JP6691089B2 - ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法に関する。
従来、航空機等の移動体を目的地まで導くための代表的なシステムとしてアメリカ合衆国が運用する全地球測位網(GPS:Global Positioning System)を利用したナビゲーションシステム(航法装置)が知られている。GPSを利用したナビゲーションシステムは、複数のGPS衛星からの電波をGPS受信機で受信することによって、GPS受信機が搭載されている移動体の空間位置を検出するシステムである。尚、GPS衛星の正式名称は、NAVSTAR(Navigation Satellite with Time and Ranging)である。
GPS衛星は、約20,000kmの高度で飛行しているため、GPS信号の強度は他のデータリンク用の電波信号の強度に比べて弱い。このため、GPS衛星に障害が発生した場合はもちろん、太陽フレアによって電離圏に電磁的な擾乱が生じた場合や妨害電波(ジャマー)が送信された場合には、GPS信号の受信が困難となる恐れがある。実際にGPS信号を装った欺瞞信号による電波妨害(ジャミング)も報告されている。
GPS等の人工衛星を利用した全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)としては、他にロシアのGLONASS(GLObal’naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema)や欧州連合が計画しているGalileoが挙げられる。尚、特定の地域を対象とする航法衛星システム(NSS:Navigation Satellite System)は、地域航法衛星システム(RNSS:Regional Navigational Satellite System)と呼ばれる。
現在では、航空機等の移動体のナビゲーションシステムの多くは、GPSに依存している。そこで、GPSを利用したナビゲーションシステムに依存しないナビゲーションシステムの開発が検討されている(例えば非特許文献1参照)。
具体例として、ドイツ航空宇宙センター(DLR:Deutsches Zentrum fuer Luft− und Raumfahrt)によって、LDACS(L−band Digital Aeronautical. Communications System)を利用したLDACS−NAVと呼ばれるナビゲーションシステムが提案されている(例えば非特許文献2及び非特許文献3参照)。
LDACSは、地上に設置した基地局から無線で送信される電波信号を利用した高速データリンクシステムであり、LDACS−NAVは、地上に設置した基地局から無線で送信される航法信号を航空機等の移動体で受信し、受信した航法信号に基づいて移動体の緯度、経度及び高度を含む空間位置を特定するナビゲーションシステムである。
LDACSでは、GPS信号の周波数帯域と異なる周波数帯域を有する電波信号が使用される。このため、LDACS−NAVは、GPS衛星に障害が生じた場合や太陽フレアによって電離圏に電磁的な擾乱が生じた場合のみならず、GPS欺瞞信号が発信された場合等における、GPSを利用したナビゲーションシステムの代替システムとして期待されている。
また、LDACS−NAVの他、距離測定装置(DME:distance measuring equipment)を利用したナビゲーションシステムやシュードライト(PL:Psuedolite)を利用したナビゲーションシステム等が提案されている。
DMEは、航空機からの要請に応答して電波信号を送信する双方向通信を行う装置であり、地上に設置される。DMEから送信される電波信号が航空機に到達するまでの時間を計測すれば、航空機と地上に設置されたDMEとの間における距離を測定することができる。従って、複数のDMEから送信される電波信号に基づいて、航空機の空間位置を特定することができる。
一方、PLは、GPS信号に類似するPL信号を電波信号として無線で発信する装置であり、地上に設置される。このため、複数のPLから発信されるPL信号に基づいて、航空機の空間位置を特定することができる。
毛塚敦、外2名、「GNSS障害時の代替システムの動向」、電子航法研究所、電子航法研究所発表会2014年6月6日、[2017年10月30日検索]、インターネット<URL:http://www.enri.go.jp/report/hapichi/pdf2014/H26_21p.pdf> 北折潤、外2名、「将来の航空用高速データリンクに関する研究」、電子航法研究所報告、2015年1月、No.132、p.51−60、[2017年10月30日検索]、インターネット<URL:https://www.enri.go.jp/report/gijutu/pdf/132_4.pdf> LDACS−NAV、DLR、[2017年10月30日検索]、インターネット<URL:http://www.dlr.de/kn/en/desktopdefault.aspx/tabid−4309/3222_read−35386/admin−1/−>
従来提案されているナビゲーションシステムでは、いずれも人工衛星又は地上に設置された基地局から発信される電波信号が利用される。地上に設置された基地局から発信される電波信号を利用する場合、基地局に設けられた送信機(トランスミッタ)と航空機等の移動体に設けられた受信機(レシーバ)との間を結ぶ直線距離(LOS:Line of Sight)の範囲内でしかナビゲーションシステムを利用することができない。
また無線局を設置できない海上では精度が低下する。
そこで本発明は、GPS等のGNSSを利用したナビゲーションシステムの代替システムとなり得るナビゲーションシステムを、より広い範囲で利用できるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムは、水面に沿って移動可能に水底に係留されるブイと、それぞれ水底又は水中の異なる位置に固定され、前記位置を特定するための信号を発信する少なくとも3つの複数の送信機と、前記ブイに設けられ、前記複数の送信機から発信された前記信号を受信する受信機と、前記ブイに設けられ、前記受信機で受信された前記信号に基づいて前記ブイの位置を特定し、前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を生成する信号処理装置と、前記ブイに設けられ、前記信号処理装置において生成された前記ナビゲーション信号を、移動体に備えられる無線機で受信できるように無線で発信する無線機と、航法衛星システムを構成する少なくとも3つの人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号を受信し、受信した前記衛星ナビゲーション信号に基づいて前記ブイの位置を特定する衛星ナビゲーションシステムとを備え、前記信号処理装置は、前記衛星ナビゲーション信号に基づいて特定された前記ブイの位置と、前記衛星ナビゲーション信号が受信されたタイミングにおいて前記受信機で受信された前記信号とを関連付けた参照情報に基づいて前記ブイの位置を特定するように構成されるものである。
また、本発明の実施形態に係るナビゲーション方法は、上述したナビゲーションシステムから発信される前記ナビゲーション信号を含む少なくとも3つの複数のナビゲーション信号であって、異なる位置から発信された前記複数のナビゲーション信号を前記移動体に備えられる無線機で受信するステップと、前記移動体に備えられる無線機で受信された前記複数のナビゲーション信号に基づいて前記移動体の位置を特定するステップとを有するものである。
