JP6696172B2 - 分析装置、分析方法、および、分析システム - Google Patents

分析装置、分析方法、および、分析システム Download PDF

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Description

本開示は、分析装置、分析方法、および、分析システムに関し、特に、尿検体の有形成分を分析するための分析装置、分析方法、および、分析システムに関する。
従来、尿検査において、検体の成分を分析する装置が提案されている。たとえば、特開平10−185803号公報(特許文献1)は、検体の画像を自動的に撮影し、当該画像を用いて、検体中の有形成分を分析する装置を開示している。
特開平10−185803号公報
しかしながら、従来の分析装置では、有形成分ごとに画一的な基準に基づいて判断がなされていた。当該装置において取得された値によって検査結果を確定できない場合、検体は、再検査の対象とされた。再検査としては作業員の手作業による検査(用手検査)が行われることが多い。用手検査は、時間を要するだけでなく検査員の労力も要する。このことから、尿検査では、極力再検査の対象とされる検体の数を減らすことが求められている。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、再検査の対象となる検体の数を低減することである。
本開示のある局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置が提供される。分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と他の有形成分の種類とを記憶するための記憶手段とを備える。検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれる場合に、第1の有形成分に関連付けられて記憶された第2の有形成分を特定する情報を出力するように構成されている。
好ましくは、情報は、検体について画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む。
本開示の他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置が提供される。分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲を記憶するための記憶手段とを備える。検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれる場合に、検体について画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む情報を出力するように構成されている。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置が提供される。分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、検体の1種類以上の項目の定性分析の結果の入力を受け付けるように構成された入力手段と、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段とを備える。検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれ、かつ、検体において第1の有形成分に関連付けられた定性分析の項目の検出結果が条件を満たすときに、検体について画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む情報を出力するように構成されている。
好ましくは、情報は、検体について画像取得手段によって取得された画像のうち、第1の有形成分を含む画像へのリンクを含む。
好ましくは、検出手段は、画像取得手段によって取得された画像を記憶手段に格納するように構成されている。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置によって実行される分析方法が提供される。分析装置は、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と他の有形成分の種類とを記憶するための記憶手段を備える。分析方法は、検体の画像を取得するステップと、取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するステップと、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれる場合に、記憶手段において第1の有形成分に関連付けられて記憶された第2の有形成分を特定する情報を出力するステップとを含む。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置によって実行される分析方法が提供される。分析装置は、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲を記憶するための記憶手段を備える。分析方法は、検体の画像を取得するステップと、取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するステップと、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれる場合に、検体について取得された画像へのリンクを含む情報を出力するステップとを含む。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置によって実行される分析方法が提要される。分析装置は、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段を備える。