JP6705952B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザノズルから照射されるパルス状のレーザビームによりシート状ワークの切断を行うレーザ加工装置に関するものである。
紙、プラスチック、金属薄板等のシート状の材料(以下「シート状ワーク」と呼ぶ)を支持面で支持し、シート状ワークにレーザビームを照射することにより、シート状ワークから必要なパーツを切り出すレーザ加工装置について、以下の特許文献1に開示される。前記レーザ加工装置を用いれば、シート状ワークから「曲線」を含む複雑な外形形状のパーツを容易に切り出すことが可能である。
この種のレーザビームを用いた加工方法として、レーザノズルから照射されるパルス状のレーザビームを用い、加工対象物であるシート状ワークを切断したり穴開けしたりする加工方法が知られている。このレーザビーム加工方法では、XYテーブル上にシート状ワークをセットし、レーザビームの照射方向と交差する方向にシート状ワークを移動させながら、シート状ワークに各パルス状のレーザビームを連続的に照射する。
このようなレーザビーム加工方法では、シート状ワークの移動速度Vが一定であるという条件下(V1)においては、図4Aに示すようにシート状ワークの表面上で各照射スポットSpが一定のピッチP1及び、一定のオーバーラップ率で並ぶようにパルス状のレーザビームが照射されるので、均一な加工が可能である。
特開平8−309570号公報
上記パルス状のレーザビームの照射タイミングを制御するレーザビーム加工方法においては、パルス状のレーザビームが照射されるシート状ワークの移動速度が変化する場合がある。例えば、XYテーブルの移動開始後の加速時やXYテーブル移動時の搬送負荷の変動による速度変化などが考えられる。このようにワークの移動速度Vが変化すると、図4B(速度V2がV1より遅くなった場合)に示すようにシート状ワークの表面上での各照射スポットSpのピッチP2が狭くなったり、逆に図4C(V3がV1より早くなった場合)に示すように各照射スポットSpのピッチP3が広くなったりする。このため、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が変化して加工幅の寸法が変わり、均一な加工が難しくなる。
図4Bのように各照射スポットSpのピッチP2が狭くなった場合は、レーザが照射され吸収された部位においては、レーザのエネルギーが熱へと過剰に変換され、温度上昇により変色・変形・変質等の問題が発生する場合がある。又、図4Cのように各照射スポットSpのピッチP3が広くなった場合は、レーザエネルギーの不均一部分により加工ラインがシャープな仕上がりとならない場合がある。本発明は上述した課題を解決するものであり、その目的とするところは、レーザノズルから照射されるパルス状のレーザビームによりシート状ワークの切断を行うレーザ加工装置において、簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、パルス状にレーザビームを出力するレーザ出力手段と、前記レーザビームを被加工物へ照射する照射手段と、前記照射するタイミングを制御する照射タイミング制御手段と、前記照射手段と前記被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、前記移動するタイミングを制御する移動タイミング制御手段を有するレーザ加工装置において、前記照射タイミング制御手段と前記移動タイミング制御手段に共通して用いられ、制御の基準となる基準パルス信号を生成する基準パルス生成手段を備え、前記移動タイミング制御手段により、前記基準パルス信号に同期させて前記照射手段と前記被加工物とを相対的に移動させると共に、前記照射タイミング制御手段により、前記基準パルス信号に同期させてレーザビームを被加工物へ照射するように制御し、前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングは、前記基準パルス信号に同期させ、又、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームを照射するタイミングは、前記基準パルス信号を所定の比率で分周した周期に同期させ、前記基準パルス信号を分周した周波数の分周比率は、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が規制され、使用するレーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(R)の比率が所定の範囲内となるように設定することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記移動手段においては、駆動手段としてステッピングモータを用いたことを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項に記載のレーザ加工装置において、前記所定の範囲内とは、50から150%の範囲内であることを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、被加工物の種