本発明の第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成図。 図1に示すナビゲーションシステムの詳細構成例を示す図。 図1及び図2に示すナビゲーションシステムにより航空機のナビゲーションを行うための流れを示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成図。
本発明の実施形態に係るナビゲーションシステム及びナビゲーション方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(ナビゲーションシステムの構成及び機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成図である。
ナビゲーションシステム1は、水面上から無線でナビゲーション信号を発信することによって、航空機2、ロケット或いは船舶等の水面上又は水際を移動し得る移動体のナビゲーションを行うシステムである。ここでは、移動体が航空機2である場合を例に説明する。また、ナビゲーションシステム1が海面上からナビゲーション信号を発信する場合を例に説明するが、湖面上や河川の水面上からナビゲーション信号を発信するようにしても良い。
ナビゲーションシステム1は、水面に沿って浮遊するアンカーブイ3と、それぞれ水底又は水中の異なる位置に固定された少なくとも3つ以上の複数のトランスポンダ4で構成することができる。尚、図1に示す例では、3つのトランスポンダ4のうち2つのトランスポンダ4が海底に固定されており、1つのトランスポンダ4が陸側の壁面に固定されている。
アンカーブイ3は、海面に沿って移動可能にアンカー(錨)5で水底に係留されるブイ(浮標)6である。すなわちアンカーブイ3は、海面に沿って浮遊するブイ6と、海底に固定されるアンカー5とをワイヤロープやナイロン製のロープ等のロープ7で連結して構成される。もちろん、ロープ7の代わりにチェーンを用いてもよい。
ブイ6は、ロープ7が十分に弛んだ状態でアンカー5で海底に係留される。これは、海流、潮流及び波等の水の流れによってブイ6に水圧が負荷され、ブイ6の移動によってロープ7が直線的になると過剰な張力によってロープ7が切れてしまう恐れがあるためである。また、ロープ7の強度を大きく設定したとしても、ブイ6の移動によってロープ7が直線的になるとブイ6が水面下に沈んでしまう恐れがあるためである。尚、典型的なアンカーブイ3を構成するブイ6は、半径約500mの範囲で移動可能である。
ブイ6には、送受信機8及びナビゲーション信号発信装置9が搭載される。送受信機8は、海底又は海中に固定された複数のトランスポンダ4との間で双方向通信を行う通信機である。従って、送受信機8は、水面下に配置される。
一方、ナビゲーション信号発信装置9は、送受信機8における各トランスポンダ4との通信結果に基づいてブイ6の位置を表すナビゲーション信号を生成し、生成したナビゲーション信号を航空機2に向けて電波信号として無線で発信する電波航法基準装置である。従って、ナビゲーション信号発信装置9のアンテナ10は、水面上となるようにブイ6に取付けられる。
ブイ6は海面上を移動するため、ブイ6の位置は時間的に変化する。従って、ナビゲーション信号は、時刻とブイ6の位置を表す信号とすることができる。ブイ6の位置は、緯度、経度及び高度で3次元的に表わすことができる。但し、ブイ6が浮遊する海面の高度は、ジオイド(平均海水面)とみなしても誤差が小さい場合がある。このため、高度を省略して緯度と経度のみで2次元的にブイ6の位置を表すようにしてもよい。
他方、複数のトランスポンダ4は、それぞれ水底又は水中の異なる位置においてブイ6に搭載された送受信機8からの要求に応答して各トランスポンダ4の位置を特定するための信号を発信する装置である。各トランスポンダ4と送受信機8との間で送受される信号は水中を伝搬することになる。従って、水中を伝搬させることが可能な信号を送受することが必要である。
水中を伝搬させることが可能で実用的な信号としては、音波からなる音響信号が挙げられる。但し、アンカーブイ3は浅瀬に係留することが容易である。このため、ブイ6に設けられる送受信機8と各トランスポンダ4との間における距離を光信号が届くような近距離にできる場合がある。そのような場合には、各トランスポンダ4と送受信機8との間で送受される信号を光信号としてもよい。具体例として、水深が50m以下の浅い海底に各トランスポンダ4を固定する場合であれば、各トランスポンダ4と送受信機8との間で送受される信号を光信号とすることもできる。
このような構成及び機能を有するナビゲーションシステム1に加えて、地上又は船上にもナビゲーション信号発信装置11を固定することができる。図1に示す例では、地上と、船12にそれぞれナビゲーション信号発信装置11が固定されている。尚、地上に設置されるナビゲーション信号発信装置11は、建物に限らず、自動車や列車等の地上を移動する移動体に固定しても良い。
地上又は船上に固定されるナビゲーション信号発信装置11も、それぞれナビゲーション信号発信装置11の位置及び信号の発信時刻を表すナビゲーション信号を生成し、生成したナビゲーション信号を航空機2に向けて電波信号として発信する装置である。
地上又は船上に固定されるナビゲーション信号発信装置11と、海上に配置されるナビゲーションシステム1のナビゲーション信号発信装置9からは、同一の通信プロトコルに従うナビゲーション信号が発信される。従って、航空機2に、同一の通信プロトコルで発信されたナビゲーション信号に基づいて航空機2の位置を特定するためのナビゲーションシステム13を搭載すれば、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9を含む少なくとも3つのナビゲーション信号発信装置9、11から発信された少なくとも3つ以上の複数のナビゲーション信号を、航空機2側のナビゲーションシステム13において無線で受信することによって、航空機2の空間位置を特定することができる。より具体的には、ある時刻における緯度、経度及び高度で表わされる航空機2の3次元の位置情報を特定することができる。
すなわち、3つ以上のナビゲーションシステム1のブイ6を異なる海上の位置に配置し、航空機2の位置を特定するための複数のナビゲーション信号を、海上の異なる位置に配置されたナビゲーション信号発信装置9から発信されたナビゲーション信号のみで構成しても良いし、航空機2の位置を特定するための複数のナビゲーション信号に、地上又は船上に設置されたナビゲーション信号発信装置11から発信されたナビゲーション信号を含めるようにしても良い。従って、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13では、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号を含む、異なる位置から発信された少なくとも3つの複数のナビゲーション信号が受信されることになる。
典型的な航空機2には、GPS衛星14から発信されるGPS信号に基づいて航空機2の緯度、経度及び高度を含む3次元位置を特定する機能を備えたナビゲーションシステム13が搭載される。従って、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号及び地上又は船上に設置されるナビゲーション信号発信装置11から発信されたナビゲーション信号についても、GPS信号と同一の通信プロトコル及び周波数で発信するようにしてもよい。尚、GPS信号には、周波数が1575.42MHzであるL1波と、周波数が1227.60MHzであるL2波等がある。
