JP6698411B2 - 移動式水素ステーションの配置計画作成方法、配置計画情報提供方法、及び、配置管理方法 - Google Patents

移動式水素ステーションの配置計画作成方法、配置計画情報提供方法、及び、配置管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池自動車(FCV)などの車両の水素燃料タンクに水素を充填するための移動式水素ステーションの配置計画を作成する方法と、作成された配置計画を含む情報をFCVなどの車両のユーザ(以下、単に「ユーザ」と称する)に提供する方法と、移動式水素ステーションの配置を管理する方法とに関する。
特許文献1は、FCV用の水素供給システムが、複数の定置式水素ステーションと、移動式の水素充填車(移動式水素ステーション)によりバックアップされた複数の水素充填所とを含むことを開示している。特許文献1において、水素充填所は、近くに定置式水素ステーションがない場合の補完的なものとして位置付けられている(特許文献1の段落番号0014参照)。また、特許文献1において、水素充填所には、通常、水素充填車が待機していないので、ユーザは、希望の水素充填所を選択した上で、当該水素充填所に向かうに先立って当該水素充填所に水素充填の予約を行うことで、当該水素充填所に水素充填車が配車される(特許文献1の段落番号0028参照)。
特許文献2は移動式水素ステーションを開示している。
特開2006−173068号公報 特開2005−024061号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、移動式水素ステーションの配置が複数のユーザからのランダムな予約によって決まるので、移動式水素ステーションを効率的に運用することが難しかった。
本発明は、このような実状に鑑み、ユーザの動向を考慮しつつ、移動式水素ステーションの配置を最適化することを目的とする。
そのため本発明の第1態様において、移動式水素ステーションの配置計画作成方法は、複数のエリアを含む地域内における移動式水素ステーションの配置計画を作成する処理をコンピュータが実行する方法である。この方法は、前記地域内の既設の給油所における来客数の時系列データと、前記給油所における販売量の時系列データと、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データと、前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つをデータベースに格納し、前記時系列データに基づいて、各エリアの水素需要予想量を所定時間ごとに算出する第1のステップと、前記所定時間ごとにおける各エリアの水素需要予想量に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する第2のステップと、を含む。
本発明の第2態様において、移動式水素ステーションの配置計画作成方法は、複数のエリアを含む地域内における移動式水素ステーションの配置計画を作成する処理をコンピュータが実行する方法である。この方法は、前記地域内の既設の給油所における来客数の時系列データと、前記給油所における販売量の時系列データと、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データと、前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つをデータベースに格納し、前記時系列データに基づいて、各エリアの集客予想量を所定時間ごとに算出する第1のステップと、前記所定時間ごとにおける各エリアの集客予想量に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する第2のステップと、を含む。
本発明の第3態様において、移動式水素ステーションの配置計画情報提供方法は、前述の第1態様又は第2態様における移動式水素ステーションの配置計画作成方法により作成された配置計画を含む情報をWEBページ上に掲載すること、及び/又は、情報通信端末に送信すること、を含む処理をコンピュータが実行する
本発明の第4態様において、移動式水素ステーションの配置管理方法は、前述の第1態様又は第2態様における移動式水素ステーションの配置計画作成方法により作成された配置計画を含む情報及び前記移動式水素ステーションの位置情報を画面表示装置に表示することを含む処理をコンピュータが実行する
本発明の第1態様によれば、所定時間における各エリアの水素需要予想量を算出し、この算出結果に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する。これにより、水素の需要が高くなり得るエリアをカバーするように移動式水素ステーションの配置を最適化した移動式水素ステーションの配置計画を作成することができるので、その配置計画に沿って移動式水素ステーションを効率良く運用することができる。
本発明の第2態様によれば、所定時間における各エリアの集客予想量を算出し、この算出結果に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する。これにより、多い集客が予想されて水素の需要が高くなり得るエリアをカバーするように移動式水素ステーションの配置を最適化した移動式水素ステーションの配置計画を作成することができるので、その配置計画に沿って移動式水素ステーションを効率良く運用することができる。
本発明の第3態様によれば、移動式水素ステーションの配置計画を含む情報をWEBページ上に掲載するか、又は、情報通信端末に送信する。これにより、ユーザは、移動式水素ステーションの配置計画を把握することができるので、ドライブ時の燃料補充の計画を容易に立てることができる。
本発明の第4態様によれば、移動式水素ステーションの配置計画に従って移動式水素ステーションが配置されているか否かを監視する。これにより、移動式水素ステーションの効率的な配置が実現されているか否かを把握することができる。
本発明の第1実施形態における水素ステーションの集中管理システムの概略構成を示す図 同上実施形態における店舗装置の概略構成を示す図 同上実施形態における定置式水素ステーションの概略構成を示す図 同上実施形態における複数のエリアを含む地域を示す図 同上実施形態における移動式水素ステーションの配置計画作成フローを示すフローチャート 同上実施形態における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャート 同上実施形態における平日午前の各エリアの水素供給優先度を示す図 同上実施形態における平日午後の各エリアの水素供給優先度を示す図 同上実施形態における平日の移動式水素ステーションの配置計画表を示す図 同上実施形態における休日午前の各エリアの水素供給優先度を示す図 同上実施形態における休日午後の各エリアの水素供給優先度を示す図 同上実施形態における休日の移動式水素ステーションの配置計画表を示す図 同上実施形態の変形例における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャート 本発明の第2実施形態における移動式水素ステーションの配置計画作成フローを示すフローチャート 同上実施形態における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャート 同上実施形態の変形例における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャート 本発明の第3実施形態における水素ステーションの集中管理システムの概略構成を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における水素ステーションの集中管理システムの概略構成を示す。図2(A)は定置式水素ステーション(固定式水素ステーション)に設けられる店舗装置の概略構成を示す。図2(B)は移動式水素ステーションに設けられる店舗装置の概略構成を示す。
集中管理システム1は、複数の水素ステーション2(例えば、後述する定置式水素ステーション21、及び、移動式水素ステーション22)を有して消費者などに対して水素の供給を行う事業者が複数の水素ステーション2を集中的に管理するためのものである。
集中管理システム1は、各水素ステーション2にそれぞれ設けられた店舗装置3(例えば、後述する店舗装置31,32)と、各店舗装置3に通信ネットワーク11を介して接続された管理サーバ5と、管理サーバ5に通信ネットワーク12を介して接続された情報提供サーバ6と、管理サーバ5に通信ネットワーク13を介して接続された画面表示装置7と、管理サーバ5に通信ネットワーク14を介して接続された印刷装置8とを有する。
情報提供サーバ6は、通信ネットワーク15を介して、複数(図1では3つ)のユーザ端末9に接続されている。ここで、ユーザ端末9とは、ユーザが所有する情報通信端末であり、例えば、FCVなどの車両に搭載されたカーナビゲーションシステムを構成するものであるか、または、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレットPC、PDA、スマートフォンを含む携帯電話などであり得る。ユーザ端末9は、ユーザに関連付けられた情報通信端末であり得る。
ここで、図1には4つの水素ステーション2が示されているが、水素ステーション2の個数はこれに限らない。また、図1には3つのユーザ端末9が示されているが、ユーザ端末9の個数はこれに限らない。また、以下の説明において、店舗装置3のうち、定置式水素ステーション21に設けられるものを店舗装置31とする一方、移動式水素ステーションに設けられるものを店舗装置32とする。
