JP6701738B2 - 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム - Google Patents

視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6701738B2
JP6701738B2 JP2016002927A JP2016002927A JP6701738B2 JP 6701738 B2 JP6701738 B2 JP 6701738B2 JP 2016002927 A JP2016002927 A JP 2016002927A JP 2016002927 A JP2016002927 A JP 2016002927A JP 6701738 B2 JP6701738 B2 JP 6701738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel
changing
capturing
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016002927A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017123122A (ja
Inventor
栄太 渡邊
栄太 渡邊
洋義 関口
洋義 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016002927A priority Critical patent/JP6701738B2/ja
Publication of JP2017123122A publication Critical patent/JP2017123122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6701738B2 publication Critical patent/JP6701738B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラムに関する。
従来、自動車の安全性において、歩行者と自動車とが衝突したときに、いかに歩行者を守れるか、及び、乗員を保護できるかの観点から、自動車のボディー構造等の開発が行われてきた。しかしながら、近年、情報処理技術及び画像処理技術の発達により、高速に人及び自動車を検出する技術が開発されてきている。これらの技術を応用して、自動車が物体に衝突する前に自動的にブレーキをかけ、衝突を未然に防ぐという自動車もすでに開発されている。自動的にブレーキをかけるには、人又は他車等の物体までの距離を正確に測定する必要があり、そのためには、ミリ波レーダ及びレーザレーダによる測距、ならびに、ステレオカメラによる測距等が実用化されている。
2つの異なる視点から撮像を行ない2つの画像を取得する撮像手段を備えたステレオカメラを用い、視差画像を求めることによって、人及び他車等の物体の三次元的な位置及び大きさを正確に検出し、物体までの距離を測定することができる。撮像した撮像画像のある画素についての視差を求める際には、基準となる基準画像のある画素に対応する画素が、比較画像における探索範囲のうちのどの位置にあるかを探すためのマッチング処理を実行する。そして、探索範囲のマッチング処理が全て終了した後で、最もマッチングがとれている位置を最も確からしい適切な視差値としている。
しかし、ビル窓、タイル壁又はフェンス等のように、外観に同様の模様が繰り返し表れる物体を撮像し、その物体の視差を算出する過程では、マッチングがとれている箇所が複数出現する場合がある。このような場合、どの箇所が正しいのか不明確となるため、視差値を誤って決定することがある。このような現象が生じると、例えば、実際は遠くにある物体(繰り返しパターンを持つ)であるのに、あたかも近くにあるような誤った距離が測定されてしまう。すると、例えば、ステレオカメラにより測距によって近くの距離にある物体を検出した場合に自動的に車両にブレーキを踏ませるシステムでは、ブレーキを踏む必要がない場所で誤ってブレーキが踏まれてしまういわゆる「誤踏み」を引き起こしてしまう。
そのため、従来、参照画像を生成し、当該参照画像と入力画像とを比較することによって、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域を検出する技術が提案されている(特許文献1)。また、マッチング処理により得られた視差値に基づいて同一の物体と見なすべき視差値をグループ化し、当該物体が存在する基準画像上の領域と、当該領域に対応する比較画像上の領域の隣接領域とで再度マッチング処理を行うことで、誤検出された物体を識別する技術が提案されている(特許文献2)。
しかしながら、従来の技術では、繰り返しパターン領域の検出や誤検出された物体を識別することが可能であるが、適切な視差値を求めることができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像中に繰り返しパターン領域が存在する場合であっても、適切な視差値を求めることが可能な視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、を備え、前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を増加させる
本発明によれば、画像中に繰り返しパターンが存在する場合であっても、適切な視差値を求めることができる。
図1は、撮像部から物体までの距離を導き出す原理を説明する図である。 図2は、基準画像における基準画素に対応する比較画像における対応画素を求める場合の説明図である。 図3は、マッチング処理結果のグラフの一例を示す図である。 図4は、基準画像及び比較画像の一例を示す図である。 図5は、図4における基準領域と探索範囲との関係を示す図である。 図6は、図5における基準領域と候補領域との関係を示す図である。 図7は、マッチング処理結果のグラフの他の例を示す図である。 図8は、実施形態に係る機器制御システムを車両に搭載した例を示す図である。 図9は、実施形態に係る物体認識装置の外観の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る物体認識装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る物体認識装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る物体認識装置の処理加工部による輝度値の変更方法の一例を説明するための図である。 図13は、画素位置と輝度値の変更量との関係の一例を模式的に示す図である。 図14は、画素位置と輝度値の変更量との関係の他の例を模式的に示す図である。 図15は、加工済基準画像及び加工済比較画像の一例を示す図である。 図16は、図15における基準領域と候補領域との関係を示す図である。 図17は、マッチング処理結果のグラフの他の例を示す図である。 図18は、実施形態に係る物体認識装置の視差値演算処理部の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図19は、実施形態に係る視差値導出部のブロックマッチング処理の動作の一例を示すフローチャートである。
(ブロックマッチング処理を用いた測距方法の概略)
まず、図1〜図7を用いて、ブロックマッチング処理による測距方法の概略について説明する。
(測距の原理)
図1は、撮像部から物体までの距離を導き出す原理を説明する図である。図1を参照しながら、ステレオマッチング処理により、ステレオカメラから物体に対する視差を導出し、この視差を示す視差値によって、ステレオカメラから物体までの距離を測定する原理について説明する。
