JP6694376B2 - ホログラム記録装置およびホログラム記録方法 - Google Patents

ホログラム記録装置およびホログラム記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラム記録装置およびホログラム記録方法に関し、詳しくは、ホログラムにデータを記録する場合に、記録時のデータ品質を向上させうるホログラム記録装置およびホログラム記録方法に関するものである。
近年、大容量かつ高速の情報記録再生システムとしてホログラム記録が注目されている。ホログラム記録は、参照光・信号光と呼ばれる同一光源からの2つのコヒーレント光を干渉させ、生じた干渉縞を記録媒体に屈折率変化として記録・保持する。信号光は「ページデータ」と呼ばれる2次元データ画像により空間的に変調され、レンズを介して記録媒体へ照射される。参照光の条件(例えば記録媒体への入射角度、波長、あるいは位相等)を変化させながら、媒体の同一箇所に複数のページデータを多重して記録することもできるため高密度化・大容量化が可能である。
ところで、信号光や参照光を形成するレーザ光は、断面の強度分布がガウス分布であることや干渉性のノイズが生じるため、信号光断面の強度分布は均一とはならない。
信号光に強度分布が生じている場合、ページデータにその強度分布が重畳するため、強度が低い場所ではデータが記録できないことがある。
その一方、強度が低い場所でも記録できるようにレーザ光強度全体を高くし過ぎると、強度が高い場所では記録媒体の露光量が過剰となり、余計な光学ノイズの発生原因となる。さらに、部分的に記録媒体中のモノマーを必要以上に消費してしまい、高密度記録のための多重記録数を増加させることができない。
ノイズを抑制しながら多重記録数を増加させるためには、ページデータの強度分布を均一にし、ホログラムが記録できる最低限の弱い光を記録媒体に照射することが必要である。
これまで、レーザ光の強度分布であるガウス分布を補償して、ページデータの強度分布を補正することが行われてきた。
ページデータを変調する際にページデータ情報にガウス分布を重畳させた信号をSLM上に表示して、このSLM表示信号情報を担持した信号を入射せしめることにより、SLMで変調されたページデータの強度分布が均一となる(特許文献1)ようにしている。あ
るいは、信号光の強度分布を検出し、検出した情報に基づき、強度分布補正素子により、レーザ光強度分布を均一にしている(特許文献2)。また、信号光路中にホモジナイザーのような強度分布を均一にする光学素子を導入することにより、SLMで変調されたページデータの強度分布の均一化を図ることができる。
さらに、本願発明者等は、記録媒体の収縮や膨張に基づくホログラムの歪みを、再生時の参照光の波面を制御することにより光学的に補償し、再生されたページデータの強度分布を均一にすることを提案している(特許文献3)。
特開2006−139205号公報 特開2012−243355号公報 特開2014−067017号公報
しかしながら、信号光はレンズにて集光されて記録媒体に入射するため、信号光の各光線は記録媒体に対して様々な入射角度をとる。図2に、ページデータによって変調されたレーザ光である信号光の任意の点が記録媒体に入射するときの角度を示す。
ここで記録媒体平面をx軸、y軸とし、法線方向をz軸とする。また、z軸に対する信号光の入射角をθとする。この場合、入射角θはページデータの位置により異なる。記録媒体は屈折率が空気中と異なるため、入射角θに応じて記録媒体を透過する強度が異なってしまう。
図3に、屈折率が異なる媒質に光が入射するときの入射角θと透過光強度の関係を示す(信号光がs偏光のときの透過光強度はTs、p偏光のときの透過光強度はTp、信号光がs偏光のときの反射光強度はRs、p偏光のときの反射光強度はRpである)。記録媒体中でのページデータの強度分布は記録媒体入射直前の強度分布から変化してしまい、記録媒体入射直前の強度分布が均一であっても、記録媒体中では均一になっておらず、記録情報の品質は、記録する前に劣化していることになる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ホログラム記録を行う際に、記録媒体への信号光の各光線による入射角の相違によらず、記録媒体中では信号光の強度分布の均一化を図り得るホログラム記録装置およびホログラム記録方法を提供することを目的とするものである。
記録媒体中でのページデータの強度分布を均一にするとの上記課題に対し、本願発明者等は、記録媒体に入射する光の強度分布は、その入射角に応じた透過率とされているとの知見から、その入射角に対する透過率特性の逆数をページデータの強度分布に重畳する、あるいはその入射角に対する透過率特性の逆数を特性として持つフィルタを信号光路中に挿入するとの考えに至り、下記の如きホログラム記録装置およびホログラム記録方法に係る具体的な構成を提案するものである。
すなわち、本発明の第1のホログラム記録装置は、
光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録装置において、