図1に示す4つの水素ステーション2のうちの2つは定置式水素ステーション21である。定置式水素ステーション21は、水素出荷センター60で製造・出荷された水素が輸送用車両によって配送されるオフサイト型の水素ステーションである。尚、図1には2つの定置式水素ステーション21が示されているが、定置式水素ステーション21の個数はこれに限らない。
図3は定置式水素ステーション21の概略構成を示している。
図3に示すように、定置式水素ステーション21は、荷卸し容器24からの水素を昇圧する圧縮機25と、圧縮機25で昇圧された水素を貯蔵可能な蓄圧器ユニット26と、蓄圧器ユニット26に貯蔵された水素を、FCVなどの車両27に搭載された水素燃料タンク28に充填するディスペンサー29とを備えている。
荷卸し容器24は、例えば、図示しない複数の高圧水素容器により構成されており、これら高圧水素容器は、各々が、例えば45MPaの水素を貯蔵し得る。荷卸し容器24には、トラクタやトラックなどの輸送用車両によって搬送される水素輸送用容器(図示せず)から、水素が充填され得る。この充填時には、水素輸送用容器からの水素が、定置式水素ステーション21に備えられた圧縮機(図示せず)によって昇圧されて、この昇圧された水素が荷卸し容器24に供給されてもよい。ここで、前述の水素輸送用容器には、水素トレーラー、水素カードル、水素タンクなどが含まれる。尚、本実施形態では、圧縮機25が荷卸し容器24からの水素を昇圧して蓄圧器ユニット26に貯蔵するが、これに代えて、前述の水素輸送用容器からの水素を昇圧して蓄圧器ユニット26に貯蔵してもよい。
蓄圧器ユニット26は、例えば、図示しない複数の高圧水素容器(蓄圧器)により構成されており、これら高圧水素容器は、各々が、例えば82MPaの水素を貯蔵し得る。
図1及び図2に戻り、定置式水素ステーション21の店舗装置31は、水素在庫量測定装置33と、店舗サーバ34と、情報入力装置35とを有する。水素在庫量測定装置33と店舗サーバ34とは、図示しない信号線を介して接続されている。情報入力装置35と店舗サーバ34とは、図示しない信号線を介して接続されている。
定置式水素ステーション21の店舗装置31において、水素在庫量測定装置33は、荷卸し容器24の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度を測定するセンサ群37と、蓄圧器ユニット26の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度を測定するセンサ群38と、センサ群37,38に接続された制御装置39とにより構成されている。制御装置39は、センサ群37,38を介して、所定の時間ごとに(例えば1時間ごとに)、荷卸し容器24の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度と、蓄圧器ユニット26の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度とを測定し、この測定データに基づいて、定置式水素ステーション21の荷卸し容器24及び蓄圧器ユニット26に貯蔵されている水素の在庫量(換言すれば、水素の残量)を算出する。また、制御装置39は、この水素在庫量の算出値に、当該測定の日時データを付加して、第1の水素在庫情報を生成する。更に、制御装置39は、この生成した第1の水素在庫情報を、店舗サーバ34に送信する。すなわち、定置式水素ステーション21の水素在庫量測定装置33は、荷卸し容器24及び蓄圧器ユニット26に貯蔵されている水素の在庫量を測定し、当該水素在庫量のデータに測定日時データを併せて第1の水素在庫情報として店舗サーバ34に送信する。
定置式水素ステーション21の店舗装置31において、情報入力装置35には、例えば各水素ステーション21にいる作業員により、各水素ステーション21の稼動情報が入力される。情報入力装置35は、この入力された稼動情報を、店舗サーバ34に送信する。ここで、定置式水素ステーション21の情報入力装置35に入力される稼動情報としては、定置式水素ステーション21の営業開始時刻及び営業終了時刻、ユーザが利用可能な時間帯、定置式水素ステーション21における機器トラブルの有無、機器トラブルがある場合にはトラブルがある機器の復旧予定時刻、定期自主検査の実施予定期間など、定置式水素ステーション21の稼動状態に関する各種情報が含まれる。
また、定置式水素ステーション21の情報入力装置35には、例えば各水素ステーション21にいる作業員により、各水素ステーション21における水素補充予定日時(換言すれば、水素入荷予定日時)と、当該水素補充予定日時に補充される予定の水素量とが入力される。ここで、水素補充予定日時とは、例えば、前述の水素輸送用容器から荷卸し容器24に水素が補充される予定の日時である。情報入力装置35は、入力された水素補充予定日時のデータと、当該水素補充予定日時に補充される予定の水素量のデータとを併せて第2の水素在庫情報を生成し、この第2の水素在庫情報を店舗サーバ34に送信する。
また、定置式水素ステーション21の情報入力装置35には、例えば各水素ステーション21にいる作業員により、各水素ステーション21内の駐車スペースの混雑状況が入力され得る。この駐車スペースの混雑状況に関する情報については、前述の稼動情報に含まれて、店舗サーバ34に送信され得る。
また、定置式水素ステーション21の情報入力装置35には、例えば各水素ステーション21にいる作業員により、所定の時間ごと(例えば1時間ごと)の各水素ステーション21の来客数と販売量とが入力され得る。この入力データについても、店舗サーバ34に送信され得る。すなわち、定置式水素ステーション21における来客数の時系列データと販売量の時系列データとが店舗サーバ34に送信され得る。ここで、定置式水素ステーション21の来客数は、定置式水素ステーション21に来店したユーザの人数であってもよく、又は、車両27の台数であってもよい。また、定置式水素ステーション21の販売量は、定置式水素ステーション21にて販売した水素の重量であり得る。
定置式水素ステーション21の店舗装置31において、店舗サーバ34は、制御装置40及び送信装置41を有する。制御装置40は店舗サーバ34における各種処理を実行する機能を有し、また、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備える。制御装置40では、水素在庫量測定装置33及び情報入力装置35から受信した各種情報を、RAMで一時記憶することができる。送信装置41は、制御装置40に記憶された各種情報や、水素在庫量測定装置33及び情報入力装置35から受信した各種情報を通信ネットワーク11に送信することができる。
図1に示す4つの水素ステーション2のうち、別の2つの水素ステーションは移動式水素ステーション22である。移動式水素ステーション22は、例えば、図示しないトラックと、その荷台に搭載された、前述の圧縮機25、蓄圧器ユニット26、及びディスペンサー29とにより構成され得る。移動式水素ステーション22は道路を走行可能である。移動式水素ステーション22の蓄圧器ユニット26には、水素出荷センター60で製造されて圧縮機25で昇圧された水素が貯蔵され得る。尚、図1には2つの移動式水素ステーション22が示されているが、移動式水素ステーション22の個数はこれに限らない。
移動式水素ステーション22の店舗装置32は、前述の定置式水素ステーション21の店舗装置31の各構成要素に加えて、位置情報取得装置36を有する。位置情報取得装置36と店舗サーバ34とは、図示しない信号線を介して接続されている。
移動式水素ステーション22の店舗装置32において、水素在庫量測定装置33は、蓄圧器ユニット26の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度を測定するセンサ群38と、センサ群38に接続された制御装置39とにより構成されている。制御装置39は、センサ群38を介して、所定の時間ごとに(例えば1時間ごとに)、蓄圧器ユニット26の各高圧水素容器内の水素の圧力及び温度を測定し、この測定データに基づいて、移動式水素ステーション22の蓄圧器ユニット26に貯蔵されている水素の在庫量(換言すれば、水素の残量)を算出する。また、制御装置39は、この水素在庫量の算出値に、当該測定の日時データを付加して、第1の水素在庫情報を生成する。更に、制御装置39は、この生成した第1の水素在庫情報を、店舗サーバ34に送信する。すなわち、移動式水素ステーション22の水素在庫量測定装置33は、蓄圧器ユニット26に貯蔵されている水素の在庫量を測定し、当該水素在庫量のデータに測定日時データを併せて第1の水素在庫情報として店舗サーバ34に送信する。
移動式水素ステーション22の店舗装置32において、情報入力装置35には、例えば各水素ステーション22にいる作業員により、各水素ステーション22の稼動情報が入力される。情報入力装置35は、この入力された稼動情報を、店舗サーバ34に送信する。ここで、移動式水素ステーション22の情報入力装置35に入力される稼動情報としては、移動式水素ステーション22の営業開始時刻及び営業終了時刻、ユーザが利用可能な時間帯、移動式水素ステーション22における機器トラブルの有無、機器トラブルがある場合にはトラブルがある機器の復旧予定時刻、定期自主検査の実施予定期間など、移動式水素ステーション22の稼動状態に関する各種情報が含まれる。
