JP6684003B1 - 足サイズ測定具及び足サイズ測定具セット - Google Patents

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Abstract

【課題】メジャー部を巻き付けることなく、容易に足囲と甲回りを測定できる足サイズ測定具を提供する。【解決手段】足サイズ測定具1は、第1装着体と第2装着体70からなり、第1装着体は、ソックス形状の覆い部12と、目盛り表示部40、50とを有し、第2装着体70は、覆い部72と、足囲測定部100と、甲回り測定部120とを有している。覆い部12、72は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、目盛り表示部40、50と足囲測定部100と甲回り測定部120は、非伸縮性の素材により形成されている。足サイズ測定具1を足に装着し、目盛り表示部40、50により帯状部102の端部間の長さと帯状部122の端部間の長さを測定し、帯状部102の長さと帯状部122の長さに測定した値を加算した値に従い足囲と甲回りの長さを測定する。【選択図】図25

Description

本発明は、足のサイズを測定する測定具に関するものである。
足サイズ測定具において、出願人により、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載の件が出願されている。すなわち、特許文献1〜特許文献3の足サイズ測定具においては、足長測定部と足囲測定部と甲回り測定部とが設けられ、特に、特許文献3の足サイズ測定具においては、足囲測定部40には、メジャー部挿通用の開口部44a〜44fが設けられ、各開口部間の方向を示す仮想上の直線が中心線30と交差する位置が、踵側の基端点から対応する足長に対して61.5〜71.5%の割合の位置にあり、該中心線のつま先側の方向と該複数の足囲用挿通部間の方向の足の配置位置に対する内側の方向とがなす角度が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となるように形成され、また、甲回り測定部50には、メジャー部挿通用の開口部54a〜54fが設けられ、各開口部間の方向を示す仮想上の直線が中心線30と交差する位置が、踵側の基端点から対応する足長に対して51.0〜61.0%の割合の位置にあり、該前後方向直線部のつま先側の方向と該複数の甲回り用挿通部間の方向の足の配置位置に対する内側の方向とがなす角度が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となるように形成されているので、極めて正確に足囲と甲回りを測定することができる。
特開2001−204510号公報 特開2004−618号公報 特開2008−206916号公報
しかし、特許文献1〜3の足サイズ測定具においては、足囲や甲回りの測定の際に、目盛りが表示されたメジャー部を両手に持って(つまり、メジャー部の一方に伸びた部分を一方の手で持ち、他方に伸びた部分を他方の手で持つ)足に巻き付けて測定しなければならないという手間がかかる。また、メジャー部を用いて測定する場合に、メジャー部がゆるまず、かつ、メジャー部を締めすぎないように巻き付けるには、コツをつかむ必要があるという問題がある。
そこで、本発明は、足囲と甲回りを測定するための足サイズ測定具であって、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付けて測定する必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる足サイズ測定具を提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、第1装着体(5、5’)と第2装着体(70)を有し、第1装着体は、第1覆い部(12)と、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、第1覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、少なくとも足の甲を覆う形状で、足を入れるための履き口を有し、第1装着体を足に装着した状態で底板部が足の裏側に位置するように底板部が第1覆い部に固定され、第2装着体は、第2覆い部(72)と、第2覆い部に設けられた足囲用周設部(102)と、第2覆い部に設けられた甲回り用周設部(122)とを有し、第2覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈するとともに、足を入れるための履き口を有し、第2装着体を足に装着した場合に足の甲側に位置する領域(第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した場合に足の甲側に位置する領域としてもよい)である第2覆い部用足甲部(76)に開口部(76a)が設けられ、足囲用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した場合に底板部の下側に位置する領域である第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、足囲用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第1端辺部(106c、108c)が、互いに間隔を介して設けられ、甲回り用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、甲回り用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第2端辺部(126c、128c)が、互いに間隔を介して設けられ、足囲用周設部と甲回り用周設部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、足サイズ測定具は、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で使用されることを特徴とする。
第1の構成の足サイズ測定具においては、第1装着体と第2装着体を装着した状態で、一対の第1端辺部間の長さを測定するとともに、一対の第2端辺部間の長さを測定する。そして、足囲用周設部の長さに第1端辺部間の長さを加算した値に従い足囲を得ることができ、甲回り用周設部の長さに第2端辺部間の長さを加算した値に従い甲回りを得ることができる。
よって、足の足長に対応する第1装着体と第2装着体を足に装着した状態で、一対の第1端辺部間の長さと一対の第2端辺部間の長さを測定し、測定した値に基づき足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、第1装着体には、底板部が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、製靴型を考慮した靴を製造することができる。
さらには、第1装着体と第2装着体を足に装着した状態を上方から撮影することにより、測定用の画像を得ることができるので、測定用の画像の撮影も容易に行なうことができる。
なお、第1の構成において、土踏まずを有する足に第1装着体が装着された状態では、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴としてもよい。
また、第2には、上記第1の構成において、第1覆い部は、第1装着体を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である第1覆い部用足底部を有していて、第1覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、底板部は、第1覆い部用足底部の外側の面又は内側の面に固定して設けられていることを特徴とする。よって、第1覆い部が袋状を呈するので、第1覆い部を靴下とみなすことにより、靴下を履いた状態を模して足囲と甲回りを測定するができ、装着した足に適した製靴型を作成することができる。
また、第3には、上記第2の構成において、底板部が、底板部の少なくとも周囲に沿って第1覆い部用足底部に固定されていることを特徴とする。
また、第4には、上記第1の構成において、第1覆い部は、足の甲とつま先とかかとを覆い、下方が開口された形状を有し、第1覆い部の下端が底板部の周囲に沿って固定して設けられていることを特徴とする。
また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、第1覆い部には、第1目盛り表示部(40)と第2目盛り表示部(50)が設けられ、第1目盛り表示部は、第1覆い部の外側の面において、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で足囲に対応する位置に設けられ、第1目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが足囲に沿った方向に配列され、第2目盛り表示部は、第1覆い部の外側の面において、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で甲回りに対応する位置に設けられ、第2目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが甲回りに沿った方向に配列され、第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、平面視において、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が視認され、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が視認されることを特徴とする。
よって、一対の第1端辺部間の長さを第1目盛り表示部の目盛りを読み取ることにより容易に測定することができ、一対の第2端辺部間の長さを第2目盛り表示部の目盛りを読み取ることにより容易に測定することができ、結果として、足囲と甲回りを容易に測定することができる。
また、第6には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、足サイズ測定具が、さらに、第1装着体を足に装着し、装着した第1装着体の外側に第2装着体を装着した状態で、足サイズ測定具とともに撮影するための測定用補助具で、測定用の3つの撮影対象としての第1撮影ポイント(150A)と第2撮影ポイント(150B)と第3撮影ポイント(150C)が互いに間隔を介して設けられた測定用補助具(150)を有することを特徴とする。
よって、測定用補助具により得られる寸法を第1端辺部間の長さや第2端辺部間の長さと比較することにより、第1端辺部間の長さや第2端辺部間の長さを測定することができ、第1覆い部に目盛り表示部が設けられていなくても、第1端辺部間の長さや第2端辺部間の長さを測定することができる。
なお、上記第6の構成において、測定用補助具は、寸法を測定するための目盛り、又は、予め定められた長さを有する部材を有することを特徴とするものとしてもよい。
また、第7には、足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、第1装着体(5、5’)と第2装着体(70)を有し、第1装着体は、被覆体本体(10)と、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、被覆体本体は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈し足を入れるための履き口を有する第1覆い部(12)と、第1覆い部の外側の面で、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で足囲に対応する位置に設けられた第1目盛り表示部(40)と、第1覆い部の外側の面で、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で甲回りに対応する位置に設けられた第2目盛り表示部(50)とを有し、第1目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが足囲に沿った方向に配列され、第2目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが甲回りに沿った方向に配列され、第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、底板部は、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である第1覆い部用足底部(14)の外側の面又は内側に面に固定して設けられ、第2装着体は、第2覆い部(72)と、第2覆い部に設けられた足囲用周設部(102)と、第2覆い部に設けられた甲回り用周設部(122)とを有し、第2覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈するとともに、足を入れるための履き口を有し、第2装着体を足に装着した場合の足の甲側に位置する領域である第2覆い部用足甲部(76)に開口部(76a)が設けられ、足囲用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した場合に底板部の下側に位置する領域である第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、足囲用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第1端辺部(106c、108c)が、互いに間隔を介して設けられ、該一対の第1端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、甲回り用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、甲回り用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第2端辺部(126c、128c)が、互いに間隔を介して設けられ、該一対の第2端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、足囲用周設部と甲回り用周設部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、平面視において、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が視認され、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が視認されることを特徴とする。
第7の構成の足サイズ測定具においては、第1装着体と第2装着体を装着した状態で、上方から足サイズ測定具を視認することにより、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が位置し、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が位置するので、一対の第1端辺部間の長さを第1目盛り表示部により測定し、一対の第2端辺部間の長さを第2目盛り表示部により測定する。そして、足囲用周設部の長さに第1端辺部間の長さを加算した値に従い足囲を得ることができ、甲回り用周設部の長さに第2端辺部間の長さを加算した値に従い甲回りを得ることができる。
よって、足の足長に対応する第1装着体と第2装着体を足に装着した状態で、一対の第1端辺部間の長さと一対の第2端辺部間の長さを読み取り、読み取った値に基づき足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、第1装着体には、底板部が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、土踏まずの下方の空間を考慮した靴を製造することができる。
さらには、第1装着体と第2装着体を足に装着した状態を上方から撮影することにより、測定用の画像を得ることができるので、測定用の画像の撮影も容易に行なうことができる。
なお、第7の構成において土踏まずを有する足に第1装着体を装着した場合に、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴とするものとしてもよい。
また、第2又は第7の構成において、第1覆い部が、該第1覆い部用足底部(14)と、第1装着体を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である第1覆い部用足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域である第1覆い部用つま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域である第1覆い部用かかと部(20)とを有し、第2覆い部が、該第2覆い部用足底部(74)と、第2装着体を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である第2覆い部用足甲部(76)と、足のつま先側に位置する領域である第2覆い部用つま先部(78)と、足のかかと側に位置する領域である第2覆い部用かかと部(80)とをすることを特徴とするものとしてもよい。
また、第5又は第7の構成において、「足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、平面視において、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が視認され、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が視認されることを特徴とする。」を「足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、第2装着体の第2覆い部用足底部側とは反対側である上方から足サイズ測定具を視認した場合に、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が位置し、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が位置することを特徴とする。」としてもよい。
