JP6707748B2 - 鋼管材の切削装置及び切削方法 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するために、本発明は、熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削装置であって、
前記鋼管材を連続して送給する送給部と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削する切削部と、
前記切削部を、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動部と
前記切断箇所の鋼管材内に挿通され、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材と、
前記切断箇所の鋼管材内において前記ロッド部材により支持され、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転され、スパッタを付着させるための遮蔽板と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動部と、
前記切断ポイントの前記送給部と反対側に配置され、前記鋼管材の送給方向側から前記ロッド部材を、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記鋼管材を移動又は回転させるロッド駆動装置と、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送する搬送部と
を備え、
前記ロッド駆動装置は、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて複数設けられ、
各ロッド駆動装置は、前記ロッド部材を把持した状態において前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放する機構を有し、
前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板は前記鋼管材内面に接触しないように支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削方法であって、
前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する供給工程と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削するとともに、前記熱切断ビームを、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動工程と
前記切断ポイントの鋼管材内へ、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材を挿通し、前記ロッド部材により支持された遮蔽板を、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転させる遮蔽工程と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動工程と
を含み、
前記切断ポイントの前記送給部と反対側において、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて、複数のロッド駆動装置を配置し、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送し、
各ロッド駆動装置は、前記鋼管材の送給方向側から、ロッド部材を把持し、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放することを特徴とする。
(切削装置の構成)
以下に添付図面を参照して、本発明に係る切削装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態に係る溶接管製造ラインの全体構成を概略的に示す説明図であり、図2は切削装置1の全体構成を示す正面図であり、図3は切削装置1のパイプ送出側からみた側面図である。
以上説明した鋼管切削装置を動作させることによって、本発明の鋼管の切削方法を実施することができる。図7は、切削装置1の動作を示す説明図である。
以上説明した実施形態によれば、熱切断ビームを照射してパイプPを切削するため、効率よく短時間で鋼管材を切断することができるとともに、切断面にバリや変形が生じることがなく、バリや変形を除去や修正するための工程を不要とすることがきる。また、本実施形態では、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させることから、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めて、パイプPの内面に付着してしまうのを回避でき、パイプP内をクリーンな状態に保ちつつ切断加工を実施できる。併せて、芯金71内部に負圧を生じさせて吸気を行うことにより、切断部で発生するスパッタを吸引し、ロッド部材を通じてパイプPの外部に排出するため、パイプP内をよりクリーンな状態に保つことができる。
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、パイプPの搬送方向後方から芯金71を切断ポイントA1へ挿通させたが、本実施形態では、芯金71を搬送方向前方から挿通させることを要旨とする。図8は切削装置1の全体構成を示す正面図である。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
上述した実施形態では、切断部分に生じたスパッタを遮蔽及び吸引する芯金71を、パイプPの搬送方向後方からパイプ内に挿入するようにしたが、本実施形態では、パイプPの搬送方向前方からパイプ内に挿入する。この場合、芯金71を回転駆動させ、内部の吸引を行うロッド駆動装置6は、パイプPの進行方向前方に配置する。
以上説明した本実施形態に係る鋼管切削装置を動作させることによって、本発明の鋼管の切削方法を実施することができる。図11及び図12は、切削装置1の動作を示す説明図である。
以上説明した実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、熱切断ビームを照射してパイプPを切削するため、効率よく短時間で鋼管材を切断することができるとともに、切断面にバリや変形が生じることがなく、バリや変形を除去や修正するための工程を不要とすることがきる。また、本実施形態では、熱切断ビームの照射方向に対向するように配置された遮蔽板72を、切断ビームの照射及びパイプPの移動に追従させて移動又は回転させることから、切断ポイントA1で発生するスパッタを受け止めて、パイプPの内面に付着してしまうのを回避でき、パイプP内をクリーンな状態に保ちつつ切断加工を実施できる。併せて、芯金71内部に負圧を生じさせて吸気を行うことにより、切断部で発生するスパッタを吸引し、ロッド部材を通じてパイプPの外部に排出するため、パイプP内をよりクリーンな状態に保つことができる。
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
P…パイプ
P1…ワーク
PL…溶接線
1…切削装置
2…走行用サーボモーター
3…切断機
3a…切削装置本体
4…パイプ把持部
5…溶接装置
6…ロッド駆動装置
6a…駆動装置本体
8…走行ユニット
9…基台
10…床
30a,30a…レーザーヘッド
31…レーザーヘッド回転用サーボモーター
31a…搬送ガイド
33…回転板
34…挿通孔
40…パイプ支持ビーム
