JP6712733B2 - 仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理システム、貿易取引管理方法および貿易取引管理プログラム - Google Patents

仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理システム、貿易取引管理方法および貿易取引管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、貿易取引の管理を行う為のシステム、方法及びプログラムに関する。
外国間貿易において、輸入者及び輸出者の間には、国の違い、通貨の違い、取引銀行の違い等が存在しており、その金融情報の交換は、複数銀行及び複数通貨を介した複雑な交換方式が採られていた。そして、その複雑な交換方式が必要となることから、金融情報の交換の為に、多大な費用と時間が発生していた。
外国間貿易を実施する場合、費用面では、複数銀行にまたがるお金の流れが発生することから、各銀行で発生する手数料、通貨交換料は膨大なものとなっていた。時間面では、複数銀行をまたがり金融情報の交換が行われる為、各銀行間での営業時間差や確認承認作業時間等により、介在する銀行が多ければ多いほど、膨大な時間が必要となっていた。
また、遠隔地どうしならではの信用情報の確認作業やその保険など、国内同士での取引では発生しない特別な信用手続きが発生する方式が採られていた。信用手続きでは、取引先の信用情報がわからないため、取引先の取引銀行に信用情報を保証してもらうための信用状にて、貿易を開始する前に資金面での安心を確保していた。
特許文献1には円滑な貿易取引を実現する為に、信用情報や船荷証券を合わせて管理することで、効果的に貿易取引を実現するための技術が開示されている。
特開2011−96060号公報
従来技術によって、信用状の管理や船荷証券の管理等、貿易取引における一部の手続き面が効率化された。しかしながら、国の違い、通貨の違い、取引銀行の違い等に起因して、複数銀行が介在することで生じる費用面の課題や、手続きによって生ずる時間面の課題は、依然として解消されていない。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、貿易取引を効率的に実現するための貿易取引管理システムを提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理システムであって、
保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するための信用状相当の発行依頼を受け付ける手段と、
発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行う手段と、
前記信用状相当に対応するリザーブ情報の登録を受け付ける手段と、
所定の支払日において、輸出者が保有するウォレットに対して輸入者の保有する仮想通貨の支払保証を設定する為に、前記リザーブ情報に基づく保証額をリザーブ処理する手段と、
前記支払日に、前記輸出者が保有するウォレットに対して、前記保証額としての仮想通貨を送金処理するための手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理方法であって、
保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するための信用状相当の発行依頼を受け付けるステップと、
発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行うステップと、
前記信用状相当に対応するリザーブ情報の登録を受け付けるステップと、
所定の支払日において、輸出者が保有するウォレットに対して、輸入者の保有する仮想通貨の支払保証を設定する為に、前記リザーブ情報に基づく保証額をリザーブ処理するステップと、
前記支払日に、前記輸出者が保有するウォレットに対して、前記保証額としての仮想通貨を送金処理するためのステップと、をコンピュータが実行することを特徴とする。
また、本発明は、仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理プログラムであって、
コンピュータを、保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するための信用状相当の発行依頼を受け付ける手段と、
発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行う手段と、
前記信用状相当に対応するリザーブ情報の登録を受け付ける手段と、
所定の支払日において、輸出者が保有するウォレットに対して輸入者の保有する仮想通貨の支払保証を設定する為に、前記リザーブ情報に基づく保証額をリザーブ処理する手段と、
前記支払日に、前記輸出者が保有するウォレットに対して、前記保証額としての仮想通貨を送金処理するための手段と、として機能させることを特徴とする。
貿易取引に仮想通貨を導入し、このような構成とすることで、各国の国間の垣根を超え、また各国内銀行の垣根を越えて、直接、輸入者、輸出者が取引を実現することが可能となる。それにより、輸入者と輸出者が国内で行われる取引とかわらない費用、時間、手続きで、外国間貿易取引を実現することができる。仮想通貨でできる既存と同様の目的に沿った仕組みを組み込むことで、仮想通貨上での貿易のメリットを享受でき、かつ安心な取引が実現できるようになる。