この場合、地上又は海上のナビゲーション信号発信装置9、11は、GPS衛星14と同様に機能する。このため、地上のナビゲーション信号発信装置11を、GPS信号に類似するPL信号を発信する既存のPLとし、ナビゲーション信号としてPL信号を発信するようにしてもよい。換言すれば、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9を海上のPLとして使用することができる。
そうすると、太陽フレアやGPS衛星14の故障等の何らかの原因によって航空機2のナビゲーションシステム13がGPS信号を受信できない場合であっても、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号及び地上又は船上に設置されるナビゲーション信号発信装置11から発信されるナビゲーション信号に基づいて、航空機2のナビゲーションシステム13により航空機2の空間位置を特定することが可能となる。
逆に、地上又は海上のナビゲーション信号発信装置9、11から発信されたナビゲーション信号を、GPS信号と異なる通信プロトコル及び周波数で発信するようにしてもよい。その場合、航空機2のナビゲーションシステム13には、GPS信号に基づいて航空機2の位置を特定する機能と、地上又は海上のナビゲーション信号発信装置9、11から発信されるナビゲーション信号に基づいて航空機2の位置を特定する機能の双方を設けるようにしてもよい。
そうすると、航空機2のナビゲーションシステム13がGPS信号を受信できない場合のみならず、航空機2のナビゲーションシステム13で受信されたGPS信号がジャマーとして送信された欺瞞信号であることが判明した場合においても、GPS信号に基づく航空機2のナビゲーションから、地上又は海上のナビゲーション信号発信装置9、11から発信されるナビゲーション信号に基づく航空機2のナビゲーションに切換えることによって、航空機2のナビゲーションを維持することが可能となる。
具体例として、周波数が960MHz以上1164MHz以下であるLDACS−NAV用のナビゲーション信号を地上又は海上のナビゲーション信号発信装置9、11から発信することができる。換言すれば、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9を海上におけるLDACS−NAV用の基地局として使用することができる。この場合、LDACS−NAV用のナビゲーションシステム13を搭載した航空機2を対象として、航空機2のナビゲーションを行うことが可能となる。すなわち、LDACS−NAVのロジックで航空機2の各時刻における緯度、経度及び高度を特定することができる。
尚、GNSSやRNSS等のNSSを構成する人工衛星から発信されるGPS信号以外の衛星ナビゲーション信号に基づくナビゲーションを行うためのナビゲーションシステム13が航空機2に搭載される場合も同様である。
すなわち、NSSを構成する人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号の周波数と同じであり、かつ航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13で利用可能な衛星ナビゲーション信号の周波数とも同じ周波数でナビゲーション信号発信装置9、11からナビゲーション信号を発信することができる。これにより、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13において、衛星ナビゲーション信号が何らかの理由で受信できない場合であってもナビゲーション信号発信装置9、11から発信されたナビゲーション信号を利用することによって、航空機2のナビゲーションを維持することができる。
逆に、NSSを構成する人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号の周波数と異なり、かつ航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13で利用可能な周波数でナビゲーション信号発信装置9、11からナビゲーション信号を発信することもできる。
もちろん、衛星ナビゲーション信号の周波数と、衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる周波数の2チャンネルの周波数で海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9からナビゲーション信号を発信できるようにしてもよい。その場合には、ナビゲーション信号の周波数チャンネルを切換えられるようにしても良いし、2つの周波数チャンネルでナビゲーション信号を発信するようにしても良い。
次にナビゲーションシステム1の詳細構成例について説明する。
図2は図1に示すナビゲーションシステム1の詳細構成例を示す図である。
ブイ6に設けられる送受信機8は、送信機20及び受信機21で構成することができる。ブイ6に設けられるナビゲーション信号発信装置9は、信号処理装置22、記憶装置23、タイマー24並びにアンテナ10を備えた無線機25で構成することができる。他方、海底又は海中に固定されるトランスポンダ4は、送信機26、受信機27、記憶装置28及びタイマー29で構成することができる。
トランスポンダ4の一部を構成する受信機27は、ブイ6に設けられる送受信機8の送信機20から発信される、トランスポンダ4の位置を特定するための信号の送信を要求する信号を受信する装置である。トランスポンダ4の別の一部を構成する送信機26は、送信機26を含むトランスポンダ4の位置を特定するための信号を、ブイ6に設けられる送受信機8の受信機21が受信できるように発信する装置である。
トランスポンダ4の位置を特定するための信号は、緯度、経度及び高度等で表わされる位置情報としても良いし、トランスポンダ4の識別(ID)情報としても良い。トランスポンダ4の記憶装置28には、各トランスポンダ4の位置情報又は各トランスポンダ4のID情報のように各トランスポンダ4の位置を特定するための情報が保存される。このため、トランスポンダ4の送信機26は、記憶装置28に保存された情報を音響信号や光信号等の信号に変換して発信することができる。
また、トランスポンダ4の位置を特定するための信号には、信号の発信時刻も含められる。信号の発信時刻は、タイマー29で計測することができる。このため、トランスポンダ4の送信機26は、タイマー29を参照し、信号の発信時刻と、各トランスポンダ4の位置を特定するための情報を、信号に重畳して発信するように構成される。
他方、ブイ6側に設けられる送受信機8の一部を構成する送信機20は、海底又は海中に固定される複数のトランスポンダ4にそれぞれ備えられる受信機27に向けて、トランスポンダ4の位置を特定するための信号の送信を要求する音響信号や光信号等の信号を発信する装置である。送受信機8の別の一部を構成する受信機21は、各トランスポンダ4の送信機26から発信される各トランスポンダ4の位置を特定するための信号を受信して信号処理装置22に出力する装置である。
ブイ6側に設けられる信号処理装置22は、受信機21で受信された信号に基づいてブイ6の位置を特定し、ブイ6の位置を表すナビゲーション信号を生成する機能を有する。ブイ6に設けられる無線機25は、信号処理装置22において生成されたナビゲーション信号を、航空機2にナビゲーションシステム13の構成要素として備えられる無線機30で受信できるように無線で発信する通信装置である。
ブイ6側のナビゲーション信号発信装置9に備えられる無線機25のアンテナ10からは、航空機2に備えられる無線機30で受信できるように、一定期間おきに断続的にナビゲーション信号を発信できるようにすることができる。従って、信号処理装置22は、一定期間おきに断続的にナビゲーション信号を生成するように構成される。
