JP6710143B2 - 定着器および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像剤を媒体に定着させる定着器および画像形成装置に関する。
従来の定着器は、現像剤を加熱する加熱部材としての定着ベルトの温度を検知する温度検出手段としてのベルト温度センサを有し、そのベルト温度センサを定着ベルトの内周面に摺接するように配設している(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−161673号公報
しかしながら、従来の技術においては、定着ベルトの温度を検出する温度検知部が設けられている部位において現像剤像にスジが発生してしまい、画像品質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、定着器における画像品質の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、第1の回転体と、前記第1の回転体と対向配置され、前記第1の回転体が押圧される第2の回転体と、前記第2の回転体に張架され、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間を通過し、前記第1の回転体および前記第2の回転体と接触する接触部を有し、媒体上の現像剤を加熱する無端状の加熱部材と、前記加熱部材の回転方向における前記接触部の上流側において前記加熱部材に接触して前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、前記加熱部材に帯電された電荷を除去する除電部材と、前記加熱部材の回転方向における前記温度検知部の下流側に配置され、前記加熱部材を案内する案内部材と、前記加熱部材の回転方向における前記接触部の上流側に配置され、前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧する加圧部材と、を有し、前記除電部材は、前記加熱部材の回転方向における前記案内部材と前記加圧部材との間に配置されていることを特徴とする。
このようにした本発明は、定着器における画像品質の低下を抑制することができるという効果が得られる。
実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図 実施例における定着器の正面図 実施例における定着器の分解斜視図 実施例における定着器の概略側面図 実施例における定着器の側断面図 実施例における定着器の要部側断面図 実施例における除電ブラシの説明図 実施例における加圧ローラの電位の測定結果を表すグラフ 実施例における評価結果の説明図 実施例における評価結果の説明図 実施例における除電ブラシの説明図 変形例における除電ブラシの説明図
以下、図面を参照して本発明による定着器および画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置1は、例えばカラープリンタであり、媒体に転写された現像剤を熱と圧力で定着させる定着部としての定着器を備えたものである。画像形成装置1は、印刷媒体としての上質紙等の普通紙および封筒や薄紙等の特殊媒体に画像を形成して印刷を行う。
画像形成装置1は、用紙トレイ100と、給紙部200と、用紙搬送部400と、トナー像形成部530と、トナーカートリッジ550と、中間転写ベルト600と、2次転写ローラ690と、定着器700と、排出ローラ対803と、積載部805とを有し、印刷媒体に画像を形成して印刷を行うものである。
用紙トレイ100は、内部に印刷媒体としての用紙101を積層して収容するものである。
給紙部200は、用紙トレイ100に収容された用紙101を給紙するものであり、用紙101を繰り出すピックアップローラ201と、ピックアップローラ201で繰り出された用紙を1枚ずつに分離する分離ローラ対203、204とを備えている。
用紙搬送部400は、給紙部200で給紙された用紙を搬送するものであり、分離ローラ対203、204で分離された用紙を挟持して搬送する搬送ローラ対401、402、403を備えている。
トナー像形成部530は、トナー画像を形成するものであり、現像剤としてのトナーの色(例えば、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色、特殊色)毎に5つ並べて装置に対して着脱可能に配設されたものである。なお、それぞれのトナー像形成部530は、取扱うトナーの種類が異なるだけであり、同じ構成になっている。