本発明の好ましい形態では、前記輸出者に対して設定された前記支払保証について、前記支払日前の支払を受ける為の割引申請を受け付ける手段と、
前記割引申請について、承認処理を行う手段と、
前記支払保証の割引処理を行うための手段と、を備え、
前記割引処理は、前記割引申請が承認処理された前記支払保証に関する保証額の受取権を、前記輸出者から割引支払者に移転する処理と、
前記受取権を有する前記割引支払者より、前記輸出者の保有するウォレットに対して、割引額としての仮想通貨を送金処理するための処理と、を含むことを特徴とする。
このような構成とすることで、手形割引を実現することができ、輸出者にとってより利便性の高いシステムを提供することが可能となる。また、手形割引に関しても、従来の手順に比べ、費用と時間を大幅に抑え、実現することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、発行承認処理された前記信用状相当について、前記支払保証の解除申請を受け付ける手段と、
解除申請された前記支払保証について、解除承認処理を行う手段と、
解除承認処理された前記支払保証について、設定された前記支払保証を解除する手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、従来の手順に比べて、費用と時間を大幅に抑え、支払保証の解除を効率的に実現することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記仮想通貨は、複数のノードによりトランザクション処理を行うトランザクション処理ネットワークにおいて、ブロックチェーン技術により提供され、
前記トランザクション処理ネットワークは、受取権を設定された利用者に対して支払予約された、別の利用者の仮想通貨について、移転を制限するためのステータス設定を行う手段を備え、
前記リザーブ処理は、前記信用状相当に基づく前記支払予約の設定処理及び、前記ステータスの設定処理を含むことを特徴とする。
このような構成とすることで、仮想通貨を利用して、支払保証のリザーブ処理を、更に効率的に実現することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記トランザクション処理ネットワークは、少なくとも前記受取権を有する利用者の承認を経て、他の利用者への前記受取権の移管を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、更に効率的に手形割引を実現することができ、輸出者にとってより利便性の高いシステムを提供することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記リザーブ情報は、支払元を示す情報と、保証額と、当該支払に関する前記支払元の電子署名と、を有し、
前記リザーブ処理は、前記支払日に、前記リザーブ情報を、仮想通貨のトランザクションを管理するトランザクション処理ネットワークに対して送信する処理を含み、
前記送金処理するための手段は、前記リザーブ情報を、前記支払日にトランザクション処理ネットワークに対して送信することを特徴とする。
このような構成とすることで、特に、既存の仮想通貨を利用して外国間貿易取引を実現することができる。
本発明の好ましい形態では、前記支払保証の設定に基づいて、リザーブ発行証書データ及びリザーブ受取証書データを生成する手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、支払保証を効率的に実現することができる。
貿易取引を効率的に実現するための貿易取引管理システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る貿易取引の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る貿易取引管理システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る貿易取引管理システムのハードウェア構成図である。 本発明の実施形態に係る貿易取引管理システムの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る支払保証の設定に係る処理フローチャートである。 本発明の実施形態に係る支払保証の解除に係る処理フローチャートである。 本発明の実施形態に係る支払保証の移転に係る処理フローチャートである。 既存の貿易取引の概要を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明に関するシステムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
例えば、本実施形態ではシステムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、サーバ装置、コンピュータプログラム、記録媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、前記プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
<既存の貿易取引概要>
