JP6711633B2 - アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器 - Google Patents

アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6711633B2
JP6711633B2 JP2016026322A JP2016026322A JP6711633B2 JP 6711633 B2 JP6711633 B2 JP 6711633B2 JP 2016026322 A JP2016026322 A JP 2016026322A JP 2016026322 A JP2016026322 A JP 2016026322A JP 6711633 B2 JP6711633 B2 JP 6711633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical device
accessory
light
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016026322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017146368A (ja
Inventor
早川 誠
誠 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016026322A priority Critical patent/JP6711633B2/ja
Publication of JP2017146368A publication Critical patent/JP2017146368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711633B2 publication Critical patent/JP6711633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

本発明はアクセサリ及びこれを装着可能な光学機器に関する。
近年、小さな被写体に近づいて撮影するマクロ撮影の際に照明光量が不足しないようにレンズ先端にストロボなどの照明装置を設けたレンズが特許文献1に記載されている。
特許文献1は、レンズ先端に装着可能なリング形状のストロボの前に複数の遮光部を設けた遮光板を回転可能に設け、遮光板を回転させて複数の発光部の一部を覆うことでストロボからの光量を調整することが可能な構成を開示している。
特開平10−274799号公報
ここで、先端に照明装置を設けたレンズを用いてガラス等の反射率の高い被写体をマクロ撮影すると、レンズ先端の照明装置が発光していなくても、照明装置の表面で反射した光が写真に写りこんでしまい、画質が劣化するおそれがある。
特許文献1が開示している構成では、遮光板を回転させることによって発光部の一部を覆うことができるが、発光部の全体を覆うことができないため、前述の画質の劣化を十分に抑制することができない。
そこで、本発明の目的は、レンズ先端に設けた照明装置による画質の劣化をより抑制することが可能なアクセサリ及びこれを装着可能な光学機器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のアクセサリは、
先端に照明装置を有する光学機器に装着可能なアクセサリであって、
前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に、前記光学機器に被写体からの光を導く開口部と、
前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に、前記光学機器の光軸を含む断面において前記照明装置の発光部の幅よりも広い幅を有し、前記光学機器の光軸方向視において前記照明装置の発光部全体を覆い、前記発光部よりも被写体側に配置される光源遮光部と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、レンズ先端に設けた照明装置による画質の劣化をより抑制することが可能なアクセサリ及びこれを装着可能な光学機器を提供することができる。
本実施例の撮像システムの断面図である。 図1に示す撮像システムのシステムブロック図である。 本実施例のLEDライト部の分解斜視図である。 本実施例の撮像システムの撮影状態を表す図である。 本実施例の撮像システムの沈胴状態の断面図である。 本実施例の撮像システムの沈胴状態と撮影状態を表す図である。 本実施例のレンズフード表す図である。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、本発明は後述の実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(レンズ装置及び撮像装置の構成)
