JP6707317B2 - 原子磁力計及びその動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原子磁力計に関し、より詳細には、負帰還(negative feedback)を有する原子磁力計に関する。
超高感度の磁場センサ(磁力計)である光ポンピング原子磁力計技術に基づき、心磁図/脳磁図などの生体磁気測定装置の開発及び測定/分析技術は、21世紀のトレンドである安全で健康な生活を求めるユーヘルス(ubiquitous Health;U−Health)時代の次世代超高感度即席診断システムの超高感度の磁場センサ(磁力計)である光ポンピング原子磁力計技術に基づき、心磁図/脳磁図などの生体磁気測定装置の開発及び測定/分析技術は、21世紀のトレンドである安全で健康な生活を求めるユーヘルス(ubiquitous Health;U−Health)時代の次世代超高感度即席診断システムの技術の核心である。
特に、高感度磁場測定技術は、純粋学問から産業企業に至るまで幅広い関心をもって研究されている分野である。磁場測定技術は、測定範囲に応じて応用の方向が変わる。また、近年、超小型原子磁力計がNISTのP.Schwindtによって開発されてユビキタス技術に盛り込まれて、携帯型磁気共鳴映像、埋設爆発物探知機、リモートミネラル測定器などに応用される研究が進められることが予想される。
近年研究されたスピン交換弛緩のない(Spin Exchange Relaxation Free:SERF)方式の原子磁力計は、SQUIDセンサに匹敵する感度を見せながら、常温で冷媒無しで使用することができる。したがって、SERF基盤の原子磁力計は、従来、長い期間研究されてきたSQUID精密計測分野全部で代替活用が可能である。結果的に原子磁力計技術の開発は、優秀な磁気測定応用技術をさらに深化して発展させるきっかけになる。
特に、SERF方式の原子磁力計は、非冷却脳磁図/心磁図測定技術開発に広く応用される。SERF方式原子磁力計技術と生体磁気計測技術、原子時計技術、分光学技術の結合を通して原子磁力計分野での世界先導的研究開発が予想される。今後の研究は、精密絶対磁場測定技術の発展と各種の磁場基盤の非破壊検査技術開発に広く応用される。
既存精密磁気測定のために用いられた技術は、磁気共鳴(核磁気共鳴、光ポンピングなど)、ホール効果(Hall effect)やfluxgate原理を用いた磁場測定器(magnetometer)など、多様な方法で研究されてきた。磁場の測定方法によって、それぞれ異なる長所と短所を有している。fluxgate磁力計は、測定方法が単純であるため、簡単に作製することができるが、低磁場測定に限界がある。
磁場は、最も根本的であり、何処でも観測可能な物理量のうちの1つであり、全ての電磁気的現象の情報を伝達する。高感度磁場測定技術は、純粋学問から産業企業に至るまで幅広い関心をもって研究されている分野である。現在の磁場に最も敏感な高感度磁場測定装置としては、SQUIDに基づいたセンサがある。しかし、理論的測定限界と超伝導現象のための極低温冷却にかかる費用とこれを維持管理する費用が非常に大きいため、広く普及していないのが実情である。
これを克服するために、光と共鳴する原子との相互作用を用いる磁力計に対する研究が活発に進められている。このような原子磁力計の敏感度は、SQUID基盤磁力計の敏感度を上回るか、またはそれ以上である。これを通してSQUIDセンサだけで測定が可能であった生体磁場を、冷却及び維持の必要がない原子磁力計を通して測定することができるために、てんかん、脳機能マッピング、心筋梗塞、不整脈、胎児機能などの医療診断に有用な生体磁気診断技術が広く普及することができる。
高感度磁場測定技術においては、近年、原子とレーザの相互作用を用いた微小磁場測定に関する多くの研究が、理論と実験の両面において進められている。
Scullyグループは、コヒーレント原子媒質での非線形光磁気効果による微小磁場測定限界を理論的に計算した。この研究によれば、Rb原子を用いた際の磁場測定の敏感度の限界は、0.6fT/Hz1/2であった。
2003年、Romalisグループは、光ポンピングによるLamor spin precessionを検出する方法として、0.54fT/Hz1/2の感度で磁場測定が可能であることを示した。
また、2004年、NISTのHollbergグループは、コヒーレント・ポピュレーション・トラッピング(CPT)現象を用いて高さ3.9mm、体積12mmを有する磁場測定センサを開発した。このセンサの感度は、約50pT/Hz1/2と測定された。
2006年、Budkerグループは、anti−relaxation coatingされた直径3mmの旧型セルを製作して磁場測定センサを開発した。このセンサの感度は、4pT/Hz1/2で測定されたと報告された。
また、近年、超小型原子磁力計がNISTのP.Schwindtによって開発されて、ユビキタス技術に盛り込まれて、携帯型磁気共鳴映像、埋設爆発物探知機、リモートミネラル測定器などに応用される研究が進められることが予想される。
近年、Romalisグループは、カリウム原子でSERF(Spin−exchange relaxation free)の領域で磁場測定感度が160aT/Hz1/2である原子磁力計を開発した。
本発明の解決しようとする技術的課題は、外部磁場によって変化する原子のスピン歳差運動を原子と光の相互作用を通して外部磁場の強さと方向を測定して、小さい金属物質や生体で発生する微小磁場を測定することにおいて、負帰還(negative feedback)を有する微小磁場測定技術を提供することにある。
本発明の一実施例による原子磁力計は、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受け、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部と、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する帰還コイルと、前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイルに帰還電流を提供する帰還増幅部と、を含み、測定対象の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
本発明の一実施例において、前記帰還コイルと前記帰還増幅部は、前記原子磁力計の感知帯域幅(detection bandwidth)を拡張する。
本発明の一実施例において、前記原子磁力計の周波数応答(frequency response)は、零(zero)Hzから数百Hzまでフラット(flat)である。
本発明の一実施例において、前記蒸気セルの周りに配置されて、外部環境磁場を除去するように磁性体で構成された磁気遮蔽部がさらに含まれる。
本発明の一実施例において、前記蒸気セルの周りに配置されて、外部環境磁場を除去するように相殺磁場を生成する磁場相殺部がさらに含まれる。
本発明の一実施例において、前記磁場相殺部は、x軸相殺磁場を生成するx軸相殺コイルと、前記x軸相殺コイルに電流を供給するx軸相殺電源と、前記x軸相殺磁場に垂直なz軸相殺磁場を生成するz軸相殺コイルと、前記z軸相殺コイルに電流を供給するz軸相殺電源と、前記第1平面に垂直なy軸相殺磁場を生成するy軸相殺コイルと、前記y軸相殺コイルに直流電流を供給するy軸相殺電源と、を含む。
本発明の一実施例において、前記磁場相殺部は、前記感知部の出力信号を入力で提供を受け、第1基準周波数成分を抽出して出力するx軸ロックインアンプと、前記感知部の出力信号を入力で提供を受け、第2基準周波数成分を抽出して出力するz軸ロックインアンプのうち、少なくとも1つをさらに含み、前記x軸ロックインアンプは、前記第1基準周波数信号を前記x軸相殺電源に提供し、前記z軸ロックインアンプは、前記第2基準周波数信号を前記z軸相殺電源に提供し、前記x軸相殺電源部は、前記x軸ロックインアンプの第1基準周波数信号及び前記z軸ロックインアンプの第2基準周波数成分の提供を受けて、前記第1基準周波数信号に変調して出力し、前記z軸相殺電源部は、前記z軸ロックインアンプの第2基準周波数信号及び前記x軸ロックインアンプの第1基準周波数成分の提供を受けて、前記第2基準周波数信号に変調して出力する。
本発明の一実施例において、前記蒸気セルは、アルカリ金属蒸気としてカリウム(potassium;K)、ヘリウムバッファガス及び窒素クエンチングガスを含むメインセルと、前記アルカリ金属蒸気の吸着を防止するステムセルと、を含む。
本発明の一実施例において、前記メインセルは、ボロシリケイトガラス(borosilicate glass)材質であり、前記ステムセルは、アルミノシリケート(aluminosilicate)材質である。
本発明の一実施例において、前記蒸気セルは、六面体状のメインセルと前記メインセルに連結された円筒形状のステムセルと、を含み、前記蒸気セルを加熱する加熱部をさらに含む。前記加熱部は、熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記蒸気セルのメインセルをセ氏200度に加熱する第1加熱部と、熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記ステムセルをセ氏185度に加熱する第2加熱部と、を含み、前記メインセルの温度と前記ステムセルの温度との間の差異は、一定に維持される。
本発明の一実施例において、前記加熱部は、下部面に貫通ホール及び側面に透明窓を含み、前記メインセルの周りを包むように配置された第1加熱ブロックと、前記第1加熱ブロックの外周面を包むように配置された第1加熱コイルと、前記第1加熱ブロックの貫通ホールと整列されて前記ステムセルの周りを包むように配置された第2加熱ブロックと、前記第2加熱ブロックを包むように配置された第2加熱コイルと、前記第1加熱ブロックを収納する断熱ブロックと、を含み、前記メインセルは、前記第1加熱ブロックの透明窓と整列される。
本発明の一実施例において、前記断熱ブロックは、中心に貫通ホール、前記貫通ホールと整列された陥没部、前記陥没部外郭に配置された突出部、及び前記突出部の上部面に形成された整列トレンチを含む中心断熱ブロックと、前記突出部の上部整列トレンチに挿入され、側面に形成された貫通ホールを含む上部断熱ブロックと、前記突出部の下部面に形成された下部整列トレンチに挿入される下部断熱ブロックと、を含む。
本発明の一実施例において、第2加熱ブロックの下部面と嵌め結合し、前記下部断熱ブロックと嵌め結合する支持ブロックと、前記支持ブロック上に配置され、前記断熱ブロックを包むように配置される外部断熱ブロックと、をさらに含む。
本発明の一実施例において、前記ポンプビームを提供するポンプ光源と、前記プローブビームを提供する照射光源と、前記照射光源と前記蒸気セルとの間に配置されて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する変調部と、前記変調周波数の基準変調周波数信号を前記変調部に提供し、前記感知部の出力信号の提供を受け、前記変調周波数成分又はその高調波成分を抽出するロックインアンプと、がさらに含まれる。
本発明の一実施例による原子磁力計の動作方法は、測定対象が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームを、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルに提供する段階と、前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部を用いて偏光回転信号を検出する段階と、前記偏光回転信号を増幅して、前記測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セルに提供する段階と、を含む。
本発明の一実施例において、前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セルを透過したプローブビームを互いに偏光方向が異なる第1偏光ビームと第2偏光ビームに分ける段階と、前記第1偏光ビームの強さを測定し、前記第2偏光ビームの強さを測定する段階と、前記第1偏光ビームの第1測定信号と、前記第2偏光ビームの第2測定信号との差異を用いて偏光回転角信号を抽出する段階と、を含む。
