JP6698226B2 - 検出面に対する物体の接近および/または接触、ならびに圧力を検出するための装置および方法 - Google Patents

検出面に対する物体の接近および/または接触、ならびに圧力を検出するための装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、一方では表面への物体の接近、および/または前記物体の前記表面との接触、および他方では前記物体の前記表面への圧力を検出するための装置に関する。本発明は、そのような装置を利用する方法にも関する。
本発明の分野は、非限定的に、電子装置のための物体の容量検出のためのインターフェースの分野であり、特にロボット工学の分野において、上記装置が隣接する物体を検出することを可能にする。
電子装置は、ますます自律的な方法でそれらの環境と相互作用する。この自律的な相互作用は、ほとんどの場合、特に上記装置がロボットである場合には、それが移動式であるか否かにかかわらず、装置に近接または接触して位置する物体/人物を検出する可能性を必要とする。そのような接近および接触の検出は、接近および/または接触を検出するためのセンサ、特に容量センサを備えた検出面によって行われる。
この相互作用を完成するためには、接近および接触に加えて、装置の検出面上に物体によって及ぼされる圧力、荷重または力を検出することが必要であると思われる。装置の検出面上の圧力を検出するためのセンサが現在存在する。
しかしながら、接近センサおよび接触センサを既に備えている検出面にそのような圧力検出センサを追加することは、費用がかかり、大きくて複雑であることが証明されている。加えて、接近および接触の検出専用のセンサと圧力の検出専用のセンサとを並置すると、相互干渉が生じてこれらのセンサの動作および有効性が低下する。
本発明の目的は、上述の欠点を克服することである。
本発明の他の目的は、一方で接近および/または接触を検出し、他方で検出面上の物体の圧力を検出することを可能にする単一のセンサ装置を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、一方で接近および/または接触を検出し、他方で圧力を検出することを可能にする単一のセンサ装置であって、一方は接近と接触の検出専用、もう一方は圧力検出専用の2つの既存のセンサを並置したものと比較して、かさばらず、コストも低く、複雑でもないセンサ装置を提案することである。
これらの目的のうちの少なくとも1つは、検出面に対する物体の検出装置によって達成され、前記検出装置は、
・少なくとも1つの測定電極と、
・特に前記測定電極に面して配置された、ガード電極と呼ばれる少なくとも1つの電極と、
・前記測定電極の電気容量に関して信号を測定するための測定電子機器と、を備え、
前記測定電極とガード電極とは、前記物体によって前記検出面に及ぼされる荷重によって、局所的に弾性的に変更可能な距離だけ隔てられていることを特徴とするとともに、
・測定電極およびガード電極に、各々接地電位とは異なる
・同一の第1の交流電位、または
・実質的に同一の第1の交流電位、
を印加して、前記測定電極と前記物体との間の、電極−物体間容量と呼ばれる静電容量に関する第1の信号を測定する、
・測定電極とガード電極との間に交流電位差を印加して、前記電極間の電極−ガード容量と呼ばれる静電容量に関する第2の信号を測定する、
ために配置された電極の電気分極のための手段を含むことを特徴とする。
電極−物体間容量は、物体と検出面との接近および/または接触を表す。電極−ガード容量は、前記物体によって前記検出面に及ぼされる圧力、荷重、および/または力を表す。この圧力、荷重または力は、軸方向(検出面に対して垂直)に加えることができ、または接線方向せん断成分を含むことができる。
本発明の実施形態によれば、電極の電気分極手段は、非限定的に、少なくとも1つの電源、少なくとも1つの電気スイッチ、少なくとも1つの電源および/または少なくとも1つの電気スイッチを制御するために配置された少なくとも1つの制御手段、の要素のうちの少なくとも1つを含む。電源を制御するために配置された制御手段は、例えば、電源が信号または電圧を生成するように、および/または生成された信号を修正するために、および/または短絡または受動部品として機能するべく電源を停止するように、この電源を制御することができる。このために、この制御手段は、例えばクロック信号または基準電圧に作用することができる。
非限定的に、これらの電極をこの電位に電気的に接続することによって、あるいは直接、または電子部品および/またはトラックもしくは接続ワイヤおよび/または他のあらゆる電気的結合手段(電場、誘導)を介してこれらの電極をこの電位に、またはこの電位の発生源にさらすことによって、電極に電位を印加することができる。
同様に、本発明の文脈において、電位で電気的に分極している電極は、例えばこれらの電極を電位にさらすこと、または電極に電位を印加することを意味し得る。
「接地電位」とは、電子機器または電子機器の一部に対する基準電位を意味する。接地電位は、アースまたはアース電位にも対応し得る。
電位は、一般性を失うことなく、電位を生成する電源の基準点となり得る電気的基準、または接地電位などの一般的な基準電位に関して定義することができる。
「交流電位」とは、少なくとも1つの周波数成分がゼロ以外の周波数で時間とともに変化する電位を意味する。
したがって、第1の電位は、非限定的に、接地電位に関して定義(または参照)することができる。この場合、第1の電位は、ゼロと見なされる接地電位に対する電位差にも対応し得る。
交流電位差(または交流電位の差)を印加するために、分極手段は、測定電極に第3の電位を、ガード電極に第4の電位をそれぞれ印加するように配置される。これらの第3および第4の電位は、非限定的に、接地電位に関して定義(または参照)することができる。したがって、交流電位差は、これらの第3の電位と第4の電位との間の差、すなわち、測定電極とガード電極との間に印加される差動電位に対応する。
一般に、第1の交流電位および交流電位差を生成するために測定電極およびガード電極に印加される電位は、任意の形状、特に正弦波、正方形、三角形などを有し得る。これらは直接生成することも、パルス幅変調(PWM)手法を使用して生成することもできる。
本発明の文脈において、電極に印加される第1の交流電位は、それらが測定電子機器の出力において使用可能な電極−ガード容量測定値を生成しない場合、実質的に同一であると見なすことができる。同一または実質的に同一の第1の交流電位の例として、以下のものを特に挙げることができる。
・同一の時間形状(正弦波、正方形、三角形など)、同一の変動振幅および同一の位相を有する(言い換えれば同期的に変動する)交流電位。
・少なくとも1つの動作周波数において同一の振幅および位相を有する少なくとも1つのスペクトル成分を含む交流電位。
電極は、各電極について同一または実質的に同一である第1の交流電位と、電極ごとに任意に異なるが、測定電子機器の出力で使用可能な電極−ガード容量測定値を生成しない他の成分を有する他の電位との重ね合わせに対応して、分極させることができ、またはグローバル電位にさらすことができることに留意されたい。
したがって、測定電子機器の実施態様によれば、電極−物体間容量は、同一の第1の交流電位と、直接成分、または測定電子機器の検出のための通過帯域内にない周波数成分などの異なる成分と、あるいは第1の交流電位の波形と直交する波形を有する他の成分でさえも含むグローバル電位を、測定電極およびガード電極にそれぞれ印加することによって測定することができる。
したがって、本発明による装置により、単一の測定電子機器および一組の(少なくとも)2つの電極を用いて、一方では、物体の検出面への接近および/または接触である第1の情報項目に依存する(またはそれを表す)第1の信号を、他方では、検出面上に物体によって加えられた圧力または荷重である第2の情報項目に依存する(またはそれを表す)第2の信号を測定することが可能になる。したがって、一方で接近および接触の、他方で荷重の測定値を別々にかつ明確に得ることができる。
その結果、本発明による装置は、接近および接触を検出するためのものと、圧力を検出するためのものとの2つの専用のセンサを並置する場合と比較して、使用するのが安価で、かさばらず、そして複雑でない。さらに、本発明による装置は、互いに干渉する可能性がある2つの独立したセンサを使用する構成と比較して、より優れた検出性能を有する。
有利には、電極−物体間容量に関する第1の信号および電極−ガード容量に関する第2の信号は、同一の測定点において測定電子機器によって測定することができる。
したがって、本発明による装置の実施は単純化される。
本発明によれば、第1の交流電位と交流電位差とを同時にまたは順番に電極に印加することにより、電極−物体間容量に応じた第1の信号と、電極−ガード容量に応じた第2の信号とを同時に測定することができる。
実施形態によれば、電極の電気分極手段は、以下の基準のうちの少なくとも1つを満たす第1の交流電位および電位差を生成するように構成することができる。
・第1の交流電位および電位差は、それぞれ異なる周波数の少なくとも1つの周波数成分を含む。
・第1の交流電位および電位差は互いに直交する信号を含む。
したがって、異なって符号化され、したがって、たとえ同時に生成され、同じ測定電極上で測定されても区別可能である、電極−物体間容量に応じた第1の電気信号と、電極−ガード容量に応じた第2の電気信号とを生成することができる。
第1の交流電位および電位差が少なくとも1つの周波数成分を用いて異なる周波数で実施される場合、周波数多重を生成するとともに、異なる動作周波数で周波数多重から生じる第1の電気信号および第2の電気信号を別々に復調することができる。
直交信号は、いくつかのサンプルまたは所定の期間にわたる信号のうちの任意の2つのスカラ積が(これらの信号の係数、すなわちこれらの信号自身のスカラ積に関して)ゼロまたはほぼゼロである信号として定義される。さらに、従来の定義は、正規直交基底を備えたベクトル空間におけるスカラ積の使用であり、所定の期間内における信号のサンプルの項毎の積の合計である。
以下に説明するように、同期検波と組み合わされた互いに直交する信号で第1の交流電位および電位差を実行することにより、そこから独立して生じる第1の電気信号および第2の電気信号を、それらの間のクロストーク効果を最小にしながら復調することができる。
異なる周波数の信号は一般に互いに直交していないことに留意されたい。しかしながら、それらが互いの整数倍に対応する周波数を有する場合、それらは互いに直交し得る。
さらに、直交信号は、同じ周波数またはより一般的に同じ形状、同じ振幅を有するが直交位相を有する信号であり得る。
実施形態によれば、本発明による装置は、
・同期復調器
・振幅検出器
・デジタル復調器
のうちの少なくとも1つを利用する少なくとも1つの復調手段を有する測定電子機器を備えることができる。
一般に、同期復調器は、測定信号と搬送波信号との乗算を実行する乗算器およびローパスフィルタによって表すことができる(または含むことができる)。
搬送波信号は、それぞれ、以下のものであるか、またはそれを含むことができる。
・第1の電気信号の復調のための第1の交流電位。
・第1の電気信号の復調のための交流電位差。
同期復調器の利用により、異なる動作周波数で周波数分割多重化信号を復調すること、および/または互いに直交する信号を復調することができる。
振幅検出器(または非同期復調器)は、ダイオード整流器、選択スイッチまたは二次検出器などの整流素子、およびローパスフィルタによって表すことができる(または含むことができる)。振幅検出器(または非同期復調器)により、電流検出器から生じる変調された測定信号の振幅を得ることが可能になる。
振幅検出器の利用により、異なる動作周波数で周波数分割多重化信号を復調することができる。
復調手段はまた、復調の前に配置されたバンドパスフィルタまたはアンチ・エイリアシング・ローパスフィルタを含むことができる。
もちろん、復調手段はデジタルおよび/またはアナログ形式で生成することができる。それらは特に、アナログ−デジタル変換器と、同期復調、振幅検出または他の任意の復調動作をデジタル的に実行するマイクロプロセッサおよび/またはFPGAとを備えることができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、第1の信号を特定するために第1の交流電位を利用する第1の復調手段と、第2の信号を特定するために交流電位差を利用する第2の復調手段とを備えることができる。
この場合、第1の復調手段は、第1の電気信号を復調するための第1の交流電位を搬送波信号として使用することができ、第2の復調手段は、第2の電気信号を復調するための交流電位差を搬送波信号として使用することができる。
第1の交流電位および交流電位差が上述のように注意深く選択されるならば、第1の電気信号および第2の電気信号は同時に並行して復調することができる。
実施形態によれば、電極の電気分極のための手段は、第1の交流電位の振幅とは異なる振幅を有する交流電位差を生成するために配置され得る。
特に、電極の電気分極のための手段は、第1の交流電位の振幅よりも小さい振幅を有する交流電位差を生成するように構成することができる。交流電位差は、例えば、第1の交流電位の振幅の1/2、または1/5、または1/10、または1/100未満の振幅を有することができる。このような振幅差により、電極−ガード容量の値と電極−物体間容量の値との間の差(電極−ガード容量は、電極−物体間容量よりもより高い値、例えば2〜100倍程度高い値を有することができる)を補償するとともに、測定電子機器を用いて良好な条件下で2つの静電容量を検出することができる。補償効果を生じるのは得られた電位の差であるので、第1の交流電位の振幅よりも大きい振幅を有する交流電位差でも同様の結果が得られることに留意されたい。
実施形態によれば、電極の電気分極のための手段は、入力において接地電位を基準とし、第1の交流電位を供給する第1の電源を含むことができる。
言い換えれば、第1の電源はその端子間に第1の交流電位に等しい電位差を生成する。
実施形態によれば、第1の電源は、出力において少なくとも1つのガード電極に電気的に接続することができ、電極の電気分極のための手段は、少なくとも1つの測定電極を第1の交流電位または接地電位のいずれかに電気的に分極することを可能にする第1の電源スイッチも含むことができる。
したがって、第1の電源スイッチの第1の位置では、測定電極およびガード電極に第1の交流電位が印加され、これによって第1の電気信号を測定することが可能になる。
第1の電源スイッチの第2の位置では、測定電極とガード電極との間に、この場合は第1の交流電位に対応し、かつ第2の電気信号を測定することを可能にする交流電位差が印加される。
実施形態によれば、電極の電気分極手段は、その端子間に交流電位差を供給する第2の電源を含むことができ、前記第2の電圧源は、入力において第1の交流電位を参照するとともに、出力が、
・少なくとも1つのガード電極に交流電位差を印加するように、
・少なくとも1つの測定電極に交流電位差を印加するように、
のいずれかの構成に従って配置される。
実施形態によれば、電極の電気分極手段は、以下のスイッチのうちの少なくとも1つを含むことができる。
・少なくとも1つのガード電極および少なくとも1つの測定電極に、接地電位または第1の交流電位(例えば第1の電源から生じる)のいずれかを印加することを可能にするように構成された第1のスイッチ。
・少なくとも1つのガード電極と少なくとも1つの測定電極との間に交流電位差(例えば第2の電源によって生じるものなど)、またはゼロもしくは実質的にゼロの電位差のいずれかを印加することを可能にするように構成された第2のスイッチ。
第1のスイッチおよび第2のスイッチは、例えば電気機械式リレーまたはトランジスタに基づく、あらゆる種類の制御可能な電気スイッチを含むことができる。
第1のスイッチは、接地電位に接続された入力、または第1の電源の出力に接続された入力に選択的に接続することができる出力を含むことができる。
第2のスイッチは、第1の電源の出力もしくは適切であれば第1のスイッチの出力に接続された入力に、または第2の電源の出力に接続された入力に選択的に接続することができる出力を含むことができる。
本発明による装置はまた、以下のために構成された少なくとも1つの計算モジュールを備えることができる。
・第1の信号(および/または速度、経路、動き、ジェスチャなど)の関数として、物体と検出面との間の距離または接触を特定する。および/または
・第2の信号の関数として検出面上に前記物体によって加えられた荷重を特定する。
少なくとも1つの計算モジュールは、計算によって、または以前に確立された参照テーブルとの比較によって、前記距離または接触、それぞれ前記荷重を特定することができる。
少なくとも1つの計算モジュールは、第1の測定された信号もしくは前記信号のデジタル版の関数として、または、測定もしくはデジタル化された前記第1の信号から推定された電極−物体間容量値の関数として、前記距離または接触を直接特定することができる。
少なくとも1つの計算モジュールは、第2の測定された信号もしくはデジタル化された前記信号の関数として、または、測定されたもしくはデジタル化された前記第2の信号から推定された電極−ガード容量値の関数として、前記荷重を直接特定することができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、誘電材料を含むか、または誘電材料で形成され、特に局所的に弾性的に圧縮可能な層によって分離された少なくとも1つの測定電極および少なくとも1つのガード電極を備えることができる。
誘電材料は、例えば、
・油のような誘電性流体、
・ケイ素系ポリマーなどの誘電性ポリマー、または
・ポリエステルまたはシリコーンから作られたフォームのような誘電フォーム、
を含み得る。
当然ながら、誘電材料は、例えば剛性を低減するための構造化材料(ポリマー/空気)などのいくつかの材料を含むか、またはそれらから構成することができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、例えば
・誘電材料の表面上に、例えばスクリーン印刷またはインクジェットプロセスで堆積された導電性インクの堆積物から、
・銅、銀などの金属材料、または炭素または金属酸化物(インジウム錫酸化物すなわちITO、酸化亜鉛すなわちZnO)などの他の導電性材料の層から、真空蒸着法によって堆積、またはエッチング法によってエッチングされて、
・単層または数層の金属などを有するプリント回路基板または同様の、硬質、半硬質または可撓性(誘電性エポキシ、ポリイミド、PETなど)のものから、
・導電性ポリマーで、
・織ったり編んだりした導電性材料(金属など)から作られたワイヤを有する織物または織物の層の形態で、
・漏れのない絶縁材料に組み込まれている液体物質(水など)から、
製造された1つまたは複数の測定電極および/またはガード電極を備えることができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、1つまたは複数の透明な測定電極および/またはガード電極を備えることができる。そのような電極は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような透明誘電性ポリマーの層の上に、例えばインジウム錫酸化物(すなわちITO)のような透明導電性酸化物を堆積させることによって製造することができる。
測定電極およびガード電極のうちの少なくとも1つの接続トラックもまた透明であり得る。
弾性的に圧縮可能な分離層もまた、透明な誘電材料から製造することができる。この目的のために、分離層は、例えば柔軟な透明プラスチックからまたはポリジメチルシロキサン(すなわちPDMS)から製造することができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、布地(例えば織物または編物構造)などの可撓性材料から製造された支持体の上または中または下に配置された少なくとも1つの測定電極を備えることができ、支持体は、少なくとも1つのガード電極の上方でそれから距離を置いて配置されるとともに、荷重が前記支持体に加えられると少なくとも局所的に変形する。
この場合、1つまたは複数の測定電極は、織ったり編んだりした導電性材料(金属など)から作られたワイヤを有する、例えば布地、または布地または布地の層の形態で製造することができる。
実施形態によれば、本発明による装置はいくつかの測定電極を備えることができる。
本発明による装置は、特に検出面の平面内に分布した複数の測定電極を備えることができる。