また、移動式水素ステーション22の情報入力装置35には、例えば各水素ステーション22にいる作業員により、各水素ステーション22用の駐車スペースの混雑状況が入力され得る。この駐車スペースの混雑状況に関する情報については、前述の稼動情報に含まれて、店舗サーバ34に送信され得る。
また、移動式水素ステーション22の情報入力装置35には、例えば各水素ステーション22にいる作業員により、所定の時間ごと(例えば1時間ごと)の各水素ステーション22の来客数と販売量とが入力され得る。この入力データについても、店舗サーバ34に送信され得る。すなわち、移動式水素ステーション22における来客数の時系列データと販売量の時系列データとが店舗サーバ34に送信され得る。ここで、移動式水素ステーション22の来客数は、移動式水素ステーション22に来店したユーザの人数であってもよく、又は、車両27の台数であってもよい。また、移動式水素ステーション22の販売量は、移動式水素ステーション22にて販売した水素の重量であり得る。
移動式水素ステーション22の店舗装置32において、位置情報取得装置36は、例えば、GPS受信機(図示せず)を備える。GPS受信機は、複数のGPS衛星から発信される電波を受けてGPS受信機自身の現在位置を推定する機能を有する。この電波には、各衛星の軌道情報と原子時計の正確な時間情報とが含まれている。GPS受信機は、複数のGPS衛星から電波を受信することにより、GPS受信機自身の現在位置と原子時計の時刻とを得ることができる。なお、GPS受信機を含むGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)については周知であるので、その詳細な説明を省略する。
位置情報取得装置36は、取得した移動式水素ステーション22の位置測定日時のデータと、当該位置測定日時における移動式水素ステーション22の位置のデータとを併せて位置情報を生成し、この位置情報を店舗サーバ34に送信する。ここで、移動式水素ステーション22の位置のデータは、少なくとも、移動式水素ステーション22の位置の緯度及び経度のデータを含む。
移動式水素ステーション22の店舗装置32において、店舗サーバ34は、制御装置40及び送信装置41を有する。制御装置40は店舗サーバ34における各種処理を実行する機能を有し、また、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備える。制御装置40では、水素在庫量測定装置33、情報入力装置35及び位置情報取得装置36から受信した各種情報を、RAMで一時記憶することができる。送信装置41は、制御装置40に記憶された各種情報や、水素在庫量測定装置33、情報入力装置35及び位置情報取得装置36から受信した各種情報を通信ネットワーク11に送信することができる。
管理サーバ5は、送受信装置51と制御装置52とデータベース53とを備える。送受信装置51は、店舗装置31,32からの各種情報を通信ネットワーク11を介して受信する。制御装置52は、管理サーバ5における各種処理を実行する機能を有し、また、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備える。
制御装置52は、その一部が、配置計画作成部54として機能する。配置計画作成部54は、店舗装置31,32から送信された各種情報をデータベース53に格納する。また、配置計画作成部54は、既設の複数の給油所70から送信された各種情報を通信ネットワーク11を介して受信してデータベース53に格納する。配置計画作成部54は、データベース53に格納された情報に基づいて移動式水素ステーション22の配置計画を作成する。配置計画作成部54にて実現される、移動式水素ステーション22の配置計画の作成方法の詳細については、図4〜図12を用いて後述する。
ここで、既設の複数の給油所70から送信される各種情報には、各給油所70の所定の時間ごと(例えば1時間ごと)の来客数と販売量とを含む情報が含まれ得る。すなわち、給油所70における来客数の時系列データと販売量の時系列データとがデータベース53に格納され得る。ここで、給油所70の来客数は、給油所70に来店した顧客の人数であってもよく、又は、来店した車両の台数であってもよい。また、給油所70の販売量は、給油所にて販売したガソリンや軽油などの体積量であり得る。
制御装置52は、その別の一部が、水素在庫予想量算出部55として機能する。水素在庫予想量算出部55は、データベース53に格納された情報(特に、定置式水素ステーション21の店舗装置31から送信された第1の水素在庫情報、及び、第2の水素在庫情報)に基づいて、定置式水素ステーション21の今後の水素在庫量(換言すれば、見込みの水素在庫量)を算出する。
データベース53は、水素在庫予想量算出部55にて算出された定置式水素ステーション21の見込みの水素在庫量を含む情報を格納し得る。また、データベース53は、配置計画作成部54にて作成された移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を格納し得る。
送受信装置51は、管理サーバ5にて作成された移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を、通信ネットワーク12を介して、情報提供サーバ6に送信する。また、送受信装置51は、データベース53に格納された各種情報を、通信ネットワーク13を介して、画面表示装置7に送信する。また、送受信装置51は、印刷装置8からの要求に応じて、データベース53に格納された各種情報を、通信ネットワーク14を介して、印刷装置8に送信する。
情報提供サーバ6は、管理サーバ5から送信された移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を管理してWEBページ上に掲載する。この掲載の手法としては、例えば、ユーザ端末9の画面に表示される地図上に、前記配置計画に沿った移動式水素ステーション22の配置エリア(配置場所)と、配置される時間帯とを表示することが考えられる。
水素出荷センター60は水素の製造及び出荷を行う施設であり、水素製造装置や水素圧縮機などの設備(図示せず)を含んで構成されている。ここで、水素製造装置は、原料(例えばLPG(液化石油ガス))から水素を製造する装置である。
水素出荷センター60には管理サーバ61と画面表示装置62と印刷装置63とが設けられている。管理サーバ61は通信ネットワーク17を介して管理サーバ5に接続されている。画面表示装置62は通信ネットワーク18を介して管理サーバ61に接続されている。印刷装置63は通信ネットワーク19を介して管理サーバ61に接続されている。尚、本実施形態では、通信ネットワーク11〜15及び17〜19を各別の構成としているが、これら通信ネットワークのうちの2つ以上を同一の通信ネットワークとしてもよい。
管理サーバ61は、送受信装置65と制御装置66とデータベース67とを備える。送受信装置65は、管理サーバ5の送受信装置51から送信された各種情報を通信ネットワーク17を介して受信する。制御装置66は、管理サーバ61における各種処理を実行する機能を有し、また、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備える。
データベース67は、管理サーバ5の送受信装置51から送信された各種情報を格納する。この各種情報には、前述のデータベース53に格納された各種情報が含まれ得る。送受信装置65は、データベース67に格納された各種情報を、通信ネットワーク18を介して、画面表示装置62に送信する。また、送受信装置65は、印刷装置63からの要求に応じて、データベース67に格納された各種情報を、通信ネットワーク19を介して、印刷装置63に送信する。
次に、配置計画作成部54にて実現される、移動式水素ステーション22の配置計画の作成方法について、図4〜図12を用いて説明する。
図4は、本実施形態における複数のエリアを含む地域を示す図である。図5は、移動式水素ステーションの配置計画作成フローを示すフローチャートである。図6は、各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャートである。図7は、平日午前の各エリアの水素供給優先度を示す図である。図8は、平日午後の各エリアの水素供給優先度を示す図である。図9は、平日の移動式水素ステーションの配置計画表を示す図である。図10は、休日午前の各エリアの水素供給優先度を示す図である。図11は、休日午後の各エリアの水素供給優先度を示す図である。図12は、休日の移動式水素ステーションの配置計画表を示す図である。ここで、図4、図7、図8、図10、及び図11に示す定置式水素ステーション21−1,21−2は、図1に示す2つの定置式水素ステーション21に対応する。また、図9及び図12に示す移動式水素ステーション22−1,22−2は、図1に示す2つの移動式水素ステーション22に対応する。
本実施形態では、平面視で矩形状の地域100内(図4参照)に移動式水素ステーション22−1,22−2を配置するための配置計画を作成する方法について説明する。
