JP6699591B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エンジン制御中にエンジン制御装置がリセットされてもエンジン制御を早く開始する技術に関する。
車載のエンジン制御装置の起動時に、盗難防止装置であるイモビライザーを含むエンジン制御装置以外の他の装置による照合結果または診断結果に基づいて、エンジン制御装置によるエンジン制御を許可するか禁止するかを判定することが知られている。
しかし、エンジン制御を実行中にエンジン制御装置のCPUがリセットされてCPUが起動する場合、他の装置による照合結果または診断結果に基づいてCPUによるエンジン制御が許可されるまで、CPUがエンジン制御を開始できないという課題がある。
この課題を解決するため、下記の特許文献1には、エンジンのスタートスイッチがオフになりエンジンが停止しても電力が供給されるバックアップRAMに、エンジン制御中のエンジン回転数または車速を定期的に記憶する技術が記載されている。
バックアップRAMに記憶されているデータは、スタートスイッチがオフからオンになるとき、ならびにエンジン制御中に異常が発生した等の原因でCPUがリセットされて起動するときに初期化されない。
特許文献1に記載の技術によると、CPUがリセットされて起動するときに、バックアップRAMに記憶されているエンジン回転数または車速に基づいて車両が走行中であると判定されると、CPUによるエンジン制御が許可される。
特開2009−175330号公報
特許文献1に記載の技術のように、バックアップRAMを搭載すると、スタートスイッチがオフになってもバックアップRAMに電力が供給される。その結果、エンジンの停止中にバックアップRAMのために電力が消費されるという課題がある。
また、バックアップRAMの容量は電力の供給が遮断されると記憶データが消失するRAMに比べて通常少ないので、車両が走行中であることを示すエンジン回転数または車速等の情報をバックアップRAMに記憶することは避けたい。
本開示の一態様は、エンジン制御を許可するか禁止するかを示す制御可否情報をエンジンが停止されると電力供給が遮断される揮発性メモリに記憶し、エンジン制御を実行中にエンジン制御装置がリセットされても早くエンジン制御を開始する技術を提供できることが望ましい。
本開示の一態様における車載のエンジン制御装置(10)は、制御部(12、S410)と、揮発性メモリ(18)と、メモリ管理部(12、S402、S404、S416、S430〜S436)と、を備えている。
揮発性メモリは、第1の記憶領域(100)と第2の記憶領域(110)とを有し、制御部によるエンジン制御を許可するか禁止するかを示す制御可否情報(112)が第2の記憶領域に記憶され、エンジンのスタートスイッチ(2)によりエンジンの停止が指令されると電力供給が遮断される。
メモリ管理部は、スタートスイッチによりエンジンの始動が指令される場合の制御部の第1の起動時と、エンジン制御中に制御部がリセットされる場合の制御部の第2の起動時との両方で第1の記憶領域を初期化し、第1の起動時に第2の記憶領域を初期化してエンジン制御を禁止する値に制御可否情報を設定し、第2の起動時に第2の記憶領域を初期化せず制御可否情報を変更しないように構成されている。
この構成によれば、制御部がリセットされる場合の制御部の第2の起動時に第2の記憶領域を初期化せず制御可否情報を変更しないので、制御部がリセットされて起動するときに揮発性メモリに記憶されている制御可否情報は制御部がリセットされる前の値である。制御部がリセットされる前は、エンジン制御装置によりエンジン制御が実行されており、制御可否情報はエンジン制御を許可する値になっている。
これにより、エンジンが停止されると電力供給が遮断される揮発性メモリに制御可否情報を記憶しても、制御部がリセットされて起動するときに制御可否情報はエンジン制御を許可する値になっている。したがって、制御部がリセットされて起動するときにエンジン制御を早く開始できる。
さらに、エンジン停止中に電力が供給される揮発性メモリを設置する必要がないので、エンジン停止中の電力消費を低減できる。
また、エンジン停止中に電力が供給される揮発性メモリが設置されていたとしても制御可否情報の記憶用には使用しないので、エンジン停止中に電力が供給される揮発性メモリを他の情報の記憶用に使用できる。
尚、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態のエンジン制御装置を示すブロック図。 RAMの記憶領域を示す説明図。 エンジン制御処理を示すフローチャート。 イモビライザーとの照合処理を示すフローチャート。 CPU起動時の初期化処理を示すフローチャート。 CPUの実行状態に応じた制御禁止フラグの値の変化を示すタイムチャート。
以下、本開示の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.構成]