このため、送受信機8は、信号処理装置22においてナビゲーション信号を生成するために必要となる各トランスポンダ4の位置を特定するための信号の送信要求を、ナビゲーション信号の発信タイミングに合わせて断続的に送信機20から発信するように構成することができる。送信機20から発信される信号の送信要求の発信タイミングは、信号処理装置22から送信機20に通知することができる。
或いは、送受信機8と各トランスポンダ4との間における通信を双方向通信とせずに、一方向通信としてもよい。その場合には、送信機26と、送信機26の位置を特定するための情報を紀億する記憶装置28でそれぞれ構成される3つ以上の複数の水中信号発信ユニットを各トランスポンダ4に代えて海底又は海中の異なる位置に固定することができる。他方、ブイ6には送受信機8に代えて受信機21を設けることができる。すなわち、ブイ6側の送信機20を省略することができる。
そして、各水中信号発信ユニットの送信機26からそれぞれ一定期間おきに送信機26を含む水中信号発信ユニットの位置を特定するための信号を発信することができる。これにより、ブイ6に設けられる受信機21では、一定時間おきにナビゲーション信号を生成するために必要となる各水中信号発信ユニットの位置を特定するための信号を受信することができる。
尚、各水中信号発信ユニットの送信機26とブイ6に設けられる受信機21との間で一方向通信として各水中信号発信ユニットの位置を特定するための信号を送受する場合には、各水中信号発信ユニットの送信機26から発信される信号の間隔を、ナビゲーション信号の発信間隔と同じにするかナビゲーション信号の発信間隔よりも短い間隔とすることが適切である。
また、各水中信号発信ユニットの送信機26とブイ6に設けられる受信機21との間において一方向通信を行うか、或いは、各トランスポンダ4とブイ6に設けられる送受信機8との間において双方向通信を行うかに関わらず、ナビゲーション信号の発信間隔を物理的に設定可能な最小間隔に設定するなど、十分に短くすれば、実質的に時間的に連続的にナビゲーション信号を発信することができる。その場合には、各トランスポンダ4又は各水中信号発信ユニットからも実質的に連続的に信号が発信されることになる。尚、以降では、再び各トランスポンダ4と送受信機8との間において双方向通信を行う場合を例に説明する。
信号処理装置22において生成対象となる、各時刻におけるブイ6の位置を表すナビゲーション信号は、互いに異なる既知の位置に固定された3つ以上の複数のトランスポンダ4の各位置と、各トランスポンダ4の送信機26から各トランスポンダ4の位置を特定するための信号が発信されてからブイ6側に設けられる送受信機8の受信機21で受信されるまでに要した時間に基づいて生成することができる。
より具体的には、各トランスポンダ4から発信された音響信号や光信号等の信号がブイ6側に設けられた受信機21に到達するまでの時間と、水中における音速や光速等の信号の伝搬速度に基づいて各トランスポンダ4とブイ6との間における距離を算出することができる。このため、3つ以上のトランスポンダ4とブイ6との間における各距離を算出すれば、各トランスポンダ4の空間位置を中心とし、各トランスポンダ4からブイ6までの各距離を半径とする3つ以上の球の交点としてブイ6の空間位置を算出することができる。
各トランスポンダ4の空間位置は、各トランスポンダ4から発信された信号に基づいて特定することができる。各トランスポンダ4から発信される信号が緯度、経度及び高度等の各トランスポンダ4の空間位置を表す情報自体であれば、各トランスポンダ4から発信される信号に基づいて直接各トランスポンダ4の空間位置を特定することができる。一方、各トランスポンダ4から発信される信号がID情報である場合には、各トランスポンダ4のID情報と空間位置とを関連付けたテーブルをナビゲーション信号発信装置9に備えられる記憶装置23に保存することができる。これにより、信号処理装置22では、記憶装置23に保存されたテーブルを参照することによって、各トランスポンダ4から発信される信号を変換して得られるID情報に基づいて、各トランスポンダ4の空間位置を求めることができる。
また、各トランスポンダ4から発信された音響信号や光信号等の信号がブイ6側に設けられた受信機21に到達するまでの時間は、各トランスポンダ4からの信号の発信時刻と、ブイ6側に設けられた受信機21における信号の受信時刻との間における経過時間として求めることができる。各トランスポンダ4からの信号の発信時刻は上述したように、各トランスポンダ4から発信された信号から読み取ることができる。また、ブイ6側に設けられた受信機21における信号の受信時刻は、ナビゲーション信号発信装置9に備えられるタイマー24で計測することができる。
信号処理装置22において算出されるブイ6の空間位置は、各トランスポンダ4から発信された信号がブイ6側に設けられる受信機21で受信された時刻、すなわちナビゲーション信号発信装置9のタイマー24で計測された時刻における空間位置となる。このため、信号処理装置22では、緯度、経度及び高度で表わされるブイ6の空間位置と時刻を関連付けたナビゲーション信号を生成することができる。
但し、ブイ6はアンカー5で海底に係留されるため、ブイ6の位置はロープ7の長さに対応する移動可能な範囲内に限られる。このため、ブイ6側に設けられる受信機21で複数のトランスポンダ4から受信した信号の、水中における伝搬時間の組合せをブイ6の位置と関連付けて保存すれば、再びブイ6が同じ位置に戻った場合に球の交点を求めるといった幾何学的な計算を行うことなくブイ6の位置を特定することが可能となる。
そこで、信号処理装置22には、ブイ6側に設けられる受信機21で複数のトランスポンダ4から受信した信号の水中における伝搬時間に基づいてブイ6の位置を算出した場合には、各信号の伝搬時間の組合せをブイ6の位置と関連付けてナビゲーション信号発信装置9の記憶装置23に保存する機能を設けることができる。これにより、一旦ブイ6の位置を求めれば、再度同じブイ6の位置を求めるための演算を省略することが可能となる。
また、ナビゲーション信号発信装置9には、衛星ナビゲーションシステム31を内蔵することもできる。換言すれば、ブイ6には、ナビゲーション信号発信装置9に加えて衛星ナビゲーションシステム31を搭載することができる。
衛星ナビゲーションシステム31は、NSSを構成するGPS衛星14等の少なくとも3つの人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号を受信し、受信した衛星ナビゲーション信号に基づいてブイ6の位置を特定するナビゲーションシステムである。衛星ナビゲーションシステム31の詳細構成及び機能は、既存のNSSと同様である。
尚、GPS衛星14等の人工衛星から衛星ナビゲーション信号を受信するための衛星ナビゲーションシステム31のアンテナは、衛星ナビゲーション信号の周波数と、ナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号の周波数が共通の周波数帯域であるか否かに応じて、ナビゲーション信号発信装置9からナビゲーション信号を発信するためのアンテナ10と独立に設けても良いし、共通にしても良い。
ブイ6に衛星ナビゲーションシステム31を設けると、衛星ナビゲーション信号に基づいてブイ6の位置を特定することができる。そこで、衛星ナビゲーションシステム31においてGPS衛星14等の人工衛星から衛星ナビゲーション信号を受信できる場合には、衛星ナビゲーション信号に基づいて特定されるブイ6の位置を信号処理装置22に通知することができる。そして、信号処理装置22は、衛星ナビゲーション信号に基づいて特定されるブイ6の位置を時刻と関連付けたナビゲーション信号を生成するように構成することができる。