測定電極は特にアレイ状に配置することができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、以下の構成のうちの少なくとも1つに従って配置された1つまたは複数のガード電極を備えることができる。
・いくつかの、特に全ての測定電極に対向して配置された少なくとも1つのガード電極。
・少なくとも1つの、特にそれぞれの測定電極に対して、前記測定電極に対向して配置されたガード電極。
・少なくとも1つの、特にそれぞれの測定電極に対して、前記測定電極に対向して配置されたいくつかのガード電極。
実施形態によれば、本発明による装置は、1つまたは複数の測定電極の電位と同じ電位に分極された少なくとも1つの第2のガード電極も備えることができる。
装置は、特に例えば以下のように配置された1つまたは複数の第2のガード電極を備えることができる。
・測定電極と同一平面内(例えば接続トラックを保護するため)に。
・ガード電極と同一平面内(およびその周囲)に。
・ガード電極の面に対向し、測定電極とは反対側のガード電極の面に対して。
実施形態によれば、本発明による装置は以下を備えることができる。
・測定電極のアレイ。
・測定電極に対向して配置され、互いに電気的に接続された個々のガード電極。
・同一平面内で、ガード電極の周りに配置された第2のガード電極。
実施形態によれば、本発明による装置は、いくつかの測定電極と、「アクティブ電極」と呼ばれる測定電極を測定電子機器に選択的に接続することを可能にし、他の測定電極をアクティブ電極と同じ電位に分極する電極スイッチとを備えることができる。
電極スイッチは、特に、アクティブ電極として複数または全部の測定電極を順次選択することを可能にすることができる。
したがって、測定電子機器(または測定チャネル)を用いて、いくつかの測定電極を用いた順次測定を実行することが可能になる。
したがって、複数の測定電極を有する本発明による装置は、以下を備えることができる。
・全ての測定電極を順次ポーリングすること(順次測定)を可能にする、単一の測定チャネルおよび電極スイッチを有する測定電子機器。
・それぞれが測定電極の一部をポーリングすること(順次測定および並列測定)を可能にする電極スイッチを有する、いくつかの測定チャネルを利用する1つまたは複数の測定電子機器。
・全ての測定電極を同時にポーリング(並列測定)するための、電極スイッチなしの、測定電極と同数の測定電子機器または測定チャネル。
実施形態によれば、本発明による装置は、交流電位差を複数のガード電極に印加するように配置された第2の電源を有する構成において、「励起された電極(単数または複数)」と呼ばれる1つまたは複数のガード電極を選択的に第2の電源に接続することを可能にするガード電極スイッチであって、アクティブ電極と同じ電位で他のガード電極を分極させるために配置されている前記電極スイッチを備えることもできる。
この実施形態は、特に本発明による装置が測定電極に対向して配置されたいくつかのガード電極を備える場合、測定電極で得られる空間分解能に関して第2の信号(荷重)の測定中における空間分解能を改善することを可能にするという利点を有する。実際、この場合、測定電極が変形可能である場合、測定の空間分解能は、励起された1つまたは複数のガード電極の寸法によって決まる。
実施形態によれば、測定電子機器は、フィードバック容量性成分を含むインピーダンスを有する演算増幅器を利用する回路を含むことができ、1つまたは複数の測定電極は、前記演算増幅器の負入力に接続されている。
したがって、測定電子機器は、例えば、フィードバック容量を有する電荷増幅器を実装することができる。
演算増幅器を実現する回路は、演算増幅器機能を実行することを可能にする、任意の形態、特にアナログまたはデジタルで製造することができる。
演算増幅器は、理想的な無限インピーダンスを有する正の入力と負の入力とを有し、入力に印加される電位差に対応するとともに理想的な無限ゲインで増幅された信号を出力に発生する、当業者にはよく知られた部品モデルであることを思い出されたい。
本発明による装置はまた、電荷を電気信号またはデジタル信号に変換するための回路を実装する回路(スイッチトキャパシタなど)を有する測定電子機器を備えることができる。
実施形態によれば、演算増幅器を実装する回路は、第1の交流電位を基準とする電源によって供給されることができる。
他の実施形態によれば、演算増幅器を実装する回路は、接地を基準とした電源によって供給することができる。
同じ本発明の他の態様によれば、本発明による検出装置を利用して、検出面に関して物体を検出するための方法が提案される。
特に、一般的な定義によれば、本発明による方法は、
・前記検出面に対する物体の接近および/または接触を検出する第1のステップであって、
・測定電極とガード電極とに、各々接地電位とは異なる
・同一の第1の交流電位、または
・実質的に同一の第1の交流電位
を印加することと、
・前記測定電極と前記物体との間の、電極−物体間容量と呼ばれる静電容量に関する第1の信号を測定することと、を含む第1のステップ、および、
・前記検出面上の物体の圧力を検出する第2のステップであって、
・測定電極とガード電極との間に交流電位差を印加することと、
・前記測定電極とガード電極との間の、電極−ガード容量と呼ばれる静電容量に関する第2の信号を測定することと、を含む第2のステップ、
の少なくとも1回繰り返すことを含む。
接近および/または接触の検出は、例えば距離の測定、接近の検出、接触の測定または検出を含み得る。
圧力の検出は、例えば圧力の検出、力の測定、荷重の測定を含み得る。
本発明による方法は、ステップまたは動作に関して、上記の特徴に従って、本発明による装置によって実施される機能を各実施形態/実施例において含むこともできる。
実施態様によれば、そして上記のように、第1のステップおよび第2のステップは、同時にまたは順次に実施することができる。
実施態様によれば、検出装置が複数の測定電極を備える場合、第2の検出ステップは、第1の検出ステップの間に物体が検出(例えば検出面に近接して、または接触して)された検出面の領域内でのみ(逐次的または並列的に)実行され得る。
したがって、第2の検出ステップの間に検出面全体を走査すること、またはこの第2の検出ステップを検出面全体に適用する必要はない。
実施態様によれば、本発明による方法は、
・接近および/または接触を検知することと、
・検出される物体の不在下で、「較正静電容量」と呼ばれる電極−ガード容量を特定するために圧力を検出することと、
を含む較正ステップを含むことができる。
検出される物体が存在しないという条件は、例えば
・測定された電極−物体間容量がゼロであるかまたは全く検出されないことに対応する測定ノイズのレベルである、
・たとえこの検出面の近傍に物体が存在しても、測定された電極−物体間容量が、検出面に接触している物体がないことが確実である所定の閾値未満である(圧力が印加されないために十分である)、
であり得る基準の関数として実現することができる。
次いで、荷重または圧力がない状態、したがって測定電極とガード電極との間の公称距離に対応する電極−ガード較正容量を使用して、圧力または荷重の測定値を較正することができる。破砕または電極間の材料の特性の変動のために、圧力が存在しない場合に経時的に生じ得る距離の変動を特に補償することが可能になる。
実施態様によれば、検出装置が複数の測定電極を含む場合、較正ステップは、検出面の少なくとも1つの領域において(または検出面の複数の領域単位で)局所的に実行することができる。
実施態様によれば、本発明による方法は、電極−ガード較正容量と公称電極−ガード容量または公称電極−ガード容量の範囲との比較を含む機能検証ステップを含むことができる。
公称電極−ガード容量または公称電極−ガード容量の範囲は、装置の正しい機能に対応する、事前に決定された予想静電容量値に対応する。
この検証ステップにより、安全関連のアプリケーションに不可欠な装置の正常な機能をいつでも検証することができる。実際、測定された電極−ガード較正容量が期待値の範囲内にない場合、これは装置が故障していることを意味し、したがって近接または接触している物体を検出しない危険性がある。したがって、特に非常に確実に警報を発することが可能である。
検出される物体は、例えば、手袋を着用しているまたは着用していない手、人体の他の部分、例えばプラスチックまたは金属製のスタイラスペンであり得る。
検出される物体は、道具、壁など、検出装置の環境内の任意の物体でもあり得る。
本発明のさらに別の態様によれば、本発明による検出装置を含む機器のアイテムに対して検出層が提案される。
本発明による装置、特に電極は、検出層に一体化することができる。
機器のアイテムは、特に、例えばロボットの一部またはロボットのような装置または電子機器を含むことができる。
検出層は、電気器具の表面またはケーシング上に配置するか、または一体化することができる。
あるいは、検出層は、前記装置とは独立して、織物トリムなどのトリム要素の形態を有することができる。
検出層は、例えばヒューマノイド形状のロボットの全部または一部を覆うことを可能にする皮膚(または「高感度皮膚」)の形態を有することもできる。この皮膚は、人間の肌に近い外観(色、表面、肌触りなど)を持つようにデザインすることができる。
検出層はまた、例えばロボットの肢または肢の一部の周囲に配置するのに適した、管状の形状であるトリム部品または要素の形態を有することもできる。
機器はまた、ベッド、マットレス、シートまたはシートクッションなどの医療機器のアイテムまたは医療用の機器のアイテムを含むことができる。
この場合、検出層は、特にシートまたはカバーのようなトリム要素の形態で製造することができ、あるいは機器のアイテムの不可分な部分を形成することができる。
この場合、本発明による装置は、身体または人の存在、それらの位置、加えられた荷重(例えば、褥瘡を防ぐために)、運動、その生理学的パラメータ(呼吸、心拍)、水分の存在(尿)などを検出するために、非限定的に使用することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、本発明による検出装置を有する機器のアイテムが提案される。
機器のアイテムは、特に、例えばロボットの一部またはロボットのような装置または電子装置を含むことができる。
機器のアイテムは、ベッド、マットレス、シートまたはシートクッションなどの医療機器のアイテムまたは医療用機器のアイテムを含むこともできる。