また、第8には、上記第5又は第7の構成において、第1覆い部が、第1装着体を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である第1覆い部用足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域である第1覆い部用つま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域である第1覆い部用かかと部(20)とを有し、第1目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第1仮想線(31G)上に設けられ、該第1仮想線は、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に第1装着体を装着した状態である第1装着状態において、第1装着体の平面視で、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である第1足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、第2目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第2仮想線(33G)上に設けられ、該第2仮想線は、第1装着状態において、第1装着体の平面視で、該第1仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である第1甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致し、第2覆い部が、該第2覆い部用足底部と、該第2覆い部用足甲部と、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、足のつま先側の領域である第2覆い部用つま先部(78)と、足のかかと側の領域である第2覆い部用かかと部(80)とを有し、足囲用周設部は、第2覆い部用足底部に設けられた足囲用底構成部(104)と、足囲用底構成部の一方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた足囲用第1横構成部(106)と、足囲用底構成部の他方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた足囲用第2横構成部(108)とを有し、足囲用底構成部は、第2覆い部用足底部における第3仮想線(104G)上に設けられ、第3仮想線は、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが第1仮想中心線の長さに対応する第2装着体が足に装着された第1装着体の外側に装着された状態である第2装着状態において、第1仮想直線(30L)と平面透視において略一致し、足囲用第1横構成部と足囲用第2横構成部は、第2覆い部用足甲部における第4仮想線(105G)上に設けられ、第4仮想線は、第2装着状態において、第2装着体の平面透視において、該第1仮想曲線(31L)と略一致し、甲回り用周設部は、第2覆い部用足底部に設けられた甲回り用底構成部(124)と、甲回り用底構成部の一方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた甲回り用第1横構成部(126)と、甲回り用底構成部の他方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた甲回り用第2横構成部(128)とを有し、甲回り用底構成部は、第2覆い部用足底部における第5仮想線(124G)上に設けられ、第5仮想線は、第2装着状態において、第2仮想直線(32L)と平面透視において略一致し、甲回り用第1横構成部と甲回り用第2横構成部は、第2覆い部用足甲部における第6仮想線(125G)上に設けられ、第6仮想線は、第2装着状態において、第2装着体の平面透視において、該第2仮想曲線(33L)と略一致することを特徴とする。
よって、第1足囲割合と第2足囲割合が上記の割合で、第1足囲角度と第2足囲角度が上記の角度となっているので、足囲を正確に測定することができる。また、第1甲回り割合と第2甲回り割合が上記の割合で、第1甲回り角度と第2甲回り角度が上記の角度となっているので、甲回りを正確に測定することができる。
なお、上記第8の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、上記第8の構成における「第1覆い部が、第1装着体を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である第1覆い部用足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域である第1覆い部用つま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域である第1覆い部用かかと部(20)とを有し、」を「第1覆い部が、第1装着体を足に装着した場合において、足の裏側に位置する領域である第1覆い部用足底部(14)と、足の甲側に位置する領域である第1覆い部用足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域である第1覆い部用つま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域である第1覆い部用かかと部(20)とを有し、」とし、「第1目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第1仮想線(30G)上に設けられ、該第1仮想線は、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に第1装着体を装着した状態である第1装着状態において、第1装着体の平面視で、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である第1足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、」における「底板部」を「第1覆い部用足底部」とし、「第2目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第2仮想線(32G)上に設けられ、該第2仮想線は、第1装着状態において、第1装着体の平面視で、該第1仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である第1甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致し、」における「底板部」を「第1覆い部用足底部」としてもよい。
また、上記第8の構成における「足囲用底構成部は、第2覆い部用足底部における第3仮想線(104G)上に設けられ、第3仮想線は、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが第1仮想中心線の長さに対応する第2装着体が足に装着された第1装着体の外側に装着された状態である第2装着状態において、第1仮想直線(30L)と平面透視において略一致し、」を「足囲用底構成部は、第2覆い部用足底部における第3仮想線(104G)上に設けられ、第3仮想線は、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが第1仮想中心線の長さに対応する第2装着体が足に装着された第1装着体の外側に装着された状態である第2装着状態において、第2装着体の平面視で、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第2仮想中心線(90L)の長さ(H11)に対するかかと側の端部からの長さの割合である第2足囲割合が上記第1足囲割合と略同一の位置を通る第3仮想直線で、該第2仮想中心線のつま先側の方向と該第3仮想直線における第2装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第2足囲角度(β1)が第1足囲角度と略同一となる第3仮想直線(104L)と平面透視において略一致し、」としてもよい。
また、上記第8の構成における「甲回り用底構成部は、第2覆い部用足底部における第5仮想線(124G)上に設けられ、第5仮想線は、第2装着状態において、第2仮想直線(32L)と平面透視において略一致し、」を「甲回り用底構成部は、第2覆い部用足底部における第5仮想線(124G)上に設けられ、第5仮想線は、第2装着状態において、第2装着体の平面視で、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの第2仮想中心線の長さ(H11)に対するかかと側の端部からの長さの割合である第2甲回り割合が上記第1甲回り割合と略同一の位置を通る第4仮想直線で、該第2仮想中心線のつま先側の方向と該第4仮想直線における第2装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第2甲回り角度(β2)が第1甲回り角度と略同一となる第4仮想直線(124L)と平面透視において略一致し、」としてもよい。
また、第9には、上記第8の構成において、足囲用底構成部と、足囲用第1横構成部と、足囲用第2横構成部におけるそれぞれは、互いに平行な長手辺を有する帯状を呈し、
甲回り用底構成部と、甲回り用第1横構成部と、甲回り用第2横構成部におけるそれぞれは、互いに平行な長手辺を有する帯状を呈することを特徴とする。
また、第10には、上記第9の構成において、足囲用周設部の展開状態において、足囲用底構成部の長手辺の方向と、足囲用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が185〜191度であるとともに、足囲用底構成部の長手辺の方向と、足囲用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が151〜157度であり、足囲用底構成部と足囲用第1横構成部の境界線(102−1)の方向と、足囲用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、足囲用第1横構成部側の角度が73〜79度であり、足囲用底構成部と足囲用第2横構成部の境界線(102−2)の方向と、足囲用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、足囲用第2横構成部側の角度が67〜73度であり、甲回り用周設部の展開状態において、甲回り用底構成部の長手辺の方向と、甲回り用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が188〜194度であるとともに、甲回り用底構成部の長手辺の方向と、甲回り用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が172〜178度であり、甲回り用底構成部と甲回り用第1横構成部の境界線(122−1)の方向と、甲回り用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、甲回り用第1横構成部側の角度が64〜70度であり、甲回り用底構成部と甲回り用第2横構成部の境界線(122−2)の方向と、甲回り用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、甲回り用第2横構成部側の角度が77〜83度であることを特徴とする。
よって、足囲用周設部を足囲の位置に正確に位置させることができるとともに、甲回り用周設部を甲回りの位置に正確に位置させることができる。
また、第11には、上記第5又は第7又は第8又は第9又は第10の構成において、第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、少なくとも目盛りの配列方向に非伸縮性又は難伸縮性を有することを特徴とする。
また、第12には、上記第1から第11までのいずれかの構成において、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合の足の甲側の領域に、第1中心表示部(34a)が、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向に、第1装着体の平面視において、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線(34L)に沿って設けられ、第2装着体における第2覆い部用足甲部に、第2中心表示部(90a)が、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向に、第2装着体の平面視において、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第2仮想中心線(90L)に沿って設けられていることを特徴とする。
よって、第1装着体を装着した足に第2装着体を装着する際に、2つの中心表示線を合わせることにより、第1装着体5と第2装着体70の位置を合わせることができる。
また、第13には、上記第1から第12までのいずれかの構成において、足囲用周設部の一方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第1突状部(110)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、足囲用周設部の他方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第2突状部(112)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、第1突状部と第2覆い部における第1突状部が設けられた領域のそれぞれには、第1紐部(116)を挿通するための穴部である第1穴部(110−1、76b−1)が設けられ、第2突状部と第2覆い部における第2突状部が設けられた領域のそれぞれには、第1紐部(116)を挿通するための穴部である第2穴部(112−1、76b−2)が設けられ、甲回り用周設部の一方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第3突状部(130)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、甲回り用周設部の他方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第4突状部(132)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、
第3突状部と第2覆い部における第3突状部が設けられた領域のそれぞれには、第2紐部(136)を挿通するための穴部である第3穴部(130−1、76c−1)が設けられ、第4突状部と第2覆い部における第4突状部が設けられた領域のそれぞれには、第2紐部(136)を挿通するための穴部である第4穴部(132−1、76c−2)が設けられ、第1穴部と第2穴部に挿通された第1紐部と、第3穴部と第4穴部に挿通された第2紐部が設けられ、第1紐部により第1突状部と第2突状部間の締付け度合いが調整され、第2紐部により第3突状部と第4突状部間の締付け度合いが調整されることを特徴とする。
よって、第1紐部により第1突出部と第2突出部間の締付け度合いを調整して、一対の第1端辺部が上方に浮くのを防止することができ、また、第2紐部により第3突出部と第4突出部間の締付け度合いを調整して、一対の第2端辺部が上方に浮くのを防止することができる。
なお、上記第13の構成において、第1紐部に着脱可能な第1留め具で、第1紐部の両側の端部が挿通された状態で第1紐部に固定することにより、第1紐部の締付け度合いを調整する第1留め具(118)と、第2紐部に着脱可能な第2留め具で、第2紐部の両側の端部が挿通された状態で第2紐部に固定することにより、第2紐部の締付け度合いを調整する第2留め具(138)と、を有することを特徴とするものとしてもよい。
また、上記第13の構成において、第1突状部と第2突状部は、つま先側に突出して形成され、第3突状部と第4突状部は、かかと側に突出して形成されていることを特徴とするものとしてもよい。
また、第14には、上記第1から第13までのいずれかの構成において、第2覆い部の足甲部には、開口部の縁部に沿って、伸縮性を有する弾性部材(77、77’)が設けられていることを特徴とする。
よって、開口部の縁部が上方に浮くのを防止できるので、第1端辺部や第2端辺部が上方に浮くのを防止することができ、足囲や甲回りを正確に測定することができる。
また、第15には、上記第1から第14までのいずれかの構成において、足囲用周設部は、少なくとも長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有し、甲回り用周設部は、少なくとも長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有し、第1装着体の第1覆い部は、少なくとも、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有し、第2装着体の第2覆い部は、少なくとも、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有することを特徴とする。
また、第16には、上記第1から第15までのいずれかの構成において、底板部は、非柔軟性又は第1装着体を足に装着した際に足の裏の形状に沿って変形することがない程度の低柔軟性の素材により形成されていることを特徴とする。
また、第17には、上記第1から第16までのいずれかの構成において、第1装着体と第2装着体に別体に構成され、足サイズ測定具の使用に際しては、第1装着体を足に装着し、装着した第1装着体の外側に第2装着体を装着することを特徴とする。
また、第18には、上記第1から第16までのいずれかの構成において、第1装着体は、第2装着体の内側に設けられ、底板部の下側に第2覆い部用足底部が位置し、第1覆い部の履き口が、足サイズ測定具の平面視において、第2覆い部の履き口内に視認できる状態で、第1装着体が第2装着体に固定されていることを特徴とする。
よって、第1装着体が第2装着体に固定されているので、足サイズ測定具を足に装着する動作が1回で済ますことができ、また、第1装着体と第2装着体を位置合わせする必要がなくなる。
また、第19には、第1から第18までのいずれかの構成の足サイズ測定具を複数備えた足サイズ測定具セットであって、複数の足サイズ測定具における第1装着体においては、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なり(「第1装着体の平面視において、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線の長さ(H1)が異なり」としてもよい)、複数の足サイズ測定具における第2装着体においては、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なる(「第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第2仮想中心線の長さ(H11)が異なる」としてもよい)ことを特徴とする。
