JP6686814B2 - インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明はインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法に関し、詳しくは、圧力室からインクを排出させるインク排出用流路内へのインク導入が容易に行えるインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びこのようなインクジェットヘッドを容易に製造することができるインクジェットヘッドの製造方法に関する。
一般的なプリンタ(インクジェット記録装置)において用いられるインクジェットヘッドとして、シアーモード(エッジ(エンド)シュータ、サイドシュータ)型、ベンドモード型など各種のインクジェットヘッドが提案されている。
これら各種のインクジェットヘッドにおいては、圧力室(インクチャネル)に注入されたインクを圧力室から排出するためのインク排出用流路を備えたインクジェットヘッドが提案されている(特許文献1、2)。インク排出用流路を設ける目的は、圧力室内の気泡の除去、インクの沈降防止、インク初期導入時のインク廃棄量の低減、デキャップの防止などである。
特開2012−011678号公報 特開2016−010862号公報
ところで、上述したインクジェットヘッドにおいては、インク排出用流路は狭く複雑な流路形状なので、インク導入が容易ではない問題がある。特に、初期インク導入において当該問題が顕著である。インク排出用流路へのインク導入が確実に行われないと、インク排出用流路を経るインク排出が十分に行われず、圧力室内の気泡の除去等のインク排出用流路を設ける目的が達成できない虞がある。
そこで、本発明は、圧力室からインクを排出させるインク排出用流路内へのインク導入が容易に行えるインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びこのようなインクジェットヘッドを容易に製造することができるインクジェットヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
インクが充填され、圧力発生手段により容積変動を生じて前記インクを吐出する少なくとも1つの圧力室と、
透孔であるノズルが形成され、流路形成部材に接合されることにより、前記ノズルを前記圧力室に連通させるとともに、前記圧力室に連通したインク排出用流路を前記流路形成部材とともに構成しているノズルプレートとを備え、
前記インク排出用流路は、前記圧力室から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
2.
前記流路形成部材は、前記圧力室が形成されたヘッドチップであって、
前記インク排出用流路は、前記ノズルプレートの前記ヘッドチップ側の平面に刻設された流路形成溝が、該ヘッドチップにより閉蓋されて構成されており、
前記流路形成溝内が親水化されていることを特徴とする前記1記載のインクジェットヘッド。
3.
前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
前記親水化は、前記流路形成溝内への熱酸化膜の成膜によりなされていることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
4.
前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
前記親水化は、前記流路形成溝内への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
5.
前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
前記親水化は、前記流路形成溝内に熱酸化膜が成膜され、この熱酸化膜への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
6.
前記ノズルプレートは、有機物材料により形成され、
前記親水化は、前記流路形成溝内への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
7.
前記有機物材料は、ポリイミド樹脂材料であることを特徴とする前記記載のインクジェットヘッド。
8.
前記ノズルの前記圧力室側の開口端と、前記インク排出用流路の前記ノズルプレート側の内面部とは、同一平面上にあることを特徴とする前記1〜7の何れかに記載のインクジェットヘッド。
9.
前記1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するインク移送部とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
10.
前記1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するとともに、前記インクジェットヘッドに移送されたインクを回収するインク移送部とを備え、
前記インク排出用流路を経て前記圧力室から排出されたインクは、前記インクジェット
ヘッドから回収されたインクに合流されることを特徴とするインクジェット記録装置。
11.
ノズルプレートに、透孔であるノズル及びこのノズル近傍に始端部を有する流路形成溝を形成し、
前記流路形成溝内に親水化処理を行い、
前記ノズルプレートを流路形成部材に接合させることにより、圧力発生手段によって容積変動を生ずる圧力室に前記ノズルを連通させるとともに、前記流路形成溝を前記流路形成部材により閉蓋してインク排出用流路を構成して前記圧力室に連通させることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
12.
前記ノズルプレートと前記流路形成部材とを接合させた後に、前記圧力室を介して前記インク排出用流路内の親水化処理を行うことを特徴とする前記11記載のインクジェットヘッドの製造方法。
13.
前記流路形成部材として、前記圧力室が形成されたヘッドチップを用いることを特徴とする前記11又は12記載のインクジェットヘッドの製造方法。
14.
前記ノズルの前記圧力室側の開口端と、前記流路形成溝の底面部とを、同一平面上に形成することを特徴とする前記11、12又は13記載のインクジェットヘッドの製造方法。
15.
前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に熱酸化膜を成膜することを特徴とする前記11〜14の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
16.
前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする前記11〜14の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
17.
前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に熱酸化膜を成膜し、この熱酸化膜に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする前記11〜14の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
18.
前記ノズルプレートを有機物材料により形成し、
前記親水化処理として、前記流路形成溝内に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする前記11〜14の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
19.
