JP6691536B2 - 甘味増強剤 - Google Patents

甘味増強剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6691536B2
JP6691536B2 JP2017513798A JP2017513798A JP6691536B2 JP 6691536 B2 JP6691536 B2 JP 6691536B2 JP 2017513798 A JP2017513798 A JP 2017513798A JP 2017513798 A JP2017513798 A JP 2017513798A JP 6691536 B2 JP6691536 B2 JP 6691536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweetener
sweetness
formula
beverage
phloroglucinol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017513798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017532027A5 (ja
JP2017532027A (ja
Inventor
リー,トーマス
イェップ,グレゴリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pepsico Inc
Original Assignee
Pepsico Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pepsico Inc filed Critical Pepsico Inc
Publication of JP2017532027A publication Critical patent/JP2017532027A/ja
Publication of JP2017532027A5 publication Critical patent/JP2017532027A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691536B2 publication Critical patent/JP6691536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/30Artificial sweetening agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/52Adding ingredients
    • A23L2/60Sweeteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/88Taste or flavour enhancing agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
    • A23L7/143Cereal granules or flakes to be cooked and eaten hot, e.g. oatmeal; Reformed rice products
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C39/00Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C39/02Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring monocyclic with no unsaturation outside the aromatic ring
    • C07C39/10Polyhydroxy benzenes; Alkylated derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/20Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C43/23Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy or O-metal groups
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Description

本開示は、甘味料の甘味の増強に関する。本開示は、更に、飲料及び食品に付加される甘味料の濃度を低減するために、甘味増強剤を用いる方法及び組成物に関する。
甘味増強剤は、食品及び飲料に付加される砂糖の量を低減するのに使用され得る。これらの有用性にもかかわらず、いくつかの甘味増強剤は、水溶性が低いために飲料又は食品に可溶化させるのが困難である。他の既知の甘味増強剤は、最終製品に不快な後味又は他の不快な味を残し、貯蔵寿命が不十分であり、及び/又は商業規模での使用においてコストがかかりすぎることがある。
本開示は、甘味増強剤として式(I)の化合物を使用して、甘味料の甘味を増強させる方法及び組成物を提供する。
Figure 0006691536
式(I)において、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
式(I)の化合物を含む組成物及び甘味料は、甘味料組成物である。
本開示は、甘味料組成物を含む食物、飲料、シロップ、及び他の配合物を開示する。
特定の実施形態では、甘味料組成物は乾燥形態であり得る。しかしながら、他の実施形態では、甘味料組成物は液体形態であり得る。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、更に塩を含み得る。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、1つ以上の補助甘味増強剤を含み得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1つの甘味料及び式(I)の化合物:
Figure 0006691536
を、少なくとも1つの甘味料の甘味を増強するのに十分な量で含む甘味料組成物を提供し、
式中、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、
それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
特定の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはHである。
他の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはCHである。
他の実施形態では、R、R、又はRのうちの少なくとも1つは、グルコシルである。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの補助的甘味増強剤を、少なくとも1つの甘味料の甘味を更に増強するのに十分な量であって、補助甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の量で更に含む。
特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、D−プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述の任意の組み合わせである。
特定の実施形態では、甘味料は栄養甘味料である。
特定の実施形態では、式(I)の化合物及び栄養甘味料は、約1:150〜約1:50の重量比で存在する。
特定の実施形態では、甘味料は非栄養甘味料である。
特定の実施形態では、甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ−ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然非栄養甘味料である。
特定の実施形態では、式(I)の化合物及び非栄養甘味料は、約1.2:1〜約1:1.2の重量比で存在する。
特定の実施形態では、甘味料は卓上甘味料である。
特定の実施形態では、本開示は、水、少なくとも1つの甘味料の量、及び式(I)の化合物:
Figure 0006691536
を、少なくとも1つの甘味料の甘味を増強するのに十分な量で含む甘味料組成物を提供し、
式中、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、
それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
特定の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはHである。
他の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはCHである。
更に他の実施形態では、R、R、又はRのうちの少なくとも1つは、グルコシルである。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物は、少なくとも1つの補助甘味増強剤を、少なくとも1つの甘味料の甘味を更に増強するのに十分な量であって、補助甘味増強剤の甘味の認識閾値濃度未満の量で更に含む。
特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、D−プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述の任意の組み合わせである。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物中の式(I)の化合物の濃度は、約40〜約1000ppmである。
他の実施形態では、水性甘味料組成物中の式(I)の化合物の濃度は、約200〜約800ppmである。
更に他の実施形態では、水性甘味料組成物中の式(I)の化合物の濃度は、約400〜約800ppmである。
特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、D−プシコース、エリスリトール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物中の甘味料は、栄養甘味料である。
特定の実施形態では、栄養甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、栄養甘味料は、組成物の約1重量%〜約20重量%の濃度で存在する。
特定の実施形態では、栄養甘味料の濃度は、水性甘味料組成物の約3重量%〜約16重量%である。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物のpHは約7未満である。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物は、少なくとも1つの塩を更に含む。
特定の実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。
特定の実施形態では、塩は、約100〜約800ppmの濃度で組成物中に存在する。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物は、飲料である。
特定の実施形態では、水性甘味料組成物の甘味料の量は、甘味料を含むが式(I)の化合物は含まない完全カロリー甘味料組成物に対して、少なくとも約25%未満であり、訓練を受けた官能識別試験員によって甘味を測定する際、この水性甘味料組成物は、式(I)の組成物を含まない完全カロリー甘味料組成物と同等の甘味を有する。
特定の実施形態では、本開示は、少なくとも1つの甘味料の量、及び式(I)の化合物:
Figure 0006691536
を、少なくとも1つの甘味料の甘味を増強するのに十分な量で含む甘味料組成物を提供し、
式中、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、
それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
特定の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはHである。
他の実施形態では、R、R、及びRのそれぞれはCHである。
更に他の実施形態では、R、R、又はRのうちの少なくとも1つは、グルコシルである。
特定の実施形態では、シロップは、少なくとも1つの補助甘味増強剤を、少なくとも1つの甘味料の甘味を更に増強するのに十分な量であって、補助甘味増強剤の甘味の認識閾値濃度未満の量で更に含む。
特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、D−プシコース、エリスリトール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、約240〜約6000ppmの濃度でシロップ中に存在する。
他の実施形態では、シロップ中の式(I)の化合物の濃度は、約1200〜約4800ppmである。
更に他の実施形態では、シロップ中の式(I)の化合物の濃度は、約2400〜約4800ppmである。
特定の実施形態では、シロップ中の補助甘味増強剤は希少糖であり、希少糖は、シロップの少なくとも約1.2重量%〜約12重量%の濃度で存在する。
特定の実施形態では、シロップ中の甘味料は、栄養甘味料である。
特定の実施形態では、栄養甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
特定の実施形態では、栄養甘味料は、シロップの約6重量%〜約71重量%の濃度で存在する。
他の実施形態では、シロップ中の栄養甘味料の濃度は、約18重量%〜約52重量%である。
特定の実施形態では、シロップは、少なくとも1つの塩を更に含む。
特定の実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。
本開示は、上述の甘味料組成物を含む食品を更に提供する。
特定の実施形態では、食品は、シリアル、スナックバー、及び乳製品からなる群から選択される。