図8は、既存の貿易取引の概要を示す図である。貿易取引を実現するための決済方法として、信用状(Letter of Credit:L/C)による代金決済方法がある。同図に示すように、輸入者が輸出者と売買契約を締結すると(1)、輸入者は、信用状の発行銀行に対して信用状の開設依頼を行う(2)。輸入者から信用状の開設依頼を受けた発行銀行は、買取(通知)銀行に信用状を送付する(3)。買取(通知)銀行が、輸出者に対して信用状の到着を通知し、信用状を交付する(4)。
輸出者は、運輸会社・通関会社に対して通関船積依頼を行い、運輸会社・通関会社は貨物と引換えに、輸出者に船荷証券(B/L)を発行する(6)。なお、輸出者・輸入者は、輸出監督官庁に対して輸出入申請を行って許可を受けており(5)、運輸会社・通関会社は、税関に対して通関申請を行い(7)、その許可を受けて貨物の輸出入を行う(7)。輸出者は、出荷日が確定したならば、船積通知を輸入者に送付する(7)。
輸出者が、信用状(原本)・船積書類(送り状、船荷証券など)を添付した上で、取引銀行に買取書類(荷為替手形)の買取りを依頼する(8)。これにより、輸出者は、商品代金を回収する。荷為替手形の買取依頼に応じた輸出者の取引銀行は、信用状を発行した輸入者の取引銀行に対して、荷為替手形、船積書類等の買取書類を送付する(9)。
輸入者の取引銀行は、買取書類を受け取り、輸出者の取引銀行に代金を支払うとともに、輸入者に対して船荷証券(買取証券)の引受けを求め、輸入者は、荷為替手形の引受けと引換えに、船荷証券を受け取る(10)。輸入者は、運輸会社・通関会社より、船荷証券と引換えに荷渡し指図書(D/O)を受け取り、それを船会社の倉庫等に提示することで、貨物を受け取る(11)。
<本実施形態に係る貿易取引概要>
図1は、本実施形態に係る貿易取引の概要を示す図である。同図に示すように、輸入者が輸出者と売買契約を締結すると(1)、輸出者・輸入者は、現金並びに仮想通貨の交換を行う交換所又は販売所に対して、仮想通貨の交換を依頼し、所定額分の仮想通貨を得る(2)。ここで交換した仮想通貨は、輸出者・輸出者それぞれが自身のウォレットで管理するアドレスに送金され、各人がその所有権を得る。
貿易取引管理システム1上において、輸出者が信用状相当の発行依頼を行い、輸入者がその発行承認を行うことで、後述する仮想通貨のリザーブ処理が行われる。輸入者は、自身が所有する仮想通貨についてリザーブ処理を行うと、貿易取引管理システム1でリザーブ履歴が生成され、リザーブ履歴を受け取ってウォレットに格納する。また、このリザーブ処理に対応して貿易取引管理システム1で受取権が生成され、輸出者は受取権を受け取ってウォレットに格納する。これにより、信用状、為替手形及び為替予約に相当する手続きを行い(3)、貿易取引を実現する。その後、図8に示す既存の貿易取引の場合と同様、(5)〜(7)を経て、貨物の輸出入を行う。
その後、リザーブ処理によって生成された情報に基づいて、リザーブ処理された輸入者の仮想通貨の所有権の移管が行われ、輸出者は商品代金を回収し、船積書類(送り状、船荷証券など)等の買取書類を送付する(3)。輸入者は船荷証券を受け取り(3)、運輸会社・通関会社より、船荷証券と引換えに荷渡し指図書(D/O)を受け取り、それを船会社の倉庫等に提示することで、貨物を受け取る(11)。
<貿易取引システムの概要>
図2は、本実施形態に係る貿易取引管理システムの概要図である。貿易取引管理システム1は、コミュニケーション装置2と、仮想通貨信用状装置3と、を備えている。貿易取引管理システム1(コミュニケーション装置2、仮想通貨信用状装置3)は、インターネット等のネットワークNWを介して、輸出者端末4、輸入者端末5、買取銀行(割引支払者)端末6及びトランザクション処理ネットワーク10と通信可能に接続されている。また、輸出者端末4、輸入者端末5及び買取銀行(割引支払者)端末6は、トランザクション処理ネットワーク10と通信可能に構成されている。
トランザクション処理ネットワーク10は、ビットコイン(bitcoin)やその派生通貨に代表されるブロックチェーン技術を用いて、仮想通貨のトランザクションを管理する為のネットワークである。ブロックチェーン技術は、ネットワーク上の多数のノード11がP2Pネットワークとして稼働し、ノード11間で同一の記録を同期させる仕組みであって、既存の記録に新しい記録を追加する場合に、記録単位となるブロックが、直前のブロックの内容(ハッシュ)を引き継ぎながら、チェーン状に次々と追加されるものである。
ユーザ(輸出者、輸入者、買取銀行等)は、自身の管理するウォレットにて秘密鍵、アドレス等を記憶しており、これを用いてブロックチェーン技術により提供される仮想通貨の送金、受取処理などのウォレットアプリケーションに要求される処理を行う。ユーザは、自身の秘密鍵を用いて取引情報を生成し、これをトランザクション処理ネットワーク10に送信することで、仮想通貨の送金等を行うことが出来る。
なお、輸出者端末4、輸入者端末5、買取銀行(割引支払者)端末6などが、ノード11としてトランザクション処理ネットワーク10に参加していても構わない。
ここで、本実施形態では、ブロックチェーン技術による仮想通貨として、ビットコインやイーサリアムなどの既存の仮想通貨を利用する場合について説明するが、買取銀行などがトランザクション処理ネットワーク10を構築し、独自に発行した仮想通貨を用いて、本発明に用いる仮想通貨を提供しても構わない。トランザクション処理ネットワーク10を構築する場合は、ネットワーク上で、仮想通貨のトランザクションを分散管理するのみでなく、保証額分の仮想通貨を予約(リザーブ)する場合に、リザーブされた額の仮想通貨に対して移転を制限する為のステータス設定機能などを仮想通貨側に持たせることで、より効果的に仮想通貨による貿易取引を実現することができる。