第19の構成の足サイズ測定具セットにおいては、第1仮想中心線の長さが異なる複数の複数の第1装着体が設けられ、第2仮想中心線の長さが異なる複数の複数の第2装着体が設けられているので、測定対象の足の足長に対応した第1装着体と第2装着体を選択し、それらを足に装着して測定することにより、足囲と甲回りを正確に測定することができる。
また、第20には、足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、覆い部(12)と、覆い部に固定され、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足の表面領域における足の裏側を除く領域である足の甲とつま先とかかとの領域を少なくとも覆う形状で、足を入れるための履き口を有し、足サイズ測定具を足に装着した状態で底板部が足の裏側に位置するように底板部が、底板部の少なくとも周囲に沿って覆い部に固定され、覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に足囲用表示部(30)が設けられ、覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に甲回り用表示部(32)が設けられ、土踏まずを有する足に足サイズ測定具が装着された状態では、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴とする。
第20の構成の足サイズ測定具によれば、足に足サイズ測定具を装着して、3D測定器により足囲用表示部に沿った長さと甲回り用表示部に沿った長さを計測することにより足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、足サイズ測定具には、底板部が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、土踏まずの下方の空間を考慮した靴を製造することができる。
また、第21には、上記第20の構成において、覆い部は、足サイズ測定具を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である足底部(14)を有していて、覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、底板部は、足底部の外側の面に設けられ、該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、該甲回り用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、該覆い部の特定領域は、覆い部における足底部を除いた領域であることを特徴とする。
また、上記第20又は第21の構成において、覆い部が、足サイズ測定具を足に装着した場合に、足の甲側に位置する領域である足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域であるつま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域であるかかと部(20)とを有することを特徴とするものとしてもよい。
また、第22には、上記第20の構成において、覆い部は、下方が開口された形状を有し、覆い部の下端が底板部の周囲に沿って固定して設けられ、該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、該甲回り表示部は、少なくとも、覆い部における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられていることを特徴とする。
また、第23には、上記第21又は第22の構成において、足囲用表示部は、底板部の底面における足囲に対応する位置に設けられ、甲回り用表示部は、底板部の底面における甲回りに対応する位置に設けられていることを特徴とする。
また、第24には、足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、覆い部(12)と、覆い部に固定され、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足サイズ測定具を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である足底部(14)を有していて、覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、底板部は、足底部の内側の面に設けられ、覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に足囲用表示部(30)が設けられ、該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に甲回り用表示部(32)が設けられ、該甲回り用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、該覆い部の特定領域は、覆い部における足底部の底面から底板部の厚み分上方の位置よりも上側の領域であり、土踏まずを有する足に足サイズ測定具が装着された状態では、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴とする。
また、第25には、上記第24の構成において、足囲用表示部は、覆い部においてループ状に設けられ、甲回り用表示部は、覆い部においてループ状に設けられていることを特徴とする。また、第26には、上記第20から第25までのいずれかの構成において、足囲用表示部は、足囲に沿って設けられた線状の表示部であり、甲回り表示部は、甲回りに沿って設けられた線状の表示部であることを特徴とする。
また、第27には、上記第20から第26までのいずれかの構成において、覆い部が、足サイズ測定具を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域であるつま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域であるかかと部(20)とを有し、足囲用表示部が、足甲部上の第1仮想線(31G)上に設けられ、該第1仮想線は、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に足サイズ測定具を装着した状態である装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、甲回り用表示部が、足甲部上の第2仮想線(33G)上に設けられ、該第2仮想線は、該装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、該仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致することを特徴とする。
よって、足囲割合が上記の割合で、足囲角度が上記の角度となっているので、足囲を正確に測定することができる。また、甲回り割合が上記の割合で、甲回り角度が上記の角度となっているので、甲回りを正確に測定することができる。
なお、上記第27の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、上記第27の構成における「覆い部が、足サイズ測定具を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域であるつま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域であるかかと部(20)とを有し、」を「覆い部が、足サイズ測定具を足に装着した場合において、足の裏側に位置する領域である足底部(14)と、足の甲側に位置する領域である足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域であるつま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域であるかかと部(20)とを有し、」とし、「足囲用表示部が、足甲部上の第1仮想線(30G)上に設けられ、該第1仮想線は、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に足サイズ測定具を装着した状態である装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、」における「底板部」を「足底部」とし、「甲回り用表示部が、足甲部上の第2仮想線(32G)上に設けられ、該第2仮想線は、該装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、該仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致する」における「底板部」を「足底部」としてもよい。
また、第28には、上記第20から第27までのいずれかの構成において、覆い部は、少なくとも、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有することを特徴とする。
また、第29には、上記第20から第28までのいずれかの構成において、底板部は、非柔軟性又は足サイズ測定具を足に装着した際に足の裏の形状に沿って変形することがない程度の低柔軟性の素材により形成されていることを特徴とする。
また、第30には、上記第1から第29までのいずれかの構成において、底板部が平板状であることを特徴とする。
また、第31には、上記第1から第29までのいずれかの構成において、底板部が、製造する靴の内底面の曲面形状又は靴製造用の製靴型の底面の曲面形状に応じた曲面を有する板状であることを特徴とする。
なお、上記第31の構成において、底板部において、第1構成部(60−1)と第2構成部(60−2)と第3構成部(60−3)が、つま先側からかかと側に向けて、第1構成部、第2構成部、第3構成部の順に連設され、第1構成部は、つま先側からかかと側に向けて下方に傾斜した板状であり、第2構成部は、つま先側からかかと側に向けて上方に傾斜した板状であり、第3構成部は、つま先側からかかと側に向けて下方に傾斜した板状であり、第2装着状態において、足囲用底構成部と甲回り用底構成部が、第2構成部の領域の下方に位置するとしてもよい。
また、第32には、第20から第31までのいずれかの構成の足サイズ測定具を複数備えた足サイズ測定具セットであって、複数の足サイズ測定具においては、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なる(「足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である仮想中心線の長さ(H1)が異なる」としてもよい)ことを特徴とする。
第32の構成の足サイズ測定具セットにおいては、つま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なる複数の足サイズ測定具が設けられているので、測定対象の足の足長に対応した足サイズ測定具を選択し、選択した足サイズ測定具を足に装着して測定することにより、足囲と甲回りを正確に測定することができる。
なお、上記各構成において、平面視及び平面透視における視認方向は、足の裏側となる方向を底面側とする方向であり、第1装着体や第2装着体の履き口の側を上面側とする方向である。
本発明に基づく請求項1、請求項7及びこれらに従属する請求項の足サイズ測定具によれば、足の足長に対応する第1装着体と第2装着体を足に装着した状態で、一対の第1端辺部間の長さと一対の第2端辺部間の長さを読み取り、読み取った値に基づき足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、第1装着体には、底板部が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、製靴型を考慮した靴を製造することができる。
また、請求項20、請求項24及びこれらに従属する請求項の足サイズ測定具によれば、足に足サイズ測定具を装着して、3D測定器により足囲用表示部に沿った長さと甲回り用表示部に沿った長さを計測することにより足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、足サイズ測定具には、底板部が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、製靴型を考慮した靴を製造することができる。
第1装着体の平面図である。 第1装着体の上方からの斜視図である。 第1装着体の左側面図である。 第1装着体の右側面図である。 第1装着体の下方斜視図である。 第1装着体の構成を説明するための説明図である。 第1装着体の構成を説明するための説明図である。 第1装着体の他の例を示す左側面図である。 第1装着体の他の例を示す左側面図である。 第1装着体の他の例を示す断面図である。 第1装着体の他の例を示す左側面図である。 第2装着体の平面図である。 図10の要部拡大図である。 第2装着体の斜視図である。 第2装着体の底面図である。 第2装着体の構成を説明するための説明図である。 覆い部の平面図である。 第2装着体の開口部の周囲部の構成を示す図であり、(a)はその平面図及び要部拡大図であり、(b)は(a)のC−C断面図である。 第2装着体の開口部の周囲部の他の構成を示す図であり、(a)はその平面図及び要部拡大図であり、(b)は(a)のD−D断面図である。 足囲測定部を示す展開図である。 甲回り測定部を示す展開図である。 第1装着体を足に装着した状態を示す平面図である。 第1装着体を足に装着した状態を示す斜視図である。 第1装着体の断面図であり、(a)は、図1におけるA−A断面図であり、(b)は、図22におけるE−E断面図である。 第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した状態を示す平面図である。 第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した状態を示す斜視図である。 第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した状態を示す左側面図である。 第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した状態を示す右側面図である。 第2装着体の断面図であり、(a)は、図12におけるB−B断面図であり、(b)は、図25におけるF−F断面図である。 足サイズ測定具における測定方法を示す説明図である。 第2装着体の他の例を示す平面図である。 第1変形例の足サイズ測定具における第1装着体を示す平面図である。 第1変形例の足サイズ測定具における第1装着体の上方からの斜視図である。 第1変形例の足サイズ測定具において、第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した状態を示す平面図である。 図34の要部拡大図である。 第1装着体を第2装着体に固定した場合の構成を示す平面図である。 第1装着体を第2装着体に固定した場合の構成を示す断面図である。 第2変形例の足サイズ測定具を示す平面図である。 第2変形例の足サイズ測定具の上方からの斜視図である。 第2変形例の足サイズ測定具の他の例を示す下方斜視図である。 第2変形例の足サイズ測定具の他の例を示す下方斜視図である。
本発明においては、足囲と甲回りを測定するための足サイズ測定具であって、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付けて測定する必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる足サイズ測定具を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく足サイズ測定具1は、図1〜図21に示されるように構成され、第1装着体(第1足用被覆体、第1ソックス部としてもよい)5と、第2装着体(第2足用被覆体、第2ソックス部としてもよい)70とを有している。
第1装着体5は、図1〜図7に示すように構成され、装着体本体(被覆体本体、ソックス本体としてもよい)10と、装着体本体10の底面に固定して設けられた底板部60とを有している。
装着体本体10は、覆い部(足覆い部、袋状部としてもよい)12と、覆い部12に固定して設けられた目盛り表示部40、50を有している。
覆い部(第1覆い部)12は、足が入る袋状(足を覆う袋状としてもよい)(ソックス形状、靴下形状としてもよい)を呈し、足底部14と、足底部14から連設された足甲部16と、足底部14と足甲部16から連設されたつま先部18と、足底部14と足甲部16から連設されたかかと部20とを有している。この覆い部12は、伸縮性及び柔軟性のある素材により全体に一体に形成されている。
ここで、覆い部12を構成する伸縮性及び柔軟性のある素材としては、天然ゴムや合成ゴム(例えば、シリコンゴム、クロロプレンゴム)のゴムや、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ウール、綿等の布素材(布地(生地))(例えば、靴下に用いられる布素材(布地(生地)))により形成されている。靴下に用いられる布素材としては、布地の種類としては、主として編物(特に、丸編)であり、靴下の場合と同様に、複数の素材が組み合わされて形成され、例えば、綿アクリル混、ポリエステル綿混、アクリル毛混等が挙げられる。覆い部12の素材の具体例としては、ゴム製のシート12−1の両面に布地12−2、12−3を接着等により固定した三層からなるシート状部材であり(図24(a)参照)、例えば、ゴム製のシート12−1は、クロロプレンゴムにより形成され、布地12−2、12−3は、ポリエチレン又はナイロンの布地により形成されたものとする。
なお、布素材の伸縮の方向としては、縦方向及び横方向に伸びて、結果として、360度におけるどの方向にも伸びるものとするのが好ましいが、足囲と甲回りを測定するので、横方向(図1におけるX1−X2方向)のみに伸びる素材であってもよい。つまり、覆い部12は、少なくとも、第1装着体5のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有するものであればよい。