図1に示す撮像システムは、平行等位に配置された撮像部10a(第1撮像手段)と撮像部10b(第2撮像手段)とを有するものとする。撮像部10a、10bは、それぞれ、入射する光を屈折させて物体の像を固体撮像素子である画像センサに結像させる撮像レンズ11a、11bを有する。撮像部10a及び撮像部10bによって撮像された各画像を、それぞれ基準画像Ia及び比較画像Ibとする。図1において、3次元空間内の物体E上の点Sは、基準画像Ia及び比較画像Ibそれぞれにおいて、撮像レンズ11aと撮像レンズ11bとを結ぶ直線と平行な直線上の位置に写像される。ここで、各画像に写像された点Sを、基準画像Iaにおいて点Sa(x,y)とし、比較画像Ibにおいて点Sb(X,y)とする。このとき、視差値dpは、基準画像Ia上の座標における点Sa(x,y)と比較画像Ib上の座標における点Sb(X,y)とを用いて、以下の(式1)のように表される。
dp=X−x (式1)
また、図1において、基準画像Iaにおける点Sa(x,y)と撮像レンズ11aから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔaとし、比較画像Ibにおける点Sb(X,y)と撮像レンズ11bから撮像面上におろした垂線の交点との距離をΔbにすると、視差値dpは、dp=Δa+Δbと表すこともできる。
次に、視差値dpを用いることにより、撮像部10a、10bと物体Eとの間の距離Zを導出する。ここで、距離Zは、撮像レンズ11aの焦点位置と撮像レンズ11bの焦点位置とを結ぶ直線から物体E上の点Sまでの距離である。図1に示すように、撮像レンズ11a及び撮像レンズ11bの焦点距離f、撮像レンズ11aと撮像レンズ11bとの間の長さである基線長B、及び視差値dpを用いて、下記の(式2)により、距離Zを算出することができる。
Z=(B×f)/dp (式2)
この(式2)により、視差値dpが大きいほど距離Zは小さく、視差値dpが小さいほど距離Zは大きくなることがわかる。
(ブロックマッチング処理)
次に、ブロックマッチング処理(以下、単にマッチング処理ともいう)による測距方法について説明する。
図2は、基準画像における基準画素に対応する比較画像における対応画素を求める場合の説明図である。図3は、マッチング処理結果のグラフの一例を示す図である。図4は、基準画像及び比較画像の一例を示す図である。
図2〜4を参照しながら、コスト値C(p,d)の算出方法について説明する。なお、以降、C(p,d)は、C(x,y,d)を表すものとして説明する。
図2のうち、図2(a)は、基準画像Iaにおける基準画素p及び基準領域pbを示す概念図を示し、図2(b)は、図2(a)に示す基準画素pに対応する比較画像Ibにおける対応画素の候補を順次シフトしながら(ずらしながら)、コスト値Cを算出する際の概念図である。ここで、対応画素とは、基準画像Iaにおける基準画素pに最も類似する比較画像Ibにおける画素を示す。また、コスト値Cとは、基準画像Iaにおける基準画素pに対する、比較画像Ibにおける各画素の類似度又は非類似度を表す評価値(一致度)である。以下に示すコスト値Cは、値が小さいほど、比較画像Ibにおける画素が基準画素pと類似していることを示す非類似度を表す評価値であるものとして説明する。
図2(a)に示すように、基準画像Iaにおける基準画素p(x,y)、及び、基準画素p(x,y)に対する比較画像Ibにおけるエピポーラ線EL上の対応画素の候補である候補画素q(x+d,y)の各輝度値(画素値)に基づいて、基準画素p(x,y)に対する対応画素の候補画素q(x+d,y)のコスト値C(p,d)が算出される。dは、基準画素pと候補画素qとのシフト量(ずれ量)である。シフト量dは、画素単位でシフトされる。すなわち、図3では、候補画素q(x+d,y)を予め指定された範囲(例えば、0<d<25)において順次一画素分シフトしながら、候補画素q(x+d,y)と基準画素p(x,y)との輝度値の非類似度であるコスト値C(p,d)が算出される。また、基準画素pの対応画素を求めるためマッチング処理として、本実施の形態ではブロックマッチング処理を行う。ブロックマッチング処理では、基準画像Iaの基準画素pを中心とする所定領域である基準領域pbと、比較画像Ibの候補画素qを中心とする候補領域qb(大きさは基準領域pbと同一)との非類似度を求める。基準領域pbと候補領域qbとの非類似度を示すコスト値Cとしては、SAD(Sum of Absolute Difference)、SSD(Sum of Squared Difference)、又は、SSDの値から各ブロックの平均値を減算したZSSD(Zero−mean−Sum of Squared Difference)等が用いられる。これらの評価値は、相関が高い(類似の度合いが高い)ほど、値が小さくなるので非類似度を示す。
なお、上述のように、撮像部10a、10bは、それぞれ平行等位に配置されるため、基準画像Ia及び比較画像Ibも、それぞれ平行等位の関係にある。したがって、基準画像Iaにおける基準画素pに対応する比較画像Ibにおける対応画素は、図2に紙面視横方向の線として示されるエピポーラ線EL上に存在することになり、比較画像Ibにおける対応画素を求めるためには、比較画像Ibのエピポーラ線EL上の画素を探索すればよい。
このようなブロックマッチング処理で算出されたコスト値C(p,d)は、シフト量dとの関係で、例えば、図3に示すグラフにより表される。図3の例では、コスト値Cは、シフト量d=7の場合が最小値となるため、視差値dp=7として導出される。
ただし、ビル窓、タイル壁又はフェンス等のように、同様の模様が繰り返し表れる物体を含む画像では、その物体の視差を算出する過程で、マッチングがとれている箇所が2箇所以上出現する場合がある。このような場合、最も確からしい視差値を誤って決定する可能性がある。
例えば、基準画像Iaが図4(a)で示す画像であり、比較画像Ibが図4(b)で示す画像である場合、ビル窓を示す領域等が同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域となる。ここで、図4(a)の破線で囲んだ領域を基準領域pbとし、図4(b)の破線で囲んだ領域を候補領域qbの探索範囲Qとする。この場合、類似度(非類似度)は、図5に示すように、基準領域pbと、探索範囲Q内の各候補領域qbとを比較することで導出される。
図5は、図4の(a)、(b)における基準領域pbと、探索範囲Q(候補領域qb)との関係を示す図である。同図に示すように、類似度(非類似度)は、基準領域pbと、探索範囲Q内の各位置(探索位置)に存在する候補領域qbと比較することで求められる。この場合、基準領域pbの画像は、図6に示すように、探索位置4、7、…、nの候補領域qbの画像と類似する。そのため、このマッチング処理により得られるコスト値Cのグラフは、図7に示すように、被写体に含まれた繰り返しパターン領域によって周期的に変動(上下)する。
このような変動が生じると、コスト値Cの最小値を特定することができず、例えば、実際は遠くにある物体(繰り返しパターンを持つ)であるのに、あたかも近くにあるような誤った距離(視差値dp)が測定されてしまう。すると、例えば、ステレオカメラにより測距によって近くの距離にある物体を検出した場合に自動的に車両にブレーキを踏ませるシステムでは、ブレーキを踏む必要がない場所で誤ってブレーキが踏まれてしまういわゆる「誤踏み」を引き起こしてしまう。
このように、画像中に繰り返しパターン領域が存在すると、適切な視差値を求めることが困難となる。そこで、以下の実施形態では、画像中に繰り返しパターン領域が存在する場合であっても、適切な視差値を求めることが可能な視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラムについて説明する。