<貿易取引システムに係るハードウェア構成>
図3(a)は、コミュニケーション装置2のハードウェア構成を示す図である。コミュニケーション装置2は、演算装置(CPU201)と、主記憶装置(RAM202)と、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置(記憶装置203)と、外部の装置とネットワークNWを介して通信を行うためのインターフェースである通信装置204と、入力装置205と、出力装置206と、を備えている。また、記憶装置203は、オペレーティングシステム207と、オペレーティングシステム207と協調してその機能を発揮するコミュニケーションプログラム208等が記録されている。
図3(b)は、仮想通貨信用状装置3のハードウェア構成を示す図である。仮想通貨信用状装置3は、演算装置(CPU301)と、主記憶装置(RAM302)と、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置(記憶装置303)と、外部の装置とネットワークNWを介して通信を行うためのインターフェースである通信装置304と、入力装置305と、出力装置306と、を備えている。また、記憶装置303は、オペレーティングシステム307と、オペレーティングシステム307と協調してその機能を発揮する仮想通貨信用状プログラム308が記録されている。
図4は、貿易取引管理システム1の機能ブロック図である。
コミュニケーション装置2は、輸出者と輸入者又は輸出者と買取銀行(割引支払者)の間で、交渉、申請、依頼、承認等のコミュニケーションを行う為に使用される。コミュニケーション装置2は、コミュニケーション手段21と、信用状相当発行依頼手段22と、信用状相当承認手段23と、支払保証解除申請手段24と、支払保証解除承認手段25と、割引申請手段26と、割引承認手段27と、を備えている。
仮想通貨信用状装置3は、リザーブ処理を実現するための処理装置である。仮想通貨信用状装置3は、リザーブ情報受取手段31と、リザーブ処理手段32と、受取権設定手段33と、リザーブ履歴設定手段34と、支払手段35と、証書データ生成手段36と、割引手段37と、を備えている。
ここで、本実施形態においてコミュニケーション装置2及び仮想通貨信用状装置3に含まれる機能構成を実現する為の各処理手段は、必ずしも2台のサーバ装置に含まれる必要はなく、1又は複数のコンピュータに備えられた構成であってもよい。
輸出者端末4、輸入者端末5及び買取銀行端末6は、CPU等の演算装置、RAM等の主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む各種の入出力装置等を備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の汎用的なコンピュータ装置(CP)を用いることができる。
補助記憶装置には、貿易取引管理システム1を利用するためのアプリケーションが格納されており、このアプリケーションを利用して、貿易取引を実行する。なお、図2では、輸出者端末4、輸入者端末5及び買取銀行端末6が、貿易取引管理システム1とネットワークを介して1台ずつ接続された構成を図示しているが、それぞれ複数台が接続され、貿易取引管理システム1を利用してよい。
ここで、輸出者端末4、輸入者端末5及び買取銀行端末6が有するウォレットアプリケーションには、取引情報の生成・送出機能、自ウォレットにて管理するアドレスに係る取引履歴管理機能、仮想通貨の残高管理機能等の標準的な仮想通貨ウォレットに搭載される機能と共に、貿易取引管理システム1を利用するためのアプリケーションとしての機能として、後述するリザーブ処理が行われた場合における、リザーブ履歴の管理機能、リザーブされた仮想通貨の受取権の管理機能、を含む。
なお、本例ではコンピュータ装置(CP)にウォレットアプリケーションをインストールしたデスクトップウォレット形式で仮想通貨を管理する場合を例示しているが、インターネット経由で第3者が管理するコンピュータ装置にウォレットデータを格納したウェブウォレットや、専用端末にてこれらデータを管理するハードウェアウォレット、モバイル端末にアプリケーションをインストールしたモバイルウォレットなど、必要に応じて、種々の形式のウォレットを利用してかまわない。
本実施形態では、輸出者端末4、輸入者端末5および買取銀行端末6のそれぞれは、トランザクション処理ネットワーク10より購入した仮想通貨を、上述のウォレットにより管理し、貿易取引を行う為に仮想通貨を利用する。輸出者端末4、輸入者端末5および買取銀行端末6のそれぞれは、ウォレットを特定するための情報として、自身のウォレットアドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶しており、これらを用いてブロックチェーン技術により提供される仮想通貨の送金、受取処理などのウォレットアプリケーションに要求される処理を行う。
輸出者端末4は、貿易取引管理システム1を利用するためのアプリケーションとして、コミュニケーション手段41と、申請・承認手段42と、証書データ受取手段43と、として機能するアプリケーションを補助記憶装置に格納している。本実施形態では、輸出者端末4に格納されたウォレットアプリケーションが、トランザクション処理ネットワーク10との仮想通貨に係るデータのやり取りを行う為のウォレットとして機能すると共に、これらの機能手段を提供する。