特定の実施形態では、食品は、オートミール、グラノーラバー、及びヨーグルトからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、少なくとも1つの栄養又は非栄養甘味料、及び任意でD−プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される補助甘味増強剤を含む甘味料組成物を提供する。
特定の実施形態では、上述の卓上甘味料は、少なくとも1つの充填剤を更に含む。
本開示は、上述の甘味料組成物を含む包みを更に提供する。
本開示は、食物、飲料、又はシロップ中の甘味料の量を低減する方法を提供し、この方法は、食物、飲料、又はシロップ中の甘味料の少なくとも一部分を、式(I)
Figure 0006691536
による化合物で置き換えることを含み、式中、
、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、
それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
特定の実施形態では、R、R、及びRは、それぞれHである。
他の実施形態では、R、R、及びRは、それぞれCHである。
更に他の実施形態では、R、R、及びRのうちの少なくとも1つは、グルコシルである。
特定の実施形態では、本開示は、式(I)
Figure 0006691536
による化合物を提供し、式中、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択され、それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである;(但し、式(I)の化合物は、フロログルシノール、1,3,5−トリメトキシベンゼン、フロログルシノールトリアセテート、又はフロログルシノールグルコシドではない)。
前述の発明の概要、並びに以下の実施形態の詳細な説明は、添付の図面とともに読むことでより理解できるであろう。説明のために、図面は、特定の実施形態を使用して記載し得る。しかしながら、本明細書で記載される配合物及び組成物は、図面で議論又は記載される厳密な実施形態に限定されないことが理解されるべきである。
5%スクロース溶液の甘味が、フロログルシノールの増加量とともにどのように上昇するかを示す用量反応曲線である。 フロログルシノールを含有しないスクロース溶液と比較した既知量のフロログルシノールを含むスクロース溶液で観察される甘味増強を示している。 フロログルシノール及び塩を含有しないスクロース溶液と比較した既知量のフロログルシノール及び塩を含むスクロース溶液で観察される甘味増強を示している。 フロログルシノールを含有しないスクロース溶液と比較した既知量のフロログルシノールを含むスクロース溶液で観察される甘味増強を示している。
本明細書に開示される発明の主題において、様々な実施例及び実施形態が可能であり、本開示の利益が得られることが当業者に明らかであろう。本開示では、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、「特定の例示的な実施形態」という表現及び同様の語句のそれぞれは、これらの実施形態は、発明の主題の実施例を制限するものではなく、除外されない代替的な実施形態が存在することを意味する。
別途記載のない限り、又は明細書中で記載される内容から明らかではない限り、開示される任意の実施形態における代替及び任意の要素又は特徴部は、互いに互換可能である。つまりは、1つの実施形態又は実施例で記載される要素は、別に記載された実施例又は実施形態における、対応はするが異なる1つ以上の要素と互換可能であるか又は置換可能であり、同様に、1つの実施形態又は実施例の任意の特徴部は、他の実施形態及び実施例に使用され得ることが理解されるべきである。より一般的には、開示される任意の実施例又は実施形態の要素及び特徴部は、一般的には、他の態様及び他の実施例及び実施形態とともに使用することが開示されることを理解すべきである。1つ以上の特定の機能、課題、及び/又は操作などを実行するように動作するか、又は設計される構成要素又は成分への言及は、少なくとも特定の実施形態において、かかる機能、課題、及び/又は運転を実行することが可能であり、1つ以上の他の機能、課題、及び/又は操作も実行することが可能であり得ることを意味することを意図している。
冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ又は1つを超える(すなわち、少なくとも1つの)、冠詞の文法的な目的語を指すのに使用される。例として、「an element(要素)」は、1つの要素又は1つを超える要素を意味する。
用語「〜を含む」は、そのオープンエンドな意味に従って使用され、つまりは、得られる製品又はプロセスは、付加的な特徴部又は要素を任意で有し得ることを意味する。
本明細書で使用されるとき、用語「約」は、記された値の±10%を意味する。ほんの一例として、約30重量%の化合物を含む組成物は、27重量%の化合物〜33重量%の化合物を含み得る。
用語「飲料濃縮物」、「濃縮物」、及び「シロップ」は、本開示中、互換可能に使用され、飲料調製に使用するのに好適な水性甘味料組成物を指す。例示的な実施形態は、本開示中の他所に記載されている。
本明細書中で使用されるとき、用語「ブリックス」とは、水性溶液の糖含量(w/w)を意味する。ほんの一例として、ブリックス1度の溶液は、100gの溶液中1gのスクロースを含有し、ブリックス5度の溶液は、100g溶液中5gのスクロースを含有する。
本明細書で使用されるとき、「食用の消耗品」とは、人間又は動物が消費するのに好適な食物、飲料、又は食物若しくは飲料の成分を意味する。
本明細書で一般的に使用されるとき、用語「甘味知覚閾値濃度」は、所定の甘味料又は甘味料の組み合わせのヒトの味覚が認識する最低の既知濃度であって、典型的には約1.5%スクロース当量である。
本明細書で使用されるとき、「味」は、甘味の知覚、甘味の知覚の時間的な効果、すなわち、開始及び持続時間、例えば苦味及び金属味などの異味、残留物の知覚(後味)、及び例えばコク及び厚みなどの触覚知覚の組み合わせを指す。
本明細書で使用されるとき、「完全カロリー」飲料の配合物は、栄養甘味料を用いて完全に甘味付けされたものである。
本明細書で使用されるとき、用語「グルコシル」は、以下の式を有するラジカルを指す:
Figure 0006691536
用語「栄養甘味料」は、例えば、1人分の飲料8oz当たり約5カロリーを超えるなど、概して典型的な使用量で多大なカロリー含有量を提供する甘味料を指す。
本明細書で使用されるとき、「非栄養甘味料」は、栄養甘味料以外の全ての甘味料を指す。
本明細書で使用するとき、「強力甘味料」は、砂糖の少なくとも2倍の甘さである甘味料を意味し、すなわち、同等の甘味を得るには重量基準で砂糖の重量の半分以下を必要とする甘味料である。例えば、強力甘味料は、砂糖でブリックス10度のレベルに甘味付けされた飲料中の同等の甘味を得るために砂糖の重量の2分の1未満を必要とする場合がある。強力甘味料は、栄養甘味料(例えば、羅漢果汁濃縮物)と無栄養甘味料(例えば、典型的には羅漢果粉末)の両方を含む。加えて、強力甘味料は、天然強力甘味料(例えば、ステビオールグリコシド、羅漢果など)と人工強力甘味料(例えば、ネオテームなど)の両方を含む。しかしながら、天然飲料製品に関しては、天然強力甘味料のみが用いられる。
本明細書で使用されるとき、語句「フロログルシノールグルコシド」は、以下の構造を有する化合物を指す:
Figure 0006691536
本明細書で使用されるとき、語句「重量%」は、所定の組成物又は配合物の全重量を基準にして計算される重量パーセントを指す。ほんの一例として、本明細書で記載される甘味増強剤を5gと、栄養甘味料を95g含む甘味料組成物は、5重量%の甘味増強剤及び95重量%の栄養甘味料を含むであろう。
本開示で使用されるとき、別途記載のない限り、用語「付加される」、「組み合わせられる」、及び同様の性質の用語は、複数の成分又は構成要素(例えば、1つ以上の甘味料、甘味増強剤など)が、任意の方法、任意の順番、又は攪拌を伴うか又は伴わずに、組み合わせられることを意味する。
本開示に記載される甘味増強剤は、食物及び飲料中の栄養及び/又は非栄養甘味料の量を低減しつつ、所望の甘味を維持するのに好適である。
驚くべきことに、以下の式(I)の化合物は、予期せずに甘味増強剤として機能することが判明した:
Figure 0006691536
式(I)中、R、R、及びRのそれぞれは、独立してH、C〜Cアルカン、グルコシル、及び−C(=O)Rからなる群から選択される。それぞれのRは、独立してメチル又はエチルである。
式(I)の化合物は、栄養及び非栄養甘味料の甘味を増強し、製造業者が所定の食物又は飲料に使用される甘味料の量を低減することを可能とする。
特定の実施形態では、1つ以上の式(I)の化合物は、1つ以上の甘味料と組み合わされて、甘味料組成物を形成し得る。特定の実施形態では、このブレンドは、卓上甘味料として使用するか、又は食品又は飲料製品に付加するのに好適な顆粒状又は粉末状組成物であり得る。あるいは、甘味料組成物は、水溶液であり得る。水溶液は、液体の卓上甘味料又は甘味料溶液であってよく、次に他の成分に付加されて飲料又は飲料シロップ(濃縮物)を形成する。特定の実施形態では、水溶液はシロップであり得る。あるいは、式(I)の化合物は、既に甘味料を含有する食品又は飲料製品に直接付加され得る。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、約0.0005重量%〜約75重量%の1つ以上の式(I)の化合物を含み得る。他の実施形態では、甘味料組成物は、約0.0005重量%〜約65重量%;約0.0005重量%〜約55重量%;約0.0005重量%〜約45重量%;約0.0005重量%〜約35重量%;約0.0005重量%〜約25重量%;約0.0005重量%〜約20重量%;約0.0005重量%〜約25重量%;約0.0005重量%〜約15重量%;約0.001重量%〜約10重量%;約0.001〜約5重量%、約.001〜約1重量%;約0.001重量%〜約0.5重量%の1つ以上の式(I)の化合物を含み得る。
甘味料組成物が、更に希釈することなく使用するのに好適な飲料などの水溶液である実施形態では、組成物中の1つ以上の式(I)の化合物の重量パーセントは、例えば、約5ppm〜約800ppm、約50ppm〜約600ppm、又は約100ppm〜約400ppmなどの、約1000ppm未満の濃度と対応し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されるものではないが、甘味増強剤として、式(I)の化合物を本明細書に記載の組成物中で使用することで、式(I)の化合物を含まない以外は同じ組成物において、同じ甘味レベルを得るために必要とされる所定の組成物中の甘味料の量に対して、少なくとも25重量%の低減が可能となると考えられる。
特定の実施形態では、式(I)中、R、R、及びRのそれぞれはHである。この化合物は、「フロログルシノール」(ベンゼン−1,3,5−トリオール又は1,3,5−トリヒドロキシベンゼン;CAS 108−73−6としても知られる)として商業的に既知である。
Figure 0006691536
フロログルシノールは、多くの植物中に存在する植物性化学物質である。これは、褐藻類においても見出され得る。フロログルシノールは、Cの分子式を有し、分子量は126であり、融点は217〜219℃であり、水の溶解度は1%であり、酸性度(pKa)は8.45である。
フロログルシノールは、2種の互変異性体の形態で存在し;1,3,5−トリヒドロキシベンゼンは、フェノール様特性を有し、1,3,5−シクロヘキサントリオンはケトン様特性を有する。
Figure 0006691536
フロログルシノールは、多くのイソフラボノイドの主鎖であり、発酵によるか、又は天然源からの単離により、合成によって調製され得るか、又は酵素によって生成され得る。これはまた、例えば、Sigma−Aldrichなどの多くの供給元から市販されている。フロログルシノールは、当該技術分野において周知であるが、驚くべきことに、甘味増強剤として機能し得ることが分かった。
フロログルシノールは水溶性であるため、所望量の甘味増強をもたらすのに十分な量で使用される場合、溶解度を増加するために任意の付加的な成分又は条件(溶解度向上剤又は高温での混合など)を必要としない。したがって、特定の実施形態では、室温で、適量のフロログルシノールを水溶液に付加し得る。
食物及び飲料で使用するのに好適な溶解度を有するのに加えて、フロログルシノールは安定性があり、本明細書に記載される濃度で溶液に析出せず、又は高温若しくは太陽光にさらされる際に崩壊しない。結果として、フロログルシノールを甘味増強剤として使用することで、特別な梱包又は取り扱いの必要性が低減する。
特定の実施形態では、約1000ppm未満のフロログルシノールは、栄養及び/非栄養甘味料の甘味を増強するのに使用され得る。この濃度において、所定の食物又は飲料に使用される甘味料の量は、フロログルシノールを含まない食物又は飲料と比較して、約5〜約40%まで、特定の実施形態では、約10〜約25%まで、又は約25%低減され得る。1000ppm未満では、フロログルシノールは自身が甘くはならないが、甘味の知覚を、特定の実施形態では、約0.5から約3度までブリックス値を増加させるのに好適である。したがって、特定の実施形態では、本明細書に記載される甘味料組成物は、約0.5ブリックス、約1ブリックス、約1.5ブリックス、約2ブリックス、約2.5ブリックス、又は約3ブリックスまで甘味を増加させ得る。
他の実施形態では、式(I)中、R、R、及びRのそれぞれはCHである。この化合物は、1,3,5−トリメトキシベンゼン(フロログルシノールトリメチルエーテル;CAS 621−23−8としても知られる)として商業的に既知である。
Figure 0006691536
フロログルシノールと同様に、1,3,5−トリメトキシベンゼンは、Sigma−Aldrichなどの製造業者から市販されている。
他の実施形態では、式(I)中、R、R、及びRのそれぞれは−C(=O)Rであり、それぞれのRはCHである。この化合物は、フロログルシノールトリアセテート(CAS 2999−40−8)として商業的に既知であり、Matrix Scientificから入手可能である。
