、各第一本体部2a、第二本体部2b、及び、各固定部3が備える孔状の連結部2gに挿入される(具体的には、螺合する)ことで、各第一本体部2a、第二本体部2b、及び、各固定部3が位置決め本体部4aに固定される。
前記変位計保持部5は、図1に示すように、一対の固定部3,3の間に橋渡されるように配置されて一対の固定部3,3に取り付けられる。変位計保持部5は、図9に示すように、第一方向に延びる棒状に形成された保持部ベース部5aと、変位計Bを保持する保持手段5bとを備える。本実施形態では、変位計保持部5は、保持手段5bを複数(具体的には、3つ)備える。
前記保持部ベース部5aは、第一方向の一端部に貫通孔5cを備える。該貫通孔5cは、一方の固定部3が備える挟込部材2pの軸部2sを挿入可能に構成される。これにより、変位計保持部5は、軸部2sを介して一方の固定部3に取り付けられる。また、貫通孔5cは、挿入された前記軸部2sとの間に隙間が形成されるように構成されている。これにより、変位計保持部5は、一方の固定部3に取り付けられた状態で、保持部ベース部5aの一端部が軸部2sを中心に回動自在に構成される。
また、保持部ベース部5aは、第一方向の他端部に切欠部5dを備える。該切欠部5dは、他方の固定部3が備える挟込部材2pの軸部2s上に載置される。これにより、変位計保持部5は、他方の固定部3に取り付けられた状態で、保持部ベース部5aの他端部が軸部2sを中心に回動自在に構成される。
上記のように構成される測定用治具1を供試体Aに取り付ける際には、供試体Aの上方に測定用治具1を配置し、本体部2(一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)、及び、一対の固定部3,3が備える各一対の挟込部2n,2nの間に供試体Aを挿入する。そして、各一対の挟込部2n,2nが備える一対の挟持部材2p,2pを締め込むことで供試体Aを挟む。これにより、図10に示すように、供試体Aに測定用治具1が取り付けられる。このように、測定用治具1が供試体Aに取り付けられた状態となることで、供試体Aにおける各固定部3によって挟み込まれた部分に対し、本体部2(一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)が位置決め(第一方向における位置決め)される。
そして、供試体Aのたわみ量を測定する際には、図11に示すように、供試体Aを第一方向に間隔を空けて配置された一対の支持部X1,X1上に載置する。そして、位置決め部4を本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)及び一対の固定部3,3から取り外す。また、変位計Bの先端部を本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)の変位部2j(具体的には、変位計当接部2k)に当接させる。
そして、供試体Aの各荷重位置Gに上方から荷重Pを加える。これにより、供試体Aにおける一対の支持部X1,X1間の領域(以下、支持部間領域とも記す)が下方へ向けてたわむ(湾曲する)。この際、本体部2(一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)が一対の挟込部2n,2nによって供試体Aに固定されているため、変位部2jが下方へ向かって変位することになる。これに対し、側面視において、各固定部3の一対の挟込部2n,2nにおける供試体Aと当接する位置(保持部ベース部5aとの連結位置)は、一対の支持部X1,X1の垂直方向上方の位置に配置されるため、下方へ向かって変位することがない。これにより、各変位計Bの全体が上下方向に変位しない(具体的には、変位計当接部2kとの当接部分のみが下方へ変位する)ため、本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)における変位部2j(具体的には、変位計当接部2k)の下方への変位が変位計Bによって測定される。
以上のように、本発明に係る測定用治具によれば、供試体のたわみ量の測定に用いる測定用治具を供試体に対して容易に取り付けることができる。
即ち、上記のような本体部2を備えることで、供試体Aの上方に本体部2を取り付けた際に、供試体Aと重なり合う重合部2cが供試体Aの荷重位置Gを避けて配置される。このため、荷重位置Gへ荷重を加える際に本体部2が妨げとなることがない。これにより、供試体Aに対して測定用治具1を上方から取り付けることができるため、供試体Aに対する測定用治具1の取り付けを容易に行うことができる。
加えて、上面視において、前記荷重位置Gを通って前記他方向に延びる仮想線L1上に変位部2jが形成されることで、供試体Aへの荷重によって、供試体Aにおける一対の支持部X1,X1間の領域(以下、支持部間領域とも記す)に変形が生じた際に、斯かる変形に伴って変位部2jが下方向に変位することになる。このため、変位部2jの変位量を測定することで、荷重位置Gにおける供試体Aのたわみ量を精度よく測定することができる。
また、挟込部2nを備えることで、重合部2cが供試体Aから離間した位置に保持されるため、供試体Aにおける支持部間領域が湾曲するように変形した際にも、重合部2cが支持部間領域に接触するのを防止することができる。これにより、重合部2cが支持部間領域に接触して傾いたりズレたりするのを防止することができるため、変位部2jの変位量の測定を精度よく行うことができる。
また、本体部2が供試体Aに取り付けられた際に、側面視において、供試体Aの荷重位置Gの垂直方向下方位置で挟込部2nが供試体Aを挟み込むことで、供試体Aの荷重位置Gの変位量に対応した変位量で本体部2(即ち、変位部2j)が変位する。このため、変位部2jの変位量を測定することで、供試体Aの変位量の測定をより精度よく行うことができる。
また、位置決め部4に本体部2を取り付けると共に、位置決め部4を固定部3に連結した状態で、固定部3を供試体Aの所定位置に固定することで、供試体Aにおける固定部3が固定された位置に対する本体部2の位置決めを行うことができる。また、本体部2が位置決めされた状態で、位置決め部4から本体部2を離脱させることで、供試体Aに対する本体部2の取り付けを行うことができる。これにより、供試体Aに対する本体部2の位置決めと取り付けとを効率的に行うことができる。