この配置計画作成方法では、まず、図5に示す移動式水素ステーションの配置計画作成フローの処理を実行するに先立って、図4に示すように、地域100を複数(本実施形態では、100個)のエリアα1〜α100(αN:N=1〜100)に分ける。すなわち、地域100は複数のエリアα1〜α100を含む。ここで、本実施形態では、エリアα82に水素出荷センター60が位置している。また、エリアα54,α79には、それぞれ、定置式水素ステーション21−1,21−2が設けられている。すなわち、定置式水素ステーション21−1,21−2は既設のものである。エリアα1〜α100の各々は、例えば、1辺が数km程度の矩形状である。エリアα1〜α50は郊外部(地方部)であり、エリアα51〜α100は都市部である。また、エリアα1〜α100には、それぞれ、複数の給油所(図示せず)が設けられている。これら給油所は、図1に示した給油所70に対応する。
次に、図5に示す移動式水素ステーションの配置計画作成フローの処理を実行する。
図5に示すように、まずは、エリアα1に対応するように、ステップS1にて「N=1」として、ステップS2に進む。ステップS2では、所定時間P(例えば、ある日の午前12時から午後12時までの12時間、又は、ある日の午後12時からその翌日の午前12時までの12時間)におけるエリアαNでの所定時間Q(例えば、1時間)毎の水素需要予想量HDを算出する。ここで、「所定時間P」とは移動式水素ステーションの配置計画の対象となる時間帯を意味する。また、所定時間Pは所定時間Qよりも長い(P>Q)。
前述の水素需要予想量HDについては、以下の項目(ア)〜(ケ)の少なくとも1つに基づいて算出される。
(ア)所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量
(イ)地域100内の既設の給油所70における来客数(人数、車両台数など)の時系列データ
(ウ)地域100内の既設の給油所70における販売量(例えば、販売したガソリンや軽油などの体積量)の時系列データ
(エ)地域100内における既設の給油所70の設置位置(例えば住所)
(オ)地域100内の既設の定置式水素ステーション21−1,21−2における来客数(人数、車両台数など)の時系列データ
(カ)地域100内の既設の定置式水素ステーション21−1,21−2における販売量(例えば、販売した水素の重量)の時系列データ
(キ)地域100内における既設の定置式水素ステーション21−1,21−2の設置位置(例えば住所)
(ク)地域100内で行われる公的イベント及び民間等のイベント
(ケ)地域100内の集客地の管理者などによって公表される、集客地の来客予想人数
また、前述の項目「(ア)所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量」については、前述の項目(イ)〜(ケ)の少なくとも1つに基づいて算出され得る。ここで、「所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量」とは、例えば、所定時間Pにて所定時間Q毎にエリアαNに集まるであろうと予想される人数又は車両27の台数を意味する。
ここで、前述の項目(ア)〜(ケ)の各々に関する情報については、定置式水素ステーション21の店舗装置31、集中管理センター10、水素出荷センター60、及び給油所70に予め設けられた適宜の入力装置から通信ネットワーク11,17などを介してデータベース53に格納可能であり、この格納された情報が、前述の項目(ア)〜(ケ)の各々に関する情報として用いられ得る。
次に、ステップS3では、所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の水素需要予想量HDに基づいて、所定時間PにおけるエリアαNの水素供給優先度を決定する。この水素供給優先度の決定方法について、図6を用いて説明する。
図6に示すエリアαNの水素供給優先度の決定フローでは、まず、ステップS11にて、エリアαNでの所定時間Q毎の水素需要予想量HDが所定値SH1以上であるか否かを判定する。ここで、所定値SH1とは、水素供給優先度が非常に高いか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。また、所定値SH1は、後述する所定値SH2よりも大きい(SH1>SH2)。
ステップS11にてHD≧SH1である場合には水素供給優先度が非常に高いと判定されてステップS12に進む。ステップS12では、エリアαNでの水素需要予想量HDが所定値SH1を上回る時間TEX1が所定値T1以上であるか否かを判定する。ここで、所定値T1とは、水素供給優先度が最も高いか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS12にてTEX1≧T1である場合には水素供給優先度が最も高いと判定されてステップS13に進み、水素供給優先度を「A」とする。一方、ステップS12にてTEX1<T1である場合には水素供給優先度が最も高いわけではないと判定されてステップS14に進み、水素供給優先度を「C」とする。
ステップS11にてHD<SH1である場合には水素供給優先度が非常に高いわけではないと判定されてステップS15に進み、エリアαNでの所定時間Q毎の水素需要予想量HDが所定値SH2以上であるか否かを判定する。ここで、所定値SH2とは、水素供給優先度の高低を判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS15にてHD≧SH2である場合には水素供給優先度が高いと判定されてステップS16に進む。ステップS16では、エリアαNでの水素需要予想量HDが所定値SH2を上回る時間TEX2が所定値T2以上であるか否かを判定する。ここで、所定値T2とは、水素供給優先度の高低を判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS16にてTEX2≧T2である場合には水素供給優先度が高いと判定されてステップS17に進み、水素供給優先度を「B」とする。一方、ステップS16にてTEX2<T2である場合には水素供給優先度が低いと判定されてステップS18に進み、水素供給優先度を「D」とする。
ステップS15にてHD<SH2である場合には水素供給優先度が最も低いと判定されてステップS19に進み、水素供給優先度を「E」とする。以上のようにして、エリアαNの水素供給優先度A〜E(「E」から「A」に向かうほど水素供給優先度が高くなる)を、エリアαNの水素需要予想量HDの時間的傾向(ステップS12及びS16参照)に基づいて決定することができる。
エリアαNの水素供給優先度を決定すると、図5のステップS4からステップS5に進み、「N=2」として、ステップS2に戻る。このようにして、エリアαN(N=2〜100)の各々について、所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の水素需要予想量HDの算出と水素供給優先度A〜Eの決定とを行い(図7、図8、図10、及び図11参照)、その後に、ステップS6に進む。
ステップS6では、所定時間Pにおける、移動式水素ステーション22−1,22−2を配置する地域100内のエリアと、当該エリアに移動式水素ステーション22−1,22−2を配置する時間帯とを決定する(図9及び図12参照)。すなわち、移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画を作成することは、所定時間Pにおける、移動式水素ステーション22−1,22−2を配置する地域100内のエリアと、当該エリアに移動式水素ステーション22−1,22−2を配置する時間帯とを決定することを含む。
この移動式水素ステーション22−1,22−2の配置エリアと配置の時間帯とは、以下の項目(サ)〜(ソ)の少なくとも1つに基づいて決定される。
(サ)エリアα1〜α100の各々での所定時間Pにおける所定時間Q毎の水素需要予想量HD(ステップS2参照)
(シ)所定時間Pにおけるエリアα1〜α100の各々の水素供給優先度A〜E(ステップS3参照)
(ス)所定時間Pにおける地域100内の既設の定置式水素ステーション21−1,21−2における見込みの水素在庫量
(セ)地域100内の既設の定置式水素ステーション21−1,21−2の設置位置(例えば住所)
(ソ)既設の水素出荷センター60の設置位置(例えば住所)
ここで、前述の項目(ス)〜(ソ)の各々に関する情報については、定置式水素ステーション21の店舗装置31、集中管理センター10、水素出荷センター60、及び給油所70に予め設けられた適宜の入力装置から通信ネットワーク11,17などを介してデータベース53に格納可能であり、この格納された情報が、前述の項目(ス)〜(ソ)の各々に関する情報として用いられ得る。
また、前記項目(シ)については、水素供給優先度が高いエリアのほうが、水素供給優先度が低いエリアに比べて、移動式水素ステーション22−1,22−2が優先的に配置され得る。
また、前記項目(ス)に関しては、地域100内の少なくとも1つのエリアに最も近い定置式水素ステーション21(21−1又は21−2)によって前記少なくとも1つのエリアの水素需要予想量HDを賄えるか否かを判定し、賄えると判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーション22−1,22−2を配置しないと決定する一方、賄えないと判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーション22−1,22−2を配置すると決定してもよい。
また、前記項目(ソ)に関しては、水素出荷センター60から出発して各地で水素の供給を行った後に水素出荷センター60に戻ってくる移動式水素ステーション22−1,22−2の走行距離が短くなるように(すなわち、移動式水素ステーション22−1,22−2の移動が効率的になるように)、移動式水素ステーション22−1,22−2の配置エリアと配置の時間帯とを決定してもよい。