分析方法は、検体の画像を取得するステップと、取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するステップと、検体の1種類以上の項目の定性分析の結果の入力を受け付けるステップと、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれ、かつ、検体において第1の有形成分に関連付けられた定性分析の項目の検出結果が条件を満たすときに、検体について取得された画像へのリンクを含む情報を出力するステップとを含む。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体の定性分析を実行するための第1の分析装置と、尿検体の有形成分を分析するための第2の分析装置とを備える分析システムが提供される。第1の分析装置は、第2の分析装置に、検体の定性分析の結果を出力するための出力手段を含む。第2の分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、第1の分析装置から、検体の定性分析の結果の入力を受け付ける入力手段と、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と、定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段とを含む。検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が範囲に含まれ、かつ、検体についての定性分析の検出結果が条件を満たすときに、検体について画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む情報を出力するように構成されている。
本開示のある局面によれば、第1の有形成分の検出結果が異常値を示した場合、当該第1の有形成分に関連付けられた第2の有形成分の検出結果のチェックが促される。これにより、分析装置による分析結果において、第1の有形成分についての検出結果が効果的に精査される。当該精査の結果、検体の再検査が不要であると判断される場合があり得る。したがって、再検査の対象となる検体の数が低減され得る。
本発明の他の局面によれば、第1の有形成分についての検出結果が異常値を示した場合、当該第1の有形成分についての検出結果についての画像を用いたチェックが促される。これにより、分析装置による分析結果において、第1の有形成分についての検出結果が効果的に精査される。当該精査の結果、検体の再検査が不要であると判断される場合があり得る。したがって、再検査の対象となる検体の数が低減され得る。
本発明のさらに他の局面によれば、第1の有形成分の検出結果が異常値を示した場合、当該第1の有形成分に関連付けられた定性分析における項目の検出結果が所定の条件を満たしたときに、当該第1の有形成分についての検出結果についての画像を用いたチェックが促される。これにより、分析装置による分析結果において、第1の有形成分についての検出結果が効果的に精査される。当該精査の結果、検体の再検査が不要であると判断される場合があり得る。したがって、再検査の対象となる検体の数が低減され得る。
第1の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第1の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第1の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第1の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第1の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第1の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 有形成分ごとに、当該有形成分または当該有形成分に関連付けられた有形成分について、情報を出力するか否かの判断基準と出力される情報の一例を模式的に示す図である。 第1の実施の形態の分析装置において、有形成分分析において検出された有形成分に関する情報を出力するために実行される処理のフローチャートである。 検体の有形成分分析の結果の簡易的な表示画面の一例を示す図である。 検体の有形成分分析の結果の詳細な表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第2の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。 第2の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第2の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 第2の実施の形態の分析装置において利用される、判断基準と出力される情報の一例を模式的に示す図である。 第2の実施の形態の分析装置において、有形成分分析において検出された有形成分に関する情報を出力するために実行される処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、尿検体(以下、単に「検体」ともいう)の分析装置および分析システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号が付され、それらの名称および機能は同じである。したがって、これらの説明は繰り返されない。
[第1の実施の形態]
<1.概要>
図1〜図4は、第1の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。第1の実施の形態の分析システムにおいて、有形成分分析装置は、図1と図3に示された少なくとも2つの機能を有する。
1つ目は、図1に示されるように、尿検体の画像を撮影し、当該画像に基づいて尿検体に対して有形成分分析を実行し、特定の成分が検出されたときに、分析装置の使用者にアクションを促すための処理を実行することである。たとえば、有形成分分析装置は、図2に示されるように、検体から異型細胞が検出された場合、使用者に異型細胞の詳細な確認を促すために、当該検体の画像へのリンクを含む情報を出力する。