更に他の実施形態では、式(I)中、R、R、及びRのそれぞれは−C(=O)Rであり、それぞれのRはCHである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシド(CAS 20217−60−9)である。フロログルシノールグルコシドは、Cannabis sativaの天然成分として報告されていた(C.Hammond,P.Mahlberg,Phytochemistry,755(1994))。
他の実施形態では、式(I)中、R、R、及びRのうちの少なくとも2つは、グルコシルである。
特定の実施形態では、R、R、及びRは同じであるが、明示的に描かれていても、あるいはそうでなくとも、R及びRは異なり、R、R、及びRが全て違う実施形態も想定され、本開示の範囲内である。
例として、特定の実施形態では、R及びRはHであってよく、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、グルコシル、又は−C(=O)R(Rはメチル又はエチルである)であってよい。特定の実施形態では、Rはメチルであり得る。他の実施形態では、Rはグルコシルであり得る。
他の実施形態では、R及びRはグルコシルであってよく、Rは、H又はCHであってよい。
甘味料
本開示に記載されるように、式(I)の甘味増強剤は、1つ以上の栄養及び/又は非栄養甘味料と組み合わせて甘味料組成物を形成し得る。甘味料組成物中に使用する甘味料及び甘味料の組み合わせは、それらの栄養的特性、味のプロファイル、口当たり、又は他の官能特性のいずれかのために選択され得る。
本明細書で開示される組成物及び製品の配合物に含まれる甘味料は、食用の消耗品である。甘味料は、栄養性又は非栄養性の、天然又は合成甘味料、又はかかる甘味料の組み合わせであり得る、但し、甘味料又は甘味料の組み合わせは、味覚によって甘さを知覚する味を提供する。風味料及び甘味剤の知覚は、ある程度要素の相互関係によって決定し得る。また、風味及び甘味は、別々に知覚され得る、即ち、風味及び甘味の知覚は、互いに依存していても、互いから独立していてもよい。例えば、多量の風味料が使用される際、少量の甘味剤は、容易に知覚することができ、逆もまた同様である。したがって、風味料と甘味剤との間の口腔及び嗅覚の相互作用は、要素の相互関係に関与し得る。
甘味付けに使用される際、甘味料組成物中の甘味料又は甘味料の組み合わせは、甘味料の甘味認識閾値濃度を超える量で存在する。
甘味料組成部中に使用するのに好適な例示的な天然の栄養甘味料としては、リンゴ、チコリ、及びハチミツなどの天然源からの結晶性又は液体のスクロース、フルクトース、グルコース、デキストロース、マルトース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、グルコース−フルクトースシロップ;高フルクトースコーンシロップ、転化糖、メープルシロップ、メープルシュガー、ハチミツ、黒砂糖糖蜜、甘蔗糖蜜(1番糖蜜、2番糖蜜、廃糖蜜など)、及びシュガービート糖蜜;サトウモロコシシロップ、及びこれらの混合物が挙げられる。
甘味料組成物に使用するのに好適な他の甘味料としては、限定はされないが、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、タガロース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース又はイソマルチトースなどの糖アルコール、エリトロース、デオキシリボース、グロース、タロース、エリスルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオースなど)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フルクトオリゴ糖(ケストース、ニストースなど)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖類、マンナンオリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオースなど)、デキストリン、ラクトロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、及びこれらの混合物が挙げられる。
甘味料組成物中で使用するのに好適な他の甘味料としては、D−アロース、D−プシコース(D−アルロースとしても既知である)、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、D−ツラノース、D−ロイクロース、及びこれらの混合物が挙げられる。
甘味料組成物中で使用するのに好適な例示的な人工甘味料としては、制限はされないが、サッカリン、チクロ、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書に開示される甘味料組成物で使用するのに好適な例示的な天然の非栄養強力甘味料としては、ステビオールグリコシド(例えば、ステビオシド、ステビオールビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ズルコサイドA、ルブソサイド、イソ−レバウディオサイドAなどのイソ−ステビオールグリコシド、及びこれらの混合物)、羅漢果粉末、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、トリロバチン、グリチルリチン、フィロズルチン、ヘルナンズルチン、オスラジン、ポリポドサイドA、バイユノサイド、プテロカリオサイド、タウマチン、モネリン、モナチン、マビンリンI及びII、及びこれらの混合物が挙げられる。
他の実施形態では、甘味料組成物中で栄養甘味料として、羅漢果汁濃縮物が使用され得る。他の天然の非栄養強力甘味料としては、及びこれらの任意の混合物が挙げられる。
特定の実施形態では、1つ以上の天然の栄養甘味料、1つ以上の人工甘味料、及び/又は1つ以上の天然の非栄養強力甘味料の組み合わせが使用され得る。前述に関わらず、確認された甘味料のいずれもが、その(又はそれらの)甘味知覚閾値未満の量で使用される際、補助甘味増強剤、マスキング剤などとして、追加的又は代替的に機能し得る。
補助甘味増強剤
1つ以上の式(I)の化合物は、更なる甘味増強剤が完全又は本質的に存在しない際、甘味増強剤として使用されてよく、特定の実施形態では、この甘味増強剤は、1つ以上の式(I)の化合物及び1つ以上の補助甘味増強剤を含み得る。いかなる特定の理論にも束縛されるものではないが、補助甘味増強剤を付加することで、所定の組成物において必要とされる式(I)の化合物の量を低減することができると考えられる。
例示的な補助甘味増強剤としては、制限はされないが、D−プシコース、エリスリトール、イソレバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、ルブソサイド、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、及び/又はモグロサイドが挙げられる。
付加的な補助甘味増強剤は、米国特許出願公開第2014/0271996号明細書及び同第2014/0272068号明細書に、米国特許第8,877,922号明細書とともに記載され、これらの全てが本明細書に参照として組み込まれる。
特定の実施形態では、1つ以上の補助甘味増強剤は、甘味料組成物中に存在する全ての甘味料の甘味を増強するが、補助甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の量で存在する。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、フロログルシノール及び1つ以上の補助甘味増強剤を含み得る。他の実施形態では、甘味料組成物は、フロログルシノールトリメチルエーテル及び1つ以上の補助甘味増強剤を含み得る。
補助甘味増強剤としての塩
驚くべきことに、1つ以上の塩(及び、特に塩化ナトリウム)は、式(I)の化合物と組み合わせて使用される際に、補助甘味増強剤として機能し得ることが分かっている。したがって、特定の実施形態では、1つ以上の式(I)の化合物及び甘味料又は甘味料の混合物に加えて、甘味料組成物は少なくとも1つの塩を更に含み得る。塩を使用することで、組成物中に含まれることが必要な式(I)の化合物の量が低減されるのと同時に、それが含まれる組成物の全体の甘味を増強し得る。
組成物中に含まれ得る好適な塩としては、海塩などの様々な源から得られる塩化ナトリウム又は市販塩が挙げられる。塩は、フロログルシノールなどの式(I)の化合物の有効性を向上させるのに十分な量で付加され得る。これらの塩(特定の実施形態では、塩化ナトリウム)は、所定の配合物中の式(I)の化合物の量に対して、約200〜約400ppmの範囲内の量、又は10重量%、約20重量%、約30重量%、約40重量%、又は約50重量%で存在し得る。特定の実施形態では、塩は、組成物の甘味全体に影響を与えることなく、式(I)の化合物の量又は濃度を約10%、約15%、約20%。約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、又は約55%低減し得る。
希少糖補助甘味増強剤
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、フロログルシノールトリメチルエーテル、又はフロログルシノールグルコシドなどの式(I)の化合物、補助甘味料としての希少糖、及び1つ以上の栄養又は非栄養甘味料の組み合わせを含む甘味料組成物又は食物又は飲料組成物を提供する。例示的な希少糖としては、D−プシコース(D−アルロースとも呼ばれる)、D−アロース、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、D−ツラノース、D−ロイクロース、及びこれらの混合物が挙げられる。
1つの実施形態では、糖低減化飲料は、減量化したスクロース又はHFCS(高フルクトースコーンシロップ)、式(I)の化合物、及びD−ピシコースなどの希少糖を使用して調製され得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドであり得る。式(I)の化合物、及び補助甘味増強剤としてD−プシコースを使用することで、所望の度合いで糖の低減化がなされると同時に、式(I)の化合物の濃度の低下が可能となる。希少糖の存在はまた、糖減少のために減少し得る全体的な口当たりを助けることができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物とD−プシコースとの重量比は、約1〜約30であり得る。
別の実施形態では、本開示は、1つ以上の非栄養甘味料、式(I)の化合物、及び補助甘味増強剤としてD−プシコースを含むノンカロリー又は低カロリー飲料を提供する。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルである。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドである。フロログルシノールを含む実施形態では、いかなる特定の理論にも束縛されるものではないが、フロログルシノールは、レバウディオサイドAの異味又は後味に影響することなく、非栄養甘味料(特に、レバウディオサイドAなどの天然の非栄養甘味料)の甘味を増強し得ると考えられる。同様に、いかなる特定の理論にも束縛されるものではないが、フロログルシノールとD−プシコースとのブレンドによって、(a)飲料の全体の甘味を犠牲にすることなく、レバウディオサイドA及びフロログルシノールの両方の濃度を低減し;及び(b)口当たりを改善し、異味及び後味を減少させることができると考えられる。
他の実施形態では、フロログルシノール、フロログルシノールトリメチルエーテル、又はフロログルシノールグルコシドなどの式(I)の化合物、及び希少糖は、他のステビオールグリコシド又は天然の高強力甘味料と組み合わせられ得る。好適なステビオールグリコシド及び天然の高強力甘味料としては、限定はされないが、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドM、モナチン及びその塩、モグロサイドIV、モグロサイドV、ブラゼイン、タウマチン、及び前述の任意の混合物が挙げられる。
他の実施形態では、フロログルシノール、フロログルシノールトリメチルエーテル、又はフロログルシノールグルコシドなどの式(I)の化合物は、D−プシコース及び/又はエリスリトールと組み合わせ、更に、上記で議論されたアスパルテームなどの1つ以上の人工の非栄養甘味料と組み合わせて使用され得る。
糖アルコール補助甘味増強剤
特定の実施形態では、本開示は、式(I)の化合物、補助甘味増強剤としての糖アルコール、及び1つ以上の甘味料を含む、甘味料組成物並びに食物及び飲料配合物を提供する。好適な糖アルコールとしては、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、及びこれらの混合物が挙げられる。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドであり得る。
非栄養天然性補助甘味増強剤
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、又はフロロログルシノール又はフロログルシノールトリメチルエーテルなどの1つ以上の式(I)の化合物、補助甘味増強剤としての1つ以上の非栄養天然性増強剤、及び1つ以上の甘味料を含む甘味料組成物並びに食物及び飲料配合物を提供する。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。
好適な非栄養天然性増強剤には、ステビオールグリコシドが含まれる。好適なステビオールグリコシドとしては、限定はされないが、ステビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ルブソサイド、ズルコサイドA、イソレバウディオサイドAなどのイソステビオールグリコシド、及びこれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、ルブソサイド、レバウディオサイドC又はレバウディオサイドBであり得る。
他の実施形態では、非栄養天然性補助甘味増強剤は、モグロールグリコシドであり得る。好適なモグロールグリコシドとしては、限定はされないが、モグロサイドV、イソモグロサイド、モグロサイドIV、シアメノサイド、及びこれらの混合物が挙げられる。
補助甘味増強剤から誘導される安息香酸