前記有機物材料として、ポリイミド樹脂材料を用いることを特徴とする前記18記載のインクジェットヘッドの製造方法。
本発明によれば、圧力室からインクを排出させるインク排出用流路内へのインク導入が容易に行えるインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びこのようなインクジェットヘッドを容易に製造することができるインクジェットヘッドの製造方法を提供することができる。
本発明に係るインクジェットヘッドが用いられるインクジェット記録装置の一例を示す要部概略構成図 本発明に係るインクジェットヘッドにおけるインクの流路を示す流路図 図1に示すインクジェットヘッドのヘッドチップの斜視図 図1に示すインクジェットヘッドのヘッドチップの分解斜視図 図1に示すインクジェットヘッドのノズルプレートの構造を示す要部拡大平面図 図1に示すインクジェットヘッドのノズルプレートの構造を示す要部拡大縦断面図 インク回収管を一部切欠した状態を示す流量調整部材の一例を示す斜視図 本発明に係るインクジェットヘッドのさらに他の例を示す縦断面図 本発明に係るインクジェットヘッドのさらに他の例を示す横断面図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明するフロー図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔インクジェット記録装置〕
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一例を示す要部概略構成図であり、インクジェットヘッドを一部断面で示している。
インクジェット記録装置100は、図示しない搬送手段によって一定方向(副走査方向)に搬送される記録媒体上に、インクジェットヘッド1からインクを吐出して画像を記録する。いわゆるワンパス方式のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッド1は固定して配置され、記録媒体が搬送される過程で、ノズル22から記録媒体に向けてインクを吐出する。また、いわゆるスキャン方式のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッド1は、図示しないキャリッジに搭載され、該キャリッジが副走査方向に直交する主走査方向に沿って移動する過程で、ノズル22から記録媒体に向けてインクを吐出する。
図1では、1つのインクジェットヘッド1のみを示しているが、一般にインクジェット記録装置100には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色インク用の複数のインクジェットヘッド1が搭載される。本実施形態に示すインクジェット記録装置100においては、インクを貯蔵するインクタンク101とインクジェットヘッド1の共通インク室41とが、インク移送管102及びインク返送管103によって連通されている。
インク移送管102の途中には、インクジェット記録装置100の制御部104によって駆動制御される移送ポンプ105が設けられている。この移送ポンプ105が駆動することにより、インクタンク101内のインクが、インク移送管102を介してインクジェットヘッド1に移送される。また、移送ポンプ105が駆動することにより、インクジェットヘッド1内のインクが、インク返送管103を介してインクタンク101に戻される。このインクジェット記録装置100において、インク移送管102、制御部104及び移送ポンプ105は、インクタンク101内のインクをインクジェットヘッド1に移送するインク移送部を構成している。
インクタンク101は、格別限定されないが、タンクの底面に到達しない仕切り板101aによって、インク移送室101bとインク返送室101cとに仕切ることが好ましい。この場合、インク移送室101b内にインク移送管102の一端部を配置し、また、インク返送室101c内にインク返送管103の一端部を配置する。仕切り板101aは、インク返送室101cに返送されてきたインクに含まれる気泡が再度インク移送管102に流入しないように、インクを十分に脱気するために設けられる。気泡自体は浮力が高いので、気泡が仕切り板101aの下側を通過してインク移送室101bに流入することが制限される。このような態様は、インクを循環使用する場合に好ましい態様である。
〔インクジェットヘッド〕
次に、図1に示した本発明に係るインクジェットヘッド1の具体的構成について説明する。
本発明は、例えばシアーモード(エッジ(エンド)シュータ、サイドシュータ)型、ベンドモード型、いわゆるMEMS型など各種のインクジェットヘッドに適用することができ、すなわち、本発明に係るインクジェットヘッドは、これら各種のインクジェットヘッドとして構成することができ、以下に述べる実施形態における方式のインクジェットヘッドに限定されない。
本実施形態に示すインクジェットヘッド1は、シアーモードヘッドとして構成したものである。このインクジェットヘッド1は、インク吐出面1Sが鉛直方向下側に向くように設置されて使用される。なお、本明細書において、「上」及び「下」は、「鉛直方向上側」及び「鉛直方向下側」を意味し、図1に示す使用状態の側面図における上側及び下側に対応する。ただし、本発明のインクジェットヘッドの使用状態は、インク吐出面1Sを鉛直方向下側に向ける状態に限定されず、傾けて使用してもよい。
インクジェットヘッド1は、図1に示すように、共通インク室41を構成するインクマニホールド4と、このインクマニホールド4に接着された配線基板3と、配線基板3の下面に接着されたヘッドチップ2と、ヘッドチップ2の下面に接着されたノズルプレート21とを有して構成されている。
配線基板3は、例えばガラス基板である。この配線基板3には、図示しない電源回路にFPC基板を介して接続される図示しない配線パターンが形成されている。インクマニホールド4は、合成樹脂等によって、下面に開口部4aを有する横長の箱型に形成されている。このインクマニホールド4は、開口部4aを、下面に接着された配線基板3によって塞がれている。インクマニホールド4の内部空間は、インクタンク101から供給されるインクが貯留される共通インク室41となる。
ヘッドチップ2には、複数の圧力室(インクチャネル)23及び複数の擬似圧力室(ダミーチャネル)25が形成されている。圧力室23は、注入孔31aを介して共通インク室41に連通しており、この注入孔31aからインクが注入されて充填される。圧力室23は、図示しない電源回路からFPC基板及び配線基板3の配線パターンを介して電圧を供給されると容積変動を生ずる。擬似圧力室25は、少なくとも圧力室23を挟んで両隣に位置し、隣接する圧力室23の容積変動に伴って容積変動を生ずる。この実施形態においては、圧力室23と擬似圧力室25とが1つずつ交互に配列されることにより、擬似圧力室25が圧力室23を挟んで両隣に位置する状態になっている。