類又は加工の種類に応じて、前記レーザビームが被加工物に照射されるパルス幅を変更することを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれ以下一項に記載のレーザ加工装置において、前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングと、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームの照射タイミングとの遅れ時間を調整可能な遅れ時間調整手段を備えることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、基準パルス生成手段を備え、移動タイミング制御手段により、基準パルス信号に同期させて照射手段と被加工物とを相対的に移動させると共に、照射タイミング制御手段により、基準パルス信号に同期させてレーザビームを被加工物へ照射するように制御し、前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングは、前記基準パルス信号に同期させ、又、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームを照射するタイミングは、前記基準パルス信号を所定の比率で分周した周期に同期させ、前記基準パルス信号を分周した周波数の分周比率は、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が規制され、使用するレーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(R)の比率が所定の範囲内となるように設定するように構成したので、簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することができる。
請求項2記載の発明によれば、駆動手段としてステッピングモータを用いることにより、
簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することができる。
請求項記載の発明によれば、基準パルス信号を分周した周波数の分周比率は、使用するレーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(R)の比率が50から150%の範囲内となるように設定する為、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が規制され、加工部位の変色等を防ぐことができる。
請求項記載の発明によれば、加工物の種類(材質等)及び、加工種別(貫通、ハーフカット、表面のはがし等)に応じて、前記レーザ制御信号のパルス幅を変更(初期設定)可能とすることにより、パルス幅の変更だけで容易に加工仕様に適したレーザパワーに設定することが可能である。
請求項記載の発明によれば、移動タイミング制御手段による被加工物の移動タイミングと、照射タイミング制御手段による被加工物へのレーザビームの照射タイミングとの遅れ時間を調整可能な遅れ時間調整手段を備えたことにより、加工精度をさらに良好にすることができる。
本発明に係る実施例のレーザ加工装置の概念を示す図である。 本発明に係る実施例のレーザ加工装置の概略構成図である。(図2では、図3の搬送ローラ17a、17bは不図示である。) 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明に係る実施例のシート状ワーク上の照射スポットの説明図(移動速度一定時)である。 本発明に係る実施例のシート状ワーク上の照射スポットの説明図(移動速度変化時)である。 本発明に係る実施例のシート状ワーク上の照射スポットの説明図(移動速度変化時)である。 本発明に係る実施例のコントローラ20の構成例(破線枠内)を含むレーザ加工装置全体のブロック図である。 本発明に係る実施例のコントローラ20の各部の信号を示すタイムチャートである。 本発明に係る実施例において、シート状ワーク3の表面上に2つの照射スポットが照射された状態を示す図である。
〔レーザ加工装置の基本構成〕
以下、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置について、概念を示す図1を中心に説明する。
図1において、本発明のレーザ加工装置1は、上位パソコン2の所定のプログラムソフト(カッタドライバ)に従って、コンピュータ制御によって、シート状ワーク3にレーザ加工及び、溝状の折曲げ線加工を施すことが可能である。詳しくは、前記上位パソコン2からの指令によりコントローラ20を介して、レーザ発振器30の作動、キャリッジ10の移動及び、折り曲げ線形成具13(ボールペン)の昇降動作等を制御する。