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、又はフロロログルシノール又はフロログルシノールトリメチルエーテルなどの1つ以上の式(I)の化合物、補助甘味増強剤としての安息香酸又は安息香酸誘導体、及び1つ以上の甘味料を含む、甘味料組成物並びに食物及び飲料配合物を提供する。好適な安息香酸誘導体としては、限定はされないが、3−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸などのヒドロキシ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸及びこれらの組み合わせが挙げられる。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドであり得る。
FEMA、GRAS補助甘味増強剤
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、又はフロロログルシノール又はフロログルシノールトリメチルエーテルなどの1つ以上の式(I)の化合物、FEMA、GRAS増強剤又は風味料、及び1つ以上の甘味料を含む、甘味料組成物並びに食物及び飲料配合物を提供する。好適なFEMA GRAS増強剤としては、限定はされないが、FEMA GRAS増強剤4802、FEMA GRAS増強剤4469、FEMA GRAS風味料4701、FEMA GRAS増強剤4720(レバウディオサイドC)、FEMA GRAS風味料4774、FEMA GRAS増強剤4708、FEMA GRAS増強剤4728、FEMA GRAS増強剤4601(レバウディオサイドA)及びこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態では、甘味増強剤は、FEMA GRAS風味料4701である。別の実施形態では、甘味増強剤は、FEMA GRAS風味料4774である。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドであり得る。
他の補助甘味増強剤
特定の実施形態では、本開示は、フロログルシノール、又はフロロログルシノール又はフロログルシノールトリメチルエーテルなどの1つ以上の式(I)の化合物、1つ以上の甘味料、及び、以下:フィロズルチン、ブラゼイン、ジヒドロカルコン、4−アミノ−5−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルキノリン−3−カルボン酸又はこれらの塩、4−アミノ−5,6−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン、又は米国特許出願公開第2014/0093630号明細書に開示されるもの(この全内容は、参照として本明細書に組み込まれる)と同類のもの、及び、米国特許第8,877,922号明細書及び米国特許出願公開第2014/0094453号明細書(これらの全内容は、本明細書に組み込まれる)で開示されるような、以下の式(II)による化合物を含む、甘味料組成物並びに食物及び飲料配合物を提供する:
Figure 0006691536
式中、Aは、任意で4〜8員のアザ環式環であり、Xは共有結合又はNR−であり、Rは、水素又はC〜Cアルキルであり、Yは、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアリールアルキル、又は置換ヘテロアリールアルキルである。特定例としては、FEMA#4802である。
例示的なジヒドロカルコンとしては、限定はされないが、トリロバチンが挙げられる。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノール、フロログルシノールトリメチルエーテル、又はフロログルシノールグルコシドである。
乾燥ブレンド/卓上組成物
特定の実施形態では、甘味料組成物は、式(I)の化合物と栄養甘味料との乾燥ブレンドであり得る。例えば、乾燥ブレンド中の式(I)の化合物と栄養甘味料との比率は、約1:400〜約1:20の重量比であって、特定の実施形態では約1:250〜約1:50の重量比であり得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドである。
特定の実施形態では、甘味料組成物は、式(I)の化合物と非栄養甘味料との乾燥ブレンドであってもよい。特定の実施形態では、乾燥ブレンド中のフロログルシノールと非栄養甘味料との比率は、約3:1〜約1:3の重量比であり、特定の実施形態では約1.2:1〜1.1:2の重量比であり得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルである。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドである。
特定の実施形態ではまた、乾燥ブレンドは、式(I)の化合物の甘味付け効果を増強するのに有効な量で1つ以上の塩を含有する。特定の実施形態では、塩は塩化ナトリウムであり、塩化ナトリウムと式(I)の化合物の比率は、約2.5:1〜約1:2.5重量比であり得る。特定の実施形態では、塩化ナトリウムと式(I)の化合物の比率は、約1:1〜約1:2重量比であり得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルである。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドである。
乾燥ブレンド甘味料組成物はまた、上記で議論されるような1つ以上の補助甘味増強剤も、含有し得る。補助甘味増強剤を付加することで、組成物中の式(I)の化合物の量を低減することが可能となる。
乾燥ブレンド甘味料組成物は、卓上甘味料として使用するなどのために、顆粒状又は粉末状組成物であり得る。あるいは、乾燥ブレンドは、ベーキング用又はトッピングとして食品に付加されるか、又は、粉末から飲料(例えば、チョコレートミルク)、又はインスタントクエーカーオーツを作るなどのために液体に付加され得る。
乾燥ブレンド甘味料組成物は、結合剤又は充填剤、固化防止剤、及び/又は風味料を更に含み得る。好適な結合剤又は充填剤としては、限定はされないが、マルトデキストリン;デキストロース−マルトデキストレンブレンド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な固化防止剤としては、限定はされないが、ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
水性組成物
他の実施形態では、甘味料組成物は、水性配合物中に含まれてよく、この配合物は、水、甘味料、及び式(I)の化合物を含む。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールであり得る。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルであり得る。特定の実施形態では、甘味料は栄養甘味料、非栄養甘味料、又はこれらの組み合わせである。
特定の実施形態では、水性配合物は、少なくとも1つの補助甘味増強剤、塩、又はこれらの組み合わせを更に含み得る。
飲料組成物
特定の実施形態では、水性組成物は飲料であり得る。甘味を増強するために、任意の有効量の式(I)の化合物は、飲料組成物に付加され得る。つまりは、特定の実施形態では、飲料組成物中の式(I)の化合物の濃度は、約40〜約1000ppmに及び得る。他の実施形態では、式(I)の化合物の濃度は、少なくとも約100ppm、少なくとも約200ppm、少なくとも約300ppm、少なくとも約400ppm、少なくとも約500ppm、少なくとも約600ppm、少なくとも約700ppm、少なくとも約800ppm、少なくとも約900ppm、又は少なくとも約1000ppmであり得る。特定の実施形態では、飲料組成物中の式(I)の化合物の濃度は、少なくとも約200ppm〜約800ppm、及び更に他の実施形態では、約400ppm〜約500ppmに及び得る。
特定の実施形態では、1つ以上の栄養甘味料は、飲料組成物中の甘味料の所望のレベルに応じて、飲料組成物の約1重量%〜約20重量%(約3重量%〜約16重量%、又は約5重量%〜約12重量%など)の量で飲料組成物中に存在し得る。
特定の実施形態では、非栄養甘味料は、使用される特定の非栄養甘味料、及び飲料組成物中の甘味料の所望のレベルに応じて、約1〜約600ppmに及ぶ量で飲料組成物中に存在し得る。
特定の実施形態では、1つ以上の塩は、任意の有効量で飲料組成物中に含まれ得る。他の実施形態では、塩濃度は、少なくとも約100ppm〜約1000ppm、又は更なる実施形態では、約200ppm〜約800ppmに及び得る。特定の実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。特定の実施形態では、飲料組成物は、完全又は本質的に塩を含み得ない。
飲料組成物は、1つ以上の補助甘味増強剤を更に含み得る。特定の実施形態では、補助甘味増強剤は、その甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在し得る。
例えば、及び特定の実施形態では、飲料組成物は、D−プシコース、エリスリトール、又はこれらの組み合わせのそれぞれを約2重量%以下で含有し得る。いくつかの実施形態では、D−プシコース及び/又はエリスリトールは、約0.5重量%〜約2.0重量%に及ぶ量で存在し得る。あるいは、D−プシコースは、約0.5〜約2.0重量%に及ぶ量で存在してよく、エリスリトールは、約0.5〜約1重量%に及ぶ量で存在してよい。
特定の実施形態では、飲料組成物は、抗酸化剤、食品グレードの酸及び食品グレードの塩基などの他の成分を更に含み得る。飲料製品として飲料組成物を使用するのを意図している場合、風味料、着色剤、保存剤、二酸化炭素、緩衝塩などの他の飲料成分も存在し得る。飲料組成物を食品中で使用するのを意図している場合、他の食物成分も存在し得る。
特定の実施形態では、飲料組成物は飲料(すなわち、レディ・トゥ・ドリンク液体配合物)である。飲料としては、限定はされないが、炭酸及び非炭酸清涼飲料、ファウンテン飲料、凍結レディ・トゥ・ドリンク飲料、コーヒー、茶、及び他の醸造飲料、乳飲料、フレーバーウォーター、強化水、果汁などの汁(濃縮した汁を希釈したもの、及びそのまま飲めるものを含む)、果汁のフレーバードリンク、スポーツドリンク、スムージー、カフェイン入りエナジードリンクなどの機能強化飲料、及びアルコール製品が挙げられる。特定の実施形態では、飲料組成物はコーラ飲料であり得る。
本開示に従った飲料及び他の飲料製品は、多数の異なる特定の配合又は組成のいずれかを有し得ることが理解されるべきである。本開示に従った飲料製品の配合は、製品の意図とする市場区分、所望の栄養特性、風味プロファイルなどの要因に応じて変更することができる。例えば、特定の飲料実施形態の配合物に、更なる成分を付加し得る。更なる成分としては、限定はされないが、既に存在する任意の甘味料に加えて1つ以上の付加的な甘味料、風味料、電解質、ビタミン類、果汁又は他の果実製品、味物質、マスキング剤、風味増強剤、炭酸、又は前述の任意の組み合わせが挙げられる。これらは、飲料組成物の味、口当たり、及び/又は栄養特性を変化させるために、任意の飲料組成物に付加され得る。
特定の実施形態では、本開示による飲料組成物は、水、甘味料、式(I)の化合物、酸味料、及び風味料を含み得る。例示的な風味料としては、限定はされないが、コーラフレーバー、シトラスフレーバー、スパイスフレーバー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。二酸化炭素の形態での炭酸は、発泡のために付加され得る。特定の実施形態では、所望であるか又は必要である場合、保存剤は、他の成分の存在、製造技術、所望の貯蔵寿命などの要因に応じて付加され得る。特定の実施形態では、カフェインは、飲料に付加され得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールである。他の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールトリメチルエーテルである。別の実施形態では、式(I)の化合物は、フロログルシノールグルコシドである。
本明細書に開示される飲料の特定の例示的な実施形態は、コーラ風味の炭酸飲料であり、特徴として、本明細書に開示される飲料組成物中に含まれる成分に加え、炭酸水、甘味料、コーラナッツ抽出物及び/又は他の風味料、カラメル、リン酸、並びに任意で他の成分を含有する。付加的及び代替的な好適な成分は、本開示の恩恵を受ける当業者により認識されるであろう。
濃縮化水性組成物
飲料は、典型的には大きなバッチ中で調製されない。代わりに、シロップ(あるいは、飲料濃縮物又は濃縮物とも呼ばれる)、水、及び任意で二酸化炭素は使用時に組み合わされるか、飲料のボトリング時又は分配時に組み合わされる。シロップは、典型的には所定の飲料に含まれる多くの可溶性成分の濃縮溶液である。
したがって、特定の実施形態では、水性組成物は飲料濃縮物であり得る。想到される飲料濃縮物の少なくとも特定の例示的実施形態は、少なくとも1つの甘味料及び少なくとも1つの式(I)の化合物が付加される最初の水の体積で調製され得る。特定の実施形態では、フルストレングス飲料組成物は、濃縮物に更なる体積の水を付加することによって飲料濃縮物から形成され得る。特定の実施形態では、フルストレングス飲料は、約1部の濃縮物を約3〜約7部の水と組み合わせることによって濃縮物から調製され得る。特定の実施形態では、フルストレングス飲料は、1部の濃縮物を5部の水と組み合わせることによって調製され得る。特定の例示的実施形態では、フルストレングス飲料を形成するために濃縮物に付加される水は、炭酸化され得る。
特定の実施形態では、飲料濃縮物中の式(I)の化合物の濃度は、約240〜約6000ppmに及び得る。特定の実施形態では、式(I)の化合物の濃度は、少なくとも約1200ppm、少なくとも約1800ppm、少なくとも約2400ppm、又は約6000ppmであり得る。更に他の実施形態では、式(I)の化合物の濃度は、少なくとも約1200〜約1800ppm、又は約2400ppm〜約4800ppmに及び得る。
特定の実施形態では、栄養甘味料は、最終水性組成物(例えば、飲料)の所望のレベルに応じて、約6重量%〜約71重量%(約18重量%〜約62重量%、又は約30重量%〜約45重量%など)の量で濃縮物中に存在し得る。