ノズルプレート21は、平板状に形成され、各圧力室23に対応された複数のノズル22が穿設されている。このノズルプレート21の上面部の少なくとも一部は、後述するように、親水化がなされている。
図2は、このインクジェットヘッドにおけるインクの流路を示す流路図である。
共通インク室41には、図1及び図2に示すように、この共通インク室41内にインクを供給する流路となるインク供給管5aが連設されている。このインク供給管5aは、圧力室23から遠い側(上側)において、共通インク室41に連通されている。このインク供給管5aの上端側には、接続部7aが設けられている。この接続部7aは、インクジェット記録装置100側の接続部106aに着脱可能に接続される。インクジェット記録装置100側の接続部106aは、インク移送管102に連通している。これにより、インクジェットヘッド1は、インクジェット記録装置100からのインクの移送が可能となる。
また、共通インク室41には、この共通インク室41内からインクを回収する流路となるインク回収管5bが連設されている。このインク回収管5bは、圧力室23から遠い側(上側)において、共通インク室41に連通されている。このインク回収管5bの上端側には、接続部7bが設けられている。この接続部7bは、インクジェット記録装置100側の接続部106bに着脱可能に接続される。インクジェット記録装置100側の接続部106bは、インク返送管103に連通している。これにより、インクジェットヘッド1は、インクジェット記録装置100へのインクの返送が可能となる。
このインクジェットヘッド1において、インク供給管5aから、インク回収管5bの途中の後述するバッファ空間部6に至る流路が、主流路F1となる。
インク供給管5aとインク回収管5bとは、共通インク室41の長手方向の両端部に離して配置することが好ましい。本実施形態におけるインク供給管5aは、インクマニホールド4の上面における図1中の左側の端部に配置され、また、インク回収管5bは、インクマニホールド4の上面における図1中の右側の端部に配置されている。これにより、インク供給管5aから共通インク室41に供給されたインクを、インク回収管5bに向けて、共通インク室41内の全体に亘って流すことができる。従って、共通インク室41内にインクが滞留する部位が形成されにくく、インク中の気泡をより効率良く排除することができる。
インクマニホールド4内には、共通インク室41に隣接して、インク排出室412が設けられている。このインク排出室412は、共通インク室41に対しては、隔壁45によって分離されている。この隔壁45は、インクマニホールド4に一体的に形成することができる。
図3は、図1に示すインクジェットヘッドのヘッドチップの斜視図である。
図4は、図1に示すインクジェットヘッドのヘッドチップの分解斜視図である。
前述したように、ヘッドチップ2には、図3及び図4に示すように、複数の圧力室23及び複数の擬似圧力室25が形成されている。圧力室23は、圧力発生手段となる一対の圧電素子(駆動壁)24,24により構成されている。圧電素子24,24は、図示しない電源回路からFPC基板及び配線基板3の配線パターンを介して電圧を印加されることによって、せん断変形する。圧力室23の両側の圧電素子24、24がせん断変形することにより、圧力室23の容積は膨張又は収縮する。これにより、圧力室23内のインクに圧力が付与され、このインクが圧力室23から吐出される。
圧電素子24,24は、一つの圧力室23あたり2枚(一対)が設けられており、各圧力室23それぞれの両壁部をなしている。一の圧力室23を構成する圧電素子24と、隣接する圧力室23を構成する圧電素子24との間には空隙があり、この空隙が擬似圧力室25である。したがって、各圧力室23は独立して駆動(膨張又は収縮)することができる。
なお、このインクジェットヘッド1は、擬似圧力室25を設けずに、隣接する圧力室23,23が1枚の駆動壁24を共用するように構成してもよい。この場合には、各圧力室23が独立して駆動(膨張又は収縮)することはできないので、いわゆる3サイクル駆動を行う。
ヘッドチップ2に形成される圧力室23は、その数は特に問わない。本実施形態に示すヘッドチップ2は、複数の圧力室23が、ヘッドチップ2の長手方向である図3及び図4中X方向に沿う複数列に配列されている。また、圧力室23内のインクに吐出圧力を付与するための具体的な手段は問わず、公知の種々の手段を採用することができる。
ヘッドチップ2の下面には、各圧力室23に対応された複数のノズル22が穿設されたノズルプレート21が接着されている。ノズル22は、圧力室23を外部(下方)に連通させる透孔である。各圧力室23内のインクは、圧電素子24の作用によって吐出圧力を付与され、ノズル22を通って外部(下方)の記録媒体に向けて吐出される。すなわち、ノズル22は、各圧力室23内から外部(下方)に吐出されるインクの流路となる。ノズルプレート21の下面部がインク吐出面1Sとなる。ノズルプレート21の上面部の少なくとも一部には、ヘッドチップ2の下面に接着される前に、親水化処理が施されている。
ノズルプレート21は、シリコン材料、ポリイミド樹脂材料又はその他の有機物材料、ステンレス、ニッケル又はその他の金属材料により形成することが好ましい。価格の点(安価であること)では、ステンレス、ポリイミド樹脂材料が優れており、加工の容易性では、ステンレス、ポリイミド樹脂材料が優れており、加工精度では、シリコン材料が優れており、化学的安定性では、ポリイミド樹脂材料が優れている。シリコン材料は硬質材料であるが、圧力室23の付近を薄く作成すれば、圧電素子24、24の駆動による隣接する圧力室23へのクロストークを防止することができる。
図5は、図1に示すインクジェットヘッドのノズルプレートの構造を示す要部拡大平面図である。
図6は、図1に示すインクジェットヘッドのノズルプレートの構造を示す要部拡大縦断面図である。
圧力室23には、図3〜図6に示すように、2本のインク排出用流路26a、26aが連通されている。インク排出用流路26a、26aは、圧力室23の長手方向の両端部において圧力室23に連通している。圧力室23の両端部近傍は、気泡が残留することが多い箇所であるため、インク排出用流路を圧力室の長手方向の両端部に設けることは好ましい。なお、インク排出用流路26a、26aは、圧力室23の長手方向の両端部ではない箇所において圧力室23に連通するようにしてもよい。また、図示された態様に限定されず、インク排出用流路の本数は増減しても良い。
本実施形態において、インク排出用流路26a、26aは、ノズルプレート21の上面にノズル22近傍に始端部を有して形成された流路形成溝28が、流路形成部材となるヘッドチップ2の下面によって閉蓋されることにより構成されている。ヘッドチップ2を流路形成部材として用いることにより、インク排出用流路26a、26aを構成するための別の部材を設ける必要がない。ただし、流路形成部材としては、ヘッドチップ2とは別に、このヘッドチップ2とノズルプレート21との間に介在されるプレートを用いてもよい。