図1は、交換レンズ200(レンズ装置)とカメラ本体500から構成される撮像装置(撮像システム)の断面図である。光軸方向に関して今後、図1の左側(前側)を物体側、右側(後ろ側)をセンサ側と記載する。
交換レンズ(レンズユニット)200はカメラ本体500に着脱可能に構成される光学機器である。カメラ本体500は、本実施形態ではミラーレスカメラ(撮像装置)として構成されているが、一眼レフカメラとして構成されてもよい。また、本発明は、デジタルスチルカメラだけでなくデジタルビデオカメラ、レンズ一体型のカメラにも適用可能である。
交換レンズ200は、被写体の光学像を形成する撮影光学系を有する。本実施例の交換レンズ200は近接撮影が可能な、単焦点のマクロレンズである。非撮影状態時には後述の図5に示すように、レンズ全長を小さくしてコンパクトに持ち運べるように手動操作による沈胴機構を有している。そして、交換レンズ200の先端には、主に近接撮影時に光量を確保する為のLEDライト部(照明装置)が設けられている。LEDライト部の構成については図3を用いて後述する。
本実施形態の撮影光学系は、レンズユニットとして1群レンズ1、防振レンズ2、フォーカスレンズ3を有し、さらに、保護ガラス4および絞りユニット34を有する。つまり、交換レンズ200は、ズーミングあるいはフォーカシングに際して隣接するレンズユニットとの間隔が変化するように構成されているレンズユニットを備えるレンズ装置である。なお、本実施例においては保護レンズ4を設けた構成を例示したが、表面が平坦な保護レンズ4の代わりに2群レンズとして複数あるいは1枚のレンズを有するレンズユニットを設けてもよい。
5は1群レンズ1を保持する1群鏡筒である。防振レンズ2は光軸に垂直な方向に移動することで像ブレを補正し、防振装置8に保持されている。防振装置8は1群鏡筒5内に固定されている。なお、本実施例において1群レンズ1はズーミングあるいはフォーカシングに際して不動のレンズユニットである。
11はメイン鏡筒であり、1群鏡筒5、絞りユニットはメイン鏡筒に固定されている。
10はフォーカシングの際に交換レンズ200の光軸方向に移動するフォーカスレンズ3を保持するフォーカス鏡筒であり、メイン鏡筒11に設けられた案内機構、駆動機構によって光軸方向へ移動し、焦点調節を行う。絞りユニット34は光量調節を行い、メイン鏡筒11に固定される。
14は案内筒(案内部材)であり、複数の(本実施形態では周方向に3箇所の光軸に平行な)案内溝が設けられている。16は操作環であり、メイン鏡筒を沈胴状態から繰出す為のカム溝が設けられている。操作環16は案内筒14に対して、バヨネット結合により光軸方向の移動は規制され、回転可能に取り付けられている。メイン鏡筒11は、操作環16が回転すると、案内溝に沿ってメイン鏡筒11に設けられたカムフォロアが摺動し光軸方向に移動する。なお、操作環16には操作環16を保護するカバーとして化粧環35が接着されており、化粧環35を回転させると操作環16も回転する。
31はレンズの駆動用ICやマイコン等が配置されたプリント基板を示し、案内筒14に固定されている。27は外観リングであり、32は樹脂成型で作られたマウントであり、マウント32には保護ガラス4が取り付けられている。なお、マウント32は案内筒14にビス固定される。外観リング27は案内筒14とマウント32に挟まれ固定される。19はマニュアルフォーカス(MF)リングであり、案内筒14を軸として回転可動に支持されている。MFリング19を回転させると、その回転を不図示のセンサが検出し、回転量に応じて手動の焦点調節を行う。
このような構成の交換レンズ200はカメラ本体500にマウント32でバヨネット固定される。カメラ本体500に交換レンズ200がマウント32で固定されると、各レンズの動作を制御するプリント基板31は不図示の接点ブロックを通してカメラ本体500と通信可能となる。
なお、600はカメラ本体500に搭載された撮像素子であり、撮影光学系が形成した光学像を光電変換するCMOSやCCD等の光電変換素子である。
(撮像装置の電気的構成)
図2は、撮像システムの電気的構成を示すブロック図である。
501はマイクロコンピュータにより構成されるカメラCPU(カメラ制御手段)であり、カメラ本体500内の各部の動作を制御する。カメラCPU501は、交換レンズ200の装着時に電気接点502,202を介して、交換レンズ200のレンズCPU201(レンズ制御手段)と通信を行う。
カメラCPU501がレンズCPU201に送信する情報(信号)には、フォーカスレンズ3の駆動量情報、平行振れ情報およびピントずれ情報が含まれる。レンズCPU201からカメラCPU501に送信する情報(信号)には、撮像倍率情報が含まれる。電気接点502,202には、カメラ本体500から交換レンズ200に電源を供給するための接点が含まれている。