輸入者端末5は、貿易取引管理システム1を利用するためのアプリケーションとして、コミュニケーション手段51と、申請・承認手段52と、証書データ受取手段53と、として機能するアプリケーションを補助記憶装置に格納している。本実施形態では、輸入者端末5に格納されたウォレットアプリケーションが、トランザクション処理ネットワーク10との仮想通貨に係るデータのやり取りを行う為のウォレットとして機能すると共に、これらの機能手段を提供する。
買取銀行端末6は、貿易取引管理システム1を利用するためのアプリケーションとして、コミュニケーション手段61と、申請・承認手段62と、証書データ受取手段63と、として機能するアプリケーションを補助記憶装置に格納している。本実施形態では、買取銀行端末6に格納されたウォレットアプリケーションが、トランザクション処理ネットワーク10との仮想通貨に係るデータのやり取りを行う為のウォレットとして機能すると共に、これらの機能手段を提供する。
<仮想通貨の購入>
輸出者端末4、輸入者端末5および買取銀行端末6は、仮想通貨の交換所又は販売所より、仮想通貨の購入を行う。交換所又は販売所に対して購入を依頼すると、交換所又は販売所は、購入を依頼したユーザのウォレットに対して、購入した仮想通貨を送金するトランザクションを生成し、トランザクション処理ネットワーク10に送出する。送出されたトランザクションがトランザクション処理ネットワーク10で承認させることで、購入者に対して仮想通貨が送金される。購入者のウォレットには、トランザクション処理ネットワーク10側より送付されたトランザクション履歴等が格納される。
<信用状相当の発行依頼、承認>
次いで、図5を用いて、信用状相当の発行による支払保証の設定処理について、説明する。図5は、信用状相当を発行し、支払保証を設定する際の処理フローチャートである。
図5のステップS1において、輸出者および輸入者は、売買契約を結ぶ。売買契約を結んだ輸出者および輸入者は、コミュニケーション手段21を介してコミュニケーション処理を実行する(ステップS2)。
コミュニケーション手段21は、輸出者端末4、輸入者端末5および買取銀行端末6間で、コミュニケーションを行う為のコミュニケーション処理を実行する。輸出者端末4、輸入者端末5および買取銀行端末6は、コミュニケーション手段41、コミュニケーション手段51およびコミュニケーション手段61を介して、コミュニケーション手段21を利用する。例えば、チャットやメッセンジャーの形式でのコミュニケーションが実現され、支払保証額の決定や取引中止、割引などに関する依頼、承認などの交渉が、コミュニケーション手段21を介して行われる。
ステップS2において、コミュニケーション手段21によって支払保証の金額や支払時期について合意が取れたならば、ステップS3において、輸出者は、申請・承認手段42を介して、当該支払保証額及び支払時期が設定された信用状相当の発行依頼を行う。信用状相当発行依頼手段22は、保証額をリザーブ処理し、支払保証を設定するための信用状相当の発行依頼を受け付ける手段である。信用状相当発行依頼手段22は、申請・承認手段42を介して行われた信用状相当の発行依頼を受け付ける。
ステップS4において、輸入者は、申請された信用状相当の発行依頼の内容を確認し、申請・承認手段52を介して信用状相当の発行の承認を行う。信用状相当承認手段23は、発行依頼された信用状相当について、発行承認処理を行う手段である。信用状相当承認手段23は、申請・承認手段52を介して行われた信用状相当の発行の承認を受け付け、発行承認処理を行う。
リザーブ処理手段32は、所定の支払日において、輸出者が保有するウォレットに対して輸入者の保有する仮想通貨の支払保証を設定する為に、リザーブ情報に基づく保証額をリザーブ処理する手段である。リザーブ情報受取手段31は、信用状相当に対応するリザーブ情報の登録を受け付ける手段である。
ステップS5において、信用状相当承認手段23によって信用状相当の発行が承認されると、リザーブ処理が行われる。本実施形態では、リザーブ処理は、輸入者のウォレット50により生成され、リザーブ情報受取手段31を介して受け取ったリザーブ情報を格納する処理と、リザーブ情報に基づいて支払保証を設定する処理と、を含む。
本実施形態におけるリザーブ情報は、支払元を示す情報と、保証額と、当該支払に関する支払元の電子署名と、を有する。より具体的には、支払元(輸入者)並びに受取先(輸出者)のウォレットを特定するための情報(アドレス等)、仮想通貨に係る送金額(支払保証額)、支払元(輸入者)の秘密鍵を用いて生成された電子署名が含まれている。
これらの情報がトランザクション処理ネットワーク10に送信されると、トランザクションの承認を経て取引が実行される。本実施形態におけるリザーブ処理では、輸入者端末5のウォレット50で生成されたこれらの情報を、リザーブ情報として貿易取引管理システム1(仮想通貨信用状装置3)に格納しておき、支払時期に基づいてトランザクションの送信を行う。
支払保証額、支払時期等は、コミュニケーション手段21による両者のコミュニケーションの結果、決定される。支払時期等は、信用状相当の発行依頼日時や承認日時に応じて、貿易取引管理システム1側で設定しても構わない。また、これらの情報の全部を輸出者又は輸入者が設定してもよいし、これら情報の一部を輸出者が設定し、残りの一部又は全部を輸入者が設定してもよい。また、貿易取引管理システム1で格納されるリザーブ情報には、後述のリザーブ履歴及び受取権を特定するための識別情報が対応付けられる。