以上のようにして、配置計画作成部54にて移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画が作成される。
次に、配置計画作成部54にて作成される移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画の具体例について、図7〜図12に基づいて説明する。ここで、図7〜図9は、平日を対象とした移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画に関するものである。一方、図10〜図12は、休日を対象とした移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画に関するものである。
図7に示すように、平日午前では、水素供給優先度が「A」であるエリアが、都市部内のエリアα51,α54,α58,α79である。ここで、エリアα54,α79については、各エリア内に定置式水素ステーション21−1,21−2が存在するので、移動式水素ステーション22を配置しない。一方、エリアα51,α58については、近くに定置式水素ステーション21−1,21−2が存在しないので、移動式水素ステーション22を配置する。
図8に示すように、平日午後では、水素供給優先度が「A」であるエリアが、都市部内のエリアα54,α58,α64,α79,α96である。ここで、エリアα54,α79については、各エリア内に定置式水素ステーション21−1,21−2が存在するので、移動式水素ステーション22を配置しない。また、エリアα64については、エリアα64に最も近い定置式水素ステーション21−1(エリアα54内)によってエリアα64の水素需要予想量HDが賄えるので、エリアα64に移動式水素ステーション22を配置しない。一方、エリアα58,α96については、近くに定置式水素ステーション21−1,21−2が存在しないので、移動式水素ステーション22を配置する。
図7及び図8に基づく前述の平日午前及び平日午後についての検討結果を勘案して、図9に示す平日の移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画表が作成される。この配置計画表では、移動式水素ステーション22−1は平日午前及び午後の時間帯R1においてエリアα58に配置される。一方、移動式水素ステーション22−2は平日午前の時間帯R2においてエリアα51に配置され、平日午後の時間帯R3においてエリアα96に配置される。
尚、図9に示した平日の移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画表では移動式水素ステーション22−1,22−2を配置するエリアのみを図示したが、実際には、移動式水素ステーション22−1,22−2を配置するエリア内の配置場所(例えば住所)が当該配置計画に含まれ得る。この配置場所は、例えば、基幹道路沿いの給油所や駐車場、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどであり得る。
図10に示すように、休日午前では、水素供給優先度が「A」であるエリアが、都市部内のエリアα54と、郊外部内のエリアα8,α12とである。ここで、エリアα54については、当該エリア内に定置式水素ステーション21−1が存在するので、移動式水素ステーション22を配置しない。一方、エリアα8,α12については、近くに定置式水素ステーション21−1,21−2が存在しないので、移動式水素ステーション22を配置する。ここで、エリアα8,α12内には、行楽地(観光地)、テーマパーク、アウトレットモールを含むショッピングモール、複合商業施設などの集客地が存在し得る。
図11に示すように、休日午後では、水素供給優先度が「A」であるエリアが、郊外部内のエリアα12,α28である。ここで、エリアα12,α28については、近くに定置式水素ステーション21−1,21−2が存在しないので、移動式水素ステーション22を配置する。
図10及び図11に基づく前述の休日午前及び休日午後についての検討結果を勘案して、図12に示す休日の移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画表が作成される。この配置計画表では、移動式水素ステーション22−1は休日午前及び午後の時間帯R4においてエリアα12に配置される。一方、移動式水素ステーション22−2は休日午前の時間帯R5においてエリアα8に配置され、休日午後の時間帯R6においてエリアα28に配置される。
尚、図12に示した休日の移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画表では移動式水素ステーション22−1,22−2を配置するエリアのみを図示したが、実際には、移動式水素ステーション22−1,22−2を配置するエリア内の配置場所(例えば住所)が当該配置計画に含まれ得る。この配置場所は、例えば、基幹道路沿いの給油所や駐車場、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、集客地内又は集客地の近隣の給油所や駐車場などであり得る。
本実施形態では、集中管理センター10のオペレータは、集中管理センター10の画面表示装置7に表示されている移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画を含む情報と移動式水素ステーション22−1,22−2の現在の位置情報とを確認することで、移動式水素ステーション22−1,22−2が配置計画に従って配置されているか否かを監視することができる。また、集中管理センター10のオペレータは、集中管理センター10の画面表示装置7に表示されている移動式水素ステーション22−1,22−2の第1の水素在庫情報を確認することで、移動式水素ステーション22−1,22−2の水素在庫量を監視することもできる。
また、本実施形態では、水素出荷センター60のオペレータは、水素出荷センター60の画面表示装置62に表示されている移動式水素ステーション22−1,22−2の配置計画を含む情報と移動式水素ステーション22−1,22−2の現在の位置情報とを確認することで、移動式水素ステーション22−1,22−2が配置計画に従って配置されているか否かを把握することができる。また、水素出荷センター60のオペレータは、水素出荷センター60の画面表示装置62に表示されている移動式水素ステーション22−1,22−2の第1の水素在庫情報を確認することで、移動式水素ステーション22−1,22−2の水素在庫量を把握することもできる。
また、本実施形態では、平日には、定置式水素ステーション21−1,21−2が近隣にない、都市部の基幹道路沿いの給油所や駐車場などにて移動式水素ステーション22−1,22−2を運用することで、基幹道路沿いに居住している者、又は、基幹道路を使って事業を行っている者が移動式水素ステーション22−1,22−2を利用することができ、定置式水素ステーション21−1,21−2がないエリアでも、不自由なくFCVなどの車両に水素充填を行って当該車両を利用することができる。一方、休日には、平日とは異なり、郊外部で移動式水素ステーション22−1,22−2を運用することで、定置式水素ステーション21−1,21−2がない郊外部への遠出においても、FCVなどの車両を利用し、また出先で水素燃料を充填することができ、ユーザの利便性を確保することができる。
本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置計画作成方法は、複数のエリアα1〜α100を含む地域100内における移動式水素ステーション22の配置計画を作成する方法である。この方法は、所定時間Pにおける各エリアの水素需要予想量HDを算出する第1のステップ(図5のステップS2参照)と、各エリアの水素需要予想量HDに基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する第2のステップ(図5のステップS6、図9、及び図12参照)と、を含む。これにより、水素の需要が高くなり得るエリアをカバーするように移動式水素ステーション22の配置を最適化した移動式水素ステーション22の配置計画を作成することができるので、その配置計画に沿って移動式水素ステーション22を効率良く運用することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、各エリアの水素需要予想量HDの時間的傾向(図6のステップS12及びS16参照)に基づいて決定された各エリアの水素供給優先度A〜E(図7、図8、図10、及び図11参照)に基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する(図5のステップS6、図9、及び図12参照)。これにより、あるエリアの水素需要予想量HDが高い状態が長時間にわたって続く場合には、当該エリアに優先的に移動式水素ステーション22を配置することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、地域100内の既設の定置式水素ステーション21の設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する。これにより、定置式水素ステーション21によってカバーすることが難しいエリアに移動式水素ステーション22を効果的に配置することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、地域100内の既設の定置式水素ステーション21における見込みの水素在庫量に更に基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する。これにより、定置式水素ステーション21の水素在庫量を勘案した効率的な移動式水素ステーション22の配置を実現することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、少なくとも1つのエリアに最も近い定置式水素ステーション21によって前記少なくとも1つのエリアの水素需要予想量HDを賄えるか否かを判定し、賄えると判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーション22を配置しないと決定する一方、賄えないと判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーション22を配置すると決定する。これにより、定置式水素ステーション21の水素供給能力を勘案した効率的な移動式水素ステーション22の配置を実現することができる。