従って、衛星ナビゲーションシステム31においてGPS衛星14等の人工衛星からの衛星ナビゲーション信号を受信できる期間は、複数のトランスポンダ4と送受信機8との間における通信を省略することができる。このため、音響信号や光信号の生成及び発信を行うための各トランスポンダ4及び送受信機8における電力消費量を低減することができる。
逆に、衛星ナビゲーションシステム31によりGPS衛星14等の人工衛星から衛星ナビゲーション信号を受信できる期間において、複数のトランスポンダ4と送受信機8との間において通信を実行するようにしても良い。その場合、衛星ナビゲーション信号に基づいて特定されたブイ6の位置と、衛星ナビゲーション信号が受信されたタイミングにおいてブイ6側に設けられる受信機21で複数のトランスポンダ4から受信した信号の水中における伝搬時間の組合せとを関連付け、参照情報としてナビゲーション信号発信装置9の記憶装置23に保存することができる。すなわち、衛星ナビゲーション信号が受信できる間に、衛星ナビゲーション信号に基づいて特定されるブイ6の位置と、複数のトランスポンダ4から受信した信号の組合せとを関連付けてデータベース化することができる。
そうすると、衛星ナビゲーションシステム31によりGPS衛星14等の人工衛星からの衛星ナビゲーション信号を受信できない期間において、信号処理装置22では、ブイ6の位置と、ブイ6側に設けられる受信機21で複数のトランスポンダ4から受信した信号の伝搬時間の組合せが関連付けられて参照情報として記憶装置23に保存されている場合には、参照情報に基づいてブイ6の位置を特定することが可能となる。この場合、衛星ナビゲーション信号が受信できない場合であっても、衛星ナビゲーション信号に基づくブイ6の位置の特定精度と同等の精度で、ブイ6の位置を特定することができる。
ブイ6に衛星ナビゲーションシステム31を設ける場合、衛星ナビゲーション信号が衛星ナビゲーションシステム31で受信できているか否かは、航空機2側のユーザにとって重要な情報となり得る。そこで、信号処理装置22は、ブイ6の位置に加えて衛星ナビゲーション信号が受信できているか否かを表す情報を表すナビゲーション信号を生成するようにしても良い。この場合、有人機に搭乗する航空機2側のユーザ又は無人機を遠隔操縦する航空機2側のユーザは、海上のナビゲーション信号発信装置9から発信されたナビゲーション信号に基づいて、NSSが利用可能な状態であるか否かを把握することが可能となる。
また、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できているか否かに応じて海上のナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号の周波数を切換えるようにしても良い。その場合には、ナビゲーション信号発信装置9の無線機25に、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できているか否かに応じてナビゲーション信号の周波数を自動的にチューニングするチューニング回路32を設けることができる。
実用的な具体例として、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できていない場合には、少なくとも衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数でブイ6の位置を表すナビゲーション信号を無線機25から発信することができる。すなわち、衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ1チャンネルの周波数のみ、或いは、衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数及び衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる周波数の2チャンネルでナビゲーション信号を発信することができる。
これにより、GPS等のNSSが使用できない場合であっても、海上のナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号を利用することによって、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13を引続き使用することが可能となる。
一方、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、少なくとも衛星ナビゲーション信号の周波数と異なり、かつ航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13で利用可能なナビゲーション信号の周波数でブイ6の位置を表すナビゲーション信号を無線機25から発信することができる。すなわち、衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる1チャンネルの周波数のみ、或いは、衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数及び衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる周波数の2チャンネルでナビゲーション信号を発信することができる。
これにより、GPS信号等の衛星ナビゲーション信号を装った欺瞞信号が発信されたことが判明した場合には、速やかに衛星ナビゲーション信号の周波数チャンネルと異なる周波数チャンネルに切換えて、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13を引続き使用することが可能となる。
或いは、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13でも衛星ナビゲーション信号が受信できている可能性が高い。そこで、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、ブイ6の位置と、トランスポンダ4から受信した信号の組合せを関連付けた参照情報の蓄積のみを実行し、海上に配置されたナビゲーション信号発信装置9からのナビゲーション信号の発信を行わないようにしても良い。換言すれば、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できなくなったことをトリガとして、海上に配置されたナビゲーション信号発信装置9からのナビゲーション信号の生成及び発信を自動的に開始することもできる。この場合、ナビゲーションシステム1における電力消費量を一層低減することができる。
航空機2側のユーザにとって重要となり得る情報としては、GPS信号等の衛星ナビゲーション信号が衛星ナビゲーションシステム31で受信できているか否かという事項の他、ブイ6に搭載されているナビゲーションシステム1の機器が故障しているか否かやバッテリの残量といったブイ6の健全性を表す情報が挙げられる。そこで、信号処理装置22は、ブイ6の位置に加えてブイ6の健全性を表すナビゲーション信号を生成するようにしても良い。この場合、ブイ6に搭載されている機器の修理や交換の必要性を航空機2側のユーザに通知することが可能となる。
以上のような構成及び機能を有するナビゲーションシステム1において、光信号、音響信号又は電気信号等の信号を処理する構成要素は、光信号回路、音響信号回路又は電気回路等の回路で構成することができる。また、デジタル情報を処理する構成要素は、コンピュータプログラムを演算回路に読み込ませた電子回路で構成することができる。