このように、インク排出用流路26a、26aを、ノズルプレート21上面に形成した流路形成溝28及びヘッドチップ2の下面により構成し、圧力室23の下側に設けることにより、圧力室23の深さ方向の全体に渡る流路を形成することができ、圧力室23の端部近傍に残留する気泡を良好に除去することができる。この場合、ノズルプレート21のみの加工によってインク排出用流路26a、26aを形成できるので、作製が容易である。
そして、ノズルプレート21の上面には、共通流路421が形成されている。この共通流路421は、ノズルプレート21の上面に形成された溝がヘッドチップ2の下面によって閉蓋されることにより構成されている。各圧力室23に連通した各インク排出用流路26a、26aは、共通流路421に連通することにより合流している。この共通流路421は、圧力室23の配列方向(X方向)に複数設けられている。なお、共通流路421は、ノズルプレート21の上面に形成することに限定されず、ヘッドチップ2の下面や、ヘッドチップ2の側面に設けてもよい。
共通流路421の端部は、ヘッドチップ2に形成された排出チャネル424に連通されている。この排出チャネル424は、ヘッドチップ2の長手方向一端側に形成され、インク排出室412の下方に位置している。このようにして、注入孔31aからインク排出用流路26a、26aまでの空間は、排出チャネル424に連通されている。
注入孔31aから圧力室23に注入されたインクの一部は、インク排出用流路26a、26aを経て、共通流路421に至る。そして、共通流路421に至ったインクは、排出チャネル424を経て、配線基板3に形成された排出孔31bを通って、インク排出室412に至る。
そして、図6に示すように、ノズル22の圧力室23側の開口端22aと、インク排出用流路26a、26aのノズルプレート21側の内面部(流路形成溝28の底面部)とは、同一平面上に形成することが好ましい。さらに、共通流路421の底面部も、インク排出用流路26a、26aのノズルプレート21側の内面部(流路形成溝28の底面部)と同一平面上に形成することが好ましい。これらが同一平面上となることにより、圧力室23からインク排出用流路26a、26a内に至る流路及び共通流路421に至る流路に段差がなくなるので、流路抵抗が増大せず、圧力室23からインク排出用流路26a、26a内及び共通流路421内に至る流路へのインク導入が容易となる。なお、圧力室23からインク排出用流路26a、26a内及び共通流路421内に至る流路において流路開口が拡がってゆくようにすることは、流路抵抗を減少させることになる。
ノズルプレート21の上面の圧力室23に対応する領域(圧力室23の底面となる領域)を、流路形成溝28と同一の深さまで彫り込んで凹部23aとすることにより、ノズル22の開口端22aと、流路形成溝28の底面部とが、同一平面上となる。また、共通流路421の底面部を、流路形成溝28と同一の深さまで彫り込むことにより、流路形成溝28の底面部と共通流路421の底面部とが、同一平面上となる。このように同一の深さの凹部23a、流路形成溝28及び共通流路421を作成することは、1つの工程で行うことができるので、ノズルプレート21の作成を煩雑化することはない。
なお、このインクジェットヘッド1においては、各圧力室23内からインク排出用流路26a、26a及び共通流路421を経てインク排出室412に至る流路が形成されているので、これらの流路抵抗の総和を考慮して、この条件においてノズル22からのメニスカスブレイクが生じないように、移送ポンプ105が与える圧力等の条件が決定される。各インク排出用流路26a、26aの流路抵抗の合計は、ノズル22からのメニスカスブレイクが生じないように、移送ポンプ105が与える圧力等の条件を勘案して規定される。各インク排出用流路26a、26aは、その流路抵抗の合計が既定値から外れない限りにおいて、適宜に開口面積及び長さを設定することができる。
そして、各インク排出用流路26a、26aは、圧力室23から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されている。この実施形態においては、流路形成溝28内が親水化されている。なお、共通流路421内も同様に親水化することが好ましい。各インク排出用流路26a、26aは、内面の少なくとも一部が親水化されていることにより、インク導入、特に、初期インク導入が容易となっている。
親水化の具体例としては、プラズマ処理や、熱酸化膜による成膜をすることが挙げられる。プラズマ処理としては、酸素プラズマ処理が好ましい。
ノズルプレート21をポリイミド樹脂材料などの有機物材料から形成する場合には、流路形成溝28内に、プラズマ処理(例えば、酸素プラズマ処理)を行うことにより良好に
行うことができる。また、ノズルプレート21をシリコン材料から形成する場合には、流路形成溝28内に熱酸化膜(酸化シリコン膜(SiO膜))や五酸化タンタル膜(Ta膜)を成膜することによって親水化することができる。共通流路421内も同様である。酸化膜の成膜により、平滑性が良くなることなどにより、濡れ性が向上し、また、インク耐性も向上する。ノズルプレート21をシリコン材料から作成した場合にも、プラズマ処理(例えば、酸素プラズマ処理)により親水化できる。さらに、熱酸化膜や五酸化タンタル膜に、プラズマ処理(例えば、酸素プラズマ処理)を行ってもよい。親水化を行う親水化処理については後に詳述する。
そして、図1及び図2に示すように、インク排出室412には、このインク排出室412内からインクを排出する流路をなすインク排出管5cが連設されている。このインク排出管5cの上端側は、インク回収管5bに合流している。インク回収管5bとインク排出管5cとは、合流箱61に接続されることによって合流している。
合流箱61は、合成樹脂材料や金属材料から一体的に構成されており、内部にバッファ空間部6が形成されている。合流箱61の外面には、バッファ空間部6に至る第1乃至第3の開口部48a,48b,48cが形成されている。第1の開口部48aからバッファ空間部6を経て第3の開口部48cに至る流路は、インク回収管5bの中途部に介在されている。実装状態としては、インク回収管5bを中途部において上流側及び下流側に分け、上流側を第1の開口部48aに接続させ、下流側を第3の開口部48cに接続させることになる。そして、第2の開口部48bには、インク排出管5cを接続させる。
このように、本実施形態に示すインクジェットヘッド1は、インク回収管51b及びインク排出管51cが合流箱61によって合流されているため、インクジェット記録装置100側の配管等との接続部位は、インク供給管51a(接続部7a)及びインク回収管51b(接続部7b)の2箇所のみで済む。従って、インクジェット記録装置100側の配管等との接続部位の数は、一般的なインクジェットヘッドに対して増加せず、接続作業が煩雑化することはない。