また本実施形態によれば、前記第1のステップは、所定時間Pにおける各エリアの集客予想量を算出すること、及び、所定時間Pにおける各エリアの集客予想量に基づいて、所定時間Pにおける各エリアの水素需要予想量HDを算出すること、を含む。これにより、比較的得られ易い各エリアの集客予想量を用いて、各エリアの水素需要予想量HDを簡易に求めることができる。
また本実施形態によれば、前記第1のステップでは、地域100内の既設の給油所70における来客数の時系列データと、地域100内の既設の給油所70における販売量の時系列データと、地域100内の既設の定置式水素ステーション21における来客数の時系列データと、地域100内の既設の定置式水素ステーション21における販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つの時系列データに基づいて、所定時間Pにおける各エリアの水素需要予想量HDを算出する。これにより、比較的得られ易い給油所70及び/又は定置式水素ステーション21からの前記時系列データを用いて、各エリアの水素需要予想量HDを簡易に求めることができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、既設の水素出荷センター60の設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する。これにより、水素出荷センター60から出発して各地で水素の供給を行った後に水素出荷センター60に戻ってくる移動式水素ステーション22の走行距離が短くなるように(すなわち、移動式水素ステーション22の移動が効率的になるように)、移動式水素ステーション22の配置エリアと配置の時間帯とを決定することができる。
また本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置計画情報提供方法は、前述の移動式水素ステーション22の配置計画作成方法により作成された移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報をWEBページ上に掲載することを含む。これにより、ユーザは、移動式水素ステーション22の配置計画を把握することができるので、ドライブ時の燃料補充の計画を容易に立てることができる。
また本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置管理方法は、前述の移動式水素ステーション22の配置計画作成方法により作成された移動式水素ステーション22の配置計画に従って移動式水素ステーション22が配置されているか否かを監視することを含む。これにより、移動式水素ステーション22の効率的な配置が実現されているか否かを把握することができる。
また本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置管理方法は、移動式水素ステーション22の水素在庫量を監視することを更に含む。これにより、水素出荷センター60の水素製造装置の運転計画を作成する者は、移動式水素ステーション22の水素在庫量を確認して、水素製造装置の運転計画の作成の参考にすることができる。ここで、水素製造装置の運転計画を作成することは、水素製造装置の運転開始時刻を決定すること、運転時間を決定すること、及び、水素製造量(例えば、単位時間あたりの水素の製造量)を決定することを含む。
尚、本実施形態では、所定時間Pの一例として、ある日の午前12時から午後12時までの12時間、又は、ある日の午後12時からその翌日の午前12時までの12時間を挙げて説明したが、所定時間Pはこれに限らない。しかしながら、P>Qの関係を常に満たす必要がある。
また、本実施形態では、所定時間Qの一例として1時間を挙げて説明したが、所定時間Qはこれに限らない。しかしながら、Q<Pの関係を常に満たす必要がある。
また、本実施形態では、図9及び図12に示した移動式水素ステーション22の配置計画表が1日単位で作成されているが、当該配置計画表は1日単位に限らず、数時間単位でもよく、又は、数日単位や1週間単位などであってもよい。
また、前述の移動式水素ステーション22の配置計画作成方法により作成された移動式水素ステーション22の配置計画については、当該配置計画に基づいて移動式水素ステーション22が移動を開始するに先立って、各定置式水素ステーション21の稼動情報や見込みの水素在庫量に基づいて、当該配置計画を修正してもよい。
また、前述の移動式水素ステーション22の配置計画作成方法により作成された移動式水素ステーション22の配置計画については、当該配置計画に基づいて移動式水素ステーション22が移動を開始した後において(すなわち、移動の途中において)、各水素ステーション21,22の稼動情報や水素在庫量に基づいて当該配置計画を修正してもよい。
また、本実施形態において、移動式水素ステーション22の配置計画を作成することは、移動式水素ステーション22の配置エリア(配置場所)と、そこに配置する時間帯とを決定することに加えて、水素出荷センター60の出発時の移動式水素ステーション22の蓄圧器ユニット26における水素の貯蔵量を決定することを含み得る。
また、本実施形態では、図4に示したように、地域100をマトリクス状にエリアα1〜α100に分割しているが、地域100を複数のエリアに分割する手法はこれに限らない。
また、本実施形態では図6を用いて各エリアの水素供給優先度の決定方法を説明したが、この水素供給優先度の決定方法は、図6に示した水素供給優先度の決定フローに限らない。図13は、本実施形態の変形例における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャートである。本変形例では、図13のステップS12、S16、及びS17に示すように、TEX1<T1である場合か、又は、TEX2≧T2である場合に、水素供給優先度を「B」とする。また、図13のステップS15、S16、及びS14に示すように、HD<SH2である場合か、又は、TEX2<T2である場合に、水素供給優先度を「C」とする。本変形例では、エリアαNの水素供給優先度A〜C(「C」から「A」に向かうほど水素供給優先度が高くなる)を、エリアαNの水素需要予想量HDの時間的傾向(ステップS12及びS16参照)に基づいて決定することができる。
図14は本発明の第2実施形態における移動式水素ステーションの配置計画作成フローを示すフローチャートである。図15は、各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャートである。
前述の第1実施形態(特に図5及び図6)と異なる点について説明する。
図14に示す移動式水素ステーションの配置計画作成フローにおいて、ステップS1にて「N=1」とした後にステップS20に進む。ステップS20では、所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量CUを算出する。
前述の集客予想量CUについては、前述の第1実施形態における項目(ア)と同様であり、前述の第1実施形態における項目(イ)〜(ケ)の少なくとも1つに基づいて算出される。
次に、ステップS3では、所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量CUに基づいて、所定時間PにおけるエリアαNの水素供給優先度を決定する。この水素供給優先度の決定方法について、図15を用いて説明する。
図15に示すエリアαNの水素供給優先度の決定フローでは、まず、ステップS21にて、エリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量CUが所定値CSH1以上であるか否かを判定する。ここで、所定値CSH1とは、水素供給優先度が非常に高いか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。また、所定値CSH1は、後述する所定値CSH2よりも大きい(CSH1>CSH2)。