トナー像形成部530は、像担持体としての感光ドラム531と、感光ドラム531の表面を一様に帯電させる帯電ローラ532と、感光ドラム531の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段としての光ヘッド533と、感光ドラム531に形成された静電潜像にトナーを搬送してトナー画像を形成する現像ローラ534とを有するものである。また、感光ドラム531に形成されたトナー像を中間転写ベルト600に転写する1次転写ローラ540が中間転写ベルト600を挟んで感光ドラム531に対向配置されている。
なお、本実施例では、トナー像形成部530は、5色のトナー画像を形成するものとして説明するが、それに限られるものでなく、例えばイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の4色のトナー画像を形成するものでも良く、またブラック色の1色のトナー画像を形成するものでも良い。
トナーカートリッジ550は、トナーを収容するものであり、トナーの色毎にトナー像形成部530に対して着脱可能に配設されたものである。トナーカートリッジ550に収容されたトナーは、トナー像形成部530に供給される。
中間転写ベルト600は、トナー像形成部530で形成されたトナー像を搬送するものであり、トナー像形成部530に対向配置された回転可能な無端ベルトである。中間転写ベルト600には、1次転写ローラ540によって感光ドラム531に形成されたトナー像が転写される。
2次転写ローラ690は、中間転写ベルト600に転写されたトナー像を用紙搬送部400によって図中矢印Aが示す用紙搬送方向に搬送される用紙に転写するものである。
なお、本実施例では、画像形成装置1は、トナー像形成部530により中間転写ベルト600に形成したトナー画像を2次転写ローラ690で用紙に転写する中間転写方式で説明するが、トナー像形成部530で形成したトナー画像を用紙に転写する直接転写方式であっても良い。
定着部としての定着器700は、用紙搬送方向における2次転写ローラ690の下流に配置され、用紙上に転写されたトナー像を熱と圧力により用紙に定着させるものである。
排出ローラ対803は、定着器700でトナー像が定着された用紙を挟持して搬送し、装置外へ排出するものである。
積載部805は、排出ローラ対803によって排出された用紙を積載するものである。
なお、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部を有し、メモリ等の記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御部によって全体の動作が制御される。
図2は実施例における定着器の正面図、図3は実施例における定着器の分解斜視図、図4は実施例における定着器の概略側面図、図5は実施例における定着器の側断面図である。なお、図2および図3は図4および図5に示す定着ベルト701を外した状態を表している。また、図5は図2におけるAA矢視断面図である。
図2から図5において、定着器700は、定着ベルト701と、加熱ヒータ702と、加圧部材703と、定着ローラ704と、加圧ローラ705と、支持部材706と、ベルトガイド707と、除電ブラシ708と、温度検知部709と、スプリング710、711とを有している。
加熱部材としての定着ベルト701は、ポリイミドの基材に表層(PFA(ポリテトラフルオロエチレン)層)が形成された無端状のベルトであり、加熱ヒータ702、加圧部材703、定着ローラ704、およびベルトガイド707に張架されたものである。定着ベルト701は、加圧ローラ705と定着ローラ704との接触部を通過し、定着ローラ704の回転に伴って図4中矢印B2が示す回転方向に回転可能になっている。
加熱ヒータ702は、定着ベルト701の内側に接触するように配設され、定着ベルト701に熱を供給するものである。
加圧部材703は、定着ベルト701の回転方向における加圧ローラ705と定着ローラ704の接触部の上流側において、定着ベルト701を挟んで加圧ローラ705に接触するように配設され、定着ベルト701を加圧ローラ705に押圧するものである。
第1の回転体としての加圧ローラ705は、金属製の芯金と、その芯金の外周面に形成された弾性層を有し、図中矢印B1が示す方向に回転可能に支持されたローラである。
第2の回転体としての定着ローラ704は、定着ベルト701を挟んで加圧ローラ705に接触するように配設されている。
定着ローラ704は、金属製の芯金と、その芯金の外周面に形成された弾性層を有し、芯金の軸部にギヤが取り付けられており、駆動モータの回転により図4中矢印B2が示す方向に回転可能に定着器フレームに支持されたローラである。この定着ローラ704は、加圧ローラ705と対向配置され、加圧ローラ705が押圧される。