以下に、図8〜図19を参照しながら、本発明に係る視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。以下では、視差値導出装置を含む物体認識装置が、自動車に搭載される場合を例に説明する。
(物体認識装置を備えた車両の概略構成)
図8は、機器制御システムを車両に搭載した例を示す図である。図8のうち、図8(a)は、機器制御システム60を搭載した車両70の側面図であり、図8(b)は、車両70の正面図である。
図8に示すように、自動車である車両70は、機器制御システム60を備える。機器制御システム60は、車両70の居室空間である車室に設置された物体認識装置1と、車両制御装置6と、ステアリングホイール7と、ブレーキペダル8と、を備える。
物体認識装置1は、車両70の進行方向を撮像する撮像機能を有し、例えば、車両70のフロントウィンドウ内側のバックミラー近傍に設置される。物体認識装置1は、詳細は後述するが、本体部2と、本体部2に固定された撮像部10aと、撮像部10bとを備える。撮像部10a、10bは、車両70の進行方向の被写体を撮像できるように本体部2に固定されている。
車両制御装置6は、物体認識装置1から受信した認識情報に基づき、各種車両制御を実行するECU(Electronic Control Unit)である。車両制御装置6は、車両制御の例として、ステアリングホイール7を含むステアリング系統(制御対象)を制御して障害物を回避するステアリング制御を実行する。また、車両制御装置6は、車両制御の例として、ブレーキペダル8(制御対象)を制御して車両70を減速及び停止させるブレーキ制御を実行する。
このような物体認識装置1及び車両制御装置6を含む機器制御システム60のように、ステアリング制御又はブレーキ制御等の車両制御が実行されることによって、車両70の運転の安全性を向上することができる。
なお、上述のように、物体認識装置1は、車両70の前方を撮像するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、物体認識装置1は、車両70の後方又は側方を撮像するように設置されるものとしてもよい。この場合、物体認識装置1は、車両70の後方の後続車、又は側方を並進する他の車両等の位置を検出することができる。そして、車両制御装置6は、車両70の車線変更時又は車線合流時等における危険を検知して、上述の車両制御を実行することができる。また、車両制御装置6は、車両70の駐車時等におけるバック動作において、物体認識装置1によって出力された車両70の後方の障害物についての認識情報に基づいて、衝突の危険があると判断した場合に、上述の車両制御を実行することができる。
(物体認識装置の構成)
図9は、第1の実施の形態に係る物体認識装置の外観の一例を示す図である。図9に示すように、物体認識装置1は、上述のように、本体部2と、本体部2に固定された撮像部10aと、撮像部10bとを備えている。撮像部10a、10bは、本体部2に対して平行等位に配置された一対の円筒形状のカメラで構成されている。また、説明の便宜上、図9に示す撮像部10aを「右」のカメラと称し、撮像部10bを「左」のカメラと称するものとする。
<物体認識装置のハードウェア構成>
図10は、第1の実施の形態に係る物体認識装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図10を参照しながら、物体認識装置1のハードウェア構成について説明する。
図10に示すように、物体認識装置1(視差値導出装置の一例)は、本体部2において、視差値導出部3(視差値導出装置の一例)及び認識処理部5を備える。
このうち、視差値導出部3は、物体Eを撮像して得られた複数の画像から、物体Eに対する視差を示す視差値dpを導出し、各画素における視差値dpを示す視差画像を出力する。認識処理部5は、視差値導出部3から出力された視差画像に基づいて、撮像部10a、10bから物体Eまでの距離を測定する等の処理を行なう。
図10に示すように、視差値導出部3は、撮像部10aと、撮像部10bと、信号変換部20aと、信号変換部20bと、画像処理部30と、を備える。
撮像部10aは、前方の被写体を撮像してアナログの画像信号を生成する処理部である。撮像部10aは、撮像レンズ11aと、絞り12aと、画像センサ13aと、備える。
撮像レンズ11aは、入射する光を屈折させて物体の像を画像センサ13aに結像させるための光学素子である。絞り12aは、撮像レンズ11aを通過した光の一部を遮ることによって、画像センサ13aに入力する光の量を調整する部材である。画像センサ13aは、撮像レンズ11aに入射し、絞り12aを通過した光を電気的なアナログの画像信号に変換する半導体素子である。画像センサ13aは、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子によって実現される。
撮像部10bは、前方の被写体を撮像してアナログの画像信号を生成する処理部である。撮像部10bは、撮像レンズ11bと、絞り12bと、画像センサ13bと、備えている。なお、撮像レンズ11b、絞り12b及び画像センサ13bの機能は、それぞれ上述した撮像レンズ11a、絞り12a及び画像センサ13aの機能と同様である。また、撮像レンズ11a及び撮像レンズ11bは、左右のカメラが同一の条件で撮像されるように、それぞれのレンズ面が互いに同一平面上にあるように設置されている。
信号変換部20aは、撮像部10aにより生成されたアナログの画像信号を、デジタル形式の画像データに変換する処理部である。信号変換部20aは、CDS(Correlated Double Sampling)21aと、AGC(Auto Gain Control)22aと、ADC(Analog Digital Converter)23aと、フレームメモリ24aと、を備える。
CDS21aは、画像センサ13aにより生成されたアナログの画像信号に対して、相関二重サンプリング、横方向の微分フィルタ、又は縦方向の平滑フィルタ等によりノイズを除去する。AGC22aは、CDS21aによってノイズが除去されたアナログの画像信号の強度を制御する利得制御を行う。ADC23aは、AGC22aによって利得制御されたアナログの画像信号をデジタル形式の画像データに変換する。フレームメモリ24aは、ADC23aによって変換された画像データを記憶する。
信号変換部20bは、撮像部10bにより生成されたアナログの画像信号を、デジタル形式の画像データに変換する処理部である。信号変換部20bは、CDS21bと、AGC22bと、ADC23bと、フレームメモリ24bと、を備える。なお、CDS21b、AGC22b、ADC23b及びフレームメモリ24bの機能は、それぞれ上述したCDS21a、AGC22a、ADC23a及びフレームメモリ24aの機能と同様である。
画像処理部30は、信号変換部20a及び信号変換部20bによって変換された画像データに対して画像処理をする装置である。画像処理部30は、FPGA(Field Programmable Gate Array)31と、CPU(Central Processing Unit)32と、ROM(Read Only Memory)33と、RAM(Random Access Memory)34と、I/F(Interface)35と、バスライン39と、を備える。