図1に示すECU10は車両に搭載され、エンジン制御を実行する。ECUはElectronic Control Unitの略である。ECU10が実行するエンジン制御は、例えば、エンジンのトルク制御である。エンジンとして、内燃機関、または内燃機関と電動モータとの併用、または電動モータのいずれが使用されてもよい。
ECU10は、エンジンのスタートスイッチ2がオンになりエンジンの始動が指令されると起動してエンジン制御を実行する。ECU10は、スタートスイッチ2がオフになりエンジンの停止が指令されるとエンジン制御を停止する。
ECU10は、起動時に盗難防止装置であるイモビライザー4と通信し、イモビライザー4側での照合が成功してイモビライザー4からエンジン制御を許可されると、エンジン制御を実行する。
ECU10は、ハードウェア構成として、CPU12とROM14とバックアップRAM16と通常のRAM18とフラッシュメモリ20とバス22等を備えるマイクロコンピュータを搭載している。ROM14とバックアップRAM16とRAM18とフラッシュメモリ20とは、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリである。ECU10は、一つのマイコンを搭載してもよいし、複数のマイコンを搭載してもよい。
ECU10の各種機能は、CPU12が非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。このプログラムをCPU12が実行することで、プログラムに対応する方法が実行される。
ECU10の各種機能を実現する手法は、ソフトウェアに限るものではなく、その一部または全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いてもよい。
ROM14には、書き換えの不要なプログラムおよびデータ等が記憶されている。バックアップRAM16には、スタートスイッチ2がオフになりメインリレーが遮断されても電力が供給される。したがって、バックアップRAM16は揮発性メモリであるが、バックアップRAM16には、スタートスイッチ2がオフになりメインリレーが遮断されても保存したいデータが記憶される。
RAM18は、スタートスイッチ2がオフになりメインリレーが遮断されると電力の供給が遮断される揮発性メモリである。RAM18には、CPU12がエンジン制御を実行中に一時的に記憶しておきたいデータが記憶される。
書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ20には、書き換えられる可能性があり、バッテリが交換されるなど、バッテリからの電力供給が遮断されても保存したいプログラムと、エンジン制御の学習値、診断情報等のデータとが記憶される。
図2に示すように、RAM18の記憶領域は、ノーマルRAM100の記憶領域とプロテクトRAM110の記憶領域とに分けられている。ノーマルRAM100には、CPU12がエンジン制御を実行中に一時的に保存するデータが記憶される。プロテクトRAM110には、制御禁止フラグ112とチェックサム114とチェックコード116、118とその他のデータとが記憶される。
制御禁止フラグ112は、オフであればCPU12によるエンジン制御を許可し、オンであればCPU12によるエンジン制御を禁止することを示している。制御禁止フラグ112は、プロテクトRAM110の初期化によりオンに設定される。つまり、プロテクトRAM110が初期化されると、CPU12によるエンジン制御は禁止される。
制御禁止フラグ112によりエンジン制御が禁止されると、例えばCPU12は、駆動源として内燃機関を備える場合はインジェクタの噴射量を0に設定するか、駆動源として電動モータを備える場合は電動モータへの電力供給を遮断する。
チェックサム114は、プロテクトRAM110のデータをサムチェックするためのデータである。チェックサム114は、プロテクトRAM110が初期化される場合に更新される。
チェックサム114は、プロテクトRAM110のすべての記憶領域をチェックサム114の設定対象として1個設定されてもよいし、全てではなく一部の記憶領域を設定対象として1個設定されてもよい。また、チェックサム114は、チェックサム114の設定対象となるプロテクトRAM110の記憶領域を複数のブロックに分割し、ブロック毎に設定されてもよい。
プロテクトRAM110が初期化される場合、チェックコード116にはROM14に記憶されているプログラムのチェックコード120と同じコードが設定され、チェックコード118にはフラッシュメモリ20に記憶されているプログラムのチェックコード122と同じコードが設定される。
ノーマルRAM100は、スタートスイッチ2がオンになりエンジンが始動される場合のCPU12の起動時と、エンジン制御中にCPU12がリセットされる場合のCPU12の起動時との両方で初期化される。