503は撮影者により操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU501を起動したりカメラシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給を開始したりするためのスイッチである。
504は撮影者により操作可能なレリーズスイッチであり、第1ストロークスイッチSW1と第2ストロークスイッチSW2とを有する。レリーズスイッチ504からの信号は、カメラCPU501に入力される。カメラCPU501は、第1ストロークスイッチSW1からのON信号の入力に応じて、撮影準備状態に入る。撮影準備状態では、測光部505による被写体輝度の測定と、焦点検出部506による焦点検出が行われる。カメラCPU501は、測光結果に基づいて絞りユニット34の絞り値や撮像素子600の露光量(シャッタ秒時)等を演算する。
カメラCPU501は、焦点検出部506による焦点検出結果(デフォーカス量およびデフォーカス方向)に基づいて、被写体に対する合焦状態を得るためのフォーカスレンズ3およびフォーカス鏡筒10の駆動量(駆動方向を含む)を決定する。駆動量の情報(フォーカスレンズ駆動量情報)は、レンズCPU201に送信される。レンズCPU201は、交換レンズ200の各構成部の動作を制御する。
カメラCPU501は、防振装置8による防振を制御する。また、第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力されると、カメラCPU501は、レンズCPU201に絞り駆動命令を送信し、絞りユニット34を介して絞り値を設定させる。更に、カメラCPU501は、露光部507に露光開始命令を送信し、不図示のミラーの退避動作や不図示のシャッタの開放を行わせ、撮像素子600を含む撮像部508の露光を行わせる。
撮像部508(撮像素子600)からの撮像信号は、カメラCPU501内の信号処理部にてデジタル変換され、各種補正処理が施されて画像信号として出力される。画像信号(データ)は、画像記録部509において、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録保存される。
204はMFリング回転検出部であり、MFリング19とその回転検出部とを含む。205は操作環回転検出部であり、操作環16と化粧環35とその回転検出を行う不図示のセンサとを含む。操作環回転検出部205は、操作環16あるいは化粧環35の回転角度から、交換レンズ200が繰り出し状態(撮影状態)であるのか、あるいは沈胴状態(非撮影状態)であるのかを検出する。206は防振装置駆動部であり、防振動作を行う防振装置8の駆動アクチュエータとその駆動回路とを含む。
209はAF駆動部であり、カメラCPU501から送信されたフォーカスレンズ駆動量情報に応じて不図示のAFモータを通じてフォーカス鏡筒10のAF駆動を行う。208は電磁絞り駆動部であり、カメラCPU501からの絞り駆動命令を受けたレンズCPU201により制御されて、絞りユニット34を指定された絞り値に相当する開口状態に動作させる。
211は交換レンズ200に搭載され、プリント31に接続された角速度センサである。角速度センサ211は、カメラシステムの角度振れである縦(ピッチ方向)振れと横(ヨー方向)振れのそれぞれの角速度を示す角速度信号をレンズCPU201に出力する。
レンズCPU201は、角速度センサ211からのピッチ方向およびヨー方向の角速度信号を電気的又は機械的に積分して、それぞれの方向での変位量であるピッチ方向振れ量及びヨー方向振れ量(これらをまとめて角度振れ量ともいう)を演算する。
なお、至近距離での近接撮影(撮影倍率の高い撮影条件)では、平行振れによる像劣化も無視できなくなってくる。この場合は加速度を検出する加速度計を設け、この加速度計で平行振れを検出すると好ましい。
レンズCPU201は、角度振れ量と平行振れ量の合成変位量に基づいて防振装置駆動部206を制御して防振レンズ2をシフト駆動させ、角度振れ補正および平行振れ補正を行う。更に、レンズCPU201は、ピントずれ量に基づいてAF駆動部209を制御してフォーカス鏡筒10を光軸方向に駆動させ、焦点調節を行う。
検出手段からレンズCPU201へのズーム、フォーカス、防振動作などの検出信号や、レンズCPU201から各アクチュエータへの制御信号の通電はFPCで行う。
213はLEDライト部であり、212は後述のスイッチ36に相当するLEDスイッチである。LEDスイッチ212が押されるとレンズCPU201にその信号が送られて、押される度にLEDライト部213の点灯状態が変化する。
(照明装置の構成)