「被加工物」としてのシート状ワーク3は、シート状ワーク支持部40上に固定され、その上方には、レーザビーム31の「照射手段」としてのレーザノズル11及び、折曲げ線の形成手段としての折曲げ線形成具13を一体的に搭載したキャリッジ10が設置される。前記キャリッジ10と前記シート状ワーク3とを二次元方向に相対的に移動させることにより、シート状ワーク3の所定の位置にレーザ加工及び、溝状の折曲げ線加工を施すことができる。レーザビーム31の照射源であるレーザ発振器30は、キャリッジ10のレーザノズル11に光学系(ミラー50、ミラー51)を介してレーザビーム31を供給する。前記レーザノズル11に供給されたレーザビーム31は、レーザノズル11内の焦点レンズ12(凸レンズ)により、いっそう集光され、シート状ワーク3に照射される。
前記折曲げ線形成具13は、取付部71に保持され、不図示の自動昇降手段にて、折り曲げ線形成具13の下端を前記シート状ワーク3に接触・退避するように制御される。
前記レーザ加工装置1が、シート状ワーク3に所望のレーザ加工及び、折曲げ線加工を施すには、操作者は、予め、加工するパーツ(型紙)のデザインデータ(折曲げ線データ、切断データ等)を上位パソコン2上の所定のプログラムソフトに入力する。レーザ加工装置1は、前記入力されたデザインデータに従い、レーザ加工時には、折り曲げ線形成具13を退避させた状態で、キャリッジ10を駆動制御し、レーザノズル11によるレーザビーム31の照射によりシート状ワーク3を所要の直線や曲線に沿って切断する。この時、レーザ発振器30に対してプログラムソフトに従って発振・停止の制御を行う。
又、折曲げ線加工時には、レーザ発振器30を停止させた状態で、シート状ワーク3の所要の位置にて、折曲げ線形成具13をシート状ワーク3に対して接触させた状態で、キャリッジ10を駆動制御する。この時、折曲げ線形成具13に対してプログラムソフトに従って接触・退避の制御を行う。
次に、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置について、図2〜図3を参照して説明する。
(レーザ部の構成)
レーザ部は、レーザ出力手段(レーザビーム31の照射源)としてのレーザ発振器30と、シート状ワーク3へのレーザビーム31の照射手段としてのレーザノズル11等により構成される。レーザ発振器30は、キャリッジ10の上方に設置されている。前記レーザ発振器30より照射されたレーザビーム31が、図2の一点鎖線で示すようにレーザ加工装置1上に設けたミラー50にて90°方向転換されて、X方向移動体19のレーザーノズル11上方に設けてあるミラー51に入射するようになされている。前記ミラー51に入射したレーザビーム31は、更に90°方向転換されてレーザノズル11に入射し、レーザノズル11内の焦点レンズ12にて所定強度に絞られ、シート状ワーク支持部40上のシート状ワーク3に照射される。
(シート状ワーク支持部)
レーザ加工装置1は、シート状ワーク3にレーザ加工及び折曲げ線加工を行う際に、シート状ワーク3を支持するシート状ワーク支持部40を備える。前記シート状ワーク支持部40は、図3に示すように、シート状ワーク3を下方から支持する複数の搬送ローラ(16、17、18)で構成される。
(相対移動機構)
ここで、シート状ワーク3とキャリッジ10(レーザノズル11)を二次元方向(X、Y方向)に相対移動させる相対移動機構について図2及び図3を用いて説明する。尚、図2及び図3においては、仮に、X方向移動バー(リードスクリュー)21の長手方向をX方向とし、前記X方向に対して直角方向をY方向として説明する。前記相対移動機構は、X方向移動手段84とY方向移動手段85で構成され、前記X方向移動手段84は、前記キャリッジ10をX方向に移動させるための移動手段であり、又、前記Y方向移動手段85は、前記シート状ワーク3をY方向に移動させるための移動手段である。
前記X方向移動手段84は、前記シート状ワーク3上方に設置されるX方向移動バー21(リードスクリュー)と、前記X方向移動バー21の長手方向に沿って移動するX方向移動体19で構成される。そして、前記X方向移動バー21を移動させる動力源は、X方向駆動手段としてのXドライブモータ22である。前記Xドライブモータ22が駆動すると、Xドライブモータの駆動軸と同軸上のプーリ26からX方向移動バー21と同軸上のプーリ27にタイミングベルト24を介して動力が伝達される。その結果、X方向移動バー21が回転し、X方向移動バー21(リードスクリュー)と前記リードスクリューと対をなす内ねじが形成された軸受け15により噛合するX方向移動体19がX方向移動バーの長手方向に沿って移動する。尚、前記X方向移動バー21と前記軸受け15によるキャリッジ10本体の支持手段以外に、キャリッジ10本体を支持する手段として、ガイドレールによりX方向に移動可能に嵌合する不図示の支持手段を備える。
又、前記Y方向移動手段85は、前記シート状ワーク支持部のシート状ワークをY方向に搬送するY方向搬送手段と、前記Y方向搬送手段を駆動するY方向駆動手段を備える。
シート状ワーク支持部40の前記Y方向搬送手段は、図3に示すように、キャリッジ10のY方向の両側であって、X方向移動バー21と平行に配置される第1搬送ローラ対16a、16b及び、第2搬送ローラ対17a、17bで構成される。さらに、折曲げ線形成具13の先端下部を支承する支承ローラ18が折曲げ線形成具13の移動方向の下方に配置される。