なお、覆い部12がゴム製の場合のように保形性を有する場合には、第1装着体5を単に載置した状態でも図1〜図5のような形状を有しているが、布素材を用いた場合には、保形性を有しないため、第1装着体5を単に載置した場合には、覆い部12の布素材が折り返して重なって、覆い部12が扁平状に畳まれた状態となるが、覆い部12が伸びないで保形された状態が、図1〜図5のようになる。つまり、覆い部12の中に型を挿入した状態で、覆い部12が伸びず、かつ、覆い部12の布素材が折り返して重なることなく覆い部12本来の形状を保った場合には、図1〜図5のようになる。覆い部12の構成する素材の厚みとしては、布素材の場合には、通常の靴下に用いる布と同程度の厚み(例えば、1〜3mm程度の厚み)であり、ゴム製の場合には、1〜3mm程度の厚みの素材により形成されているが、足の足囲や甲回りを測定するので、測定誤差を少なくするには、いずれの素材の場合もなるべく薄い素材とすることが好ましい。
ここで、覆い部12について、特に保形された状態に基づき図1〜図7を使用して説明すると、以下のようになる。すなわち、足底部(第1覆い部用足底部)14は、覆い部12の底部を構成し、底板部60と同一の形状・大きさを有し、略足型の形状(足型の形状としてもよい)を有している。つまり、足底部14は、第1装着体5を足に装着した場合に足の裏側となり領域である。なお、足底部14は、底板部60の上面に固定されているので、平板状を呈している。
また、足甲部(第1足甲部)16は、足底部14の左側(X1側)の端部から連設されるとともに、足底部14の右側(X2側)の端部から連設され、全体に左右方向の略中央が膨らんだ略アーチ状を呈し、横断面形状は略逆U字状を呈していて、横断面形状においては、足甲部16の左端から頂部に行くに従い高さが高くなり、水平方向(足底部14の方向)に対する傾斜角度は、左端から頂部に行くに従い小さくなっていき、同様に、足甲部16の右端から頂部に行くに従い高さが高くなり、水平方向に対する傾斜角度は、右端から頂部に行くに従い小さくなる。また、この足甲部16の左右方向における頂部は、図3、図4に示すように、覆い部12の先端側から後端側にいくに従い徐々に高くなり、図3、図4のように、覆い部12の側面視においては、足甲部16の頂部がなす曲線は、先端から途中までは、水平方向に対してなだらかに上向きに傾斜し、該途中からは傾斜角度が大きくなる。つまり、足甲部16における先端から途中位置までの領域R16−1においては、足甲部16の先端から後端に向けて該曲線の接線の水平方向に対する角度が徐々に小さくなるか、又は、略一定であり(図3、図4では、領域R16−1における先端から途中までは、該角度が徐々に小さくなり、途中からは略一定となる)、該途中位置から足甲部16の後端までの領域R16−2においては、先端から後端に向けて、該曲線の接線の水平方向に対する角度が徐々に大きくなり、傾斜が大きくなっていく。足甲部16は、第1装着体5を足に装着した場合に、足の甲側に位置する領域である。
また、つま先部(第1つま先部)18は、足底部14の先端側の辺部から連設されるとともに、足甲部16の先端から連設され、横断面がつま先部18の先端部以外は略アーチ状を呈し、該横断面の径が先端に向けて徐々に小さくなり、つま先部18の先端部は、足底部14の先端と一致している。つまり、図3、図4のように、覆い部12の側面視においては、つま先部18の頂部がなす曲線は、つま先部18の先端から後端に向けて上向きに傾斜し、該曲線の接線の水平方向に対する角度は、つま先部18の先端から後端に向けて徐々に小さくなる。つま先部18は、第1装着体5を足に装着した場合に、足のつま先側に位置する領域である。
また、かかと部(第1かかと部)20は、足底部14の後端側の辺部から連設されるとともに、足甲部16の後端から連設されている。かかと部20の左側の領域20−1においては、下側領域が外側(X1側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、X2側)となるように傾斜し、かかと部20の後側(Y1側)の領域20−2においては、下側領域が外側(Y1側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、Y2側)となるように傾斜し、また、かかと部20の右側の領域20−3においては、下側領域が外側(X2側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、X1側)となるように傾斜している。かかと部20は、第1装着体5を足に装着した場合に、足のかかと側に位置する領域である。
また、かかと部20の上端には、履き口としての開口部22が設けられ、第1装着体5を足に装着する際には、足を開口部22から挿入する。つまり、覆い部12の上方に開口部22が設けられている。なお、このかかと部20の高さ方向の長さは、第1装着体5を足に装着した際に、開口部22がくるぶしよりも下側となるような長さに形成されている。
また、覆い部12には、足囲表示線30と、甲回り表示線32と、中心表示線34が設けられている。これらの表示線は、線状(具体的には、実線の線状)の表示線であり、印刷又は手書きにより設けられている。なお、これらの表示線の代わりに、表示線の位置に沿って表示部を設けてもよく、例えば、糸による刺繍や、複数の開口部の配列により表示部を形成してもよい。糸による刺繍の場合、伸縮性を有する糸を用い、複数の開口部の配列による場合には、例えば、円形の開口部を表示線の位置に沿って配列する。
足囲表示線(足囲表示部)30は、足甲部16の左端から形成された左足囲表示線30aと足甲部16の右端から形成された右足囲表示線30bとを有し、左足囲表示線30aの左端の点である左端点30Pと右足囲表示線30bの右端の点である右端点30Qは、以下のようにして定められている。
すなわち、図6に示すように、足底部14の中心線(第1仮想中心線、仮想中心線)34Lに対して傾斜する第1直線(第1仮想直線)30Lの足底部14の左側の辺部との接点が左端点30Pとなり、第1直線30Lの足底部14の右側の辺部との接点が右端点30Qとなる。ここで、中心線34Lは、足底部14を平面視した際(つまり、覆い部12を平面視した際)の足底部14の先端34−1(つま先側の端部)と後端34−2(かかと側の端部)とを結んだ仮想直線である(先端34−1は、第二趾に対応する位置とするのが好ましい)。中心線34Lは直線であり、中心線34Lの高さ方向の位置は、足底部14の位置(特に、足底部14の下面の位置)となる(底板部60の上面の位置としてもよい)。また、第1直線30Lにおいては、第1直線30Lと中心線34Lの交点30−1と後端34−2間の長さH2の中心線34Lの先端34−1と後端34−2の間の長さ(足長方向の長さ)H1に対する割合(足囲割合)が、61.5〜71.5%(好適には66.5%)であり、第1直線30Lの中心線34Lに対する傾斜角度(足囲角度)については、中心線34Lのつま先側の方向と第1直線30Lの足の配置位置に対する内側の方向とがなす角度α11が、男性用の場合には69.0〜79.0度(好適には、74.0度)で、女性用の場合には68.0〜78.0度(好適には、73.0度)となっている。つまり、第1装着体5は、男性用と女性用が設けられている。
なお、第1装着体5の平面視や平面透視の方向は、底板部60や足底部14を底面側とし、開口部22を上面側とした方向であり、足の裏側となる方向を底面側とする方向である。
なお、第1直線30Lと足底部14の辺部との接点を左端点30P、右端点30Qとしたが、第1直線30Lと底板部60の辺部との接点を左端点30P、右端点30Qとしてもよい。つまり、中心線34Lを底板部60の先端(つま先側の端部(好適には、第二趾に対応する位置))と後端(かかと側の端部)とを結ぶものする(この場合、中心線34Lの先端が、底板部60の先端位置となり、中心線34Lの後端が、底板部60の後端位置となる)とともに、第1直線30Lと底板部60の平面視における辺部との接点を左端点30P、右端点30Qとしてもよい。つまり、足底部14と平面視における辺部と底板部60の平面視における辺部は、略同一(同一としてもよい)であるので、第1直線30Lと左端点30P及び右端点30Qを定める際に、足底部14の代わりに底板部60としてもよく、図6における足底部14の輪郭を底板部60の輪郭としてもよい。
そして、左足囲表示線30aと右足囲表示線30bは、左端点30Pと右端点30Qとを結び、覆い部12の平面視において前側(つま先側)に湾曲した(膨出したとしてもよい)略円弧状(略楕円弧状としてもよい)となる曲線(第1仮想線)31G上に設けられる。曲線31Gは、第1装着体5の平面視において、略円弧状であるとともに、第1装着体5の平面透視において、曲線(第1仮想曲線、仮想曲線)31Lと一致(略一致としてもよい)する(曲線31Lは、第1直線30L及び中心線34Lと同一平面上にある)。この曲線31Lは、左端点30Pと右端点30Qとを結び前側(つま先側)に湾曲した(膨出したとしてもよい)略円弧状(円弧状、楕円弧状、略楕円弧状としてもよい)の曲線である。すなわち、曲線31Lは、第1直線30Lと足底部14の平面視における輪郭との2つの接点(2つの接点は、左端点30Pと右端点30Qに当たる)を結びつま先側に湾曲した平面視における曲線である。つまり、曲線31Gは、平面視では略円弧状であるが、実際の足甲部16上では足甲部16の表面に沿った曲線状となる。つまり、左足囲表示線30aと右足囲表示線30bは、覆い部12の平面視において略円弧状を呈し、覆い部12の平面視において、左足囲表示線30aの略円弧状の延長線上に右足囲表示線30bが存在する。なお、足底部14の先端34−1とは、概ね足の第二趾に対応する位置であり、後端34−2は、かかとの後端に対応する位置である。
そして、左足囲表示線30aと右足囲表示線30bは、第2装着状態(後述)において、左帯状部106と右帯状部108に対応した位置に設けられ、左足囲表示線30aの下端における左足囲表示線30aの接線の底板部60の上面に対する角度は、角度β12となり、右足囲表示線30bの下端における右足囲表示線30bの接線の底板部60の上面に対する角度は、角度β22となる。角度β12、β22については後述する。
なお、足囲表示線30は、左足囲表示線30aと右足囲表示線30bを有するとしたが、足囲表示線30を左端点30Pから右端点30Qまで連続して曲線31Gに沿って形成してもよい。その場合、目盛り表示部40が設けられる領域においては、足囲表示線30は、目盛り表示部40により隠されることになる。
また、甲回り表示線(甲回り表示部)32は、足甲部16の左端から形成された左甲回り表示線32aと足甲部16の右端から形成された右甲回り表示線32bとを有し、左甲回り表示線32aの左端の点である左端点32Pと右甲回り表示線32bの右端の点である右端点32Qは、以下のようにして定められている。
すなわち、足底部14の中心線34Lに対して傾斜する第2直線(第2仮想直線)32Lの足底部14の左側の辺部との接点が左端点32Pとなり、第2直線32Lの足底部14の右側の辺部との接点が右端点32Qとなる。ここで、第2直線32Lにおいては、第2直線32Lと中心線34Lとの交点32−1と後端34−2間の長さH3の中心線34Lの先端34−1と後端34−2の間の長さH1に対する割合(甲回り割合)が、51.0〜61.0%(好適には56.0%)であり、第2直線32Lの中心線34Lに対する傾斜角度(甲回り角度)については、中心線34Lのつま先側の方向と第2直線32Lの足の配置位置に対する内側の方向とがなす角度α12が、男性用の場合には75.5〜85.5度(好適には、80.5度)で、女性用の場合には74.5〜84.5度(好適には、79.5度)となっている。つまり、第1装着体5は、男性用と女性用が設けられている。
なお、第2直線32Lと足底部14の辺部との接点を左端点32P、右端点32Qとしたが、第2直線32Lと底板部60の辺部の接点を左端点32P、右端点32Qとしてもよい。つまり、中心線34Lを底板部60の先端(つま先側の端部(好適には、第二趾に対応する位置))と後端(かかと側の端部)とを結ぶものする(この場合、中心線34Lの先端が、底板部60の先端位置となり、中心線34Lの後端が、底板部60の後端位置となる)とともに、第2直線32Lと底板部60の辺部との接点を左端点32P、右端点32Qとしてもよい。つまり、足底部14と平面視における辺部と底板部60の平面視における辺部は、略同一(同一としてもよい)であるので、第2直線32Lと左端点32P及び右端点32Qを定める際に、足底部14の代わりに底板部60としてもよく、図6における足底部14の輪郭を底板部60の輪郭としてもよい。
そして、左甲回り表示線32aと右甲回り表示線32bは、左端点32Pと右端点32Qとを結び、覆い部12の平面視において前側(つま先側)に湾曲した(膨出したとしてもよい)略円弧状(略楕円弧状としてもよい)となる曲線(第2仮想線)33G上に設けられる。曲線33Gは、第1装着体5の平面視において、略円弧状であるとともに、第1装着体5の平面透視において、曲線(第2仮想曲線、仮想曲線)33Lと一致(略一致としてもよい)する(曲線33Lは、第2直線32L及び中心線34Lと同一平面上にある)。この曲線33Lは、左端点32Pと右端点32Qとを結び前側(つま先側)に湾曲した(膨出したとしてもよい)略円弧状(円弧状、楕円弧状、略楕円弧状としてもよい)の曲線である。すなわち、曲線33Lは、第2直線32Lと足底部14の平面視における輪郭との2つの接点(2つの接点は、左端点32Pと右端点32Qに当たる)を結びつま先側に湾曲した平面視における曲線である。つまり、曲線33Gは、平面視では略円弧状であるが、実際の足甲部16上では足甲部16の表面に沿った曲線状となる。曲線33Gは、つま先側に膨らんでいるが、曲線31Gに接することがない程度に前側に膨出している。つまり、左甲回り表示線32aと右甲回り表示線32bは、覆い部12の平面視において略円弧状を呈し、覆い部12の平面視において、左甲回り表示線32aの略円弧状の延長線上に右甲回り表示線32bが存在する。
なお、甲回り表示線32は、左甲回り表示線32aと右甲回り表示線32bを有するとしたが、左端点32Pから右端点32Qまで連続して曲線33Gに沿って形成してもよい。その場合、目盛り表示部50が設けられる領域においては、甲回り表示線32は、目盛り表示部50により隠されることになる。
また、中心表示線(中心表示部)34は、覆い部12の先端から開口部22の前端まで形成された中心表示線(第1中心表示部)34aと、覆い部12の後端から開口部22の後端まで形成された中心表示線34bとを有し、中心表示線34a、34bは、中心線34Lに対応した位置に形成されている。すなわち、中心表示線34a、34bは、覆い部12上の曲線34G上に設けられ、曲線34Gは、覆い部12を平面透視した際に、中心線34Lと重なる。この曲線34Gは、実際の覆い部12上では覆い部12の表面に沿った曲線であり、覆い部12の平面視において直線状を呈している。中心表示線34aは、つま先部18の先端から足甲部16の後端(開口部22の前端位置)まで形成され、中心表示線34bは、かかと部20の後端から開口部22の後端位置まで形成されている。
足底部14の先端34−1から後端34−2までの長さH1が、覆い部12の先端から後端までの長さであるとともに、第1装着体5の先端から後端までの長さとなる。
次に、目盛り表示部(第1目盛り表示部)40は、直線状の帯状(具体的には、細長長方形状)を呈し、表面に目盛りが表示されたシート状部材であり、柔軟性を有するが、非伸縮性又は難伸縮性の素材(非弾性伸縮性又は難弾性伸縮性の素材としてもよい)により形成されている。つまり、目盛り表示部40は、曲面状の足甲部16に固定するため柔軟性を要し、また、目盛り表示部40には、目盛りが表示されているので、非伸縮性であることが好ましいが、極めて僅かな伸縮性(例えば、0.1mm程度の誤差を生じる伸縮性)があっても目盛りの機能としては特に問題ないため、難伸縮性であってもよい。非伸縮性又は難伸縮性の素材としては、例えば、塩化ビニル(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やガラス繊維入り塩化ビニル))が挙げられる。
目盛り表示部40は、直線状の長辺部40aと、長辺部40aの一方の端部から連設された直線状の短辺部40bと、長辺部40aの他方の端部から連設された直線状の短辺部40cと、短辺部40b、40cの長辺部40a側とは反対側の端部から連設され、長辺部40aと平行に形成された直線状の長辺部40dとを有し(つまり、目盛り表示部40は、展開状態で長方形状となっている)、左足囲表示線30aは、短辺部40bに接し、右足囲表示線30bは、短辺部40cに接している。つまり、左足囲表示線30aは、短辺部40bの一方の端部から他方の端部までの途中位置(具体的には、一方の端部と他方の端部の等距離の位置)で短辺部40bと接し、右足囲表示線30bは、短辺部40cの一方の端部から他方の端部までの途中位置(具体的には、一方の端部と他方の端部の等距離の位置)で短辺部40cと接している。つまり、足囲表示線30は、目盛り表示部40の幅方向の中心位置で接しているといえる。目盛り表示部40に表示された目盛りは、長辺部40a、40dに沿って設けられ、目盛りを示す直線は、長辺部40a、40bに対して直角に形成されている。
つまり、目盛り表示部40は、足甲部16上における曲線(足甲部16上の曲線、足甲部16の面に沿った仮想線)(第2仮想線)31G上に設けられている。第1直線30Lは、中心線34Lと交点30−1で交わる仮想直線である。
なお、上記第1足囲割合と第1足囲角度の点は、中心線34Lの長さH1に対応する足長の足に第1装着体5を装着した状態(第1装着状態とする)や第2装着状態(後述)の場合にも適応し、第1装着状態や第2装着状態において、目盛り表示部40は、足甲部16上の曲線(第1仮想線)31G上に設けられ、曲線31Gは、第1装着体5の平面透視において、曲線31Lと一致(略一致としてもよい)している。また、第1装着状態の場合の中心線34Lの先端と後端間の長さは、第1装着体5を足に装着していない場合の中心線34Lの先端と後端間の長さと同じである。なお、第1装着状態の場合の中心線34Lの先端と後端間の長さは、第1装着状態の場合の第1装着体5のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線の長さに当たる。
ここで、長さH1に対応する足長の足に第1装着体5を装着する場合とは、足の足長が長さH1と同一又は近似する場合であり、複数の足長に対応した長さH1が設けられている場合には、足の足長に最も近似した長さH1の第1装着体5を装着する場合を意味する。例えば、長さH1が5mmごとに設けられて、長さH1が250mmの第1装着体5の場合には、足長が247.5mm以上で252.5mm以下の足に装着する場合であるといえる。
以上のようにして、目盛り表示部40は、覆い部12の外側の面で、覆い部12における第1装着体5を足に装着した場合に足の甲側で足囲に対応する位置に設けられている。なお、目盛り表示部40自体は、細長長方形状であるが、覆い部12に固定された状態では、平面視において、つま先側に湾曲した形状となっている(図1、図22参照)。
また、目盛り表示部(第2目盛り表示部)50は、直線状の帯状(具体的には、細長長方形状)を呈し、表面に目盛りが表示されたシート状部材であり、目盛り表示部40の場合と同様に、柔軟性を有するが、非伸縮性又は難伸縮性の素材(非弾性伸縮性又は難弾性伸縮性の素材としてもよい)により形成されている。非伸縮性又は難伸縮性の素材としては、例えば、塩化ビニル(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やガラス繊維入り塩化ビニル))が挙げられる。
目盛り表示部50は、直線状の長辺部50aと、長辺部50aの一方の端部から連設された直線状の短辺部50bと、長辺部50aの他方の端部から連設された直線状の短辺部50cと、短辺部50b、50cの長辺部50a側とは反対側の端部から連設され、長辺部50aと平行に形成された直線状の長辺部50dとを有し(つまり、目盛り表示部50は、展開状態で長方形状となっている)、左甲回り表示線32aは、短辺部50bに接し、右甲回り表示線32bは、短辺部50cに接している。つまり、左甲回り表示線32aは、短辺部50bの一方の端部から他方の端部までの途中位置(具体的には、一方の端部と他方の端部の等距離の位置)で短辺部50bと接し、右甲回り表示線32bは、短辺部50cの一方の端部から他方の端部までの途中位置(具体的には、一方の端部と他方の端部の等距離の位置)で短辺部50cと接している。つまり、甲回り表示線32は、目盛り表示部50の幅方向の中心位置で接しているといえる。なお、目盛り表示部50に表示された目盛りは、長辺部50a、50dに沿って設けられ、目盛りを示す直線は、長辺部50a、50bに対して直角に形成されている。
つまり、目盛り表示部50は、足甲部16上における曲線(足甲部16上の曲線、足甲部16の面に沿った仮想線)(第2仮想線)33G上に設けられている。第2直線32Lは、中心線34Lと交点32−1で交わる仮想直線である。
なお、上記第1甲回り割合と第1甲回り角度の点は、第1装着状態や第2装着状態の場合にも適応し、第1装着状態において、目盛り表示部50は、足甲部16上の曲線(第2仮想線)33G上に設けられ、曲線33Gは、第1装着体5の平面透視において、曲線(第2仮想曲線)33Lと一致(略一致としてもよい)している。
以上のようにして、目盛り表示部50は、覆い部12の外側の面で、覆い部12における第1装着体5を足に装着した場合に足の甲側で甲回りに対応する位置に設けられている。なお、目盛り表示部50自体は、細長長方形状であるが、覆い部12に固定された状態では、平面視において、つま先側に湾曲した形状となっている(図1、図22参照)。
目盛り表示部40、50は、覆い部12の足甲部16の表面に固定されていて、覆い部12への接着剤による接着又は縫付けにより固定されている。縫付けに際しては、目盛り表示部40、50の辺部に沿って周状に縫い付けるのが好ましい。
なお、目盛り表示部40、50は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成されているとしたが、少なくとも目盛りの配列方向(長辺部40a、40d、50a、50dの方向)に非伸縮性又は難伸縮性を有すれば目盛りとしての機能を有するので、少なくとも目盛りの配列方向には非伸縮性又は難伸縮性の素材であればよい。なお、目盛り表示部40、50を一方向(例えば、縦方向)のみに伸びる素材の場合には、他の一方向(例えば、横方向)を目盛り表示部40、50の長手方向とする。
次に、底板部60は、平板状で、略足型形状(足型形状としてもよい)を呈し、柔軟性がない素材(つまり、非柔軟性の素材。なお、柔軟性が低い素材としてもよい)であるとともに、伸縮性がない素材(つまり、非伸縮性の素材。なお、難伸縮性の素材でもよい)により形成されている。例えば、非柔軟性で、非伸縮性の素材としては、硬質プラスチックが挙げられ、低柔軟性で難伸縮性の素材としては、硬質フエルトが挙げられる。なお、通常、非柔軟性や低柔軟性の場合には、非伸縮性又は難伸縮性であるといえるので、非柔軟性又は低柔軟性があればよいといえる。つまり、第1装着体5を足に装着した際に土踏まずの下方に空間が形成されるためには、底板部60は、非柔軟性を有するか、あるいは、第1装着体5を足に装着した際に、足の裏の形状に沿って変形することがない程度に低い柔軟性であればよい。つまり、第1装着体5を足に装着した際に、足の裏の形状に沿って変形する程度の柔軟性を有する場合には、土踏まずの下方の空間が形成されないため適さない。底板部60は平板状であるので、厚みは均一(略均一としてもよい)である。
底板部60の先端から後端までの長さは、足長の長さに応じて複数種類設けられ、例えば、5mm刻みで設けられている。底板部60の略足型形状は、靴を制作する際に使用する製靴型(プラスチック製の型)を制作する際に用いるCADを使用して制作されたものであり、足長に対応する製靴型を平面視した際の輪郭に相当しているといえる。底板部60は平板状であるので、底板部60の上面と下面は平面状を呈し、該上面と下面は互いに平行となっている。
底板部60は、覆い部12の足底部14の下面に固定して設けられ、具体的には、接着剤により足底部14の下面に接着して設けられている(図24(a)参照)。底板部60を接着により足底部14に固定する場合には、少なくとも底板部60の周囲を足底部14に接着させるが、底板部60の全面を足底部14に接着して固定するのが好ましい。また、底板部60と足底部14を縫製により固定してもよい。その場合には、少なくとも底板部60の周囲に沿って周状に縫製して足底部14に固定する。この底板部60が設けられていることにより、土踏まずを有する足に第1装着体5を装着した場合に、底板部60に接着された足底部14と足の土踏まずの間に空間が形成されることになる。つまり、底板部60により土踏まずの下方に空間が形成される。底板部60の厚みは、なるべく薄い方が好ましいが、第1装着体5を足に装着した際に、底板部60が変形しない程度の厚みとすることが好ましい。
なお、底板部60は平板状であるとしたが、製造する靴の内底面の表面形状(つまり、曲面形状)や製造する靴の製靴型の底面の表面形状(つまり、曲面形状)に応じて、底板部60の上面と下面を曲面状としてもよい。つまり、底板部60をその上面と下面が該曲面形状を有する板状とする(つまり、該曲面形状に応じた曲面を有する板状とする)。底板部60を曲面を有する板状とする場合でも、厚みは均一(略均一としてもよい)とする。そのような底板部60の例としては、図11に示すものが挙げられ、図11に示す底板部60は、同一(略同一としてもよい)の厚みに構成されているが、つま先側からかかと側に行くに従い下側となるように傾斜した第1構成部60−1と、第1構成部60−1からかかと側に連設され、つま先側からかかと側に行くに従い上側となるように傾斜した第2構成部60−2と、第2構成部60−2からかかと側に連設され、つま先側からかかと側に行くに従い下側となるように傾斜した第3構成部60−3とを有している。つまり、第1構成部60−1は、つま先側からかかと側に向けて下方に傾斜した板状であり、第2構成部60−2は、つま先側からかかと側に向けて上方に傾斜した板状であり、第3構成部60−3は、つま先側からかかと側に向けて下方に傾斜した板状である。なお、図11の構成において、足囲の足裏側の位置と甲回りの足裏側の位置は、第2構成部60−2の領域にあり、第1装着体5の平面透視において、第1直線30Lと第2直線32Lは、第2構成部60−2の領域にあるといえる。つまり、第2装着状態においては、底帯状部104や底帯状部124は、第2構成部60−2の領域の下方に位置する。底板部60をそのように曲面状とすることにより、製造する靴に応じて正確に足囲と甲回りを測定することができる。
また、底板部60は、足底部14の下面に固定されているとしたが、底板部60を覆い部12の内側に設け、足底部14の上面に接着や縫製等により固定した構成としてもよい。例えば、接着剤により底板部60を足底部14の上面に接着した構成とする。底板部60を接着により足底部14に固定する場合には、少なくとも底板部60の周囲を足底部14に接着させるが、底板部60の全面を足底部14に接着して固定するのが好ましい。また、底板部60と足底部14を縫製により固定してもよいが、その場合には、少なくとも底板部60の周囲に沿って周状に縫製して足底部14に固定する。このように底板部60を覆い部12の内側に設ける場合でも、底板部60が設けられていることにより、底板部60に接着された足底部14と足の土踏まずの間に空間が形成される。
底板部60を覆い部12の内側に設ける例としては、図8、図9に示す構成が挙げられ、底板部60が足底部14の上面に固定され、足囲表示線30aの下端の左端点30Pと、足囲表示線30bの下端の右端点30Qと、甲回り表示線32aの下端の左端点32Pと、甲回り表示線32bの下端の右端点32Qは、足底部14の底面よりも底板部60の厚み分上方の位置にある。つまり、左端点30P、32Pと右端点30Q、32Qは、底板部60を覆い部12の外側に設けた場合(つまり、図3、図4の場合)に対応した位置に設けられ、左端点30P、32Pと右端点30Q、32Qと足底部14の底面間の高さ方向の長さは、底板部60の厚み分の長さである。なお、底板部60を覆い部12の外側に設けた場合と同様に、左端点30Pと右端点30Qは、覆い部12における平面視の輪郭で、左端点と右端点の高さ位置における輪郭(底板部60の輪郭としてもよい)と第1直線30Lが接する点であり、左端点32Pと右端点32Qは、覆い部12における該輪郭(底板部60の輪郭としてもよい)と第2直線32Lが接する点である。
なお、左端点30P、32Pと右端点30Q、32Qは、足底部14の底面よりも底板部60の厚み分上方の位置にあるとしたが、高さ方向において、足底部14の底面の位置としてもよい。
なお、第1装着体5は、足長方向の長さ(つまり、覆い部12の先端から後端までの長さH1)に応じて複数種類設けられ、例えば、5mmごとに設けられている。すなわち、第1装着体5は、足長に応じて複数種類設けられ、例えば、5mmごとの足長に応じて設けられている。
また、図1〜図7に示す第1装着体5は、右足用のものであるが、左足用の第1装着体は、図1〜図7に示す第1装着体5と左右対称(つまり、前後方向(Y1−Y2方向の中心面を介して左右対称))である以外は同様の構成である。
なお、上記の説明においては、覆い部12は、袋状を呈し、足底部14と足甲部16とつま先部18とかかと部20とを有しているとしたが、足底部14の構成を省略して、足甲部16とつま先部18とかかと部20の下端が底板部60の縁部に沿って固定された構成としてもよい。
その場合、覆い部12と底板部60の固定の方法としては、覆い部12の下端(つまり、足甲部16とつま先部18とかかと部20の下端)を内側に折り曲げた状態で、内側に折り曲げた部分を接着又は縫付けにより底板部60に固定させる方法があり、該方法を用いた場合の断面図を示すと、図10(a)のようになる。すなわち、図10(a)においては、足甲部16の下端領域である折曲げ部分16aやつま先部18の下端領域である折曲げ部分18aが内側に折り曲げられた状態で底板部60に固定されている。
また、上記の説明では、覆い部12の下端を内側に折り曲げて底板部60に固定するものとしたが、覆い部12の下端を外側に折り曲げて底板部60に固定してもよい。つまり、覆い部12の下端(つまり、足甲部16とつま先部18とかかと部20の下端)を外側に折り曲げた状態で、外側に折り曲げた部分を接着又は縫付けにより底板部60に固定させる。この方法を用いた場合の断面図を示すと、図10(b)のようになり、図10(b)においては、足甲部16の下端領域である折曲げ部分16aが外側に折り曲げられた状態で底板部60に固定されている。
なお、足底部14の構成が省略される場合には、第1直線30Lと左端点30P及び右端点30Qは、上記で説明したように、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定され、図6における足底部14の輪郭は、底板部60の輪郭として扱うことになる。同様に、第2直線32Lと左端点32P及び右端点32Qは、上記で説明したように、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定され、図6における足底部14の輪郭は、底板部60の輪郭として扱うことになる。
また、覆い部12における足底部14以外の領域としては、足甲部16と、つま先部18と、かかと部20が設けられるとしたが、これには限られず、つま先部18が省略されていてもよく、また、かかと部20の下側部分が省略されていてもよい(つまり、図3、図4のハッチングに示す部分が省略されていてもよい)。すなわち、足囲や甲回りを測定することから、足囲や甲回りが位置する領域に覆い部12が設けられていればよく、また、足が第1装着体5に対して前後方向に大きくずれず、かつ、第1装着体5を装着した状態で第2装着体70を装着しやすくするために、履き口が必要であるので、結果として、覆い部12は、少なくとも、足甲部16と、履き口としての開口部22と、かかと部20の上側部分(かかと部20の下側部分よりも上側の部分)における開口部22周辺の領域が設けられていればよい。つまり、覆い部12は、少なくとも足の甲を覆う形状で、上方に足を入れるための履き口を有する構成であればよい。つま先部18とかかと部20の下側部分が省略された構成の場合には、足甲部16の下端が足底部14に連設されることになる。なお、つま先部18やかかと部20の一部が省略されて、足が第1装着体5に対して前後にずれたとしても、第2装着体70を装着することにより足が前後方向に固定されるので、支障はない。
なお、つま先部18とかかと部20の下側部分が省略された構成の場合には、足底部14における足甲部14の先端よりも前側の領域と足甲部14の後端よりも後側の領域を省略してもよい。その場合には、足底部14が省略された場合と同様に、第1直線30Lと左端点30P及び右端点30Qは、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定され、第2直線32Lと左端点32P及び右端点32Qは、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定されることになる。
また、つま先部18とかかと部20の下側部分が省略され、かつ、足底部14の構成が省略される場合には、足甲部16の下端が底板部60に固定されることになり、その場合には、足底部14が省略されるので、第1直線30Lと左端点30P及び右端点30Qは、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定され、第2直線32Lと左端点32P及び右端点32Qは、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定されることになる。
次に、第2装着体70は、図12〜図21に示すように構成され、覆い部(足覆い部、袋状部としてもよい)72と、覆い部72に設けられた足囲測定部100及び甲回り測定部120と、覆い部72と足囲測定部100に設けられた締付け部114と、覆い部72と甲回り測定部120に設けられた締付け部134とを有している。
ここで、覆い部72は、足が入る袋状(足を覆う袋状としてもよい)(厳密には、第1装着体5を装着した足が入る袋状)(ソックス形状、靴下形状としてもよい)を呈し、足底部74と、足底部74から連設された足甲部76と、足底部74と足甲部76から連設されたつま先部78と、足底部74と足甲部76から連設されたかかと部80とを有している。この覆い部72は、伸縮性及び柔軟性のある素材により全体に一体に形成されている。
ここで、覆い部72を構成する伸縮性及び柔軟性のある素材としては、覆い部12の場合と同様に、天然ゴムや合成ゴム(例えば、シリコンゴム、クロロプレンゴム)のゴムや、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ウール、綿等の布素材(布地(生地))(例えば、靴下に用いられる布素材(布地(生地)))により形成されている。靴下に用いられる布素材としては、布地の種類としては、主として編物(特に、丸編)であり、靴下の場合と同様に、複数の素材が組み合わされて形成され、例えば、綿アクリル混、ポリエステル綿混、アクリル毛混等が挙げられる。覆い部72の素材の具体例としては、ゴム製のシート72−1の両面に布地72−2、72−3を接着等により固定した三層からなるシート状部材であり(図18参照)、例えば、ゴム製のシート72−1は、クロロプレンゴムにより形成され、布地72−2、72−3は、ポリエチレン又はナイロンの布地により形成されたものとする。なお、布素材の伸縮の方向としては、第1装着体5を装着した足に装着するので、縦方向及び横方向に伸びて、結果として、360度におけるどの方向にも伸びるものとするのが好ましいが、横方向(図12におけるX1−X2方向)のみに伸びる素材であってもよい(つまり、覆い部72は、少なくとも、第2装着体70のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有するものであればよい)が、その場合には、第1装着体5を装着した足を入れることから、足長方向に第1装着体5よりも若干長くする必要がある。
なお、覆い部72がゴム製の場合のように保形性を有する場合には、第2装着体70を単に載置した状態でも図12〜図15のような形状を有しているが、布素材を用いた場合には、保形性を有しないため、第2装着体70を単に載置した場合には、覆い部72の布素材が折り返して重なって、覆い部72が扁平状に畳まれた状態となるが、覆い部72が伸びないで保形された状態が、図12〜図15のようになる。つまり、覆い部72の中に型を挿入した状態で、覆い部72が伸びず、かつ、覆い部72の布素材が折り返して重なることなく覆い部72本来の形状を保った場合には、図12〜図15のようになる。覆い部72の構成する素材の厚みとしては、布素材の場合には、通常の靴下に用いる布と同程度の厚み(例えば、1〜3mm程度の厚み)であり、ゴム製の場合には、1〜3mm程度の厚みの素材により形成されているが、足の足囲や甲回りを測定するので、いずれの素材の場合もなるべく薄い素材とすることが好ましい。
ここで、覆い部72について、特に保形された状態に基づき図12〜図21を使用して説明すると、以下のようになる。すなわち、足底部(第2覆い部用足底部)74は、覆い部72の底部を構成し、底面視においては、略足型の形状(足型の形状としてもよい)を有している。なお、足底部74においては、第1装着体5の足底部14のように底板部60に固定されているわけではないので平板状ではなく、図29(a)に示すように、左右方向(X1−X2方向)における中央付近は略平板状であるが、左右両側の端部領域においては、外側にいくに従い上側となるように緩やかに傾斜している。つまり、該左右両側において傾斜した領域も足底部74に含まれる。なお、第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した際に、底板部60の下側の領域が足底部74に当たるといえる。なお、覆い部72が保形された状態で、足底部74を平板状に形成してもよい。
また、足甲部(第2足甲部)76は、足底部74の左側(X1側)の端部から連設されるとともに、右側(X2側)の端部から連設され、後述する開口部76aの領域を除き、全体に左右方向の略中央が膨らんだ略アーチ状を呈し、横断面形状は略逆U字状を呈していて、横断面形状においては、足甲部76の左端から頂部に行くに従い高さが高くなり、水平方向(足底部14の方向)に対する傾斜角度は、左端から頂部に行くに従い小さくなっていき、同様に、足甲部76の右端から頂部に行くに従い高さが高くなり、水平方向に対する傾斜角度は、右端から頂部に行くに従い小さくなる。また、この足甲部76の左右方向における頂部は、覆い部72の先端側から開口部76aの前側の端部までは足甲部76の先端側から後端側にいくに従い徐々に高くなり(つまり、水平方向に対してなだらかに上向きに傾斜する)、開口部76aの後側の端部から開口部82までは、傾斜角度が大きくなる。つまり、側面視における足甲部76の頂部がなす曲線の接線の水平方向に対する角度は、覆い部72の先端側から開口部76aの前側の端部までは徐々に小さくなるが、開口部76aの後側の端部から開口部82までは、後端側に向けて大きくなっていく。足甲部76は、第2装着体70を足に装着した場合(第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した場合を含む)に、足の甲側に位置する領域である。
また、足甲部76には、開口部76aが設けられ、開口部76aは、足甲部76の前側の端部付近から足甲部76の前後方向の中間位置よりもやや後側の位置まで前後方向に細長の略楕円形状(略長方形状としてもよい)に形成され、左右方向には、足甲部76の頂部に対応した位置に設けられ、具体的には、平面視において、中心表示線90aの延長線を中心に左右両側に略同一幅となる位置に設けられている。第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した際には、この開口部76aから目盛り表示部40、50が露出して、目盛りが示す値を読み取ることができる。つまり、開口部76aは、第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した際に、目盛り表示部40の少なくとも一部と目盛り表示部50の少なくとも一部が露出する位置に設けられている。開口部76aの周囲部76a−1は、開口部76aの辺部に沿って周状に形成され、図18に示すように、縫い糸77によりかがり縫い(例えば、巻きかがり縫い)等により補強して、周囲部76a−1が形成されている。なお、周囲部76a−1を構成する縫い糸77は、ゴム糸等の伸縮性を有する縫い糸により構成されていて、第2装着体70を装着する足の大きさや形状によって、開口部76aの大きさ、形状が変化する際に、周囲部76a−1を構成する縫い糸が伸縮するので、該縫い糸77が、開口部76aの大きさ、形状が変化する際の支障となることがない。なお、図12、図13、図14、図15等の図においては、周囲部76a−1は、平行な二重線により簡略化して描かれている。
また、図17に示すように、足甲部76には、紐部116(後述)を通すための2つの穴部76b−1、76b−2と、紐部136(後述)を通すための2つの穴部76c−1、76c−2が設けられている。穴部76b−1、76c−1が開口部76aよりも左側で開口部76aの左側の縁の近傍に設けられ、穴部76b−2、76c−2が開口部76aよりも右側で開口部76aの右側の縁の近傍に設けられている。穴部76b−1は、穴部76b−2よりも前後方向で前側(Y2側)に設けられ、穴部76c−1は、穴部76c−2よりも前後方向で前側に設けられている。穴部76b−1と穴部76c−1は、左右方向において同一(略同一としてもよい)の位置に設けられ、穴部76b−2と穴部76c−2は、左右方向において同一(略同一としてもよい)の位置に設けられ、穴部76b−1と穴部76b−2の前後方向の長さL76bは、穴部76c−1と穴部76c−2の前後方向の長さL76cよりも長く形成されている。
また、つま先部(第2つま先部)78は、足底部74の先端から連設されるとともに、足甲部76の先端から連設され、横断面がつま先部78の先端部以外は略アーチ状を呈し、該横断面の径が先端に向けて徐々に小さくなり、つま先部78の先端部は、足底部74の先端と一致している。つまり、覆い部72の側面視においては、つま先部78の頂部がなす曲線は、つま先部78の先端から後端に向けて上向きに傾斜し、該曲線の接線の水平方向に対する角度は、つま先部78の先端から後端に向けて徐々に小さくなる。つま先部78は、第2装着体70を足に装着した場合(第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した場合を含む)に、足のつま先側に位置する領域である。
また、かかと部(第2かかと部)80は、足底部74の後端側の部分から連設されるとともに、足甲部76の後端から連設されている。かかと部80の下側領域は、左側と後側と右側の三方において、足底部74の上端から連続して外側にやや膨らんだ形状を呈し、かかと部80の左側の領域80−1においては、下側領域が外側(X1側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、X2側)となるように傾斜し、かかと部80の後側(Y1側)の領域80−2においては、下側領域が外側(Y1側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、Y2側)となるように傾斜し、また、かかと部80の右側の領域80−3においては、下側領域が外側(X2側)にやや膨らんだ形状を呈し、下側領域よりも上側の領域である上側領域は、上方にいくに従い内側(つまり、X1側)となるように傾斜している。かかと部80は、第2装着体70を足に装着した場合(第1装着体5を装着した足に第2装着体70を装着した場合を含む)に、足のかかと側に位置する領域である。
また、かかと部20の上端には、履き口としての開口部82が設けられ、第2装着体70を装着する際には、第1装着体5を装着した足を開口部82から挿入する。なお、このかかと部80の高さ方向の長さは、第2装着体70を装着した際に、開口部82がくるぶしよりも下側となり、第1装着体5の開口部22の高さと略同一になるように形成されている。
また、覆い部72には、中心表示線(中心表示部)90が設けられている。中心表示線90は、線状(具体的には、実線の線状)の表示線であり、中心表示線90は、印刷又は手書きにより設けられている。なお、表示線の代わりに、中心表示線90の位置に沿って表示部を設けてもよく、例えば、糸による刺繍や、複数の開口部の配列により中心表示部を形成してもよい。糸による刺繍の場合、伸縮性を有する糸を用い、複数の開口部の配列による場合には、例えば、円形の開口部を中心表示線90の位置に沿って配列する。
中心表示線90は、覆い部72の先端から開口部82の前端まで形成された中心表示線(第2中心表示部)90aと、覆い部72の後端から開口部82の後端まで形成された中心表示線90bとを有し、中心表示線90a、90bは、中心線(第2仮想中心線)90Lに対応した位置に形成されている。中心線90Lは、足底部74を平面視した際(つまり、覆い部72を平面視した際)の足底部74の先端74−1(つま先側の端部)と後端74−2(かかと側の端部)とを結んだ仮想直線である。すなわち、中心表示線90a、90bは、覆い部72上の曲線90G上に設けられ、曲線90Gは、覆い部72を平面透視した際に、中心線90Lと重なる。この曲線90Gは、覆い部12の平面視において直線状を呈している。中心線90Lは、足底部74を平面視した際(つまり、覆い部72を平面視した際)の足底部74の先端74−1(つま先側の端部)と後端74−2(かかと側の端部)とを結んだ仮想直線である(先端74−1は、第二趾に対応する位置とするのが好ましい。)中心表示線90aは、つま先部78の先端から足甲部76の後端(開口部82の前端位置)まで形成され、中心表示線90bは、かかと部80の後端から開口部82の後端位置まで形成されている。
足底部74の先端74−1から後端74−2までの長さ(足長方向の長さ)H11が、覆い部72の先端から後端までの長さであるとともに、第2装着体70の先端から後端までの長さとなる。なお、中心線90Lは直線であり、中心線90Lの高さ方向の位置は任意であるが、例えば、第2装着状態の第2装着体70において、足底部76の底面の位置とすることが考えられる。
次に、足囲測定部100は、覆い部72の外側の面に固定して設けられ、足囲測定部100は、帯状部102と、帯状部102から連設された突状部110、112とを有している。足囲測定部100は、シート状部材であり、目盛り表示部40、50と同様に、柔軟性を有するが、非伸縮性又は難伸縮性の素材(非弾性伸縮性又は難弾性伸縮性の素材としてもよい)により形成されている。非伸縮性又は難伸縮性の素材としては、例えば、塩化ビニル(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やガラス繊維入り塩化ビニル))が挙げられる。足囲測定部100は、覆い部72の外側の面に接着、縫付け等により固定されている。接着の場合には、帯状部102及び突状部110、112が覆い部72の外側の面に接着されている。縫付けの場合には、足囲測定部100の辺部に沿って周状に縫い糸で縫製するが、開口部76aから突出した領域は、開口部76aの辺部に沿って縫製されている。なお、縫付けの場合に、突状部110、112は、帯状部102と接する辺部を除いて、突状部110、112の辺部に沿って縫製されている。
帯状部(足囲用周設部、足囲測定用部材)102は全体に帯状(細長状としてもよい)を呈していて(つまり、短辺部106c(後述)から短辺部108cまで帯状に形成されている)、帯状部102は、覆い部72の足底部74の外側の面に固定された底帯状部104と、底帯状部104の左端から連設され、足甲部76の左側の領域の外側の面に固定された左帯状部106と、底帯状部104の右端から連設され、足甲部76の右側の領域の外側の面に固定された右帯状部108とを有し、左帯状部106は、折れ線102−1を介して底帯状部104に対して折曲げ可能であり、右帯状部108は、折れ線102−2を介して底帯状部104に対して折曲げ可能となっている。底帯状部104と左帯状部106と右帯状部108は、いずれも帯状を呈し、具体的には、台形形状を呈している。
底帯状部(足囲用底構成部)104は、帯状を呈し、図20に示すように、一対の直線状の長辺部104a、104bと、直線状の折れ線102−1、102−2により囲まれて形成され、一対の長辺部104a、104bは互いに平行となっている。
ここで、底帯状部104は、足底部74における線(足底部74上の仮想線、足底部74の表面に沿った仮想線)(第3仮想線)104G上に設けられ、線104Gは、中心線34Lの長さH1に対応する足長の足に第1装着体5を装着し、長さH1に対応する長さH11を有する第2装着体70を第1装着体5を装着した足に装着した状態(第2装着状態とする)の場合に、第1直線(第3仮想直線)104Lと平面透視において一致(略一致としてもよい)している。第1直線104Lは、中心線90Lと交点104−1で交わる仮想直線であり、第1直線104Lは、第2装着状態における第2装着体70の平面視において、中心線90Lの先端74−1と後端74−2の間の長さH11に対する中心線90Lとの交点104−1と後端74−2間の長さH12の割合(第2足囲割合)が、61.5〜71.5%(好適には66.5%)の位置を通り、第1直線104Lの中心線90Lに対する傾斜角度、すなわち、中心線90Lのつま先側の方向と第1直線104Lの足の配置位置に対する内側の方向と(左右方向における内側の方向)がなす角度(第2足囲角度)α21が、男性用の場合には69.0〜79.0度(好適には、74.0度)で、女性用の場合には68.0〜78.0度(好適には、73.0度)となっている。つまり、第2装着体70は、男性用と女性用が設けられている。なお、線104Gは、第2装着状態においては、足底部74が平板状であるので、直線状であるといえる。中心線90Lの先端74−1は、概ね足の第二趾に対応する位置であり、後端74−2は、かかとの後端に対応する位置である。第1直線104Lは、第2装着状態において、平面透視で第1直線30Lと一致(略一致としてもよい)している。これにより、第2装着状態における平面透視で、線104Gは、第1直線30Lと略一致(一致としてもよい)している。
なお、第2装着体70の平面視や平面透視の方向は、足底部74を底面側とし、開口部82を上面側とした方向であり、足の裏側となる方向を底面側とする方向である。
ここで、長さH1に対応する足長の足に第1装着体5を装着し、長さH1に対応する長さH11を有する第2装着体70を第1装着体5を装着する場合とは、足の足長と長さH1と長さH11とが同一又は近似する場合であり、複数の足長に対応した長さH1、H11が設けられている場合には、足の足長に最も近似した長さH1の第1装着体5及び足の足長に最も近似した長さH11の第2装着体70を装着する場合を意味する。例えば、長さH1と長さH11が5mmごとに設けられて、長さH1と長さH11が2500mmの第1装着体5の場合には、足長が247.5mm以上で252.5mm以下の足に装着する場合であるといえる。
なお、長さH12の長さH11に対する割合は、第1装着体5における長さH2の長さH1に対する割合と同一(略同一としてもよい)であり、角度α21は角度α11と同一(略同一としてもよい)となっている。これにより、左帯状部106と右帯状部108間に目盛り表示部40が配置され、目盛り表示部40と左帯状部106と右帯状部108の方向は略同一となる。
そして、第2装着状態では、底帯状部104は、平面視において、第1直線104Lに沿って第1直線104Lが底帯状部104の中心線となる位置(第1直線104Lが底帯状部104の中心線104Nと一致(略一致としてもよい)する位置としてもよい)に設けられている。つまり、長辺部104a、104bは、第1直線104Lに平行(略平行としてもよい)であり、長辺部104aと第1直線104L間の長さと長辺部104bと第1直線104L間の長さが同一(略同一としてもよい)となっている。なお、第1直線104Lが底帯状部104の中心線となる位置でなくてもよいが、底帯状部104は線104G上に設けられているので、少なくとも、平面視において、線104Gが長辺部104aと長辺部104bの間の位置にあるものとする。
なお、底帯状部104の長手方向の長さは、足底部74の一方の端部(第1直線104Lが接する端部)から他方の端部(第1直線104Lが接する端部)までの長さに形成され、第2装着状態において、第1装着体5の下側に底帯状部104が位置するようになっている。
なお、第1装着体5を装着した足に装着しておらず第2装着体70自体の形状としても、底帯状部104は、足底部74における線(第3仮想線)104G上に設けられ、線104Gは、第1直線(第3仮想直線)104Lと平面透視において一致(略一致としてもよい)している。つまり、足底部74が曲面状の場合には、線104Gは曲線状となり、線104Gは、第1直線(第3仮想直線)104Lと平面透視において正確には一致しない場合があるが、略一致する。
また、左帯状部(足囲用第1横構成部)106は、帯状を呈し、図20に示すように、一対の直線状の長辺部106a、106bと、折れ線102−1と、直線状の短辺部(第1端辺部)106cにより囲まれて形成され、一対の長辺部106a、106bは互いに平行に形成され、短辺部106cは、長辺部106a、106bと直角(略直角としてもよい)に形成されている。
ここで、帯状部102の展開状態において、長辺部104aと折れ線102−1のつま先側への延長線102−1’がなす角度β11は、109〜115度(好適には、112度)であり、また、長辺部106aと折れ線102−1のつま先側への延長線102−1’がなす角度β12は、73〜79度(好適には、76度)であり、これにより、帯状部102の展開状態において、長辺部104aと長辺部106aがなす角度(つま先側の角度)β13は、185度〜191度(好適には、188度)となっている。つまり、帯状部102の展開状態において、底帯状部104の長手方向と左帯状部106の長手方向がなす角度で、つま先側の角度が、185度〜191度(好適には、188度)となっている。
以上の構成とすることにより、第2装着体70の左右方向における内側となる足囲用横構成部である左帯状部(内側足囲用横構成部)106において、左帯状部106の中心を通る中心線106Nと折れ線102−1の接点における該中心線106Nの接線106Sの折れ線102−1に対する角度β12は、73〜79度(好適には、76度)となる(図27参照)。
また、右帯状部(足囲用第2横構成部)108は、帯状を呈し、図20に示すように、一対の直線状の長辺部108a、108bと、折れ線102−2と、直線状の短辺部(第1端辺部)108cにより囲まれて形成され、一対の長辺部108a、108bは互いに平行に形成され、短辺部108cは、長辺部108a、108bと直角(略直角としてもよい)に形成されている。
ここで、帯状部102の展開状態において、長辺部104aと折れ線102−2のつま先側への延長線102−2’がなす角度β21は、81〜87度(好適には、84度)であり、また、長辺部108aと折れ線102−2のつま先側への延長線102−2’がなす角度β22は、67〜73度(好適には、70度)であり、これにより、帯状部102の展開状態において、長辺部104aと長辺部108aがなす角度(つま先側の角度)β23は、151度〜157度(好適には、154度)となっている。つまり、帯状部102の展開状態において、底帯状部104の長手方向と左帯状部106の長手方向がなす角度で、つま先側の角度が、151度〜157度(好適には、154度)となっている。
以上の構成とすることにより、第2装着体70の左右方向における外側となる足囲用横構成部である右帯状部(外側足囲用横構成部)108において、右帯状部108の中心を通る中心線108Nと折れ線102−2の接点における該中心線108Nの接線108Sの折れ線102−2に対する角度β22は、67〜73度(好適には、70度)となる(図28参照)。
以上のように、帯状部102の展開状態において、底帯状部104の長手辺の方向と、左帯状部106の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度(つまり、角度β13)が185〜191度であるとともに、底帯状部104の長手辺の方向と、右帯状部108の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度(つまり、角度β23)が151〜157度であり、底帯状部104と左帯状部106の境界線102−1の方向と、左帯状部106の長手辺(具体的には、長辺部106b)の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、左帯状部106側の角度(つまり、角度β12)が73〜79度であり、底帯状部104と右帯状部108の境界線102−2の方向と、右帯状部108の長手辺(具体的には、長辺部108b)の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、右帯状部108側の角度(つまり、角度β22)が67〜73度であるので、帯状部102を足囲の位置に正確に位置させることができる。上記の角度は、出願人が試行錯誤を重ねて見出したものである。
また、図12に示すように、左帯状部106の端部である短辺部106cと右帯状部108の端部である短辺部108cは、互いに対向した状態となり、覆い部12と覆い部72が伸びずに保形された状態の第1装着体5の平面図と第2装着体70の平面図を重ねると、長辺部106aと長辺部40aと長辺部108aはほぼ同一曲線上にあり、長辺部106bと長辺部40dと長辺部108bはほぼ同一曲線上にある。
また、左帯状部106の短辺部106c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(左側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部106cは、平面視において、開口部76aの領域に位置し、同様に、右帯状部108の短辺部108c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(右側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部108cは、平面視において、開口部76aの領域に位置している。また、短辺部106cと短辺部108cは、互いに間隔を介して設けられている。つまり、第2装着体70を足に装着しない状態においても、短辺部106cと短辺部108c間には間隔が設けられている(第2装着体70を足に装着した状態では、当然短辺部106cと短辺部108c間に間隔が設けられる)。なお、第2装着体70を足に装着しない状態で、短辺部106cと短辺部108cが接していて、第2装着体70を足に装着した状態で、短辺部106cと短辺部108c間に間隔が設けられるようにしてもよい。
左帯状部106と右帯状部108は、図16に示すように、第2装着状態において、足甲部76における曲線(足甲部76上の仮想線)(第4仮想線)105G上に設けられ、曲線105Gは、第2装着体70の平面視において、第1直線104Lと足底部74の輪郭との2つの接点130P、130Qを結びつま先側に湾曲した曲線(第3仮想曲線)105L(曲線105Lは、第1直線104L及び中心線90Lと同一平面上にある)と平面透視において一致(略一致としてもよい)しているといえる。曲線105Lは、第2装着状態において、平面透視で曲線31Lと略一致(一致としてもよい)している。曲線105Lは、前側に湾曲した略円弧状(円弧状、楕円弧状、略楕円弧状としてもよい)の曲線である。これにより、第2装着状態における平面透視で、曲線105Gは、曲線31Lと略一致(一致としてもよい)している。また、長辺部106aと長辺部106b間の中心線106Nは、曲線105Gと略一致し(一致するとしてもよい)、長辺部108aと長辺部108b間の中心線108Nは、曲線105Gと一致する(略一致するとしてもよい)。なお、長辺部106aと長辺部106b間の中心線106Nや長辺部108aと長辺部108b間の中心線108Nは、曲線105Gと略一致していなくてもよいが、左帯状部106と右帯状部108が曲線105G上に設けられているので、少なくとも、平面視において、曲線105Gが長辺部106aと長辺部106bの間の位置にあり、曲線105Gが長辺部108aと長辺部108bの間の位置にあるものとする。
よって、第2装着体70の平面視において、左帯状部106と右帯状部108は、平面視で、図12に示すように、つま先側に湾曲した形状となり、図12において、長辺部106aの延長線上(長辺部106aの平面視における曲り形状における延長線上)に長辺部108aが存在し(長辺部108aが長辺部106aの延長線と略一致するとしてもよい)、長辺部106bの延長線上(長辺部106bの曲り形状における延長線上)に長辺部108bが存在する(長辺部108bが長辺部106bの延長線と略一致するとしてもよい)。
なお、第1装着体5を装着した足に装着しておらず第2装着体70自体の形状としても、左帯状部106と右帯状部108は、足甲部76における曲線(足甲部76上の仮想線)(第4仮想線)105G上に設けられ、曲線105Gは、第1直線(第3仮想直線)104Lと平面透視において略一致している。つまり、足底部74が曲面状の場合には、線104Gは曲線状となり、その影響で、曲線105Gが第1直線(第3仮想直線)104Lと平面透視において正確には一致しない場合があるが、略一致する。
帯状部102は上記のように構成されているので、第2装着状態において、足サイズ測定具1を平面視した場合には、図25に示すように、左帯状部106と右帯状部108間に目盛り表示部40が配置され、目盛り表示部40と左帯状部106と右帯状部108は、同一曲線上に沿って設けられる。つまり、目盛り表示部40の長手方向は、左帯状部106の長手方向及び右帯状部108の長手方向に一致(略一致としてもよい)する。
以上のようにして、帯状部102は、覆い部72における第2装着体70を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に周状に形成され、足甲部76における左右いずれか一方の側の領域から第2装着体70を足に装着した場合の足の裏側に位置する領域である足底部74を経て足甲部76における左右いずれか他方まで細長状に形成され、帯状部102の帯状における長手方向の両側の端部である一対の短辺部106c、108cが、開口部76aの縁部から開口部76a側に突出して形成されている。つまり、帯状部102は、足囲に対応する位置に周設され、長手方向の両側の端部が間隔を介して設けられている。
また、突状部(第1突状部)110は、左帯状部106の長辺部106aから連設され、開口部76aの左側の辺部に隣接して設けられている。つまり、突状部110は、左帯状部106に対して左帯状部126側とは反対側(つまり、つま先側)に突出している。図13に示すように、突状部110は、長辺部106aから連設され、開口部76aの辺部に沿った略直線状の辺部110aと、辺部106aから連設され、辺部110aと平行(略平行としてもよい)な直線状(略直線状としてもよい)の辺部110bと、辺部110bの端部から連設された略円弧状の辺部110cと、辺部110cの端部と辺部110aの端部間に設けられ、辺部110bの方向に対して鈍角をなす略直線状の辺部110dとを有し、突状部110は、上記のように、足甲部76に接着、縫付け等により固定されている。なお、突状部110には、穴部76b−1に対応した位置に穴部110−1が設けられ、突状部110と足甲部76に紐部116を通すことができるようになっている。
また、突状部(第2突状部)112は、右帯状部108の長辺部108aから連設され、開口部76aの右側の辺部に隣接して設けられている。つまり、突状部112は、右帯状部108に対して右帯状部128側とは反対側(つまり、つま先側)に突出している。突状部112は、長辺部108aから連設され、開口部76aの辺部に沿った略円弧状の辺部112aと、辺部112aから連設され、辺部112aと略平行な略直線状の辺部112bと、辺部112bの端部から連設された略円弧状の辺部112cと、辺部112cの端部と辺部112aの端部間に設けられ、辺部112bの方向に対して鈍角をなす略直線状の辺部112dとを有し、突状部112は、足甲部76に接着、縫付け等により固定されている。なお、突状部112には、穴部76b−2に対応した位置に穴部112−1が設けられ、突状部112と足甲部76に紐部116を通すことができるようになっている。
底帯状部104、左帯状部106、右帯状部108は、覆い部72の外側の面に設けられているので、線104Gと曲線105Gは、覆い部72の外側に位置するといえる。
なお、突状部110、112は、帯状部102のつま先側に突出しているが、突状部110が左帯状部106のかかと側に突出する構成でもよく、また、突状部112が右帯状部108のかかと側に突出する構成としてもよい。ただし、左帯状部106には左帯状部126が隣接し、右帯状部108には右帯状部128が隣接しているので、つま先側に突出した構成とするのが好ましい。つまり、突状部110、112は、帯状部102のつま先側に突出しているので、左帯状部126、右帯状部128が邪魔になることがない。
また、締付け部114は、紐部(第1紐部)116と、紐部116による締付け状態を固定するための留め具(第1留め具)118とを有している。紐部116は、1本の紐状部材により構成され、紐部116は、突状部110の穴部及び穴部76b−1に挿通されるとともに、突状部112の穴部及び穴部76b−2に挿通され、紐部116の両側の端部が留め具118に挿通されることにより、留め具118が紐部116に取り付けられている。留め具118は、従来から用いられている留め具であり、紐部116の両側の部分を束ねた状態で挿通するための穴部を有する本体部118aと、本体部118aに設けられたスライド部118bとを有し、スライド部118bは、穴部に挿通された紐部116をロックするためのもので、スライド部118bに設けられた押し部118b−1(本体部118aから突出した部分)を押すことにより穴部の径を大きくして、束ねた状態の紐部116を挿通した状態で移動させることができ、押し部118b−1の押し操作を解除することにより穴部の径を小さくして紐部116を固定することができるものである。スライド部118bは、バネ機構により本体部118aに対して穴部の径を狭くする方向に付勢されている。留め具118から突出した紐部116の端部側の部分の長さを調整することにより、紐部116の締付け具合を調整することができる。
なお、紐部116としては、非伸縮性又は難伸縮性の紐材でもよいが、伸縮性を有する紐材であってもよい。伸縮性を有する紐材の場合には、紐部116を強く締め付けなくても、短辺部106c、108cが上方に浮くのを防止することができる。
次に、甲回り測定部120は、覆い部72の外側の面に固定して設けられ、甲回り測定部120は、帯状部122と、帯状部122から連設された突状部130、132とを有している。甲回り測定部120は、シート状部材であり、目盛り表示部40、50や足囲測定部100と同様に、柔軟性を有するが、非伸縮性又は難伸縮性の素材(非弾性伸縮性又は難弾性伸縮性の素材としてもよい)により形成されている。非伸縮性又は難伸縮性の素材としては、例えば、塩化ビニル(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やガラス繊維入り塩化ビニル))が挙げられる。甲回り測定部120は、覆い部72の外側の面に接着、縫付け等により固定されている。接着の場合には、帯状部122及び突状部130、132が覆い部72の外側の面に接着されている。縫付けの場合には、甲回り測定部120の辺部に沿って縫い糸で縫製するが、開口部76aから突出した領域は、開口部76aの辺部に沿って縫製されている。なお、縫付けの場合に、突状部130、132については、帯状部122と接する辺部を除いて、突状部130、132の辺部に沿って縫製されている。以上のように、目盛り表示部40と目盛り表示部50と足囲測定部100と甲回り測定部120は、同じ素材により形成されている。
帯状部(甲回り用周設部、甲回り測定用部材)122は全体に帯状(細長状としてもよい)を呈していて(つまり、短辺部126c(後述)から短辺部128cまで帯状に形成されている)、帯状部122は、覆い部72の足底部74の底側の面に固定された底帯状部124と、底帯状部124の左端から連設され、足甲部76の左側の領域の外側の面に固定された左帯状部126と、底帯状部124の右端から連設され、足甲部76の右側の領域の外側の面に固定された右帯状部128とを有し、左帯状部126は、折れ線122−1を介して底帯状部124に対して折曲げ可能であり、右帯状部128は、折れ線122−2を介して底帯状部124に対して折曲げ可能となっている。底帯状部124と左帯状部126と右帯状部128は、いずれも帯状を呈し、具体的には、台形形状を呈している。
底帯状部(甲回り用底構成部)124は、帯状を呈し、図21に示すように、一対の直線状の長辺部124a、124bと、直線状の折れ線122−1、122−2により囲まれて形成され、一対の長辺部124a、124bは互いに平行となっている。
ここで、底帯状部124は、足底部74における線(足底部74上の仮想線、足底部74の表面に沿った仮想線)(第5仮想線)124G上に設けられ、線124Gは、第2装着体70を足に装着した状態(特に、第2装着状態)において、第2直線(第4仮想直線)124Lと平面透視において一致(略一致としてもよい)している。第2直線124Lは、中心線90Lと交点124−1で交わる仮想直線であり、第2直線124Lは、第2装着状態における第2装着体70の平面視において、中心線74Lの先端74−1と後端74−2の間の長さH11に対する中心線90Lとの交点104−1と後端74−2間の長さH13の割合(第2甲回り割合)が、51.0〜61.0%(好適には56.0%)となる位置を通り、第2直線124Lの中心線90Lに対する傾斜角度、すなわち、中心線90Lのつま先側の方向と第2直線124Lの足の配置位置に対する内側の方向と(左右方向における内側の方向)がなす角度(第2甲回り角度)α22が、男性用の場合には75.5〜85.5度(好適には、80.5度)で、女性用の場合には74.5〜84.5度(好適には、79.5度)となっている。つまり、第2装着体70は、男性用と女性用が設けられている。なお、線124Gは、第2装着状態においては、足底部74が平板状であるので、直線状であるといえる。また、第2装着状態において、第2直線124Lは、平面透視で第2直線32Lと略一致(一致としてもよい)している。これにより、第2装着状態における平面透視で、線124Gは、第2直線32Lと略一致(一致としてもよい)している。
なお、長さH13の長さH11に対する割合は、第1装着体5における長さH3の長さH1に対する割合と同一(略同一としてもよい)であり、角度α22は角度α12と同一(略同一としてもよい)となっている。これにより、左帯状部126と右帯状部128間に目盛り表示部50が配置され、目盛り表示部50と左帯状部126と右帯状部128の方向は略同一となる。
そして、第2装着状態では、底帯状部124は、平面視において、第2直線124Lに沿って第2直線124Lが底帯状部124の中心線となる位置(第2直線124Lが底帯状部124の中心線124Nと一致(略一致するとしてもよい)する位置としてもよい)に設けられている。つまり、長辺部124a、124bは、第2直線124Lに平行(略平行としてもよい)であり、長辺部124aと第2直線124L間の長さと長辺部124bと第2直線124L間の長さが同一(略同一としてもよい)となっている。なお、第2直線124Lが底帯状部124の中心線となる位置でなくてもよいが、底帯状部124は線124G上に設けられているので、少なくとも、平面視において、線124Gが長辺部124aと長辺部124bの間の位置にあるものとする。
なお、底帯状部124の長手方向の長さは、足底部74の一方の端部(第2直線124Lが接する端部)から他方の端部(第2直線124Lが接する端部)までの長さに形成され、第2装着状態において、第1装着体5の下側に底帯状部124が位置するようになっている。
なお、第1装着体5を装着した足に装着しておらず第2装着体70自体の形状としても、底帯状部124は、足底部74における線(第5仮想線)124G上に設けられ、線124Gは、第2直線(第4仮想直線)124Lと平面透視において一致(略一致としてもよい)している。つまり、足底部74が曲面状の場合には、線124Gは曲線状となり、線124Gは、第2直線(第4仮想直線)124Lと平面透視において正確には一致しない場合があるが、略一致する。
また、左帯状部(甲回り用第1横構成部)126は、帯状を呈し、図21に示すように、一対の直線状の長辺部126a、126bと、折れ線122−1と、直線状の短辺部(第1端辺部)126cにより囲まれて形成され、一対の長辺部126a、126bは互いに平行に形成され、短辺部126cは、長辺部126a、126bと直角(略直角としてもよい)に形成されている。
ここで、帯状部122の展開状態において、長辺部124aと折れ線122−1のつま先側への延長線122−1’がなす角度β31は、121〜127度(好適には、124度)であり、また、長辺部126aと折れ線122−1のつま先側への延長線122−1’がなす角度β32は、64〜70度(好適には、67度)であり、これにより、帯状部122の展開状態において、長辺部124aと長辺部126aがなす角度(つま先側の角度)β33は、188度〜194度(好適には、191度)となっている。つまり、帯状部122の展開状態において、底帯状部124の長手方向と左帯状部126の長手方向がなす角度で、つま先側の角度が、188度〜194度(好適には、191度)となっている。
以上の構成とすることにより、第2装着体70の左右方向における内側となる甲回り用横構成部である左帯状部(内側甲回り用横構成部)126において、左帯状部126の中心を通る中心線126Nと折れ線122−1の接点における該中心線126Nの接線126Sの折れ線122−1に対する角度β32は、64〜70度(好適には、67度)となる(図27参照)。
また、右帯状部(足囲用第2横構成部)128は、帯状を呈し、図21に示すように、一対の直線状の長辺部128a、128bと、折れ線122−2と、直線状の短辺部(第1端辺部)128cにより囲まれて形成され、一対の長辺部128a、128bは互いに平行に形成され、短辺部128cは、長辺部128a、128bと直角(略直角としてもよい)に形成されている。
ここで、帯状部122の展開状態において、長辺部124aと折れ線122−2のつま先側への延長線122−2’がなす角度β41は、92〜98度(好適には、95度)であり、また、長辺部128aと折れ線122−2のつま先側への延長線122−2’がなす角度β42は、77〜83度(好適には、80度)であり、これにより、帯状部122の展開状態において、長辺部124aと長辺部128aがなす角度(つま先側の角度)β43は、173度〜178度(好適には、175度)となっている。つまり、帯状部122の展開状態において、底帯状部124の長手方向と左帯状部126の長手方向がなす角度で、つま先側の角度が、173度〜178度(好適には、175度)となっている。
