JP6711646B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
外部電源から供給される交流電圧を検知する電圧検知手段と、
前記交流電圧に基づき負荷を駆動する駆動手段と、
前記負荷を監視する監視手段と、
前記監視手段により取得された監視結果に基づき前記負荷にエラーが生じているかどうかを判定するエラー判定手段と、
前記負荷にエラーが生じると、前記駆動手段を制御して前記負荷を停止させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記負荷を本動作させる本動作工程と、前記本動作工程を実行する前に前記負荷を予備動作させる予備動作工程とを有し、前記予備動作工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が電圧閾値未満であれば、前記予備動作工程をスキップし、前記交流電圧が電圧閾値未満でなければ、前記予備動作工程を実行することを特徴とする画像形成装置が提供される。
図1が示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト23の下方に画像形成部1y、1m、1c、1kが配列されたタンデム型の中間転写方式の多色プリンタである。なお、本発明は、単色画像を形成する画像形成装置にも適用可能である。画像形成部1yは露光装置6により感光ドラム3yに形成された静電潜像をイエロートナーで現像してイエロートナー画像を形成し、一次転写ローラ2yによりイエロートナー画像を中間転写ベルト23に一次転写する。画像形成部1mは露光装置6により感光ドラム3mに形成された静電潜像をマゼンタトナーで現像してマゼンタトナー画像を形成し、一次転写ローラ2mによりマゼンタトナー画像を中間転写ベルト23に一次転写する。画像形成部1cは露光装置6により感光ドラム3cに形成された静電潜像をシアントナーで現像してシアントナー画像を形成し、一次転写ローラ2cによりシアントナー画像を中間転写ベルト23に一次転写する。画像形成部1kは露光装置6により感光ドラム3kに形成された静電潜像をブラックトナーで現像してブラックトナー画像を形成し、一次転写ローラ2kによりブラックトナー画像を中間転写ベルト23に一次転写する。中間転写ベルト23に一次転写された四色のトナー画像は、二次転写部T2へ搬送される。二次転写部T2には二次転写ローラ22が設けられている。二次転写ローラ22は中間転写ベルト23に担持されているトナー画像を記録材Pへ二次転写する。定着装置5は記録材Pに二次転写された四色のトナー画像に対して熱と圧力を加え、記録材Pの表面にトナー画像を定着させる。その後、排出ローラ11は記録材Pを上部トレイ7へ排出する。分離ローラ8は、記録材カセット4から引き出した記録材Pを1枚ずつに分離して、レジストローラ9へ送り出す。レジストローラ9は、記録材Pを停止位置において一時的に待機させる。レジストローラ9は、中間転写ベルト23上に形成されたトナー画像と記録材Pとが二次転写部T2へ同時に到着するように、記録材Pを搬送する。定着装置5は、ヒータを内蔵する定着ローラ51と、加圧ローラ52とを有している。加圧ローラ52が定着ローラ51に対して圧接することで加熱ニップが形成される。記録材P上に転写されたトナー画像が加熱ニップで挟持搬送される過程で、加熱および加圧を受けて溶融し、記録材Pの表面に定着する。
以下では図2を用いて定着装置5の制御システムが説明される。定着装置5はヒータ201と、サーミスタなどのセンサ203と、メモリ206とを有している。駆動回路202はヒータ201を駆動する回路である。駆動回路202は、商用電源などの外部電源207から供給される交流電圧Vaを、ゲート制御式半導体スイッチであるトライアック209を通じてヒータ201に供給する。CPU205は記憶装置210に記憶されている制御プログラムを実行することで、駆動回路202を制御する。CPU205は出力ポート221からヒータ制御信号としてON信号をトランジスタ211に出力することで、フォトトライアックカプラ208の状態を変化させる。フォトトライアックカプラ208の状態の変化に連動してトライアック209の状態も通電状態から遮断状態に変化したり、遮断状態から通電状態に変化したりする。フォトトライアックカプラ208は、交流電圧の供給に関与する回路とCPU205等の制御回路との間を絶縁するのに役立つ。トライアック209が通電状態に切り替えられると、交流電圧Vaがヒータ201に供給されるため、ヒータ201は発熱する。センサ203はヒータ201の温度を検知し、温度に相当する検知電圧をCPU205の入力ポート222に出力する。CPU205は、入力ポート222に内蔵されたアナログ/デジタルコンバータに(ADC)よって検知電圧をデジタル値に変換して取り込む。検知回路204は、外部電源207から供給される交流電圧Vaを検知し、交流電圧Va(実効値)に比例した検知電圧VdをCPU205の入力ポート223に出力する。CPU205は入力ポート223に内蔵されたアナログ/デジタルコンバータによって検知電圧Vdをデジタル値に変換して取り込む。メモリ206は定着装置5のユニット情報を格納している。ユニット情報は、たとえば、ヒータ201の抵抗値や定着装置5が使用される地域(いわゆる仕向地)における商用電源の定格電圧(公称値)などを示す情報である。CPU205は通信ポート224を通じてメモリ206にアクセスし、メモリ206からユニット情報を読み出す。CPU205は、ユニット情報に基づいてヒータ201の目標温度を決定したり、各種の閾値を決定したりする。