また、固定部3は、変位計保持部5を取り付け可能に構成されるため、固定部3に変位計保持部5を取り付けると共に、本体部2を取り付けた位置決め部4を固定部3に連結した状態で、固定部3を供試体Aの所定位置に固定することで、供試体Aに対する本体部2の位置決めと変位計Bの設置とを同時に行うことができる。
なお、本発明に係る測定用治具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、第一本体部2aは、一対の重合部2c,2cを備えるように構成されているが、これに限定されるものではなく、何れか一方の重合部2cのみを備えるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、一対の第一本体部2a,2aは、突出部2fが供試体Aに当接するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の第一本体部2a,2aが突出部2fを備えないように構成されてもよい。斯かる場合は、一対の第一本体部2a,2aは、重合部2cが挟込部2nのみによって、供試体Aから上方へ離間した位置に保持される。
また、上記実施形態では、一対の第一本体部2a,2aが備える各重合部2cは、供試体Aから上方へ離間した位置に配置されるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、重合部2cが供試体Aの上面に当接するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、本体部2と、一対の固定部3,3と、位置決め部4と、変位計保持部5とから測定用治具1が構成されているが、これに限定されるものではなく、本体部2を備えるものであれば、他の構成を備えないように構成されてもよい。例えば、本体部2(具体的には、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2b)のみから測定用治具が構成されてもよい。
また、上記実施形態では、本体部2は、一対の第一本体部2a,2a及び第二本体部2bから構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第一本体部2aのみを一つ又は複数備えるように構成されてもよい。
上記実施形態の測定用治具1を用いてたわみ量を測定する供試体Aとしては、特に限定されるものではなく、例えば、コンクリート構造物等が挙げられる。供試体Aとしてのコンクリート構造物は、所定サイズの型枠に形成された開口部から型枠内にコンクリートを流し込んで硬化させることで形成される。このため、コンクリート構造物における開口部に露出していた部分(型枠と接していなかった)は、型枠と接していた部分よりも平滑性が劣ることになる。このため、コンクリート構造物を供試体Aとして使用する場合には、型枠と接していなかった部分の上方に本体部2を配置しない(即ち、型枠と接していなかった部分を上面にしない)ようにすることが好ましい。
1…測定用治具、2…本体部、2a…第一本体部、2b…第二本体部、2c…重合部、2d…非重合部、2e…開孔、2f…突出部、2g…連結部、2h…凹部、2i…傾斜面、2j…変位部、2k…変位計当接部、2m…傾斜面、2n…挟込部、2p…挟込部材、2q…挟込部材保持部、2r…先端部、2s…軸部、3…固定部、4…位置決め部、4a…本体部、4b…固定部材、4c…第一連結部位、4d…第二連結部位、4e…第三連結部位、4f…凹状部、4g…挿入孔、5…変位計保持部、5a…保持部ベース部、5b…保持手段、5c…貫通孔、5d…切欠部、21d…第一非重合部、22d…第二非重合部、A…供試体、B…変位計、G…荷重位置、L1…仮想線、L2…仮想線、P…荷重、X1…支持部

Claims (3)

  1. 一方向に間隔を空けて配置された一対の支持部上に供試体を載置し、該供試体における一対の支持部間に位置する支持部間領域に上方から荷重を加えて該支持部間領域を変形させることで、供試体における荷重を加える際の荷重位置の上下方向の変位量を測定するに際し、供試体に取り付けられる測定用治具であって、
    前記供試体に取り付け可能な本体部と、供試体の所定位置に固定される固定部と、該固定部に連結されて供試体に対する前記本体部の位置決めを行う位置決め部とを備え、
    前記本体部および前記固定部は、供試体に取り付けられた際に、上面視において、供試体と重なり合うように供試体上に配置される重合部と、供試体と重なり合わない位置に配置される非重合部とを備え、
    前記本体部の重合部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、上面視において、前記荷重位置を避けて配置されるように構成されており、
    前記本体部の非重合部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、上面視において、前記荷重位置を通って前記一方向に直交する他方向に延びる仮想線上に形成されて前記支持部間領域の変形に伴って上下方向に変位する変位部を備えており、
    前記本体部および前記固定部の非重合部は、本体部および固定部が供試体に取り付けられた際に、前記他方向から供試体を挟み込む一対の挟込部であって前記本体部および前記固定部の重合部よりも下方に位置する一対の挟込部を備えており、
    前記本体部および前記固定部の重合部は、前記位置決め部に対して下方から連結されると共に、前記位置決め部に対して着脱可能に構成されており、
    前記本体部および前記固定部が前記位置決め部に連結された状態で、前記本体部、前記固定部、および、前記位置決め部の下方から、前記本体部および前記固定部の一対の挟込部の間に、供試体を配置可能に構成される測定用治具。
  2. 前記本体部の一対の挟込部は、本体部が供試体に取り付けられた際に、側面視における前記荷重位置の垂直方向下方位置で供試体に当接して供試体を挟み込むように構成される請求項1に記載の測定用治具。
  3. 前記変位部の変位量を測定する変位計を保持する変位計保持部を更に備えており、
    前記固定部は、前記変位計保持部を取り付け可能に構成される請求項1または2に記載の測定用治具。
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