2つ目は、図3に示されるように、尿検体の画像を撮影し、当該画像に基づいて尿検体を分析し、特定の成分が検出されたとき、当該特定の成分に関連付けられた成分の検出結果が特定の条件を満たすことを条件として、使用者にアクションを促すための処理を実行することである。たとえば、有形成分分析装置は、図4に示されるように、検体から白血球が検出された場合、検体において上皮細胞の有無を確認する。上皮細胞は、白血球に関連付けられた有形成分の1つである。その後、有形成分分析装置は、検体において上皮細胞が検出されなければ、使用者に対して、検体において上皮細胞を探すことを促すために、当該検体の画像へのリンクを含む情報を出力する。白血球とともに検出されることが多い上皮細胞が、他の成分と誤認されたために検出されなかった可能性が高いからである。
以上のように、第1の実施の形態の有形成分分析装置は、検体の有形成分分析の結果において、少なくとも1種類の有形成分の結果が当該有形成分について設定された条件を満たす場合、当該有形成分に関する情報を出力する。出力された情報により、有形成分分析装置の使用者は、検体を再検査の対象とする前に、分析の結果を確認する。当該確認において再検査が不要であると判断されれば、当該検体については、再検査がなされることなく、有形成分の分析結果が確定される。再検査では、多くの場合、用手検査が実行される。本実施の形態では、再検査の対象とされる検体の数を減らすことができ、これにより、用手検査の対象となる検体の数を減らすことができる。
<2.分析システムの構成>
図5は、第1の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。
図5に示されるように、分析システム1は、分析装置20と、情報処理装置40とを含む。分析装置20と情報処理装置40とは、通信可能である。分析装置20は、有形成分分析装置の一例であり、有形成分の分析結果を情報処理装置40へ出力する。情報処理装置40は、分析装置20から出力された分析結果を表示する。
分析装置20は、本体20Aと、搬送部20Bとを含む。本体20Aは、後述する制御部210、試料調製部222、等を収容する。
搬送部20Bは、検体を収容する容器(スピッツ)を搬送する。より具体的には、分析システム1において、各検体は、容器4に収容される。ラック7は、1本以上の容器4を収容する。搬送部20Bは、溝250を含む。搬送部20Bでは、1本以上の容器4が、ラック7に収容された状態で搬送される。
本体20Aには、バーコードリーダ224が設けられている。各容器4には、各検体を識別するためのバーコードが付されている。分析装置20は、容器4のそれぞれのバーコードをバーコードリーダ224で読み取ることにより、検査対象の検体のそれぞれを識別する。
図5を参照して説明された容器4の搬送態様は、単なる一例である。分析装置20において、容器4は、ラック7に収容されることなく単独で搬送されてもよい。
<3.ハードウェア構成>
図6は、第1の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
まず、分析装置20のハードウェア構成を説明する。
分析装置20は、制御部210と、通信部221と、試料調製部222と、撮影部223と、バーコードリーダ224を含む。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)211と記憶部212とを有する。CPU211は、記憶部212に記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、分析装置20の各部を制御する。記憶部212は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶装置を含む。
通信部221は、制御部210からのデータを他の機器に送信し、他の機器からの情報を制御部210に入力する。通信部221は、たとえばネットワークインタフェースカードによって実現される。
試料調製部222は、容器4内の検体と測定に必要な試薬とを混合攪拌することにより、分析に必要な試料を調製する。
撮影部223は、試料調製部222によって調製された試料の画像を撮影する。撮影部223は、自動ピント合わせの機構を有する。これにより、試料調製部222で調整された試料は、撮影部223によって自動的に撮影される。撮影部223は、撮影された画像を、制御部210へ出力する。
バーコードリーダ224は、容器4に付されたバーコードを読み、読み出した情報を制御部210へ出力する。
CPU211は、撮影された画像を用いて、有形成分分析を実行する。有形成分分析において、たとえば、CPU211は、検体の画像において予め記憶された有形成分の画像パターンが含まれるか否かを判断する。その後、CPU211は、検体の画像が有形成分の画像パターンを含むと判断すると、画像における当該有形成分の個数を計数し、当該個数を出力する。撮影部223は、1つの検体に対して、複数枚の画像を撮影し、制御部210へ出力してもよい。CPU211は、1つの検体に対する複数の画像のうち、有形成分の画像パターンを含む画像を、検体ごとに、当該有形成分に関連付けて、記憶部212に記憶してもよい。
次に、情報処理装置40のハードウェア構成を説明する。
情報処理装置40は、制御部410と、通信部420とを含む。制御部410は、たとえば汎用のコンピュータによって実現され、CPU411と、記憶部412と、キーボード413と、マウス414と、モニタ415とを有する。CPU411は、通信部420を介して、分析装置20等の外部の機器と通信する。通信部420は、たとえばネットワークインタフェースカードからなる。
CPU411は、記憶部412に記憶されているコンピュータプログラムを実行し、キーボード413およびマウス414から情報の入力を受け付け、モニタ415に情報を出力する。CPU411は、分析装置20から入力されたデータを、モニタ415に表示することができる。