以下、スタートスイッチ2がオンになりエンジンが始動される場合のCPU12の起動時を第2の起動時とも言い、エンジン制御中にCPU12がリセットされる場合のCPU12の起動時を第2の起動時とも言う。
プロテクトRAM110が初期化されるのは、スタートスイッチ2がオフになるとき、ならびに第1の起動時と第2の起動時とにおいて、プロテクトRAM110にECCエラーが発生するか、チェックサム114が不一致であるか、チェックコード116とチェックコード120とが不一致であるか、チェックコード118とチェックコード122とが不一致であるかの場合である。
スタートスイッチ2がオンになって起動する第1の起動時においてプロテクトRAM110のデータは不定であるから、チェックサム114が不一致であるか、チェックコード116とチェックコード120とが不一致であるか、チェックコード118とチェックコード122とが不一致であるかのいずれかが発生する。したがって、第1の起動時において、プロテクトRAM110は通常初期化される。
CPU12がリセットされて起動する第2の起動においてプロテクトRAM110には、CPU12がリセットされる前のデータが記憶されているので、プロテクトRAM110は、通常第2の起動時には初期化されない。
しかし、例えば、フラッシュメモリ20のプログラムとチェックコード122とが書き換えられた状態でプロテクトRAM110のチェックコード118が更新されず、CPU12がリセットされることがある。この場合、第2の起動時において、プロテクトRAM110のチェックコード118とフラッシュメモリ20のチェックコード122とは不一致なので、プロテクトRAM110は初期化される。
[2.処理]
(1)エンジン制御処理
図3のフローチャートに基づいて、ECU10が実行するエンジン制御処理を説明する。図3のフローチャートは、前述した第1の起動時と第2の起動時とに実行される。
S400においてCPU12は、ECU10のセットアップを実行する。CPU12は、セットアップとして、例えば、ノーマルRAM100へのデータ書き込みチェック、ノーマルRAM100からのデータ読みだしチェック、各種制御レジスタの値の設定、他の装置との通信の設定等を実行する。
S402においてCPU12は、ノーマルRAM100を0クリアして初期化する。S404においてCPU12は、プロテクトRAM110にECCエラーが発生するか、チェックサム114が一致するか、チェックコード116とチェックコード120とが一致するか、チェックコード118とチェックコード122とが一致するかのデータチェックを行う。データチェックの結果が異常であれば、プロテクトRAM110は初期化され、制御禁止フラグはオンに設定される。S404の処理の詳細は後述される。
S406においてCPU12は、不揮発性メモリであるROM14とフラッシュメモリ20とに対し、サムチェック等によりデータチェックを実行する。
S406の処理の終了後、S408〜S414の処理と、図4に示す照合処理とが実行される。図4に示す照合処理は後述される。
S408においてCPU12は、制御禁止フラグ112がオンか否かを判定する。S408の判定がNoであり、制御禁止フラグ112がオフの場合、エンジン制御は許可されているので、S410においてCPU12はエンジン制御を実行する。
制御禁止フラグ112の値は、第1の起動時には不定である。後述するように、制御禁止フラグ112の値は、第1の起動後にイモビライザー4とCPU12とによる照合の結果が正常な場合オフに設定される。制御禁止フラグ112の値は、図6に示すように、エンジン制御の実行中にCPU12がリセットされても初期化されずオフのままであるから、第2の起動時にはオフに設定されている。
S408の判定がYesであり、制御禁止フラグ112がオンの場合、エンジン制御は禁止されているので、S412においてCPU12はエンジン制御を実行しない。S408〜S412の処理は、スタートスイッチ2がオフになり、S414の判定がYesになるまで実行される。
S414の判定がYesであり、エンジン制御の実行中にスタートスイッチ2がオフになりプロテクトRAM110への電力供給が遮断されると、次にスタートスイッチ2がオンになりプロテクトRAM110に電力が供給されるときに、プロテクトRAM110の値は不定である。
したがって、制御禁止フラグ112がオンにされずにオフのままであると、スタートスイッチ2がオンになる第1の起動時において、制御禁止フラグ112がオフになっている可能性がある。さらに、第1の起動時にS404において前述したプロテクトRAM110のデータチェックを行っても、チェック結果が正常になり、制御禁止フラグ112がオンに設定されない可能性がある。
スタートスイッチ2がオンになりCPU12が起動するときに、制御禁止フラグ112がオフになっていると、後述するイモビライザー4との照合処理の結果が異常であっても、CPU12によるエンジン制御が許可される。
