JP6702525B1 - パイプライン用鋼管の圧潰試験方法、パイプライン用鋼管の製造方法及び圧潰試験装置 - Google Patents
パイプライン用鋼管の圧潰試験方法、パイプライン用鋼管の製造方法及び圧潰試験装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
また、以下に示す第1から第4実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1及び図2は、本発明に係る第1実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置を示すものである。
図1に示すように、第1実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置1は、試験鋼管2と、試験鋼管2の外周に装着した変形体3と、変形体3を軸方向から挟持した状態で試験鋼管2及び変形体3を内部に配置した装置本体4と、加圧水供給部5と、歪み計6と、圧力計7と、演算部8と、を備えている。
変形体3は、試験鋼管2の外周に装着されている合成樹脂で形成した円筒形状の部材である。変形体3の合成樹脂としては、例えばNCナイロンと呼ばれるナイロン樹脂が挙げられる。変形体3の肉厚は3mm程度に設定されている。また、変形体3の内径は、試験鋼管2の外径寸法と同一寸法として試験鋼管2の外周面に密着するようにしてもよいが、試験鋼管2の外径寸法より5mm程度大きな寸法であっても圧潰試験には大きな影響を与えない。
そして、装置本体4に複数の第1連結ボルト14及び第2連結ボルト15が装着されている。複数の第1連結ボルト14は、天盤11及び中間盤12の外周側の周方向に所定間隔をあけて軸方向に貫通する貫通孔11c、12cを通過し、底盤10の周方向に所定間隔をあけて設けたねじ孔10cにねじ部がねじ込まれている。複数の第2ボルト15は、天盤11の内周側の周方向に所定間隔をあけて軸方向に貫通する貫通孔11dを通過し、底盤10の内周側の周方向に所定間隔をあけて設けたねじ孔10dにねじ部がねじ込まれている。
天盤11には、圧力室16及び装置本体4の外部に連通する水供給路11e及び圧力計測路11fが形成されており、水供給路11eには加圧水供給部5が接続され、圧力計測路11fには圧力計7が接続されている。さらに、試験鋼管2の内周面には、複数の歪み計6が装着されている。
圧潰圧力演算部8bは、入力部8aに入力した圧力室16の圧力値変化と、試験鋼管2の変位量に基づいて、試験鋼管2が圧潰したときの圧力(圧潰限界圧力)を演算する。
表示部8cは、圧潰圧力演算部8bで演算した試験鋼管2の圧潰限界圧力の値を表示する。
先ず、試験鋼管2の外周に変形体3を装着する。
次に、図1に示すように、装置本体4の試験空間STに、底盤10の上面10h及び天盤11の下面11hの間を軸が延在するように試験鋼管2及び変形体3を配置する。
次に、装置本体4に複数の第1連結ボルト14及び第2連結ボルト15を装着し、変形体3の軸方向の両端面3a,3bを天盤11の下面11h及び底盤10の上面10hに密着した状態で、変形体3を底盤10及び天盤11で挟持する。これにより、変形体3の外周面、中間盤12の内周面、天盤11の下面11h及び底盤10の上面10hで囲まれた空間に圧力室16が形成される。
次に、加圧水供給部5から水供給路11eを介して圧力室16に加圧水を供給していく。加圧水供給部5からの加圧水の供給によって圧力室16の水圧が上昇していくと、水圧が変形体3の外周面に作用して変形体3が径方向内方に塑性変形していく。変形体3の塑性変形とともに、変形体3の内側に装着した試験鋼管2も径方向内方に塑性変形していく。
試験鋼管2は、変形体3を介して圧力室16の水圧が外周に作用するので、同様に径方向内方に塑性変形していく。このとき、試験鋼管2は、軸方向の一方の端面2bが底盤10の上面10hに載置され、軸方向の他方の端面2aが天盤11の下面11hには接触しておらず、底盤10及び天盤11に挟持されていないので、軸方向の端面2a,2bは下面11h及び上面10hとの間に摩擦力が発生しない。
ここで、径方向内方に塑性変形する試験鋼管2は、軸長が増大する方向にも塑性変形していく。本実施形態は、変形体3の軸方向長さLc1と試験鋼管2の軸方向長さLt1の差ΔL1を0.3mm以上に設定しているが、この差ΔL1(0.3mm以上)は、軸長が増大する方向に試験鋼管2が塑性変形しても、試験鋼管2の軸方向の端面が天盤11の下面11hに接触しない値である。これにより、軸長が増大する方向に試験鋼管2が塑性変形しても、天盤11及び底盤10との間に摩擦力が発生するおそれがない。