(ナビゲーションシステムを用いたナビゲーション方法)
次にナビゲーションシステム1を用いたナビゲーション方法について説明する。
図3は、図1及び図2に示すナビゲーションシステム1により航空機2のナビゲーションを行うための流れを示すフローチャートである。
まずステップS1において、ナビゲーションシステム1に内蔵される衛星ナビゲーションシステム31でGPS信号等の衛星ナビゲーション信号が受信可能か否かが判定される。衛星ナビゲーション信号が受信可能であると判定される場合には、ステップS2において衛星ナビゲーションシステム31によって衛星ナビゲーション信号が受信され、受信された衛星ナビゲーション信号に基づいてブイ6の位置が特定される。特定されたブイ6の位置は、ナビゲーション信号発信装置9の信号処理装置22に通知される。
一方、送受信機8の送信機20から各トランスポンダ4に、各トランスポンダ4の位置を特定するための信号の要求信号が音響信号又は光信号等の信号として発信される。発信された要求信号は、各トランスポンダ4の受信機27で受信される。各トランスポンダ4の受信機27で要求信号が受信されると、受信機27は要求信号の受信を送信機26に通知する。
そうすると、各トランスポンダ4の送信機26は、要求信号の受信に応答して記憶装置28を参照し、各トランスポンダ4の位置を特定するための情報をタイマー29から取得した時刻情報とともに信号化する。これにより生成された信号は各トランスポンダ4の送信機26から水中に発信される。各トランスポンダ4の送信機26から発信された信号は、送受信機8の受信機21で受信され、信号処理装置22に与えられる。
次に、ステップS3において、各トランスポンダ4の送信機26から送受信機8の受信機21に信号が到達するまでに要した時間の組合せが、信号処理装置22によりブイ6の位置と関連付けられる。各トランスポンダ4から送受信機8までの信号の到達時間と、ブイ6の位置との組合せは、参照情報として記憶装置23に保存される。
次に、ステップS4において、信号処理装置22は、衛星ナビゲーション信号に基づいて特定されたブイ6の位置と、タイマー24から取得した衛星ナビゲーション信号の受信時刻とを関連付けてナビゲーション信号を生成する。生成されたナビゲーション信号は、無線機25のアンテナ10から電波信号として発信される。
ナビゲーション信号発信装置9に備えられる無線機25のアンテナ10から発信されたナビゲーション信号は、海上の他の位置に配置されたナビゲーション信号発信装置9及び海上以外の位置に配置されたナビゲーション信号発信装置11の少なくとも一方から発信されたナビゲーション信号とともに航空機2に備えられるナビゲーションシステム13の無線機30で受信される。すなわち、ナビゲーションシステム1から発信されるナビゲーション信号を含み、かつ異なる位置から発信された少なくとも3つの複数のナビゲーション信号が航空機2に備えられる無線機30で受信される。
そうすると、航空機2側のナビゲーションシステム13では、航空機2側の無線機30で受信された複数のナビゲーション信号に基づいて航空機2の空間位置の特定を行うことができる。これにより、航空機2は空間位置の参照を伴って引続き巡航することができる。この衛星ナビゲーション信号に基づく航空機2の空間位置の特定は、ステップS1の判定において、衛星ナビゲーション信号が受信可能ではないと判定されるまで、引続き繰返すことができる。
尚、ステップS3における参照情報の保存と、ステップS4におけるナビゲーション信号の生成及び発信の順序は任意である。また、衛星ナビゲーション信号が衛星ナビゲーションシステム31で受信できている場合には、航空機2側に設けられるナビゲーションシステム13でも衛星ナビゲーション信号が受信できている可能性が高い。そこで、ステップS4における、海上に配置されたナビゲーション信号発信装置9からのナビゲーション信号の発信を省略するようにしても良い。
ステップS1の判定において、衛星ナビゲーション信号が受信可能ではないと判定された場合、すなわちNOと判定された場合には、ステップS5において海底又は海中に固定された複数のトランスポンダ4からの信号に基づくブイ6の位置の特定に切換えられる。すなわち、各トランスポンダ4の送信機26から発信された信号が、引続き送受信機8の受信機21で受信され、信号処理装置22に与えられる。
そうすると、信号処理装置22は、各トランスポンダ4から送受信機8までの信号の伝搬時間をタイマー24における計測時刻と各信号に重畳された信号の発信時刻との差分として算出する。そして、各トランスポンダ4から送受信機8までの信号の伝搬時間の組合せが、ブイ6の位置と関連付けられて参照情報として記憶装置23に記憶されているか否かを判定する。
参照情報が記憶装置23に記憶されている場合には、信号処理装置22が参照情報に基づいて、各トランスポンダ4から送受信機8までの信号の伝搬時間の組合せに対応するブイ6の位置を取得することができる。逆に参照情報が記憶装置23に記憶されていない場合には、各トランスポンダ4から送受信機8までの信号の伝搬時間の組合せと信号の伝搬速度に基づいて、各トランスポンダ4とブイ6との間の距離が算出される。そして、各トランスポンダ4とブイ6との間の距離に基づいて幾何学的にブイ6の空間位置を算出することができる。
次に、ステップS6において、信号処理装置22は、トランスポンダ4から受信した信号に基づいて特定されたブイ6の位置と、タイマー24から取得した信号の受信時刻とを関連付けてナビゲーション信号を生成する。生成されたナビゲーション信号は、無線機25のアンテナ10から電波信号として発信される。これにより、航空機2側のナビゲーションシステム13では、引続き航空機2の空間位置の特定を行うことができる。すなわち、GPS信号等の衛星ナビゲーション信号が受信できない場合であっても、航空機2の空間位置の特定を行うことができる。このトランスポンダ4から受信した信号に基づく航空機2の空間位置の特定は、ステップS1の判定において、衛星ナビゲーション信号が受信可能であると判定されるまで、引続き繰返すことができる。
(効果)
以上のようなナビゲーションシステム1及びナビゲーション方法は、航空機2等の移動体に向けてナビゲーション信号を発信するナビゲーション信号発信装置9を水上を浮遊するアンカーブイ3に搭載し、許容範囲内において浮動するアンカーブイ3の位置を水底又は水中に固定した3つ以上のトランスポンダ4から受信した信号に基づいて特定するようにしたものである。
このため、ナビゲーションシステム1及びナビゲーション方法によれば、LDACS−NAVやPL等の従来地上に設置されることが想定されているナビゲーション信号の発信装置を海上又は大河等の水上に設置することが可能となる。その結果、人工衛星を利用しないナビゲーションシステムの利用範囲を拡張することができる。また、地上から発信されるナビゲーション信号と組合せることによって、水際における移動体の空間位置の算出精度を向上することができる。
特に、衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数で海上からナビゲーション信号を発信すれば、太陽フレアや人工衛星の障害等によって、衛星ナビゲーション信号が受信できない場合であっても、航空機2等の移動体の位置を特定することができる。逆に、衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる周波数で海上からナビゲーション信号を発信すれば、衛星ナビゲーション信号の欺瞞信号が発信された場合であっても、速やかに別の周波数帯におけるナビゲーション信号を利用することによって航空機2等の移動体のナビゲーションを続行することができる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成図である。