本発明の一実施例において、前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セル前端において、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階と、前記蒸気セル及び線形偏光子を透過させて初期偏光状態で90度回転したプローブビームの強さを測定する段階と、前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階と、を含む。
本発明の一実施例において、前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セル後端で1/4波長板及び変調部を透過させて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階と、前記線形偏光子を透過させて、プローブビームの強さを測定する段階と、前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階と、を含む。
本発明の一実施例において、前記測定対象が除去された状態で前記蒸気セルに影響を及ぼす外部環境磁場を除去するように相殺磁場を生成する段階がさらに含まれる。相殺磁場は、ポンプビームとプローブビームが進行する第1平面に垂直なy軸相殺磁場、前記第1平面に並んでいるx軸相殺磁場及び前記x軸相殺磁場に垂直なz軸相殺磁場を含み、前記y軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにy軸DC値に設定され、前記x軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにx軸DC値に設定され、前記z軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにz軸DC値に設定される。
本発明の一実施例による原子磁力計は、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの偏光回転角を測定する感知部と、を含む。前記原子磁力計の動作方法は、前記感知部の出力信号を増幅して、前記蒸気セルの感知帯域幅(detection bandwidth)を拡張するように測定対象の測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セルに提供する。
本発明の一実施例において、前記原子磁力計の周波数応答(frequency response)は、零(zero)Hzから数百Hzまでフラット(flat)である。
本発明の一実施例による生体磁場測定方法は、生体磁場を発生させる測定対象をスピン−交換弛緩のない(Spin−exchange relaxation free)原子磁力計を用いて測定信号を測定する段階と、前記測定信号を増幅して前記生体磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して前記原子磁力計に提供する段階と、を含む。前記原子磁力計の周波数応答は、負帰還によってローレンツ型を有し、前記周波数応答のカットオフ周波数(cut−off frequency)fcは、数百Hzである。
本発明の一実施例による原子磁力計は、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部と、前記円形偏光したポンプビームを提供するポンプレーザと、前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還駆動信号を生成して、前記ポンプ光源の光量を制御するポンプビーム光量変調部と、を含み、測定対象の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
本発明の一実施例において、前記ポンプビーム光量変調部は、前記感知部の出力信号の提供を受けて前記駆動信号を出力する電気光学変調器駆動部と、前記駆動信号の提供を受けてポンプビームの偏光状態を変更する電気光学変調器と、前記電気光学変調器を通過したポンプビームで特定の偏光成分を抽出する偏光ビーム分離器と、を含む。
本発明の一実施例による原子磁力計の動作方法は、測定対象が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームとをアルカリ金属蒸気を含む蒸気セルに提供する段階と、前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部を用いて偏光回転信号を検出する段階と、前記偏光回転信号を用いて円形偏光したポンプビームの強さを負帰還制御する段階と、を含む。
本発明の一実施例によると、SERF領域で負帰還を使用して原子磁力計(atomic magnetometer)の測定帯域幅(detection bandwidth)を拡張することができる。
本発明の一実施例によると、負帰還の使用を使用した場合、零から190Hzまでのフラット−周波数応答が達成された。フラット−周波数応答(flat−frequency response)は、100Hzで3fT/Hz1/2の敏感度を維持し、負帰還の使用を使用していない場合に比べて3倍増加した。
本発明の一実施例による原子磁力計を示す概念図である。 試験磁場の下で、図1の原子磁力計の負帰還を説明するブロック図である。 測定磁場の下で、図1の原子磁力計の負帰還を説明するブロック図である。 図1の原子磁力計の周波数応答を示す図面である。 本発明の他の実施例による原子磁力計を説明する斜視図である。 図4の原子磁力計を説明する平面図である。 図4の原子磁力計の断熱ブロックを説明する斜視図である。 図6の断熱ブロックとその内部の加熱ブロックを説明する分解斜視図である。 図7のI−I’線に沿って切った断面図である。 残留磁場を相殺することを説明するブロック図である。 測定対象の測定磁場を測定することを説明するブロック図である。 本発明の一実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。 本発明の他の実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。 本発明の更なる他の実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。 SERF領域で試験磁場Byの関数による光磁気回転信号を示す図面である。 図5の原子磁力計の周波数応答を示す。 多重周波数に対する600pTの振幅を有する入力振動磁場に対する周波数応答を示す図面である。 周波数ドメインでの試験磁場を示す。 図17Aの試験磁場信号を測定した時間ドメインで測定信号を示す。 図17Bの測定信号を拡大したグラフである。 本発明の一実施例による原子磁力計のノイズスペクトラムを表示する図面である。 本発明の他の実施例による原子磁力計を示す概念図である。
光を用いた光学磁力計(Optical magnetometer)に関する研究がSQUIDsの限界を克服する1つの方法として活発に進行している。現在までの光学磁力計分野の研究は、大きく2つの方向に要約することができる。それらは、磁場による媒質の屈折率変化の程度を測定する方法と、磁気副準位の移動程度を測定する方法とに大別される。前者は光ポンピング磁力計(OPM;Optical pumping magnetometer)を用い、後者は原子コヒーレントポピュレーショントラッピング磁力計(CPTM;coherent population trapping magnetometer)を用いる。
基本的な原子磁力計の原理は、磁場の下で原子スピンのLarmor歳差周波数を測定することによって、外部磁場を測定するものである。
原子磁力計の敏感度は、測定された信号の線幅と雑音によって決定される。
原子磁力計の敏感度を向上させる方法は、大きく分けて2つある。
第1の方法は、原子と原子を含む蒸気セルの壁面との衝突を防ぐ方法である。この方法においては、主に緩衝気体が含まれた蒸気セルとパラフィンがコーティングされた蒸気セルが用いられる。一般的にアルカリ金属原子の基底準位の間のコヒーレント時間に最も大きい影響を与える要素は、蒸気セルの壁と原子の衝突である。緩衝気体には、主にHeとNのようにアルカリ金属原子と衝突しても、コヒーレント状態変化に影響を与えない分子が用いられる。このような緩衝気体は、アルカリ金属原子が蒸気セルの壁面へ広がることを防ぎ、アルカリ金属原子とプローブビームとの相互作用時間を増やす役割を果たす。
第2の方法は、原子密度を向上する方法である。この方法においては、原子密度が高くなると、アルカリ金属原子同士のスピン交換衝突が磁力計の敏感度を左右する。この場合、原子のスピンは保存されるが、原子コヒーレンスは緩和される。
近年、基底準位の間のスピン交換衝突による緩和を完璧に除去するスピン交換弛緩方法が知られている。SERF磁力計は、代表的なOPMである。弱い磁場の下でラーモア(Larmor)の周波数が原子間のスピン交換速度より遥かに小さければ、スピン交換による緩和を減らすことができる。このような構図で、原子は、それぞれの原子の歳差方向と同一の方向に歳差運動するが、その歳差周波数は平均的であることになる。つまり、原子の歳差周波数は、それぞれの原子が有する歳差周波数より小さくなり、原子は、原子準位にさらに長く留まることになる。このような方法を基にした磁力計は、実験的に0.54fT/Hz1/2の敏感度を有し、理論的に0.01fT/Hz1/2の敏感度を有する。
近年、原子磁力計は、体積が約10mmであるマイクロメータ単位の大きさで製作された蒸気セルを用いて開発されている。このような装置は、簡単に移動可能であり、数mWの小さいレーザパワを要求する。また、装置全体の体積は、10cmより小さい。
原子磁力計においては、ポンプビームによって一定の方向に整列された原子の偏極(例えば、磁気モーメント)の方向が、外部磁場によって変わるようになる。このとき、原子の偏極状態は、プローブビームの偏光回転程度を測定することによって判明する。つまり、プローブビームの偏光回転角を測定して、磁場に対する原子の状態を測定することにより、磁場を測定することができる。一般的にポンプビームとプローブビームの方向は、互いに垂直である。しかし、CPT基盤の構図では、線偏光された光の回転方向が互いに反対である円形偏光成分をポンプビームとプローブビームで用いるため、2つの光の方向は同一である。
外部磁場に対する敏感度を向上させるためには、スピン緩和によるコヒーレント緩和を最小化しなければならない。スピン緩和は、スピン−交換衝突による緩和、スピン−破壊緩和及びコヒーレント媒質で充填された、ガラス容器の壁面との衝突による緩和がある。高い原子密度でコヒーレント密度間のスピン−交換衝突は、スピン緩和に最も大きい寄与をしている。このような衝突で2つの原子のスピン方向は、スピンの区分をすることができるか否かによって変わるが、総運動量は保存される。
このような効果は、コヒーレント媒質で実験に使用されるアルカリ−アルカリ金属間の相互作用がスピンシングレット(spin−singlet)とスピントリプレット(spin−triplet)のポテンシャルを有するために生じる。スピンシングレットのポテンシャルとスピントリプレットのポテンシャルとの間の非常に大きいエネルギ差は、アルカリ金属原子間の衝突において、波動関数の位相差を引き起こし、結果的に電子のスピン状態の交換を起こす。スピン交換衝突は、超微細原子レベル間の相互作用において非常に早く起きるため、衝突した原子の核スピンには影響を与えることはできない。しかし、衝突によって原子は、超微細状態を交換する。すなわち、スピン交換衝突によって、ゼーマン磁気副準位の間に原子の再分配が起こる。原子の超微細エネルギで2つの基底準位は、周波数は同じであるが、方向が反対に歳差するので、2つの超微細エネルギの間のコヒーレント緩和が起きる。しかし、十分に小さい磁場下で原子の密度が高ければ、つまり、スピン−交換比が歳差周波数より十分に大きければ、個々の原子は、非常に小さい角度で歳差運動する。したがって、基底準位のゼーマン磁気副準位(Zeeman magnetic sublevel)にある全ての原子は、非常に小さい周期を有する。相対的にさらに多いゼーマン磁気副準位(Zeeman magnetic sublevel)が存在するF=I+1/2準位に、原子がさらに長い時間の間留まる。特に、F=I+1/2準位のmF=I+1/2磁気副準位に原子が偏極され、すべての原子は同じ方向と同じ周波数を有する歳差運動をする。このような方法を通して、2つの超微細準位の原子は同一の歳差運動をし、スピン−交換衝突はこれ以上スピン緩和に影響を与えない。