前記レーザ光に前記ページデータに係る情報を担持させて前記信号光とする空間光変調素子と、該空間光変調素子に表示するページデータに係る情報に対して所定の演算を施して、該空間光変調素子に出力する演算手段とを備え、
該所定の演算は、前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を前記ページデータの強度分布に重畳する演算である、ことを特徴とするものである。
また、本発明の第2のホログラム記録装置は、
光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録装置において、
前記レーザ光に前記ページデータに係る情報を担持させて前記信号光とする空間光変調素子と、該空間光変調素子に照射される該レーザ光の光路中に配された、該レーザ光に所定の強度分布を持たせる透過率制御フィルタとを備え、
該所定の強度分布は、前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を前記ページデータに重畳する強度分布である、ことを特徴とするものである。
また、上述したホログラム記録装置において、前記ホログラム記録は、角度多重記録の他、任意の多重記録に適用することが可能である。
また、本発明の第1のホログラム記録方法は、
光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録方法において、
前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を該ページデータに係る情報に乗算して、強度分布補正後ページデータ情報を得、この後、前記レーザ光を該強度分布補正後ページデータ情報を表示させた空間光変調素子に照射して、前記信号光に変換することを特徴とするものである。
また、本発明の第2のホログラム記録方法は、
光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録方法において、
前記レーザ光を、前記信号光に変換する前に透過率制御フィルタに入射させて、前記記録媒体に入射する信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を特性として持たせ、この後、該特性を持たせた前記レーザ光を、前記ページデータを表示させた空間光変調素子に照射して前記信号光に変換することを特徴とするものである。
本発明のホログラム記録装置および方法によれば、記録媒体への光入射角に対する光透過率特性の逆数をページデータの強度分布に重畳して、強度分布補正後ページデータ情報を得、この強度分布補正後ページデータ情報を空間光変調素子に表示し、レーザ光をこの空間光変調素子に照射して信号光に変換する。あるいは、レーザ光を空間光変調素子に照射する前に透過率制御フィルタによって、記録媒体への光入射角に対する光透過率特性の逆数を強度分布として持たせ、この後、このレーザ光をページデータを表示させる空間光変調素子に照射して信号光に変換させる。
このように、記録媒体に照射される信号光は、予め、ページデータの強度分布として、記録媒体への光入射角に対する光透過率特性の逆数を有しているので、この信号光が記録媒体中に入射した際に、信号光の各光線による入射角の相違によらず、信号光の強度分布の均一化を図ることができる。
本発明の実施例1に係るホログラム記録装置の構成を説明するための概略図である。 信号光の記録媒体への入射角θを説明するための概略図である。 屈折率が異なる媒質に光が入射するときの入射角θと透過光強度の関係を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るホログラム記録装置により得られたページデータの再生像を示す写真である。 従来技術に係るホログラム記録装置により得られたページデータの再生像を示す写真である。 本発明の実施例2に係るホログラム記録装置の構成を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態に係るホログラム記録装置およびホログラム記録方法を、図面を参照しながら説明する。
<実施例1>
図1に、実施例1に係るホログラム記録装置の主要構成を示す。
このホログラム記録装置は、再生機能も併せ有するホログラム記録再生装置である。
この実施例1に係るホログラム記録装置の特徴は、レーザ光源1からのレーザ光(信号搬送用光:p偏光)にページデータに係る情報を担持させて信号光とする振幅変調SLM(空間光変調素子)9と、この振幅変調SLM9に表示するページデータに係る情報に対して所定の演算を施して、該振幅変調SLM9に出力する演算手段30とを備えている。この所定の演算は、ホログラム記録媒体11に入射した信号光の強度分布が、ホログラム記録媒体11への信号光の入射角に拘らず均一化されるように、ホログラム記録媒体11への光入射角に対する透過率特性の逆数をページデータの強度分布に乗じる演算である。
