JP6694854B2 - 収納機構 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のレール引出し装置には、野菜室を箱体に自動的に収容するための機構が備わっていないので、人為的に野菜室を箱体に収容することが必要であるという欠点がある。
特許文献2に記載のケース引出し装置では、冷蔵庫本体からのケースの引き出しと、冷蔵庫本体へのケースの収容との両方を自動で行うこと考慮しているために、必要な部品が多く、構造が複雑となり、更に電気型駆動モータを使用する必要があるので、部品コストや組み立てコストが高くなってしまう欠点がある。
収納用の引出し2と、一面が開口し、前記引出しをスライド移動により収容可能な筐体1と、前記引出しを前記筐体に自動に収容することを可能にする自動収容機構3とを備える、収納機構10であって、
前記自動収容機構が、
(1)前記筐体の右側面壁13内側及び左側面壁14内側の開口部側にそれぞれに設けた右側垂直ガイドレール40及び左側垂直ガイドレール42と、
(2)前記引出しの右側面壁22外側及び左側面壁23外側の、正面側下方から背面側上方に沿って、それぞれに設けた右側傾斜ガイドレール30及び左側傾斜ガイドレール32と、
(3)前記右側垂直ガイドレール及び前記右側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な右側ローラー60であって、前記右側ローラーが、前記右側垂直ガイドレールに沿って移動可能な第一車輪64と、前記右側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な第二車輪65と、その一方の端部に第一車輪を直接に若しくは間接的に連結し、更にもう一方の端部に第二車輪を直接に若しくは間接的に連結するための連結バー66とを含む、前記右側ローラーと、
(4)前記左側垂直ガイドレール及び前記左側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な左側ローラー62であって、前記左側ローラーが、前記左側垂直ガイドレールに沿って移動可能な第一車輪64と、前記左側傾斜ガイドレールに沿って移動する第二車輪65と、その一方の端部に第一車輪を直接に若しくは間接的に連結し、更にもう一方の端部に第二車輪を直接に若しくは間接的に連結するための連結バー66とを含む、前記左側ローラーと、
(5)一方の端部が前記筐体の内側底面壁16の右側面壁側に取り付けられ、もう一方の端部が前記右側ローラーの連結バーに取り付けられる、右側付勢手段50と、
(6)一方の端部が前記筐体の内側底面壁16の左側面壁側に取り付けられ、もう一方の端部が前記左側ローラーの連結バーに取り付けられる、左側付勢手段52と、
を含み;
前記引出しが前記筐体に完全に収容された状態では、前記右側ローラーは、第一車輪が前記右側垂直ガイドレールの下部に位置し、且つ、第二車輪が前記右側傾斜ガイドレールの下部に位置するように配置され、また同時に、前記左側ローラーは、第一車輪が前記左側垂直ガイドレールの下部に位置し、第二車輪が前記右側傾斜ガイドレールの下部に位置するように配置され;
前記筐体から前記引出しが引き出されることによって、前記右側ローラーは、前記右側垂直ガイドレール及び前記右側傾斜ガイドレールに沿って、また同時に、前記左側ローラーは、前記左側垂直ガイドレール及び前記左側傾斜ガイドレールに沿って、それぞれ、第一車輪が筐体に対して底面側から上面側の方向に向かって略垂直に移動すると同時に、第二車輪が引出しに対して正面側下方から背面側上方に向かって斜めに移動し、この移動によって、前記右側ローラー及び前記左側ローラーが、それぞれ、前記右側付勢手段及び前記左側付勢手段によって、筐体の底面方向に付勢力が付与され;そして、
前記筐体への前記引出しの収容が、前記付勢力により前記右側ローラー及び前記左側ローラーが、それぞれ、元の位置に戻ることによって行われる、
前記収納機構によって解決することができる。
筐体1は、一般的に、筐体右側面壁13と、筐体左側面壁14と、筐体上面壁15と、筐体底面壁16と、筐体背面壁17とから主に形成され、正面側に開口部を有する柱状体(立方体状又は直方体状の柱状体)である。筐体1は、収納用の引出し2を収容するための引出し用収容室12を有することができる。
収納用の引出し2は、一般的に、引出し右側面壁22と、引出し左側面壁23と、引出し底面壁24と、引出し正面壁25と、引出し背面壁26とから主に形成され、上面側に開口部を有する柱状体(立方体状又は直方体状の柱状体)である。収納用の引出し2は、例えば、野菜類、冷凍食品、筆記具類、書類、備品などを収納するための収納室20を有することができる。
引出し正面壁25には、収納用の引出し2を筐体1から引き出すことを容易にするために、取手72を取り付けることができる。