リザーブ情報に基づいて支払保証が設定されると、リザーブ履歴設定手段34は、信用状相当の発行(支払金額のリザーブ)を行った輸入者に対してリザーブ履歴を送出し、ウォレット50においてリザーブ履歴が格納される。リザーブ履歴として、本実施形態では、証書データ生成手段36を介してリザーブ発行証書データを生成し、リザーブ履歴設定手段34を介して、リザーブ発行証書データを送付する。輸入者端末5の証書データ受取手段53は、リザーブ発行証書データを受け取る(ステップS6)。
また、受取権設定手段33は、輸出者に対して受取権を送出し、ウォレット40において受取権が格納される。受取権として、本実施形態では、証書データ生成手段36を介してリザーブ受取証書データを生成し、受取権設定手段33を介して、リザーブ受取証書データを送付する。輸出者端末4の証書データ受取手段43は、リザーブ受取証書データを受け取る(ステップS7)。
受取権及びリザーブ履歴にはステータスが設定されており、ユーザはウォレットに格納したこれらの情報とそのステータスから、現在のリザーブ状況を把握できる。ステータスは、例えば、有効、中止、完了、等の状態を表す。これら状態をステータスとして受取権及びリザーブ履歴に付加する場合、支払保証の設定後に送出される受取権(ステップS7におけるリザーブ受取証書データ)及びリザーブ履歴(ステップS6におけるリザーブ発行証書データ)には、有効のステータスが設定される。
受取権を設定された輸出者は、船会社に対して貨物の船積依頼を行う(ステップS8)。船積依頼を受けた船会社は、貨物船積を行い(ステップS9)、船荷証券を発行して輸出者に対して送付し、輸出者は船会社より船荷証券を受け取る(ステップS10)。輸出者は、受け取った船荷証券を輸入者に対して送付し、輸入者は送付された船荷証券を受け取る(ステップS11)。
支払手段35は、支払日に、前記輸出者が保有するウォレットに対して、前記保証額としての仮想通貨を送金処理するための手段である。本実施形態では、送金処理として、リザーブ情報を、支払日にトランザクション処理ネットワークに対して送信することで、輸出者への支払保証額の送金処理が行われる(ステップS12)。
なお、支払手段35は、支払時期に応じて自動的に受取権を有するユーザに対して支払予約する為の支払予約処理及び/又は貿易取引管理システム1の管理者等の入力に起因して任意の時期に送金を行う為のマニュアル送金処理を行う。
送金処理が行われると、受取権設定手段33によって、輸出者のウォレットに設定された受取権が解除され(ステップS13)、完了のステータスが設定される。また、リザーブ履歴設定手段34によって、輸入者のウォレットに設定されたリザーブ履歴が支払済み設定されることで、完了のステータスとなる(ステップS14)。
<支払保証の解除>
次いで、図6を用いて、支払保証の解除処理について説明する。図6は、支払保証の解除に係る処理フローチャートである。図6のステップS21以降では、図5のステップS7までの処理が完了しているものとして説明する。また、以下、輸出者側から支払保証の解除申請を行う場合について例示する。
リザーブ処理の設定後(ステップS7)、取引が中止となった場合などに、支払保証の設定を解除する必要がある。図6のステップS21において、輸出者および輸入者は、コミュニケーション手段21を介してコミュニケーション処理を実行し、支払保証の解除を協議する。
両者間で支払保証解除の合意が取れたならば、輸出者は、申請・承認手段42を介して、承認された支払保証の解除申請を行う。支払保証解除申請手段24は、申請・承認手段42を介して行われた支払保証の解除申請を受け付ける(ステップS22)。なお、輸入者側から支払保証の解除申請を行う場合は、輸入者は、申請・承認手段52を介して、承認された支払保証の解除申請を行う。支払保証解除申請手段24は、申請・承認手段42又は申請・承認手段52を介して行われた支払保証の解除申請を受け付ける。
ステップS23において、輸入者は、申請された支払保証の解除内容を確認し、申請・承認手段52を介して支払保証の解除承認を行う。支払保証解除承認手段25は、申請・承認手段52を介して行われた支払保証の解除承認を受け付ける。なお、輸入者側から支払保証の解除申請を行う場合は、輸出者は、申請された支払保証の解除内容を確認し、申請・承認手段42を介して支払保証の解除承認を行う。支払保証解除承認手段25は、申請・承認手段42又は申請・承認手段52を介して行われた支払保証の解除承認を受け付ける。
ステップS24において、支払手段35は、リザーブ情報に基づいて登録された支払予約を解除処理する。本実施形態では、解除処理は、登録された支払スケジュールの停止(トランザクション処理ネットワーク10へのリザーブ情報の送信予約の取り消し)と、リザーブ履歴に対する中止ステータスの設定と、受取権に対する中止ステータスの設定と、を含む。
リザーブ履歴設定手段34によって、輸入者のウォレットに設定された当該リザーブ処理に基づく支払保証について、リザーブ履歴が中止設定され(ステップS25)、受取権設定手段33によって、輸出者のウォレットに設定された受取権が中止設定される(ステップS26)。
<支払保証の移転>
次いで、図7を用いて、支払保証の移転処理について説明する。図7は、支払保証の移転に係る処理フローチャートである。図7のステップS31以降では、図5のステップS7までの処理(リザーブ処理の設定)が完了しているものとして説明する。