検出装置は、特に、測定電極およびガード電極が機器のアイテムの周囲の少なくとも一部に配置されるように配置することができる。
前記機器のアイテムの実施形態によれば、
・測定電極(単数または複数)およびガード電極(単数または複数)を、前記機器の表面またはケーシングの上、中もしくは下に配置することができ、
・測定電極(単数または複数)およびガード電極(単数または複数)を、前記機器のアイテムとは独立してトリム要素に配置し、前記機器のアイテムに取り付けることができ、
・ガード電極(単数または複数)を、前記機器のアイテムの表面またはケーシングの上、中、または下に配置することができるとともに、測定電極(単数または複数)を、前記機器のアイテムとは独立してトリム要素内に配置し、前記機器のアイテム上に取り付けることができる。
他の利点および特徴は、非限定的な実施例の詳細な説明を考察することによって、および添付の図面から明らかになるであろう。
本発明による装置の第1の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。 本発明による装置の第2の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。 本発明による装置の第3の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。 本発明による装置の第4の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。 本発明による装置の第5の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。 本発明による装置において実装することができる電極の異なる構成の概略図である。 本発明による装置において実装することができる電極の異なる構成の概略図である。 本発明による装置において実装することができる電極の異なる構成の概略図である。 複数の測定電極を有する本発明による装置の非限定的な実施形態の例の概略図である。 複数の個別に制御されたガード電極を有する本発明による装置の非限定的な実施形態の例の概略図である。
以下に説明される実施形態は決して限定的なものではないことが十分に理解される。特に、説明される他の特徴とは切り離して、技術的利点を与えるためにまたは本発明を従来技術に対して区別するために十分であれば、後述する特徴の選択のみを含む本発明の変形形態が想定され得る。この選択は、構造的詳細なしで、または技術的利点を与えるためにもしくは先行技術に対して本発明を区別するために十分であれば、構造的詳細の一部のみで、少なくとも1つの、好ましくは機能的な特徴を含む。
特に、技術的観点からそのような組み合わせに異議がない場合、記載された全ての変形形態および全ての実施形態を一緒に組み合わせることができる。
図面において、いくつかの図面に共通の要素は同じ参照番号を保持する。
図1は、本発明による検出装置の第1の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図1に概略的に表されている装置100は、制御対象102によって検出面104に及ぼされる接近、接触および圧力を検出することを目的としている。
この目的のために、装置100は、検出面104と水平にまたは検出面104に対向して配置された測定電極と呼ばれる電極106と、検出面104に対向する測定電極106の表面に沿って、測定電極106に対向するとともにこの測定電極106から離れて配置されたガード電極と呼ばれる電極108とを少なくとも備えている。
図示の実施形態では、検出面104は、制御対象102との短絡を回避するために好ましくは電気絶縁材料(ポリイミド、絶縁ワニスなど)の薄層で覆われた測定電極106(単数または複数)の表面によって表される。
装置100はまた、例えば容量、抵抗と組み合わされた容量、またはリセットスイッチもしくは放電スイッチと組み合わされた容量であり得るインピーダンス112によって出力が負入力にループされている演算増幅器(operational amplifier:OA)110の形で表すことができる電子回路を備えている。図示の例では、インピーダンス112は容量Cによって形成されている。
装置100はまた、第1の交流電位Vを供給する第1の電源Eを備えている。後述する理由により、第1の電源Eはガード電源とも呼ばれ、第1の交流電位Vはガード電位Vとも呼ばれる。この第1の交流電位V、すなわちガード電位Vは、システムの一般的な接地電位(例えば、アースでもよい)に対応するGで示される接地電位とは異なる。第1の電源Eは、入力において接地電位Gに接続されるとともに、出力において特にガード電極108に接続されている。
制御対象102は、本質的に、通常、直接または間接的に抵抗結合または容量結合によって接地電位Gに分極されることに留意されたい。もちろん、物体がこの接地電位Gで完全に分極されている必要はない。物体が検出されるためには、物体が単にガード電位Vとは異なる電位に分極されていることが必要である。
図示の実施形態では、演算増幅器(OA)110はガード電位Vを基準としている。この目的のために、演算増幅器(OA)110はまたガード電位Vを基準とする電力供給源(図示せず)によって供給される。
あるいは、演算増幅器(OA)110は、接地電位Gを基準とする電力供給源(図示せず)によって供給されながら、接地電位を基準とすることができる。
OA110の出力に存在する電圧Vは、ガード電位Vを基準としている。
一般的な接地電位Gを基準とした電圧Vを得るために、この装置は、差動増幅器114の形で示され、一般的な接地電位Gを基準とし、入力がOA110の出力とガード電位とにそれぞれ接続されたモジュール114を備えている。したがって、一般的な接地電位Gを基準にして、この差動増幅器114の出力にVの画像信号が得られる。
図示の例では、装置100は、OA110の正入力とガード電源Eとの間に配置され、交流電位差V1を供給する第2の電源Vも備えている。
この実施形態では、測定電極106はOA110の負入力に接続され、ガード電極108はガード源Eと第2の電源Vとの間の点に接続される。
OA110の非常に高いインピーダンスおよび開ループゲインに起因して、OA110の負入力に接続された測定電極106は、(接地電位Gに対して)ガード電位V(または第1の交流電位V)と交流電位差V1との和に相当する電位で分極されていると考えることができる。
ガード電極は、ガード電位または第1の交流電位Vに分極されている。
測定電極106は、測定電極106とガード電極108との間の距離Dが、制御対象102によって検出面104に及ぼされる荷重によって局所的に弾性的に変更され得るように配置される。特に、検出面104に荷重が加わると、測定電極106がガード電極108に近づく。この目的のために、測定電極106およびガード電極108は、例えばフォームまたはプラスチックまたは液体誘電体などの弾性的に圧縮可能な誘電材料によって形成された層118の両側に(またはその中に)配置される。
これらの条件下で、測定電極106と制御対象102との間に形成される電極−物体間容量と呼ばれる容量Ceoを表す値を測定することによって、制御対象102の検出面104への接近および接触を検出および/または測定することができる。検出面104と接触すると、測定電極106とガード電極108との間に形成される電極−ガード容量と呼ばれる容量Cegの値を測定することによって、制御対象102によって及ぼされる荷重を検出および/または測定することができる。
いずれの場合も、平行平板コンデンサの原理を使用することによって、測定された静電容量を、それぞれ測定電極と物体との間の距離および測定電極とガード電極との間の距離に関連付けることが可能である。したがって、荷重は、誘電材料118の測定された厚さの変動から計算することができる。
OA110の出力で測定される信号Vは、それぞれ電極−物体間容量Ceoに依存する第1の信号Vsa、および電極−物体間容量と電極−ガード容量Cegとの合計に依存する第2の信号Vspとの組み合わせを含む。
Figure 0006698226
および
Figure 0006698226
および
Figure 0006698226
一実施態様によれば、復調および/またはフィルタリングによって分離することができるように、十分に離間した異なる基本周波数で第1の電位Vおよび電位差V1が生成される。これらの信号は、例えば正弦波または矩形波であり得る。この場合、得られる第1の信号Vsaおよび第2の信号Vspもまた異なる基本周波数を有する。そして、第1の信号Vsaに対する第1の電位Vの基本周波数、および第2の信号Vspに対する電位差V1の基本周波数について信号Vをそれぞれ復調することにより、これらの第1の信号Vsaおよび第2の信号Vspのそれぞれの振幅を得ることが可能である。そして、これらの信号の振幅から、電極−物体間容量Ceo、および電極−物体間容量と電極−ガード容量との合計Ceo+Ceg、したがって電極−ガード容量Cegを推定することが可能である。このようにして、電極−物体間容量Ceoの値に関する第1の信号と、電極−ガード容量Cegの値に関する第2の信号とが同時に得られる。
このために、装置100は、OA110から生じる信号Vを、第1の電位Vに対応する搬送波信号、および電位差V1に対応する搬送波信号とそれぞれ乗算し、次いでローパスフィルタ処理を行う機能を実行する2つの同期復調器115を備えている。
異なる周波数での第1の信号Vsaおよび第2の信号Vspのこれらの復調はまた、整流とそれに続くローパスフィルタとを含む非同期復調器を用いて実行され得る。
好ましくは、信号Vは、復調前に、それぞれ第1の信号Vsaおよび第2の信号Vspの基本周波数の近傍でバンドパスフィルタ処理される。
他の実施態様によれば、第1の電位Vおよび電位差V1は、互いに直交する(すなわち、そのスカラ積がゼロである)信号の形態で生成され得る。そのような信号は、例えば位相直交信号(例えば正弦波または矩形波)の形で、または直交基底信号を構成する2進シーケンスの形で生成することができる。
この場合、前術のように同期復調器115で、それぞれ第1の電位Vに対応する搬送波信号と電位差V1に対応する搬送波信号とを用いて、第1の信号Vsaと第2の信号Vspとを復調し、その後、ローパスフィルタ処理を行うことができる。より一般的には、第1の信号Vsaが第2の信号Vspと直交する搬送波信号で復調される場合、およびその逆の場合、クロストークなしにそれらのそれぞれの振幅を得ることが可能である。
