JP6707748B2 - 鋼管材の切削装置及び切削方法 - Google Patents

鋼管材の切削装置及び切削方法 Download PDF

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Description

本発明は、切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する鋼管材の切削装置及び切削方法に関する。
従来、金属パイプを製造する製造ラインでは、連続して送出されるパイプを所定の長さに切断する場合、送出されるパイプと同じ速度で走行する台車にパイプクランプと円板状のカッターを搭載した走行切断装置が使用され、製造ラインから送出されるパイプと同じ速度で台車を走行させながら、カッターを回転駆動して、パイプを所定の長さに切断する技術が知られている(例えば特許文献1等参照)。
ところで、この種のパイプの走行切断装置は、円板状のカッターを回転駆動させてパイプを切断するため、パイプの径方向に少なくともその直径に対応した距離だけカッターの回転刃を移動して切断することととなり、切断に時間がかかり、効率よくパイプを切断することができないという問題があった。また、円板状で回転駆動型のカッターは、パイプの切断面にバリが発生しやすく、また、フリーの回転刃を押し付けて切断する形式の切断機では、パイプの切断端部が内側に潰れるように変形しやすいという問題があり、従前では、このようなバリや変形を修正するための工程が必要であり、その所要時間や設計的な制約が増大し、製造コストが嵩む原因ともなっていた。
一方、このようなバリや変形を低減させる技術として、従来では、熱切断加工によってパイプを切断する装置が開発されている(例えば特許文献2等参照)。この熱切断加工としては、加工対象であるパイプ上方に設けた熱切断加工ヘッドからのレーザービームを、パイプの外周面側からパイプ内方へ向けて照射させてレーザー切断加工装置が知られている。
特開平7−80797号公報 特開平9−155584号公報
しかしながら、上述した特許文献2に開示されたようなレーザー切断加工装置では、レーザー加工ヘッドからのレーザービームを、パイプの外周面側からパイプ内方へ向けて照射させるため、切断部で発生するスパッタがパイプの内面に残留したり、場合により付着してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、熱切断ビームを用いて、バリや変形を発生させることなくパイプを切断して生産性を高めつつ、パイプの切断中にパイプ内側にスパッタなどが付着せずクリーンな状態で切断加工できるようにした鋼管材の切削装置及び切削方法を提供することを目的とする。
(1)鋼管材の切削装置
上記課題を解決するために、本発明は、熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削装置であって、
前記鋼管材を連続して送給する送給部と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削する切削部と、
前記切削部を、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動部と
前記切断箇所の鋼管材内に挿通され、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材と、
前記切断箇所の鋼管材内において前記ロッド部材により支持され、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転され、スパッタを付着させるための遮蔽板と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動部と
前記切断ポイントの前記送給部と反対側に配置され、前記鋼管材の送給方向側から前記ロッド部材を、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記鋼管材を移動又は回転させるロッド駆動装置と、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送する搬送部と
を備え、
前記ロッド駆動装置は、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて複数設けられ、
各ロッド駆動装置は、前記ロッド部材を把持した状態において前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放する機構を有し、
前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板は前記鋼管材内面に接触しないように支持されていることを特徴とする。
上記鋼管材の切削装置において、前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位に形成され、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口と、前記内部中空部内に負圧を生じさせる吸引手段とをさらに備え、上記遮蔽板によるスパッタの遮蔽・付着と合わせてスパッタの吸引を行うことが好ましい。
上記鋼管材の切削装置において、前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する複数のレーザーヘッドを備え、前記遮蔽板は、前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置される複数の対向面を有することが好ましい。
また、上記鋼管材の切削装置において、前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する一対のレーザーヘッドを備え、前記一対のレーザーヘッドは、前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置されることが好ましい。
(2)鋼管材の切削方法
また、本発明は、切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削方法であって、
前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する供給工程と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削するとともに、前記熱切断ビームを、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動工程と
前記切断ポイントの鋼管材内へ、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材を挿通し、前記ロッド部材により支持された遮蔽板を、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転させる遮蔽工程と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動工程と
を含み、
前記切断ポイントの前記送給部と反対側において、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて、複数のロッド駆動装置を配置し、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送し、
各ロッド駆動装置は、前記鋼管材の送給方向側から、ロッド部材を把持し、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放することを特徴とする。
上記切削方法では、前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位には、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口が形成され、前記切削駆動工程では、前記内部中空部内に負圧を生じさせ、前記吸引口より吸気を行うことが好ましい。
上記切削方法では、前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは、複数のレーザーヘッドから照射され、前記遮蔽工程において前記遮蔽板は複数の対向面を有し、各対向面は前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置されるように移動又は回転されることが好ましい。
上記切削方法では、前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは一対のレーザーヘッドから照射されるとともに、前記一対のレーザーヘッドは前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、前記遮蔽工程において前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置されることが好ましい。
以上述べたように、本発明の切削装置及び切削方法によれば、熱切断ビームを照射して鋼管材を切削するため、効率よく短時間で鋼管材を切断することができるとともに、切断面にバリや変形が生じることがなく、バリや変形を除去や修正するための工程を不要とすることがきる。また、本発明では、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板を、切断ビームの照射及び鋼管材の移動に追従させて移動又は回転させることから、切断部で発生するスパッタを受け止めて、鋼管材の内面に付着してしまうのを回避でき、鋼管材内をクリーンな状態に保ちつつ切断加工を実施できる。
また、上記発明において、ロッド部材を内部中空の筒状部材とし、その切断ポイントに臨む部位に吸引口を形成し、内部中空部内に負圧を生じさせて吸気を行うことにより、切断部で発生するスパッタを、吸気口を通じて吸引し、ロッド部材を通じて鋼管材の外部に排出することができ、鋼管材内をよりクリーンな状態に保つことができる。
その結果、本発明によれば、熱切断ビームを用いて、バリや変形を発生させることなく鋼管材を切断して生産性を高めつつ、鋼管材の切断中に鋼管材内側にスパッタなどが付着せずクリーンな状態で切断加工できる。
第1実施形態に係る溶接管製造ラインの全体構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態に係る切削装置の全体構成を示す正面図である。 第1実施形態に係る切削装置のパイプ送出側からみた側面図である。 第1実施形態に係る芯金71を示す斜視図である。 第1実施形態に係るレーザーヘッドの動作を模式的に示す説明図である。 第1実施形態に係る溶接装置5における工程を示す斜視図である。 第1実施形態に係る切削装置の動作を示す説明図である。 第2実施形態に係る切削装置の全体構成を示す正面図である。 第2実施形態に係るパイプ搬送部を概念的に示す側面図である。 第2実施形態に係るパイプ搬送部を概念的に示す側面図である。 第2実施形態に係る切削装置の動作(切削〜ワーク搬送時)を示す説明図である。 第2実施形態に係る切削装置の動作(ワーク搬送後)を示す説明図である。 変更例に係るレーザーヘッドの動作を模式的に示す説明図である。 変更例に係るレーザーヘッドの動作を模式的に示す説明図である。
[第1実施形態]
(切削装置の構成)
以下に添付図面を参照して、本発明に係る切削装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態に係る溶接管製造ラインの全体構成を概略的に示す説明図であり、図2は切削装置1の全体構成を示す正面図であり、図3は切削装置1のパイプ送出側からみた側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る溶接管製造ラインは、一定幅で帯状の連続する帯状の板状体Tをアンコイラ100から連続的に繰り出し、繰り出された板状体Tは一対の押さえロール101,102を経て、複数対配列されたフォーミングロール103を通して徐々にC字状に丸められていく。そして、溶接装置5において板状体Tは、一対の成型ロール52,52間を通過する際に加熱された両端縁が押されて突き合わされ、溶接部51により溶接されてパイプPが製造される。この製造されたパイプPは切断機3で所定長さ毎に切断されてストックテーブル104上に積層される。
本実施形態に係る切削装置1は、切断ポイントA1において熱切断ビームを照射して鋼管材であるパイプPを切削する装置であり、図1に示した板状体Tから鋼管を製造する溶接装置5〜切断機3までの機能を備えた装置である。具体的に、切削装置1は、切断ポイントA1において熱切断ビームを照射して鋼管材であるパイプPを切削する装置であって、本実施形態では、床10上に設置される基台9を基礎として、この基台9上を移動する走行ユニット8が設けられ、この走行ユニット8上に、ロッド駆動装置6、切断機3が設置されている。また、基台9には溶接装置5が固定設置されており、この溶接装置5は走行ユニット8の移動とは切離されている。
基台9は、床10上に設置される基台であり、この基台9上の両側にはレール92が敷設され、レール92上に走行ユニット8が走行可能に配設される。また、基台9上にはレール92に沿って、走行ユニット8を走行駆動させるためのスクリューシャフト91が軸受け91a,91aを介して回転可能に軸支される。スクリューシャフト91の先端側は走行用サーボモーター2の回転軸に接続され、スクリューシャフト91は走行用サーボモーター2により回転駆動される。
走行ユニット8は、2本の矩形枠状の架台80を主体として、その下端に雌ねじ部81が取り付けられ、この雌ねじ部81がレール92上に係合して走行する。走行ユニット8の中央には、熱切断ビームを照射する一対のレーザーヘッド30a,30aを旋回させてパイプPを切断する切断機3が配設されている。走行ユニット8の架台80の底部に雌ねじ部81が取り付けられ、その雌ねじ部81のネジ孔に上記スクリューシャフト91が螺合している。これにより、走行用サーボモーター2によるスクリューシャフト91の回転駆動によって、雌ねじ部81を介して走行ユニット8及び切断機3が、軸方向に駆動力を受け、一体となってレール92に沿って走行移動される。
溶接装置5は、切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する送給部の一部を構成する装置であり、アンコイラ100から連続的に繰り出された板状体Tを、図6に示すように、筒状に丸める成型ロール52,52により、両端縁が溶接線PLにて突き合わされ、この溶接線PLを溶接部51により溶接してパイプPを製造する。この形成されたパイプPは、切断機3に順次送り込まれる。なお、この両端縁が付き合わされる縫合開始部位T0の開口部に芯金71が、パイプPの搬送方向後方から挿通されている。なお、この芯金71の外周には、例えば、外方へ向けて突設されるベアリングやローラー、その他の摺動手段を配置して、芯金71と周囲のパイプP内面との間隔を保持するようにして、芯金71や遮蔽板72がパイプP内面に接触するのを防止するようにしてもよい。
切断機3は、切断ポイントA1においてパイプPを切削する装置であり、切削装置本体3aに、レーザーヘッド30a,30aと、このレーザーヘッドを駆動するためのレーザーヘッド回転用サーボモーター31とを備えている。切削装置本体3aは、架台80上に固定され、架台80とともにパイプPに対して相対移動する躯体である。レーザーヘッド回転用サーボモーター31は、レーザーヘッド30a,30aをパイプPに対して相対移動させる切削駆動部であり、レーザーヘッド30a,30aは、パイプPの切断箇所の外周面に向けて熱切断ビームを照射し、パイプPを切削する装置である。本実施形態においてこの一対のレーザーヘッド30a,30aは、鋼管材の中心軸を挟んで対向配置されている。
詳述すると、切断機3はベース上に被切断物のパイプPを導入するめの挿通孔34が水平に設けられ、その挿通孔34の外側に回転板33を回転可能に配設している。回転板33の前面には1対のレーザーヘッド30a,30aが支持されている。そして、図5に示すように、回転板33の回転により1対のレーザーヘッド30a,30aは被切断物のパイプPの周りを旋回する。このように、1対のレーザーヘッド30aは、回転板33の回転に伴い旋回し、中央のパイプPに向けて熱切断ビームを照射することにより、パイプPを円周側から切断する。
ロッド駆動装置6は、芯金71を駆動させるとともに、切断機3で生じたスパッタを吸引するための機能を備えた装置であり、駆動装置本体6aに、追従駆動機構62と吸引機構61とを備えている。駆動装置本体6aは、架台80上に固定され、架台80とともにパイプPに対して相対移動する躯体である。本実施形態においてロッド駆動装置6は、芯金71をパイプPの搬送方向後方からパイプP内に挿入するように、パイプP搬送方向において、溶接装置5の上流側に配置されている。これにより、板状体Tの両端縁が付き合わされる縫合開始部位T0に形成された開口部に、芯金71がパイプPの搬送方向後方から挿通されている。
追従駆動機構62は、パイプPの送給方向に沿って、且つパイプPの移動に追従させて、スパッタ吸引穴71a及び遮蔽板72を移動させる駆動装置である。また、吸引機構61は、芯金71の内部中空部内に負圧を生じさせる吸引手段を備えている。
芯金71は、切断箇所に臨ませてパイプPの軸方向に沿って延設されるロッド部材である。本実施形態において芯金71は内部中空の筒状部材であり、図4に示すように、芯金71の切断ポイントA1に臨む部位に、内部中空から芯金71外部に連通するスパッタ吸引穴71aが形成されている。遮蔽板72は芯金71の先端においてパイプPの径方向に沿って配置される板部材であり、切断ポイントA1に位置されたパイプP内において芯金71により支持され、熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転される。
詳述すると、芯金71は棒状に形成された内部中空の筒状部材であり、パイプPの切断時にパイプP内に挿入されるように配設される。本実施形態において芯金71は、切断機3の中央の挿通孔34に、その先端に設けた遮蔽板72を挿入するように、水平に且つ送給されるパイプPとほぼ同軸上に配設される。この遮蔽板72は、常に上記レーザーヘッドと対向した位置に配置されるように、移動又は回転される。
また、走行ユニット8上には供給されるパイプPを把持して搬送するためのパイプ把持部4が設けられている。このパイプ把持部4は、切断機3を通じて送り出されてきたパイプPを把持し、切断機3に対して相対移動させる機構であり、パイプPの切断後には、切断され切離されたパイプPをストックテーブル104へ搬送する搬送手段としても機能する。
パイプ把持部4は、切断機3の切削装置本体3aの上部に連結されたパイプ支持ビーム40を基体として、このパイプ支持ビーム40に沿ってスライド移動するクランプアーム45を備えており、クランプアーム45は、パイプホルダー45a,45bとベース45cとから概略構成される。詳述すると、パイプ支持ビーム40の下側に下レール44が長手方向に沿って水平に取り付けられ、この下レール44にはパイプホルダー45a及び45bは、吊り下げ状態で走行移動可能に係合されている。パイプホルダー45a及び45bはベース45cとその上の係合部42を有し、係合部42を下レール44に係合させ、長尺シリンダ43の動作により移動可能である。長尺シリンダ43はパイプ支持ビーム40の下側に配置され、ネジがベース45cの係合部42のネジ部に螺合される。パイプホルダー45a,45bは、流体圧シリンダの作動により開閉され、送り出されてきたパイプPをクランプし、長尺シリンダ43の引き戻し動作によって、パイプPを排出側に送り、下レール44に沿って搬送・移動される。
なお、パイプホルダー送り用サーボモーター41にはロータリーエンコーダが設けられ、エンコーダから、走行ユニット8の原点位置からの走行距離を正確に示す信号が出力される。また、走行ユニット8の原点位置を検出するためのセンサが設けられ、パイプホルダー45a,45bの原点位置及び搬送端位置を検出するためのセンサなどが設置される。さらに、パイプPの製造ラインにおける搬送装置には、パイプPの移動距離を正確に示す信号を出力するエンコーダが設けられ、エンコーダからの移動距離を示す信号は上記構成の走行切断装置の各駆動部を制御するための制御装置に入力され、各駆動部の制御に使用される。
(鋼管切削装置の動作)
以上説明した鋼管切削装置を動作させることによって、本発明の鋼管の切削方法を実施することができる。図7は、切削装置1の動作を示す説明図である。
先ず、図1及び図2に示すように、上流のアンコイラ100から送り出されてきた板状体Tは、フォーミングされつつ切削装置1に供給され、溶接装置5によりパイプPが形成される。このパイプPは、連続して一定の速度で、切断機3の中央の搬送ガイド31aを通じて切削装置本体3a内に送給されていく。
このとき、図7(a)に示すように、走行ユニット8が基台9の後端に位置した状態にあるとともに、溶接装置5がパイプ把持部4の後端側、すなわち切断機3側に接近した状態にある。そして、パイプP先端における切断機3の切断位置からの突き出し長さLが、所定長になったときにクランプアーム45が閉じられパイプPを把持する。
このパイプPを把持した状態で、図7(b) に示すように、クランプアーム45は、長尺シリンダ43の引き戻し作動により、下レール44に沿って前進移動する。次いで、切断箇所がレーザーヘッド30a,30aに到達した時点で、図7(c)に示すように、レーザーヘッド30a,30aからビームを照射して切断を開始する。この間、走行ユニット8は、パイプPの進行と同じ速度で移動し、切断機3がパイプに対して静止することとなる。走行ユニット8では、回転板33が回転し、パイプPの外周面を切断する。このとき、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させて、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めるとともに、切断部で発生するスパッタを、スパッタ吸引穴71aを通じて吸引し、芯金71を通じて鋼管材の外部に排出する。
その後、パイプPが切断されて分離され、クランプアーム45に把持された状態で、下レール44上を前方へ搬送される。この下レール44の先端においてクランプアーム45による把持が解除されて、パイプPが排出される。これと併せて走行ユニット8が後方へスライド移動されて、レーザーヘッド30a,30aがパイプPに対して相対的に後退し、次の切断箇所へ移動される。
(作用・効果)
以上説明した実施形態によれば、熱切断ビームを照射してパイプPを切削するため、効率よく短時間で鋼管材を切断することができるとともに、切断面にバリや変形が生じることがなく、バリや変形を除去や修正するための工程を不要とすることがきる。また、本実施形態では、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させることから、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めて、パイプPの内面に付着してしまうのを回避でき、パイプP内をクリーンな状態に保ちつつ切断加工を実施できる。併せて、芯金71内部に負圧を生じさせて吸気を行うことにより、切断部で発生するスパッタを吸引し、ロッド部材を通じてパイプPの外部に排出するため、パイプP内をよりクリーンな状態に保つことができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、パイプPの搬送方向後方から芯金71を切断ポイントA1へ挿通させたが、本実施形態では、芯金71を搬送方向前方から挿通させることを要旨とする。図8は切削装置1の全体構成を示す正面図である。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
(切削装置の構成)
上述した実施形態では、切断部分に生じたスパッタを遮蔽及び吸引する芯金71を、パイプPの搬送方向後方からパイプ内に挿入するようにしたが、本実施形態では、パイプPの搬送方向前方からパイプ内に挿入する。この場合、芯金71を回転駆動させ、内部の吸引を行うロッド駆動装置6は、パイプPの進行方向前方に配置する。
詳述すると、本実施形態では、図8に示すように、上述した第1実施形態で説明したロッド駆動装置6に代えて、複数のロッド駆動装置としての芯金ホルダー82a,82bが、パイプPの送給方向に沿って配置されている。芯金ホルダー82a,82bは、架台80上において、切断ポイントA1の溶接装置5と反対側となる送給方向前方に2つ配置されており、架台80上において送給方向に沿って、切離された鋼管材であるワークP1の長さよりも長い間隔を開けて立設されている。
この芯金ホルダー82a,82bは、パイプPの送給方向前方側から芯金71を、パイプP内に挿通可能に支持しつつ、鋼管材を移動又は回転させる装置である。また、各芯金ホルダー82a,82bは、芯金71を把持した状態において芯金71を移動又は回転させるとともに、ワークP1の通過に伴って、順次、芯金71の把持状態を開放する機構を有している。
具体的に芯金ホルダー82a,82b,82bは、図10(a)に示すように、芯金ホルダー82a,82b82bの本体部分84には送給方向において表裏に貫通する開口部86が形成されており、この開口部86に芯金71が挿通される。開口部86の内側面には、開口部86周縁から内方に向けて進退される回転チャック部85が複数設けられている。この回転チャック部85は、同図(b)に示すように、給送方向に平行な回転軸85aを中心に回転されるローラー部材であり、開口部86周縁から内方に向けて突出されることによって、芯金71の外周面を押圧し芯金71を把持し、把持された芯金71は、各回転チャック部85が回転することによって、従動して回転される。
また、芯金ホルダー82a,82b,82bの本体部分84は、給送方向に直交する水平方向において左右に分割されており、図10(c)に示すように、レール83に沿って分割された本体部分84,84を左右にスライド移動させることによって、左右に開閉するようになっている。このように本体部分84,84が左右に開閉することによって、開口部86が一対の円弧状に分割されて、回転チャック部85が芯金71の外周面から離間され、芯金71に対する把持状態が開放される。この分割された本体部分84,84が左右に開いた状態では、芯金71が開放されるとともに、左右に開かれた本体部分84,84の間を、クランプアーム45に把持された状態のワークP1が、芯金71が挿通された状態のまま、通過できるようになっている。
上記クランプアーム45のパイプホルダー45a,45bは、上述した第1実施形態と同様に、切断ポイントA1において切離された鋼管材であるワークP1を、切断機3に対して相対移動させて、送給方向前方へ搬送する搬送手段である。具体的には、図9に示すように、パイプホルダー45a,45bの本体部分には送給方向において表裏に貫通する開口部47が形成されており、この開口部47に芯金71及びパイプPが挿通される。開口部47内において芯金71とパイプPは、断面図において同心円状に挿通され、芯金71がパイプPの内方に挿通される。開口部47の内側面には、開口部47周縁から内方に向けて進退されるチャック部46が複数設けられている。このチャック部46は、その先端部分に、パイプPの外周面に合致するような断面が弧状をなす曲面が形成されており、開口部47周縁から内方に向けて突出されることによって、パイプPの外周面を押圧しパイプPを把持するようになっている。また、パイプホルダー45a,45bは、チャック部46を外方に向けて移動させることによって、パイプPの把持状態を開放するようになっている。
さらに、本実施形態において、パイプP内を吸引する開閉カプラ73は、送給方向前方側に設けられており、芯金71の先端部に着脱されるように90°回動駆動される。例えば、パイプPを切削している間は、芯金71の先端に嵌合され、ワークP1が通過するタイミングで、90°回転されて芯金71から離間されて、ワークP1の搬送経路から退避するようになっている。
(鋼管切削装置の動作)
以上説明した本実施形態に係る鋼管切削装置を動作させることによって、本発明の鋼管の切削方法を実施することができる。図11及び図12は、切削装置1の動作を示す説明図である。
先ず、第1実施形態と同様、図1及び図2に示すように、上流のアンコイラ100から送り出されてきた板状体Tは、フォーミングされつつ切削装置1に供給され、溶接装置5によりパイプPが形成される。このパイプPは、連続して一定の速度で、切断機3の中央の搬送ガイド31aを通じて切削装置本体3a内に送給されていく。
このとき、図11(a)に示すように、走行ユニット8が基台9の後端に位置した状態にあるとともに、クランプアーム45の後端側が切断機3側に接近した状態にある。そして、切断機3の切断位置から、パイプP先端までの突き出し長さLが、所定長になったときにクランプアーム45が閉じられパイプPを把持する。
具体的には、芯金71がパイプPの内方に挿通されるとともに、開口部47周縁から内方に向けてチャック部46が突出されることによって、パイプPの外周面を押圧しパイプPが把持される(図9参照)。また、芯金ホルダー82a,82bにおいて、開口部86に芯金71が挿通され、回転チャック部85が、開口部86周縁から内方に向けて突出されることによって、芯金71の外周面を押圧し芯金71を把持する(図10(a)参照)。これと併せて、パイプP内の送給方向前方側において、開閉カプラ73が芯金71の先端に嵌合される。
次いで、切断箇所がレーザーヘッド30a,30aに到達した時点で、図11(b)に示すように、レーザーヘッド30a,30aからビームを照射して切断を開始する。この間、走行ユニット8は、パイプPの進行と同じ速度で移動し、パイプPが切断機3に対して静止することとなる。切断機3では、回転板33が回転し、パイプPの外周面を切断する。また、このとき、芯金ホルダー82a及び82bの回転チャック部85を回転させて芯金71を回転させ、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させて、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めるとともに、切断部で発生するスパッタを、スパッタ吸引穴71aを通じて吸引し、芯金71を通じて鋼管材の外部に排出する。具体的には、芯金ホルダー82a,82bの各回転チャック部85が回転することによって、芯金71が従動して回転される(図10(b)参照)。これと併せて、開閉カプラ73によって芯金71内が吸引される。
その後、図11(c)〜図12(a)に示すように、パイプPが切断されてワークP1として分離され、クランプアーム45に把持された状態で、下レール44上を前方へ搬送される。これと併せて走行ユニット8が後方へスライド移動されて、レーザーヘッド30a,30aがパイプPに対して相対的に後退し、次の切断箇所へ移動される。このとき、各芯金ホルダー82a,82bは、搬送されるワークP1内に芯金71を支持するが、切離されたワークP1の通過に伴って、順次、芯金71の把持状態を開放したり、把持したりする。
すなわち、切離されたワークP1がクランプアーム45に把持されて、切断機3に対して相対移動を開始した直後には、図11(c)に示すように、切断機3に近接する芯金ホルダー82bの本体部分84,84が左右に開閉され(図10(c)参照)、芯金71に対する把持状態が開放される。この分割された本体部分84,84が左右に開いた状態では、左右に開かれた本体部分84,84の間を、クランプアーム45に把持された状態のワークP1が、芯金71が挿通された状態のまま通過される。
そして、ワークP1が芯金ホルダー82bを通過すると、図12(a)に示すように、切断機3近傍の芯金ホルダー82bにおいて、回転チャック部85が開口部86周縁から内方に向けて突出されて芯金71が把持されるとともに(図10(a)参照)、給送方向前方のストックテーブル104に近接する芯金ホルダー82aの本体部分84,84が左右に開閉され(図10(c)参照)、芯金71に対する把持状態が開放される。この分割された本体部分84,84が左右に開いた状態では、本体部分84,84の間を、クランプアーム45に把持された状態のワークP1が、芯金71が挿通された状態のまま通過される。また、この芯金ホルダー82aをワークP1が通過するタイミングで、開閉カプラ73が90°回転されて芯金71から離間され、ワークP1の搬送経路から退避される。
そして、下レール44の先端において、パイプホルダー45a,45bそれぞれのチャック部46が外方に向けて移動されて、ワークP1の把持状態が開放され、クランプアーム45による把持が解除されて、ワークP1が排出される。その後、クランプアーム45は、図12(b)に示すように、レール44を給送方向と反対方向に向かって復路上を移動し、レール44後端の切断機3に接近される。
このとき、各芯金ホルダー82a,82bは、往路と同様に、クランプアーム45の通過に伴って、順次、芯金71の把持状態を開放したり、把持したりする。すなわち、クランプアーム45が給送方向と反対方向に向けって移動を開始した際には、芯金ホルダー82aの本体部分84,84が左右に開閉され、芯金71に対する把持状態が開放される。この分割された本体部分84,84が左右に開いた状態では本体部分84,84の間をクランプアーム45が通過可能となっている。これと併せて、パイプP内の送給方向前方側において、開閉カプラ73が芯金71の先端に嵌合される。
さらに、クランプアーム45が芯金ホルダー82bを通過すると、図12(c)に示すように、芯金ホルダー82bにおいて、回転チャック部85が開口部86周縁から内方に向けて突出されて芯金71が把持される。具体的には、芯金71がパイプPの内方に挿通されるとともに、チャック部46が外方に移動され、開口部86が開放されることによって、パイプPの先端がクランプアーム45の開口部86に挿通可能となり、図11(a)以降の処理が繰り返される。
(作用・効果)
以上説明した実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、熱切断ビームを照射してパイプPを切削するため、効率よく短時間で鋼管材を切断することができるとともに、切断面にバリや変形が生じることがなく、バリや変形を除去や修正するための工程を不要とすることがきる。また、本実施形態では、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させることから、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めて、パイプPの内面に付着してしまうのを回避でき、パイプP内をクリーンな状態に保ちつつ切断加工を実施できる。併せて、芯金71内部に負圧を生じさせて吸気を行うことにより、切断部で発生するスパッタを吸引し、ロッド部材を通じてパイプPの外部に排出するため、パイプP内をよりクリーンな状態に保つことができる。
特に、本実施形態では、給送方向前方側から芯金ホルダー82a,82bによって、芯金71を把持して芯金71を移動又は回転させるとともに、クランプアーム45の通過に伴って、順次、芯金71の把持状態を開放するようにしたため、芯金71を支持し回転させる機構を、切断ポイントA1に近づけさせることができ、芯金71を強固に支持できるとともに、芯金71の回転駆動をより正確に行うことができる。
[変更例]
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上述した各実施形態では、一対のレーザーヘッドを対向配置するようにしたが、例えば、図13に示すように、単一のレーザーヘッドとしてもよい。この場合にも遮蔽板72には、レーザーヘッドに対して対向配置されるように配置し、レーザーヘッドの回転に追従して回転又は移動するように駆動する。さらには、図14(a)及び(b)に示すように、120°間隔に配置された3つのレーザーヘッド、或いは十字に配置された4つのレーザーヘッドとしてもよい。この場合にも、遮蔽板72には、複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置される複数の対向面を形成する。
このような変更例によれば、熱切断ビームを用いてバリや変形を発生させることなく鋼管材を切断して生産性を高めつつ、より多様な鋼管材加工を実現することができるとともに、鋼管材の切断中に鋼管材内側にスパッタなどが付着せずクリーンな状態で切断加工できる。
A1…切断ポイント
P…パイプ
P1…ワーク
PL…溶接線
1…切削装置
2…走行用サーボモーター
3…切断機
3a…切削装置本体
4…パイプ把持部
5…溶接装置
6…ロッド駆動装置
6a…駆動装置本体
8…走行ユニット
9…基台
10…床
30a,30a…レーザーヘッド
31…レーザーヘッド回転用サーボモーター
31a…搬送ガイド
33…回転板
34…挿通孔
40…パイプ支持ビーム
41…パイプホルダー送り用サーボモーター
42…係合部
43…長尺シリンダ
44…下レール
45…クランプアーム
45a,45b…パイプクランプ
45c…ベース
46…チャック部
47…開口部
51…溶接部
52,52…成型ロール
61…吸引機構
62…追従駆動機構
71…芯金
71a…スパッタ吸引穴
72…遮蔽板
73…開閉カプラ
80…架台
81…雌ねじ部
82a,82b…芯金ホルダー
83…レール
84,84…本体部分
85…回転チャック部
85a…回転軸
86…開口部
91…スクリューシャフト
92…レール
100…アンコイラ
101,102…ロール
103…フォーミングロール
104…ストックテーブル

Claims (8)

  1. 切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削装置であって、
    前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する送給部と、
    前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削する切削部と、
    前記切削部を、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動部と
    前記切断箇所の鋼管材内に挿通され、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材と、
    前記切断ポイントに位置された鋼管材内において前記ロッド部材により支持され、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転される遮蔽板と、
    前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動部と、
    前記切断ポイントの前記送給部と反対側に配置され、前記鋼管材の送給方向側から前記ロッド部材を、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記鋼管材を移動又は回転させるロッド駆動装置と、
    前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送する搬送部と
    を備え、
    前記ロッド駆動装置は、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて複数設けられ、
    各ロッド駆動装置は、前記ロッド部材を把持した状態において前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放する機構を有し、
    前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板は前記鋼管材内面に接触しないように支持されている
    ことを特徴とする鋼管材の切削装置。
  2. 前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、
    前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位に形成され、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口と、
    前記内部中空に負圧を生じさせる吸引手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の鋼管材の切削装置。
  3. 前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する複数のレーザーヘッドを備え、
    前記遮蔽板は、前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置される複数の対向面を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管材の切削装置。
  4. 前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する一対のレーザーヘッドを備え、
    前記一対のレーザーヘッドは、前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、
    前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、
    前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管材の切削装置。
  5. 切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削方法であって、
    前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する供給工程と、
    前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削するとともに、前記熱切断ビームを、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動工程と
    前記切断ポイントに位置された鋼管材内へ、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材を挿通し、前記ロッド部材により支持された遮蔽板を、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転させる遮蔽工程と、
    前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動工程と
    を含み、
    前記切断ポイントの送給部と反対側において、前記送給方向に沿って、切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて、複数のロッド駆動装置を配置し、
    前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送し、
    各ロッド駆動装置は、前記鋼管材の送給方向側から、ロッド部材を把持し、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放し、
    前記遮蔽工程では、前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板が前記鋼管材内面に接触しないようにする
    ことを特徴とする鋼管材の切削方法。
  6. 前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位には、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口が形成され、
    前記切削駆動工程では、前記内部中空に負圧を生じさせ、前記吸引口より吸気を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の鋼管材の切削方法。
  7. 前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは、複数のレーザーヘッドから照射され、
    前記遮蔽工程において前記遮蔽板は複数の対向面を有し、各対向面は前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置されるように移動又は回転される
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の鋼管材の切削方法。
  8. 前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは一対のレーザーヘッドから照射されるとともに、前記一対のレーザーヘッドは前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、
    前記遮蔽工程において前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の鋼管材の切削方法。
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