FPGA31は、集積回路であり、ここでは、画像データに基づく画像における視差値dpを導出する処理を行う。CPU32は、視差値導出部3の各機能を制御する。ROM33は、CPU32が視差値導出部3の各機能を制御するために実行する画像処理用プログラムを記憶している。RAM34は、CPU32のワークエリアとして使用される。I/F35は、認識処理部5におけるI/F55と、通信線4とを介して通信するためのインターフェースである。バスライン39は、図10に示すように、FPGA31、CPU32、ROM33、RAM34及びI/F35が互いに通信可能となるように接続するアドレスバス及びデータバス等である。
なお、画像処理部30は、視差値dpを導出する集積回路としてFPGA31を備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路であってもよい。
図10に示すように、認識処理部5は、FPGA51と、CPU52と、ROM53と、RAM54と、I/F55と、CAN(Controller Area Network)I/F58と、バスライン59と、を備える。
FPGA51は、集積回路であり、ここでは、画像処理部30から受信した視差画像に基づいて、物体に対する認識処理を行う。CPU52は、認識処理部5の各機能を制御する。ROM53は、CPU52が認識処理部5の認識処理を実行する認識処理用プログラムを記憶している。RAM54は、CPU52のワークエリアとして使用される。I/F55は、画像処理部30のI/F35と、通信線4とを介して通信するためのインターフェースである。CANI/F58は、外部コントローラ(例えば、図10に示す車両制御装置6)と通信するためのインターフェースであり、例えば、自動車のCAN等に接続される。バスライン59は、図10に示すように、FPGA51、CPU52、ROM53、RAM54、I/F55及びCANI/F58が互いに通信可能となるように接続するアドレスバス及びデータバス等である。
このような構成により、画像処理部30のI/F35から通信線4を介して認識処理部5に視差画像が送信されると、認識処理部5におけるCPU52の命令によって、FPGA51が、視差画像に基づいて、撮像部10a、10bと物体Eとの間の距離Zを算出したり、物体に対する認識処理を実行する。
なお、上述の各プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させてもよい。この記録媒体は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)又はSD(Secure Digital)メモリカード等である。
<物体認識装置の機能ブロック構成及び各機能ブロックの動作>
図11は、第1の実施の形態に係る物体認識装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図11に示すように、物体認識装置1は、視差値導出部3と、認識処理部5と、を備える。このうち、視差値導出部3は、画像取得部100(取得手段)と、変換部200と、パターン検出部300a、300b(検出手段)と、加工処理部400a、400b(変更手段)と、視差値演算処理部500と、を有する。
画像取得部100は、左右2台のカメラにより前方の被写体を撮像して、それぞれアナログの画像信号を生成し、各画像信号に基づく画像である2つの輝度画像を得る機能部である。画像取得部100は、図10に示す撮像部10a及び撮像部10bによって実現される。
変換部200は、画像取得部100により得られた2つの輝度画像の画像データに対して、ノイズの除去や、歪み補正(2つの輝度画像の平行化)等を施した後、デジタル形式の画像データに変換して出力する機能部である。デジタル形式の画像データは、例えば、8ビットのグレースケールの輝度値の画素で構成される。
ここで、変換部200が出力する2つの輝度画像の画像データ(以下、単に、輝度画像と称する)のうち、画像取得部100の右のカメラ(撮像部10a)により撮像された基準画像Iaの画像データ(以下、単に、基準画像Iaと称する)とし、左のカメラ(撮像部10b)により撮像された比較画像Ibの画像データ(以下、単に、比較画像Ibと称する)とする。すなわち、変換部200は、画像取得部100から出力された2つの輝度画像に基づいて、基準画像Ia及び比較画像Ibを出力する。変換部200は、図10に示す信号変換部20a、20bによって実現される。
パターン検出部300aは、変換部200から受信した基準画像Iaの中から、模様等が繰り返しのパターンとして表された繰り返しパターン領域を検出する機能部である。具体的に、パターン検出部300aは、基準画像Iaの各画素が繰り返しパターン領域に含まれるか否かの情報を検出フラグとして出力する。パターン検出部300aは、図10に示すFPGA31によって実現される。
パターン検出部300bは、変換部200から受信した比較画像Ibの中から繰り返しパターン領域を検出する機能部である。具体的に、パターン検出部300bは、基準画像Iaの各画素が繰り返しパターン領域に含まれるか否かの情報を検出フラグとして出力する。パターン検出部300bは、図10に示すFPGA31によって実現される。
なお、パターン検出部300a、300bでの繰り返しパターン領域の検出方法は特に問わず、公知の技術を用いることが可能である。例えば、パターン検出部300a、300bは、参照画像を生成し、それと入力画像とを比較することによって繰り返しパターン領域を検出してもよい。また、例えば、パターン検出部300a、300bは、基準画像Ia(比較画像Ib)の各画素値を対象画素値として順次取得し、当該対象画素にする画素間での輝度値の変化量に基づいて、繰り返しパターン領域を検出してもよい。また、パターン検出部300aとパターン検出部300bとを一体化し、基準画像Iaと比較画像Ibとを比較することで、両画像から繰り返しパターン領域を検出する構成としてもよい。
加工処理部400aは、変換部200から受信した基準画像Iaと、パターン検出部300aから受信した検出フラグとに基づき、基準画像Iaに含まれた繰り返しパターン領域の画素値(輝度値)を変更するための処理を実行する。具体的には、加工処理部400aは、基準画像Iaの繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値を、当該画素の位置(以下、画素位置という)に応じて定まる変更量に基づき変更する。そして、加工処理部400aは、繰り返しパターン領域の輝度値を変更した基準画像Iaを、加工済基準画像Iaとして視差値演算処理部500に出力する。なお、基準画像Iaに繰り返しパターン領域が含まれない場合には、当該基準画像Iaを加工済基準画像Iaとして視差値演算処理部500に出力する。加工処理部400aは、図10に示すFPGA31によって実現される。
ここで、輝度値の変更方法は種々の形態が可能である。図12は、加工処理部400aによる輝度値の変更方法の一例を説明するための図である。まず、加工処理部400aは、パターン検出部300aから受信したフラグ情報に基づき、基準画像Iaから繰り返しパターン領域Raを特定する(図12(a)、(b))。続いて、加工処理部400aは、基準画像Iaの繰り返しパターン領域Raを構成する各画素について、エピポーラ線方向(図面横方向)の画素位置を特定し、その画素位置に応じて定まる変更量を各画素の輝度値に加算する。これにより、繰り返しパターン領域Raの輝度値は、図12(c)に示すように、エピポーラ線方向に連続的に変化する。なお、画素位置の特定に係る基点は、繰り返しパターン領域Raの左端であってもよいし、右端であってもよい。
図13は、画素位置と輝度値の変更量との関係の一例を模式的に示す図である。また、図14は、画素位置と輝度値の変更量との関係の他の例を模式的に示す図である。ここで、横軸は基点からの画素位置を意味し、縦軸は輝度値の変更量を意味する。