もちろん、これらの復調動作は、アナログ電子部品を用いてアナログ方式で、および/またはFPGA、マイクロプロセッサなどを用いてデジタル的に実行することができる。それらは、例えば、アナログ信号(例えば、信号V)をデジタル化し、次いでFPGAまたはマイクロプロセッサを用いた計算によって復調動作を実行することによって実行することができる。
ガード電源Eおよび第2の電源Vを交互に(したがって一度に1つずつ)オンにして装置100を実施することも可能である。この場合、オンにされた電源に応じて、第1の信号Vsaまたは第2の信号Vspにそれぞれ対応する信号Vの測定がOAの出力で交互に行われる。次に、前述のように2つの復調器115を用いて、または単一の復調器のみを使用して、オンにされた電源の搬送波信号に対応するように搬送波信号を切り替えることで、この信号Vを復調することが可能である。
第1の電源Eまたは第2の電源Vなどの電圧源は、スイッチを切ると短絡回路として振舞うことに留意されたい。
この実施態様では、同じ励起周波数を使用するかまたは同じ形状の信号を生成するガード電源Eおよび第2の電源Vを実装することも可能であり、これは検出電子機器を単純化する。
ガード電源Eを恒久的にオンにしたまま、周期的にのみ、または電極−物体間容量Ceoの測定値に基づいて、物体102が検出面104に接触または近接して検出されたときにのみ第2の電源Vをオンにすることも可能である。これにより、電極−物体間容量Ceoをより良好な条件下で、より正確に測定し、特に物体102が遠く、したがってこの電極−物体間容量Ceoが非常に低いときに、クロストークの危険性を制限することができる。物体102が検出面104に近接または接触しているとき、電極−物体間容量Ceoおよび電極−ガード容量Cegは、上述のように同時に(または順次に)測定される。
ガード電極108が以下の機能を果たすことに留意されたい。
・電極−物体間容量Ceoを測定するために、ガード電極108は、少なくとも第1の交流電位に関する復調の観点から、測定電極106と同じ電位に分極されることによって、測定電極106を環境との寄生容量結合から保護する。第2の電源Vが第1の交流電位に直交する、または異なる周波数で、交流電位差V1を供給する限り、これは第2の電源Vがオンにされるときでさえも当てはまることに留意されたい。この点で、第1の交流電位はガード電位である。
・電極−ガード容量Cegを測定するために、ガード電極108は測定電極106とは異なる電位にあり、その差は交流電位差V1に対応する。これにより、静電容量Cegを発生させることができ、これは交流電位差V1に基づく復調で測定することができる。
図2は、本発明による装置の第2の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図2に示す装置200は、図1の装置100の全ての要素を含む。
装置200では、装置100とは異なり、第2の電源Vは、図1に示すように、OA110の入力部を介して、測定電極106ではなくガード電極108に接続されている。OA110の正入力は、ガード電位Vに接続されている。第2の電源Vもガード電位Vを基準としている。
装置200の機能は、装置100の機能と本質的に同様である。
第1の電源Eおよび第2の電源Vがオンにされ、それぞれガード電位(または第1の交流電位)Vおよび交流電位差V1を生成すると、電極−物体間容量Ceoおよび電極−ガード容量Cegをそれぞれ表す2つの信号VsaおよびVspの合計に対応する信号Vの測定が演算増幅器(OA)110の出力で行われる。
Figure 0006698226
および
Figure 0006698226
および
Figure 0006698226
装置200のこの実施形態では、装置100の場合のように、電極−ガード容量Cegを表す信号Vspは電極−物体間容量Ceoに依存しないことに留意されたい。これが本実施形態の利点である。
信号Vは、装置100に関して説明したように、1つまたは2つの復調器115を用いて復調することができる。特に、装置100に関して説明された全ての復調方法は装置200に適用可能である。
したがって、上で説明したように、生成された第1の交流電位Vおよび交流電位差V1が直交信号であるか、または異なる周波数を有する場合、装置200は、第1の電源Eおよび第2の電源Vを同時にオンまたはアクティブにして実装できる。したがって、上述のように、2つの復調器115を用いて信号VsaおよびVspを並列に復調することが可能である。この場合、電極−物体間容量Ceoの値に関する第1の信号と、電極−ガード容量Cegの値に関する第2の信号とが得られる。
装置200は、第1の電源E、次に第2の電源Vのみを交互にオンにすることによっても実現することができる。この場合、生成される第1の交流電位Vおよび交流電位差V1は、上述のように直交信号であったり異なる周波数を有したりする可能性があるが、それらは同じ周波数または同じ形状を有することもできる。次に、電極−物体間容量Ceoおよび電極−ガード容量Cegをそれぞれ表す2つの信号が交互にまたは順次に測定される。
装置100に関して説明したように、第1の電源Eを恒久的にオンにしたまま、第2の電源Vを周期的にのみ、または電極−物体間容量Ceoの測定に基づき、物体102が検出面104に接触または近接して検出されたときにのみオンにすることも可能である。これにより、電極−物体間容量Ceoをより良好な条件下で、より正確に測定し、特に物体102が遠く、したがってこの電極−物体間容量Ceoが非常に低いときに、クロストークの危険性を制限することができる。物体102が検出面104に近接または接触しているとき、電極−物体Ceoおよび電極−ガードCegの静電容量は、上述のように同時に(または順次に)測定される。
図3は、本発明による装置の第3の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図3に示される装置400は、図1の装置100の全ての要素を含む。装置400は特に、入力において接地電位Gに、そして出力において、特にガード電極108に接続された第1の電源Eを備えている。装置400はまた、一方ではガード電極108および第1の電源Eの出力と、他方ではOA110の正入力との間に配置された第2の電源Vも備えている。
装置400はまた、第1の電源Eの出力に配置された第1のスイッチ402を備えている。この第1のスイッチ402は、制御モジュール116によって制御されるとともに、ガード電極108を
・第1の位置では、第1の電源Eの出力に、そして
・第2の位置では、接地電位Gに
接続することを可能にする。
装置400はまた、第2の電源Vの出力に配置された第2のスイッチ302を備えている。この第2のスイッチ302もまた、制御モジュール116によって制御されるとともに、OA110の正入力を、
・第1の位置では、ガード電極108に、そして
・第2の位置では、第2の電源Vの出力に
接続することを可能にする。
装置400は、第1の電源Eまたは第2の電源Vがそれぞれオンまたはオフにされる場合、装置100と機能的に同等であることに留意されたい。
第1のスイッチ402は、第1の電源Eが切断されたときに、(あたかも第1の電源Eがオフにされたかのように)ガード電極108を接地電位Gに接続するように配置しながら、第1の電源E、より具体的にはこの第1の電源Eの出力を回路の他の部分と接続または切断するように配置される。したがって、この第1の電源Eを高速でオンおよびオフにすることを回避することが可能になる。
同様に、第2のスイッチ302は、第2の電源Vが切断されたときに、(あたかも第2の電源Vがオフにされたかのように)OA110の入力をガード電極108に接続するように配置しながら、第2の電源V、より具体的にはこの第2の電源Vの出力を回路の他の部分と接続または切断するように配置される。したがって、この第2の電源Vを高速でオンおよびオフにすることを回避することが可能になる。
図1の装置100に関して説明した全ての実施態様は装置400に適用可能である。
しかしながら、当然ながら、装置400は、第1の電源Eおよび第2の電源Vを交互に(したがって一度に1つずつ)アクティブにして、連続測定を実行するように特によく適合されている。この場合、OAの出力において、アクティブにされた電源に応じて、第1の信号Vsaまたは第2の信号Vspにそれぞれ対応する信号Vが交互に測定される。そして、上記のように2つの復調器115を用いて、または図3に示すように単一の復調器115のみを用いて、アクティブにされた電源に対応するように搬送波信号を(例えば制御モジュール116を用いて)切り替えることにより、この信号Vを復調することができる。
したがって、第1の信号Vsaを測定するために、ガード電極108を第1の電源Eの出力に接続するように第1のスイッチ402が切り替えられ、OA110の正入力を第1の電源Eの出力(またはガード電極108)に接続するように第2のスイッチ302が切り替えられる。第2の信号Vspを測定するために、ガード電極108を接地電位Gに接続するように第1のスイッチ402が切り替えられ、OA110の正入力を第2の電源Vの出力に接続するように第2のスイッチ302が切り替えられる。
変形によれば、装置400は、第1のスイッチ402を備え、第2のスイッチ302を備えないことができる。この場合、第2の電源Vは依然として回路に挿入されている。もちろん、第2の電源Vは上記のようにオンまたはオフにすることができる。
変形によれば、装置400は、第2のスイッチ302を備え、第1のスイッチ402を備えないことができる。この場合、第1の電源Eは依然として回路に挿入されている。もちろん、第2の電源Vは上記のようにオンまたはオフにすることができる。
図4は、本発明による装置の第4の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図4に示される装置500は、図2の装置200の全ての要素を含む。装置500は特に、入力が接地電位Gに接続され、出力がOA110の正入力に接続された第1の電源Eを備えている。装置500はまた、一方では第1の電源Eの出力と他方ではガード電極108との間に配置された第2の電源Vも備えている。
装置500はまた、第1の電源Eの出力に配置された第1のスイッチ402を備えている。この第1のスイッチ402は、制御モジュール116によって制御されるとともに、OA110の正入力を