また、変形体3の軸方向長さLc1と試験鋼管2の軸方向長さLt1の差ΔL1が大きすぎると、圧力室16の水圧の作用により変形体3が過度に変形してしまい、変形体3の軸方向の端面3a及び天盤11の下面11hの接触位置と、変形体3の軸方向の端面3b及び底盤10の上面10hの接触位置の液密性が低下するおそれがある。そこで、第1実施形態では、差ΔL1を5.0mm以下の値に設定することで、変形体3の過度の変形を防止して底盤10及び天盤11と変形体3との接触位置の液密性を確保している。
第1実施形態によると、圧潰試験を行う試験鋼管2の外周面に水圧を作用する圧力室16は、試験鋼管2の外周に装着した変形体3の外周面、中間盤12の内周面、天盤11の下面11h及び底盤10の上面10hで囲まれた空間で形成されている。そして、試験鋼管2には、変形体3を介して圧力室16の水圧が作用して径方向内方に塑性変形していくが、この試験鋼管2は、軸方向の一方の端面2bが底盤10の上面10hに載り、軸方向の他方の端面2aが天盤11の下面11hには接触しておらず、軸方向の端面2a,2bは下面11h及び上面10hとの間に摩擦力が発生しない。
また、変形体3の軸方向長さLc1と試験鋼管2の軸方向長さLt1との差ΔL1(Lc1−Lt1)を0.3mm以上に設定しているので、試験鋼管2が軸長が増大する方向に塑性変形しても、天盤11の下面11hに接触せず天盤11との間に摩擦力が発生せず、パイプライン用鋼管の耐圧潰性能の評価をさらに高精度に行うことができる。
また、変形体3の軸方向長さLc1と試験鋼管2の軸方向長さLt1との差ΔL1(Lc1−Lt1)を、5.0mm以下の値に設定することで、圧力室16の液密性を十分に確保することができるので、さらに、試験鋼管2の圧潰限界圧力を高精度に演算することができる。
次に、図4は、本発明に係る第2実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置17の要部を示すものである。なお、第1実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置1で示した構成要件と同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の圧潰試験装置17の装置本体4は、第1実施形態で示した段差部10b,11bの軸方向に沿う段差面及びこれに対面する中間盤12の内壁面にリング溝が形成されておらず、代わりに、段差部10b,11bの軸方向に直交する段差面及びこれに対面する中間盤12の軸方向の面に断面四角形状のリング溝が形成されている。そして、段差部10b,11b及び中間盤12の軸方向で対面する面に形成したリング溝に矩形断面の環状パッキン23が装着されている。
したがって、第2実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置17は、第1実施形態の圧潰試験装置1と比較して圧力室16の水圧を大幅に高めて試験鋼管2の圧潰限界圧力を測定することができるので、パイプライン用鋼管の大幅に高い値の圧潰限界圧力を試験鋼管2で高精度に再現することができる。
次に、図5は、本発明に係る第3実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置の要部を示すものである。なお、第1実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置で示した構成要件と同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。
第3実施形態の圧潰試験装置20は、変形体3の外周に、円筒形状のゴムパッキン21が装着されている。
また、変形体3の軸方向長さLc2は、試験鋼管2の軸方向長さLt2に対して長く設定され、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL2(Lc2−Lt2)は、1.0mm以上1.3mm以内の範囲に設定されている(1.0≦ΔL2≦1.3)。
なお、本発明に記載されている円筒形状の弾性体が、ゴムパッキン21に対応している。
先ず、試験鋼管2の外周に変形体3を装着し、変形体3の外周にゴムパッキン21を装着する。
次に、装置本体4の試験空間STに、底盤10の上面10h及び天盤11の下面11hの間を軸が延在するように試験鋼管2、変形体3及びゴムパッキン21を配置する。
このとき、試験鋼管2は、軸方向の一方の端面2bが底盤10の上面10hに載置され、軸方向の他方の端面2aが天盤11の下面11hには接触しない状態で、変形体3の内側に配置される。
径方向内方に塑性変形する試験鋼管2は、軸方向の一方の端面2bが底盤10の上面10hに載置され、軸方向の他方の端面2aが天盤11の下面11hには接触しておらず、底盤10及び天盤11に挟持されていないので、軸方向の端面2a,2bは下面11h及び上面10hとの間に摩擦力が発生しない。