加工処理部400aは、図13又は図14に示した画素位置と輝度値の変更量との関係に基づき、繰り返しパターン領域Ra内の各画素の輝度値に、その画素の画素位置に対応する変更量を加算する。例えば、加工処理部400aは、画素位置x1に位置する画素の輝度値P1に、対応する変更量α1を加算することで、新たな輝度値Q1(=P1+α1)に変更する。また、加工処理部400aは、画素位置x2、x3、…、xnの各画素の輝度値P2、P3、…、Pnに、対応する変更量α2、α3、…、αnをそれぞれ加算することで、当該画素に新たな輝度値Q2(=P2+α2)、Q3(=P3+α3)、…、Qn(=Pn+αn)にそれぞれ変更する。
ここで、図13の関係を用いる場合、加工処理部400aは、基点からの離間距離に応じて輝度値の変更量を増加させる。また、図13の関係を用いる場合、加工処理部400aは、基点からの離間距離に応じて輝度値の変更量を減少させる。
なお、図13、図14で説明した画素位置と輝度値の変更量との関係は、テーブルや関係式の状態でROM33等に保持してもよい。また、図13、図14で説明した画素位置と輝度値の変更量との関係をトーン画像等の画像データの状態でROM33等に保持してもよい。前者の場合、加工処理部400aは、テーブルや関係式に基づいて画素位置毎の変更量を導出し、繰り返しパターン領域内の各画素の画素値を変更する。後者の場合、加工処理部400aは、トーン画像を繰り返しパターン領域に重畳することで、繰り返しパターン領域内の各画素の画素値を変更する。
また、他の変更方法として、基点となる端部の画素から反対の端部の画素に向かって、直前の画素の輝度値を次の画素の輝度値に順次加算していく方法を採用してもよい。この場合、例えば、画像処理部402は、エピポーラ線方向に連続して配置された画素位置x1(輝度値P1)、x2(輝度値P2)、x3(輝度値P3)、…、xn(輝度値Pn)の各画素について、以下のように輝度値を変更する。
まず、画像処理部402は、画素位置x2の画素の輝度値P2に、画素位置x1の画素の輝度値P1を加算することで、画素位置x2の画素を輝度値Q2(=P2+P1)に変更する。次いで、画像処理部402は、画素位置x3の画素の輝度値P3に、画素位置x2の画素の輝度値Q2を加算することで、画素位置x3の画素を輝度値Q3(=P3+Q2)に変更する。そして、画像処理部402は、画素位置xnの画素の輝度値Pnに、画素位置xn−1の画素の輝度値Qn−1を加算することで、画素位置xnの画素を輝度値Qn(=Pn+Qn−1)に変更する。
また、輝度値に対する変更量の演算方法は加算に限らず、減算、乗算、除算としてもよい。なお、輝度値の変更により、変更後の輝度値が飽和する場合がある。ここで、飽和とは、例えば、輝度値を256階調で表す場合、輝度値が0又は255等の極値や極値近傍に達した状態を意味する。飽和状態の輝度値が複数の画素に連続して設定されると、その部分で白とびや黒潰れが発生し、繰り返しパターン領域Raが本来有していた図柄等の画像の特性が失われる。そこで、画像処理部402は、上記した輝度値の変更に際し、飽和状態の輝度値の連続設定を防ぐための制御を行う。
例えば、画像処理部402は、輝度値の変更により当該輝度値が飽和した場合、輝度値の変更に係る演算子を反対の意味の演算子に切り替える。具体的には、画像処理部402は、変更量を加算する演算方法により輝度値が飽和状態(上限値)に達した場合、変更量を減算する演算方法に切り替える。また、画像処理部402は、変更量を減算する演算方法により輝度値が飽和状態(下限値)に達した場合、変更量を加算する演算方法に切り替える。これにより、変更後の輝度値が飽和してしまうことを防ぐことができるため、繰り返しパターン領域Raが有する本来の画像特性を保持することができる。
また、他の制御方法として、画像処理部402は、繰り返しパターン領域の探索方向の横幅と、当該繰り返しパターン領域内の各画素の輝度値の分布等とに基づいて、変更後の輝度値が飽和しないよう変更方法(変更量や演算方法)を決定してもよい。これにより、変更後の輝度値が飽和してしまうことを防ぐことができるため、繰り返しパターン領域Raが有する本来の画像特性を保持することができる。
図11に戻り、加工処理部400bは、変換部200から受信した比較画像Ibと、パターン検出部300bから受信した検出フラグとに基づき、比較画像Ibに含まれた繰り返しパターン領域の画素値(輝度値)を変更するための処理を実行する。具体的には、加工処理部400bは、加工処理部400aと同様の変更方法により、比較画像Ibの繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値を、当該画素の画素位置に応じて定まる変更量に基づき変更する。そして、加工処理部400bは、繰り返しパターン領域の輝度値を変更した比較画像Ibを、加工済比較画像Ibとして視差値演算処理部500に出力する。なお、基準画像Iaに繰り返しパターン領域が含まれない場合には、当該基準画像Iaを加工済基準画像Iaとして視差値演算処理部500に出力する。加工処理部400bは、図10に示すFPGA31によって実現される。
上記した加工処理部400a、400bの処理により、基準画像Ia及び比較画像Ibの繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値は、当該画素の画素位置に応じて定まる変更量に基づき変更される。そのため、例えば、図4(a)、(b)で示した基準画像Ia、比較画像Ibに対し、加工処理部400a、400bが処理すると、図15(a)、(b)に示すように、ビル窓部分の繰り返しパターン領域Ra、Rb内の各画素は、エピポーラ線方向(図面横方向)の画素位置に応じてその輝度値が変更される。
また、図6で基準領域pbと類似関係にあった探索位置4、7、…、nの候補領域qbに着目すると、図16に示すように、探索位置4、7、…、nの各々において、候補領域qbの輝度値が相違する。そのため、マッチング処理では、基準領域pbと同様の輝度値を有する探索位置4の候補領域qbの類似度が高くなる。また、他の探索位置7、…、nの候補領域qbについては、基準領域pbの輝度値と異なるため非類似度が高くなる。その結果、マッチング処理により得られるコスト値Cのグラフは、図17に示すように、シフト量(探索位置)d=4が最小値となるため、コスト値Cの最小値を特定することができる。これにより、このコスト値Cの最小値から、最も確からしい適切な視差値を求めることができる。
なお、加工処理部400a、400bは、基準画像Ia及び比較画像Ibで検出された繰り返しパターン領域毎に、上述した輝度値の変更処理を行うものとする。
図11に戻り、視差値演算処理部500は、加工処理部400a、400bから受信した加工済基準画像Ia及び加工済比較画像Ibに基づいて、加工済基準画像Iaの各画素についての視差値を導出し、当該各画素に視差値を対応させた視差画像を生成する機能部である。視差値演算処理部500は、生成した視差画像を、認識処理部5に出力する。
図18に示すように、視差値演算処理部500は、コスト算出部501(算出手段)と、導出部502(導出手段)と、を有する。
コスト算出部501は、図2で説明したマッチング処理により、加工済基準画像Ia(第1画像)の基準領域pbと、加工済比較画像Ib(第2画像)において基準領域pbに対応する領域の候補となる複数の候補領域qbそれぞれとの一致度をコスト値Cとして算出する。具体的には、コスト算出部501は、加工済基準画像Iaの基準画素pを中心とする所定領域である基準領域pbと、加工済比較画像Ibの候補画素qを中心とする候補領域qbとの非類似度をコスト値Cとして算出する。なお、候補領域qbの大きさは、基準領域pbと同一であるとする。