・第1の位置では、第1の電源Eの出力に、そして
・第2の位置では、接地電位Gに
接続することを可能にする。
装置500はまた、第2の電源Vの出力に配置された第2のスイッチ302を備えている。この第2のスイッチ302もまた、制御モジュール116によって制御されるとともに、ガード電極108を、
・第1の位置では、OA110の正入力に、そして
・第2の位置では、第2の電源Vの出力に
接続することを可能にする。
装置500は、第1の電源Eまたは第2の電源Vがそれぞれオンまたはオフにされる場合、装置200と機能的に同等であることに留意されたい。
第1のスイッチ402は、第1の電源Eが切断されたときに、(あたかも第1の電源Eがオフにされたかのように)OA110の正入力を接地電位Gに接続するように配置しながら、第1の電源E、より具体的にはこの第1の電源Eの出力を回路の他の部分と接続または切断するように配置される。したがって、この第1の電源Eを高速でオンおよびオフにすることを回避することが可能になる。
同様に、第2のスイッチ302は、第2の電源Vが切断されたときに、(あたかも第2の電源Vがオフにされたかのように)ガード電極108をOA110の正入力に接続するように配置しながら、第2の電源V、より具体的にはこの第2の電源Vの出力を回路の他の部分と接続または切断するように配置される。したがって、この第2の電源Vを高速でオンおよびオフにすることを回避することが可能になる。
図2の装置200に関して説明された全ての実施態様は装置500に適用可能である。
しかしながら、当然ながら、装置500は、第1の電源Eと第2の電源Vとを交互に(したがって一度に1つずつ)アクティブにして、連続測定を実行するのに特によく適している。この場合、OAの出力において、アクティブにされた電源に応じて、第1の信号Vsaまたは第2の信号Vspにそれぞれ対応する信号Vが交互に測定される。上記のように2つの復調器115を用いて、または図4に示すように単一の復調器115のみを用いて、アクティブにされた電源に対応するように(例えば制御モジュール116を用いて)搬送波信号を切り替えることによって、この信号Vを復調することが可能である。
したがって、第1の信号Vsaを測定するために、OA110の正入力を第1の電源Eの出力に接続するように第1のスイッチ402が切り替えられるとともに、ガード電極108を第1の電源Eの出力(またはOA110の正入力)に接続するように第2のスイッチ302が切り替えられる。第2の信号Vspを測定するために、OA110の正入力を接地電位Gに接続するように第1のスイッチ402が切り替えられるとともに、ガード電極108を第2の電源Vの出力に接続するように第2のスイッチ302が切り替えられる。
変形によれば、装置500は、第1のスイッチ402を備え、第2のスイッチ302を備えないことができる。この場合、第2の電源Vは依然として回路に挿入されている。もちろん、第2の電源Vは上記のようにオンまたはオフにすることができる。
変形によれば、装置500は、第2のスイッチ302を備え、第1のスイッチ402を備えないことができる。この場合、第1の電源Eは依然として回路に挿入されている。もちろん、第2の電源Vは上記のようにオンまたはオフにすることができる。
図5は、本発明による装置の第5の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図5に示す装置600は、例えば図4の装置500の全ての要素を含む。しかし装置600は、
・第2の電源Vも第2のスイッチ302も含まないこと、
・ガード電極108は常に第1の電源Eの出力に接続されており、この第1の電源Eによって供給される電位Vを受け取ること、
の点で異なっている。
装置600は、第1の電源Eの出力に配置され、ガード電極108の下流に配置された第1のスイッチ402を備えている。この第1のスイッチ402は、制御モジュール116によって制御されるとともに、OA110の正入力を、
・第1の位置では、第1の電源Eの出力とガード電極108とに、そして
・第2の位置では、接地電位Gに
接続することを可能にする。
この実施形態は、ただ1つの供給源、すなわち第1の電源Eを含むので非常に単純である。他方、それはCeoの値に関する第1の信号およびCegの値に関する第2の信号の順次測定のみを可能にする。
eoの値に関して第1の信号を測定するために、制御モジュール116は、OA110の正入力を第1の電源Eに接続するように第1のスイッチ402を制御する。この位置において、ガード電極108および測定電極106は第1の電位Vを受ける。
egの値に関して第2の信号を測定するために、制御モジュール116は、OA110の正入力を接地電位Gに接続するように第1のスイッチ402を制御する。そのとき、ガード電極108は第1の電位Vにあり、測定電極106は接地電位Gにある。つまり、この構成では、測定電極106とガード電極108との間に、第1の電位Vに応じた交流電位差V1が印加される。
この実施形態では、第1の信号を測定すると、OAの出力に以下の信号が提供される。
Figure 0006698226
また、第2の信号を測定すると、OAの出力に次の信号が提供される。
Figure 0006698226
(同期復調器用に)同じ搬送波信号を使用しながら、復調器115で第1の信号Vsaと第2の信号Vspとを復調することが可能である。
装置600の変形例(図示せず)によれば、スイッチ402は、OA110の正入力を常に電源Eに接続することにより、一方ではガード電極108と、他方では電源Eおよび接地電位との間に配置することができる。
この場合、第1のスイッチ402は、ガード電極108を、
・第1の位置では、第1の電源Eの出力と、OA110の正入力とに、そして
・第2の位置では、接地電位Gに
接続することを可能にする。
この構成では、測定電極106は、OA110の正入力を介して常に第1の電位Vに分極されている。
記載された装置のそれぞれはまた、
・第1の測定された信号の関数として、物体102と検出面104との間の距離、接触または半接触を特定する、および/または
・第2の測定された信号の関数として、検出面104に前記物体102によって加えられた荷重を特定する、
ように構成された少なくとも1つの計算モジュール(図示せず)を含むことができる。
図6は、本発明による装置において実装することができる電極の第1の構成の概略図である。
図6に示される構成700では、装置は、複数の測定電極106〜106と、全ての測定電極106〜106に共通の単一のガード電極108とを備えることができる。図示の構成では、このガード電極108は、検出電極104と対向する測定電極106〜106の面に対向して配置されている。
図7は、本発明による装置において実装することができる電極の第2の構成の概略図である。
図7に示される構成800では、装置は、複数の測定電極106〜106と、各測定電極106〜106に対してそれぞれ個々のガード電極108〜108とを備えることができる。図示の構成では、これらのガード電極108〜108は、検出電極104に対向する測定電極106〜106の面に対向して配置されている。
図8は、本発明による装置内に実装することができる電極の第3の構成の概略図である。
図8に示される構成900では、装置は、複数の測定電極106〜106と、各測定電極106〜106に対して、それぞれ個々のガード電極108〜108を備えている。
構成900はまた、好ましくはガード電極108〜108と同一の平面内に配置された第2のガード電極902を備えている。これらの第2のガード電極は、単一のガード面902の形で、または同一の電位に接続された別々の電極の形で製造することができる。
これらの第2のガード電極902は、測定電極106の電位、または少なくとも測定電極106の電位と同一または実質的に同一の電位に保たれる。したがって、それらは、これらの電極106とそれらの環境との間の寄生容量の発生を回避しながら、Cegの値に関する第2の信号の測定中を含めて、これらの測定電極106に対する保護を形成することを可能にする。このために、図1から図5に関して説明した実施形態では、第2のガード電極902は、OA110の正入力に電気的に接続されている。したがって、それらは全ての測定構成においてOA110の入力および測定電極106に課される電位に「追従する」。
図9は、複数の測定電極を有する本発明による装置の非限定的な実施形態の例の概略図である。
図9は、複数の測定電極106を用いて順次測定を行うことを可能にする構成例1000を示す。この構成1000は、図2の構成200に基づいて説明されているが、上記の全ての実施形態で実施することができることが理解される。
装置は、接続トラック1002によって電子電極スイッチ(スイッチ)1001にそれぞれ接続された複数の測定電極106〜106を備えている。
電極スイッチ1001は、出力側でOA110の測定入力側(負入力側)に接続されている。上記のように第1の信号および第2の信号の測定が実行される測定電極106〜106を選択することを可能にする。この電極スイッチ1001はまた、アクティブ(測定)電極を構成するべく各測定電極106〜106がOA110の測定入力に接続されるように、またはアクティブ電極に印加される電位と同一もしくは実質的に同一の電位に接続されるように構成される。好ましくは、単一のアクティブ電極が一度に選択される。
提示された全ての実施形態において、アクティブではない測定電極106〜106は、電極スイッチ1001によってOA110の正入力に接続されており、OA110は上述のようにアクティブ測定電極106と同じ電位にある。
1つまたは複数のアクティブ電極に印加される電位と同一または実質的に同一の電位でアクティブではない測定電極106〜106を分極させることにより、選択された1つまたは複数の測定電極と非測定電極との間のクロストークを回避することができる。このようにしてガード電位にある非測定電極は、最大のガード面を形成することによって、近接検出のための測定電極の範囲の最適化に関与する。
装置はまた、それぞれ測定電極106〜106に対向して配置された複数のガード電極108〜108を備えている。これらのガード電極108〜108は、それらを電子機器に接続することを可能にする接続トラック1003によって相互接続されている。問題の実施形態によれば、また上述のように、ガード電極108〜108は、図示のように全て第2の電源Vに、または、