図4に示された第2の実施形態におけるナビゲーションシステム1Aでは、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9Aと、航空機2等の移動体との間で双方向通信を行えるようにした点が第1の実施形態におけるナビゲーションシステム1と相違する。第2の実施形態におけるナビゲーションシステム1Aの他の構成及び作用については第1の実施形態におけるナビゲーションシステム1と実質的に異ならないため同一の構成又は対応する構成については同符号を付して説明を省略する。
すなわち第1の実施形態では海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9と、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13との間で一方向通信を行う場合を例に説明したが、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9Aと、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13との間で双方向通信を行えるようにしても良い。
その場合、ナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25には、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13との間で双方向通信を行う機能が備えられる。そして、航空機2に備えられるナビゲーションシステム13の無線機30から発信される、ナビゲーション信号の送信要求がナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25で受信された場合には、ナビゲーション信号の送信要求が信号処理装置22に通知される。
一方、信号処理装置22は、航空機2に備えられるナビゲーションシステム13の無線機30から発信された、ナビゲーション信号の送信要求に対する応答としてナビゲーション信号を生成するように構成される。これにより、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13からナビゲーション信号の発信要求を受けた場合にナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25からナビゲーション信号を発信させることが可能となる。
このため、例えば、双方向通信を行う代表的な既存の通信装置であるDMEと同様な信号の送受を行う通信装置として、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9Aを利用することもできる。すなわち、DMEを利用したナビゲーションシステムの利用範囲を海上等まで拡張することが可能となる。
尚、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9Aと、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13との間で双方向通信を行える場合においても、海上に配置されるナビゲーション信号発信装置9Aからナビゲーション信号が常時発信される発信モードと、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13からの要求に対する応答としてナビゲーション信号を発信する発信モードを、切換えて使用することができる。
具体例として、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できていない場合には、ナビゲーション信号発信装置9Aからナビゲーション信号が常時発信される発信モードでナビゲーション信号を発信することができる。すなわち、信号処理装置22が一定期間おきに断続的にナビゲーション信号を生成し、生成されたナビゲーション信号を無線機25から発信することができる。
逆に、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13からの要求に対する応答としてナビゲーション信号を発信する発信モードでナビゲーション信号を発信することができる。すなわち、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13の無線機30から発信された、ナビゲーション信号の送信要求がナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25で受信された場合には、ナビゲーション信号の送信要求に対する応答として信号処理装置22がナビゲーション信号を生成することができる。そして、ナビゲーション信号の送信要求に対する応答として、ナビゲーション信号を無線機25から発信することができる。
別の具体例として、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合において、ナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25が航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13からナビゲーション信号の送信要求を受信した場合には、衛星ナビゲーション信号が欺瞞信号であるか、或いは、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13が衛星ナビゲーション信号を利用していない可能性がある。
そこで、衛星ナビゲーションシステム31で衛星ナビゲーション信号が受信できている場合において、ナビゲーション信号発信装置9Aの無線機25が航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13からナビゲーション信号の送信要求を受信した場合には、衛星ナビゲーション信号の周波数と異なる周波数でナビゲーション信号発信装置9Aからナビゲーション信号が発信されるようにチューニング回路32において周波数の自動調整を行うことができる。
以上の第2の実施形態によれば、ナビゲーション信号発信装置9Aからの不要なナビゲーション信号の生成及び発信を低減することができる。このため、ナビゲーション信号発信装置9Aにおける電力消費量を一層低減することができる。また、航空機2等の移動体に備えられるナビゲーションシステム13から要求することによって、ナビゲーション信号の周波数をナビゲーションシステム1Aの外部から切換えるようにすることも可能となる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した実施形態では、GPS衛星14等から発信される衛星ナビゲーション信号に代わる信号として、海上に配置されたナビゲーション信号発信装置9から発信されるナビゲーション信号を航空機2等の移動体で利用する場合について説明したが、GPS衛星14等から発信される衛星ナビゲーション信号と組合せて利用することによって、移動体の空間位置の算出精度を向上させるようにしても良い。
1、1A ナビゲーションシステム
2 航空機
3 アンカーブイ
4 トランスポンダ
5 アンカー(錨)
6 ブイ(浮標)
7 ロープ
8 送受信機
9、9A ナビゲーション信号発信装置
10 アンテナ
11 ナビゲーション信号発信装置
12 船