特定の実施形態では、非栄養甘味料は、使用される特定の非栄養甘味料、及び濃縮物を含む最終水性組成物の所望のレベルに応じて、約6〜約3600ppmに及ぶ量で存在し得る。
特定の実施形態では、1つ以上の塩は、シロップ中に含まれ得る。任意の有効量の塩が付加され得るが、特定の実施形態では、シロップ中の塩濃度は、約600ppm〜約6000ppm、及び特定の実施形態では、約1200ppm〜約2400ppmに及ぶ。特定の実施形態では、シロップは、完全又は本質的に塩を含み得ない。
特定の実施形態では、シロップは、補助甘味増強剤の濃度が、最終製品中の補助甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の量で、補助甘味増強剤を更に含み得る。
例えば、特定の実施形態では、シロップは、約18重量%以下のD−プシコース、エリスリトール、又はこれらの組み合わせを含有し得る。他の実施形態では、D−プシコース又はエリスリトールは、約3〜約9重量%の量で存在し得る。あるいは、D−プシコースは、約3〜約9重量%に及ぶ量で存在してよく、エリスリトールは、約3〜約6重量%に及ぶ量で存在してよい。

水は、本明細書に記載される水性組成物における基本成分であって、典型的には溶媒、又は残りの成分が溶解、乳化、懸濁、又は分散される主要な液体部分である。精製水を、本明細書に開示される飲料の特定の実施形態の製造に使用することができ、飲料の味、におい、又は外観に悪影響を及ぼさないために、標準的飲料品質の水を使用することができる。水は、典型的には透明で無色の、好ましくないミネラル、味、及びにおいのない、有機物質のない、アルカリ性の低い、飲料を生産する際に適用される産業及び政府の基準に基づいて許容できる微生物学的品質のものである。
特定の実施形態では、水は、本明細書に開示される水性組成物中に、約20重量%〜約99.9重量%のレベルで存在し得る。特定の実施形態では、水の量は、飲料の約80重量%〜約99.9重量%に及び得る。少なくとも特定の例示的実施形態では、本明細書に開示される飲料及び濃縮物で使用される水は、「処理水」であり、これは米国特許第7,052,725号明細書(その内容は、参照として本明細書に組み込まれる)に開示されるようなカルシウムによる任意の栄養補助に先立ち、水の総溶解固形分を低減するために処理された水を指す。
処理水を生成する方法は、当業者に既知であり、イオン交換、蒸留、濾過、及び逆浸透(「r−o」)などが挙げられる。用語「処理水」、「精製水」、「脱塩水」、「蒸留水」、及び「r−o水」は、本議論において概ね同義であると理解され、実質的に全ミネラル含量が除去された水を指し、典型的には約500ppm以下の総溶解固形分、例えば250ppmの総溶解固形分を含有する。
使用
甘味料組成物は、乾燥ブレンド又は液体形態のいずれであっても、典型的には甘味料(限定はされないが、本開示を通して、既に用途が議論されているものなど)を含む任意の食品又は飲料において用いられ得る。既に特定されている用途に加えて、本明細書に記載される甘味料組成物は、調理、ベーキング(すなわち、クッキー、ケーキ、パイ、ブラウニー、パン、グラノーラバーなど)に使用し、アイシングなどの甘味トッピングを調製し、ゼリー、ジャム、果物の砂糖漬け、インスタントクエーカーオーツなどに使用するのにも好適である。同様に、アイスクリームなどの凍結乳製品、並びにホイップトッピングに使用するのにも好適である。特定の実施形態では、甘味料組成物は食物又は飲料中で溶解され得るが、他の実施形態では、甘味料組成物は、懸濁液又はエマルションとして食物又は飲料中に存在し得る。
天然の実施形態
記載される組成物の特定の実施形態は、食物中にあると通常想定されない人工又は合成のもの(供給源に関わらず任意の着色料を含む)を何も含有しないという点で「天然」であり得る。本明細書で使用されるとき、「天然」の組成物とは、以下のガイドライン:Raw materials for a natural ingredient exists or originates in natureに従って定義される。発酵及び酵素を伴う生物学的合成は使用され得るが、化学試薬による合成は利用されない。人工着色剤、保存剤、及び風味料は、天然成分とは考えられない。成分は、少なくとも、物理的な処理、発酵、及び酵素性分解を含む、ある特定の技術によって処理又は精製され得る。適切な処理及び精製技術としては、少なくとも、吸収、吸着、凝集、遠心分離、細切り、料理(焼く、揚げる、茹でる、焙炒する)、冷却、切断、クロマトグラフィー、コーティング、結晶化、分解、乾燥(噴霧、フリーズドライ、真空)、蒸発、蒸留、電気泳動、乳化、封入、抽出、押し出し、濾過、発酵、粉砕、注入、浸軟、微生物学的(レンネット、酵素)、混合、剥離、浸出、冷蔵/冷凍、絞り、浸漬、水洗、加熱、混合、イオン交換、凍結乾燥、浸透、沈殿、塩析、昇華、超音波処理、濃縮、軟凝集、均質化、再結合、酵素性分解(自然界で発見された酵素を使用する)が挙げられる。加工助剤(一般に、食物成分の魅力又は効用を増強する製造補助剤として使用される物質と定義され、清澄剤、触媒、凝集剤、濾過助剤、及び結晶化抑止剤などが挙げられる。21 CFR § 170.3(o)(24)を参照されたい)は、付随的な付加物と見なされ、適切に除去される場合は使用され得る。
付加成分
本明細書に開示される飲料製品は所望により、例えば、天然、天然同様、及び/又は合成の果実風味料、植物性風味料、他の風味料、及びこれらの混合物などの風味料組成物を含有する。本明細書で使用されるとき、用語「果実風味料」とは、一般的には、甘い果実に種を伴うような植物(例えば、トマト、クランベリーなど)、及び小さく、多肉質なベリーを有するものを含む種子植物の食用の生殖部分を由来とするものの風味料を指す。用語「ベリー」には、真のベリー並びに集合果、即ち、「真の」ベリーではなく、一般的にそのように容認されるものが含まれる。また、用語「果実風味料」に含まれるのは、天然源を由来とする果実風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。好適な果実又はベリーの原料の例としては、ベリー全体又はそれらの一部分、ベリー汁、ベリー汁濃縮物、ベリーピューレ及びこれらのブレンド、乾燥ベリー粉末、乾燥ベリー汁粉末などが挙げられる。
例示的な果汁風味料としては、シトラス風味料(例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、及びポメロ、林檎、ブドウ、チェリー、及びパインアップル風味料)が挙げられる。特定の実施形態では、濃縮物及び飲料は、果実風味成分、例えば、汁濃縮物又は汁を含む。本明細書で使用されるとき、用語「植物性風味料」は、果実以外の植物の部分を由来とする風味料を指す。このようなものとして、植物性風味料としては、精油及び木の実、樹皮、根、及び葉の抽出物を由来とする風味料が挙げられる。また、用語「植物性風味料」に含まれるのは、天然源由来の植物性風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。かかる風味料の例としては、コーラ風味料、紅茶風味料、及びこれらの混合物が挙げられる。風味成分は、上述の風味料の様々なブレンドを更に含み得る。飲料濃縮物及び飲料の特定の例示的実施形態では、コーラ風味成分が使用されるか、又は紅茶風味成分が使用される。風味特性を本開示の飲料に与えるのに有用な風味成分の特定の量は、選択された風味料(複数可)、所望の風味の印象、及び風味成分の形態に応じて変化する。本開示の恩恵を受ければ、当業者は、所望の風味の印象を得るために使用される任意の特定の風味成分(複数可)の量を容易に決定することができるであろう。
本明細書に開示される飲料製品の少なくとも特定の例示的実施形態における使用に好適な汁としては、例えば果実、野菜及びベリーの汁が挙げられる。汁は、本発明の組成物において濃縮物、ピューレ、還元果汁の形態、又は他の好適な形態で用いられ得る。本明細書で使用されるとき、用語「汁」は、還元果実、ベリー、又は野菜の汁、並びに濃縮物、ピューレ、ミルク、及び他の形態を含む。複数の異なる果実、野菜及び/又はベリーの汁を、任意で他の風味料と組み合わせて、所望の風味を有する濃縮物、飲料、又は固形食物を生成し得る。好適な汁の原料の例としては、プラム、プルーン、ナツメヤシ、カラント、イチジク、ブドウ、レーズン、クランベリー、パイナップル、モモ、バナナ、リンゴ、西洋ナシ、グアバ、アプリコット、サスカトゥーンベリー、ブルーベリー、プレインズベリー(plains berry)、イヌホウズキ、クワ、ニワトコの実、バルバドスチェリー(アセロラチェリー)、チョークチェリー、ナツメヤシ、ココナッツ、オリーブ、ラズベリー、イチゴ、ハックルベリー、ローガンベリー、カラント、デューベリー、ボイセンベリー、キウイ、チェリー、ブラックベリー、マルメロ、クロウメモドキ、パッションフルーツ、スロー、ナナカマド、スグリ、ザクロ、カキ、マンゴー、ダイオウ、パパイヤ、ライチ、レモン、オレンジ、ライム、タンジェリン、マンダリン、メロン、ウォーターメロン、及びグレープフルーツなどが挙げられる。少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な多数の付加的及び代替的な汁が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。汁を用いる本開示の組成物において、汁は、例えば、組成物の少なくとも約0.2重量%のレベルで使用され得る。特定の実施形態では、汁は、約0.2重量%〜約40重量%のレベルで使用され得る。更なる実施形態では、汁は、仮に使用したとして、約1〜約20重量%に及ぶ量で使用され得る。
色が薄い汁を、飲料の色を濃くすることなく風味を調節するか、及び/又は飲料の汁含量を増加させるために、特定の例示的実施形態の配合に含めることができる。そのような汁の例として、リンゴ、西洋ナシ、パイナップル、モモ、レモン、ライム、オレンジ、アプリコット、グレープフルーツ、タンジェリン、ダイオウ、カシス、マルメロ、パッションフルーツ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、ライチ、キウイ、マンダリン、ココナッツ、及びバナナが挙げられる。所望により、脱風味及び脱色した汁を使用することができる。
本明細書に開示される食品及び飲料製品の少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な他の風味料としては、例えば、カッシア、クローブ、桂皮、コショウ、ジンジャー、バニラスパイス風味料、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、サッサフラス、朝鮮人参及びその他などのスパイス風味料が挙げられる。少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な多数の付加的及び代替的な風味料が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。風味料は、抽出物、含油樹脂、汁濃縮物、瓶詰業者のベースの形態、又は当該技術分野において既知の他の形態であり得る。少なくとも特定の例示的実施形態では、そのようなスパイス又は他の風味料は、汁又は汁の組み合わせの風味料を引き立たせる。
1つ以上の風味料は、エマルションの形態で使用され得る。風味料乳濁液を、風味料のいくつか又は全てを任意で食物又は飲料の他の成分と共に乳化剤と混合することによって、調製することができる。乳化剤は、風味料と共に付加されるか、又は混合後に付加され得る。特定の例示的実施形態では、乳化剤は、水溶性である。例示の好適な乳化剤としては、アラビアゴム、化工デンプン、カルボキシメチルセルロース、トラガカントゴム、ガティガム及び他の好適なガムが挙げられる。本開示の恩恵を受ければ、付加的な好適な乳化剤は、飲料配合物の当業者に明らかとなるであろう。例示的実施形態において乳化剤は、風味料及び乳化剤の混合物の約3%超を占める。特定の例示的実施形態では、乳化剤は混合物の約5%〜約30%である。
二酸化炭素を使用して、本明細書に開示される飲料の特定の例示的実施形態に発泡をもたらすことができる。飲料を炭酸化するための当該技術分野において任意の技術及び炭酸化装置を使用することができる。二酸化炭素は、飲料の味及び外観を向上させることができ、好ましくない細菌を抑制、及び/又は破壊することで飲料の純度を保護する助けとなり得る。特定の実施形態では、例えば、飲料は約4.0体積までの二酸化炭素のCOレベルを有し得る。他の実施形態では、例えば、約0.5〜5.0体積の二酸化炭素を有し得る。本明細書で使用されるとき、二酸化炭素の1体積とは、60°F(16℃)及び1気圧における水などの、所定量の所定の液体によって吸収される二酸化炭素の量を指す。気体の体積は、それが溶解される液体が占めるのと同じ空間を占める。二酸化炭素含量は、所望の発泡のレベル及び飲料の味又は口当たりに対する二酸化炭素の影響に基づいて当業者によって選択され得る。
特定の実施形態では、カフェインは、本明細書で開示される食物、飲料、又はシロップのいずれかに付加され得る。カフェインの付加量は、所定の食物、飲料、又はシロップの所望の特性、及び食物、飲料、又はシロップが販売される国の任意の適用可能な規則の規定によって決定され得る。特定の実施形態では、カフェインは、約0.02重量%未満のカフェインを有する最終飲料製品を提供するのに十分な量で含まれ得る。カフェインは、食物及び飲料で使用するのに許容される純度のものでないとならない。カフェインは、天然起源又は合成起源であってもよい。
本明細書に開示される食品及び飲料製品は、一般的には食物及び飲料配合物で典型的には見出される任意のものを含む付加成分を含有し得る。かかる付加成分の例としては、限定はされないが、カラメル、及び他の着色剤又は染料、発泡剤又は消泡剤、ガム、乳化剤、紅茶固形物、濁り成分、並びにミネラル及び非ミネラル栄養補助食品が挙げられる。非ミネラル栄養補助食品の成分の例としては、当業者に既知であり、例えば、抗酸化剤及びビタミン類(ビタミンA、D、E(トコフェロール)、C(アスコルビン酸)、B(チアミン)、B2(リボフラビン)、B6、B12、及びKなど)、ナイアシン、葉酸、ビオチン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。任意の非ミネラル栄養補助食品は、典型的には、良好な製造規範のもとでい概ね許容される量で存在する。例示的な量は、RDVが確立されている場合、約1%〜約100%の推奨一日摂取量(RDV)であり得る。特定の例示的実施形態では、非ミネラル栄養補助食品成分(複数可)は、確立されている場合、約5%〜約20%のRDVの量で存在し得る。