リザーブ処理の設定後(ステップS7)、輸出者が支払期間に先駆けて受取権を換金したい場合、受取権を買取銀行に割引額で移転し、早期に換金(いわゆる手形割引)することができる。図7のステップS31において、受取権を保有する輸出者および受取権の買取を行う買取銀行は、コミュニケーション手段21を介してコミュニケーション処理を実行し、割引依頼と割引の提示を行う。
両者間で割引の合意が取れたならば、輸出者は、申請・承認手段42を介して、割引内容が対応付けられた割引申請を行う(ステップS32)。割引申請手段26は、申請・承認手段42を介して行われた割引申請を受け付ける。
ステップS33において、買取銀行は、申請された割引内容を確認し、申請・承認手段62を介して割引承認を行う。割引承認手段27は、申請・承認手段62を介して行われた割引承認を受け付ける。
また、割引手段37は、受取権の割引処理を行う。割引処理は、買取銀行の保有する割引額の仮想通貨を、受取権を保有する輸出者に送金するための処理と、当該受取権を買取銀行に移管するための処理と、を含む。
ステップS33において、本実施形態では、送金するための処理として、買取銀行端末6において生成されたリザーブ情報を、貿易取引管理システム1に送信する。ここで送信されるリザーブ情報は、支払元(買取銀行)並びに受取先(輸出者)のウォレットを特定するための情報(アドレス等)、仮想通貨の送金額(割引額)、支払元(買取銀行)の秘密鍵を用いて生成された電子署名が含まれている。
なお、必ずしもリザーブ情報を貿易取引管理システム1に送信する必要はなく、買取銀行端末6より、トランザクション処理ネットワーク10にトランザクションを送信して、輸出者に対する割引額の仮想通貨の送金を行う構成としてもよい。
また、受取権を買取銀行に移管するための処理として、受取権を、輸出者から買取銀行へと移管する(ステップS34)。また、輸入者に対して、受取権の移管の通知を行う(ステップS35)。
輸出者から買取銀行へと受取権が移管されると、リザーブ情報の受取先が輸出者から買取銀行に変更される(ステップS36)。
そして、これらの処理が完了したなら、割引額のリザーブ情報をトランザクション処理ネットワーク10に送信し、割引額の支払を行う(ステップS37)。
<他の実施例>
本実施形態では、仮想通貨として既存の仮想通貨を利用する場合について説明したが、独自の仮想通貨を利用してもよい。独自の仮想通貨として、複数のノードによりトランザクション処理を行うトランザクション処理ネットワークによって、ブロックチェーンとして提供されてよい。
独自の仮想通貨のためのトランザクション処理ネットワークには、支払予約された仮想通貨について、移転を制限するためのステータス設定を行う手段を備えているのが好ましい。保有者の仮想通貨を、所定の支払日に、受取権を有する利用者に対して支払予約するための手段については、トランザクション処理ネットワークに備えてもよいし、トランザクション処理ネットワーク外の貿易取引管理システムや、トランザクション処理ネットワークのノードとして機能する貿易取引管理システムにより、実行されてよい。
また、この場合、信用状相当に基づく支払予約の設定処理及び、トランザクション処理ネットワークによるステータスの設定処理により、本実施形態におけるリザーブ処理に相当する処理が実現されることが好ましい。
また、更に、このトランザクション処理ネットワークは、受取権を有する利用者の承認を経て、受取権の移管を受け付ける手段を更に備えることが好ましい。
また更に、独自・既存の仮想通貨を利用する場合、貿易取引管理システム1は、輸出者、輸入者、買取銀行に対して、現金並びに仮想通貨の交換を行う交換所又は販売所として機能してもよい。また、貿易取引管理システム1は、リザーブ処理を行う際に、受取権の設定が行われてから、仮想通貨の価値が変動し、現実に受け取りを行った際に額が変動することを防止する為に、リザーブ処理される仮想通貨と、日本円やドルなどの現金との交換レートを保証する為替予約機能を備えていてもよい。
1 貿易取引管理システム
10 トランザクション処理ネットワーク
11 ノード
2 コミュニケーション装置
21 コミュニケーション手段
22 信用状相当発行依頼手段
23 信用状相当承認手段
24 支払保証解除申請手段
25 支払保証解除承認手段
26 割引申請手段
27 割引承認手段
201 CPU
202 RAM
203 記憶装置
204 通信装置
205 入力装置
206 出力装置
207 オペレーティングシステム
208 コミュニケーションプログラム
3 仮想通貨信用状装置
31 リザーブ情報受取手段
32 リザーブ処理手段
33 受取権設定手段
34 リザーブ履歴設定手段
35 支払手段
36 証書データ生成手段
37 割引手段
301 CPU
302 RAM
303 記憶装置
304 通信装置
305 入力装置
306 出力装置
307 オペレーティングシステム
308 仮想通貨信用状プログラム
4 輸出者端末
40 ウォレット
41 コミュニケーション手段
42 申請・承認手段
43 証書データ受取手段
5 輸入者端末
50 ウォレット
51 コミュニケーション手段
52 申請・承認手段
53 証書データ受取手段
6 買取銀行端末
60 ウォレット
61 コミュニケーション手段
62 申請・承認手段
63 証書データ受取手段
NW ネットワーク

Claims (6)