次に、図3を用いてLEDライト部(照明装置)の構成について説明する。図3はLEDライト部の分解斜視図である。
図3において、21はフィルター枠、22は拡散板(拡散部材)、230はライトガイド(導光部材)、24はカバー部材、25はビス、26はシート部材、270はLED、28はフレキシブルプリント基板である。
フィルター枠21は前述のメイン鏡筒11にビスで固定されており、フィルター枠21の内周部には後述のレンズフード40が有する第2のねじ部40aと嵌合するフィルターねじ21aが設けられている。なお、フィルターねじ21aの呼び径は拡散板22の内周の径よりも小さい。なお、ここでいう呼び径とは雄ねじの場合にはねじ部の最大径であるねじ山部の径であり、雌ねじの場合にはねじ部の谷の径である。
拡散板22はライトガイド230を介したLED270からの光を拡散させるために、乳白色のアクリル材で形成されている。これはLED270の配光特性や内部の見えを考慮して決められるものなので、その他の透明樹脂を使用したり、表面にシボを施したりしても構わない。なお、拡散板22はフィルター枠21に設けられた平面部21bに接着材等で固着されている。
シート部材26はウレタンやゴム等の柔らかい素材でできており、フィルター枠21とカバー部材24に出来た隙間を埋めるように両面テープによって固定される。完成状態ではフィルター枠21とカバー部材24でできた面と、1群鏡筒によってできた面にシート26は挟み込まれて固定される。これによりLED照明時に、光が内部に漏れるのを防止している。また、1群鏡筒5とフィルター枠21の間をシート部材26が埋めているので、ゴミや水滴の侵入を抑制することができる。
(近接撮影時の均一照明を実現する構成)
図3に示すように、本実施例においてはLED270とライトガイド230が左右に2個ずつ配置されており、LED270はフレキシブルプリント基板28に半田付けされ、フレキシブルプリント基板28はプリント基板31に接続される。フレキシブルプリント基板28を介して、LED270が通電することによりLED270が発光される。
ライトガイド230は透明なアクリル材でできており、撮像素子側の面230aは白色に塗られている。ライトガイド230、LED270、フレキシブルプリント基板28は図3に示すような位置関係を保ったまま、フィルター枠21に設けられた凹部に撮像素子側から嵌め込まれる。その上からカバー部材24をビス25によってフィルター枠21に固定する。これにより、ライトガイド230、LED270、フレキシブルプリント基板28はフィルター枠21とカバー部材24に挟みこまれて固定される。
LED270からの光は図3の矢印に示すように、半円上のライトガイド230によって周方向に導光される。この際、先述したようにライトガイド230の面230aは白色に塗られており、この白色部が照らされると2次光源となり、光が物体側に照射される。このようにすることで、ライトガイドの面230a全体が2次光源となり、前面に照射されるので単一の光源から前面に照射した場合よりも、均一に照射することができる。つまり、ライトガイド230は光源であるLED270からの光を交換レンズ200の周方向及び光軸方向に導く導光部材である。被写体が近い近接撮影時は、照射ムラになりやすいが、このような構成によって近接撮影時も均一に被写体を照射できる。
(照明装置の小型化を実現する構成)
拡散板22、ライトガイド230、LED270で構成するLEDユニット部は中空の円周状に形成されており、その内側にフィルターねじ21aが形成されている。このようにすることで、フィルターねじの外側にLEDユニット部を形成することができる。つまり、フィルターねじ部が形成される光軸方向位置と、LEDユニットが形成される光軸方向位置を同じ位置にオーバラップして形成できるので、光軸方向の小型化に寄与する。
(光学機器の先端部の形状)
図4は近接撮影状態を表した図で、36はLEDスイッチ、41は被写体、42は被写体を置いている平面部を示している。本実施例の撮像装置100は図4で表しているように、最短撮影距離が短く被写体に近接して撮ることができる。そのような状況では、レンズの先端側(本実施例ではフィルター枠21)が平面部42にぶつかって、被写体に近寄れなかったり、被写体に対して所望の角度で撮影ができなくなったりする可能性がある。
これに対して、本実施例では従来のようにフィルターねじをレンズの最も先端側の外周部に構成する必要がない。このため、レンズ先端部材であるフィルター枠21は外周部の角を落とした斜面部を有し、先端に向かって窄まる形状を有している。さらに沈胴構造を採用することにより、外径部より一段細い外周面21cが繰出す構造をしている。これらによって、後述のように線mの内側(撮像面側)にレンズをすべて構成することができている。