<4.判断基準と出力される情報>
図7は、有形成分ごとに、当該有形成分または当該有形成分に関連付けられた有形成分について、情報を出力するか否かの判断基準と出力される情報の一例を模式的に示す図である。図7に示されたような基準を特定する情報は、たとえば、分析装置20の記憶部212(図6参照)に格納される。ただし、当該情報は、分析装置20のCPU211がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶部212以外に格納されていてもよい。
図7に示されるように、判断基準および出力される情報は、1つ以上の群を含む。各群には、IDが割り振られている。図7では、ID=1〜4の群の具体例が示されている。
各群は、6つの項目(第1類項目、第1類項目用条件、第2類項目、第2類項目用条件、第1警告、および、第2警告)を含む。第1類項目は、検体の有形成分分析において最初に判断対象となる有形成分を特定する。第1類項目用条件は、第1類項目に対する検出結果の条件を特定する。第2類項目は、第1類項目で特定される有形成分に関連付けられた有形成分を特定する。第2類項目用条件は、第2類項目に対する検出結果の条件を特定する。第1警告は、有形成分分析の結果を簡易的に表示する画面において表示される警告の内容を特定する。第2警告は、有形成分分析の結果を詳細に表示する画面において表示される警告の内容を特定する。
たとえば、ID=1の群では、第1類項目が「白血球」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目が「上皮細胞」であり、第2類項目用条件が「0個/視野以下」であり、第1警告が「上皮細胞チェック」であり、第2警告が「上皮細胞の内容を…可能性があります。)」である。「視野」とは、検体の画像が撮影されるときの視野である。ID=1の群によれば、有形成分分析において、白血球が検出された場合であって、上皮細胞が検出されなかった場合には、検体における上皮細胞の存在の確認を促すメッセージが表示される。
ID=2の群では、第1類項目が「細菌」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目が「白血球」であり、第2類項目用条件が「0個/視野以下」であり、第1警告が「細菌チェック」であり、第2警告が「他の成分が…確認してください。」である。ID=2の群によれば、有形成分分析において、細菌が検出された場合であって、白血球が検出されなかった場合には、細菌として検出されたものの内容の詳細な確認を促すメッセージが表示される。
ID=3の群では、第1類項目が「異型細胞」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目および第2類項目用条件についてはデータが無く、第1警告が「異型細胞チェック」であり、第2警告が「異型細胞が、検出されています。異型細胞の内容を詳細に確認してください。」である。ID=3の群によれば、有形成分分析において、「異型細胞」が検出された場合には、当該異型細胞として検出されたものの内容の詳細な確認を促すメッセージが表示される。
ID=4の群では、第1類項目が「結晶」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目および第2類項目用条件についてはデータが無く、第1警告が「結晶チェック」であり、第2警告が「結晶が、検出されています。結晶の内容を詳細に確認してください。」である。ID=4の群によれば、有形成分分析において、「結晶」が検出された場合には、当該結晶として検出されたものの内容の詳細な確認を促すメッセージが表示される。
<5.処理の流れ>
図8は、第1の実施の形態の分析装置20において、有形成分分析において検出された有形成分に関する情報を出力するために実行される処理のフローチャートである。図8の処理は、たとえば、検体ごとに、撮影部223から制御部210へ、当該検体の画像が入力されたことに応じて、実行される。
図8に示されるように、ステップS10で、CPU211は、図8の処理で使用される変数Nの値を0へと初期化して、ステップS20へ制御を進める。変数Nは、図7の「判断基準および出力される情報の群」のうち、図8の処理において制御の対象となる群に付されたIDを特定する。
ステップS20で、CPU211は、検体の画像を用いて、当該検体の有形成分分析の結果を生成し、ステップS30へ制御を進める。
ステップS30で、CPU211は、変数Nを1加算更新して、ステップS40へ制御を進める。
ステップS40で、CPU211は、図7に示されたような情報における、N番目の群の第1類項目として特定される有形成分について、有形成分分析の結果が第1類項目用条件を満たすか否かを判断する。たとえば、図7のID=1の群については、有形成分分析の結果において、白血球が1視野において1個以上検出されたか否かが判断される。CPU211は、第1類項目の有形成分の有形成分分析の結果が第1類項目用条件を満たすと判断すると(ステップS40でYES)、ステップS50へ制御を進め、第1類項目の有形成分の有形成分分析の結果が第1類項目用条件を満たさないと判断すると(ステップS40でNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS50で、CPU211は、第2類項目の有形成分の有形成分分析の結果が第2類項目用条件を満たすか否かを判断する。たとえば、図7におけるID=1の群については、有形成分分析の結果において、上皮細胞が1視野における個数が0個以下であるか否か(つまり、上皮細胞が検出されなかったか否か)が判断される。CPU211は、第2類項目の有形成分の有形成分分析の結果が第2類項目用条件を満たすと判断すると(ステップS50でYES)、ステップS60へ制御を進め、第2類項目の有形成分の有形成分分析の結果が第2類項目用条件を満たさないと判断すると(ステップS50でNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS60で、CPU211は、表示用情報に、図7におけるN番目の群の第1警告をセットして、ステップS70へ制御を進める。表示用情報とは、図9を参照して後述するように、各検体の有形成分分析の結果の簡易的な表示を構成する情報である。