導出部502は、コスト算出部501により算出されたコスト値Cの最小値に対応するシフト量dを、コスト値Cの算出の対象となった加工済基準画像Iaの画素についての視差値dpとして導出する。
また、導出部502は、導出した視差値dpに基づいて、加工済基準画像Iaの各画素の輝度値を、その画素に対応する視差値dpで表した画像である視差画像を生成し、認識処理部5に出力する。なお、本実施形態では、導出部502は視差画像を出力する構成としたが、これに限らず、視差値dpのみ、或いは視差値dpを画像上の位置と対応付けたものを出力する構成としてもよい。
図18に示すコスト算出部501及び導出部502は、それぞれ図10に示すFPGA31によって実現される。なお、コスト算出部501及び導出部502の一部又は全部は、ハードウェア回路であるFPGA31ではなく、ROM33に記憶されているプログラムがCPU32によって実行されることによって実現されるものとしてもよい。
また、図18に示す視差値演算処理部500のコスト算出部501及び導出部502は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図18で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図18の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
図11に戻り、認識処理部5は、視差値導出部3から出力された視差画像に基づいて、撮像部10a、10bから物体Eまでの距離を測定する等の各種認識処理を行い、認識処理の結果を示す情報である認識情報を、車両制御装置6に出力する。
なお、図11に示す視差値導出部3の画像取得部100、変換部200、パターン検出部300a、300b、加工処理部400a、400b及び視差値演算処理部500は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図11に示す視差値導出部3において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図11に示す視差値導出部3において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。また、視差値導出部3から視差値dp、或いは視差値dpを画像上の位置と対応付けたものが出力される構成の場合、認識処理部5は、これらの情報を用いて上記した各種認識処理を行うものとする。
(視差値導出部のブロックマッチング処理)
以下、視差値導出部3の動作について説明する。図19は、視差値導出部3のブロックマッチング処理の動作の一例を示すフローチャートである。図19を参照しながら、物体認識装置1の視差値導出部3のブロックマッチング処理の動作の流れについて説明する。
<ステップS1−1>
視差値導出部3の画像取得部100は、右のカメラ(撮像部10a)により前方の被写体を撮像して、それぞれアナログの画像信号を生成し、その画像信号に基づく画像である輝度画像を得る。これによって、後段の画像処理の対象となる画像信号が得られることになる。そして、ステップS2−1へ移行する。
<ステップS1−2>
視差値導出部3の画像取得部100は、左のカメラ(撮像部10b)により前方の被写体を撮像して、それぞれアナログの画像信号を生成し、その画像信号に基づく画像である輝度画像を得る。これによって、後段の画像処理の対象となる画像信号が得られることになる。そして、ステップS2−2へ移行する。
<ステップS2−1>
視差値導出部3の変換部200は、撮像部10bにより撮像されて得られたアナログの画像信号に対して、ノイズの除去、歪み補正等を行い、デジタル形式の画像データに変換する。このように、デジタル形式の画像データに変換することによって、その画像データに基づく画像に対して画素ごとの画像処理が可能となる。そして、ステップS3−1へ移行する。
<ステップS2−2>
視差値導出部3の変換部200は、撮像部10aにより撮像されて得られたアナログの画像信号に対して、ノイズの除去、歪み補正等を行い、デジタル形式の画像データに変換する。このように、デジタル形式の画像データに変換することによって、その画像データに基づく画像に対して画素ごとの画像処理が可能となる。そして、ステップS3−2へ移行する。
<ステップS3−1>
視差値導出部3の変換部200は、ステップS2−1において変換したデジタル形式の画像データに基づく画像をブロックマッチング処理における基準画像Iaとして出力する。これによって、ブロックマッチング処理において視差値を求めるための基準となる画像を得る。そして、ステップS4−1へ移行する。
<ステップS3−2>
視差値導出部3の変換部200は、ステップS2−2において変換したデジタル形式の画像データに基づく画像をブロックマッチング処理における比較画像Ibとして出力する。これによって、ブロックマッチング処理において視差値を求めるための比較対象となる画像を得る。そして、ステップS4−2へ移行する。
<ステップS4−1>
視差値導出部3のパターン検出部300aは、ステップS3−1で得られた基準画像Iaから繰り返しパターン領域を検出する。これによって、パターン検出部300aは、基準画像Iaからミスマッチングの原因となる領域を特定する。そして、ステップS5−1へ移行する。
<ステップS4−2>
視差値導出部3のパターン検出部300bは、ステップS3−2で得られた比較画像Ibから繰り返しパターン領域を検出する。これによって、パターン検出部300bは、比較画像Ibからミスマッチングの原因となる領域を特定する。そして、ステップS5−2へ移行する。
<ステップS5−1>
視差値導出部3の加工処理部400aは、ステップS4−1で検出された繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値を、当該画素の画素位置に応じて変更する。これによって、繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値は、その画素位置に応じた変更量によって変更される。そして、ステップS6へ移行する。
<ステップS5−2>
視差値導出部3の加工処理部400bは、ステップS4−2で検出された繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値を、当該画素の画素位置に応じて変更する。これによって、繰り返しパターン領域を構成する画素の輝度値は、その画素位置に応じた変更量によって変更される。そして、ステップS6へ移行する。
<ステップS6>
視差値導出部3の視差値演算処理部500のコスト算出部501は、ブロックマッチング処理により、加工済基準画像Iaの基準領域pbと、加工済比較画像Ibの候補領域qbとの非類似度をコスト値Cとして算出する。そして、ステップS7へ進む。
<ステップS7>
視差値導出部3の視差値演算処理部500の導出部502は、コスト算出部501により算出されたコスト値Cの最小値に対応するシフト量dを、コスト値Cの算出の対象となった加工済基準画像Iaの画素についての視差値dpとして導出する。そして、視差値導出部3の視差値演算処理部500の導出部502は、導出した視差値dpに基づいて、加工済基準画像Iaの各画素の輝度値を、その画素に対応する視差値dpで表した画像である視差画像を生成する。導出部502は、生成した視差画像を、認識処理部5に出力する。