画像形成の開始指示が入力されてから短時間で定着装置5の温度を目標温度に到達させるために、本実施例では予備加熱工程が採用される。予備加熱工程は画像形成開始の指示とは関係なく、実行される。図3(A)は交流電圧Va、検知電圧Vdおよびヒータ制御信号の時間経過を示している。時刻t1で画像形成装置100の電源スイッチがオンに切り替えられると、検知回路204は、交流電圧Vaに比例した検知電圧Vdを出力する。電源スイッチがオンに切り替えられたことで、CPU205が起動する。時刻t2で、CPU205は、検知回路204により検知された検知電圧Vdを取得する。このときの交流電圧Vaに相当する検知電圧Vdが電圧閾値Vthよりも高い場合、CPU205はヒータ201への通電を開始する。つまり、予備加熱工程が実行される。予備加熱工程においてCPU205は、センサ203で検知される温度が予備加熱のための目標温度Ta(例:160℃)に達するまで予備加熱工程を継続する。予備加熱のための目標温度は画像形成時の定着器温度よりも低い温度(例:170℃)である。
Vth=√(W×R)・・・(1)
また、定格電圧が100Vである仕向地用のヒータ抵抗値Rは、たとえば、6.3Ω±5%である。この場合、図4(B)が示すように、ヒータ抵抗値Rが6.0〜6.6Ωとなり、そのときの電圧閾値Vthは67.0〜70.4Vの間となる。このようにヒータ抵抗値Rをメモリ206に格納しておき、必要なヒータ電力Wから電圧閾値Vthが算出されてもよい。なお、電圧閾値Vthは検知電圧Vdと比較可能となるように、調整される。
図5は予備加熱工程と本加熱工程とを含む画像形成処理を示している。本加熱工程は画像形成開始の指示の入力により実行されるが、予備加熱工程は画像形成開始の指示の入力以前に実行され、且つ画像形成動作を伴わない。電源スイッチがオンされたり、外部電源207から電力の供給が再開されたりすると、CPU205が起動し、以下の処理を実行する。
S501に関して説明した予備加熱を実施するかどうかを判定する判定処理についてさらに詳しく説明する。図6にはS501の前またはS501内で実行される複数のステップが示されている。
図7はCPU205が制御プログラムを実行することで実現する複数の機能を示している。なお、このようなCPU205の機能の一部またはすべてはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)やASIC(特定用途集積回路)によって実装されてもよい。図2を用いて説明したように検知回路204は外部電源から供給される交流電圧を検知する電圧検知手段として機能する。駆動回路202は交流電圧Vaに基づき負荷であるヒータ201を駆動する駆動手段として機能する。センサ203は負荷を監視する監視手段として機能する。制御部701は駆動回路202を通じて負荷を制御する制御手段である。エラー判定部702はセンサ203により取得された監視結果に基づき負荷にエラーが生じているかどうかを判定する。制御部701は負荷にエラーが生じると、駆動回路202を通じて負荷を停止させる。なお、制御部701は負荷にエラーが生じると、エラーメッセージを作成して、操作部220の出力部に表示させてもよい。制御部701は、負荷を本動作させる本動作工程(例:本加熱工程)と、本動作工程を実行する前に負荷を予備動作させる予備動作工程(例:予備加熱工程)とを有している。S501や図6を用いて説明したように、制御部701は、予備動作工程を実行する前に検知回路204により検知された交流電圧Va(検知電圧Vd)が電圧閾値未満であれば、予備動作工程をスキップする。一方、交流電圧Va(検知電圧Vd)が電圧閾値未満でなければ、制御部701は予備動作工程を実行する。このように、交流電圧Va(検知電圧Vd)が電圧閾値以上でなければ、予備動作工程がスキップされるため、予備動作工程において負荷のエラーが誤検知されないようになる。
Claims (15)
- 外部電源から供給される交流電圧を検知する電圧検知手段と、
前記交流電圧に基づき負荷を駆動する駆動手段と、
前記負荷を監視する監視手段と、
前記監視手段により取得された監視結果に基づき前記負荷にエラーが生じているかどうかを判定するエラー判定手段と、
前記負荷にエラーが生じると、前記駆動手段を制御して前記負荷を停止させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、画像形成の開始の指示が入力されることに従って前記負荷を動作させる本動作工程と、前記画像形成の開始の指示が入力される前に前記負荷を動作させる予備動作工程とを有し、前記予備動作工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が電圧閾値未満であれば、前記予備動作工程をスキップし、前記交流電圧が電圧閾値未満でなければ、前記予備動作工程を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記負荷は、トナー画像を加熱することでシートに当該トナー画像を定着させる加熱手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記監視手段は、前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記エラー判定手段は、前記加熱手段の温度の上昇速度が所定速度以上でなければ、前記加熱手段にエラーが発生していると判定するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記予備動作工程は、画像形成の開始指示が入力される前に前記加熱手段を加熱する予備加熱工程であり、前記本動作工程は、前記画像形成の開始指示が入力されると前記加熱手段を加熱する本加熱工程であり、