そこで、S414の判定がYesであり、スタートスイッチ2がオフになると、S416においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化し、制御禁止フラグ112をオンにする。これにより、スタートスイッチ2がオンになりCPU12が起動するときに、制御禁止フラグ112がオフになっている可能性を低減できる。
さらに、S416においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化するときに、プロテクトRAM110のチェックサムを算出し、チェックサム114を更新する。さらに、S416においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化するときに、プロテクトRAM110のチェックコード116にROM14に記憶されているプログラムのチェックコード120を設定し、プロテクトRAM110のチェックコード118にフラッシュメモリ20に記憶されているプログラムのチェックコード122を設定する。
S416においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化するときに、制御禁止フラグ112とチェックサム114とチェックコード116、118と以外のプロテクトRAM110に記憶される他のデータを適宜適切な値に設定する。
S418においてCPU12は、メインリレーをオフしてバッテリからECU10への電力供給を遮断する前に、ECU10が実行したエンジン制御の学習値、故障診断情報等をフラッシュメモリ20に記憶する。
(2)照合処理
図4のフローチャートを実行するタスクは、S406の処理の終了後に起動される。
S420においてCPU12は、イモビライザー4と通信により照合処理を実行する。S422においてCPU12は、イモビライザー4との通信による照合処理の結果が正常であるか否かを判定する。S422の判定がNoであり、照合結果が正常ではなく異常の場合、CPU12は本処理を終了する。この場合、制御禁止フラグは変更されない。
S422の判定がYesであり、照合結果が正常であれば、S424においてCPU12は、制御禁止フラグをオフにする。これにより、エンジン制御が許可される。
(3)プロテクトRAMのデータチェック処理
図5のフローチャートは、図3のS404で実行される。
S430においてCPU12は、プロテクトRAM110に記憶されているチェックコード116とROM14に記憶されているチェックコード120とが一致するか否か、ならびにプロテクトRAM110に記憶されているチェックコード118とフラッシュメモリ20に記憶されているチェックコード122とが一致するか否かを判定する。チェックコードが一致しない理由として以下の(1)、(2)が考えられる。
(1)スタートスイッチ2がオフになりプロテクトRAM110への電力供給が遮断されたためにプロテクトRAM110のデータが消失した。
(2)エンジン制御の実行中にフラッシュメモリ20のプログラムとチェックコード122とが書き換えられ、書き換えられたプログラムに対応するプロテクトRAM110のチェックコード118が更新されていない。
また、S432においてCPU12は、プロテクトRAM110のデータのリード時にECCエラーが発生しているか否かを判定する。ECCエラーが発生する理由として、以下の(1)、(2)が考えられる。
(1)スタートスイッチ2がオフになりプロテクトRAM110への電力供給が遮断されたためにプロテクトRAM110のデータが消失した。
(2)プロテクトRAM110のビットデータが反転した。
さらに、S434においてCPU12は、プロテクトRAM110に記憶されているチェックサム114がプロテクトRAM110に記憶されているデータから生成したチェックサムと一致するか否かを判定する。チェックサム114が一致しない理由として、スタートスイッチ2がオフになりプロテクトRAM110への電力供給が遮断されたためにプロテクトRAM110のデータが消失したことが考えられる。
S430またはS432またはS434の判定がNoになると、S436においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化する。具体的には、CPU12は、制御禁止フラグ112をオンにし、プロテクトRAM110のデータからチェックサムを算出して予め設定されたプロテクトRAM110のチェックサム114に書き込み、ROM14とフラッシュメモリ20とにそれぞれ記憶されているチェックコード120、122をプロテクトRAM110のチェックコード116、118に書き込む。
S436においてCPU12は、プロテクトRAM110を初期化するときに、制御禁止フラグ112とチェックサム114とチェックコード116、118と以外のプロテクトRAM110に記憶される他のデータを適宜適切な値に設定する。