このような構成によって図4に示すように被写体により近寄り易くなり、より被写体に対して自由な角度から撮影可能となる。また、レンズの先端により被写体が陰になってしまうことも考えられるが、本実施例の形状では光の遮りを減らして、光を取り込み易い形状となっている。
また、LEDユニットの先端である拡散板22を最も物体側に配置することでLED照明の光路を妨げるものがないので、効率よく照明することが可能である。なお、保護フィルター等の光学フィルターをフィルターねじ21aに取り付けることができるが、本実施例はLEDを覆うことなく光学フィルターを取り付けることができる。その為、光学フィルターを取り付けても、LEDの照明に影響がなく良好な照明状態を維持できる。
(沈動状態及び撮影状態)
本実施例で示す交換レンズ200はいわゆる沈動タイプの交換レンズである。図5は本実施例の沈胴状態の断面図であり、図6は本実施例の沈胴状態(a)と撮影状態(b)を側面側から見た図である。図5に示す各部品は図1に示した通りであるため、図5に関する詳細な説明は割愛する。
図6において、38は最短撮影距離での撮影範囲を表しており、レンズ前玉の物体側の頂点から、撮影範囲38までの距離をワーキングディスタンスlとし、フィルター枠21の外周面を21cとしている。なお、外周面21cは円筒形状をしている。これにより、フィルター枠21を含むレンズ群が繰出した際も、外装部の隙間が変化せずに略一定に保たれ、隙間からのゴミや水滴や不要光の侵入を防ぐことができる。
レンズ前玉の物体側の頂点を通り、光軸Oに垂直な平面と外周面21cとの交点をAとし、撮影範囲38と光軸Oとの交点をBとし、図6(b)に示すようにBとAを結んだ線を線mとする。このとき、本実施例では、線mの内側(撮像面側)にレンズの構成要素がすべて収まるように構成されている。
従来の構成では、点Aの位置にフィルターレンズ等を取り付ける為のフィルターねじが構成される為、点Aよりも外側(物体側)にレンズの構成要素がくる。これに対して本実施例では、後述のようにフィルター枠をLED部の内側に構成する等の工夫により、線mの内側にレンズを構成することができている。また、当然ながら外周面21cはレンズの最外径よりも細くなっている。そのフィルター枠21の外周面21cが撮影状態で繰出すことにより、繰出し部分は一段細くすることができている。これにより、マニュアルフォーカスリングユニット19の先端外周部19aも線mの内側(撮像面側)に納めることができている。
また、フィルター枠21は外周面21cが最外径部になっているため、繰出した際はそれ以上出っ張りがなく、先細りのシルエットを出す為に最適である。また、沈胴した場合にはフィルター枠21は側面側から見えないところまで内部に収納される。これにより、沈胴時は、図6(a)のように、先端側がフラットなシルエットを実現でき、デザイン性の向上に寄与している。
(レンズフードの構成)
図7を用いてレンズフード40(アクセサリ)の構成について説明する。図7(a)〜(d)は、前述のように先端に照明装置を有する光学機器としての交換レンズ200に装着可能なレンズフード40を各方向から見た際の図である。
図7において、401は外壁部40dの一部であって外壁部40dの開口部40gの側に設けられた第1の接続部である。第1の接続部401は、不図示の保護フィルターやレンズキャップなどに設けられた雄ねじと嵌合する雌ねじ40b(第1のねじ部)と、ねじの切られていない平坦なねじ逃げ部(第1の平坦部)40hとを備えている。
402は第1の接続部401よりも開口部40g側に設けられ、前述の交換レンズ200と接続する第2の接続部である。第2の接続部402は、前述の雌ねじであるフィルターねじ21aと嵌合し、開口部40gの内周面から外壁部40dの幅方向へ伸びる雄ねじ40a(第2のねじ部)と、ねじの切られていない平坦なねじ逃げ部(第2の平坦部)40iを備えている。さらに、第2の接続部402は勘合部40eも備えている。なお、ここでいう外壁部40dの幅方向とは図7(d)に示す幅D1の方向を示しており、本実施例ではマスク部40fの法線と平行である。レンズフード40を交換レンズ200に装着した際には、交換レンズ200の光軸と外壁部40dの幅方向が平行となる。
40cは交換レンズ200への不要光を遮る遮光部であり、遮光部40cによって撮影結果に有害となるゴーストやフレアを抑制することができる。なお、ゴーストやフレアの原因となる不要光をカットできれば、遮光部40cによって開口部40gの開口径が最も被写体側のレンズのレンズ径よりも大きくなっていてもよい。
40dは外壁部であり、前述のフィルター枠21の外周面21cと略同径の円筒形状となっており、図1に示すようにレンズフード40が交換レンズ200に装着された際に交換レンズ200の側面を覆うように構成されている。なお、外壁部40dは第2のねじ部40aと少なくとも光軸方向においてオーバラップする位置関係にあり、かつ第2のねじ部40aよりも外径側にある。