前記エラー判定手段は、前記加熱手段の温度の上昇速度が前記所定速度以上かどうかに基づき前記加熱手段にエラーが生じているかどうかを判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記予備加熱工程が実行される前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が前記電圧閾値未満かどうかを判定する電圧判定手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記交流電圧が前記電圧閾値未満であれば前記予備加熱工程を実行せず、前記交流電圧が前記電圧閾値未満でなければ前記予備加熱工程を実行することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記交流電圧が前記電圧閾値未満であれば前記予備加熱工程をスキップすることで、前記エラー判定手段に前記予備加熱工程におけるエラーの判定を実行させないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 画像形成条件に応じて前記本加熱工程における前記加熱手段の目標温度を設定する設定手段をさらに有し、
前記エラー判定手段は、前記本加熱工程において前記加熱手段の温度が前記設定手段により設定された目標温度に到達するまでの期間において、前記加熱手段の温度の上昇速度が前記所定速度以上でなければ、前記加熱手段にエラーが発生していると判定することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記予備加熱工程における目標温度は、前記本加熱工程における目標温度よりも低いことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の仕向地、当該仕向地における商用電源の定格電圧、または、前記負荷の抵抗値を示す情報に基づき前記電圧閾値を決定する決定手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記画像形成装置の仕向地、当該仕向地における商用電源の定格電圧、または、前記負荷の抵抗値を示す情報を前記負荷に設けられた記憶手段から読み出すように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 外部電源から供給される交流電圧を検知する電圧検知手段と、
前記交流電圧を供給されると発熱するヒータを有し、当該ヒータによってトナー画像を加熱させてシートに定着させる定着手段と、
前記交流電圧に基づき前記ヒータを駆動する駆動手段と、
前記ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段により検知された前記ヒータの温度に基づき前記ヒータにエラーが生じているかどうかを判定するエラー判定手段と、
前記エラー判定手段が前記ヒータにエラーが生じていると判定すると、前記駆動手段を通じて前記ヒータを停止させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、画像形成の開始指示が入力される前に前記ヒータを加熱する予備加熱工程と、前記画像形成の開始指示が入力されると前記ヒータを加熱する本加熱工程とを有し、前記予備加熱工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が電圧閾値未満であれば、前記予備加熱工程をスキップし、前記予備加熱工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が前記電圧閾値未満でなければ、前記予備加熱工程を実行し、前記予備加熱工程において前記エラー判定手段が前記ヒータにエラーが生じていると判定すると、前記駆動手段を通じて前記ヒータを停止させるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記予備加熱工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が前記電圧閾値未満でなければフラグをセットし、前記予備加熱工程を実行する前に前記電圧検知手段により検知された前記交流電圧が前記電圧閾値未満であればフラグをリセットし、前記フラグがセットされていれば前記予備加熱工程を実行し、前記フラグがリセットされていれば前記予備加熱工程をスキップするように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の仕向地、当該仕向地における商用電源の定格電圧、または、前記ヒータの抵抗値を示す情報に基づき前記電圧閾値を決定する決定手段をさらに有することを特徴とする請求項12または13に記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記画像形成装置の仕向地、当該仕向地における商用電源の定格電圧、または、前記ヒータの抵抗値を示す情報を前記定着手段に設けられた記憶手段から読み出すように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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