ここで、スタートスイッチ2がオンになると、CPU12とイモビライザー4との間で照合処理が行われる前に、図5のプロテクトRAMのチェック処理が実行される。すると、S430またはS432またはS434の判定はNoになるので、図6に示すように、制御禁止フラグはオンに設定される。
そして、CPU12とイモビライザー4との間で照合処理が行われ、照合結果が正常であれば、図6に示すように制御禁止フラグはオフに設定される。これにより、CPU12によるエンジン制御は許可される。
図6に示すように、エンジン制御の実行中にCPU12がリセットされても、プロテクトRAM110は初期化されないので、制御禁止フラグ112はオフのままである。チェックサム114にはプロテクトRAM110のデータから算出された正しい値が設定されている。チェックコード118には、フラッシュメモリ20に記憶されているプログラムが書き換えられていない限り、正しい値が設定さている。
したがって、エンジン制御の実行中にCPU12がリセットされても、図5のデータチェック処理において、S430とS432とS434とにおける判定はYesになり、制御禁止フラグ112はオフのままである。
これにより、CPU12がリセットされた後の第2の起動時に、CPU12とイモビライザー4との照合処理により制御禁止フラグ112がオフに設定されるのを待つことなく、図3のS408の判定はYesになる。したがって、第2の起動において、CPU12は早くエンジン制御を開始できる。
[3.効果]
以上説明した上記実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1)CPU12がエンジン制御を実行中にCPU12がリセットされても、プロテクトRAM110は初期化されず、第2の起動時に制御禁止フラグ112とチェックサム114とチェックコード116、118とはCPU12がリセットされる前の値に保持されている。
これにより、例えば車両が走行しておりCPU12によるエンジン制御が実行中にCPU12がリセットされても、第2の起動時にCPU12とイモビライザー4との照合処理の結果が正常になるまで待機することなく、CPUI2は早くエンジン制御を開始できる。
(2)本実施形態のようにバックアップRAM16が搭載されている構成でも、制御禁止フラグ112をバックアップRAM16に記憶せず、プロテクトRAM110に記憶するので、バックアップRAM16を他の情報を記憶するために使用できる。
(3)スタートスイッチ2がオフになると、CPU12は、プロテクトRAM110を初期化し、制御禁止フラグ112をオンにしてから電力供給の遮断処理を実行する。これにより、スタートスイッチ2がオンになりCPU12が起動するときに、制御禁止フラグ112の値を極力オンに保持できる。その結果、スタートスイッチ2がオンになってからCPU12とイモビライザー4との照合処理が正常にならないと、エンジン制御は禁止される。
(4)第1の起動時と第2の起動時とのいずれの起動時にも、ECCチェックとチェックサム114とによりプロテクトRAM110のデータの正当性がチェックされるので、プロテクトRAM110のデータが誤った値の場合、プロテクトRAM110を初期化できる。
(5)第1の起動時と第2の起動時とのいずれの起動時にも、ROM14に記憶されているチェックコード120とプロテクトRAM110に記憶されているチェックコード116とが一致しているか否か、ならびにフラッシュメモリ20に記憶されているチェックコード122とプロテクトRAM110に記憶されているチェックコード118とが一致しているか否かが判定される。
これにより、例えばエンジン制御中にフラッシュメモリ20に記憶されているプログラムとチェックコード122が書き換えられ、プロテクトRAM110に記憶されているチェックコード118が更新されない場合、チェックコード118が更新されていないことを検出できる。チェックコード118が更新されていない場合には、プロテクトRAM110が初期化されてチェックコード118が更新されるので、フラッシュメモリ20とプロテクトRAM110とに記憶されているチェックコードの整合性を確保できる。
また、フラッシュメモリ20に記憶されているプログラムとして、イモビライザー4との照合処理を実行するプログラムが書き換えられる場合、プロテクトRAM110に記憶されているチェックコード118が更新されていない場合には、CPU12の起動時に制御禁止フラグ112がオンに設定される。これにより、イモビライザー4と照合処理を実行するECU10のプログラムが正常に作動せず照合結果が正常にならない場合、エンジン制御を禁止できる。
以上説明した上記実施形態において、ECU10がエンジン制御装置に対応し、CPU12が制御部とメモリ管理部と照合部とに対応し、RAM18が不揮発性メモリに対応し、ノーマルRAM100が第1の記憶領域に対応し、プロテクトRAM110が第2の記憶領域に対応し、制御禁止フラグ112が制御可否情報に対応する。
また、S402、S404、S416、S430〜S436がメモリ管理部の処理に対応し、S410が制御部の処理に対応し、S420〜S424が照合部の処理に対応する。