以上のように、本実施形態によれば、視差値導出部3の加工処理部400a、400bは、基準画像Ia(第1画像)及び比較画像Ib(第2画像)から検出された繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値(輝度値)を、当該画素の画素位置に応じて定まる変更量に基づき変更する。そして、視差値導出部3の視差値演算処理部500は、輝度値が変更された加工済基準画像Iaと加工済比較画像Ibからコスト値及び視差値を導出し、当該視差値に基づいて視差画像を生成する。これにより、基準画像Ia及び比較画像Ibの画像中に繰り返しパターンが存在する場合であっても、コスト値Cの最小値を特定することができるため、適切な視差値を求めることができる。また、適切な視差値を用いて視差画像を生成することができるため、「誤踏み」を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、車両70としての自動車に搭載される物体認識装置1について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、他の車両の一例としてバイク、自転車、車椅子又は農業用の耕運機等の車両に搭載されるものとしてもよい。また、移動体の一例としての車両だけでなく、ロボット等の移動体であってもよい。
さらに、ロボットは、移動体だけでなく、FA(Factory Automation)において固定設置される工業用ロボット等の装置であってもよい。また、固定設置される装置としては、ロボットだけでなく、防犯用の監視カメラ等であってもよい。
また、上記実施形態では、ステレオマッチング処理として、ブロックマッチング処理を例として説明したが、これに限定されるものではなく、SGM(Semi−Global Matching)法を用いた処理であってもよい。
なお、上記実施形態において、物体認識装置1のパターン検出部300a、300b、加工処理部400a、400b、及び視差値演算処理部500の少なくとも何れかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
また、上述の実施形態に係る物体認識装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の物体認識装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の物体認識装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
また、上述の実施形態の物体認識装置1で実行されるプログラムは、上述した各機能部の何れかを含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU32がROM33からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(RAM34等)上にロードされて生成される。
1 物体認識装置
2 本体部
3 視差値導出部
4 通信線
5 認識処理部
6 車両制御装置
7 ステアリングホイール
8 ブレーキペダル
10a、10b 撮像部
11a、11b 撮像レンズ
12a、12b 絞り
13a、13b 画像センサ
20a、20b 信号変換部
21a、21b CDS
22a、22b AGC
23a、23b ADC
24a、24b フレームメモリ
30 画像処理部
31 FPGA
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 I/F
39 バスライン
51 FPGA
52 CPU
53 ROM
54 RAM
55 I/F
58 CANI/F
59 バスライン
60 機器制御システム
70 車両
100 画像取得部
200 変換部
300a、300b パターン検出部
400a、400b 加工処理部
500 視差値演算処理部
501 コスト算出部
502 導出部
特許第5409237号公報 特許第4856611号公報

Claims (11)

  1. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    を備え
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を増加させる視差値導出装置。
  2. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を減少させる視差値導出装置。
  3. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端から他端に向かって、直前の画素の画素値を次の画素の画素値に順次加算する視差値導出装置。
  4. 前記変更手段は、前記変更により画素値が飽和した場合、当該画素値の変更に係る演算子を反対の意味の演算子に切り替える請求項1〜3の何れか一項に記載の視差値導出装置。
  5. 前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域の前記エピポーラ線方向の横幅と、当該繰り返しパターン領域内の各画素の画素値とに基づいて、変更方法を決定する請求項1〜3の何れか一項に記載の視差値導出装置。
  6. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更ステップと、
    前記変更ステップで変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更ステップで変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域との一致度を算出する算出ステップと、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出ステップと、
    を有し、
    前記変更ステップでは、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を増加させる視差値導出方法。
  7. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更ステップと、
    前記変更ステップで変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更ステップで変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域との一致度を算出する算出ステップと、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出ステップと、
    を有し、
    前記変更ステップでは、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を減少させる視差値導出方法。
  8. 第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出ステップと、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更ステップと、
    前記変更ステップで変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更ステップで変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域との一致度を算出する算出ステップと、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出ステップと、
    を有し、
    前記変更ステップでは、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端から他端に向かって、直前の画素の画素値を次の画素の画素値に順次加算する視差値導出方法。
  9. コンピュータを、