また、第3実施形態では、差ΔL2を1.3mm以下の値に設定することで、変形体3の過度の変形を防止して底盤10及び天盤11と変形体3との接触位置の液密性を確保している。
試験鋼管2には変形体3を介して圧力室16の水圧が作用して径方向内方に塑性変形していくが、試験鋼管2は、軸方向の一方の端面2bが底盤10の上面10hに載り、軸方向の他方の端面2aが天盤11の下面11hには接触しておらず、軸方向の端面2a,2bは下面11h及び上面10hとの間に摩擦力が発生しない。したがって、圧潰試験を行う試験鋼管2に摩擦力が発生しないので、パイプライン用鋼管の圧潰限界圧力を試験鋼管2で高精度に再現することができ、パイプライン用鋼管の耐圧潰性能を高精度に評価することができる。
次に、図6は、本発明に係る第4実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置の要部を示すものである。なお、図5で示した第3実施形態のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置20で示した構成要件と同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。
第4実施形態の圧潰試験装置30は、変形体3の軸方向の両端面3a,3bの外周側に、環状の切り欠き3c、3dが形成されており、それら切り欠き3c,3dに、Oリング31,32が装着されている。
なお、本発明に記載されている環状の凹部が、環状の切り欠き3c、3dに対応し、本発明に記載されているOリングが、Oリング31,32に対応している。
したがって、第4実施形態の圧潰試験装置30も、圧潰試験を行う試験鋼管2に摩擦力が発生しないので、パイプライン用鋼管の圧潰限界圧力を試験鋼管2で高精度に再現することができ、パイプライン用鋼管の耐圧潰性能を高精度に評価することができる。
また、第1〜第4実施形態の圧潰試験装置1,17,20,30を使用して圧潰試験を行うことで、高精度の圧潰限界圧力が設定されたパイプライン用鋼管を製造することができる。
次に、本発明に係るパイプライン用鋼管の圧潰試験装置を使用した圧潰試験方法による圧潰限界圧力の測定と、従来の圧潰試験装置を使用した圧潰試験方法による圧潰限界圧力の測定とを、以下の表1に示すように比較することで、本発明の効果を検証した。
本発明例1〜本発明例3は、試験鋼管2の外周に変形体3が装着されている第1実施形態の圧潰試験装置1を使用した測定結果である。そして、本発明1は、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=0.3mmとし、本発明2はΔL1=0.5mmとし、本発明3はΔL1=3.0mmとした。
また、比較例1は、試験鋼管2の外周に変形体3を装着した第1実施形態の圧潰試験装置1を使用し、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=0.1mmとした。さらに、比較例2は、試験鋼管2の外周に変形体3を装着した第1実施形態の圧潰試験装置1を使用し、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=6.0mmとした。
表1から明らかなように、本発明例1〜本発明例3は、試験鋼管2の外周に変形体3を装着したことで圧潰試験を行う際に試験鋼管2には摩擦力が発生せず、変形体3の軸方向長さLc1と試験鋼管2の軸方向長さLt1との差ΔL1を0.3mm≦ΔL1≦5.0mmに設定しているので、測定精度の誤差が0.5%以内に収まっている。
一方、比較例1は、試験鋼管2の外周に変形体3を装着した第1実施形態の圧潰試験装置1を使用しているが、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=0.3mm未満としたことで、試験鋼管2が軸方向に塑性変形して天盤11の下面11h及び底盤10の上面10hに接触して摩擦力が発生し、試験鋼管2の圧潰限界圧力が高い値を示してしまい、測定誤差が5.8%と大きくなった。
したがって、本願発明に係る第1実施形態の圧潰試験装置1を使用した方法、第3実施形態の圧潰試験装置20を使用した方法が、パイプライン用鋼管の圧潰限界圧力を試験鋼管で高精度に再現することができることが確認された。なお、第4実施形態の圧潰試験装置30を使用した方法も、パイプライン用鋼管の圧潰限界圧力を試験鋼管で高精度に再現することができる。
次に、本発明に係るパイプライン用鋼管の圧潰試験装置を使用した圧潰試験方法による圧潰限界圧力の測定と、従来の圧潰試験装置を使用した圧潰試験方法による圧潰限界圧力の測定を行い、塑性圧潰の再現の有無を判定することで、本発明の効果を検証した。