ステップS70で、CPU211は、変数Nが、図7に示されたような情報において記憶されている群の数である値Mを超えたか否かを判断する。CPU211は、変数Nがまだ値Mを超を超えていないと判断すると(ステップS70でNO)、ステップS30へ制御を戻し、変数Nが値Mを超えたと判断すると(ステップS70でYES)、ステップS80へ制御を進める。
値Mは、図7の「判断基準および出力される情報の群」の総数である。図7の例では、値Mは「4」である。
図8の処理では、ステップS30で変数Nが1ずつ加算更新される。ステップS40からステップS60までの制御は、変数Nが値Mを超えるまで実行される。変数Nは、図7の群のIDを特定する。つまり、図8の処理では、ステップS40からステップS60までの制御は、図7の群の「ID=1」から「ID=M」のそれぞれについて実行される。
なお、図8のステップS40からステップS60までの制御は、図7に示されたような群のすべてについて実行される必要はなく、たとえば使用者によって選択されたIDについてのみ、実行されてもよい。
CPU211は、第2類項目および第2類項目用条件を設定されていない群については、ステップS50に制御が進んだ場合、ステップS50からステップS60へ制御を進める。つまり、図7の例では、CPU211は、ID=3またはID=4の群について、第1類項目について第1類項目用条件が満たされたと判断されると、ステップS60へ制御を進める。
ステップS80で、CPU211は、有形成分分析の結果と表示用情報とを簡易的に表示する。たとえば、CPU211は、処理対象の検体について、有形成分分析の結果と表示用情報とを情報処理装置40へ出力する。これにより、情報処理装置40は、有形成分分析の結果を簡易的にモニタ415へ表示する。有形成分分析の結果の表示については、図9および図10を参照して後述する。その後、制御はステップS90へ進む。
ステップS90で、CPU211は、処理対象の検体の画像が要求されたか否かを判断する。第1の実施の形態では、たとえば有形成分分析の結果の簡易的な表示に対する特定の操作が、当該有形成分分析において利用された画像の要求の一例である。CPU211は、画像が要求されたと判断するまでステップS90に制御を留め(ステップS90でNO)、画像が要求されたと判断すると(ステップS90でYES)、ステップS100へ制御を進める。
ステップS100で、CPU211は、検体の画像と第2警告とを表示する。たとえば、CPU211は、処理対象の検体について、有形成分分析に利用された画像とステップS80で表示された第1警告と同じ群に属する第2警告とを情報処理装置40へ出力する。これにより、情報処理装置40は、有形成分分析の結果を詳細にモニタ415へ表示する。その後、図8の処理が終了する。
以上説明された図8の処理では、ステップS40〜ステップS60の制御は、図7の群の「ID=1」から「ID=M」まで順に実行された。ステップS40〜ステップS60の制御は、図7におけるIDの順に実行されなくてもよい。図7における複数の群の間で、たとえば臨床的な意義に基づいて、優先順位を設定されていてもよい。ステップS40〜ステップS60の制御は、臨床的な意義が高いIDから順に実行されてもよい。当該実行において1回でもステップS60の制御が実行されれば、それ以降は、他のIDについてステップS40〜ステップS60の制御が実行されることなくステップS80へ制御が進められてもよい。
<6.表示画面の例>
図9の画面900は、複数の検体のそれぞれの有形成分の分析結果を示すテーブル901を含む。テーブルは、各行に、各検体についての複数個の項目のデータを表示する。複数個の項目は、形式的な項目と、分析項目と、状況を表わす項目とを含むことができる。形式的な項目は、たとえば、検体ID、シーケンス番号(Seq.No.)、ラック7における位置(Pos)、受付番号、患者名、検体種別および/または性別である。分析項目は、たとえば、赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、および/または、細菌のそれぞれの測定結果を示す。
状況を表わす項目は、各検体の分析の進行状況を示す。状況を表わす項目として表示される情報は、たとえば、「自動確定」、「要確認」、および、「確定[修正済み]」を含む。「自動確定」は、分析装置20における有形成分分析において全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であると判断された検体について表示される。たとえば、有形成分分析におけるすべての有形成分の結果が、図7に示された基準におけるいずれの群の第1類項目に関連付けられた条件にも該当しなかったときに、「自動確定」が表示される。
「確定[修正済み]」は、使用者が、検査結果の詳細な表示の確認の結果、再検査が不要だと判断したことを示す情報を入力した検体について表示される。
「要確認」は、使用者に、検査結果の簡易な表示において、詳細な表示の確認を促す。たとえば、有形成分分析の結果に対して、少なくとも1つの有形成分についてステップS60で第1警告がセットされたときに、「要確認」が表示される。「要確認」は、第1警告としてセットされたメッセージとともに表示され得る。
より具体的には、図9の画面900において、行902は、検体ID「0004」に関連付けられている。検体ID「0004」について、図8のステップS60で、第1警告として「上皮細胞チェック」がセットされると、画面900では、検体ID「0004」について、「要確認」とともに「上皮細胞チェック」のメッセージ(第1警告の一例)が表示される。