以下、実施例1に係る装置の具体的な構成について説明する。
図1に示すホログラム記録装置は、ホログラムの記録機能および再生機能を備えた記録再生装置として構成されている。
なお、ホログラム記録媒体11はフォトポリマーで構成され、位相共役型に対応した構成とされている。
ただし、本発明の装置に係るホログラム記録媒体11の材料としては、フォトポリマーに限られるものではなく、また、光学系としても、必ずしも位相共役型に限られるものではない。
図1に示すように、記録時において、レーザ光源1から出射されたコヒーレントなレーザ光束は、図示されないシャッタを通過し、発散レンズ2、空間フィルタ3およびコリメートレンズ4からなるビームエキスパンダにより光束径を拡大され、半波長板5を通過し、ミラー6により直角に偏向され、偏光ビームスプリッタ(PBS:以下単にPBSと称する)7により2系の光束に分岐される。
PBS7から図中左方に向かう光束(信号搬送用光:p偏光)は、PBS8を透過して振幅変調SLM(以下単にSLMと称する)9に照射され、該SLM9により空間的に変調されて、デジタル画像からなるページデータ情報を担持した信号光とされる。
また、SLM9から出射(反射)された信号光は、SLM9に入射した状態とはページデータ情報により一部の偏光状態が変化してs偏光となり、PBS8において図中下方に反射され、レンズ(FTL)10によって光学的にフーリエ変換されてホログラム記録媒体11に照射される。
一方、PBS7から図中下方に向かう光束(s偏光)は、参照光(記録時参照光)とされ、半波長板14(半波長板14の光学軸が入射光の偏光方位に合致するように調整しておく)を通過し、ミラー15により直角に偏向されるが、s偏光状態とされているためPBS16により反射され、PBS16から図中下方に向かうことになる。この光束はガルバノメータミラー17により角度制御され、リレーレンズ18を介してホログラム記録媒体11中の信号光が照射される場所へ、信号光とは別角度で照射され、これにより、記録媒体11の記録材料に干渉縞模様の光の強弱に応じた屈折率変化が誘起され、これがホログラム情報として保持される。
なお、本実施形態装置においては、角度多重記録が前提とされているので、ページデー
タを上記SLM9に表示させ、逐次、上記SLM9へのページデータの表示を更新しつつ、この更新毎に、参照光の記録媒体11への入射角θをガルバノメータミラー17によって少しずつ変化させることにより、互いに異なるページデータを記録媒体11中の同一位置へ多重記録することが可能となり、高密度な情報格納が可能となっている。
なお、図示されない計測制御部は、記録時において、レーザ光源1の駆動制御、およびガルバノメータミラー17の角度制御を行うとともに、演算装置30を介してSLM9にページデータを送出し、表示させるように指示する。
ところで、記録媒体11への信号光の入射角θは、担持したページデータの各位置からの光線に応じて異なった値となる。記録媒体11の屈折率は空気の屈折率とは異なるので、入射角θに応じて記録媒体11を透過する強度が異なる。
前述したように、図3には、屈折率が異なる媒質に光が入射するときの入射角θと透過光強度および反射光強度が示されている(信号光がs偏光のときの透過光強度はTs、p偏光
のときの透過光強度はTp、信号光がs偏光のときの反射光強度はRs、p偏光のときの反射光強度はRpである)。なお、この図3は、屈折率が1.0の媒質(空気)から屈折率が1.5の媒
質に光が入射する場合の例で表されており、この場合の、p偏光の透過率が100%(反射
率が0%)となる光入射角θは56.31°である。
図3からも明らかなように、記録媒体11中でのページデータの強度分布は記録媒体入射直前の強度分布から変化してしまうことになり、記録媒体入射直前の強度分布が均一であっても、記録媒体中では均一になっておらず、記録情報の品質は記録媒体11に入射した段階で、すでに劣化していることになる。
そこで、本実施形態では、記録状態において記録情報の品質を維持するために、ホログラム記録媒体11に入射した信号光の強度分布が、ホログラム記録媒体11への入射角θに拘らず均一化されるように、ホログラム記録媒体11への光入射角θに対する透過率特性の逆数をページデータの強度分布に重畳する演算を演算手段30により行い、この演算により得られた強度分布を、SLM9に表示させ、このSLM9に照射されるレーザ光に演算により得られた強度分布を担持させて信号光を生成している。
したがって、本実施例1においては、予め、SLM9に表示させるページデータの強度分布として、記録媒体11への光入射角θに対する光透過率特性の逆数を重畳させているので、この信号光が記録媒体11に入射した際に、信号光の強度分布を均一化することができる。
次に、実施例1のホログラム記録装置の再生機能についても図1を用いて説明する。
図1に示すように、ホログラム記録媒体11に記録されたページデータ情報を再生する場合には、半波長板14の位置を調整することで、再生用参照光の偏光方向を(s偏光からp偏光に)変換する。この参照光は、ミラー15で反射された後、PBS16に到達するが、半波長板14によってp偏光とされているので、このPBS16を直進することになる。