塑性圧潰の再現の有無は、以下の(1)式で算出される圧潰試験を行った試験鋼管2の内径変位ΔR(測定した内径変化の平均値)と、試験鋼管2の弾性変形線からのかい離量との比較により判断し、試験鋼管2の内径変位ΔRが、弾性変形線からかい離量が0.2%以上となったときに塑性圧痕が再現されていると判定する。
ΔR = −(PR2)/(tE) ……… (1)
なお、Pは圧力(Mpa)、Rは試験鋼管2の初期内径(mm)、tは試験鋼管2の厚さ(mm)、Eはヤング率(Mpa)である。
本発明例6は、試験鋼管2の外周に変形体3が装着されているとともに、天盤11を貫通して底盤10にねじ込まれることで第1及び第2連結ボルト14,15に発生する軸力が、段差部10b,11bの軸方向に直交する段差面及びこれに対面する中間盤12の軸方向に直交する面の間に装着されている環状パッキン23に大きな密着力を作用し、圧力室16の水圧を大幅に高めることが可能となる第2実施形態の圧潰試験装置17(図4参照)を使用した測定結果である。そして、本発明例6は、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=1.0mmとした。一方、比較例3は、試験鋼管2の外周に変形体3を装着した第2実施形態の圧潰試験装置17を使用し、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=6.0mmとした。
一方、変形体3及び試験鋼管2の軸方向長さの差ΔL1=6.0mmとした比較例3は、圧力室16の水圧が上昇すると、変形体3が試験鋼管2の端面と天盤11の下面11hとの間に入り込んだ状態で変形して圧力室16の液密が不可能になり、試験鋼管2が圧潰する前に圧力室16の最大圧力が大きく低下してしまった。この際の、試験鋼管2の内径変位ΔRが弾性変形線からかい離量が0.05%となり、弾性変形状態となって圧力室16の水が外部にリークするので、圧潰試験は再現することができない。
2 試験鋼管
2a 試験鋼管の軸方向の他方の端面
2b 試験鋼管の軸方向の一方の端面
3 変形体
3a,3b 変形体の軸方向の端面
4 装置本体
5 加圧水供給部
6 歪み計
7 圧力計
8 演算部
8a 入力部
8b 圧潰圧力演算部
8c 表示部
10 底盤
10a 貫通部
10b 段差部
10c,10d ねじ孔
10h 上面
11 天盤
11a 貫通部
11b 段差部
11c 貫通孔
11d 貫通孔
11e 水供給路
11f 圧力計測路
11h 下面
12 中間盤
12a 内周面
12c 貫通孔
14 第1連結ボルト
15 第2連結ボルト
16 圧力室
21 ゴムパッキン
21a,21b 肉厚部
22 Oリング
23 環状パッキン
ST 試験空間
Lc1 第1実施形態の変形体の軸方向長さ
Lt1 第1実施形態の試験鋼管の軸方向長さ
ΔL1 第1実施形態の変形体及び試験鋼管の軸方向長さの差
Lc2 第2実施形態の変形体の軸方向長さ
Lt2 第2実施形態の試験鋼管の軸方向長さ
ΔL2 第2実施形態の変形体及び試験鋼管の軸方向長さの差
Claims (11)
- パイプライン用鋼管の一部より切断され形成されたリング形状の試験鋼管の外周に、前記試験鋼管に対して軸方向長さを長く設定して合成樹脂で形成した円筒形状の変形体を装着する工程と、
互いに対向配置した一対の対向壁の間を軸が延在するように前記試験鋼管及び前記変形体を配置し、前記一対の対向壁に前記変形体の軸方向の両端面が密着した状態で前記一対の対向壁で前記変形体を挟持する工程と、
前記一対の対向壁及び前記変形体の外周面に対向する周壁で前記変形体の外周面を囲んで形成した圧力室に流体を供給し、前記変形体の外周面に加圧した前記流体を作用させる工程と、
前記試験鋼管の内径を測定する工程と、
前記圧力室の前記流体の圧力を測定する工程と、
前記試験鋼管の内径測定値及び前記圧力室の前記流体の圧力測定値に基づいて圧潰した前記試験鋼管の圧潰限界圧力を演算する工程と、を備えたことを特徴とするパイプライン用鋼管の圧潰試験方法。 - 前記変形体の軸方向長さをLc1、前記試験鋼管の軸方向長さをLt1とすると、前記変形体及び前記試験鋼管の軸方向長さの差ΔL1(Lc1−Lt1)が、0.3mm≦ΔL1≦5.0mmであることを特徴とする請求項1記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験方法。
- パイプライン用鋼管の一部を切断してリング形状の試験鋼管を形成する工程と、
前記試験鋼管の外周に、当該試験鋼管に対して軸方向長さを長く設定して合成樹脂で形成した円筒形状の変形体を装着する工程と、
前記変形体の外周に弾性体からなるシール部材を装着する工程と、
互いに対向配置した一対の対向壁の間を軸が延在するように前記試験鋼管、前記変形体及び前記シール部材を配置し、前記一対の対向壁に前記変形体の軸方向の両端面が密着し、且つ前記シール部材を弾性変形しながら密着した状態で前記一対の対向壁で前記変形体を挟持する工程と、
前記一対の対向壁及び前記変形体の外周面に対向する周壁で前記変形体の外周面を囲んで形成した圧力室に流体を供給し、前記変形体の外周面に加圧した流体を作用させる工程と、
前記試験鋼管の内径を測定する工程と、
前記圧力室の前記流体の圧力を測定する工程と、
前記試験鋼管の内径測定値及び前記圧力室の前記流体の圧力測定値に基づいて圧潰した前記試験鋼管の圧潰限界圧力を演算する工程と、を備えたことを特徴とするパイプライン用鋼管の圧潰試験方法。 - 前記変形体の軸方向長さをLc2、前記試験鋼管の軸方向長さをLt2とすると、前記変形体及び前記試験鋼管の軸方向長さの差ΔL2(Lc2−Lt2)が、1.0mm≦ΔL2≦1.3mmであることを特徴とする請求項3記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験方法。
- 請求項1から4の何れか一項のパイプライン用鋼管の圧潰試験方法を行う工程を経て前記パイプライン用鋼管を製造することを特徴とするパイプライン用鋼管の製造方法。
- パイプライン用鋼管の一部を切断してリング形状に形成した試験鋼管と、
前記試験鋼管に対して軸方向長さを長く設定して合成樹脂で形成した円筒形状の部材であり、前記試験鋼管の外周に装着される変形体と、
前記変形体の軸方向の両端面が密着するように前記変形体を軸方向から挟持して互いに対向配置されている一対の対向壁と、当該一対の対向壁から延在して前記変形体の外周面を囲む周壁とを備えて前記変形体の外周を囲む圧力室を形成している装置本体と、
前記圧力室に流体を供給する流体供給手段と、
前記試験鋼管の内径を測定する内径測定手段と、
前記圧力室の前記流体の圧力を測定する流体圧力測定手段と、
前記内径測定手段で測定した内径測定値及び前記流体圧力測定手段で測定した前記流体の圧力測定値に基づいて圧潰した前記試験鋼管の圧潰限界圧力を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とするパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。 - 前記変形体の軸方向長さをLc1、前記試験鋼管の軸方向長さをLt1とすると、前記変形体及び前記試験鋼管の軸方向長さの差ΔL1(Lc1−Lt1)が、0.3mm≦ΔL1≦5.0mmであることを特徴とする請求項6記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。
- パイプライン用鋼管の一部を切断してリング形状に形成した試験鋼管と、
前記試験鋼管に対して軸方向長さを長く設定して合成樹脂で形成した円筒形状の部材であり、前記試験鋼管の外周に装着される変形体と、
前記変形体の外周に装着される弾性体からなるシール部材と、
前記変形体の軸方向の両端面が密着し、且つ前記シール部材が弾性変形しながら密着するように前記変形体及び前記シール部材を軸方向から挟持して互いに対向配置されている一対の対向壁と、当該一対の対向壁から延在して前記変形体の外周面を囲む周壁とを備えて前記変形体の外周を囲む圧力室を形成している装置本体と、
前記圧力室に流体を供給する流体供給手段と、
前記試験鋼管の内径を測定する内径測定手段と、
前記圧力室の前記流体の圧力を測定する流体圧力測定手段と、
前記内径測定手段で測定した内径測定値及び前記流体圧力測定手段で測定した前記流体の圧力測定値に基づいて圧潰した前記試験鋼管の圧潰限界圧力を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とするパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。 - 前記変形体の軸方向長さをLc2、前記試験鋼管の軸方向長さをLt2とすると、前記変形体及び前記試験鋼管の軸方向長さの差ΔL2(Lc2−Lt2)が、1.0mm≦ΔL2≦1.3mmであることを特徴とする請求項8記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。
- 前記シール部材は、前記変形体に対して軸方向長さを長くした円筒形状の弾性体であることを特徴とする請求項8又は9記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。
- 前記シール部材は、前記変形体の軸方向の両端面の一部に形成した環状の凹部に嵌まり込んでいるOリングであることを特徴とする請求項8又は9記載のパイプライン用鋼管の圧潰試験装置。
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