このスライド移動は、公知の方法、例えば、筐体底面壁16の内側に設けたガイドレール、及び引出し底面壁24の外側に設け、そのガイドレールに沿って移動可能なローラー(図示せず)を使用することによって、容易に行うことができる。
右側垂直ガイドレール40の上端部及び左側垂直ガイドレール42の上端部と筐体上面壁15との間には、それぞれのガイドレーの上端部側からローラー60,62を設置するためのスペースを設けることが好ましい。
右側傾斜ガイドレール30及び左側傾斜ガイドレール32には、それぞれ、背面上方側端部に、引出し底面壁24に対して水平である水平ガイドレール34を設けることができる。この水平ガイドレール34は、正面下方側端部及び/又は傾斜ガイドレールの途中にも設けることができる。この水平ガイドレール34を設けることによって、この水平部においてローラーを一時的に停止させることができる。
以下、左側ローラー62の具体的態様、並びに、左側ローラー62と左側垂直ガイドレール42及び左側傾斜ガイドレール32との関係を図3〜図5に沿って説明する。なお、右側ローラー60の具体的態様、並びに、右側ローラー60と右側垂直ガイドレール40及び右側傾斜ガイドレール30との関係は、左側ローラーと同様である。
図3に示すように、第一車輪側補助バー67及び第二車輪側補助バー68は、連結バー66の軸周りに回転させることができる。第一車輪64は、第一車輪側補助バー67の軸周りに回転させることが可能であり、また、第二車輪65は、第二車輪側補助バー68の軸周りに回転させることが可能である。
なお、連結バー66及び第一車輪側補助バー67の垂直(上下)移動する空間は、車輪移動用空間44であっても、バー移動用空間46であっても、又はそれ以外の空間であってもよい。
バー移動用空間46の短手方向の断面積は、左側垂直ガイドレール42に設置された第一車輪64が左側傾斜ガイドレール32側に脱輪しないようにするために、車輪移動用空間44の短手方向の断面積よりも小さくすることが好ましい。
また、垂直ガイドレール40,42及び傾斜ガイドレール30,32にローラー60,62を設置した後に、付勢手段50,52をローラー60,62の連結バー66に取り付けることもできる。
垂直ガイドレール40,42及び傾斜ガイドレール30,32へのローラー60,62の設置は、図6(b)に示す状態にした後に、収納用の引出し2の収納室20側からローラー着脱用扉70を取り外して、収納室20側から行うことができる。
左側付勢手段52は、その一方の端部が筐体1の底面壁16内側の左側面壁14側に取り付けられ、もう一方の端部が左側ローラー62の連結バー66に取り付けられる。
右側ローラー60及び左側ローラー62は、それぞれ、右側付勢手段50又は左側付勢手段52によって、底面壁16の方向に付勢されている。
右側付勢手段50及び/又は左側付勢手段52が水平付勢部54と垂直付勢部56との両方を有する場合には、垂直付勢部56のみを有する場合と比較して、強い付勢力を有することができる。
図6(b)は、図6(a)に示す状態から収納用の引出し2を筐体1から引き出す途中の状態を示す仮想左側面図である。
図6(c)は、筐体1から収納用引出し2を完全に引き出した状態を示す仮想左側面図である。
右側ローラー60は、左側ローラー62と同様に、筐体1に収納用の引出し2を完全に収納された状態において、右側傾斜ガイドレール30及び右側垂直ガイドレール40の下部に位置するように配置される。
すなわち、左側ローラー62の第二車輪65は、図6(b)に示すように、左側傾斜ガイドレール32に沿って、収納用の引出し2に対して正面側下方から背面側上方に向かって斜めに移動する。一方、左側ローラー62の第一車輪64は、図6に示していないが、左側垂直ガイドレール42の長手方向に沿って上方向に移動する(すなわち、筐体1の底面壁16に対して略垂直上方向に移動する)。
この左側ローラー62の略垂直上方向の移動によって、左側付勢手段52の垂直付勢部56は、筐体1の底面壁16に対して略垂直上方向に伸びて、更に、左側付勢手段52の水平付勢部54は、筐体1の底面壁16に対して水平方向に伸びる。すなわち、左側ローラー62は、左側付勢手段52によって、筐体1の底面壁16側に付勢力が付与される。
右側ローラー60についても、左側ローラー62と同様に、右側付勢手段50の付勢力によって、元の位置に戻すことができる。
図6(c)に示す状態から筐体1に引出し2を少し収容することによって、ローラー62は、水平ガイドレール34から傾斜ガイドレール32に移動させることができ、これによって、維持状態が解放され、ローラー62を元の位置に戻すことができる。
右側ローラー60についても、左側ローラー62と同様に、水平ガイドレール34上で一時的に停止させることができ、その維持状態を開放することにより、右側付勢手段50の付勢力によって、元の位置に戻すことができる。