・第1の電源Eの出力(構成100、600)に、
・スイッチ302(構成500)に、
・スイッチ402(構成400)に、
接続されている。
これらの電極108〜108の表面、オーバーラップカバレッジおよび形態は、用途に応じて多種多様な構成を含むことができ、測定電極106〜106よりも大きく、同一にまたは小さく、1つまたは複数の測定電極と部分的に重なり合うように、中実または透かし彫りの表面またはトラックの形態に、あるいは任意の形態を有して配置される。
あるいは、上記で説明したように、ガード電極108〜108は、ガード面、または単一のガード電極108の形態で製造することができる。
任意選択で、装置はまた、ガード電極108〜108の間に配置されたガード面902の形態の第2のガード電極902も備える。この第2のガード電極は、上述のように、1つまたは複数のアクティブ測定電極106〜106と同じ電位に保たれるように、OA110の正入力に接続されている。
この第2のガード電極902は、例えば、この接続部からの容量性漏洩を排除することによって、検出面104と電子機器との間の接続部に関して大きな利点を提供する(前記接続部はケーブル、アクティブ面の延長部、可撓性接続、プリント回路素子などであり得る)。
図10は、複数の測定電極と複数のガード電極とを有する本発明による装置の非限定的な実施形態の例の概略図である。
図10は、ガード電極を選択的に制御することを可能にする例示的実施形態1100を示す。
この実施形態1100は実施形態1000と類似しているので、ここでは相違点のみを詳述する。
構成1100は、例えば実施形態200のように、ガード電極108に接続されるように意図された第2の電源Vを実装する。
装置は、接続トラック1002によって電子電極スイッチ(スイッチ)1001にそれぞれ接続された複数の測定電極106〜106を備えている。電子電極スイッチ(スイッチ)1001は、実施形態1000で説明したように機能する。
装置はまた、それぞれ測定電極106〜106に対向して配置された複数のガード電極108〜108を備えている。これらのガード電極108〜108は、接続トラックによって個々にガード電極スイッチ1101に接続されており、その動作については後述する。
測定電極106〜106およびガード電極108〜108は断面図で概略的に表されている。それらは、弾性的に圧縮可能な誘電材料によって形成された層118の両側に配置されている。
任意選択で、装置は、ガード電極108〜108の間に配置された第2のガード電極902も備える。これらの第2のガード電極は、上述のように、1つまたは複数の測定電極106〜106と同じ電位に保たれるように、OA110の正入力に接続されている。
図示の実施形態によれば、ガード電極108〜108は、反対側の測定電極106〜106の寸法よりも小さい寸法(例えば幅および/または長さ)を有し、したがって測定電極はいくつかのガード電極に面している。
ガード電極スイッチ1101は、第2の電源Vの出力に接続されている。ガード電極スイッチ1101は、第2の電源Vによって生成された電位差V1を特定のガード電極108〜108に選択的に印加することを可能にする。この電極スイッチ1001はまた、各ガード電極108〜108が、励起されたガード電極を構成するために第2の電源Vに、または1つまたは複数の測定電極に印加される電位と同一または実質的に同一の電位に接続されるように構成される。好ましくは、単一の励起ガード電極が一度に選択される。
例示的な実施態様によれば、電極−ガード容量Ceg(したがって荷重)を得るために第2の信号の測定中に、
・電極スイッチ1001を用いて測定電極1061が選択され(アクティブ測定電極)、
・電極スイッチ1001でアクティブ測定電極の反対側に存在するガード電極108が選択され(励起されたガード電極)、
・アクティブ測定電極と励起されたガード電極との間の電極−ガード容量Cegを得るべく第2の信号の測定が行われる。
測定電極106〜106が変形可能である場合、ガード電極108〜108の空間寸法に対応し、それ故、測定電極106〜106で達成可能な空間分解能よりも良好である空間分解能を有する荷重の測定値を得ることができる。
したがって、この実施形態は、電極−物体間容量Coeの測定よりも、電極−ガード容量Cegの測定に対してより良い空間分解能を可能にするという利点を有する。したがって、妥当な空間分解能で距離測定に対してより高い感度を可能にし、空間分解能が重要である荷重測定に対してより精細な空間分解能を可能にしつつ、より広い表面積を有する測定電極106〜106を保持することができる。
この構成では、それぞれが異なる測定電極106〜106の反対側にある、互いに接続されたいくつかのガード電極108〜108を有し得る。測定電極106〜106が順次「ポーリング」されるので、ガード電極スイッチ1101に必要なトラックまたはチャネルの数を依然として制限しながら、荷重または圧力測定に対して同じ空間分解能が得られる。
実施形態によれば、ガード電極108〜108は、少なくとも一方向に、いくつかの測定電極106〜106の反対側に延びることができる。この場合、垂直方向では、ガード電極108〜108は、
・単一の測定電極に従って(したがって測定電極の寸法と実質的に等しい寸法で)延在する、
・いくつかの測定電極に従って(したがって測定電極の寸法よりも大きい寸法で)延在する、
・あるいは、上述のように、1つの測定電極に対向するいくつかのガード電極を有するように、測定電極の寸法よりも小さい寸法を有する、
ことができる。
これにより、(電子電極スイッチ1001によって選択された)アクティブ測定電極と(ガード電極スイッチ1101によって選択された)励起されたガード電極との間の重なり表面積によって特定される荷重測定の空間分解能を過度に低下させることなく、ガード電極スイッチ1101に必要なチャネル数を特に制限することができる。
ガード電極スイッチ1101はまた、例えば実施形態200および500のように、ガード電極108に接続されることを意図された第2の電源Vを実装する全ての構成とともに利用され得る。第2の電源Vを接続または切断することを意図したスイッチ302が利用される場合、ガード電極108〜108とこのスイッチ302との間にガード電極スイッチ1101が挿入される。
実施形態によれば、装置は、測定電極106〜106に対してオフセットされているかまたは部分的に重なり合う、および/または複数の測定電極106〜106の反対側にそれぞれ延びるガード電極108〜108を備えることができ、これにより、前記測定電極106〜106のうちの少なくとも1つと前記ガード電極108〜108のうちの少なくとも1つとの間のオーバーラップ表面積の変動の測定による誘電材料118のせん断変位の測定することができる。この構成により、特に、検出面104にかかる圧力の接線方向のせん断成分を測定することが可能になる。当然のことながら、装置は、単一の測定電極106〜106にそれぞれ対向するガード電極108〜108も含むことができ、したがって、このせん断成分に対して鈍感である(または逆に、単一のガード電極108〜108にそれぞれ対向する測定電極106〜106も同様)。したがって、検出面104にかかる荷重の接線方向成分および垂直方向(または半径方向)成分は、複数の電極を用いて行われた測定値から推定することができる。
例えば、装置は、2つの隣接する測定電極106に対向する少なくとも1つのガード電極108を含み得る。重なり方向における純粋なせん断変位の存在下では、測定電極106のうちの1つとこのガード電極108との間の電極−ガード容量Cegは、反対側の表面積の増大のために増大する一方、他の測定電極106およびこれと同じガード電極108との間の電極−ガード容量Cegは減少する。
もちろん、本発明は今説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなくこれらの実施例に多数の調整を加えることができる。

Claims (25)

  1. 検出面(104)に対する物体(102)を検出するための装置(100、200、400、500、600、1000、1100)であって、前記装置(100、200、400、500、600、1000)は、
    ・少なくとも1つの測定電極(106)と、
    ・ガード電極と呼ばれる少なくとも1つの電極(108)と、
    ・前記測定電極(106)の電気容量に関して信号を測定するための測定電子機器と、を備え、
    前記測定電極(106)および前記ガード電極(108)は、前記物体(102)によって前記検出面(104)に及ぼされる荷重によって、局所的に弾性的に変更可能な距離(D)だけ隔てられており、
    前記装置(100、200、400、500、600、1000、1100)は、
    −前記測定電極(106)と前記物体(102)との間の、電極−物体間容量と呼ばれる静電容量(Ceo)に関する第1の信号を測定するように、前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)とに、各々接地電位(G)とは異なる同一の第1の交流電位(V )を印加し、
    −前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)との間の電極−ガード容量と呼ばれる静電容量(Ceg)に関する第2の信号を測定するように、前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)との間に交流電位差(V1)を印加する、
    ために配置された前記電極の電気分極手段(V、E、302、402)を備えていることを特徴とする、装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  2. 前記電極の前記電気分極手段(V、E、302、402、116)は、
    ・第1の交流電位(V)および電位差(V1)がそれぞれ異なる周波数における少なくとも1つの周波数成分を含むこと、
    ・前記第1の交流電位(V)および前記電位差(V1)が互いに直交する信号を含むこと、
    の基準の少なくとも1つを満たす前記第1の交流電圧(V)および前記電位差(V1)を生成するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置(100、200、400、500、1000、1100)。