画面900において、各検体IDに対応する行の表示は、それぞれの検体IDが対応する検体について、有形成分分析において利用された画像のリンクを含む。CPU211は、たとえば、各検体IDの画像を特定する情報を、各検体IDの表示用情報に含める。
当該リンクは、ステップS90の制御に利用される。つまり、情報処理装置40では、モニタ415に対して、ある検体IDに対応する行(たとえば、行902)をクリックすると、CPU411は、当該検体IDの画像を特定する情報を利用して、分析装置20に対して、検体の画像を要求する。分析装置20では、当該画像の要求は、ステップS90(図8)において検出される。当該要求において分析装置20から検体の画像を受信すると、情報処理装置40では、検体の検査結果の詳細な画面が表示される。図10は、検体の有形成分分析の結果の詳細な表示画面の一例を示す図である。
図10の画面910は、画像911を含む。画面910は、図9の画面900において、検体ID「0004」に関連付けられた行902がクリックされたときの表示の一例である。画像911は、検体ID「0004」の検体について撮影された画像である。
画面910は、さらに、1種類以上の有形成分の詳細な分析結果のデータを表示する表示欄919を含む。
画面910は、さらに、第2警告(図7参照)を表示する表示欄920を含む。
使用者は、たとえば、表示欄920に表示されたメッセージ(第2警告)に基づいて、画像911を確認する。使用者は、たとえば、表示欄920に表示されたメッセージに基づいて、画像911と表示欄919内のデータとを対比することにより、表示欄919に表示されたデータの信頼性を評価してもよい。
画面910を視認した使用者は、表示欄920に表示された内容に従って検体の画像を確認し、たとえば、当該検体の再検査の要否を特定する情報を入力する。当該情報が入力されると、CPU411は、入力された情報を分析装置20へ送信する。分析装置20では、使用者から入力された情報に応じて、各検体IDの検査の進行状況のデータを更新する。進行状況のデータが更新されると、CPU211は、検査結果を簡易的に表示する画面の表示内容を更新する情報を、情報処理装置40へ送信する。これに応じて、情報処理装置40では、図9を参照して説明されたような、検査結果の簡易的な表示における各検体の検査の進行状況の表示内容を更新する。
以上説明された第1の実施の形態では、分析装置20は、検体の有形成分分析を実行し、当該分析の結果において一部の有形成分についての結果が異常値を示した場合、使用者に、有形成分分析用の画像の確認を促す。当該画像の確認の結果、使用者は、検体の再検査の要否を決定することができる。
なお、画面900における各検体IDに対応する行の表示は、それぞれの検体IDが対応する検体の有形成分分析で利用された画像のリンクの代わりに、当該分析に利用される画像のうち第1類項目および/または第2類項目を含むと判断された画像のみのリンクを含んでいてもよい。
分析装置20のCPU211は、有形成分分析において、各検体について撮影された各画像と、当該画像に含まれると判断した有形成分の種類とを関連付ける情報を生成する。CPU211は、このように生成された情報を用いて、表示用情報を生成する。より具体的には、CPU211は、ステップS60において表示用情報に第1警告をセットするときに、処理対象の検体について撮影された2以上の画像のうち、第1類項目および/または第2類項目の有形成分に関連付けられた画像を特定する情報を、表示用情報に含める。
画面900の各検体IDに対応する行の表示が、第1類項目および/または第2類項目を含むと判断された画像のみのリンクを含む場合、各行が選択されると、図10の画面の代わりに、第1類項目および/または第2類項目を含むと判断された画像のみを表示する画面が表示される。
また、図10の例では、1種類の有形成分についての第1警告が表示されたが、1つの検体について複数の第1警告が表示される場合もあり得る。同様に、1つの検体について複数の第2警告が表示される場合もあり得る。
[第2の実施の形態]
<1.概要>
図11および図12は、第2の実施の形態の分析システムにおける有形成分分析装置の機能を概略的に説明するための図である。第2の実施の形態の分析装置20は、図1〜図4を参照して説明された第1の実施の形態の有形成分分析装置の機能に加えて、図11および図12を参照して説明される機能を有する。
図11に示された機能は、尿検体の画像を撮影し、当該画像に基づいて尿検体の有形成分分析を実行し、特定の成分が検出された場合、他の分析装置から取得した当該検体の分析結果において検出された成分に関連付けられた項目の結果が所定の条件を満たすことを条件として、分析装置の使用者にアクションを促すための処理を実行することである。
たとえば、図12に示されるように、尿検体の有形成分分析の結果、検体から赤血球が検出された場合、定性分析の「尿潜血」の結果が「−」であるという条件が満たされれば、分析装置の使用者に、検体の画像を確認することによって他の成分を赤血球であると誤認した可能性の確認を促す。
<2.分析システムの構成>
図13は、第2の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。第2の実施の形態の分析システム1は、画像を用いて有形成分を分析する分析装置20に加えて、検体の定性分析を実行する分析装置10を備える。
より具体的には、図13の分析システム1は、分析装置10と、分析装置20と、情報処理装置40と、搬送装置50とを含む。分析装置10は、検体の定性分析を実行する。分析装置20は、検体の画像を用いて、当該検体の有形成分分析を実行する。情報処理装置40は、分析装置20から出力される画像を表示し、使用者からの情報の入力を受け付ける。搬送装置50は、分析装置10から分析装置20へ検体を搬送する。
搬送装置50は、ラック7(図5参照)を搬送するための溝500を含む。分析装置10は、各検体に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ124を備える。
<3.ハードウェア構成>