スピン−交換の弛緩を除去するためには、数nTの小さい磁場と媒質の高い密度が必要である。それだけでなく、蒸気セル周りの磁場は、測定しようとする磁場のほかには存在してはならない。数nTの磁場を発生するために、レーザの進行平面と垂直な方向に磁場相殺コイルを作って磁場の遮蔽装置内で媒質周りの磁場が0Tに近いように調節しなければならない。また、数nTの磁場を発生するために、レーザの進行方向と水平方向には、磁場相殺コイルを作って磁場の遮蔽装置内で媒質周りの磁場が0T(Tesla)に近いように調節しなければならない。
蒸気状態の媒質の密度を高めるためには、高い温度が必要である。実験に使用されるカリウム原子は、アルカリ金属原子として、略セ氏200度でスピン−交換衝突が十分に起きる。スピン−交換衝突の適正条件は、原子と原子間の衝突断面積と温度に従う原子密度によって決定される。カリウム原子の衝突断面積は、110−18cmであり、要求される密度は、1014−1015cm−3である。
本発明の一実施例によると、温度調節装置の温度調節方法は、低抗体に5kHz乃至30kHzの交流電流を流して、熱を発生する方法を用いる。温度調節装置の電流による磁場は、5kHz乃至30kHzの磁場を生成する。しかし、5kHz乃至30kHzの帯域は、蒸気セルの低い周波数応答によって影響がほとんどない。従って、交流電流抵抗線加熱方式は、従来の加熱流体を用いた温度調節方法に比べて、空間を画期的に減らす。また、温度維持のために、蒸気セルを保温する断熱装置が要求される。断熱装置は、PTFE材質を用いて、嵌め結合を通して容易に分解結合する。
多様な原子磁力計の中で、生体磁気測定のための最も可能性があるタイプは、SERF原子磁力計(magnetometer)である。スピン−交換衝突による緩和を完全に除去して、SERF磁力計は0.1fT/Hz1/2の敏感度に到達する。しかし、SERF磁力計の長いスピン−コヒーレンス時間(long spin−coherence time)は、前記磁力計の帯域幅を限定する。
原子磁力計の帯域幅を拡張させる様々な方法が報告されている。自体−オシレーティング磁力計(Self−oscillating magnetometers)は、光源に変調電力を帰還して1kHzを超える帯域幅を有する。高密度原子セル(high density atomic cell)を有し、10kHzに到達する帯域幅が光ポンピングレート(Optical pumping rate)を増加させて得られる。しかし、このようなシステムは、10fT/Hz1/2の程度の低い敏感度を有する。したがって、このようなシステムは、人体MEGのような弱い生体磁気信号を測定することはできない。
近年、負帰還原理がラジオ周波数の原子磁力計(radio frequency atomic magnetometer;RF atomic magnetometer)に適用された。帯域幅は、423kHzを中心に1kHz以上に広がっていることが報告されている。
負帰還の下でスピンコヒーレント時間(spin coherence time)の抑制(suppression)は、スピンダンピング(spin damping)に関連がある。スピンダンピングを有する前記RF原子磁力計は、0.3fT/Hz1/2の敏感度を示す。しかし、時変生体磁場を感知する実際的な応用のために、中心周波数は、直流(direct current;DC)にアクセスしなければならない。しかし、このような構造は、RF原子磁力計と両立することはできない。
本発明の一実施例によると、SERF方式の高感度の原子磁力計が開示される。磁場の感度を増加させ、脳磁図/心磁図の精密な測定のための周波数領域を確保するために、アルカリ金属蒸気が充填されている蒸気セルに負帰還が提供される。また、負帰還は、信号対雑音比を減少させて広い帯域幅を提供することによって、信号の大きさが小さくて速く変化する磁場信号を測定する。
本発明の一実施例によると、SERF領域で原子磁力計(atomic magnetometer)の測定帯域幅(detection bandwidth)を拡張することができる負帰還の使用が提案される。
本発明の一実施例によると、負帰還の使用を使用した場合、零から190Hzまでのフラット−周波数応答が達成された。フラット−周波数応答(flat−frequency response)は、100Hzで3fT/Hz1/2の雑音レベルを維持し、負帰還の使用を使用していない場合に比べて3倍の増加を示す。
前記帯域幅の拡張によって、測定信号と比較のために合成された心磁図磁場(magnetocardiographic field)との間の線形相関(linear correlation)は、0.21から0.74まで増加された。この結果は、負の帰還の下でSERF原子磁力計を使用して、多重周波数成分(multiple frequency components)を含む弱い生体磁気信号(biomagnetic signals)の測定可能性(feasibility)を示す。
本発明の一実施例によると、負帰還をSERF基盤の原子磁力計に適用した。3倍の帯域幅の増加は、DCから190Hzまでの周波数ドメインでほぼフラット−回答を引き起こす。ノイズレベルは、100Hzで3fT/Hz1/2と測定された。このようなノイズレベルは、DC SQUIDのノイズレベルと類似する。
SERF原子磁力計の全体システムは、周波数応答でモノポール(mono pole)を有する増幅器と仮定する。負帰還の下で測定された信号は、高い相関係数(correlation coefficient)を見せた。
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。しかし、本発明は、本明細書で説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化される。むしろ、本明細書で紹介されている実施例は、開示された内容が徹底的且つ完全になるように、そして当業者において本発明の思想を充分に伝達することができるように提供された。図面において、構成要素は、明確性を期するために誇張された。明細書全体にかけて、同一の参照番号で表示された部分は、同一の構成要素を示す。
図1は、本発明の一実施例による原子磁力計を示す概念図である。
図2Aは、試験磁場の下で、図1の原子磁力計の負帰還を説明するブロック図である。
図2Bは、測定磁場の下で、図1の原子磁力計の負帰還を説明するブロック図である。
図3は、図1の原子磁力計の周波数応答を示す図面である。
図1乃至図3に示されているように、原子磁力計100は、蒸気セル110、感知部130、帰還コイル122及び帰還増幅部124を含む。
前記蒸気セル110は、円形偏光したポンプビーム31と線形偏光したプローブビーム33の提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む。前記感知部130は、前記蒸気セル110を透過した前記プローブビーム33の提供を受けて、前記プローブビーム33の光磁気回転を測定する。前記帰還コイル122は、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面(x−z平面)から垂直に離隔されて、前記第1平面に垂直な負帰還磁場信号Bfbを生成して、前記蒸気セル110に提供する。前記帰還増幅部124は、前記感知部130の出力信号の提供を受けて、測定磁場Bmeasに比例する前記負帰還磁場Bfbを生成するように前記帰還コイル122に帰還電流を提供する。測定対象20の測定磁場Bmeasは、前記蒸気セル110で前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
測定対象20は、人体又はラットのような小動物の心臓又は脳である。前記測定磁場は、脳磁図信号又は心磁図信号である。測定対象20は、磁気遮蔽部140の内部に配置される。
前記蒸気セル110(vapour cell)は、カリウム(potassium;K)蒸気(vapor)、ヘリウムバッファガス(He buffer gas)及びNガスを含む。前記K蒸気の密度は1 X 1013cm−3であり、ヘリウムバッファガスの密度は2.5amgであり、Nの蒸気圧は15Torrである。前記ヘリウムバッファガスは、原子が壁に拡散する比率を減少させる。前記Nは、クエンチング(quenching)によって光学ポンピングの効率を増加させる。
前記蒸気セル110は、メインセル112(main cell)とステムセル114(stem cell)の2つの部分で構成される。前記メインセル112は、ボロシリケイトガラス(borosilicate glass)であり、前記ステムセル114に連結されている。前記ステムセル114は、蒸気貯蔵所(vapour reservoir)として機能する。前記ステムセル114は、アルミノシリケートガラス(aluminosilicate glass)で構成され、蒸気セル110の内部表面にカリウム蒸気の吸着を妨害する。
加熱部162、164は、前記メインセル112を加熱する第1加熱部162と前記ステムセルを加熱する第2加熱部164とを含む。前記加熱部162、164は、前記カリウム蒸気の蒸着を抑制するために使用される。前記メインセル112はセ氏200度に加熱され、前記ステムセル114はセ氏185度に加熱される。前記ステムセル114と前記メインセル112との間の温度の差は、PID制御を通して自動的に維持される。前記第1加熱部と前記第2加熱部は、抵抗性ヒータを含む。前記加熱部162、164は、断熱パネル(thermal insulating panel)によって断熱される。
ポンプ光源は、前記ポンプビーム31を出力する。前記ポンプ光源は、分布帰還型レーザ(distributed feedback laser;DFB laser)を含む。
前記ポンプ光源は、単一モードTEM00の偏光保持ファイバ(polarization maintaining fiber)に通して、円形偏光のポンプビーム31を前記蒸気セル110に伝達する。光学ポンピングの波長は、K D1(potassium D1)ラインの中心に一致される。前記ポンプビームのパワは、テーパ増幅器(tapered amplifier)によって1Wまで増幅する。前記ポンプビームの直径は、1対のレンズを通して5mmまで拡張される。前記ポンプビーム31は、z軸方向に進行される。
前記照射光源は、前記プローブビーム33を出力する。前記プローブビームは、単一モードDFBレーザ(single mode DFB laser)によって発生する。前記プローブビームは、ファブリ−ペロ(Fabry−Perot)干渉計及び分光器によってモニタリングする。線形偏光プローブビーム(linearly−polarized probe beam)は、x軸方向に進行して前記蒸気セルに提供される。前記プローブビームの波長は、吸収を最小化するために、K D1(potassium D1)ラインから数nm程度外れて維持される。前記プローブビームは、半波長板(half wave plate)及び前記蒸気セル110を通過した後、前記感知部130に提供される。前記感知部130は、均衡偏光計(balanced polarimeter)を含む。前記均衡偏光計(balanced polarimeter)は、偏光ビーム分割器(polarization beam splitter)と1対のフォトダイオードを含む。前記偏光ビーム分割器は、前記プローブビームを垂直な偏光(orthogonal polarization)によって2つの経路に分割することができる。差動増幅器は、互いに垂直な偏光信号の間の差を測定する。
試験コイル(test coil)は、試験磁場Btを発生させる。前記試験コイル152は、複数の巻線を有する円形コイルである。前記試験磁場は、多重周波数(multiple frequencies)を有して振動する信号を含む。前記試験コイル152は、前記測定対象20で発生する測定磁場に代って、試験磁場Btを生成する。前記試験コイル152は、測定対象の測定前に校正及び試験のために使用される。前記試験コイル152は、前記蒸気セル110の上部にy軸方向に配置される。前記試験コイル152は、任意の波形を発生させる関数発生器154(function generator)に連結される。前記関数発生器は、仮想のMCG信号を発生させる。
前記帰還コイル122は、y軸方向のヘルムホルツコイルを含む。前記帰還コイル122は、前記感知部130の出力の提供を受けて、測定磁場Bmeasの方向に反対方向の負帰還磁場Bfbを生成する。前記負帰還磁場Bfbは、前記測定磁場に対して逆平行(antiparallel)である。
帰還増幅器124は、前記感知部130の出力信号の提供を受けて増幅して、前記帰還コイル122に電流を提供する。前記帰還増幅器124は、入力電圧に比例する電流を出力する。前記負帰還磁場Bfbは、前記帰還増幅器124の出力電流に比例する。前記帰還増幅器124は、50kHz以下の帯域を増幅するオーディオ増幅器である。通商的に生体磁気信号の周波数帯域は、200Hz以下である。したがって、前記帰還増幅器124は、数kHz以下でフラットな周波数応答を有する。
前記負帰還磁場(negative feedback field)Bfbは、次のように表示される。
Figure 0006707317
式中、βは帰還利得(feedback gain)であり、Voutは前記感知部130の出力端で電気信号である。前記感知部130の出力信号Voutは、プローブビームの偏光回転角に比例する。また前記プローブビームの光磁気回転に比例する。
図3に示されているように、前記原子磁力計100が負帰還を有することによって、前記原子磁力計100の利得曲線(gain curve)はフラットになり、利得は減少する。これによって、負帰還原子磁力計100は、出力の線型性を増加させる。つまり、出力の線型性の増加は、特性帯域幅(characteristic bandwidth)を拡張する。特性帯域幅(characteristic bandwidth)は、遮断周波数に比例する。
前記原子磁力計100の出力の線型性増加は、前記原子磁力計100をモノポール増幅器(single−pole amplifier)と想定して解釈される。モノポール増幅器(single−pole amplifier)と仮定した場合、仮想増幅器の入力は測定磁場Bmeasであり、出力は感知部の電圧信号Voutである。前記仮想増幅器の開ループ利得(open−loop gain)Gは、V/nの単位を有する。
共鳴を含む他のシステムと同様に、SERF原子磁力計は、周波数ドメインでローレンツ型応答(Lorentzian−type response)を表す。ローレンツ型応答(Lorentzian−type response)は、殆ど零(zero)Hzで中心周波数(center frequency)を有し、カットオフ周波数(cut−off frequency)fcを有する。したがって、開ループ利得Gは、次のようにローレンツ型(Lorentzian form)で表示される。
Figure 0006707317
式中、GはDC利得であり、fは周波数であり、fcは遮断周波数である。
負帰還の状況下で、帰還利得Gfbは、次のように表現される。
Figure 0006707317
式中、βは、帰還利得パラメータである。前記原子磁力計の周波数応答は、1+βGファクタで帯域幅を拡張させ、前記帯域幅の拡張はDC利得を1+βGファクタで減少させる。前記帯域幅の拡張は、フラットな周波数応答に起因して入力信号(測定磁場)を歪みなく測定する。
測定磁場の周波数帯域に応じて、前記帰還利得パラメータβは、適切に選択される。前記帰還利得パラメータβは、前記帰還増幅器の利得を制御して調節される。
強い高次−高調波(strong higHer−order harmonics)を見せるパルス型磁場を測定する応用において、拡張された帯域幅は、前記原子磁力計100の出力信号の線型性を向上させるため、減少されたDC利得は重要な短所ではない。システム信号対雑音比(signal−to−noise ratio)は、拡張ファクタ(extension factor)(1+βG)の上限(upper limit)を決定する。
図4は、本発明の他の実施例による原子磁力計を説明する斜視図である。
図5は、図4の原子磁力計を説明する平面図である。
図6は、図4の原子磁力計の断熱ブロックを説明する斜視図である。
図7は、図6の断熱ブロックとその内部の加熱ブロックを説明する分解斜視図である。
図8は、図7のI−I’線に沿って切った断面図である。
図9は、残留磁場を相殺することを説明するブロック図である。
図10は、測定対象の測定磁場を測定することを説明するブロック図である。
図4乃至図9に示されているように、原子磁力計200は、蒸気セル110、感知部130、帰還コイル122及び帰還増幅部124を含む。図1乃至図3で説明したものと重なる説明は省略されている。
前記蒸気セル110は、円形偏光したポンプビーム31と線形偏光したプローブビーム33の提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む。前記感知部130は、前記蒸気セル110を透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する。前記帰還コイル122は、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する。前記帰還増幅部124は、前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイルに帰還電流を提供する。測定対象20の測定磁場Bmeasは、前記蒸気セル110で前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
磁気遮蔽部240は、前記蒸気セル110の周りに配置されて、外部環境磁場を減少させる磁性体で構成される。前記磁気遮蔽部240は、前記蒸気セルを3重のシリンダミューメタル(cylinder Mu−metal)チャンバを含む。ミューメタル(Mu−metal)は、ニッケル−鉄合金(nickel−iron alloy)である。前記ミューメタルチャンバは、地球磁場を含む外部磁場の効果を最小化する。前記ミューメタルチャンバで磁気遮蔽した後、前記ミューメタルチャンバ内の残留磁場は、x軸方向及びz軸方向に0.15nT程度であり、y軸方向に3nT程度である。
前記磁気遮蔽部240は、蒸気セル110、前記蒸気セル110を包むように配置された加熱部260、前記加熱部260を包むように配置された磁場相殺コイル172a、172b、172c及び帰還コイル122を包むように配置される。
前記磁気遮蔽部240は、x軸方向に1対の貫通ホールを含む。前記ポンプビームがx軸方向に進行する。前記x軸方向の1つの貫通ホールの後端には、ポンプビームを吸収する吸収体152が配置される。
また、前記磁気遮蔽部240は、z軸方向の1対の貫通ホールを含む。前記プローブビームは、z軸方向に進行する。前記z軸方向の1つの貫通ホールの後端には、ポンプビームを測定する感知部130が配置される。
原子磁力計200を用いた生体磁気測定技術の応用は、高感度の原子磁力計を用いているため、外部環境磁場による雑音を除去する必要がある。特に地球磁場の強さが数百ミリガウス(mG)程度であるため、原子磁力計を用いた磁場測定に深刻な影響を与える。前記磁気遮蔽部240は、磁性体から成る磁気遮蔽筒構造である。
前記磁気遮蔽筒内部の残留磁場は存在し、SERF方式では絶対にゼロ磁場が求められる。したがって、ゼロ磁場遮蔽のために、遮蔽筒内部のいくつかの独立的なコイルから成る磁場相殺コイルシステムを構築して、これを通してゼロ磁場を形成するだけでなく、様々な方向の傾斜磁場と均一な磁場を形成する。
スピン−交換の弛緩を除去するためには、能動磁気相殺技術(active magnetic shielding technique)が適用される。磁気相殺部170(magnetic field compensation part)は、前記蒸気セルの周りに配置されて、外部環境磁場又は前記磁気遮蔽部によって除去され、残った残留磁場を除去するように相殺磁場を生成する。
前記磁場相殺部170は、x軸相殺磁場を生成するx軸相殺コイル172a、前記x軸相殺コイル172aに電流を供給するx軸相殺電源171a、前記x軸相殺磁場に垂直なy軸相殺磁場を生成するz軸相殺コイル172b、前記z軸相殺コイル172bに電流を供給するz軸相殺電源171b、前記第1平面に垂直なy軸相殺磁場を生成するy軸相殺コイル172c及び前記y軸相殺コイルに直流電流を供給するz軸相殺電源171cを含む。
前記磁場相殺部170は、前記感知部130の出力信号Voutを入力で提供を受けて第1基準周波数成分f1 AMを抽出して出力するx軸ロックインアンプ173a、前記感知部130の出力信号Voutを入力で提供を受けて第2基準周波数成分f2 AMを抽出して出力するz軸ロックインアンプ173b及び前記感知部130の出力信号を入力で提供を受けてDC成分を抽出する低周波通過フィルタ174のうち、少なくとも1つを含む。
前記x軸ロックインアンプ173aは、第1基準周波数信号f1 REFを前記x軸相殺電源171aに提供する。前記z軸ロックインアンプ173bは、前記第2基準周波数信号f1 REFを前記z軸相殺電源171bに提供する。
前記x軸相殺電源部171aは、前記x軸ロックインアンプ173aの第1基準周波数信号f1 REF及び前記z軸ロックインアンプ173bの第2基準周波数成分f2 AMの提供を受けて、前記第1基準周波数信号f1 REFに変調して出力する。
前記z軸相殺電源部171bは、前記z軸ロックインアンプ173bの第2基準周波数信号f2 REF及び前記x軸ロックインアンプ173aの第1基準周波数成分f1 AMの提供を受けて、前記第2基準周波数信号f2 REFに変調して出力する。
この場合、前記x軸ロックインアンプ173aの第1基準周波数成分f1 AMは、z軸残留磁場成分に比例し、前記z軸ロックインアンプ173bの第2基準周波数成分f2 AMは、x軸残留磁場成分に比例する。
低周波通過フィルタ174は、前記感知部130の出力信号Voutを入力で提供を受けて、DC成分を抽出する。前記感知部130の出力信号のDC成分は、y軸残留磁場に比例する。これによって、前記y軸残留磁場を相殺するために、前記感知部130の出力信号のDC成分は、前記y軸相殺電源部171cに提供される。前記y軸相殺電源部171cは、入力信号に比例する直流電流を出力してy軸残留磁場を相殺する。
測定対象20が発生させる測定磁場Bmeasを測定する前に、前記y軸残留磁場、x軸残留磁場及びz軸残留磁場を相殺するように、前記y軸相殺電源のDC電流Y DC、前記x軸相殺電源のDC電流X DC及び前記z軸相殺電源のDC電流Z DCは設定される。
前記x軸相殺コイル171aは、x軸ヘルムホルツコイルである。前記x軸相殺コイル171aは、x軸方向に互いに離隔されて配置され、x軸方向の磁場成分を生成する。前記y軸相殺コイル171cは、y軸ヘルムホルツコイルである。前記y軸相殺コイルは、y軸方向に互いに離隔されて配置され、y軸方向の磁場成分を生成する。また、前記z軸相殺コイル171bは、z軸ヘルムホルツコイルである。前記z軸相殺コイル171bは、z軸方向に互いに離隔されて配置され、z軸方向の磁場成分を生成する。
また、前記帰還コイル122は、y軸方向と離隔されて配置されたヘルムホルツコイルである。コイルシステムは、3軸ヘルムホルツコイル(3−axial Helmholtz coils)で構成される。前記コイルシステムは、2対のy軸コイル(y軸相殺コイル及び帰還コイル)、1対のx軸コイル(x軸相殺コイル)及び1対のz軸コイル(z軸コイル)を含む。また、2つの円形コイル(試験コイル)は、y軸に配置される。
前記磁場相殺部170は、3軸ヘルムホルツコイル(3−axial Helmholtz coils)を含み、互いに垂直な対称軸(symmetry axes)を有し、円形フレームに巻かれる。前記3軸ヘルムホルツコイルは、磁気遮蔽部240内で残留磁場(residual magnetic fields)を除去するために使用される。前記磁場相殺部170は、能動的に外部環境磁場又は残留磁場を相殺してゼロ磁場を生成する。これによって、SURF原子磁力計の動作環境が造成される。
ゼロ磁場を生成するために、測定対象20の測定の前に、前記磁場相殺部170は校正される。前記測定対象20からの測定磁場Bmeasを測定する場合、y軸相殺電源171cの出力電流は、y軸静残留磁場(static residual magnetic field)を相殺するために、一定の値に固定される。また、x軸相殺電源171aの出力電流は、x軸静残留磁場を相殺するために、一定の値に固定される。また、z軸相殺電源171bの出力電流は、z軸静残留磁場を相殺するために、一定の値に固定される。これによって、ゼロ磁場の維持された状態で、測定対象が発生させた測定磁場Bmeasだけが測定される。
ゼロ磁場を生成するために、前記y軸相殺コイルに流れるy軸相殺電流Y DC、x軸相殺コイルに流れるx軸相殺電流X DC及びz軸相殺電流Z DCは測定される。したがって、逆に、前記y軸相殺電流Z DC、x軸相殺電流X DC及びz軸相殺電流Z DCは、各々の相殺磁場成分を提供する。
測定対象の測定磁場を測定している間には、前記y軸相殺電流Y DC、x軸相殺電流X DC及びz軸相殺電流Z DCは、各々の相殺磁場成分が前記蒸気セルに提供されて残留磁場をゼロに作る。
前記ポンプ光源190は、ポンプレーザ181、前記ポンプレーザ181のポンプビームをガイドする光ファイバ182、1/4波長板183及び1対の凸レンズ184、185を含む。前記ポンプレーザ181の出力光は、前記光ファイバ182を通してガイドされる。前記光ファイバ182の出力光は、線偏光状態である。前記線偏光状態のポンプビームは、1/4波長板183に提供されて原形偏光に変換する。前記1/4波長板183は、線形偏光を円形偏光に変更する。前記円形偏光されたポンプビームは、1対の凸レンズ184、185を通してビームのサイズが拡大する。拡大されたポンプビームは、x軸方向に前記蒸気セル110に提供される。
前記照射光源190は、照射レーザ191、前記照射レーザのプローブビームをガイドする光ファイバ182及び1/2波長板193を含む。前記光ファイバ192を通過したプローブビームは、線偏光である。前記1/2波長板193は、線偏光の方向を変更する。前記1/2波長板193を通過したプローブビームは、z軸方向に前記蒸気セル110に提供される。
前記感知部130は、偏光ビーム分割器131、第1フォトダイオード132、第2フォトダイオード133及び差動増幅器134を含む。前記偏光ビーム分割器131は、偏光状態によってビームを分離するウォラストンプリズム (Wollaston prism)である。前記偏光ビーム分割器131は、偏光状態によってプローブビームを分離する。第1フォトダイオード132は、分割された第1プローブビームの強度を測定し、前記第2フォトダイオード133は、分割された第2プローブビームの強度を測定する。前記差動増幅器134は、前記第1フォトダイオード132の出力と前記第2フォトダイオード133出力の差異を増幅して出力する。プローブビームの偏光回転角は、前記差動増幅器134の出力に依存する。
帰還コイル122は、y軸方向の負帰還磁場Bfbを生成する。前記帰還コイル122は、y軸方向に離隔されたヘルムホルツコイルである。前記帰還コイル122は、前記y軸相殺コイル171cの内側に配置される。
試験コイル152は、前記帰還コイル122の内部に配置されてy軸試験磁場を生成する。前記試験コイル152は、測定対象20が生成する磁場の代りに、任意の波形を生成する。前記試験コイル152は、前記原子磁力計を試験又は校正するために装着される。前記試験コイル152は、円形コイルである。
SERF方法では、高い原子密度を要求する。したがって、カリウム蒸気の適正温度はセ氏200度であり、そのための加熱部及び断熱部を構成した。加熱方法は、熱線を用いたオーミック(Ohmic)加熱方法を用いて抵抗体に電流を印加して温度を調節した。また、交流電流による誘導磁場がカリウム原子の状態に影響を与えることを避けるために、5kHz乃至30kHzの高周波に変調された電流を印加した。つまり、前記負帰還SERF原子磁力計のカットオフ周波数(cut−off frequency)fcは、数百Hzであるため、5kHz乃至30kHzの高周波加熱電流は、前記負帰還SERF原子磁力計に影響をほとんど与えない。
前記加熱部260は、下部面に貫通ホール265b及び側面に透明窓265aを含み、前記メインセル112の周りを包むように配置された第1加熱ブロック265、前記第1加熱ブロック265の外周面を包むように配置された第1加熱コイル162、前記第1加熱ブロック265の貫通ホール265bと整列されて前記ステムセル114の周りを包むように配置された第2加熱ブロック268、前記第2加熱ブロック268を包むように配置された第2加熱コイル164、前記第1加熱ブロック265を収納する断熱ブロック267を含む。前記メインセル112は、前記第1加熱ブロック265の透明窓265aと整列される。前記透明窓265aは、ガラス材質である。
前記加熱部260は、第1加熱コイル162、第2加熱コイル164、温度測定部167、オーディオ増幅器163、165及び温度制御部166を含む。前記温度測定部167は、熱電対(thermocouple)を含む。前記温度測定部167は、前記第1加熱ブロックの側面の温度及び前記第2加熱ブロックの側面の温度を測定する。前記温度測定部167は、測定した温度信号を前記温度制御部166に提供する。前記温度制御部166は、設定された温度を維持するためにPID制御を行う。前記オーディオ増幅器163、165は、それぞれ第1加熱コイル162、第2加熱コイル164を駆動する。前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルに流れる電流は、前記PID制御によって調節される。
前記温度制御部166は、正弦波を出力する関数発生器、約1.5kHzの遮断周波数を有する高周波通過フィルタ、アナログ倍率器(analog mutiplier)及びPID制御部を含む。前記関数発生器は、5kHz乃至30kHzの正弦波を出力する。前記高周波通過フィルタは、前記関数発生器の出力信号の提供を受けて、低周波成分を除去する。前記アナログ倍率器は、前記関数発生器の正弦波に前記PID制御部が提供するキャリア入力信号(carrier input signal)を掛けて出力する。前記アナログ倍率器の出力信号は、前記オーディオ増幅器163、165によって増幅されて、前記第1加熱コイル162又は前記第2加熱コイル164に提供される。
第1加熱ブロック265は、四角板状のベース部265d上に積層した四角筒状である。前記第1加熱ブロック265は、蓋265cを含む。前記四角筒の4上部側面は、すべて角の部位を除いて除去される。除去された部位には、透明窓265aが配置される。前記プローブビーム又は前記ポンプビームは、前記透明窓265aを透過する。前記第1加熱ブロック265の内部には、蒸気セル110が配置される。前記第1加熱ブロック265は、セラミック材質である。前記メインセル112の下部面の高さは、前記第1加熱ブロック265の下部面の高さより高い。
前記第1加熱コイル162は、六面体状のメインセル112をセ氏200度に加熱する。前記第1加熱コイル162は、5kHz乃至30kHzの交流電流が流れる熱線である。
第2加熱ブロック268は、前記メインセルの下部面で延長されるステムセル114を加熱する。前記第2加熱ブロック268は、円筒形状である。前記ステムセル114は、円筒形状の第2加熱ブロック268の内部に配置される。前記第2加熱ブロック268は、セラミック材質である。
前記第2加熱コイル164は、前記第2加熱ブロック268を包むように配置される。前記第2加熱コイル164は、前記ステムセル114をセ氏180度に加熱する。前記第2加熱コイル164は、5kHz乃至30kHzの交流電流が流れる熱線である。
前記断熱ブロック267は、中心に貫通ホール264a、前記貫通ホール264aと整列された陥没部264b、前記陥没部264b外郭に配置された突出部264c及び前記突出部264cの上部面に形成された上部整列トレンチ264dを含む中心断熱ブロック264、前記突出部264cの上部整列トレンチ264dに挿入され、側面に形成された貫通ホール266aを含む上部断熱ブロック266及び前記突出部264cの下部面に形成された下部整列トレンチ264eに挿入される下部断熱ブロック263である。前記断熱ブロック267は、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroethylene;PTFE)材質である。
前記中心断熱ブロック264は、底面に貫通ホール264aを有する四角筒状である。前記中心断熱ブロック264の上部面及び下部面では、それぞれ上部整列トレンチ264dと下部整列トレンチ264eが形成される。前記上部断熱ブロック266は、前記上部整列トレンチ264dに挿入して整列される。また、前記下部断熱ブロック264は、前記下部整列トレンチ264eに挿入して整列される。
前記上部断熱ブロック266は、閉じた上部面を有する四角筒状である。前記上部断熱ブロック266の4側面でそれぞれ貫通ホール266aが形成される。前記ポンプビーム又は前記プローブビームは、前記貫通ホール266aを通過する。前記下部断熱ブロック263は、四角筒状である。前記中心断熱ブロック264の陥没部264bは、前記第1加熱ブロック265の下部面と嵌め結合する。
支持ブロック261の上部面は、前記下部断熱ブロック263の上部面と嵌め結合する。また、前記支持ブロック261の上部面は、外部断熱ブロック262の下部面と嵌め結合する。外部断熱ブロック262は、前記断熱ブロック267を包むように配置される。前記支持ブロック261は、4本の脚を有する椅子の形状である。
前記外部断熱ブロック262は、外側面及び上部面に冷媒が流れる流体通路を形成する折れ曲がった形状のトレンチ262a、262bが形成される。前記外部断熱ブロック262は、前記断熱ブロック267を包むように配置される。前記トレンチ262a、262bは、外部断熱板によって冷媒通路を提供する。前記外部断熱ブロックの4側面には、対向する貫通ホール262cが形成される。前記貫通ホール262cを通してポンプビーム又はプローブビームが通過する。
本発明の一実施例による原子磁力計は、六面体状のメインセルと前記メインセルに連結された円筒形状のステムセルを含み、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの偏光状態を測定する感知部と、熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して前記蒸気セルを加熱する加熱部と、を含む。測定対象の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
本発明の一実施例において、前記蒸気セルは、アルカリ金属蒸気としてカリウム(potassium;K)、ヘリウムバッファガス及び窒素ガスを含むメインセルと、前記アルカリ金属蒸気の吸着を防止するステムセルと、を含む。
本発明の一実施例において、熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記蒸気セルのメインセルをセ氏200度に加熱する第1加熱部と、熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記ステムセルをセ氏185度に加熱する第2加熱部と、をさらに含む。
本発明の一実施例において、前記加熱部は、下部面に貫通ホール及び側面に透明窓を含み、前記メインセルの周りを包むように配置された第1加熱ブロックと、前記第1加熱ブロックの外周面を包むように配置された第1加熱コイルと、前記第1加熱ブロックの貫通ホールと整列されて前記ステムセルの周りを包むように配置された第2加熱ブロックと、前記第2加熱ブロックを包むように配置された第2加熱コイルと、前記第1加熱ブロックを収納する断熱ブロックと、を含む。前記メインセルは、前記第1加熱ブロックの透明窓と整列される。
微小磁場測定装置としての応用において、偏光回転角の測定能力は、大変重要である。
図11は、本発明の一実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。
図11に示されているように、前記原子磁力計400の偏光回転角を測定するために、感知部130として均衡偏光計(balanced polarimeter)が使用される。原子磁力計400は、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110、前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部130、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する帰還コイル122、及び前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイルに帰還電流を提供する帰還増幅部124を含む。測定対象の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
前記感知部130は、偏光ビーム分割器131、第1フォトダイオード132、第2フォトダイオード133及び差動増幅器134を含む。
前記偏光ビーム分割器131は、プローブビームの初期偏光方向について45度に傾くように配置される。前記偏光ビーム分割器131を通過した光は、2つのビームI、Iで次のように分離される。
Figure 0006707317
式中、I+I=Iであり、θは、前記偏光回転角である。小さい偏光回転角の場合(θ<<1)、偏光回転角は2つの光の強さの差で与えられる。
Figure 0006707317
第1フォトダイオード132の出力と第2フォトダイオード133の出力は、差動増幅器133に提供される。これによって、前記差動増幅器134の出力は、偏光回転角に比例する。
本発明の一実施例によると、負帰還のために、前記差動増幅器134の出力は、帰還増幅器124に提供して増幅される。帰還増幅器124は、オーディオ増幅器である。前記増幅されたオーディオ増幅器の出力電流は、前記帰還コイル122に提供される。前記帰還コイルに流れる電流は、負帰還磁場を生成する。前記負帰還の磁場は、前記測定対象の測定磁場と反対方向である。
本発明の一実施例による原子磁力計の動作方法は、測定対象20が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームを、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110に提供する段階、前記蒸気セル110を透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部130を用いて偏光回転信号を検出する段階、及び前記偏光回転信号を増幅して、前記測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セル110に提供する段階を含む。
前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セルを透過したプローブビームを互いに偏光方向が異なる第1偏光ビームと第2偏光ビームに分ける段階、前記第1偏光ビームの強さを測定し、前記第2偏光ビームの強さを測定する段階、及び前記第1偏光ビームの第1測定信号と前記第2偏光ビームの第2測定信号との差異を用いて、偏光回転角信号を抽出する段階を含む。
原子磁力計の動作方法は、前記測定対象20が除去された状態で前記蒸気セル110に影響を及ぼす外部環境磁場を除去するように相殺磁場を生成する段階をさらに含む。相殺磁場は、ポンプビームとプローブビームが進行する第1平面に垂直なy軸相殺磁場、前記第1平面に並んでいるx軸相殺磁場及び前記x軸相殺磁場に垂直なz軸相殺磁場を含む。前記y軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにy軸DC値に設定される。前記x軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにx軸DC値に設定される。前記z軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにz軸DC値に設定される。
図12は、本発明の他の実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。
図12に示されているように、原子磁力計500は、円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110、前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部533、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される前記第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する帰還コイル122、及び前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイル122に帰還電流を提供する帰還増幅部124を含む。測定対象の測定磁場は、前記蒸気セル110で前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
前記原子磁力計500は、前記ポンプビームを提供するポンプ光源180、前記プローブビームを提供する照射光源190、前記照射光源190と前記蒸気セル110との間に配置されて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する変調部532、及び前記変調周波数の基準変調周波数信号を前記変調部532に提供し、前記感知部533の出力信号の提供を受けて、前記変調周波数成分又はその高調波成分を抽出するロックインアンプ531をさらに含む。
前記蒸気セル110の前に前記変調部532が配置される。前記変調部は、ファラデー変調器である。また、前記ファラデー変調器532は、プローブビームを偏光変調して前記蒸気セル110に提供し、偏光変調されたプローブビームは、原子の相互作用を促す。
数kHzの変調角周波数ωmodで震動する磁場は、ファラデー回転効果によって照射光の偏光方向を非常に小さい角度に変調する。以後、変調された光は、前記蒸気セル110を通過しながら、角度ほどの光磁気回転をする。このように回転した光は、初期光の偏光方向に対して90度に設置された線形偏光子534を通過する。このとき前記線形偏光子534を通過した光は、感知部によって測定される。前記線形偏光子534を通過した光の強さは、次のように与えられる。
Figure 0006707317
式中、Iは、前記蒸気セル110を透過した光の強さである。変調角周波数ωmodで検出された光のフーリエ成分は、光回転角θに比例する。αは、変調振幅である。前記感知部の出力信号において、前記角周波数ωmodの成分は、ロックインアンプを通して検出される。
Figure 0006707317
前記ロックインアンプ531は、変調角周波数ωmodの基準周波数信号REFを出力して前記ファラデー変調部の変調信号で提供される。
前記感知部533は、フォトダイオードである。前記感知部533の出力は、前記ロックインアンプ531の入力で提供される。
本発明の一実施例によると、負帰還のために、前記感知部533の出力は、帰還増幅器124に提供して増幅される。前記増幅された前記帰還増幅器124の出力電流は、前記帰還コイル122に提供される。前記帰還コイル124に流れる電流は、負帰還磁場を生成する。前記負帰還磁場は、前記測定対象の測定磁場と反対方向である。
本発明の一実施例による原子磁力計の動作方法は、測定対象が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームを、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110に提供する段階、前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部533を用いて偏光回転信号を検出する段階、及び前記偏光回転信号を増幅して、前記測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セルに提供する段階を含む。
前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セル110の前端において、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階、前記蒸気セル110及び線形偏光子534を透過させて初期偏光状態で90度回転したプローブビームの強さを測定する段階、及び前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階を含む。
図13は、本発明の更なる他の実施例による偏光回転角の測定方法を説明する図面である。
図13に示されているように、原子磁力計600は、円形の偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110、前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部633、前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する帰還コイル122、及び前記感知部633の出力信号の提供を受けて測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイルに帰還電流を提供する帰還増幅部124を含む。測定対象20の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供する。
前記原子磁力計600は、前記ポンプビームを提供するポンプ光源180、前記プローブビームを提供する照射光源190、前記感知部633と前記蒸気セル110との間に配置されて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する変調部632、及び前記変調周波数の基準変調信号REFを前記変調部632に提供し、前記感知部633の出力信号の提供を受けて、前記変調周波数成分又はその高調波成分を抽出するロックインアンプ631をさらに含む。
前記原子磁力計の偏光回転角を測定するために、前記変調部632で光弾性変調器(photoelastic modulator)が使用される。線形偏光したプローブビームは、蒸気セル110の通過後、1/4波長板635を経て、光弾性変調器(photoelastic modulator)を通過する。前記プローブビームは、前記光弾性変調器の複屈折によって変調角周波数ωmodで振動する。この場合、前記変調角周波数ωmodは、一般的に10−100kHzである。前記1/4波長板635の光軸は、前記プローブビームの初期偏光に対して平行に配置され、前記光弾性変調器の光軸は、45度に固定されている。
もし、前記蒸気セル110を通過した光が光回転されなければ、前記プローブビームの偏光は、所定の振幅で対称的に変調する。しかし、光回転があれば、右円偏光と左円偏光の吸収の差によって、光の偏光は非対称的に変調される。
この光が初期のプローブビームの偏光方向に対して90度に固定された線形偏光子634を通過すれば、光の強さは次のように与えられる。
Figure 0006707317
式中、Iは、蒸気セル110を透過した光の強さである。ωmodは、変調角周波数ωmodであり、αは変調振幅である。前記の光の強さの変調周波数成分(第1調和信号)は回転角θに比例し、次のように与えられる。
Figure 0006707317
前記のロックインアンプ631は、前記の光の強さの変調周波数成分(第1調和信号)を抽出する。前記のロックインアンプ631は、変調角周波数ωmodの基準変調信号REFを出力して前記変調部632に提供する。
本発明の一実施例による原子磁力計の動作方法は、測定対象が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームを、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セル110に提供する段階、前記蒸気セル110を透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部633を用いて偏光回転信号を検出する段階、及び前記偏光回転信号を増幅して、前記測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セル110に提供する段階を含む。
前記偏光回転信号を検出する段階は、前記蒸気セル110後端で1/4波長板635及び変調部632を透過させて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階、線形偏光子634を透過させて、プローブビームの強さを測定する段階、及び前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階を含む。
図14は、SERF領域で試験磁場Byの関数による光磁気回転信号を示す図面である。
図14に示されているように、前記光磁気回転信号は、均衡偏光計(balanced polarimeter)を使用する場合、光回転角に比例する。実線は、ブロック方程式(Block equation)の定常状態解(steady state solution)によって与えられる理論的な結果である。円形部分は、測定結果を示す。
図15は、図5の原子磁力計の周波数応答を示す。
図15に示されているように、前記原子磁力計200は、仮想の増幅器と仮定し、前記仮想の増幅器の利得Gによって、均衡偏光計(balanced polarimeter)を使用する場合、周波数応答が表示される。
分散タイプ(disperse type)の共鳴カーブは、垂直磁場(transverse magnetic field By)に対するプローブビームの偏光回転を示す。前記原子磁力計200の敏感度は、ゼロ磁場の近くで前記分散信号の勾配に比例する。超高の敏感度を維持するために、実験する間、前記分散カーブ傾斜(dispersion curve slope)を最大化するように前記の実験装置の可変パラメータを調節して、前記偏光回転信号のピーク対ピーク振幅とスペクトル幅が観測された。
本発明の実験条件において、ポンプビームとプローブビームのレーザ強度は、33mW/cm、5mW/cmでそれぞれ測定された。
DC By磁場で、信号の傾きはGを決定する。測定結果、Gは0.6V/nTである。帰還利得パラメータβを推定するために、前記帰還コイル122に連結された帰還増幅器124の入力によって350mVppの正弦波電気信号が提供される。この場合、前記帰還コイル122によって発生された帰還の磁場は、15Hzから1kHzまでの周波数範囲で前記原子磁力計によって感知された。測定された検知部の出力電圧Voutは、Gを使用して磁場に変換された。前記帰還増幅器124の電力帯域幅(power bandwidth)は、10Hzから40kHzまでの制限範囲を有する。したがって、ローレンツ型関数にフィッティングされたデータは、0Hzで出力電圧を得るために、中心を0Hzに合わせた。したがって、−25、−15及び−8dBの仮想増幅器の利得は、0.5、0.2及び3.5nT/Vにそれぞれ変換された。
図16は、多重周波数に対する600pTの振幅を有する入力振動磁場に対する周波数応答を示す図面である。
図16に示されているように、ポンプビームとプローブビームの入射ビームの強さは、それぞれ33mV/cm及び5mW/cmである。測定されたデータは、ローレンツ型でフィッティングされた。fcは、前記フィッティングされたローレンツ型の半値幅(half width at half maximum)を示す。前記半値幅を前記モノポール増幅器のカットオフ周波数(遮断周波数)として取り扱う。開ループの場合、fcは72Hzである。負帰還を有する閉ループの場合、fcは195Hzまで増加する。
負帰還の下で、前記原子磁力計200の周波数応答を調べるために、周波数による開放ループ信号が0.5、0.2及び3.5nT/Vの帰還利得パラメータβについて測定された。測定されたデータは、ローレンツ型でフィッティングされる。これによって、fc及びGfb(0)が算定(estimation)される。
負帰還を使用していない場合、50Hz以下の周波数に対するデータは、フォトダイオード出力飽和(photodiode output saturation)によって測定されない。
β=3.5nT/Vの場合、周波数応答のカーブは、半値幅である195Hzまで殆どフラットである。数学式3によると、fcは(1+βG)ファクタに掛け、Gfbは(1+βG)ファクタで割らなければならない。0.5、0.2及び3.5nT/Vに対する、計算されたfcは、それぞれ93.6、158及び223Hzで与えられる。
実験的に得た遮断周波数fcは、0.5、0.2及び3.5nT/Vに対して、それぞれ80、110及び195Hzで与えられる。しかし、実験値80、110及び195と計算値93.6、158及び223は、ほぼ類似する。
前記帰還システムの性能は、測定信号と試験磁場との間の相関(correlation)によって評価される。前記試験磁場は、ラット(rat)のMCG信号を模写するように試験のコイルによって生成される。
図17aは周波数ドメインで試験磁場を示し、図17bは図17aの試験磁場信号を測定した時間ドメインで測定信号を示し、図17cは図17bの測定信号を拡大したグラフである。
図17に示されているように、試験磁場は、MCG−模倣信(MCG−like signal)である。前記試験磁場は、500pTのピーク対ピーク振幅(peak−to−peak amplitude)を有し、Rピークの間に0.1秒の周期を有する。前記試験磁場は、多重周波数成分(multiple frequency component)で構成される。β=0である場合、開放ループを形成し、低い周波数応答は歪み(distortion)を誘発し、半値幅より高い周波数は信号遅延(signal delay)を誘発する。βが3.5nT/Vまで増加することによって、信号の歪みは減少し、信号遅延は減少する。
前記MCG−模倣信号のFT(Fourier Transformation)のスペクトラムは、0Hzから200Hzまでの多重周波数成分で構成される。
前記試験磁場を生成する試験コイルは、前記蒸気セルから25mm離れて配置され、5mmの直径を有する。前記試験コイルは、円形コイルであり、y軸方向の磁場を生成する。
前記試験コイルは、0、0.5、1.0、2.0及び3.5nT/Vに対して時間領域で試験磁場を生成する。
高い帰還利得は、高い相関係数(correlation coefficient)を示す。高い相関係数は、少ない歪みを示す。
β=3.5nT/Vの場合、195Hzの帯域幅は、全体スペクトラムの略70%をカバーする。0.75の計算された相関係数は、拡張された帯域幅の結果で説明される。
測定された信号の振幅は、磁場のスケールで補正(calibration)される。βが増加することによって、半値幅を超過して遅れた(lagging)信号のため、低周波成分からの歪みが減少し、位相差が減少する。
試験磁場と測定信号との間の線形相関を計算した。前記線形相関は、測定された信号で歪みの程度を評価する。β=3.5nT/Vの場合、相関係数は、歪みなく出力の理想的な場合に近接する0.76である。
原子磁力計システムのノイズレベルは、拡張ファクタ(1+βG)の上限を決定する重要な因子である。原子磁力計システムのノイズレベルが増加することによって、測定された信号はノイズにかき消される。前記原子磁力計のノイズレベルを評価するために、小さい振動磁場(small oscillating magnetic field)の補正ピーク(calibration peaks)を使用する。総ノイズは、環境磁場ノイズ(environmental magnetic noise)、光シプトノイズ(light shift noise)、スピン−プロジェクションノイズ(spin−projection noise)及びフォトン−ショットノイズ(photon shot−noise)で考慮される。前記環境磁場ノイズ(environmental magnetic noise)及び光シプトノイズ(light shift noise)は、前記負帰還によって減少される。
図18は、本発明の一実施例による原子磁力計のノイズスペクトラムを表示する図面である。
図18に示されているように、負帰還を有する場合と有しない場合に対するノイズスペクトル密度(noise spectral density)が表示される。β=3.5nT/Vの場合、低周波で前記ノイズレベルは負帰還がない場合に比べて減少した。零から190Hzの範囲で、ノイズレベルを約10倍減少させる。したがって、負帰還構造は、低周波範囲で信号待雑音比を犠牲にせず、測定帯域幅を広げる。
図19は、本発明の他の実施例による原子磁力計を示す概念図である。
図5及び前述したものと重複される説明は省略されている。
図19に示されているように、負帰還は、信号対雑音比を減少させ、広い帯域幅を提供することによって、信号の大きさが小さくて速やかに変化する磁場信号を測定する。磁場の感度を増加させ、脳磁図/心磁図の精密な測定のための周波数領域を確保するために、アルカリ金属蒸気が充填されている蒸気セルに負帰還が提供される。また、負帰還は、信号対雑音比を減少させ、広い帯域幅を提供することによって、信号の大きさが小さくて速やかに変化する磁場信号を測定する。前記負帰還は、ポンプ光源の出力を調節して行う。
具体的に、原子磁力計700の周波数応答範囲を拡張するために、ポムプ光の光量負帰還が使用される。光量負帰還は、プローブビームの光磁気回転信号をポンプビームに帰還する。
ポンプビームの光量を調節するために、ポンプ光源790は、ポンプビーム光量変調部790を含む。前記ポンプビーム光量変調部790は、ポンプレーザ181の出力端に配置される。前記ポンプビーム光量変調部790は、電気光学変調器駆動部791、電気光学変調器792及び偏光ビーム分離器793を含む。電気光学変調器駆動部791は、感知部130の出力端で電気信号Voutの提供を受けて、前記電気信号Voutに比例する駆動電圧Vを出力する。
前記電気光学変調器792は、前記変調光学変調駆動部791の駆動電圧Vに比例して偏光方向(polarization direction)を回転させるか、又は位相遅延を提供する。前記偏光方向の回転角は、前記駆動電圧Vの関数である。例えば、前記電気光学変調器792は、ポッケルスセル(Pockels cell)、ファラデー回転機(Faraday Rotator)又は液晶ディスプレイ素子(liquid crystal display device)である。これによって、前記電気光学変調器792に入射する線形偏光したビームの偏光方向は、前記駆動電圧Vに比例して回転する。
前記偏光ビーム分離器793は、偏光状態によって、入射ビームを分離する。これによって、所定の線形偏光したビームだけが前記蒸気セルに1/4波長板183に提供される。
前記駆動電圧Vは、感知部130の出力端で電気信号Voutに比例する。または、前記駆動電圧Vは、前記プローブビームの光磁気回転に比例する。一方、前記光磁気回転は、測定磁場の強さに比例する。つまり、測定磁場の強さが小さい場合、前記ポンプビーム光量変調部は、ポンプビームの強さを設定値に維持する。一方、測定磁場の強さが大きい場合、前記ポンプビーム光量変調部は、設定値より小さい値のポンプビームを提供する。
本発明の一実施例によると、帰還コイル122に代って、前記ポンプビーム光量変調部790は、前記原子磁力計の周波数応答範囲を拡張する。
上記のように、本発明は特定の好ましい実施例を図示することにより説明されているものの、本発明はこのような実施例に限定されず、当該発明が属する技術分野において、通常の知識を有した者が特許請求の範囲で請求する本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で行うことができる多様な形態の実施例を全て含む。
20 :測定対象
110:蒸気セル
122:帰還コイル
124:帰還増幅器
130:感知部
162:第1加熱部
164:第2加熱部

Claims (18)

  1. 円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、
    前記蒸気セルを透過した前記プローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの光磁気回転を測定する感知部と、
    前記プローブビームと前記ポンプビームの進行方向によって定義される第1平面に垂直な負帰還磁場信号を生成して、前記蒸気セルに提供する帰還コイルと、
    前記感知部の出力信号の提供を受けて、測定磁場に比例する前記負帰還磁場を生成するように前記帰還コイルに帰還電流を提供する帰還増幅部と、
    を含む原子磁力計であって、
    測定対象の測定磁場は、前記蒸気セルで前記プローブビームの光磁気回転を提供し、
    前記帰還コイルと前記帰還増幅部は、前記原子磁力計の感知帯域幅(detection bandwidth)を拡張し、
    前記原子磁力計の周波数応答(frequency response)は、零(zero)Hzから195Hzまでフラット(flat)であることを特徴とする原子磁力計。
  2. 前記蒸気セルの周りに配置されて、外部環境磁場を除去するように磁性体で構成された磁気遮蔽部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の原子磁力計。
  3. 前記蒸気セルの周りに配置されて、外部環境磁場を除去するように相殺磁場を生成する磁場相殺部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の原子磁力計。
  4. 前記磁場相殺部は、
    x軸相殺磁場を生成するx軸相殺コイルと、
    前記x軸相殺コイルに電流を供給するx軸相殺電源と、
    前記x軸相殺磁場に垂直なz軸相殺磁場を生成するz軸相殺コイルと、
    前記z軸相殺コイルに電流を供給するz軸相殺電源と、
    前記第1平面に垂直なy軸相殺磁場を生成するy軸相殺コイルと、
    前記y軸相殺コイルに直流電流を供給するy軸相殺電源と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の原子磁力計。
  5. 前記磁場相殺部は、
    前記感知部の出力信号を入力で提供を受け、第1基準周波数成分を抽出して出力するx軸ロックインアンプと、
    前記感知部の出力信号を入力で提供を受け、第2基準周波数成分を抽出して出力するz軸ロックインアンプと、
    のうち、少なくとも1つをさらに含み、
    前記x軸ロックインアンプは、前記第1基準周波数信号を前記x軸相殺電源に提供し、
    前記z軸ロックインアンプは、前記第2基準周波数信号を前記z軸相殺電源に提供し、
    前記x軸相殺電源は、前記x軸ロックインアンプの第1基準周波数信号及び前記z軸ロックインアンプの第2基準周波数成分の提供を受けて、前記第1基準周波数信号に変調して出力し、
    前記z軸相殺電源は、前記z軸ロックインアンプの第2基準周波数信号及び前記x軸ロックインアンプの第1基準周波数成分の提供を受けて、前記第2基準周波数信号に変調して出力することを特徴とする請求項4に記載の原子磁力計。
  6. 前記蒸気セルは、
    アルカリ金属蒸気としてカリウム(potassium;K)、ヘリウムバッファガス及び窒素クエンチングガスを含むメインセルと、
    前記アルカリ金属蒸気の吸着を防止するステムセルと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の原子磁力計。
  7. 前記メインセルは、ボロシリケイトガラス(borosilicate glass)材質であり、
    前記ステムセルは、アルミノシリケート(aluminosilicate)材質であることを特徴とする請求項6に記載の原子磁力計。
  8. 前記蒸気セルは、
    六面体状のメインセルと、
    前記メインセルに連結された円筒形状のステムセルと、
    前記蒸気セルを加熱する加熱部と、
    をさらに含み、
    前記加熱部は、
    熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記蒸気セルのメインセルをセ氏200度に加熱する第1加熱部と、
    熱線に5kHz乃至30kHzの交流を印加して、前記ステムセルをセ氏185度に加熱する第2加熱部と、
    を含み、
    前記メインセルの温度と前記ステムセルの温度との間の差異は、一定に維持されることを特徴とする請求項1に記載の原子磁力計。
  9. 前記加熱部は、
    下部面に貫通ホール及び側面に透明窓を含み、前記メインセルの周りを包むように配置された第1加熱ブロックと、
    前記第1加熱ブロックの外周面を包むように配置された第1加熱コイルと、
    前記第1加熱ブロックの貫通ホールと整列されて前記ステムセルの周りを包むように配置された第2加熱ブロックと、
    前記第2加熱ブロックを包むように配置された第2加熱コイルと、
    前記第1加熱ブロックを収納する断熱ブロックと、
    を含み、
    前記メインセルは、前記第1加熱ブロックの透明窓と整列されることを特徴とする請求項8に記載の原子磁力計。
  10. 前記断熱ブロックは、
    中心に貫通ホール、前記貫通ホールと整列された陥没部、前記陥没部外郭に配置された突出部及び前記突出部の上部面に形成された整列トレンチを含む中心断熱ブロックと、
    前記突出部の上部整列トレンチに挿入され、側面に形成された貫通ホールを含む上部断熱ブロックと、
    前記突出部の下部面に形成された下部整列トレンチに挿入される下部断熱ブロックと、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の原子磁力計。
  11. 第2加熱ブロックの下部面と嵌め結合し、前記下部断熱ブロックと嵌め結合する支持ブロックと、
    前記支持ブロック上に配置され、前記断熱ブロックを包むように配置される外部断熱ブロックと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の原子磁力計。
  12. 前記ポンプビームを提供するポンプ光源と、
    前記プローブビームを提供する照射光源と、
    前記照射光源と前記蒸気セルとの間に配置されて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する変調部と、
    前記変調周波数の基準変調周波数信号を前記変調部に提供し、前記感知部の出力信号の提供を受け、前記変調周波数成分又はその高調波成分を抽出するロックインアンプと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の原子磁力計。
  13. 原子磁力計の動作方法であって、
    測定対象が生成した測定磁場の下で円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームを、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルに提供する段階と、
    前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームから前記プローブビームの偏光状態によって感知部を用いて偏光回転信号を検出する段階と、
    前記偏光回転信号を増幅して、前記測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セルに提供する段階と、
    を含む方法であり、
    前記負帰還磁場を生成する帰還コイルと帰還増幅部は、前記原子磁力計の感知帯域幅(detection bandwidth)を拡張し、
    前記原子磁力計の周波数応答(frequency response)は、零(zero)Hzから195Hzまでフラット(flat)であることを特徴とする方法。
  14. 前記偏光回転信号を検出する段階は、
    前記蒸気セルを透過したプローブビームを互いに偏光方向が異なる第1偏光ビームと第2偏光ビームに分ける段階と、
    前記第1偏光ビームの強さを測定し、前記第2偏光ビームの強さを測定する段階と、
    前記第1偏光ビームの第1測定信号と、前記第2偏光ビームの第2測定信号との差異を用いて偏光回転角信号を抽出する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記偏光回転信号を検出する段階は、
    前記蒸気セル前端において、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階と、
    前記蒸気セル及び線形偏光子を透過させて初期偏光状態で90度回転したプローブビームの強さを測定する段階と、
    前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 前記偏光回転信号を検出する段階は、
    前記蒸気セル後端で1/4波長板及び変調部を透過させて、前記プローブビームの偏光回転角を所定の変調周波数に変調する段階と、
    線形偏光子を透過させて、プローブビームの強さを測定する段階と、
    前記測定されたプローブビームの強さにおいて、変調周波数成分又はその高調波成分で前記プローブビームの偏光回転角を抽出する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  17. 前記方法は、前記測定対象が除去された状態で前記蒸気セルに影響を及ぼす外部環境磁場を除去するように相殺磁場を生成する段階をさらに含み、
    前記相殺磁場は、ポンプビームとプローブビームが進行する第1平面に垂直なy軸相殺磁場、前記第1平面に並んでいるx軸相殺磁場及び前記x軸相殺磁場に垂直なz軸相殺磁場を含み、
    前記y軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で偏光回転角が零になるようにy軸DC値に設定され、
    前記x軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにx軸DC値に設定され、
    前記z軸相殺磁場は、前記外部環境磁場の下で前記偏光回転角が零になるようにz軸DC値に設定されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  18. 円形偏光したポンプビームと線形偏光したプローブビームの提供を受け、アルカリ金属蒸気を含む蒸気セルと、
    前記蒸気セルを透過した前記線形偏光したプローブビームの提供を受けて、前記プローブビームの偏光回転角を測定する感知部と、
    を含む原子磁力計の動作方法であって、
    前記感知部の出力信号を増幅して、前記蒸気セルの感知帯域幅(detection bandwidth)を拡張するように測定対象の測定磁場と反対方向の負帰還磁場を生成して、前記蒸気セルに提供し、
    前記原子磁力計の周波数応答(frequency response)は、零(zero)Hzから195Hzまでフラット(flat)であることを特徴とする方法。
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