本明細書で開示される食品及び飲料の少なくとも特定の実施形態では、保存剤が使用され得る。つまり、少なくとも特定の例示的実施形態は、任意の溶解した保存剤系を含有し得る。4未満のpHを有する溶液(特に、3未満のpHを有する溶液)は、典型的には「微生物安定性(micro-stable)」であり、即ち、微生物の増殖に抵抗し、更なる保存剤を必要とせずに消費の前に長期間貯蔵するのに好適である。しかしながら、所望により、付加的な保存剤系が使用され得る。保存剤系を使用する場合、製造中の任意の好適な時間に、例えば、いくつかの場合では甘味料組成物を付加する前に、保存剤系を製品に付加し得る。本明細書で使用されるとき、用語「保存系」又は「保存剤」は、制限するものではなく、安息香酸(例えばナトリウム、カルシウム、及び安息香酸カリウム)、ソルビン酸塩(例えばナトリウム、カルシウム、及びソルビン酸力リウム)、クエン酸塩(例えばクエン酸ナトリウム及びクエン酸カリウム)、ポリリン酸塩(例えばヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP))及びこれらの混合物などの既知の化学保存剤、並びにアスコルビン酸、EDTA、BHA、BHT、TBHQ、デヒドロ酢酸、二炭酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、及びこれらの組み合わせなどの酸化防止剤を含む、食品及び飲料組成物に使用するのに認可された全ての好適な保存剤を含む。保存剤は、準拠する法律及び規則のもと、命じられた最大レベルを超えない量で使用され得る。
特に、飲料の場合、使用される保存剤のレベルは、特定の飲料配合物において予想される最終製品のpH及び/又は微生物腐敗の可能性に従って調整され得る。採用される最大レベルは、典型的には、飲料の約0.05重量%である。本開示の恩恵を受ければ、本開示による飲料のための好適な保存剤又は保存剤の組み合わせを選択することは、当業者の能力の範囲内であるだろう。
本明細書に開示される製品において、少なくとも特定の例示的実施形態に好適な他の保存方法としては、例えば、無菌包装及び/又は過熱処理、もしくは熱間充填及びトンネル低温殺菌などの熱加工工程が挙げられる。そのような工程を使用して、飲料製品中の酵母、かび及び微生物の増殖を低減させることができる。例えば、米国特許第4,830,862号明細書は、果汁飲料の製造における低温殺菌の使用、並びに炭酸飲料中での好適な保存剤の使用を開示する。米国特許第4,925,686号明細書は、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸力リウムを含有する加熱低温殺菌された冷凍可能な果汁組成物を開示する。これらの特許は、双方とも、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。広くは、加熱処理としては、典型的には短時間にわたり高温、例えば10秒間にわたり約87.8℃(約190°F)を使用する熱間充填法、典型的にはより長時間にわたりより高温、例えば10〜15分間にわたり約71.1℃(約160°F)を使用するトンネル低温殺菌法、及び典型的には高圧、即ち0.1MPa(1気圧)超の圧力で、例えば3〜5分間にわたり約121℃(約250°F)を使用するレトルト法が挙げられる。
好適な酸化防止剤は、ルチン、クルセチン、フラボノン、フラボン、ジヒドロフラボノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコアントシアニジン、フラボノールグリコシド、フラボノングリコシド、イソフラボノイド、及びネオフラボノイドからなる群から選択され得る。特に、フラボノイドとしては、限定はされないが、クルセチン、エリオシトリン、ネオエリオシトリン、ナリルチン、ナリンジン、ヘスペリジン、ヘスペレチン、ネオヘスペリジン、ネオポンシリン、ポンシリン、ルチン、イソロイホリン、ロイホリン、ジオスミン、ネオジオスミン、シネンセチン、ノビレチン、タンゲリチン、カテキン、カテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、ウーロン茶重合ポリフェノール、アントシアニン、ヘプタメトキシフラボン、ダイジン、ダイゼイン、ビオカニン(biochaminn)A、プルネチン、ゲニスチン、グリシテイン、グリシチン、ゲニステイン、6,7,4’トリヒドロキシイソフラボン、モリン、アピゲニン、ビテキシン、バルカレイン、アピイン、クプレスフラボン、ダチセチン、ジオスメチン、フィセチン、ガランギン、ゴシペチン、ゲラルドール、ヒノキフラボン、プリムレチン、プラトール、ルテオリン、ミリセチン、オリエンチン、ロビネチン、クェルセタゲチン、及びヒドロキシ−4−フラボンであり得る。
好適な食品グレードの酸は、水溶性の有機酸及びその塩であり、例えば、リン酸、ソルビン酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、プロピオン酸、酪酸、酢酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、リンゴ酸、吉草酸、カプロン酸、マロン酸、アコニット酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アミノ酸、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。かかる酸は、飲料のpHを調整するのに好適である。
好適な食品グレードの塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムである。かかる塩基は、飲料のpHを調整するのに好適である。
甘味料組成物を含有し得る食品としては、限定はされないが、オートミール、小麦クリームなどの穀粒、ヨーグルト、プリンなどの乳製品、グラノーラバーなどのスナックバー、並びにベークド物品及びベーキングミックス、朝食シリアル、チーズ、チューイングガム、調味料、薬味、サラダドレッシング、菓子及び砂糖衣、乳製品代替品、油脂、凍結乳製品デザート及びミックス、果実氷菓、ゼラチン、及びフィリング、グレービー及びソース、ペットフード、ハードキャンディ及び咳止めドロップ、ジャム及びゼリー、加工果実及び果汁、加工野菜及び野菜汁、スナックフード、ソフトキャンディ、スープ及びスープミックス、ソース、トッピング、及びシロップ、ベビーフード、乳児用調製粉乳、コーヒーホワイトナー、クラッカー、卵製品、再生野菜、及び経口医薬剤形態物が挙げられる。甘味料組成物は更に、飲料粉末に用いられ得る。
本明細書に記載される配合物及び組成物は、更に以下の実施例において更に詳述される。これらの実施例は、本明細書に記載の実施形態を説明することのみを目的としており、これらの実施例に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、実施形態は、本明細書でもたらされる教示の結果として明らかになるものの任意及びすべての改変を包含すると解釈されるべきである。
一般的な試験手順:所定の実施例において、特に規定がない限り、試験は、「シップ(sip)、スピット(spit)、リンス(rinse)」プロトコルを使用して、1人の検味者によって実行した。このプロトコルのもと、検味者は、
(a)約10mLまでの所定の溶液をすすり、溶液が検味者の口内にとどまっている間の、溶液の甘味、口当たり、及び他の特性を評価し;
(b)評価作成後、その溶液を吐き出し;
(c)更なるサンプルを試験する前に、口蓋を水で濯いで洗浄する。
(実施例1)
参照溶液:5%、7%、及び9%のスクロース(砂糖)水溶液を調製した。異種溶液:400ppmのフロログルシノールを含有する5%スクロース水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、5%スクロース水溶液よりも甘味が強く、7%スクロース水溶液と非常に似たものであった。
(実施例2)
参照溶液:実施例1のように、5%、7%、及び9%のスクロース水溶液を調製した。異種溶液:800ppmのフロログルシノールを含有する5%スクロース水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、7%スクロース水溶液よりも甘味が強かったが、9%スクロース水溶液と同じ甘さではなかった。時間的にも異なっているようであった。対照溶液の甘味はすぐになくなった一方で、異種溶液の甘味は瞬時に現れるが、最終点で更に甘くなるようであった。しかしながら、甘味は長引かずにさわやかなものであった。
(実施例3)
参照溶液:pH3.0のクエン酸緩衝水溶液(2Lの水にクエン酸2.26g+クエン酸三ナトリウム0.32g)中の5%、7%、8%、及び9%のスクロース溶液を調製した。異種溶液:クエン酸緩衝が存在しない800ppmのフロログルシノールで、5%のスクロース水溶液を調製した。味実験結果:異種溶液の甘味は、8%スクロースに近いものであった。時間的にも異なっているようであった。対照溶液の甘味はすぐになくなった一方で、異種溶液の甘味は瞬時に現れるが、最終点で更に甘くなるようであった。しかしながら、甘味は長引かずにさわやかなものであった。
(実施例4)
参照溶液:2.5%、3.5%、及び4%のフルクトース水溶液(Sigma)を調製した。異種溶液:800ppmのフロログルシノールを含む2.5%スクロース水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、3.5%フルクトース水溶液よりも甘味が強く、特に最終点において、4%フルクトース水溶液の甘味に近いものであった。4%フルクトース水溶液は、開始点がより甘味が強いが、異種溶液は最終点においてより甘味が強い。
(実施例5)
参照溶液:5%、7%、8%、及び9%のグルコース水溶液(Sigma)を調製した。異種溶液:800ppmのフロログルシノールを含有する5%グルコース水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、8%グルコース水溶液と同等の甘味であったが、9%グルコース水溶液の甘さには及ばなかった。異種溶液の時間的な効果は、8%グルコース水溶液の時間的効果と同等である。
(実施例6)
参照溶液:5%、6%、7%、8%及び9%のスクロース水溶液を調製した。異種溶液:40ppm、100ppm、200ppm、400ppm、600ppm、及び800ppmのフロログルシノールを含有する5%スクロース水溶液も調製した。次に、変形溶液を試飲し、参照溶液との類似性に関して評価した。順位付けの結果が図1でグラフ化して示されており、フロログルシノール濃度と見かけの甘味との間に、ほぼ直線的な相関性を示している。
(実施例7)
参照溶液:8%、9%、10%、及び11%のスクロース水溶液を調製した。異種溶液:800ppmのフロログルシノールを含有する8%スクロース水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、10%スクロース水溶液よりも強い甘味をもたらし、特に最終点において、11%スクロース水溶液の甘味とほぼ同じであった。
(実施例8)
参照溶液:250ppm及び320ppmのレバウディオサイドA水溶液を調製した。異種溶液:250ppmのフロログルシノールを含む250ppmのレバウディオサイドA水溶液も調製した。味実験結果:異種溶液は、320ppmのレバウディオサイドA溶液と同等の甘味を有し、終了点ではより甘味が強かった。レバウディオサイドAの苦い後味は、変わらなかった。
(実施例9)
組成物を調製し、試飲して、300ppm〜800ppmに及ぶ濃度において、フロログルシノールが甘いかどうかを確かめた。甘味を感じたものは見受けられなかった。
Figure 0006691536
(実施例10)
実施例2の800ppmのフロログルシノールを含む5%スクロース水溶液を、第2の検味者によって試飲し、8%スクロース水溶液に近い味であることが観察された。実施例7の800ppmのフロログルシノールを含む8%スクロース水溶液を、第2の検味者によっても試飲し、11%スクロース水溶液よりも甘味が強いことが観察された。第2の験味者は、実施例8の800ppmのフロログルシノールを含む250ppmのレバウディオサイドAは、320ppmのレバウディオサイドA溶液と同等の甘味を有することを更に観察した。フロログルシノールの存在による異種溶液の苦みは変化しなかった。
(実施例11)
第3の検味者は、実施例10に記載の8%及び11%のスクロース参照水溶液、及び異種溶液(800ppmのフロログルシノールを含む8%スクロース)を試飲し、異種溶液は、11%のスクロース水溶液よりも若干甘味が強いことを観察した。
(実施例12)
源:コーラ濃縮物(HFCS−55)のボトル1本、及び1/3未満のHFCSを有する濃縮物(「ブリックス低減シロップ」)のボトル1本を入手した。適切な体積のブリックス低減シロップを、機械的攪拌などによってフロログルシノールと組み合わせて、4800ppmのフロログルシノール濃度を有するブリックス低減シロップを得た。次に、両方の濃縮物を、5倍に薄める方法で、コーラ飲料(4.5体積の炭酸水)を作成するのに使用した。完成した異種コーラ飲料は、800ppmのフロログルシノールを含有するものであった。
対照(11.3ブリックス)及び異種飲料は試飲され、フロログルシノールを含まない異種コーラの甘味は、わずか8ブリックスであるにも関わらず、2つの甘味は等しかった。加えて、異種溶液は、良好な口当たりをもたらした。しかしながら、異種溶液はより酸味が強く、キャラメル味の風味が低いようであった。90°Fで18日間保存した後の味実験では、ほぼ同じ甘味が残っていることを示されたが、90°Fでの保存後の対照溶液と異種溶液との風味の違いは、著しく目立つものではなかった。
(実施例13)
800ppmのフロログルシノールを、缶の1/2量のSIERRA MISTに付加した。この異種溶液は、対照溶液(未処理の缶の1/2量)よりも良好なコクを有し、甘味が強かった。酸味はほぼ同じであった。
(実施例14)