図14は、第2の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
図14に示さるように、第2の実施の形態の分析システム1は、図4に示された第1の実施の形態のハードウェア構成と比較して、さらに、分析装置10および搬送装置50を含む。
分析装置10は、制御部110と、通信部121と、第1の検出部122と、第2の検出部123と、バーコードリーダ124とを含む。制御部110は、CPU111と記憶部112とを有する。CPU111は、記憶部112に記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、分析装置10の各部を制御する。記憶部112は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶装置を含む。
通信部121は、制御部110からのデータを他の機器に送信し、他の機器からの情報を制御部110に入力する。通信部121は、たとえばネットワークインタフェースカードによって実現される。
第1の検出部122は、検体に各測定項目(潜血濃度、蛋白濃度、白血球濃度(白血球エステラーゼ反応)、亜硝酸塩濃度、及びブドウ糖濃度)のそれぞれに対応した試験紙を浸し、夫々の試験紙の変色の度合いから各測定項目について測定する。第1の検出部122は、制御部110のCPU111からの指示に応じて、測定を開始する。第1の検出部122は、潜血濃度、蛋白濃度、白血球濃度、亜硝酸塩濃度、及びブドウ糖濃度を、たとえば、それぞれの試験紙の変色度合いを(−)、(±)、(+)、(2+)、(3+)、…、(7+)の9段階に自動的に分類し、各項目の検査結果として制御部110へ出力する。
第2の検出部123は、検体の屈折率を検出し、当該屈折率から検体の比重を測定する。第2の検出部123は、制御部110のCPU111からの指示に応じて、測定を開始する。第2の検出部123は、検出結果である比重を、制御部110へ出力する。
バーコードリーダ124は、容器4に付されたバーコードを読み、読み出した情報を制御部210へ出力する。
搬送装置50は、制御部510と通信部520とを含む。制御部510は、CPU511と、記憶部512と、駆動部513と、センサ514とを含む。
駆動部513は、ラック7を搬送するために回転するモータを駆動する。
CPU511は、駆動部513の動作を制御する。
記憶部512は、CPU511によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを格納する。
センサ514は、溝500内の物体の有無を検出する。センサ514は、検出結果をCPU511へ出力する。センサ514から入力される検出結果に基づいて、CPU511は、たとえば、溝500内のどこにラック7が位置するかを特定する。
CPU211は、搬送装置50を制御することにより、分析装置10における定性分析の対象となった検体を、分析装置20へ搬送する。
図14に示された例では、分析装置10、分析装置20、および、情報処理装置40は、互いに通信可能である。搬送装置50は、情報処理装置40と通信可能である。当該通信の態様は、単なる一例である。分析装置20は、情報処理装置40を介してのみ、分析装置10と通信してもよい。装置間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
<4.判断基準と出力される情報>
図15は、第2の実施の形態の分析装置20において利用される、判断基準と出力される情報の一例を模式的に示す図である。
図15に示された例では、図7に示された例において含まれたID=1〜4の群に加えて、ID=5,6の群を含む。
ID=5の群では、第1類項目が「赤血球」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目が「尿潜血反応」であり、第2類項目用条件が「(−)」であり、第1警告が「有形成分チェック」であり、第2警告が「有形成分分析では、…を確認してください。」である。「尿潜血反応」は、定性分析の検査項目である。ID=5の群によれば、有形成分分析において、赤血球が検出された場合であって、定性分析において尿潜血反応が陰性である場合には、検体における有形成分(特に、赤血球)の存在の確認を促すメッセージが表示される。
ID=6の群では、第1類項目が「円柱」であり、第1類項目用条件が「1個/視野以上」であり、第2類項目が「尿たんぱく」であり、第2類項目用条件が「(±)以下」であり、第1警告が「有形成分チェック」であり、第2警告が「有形成分分析では、…確認してください。」である。「尿たんぱく」は、定性分析の検査項目である。ID=6の群によれば、有形成分分析において、円柱が検出された場合であって、定性分析において尿たんぱくの検出濃度が(±)として規定される程度以下のものである場合には、検体における有形成分(特に、円柱)の存在の確認を促すメッセージが表示される。
<5.処理の流れ>
図16は、第2の実施の形態の分析装置20において、有形成分分析において検出された有形成分に関する情報を出力するために実行される処理のフローチャートである。図16に示された処理は、図8に示された処理と比較して、ステップS22の制御をさらに含む。CPU211は、ステップS20で有形成分分析の結果を生成した後、ステップS22へ制御を進める。
ステップS22で、CPU211は、処理対象の検体についての定性分析の結果を取得する。第2の実施の形態の分析システム1では、たとえば、分析装置10は、各検体の定性分析を実行すると、当該分析の結果を分析装置20へ送信する。分析装置20では、各検体の定性分析の結果が、各検体のIDと関連付けられて、記憶部212に格納される。ステップS22で、CPU211は、たとえば、処理対象の検体のIDに関連付けられた検体の定性分析の結果を読み出す。その後、制御はステップS30へ進む。
ステップS22における定性分析の結果の取得は、ステップS20における有形成分分析の結果の生成よりも前に実行されてもよい。