また、本実施形態に示すインクジェットヘッド1は、インク供給管51a(接続部7a)及びインク回収管51b(接続部7b)の2箇所のみで、インクジェット記録装置100側の接続部106a、106bと接続される構造であるため、循環機構を備えた既設のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドとの互換性を備えている。すなわち、一般に、インクマニホールド4内のインクを循環させる循環機構を有するインクジェット記録装置は、各インクジェットヘッドに対して、インクの供給部及び回収部の2箇所で配管接続する構造となっている。そのため、本実施形態のインクジェットヘッド1によれば、既設装置を設計変更する必要なく、接続部7a、7bの2箇所のみの接続によって交換及び設置が可能である。
このインクジェットヘッド1において、インク排出用流路26a、26aから、共通流路421、排出チャネル424、排出孔31b、インク排出室412及びインク排出管5cを経て、バッファ空間部6に至る流路が、排出流路423となる。この排出流路423は、圧力室23に連通し、この圧力室23内のインクを排出させ、バッファ空間部6においてインク回収管5bに合流させる流路である。そして、各注入孔31aを経て、排出流路423(インク排出用流路26a、26aからバッファ空間部6への入口)までが、副流路F2となる(図2参照)。
ところで、排出流路423は各圧力室23に対応したインク排出用流路26a、26aの全てを通過する流路として構成されているため、圧力室23の高密度化に伴い、排出流路423全体の流路抵抗は大きくなっている。従って、インク排出管5cをインク回収管5bに合流させても、インク供給管5aからインク回収管5bを経る主流路F1の流量が多く、各注入孔31aから排出流路423に至る副流路F2の流量が少ないために、これらが円滑に合流しないことが考えられる。このインクジェットヘッド1においては、主流路F1と副流路F2との合流(インク排出管5cとインク回収管5bとの合流)を、バッファ空間部6において行い、また、後述する流量調整部材9や吸引ポンプを使用することにより、これら主流路F1及び副流路F2の流量が異なっても、円滑に合流させることができる。
上述のようなインクジェットヘッド1及びこれを備えたインクジェット記録装置100によれば、インク供給管5aからインクを供給するだけで、共通インク室41内の残留気泡を主流路F1を経てインク回収管5bから排出させるのみならず、ノズル22から引き込まれた圧力室23近傍の気泡をも、副流路F2を経てインク排出管5cから迅速に排出させることができる。よって、インクマニホールド4内の全体(共通インク室41内及び圧力室23の近傍)の残留気泡除去を効率的に行うことができる。また、沈降し易い粒子や顔料等が含まれているインクを使用する場合でも、画像記録中の各個別連通路422及び共通流路421における粒子や顔料等の沈降を効果的に抑制して、インクの濃度偏差を抑制することができる。
〔圧力損失調整手段〕
このインクジェットヘッド1には、主流路F1の流路抵抗と副流路F2の流路抵抗との相対関係を調整する圧力損失調整手段を設けることが好ましい。
この圧力損失調整手段は、主流路F1と副流路F2との流路抵抗の差に相当する圧力損失ΔPを、主流路F1に付与する。または、圧力損失調整手段は、副流路F2の流路抵抗を減らして、主流路F1の流路抵抗に相当するものにする。
副流路F2の流路抵抗は、全ての注入孔31a、全ての個別連通路422及び共通流路421を含む排出流路423全体における流路径、流路長、屈曲部の数、流速などによって決まる流路抵抗である。これら個別連通路422及び共通流路421は、流路径が極めて細いうえに流路長が長いので、大きな流路抵抗を生じさせている。
このインクジェットヘッド1においては、圧力損失調整手段により、主流路F1の流路抵抗と、副流路F2の流路抵抗とを均衡させることにより、インク供給管5a内のインク圧力P0によって、容易に主流路F1及び副流路F2の両方に均等にインクを流すことができる。
圧力損失調整手段の一例を図7に示す。図7は、圧力損失調整手段の一例が設けられたインク回収管5bを一部破断した状態を示す斜視図である。
圧力損失調整手段としては、例えば、図7に示すように、インク回収管5bの流路断面積を部分的に狭める流量調整部材9を用いることができる。この流量調整部材9は、インク回収管5b内に保持され、インク回収管5bの内径を部分的に狭くする部材である。本実施形態の流量調整部材9は、インク回収管5bの内壁に沿う円筒部95と、この円筒部95の一端部を閉蓋する円盤部96とを有して一体的に構成されている。円盤部96の中央部には、流路孔94が形成されている。この流量調整部材9が配置された部位におけるインク回収管5bの流路は、この流路孔94のみとなる。従って、流量調整部材9は、この流路孔94によってインク回収管5bの流路断面積を部分的に狭め、インク回収管5b内を流れるインクの圧力を損失させる。
流量調整部材9の材質は特に限定されないが、インクの非浸透性、インク回収管5bへの挿入し易さ及びインクに対する耐腐食性に優れるステンレス等の金属、セラミックス、合成樹脂が挙げられる。
なお、流量調整部材9の流路孔94内の流路長を短くすることにより、流路孔94内に気泡が入ったときの流路抵抗の変動を抑え、流速のばらつきを抑えることができる。図7に示した流量調整部材9の流路孔94内の流路長は、例えば0.5mm程度である。流路孔94内の流路長を0.5mm程度にすることにより、気泡による流路抵抗の変動を抑えることができる。
この流量調整部材9によって付与される圧力損失ΔPは、主流路F1と副流路F2との流路抵抗の差に相当する圧力損失ΔPであり、流路孔94の内径によって調整される。この圧力損失ΔPにより、主流路F1の流路抵抗と、副流路F2の流路抵抗とが均衡される。すなわち、インク供給管5a内のインク圧力P0は、主流路F1のバッファ空間部6の直前において圧力P1に減圧され、副流路F2のバッファ空間部6の直前における圧力P2にほぼ等しいものとなる。また、インク供給管5a内のインク圧力P0は、移送ポンプ105が与える圧力にほぼ等しい。副流路F2の圧力P2は、ノズル22からのメニスカスブレイクが生じないように、メニスカスブレイクが生じる圧力Pxより小さく設定される。
なお、インク圧力P0は、インク供給管5aにT字分岐を設け、分岐させた先においてマノメータにより測定することができる。圧力P1は、インク回収管5b(流量調整部材9より下流、バッファ空間部6より上流)にT字分岐を設け、分岐させた先においてマノメータにより測定することができる。圧力P2は、インク排出管5c(バッファ空間部6より上流)にT字分岐を設け、分岐させた先においてマノメータにより測定することができる。
流量調整部材9の流路孔94の具体的な内径は、個別連通路422及び共通流路421などの圧力損失要素による圧力損失を考慮して、インク回収管5bの圧力損失が所望の圧力損失となるように適宜調整される。流量調整部材9の流路孔94の内径を調整すれば、主流路F1及び副流路F2の両方に均等にインクを流すことができる。これにより、共通インク室41内(主流路F1)と、各圧力室23内、個別連通路422及び共通流路421内(副流路F2)とに、迅速にインクを貯留させることができるため、インク導入、特に、初期導入の際に好ましい。
インク排出管5cには、図1及び図2に示すように、逆止弁8を設けてもよい。この逆止弁8は、インク排出室412からバッファ空間部6に向けたインクの流出を許容し、その逆方向のインクの流れを阻止するように機能する。例えば、インク中に含まれる夾雑物によって各個別連通路422及び共通流路421が目詰まりし、副流路F2の圧力P2が下がると、共通インク室41内の主流路F1の圧力P1との間に圧力差が生じる。この場合に、インク回収管5bから回収されたインクが、バッファ空間部6を経てインク排出管5cに逆流する虞がある。インク排出管5cに逆止弁8を設けることにより、インクの逆流によって各個別連通路422及び共通流路421に気泡や夾雑物が戻ることを防止することができる。
なお、この逆止弁8も圧力損失要素の一つであるため、逆止弁のクラッキング圧力(開弁圧)は低いほうがよく、ノズル22からのメニスカスブレイクが生じる圧力Px(例えば5kPa程度)よりも低いことが必要である。また、ノズル22からのメニスカスブレイクを確実に防止するには、移送ポンプ105による加圧をせずに、インク返送管103に(インク回収管5bと排出流路423とのバッファ空間部6よりも下流側に)吸引ポンプを設け、この吸引ポンプが生じさせる負圧のみによりインクを循環させるようにしてもよい。
なお、以上説明した実施形態のインクジェット記録装置100においては、インクジェットヘッド1とインクタンク101との間でインクを循環させているが、本発明はこれに限定されない。図示しないが、インク回収管5b及びインク排出管5cから流出したインクを、インクタンク101に戻さずに、廃インクタンクに排出させるように構成してもよい。
〔インクジェットヘッドの他の実施形態〕
この実施形態は、本発明のインクジェットヘッドを、シアーモード型ではないインクジェットヘッドとして構成した例である。図8は、本発明に係るインクジェットヘッドのさらに他の例を示す縦断面図であり、図9は、本発明に係るインクジェットヘッドのさらに他の例を示す横断面図である。図1と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、これらの説明は上記説明を援用し、ここでは省略する。
本発明のインクジェットヘッド1は、図8及び図9に示すように、基板3上に圧電素子24を配置した構成とすることもできる。このインクジェットヘッド1においては、基板3上に圧電素子24が配置されており、この基板3の下面側にインクチャネルとなる圧力室23が構成されている。圧電素子24は、圧力室23の上面(天井面)の一部をなしており、駆動することにより、圧力室23の容積を変動させる。圧力室23の下面(底面)は、ノズルプレート21によって閉蓋されている。ノズルプレート21には、各圧力室23に対応された複数の吐出ノズル22が形成されている。吐出ノズル22は、圧力室23に対して連通し、圧力室23を外部(下方)に連通させている。ノズルプレート21の下面部がインク吐出面1Sとなる。各圧力室23内のインクは、圧電素子24の作用によって吐出圧力を付与され、吐出ノズル22を通って外部の記録媒体に向けて(下方)に吐出される。
各圧力室23は、注入孔31aを介して共通インク室41に連通している。共通インク室41内のインクは、注入孔31aを介して、各圧力室23に注入される。
各圧力室23内のノズル22の近傍は、第1のインク排出用流路26aを介して、第1の個別連通路422aに連通されている。これら第1の個別連通路422aは、マニホールド4内に穿設された共通流路421に連通し合流している。第1のインク排出用流路26aは、前述の実施形態と同様に、ノズルプレート21の上面に形成された溝がヘッドチップ2の下面によって閉蓋されて構成されている。また、第1のインク排出用流路26aは、前述の実施形態と同様に、圧力室23から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されている。第1のインク排出用流路26aは、内面の少なくとも一部が親水化されていることにより、インク導入が容易となっている。
また、各圧力室23内のノズル22から離れた側の端部近傍(注入孔31aからノズル22までの間の空間)は、注入孔31aから圧力室23への流入路に隣接した第2のインク排出用流路26bを介して、第2の個別連通路422bに連通されている。これら第2の個別連通路422bは、共通流路421に連通し合流している。
共通流路421に至ったインクは、前述したように、インク排出室412に至り、インク排出管5cを経て、インク回収管5bに合流する。
〔インクジェットヘッドの製造方法〕
図10は、本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明するフロー図である。
以下に、前述した本発明に係るインクジェットヘッド1の製造方法の要部について説明する。このインクジェットヘッド1の製造方法においては、図10に示すように、ノズルプレート21に、透孔であるノズル22及びこのノズル22近傍に始端部を有する流路形成溝28を形成する(st1)。ノズルプレート21の材料は、前述したように、シリコン材料、ポリイミド樹脂材料又はその他の有機物材料、ステンレス、ニッケル又はその他の金属材料などである。ノズル22及び流路形成溝28の形成は、ドライエッチング、ウェットエッチングや、その他種々の公知の加工方法によって行うことができる。
なお、前述したように、ノズル22の圧力室23側の開口端22aと、流路形成溝28の底面部とを、同一平面上として形成することが好ましい。共通流路421も同様に、流路形成溝28の底面部と同一平面上として形成することが好ましい。これらが同一平面上に形成されていることにより、インク導入が容易となる。
次に、流路形成溝28内への親水化処理を行う(st2)。共通流路421内も同様に、親水化処理を行うことが好ましい。この親水化処理としては、ノズルプレート21をポリイミド樹脂材料などの有機物材料により形成した場合には、プラズマ処理を行うことが好ましい。プラズマ処理としては、酸素プラズマ処理が好ましい。この酸素プラズマ処理により、処理面に水酸基(OH基)が残存し、親水性が発揮され、数日以上保持される。
プラズマ処理としては、例えば次の処理を具体例として挙げることができる。
(処理条件)
装置:平行平板型反応装置
原料ガス:酸素
ガス流量:50sccm
圧力:10Pa
放電方法:高周波(13.56MHz、出力200W)
処理時間:5分間
このプラズマ処理により、流路形成溝28内が活性化される。その結果、処理後の水の接触角が約5°となり、流路形成溝28内の濡れ性及び気泡排出性が大きく向上する。他に有効なプラズマ処理としては、マイクロ波を用いた方法等が挙げられ、採用するガスも酸素に限らず、窒素や他のガスまたは酸素と不活性ガスの混合ガス等が挙げられる。
また、ノズルプレート21をシリコン材料により形成した場合においても、親水化処理として、酸素プラズマ処理を行うことが好ましい。ポリイミド樹脂材料に比較すると効果が低いが、処理面を活性化し濡れ性を向上させることができる。酸素プラズマ処理のようなプラズマ処理により、処理面がエッチングされて活性が高い面が現れるので、親水性が発揮される。
ノズルプレート21をシリコン材料により形成した場合においては、親水化処理としては、CVDやスパッタリングにより、酸化シリコン膜(SiO膜)や五酸化タンタル膜(Ta膜)を成膜することも好ましい。流路形成溝28内に熱酸化膜(酸化シリコン膜(SiO膜))や五酸化タンタル膜(Ta膜)を成膜した後、さらに、この熱酸化膜に酸素プラズマ処理を行うことも好ましい。
ノズルプレート21をシリコン材料により形成した場合において、プラズマ処理を行わずに、流路形成溝28内に熱酸化膜(酸化シリコン膜(SiO膜))や五酸化タンタル膜(Ta膜)を成膜するのみでも親水性を発揮させることができる。酸化シリコン膜を成膜した場合、水との接触角が50°程度の親水性を1ヶ月程度に亘って維持することができる。
このインクジェットヘッド1の製造方法においては、インク排出用流路26aの開口断面が狭く複雑な流路形状を有していても、ノズルプレート21を流路形成部材に接合する前に、未だインク排出用流路26aが閉鎖された流路として構成されず片側が開放された溝である状態に対して親水化処理を行うので、インク排出用流路26a内に良好に親水化処理を施すことができ、信頼性の高い親水化を実現することができる。排出用流路26aが閉鎖された流路として構成された後に行う親水化処理によっては、排出用流路26a内の全てに処理を施すことが困難であり、また、排出用流路26a内の全てに処理がなされたかを確認することも困難であるので、信頼性の高い親水化ができない。
そして、ノズルプレート21を流路形成部材に接合させることにより、圧力室23にノズル22を連通させ、流路形成溝28を流路形成部材により閉蓋してインク排出用流路26aを構成する(st3)。流路形成部材としては、ヘッドチップ2を用いることが好ましい。ヘッドチップ2を流路形成部材として用いることにより、インク排出用流路26aを構成するための別部品を用いる必要がない。ここで、ヘッドチップ2には、予め圧力室23が構成されており、配線基板3が取付けられている。
なお、このようにノズルプレート21とヘッドチップ2とを接合した後において、圧力室23を介してさらにプラズマ処理を行うことにより、インク排出用流路26a内及び共通流路421内の親水化を行うことができる。この親水化処理より、ノズルプレート21とヘッドチップ2とを接合させる接着材が固化して流路内に露出している場合には、この接着材の表面も親水化することができる。ノズルプレート21とヘッドチップ2とを接合した後のプラズマ処理は、省略することも可能である。
次に、マニホールド4等、インクジェットヘッド1を構成する他の部材の組立てを行って、インクジェットヘッド1が完成される(st4)。
このインクジェットヘッド1の製造方法においては、インク排出用流路26aの開口断面が狭く複雑な流路形状を有していても、均等に親水化処理を施すことができる。このインクジェットヘッド1の製造方法においては、親水化処理により、インク導入、特に、初期インク導入を容易とすることができる。
以上の説明において、インクジェットヘッドについて説明された構成は、インクジェットヘッドの製造方法に構成に適宜援用することができる。また、インクジェットヘッドの製造方法について説明された構成は、インクジェットヘッドの構成に適宜援用することができる。
1:インクジェットヘッド
2:ヘッドチップ
21:ノズルプレート
22:ノズル
22a:開口端
23:圧力室
23a:凹部
24:圧電素子
25:擬似圧力室
26a:インク排出用流路
26b:第2のインク排出用流路
27:閉蓋部材
28:流路形成溝
3:配線基板
31a:注入孔
31b:排出孔
4:インクマニホールド
41:共通インク室
412:インク排出室
421:共通流路
422:個別連通路
423:排出流路
424:排出チャネル
45:隔壁
5a:インク供給管
5b:インク回収管
5c:インク排出管
6:バッファ空間部
61:合流箱
8:逆止弁
9:流量調整部材
F1:主流路
F2:副流路
100:インクジェット記録装置
101:インクタンク
102:インク移送管
103:インク返送管
104:制御部
105:移送ポンプ

Claims (21)

  1. インクが充填され、圧力発生手段により容積変動を生じて前記インクを吐出する少なくとも1つの圧力室と、
    透孔であるノズルが形成され、流路形成部材に接合されることにより、前記ノズルを前記圧力室に連通させるとともに、前記圧力室に連通したインク排出用流路を前記流路形成部材とともに構成しているノズルプレートとを備え、
    前記流路形成部材は、前記圧力室が形成されたヘッドチップであって、
    前記インク排出用流路は、前記ノズルプレートの前記ヘッドチップ側の平面に刻設された流路形成溝が、該ヘッドチップにより閉蓋されて構成されており、
    前記インク排出用流路は、前記圧力室から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されており、
    前記流路形成溝内が親水化されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
    前記親水化は、前記流路形成溝内への熱酸化膜の成膜によりなされていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
    前記親水化は、前記流路形成溝内への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記ノズルプレートは、シリコン材料により形成され、
    前記親水化は、前記流路形成溝内に熱酸化膜が成膜され、この熱酸化膜への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記ノズルプレートは、有機物材料により形成され、
    前記親水化は、前記流路形成溝内への酸素プラズマ処理によりなされていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記有機物材料は、ポリイミド樹脂材料であることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記ノズルの前記圧力室側の開口端と、前記インク排出用流路の前記ノズルプレート側の内面部とは、同一平面上にあることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  8. インクが充填され、圧力発生手段により容積変動を生じて前記インクを吐出する少なくとも1つの圧力室と、
    透孔であるノズルが形成され、流路形成部材に接合されることにより、前記ノズルを前記圧力室に連通させるとともに、前記圧力室に連通したインク排出用流路を前記流路形成部材とともに構成しているノズルプレートとを備え、
    前記ノズルの前記圧力室側の開口端と、前記インク排出用流路の前記ノズルプレート側の内面部とは、同一平面上にあり、
    前記インク排出用流路は、前記圧力室から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
    前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するインク移送部とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
    前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するとともに、前記インクジェットヘッドに移送されたインクを回収するインク移送部とを備え、
    前記インク排出用流路を経て前記圧力室から排出されたインクは、前記インクジェットヘッドから回収されたインクに合流されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. インクが充填され、圧力発生手段により容積変動を生じて前記インクを吐出する少なくとも1つの圧力室と、透孔であるノズルが形成され、流路形成部材に接合されることにより、前記ノズルを前記圧力室に連通させるとともに、前記圧力室に連通したインク排出用流路を前記流路形成部材とともに構成しているノズルプレートとを備え、前記インク排出用流路は、前記圧力室から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されているインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
    前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するインク移送部とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. インクが充填され、圧力発生手段により容積変動を生じて前記インクを吐出する少なくとも1つの圧力室と、透孔であるノズルが形成され、流路形成部材に接合されることにより、前記ノズルを前記圧力室に連通させるとともに、前記圧力室に連通したインク排出用流路を前記流路形成部材とともに構成しているノズルプレートとを備え、前記インク排出用流路は、前記圧力室から排出されるインクが接触する内面の少なくとも一部が親水化されているインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに移送されるインクが貯蔵されるインクタンクと、
    前記インクタンク内のインクを前記インクジェットヘッドに移送するとともに、前記インクジェットヘッドに移送されたインクを回収するインク移送部とを備え、
    前記インク排出用流路を経て前記圧力室から排出されたインクは、前記インクジェットヘッドから回収されたインクに合流されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. ノズルプレートに、透孔であるノズル及びこのノズル近傍に始端部を有する流路形成溝を形成し、
    前記流路形成溝内に親水化処理を行い、
    前記ノズルプレートを流路形成部材に接合させることにより、圧力発生手段によって容積変動を生ずる圧力室に前記ノズルを連通させるとともに、前記流路形成溝を前記流路形成部材により閉蓋してインク排出用流路を構成して前記圧力室に連通させることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  14. 前記ノズルプレートと前記流路形成部材とを接合させた後に、前記圧力室を介して前記インク排出用流路内の親水化処理を行うことを特徴とする請求項13記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  15. 前記流路形成部材として、前記圧力室が形成されたヘッドチップを用いることを特徴とする請求項13又は14記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  16. 前記ノズルの前記圧力室側の開口端と、前記流路形成溝の底面部とを、同一平面上に形成することを特徴とする請求項1314又は15記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  17. 前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に熱酸化膜を成膜することを特徴とする請求項1316の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  18. 前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする請求項1316の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  19. 前記ノズルプレートをシリコン材料により形成し、前記親水化処理として、前記流路形成溝内に熱酸化膜を成膜し、この熱酸化膜に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする請求項1316の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  20. 前記ノズルプレートを有機物材料により形成し、
    前記親水化処理として、前記流路形成溝内に酸素プラズマ処理を行うことを特徴とする請求項1316の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  21. 前記有機物材料として、ポリイミド樹脂材料を用いることを特徴とする請求項20記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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