12・・・引出し用収容室;13・・・筐体右側面壁;14・・・筐体左側面壁;
15・・・筐体上面壁;16・・・筐体底面壁;17・・・筐体背面壁;
20・・・収納室;22・・・引出し右側面壁;23・・・引出し左側面壁;
24・・・引出し底面壁;25・・・引出し正面壁;26・・・引出し背面壁;
27・・・ツバ部;30・・・右側傾斜ガイドレール;
32・・・左側傾斜ガイドレール;34・・・水平ガイドレール;
35・・・底部ストッパー;36・・・上部ストッパー;38・・・帯状溝;
39・・・凸部;40・・・右側垂直ガイドレール;42・・・左側垂直ガイドレール;
44・・・車輪移動用空間;46・・・バー移動用空間;50・・・右側付勢手段;
52・・・左側付勢手段;54・・・水平付勢部;56・・・垂直付勢部;
58・・・屈曲手段;60・・・右側ローラー;62・・・左側ローラー;
64・・・第一車輪;65・・・第二車輪;66・・・連結バー;
67・・・第一車輪側補助バー;68・・・第二車輪側補助バー;69・・・車輪溝;
70・・・ローラー着脱用扉;72・・・取手;74・・・締結手段;
Claims (3)
- 収納用の引出しと、一面が開口し、前記引出しをスライド移動により収容可能な筐体と、前記引出しを前記筐体に自動に収容することを可能にする自動収容機構とを備える、収納機構であって、
前記自動収容機構が、
(1)前記筐体の右側面壁内側及び左側面壁内側の開口部側にそれぞれに設けた右側垂直ガイドレール及び左側垂直ガイドレールと、
(2)前記引出しの右側面壁外側及び左側面壁外側の、正面側下方から背面側上方に沿って、それぞれに設けた右側傾斜ガイドレール及び左側傾斜ガイドレールと、
(3)前記右側垂直ガイドレール及び前記右側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な右側ローラーであって、前記右側ローラーが、前記右側垂直ガイドレールに沿って移動可能な第一車輪と、前記右側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な第二車輪と、その一方の端部に第一車輪を直接に若しくは間接的に連結し、更にもう一方の端部に第二車輪を直接に若しくは間接的に連結するための連結バーとを含む、前記右側ローラーと、
(4)前記左側垂直ガイドレール及び前記左側傾斜ガイドレールに沿って移動可能な左側ローラーであって、前記左側ローラーが、前記左側垂直ガイドレールに沿って移動可能な第一車輪と、前記左側傾斜ガイドレールに沿って移動する第二車輪と、その一方の端部に第一車輪を直接に若しくは間接的に連結し、更にもう一方の端部に第二車輪を直接に若しくは間接的に連結するための連結バーとを含む、前記左側ローラーと、
(5)一方の端部が前記筐体の内側底面壁の右側面壁側に取り付けられ、もう一方の端部が前記右側ローラーの連結バーに取り付けられる、右側付勢手段と、
(6)一方の端部が前記筐体の内側底面壁の左側面壁側に取り付けられ、もう一方の端部が前記左側ローラーの連結バーに取り付けられる、左側付勢手段と、
を含み;
前記引出しが前記筐体に完全に収容された状態では、前記右側ローラーは、第一車輪が前記右側垂直ガイドレールの下部に位置し、且つ、第二車輪が前記右側傾斜ガイドレールの下部に位置するように配置され、また同時に、前記左側ローラーは、第一車輪が前記左側垂直ガイドレールの下部に位置し、第二車輪が前記左側傾斜ガイドレールの下部に位置するように配置され;
前記筐体から前記引出しが引き出されることによって、前記右側ローラーは、前記右側垂直ガイドレール及び前記右側傾斜ガイドレールに沿って、また同時に、前記左側ローラーは、前記左側垂直ガイドレール及び前記左側傾斜ガイドレールに沿って、それぞれ、第一車輪が筐体に対して底面側から上面側の方向に向かって略垂直に移動すると同時に、第二車輪が引出しに対して正面側下方から背面側上方に向かって斜めに移動し、この移動によって、前記右側ローラー及び前記左側ローラーが、それぞれ、前記右側付勢手段及び前記左側付勢手段によって、筐体の底面方向に付勢力が付与され;そして、
前記筐体への前記引出しの収容が、前記付勢力により前記右側ローラー及び前記左側ローラーが、それぞれ、元の位置に戻ることによって行われる、
前記収納機構。 - 前記右側付勢手段及び/又は前記左側付勢手段が、屈曲手段によって、筐体の内側底面壁に沿って配置される水平付勢部と、筐体の底面壁から略垂直方向に沿って配置される垂直付勢部とを有する、請求項1に記載の収納機構。
- 前記右側傾斜ガイドレール及び前記左側傾斜ガイドレールの背面上方側端部に、水平ガイドレールを設ける、請求項1又は2に記載の収納機構。
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