以上説明された第2の実施の形態では、有形成分分析装置は、検体においてある有形成分の検出結果が異常値を示した場合、当該有形成分に関連付けられた定性分析の分析結果が所定の条件を満たしたことを条件として、異常値を示した有形成分について、有形成分分析用の画像の確認を促す。当該画像の確認の結果、使用者は、検体の再検査の要否を決定することができる。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 分析システム、4 容器、7 ラック、10,20 分析装置、20A 本体、20B 搬送部、40 情報処理装置、50 搬送装置、111,211,411 CPU。

Claims (8)

  1. 尿検体の有形成分を分析するための分析装置であって、
    検体の画像を取得するための画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、
    少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と他の有形成分の種類とを記憶するための記憶手段とを備え、
    前記検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が前記範囲に含まれる場合に、前記第1の有形成分に関連付けられて記憶された第2の有形成分を特定する情報を出力するように構成されている、分析装置。
  2. 前記情報は、前記検体について前記画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む、請求項1に記載の分析装置。
  3. 尿検体の有形成分を分析するための分析装置であって、
    検体の画像を取得するための画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、
    前記検体の1種類以上の項目の定性分析の結果の入力を受け付けるように構成された入力手段と、
    少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段とを備え、
    前記検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が前記範囲に含まれ、かつ、前記検体において前記第1の有形成分に関連付けられた定性分析の項目の検出結果が前記条件を満たすときに、前記検体について前記画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む情報を出力するように構成されている、分析装置。
  4. 前記情報は、前記検体について前記画像取得手段によって取得された画像のうち、前記第1の有形成分を含む画像へのリンクを含む、請求項に記載の分析装置。
  5. 前記検出手段は、前記画像取得手段によって取得された画像を前記記憶手段に格納するように構成されている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の分析装置。
  6. 尿検体の有形成分を分析するための分析装置によって実行される分析方法であって、
    前記分析装置は、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と他の有形成分の種類とを記憶するための記憶手段を備え、
    前記分析方法は、
    検体の画像を取得するステップと、
    取得された前記画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するステップと、
    第1の有形成分の検出の結果が前記範囲に含まれる場合に、前記記憶手段において前記第1の有形成分に関連付けられて記憶された第2の有形成分を特定する情報を出力するステップとを含む、分析方法。
  7. 尿検体の有形成分を分析するための分析装置によって実行される分析方法であって、
    前記分析装置は、少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段を備え、
    前記分析方法は、
    検体の画像を取得するステップと、
    取得された前記画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するステップと、
    前記検体の1種類以上の項目の定性分析の結果の入力を受け付けるステップと、
    第1の有形成分の検出の結果が前記範囲に含まれ、かつ、前記検体において前記第1の有形成分に関連付けられた定性分析の項目の検出結果が前記条件を満たすときに、前記検体について取得された前記画像へのリンクを含む情報を出力するステップとを含む、分析方法。
  8. 尿検体の定性分析を実行するための第1の分析装置と、
    尿検体の有形成分を分析するための第2の分析装置とを備え、
    前記第1の分析装置は、
    前記第2の分析装置に、検体の定性分析の結果を出力するための出力手段を含み、
    前記第2の分析装置は、
    検体の画像を取得するための画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から1種類以上の有形成分のそれぞれを検出するための検出手段と、
    前記第1の分析装置から、前記検体の定性分析の結果の入力を受け付ける入力手段と、
    少なくとも1種類の有形成分のそれぞれに関連付けて、当該有形成分の検出結果についての範囲と、定性分析における1種類以上の項目についての分析結果についての条件とを記憶するための記憶手段とを含み、
    前記検出手段は、第1の有形成分の検出の結果が前記範囲に含まれ、かつ、前記検体についての定性分析の検出結果が前記条件を満たすときに、前記検体について前記画像取得手段によって取得された画像へのリンクを含む情報を出力するように構成されている、分析システム。
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