    第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    して機能させ
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を増加させるプログラム。
  10. コンピュータを、
    第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    して機能させ、
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端を基点とし、当該基点からの離間距離に応じて画素値の変更量を減少させるプログラム。
  11. コンピュータを、
    第1撮像手段が被写体を撮像することで得られた第1画像と、前記第1撮像手段とは異なる位置に設置された第2撮像手段が前記被写体を撮像することで得られた第2画像とを取得する取得手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像から、同様の模様が繰り返し表れる繰り返しパターン領域をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像の前記繰り返しパターン領域を構成する画素の画素値を、前記第1画像と前記第2画像とのエピポーラ線方向の画素位置に応じて変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された前記第1画像の基準領域と、前記変更手段で変更された前記第2画像において前記基準領域に対応する領域の候補となる複数の候補領域それぞれとの一致度を算出する算出手段と、
    前記一致度に基づいて、前記基準領域と前記候補領域との視差値を導出する導出手段と、
    して機能させ、
    前記変更手段は、前記繰り返しパターン領域において、前記エピポーラ線方向の一端から他端に向かって、直前の画素の画素値を次の画素の画素値に順次加算するプログラム。
JP2016002927A 2016-01-08 2016-01-08 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム Expired - Fee Related JP6701738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002927A JP6701738B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002927A JP6701738B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017123122A JP2017123122A (ja) 2017-07-13
JP6701738B2 true JP6701738B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=59305935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002927A Expired - Fee Related JP6701738B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6701738B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017123122A (ja) 2017-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6565188B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値導出方法、およびプログラム
JP6795027B2 (ja) 情報処理装置、物体認識装置、機器制御システム、移動体、画像処理方法およびプログラム
JP6417886B2 (ja) 視差値導出装置、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラム
JP6614247B2 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6561512B2 (ja) 視差値導出装置、移動体、ロボット、視差値導出方法、視差値生産方法及びプログラム
JP6597795B2 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6589313B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値導出方法、およびプログラム
JP6597792B2 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6516012B2 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6337504B2 (ja) 画像処理装置、移動体、ロボット、機器制御方法およびプログラム
JP2017151535A (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6572696B2 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6543935B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値導出方法、およびプログラム
JP6455164B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値導出方法、およびプログラム
JPWO2017099199A1 (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6561511B2 (ja) 視差値導出装置、移動体、ロボット、視差値生産導出方法、視差値の生産方法及びプログラム
JP6519138B2 (ja) 視差値導出装置、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラム
JP6701905B2 (ja) 検出装置、視差値導出装置、物体認識装置、機器制御システム、およびプログラム
JP2017167970A (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、画像処理方法およびプログラム
JP6701738B2 (ja) 視差値導出装置、視差値導出方法及びプログラム
JP6515547B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値生産方法、及びプログラム
JP2019160251A (ja) 画像処理装置、物体認識装置、機器制御システム、移動体、画像処理方法およびプログラム
JP2019028311A (ja) 視差情報生成装置および視差情報生成方法、撮像装置、移動装置、プログラム
JP6459482B2 (ja) 視差値導出装置、機器制御システム、移動体、ロボット、視差値導出方法、およびプログラム
JP6442911B2 (ja) 視差値導出装置、移動体、ロボット、視差値導出方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200420

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6701738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees