JP6690957B2 - 放射性標識化合物の製造装置及び拘束具 - Google Patents

放射性標識化合物の製造装置及び拘束具 Download PDF

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Description

本発明は、放射性標識化合物の製造装置及び拘束具に関する。
放射性標識化合物は、放射性同位元素で標識した化合物であり、放射性同位元素(核種)を所定の標識前駆体化合物に導入する工程などを経て製造され、放射性薬剤などとして用いられる。
特許文献1には、放射性標識化合物等の有機化合物の製造に用いられる製造装置(薬剤製造システム)について記載されている。この種の製造装置においては、複数のカラム(捕集器具)が直列に連結して用いられる。カラムどうしの連結は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により行われる。複数のカラムには、ガスにより加圧されて液が順次に流される。そして、各カラムにおいては、それぞれ特定の物質が吸着により捕集される。
また、この種の製造装置においては、カラムとフィルタとが相互に直列に接続されていたり、複数のフィルタが相互に直列に接続されていたりする場合もある。
特開2010−270068号公報
ところで、上述したような製造装置においては、ガスによって加圧される液の圧力等により複数のカラムどうしの連結が緩くなってしまう(凹凸嵌合構造の差し込み具合が緩くなってしまう)という懸念がある。
また、同様の懸念は、カラムとフィルタとの連結部や、フィルタどうしの連結部についても存在する。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、カラムやフィルタのような捕集器具どうしの連結部の連結状態をより確実に維持させることが可能な放射性標識化合物の製造装置及び拘束具を提供するものである。
本発明によれば、複数の捕集器具とともに用いられ、非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置であって、前記複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具を備え、前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、前記拘束具は、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、を備えて構成され、前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、前記複数の捕集器具の各々は、前記凹凸嵌合構造の凹部を有する第1突起部を前記並び方向における一端部に、前記凹凸嵌合構造の凸部を有する第2突起部を前記並び方向における他端部に、それぞれ有し、前記第1係止部及び前記第2係止部の各々は、貫通孔が形成された平板状の部材であり、前記第1突起部又は前記第2突起部が前記貫通孔に差し込まれることによって前記第1捕集器具又は前記第2捕集器具に係止され、前記第1係止部が前記第1捕集器具に係止されるとともに前記第2係止部が前記第2捕集器具に係止された状態において、前記第1捕集器具の前記第1突起部又は前記第2捕集器具の前記第2突起部が、前記第1係止部の前記貫通孔又は前記第2係止部の前記貫通孔から突出する放射性標識化合物の製造装置が提供される。
また、本発明によれば、非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置とともに用いられる複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具であって、前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、当該拘束具は、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、を備えて構成され、前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、前記複数の捕集器具の各々は、前記凹凸嵌合構造の凹部を有する第1突起部を前記並び方向における一端部に、前記凹凸嵌合構造の凸部を有する第2突起部を前記並び方向における他端部に、それぞれ有し、前記第1係止部及び前記第2係止部の各々は、貫通孔が形成された平板状の部材であり、前記第1突起部又は前記第2突起部が前記貫通孔に差し込まれることによって前記第1捕集器具又は前記第2捕集器具に係止され、前記第1係止部が前記第1捕集器具に係止されるとともに前記第2係止部が前記第2捕集器具に係止された状態において、前記第1捕集器具の前記第1突起部又は前記第2捕集器具の前記第2突起部が、前記第1係止部の前記貫通孔又は前記第2係止部の前記貫通孔から突出する拘束具が提供される。
本発明によれば、カラムやフィルタのような捕集器具どうしの連結部の連結状態をより確実に維持させることが可能となる。
実施形態に係る放射性標識化合物の製造装置の模式図である。 実施形態に係る拘束具により複数の捕集器具を拘束した状態を示す正面図である。 実施形態に係る拘束具の正面図である。 実施形態に係る拘束具の左側面図である。 実施形態に係る拘束具の平面図である。 連結部に対する第1係止部及び第2係止部の動作を示す側面図である。 拘束具によって拘束される複数の捕集器具(非連結状態)を示す図である。 図2の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は実施形態に係る放射性標識化合物の製造装置100(以下、単に製造装置100)の模式図である。
図1に示すように、製造装置100は、非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する装置である。
製造装置100は、複数の捕集器具20と、複数の捕集器具20どうしを拘束する拘束具70と、を備える。
複数の捕集器具20は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものである。挿抜の方向は複数の捕集器具20の並び方向である。すなわち、各捕集器具20は、一端側には凹部20aを、他端側には凸部20bを、それぞれ有しており、隣り合う捕集器具20のうち一方の捕集器具20の凹部20aに対して、他方の捕集器具20の凸部20bが嵌入されることによって、隣り合う捕集器具20どうしが連結される。
本実施形態に係る拘束具70は、複数の捕集器具20のうち並び方向における一端に位置する第1捕集器具21に係止される第1係止部71と、複数の捕集器具20のうち上記並び方向における他端に位置する第2捕集器具22に係止される第2係止部72と、第1係止部71と第2係止部72とを相互に連結している連結部73と、を備えて構成されている。そして、拘束具70は、上記並び方向における第1捕集器具21と第2捕集器具22との相互の離間を規制する。
また、図2に示すように、本実施形態に係る拘束具70は、製造装置100が備える複数の捕集器具20どうしを拘束する拘束具であり、上述のように構成されている。
ここで、複数の捕集器具20の各々は、例えば、クロマトグラフィー充填剤として適切な粒子または他の形態の固定相が充填された固相抽出用のカラム又はカートリッジであることが挙げられる。このカラム又はカートリッジに使用される充填剤としては、シリカゲルベースの充填剤、樹脂ベースの充填剤、イオン交換充填剤、フロルジルベースの充填剤、アルミナベースの充填剤等が挙げられる。
シリカゲルベースの充填剤としては、オクタデシルシリル基で表面修飾された化学結合型シリカゲル(当該化学結合型シリカゲルはC18逆相カラムに充填される)や、静電吸着型のシリカゲルが挙げられる。
ただし、複数の捕集器具20のうちの少なくとも何れか1つは、フィルタであっても良い。また、複数の捕集器具20の各々がフィルタであっても良い。
ここで、カラム又はカートリッジとは、特定の捕集対象物を化学的又は静電的に吸着することによって捕集するものである。一方、フィルタとは、捕集対象物を濾し取ることによって捕集するものである。
捕集対象物を化学的に吸着することによって捕集するカラム又はカートリッジに使用される充填剤としては、化学結合型シリカゲルが挙げられる。また、捕集対象物を静電的に吸着することによって捕集するカラム又はカートリッジに使用される充填剤としては、シリカゲル単体により構成される充填剤、又は、アルミナベースの充填材が挙げられる。
このような捕集器具20の具体例として、例えば、Waters社からSep−Pakの商品名で販売される固相抽出カートリッジが挙げられる。
また、製造装置100を用いて製造される放射性標識化合物は、特に限定されないが、有機化合物が好ましい。また、標識前駆体化合物に導入される放射性同位元素は、特に限定されないが、一例として、18F又は11Cを例示することができる。
本実施形態によれば、拘束具70によって、複数の捕集器具20のうち一端に位置する第1捕集器具21と他端に位置する第2捕集器具22とが並び方向において相互に離間することを規制することができる。これにより、各捕集器具20どうしの連結が緩くなってしまったり(凹凸嵌合構造の差し込み具合が緩くなってしまったり)、凹凸嵌合構造の凹部20aから凸部20bが脱落してしまったりすることを抑制できる。
つまり、捕集器具20どうしの連結部の連結状態をより確実に維持させることが可能である。
〔第2の実施形態〕
本実施形態に係る製造装置100の基本構造は、例えば、特許文献1に記載されている薬剤製造システムと同様であるが、以下、簡単に説明する。
本実施形態に係る製造装置100は、様々な化合物の合成や精製に対応しうるように構成されている。
製造装置100は、当該製造装置100の動作制御を行う制御部(不図示)を備えており、制御部の制御下で製造装置100の各構成要素の動作制御を行うことにより、所定の放射性標識化合物の製造に必要な各工程を自動的に行って、当該所定の放射性標識化合物を自動的に製造することが可能に構成されている。より具体的には、モータ等の電気部品の動作制御を制御部が行うことによって、所定の放射性標識化合物が自動的に製造される。
図1に示すように、製造装置100は、各種の構成要素が搭載されるキャビネット40を備えている。キャビネット40には、製造装置100を用いて製造される化合物の種類や製造の方法などに応じた構成要素が搭載されている。なお、製造装置100は、キャビネット40に搭載された複数のモジュール(不図示)を備えていても良い。この場合、複数のモジュールは、上下に並んで配置(縦積みで配置)されていても良いし、水平方向に並んで配置されていても良いし、上下に並んで配置されたモジュールと水平方向に並んで配置されたモジュールとが混在していても良い。ただし、製造装置100は、複数のモジュールを含んでいなくても良い。
製造装置100は、放射性標識化合物の製造過程で用いられる液体の流路上に複数の三方活栓62を備えていることが一般的である。これら三方活栓62は、キャビネット40に対して着脱可能に設けられていてもよいし、着脱不能に固定的に設けられていてもよい。
一例として、製造装置100には、複数の三方活栓62を直列に備える流路カートリッジ60が着脱可能に設けられている。この場合、キャビネット40の前面上部には、流路カートリッジ60の液溜61を保持するカートリッジ保持部(不図示)が設けられている。
なお、本発明は、この例に限らず、要求される機能を充足する限りにおいて、流路切り替えバルブとしては、三方活栓に代えて二方活栓を用いても良い。
キャビネット40の前面には、それぞれ対応する三方活栓62を保持する複数のバルブホルダ(不図示)が設けられている。キャビネット40内には、各バルブホルダと対応する複数のモータが設けられており、各バルブホルダには各モータの回転軸が連結されている。モータが駆動することにより、対応するバルブホルダが回転するとともに、当該バルブホルダによって保持されている三方活栓62が回転し、流路カートリッジ60が構成する流路が切り替えられるようになっている。
いくつかの三方活栓62には、シリンジ63が連結されるようになっている。また、キャビネット40の前面には、シリンジ63を保持するシリンジ保持部(不図示)が設けられている。
キャビネット40内には、シリンジ63のプランジャをモータやバネなどで移動させるシリンジ駆動機構(不図示)が設けられており、シリンジ63からの液の排出やシリンジ63への液の吸入を自動的に行うことが可能となっている。
キャビネット40に設けられたモータ等の電気的に駆動する部品(電気部品)は、制御部から出力される制御信号によって動作制御される。したがって、流路の切り替え等の動作は、制御部の制御下で自動的に行うことができる。
また、キャビネット40の前面側には、放射性標識化合物の製造過程で用いられる液体の入出力ポート(不図示)が設けられていても良い。入出力ポートの奥には液体に様々な処理を行う構成要素が搭載されていてもよい。一例として、例えば液温を調節する構成要素や、液圧を上昇させるポンプなどが搭載されていてもよい。
流路カートリッジ60は、放射性標識化合物の製造過程で用いられる液体の流路の少なくとも一部分を構成するものである。流路カートリッジ60は、例えば、相互に連結された複数の三方活栓と、三方活栓に装着されたシリンジ63と、三方活栓62に装着された陰イオン交換カラム10などのカラムと、最上位置の三方活栓62の上側に連結された液溜61と、を備えている。
なお、流路カートリッジ60が上部に液溜61を備えることや、図示される精製カラム10やシリンジ63の位置や数、三方活栓62の数、隣接する三方活栓までの距離などは、全て例示であり、具体的な要望に応じて様々に変更可能である。
なお、製造装置100は、図示しないプラスチックチューブ等の流路構成部材を含んでおり、三方活栓62、陰イオン交換カラム10、入出力ポートなどに対して、適宜に流路構成部材が接続されることにより、流路が構成されている。
製造装置100は、さらに、相互に直列に連結されている複数の捕集器具20を備えている。本実施形態の場合、製造装置100においては、第1捕集器具21と、第2捕集器具22と、第3捕集器具23と、の3つの捕集器具20が上下に直列に連結されている。より詳細には、これら3つの捕集器具20は、各々の軸心方向が鉛直方向となる姿勢で、直列に連結されている。拘束具70は、このように上下方向に連結された捕集器具20の拘束に有効である。
これら捕集器具20のうち、最上位置の第1捕集器具21の上側には、三方活栓81を介して、上下に長尺なカラム管82が連結されており、最下位置の第3捕集器具23の下側には、フィルタ83が連結されている。
カラム管82は、相対的に大径に形成されている上側部分と、相対的に細径に形成されている下側部分と、を含んでいる。
製造装置100は、カラム管82の上側部分の下部を保持する保持部84を備えている。
製造装置100を用いて製造される放射性標識化合物の好適な一例としては、PET(ポジトロン断層法)やSPECT(単一光子放射断層撮影)を用いた核医学検査で使用される短寿命の放射性標識化合物が挙げられる。ただし、製造装置100によりその他の放射性標識化合物を製造しても良い。
図2は拘束具70により複数の捕集器具20を拘束した状態を示す正面図である。
図3から図5は本実施形態に係る拘束具70を示す図であり、このうち図3は正面図、図4は左側面図、図5は平面図である。なお、拘束具70の背面図は正面図と同一であるため省略する。また、拘束具70の右側面図は左側面図と同一であるため省略する。また、拘束具70の底面図は平面図と同一であるため省略する。
また、図6は連結部73(第1連結部731)に対する第1係止部71及び第2係止部72の動作を示す側面図である。図7は拘束具70によって拘束される複数の捕集器具20(非連結状態)を示す図である。
図2に示すように、拘束具70は、複数の捕集器具20のうち並び方向における一端に位置する第1捕集器具21に係止される第1係止部71と、複数の捕集器具20のうち並び方向における他端に位置する第2捕集器具22に係止される第2係止部72と、第1係止部71と第2係止部72とを相互に連結している連結部73と、を備えて構成されている。そして、拘束具70は、並び方向において第1捕集器具21と第2捕集器具22とが相互に離間してしまうことを規制する。
第1係止部71及び第2係止部72の各々は、貫通孔74が形成された平板状の部材である。第1係止部71は、例えば、図5に示すように、平面視矩形状に形成されており、貫通孔74は、平面視における第1係止部71の中央に配置されている。より詳細には、第1係止部71は、平面視長方形状に形成されている。また、第2係止部72についても、第1係止部71と同様の形状に形成されている。
なお、以下の説明において、図3及び図5における左右方向(図4における奥行き方向)を、第1係止部71及び第2係止部72の幅方向と称する。
また、連結部73は、第1係止部71の幅方向における一端部(図3の左端部)と第2係止部72の幅方向における一端部(図3の左端部)とを相互に連結している第1連結部731と、第1係止部71の幅方向における他端部(図3の右端部)と第2係止部72の幅方向における他端(図3の右端部)部とを相互に連結している第2連結部732と、を含んで構成されている。第1連結部731と第2連結部732とは、互いに並列に延在している。
これにより、拘束具70を複数の捕集器具20に対してバランス良く安定的に装着することが可能となっている。
より詳細には、第1連結部731及び第2連結部732の各々は、弾性的に伸縮可能な弾性体75と、弾性体75の両端にそれぞれ連結されていて弾性体75と第1係止部71及び第2係止部72とを相互に連結している一対の連結板76と、を含んで構成されている。
すなわち、連結部73は、弾性的に伸縮可能な弾性体を含んで構成されている。このため、隣り合う捕集器具20の凹部20aと凸部20bとの嵌入深さのバラツキや、捕集器具20の個体差(寸法誤差)に起因する第1係止部71と第2係止部72との距離のバラツキを、弾性体が伸縮することによって吸収することができる。なお、凹部20aと凸部20bとの嵌入深さのバラツキは、捕集器具20どうしの連結作業を行う作業者の個人差などに起因する。
また、複数の捕集器具20を拘束する態様(図2)で拘束具70を複数の捕集器具20に取り付ける(装着する)作業、並びに、拘束具70を複数の捕集器具20から取り外す作業を容易に行うことができる。また、弾性体75の弾性力によって、複数の捕集器具20を拘束できるため、複数の捕集器具20からの拘束具70の脱落を抑制することができる。
本実施形態の場合、弾性体75は、引っ張り型のコイルばね751である。これにより、拘束具70を容易に作製することができるとともに、各弾性体75の伸縮動作を容易に均一に設定できるとともに、伸縮動作の再現性を良好にできる。
連結板76は、一方向に長尺な平板状に形成されており、その一端部には貫通孔76aが形成されている。貫通孔76aは、連結板76に対して第1係止部71又は第2係止部72を連結するためのものである。
貫通孔76aの形状は特に限定されないが、円形であることが好ましい。貫通孔76aが円形の場合には、本体部77に対する第1係止部71及び第2係止部72の揺動(図6参照)がスムーズになる。
また、連結板76における一端側の縁辺76bは、半円状などの弧状に形成されており、他端側の縁辺76cは、直線状に形成されている。
各連結板76の他端部(縁辺76c側の端部)には、コイルばね751の端部を固定するための複数の固定孔76dが形成されている。図4において、複数の固定孔76dは、上下に2列に配置されており、左側の列に含まれる固定孔76dと右側の列に含まれる固定孔76dとが上下方向において互い違いに配置されている(つまり複数の固定孔76dが千鳥状に配置されている)。
図4に示される上側の連結板76についてより詳細に説明すると、固定孔76dの2つの列のうち、右側の列は、上下に一定間隔で配置された3つの固定孔76dを含んでおり、左側の列は、上下に一定間隔で配置された2つの固定孔76dを含んでいる。上下方向において隣り合う固定孔76dどうしの間隔(中心間距離)をd(以下、間隔dと称する場合がある)とすると、左側の列に含まれる固定孔76dは、右側の列に含まれる固定孔76dよりもd/2だけ下方に配置されている。
さらに、左側の列における下側の固定孔76dからd/2だけ下方の位置には、下向きに開放している半月状の切欠形状部76eが形成されている。この半月形状の中心と、左側の列における下側の固定孔76dの中心との間隔もdである。なお、右側の列における最下位置の固定孔76dの中心と縁辺76bとの間隔は、(3d/2)である。
そして、図4におけるコイルばね751の上端部を構成する線材が、図4に示される上側の連結板76の複数の固定孔76dに順次に通される(下方に位置する固定孔76dから順番に通される)ことにより、コイルばね751が上側の連結板76に対して連結されている。すなわち、コイルばね751を軸回転させて複数の固定孔76dに対しコイルばね751をねじ込むようにして、コイルばね751が連結板76に連結されている。また、コイルばね751を構成する線材における横断面の半部は、切欠形状部76eに嵌入している。
また、図4に示される下側の連結板76も、上側の連結板76と同様に構成されていて、上側の連結板76に対して上下逆転して(より詳細には、例えば、側面視において点対称に)配置されている。そして、上側の連結板76に対するコイルばね751の連結と同様の態様で、下側の連結板76に対してコイルばね751が連結されている。
こうして、第1連結部731は、コイルばね751と、コイルばね751の両端にそれぞれ連結された一対の連結板76と、を備えるものとして構成されている。なお、第1連結部731の一対の連結板76は、第1連結部731のコイルばね751の軸心を含む平面上に配置されている。つまり、第1連結部731の一対の連結板76は、互いに同一平面上に配置されている。
また、第2連結部732も、第1連結部731と同様に構成されている。
第1連結部731と第2連結部732とは、正面視において、左右に対称に配置されている。図3の例では、第1係止部71の貫通孔74と第2係止部72の貫通孔74の中心どうしを通る仮想直線を基準として、第1連結部731と第2連結部732とは回転対称(180度対称)に配置されている。
一方、第1係止部71及び第2係止部72の各々は、矩形状の平板状に形成されている本体部77と、本体部77における幅方向両端部からそれぞれ突出している一対の突片78と、を備えて構成されている。突片78は、貫通孔76aの内径よりも僅かに幅狭に形成されている。
第1係止部71の一対の突片78の各々は、基端部において折り曲げられて、第1係止部71の本体部77の板面に対して略直交している。
そして、第1係止部71は、当該第1係止部71の一方の突片78が、第1連結部731の一方(上側)の連結板76の貫通孔76aに通され、当該一方の突片78の先端側が折り返されることによって、第1連結部731の一方の連結板76に対して連結されている。すなわち、突片78は、基端側部分と先端側部分との2枚重ねとなるように折り曲げられおり、突片78の基端側部分と先端側部分とによって、連結板76における貫通孔76aと縁辺76bとの間の部分が挟持されている。
同様に、第1係止部71は、当該第1係止部71の他方の突片78を用いて、第2連結部732の一方(上側)の連結板76に対して連結されている。
これにより、図3に示すように、第1連結部731及び第2連結部732の上側の連結板76は、第1係止部71の本体部77に対して略直交しているとともに、互いに略平行に対向している。また、第1連結部731及び第2連結部732の上側の連結板76の貫通孔76aどうしは、互いに略同軸に配置されている。
また、第2係止部72は、第1係止部71と同様に構成されている。そして、第2係止部72は、第1係止部71と同様に、第1連結部731及び第2連結部732に対して連結されている。すなわち、第2係止部72は、当該第2係止部72の一方の突片78を用いて、第1連結部731の他方(下側)の連結板76に対して連結されており、当該第2係止部72の他方の突片78を用いて、第2連結部732の他方(下側)の連結板76に対して連結されている。
これにより、図3に示すように、第1連結部731及び第2連結部732の下側の連結板76は、第2係止部72の本体部77に対して略直交しているとともに、互いに略平行に対向している。また、第1連結部731及び第2連結部732の下側の連結板76の貫通孔76aどうしは、互いに略同軸に配置されている。
なお、図4に示すように、第1連結部731の一方(上側)の連結板76の一端側(図4において上端側)の縁辺76bは、第1係止部71の本体部77の近傍に位置している。同様に、第1連結部731の他方(下側)の連結板76の一端側(図4において下端側)の縁辺76bは、第2係止部72の本体部77の近傍に位置している。
同様に、第2連結部732の一対の連結板76の縁辺76bも、それぞれ第1係止部71の本体部77の近傍又は第2係止部72の本体部77の近傍に位置している。
ここで、上述のように、各連結板76の縁辺76bは、半円状などの弧状に形成されている。また、第1係止部71及び第2係止部72の各突片78は、連結板76に対して固着されてはおらず、連結板76に対して係止されている。
これにより、図6に示すように、第1係止部71及び第2係止部72は、第1連結部731に対して相対的に、貫通孔76aの中心周りに揺動可能(例えば、約180度の範囲で揺動可能)となっている。上述のように、連結板76における一端側の縁辺76bが半円状などの弧状に形成されており、第1係止部71及び第2係止部72は、縁辺76bに沿って揺動できるようになっている。
同様に、第1係止部71及び第2係止部72は、第2連結部732に対して相対的に、貫通孔76aの中心周りに揺動可能となっている。
すなわち、第1係止部71と第2係止部72との少なくとも一方(本実施形態の場合、両方)は、連結部73(第1連結部731及び第2連結部732)の長手方向に対して直交する揺動軸(貫通孔76aの中心を通る軸線)周りに連結部73に対して揺動可能に、連結部73に対して連結されている。
これにより、第1係止部71及び第2係止部72を後述する第1突起部201又は第2突起部202に対して係止する作業を容易に行うことができるようになっている。
ただし、本発明は、この例に限らず、第1係止部71及び第2係止部72が連結部73に対して(揺動不能に)固定されていても良い。
拘束具70は、以上のように構成されている。
ここで、本実施形態では、拘束具70によって拘束される複数の捕集器具20の各々がカラムである場合を説明する。
図7に示すように、カラムは、円筒状に形成されており、当該カラムの軸方向における一端部に凹凸嵌合構造の凹部20aを有し、当該カラムの他端部に凹凸嵌合構造の凸部20bを有している。
上述のように、複数の捕集器具20(カラム)は、相互に直列に連結される。したがって、各カラムの凹部20a及び凸部20bは、複数のカラムの並び方向において、各カラムの一端部及び他端部に位置している。また、複数のカラムの並び方向は、各カラムの軸方向と一致している。
より詳細には、各カラムは、凹凸嵌合構造の凹部20aを有する第1突起部201を並び方向における一端部に、凹凸嵌合構造の凸部20bを有する第2突起部202を並び方向における他端部に、それぞれ有している。
以下、複数のカラム(捕集器具20)の並び方向を、単に並び方向と称する場合がある。
第1捕集器具21の凸部20bが第3捕集器具23の凹部20aに差し込まれ、第3捕集器具23の凸部20bが第2捕集器具22の凹部20aに差し込まれることによって、3つの捕集器具20が直列に連結される(図7、図2参照)。
また、拘束具70の第1係止部71及び第2係止部72の各々は、貫通孔74が形成された平板状の部材である。すなわち、第1係止部71の本体部77、及び、第2係止部72の本体部77には、それぞれ貫通孔74が形成されている。本体部77における貫通孔74の配置は特に限定されないが、本体部77の中央部に貫通孔74が形成されていることが好ましい。
そして、第1捕集器具21であるカラムの第1突起部201が第1係止部71の貫通孔74に差し込まれることによって、第1係止部71が第1捕集器具21に係止されるとともに、第2捕集器具22であるカラムの第2突起部202が第2係止部72の貫通孔74に差し込まれることによって、第2係止部72が第2捕集器具22に係止されるようになっている。ただし、第1係止部71が第2捕集器具22に係止されるとともに、第2係止部72が第1捕集器具21に係止されても良い。
このように、第1係止部71及び第2係止部72の各々は、第1突起部201又は第2突起部202が貫通孔74に差し込まれることによって、第1捕集器具21又は第2捕集器具22に係止される。これにより、複数の捕集器具20を拘束する態様(図2)で拘束具70を複数の捕集器具20に取り付ける(装着する)作業、並びに、拘束具70を複数の捕集器具20から取り外す作業を容易に行うことができる。
より詳細には、各カラム(捕集器具20)は、円筒状の本体部204と、本体部204に外嵌されているリング状の色標示リング205と、本体部204の軸方向における片端に設けられているフランジ部203と、を有している。
色標示リング205は、所定の色(赤、緑など)に着色されている。
フランジ部203は、本体部204の軸方向(カラムの軸方向でもある)に対して直交している。すなわち、複数の捕集器具20の各々は、その軸方向における片端側(並び方向における片端側)に、並び方向に対して直交するフランジ部203を有している。
そして、凸部20bを有する第2突起部202は、フランジ部203に対して直交する方向(並び方向)に、該フランジ部203から突出している。これにより、第1係止部71又は第2係止部72を第2突起部202に係止した際に、第1係止部71又は第2係止部72を、フランジ部203に対して、ひいては捕集器具20に対して安定的に位置決めすることができる。
なお、本発明は、この例に限らず、凹部20aを有する第1突起部201が、フランジ部203に対して直交する方向に、フランジ部203から突出していても良い。
このように、第1突起部201又は第2突起部202は、フランジ部203から並び方向に突出している。
フランジ部203及び色標示リング205は、本体部204と同軸に配置されている。フランジ部203は、色標示リング205よりも大径に形成されている。
第1突起部201及び第2突起部202は、本体部204と同軸の筒状に形成されている。第1突起部201及び第2突起部202は本体部204よりも細径である。
さらに、凸部20bは、第2突起部202よりも細径で本体部204と同軸の筒状に形成されている。ただし、凸部20bは、先端に向けて徐々に外径が縮径するテーパー状に形成されていることが好ましい。また、凹部20aは、先端に向けて徐々に内径が拡径するテーパー状に形成されていることが好ましい。つまり、凹部20aと凸部20bとがテーパー嵌合することが好ましい。
拘束具70を複数の捕集器具20に装着する動作の一例をより詳細に説明する。
先ず、第1係止部71又は第2係止部72のうちの一方の貫通孔74に対し、第1捕集器具21の第1突起部201又は第2捕集器具22の第2突起部202のうちの一方に差し込む。
次に、第1連結部731及び第2連結部732のコイルばね751を弾性的に伸長させて、第1係止部71又は第2係止部72のうちの他方の貫通孔74を、第1捕集器具21の第1突起部201又は第2捕集器具22の第2突起部202のうちの他方の延長上に配置する。
次に、第1連結部731及び第2連結部732のコイルばね751を弾性復帰させることにより、第1捕集器具21の第1突起部201又は第2捕集器具22の第2突起部202のうちの他方を、第1係止部71又は第2係止部72のうちの他方の貫通孔74に差し込む。
こうして、図2に示すように、拘束具70によって複数の捕集器具20を拘束することができる。
ここで、フランジ部203の外径は、カラム(捕集器具20)における最大の外径となっている。また、第1連結部731を構成するコイルばね751と第2連結部732を構成するコイルばね751との距離が、フランジ部203の外径よりも若干短くなるように、第1係止部71及び第2係止部72の幅寸法、すなわち図3及び図5における本体部77の左右幅寸法が設定されている。
これにより、拘束具70によって複数のカラム(捕集器具20)どうしを拘束した状態において、第1連結部731のコイルばね751と第2連結部732のコイルばね751との各々は、フランジ部203の外縁に接するようになっている。
すなわち、図2に示すように、第1連結部731及び第2連結部732の各々は、並び方向に延在しているとともに、フランジ部203の外縁に接している。より詳細には、例えば、第3捕集器具23のフランジ部203の外縁と、第1捕集器具21のフランジ部203の外縁と、に対してそれぞれ接している。
これにより、第1係止部71及び第2係止部72の幅寸法を小さくできることから、第1係止部71及び第2係止部72(の本体部77)が薄く形成されている場合にも第1係止部71及び第2係止部72の曲げ変形を抑制できる。さらに、直列に連結された複数の捕集器具20を第1連結部731及び第2連結部732によって両側から支えて安定的に保持することができる。
本実施形態の場合、拘束具70は、図2に示すように、直列に連結された3つのカラム(捕集器具20)を拘束するのに適したサイズに作製されている。
ここで、図2に示す状態では、複数(例えば3つ)の捕集器具20のうち互いに隣り合う捕集器具20間のすべての凹凸嵌合構造が正常嵌合状態であるものとする。正常嵌合状態とは、凹部20aに対して凸部20bが最も深く嵌入した状態を意味する。
そして、自然状態(図3から図5の状態)の拘束具70の第1係止部71と第2係止部72との距離(第1係止部71の本体部77と第2係止部72の本体部77との距離)は、拘束具70が複数(例えば3つ)の捕集器具20に装着されている状態(図2)での第1係止部71と第2係止部72との距離よりも短くなるように、第1連結部731及び第2連結部732の長さが設定されている。
これにより、拘束具70は、複数(例えば3つ)の捕集器具20のうち互いに隣り合う捕集器具20間のすべての凹凸嵌合構造が正常嵌合状態(図2の状態)であるときに、第1係止部71と第2係止部72とを相互に近づく方向に付勢するようになっている。これにより、第1連結部731及び第2連結部732のコイルばね751の各々が、常時、第1係止部71と第2係止部72とを相互に近づく方向に弾性的に引っ張るようになっている。
つまり、本実施形態の場合、拘束具70は、複数(例えば3つ)の捕集器具20のうち互いに隣り合う捕集器具20間のすべての凹凸嵌合構造が正常嵌合状態であるときにも、第1係止部71と第2係止部72との相互に離間を規制するようになっている。
これにより、複数の捕集器具20の間の各凹凸嵌合構造の緩みをより確実に抑制することが可能となっている。
ただし、本発明は、この例に限らず、拘束具70は、複数の捕集器具20のうち互いに隣り合う捕集器具20間のすべての凹凸嵌合構造が正常嵌合状態である第1状態のときには、第1係止部71と第2係止部72との相互の離間を規制せず、第1係止部71と第2係止部72との距離が、第1状態と比べて一の凹凸嵌合構造の嵌合深さ未満の所定長さ拡大することにより、第1係止部71と第2係止部72との相互の離間を規制するようになっていてもよい。
すなわち、拘束具70は、いずれかの凹凸嵌合構造の凹部20aから凸部20bが抜ける手前で、第1係止部71と第2係止部72との相互の離間を規制する機能を発揮し始めるように構成されていても良い。
なお、捕集器具20どうしの連結部には、ガス供給部105から送られるガスの圧力が加わるが、拘束具70は、この圧力に耐える力で複数の捕集器具20を拘束(第1係止部71と第2係止部72との離間を規制)できるように、コイルばね751のバネ定数が設定されている。
ガスの圧力は特に限定されないが、例えば、1.0atmを超え、1.5atm以下の圧力とすることができる。
各捕集器具20においては、捕集対象の物質が捕集される。
本実施形態の場合、複数の捕集器具20には、互いに異なる物質を捕集する第1種器具(例えば第1捕集器具21)と第2種器具(例えば第2捕集器具22及び第3捕集器具23)とが含まれる。
ここで、第1種器具と第2種器具とは、仮に、流路の方向において第1種器具と第2種器具の配置の順序を入れ替えた場合でも、それぞれが固有の捕集機能を果たすようになっている。すなわち、2つの捕集器具20の配置の順序を入れ替えた場合に、両者が果たす捕集機能までもが入れ替わる場合には、これら2つの捕集器具20が第1種器具と第2種器具であるとは言えない。
第1種器具と第2種器具とは、各々がカラム(又はカートリッジ)である場合、例えば、内部に充填されている充填物の種類が異なっていることにより、吸着する物質の種類が互いに異なっている。
より詳細には、例えば、第1種器具は、捕集対象物を化学的に吸着することによって捕集し、第2種器具は、捕集対象物を静電的に吸着することによって捕集することが挙げられる。
なお、第1種器具と第2種器具との各々がフィルタである場合には、第1種器具と第2種器具とのフィルタ構造の目の細かさが互いに異なっていることにより、(捕集される物質の中には同種のものが含まれているにせよ)捕集される物質の種類が互いに異なっている。
ここで、捕集器具20において捕集された物質の量が増加するにつれて、当該捕集器具20における圧損が生じる結果、当該捕集器具20(例えば第3捕集器具23)と、当該捕集器具20の上流側に隣接する捕集器具20(例えば第1捕集器具21)との連結部に加わる力が増大する。
仮に、拘束具70によって拘束される複数の捕集器具20が単一種類である場合には、これら捕集器具20において目詰まりを引き起こすタイミングも予測がしやすい。
これに対し、本実施形態のように、拘束具70によって拘束される複数の捕集器具20に第1種器具と第2種器具とが含まれる場合には、捕集のメカニズムが複雑化するため、各捕集器具20において目詰まりを引き起こすタイミングの予測がしづらくなる。
このような事情に対し、本実施形態のように、拘束具70によって複数の捕集器具20を拘束しておくことにより、仮に、予期したタイミングより早期に目詰まりが発生した場合でも、捕集器具20どうしの連結部の連結状態を維持させることが可能となる。
〔第3の実施形態〕
本実施形態では、第2の実施形態で説明した製造装置100を用い、放射性同位元素である18Fを原料として、放射性標識化合物の一種である2−[18F]フルオロ−2−デオキシ−D−グルコース(以下、FDGという)を製造する方法について説明する。なお、この方法は、特許文献1に記載されている方法と同様である。
先ず、本実施形態における製造装置100の構成を説明する。
製造装置100は、放射性標識化合物を自動的に製造することが可能に構成されているとともに、プラスチックチューブ等により構成された流路に設けられたバルブ類の動作も制御部によって自動制御されるようになっていることが好ましい。
図1に示す流路カートリッジ60は、反応容器101、ターゲット水回収バイアル102、廃液トラップバイアル103、製品回収バイアル104の各々に対して接続されている。これらの接続により、各シリンジ63からの試薬の供給や、陰イオン交換カラム10により精製された18Fを含む溶液の供給、さらにこれらの残存液の廃棄など、各バイアルへの液の共有や廃棄を行なうことができるようになっている。さらに、ガスの供給、廃棄も行なうことができるようになっている。
また、流路カートリッジ60は、キャビネット40に設けられているガス供給ピンチバルブ(不図示)にも接続されている。これにより、ヘリウム等の不活性ガスを流路カートリッジ60へ供給することが可能とされ、反応容器101にヘリウムガスを供給するなどして、不活性ガス下での反応を行なうことができるようになっている。
また、流路カートリッジ60は、キャビネット40に設けられているガス廃棄ピンチバルブ(不図示)にも接続されている。これにより、真空ポンプによる吸引が可能となり、流路中の流体の移動を吸引力によって行なうことができるようになっている。
なお、図1に示されるガス供給部105、廃ガス処理部106、ターゲット回収液供給部107は、例えば、キャビネット40に内蔵されている。廃ガス処理部106は、反応容器101に接続されている。
図1に示すように、キャビネット40の前面側には、12個の三方活栓62を上下に直列に備える流路カートリッジ60が保持されている。このため、キャビネット40の前面側には、12個のバルブホルダが上下に並ぶ配置で設けられている。
これら12個の三方活栓62の各々は、図1において、アルファベットが内側に記載されたる丸で示されている。以下の説明では、各三方活栓62を特定するために、丸内に記載されているアルファベット(a〜l)で各三方活栓62を呼称する場合がある。
キャビネット40の前面側には、例えば、6つのシリンジ63が設けられており、これらシリンジ63は、例えば、それぞれ以下に説明する容量となっており、以下に説明する溶液が充填されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、最上位置の三方活栓62(a)、及び、上から2番目の三方活栓62(b)の各々には、容量が5mlのシリンジ63が接続されており、これらシリンジ63にはそれぞれ水(HO)が充填されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から3番目の三方活栓62(c)には、容量が1mlのシリンジ63が接続されており、このシリンジ63には、炭酸カリウム(KCO)が充填されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から5番目の三方活栓62(f)には、容量が2.5mlのシリンジ63が接続されており、このシリンジ63には、塩酸が充填されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から8番目の三方活栓62(h)には、容量が1mlのシリンジ63が接続されており、このシリンジ63には、標識前駆体化合物(マンノーストリフレート)のアセトニトリル溶液が充填されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から9番目の三方活栓62(i)には、容量が2.5mlのシリンジ63が接続されており、このシリンジ63には、相間移動触媒(K.222)のアセトニトリル含有溶液が充填されている。
また、流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から4番目の三方活栓62(d)には、陰イオン交換カラム10が接続されている。
また、流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、最上位置の三方活栓62(a)は、液溜61を経由して、ターゲット回収液供給部107、ガス供給部105および廃ガス処理部106に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から4番目の三方活栓62(d)は、陰イオン交換カラム10を介して、上から11番目の三方活栓62(k)に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から5番目の三方活栓62(e)は、ガス供給部105に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から7番目の三方活栓62(g)は、製品回収部110が備えるカラム管82に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から10番目の三方活栓62(j)は、昇降装置を備えた反応容器101に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、最下位置の三方活栓62(l)は、ターゲット水回収バイアル102と廃液トラップバイアル103に接続されている。
製品回収部110は、上下に直列に接続されている4連のカラムを備えている。
このうち最上位置のカラムであるカラム管82は、イオン遅滞樹脂が充填されていてHを吸着するHトラップである。
上から2番目のカラムである第1捕集器具21は、脂溶性化合物を化学的に吸着するC18逆相カラムである。
上から3番目のカラムである第3捕集器具23及び上から4番目のカラムである第2捕集器具22の各々は、アルミナベースの充填剤が充填されていて、未反応の18Fを静電的に吸着する。
すなわち、第1捕集器具21と第3捕集器具23とは、互いに異なる種類の不純物を捕集するものであり、このうち第1捕集器具21は上記の第1種器具に該当し、第3捕集器具23は上記の第2種器具に該当する。
同様に、第1捕集器具21と第2捕集器具22とは、互いに異なる種類の不純物を捕集するものであり、このうち第1捕集器具21は上記の第1種器具に該当し、第2捕集器具22は上記の第2種器具に該当する。
なお、上述のように、カラム管82は、三方活栓81を介して第1捕集器具21に接続されている。また、第2捕集器具22は、フィルタ83を介して、製品回収バイアル104に接続されている。
4連のカラムのうち、第1捕集器具21、第3捕集器具23及び第2捕集器具22が、拘束具70によって拘束されている(図2参照)。
次に、FDGの合成反応の流れを説明する。
先ず、サイクロトロンあるいは加速器のターゲット部で製造された18F核種を含む18O水が、ガス圧力によって、ターゲット回収液供給部107(HF溶液回収部)から、液溜61に供給される。なお、18O水を搬送してきたガスは、廃ガス処理部106へ送られる。
ターゲット回収液供給部107から液溜61に供給された回収液(18O水)は、ガス供給部105からのガス圧力で液溜61から押し出され、三方活栓62(d)を経由して陰イオン交換カラム10に送られる。
さらに、18O水は、陰イオン交換カラム10を通過した後、三方活栓62(k)及び三方活栓62(l)をこの順に通過して、ターゲット水回収バイアル102に回収される。この際に、18O水に含まれる18F核種は陰イオン交換カラム10に吸着され、18O水と分離される。
次に、三方活栓62(b)に接続されているシリンジ63を動作させることにより、当該シリンジ63から水(1.5mL)を押し出し、この水を三方活栓62(a)、(b)、(c)、(d)、陰イオン交換カラム10、三方活栓62(k)、(l)を経由して廃液トラップバイアル103に廃棄して、陰イオン交換カラム10を洗浄する。
これにより、陰イオン交換カラム10に含まれる微量の不純物を除去する。さらにガス供給部105から供給されるヘリウムガスを三方活栓62(a)、(b)、(c)、(d)、陰イオン交換カラム10、三方活栓62(k)、(l)、廃液トラップバイアル103を経由して廃ガス処理部106に排気する。
次に、廃ガス処理部106に接続されている真空ポンプ(不図示)の真空圧により、三方活栓62(c)に接続されているシリンジ63から炭酸カリウム溶液が陰イオン交換カラム10に導入される。なお、シリンジ63が完全に押し切られたあと、炭酸カリウム溶液は、ガス供給部105からのガスにより圧送されることにより、全量が三方活栓62(d)を経由して陰イオン交換カラム10に導入され、さらに、三方活栓62(k)、(j)を経由して、陰イオン交換カラム10から18Fが溶出され、18Fを含む溶液が反応部108の反応容器101に回収される。
次に、廃ガス処理部106に接続されている真空ポンプ(不図示)の真空圧により、三方活栓62(i)に接続されているシリンジ63から相間移動触媒溶液が、三方活栓62(j)を経由して、反応容器101に供給される。なお、シリンジ63が完全に押し切られたあと、相間移動触媒溶液は、ガス供給部105から三方活栓62(e)に導入されるヘリウムガスに圧送されることにより、全量が反応容器101に供給される。
溶液が完全に反応容器101に送られた後、加熱器111により反応容器101を加熱する。これにより、溶液から水分と溶媒が除去される。この際に、溶媒等は廃ガス処理部106に排出される。
次に、三方活栓62(h)に接続されているシリンジ63から、原料を含むアセトニトリル溶液が吐出され、三方活栓62(h)、(i)、(j)を介して反応容器101に導入される。なお、この溶液は、ガス供給部105から三方活栓62(e)に導入されるヘリウムガスによって、全量が反応容器101に送られる。
次に、反応容器101が密閉された後、公知の方法によりフッ素化反応が行われる。標識反応が行われたあと、溶媒を蒸発させる。溶媒は廃ガス処理部106に排出される。
次に、三方活栓62(f)に接続されているシリンジ63から塩酸が吐出され、三方活栓(f)、(g)、(h)、(i)、(j)を介して反応容器101に導入される。なお、この塩酸は、ガス供給部105から三方活栓62(e)に導入されるヘリウムガスによって、全量が反応容器101に送られる。
その後、反応容器101が密閉された後、公知の方法により加水分解が行われる。
加水分解の終了後、ガス供給部105から反応容器101にヘリウムガスが導入され、反応液が加圧状態で三方活栓(j)、(i)、(h)、(g)を介して、製品回収部110に送られる。
このとき、反応液は、保持部84、カラム管82、三方活栓81、第1捕集器具21、第3捕集器具23、第2捕集器具、フィルタ83をこの順に通過する。これにより、中和・精製された製品が、製品回収バイアル104に回収される。
本実施形態によれば、製造装置100を用いてFDGを製造するに際して、複数の捕集器具20(第1捕集器具21、第3捕集器具23、第2捕集器具22)どうしの連結部の連結状態を維持させることが可能となる。
以上、図面を参照して各実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、図8に示す変形例のように、カラム(例えば、第1捕集器具21及び第3捕集器具23の2つのカラム)とフィルタ83とを拘束具70により拘束しても良い。図8に示すように、フィルタ83は、フランジ形状の本体部831と、本体部831から軸方向における一方向に突出している第1突起部832と、本体部831から軸方向における反対方向に突出している第2突起部833と、を備えている。このうち、第1突起部832には凹部83aが形成されており、第2突起部833にはネジ孔83bが形成されている。凹部83aは、凹部20aと同様の形状に形成されており、該凹部83aには上述したカラム(例えば第3捕集器具23)の凸部20bを嵌入可能となっている。また、ネジ孔83bには、雄ネジ形状の継手部を有する筒状の流路構成部材85(図1参照)を螺合により連結可能となっている。
拘束具70によって第1捕集器具21、第3捕集器具23及びフィルタ83を拘束するには、図8に示すように、第1係止部71の貫通孔74に対して第1捕集器具21の第1突起部201を差し込むとともに、第2係止部72の貫通孔74に対してフィルタ83の第2突起部833を差し込む。
なお、図示は省略するが、複数のフィルタを拘束具70により拘束しても良い。
また、第3の実施形態では、FDGの製造用に構成された製造装置100が拘束具70を備える例を説明したが、FDG以外の放射性標識化合物の製造用に構成された各種の製造装置が拘束具70を備えていても良い。
例えば、<参考文献1>「Improved synthesis of anti-[18F]FACBC: improved preparation of labeling precursor and automated radiosynthesis」, Jonathan McConarhy et al., Applied Radiation and Isotopes 58 (2003) P.657-P.666,2003年、のFig.1に示される製造装置のアルミナカートリッジ(Al)及びHLBカートリッジ(HLB)を拘束するために拘束具70を用いても良い。
また、<参考文献2>特許5688808号公報(国際公開第2011/068181号パンフレット)の図2に示される4連のシリカゲルカートリッジを拘束するために拘束具70を用いても良い。
また、<参考文献3>「ライフサイエンスのためのアイソトープ測定機器(第五シリーズ)"ライフサイエンスにおけるイメージング"II.PET薬剤の標識合成技術」、岩田錬著、RADIOISOTOPES,VOL.55,No.8、P.473−P.484、2006年8月、の図5に示される製造装置の2連カートリッジを拘束するため、又は、同文献の図11に示される製造装置の2連カートリッジ(SCXカートリッジ(SCX)及びC18カートリッジ(C18))を拘束するために拘束具70を用いても良い。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置であって、複数の捕集器具と、前記複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具と、を備え、前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、前記拘束具は、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、を備えて構成され、前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制する放射性標識化合物の製造装置。
(2)前記複数の捕集器具の各々は、前記凹凸嵌合構造の凹部を有する第1突起部を前記並び方向における一端部に、前記凹凸嵌合構造の凸部を有する第2突起部を前記並び方向における他端部に、それぞれ有し、前記第1係止部及び前記第2係止部の各々は、貫通孔が形成された平板状の部材であり、前記第1突起部又は前記第2突起部が前記貫通孔に差し込まれることによって前記第1捕集器具又は前記第2捕集器具に係止される(1)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(3)前記複数の捕集器具の各々は、前記並び方向における片端側に、前記並び方向に対して直交するフランジ部を有し、前記第1突起部又は前記第2突起部は、前記フランジ部から前記並び方向に突出している(2)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(4)前記連結部は、前記第1係止部の幅方向における一端部と前記第2係止部の幅方向における一端部とを相互に連結している第1連結部と、前記第1係止部の幅方向における他端部と前記第2係止部の幅方向における他端部とを相互に連結している第2連結部と、を含んで構成され、前記第1連結部及び前記第2連結部の各々は、前記並び方向に延在しているとともに、前記フランジ部の外縁に接している(3)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(5)前記複数の捕集器具には、互いに異なる物質を捕集する第1種器具と第2種器具とが含まれる(1)から(4)のいずれか一項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(6)当該拘束具は、前記複数の捕集器具のうち互いに隣り合う捕集器具間のすべての前記凹凸嵌合構造が正常嵌合状態であるときに、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に近づく方向に付勢する(1)から(5)のいずれか一項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(7)非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置が備える複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具であって、前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、当該拘束具は、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、を備えて構成され、前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制する拘束具。
(8)前記連結部は、弾性的に伸縮可能な弾性体を含んで構成されている(7)に記載の拘束具。
(9)前記弾性体は、引っ張り型のコイルばねである(8)に記載の拘束具。
(10)前記第1係止部と前記第2係止部との少なくとも一方は、前記連結部の長手方向に対して直交する揺動軸周りに前記連結部に対して揺動可能に、前記連結部に対して連結されている(7)から(9)のいずれか一項に記載の拘束具。
10 陰イオン交換カラム
20 捕集器具
20a 凹部
20b 凸部
21 第1捕集器具
22 第2捕集器具
23 第3捕集器具
201 第1突起部
202 第2突起部
203 フランジ部
204 本体部
205 色標示リング
40 キャビネット
60 流路カートリッジ
61 液溜
62 三方活栓
63 シリンジ
70 拘束具
71 第1係止部
72 第2係止部
73 連結部
731 第1連結部
732 第2連結部
74 貫通孔
75 弾性体
751 コイルばね
76 連結板
76a 貫通孔
76b 縁辺(半円状)
76c 縁辺(直線状)
76d 固定孔
77 本体部
78 突片
81 三方活栓
82 カラム管
83 フィルタ
83a 凹部
83b ネジ孔
831 本体部
832 第1突起部
833 第2突起部
84 保持部
85 流路構成部材
100 放射性標識化合物の製造装置
101 反応容器
102 ターゲット水回収バイアル
103 廃液トラップバイアル
104 製品回収バイアル
105 ガス供給部
106 廃ガス処理部
107 ターゲット回収液供給部
108 反応部
110 製品回収部
111 加熱器

Claims (9)

  1. 複数の捕集器具とともに用いられ、非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置であって
    記複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具を備え、
    前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、
    前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、
    前記拘束具は、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、
    前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、
    を備えて構成され、
    前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、
    前記複数の捕集器具の各々は、前記凹凸嵌合構造の凹部を有する第1突起部を前記並び方向における一端部に、前記凹凸嵌合構造の凸部を有する第2突起部を前記並び方向における他端部に、それぞれ有し、
    前記第1係止部及び前記第2係止部の各々は、貫通孔が形成された平板状の部材であり、前記第1突起部又は前記第2突起部が前記貫通孔に差し込まれることによって前記第1捕集器具又は前記第2捕集器具に係止され、
    前記第1係止部が前記第1捕集器具に係止されるとともに前記第2係止部が前記第2捕集器具に係止された状態において、前記第1捕集器具の前記第1突起部又は前記第2捕集器具の前記第2突起部が、前記第1係止部の前記貫通孔又は前記第2係止部の前記貫通孔から突出する放射性標識化合物の製造装置。
  2. 前記複数の捕集器具の各々は、前記並び方向における片端側に、前記並び方向に対して直交するフランジ部を有し、
    前記第1突起部又は前記第2突起部は、前記フランジ部から前記並び方向に突出している請求項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
  3. 前記連結部は、
    前記第1係止部の幅方向における一端部と前記第2係止部の幅方向における一端部とを相互に連結している第1連結部と、
    前記第1係止部の幅方向における他端部と前記第2係止部の幅方向における他端部とを相互に連結している第2連結部と、
    を含んで構成され、
    前記第1連結部及び前記第2連結部の各々は、前記並び方向に延在しているとともに、前記フランジ部の外縁に接している請求項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
  4. 前記複数の捕集器具には、互いに異なる物質を捕集する第1種器具と第2種器具とが含まれる請求項1からのいずれか一項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
  5. 当該拘束具は、前記複数の捕集器具のうち互いに隣り合う捕集器具間のすべての前記凹凸嵌合構造が正常嵌合状態であるときに、前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に近づく方向に付勢する請求項1からのいずれか一項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
  6. 非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置とともに用いられる複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具であって、
    前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、
    前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、
    当該拘束具は、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、
    前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、
    を備えて構成され、
    前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、
    前記複数の捕集器具の各々は、前記凹凸嵌合構造の凹部を有する第1突起部を前記並び方向における一端部に、前記凹凸嵌合構造の凸部を有する第2突起部を前記並び方向における他端部に、それぞれ有し、
    前記第1係止部及び前記第2係止部の各々は、貫通孔が形成された平板状の部材であり、前記第1突起部又は前記第2突起部が前記貫通孔に差し込まれることによって前記第1捕集器具又は前記第2捕集器具に係止され、
    前記第1係止部が前記第1捕集器具に係止されるとともに前記第2係止部が前記第2捕集器具に係止された状態において、前記第1捕集器具の前記第1突起部又は前記第2捕集器具の前記第2突起部が、前記第1係止部の前記貫通孔又は前記第2係止部の前記貫通孔から突出する拘束具。
  7. 前記連結部は、弾性的に伸縮可能な弾性体を含んで構成されている請求項に記載の拘束具。
  8. 非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置とともに用いられる複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具であって、
    前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、
    前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、
    当該拘束具は、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、
    前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、
    を備えて構成され、
    前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、
    前記連結部は、弾性的に伸縮可能な弾性体を含んで構成されており、
    前記弾性体は、引っ張り型のコイルばねである拘束具。
  9. 非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置とともに用いられる複数の捕集器具どうしを拘束する拘束具であって、
    前記複数の捕集器具は、挿抜が可能な凹凸嵌合構造により相互に直列に連結されるものであり、
    前記挿抜の方向は前記複数の捕集器具の並び方向であり、
    当該拘束具は、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における一端に位置する第1捕集器具に係止される第1係止部と、
    前記複数の捕集器具のうち前記並び方向における他端に位置する第2捕集器具に係止される第2係止部と、
    前記第1係止部と前記第2係止部とを相互に連結している連結部と、
    を備えて構成され、
    前記並び方向における前記第1捕集器具と前記第2捕集器具との相互の離間を規制するものであり、
    前記第1係止部と前記第2係止部との少なくとも一方は、前記連結部の長手方向に対して直交する揺動軸周りに前記連結部に対して揺動可能に、前記連結部に対して連結されている拘束具。
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