前記支承ローラ18を金属製とすることにより、支承ローラ18表面の剛性により、折り曲げ線の溝状の窪みは、シート状ワーク3の表面にしか形成されず、したがって、シート状ワーク3の全体的な縮みは最小限に抑えられる。さらに、レーザノズルの移動方向の下方には、何も配置されない所定範囲の空間であるレーザービーム回避空間が設けられ、レーザビームの照射によるシート状ワーク以外の部材が発熱し、損傷することを防ぐ。
第1搬送ローラ対16a、16bと前記第2搬送ローラ対17a、17bのシート状ワーク3の搬送経路間には、少なくとも、レーザノズル11からレーザビーム31が照射されるエリアを避けるように、前記シート状ワーク3を移送可能に支持する為のガイド部材が設置される。前記ガイド部材を設置することにより、シート状ワーク3を一方の搬送ローラ対から他方の搬送ローラ対に移送する際、用紙先端部が垂れることを防ぎ、精度よく加工できるようにする。
図2において、前記シート状ワーク支持部40のY方向搬送手段(16、17、18)を回転させる動力源は、Y方向駆動手段としてのYドライブモータ23である。前記搬送ローラ対16の駆動ローラ16b、搬送ローラ対の駆動ローラ17b及び、支承ローラ18は、各々のローラと同軸上にプーリが取付けられ(支承ローラ18のプーリ29、その他のローラ16b、17bのプーリは不図示)、前記Yドライブモータ23が駆動すると、Yドライブモーター23の駆動軸と同軸上のプーリ28から各々のプーリ(29その他不図示のプーリ)にタイミングベルト25を介して動力が伝達される。その結果、シート状ワーク3がY方向に搬送される。
〔レーザ加工装置の制御部〕
以下、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置の制御部について、図5を参照して説明する。
(制御手段)
図5は、コントローラ20の構成例(破線枠内)を含むレーザ加工装置全体のブロック図である。コントローラ20は、上位パソコン2からの指令に基づき、主に、レーザ発振器30からのレーザビーム31の照射タイミングの制御及び、キャリッジ10(レーザノズル11)とシート状ワーク3の相対的な移動タイミング(X方向、Y方向)を制御するものである。コントローラ20は、基準パルス生成手段80、分周回路81、照射タイミング制御手段82、移動タイミング制御手段83等により構成される。
基準パルス生成手段80は、前記照射タイミングの制御及び、移動タイミングの制御に用いる為の共通の基準パルス信号を生成し、前記基準パルス信号は、基準パルス信号80a、80bとして、分周回路81及び、制御タイミング制御手段83にそれぞれ入力される。
前記移動タイミング制御手段83は、前記入力された基準パルス信号80bを移動タイミング制御信号83a、83bとして、それぞれXドライブモータ22及び、Yドライブモータ23に出力する。尚、移動タイミング制御手段83は、不図示のスイッチ回路を備え、上位パソコン2からの制御指令に基づいて、前記Xドライブモータ22及び、Yドライブモータ23へのパルス信号の出力をそれぞれオン/オフ制御し、キャリッジ10のX方向への移動/停止及び、シート状ワーク3のY方向への移動/停止とをそれぞれ適宜切り替えて実行できるように構成されている。
又、前記分周回路81に入力された基準パルス信号80aは、分周回路81にて分周比=1:10に分周後、照射タイミング制御手段82に入力され、さらにレーザ発振器30に出力される。
尚、照射タイミング制御手段82は、不図示のスイッチ回路を備え、上位パソコン2からの制御指令に基づいて、連続加工と断続加工とを適宜切り替えて実行できるように、レーザ発振器30へのパルス信号の出力をオン/オフ制御することができる。
前記構成によれば、照射手段と被加工物との相対的移動に同期させてレーザビームを被加工物へ照射するように構成したので、簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することができる。
又、照射タイミング制御手段82によるシート状ワーク3へのレーザビームを照射するタイミングは、前記基準パルス信号80aを所定の比率で分周した周期に同期させることにより、簡易な方法で照射タイミングを制御することが可能である。
前記Xドライブモータ22、Yドライブモータ23は、ステッピングモータを用いることが好ましい。ステッピングモータは、入力パルスに同期して正確に回転する為、回転量の検出が必要なく(エンコーダの設置は不要である)、高精度な位置決めが可能である。したがって、簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することができる。本発明においては、前記Xドライブモータ22、Yドライブモータ23は、ステッピングモータだけに限定されず、サーボモータ等も使用可能である。最も好ましくは、低価格のステッピングモータを使用するのがよい。
図7は、シート状ワーク3の表面上で2つの照射スポットSp1、Sp2が、一定のピッチPにて、一定のオーバーラップ率で並ぶようにパルス状のレーザビームが照射される状態を示す図である。前記基準パルス信号80aを分周回路81にて分周した周波数の分周比率は、使用するレーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(P)の比率が所定の範囲内となるように設定する。