ステップS21にてCU≧CSH1である場合には水素供給優先度が非常に高いと判定されてステップS22に進む。ステップS22では、エリアαNでの集客予想量CUが所定値CSH1を上回る時間CTEX1が所定値CT1以上であるか否かを判定する。ここで、所定値CT1とは、水素供給優先度が最も高いか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS22にてCTEX1≧CT1である場合には水素供給優先度が最も高いと判定されてステップS13に進み、水素供給優先度を「A」とする。一方、ステップS22にてCTEX1<CT1である場合には水素供給優先度が最も高いわけではないと判定されてステップS14に進み、水素供給優先度を「C」とする。
ステップS21にてCU<CSH1である場合には水素供給優先度が非常に高いわけではないと判定されてステップS23に進み、エリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量CUが所定値CSH2以上であるか否かを判定する。ここで、所定値CSH2とは、水素供給優先度の高低を判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS23にてCU≧CSH2である場合には水素供給優先度が高いと判定されてステップS24に進む。ステップS24では、エリアαNでの集客予想量CUが所定値CSH2を上回る時間CTEX2が所定値CT2以上であるか否かを判定する。ここで、所定値CT2とは、水素供給優先度の高低を判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS24にてCTEX2≧CT2である場合には水素供給優先度が高いと判定されてステップS17に進み、水素供給優先度を「B」とする。一方、ステップS24にてCTEX2<CT2である場合には水素供給優先度が低いと判定されてステップS18に進み、水素供給優先度を「D」とする。
ステップS23にてCU<CSH2である場合には水素供給優先度が最も低いと判定されてステップS19に進み、水素供給優先度を「E」とする。以上のようにして、エリアαNの水素供給優先度A〜E(「E」から「A」に向かうほど水素供給優先度が高くなる)を、エリアαNの集客予想量CUの時間的傾向(ステップS22及びS24参照)に基づいて決定することができる。
エリアαNの水素供給優先度を決定すると、図14のステップS4からステップS5に進み、「N=2」として、ステップS20に戻る。このようにして、エリアαN(N=2〜100)の各々について、所定時間PにおけるエリアαNでの所定時間Q毎の集客予想量CUの算出と水素供給優先度A〜Eの決定とを行い、その後に、ステップS6に進む。ステップS6以降は前述の第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
特に本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置計画作成方法は、複数のエリアα1〜α100を含む地域100内における移動式水素ステーション22の配置計画を作成する方法である。この方法は、所定時間Pにおける各エリアの集客予想量CUを算出する第1のステップ(図14のステップS20参照)と、各エリアの集客予想量CUに基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する第2のステップ(図14のステップS6参照)と、を含む。これにより、多い集客が予想されて水素の需要が高くなり得るエリアをカバーするように移動式水素ステーション22の配置を最適化した移動式水素ステーション22の配置計画を作成することができるので、その配置計画に沿って移動式水素ステーション22を効率良く運用することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、各エリアの集客予想量CUの時間的傾向(図15のステップS22及びS24参照)に基づいて決定された各エリアの水素供給優先度A〜Eに基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する(図14のステップS6参照)。これにより、あるエリアの集客予想量CUが高い状態が長時間にわたって続く場合には、当該エリアに優先的に移動式水素ステーション22を配置することができる。
また本実施形態によれば、前記第2のステップでは、地域100内の既設の定置式水素ステーション21の設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーション22を配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーション22を配置する時間帯とを決定する。これにより、定置式水素ステーション21によってカバーすることが難しいエリアに移動式水素ステーション22を効果的に配置することができる。
また本実施形態によれば、前記第1のステップでは、地域100内の既設の給油所70における来客数の時系列データと、地域100内の既設の給油所70における販売量の時系列データと、地域100内の既設の定置式水素ステーション21における来客数の時系列データと、地域100内の既設の定置式水素ステーション21における販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つの時系列データに基づいて、所定時間Pにおける各エリアの集客予想量CUを算出する。これにより、比較的得られ易い給油所70及び/又は定置式水素ステーション21からの前記時系列データを用いて、各エリアの集客予想量CUを簡易に求めることができる。
尚、本実施形態では図15を用いて各エリアの水素供給優先度の決定方法を説明したが、この水素供給優先度の決定方法は、図15に示した水素供給優先度の決定フローに限らない。図16は、本実施形態の変形例における各エリアの水素供給優先度の決定フローを示すフローチャートである。本変形例では、図16のステップS22、S24、及びS17に示すように、CTEX1<CT1である場合か、又は、CTEX2≧CT2である場合に、水素供給優先度を「B」とする。また、図16のステップS23、S24、及びS14に示すように、CU<CSH2である場合か、又は、CTEX2<CT2である場合に、水素供給優先度を「C」とする。本変形例では、エリアαNの水素供給優先度A〜C(「C」から「A」に向かうほど水素供給優先度が高くなる)を、エリアαNの集客予想量CUの時間的傾向(ステップS22及びS24参照)に基づいて決定することができる。
図17は、本発明の第3実施形態における水素ステーションの集中管理システムの概略構成を示す。
前述の第1及び第2実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、情報提供サーバ6が省略されており、管理サーバ5が通信ネットワーク16を介して複数のユーザ端末9に接続されている。尚、本実施形態では、通信ネットワーク11,13,14,16〜19を各別の構成としているが、これら通信ネットワークのうちの2つ以上を同一の通信ネットワークとしてもよい。
本実施形態の第1例では、管理サーバ5で作成される移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を文字情報として、この情報を管理サーバ5の送受信装置51から通信ネットワーク16を介して複数のユーザ端末9に送信する。この送信は例えば電子メールを用いて行われる。本例において、前述のデータベース53には、ユーザごとのメールアドレスが予め登録されており、送受信装置51は、この登録されたメールアドレス宛に、前述の配置計画を含む情報を付加した電子メールを通信ネットワーク16に送信する。このメールは、通信ネットワーク16に接続されたメールサーバ(図示せず)に一時保管される。ユーザは、管理サーバ5からの電子メールを、このメールサーバから通信ネットワーク16を介してユーザ端末9で受信して読むことで、前述の配置計画を含む情報を得ることができる。
本実施形態の第2例では、管理サーバ5で作成される移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を、管理サーバ5の送受信装置51から通信ネットワーク16を介して、ユーザ端末9である前述のカーナビゲーションシステムに送信する。本例では、例えば、カーナビゲーションシステムを構成する車載ディスプレイに表示される地図上に、前記配置計画に沿った移動式水素ステーション22の配置エリア(配置場所)と、配置される時間帯とを表示することが考えられる。
特に本実施形態によれば、移動式水素ステーション22の配置計画情報提供方法は、前述の第1及び第2実施形態における移動式水素ステーション22の配置計画作成方法により作成された移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を情報通信端末(ユーザ端末9)に送信することを含む。これにより、ユーザは、移動式水素ステーション22の配置計画を把握することができるので、ドライブ時の燃料補充の計画を容易に立てることができる。
尚、本実施形態では、移動式水素ステーション22の配置計画を含む情報を、管理サーバ5から通信ネットワーク16を介してユーザ端末9に送信しているが、これに加えて、前述の第1及び第2実施形態と同様に、情報提供サーバ6を用いて、WEBページ上に掲載してもよいことは言うまでもない。