41…パイプホルダー送り用サーボモーター
42…係合部
43…長尺シリンダ
44…下レール
45…クランプアーム
45a,45b…パイプクランプ
45c…ベース
46…チャック部
47…開口部
51…溶接部
52,52…成型ロール
61…吸引機構
62…追従駆動機構
71…芯金
71a…スパッタ吸引穴
72…遮蔽板
73…開閉カプラ
80…架台
81…雌ねじ部
82a,82b…芯金ホルダー
83…レール
84,84…本体部分
85…回転チャック部
85a…回転軸
86…開口部
91…スクリューシャフト
92…レール
100…アンコイラ
101,102…ロール
103…フォーミングロール
104…ストックテーブル
Claims (8)
- 切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削装置であって、
前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する送給部と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削する切削部と、
前記切削部を、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動部と
前記切断箇所の鋼管材内に挿通され、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材と、
前記切断ポイントに位置された鋼管材内において前記ロッド部材により支持され、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転される遮蔽板と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、前記切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動部と、
前記切断ポイントの前記送給部と反対側に配置され、前記鋼管材の送給方向側から前記ロッド部材を、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記鋼管材を移動又は回転させるロッド駆動装置と、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送する搬送部と
を備え、
前記ロッド駆動装置は、前記送給方向に沿って、前記切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて複数設けられ、
各ロッド駆動装置は、前記ロッド部材を把持した状態において前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放する機構を有し、
前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板は前記鋼管材内面に接触しないように支持されている
ことを特徴とする鋼管材の切削装置。 - 前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、
前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位に形成され、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口と、
前記内部中空内に負圧を生じさせる吸引手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の鋼管材の切削装置。 - 前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する複数のレーザーヘッドを備え、
前記遮蔽板は、前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置される複数の対向面を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管材の切削装置。 - 前記切削部は、前記熱切断ビームを照射する一対のレーザーヘッドを備え、
前記一対のレーザーヘッドは、前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、
前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、
前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管材の切削装置。 - 切断ポイントにおいて熱切断ビームを照射して鋼管材を切削する切削方法であって、
前記切断ポイントへ前記鋼管材を連続して送給する供給工程と、
前記鋼管材の切断箇所の外周面に向けて前記熱切断ビームを照射して前記鋼管材を切削するとともに、前記熱切断ビームを、前記鋼管材に対して相対移動させる切削駆動工程と
前記切断ポイントに位置された鋼管材内へ、前記鋼管材の軸方向に沿って延設されるロッド部材を挿通し、前記ロッド部材により支持された遮蔽板を、前記熱切断ビームの照射方向に対向するように移動又は回転させる遮蔽工程と、
前記鋼管材の送給方向に沿って、且つ前記鋼管材の移動に追従させて、切削部及び前記遮蔽板を移動させる追従駆動工程と
を含み、
前記切断ポイントの送給部と反対側において、前記送給方向に沿って、切離された鋼管材の長さよりも長い間隔を開けて、複数のロッド駆動装置を配置し、
前記切断ポイントにおいて切離された鋼管材を、前記切削部に対して相対移動させて、前記送給方向前方へ搬送し、
各ロッド駆動装置は、前記鋼管材の送給方向側から、ロッド部材を把持し、前記鋼管材内に挿通可能に支持しつつ、前記ロッド部材を移動又は回転させ、前記切離された鋼管材の通過に伴って、順次、前記ロッド部材の把持状態を開放し、
前記遮蔽工程では、前記ロッド部材と周囲の鋼管材内面との間隔を保持することによって、前記遮蔽板が前記鋼管材内面に接触しないようにする
ことを特徴とする鋼管材の切削方法。 - 前記ロッド部材は内部中空の筒状部材であり、前記筒状部材の前記切断ポイントに臨む部位には、前記内部中空から前記筒状部材外部に連通する吸引口が形成され、
前記切削駆動工程では、前記内部中空内に負圧を生じさせ、前記吸引口より吸気を行う
ことを特徴とする請求項5に記載の鋼管材の切削方法。 - 前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは、複数のレーザーヘッドから照射され、
前記遮蔽工程において前記遮蔽板は複数の対向面を有し、各対向面は前記複数のレーザーヘッドのそれぞれに対して対向配置されるように移動又は回転される
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の鋼管材の切削方法。 - 前記切削駆動工程において前記熱切断ビームは一対のレーザーヘッドから照射されるとともに、前記一対のレーザーヘッドは前記鋼管材の中心軸を挟んで対向配置され、
前記遮蔽工程において前記ロッド部材は、前記鋼管材の軸方向に沿って配置され、前記遮蔽板は、前記ロッド部材の先端において前記鋼管材の径方向に沿って配置される
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の鋼管材の切削方法。
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JP2017083981A JP6707748B2 (ja) | 2017-04-20 | 2017-04-20 | 鋼管材の切削装置及び切削方法 |
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