図1に示すように、PBS16を透過した参照光は、ミラー21で反射され、ガルバノメータミラー22に到達し、このガルバノメータミラー22によって、角度多重記録されたページデータの再生処理を行うための入射角θの制御が行われる。
すなわち、ホログラム記録媒体11への再生用参照光の入射角は、ガルバノメータミラー22の回転角度によって制御される。
このようにして、リレーレンズ23を介して記録媒体11へ入射した再生用参照光は、記録媒体11中の信号光が照射された場所へ、その裏面側から記録用参照光の入射方向と
は対向するような方向から照射される。
このように、再生用参照光の照射によって、ホログラム記録媒体11から所定のページデータの再生光が射出される。
射出された再生光は、レンズ10を介してPBS8に照射される。このPBS8においては、p偏光である再生光は透過されることから、p偏光である再生光に担持されたページデータ情報はカメラ13に入射して撮像される。
以下、前述した如き、記録媒体中で強度分布を均一にしてページデータを記録する手法について、より詳しく説明する。
ここで、ホログラム記録媒体11に入射する信号光の強度分布を求める。任意の点(x,y)におけるページデータの信号をA(x,y)とする。ここで、ビット1(輝点)に対応する強度をa、ビット0に対応する強度を0(黒レベル)とする。ページデータ上の点(x,y)を通過する信号光の光線の記録媒体11への入射角θを求める。
図2に示すように、x-z平面上でのz軸からの角度をα、y-z平面上でのz軸からの
角度をβとすると、角度αおよび角度βは、下式(1)、(2)で表される。なお、レンズ10の焦点距離をfとする。
また、幾何学的に、下式(3)が成立する。
これにより、下式(4)が成立する。
また、図1に示すように、記録媒体11をy軸周りに回転させるようにして傾けて設置し、その傾きの角度をωとしたとき、式(4)は、下式(5)で表される。
前述したように、図3に示す入射角と透過率の関係において、光入射角θに対する記録媒体11の光透過率をt(θ)とすると、記録媒体11中での強度分布を均一にするために記録媒体11に入射する信号光強度に付加する重みB(x,y)は、下式(6)で現される。
したがって、SLM9に表示されるページデータの信号をA(x,y)・B(x,y)としておくことで、記録媒体11中に入射した後は、信号光の強度分布が均一となり、データ品質を改善したページデータを記録媒体11に記録することができる。このようにしてデータ品質を改善したページデータの再生像を図4に示す。
図4によれば、再生像の上部で明るさが改善され、ページデータ全体で強度分布の均一
性が向上し、データ品質も改善された。これは、従来技術に係るホログラム記録装置を用いて得られた図5に示されたページデータの再生像と比較すると、その違いが明らかである。
<実施例2>
この実施例2に係る、図6に示すホログラム記録装置は、上記実施例1のものと同様に、ホログラムの記録機能および再生機能を備えたホログラム記録再生装置として構成されている。
この実施例2のホログラム記録装置は、大部分は実施例1のものと同様の構成とされているので、これら同様の部材については、対応する実施例1の部材の符号に100を加えた符号を付して表し、詳細な説明は省略する。
実施例2の特徴点は、レーザ光(信号搬送用光:p偏光)が振幅変調SLM109に照射される前に、透過率制御フィルタ151によって、このレーザ光に、所定の強度分布を担持させるように構成されている点である。すなわち、ホログラム記録媒体111に入射した信号光の強度分布が、ホログラム記録媒体111への入射角θに拘らず均一化されるように、ホログラム記録媒体111への光入射角θに対する透過率特性の逆数に係る強度分布を、透過率制御フィルタ151によって、上記レーザ光に予め持たせるようにしている点である。
これにより、実施例2においては、レーザ光源101からのレーザ光のうち、PBS107を直進したレーザ光は、まず透過率制御フィルタ151により、ホログラム記録媒体111への光入射角θに対する透過率特性の逆数に係る強度分布を重畳され、次に、振幅変調SLM109によりページデータ情報が重畳されることになり、このようにして生成された信号光がPBS108、レンズ110を介して、ホログラム記録媒体111に照射されることになる。
上記透過率制御フィルタ151としては、所望の強度分布に対応した透過率をもつNDフィルタや、SLM等の空間光変調素子を用いることができる。
透過率制御フィルタ151の透過率分布としては、上記実施例1において説明した式(6)のB(x,y)を用いることができる。これにより、SLM109に入射するレーザ光の信号
光強度分布もB(x,y)となり、SLM109に表示したページデータにより変調された信号光の強度分布はA(x,y)・B(x,y)となる。したがって、記録媒体111中での信号光の強度分布はA(x,y)となり、データ品質を改善したページデータを記録媒体111に記録することができる。