  3. ・同期復調器、
    ・振幅検出器、
    ・デジタル復調器、
    のうちの少なくとも1つを利用する少なくとも1つの復調手段(115)を有する測定電子機器を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  4. 前記第1の信号を特定するために前記第1の交流電位(V)を利用する第1の復調手段(115)と、前記第2の信号を特定するために前記交流電位差(V1)を利用する第2の復調手段(115)とを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の装置(100、200、1000、1100)。
  5. 前記電極の前記電気分極手段(V、E、302、402)は、前記第1の交流電位(V)の振幅とは異なる振幅を有する交流電位差(V1)を生成するように配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、1000、1100)。
  6. 前記電極の前記電気分極手段は、入力において前記接地電位(G)を参照し、そして前記第1の交流電位(V)を供給する第1の電源(E)を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  7. 前記第1の電源(E)は、前記出力において前記少なくとも1つのガード電極(108)に電気的に接続されており、前記電極の前記電気分極手段はまた、前記少なくとも1つの測定電極(106)を前記第1の交流電位(V)または前記接地電位(G)のいずれかに電気的に分極させることを可能にする第1の電源スイッチ(420)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置(600)。
  8. 前記電極の前記電気分極手段は、前記交流電位差(V1)を供給する第2の電源(V)を含み、前記第2の電圧源(V)は、前記入力において前記第1の交流電位(V)を参照し、そして前記出力が、以下の構成:
    ・前記少なくとも1つのガード電極(108)に前記交流電位差(V1)を印加するように、
    ・前記少なくとも1つの測定電極(106)に前記交流電位差(V1)を印加するように、
    のうちの1つに従って配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、1000、1100)。
  9. 前記電極の前記電気分極手段は、
    ・前記少なくとも1つのガード電極(108)および前記少なくとも1つの測定電極(106)に、前記接地電位(G)または前記第1の交流電位(V)のいずれかを印加することを可能にするように構成された第1のスイッチ(402)、
    ・前記少なくとも1つのガード電極(108)と前記少なくとも1つの測定電極(106)との間に前記交流電位差(V1)、またはゼロの電位差のいずれかを印加することを可能にするように構成された第2のスイッチ(302)、
    のうちの少なくとも1つのスイッチ(402、302)を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置(400、500)。
  10. ・前記第1の信号の関数として、前記物体(102)と前記検出面(104)との間の距離または接触を特定するために構成された少なくとも1つの計算モジュール、
    前記第2の信号の関数として、前記検出面上に前記物体(102)によって加えられた荷重または圧力を特定するために構成された少なくとも1つの計算モジュール、または
    ・前記第1の信号の関数として、前記物体(102)と前記検出面(104)との間の距離または接触を特定し、かつ前記第2の信号の関数として、前記検出面上に前記物体(102)によって加えられた荷重または圧力を特定するために構成された少なくとも1つの計算モジュール
    を備えていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  11. 弾性的に圧縮可能であり、誘電材料を含むか、または誘電材料によって形成される層(118)によって分離された、少なくとも1つの測定電極(106)、および少なくとも1つのガード電極(108)を備えていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  12. 撓性材料から製造され、少なくとも1つのガード電極(108)の上に距離を隔てて配置され、荷重が加えられると少なくとも局所的に変形する支持体の、上、中、または下に配置された少なくとも1つの測定電極(106)を備えていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  13. いくつかの測定電極(106〜106)を備えていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  14. ・いくつかの前記測定電極(106〜106)に対向して配置された少なくとも1つのガード電極(108)、
    ・少なくとも1つの測定電極(106〜106)に対する、前記測定電極(106〜106)に対向して配置されたガード電極(108〜108)、
    ・少なくとも1つの測定電極(106〜106)に対する、前記測定電極(106〜106)に対向して配置されたいくつかのガード電極(108〜108)、
    の構成のうちの少なくとも1つに従って配置された1つまたは複数のガード電極を備えていることを特徴とする、請求項13に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  15. 前記1つまたは複数の測定電極(106)の電位と同一の電位に分極された少なくとも1つの第2のガード電極(902)を備えていることを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の装置(1000、1100)。
  16. いくつかの測定電極(106〜106)と、「アクティブ電極」と呼ばれる測定電極(106〜106)を前記測定電子機器に選択的に接続することを可能にし、他の測定電極(106〜106)を前記アクティブ電極と同じ電位に分極するために配置されている電極スイッチ(1001)とを備えていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置(1000、1100)。
  17. 前記交流電位差(V1)を複数のガード電極(108〜108)に印加するように構成された第2の電源(V)を備え、「励起ガード電極」と呼ばれる1つまたは複数のガード電極(106〜106)を前記第2の電圧源(V)に選択的に接続することを可能にするガード電極スイッチ(1101)も備え、前記ガード電極スイッチ(1101)はまた、他のガード電極(108〜108)を前記アクティブ電極と同じ電位に分極するように配置されていることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の装置(1100)。
  18. 前記測定電子機器は、フィードバック容量成分を含むインピーダンス(112)を有する演算増幅器(110)を利用する回路を備えており、前記1つの又は複数の測定電極(106)は、前記演算増幅器の負入力に接続されていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  19. 演算増幅器(110)を利用する前記回路は、前記第1の交流電位(V)を基準とする電源によって供給されることを特徴とする、請求項16に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)を用いた、検出面(104)に対する物体(102)の検出の方法であって、
    前記検出面(104)に対する物体(102)の接近を検出するか、前記検出面(104)に対する物体(102)の接触を検出するか、または、前記検出面(104)に対する物体(102)の接近および接触を検出する第1のステップであって、
    −前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)とに、各々接地電位(G)とは異なる同一の第1の交流電位(V )を印加することと、
    −前記測定電極(106)と前記物体(102)との間の、電極−物体間容量と呼ばれる静電容量(Ceo)に関する第1の信号を測定することと、を含む第1のステップと;
    前記検出面(104)上の前記物体(102)の圧力を検出する第2のステップであって、
    ・前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)との間に交流電位差(V1)を印加することと、
    ・前記測定電極(106)と前記ガード電極(108)との間の、電極−ガード容量と呼ばれる静電容量(Ceg)に関する第2の信号を測定することと、を含む第2のステップと、
    のステップの少なくとも1回の繰り返しを含む、方法。
  21. 記装置は複数の測定電極を含み、前記第2の検出ステップは、前記第1検出ステップ間に前記物体(102)が検出された前記検出面(104)の領域内でのみ実行されることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. ・接近を検出するか、接触を検出するか、または、接近および接触を検出することと、
    ・検出される物体の不在下で、「較正静電容量」と呼ばれる電極−ガード容量を特定するように圧力を検出することと、
    を含む較正ステップを含むことを特徴とする請求項20または21に記載の方法。
  23. 電極−ガード較正容量と、公称電極−ガード静電容量または公称電極−ガード静電容量の範囲とを比較することを含む機能検証ステップを含むことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)を備えた機器のアイテム用の検出層。
  25. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置(100、200、400、500、600、1000、1100)を備えた機器のアイテム。
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