無糖のクエーカーインスタントオートミール(IQO)オリジナルフレーバーに砂糖を付加した。1袋のIQO(29g)当たり8gの砂糖を含む、高砂糖対照を調製した。1袋のIQO(29g)当たり5gの砂糖を含む、低砂糖対照も調製した。5gの砂糖、及び1袋のIQO当たり137mgのフロログルシノールを含む異種配合物も調製した。高対照、低対照、及び異種配合物を個別にビーカーに入れ、約200mLの温水と組み合わせた。生じた混合物を攪拌した後、試飲した。味試験は、混合物がまだ温かい間、及び混合物が室温まで冷却された後に行った。両方の温度において、異種溶液は低対照よりも甘い味であったが、高対照の甘さには及ばなかった。
(実施例15)
試験を行って、フロログルシノールによって塩化ナトリウムの塩味が増強されるかどうかを判定した。予想外に、塩は、フロログルシノールに若干の甘味を与えた。この効果を分析するために、NaClが補助甘味増強剤として使用され得るかどうかを判断するための実験を行った。
8%の砂糖水+300ppmのフロログルシノールの1リットル溶液を調製した。低対照として、半分を残した。塩(300ppm)を残りの半分(「異種」)に付加した。高対照として、11%の砂糖溶液を調製した。両方の温度において、試験された異種は、低対照よりも甘い味であったが、高対照の甘さには及ばなかった。
更に200ppmのフロログルシノールを、8%の砂糖、500ppmのフロログルシノール及び300ppmの塩を有する溶液をもたらす異種に付加し、異種2とした。異種2は、砂糖11%の高対照と同等の味であった。
実施例10及び11に記されているように、11%砂糖溶液の甘味を得るために、800ppmのフロログルシノールが必要であった。しかしながら、本実施例は、補助甘味増強剤として塩が機能し、300ppmの塩の存在下、800ppmから500ppmにフロログルシノール濃度が低減することが可能となることを示している。
(実施例16)
実施例10に記されているように、水中で800ppmまでのフロログルシノールは、いかなる味も有さない。100又は400ppmの塩(塩化ナトリウム)を様々なフロログルシノール水性濃縮物に付加して、水性フロログルシノール水溶液に甘味がもたらされたかどうかを確認した。
Figure 0006691536
Figure 0006691536
フロログルシノール、塩、及び5%の砂糖を組み合わせたものを、8%の砂糖対照と比較した。
Figure 0006691536
(実施例17)
様々な量のフロログルシノール、塩、及び砂糖の水溶液6種を調製し、それらの甘味に関して比較した。
Figure 0006691536
400ppmの塩を、800ppmのフロログルシノールを含む8%砂糖溶液に付加することで、11%砂糖溶液に相当する甘味から12%の砂糖溶液に相当する甘味まで甘味増強を上昇させ、高いコクを有するものとした。塩の低濃縮物が砂糖の甘味を増強することは知られていないため、少量の塩が、砂糖の甘味を増強するフロログルシノールの能力を増強することが推論され得る。これは、予想外の現象である。フロログルシノールと少量の塩とのブレンドは、良好な甘味を損なうことなく、砂糖の使用を低減し得る。
(実施例18)
3人の検味者は、以下の表で確認されるブレンドにおいて味実験を行った。
Figure 0006691536
味結果:
検味者1:溶液番号2は、溶液番号5と同等の甘味強度を有し、溶液番号3及び4は、溶液番号5よりも若干甘さが少ないが、よりさわやかな甘味プロファイルを有していた。
検味者2:溶液番号2及び4は、溶液番号5より甘かった。溶液番号3は溶液番号5と同等の甘味を有していたが、溶液番号3及び4は、溶液番号5よりも良好な口当たりを有していた。
検味者3:溶液番号2及び3は、溶液番号5より甘かった。溶液番号3は、良好な口当たりを有していた。溶液番号4は、溶液番号5とどほぼ同等の甘味であったが、シロップ状であり、風味が残った。
(実施例18A)
砂糖、フロログルシノール、D−プシコース、及びエリスリトールを含む溶液(下表における溶液A、B、C、及びD)を、5人の検味者に、対照砂糖溶液1及び5と比較して甘味に関してスクリーニングした。
Figure 0006691536
味結果:
検味者1:溶液A、C、及びDは、全てが非常に甘く、甘味は溶液番号5に近かった。溶液Bは、溶液番号5よりも甘かった。溶液A、B、C、及びDは、全てがさわやかな甘味及び良好な口当たりを有していた。
検味者2:溶液A、C、及びDは、溶液番号5に近い甘味を有していた。溶液Bは、溶液番号5よりも甘かった。溶液A、B、C、及びDは、全てが良好な口当たりを有していた。
検味者3:溶液Aは、溶液番号5よりも若干甘さが少ないが、非常にさわやかであった。溶液Bは、溶液番号5よりも更に甘かった。甘味は迅速に(長引くことなく)消失した。溶液Cも溶液番号5よりも非常に甘かったが、良好な口当たりを有していた。溶液Dは溶液番号5よりも甘く、シロップ状に見えた。
これらの結果は、実施例18で使用される配合物と比較する際、D−プシコース(単体及びエリスリトールと併用)の量が増加することで、フロログルシノール濃度が低減することが可能となることを示した。例えば、実施例18における溶液番号2は、高対照と同等の甘味を得るために、800ppmのフロログルシノールが必要であった。しかし、本実施例は、フロログルシノール濃度は、600又は500ppまで低減され得るが、11%砂糖高対照よりも高い甘味がもたらされる。
(実施例19)
砂糖低減コーラ飲料において実験を行った。対照コーラ濃縮物(HFCS−55)のボトル1本、及び35%未満のHFCSを有するブリックス低減異種濃縮物ボトル1本を使用した。機械的攪拌によって、ブリックス低減シロップを2400ppmのフロログルシノール及び6%のD−プシコースと混合して異種コーラ濃縮物とした。次に、両方の濃縮物を、5倍に薄める方法で、4.5体積の炭酸水を含むコーラ飲料を作成するのに使用した。完成した異種コーラ飲料は、400ppmのフロログルシノール及び1%のD−プシコースを含有するものであった。
対照飲料(11.3ブリックス)及び異種飲料(7.5ブリックス(フロログルシノール又はD−プシコースを含まない))を試飲し、2つの甘味は同等であった。加えて、異種溶液は、良好な口当たりをもたらした。
(実施例20)
ダイエットコーラ飲料において味実験を行った。無糖ダイエットコーラ濃縮物を使用した。3000ppmのアスパルテームを濃縮物に付加して、対照シロップ1を作成した。2400ppmのレバウディオサイドMをダイエットコーラ濃縮物に付加して、対照シロップ2を作成した。無糖ダイエットコーラ濃縮物中に、1920ppmのレバウディオサイドM及び4800ppmのフロログルシノールを付加して、異種シロップ1を作成した。1800ppmのレバウディオサイドM、3600ppmのフロログルシノール、6%のD−プシコース、及び3%のエリスリトールを無糖ダイエットコーラ濃縮物に付加して、異種シロップ2を作成した。次に、全ての濃縮物を、5倍に薄める方法で、4.5体積の炭酸水を含むダイエットコーラ飲料を作成するのに使用した。
完成した対照ダイエットコーラ飲料1は、500ppmのアステルパームを含有するものであった。完成した対照ダイエットコーラ飲料2は、400ppmのレバウディオサイドMを含有するものであった。完成したダイエットコーラ飲料異種1は、320ppmレバウディオサイドM及び800ppmのフロログルシノールを含有するものであった。完成したダイエットコーラ飲料異種2は、300ppmのレバウディオサイドM、600ppmのフロログルシノール、1%のD−プシコース、及び0.5%のエリスリトールを含有するものであった。
総計5名の検味者が、4種の飲料を評価した。ダイエットコーラ異種1は、非常に良好な甘味を有し、対照アステルパームと同様の味プロファイルを有するという総意であった。検味者は更に、異種1はレバウディオサイドMの対照2よりも甘かったと述べた。ダイエットコーラ異種2は、両方の対照コーラよりもはるかに甘いと満場一致で判断された。
(実施例21)
実施例14に記載される高対照及び低対照を再び調製した。5gの砂糖、100mgのフロログルシノール、及び1袋のIQO(29g)当たり1gのフロログルシノールを含む異種配合物も調製した。高対照、低対照、及び異種配合物を個別にビーカーに入れ、約200mLの温水と組み合わせた。生じた混合物を攪拌した後、試飲した。IQOが温かい間、及びIQOが室温まで冷却した後に試飲を実行した。検味者によると、異種IQOは、高対照と同等の甘味を有していた。
(実施例22)
砂糖溶液中、フロログルシノール及びレバウディオサイドCを用いて実験を行った。
Figure 0006691536
2名の試験者は、上表の溶液1〜5のそれぞれを試飲した。溶液番号2及び3の両方は、溶液番号1より甘かった。溶液番号4は、溶液番号5とほぼ同等の著しく高い甘味度をもたらした。驚くべきことに、溶液番号4の品質は非常に糖状質であり;溶液番号2又は3単体とともに更に糖状質となる。したがって、フロログルシノールとレバウディオサイドCとの組み合わせは、相乗的であるように見え、いずれかの化合物のみよりもより良好な結果がもたらされる。
(実施例23)
以下の表に記されるフロログルシノールと、レバウディオサイドB、レバウディオサイドM、及びトリオバチンのうちの1つとを含む砂糖溶液によって味実験を行った。
Figure 0006691536
2名の試験者がこれらの溶液を試飲した。試験員によると、溶液番号4は、トリオバチンを有さない溶液よりも甘く、「砂糖状の性質」を有していた。溶液番号2は、レバウディオサイドBを有さない溶液よりも甘く、より砂糖質であるが、溶液番号2は半透明であり、透明ではなかった。溶液番号3は、対照よりも甘くなかった。
(実施例24)
下表に記載される通り、砂糖、フロログルシノール、及び/又はルブソサイドを含む5種の水溶液を調製し、甘味に関して試験した。
Figure 0006691536
純度70%のルブソサイドをJin Tan Natural Products Companyから供給されるGuang Xi甜茶から単離した。
溶液1は対照よりも甘いと判定されたが、溶液2は対照と区別できるものではなかった。しかしながら、溶液3は対照よりも甘く、溶液1よりも糖状質であり、よりコクがあり、迅速に発現するものであった。溶液4は甘くなかった。
(実施例25)
15名の訓練を受けた官能識別試験員に提示された4種のサンプル溶液は、5%スクロース、7%スクロース、9%スクロース、及び5%スクロース及び400ppmのフロログルシノールを含む試験サンプルであった。試験員に、サンプルを、甘さの低いものから甘さの高いものまで甘味強度の順に並べるように依頼した。試験中、各試験員は、各サンプルが総計30回と判断されるように、各サンプルを2回ずつ試飲した。
Figure 0006691536
異なる群(すなわち、a、b、又はc)への割り当ては、テューキーの多重比較検定を使用して、甘味において統計学的な有意差(p≦0.05)が観察されたことを示している。同群におけるサンプルは、甘味に有意差を有していなかった。
本実験によると、フロログルシノール(400ppm)によって5%スクロース溶液の甘味は約6.4%まで上昇し、約28%増強された。また、これらの結果を図2にグラフ化して示す。
(実施例26)
15名の訓練を受けた官能識別試験員に提示された4種のサンプル溶液は、5%スクロース、7%スクロース、9%スクロース、及び5%スクロース、400ppmのフロログルシノール、及び200ppmの塩化ナトリウムを含む試験サンプルであった。試験員に、サンプルを、甘さの低いものから甘さの高いものまで甘味強度の順に並べるように依頼した。試験中、各試験員は、各サンプルが総計30回と判断されるように、各サンプルを2回ずつ試飲した。
結果を下表にまとめた。
Figure 0006691536
異なる群(すなわち、a、b、又はc)への割り当ては、テューキーの多重比較検定を使用して、甘味において統計学的な有意差(p≦0.05)が観察されたことを示している。同群におけるサンプルは、甘味に有意差を有していなかった。
本実験によると、フロログルシノール(400ppm)及び塩化ナトリウム(200ppm)によって5%スクロース溶液の甘味は約6.6%まで上昇し、約32%増強された。また、これらの結果を図3にグラフ化して示す。
(実施例27)
16名の訓練を受けた官能識別試験員に提示された4種のサンプル溶液は、5.65%スクロース、8.475%スクロース、11.3%スクロース、及び試験サンプル(8.475%スクロース+800ppmのフロログルシノール)であった。試験員に、サンプルを、甘さの低いものから甘さの高いものまで甘味強度の順に並べるように依頼した。各試験員には、総計32の判定標準値群を与えるための複製物のセットを提示した。結果を下表にまとめ、図4に示す。
Figure 0006691536
異なる群(すなわち、a、b、又はc)への割り当ては、テューキーの多重比較検定を使用して、甘味において統計学的な有意差(p≦0.05)が観察されたことを示している。同群におけるサンプルは、甘味に有意差を有していなかった。
したがって、熟達した検味者によると、フロログルシノール(800ppm)は、8.475%のスクロース溶液の甘味を約11.76%(約39%の増強)まで上昇させており、これは、11.3%溶液よりも甘いが、これを、11.3%溶液と統計的に識別不可能であると順位付けするものとする。
本開示は、特定の実施例及び実施形態に言及しているが、当業者には、付属の請求の範囲で記載される開示の精神及び範囲内で多くの変形及び改変が存在することが認められるであろう。

Claims (16)

  1. 少なくとも1つの栄養甘味料または天然非栄養甘味料及び式(I)の化合物:
    Figure 0006691536
    を、前記少なくとも1つの栄養甘味料または天然非栄養甘味料の甘味を増強するのに十分な量で含み、
    式中、R、R、及びRのそれぞれは、である、
    甘味料組成物。
  2. さらに水を含む、請求項1記載の甘味料組成物。
  3. 少なくとも1つの補助甘味増強剤を、前記少なくとも1つの甘味料の甘味を更に増強するのに十分な量であって、前記補助甘味増強剤の甘味の認識閾値濃度未満の量で更に含み、前記補助甘味増強剤は、D−プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述の任意の組み合わせである、請求項1または2に記載の甘味料組成物。
  4. 前記甘味料は天然栄養甘味料である、請求項1〜のいずれか一項に記載の甘味料組成物。
  5. 前記式(I)の化合物及び前記天然栄養甘味料は、約1:150〜約1:50の重量比で存在する、請求項記載の甘味料組成物。