この実施例では、SLM109の階調はページデータの変調のみに利用される。そのため、ページデータ変調用のSLM109として2値の強誘電性液晶を用いることができ、
データ転送速度を向上させることができる。
一方、SLM109として階調表示が可能な素子を用いた場合、多値情報をSLM109に表示することにより振幅多値記録が可能になるため、記録密度およびデータ転送速度を向上させることができる。
本発明のホログラム記録装置およびホログラム記録方法としては、上記実施形態のものに限られるものではなくその他の種々の態様のものに変更が可能である。
例えば、上記ホログラム記録装置およびホログラム記録方法では再生機能を有するものが示されているが、必ずしも再生機能を有していなくとも良い。
また、装置の光学系の構成としても、上記実施形態のものに限られるものではない。
なお、上述したように、角度多重の記録および再生においては、上記ガルバノメータミ
ラーの角度および位置を少しずつ変化させることになるが、具体的には、例えば、信号光の軸に対して参照光入射角θを55度〜75度の範囲(信号光および参照光を記録媒体に入射させる際に、光出射端構造および出射光が物理的に干渉(ケラレ)を起こさない範囲内)で、例えば0.2度ずつ変化させる度に該領域にページデータ情報の記録または再生が行な
われるようにすればよい。
なお、多重記録の手法としても角度多重に限られるものではなく、角度多重以外の波長多重やペリストロフィック多重等の種々の多重手法を適用することができる。
また、上記実施例2に用いられる透過率制御フィルタは光透過タイプとされているが、これに替えて光反射タイプの透過率制御フィルタや反射率制御ミラー等を用いてもよい。
1、101 レーザ光源
2、102 発散レンズ
3、103 空間フィルタ
4、104 コリメートレンズ
5、105 半波長板
6、15、21、106、115、121 ミラー
7、8、16、107、108、116 偏光ビームスプリッタ(PBS)
9、109 振幅変調SLM(SLM)
10、18、23、110、118、123 レンズ
11、111 ホログラム記録媒体(記録媒体)
13、113 カメラ
17、22、117、122 ガルバノメータミラー
30 演算装置
151 透過率制御フィルタ

Claims (4)

  1. 光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録装置において、
    前記レーザ光に前記ページデータに係る情報を担持させて前記信号光とする空間光変調素子と、該空間光変調素子に表示するページデータに係る情報に対して所定の演算を施して、該空間光変調素子に出力する演算手段とを備え、
    該所定の演算は、前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を前記ページデータの強度分布に重畳する演算である、ことを特徴とするホログラム記録装置。
  2. 光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録装置において、
    前記レーザ光に前記ページデータに係る情報を担持させて前記信号光とする空間光変調素子と、該空間光変調素子に照射される該レーザ光の光路中に配された、該レーザ光に所定の強度分布を持たせる透過率制御フィルタとを備え、
    該所定の強度分布は、前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を前記ページデータに重畳する強度分布である、ことを特徴とするホログラム記録装置。
  3. 光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録方法において、
    前記記録媒体に入射した信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を該ページデータに係る情報に乗算して、強度分布補正後ページデータ情報を得、この後、前記レーザ光を該強度分布補正後ページデータ情報を表示させた空間光変調素子に照射して、前記信号光に変換することを特徴とするホログラム記録方法。
  4. 光源からのレーザ光を分離して形成された、ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて、該情報に係る干渉縞を記録媒体に記録するホログラム記録方法において、
    前記レーザ光を、前記信号光に変換する前に透過率制御フィルタに入射させて、前記記録媒体に入射する信号光の強度分布が、該記録媒体への入射角に拘らず均一化されるように、該記録媒体への光入射角に対する透過率特性の逆数を特性として持たせ、この後、該特性を持たせた前記レーザ光を、前記ページデータを表示させた空間光変調素子に照射して前記信号光に変換することを特徴とするホログラム記録方法。
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