13 ナビゲーションシステム
14 GPS衛星
20 送信機
21 受信機
22 信号処理装置
23 記憶装置
24 タイマー
25 無線機
26 送信機
27 受信機
28 記憶装置
29 タイマー
30 無線機
31 衛星ナビゲーションシステム
32 チューニング回路

Claims (16)

  1. 水面に沿って移動可能に水底に係留されるブイと、
    それぞれ水底又は水中の異なる位置に固定され、前記位置を特定するための信号を発信する少なくとも3つの複数の送信機と、
    前記ブイに設けられ、前記複数の送信機から発信された前記信号を受信する受信機と、
    前記ブイに設けられ、前記受信機で受信された前記信号に基づいて前記ブイの位置を特定し、前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を生成する信号処理装置と、
    前記ブイに設けられ、前記信号処理装置において生成された前記ナビゲーション信号を、移動体に備えられる無線機で受信できるように無線で発信する無線機と、
    航法衛星システムを構成する少なくとも3つの人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号を受信し、受信した前記衛星ナビゲーション信号に基づいて前記ブイの位置を特定する衛星ナビゲーションシステムと、
    を備え
    前記信号処理装置は、前記衛星ナビゲーション信号に基づいて特定された前記ブイの位置と、前記衛星ナビゲーション信号が受信されたタイミングにおいて前記受信機で受信された前記信号とを関連付けた参照情報に基づいて前記ブイの位置を特定するように構成されるナビゲーションシステム。
  2. 前記参照情報保存する記憶装置備え、
    前記信号処理装置は、前記参照情報前記記憶装置に保存されている場合には、前記参照情報に基づいて前記ブイの位置を特定し、前記参照情報が前記記憶装置に保存されていない場合には、前記受信機で受信された前記信号に基づいて前記ブイの位置を特定するように構成される請求項1記載のナビゲーションシステム。
  3. 前記複数の送信機を、それぞれ前記送信機の位置を特定するための前記信号を発信するトランスポンダの一部として構成する一方、前記受信機を送受信機の一部として構成し、前記トランスポンダは前記送受信機からの要求に応答して前記信号を発信するように構成される請求項1又は2記載のナビゲーションシステム。
  4. 前記複数の送信機は、それぞれ一定期間おきに断続的に前記信号を発信するように構成される請求項1又は2記載のナビゲーションシステム。
  5. 前記信号処理装置は、前記移動体に備えられる無線機から発信される、前記ナビゲーション信号の送信要求に対する応答として前記ナビゲーション信号を生成するように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  6. 前記信号処理装置は、一定期間おきに断続的に前記ナビゲーション信号を生成するように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  7. 前記複数の送信機は、前記信号として音響信号又は光信号を発信するように構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  8. 前記無線機は、航法衛星システムを構成する人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号の周波数であって、前記移動体側に設けられるナビゲーションシステムで利用可能な衛星ナビゲーション信号の周波数と異なり、かつ前記移動体側に設けられるナビゲーションシステムで利用可能なナビゲーション信号の周波数で前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を発信するように構成される請求項1乃至7のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  9. 前記無線機は、960MHz以上1164MHz以下の周波数で前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を発信するように構成される請求項1乃至8のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  10. 前記無線機は、航法衛星システムを構成する人工衛星から発信される衛星ナビゲーション信号の周波数であって、前記移動体側に設けられるナビゲーションシステムで利用可能な衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数で前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を発信するように構成される請求項1乃至7のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  11. 前記信号処理装置は、前記ブイの位置及び前記ブイの健全性を表すナビゲーション信号を生成するように構成される請求項1乃至10のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  12. 前記信号処理装置は、前記ブイの位置及び前記衛星ナビゲーション信号が受信できているか否かを表す情報を表すナビゲーション信号を生成するように構成される請求項1乃至11のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  13. 前記無線機は、前記衛星ナビゲーション信号が受信できていない場合には、少なくとも前記衛星ナビゲーション信号の周波数と同じ周波数で前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を発信する一方、前記衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、少なくとも前記衛星ナビゲーション信号の周波数と異なり、かつ前記移動体側に設けられるナビゲーションシステムで利用可能なナビゲーション信号の周波数で前記ブイの位置を表すナビゲーション信号を発信するように構成される請求項1乃至7のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  14. 前記信号処理装置は、前記衛星ナビゲーション信号が受信できていない場合には、一定期間おきに断続的に前記ナビゲーション信号を生成する一方、前記衛星ナビゲーション信号が受信できている場合には、前記移動体に備えられる無線機から発信される、前記ナビゲーション信号の送信要求に対する応答として前記ナビゲーション信号を生成するように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のナビゲーションシステムから発信される前記ナビゲーション信号を含む少なくとも3つの複数のナビゲーション信号であって、異なる位置から発信された前記複数のナビゲーション信号を前記移動体に備えられる無線機で受信するステップと、
    前記移動体に備えられる無線機で受信された前記複数のナビゲーション信号に基づいて前記移動体の位置を特定するステップと、
    を有するナビゲーション方法。
  16. 前記複数のナビゲーション信号に、地上又は船上に設置された無線機から発信されたナビゲーション信号を含める請求項15記載のナビゲーション方法。
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