また、前述の第1〜第3実施形態では、通信ネットワーク15,16に接続される情報通信端末の一例として、ユーザが所有するユーザ端末9を挙げて説明したが、情報通信端末はこれに限らない。例えば、情報通信端末は、インターネットカフェなどに設置されているパーソナルコンピュータであってもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、移動式水素ステーション22の店舗装置32が位置情報取得装置36を有しているが、これと同様の位置情報取得装置36を、定置式水素ステーション21の店舗装置31が有してもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、店舗装置31が設けられる定置式水素ステーション21がオフサイト型の水素ステーションであるが、定置式水素ステーション21の構成はこれに限らず、例えば、いわゆるオンサイト型の水素ステーションであってもよい。
また、水素供給事業を行う事業者は、前述の第1〜第3実施形態における集中管理システム1を用いることにより、移動式水素ステーション22の運営を効率的に行うことができる。
また、前述の第1〜第3実施形態では、車両27の一例として、水素燃料タンク及びモータを備えて水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)を挙げて説明したが、車両27はこれに限らない。例えば、車両27は、水素燃料タンク及びエンジン(レシプロエンジンやロータリーエンジンなど)を備えて水素を燃料とする自動車(いわゆる水素自動車)であってもよい。
以上からわかるように、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 集中管理システム
2 水素ステーション
3,31,32 店舗装置
5,61 管理サーバ
6 情報提供サーバ
7,62 画面表示装置
8,63 印刷装置
9 ユーザ端末
10 集中管理センター
11〜19 通信ネットワーク
21 定置式水素ステーション
22 移動式水素ステーション
24 荷卸し容器
25 圧縮機
26 蓄圧器ユニット
27 車両
28 水素燃料タンク
29 ディスペンサー
33 水素在庫量測定装置
34 店舗サーバ
35 情報入力装置
36 位置情報取得装置
37,38 センサ群
39,40,52,66 制御装置
41 送信装置
51,65 送受信装置
53,67 データベース
54 配置計画作成部
55 水素在庫予想量算出部
60 水素出荷センター
70 給油所

Claims (14)

  1. 複数のエリアを含む地域内における移動式水素ステーションの配置計画を作成する処理をコンピュータが実行する方法であって、
    前記地域内の既設の給油所における来客数の時系列データと、前記給油所における販売量の時系列データと、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データと、前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つをデータベースに格納し、前記時系列データに基づいて、各エリアの水素需要予想量を所定時間ごとに算出する第1のステップと、
    前記所定時間ごとにおける各エリアの前記水素需要予想量に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する第2のステップと、
    を含む、移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  2. 前記第2のステップでは、各エリアの前記水素需要予想量の時間的傾向に基づいて決定された各エリアの水素供給優先度に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項1に記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  3. 前記第2のステップでは、前記地域内の既設の定置式水素ステーションの設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項1又は請求項2に記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  4. 前記第2のステップでは、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける見込みの水素在庫量に更に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  5. 前記第2のステップでは、少なくとも1つのエリアに最も近い前記定置式水素ステーションによって前記少なくとも1つのエリアの前記水素需要予想量を賄えるか否かを判定し、賄えると判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーションを配置しないと決定する一方、賄えないと判定した場合には前記少なくとも1つのエリアに移動式水素ステーションを配置すると決定する、請求項4に記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  6. 前記給油所における来客数の時系列データ及び前記給油所における販売量の時系列データは、前記給油所において所定時間ごとに入力されて前記データベースに格納され、前記定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データ及び前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データは、前記定置式水素ステーションにおいて所定時間ごとに入力されて前記データベースに格納される、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  7. 前記第1のステップは、
    前記地域内の既設の給油所における来客数の時系列データと、前記給油所における販売量の時系列データと、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データと、前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つをデータベースに格納し、前記時系列データに基づいて、各エリアの集客予想量を前記所定時間ごとに算出すること、及び、
    前記所定時間ごとにおける各エリアの前記集客予想量に基づいて、前記所定時間ごとにおける各エリアの前記水素需要予想量を算出すること、
    を含む、請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  8. 複数のエリアを含む地域内における移動式水素ステーションの配置計画を作成する処理をコンピュータが実行する方法であって、
    前記地域内の既設の給油所における来客数の時系列データと、前記給油所における販売量の時系列データと、前記地域内の既設の定置式水素ステーションにおける来客数の時系列データと、前記定置式水素ステーションにおける販売量の時系列データとのうちの少なくとも1つをデータベースに格納し、前記時系列データに基づいて、各エリアの集客予想量を所定時間ごとに算出する第1のステップと、
    前記所定時間ごとにおける各エリアの前記集客予想量に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する第2のステップと、
    を含む、移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  9. 前記第2のステップでは、各エリアの前記集客予想量の時間的傾向に基づいて決定された各エリアの水素供給優先度に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項に記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  10. 前記第2のステップでは、前記地域内の既設の定置式水素ステーションの設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項又は請求項に記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  11. 前記第2のステップでは、既設の水素出荷センターの設置位置に更に基づいて、移動式水素ステーションを配置するエリアと、該エリアに移動式水素ステーションを配置する時間帯とを決定する、請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法により作成された前記配置計画を含む情報をWEBページ上に掲載すること、及び/又は、情報通信端末に送信すること、を含む処理をコンピュータが実行する、移動式水素ステーションの配置計画情報提供方法。
  13. 請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載の移動式水素ステーションの配置計画作成方法により作成された前記配置計画を含む情報及び前記移動式水素ステーションの位置情報を画面表示装置に表示することを含む処理をコンピュータが実行する、移動式水素ステーションの配置管理方法。
  14. 前記移動式水素ステーションの水素在庫情報前記画面表示装置に表示することを更に含む、請求項13に記載の移動式水素ステーションの配置管理方法。
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