  6. 前記甘味料は天然非栄養甘味料である、請求項1〜のいずれか一項に記載の甘味料組成物。
  7. 前記甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ−ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然非栄養甘味料である、請求項に記載の甘味料組成物。
  8. 前記式(I)の化合物及び天然非栄養甘味料は、約1.2:1〜約1:1.2の重量比で存在する、請求項に記載の甘味料組成物。
  9. 前記甘味料組成物中の前記式(I)の化合物の濃度は、約40〜約1000ppmである、請求項2に記載の甘味料組成物。
  10. 前記天然栄養甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項またはに記載の甘味料組成物。
  11. 前記天然栄養甘味料は、前記組成物の約1重量%〜約20重量%の濃度で存在する、請求項または1に記載の甘味料組成物。
  12. 請求項1〜1のいずれか1項に記載の甘味料組成物を含むシロップ。
  13. 請求項1記載の甘味料組成物を含むシロップであって、少なくとも1つの補助甘味増強剤を、前記少なくとも1つの甘味料の甘味を更に増強するのに十分な量であって、前記補助甘味増強剤の甘味の認識閾値濃度未満の量で更に含み、前記補助甘味増強剤は希少糖であり、前記希少糖は、前記シロップの少なくとも約1.2重量%〜約12重量%の濃度で存在するシロップ。
  14. 請求項1または1記載のシロップと水を含む飲料。
  15. 前記飲料中の甘味料の量は、前記甘味料を含むが前記式(I)の化合物は含まない完全カロリー飲料に対して、少なくとも約25%少なく、前記飲料は、訓練を受けた官能識別試験員によって甘味を測定した際、前記式(I)の化合物を含まない前記完全カロリー飲料と同等の甘味を有する、請求項1に記載の飲料。
  16. 食物、飲料、又はシロップ中の甘味料の量を低減する方法であって、前記食物、飲料、又はシロップ中の前記甘味料の少なくとも一部分を、式(I)
    Figure 0006691536
    による化合物で置き換えることを含み、式中、
    、R、及びRのそれぞれは、であ
    前記甘味料は、栄養甘味料、天然非栄養甘味料およびそれらの組合せからなる群から選択されたものである、
    方法
JP2017513798A 2014-09-11 2015-09-10 甘味増強剤 Active JP6691536B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462049057P 2014-09-11 2014-09-11
US62/049,057 2014-09-11
US201462075920P 2014-11-06 2014-11-06
US62/075,920 2014-11-06
PCT/US2015/049354 WO2016040577A1 (en) 2014-09-11 2015-09-10 Sweetness enhancer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017532027A JP2017532027A (ja) 2017-11-02
JP2017532027A5 JP2017532027A5 (ja) 2018-09-13
JP6691536B2 true JP6691536B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=55459557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017513798A Active JP6691536B2 (ja) 2014-09-11 2015-09-10 甘味増強剤

Country Status (10)

Country Link
US (1) US10932483B2 (ja)
EP (1) EP3191438B1 (ja)
JP (1) JP6691536B2 (ja)
AU (1) AU2015315069B2 (ja)
CA (1) CA2960400A1 (ja)
ES (1) ES2903031T3 (ja)
MX (1) MX2017003144A (ja)
PL (1) PL3191438T3 (ja)
TW (1) TW201613486A (ja)
WO (1) WO2016040577A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180049454A1 (en) * 2015-03-20 2018-02-22 Matsutani Chemical Industry Co., Ltd. Erythritol-containing sweetener composition
US10494397B2 (en) 2016-07-15 2019-12-03 Pepsico, Inc. Rebaudioside analogs
US10966447B2 (en) * 2016-07-19 2021-04-06 Pepsico, Inc. Glucosyringic acid analogs as sweetness profile modifiers
US10085472B2 (en) 2016-08-29 2018-10-02 Pepsico, Inc. Compositions comprising rebaudioside J
MX2019005994A (es) 2016-12-21 2019-08-21 Cj Cheiljedang Corp Bebida de aminoacidos que contiene alulosa.
TWI797103B (zh) 2017-02-03 2023-04-01 美商克迪科思股份有限公司 經工程處理之醣基轉移酶及甜菊糖之葡萄糖苷化方法
JP6705945B2 (ja) * 2017-06-08 2020-06-03 サントリーホールディングス株式会社 甘味の増大した飲食品
US11019837B2 (en) 2017-11-08 2021-06-01 Pepsico, Inc. Mouthfeel modulation in reduced and sugar-free beverages using a blend of pectin and xanthan gum
EP3777563A4 (en) * 2018-03-30 2022-01-26 Suntory Holdings Limited SWEET COMPOSITION THAT PRODUCES A SWEET TASTE RESPONSE MEDIATED BY SWEET RECEPTORS OTHER THAN SWEET RECEPTORS (T1R2 AND T1R3).
US11700869B2 (en) 2018-06-27 2023-07-18 Pepsico, Inc. Mouthfeel enhancing composition
US20210145026A1 (en) * 2018-12-07 2021-05-20 Suntory Holdings Limited Composition
MX2022007493A (es) * 2019-12-27 2022-07-01 Suntory Holdings Ltd Composicion oral con dulzor aumentado.
CN117651496A (zh) * 2021-06-17 2024-03-05 优鲜沛蔓越莓公司 食物和饮料产品中的稀有糖
CN115715758B (zh) * 2022-12-09 2023-11-03 河北赛谱睿思医药科技有限公司 一种间苯三酚口服液及其生产方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1232583B (de) * 1960-03-14 1967-01-19 Madaus & Co Dr Verfahren zur Gewinnung von organischen Verbindungen auf biochemischem Wege
GB1227744A (ja) 1967-07-04 1971-04-07
DE2840597A1 (de) 1978-09-18 1980-03-27 Akzo Gmbh Verfahren zur herstellung von phloroglucin
US4830862A (en) 1987-07-31 1989-05-16 The Procter & Gamble Company Calcium-supplemented beverages and beverage concentrates containing low levels of sulfate
US4925686A (en) 1987-12-02 1990-05-15 Leader Candies, Inc. Liquid shelf-stable freezable fruit juice containing composition and method of making the same
US20020068123A1 (en) 2000-06-06 2002-06-06 Justis Verhagen Method of inducing sweetness by gallic acid and its applications
EP1328165B1 (en) 2000-10-16 2007-10-10 PepsiCo, Inc. Method for preparing calcium-supplemented beverages
US8017168B2 (en) * 2006-11-02 2011-09-13 The Coca-Cola Company High-potency sweetener composition with rubisco protein, rubiscolin, rubiscolin derivatives, ace inhibitory peptides, and combinations thereof, and compositions sweetened therewith
CN104193723B (zh) 2008-02-06 2019-05-31 西诺米克斯公司 增甜剂组合物及其制备方法
KR20120099151A (ko) * 2009-12-28 2012-09-06 더 코카콜라 컴파니 감미(甘味) 증강제, 이들의 조성물 및 사용 방법
US9993017B2 (en) 2011-11-23 2018-06-12 Korea Food Research Institute Method for enhancing sweetness
WO2014025706A1 (en) 2012-08-06 2014-02-13 Senomyx, Inc. Sweet flavor modifier
US20140272068A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Indra Prakash Beverages containing rare sugars
US9717267B2 (en) 2013-03-14 2017-08-01 The Coca-Cola Company Beverages containing rare sugars

Also Published As

Publication number Publication date
EP3191438A4 (en) 2018-03-28
MX2017003144A (es) 2018-01-15
EP3191438B1 (en) 2021-12-15
US10932483B2 (en) 2021-03-02
CA2960400A1 (en) 2016-03-17
TW201613486A (en) 2016-04-16
WO2016040577A1 (en) 2016-03-17
US20170245537A1 (en) 2017-08-31
PL3191438T3 (pl) 2022-02-14
AU2015315069A1 (en) 2017-03-23
ES2903031T3 (es) 2022-03-30
JP2017532027A (ja) 2017-11-02
AU2015315069B2 (en) 2020-02-27
EP3191438A1 (en) 2017-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6691536B2 (ja) 甘味増強剤
US20190124953A1 (en) Novel steviol glycosides blends
JP7146760B2 (ja) レバウディオサイドjを含む組成物
US10375976B2 (en) Flavor-enhanced beverage product and method of enhancing the flavor thereof
JP2019535305A (ja) 低カロリー及びノンカロリー飲料用の口当たりブレンド
US10806165B2 (en) Ready-to-drink plant protein beverage product and methods for making same
WO2020180504A1 (en) Dairy minerals as a mouthfeel enhancer and flavor modifier
US11812772B2 (en) Mouthfeel modulation in reduced and sugar-free beverages using a blend of pectin and xanthan gum
JP2019524105A (ja) 甘味プロファイル調節剤としてのグリコシリング酸(glycosyringic acid)類似体
US20230363424A1 (en) Compounds and methods for enhancing sweetness of sweeteners
JP2023030105A (ja) 甘味を増強させるための組成物及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250