前記所定の範囲内とは、50から150%の範囲内に設定される。前記構成によれば、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が一定範囲内に規制される為、加工部位の変色等を防ぐことができる。
尚、本発明の実施例においては、例えば、レーザの照射スポット半径(r)=50μm、
照射スポットの配列ピッチ(R)=50μmに設定され、この場合、レーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(P)の比率は100%となる。
又、キャリッジ10及び、シート状ワーク3は、基準パルス信号80b(=移動タイミング制御信号83a、83b)が、ステッピングモータ(22、23)に1パルス出力される毎に=5μm移動し、それと共に、基準パルス信号80aが10パルス出力される毎に(=シート状ワーク3が50μm移動するたびに)、照射タイミング制御手段82から照射タイミング制御信号82aが1パルス、レーザ発振器30に出力され、その結果、レーザ発振器30から一つの照射スポットSpがシート状ワーク3上に照射される(分周回路81による分周比は1:10である)。
(パルス状レーザの発振動作)
図6は、本実施例のコントローラ20の各部の信号を示すタイムチャートである。
図6(a)は、基準パルス生成手段80で生成された基準パルス信号(80a、80b)である。前記基準パルス信号(80a、80b)は、周波数f=6KHzで移動タイミング制御手段83及び、分周回路81にそれぞれ出力される。
図6(b)は、移動タイミング制御手段83から出力される移動タイミング制御信号(83a、83b)である。前記移動タイミング制御信号(83a、83b)は、基準パルス信号80bに同期してXドライブモータ22、Yドライブモータ23に出力される。
尚、シート状ワーク3とキャリッジ10(レーザノズル11)は、移動タイミング制御手段83から移動タイミング制御信号(83a、83b)が1パルス出力される毎に、Xドライブモータ22、Yドライブモータ23により、X方向又は、Y方向に5μm相対移動する。好ましくは、前記Xドライブモータ22、Yドライブモータ23の起動時及び/又は、停止時においては、起動時(加速時)は徐々に基準パルス信号(80a、80b)の周波数を上げるスローアップ制御を行い、停止時(減速時)は徐々に基準パルス信号(80a、80b)の周波数を下げるスローダウン制御を行うように制御することが好ましい。
図6(c)は、照射タイミング制御手段82から出力される照射タイミング制御信号(82a)である。前記分周回路81に入力された基準パルス信号80aは、分周回路81にて分周比=1:10に分周後、照射タイミング制御手段82に出力される。すなわち、N1=N2=10パルス毎に(キャリッジ10(レーザノズル11)とシート状ワーク3が50μm相対移動する毎に)、照射タイミング制御信号82aがレーザ発振器30に1パルス出力される。
前記構成によれば、照射手段と被加工物との相対的移動に同期させてレーザビームを被加工物へ照射することができ、移動速度の変動の影響を受けることがなく、簡易で安価な構成により、加工寸法のバラツキを抑え又、変色・変形・変質等のない高品質な加工を実現することができる。
又、本発明においては、被加工物の種類又は加工の種類に応じて、前記レーザビームが被加工物に照射される照射タイミング制御信号82aのパルス幅を変更することが可能である。前記構成によれば、加工物の種類(材質等)及び、加工種別(貫通、ハーフカット、表面のはがし等)に応じて、前記レーザ制御信号のパルス幅を変更(初期設定)可能とすることにより、パルス幅の変更だけで容易に加工仕様に適したレーザパワーに設定することが可能である。
さらに、本発明においては、前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングと、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームの照射タイミングとの遅れ時間を調整可能な遅れ時間調整手段を備える。前記構成によれば、前記遅れ時間調整手段を備えたことにより、加工精度をさらに良好にすることができる。
(自由曲線におけるレーザの照射タイミング)
次に、自由曲線におけるレーザの照射タイミングについて説明する。レーザの照射タイミングは、縦と横(X軸とY軸)の加工のみであれば問題無いが、斜めや円弧の加工線になると照射タイミングを精度良く制御することは難しい。例えば、コーナーR部の加工がギザギザになる。この課題を簡単な手段で解決する方法を説明する。
例えば、照射手段と被加工物が200パルスで1mm相対的に移動できる機構であれば、1パルスあたりの移動距離は5μm。レーザのスポット径が90μmだとすれば、半分の45μm以下のピッチでレーザを照射すれば良い。この数値が低ければ低い程過剰なエネルギーが照射される。照射ピッチを40μmとすれば、8パルス毎にレーザを照射すればよい。