つまり、図7(d)に示すように外壁部40dの幅D1は第2の接続部402の幅D2よりも広く、外壁部40dが第2の接続部402を覆うように構成されている。このような構成を取ることによってレンズフード40単体を机等に安定して置くことができ、かつ第2の接続部402が外壁部40dよりも突出しないため、デザイン性を向上させることもできる。さらに、外壁部40dの表面には複数の溝が設けられているため、ユーザーがレンズフード40を回しやすくなっている。
40eは、レンズフード40が交換レンズ200に装着される際に第2の接続部402よりも先に交換レンズ200に接し、表面が平坦な勘合部である。より具体的には、勘合部40eは交換レンズ200の先端のフィルターねじ21aのねじ山径よりも小さい円筒形状の勘合部である。これにより、レンズフード40を交換レンズ200に装着する際に、第2のねじ部40aがフィルターねじ21aと嵌合する前に、勘合部40eがフィルターねじ21aのねじ山に先に接触する。その結果、レンズフード40が安定した状態で交換レンズ200へ装着することが可能となり、さらにレンズフード40が安定することで外壁部40dの端部が交換レンズ200に接触して交換レンズ200の先端が傷つくことを抑制できる。
40fはマスク部(光源遮光部)であり、第1の接触部401と第2の接触部402との間に設けられ、両接続部を繋ぐフランジ部でもある。前述の図1に示したように、マスク部40fは、レンズフード40が交換レンズ200に装着された際に、光軸方向視において照明装置の発光部全体を覆うように構成されている。そのためにマスク部40fは交換レンズ200の光軸を含む断面の交換レンズ200の光軸と直交する方向において照明装置の発光部の幅L1よりも広い幅を有している。ここでいう発光部の幅とは、図7(e)に示すように前述のライトガイド230の幅を意味する。あるいは、拡散部材22の幅をL1としてもよい。なお、本実施例とは異なる複数の発光点が円環状に並んだ照明装置の場合には複数の発光点の幅をL1としてもよい。
より具体的には、第1のねじ部40の径をφ1とし、第2のねじ部40の径をφ2とし、照明装置の発光部の幅をL1とする。このとき、レンズフード40は、
φ1>φ2
(φ1−φ2)/2>L1
を満足するように構成されている。なお、本実施例において第1のねじ部40の径φ1及び第2のねじ部40の径φ2は、呼び径である。また、ここでいう呼び径とは雄ねじの場合にはねじ部の最大径であるねじ山部の径であり、雌ねじの場合にはねじ部の谷の径である。例として本実施例ではL1=5mm、φ1=43mm、φ2=22mmであるため、上記の条件式を満たしている。
この結果、前述のようにマスク部40fが発光部全体を覆うことができる。ここでいう発光部全体が覆われるとは、レンズフード40を交換レンズ200に装着した際に、交換レンズ200の光軸方向視においてLEDライト部、より詳細にはライトガイド230が隠れて見えない状態を意味する。つまり、本実施例において照明装置の発光部とは拡散部材22あるいはその下にあるライドガイド230を意味する。本実施例とは異なり、複数の発光点を備える照明装置の場合には複数の発光点を発光部としてもよい。もちろん、完全に隠れて見えないようにする必要はなく、発光部全体からの光を遮光する、あるいは発光部に入射する光を発光部全体において遮光すればよい。
(レンズ先端に設けた照明装置による画質劣化の抑制)
前述のように、近接(マクロ)撮影の為にレンズ先端に照明装置を設け、照明装置中の表面の反射率が高い場合に反射率の高い被写体(ガラス等)を撮影したとする。この場合、照明装置が非発光であったとしてもLEDや導光部材などが意図せず写真に写り込んでしまい、撮影の障害となる場合がある。このような画質の劣化に対して、本実施例でのレンズフード40をレンズに装着することで発光部全体を覆い隠せるので、LEDや導光部材が意図せず写真に写り込んでしまう事を抑制することができる。より具体的には、前述の条件式を満足する寸法に設定することで、画質の劣化を抑制することができる。
さらに、レンズフード40は前述の写りこみ抑制効果に加えて、遮光部40cを備えることでゴーストやフレアの抑制といったフード効果を有し、さらに、第1の接続部401に保護フィルターやキャップといった新たなアクセサリを接続することができる。このようにレンズフード40は複数の機能を兼用しているアクセサリであるため、新しい部品を増やさずに複数の機能が得られ、部品増によるコスト増大を抑制することができる。さらに、ユーザーにとっても、複数の機能部品を使いわける煩わしさがない。
なお、図7に示すように光源遮光部としてのマスク部40fの被写体側の面には、第1の領域とこの第1の領域よりも開口部40gに近い第2の領域があり、第1の領域は第2の領域よりも低くなっている。このような形状とすることで、ねじ逃げ部40hを設けつつ、レンズフード40の短縮化(薄型化)が可能となる。
(変形例)
外壁部40dは本実施例では円筒部としたが、これに限らず、例えば側面が円錐上に傾斜していてもよい。また、マスク部40fは本実施例では、前面にローレットを施した平面円盤上となっているが、発光部全体を覆い隠すことができれば、円錐上など傾斜した形でもよい。さらに、マスク部40f以外の箇所に貫通穴などが空いていてもよい。
(他の実施形態)
前述の実施例においては、照明装置として拡散部材22と、ライトガイド230と、光源としてLED270を備える構成を例示したが、照明装置の構成はこのような構成に限定されるものではない。例えば、リング形状のキセノン管、蛍光管、ハロゲンランプ、有機ELを備える構成であっても、水銀ランプや白色LEDなどを円環状に複数配置した構成であってもよい。
なお、前述の実施例においては、先端に照明装置を備える光学機器の構成を例示した。ここでいう先端に照明装置を備えるとは、図1に示すように交換レンズ200のうち最も被写体側の面に発光部、より具体的には拡散部材22があることを意味している。しかしながら、本発明はこのような構成に限られず、交換レンズ200のうち最も被写体側の面の付近に照明装置がある構成であってもよい。例えば、交換レンズ200のうち最も径が細い部分に照明装置が設けられている構成などであってもよい。さらに、交換レンズ200が備える複数のレンズのうち最も被写体側のレンズの撮像素子側の面と交換レンズ200のうち最も被写体側の面との間に照明装置がある構成などであってもよい。
40 レンズフード(アクセサリ)
40f マスク部(光源遮光部)
40g 開口部

Claims (10)

  1. 先端に照明装置を有する光学機器に装着可能なアクセサリであって、
    前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に、前記光学機器に被写体からの光を導く開口部と、
    前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に、前記光学機器の光軸を含む断面において前記照明装置の発光部の幅よりも広い幅を有し、前記光学機器の光軸方向視において前記照明装置の発光部全体を覆い、前記発光部よりも被写体側に配置される光源遮光部と、を備える、
    ことを特徴とするアクセサリ。
  2. 前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に前記光学機器の側面を覆う外壁部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセサリ。
  3. 前記外壁部の一部であって前記外壁部の前記開口部の側に設けられた第1の接続部と、
    前記第1の接続部よりも前記開口部の側に設けられ、前記アクセサリを前記光学機器に装着するための第2の接続部と、を備え、
    前記光源遮光部は、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間にあるフランジ部であって、
    前記アクセサリが前記光学機器に装着された際に、前記照明装置の発光部が前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に位置し、前記フランジ部によって前記照明装置の発光部の全体が覆われるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のアクセサリ。
  4. 前記第1の接続部は第1のねじ部を有し、前記第2の接続部は第2のねじ部を有し、
    前記第1のねじ部の径をφ1とし、前記第2のねじ部の径をφ2とし、前記光学機器の光軸を含む断面における前記照明装置の発光部の幅をL1とするとき、
    φ1>φ2
    (φ1−φ2)/2>L1
    を満足する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のアクセサリ。
  5. 前記第1のねじ部は雌ねじであり、
    前記第2のねじ部は雄ねじである、
    ことを特徴とする請求項4に記載のアクセサリ。
  6. 前記第2の接続部は、前記アクセサリが前記光学機器に装着される際に前記第2のねじ部よりも先に前記光学機器に接し、表面が平坦な勘合部を有する、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のアクセサリ。
  7. 前記アクセサリが前記光学機器に装着された際の前記外壁部の前記光学機器の光軸方向の寸法は前記第2の接続部の前記光軸方向の寸法よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載のアクセサリ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアクセサリを装着可能であって、