[4.他の実施形態]
(1)スタートスイッチ2がオフになっても、CPU12はプロテクトRAM110を初期化しなくてもよい。これは、スタートスイッチ2がオフになりプロテクトRAM110に電力が供給されないとプロテクトRAM110のデータが消失し、スタートスイッチ2がオンになるときに、図5に示すプロテクトRAM110のデータチェック処理により、プロテクトRAM110が通常初期化されるからである。
(2)プロテクトRAM110に制御禁止フラグ112を記憶するので、ECU10はバックアップRAM16を搭載しない構成であってもよい。バックアップRAM16を搭載しないことにより、スタートスイッチ2がオフになっている間、バックアップRAM16に電力を供給する必要がないので、バッテリの電力消費を低減できる。
(3)イモビライザー4に限らず、ECU10の起動時に、他の車載の電子制御装置による起動時の診断処理がすべて正常でエンジン制御を開始できると判断してから、CPU12は制御禁止フラグをオフにしてもよい。
(4)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(5)上述したECU10の他、当該ECU10を構成要素とするエンジン制御システム、当該ECU10としてコンピュータを機能させるためのエンジン制御プログラム、このエンジン制御プログラムを記録した記録媒体、エンジン制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
2:スタートスイッチ、4:イモビライザー、10:ECU(エンジン制御装置)、12:CPU(制御部、メモリ管理部、照合部)、18:RAM(揮発性メモリ)、100:ノーマルRAM(第1の記憶領域)110:プロテクトRAM(第2の記憶領域)、112:制御禁止フラグ(制御可否情報)

Claims (5)

  1. 車載のエンジン制御装置(10)であって、
    エンジン制御を実行する制御部(12、S410)と、
    第1の記憶領域(100)と第2の記憶領域(110)とを有し、前記制御部による前記エンジン制御を許可するか禁止するかを示す制御可否情報(112)が前記第2の記憶領域に記憶され、前記エンジンのスタートスイッチ(2)により前記エンジンの停止が指令されると電力供給が遮断されるように構成された揮発性メモリ(18)と、
    前記スタートスイッチにより前記エンジンの始動が指令される場合の前記制御部の第1の起動時と、前記エンジン制御の実行中に前記制御部がリセットされる場合の前記制御部の第2の起動時との両方で第1の記憶領域を初期化し、前記第1の起動時に前記第2の記憶領域を初期化して前記エンジン制御を禁止する値に前記制御可否情報を設定し、前記第2の起動時に前記第2の記憶領域を初期化せず前記制御可否情報を変更しないように構成されたメモリ管理部(12、S402、S404、S416、S430〜S436)と、
    を備えるエンジン制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン制御装置であって、
    前記第1の起動時と前記第2の起動時とにおいて、イモビライザー(4)との間で照合処理を実行し、照合結果が正常であれば前記制御可否情報を前記エンジン制御を許可する値に設定するように構成された照合部(12、S420〜S424)をさらに備える、
    エンジン制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のエンジン制御装置であって、
    前記メモリ管理部は、前記第2の起動時に、前記第2の記憶領域に対するデータチェックを実行し、データチェックの結果が異常であれば、前記第2の記憶領域を初期化して前記エンジン制御を禁止する値に前記制御可否情報を設定するように構成されている、
    エンジン制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置であって、
    前記メモリ管理部は、前記スタートスイッチにより前記エンジンの停止が指令されると、前記第2の記憶領域を初期化して前記エンジン制御を禁止する値に前記制御可否情報を設定するように構成されている、
    エンジン制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のエンジン制御装置であって、
    前記メモリ管理部は、前記第1の起動時と前記第2の起動時とにおいて、前記第2の記憶領域に記憶されているチェックコード(116、118)と、プログラムのチェックコード(120、122)とが不一致であれば、前記第2の記憶領域を初期化して前記エンジン制御を禁止する値に前記制御可否情報を設定するように構成されている、
    エンジン制御装置。
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