支持部材706は、定着ベルト701の内側に、定着ベルト701の回転方向と直交する幅方向に延在し、加熱ヒータ702およびベルトガイド707を支持するものである。支持部材706は、側面が略L字状に形成された導電性の板金であり、幅方向における両端部が定着器700のフレームに支持されている。この支持部材706は、加熱ヒータ702の幅方向における両端部を回動可能に支持するとともに、ベルトガイド707を固定している。
案内部材としてのベルトガイド707は、定着ベルト701の回転方向における温度検知部709の下流側において、定着ベルト701の内側に配置され、定着ベルト701の回転方向と直交する幅方向に延在し、回転する定着ベルト701を案内するものである。ベルトガイド707は、支持部材706の略L字形状の1辺に固定され、定着ベルト701と支持部材706との間に配置される。ベルトガイド707は、定着ベルト701の内周面と接触して回転する定着ベルト701の移動を案内する。
ベルトガイド707には、定着ベルト701の幅方向に延在する細い突出部としてのリブ707bが配置され、そのリブ707bが定着ベルト701の内周面と接触、摺動することにより、定着ベルト701の移動を案内する。このようにベルトガイド707にリブ707bを設けることにより、ベルトガイド707と定着ベルト701との接触面積を減らし、加熱ヒータ702で加熱された定着ベルト701の熱がベルトガイド707へ伝達されることを抑制する。
また、ベルトガイド707の延伸方向(定着ベルト701の幅方向)における中央部に、温度検知部709を支持する支持部が形成されており、温度検知部709を定着ベルト701の内周面と接触するように突出させ、支持している。
ベルトガイド707の材料は、熱の伝導率が比較的低く、かつ耐熱性を有する樹脂等で形成されることが望ましい。また、ベルトガイド707の材料は、回転する定着ベルト701との摩擦による帯電によるトナー画像の定着への影響を軽減させるため導電性を有するものが望ましい。例えば、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)に、耐熱性向上のためのグラスファイバと、導電性を付与するためのカーボンファイバを所定の割合で含有させた材料である。
除電部材としての除電ブラシ708は、定着ベルト701の回転方向における温度検知部709と、加圧ローラ705と定着ローラ704の接触部との間に配置され、定着ベルト701に帯電された電荷を除去するものである。さらに詳述すると、除電ブラシ708は、定着ベルト701の回転方向におけるベルトガイド707と加圧部材703との間に配置されている。
除電ブラシ708は、導電性の細い繊維を束ねたものであり、ベルトガイド707の延伸方向において複数配設され、それぞれの除電ブラシ708はベルトガイド707に固定されている。
この除電ブラシ708の先端部は、図7に示すように、導電性の細い繊維部材を電極708aとして束ね、その端部が2枚のテープ708b、708cの接着層の間に配置されている。なお、図7(a)は1つの除電ブラシ708の正面図、図7(b)は除電ブラシ708の側面図である。
電極708aを構成する繊維は、導電性を有し、定着ベルト701との接触性を考慮し、8〜30μm程度の径のものであり、本実施例では12μmとした。また、電極708aは、定着ベルト701の内側に配置されるため、耐熱性を有するもの、例えばステンレス鋼であるSUS316等で形成される。
電極708aの繊維は、例えば1束を100本とし、それぞれの束の間隔を0.33mmとしたものであり、定着ベルト701の回転方向と直交する方向において密度が300本/mmである。この除電ブラシ708を定着ベルト701の回転方向に2枚重ねることにより電極708aの繊維の密度を600本/mm、3枚重ねることにより電極708aの繊維を900本/mmとすることができる。本実施例では、電極708aの繊維の密度を600本/mmまたは900本/mmとした。
2枚のテープのうち1枚のテープ708bは片面のみ接着層を有し、もう1枚のテープ708cは両面に接着層を有している。
除電ブラシ708のテープ708cの一面は、ベルトガイド707に貼付され、電極708aの先端部が定着ベルト701に対して所定の押込み量を保持するように配置される。
片面テープであるテープ708bは、耐熱性および導電性が要求されるため、基材をアルミニウムとし、接着層はアクリル系導電性粘着剤としている。また、両面テープであるテープ708cの接着層も、アクリル系導電性粘着剤としている。
本実施例では、基材のアルミニウム厚を0.08mm、接着層厚0.025mmとし、電極708a、テープ708b、708cの総厚は、約0.25mmとしている。
なお、除電ブラシ708の電極708a、およびテープ708b、708cの材料は、耐熱性および導電性等の要求性能を満たすものであれば、上記の材料に限られるものではない。また、除電ブラシ708は、ベルトガイド707および支持部材706を介して電気的に接地されている。
温度検知部709は、ベルトガイド707の延伸方向における中央部に設けられ、定着ベルト701の回転方向における加圧ローラ705と定着ローラ704との接触部の上流側において定着ベルト701の内面と接触して定着ベルト701の温度を検知する温度センサである。温度検知部709は、素子の温度に対する抵抗値が変化する特性を有する温度検出用素子(例えば、サーミスタ)を備え、その温度検出用素子の抵抗値を検出して温度を検出する。
温度検知部709は、定着ベルト701の内面と接触するように配置され、移動する定着ベルト701との摺動摩擦から保護するため、保護用のテープに覆われている。この保護用のテープは、温度検出用素子の周囲の温度変化に対する検出精度を考慮し、薄いことが望ましい。また、非導電性であることが望ましい。保護用のテープは、材料をPI樹脂(ポリイミド樹脂)とし、また50μm厚程度のフィルム状とし、そのフィルムを温度検出用素子に固定するための接着層を有している。
定着ベルト701の内側には、加熱ヒータ702、ベルトガイド707、加圧部材703、および定着ローラ704が、図4中矢印B2が示す定着ベルト701の回転方向における上流側から順に配設されている。定着ベルト701は、加熱ヒータ702によって加熱され、用紙上に転写されたトナーを加熱する。
付勢部材としてのスプリング710は、加熱ヒータ702を定着ベルト701に押圧する方向に付勢するものである。
付勢部材としてのスプリング711は、加圧部材703を加圧ローラ705に押圧する方向に付勢するものである。
案内部材としてのベルトガイド707は、加圧部材703を支持する支持部材706に支持され、定着ベルト701を張架するものである。このベルトガイド707は、定着ベルト701の内側に接触するように配設され、ベルトガイド707と、定着ローラ704との間には、加圧部材703が配設されている。
ここで、除電ブラシ708の電極708aの先端部の定着ベルト701に対する押込み量を説明する。
図6は実施例における定着器の要部側断面図である。なお、図6(a)は図5における領域790の拡大図であり、図6(b)は電極708aの先端部の定着ベルト701に対する押込み量の説明図である。
図6(a)(b)において、加圧部材703と定着ベルト701との接点である張架点703aと、ベルトガイド707と定着ベルト701との接点である張架点707aとを結ぶ直線を直線701aとする。また、除電ブラシ708の電極708aと直線701aとの交点を交点701bとする。
図6(b)に示すように、除電ブラシ708の電極708aの先端部の定着ベルト701に対する押込み量dは、電極708aの先端部708dと交点701bとの距離となる。即ち、押込み量dは、定着器の側断面において、定着ベルト701と加圧部材703とが接触する点(張架点703a)と、定着ベルト701とベルトガイド707とが接触する点(張架点707a)とを結ぶ直線701aに対する、除電ブラシ708の電極708aの先端部の突出量である。
本実施例では、押込み量dを−(マイナス)0.5mmから+(プラス)0.5mmの範囲とした。なお、押込み量dの正(プラス)は、電極708aの先端部708dが交点701bにおいて定着ベルト701と接触し、かつ定着ベルト701に対して電極708aの先端部708dが定着ベルト701に対して押し込まれていることを表し、負(マイナス)は、電極708aの先端部708dと交点701b(すなわち、定着ベルト701)とが離間していることを表している。
上述した構成の作用について説明する。
まず、画像形成装置が行う印刷動作の概要を図1に基づいて説明する。
画像形成装置1が、例えば外部装置から印刷データを受信すると、受信した印刷データを解析して画像データを生成し、その画像データおよび印刷命令を制御部に通知する。
制御部は、印刷命令の通知を受けると画像形成プロセスを開始し、印刷動作を開始する。
画像形成プロセスでは、LEDヘッド533により画像形成ユニット530の感光ドラム531に静電潜像が形成され、画像形成ユニット530によってトナー像が現像され、1次転写ローラ540によって中間転写ベルト600上にトナー像が1次転写される。
中間転写ベルト600上に1次転写されたトナー像は、給紙部200で給紙され、用紙搬送部400で搬送された用紙101に2次転写部において2次転写ローラ690によって2次転写される。
用紙101に2次転写されたトナー像は、定着器700において熱と圧力によって定着され、さらに、トナー像が定着された用紙101は、排出ローラ対803によって装置外へ排出され、積載部805に積載される。
このようにして画像形成装置1は印刷動作を行う。
次に、定着器の定着動作を図5に基づいて説明する。
定着ローラ704がモータ等の駆動源により回転駆動されて回転すると、定着ローラ704の回転に伴い、定着ベルト701が移動するとともに加圧ローラ705も回転する。このとき、加熱ヒータ702により定着ベルト701に熱が供給される。
この状態において、加圧ローラ705と、定着ローラ704、加圧部材703、および定着ベルト701とにより加圧ニップ部が形成される。この加圧ニップ部に、トナーが転写された用紙が搬送されると、熱と圧力によりトナーが溶融し、用紙に定着される。
次に、定着器の定着ベルトを回転させた場合の定着ベルトおよび加圧ローラの電位の測定結果を図8に基づいて説明する。
なお、定着ベルトは、用紙を搬送しない状態で回転させる空回しを行い、図5に示す加熱ヒータ702と対向する位置751において定着ベルト701の外周面の電位、および位置752において加圧ローラ705の外周面の電位を測定した。また、図2に示す定着器700の定着ベルト701の幅方向において、温度検知部709が配置された位置および温度検知部709が配置されていない位置で定着ベルト701の外周面の電位、および加圧ローラ705の外周面の電位を測定した。
また、図8(a)は定着器700に除電ブラシ708(密度600本/mm)を設けた場合のグラフであり、図8(b)は定着器700に除電ブラシ708を設けていない場合のグラフである。
図8(a)(b)において、電位変化801は図5に示す位置751かつ温度検知部709が配置された位置における定着ベルト701の外周面の電位、電位変化802は図5に示す位置752かつ温度検知部709が配置された位置における加圧ローラ705の外周面の電位、電位変化803は位置751かつ温度検知部709が配置されていない位置における定着ベルト701の外周面の電位、電位変化804は位置752かつ温度検知部709が配置されていない位置における加圧ローラ705の外周面の電位の変化を表している。
また、縦軸は測定した電位(V)、横軸は定着ベルト701の回転時間(秒)を表している。
図8(a)に示すように、定着器700に除電ブラシ708を設けた場合、定着ベルト701を1000秒回転させても、電位変化801、802、803、804は+500Vを超えることなく、それぞれの部位において定着ベルト701および加圧ローラ705の電位は良好な結果が得られた。
一方、図8(b)に示すように、定着器700に除電ブラシ708を設けていない場合、定着ベルト701を120秒程度回転させると、電位変化801は+500Vを超えてしまい、定着ベルト701の電位が上昇する。
このように、定着ベルト701の表面電位が上昇すると、放電現象による定着ベルト701の表層が酸化して劣化し、定着ベルト701からのトナーの剥離性が低下してしまうため、用紙に転写されたトナー像にスジが発生してしまい、画像品質が低下してしまう。
また、電位変化803は+500Vを超えることなく、定着ベルト701の電位の上昇がみられないため、温度検知部709が配置された位置のみにおいて定着ベルト701の外周面の電位が上昇していることが分かる。
このように、本実施例では、定着器700の定着ベルト701の回転方向における温度検知部709の下流側であって、定着ローラ704と加圧ローラ705との接触部の上流側に、除電ブラシ708を設けることにより、定着ベルト701および加圧ローラ705の電位の上昇を抑制することができる。
したがって、定着ベルト701の表層の酸化劣化を抑制し、定着ベルト701のトナーの剥離性の低下を抑制することができ、トナー像にスジが発生することを抑制して画像品質の低下を抑制することができる。
なお、除電ブラシ708の電極708aを定着ベルト701の外周面に接触するように配置した場合や定着ベルト701の回転方向におけるベルトガイド707の上流に配置した場合、良好な評価結果を得ることができなかった。
また、図9に示すように、除電ブラシ708の電極708a(密度600本/mm)の押込み量を1.0mmから−1.0mmを変化させた場合、押込み量が0.5mmから−0.5mmの間において定着ベルト701の電位(帯電量)の良好な評価結果を得ることができた。特に押込み量が0.0mmにおいて、定着ベルト701の連続回転を行った場合でも定着ベルト701の電位(帯電量)の良好な評価結果「◎」を得ることができた。
次に、図10に示すように、押込み量が−0.5mmから+0.5mmの範囲において、除電ブラシ708の電極708aの密度(ブラシ密度)を変化させた場合、ブラシ密度が600本/mm以上のときに良好な評価結果を得ることができた。特に、ブラシ密度が900本/mmとすることにより、押込み量が0.0mm以外の場合であっても、定着ベルト701の電位(帯電量)の良好な評価結果「◎」を得ることができた。
なお、本実施例では、除電ブラシ708の電極708aの径を12μmとしたが、8〜30μmとした場合であっても良好な評価結果を得ることができた。なお、除電ブラシ708の電極708aの径を40μmとした場合、定着ベルト701の電位が+500Vを超えてしまい、良好な評価結果を得ることができなかった。
このように、本実施例では、定着ベルト701の回転方向において、温度検知部709と、定着ローラ704と加圧ローラ705との接触部との間に、除電ブラシ708を配置したことにより、定着ベルト701および加圧ローラ705の電位の上昇を抑制することができ、温度検知部709が設けられている部位においてトナー像にスジが発生することを抑制して定着器700における画像品質の低下を抑制することができる。
本実施例では、図11に示すように、除電ブラシ708をベルトガイド707の延伸方向の全体にわたって配置するようにしたが、図12に示すように、除電ブラシ708をベルトガイド707の延伸方向(定着ベルト701の回転方向と直交する方向)において温度検知部709に対応する位置にのみ配置するようにしても良い。
なお、図11(a)、図12(a)はベルトガイド707および除電ブラシ708の正面図、図11(b)、図12(b)(c)はベルトガイド707および除電ブラシ708の斜視図である。
以上説明したように、本実施例では、定着ベルトの回転方向において、温度検知部と、定着ローラと加圧ローラとの接触部との間に、除電ブラシを配置したことにより、定着器における画像品質の低下を抑制することができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をカラープリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP)やモノクロプリンタとしても良い。
1 画像形成装置
100 用紙トレイ
200 給紙部
400 用紙搬送部
530 トナー像形成部
550 トナーカートリッジ
600 中間転写ベルト
690 2次転写ローラ
700 定着器
701 定着ベルト
702 加熱ヒータ
703 加圧部材
704 定着ローラ
705 加圧ローラ
706 支持部材
707 ベルトガイド
708 除電ブラシ
709 温度検知部
710、711 スプリング
803 排出ローラ対
805 積載部

Claims (6)

  1. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体と対向配置され、前記第1の回転体が押圧される第2の回転体と、
    前記第2の回転体に張架され、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間を通過し、前記第1の回転体および前記第2の回転体と接触する接触部を有し、媒体上の現像剤を加熱する無端状の加熱部材と、
    前記加熱部材の回転方向における前記接触部の上流側において前記加熱部材に接触して前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記加熱部材に帯電された電荷を除去する除電部材と、
    前記加熱部材の回転方向における前記温度検知部の下流側に配置され、前記加熱部材を案内する案内部材と、
    前記加熱部材の回転方向における前記接触部の上流側に配置され、前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧する加圧部材と、
    を有し、
    前記除電部材は、前記加熱部材の回転方向における前記案内部材と前記加圧部材との間に配置されていることを特徴とする定着器。
  2. 請求項1に記載の定着器において、
    前記除電部材は、前記加熱部材に対して所定の押込み量を保持して配置されていることを特徴とする定着器。
  3. 請求項2に記載の定着器において、
    前記押込み量は、
    前記定着器の側断面において、前記加熱部材と前記加圧部材とが接触する点と、前記加熱部材と前記案内部材とが接触する点とを結ぶ直線に対する、前記除電部材の先端部の突出量であり、
    −0.5mmから+0.5mmの範囲であることを特徴とする定着器。
  4. 請求項3に記載の定着器において、
    前記除電部材の先端部は、繊維部材で形成され、前記加熱部材の回転方向と直交する方向において前記繊維部材の密度が600本/mm以上であることを特徴とする定着器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の定着器において、
    前記除電部材は、前記加熱部材の回転方向と直交する方向において前記温度検知部に対応して配置されていることを特徴とする定着器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の定着器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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