直線以外の自由曲線を加工する場合の問題点としては、X軸成分のみあるいはY軸成分のみの場合は、移動パルスをカウントして8パルス毎にレーザを照射すれば良いが、斜め45度となるとカウントするパルスに対して移動する距離は、√2倍となる。また、XとY二軸の和を取ると16パルスとなり倍近いピッチでレーザが照射される。パルスの論理和だと、XとYの位相関係でパルス数が異なってくる。もし全て異位相として16パルス入ると28μm毎にパルスを照射してしまう。これもエネルギー過剰となる。しかし、X軸とY軸のパルス位相や組み合わせについては予測できない(コントローラからは現在処理中のパルスだけしか情報が得られない)。斜線もそうであるが、円や楕円にも対応する必要がある。
解決手段としては、要するに40μm、すなわち「8」と言う数字がキーとなる。√(X↑2+Y↑2)が「8」以上になればレーザを照射すれば良い。XとYの組み合わせも0〜8まで。Xが8だとYは0以上、Xが7だとYは3以上、Xが6だとYは5以上、Xが5だとYは6以上、Xが4だとYは7以上、Xが3だとYは7以上、Yが8だとXは0以上。このルールさえ守れば良く、前記ルール以外はレーザビームを照射しない。前記処理は、「組み合わせ回路」だけで、複雑な演算を行っているのと同等になる。X軸とY軸それぞれのカウンタが移動パルスをカウントし、このカウンタの値を論理回路で監視して、レーザーを照射しなければならない40μm移動が完了すると、1つの照射スポットを照射してX軸とY軸のカウンタをクリアする。この動きを延々と繰り返せば、X軸とY軸のパルス組み合わせ(描画ベクトル)に関係なく移動距離40μm毎に1つの照射スポットが照射される。また、内部高速クロックで同期化しているので、距離に対する誤差は1パルス程度(5μm)と実用的にも問題が無く、複雑な演算処理を行う必要がない。前記の処理例は全てハードウェアで処理すればメカニカルな移動速度の影響は受ける事は無い。
(他の実施形態)
上記実施形態では、レーザビーム31の照射手段と被加工物とを相対的に移動させる相対移動機構として、前記照射手段及び被加工物の両方を移動させる場合について説明したが、本発明はこの形態に限られるものではなく、照射手段を固定し、被加工物を互いに直交するX方向及びY方向に移動させる場合や、被加工物を固定してセットし、照射手段をX方向及びY方向に移動させる場合にも適用できるものである。
1 レーザ加工装置
3 シート状ワーク
10 キャリッジ
11 レーザノズル
22 Xドライブモータ
23 Yドライブモータ
30 レーザ発振器
31 レーザビーム
80 基準パルス生成手段
81 分周回路
82 照射タイミング制御手段
83 移動タイミング制御手段


Claims (5)

  1. パルス状にレーザビームを出力するレーザ出力手段と、前記レーザビームを被加工物へ照射する照射手段と、前記照射するタイミングを制御する照射タイミング制御手段と、前記照射手段と前記被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、前記移動するタイミングを制御する移動タイミング制御手段を有するレーザ加工装置において、
    前記照射タイミング制御手段と前記移動タイミング制御手段に共通して用いられ、制御の基準となる基準パルス信号を生成する基準パルス生成手段を備え、
    前記移動タイミング制御手段により、前記基準パルス信号に同期させて前記照射手段と前記被加工物とを相対的に移動させると共に、
    前記照射タイミング制御手段により、前記基準パルス信号に同期させてレーザビームを被加工物へ照射するように制御し、
    前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングは、前記基準パルス信号に同期させ、又、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームを照射するタイミングは、前記基準パルス信号を所定の比率で分周した周期に同期させ、
    前記基準パルス信号を分周した周波数の分周比率は、パルスレーザにおける照射スポットの加工送り方向のオーバーラップ率が規制され、使用するレーザの照射スポット半径(r)に対する照射スポットの配列ピッチ(R)の比率が所定の範囲内となるように設定することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記移動手段においては、駆動手段としてステッピングモータを用いたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記所定の範囲内とは、50から150%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 被加工物の種類又は加工の種類に応じて、前記レーザビームが被加工物に照射されるパルス幅を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記移動タイミング制御手段による前記被加工物の移動タイミングと、前記照射タイミング制御手段による前記被加工物へのレーザビームの照射タイミングとの遅れ時間を調整可能な遅れ時間調整手段を備えるこことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
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