    先端に前記照明装置を備えることを特徴とする光学機器。
  9. 前記照明装置は
    光源と、
    前記光源を前記光学機器の周方向及び光軸方向に導く導光部材と、
    前記導光部材よりも前記先端側に設けられた拡散部材と、を備える、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光学機器。
  10. 前記光学機器は、ズーミングあるいはフォーカシングに際して隣接するレンズユニットとの間隔が変化するように構成されているレンズユニットを備えるレンズ装置である、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の光学機器。
JP2016026322A 2016-02-15 2016-02-15 アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器 Active JP6711633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026322A JP6711633B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026322A JP6711633B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017146368A JP2017146368A (ja) 2017-08-24
JP6711633B2 true JP6711633B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=59681412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016026322A Active JP6711633B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6711633B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017146368A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4603050B2 (ja) 光学装置
US9007469B2 (en) Lens barrel and image pickup device
US10638026B2 (en) Image pickup apparatus that controls image pickup apparatus body according to lens barrel mounted thereon, and method of controlling the same
JP4822992B2 (ja) レンズ鏡胴
JP7427421B2 (ja) 光学装置及びそれを用いた撮像装置
JP6711633B2 (ja) アクセサリ及びこれを装着可能な光学機器
JP6685748B2 (ja) 光学機器
JP6645689B2 (ja) 光学機器
WO2021125003A1 (ja) カメラ装置
JP2010072320A (ja) カメラ
US10345552B2 (en) Lens barrel and optical apparatus including the same
JP4666997B2 (ja) 鏡胴ユニット、カメラおよび画像入力装置
JP2013171075A (ja) 照明装置
JP6900529B2 (ja) 光学機器
JP5135787B2 (ja) 撮影装置
JP2010164872A (ja) 交換レンズ
JP2005037532A (ja) 後部フィルター付き撮影装置
JP5252851B2 (ja) 撮像装置
JP2009198862A (ja) 電子機器
JP2019128559A (ja) 光学機器
JP3127191U (ja) 発光装置
JP2005316227A (ja) カメラ
JP2019028191A (ja) 撮像装置の遮光機構
KR200283611Y1 (ko) 자동 카메라
JP4954036B2 (ja) 撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200528

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6711633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151