  1. トランザクション処理ネットワークによって管理された仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う前記トランザクション処理ネットワークと通信可能に構成された貿易取引管理システムであって、
    前記貿易取引管理システムは、保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するために、支払保証額及び支払時期が設定された信用状相当の発行依頼を受け付ける手段と、
    発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行う手段と、
    前記発行承認処理の結果、輸入者端末のウォレットで生成された前記信用状相当に対応する情報であって、支払元を示す情報及び保証額を有したリザーブ情報を受け取り、格納する手段と、
    前記リザーブ情報を、前記支払時期に前記トランザクション処理ネットワークに対して送信することで、輸出者へ支払保証額を送金処理する手段と、を備え
    前記リザーブ情報は、前記トランザクション処理ネットワークにて、前記仮想通貨による取引を実行する為の情報であることを特徴とする貿易取引管理システム。
  2. 前記輸出者に対して設定された前記支払保証について、前記支払時期前の支払を受ける為の割引申請を受け付ける手段と、
    前記割引申請について、承認処理を行う手段と、
    前記支払保証の割引処理を行うための手段と、を備え、
    前記割引処理は、前記割引申請が承認処理された前記支払保証に関する保証額の受取権を、前記輸出者から割引支払者に移転する処理と、
    前記受取権を有する前記割引支払者より、前記輸出者の保有するウォレットに対して、割引額としての仮想通貨を送金処理するための処理と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の貿易取引管理システム。
  3. 発行承認処理された前記信用状相当について、前記支払保証の解除申請を受け付ける手段と、
    解除申請された前記支払保証について、解除承認処理を行う手段と、
    解除承認処理された前記支払保証について、設定された前記支払保証を解除する手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の貿易取引管理システム。
  4. 前記貿易取引管理システムは、更に、前記発行承認処理の結果、前記リザーブ情報に基づいて支払保証を設定する手段と、
    前記支払保証の設定に基づいて、リザーブ履歴としてのリザーブ発行証書データ及び、受取権としてのリザーブ受取証書データを生成する手段と、
    生成した前記リザーブ発行証書データを輸入者端末のウォレットに格納するために、前記リザーブ発行証書データを送出する手段と、
    生成した前記リザーブ受取証書データを輸出者端末のウォレットに格納するために、前記リザーブ受取証書データを送出する手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の貿易取引管理システム。
  5. トランザクション処理ネットワークによって管理された仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理方法であって、前記トランザクション処理ネットワークと通信可能に構成された貿易取引管理システムが、
    保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するために、支払保証額及び支払時期が設定された信用状相当の発行依頼を受け付けるステップと、
    発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行うステップと、
    前記発行承認処理の結果、輸入者端末のウォレットで生成された前記信用状相当に対応する情報であって、支払元を示す情報及び保証額を有したリザーブ情報を受け取り、格納するステップと、
    前記リザーブ情報を、前記支払時期に前記トランザクション処理ネットワークに対して送信することで、輸出者へ支払保証額を送金処理するステップと、を実し、
    前記リザーブ情報は、前記トランザクション処理ネットワークにて、前記仮想通貨による取引を実行する為の情報であることを特徴とする貿易取引管理方法。
  6. トランザクション処理ネットワークによって管理された仮想通貨を用いて貿易取引の管理を行う為の貿易取引管理プログラムであって、
    前記トランザクション処理ネットワークと通信可能に構成されたコンピュータを、保証額をリザーブ処理することで支払保証を設定するために、支払保証額及び支払時期が設定された信用状相当の発行依頼を受け付ける手段と、
    発行依頼された前記信用状相当について、発行承認処理を行う手段と、
    前記発行承認処理の結果、輸入者端末のウォレットで生成された前記信用状相当に対応する情報であって、支払元を示す情報及び保証額を有したリザーブ情報を受け取り、格納する手段と、
    前記リザーブ情報を、前記支払時期に前記トランザクション処理ネットワークに対して送信することで、輸出者へ支払保証額を送金処理する手段と、として機能させ
    前記リザーブ情報は、前記トランザクション処理ネットワークにて、前記仮想通貨による取引を実行する為の情報であることを特徴とする貿易取引管理プログラム。
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