以上の構成とすることにより、第2装着体70の左右方向における外側となる甲回り用横構成部である右帯状部(外側甲回り用横構成部)128において、右帯状部128の中心を通る中心線128Nと折れ線122−2の接点における該中心線128Nの接線128Sの折れ線122−2に対する角度β42は、77〜83度(好適には、80度)となる(図28参照)。
以上のように、帯状部122の展開状態において、底帯状部124の長手辺の方向と、左帯状部126の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度(つまり、角度β33)が188〜194度であるとともに、底帯状部124の長手辺の方向と、右帯状部128の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度(つまり、角度β43)が172〜178度であり、底帯状部124と左帯状部126の境界線122−1の方向と、左帯状部126の長手辺(具体的には、長辺部126b)の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、左帯状部126側の角度(つまり、角度β32)が64〜70度であり、底帯状部124と右帯状部128の境界線122−2の方向と、右帯状部128の長手辺(具体的には、長辺部128b)の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、右帯状部128側の角度(つまり、角度β42)が77〜83度であるので、帯状部122を甲回りの位置に正確に位置させることができる。上記の角度は、出願人が試行錯誤を重ねて見出したものである。
なお、図11に示すように、第1装着体5の底板部60の下面が曲面状の場合には、底帯状部104、124は、第2装着状態において、底板部60の下面の曲面形状に合わせて傾斜するので、底帯状部104、124が水平面(足サイズ測定具1が載置された水平面)に対して傾斜する場合には、接線106S、108S、126S、128Sの水平面に対する角度は、上記とは異なるが、接線106Sの折れ線102−1に対する角度と、接線108Sの折れ線102−2に対する角度と、接線126Sの折れ線122−1に対する角度と、接線128Sの折れ線122−2に対する角度は、上記と同様であり、底板部60が平板状である図3〜図5の構成の場合と同様に、帯状部102を足囲の位置に正確に位置させるとともに、帯状部122を甲回りの位置に正確に位置させることができる。
また、図12に示すように、左帯状部126の端部である短辺部126cと右帯状部128の端部である短辺部128cは、互いに対向した状態となり、覆い部12と覆い部72が伸びずに保形された状態の第1装着体5の平面図と第2装着体70の平面図を重ねると、長辺部126aと長辺部50aと長辺部128aはほぼ同一曲線上にあり、長辺部126bと長辺部50dと長辺部128bはほぼ同一曲線上にある。
また、左帯状部126の短辺部126c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(左側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部126cは、平面視において、開口部76aの領域に位置し、同様に、右帯状部128の短辺部128c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(右側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部128cは、平面視において、開口部76aの領域に位置している。また、短辺部126cと短辺部128cは、互いに間隔を介して設けられている。つまり、第2装着体70を足に装着しない状態においても、短辺部126cと短辺部128c間には間隔が設けられている(第2装着体70を足に装着した状態では、当然短辺部126cと短辺部128c間に間隔が設けられる)。なお、第2装着体70を足に装着しない状態で、短辺部126cと短辺部128cが接していて、第2装着体70を足に装着した状態で、短辺部126cと短辺部128c間に間隔が設けられるようにしてもよい。
左帯状部126と右帯状部128は、図16に示すように、第2装着状態において、足甲部76における曲線(足甲部76上の仮想線)(第6仮想線)125G上に設けられ、曲線125Gは、第2装着体70の平面視において、第2直線124Lと足底部74の輪郭との2つの接点132P、132Qを結びつま先側に湾曲した曲線(第4仮想曲線)125L(曲線125Lは、第2直線124Lと同一平面上にある)と平面透視において一致(略一致としてもよい)しているといえる。曲線125Lは、第2装着状態において、平面透視で曲線33Lと略一致(一致としてもよい)している。曲線125Lは、前側に湾曲した略円弧状(円弧状、楕円弧状、略楕円弧状としてもよい)の曲線である。これにより、第2装着状態における平面透視で、曲線125Gは、曲線33Lと略一致(一致としてもよい)している。また、長辺部126aと長辺部126b間の中心線126Nは、曲線125Gと一致し(略一致するとしてもよい)、長辺部128aと長辺部128b間の中心線128Nは、曲線125Gと一致する(略一致するとしてもよい)。なお、長辺部126aと長辺部126b間の中心線126Nや長辺部128aと長辺部128b間の中心線128Nは、曲線125Gと略一致していなくてもよいが、左帯状部126と右帯状部128が曲線125G上に設けられているので、少なくとも、平面視において、曲線125Gが長辺部126aと長辺部126bの間の位置にあり、曲線125Gが長辺部128aと長辺部128bの間の位置にあるものとする。
よって、第2装着体70の平面視において、左帯状部106と右帯状部108は、図12に示すように、つま先側に湾曲した形状となり、図12において、長辺部126aの延長線上(長辺部126aの曲り形状における延長線上)に長辺部128aが存在し(長辺部128aが長辺部126aの延長線と略一致するとしてもよい)、長辺部126bの延長線上(長辺部126bの曲り形状における延長線上)に長辺部128bが存在する(長辺部128bが長辺部126bの延長線と略一致するとしてもよい)。
底帯状部124、左帯状部126、右帯状部128は、覆い部72の外側の面に設けられているので、線124Gと曲線125Gは、覆い部72の外側に位置するといえる。
なお、第1装着体5を装着した足に装着しておらず第2装着体70自体の形状としても、左帯状部126と右帯状部128は、足甲部76における曲線(足甲部76上の仮想線)(第6仮想線)125G上に設けられ、曲線125Gは、曲線125Lと平面透視において略一致している。つまり、足底部74が曲面状の場合には、線124Gは曲線状となり、その影響で、曲線125Gが曲線125Lと平面透視において正確には一致しない場合があるが、略一致する。
なお、短辺部106c、108c、126c、128cは、開口部76aの内側に突出して形成されているとしたが、これらの短辺部は、開口部76aの内側に突出していなくてもよく、図13の一点鎖線に示すように、これらの短辺部が、開口部76aの縁部に沿って形成されていてもよい。つまり、これらの短辺部は、開口部76aの縁部と一致するように形成されている。この場合でも、短辺部106cと短辺部108c間の目盛りを計測することは可能であり、短辺部126cと短辺部128c間の目盛りを計測することは可能である。ただし、これらの短辺部が、開口部76aの内側に突出している方が、目盛りにおける短辺部の位置を視認しやすいので、正確な計測を行なうことができる。
帯状部122は上記のように構成されているので、第2装着状態において、足サイズ測定具1を平面視した場合には、図25に示すように、左帯状部126と右帯状部128間に目盛り表示部50が配置され、目盛り表示部50と左帯状部126と右帯状部128は、同一曲線上に沿って設けられる。つまり、目盛り表示部50の長手方向は、左帯状部106の長手方向及び右帯状部108の長手方向に一致(略一致としてもよい)する。
以上のように、帯状部122は、覆い部72における第2装着体70を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に周状に形成され、足甲部76における左右いずれか一方の側の領域から足底部を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、帯状部122の帯状における長手方向の両側の端部である一対の短辺部126c、128cが、開口部76aの縁部から開口部76a側に突出して形成されている。つまり、帯状部122は、甲回りに対応する位置に周設され、長手方向の両側の端部が間隔を介して設けられている。
なお、足囲測定部100や甲回り測定部120の製造に際しては、足囲測定部100を構成する素材のシート状部材を図20に示す展開状態の形状に加工し、甲回り測定部120を構成する素材のシート状部材を図21に示す展開状態の形状に加工するが、展開状態の形状の加工に際しては、抜き型による打ち抜き成形により展開状態の形状のシート状部材を形成することにより、帯状部102、122の長手方向の長さの精度を上げることができる。
なお、帯状部102と帯状部122は、帯状であるとしたが、細長状の紐状であってもよい。すなわち、足囲用周設部と甲回り用周設部は、紐状であってもよい。この紐状の部材も非伸縮性又は難伸縮性の素材(非弾性伸縮性又は難弾性伸縮性の素材としてもよい)により形成される。つまり、帯状部102、122は、細長状の部材であればよい。
また、突状部(第3突状部)130は、左帯状部126の長辺部126bから連設され、開口部76aの左側の辺部に隣接して設けられている。つまり、突状部130は、左帯状部126に対して左帯状部106側とは反対側(つまり、かかと側)に突出している。図13に示すように、突状部130は、長辺部126bから連設され、開口部76aの辺部に沿った略直線状の辺部130aと、長辺部126bから連設され、長辺部126bに対して略直角の略直線状の辺部130bと、辺部130bの端部から連設された略円弧状の辺部130cと、辺部130cの端部と辺部130aの端部間に設けられ、左右方向に形成された略直線状の辺部130dとを有し、突状部130は、足甲部76に接着、縫付け等により固定されている。なお、突状部130には、穴部76c−1に対応した位置に穴部130−1が設けられ、突状部130と足甲部76に紐部136を通すことができるようになっている。
また、突状部(第4突状部)132は、右帯状部128の長辺部128bから連設され、開口部76aの右側の辺部に隣接して設けられている。つまり、突状部132は、右帯状部128に対して右帯状部108側とは反対側(つまり、かかと側)に突出している。突状部132は、長辺部128bから連設され、開口部76aの辺部に沿った略円弧状の辺部132aと、辺部128bから連設され、前後方向に略直線状に形成された辺部132bと、辺部132bの端部から略円弧状に形成された辺部132cと、辺部132cの端部と辺部132aの端部間に設けられ、左側が前側となるように左右方向に対して傾斜した略直線状の辺部132dとを有し、突状部132は、足甲部76に接着、縫付け等により固定されている。なお、突状部132には、穴部76c−2に対応した位置に穴部132−1が設けられ、突状部132と足甲部76に紐部136を通すことができるようになっている。
なお、突状部130、132は、帯状部122のかかと側に突出しているが、突状部130が左帯状部126のつま先側に突出する構成でもよく、また、突状部132が右帯状部128のつま先側に突出する構成としてもよい。ただし、左帯状部126には左帯状部106が隣接し、右帯状部128には右帯状部108が隣接しているので、かかと側に突出した構成とするのが好ましい。つまり、突状部130、132は、帯状部122のかかと側に突出しているので、左帯状部106、右帯状部108が邪魔になることがない。
また、締付け部134は、紐部(第2紐部)136と、紐部136による締付け状態を固定するための留め具(第2留め具)138とを有している。紐部136は、紐部116と同様の構成であり、留め具138は、留め具118と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。留め具138から突出した紐部136の端部側の部分の長さを調整することにより、紐部136の締付け具合を調整することができる。
なお、紐部136としては、非伸縮性又は難伸縮性の紐材でもよいが、伸縮性を有する紐材(例えば、ゴム製の紐材)であってもよい。伸縮性を有する紐材の場合には、紐部136を強く締め付けなくても、短辺部126c、128cが上方に浮くのを防止することができる。
また、足囲測定部100と甲回り測定部120は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成されているとしたが、少なくとも帯状部102、122の長手方向に非伸縮性又は難伸縮性があればよい。つまり、足囲測定部100においては、底帯状部104、左帯状部106、右帯状部108のそれぞれについて長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有し、甲回り測定部120においては、底帯状部124、左帯状部126、右帯状部128のそれぞれについて長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有するものとする。
底帯状部104の長手方向は、左帯状部106側の端部と右帯状部108側の端部間の方向であり、左帯状部106の長手方向は、底帯状部104側の端部と底帯状部104側の端部とは反対側の端部間の方向であり、右帯状部108の長手方向は、底帯状部104側の端部と底帯状部104側の端部とは反対側の端部間の方向であり、底帯状部124の長手方向は、左帯状部126側の端部と右帯状部128側の端部間の方向であり、左帯状部126の長手方向は、底帯状部124側の端部と底帯状部124側の端部とは反対側の端部間の方向であり、右帯状部128の長手方向は、底帯状部124側の端部と底帯状部124側の端部とは反対側の端部間の方向である。
なお、足囲測定部100と甲回り測定部120を一方向(例えば、縦方向)のみに伸びる素材の場合には、他の一方向(例えば、横方向)を底帯状部104、左帯状部106、右帯状部108、底帯状部124、左帯状部126、右帯状部128の長手方向とする。
なお、一方向のみに伸びる素材の場合には、長手方向には伸びないようにするので、帯状部102における底帯状部104と左帯状部106と右帯状部108は、別個に形成されて覆い部72に固定され、帯状部122における底帯状部124と左帯状部126と右帯状部128は、別個に形成されて覆い部72に固定される。なお、底帯状部104と左帯状部106と右帯状部108を別個に形成する場合でも、底帯状部104と左帯状部106と右帯状部108の3つの帯状部における隣接する帯状部間に装着体本体10が伸びた際に隙間が形成されないように、隣接する帯状部間を縫製等によりつなげておく必要がある。同様に、底帯状部124と左帯状部126と右帯状部128を別個に形成する場合でも、底帯状部124と左帯状部126と右帯状部128の3つの帯状部における隣接する帯状部間に覆い部72が伸びた際に隙間が形成されないように、隣接する帯状部間を縫製等によりつなげておく必要がある。
ただし、帯状部102における各部を別個に形成すると、測定精度が低下するおそれがあるので、足囲測定部100と甲回り測定部120は、縦横いずれの方向にも(つまり、360度におけるどの方向にも)非伸縮性又は難伸縮性の素材とするのが好ましい。
また、締付け部114は、紐部116と留め具118を有し、締付け部134は、紐部136と留め具138を有するものとしたが、留め具118、138の構成を省略して、紐部116、136のみで2つの突状部間を締め付けるようにしてもよい。
また、足囲測定部100と甲回り測定部120は、覆い部72の外側の面に固定されているとしたが、覆い部72の内側の面に固定された構成としてもよい。
すなわち、足囲測定部100においては、底帯状部104は、足底部74の内側の面に固定され、左帯状部106は、足甲部76の左側の領域の内側の面に固定され、右帯状部108は、足甲部76の右側の領域の内側の面に固定される。なお、底帯状部104が、線104G上に設けられ、左帯状部106と右帯状部108が、曲線105G上に設けられ、線104Gが、第2装着状態における平面透視で第1直線104Lと一致し(略一致としてもよい)、曲線105Gが、第2装着状態における平面透視で曲線105Lと一致する(略一致としてもよい)点は、足囲測定部100が覆い部72の外側の面に設けられている場合と同様であり、足囲測定部100が覆い部72の外側の面に設けられている場合に覆い部72に固定されている領域の裏側に足囲測定部100が固定されるといえる。底帯状部104、左帯状部106、右帯状部108は、覆い部72の内側の面に設けられているので、線104Gと曲線105Gは、覆い部72の内側に位置するといえる。なお、足囲測定部100は、覆い部72の内側の面に固定されるので、底帯状部104と左帯状部106と右帯状部108は、覆い部72の厚み分だけ短くなる。この場合でも、左帯状部106の短辺部106c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(左側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部106cは、平面視において、開口部76aの領域に位置し、同様に、右帯状部108の短辺部108c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(右側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部108cは、平面視において、開口部76aの領域に位置する。
足囲測定部100と甲回り測定部120を覆い部72の内側の面に設けた場合には、図31に示すような構成となる。なお、上記第2足囲割合と、第2甲回り割合と、第2足囲角度と、第2甲回り角度は、足囲測定部100と甲回り測定部120を覆い部72の内側の面に設けた場合も同様である。
また、甲回り測定部120を覆い部72の内側の面に固定する場合には、甲回り測定部120においては、底帯状部124は、足底部74の内側の面に固定され、左帯状部126は、足甲部76の左側の領域の内側の面に固定され、右帯状部108は、足甲部76の右側の領域の内側の面に固定される。なお、底帯状部124が、線124G上に設けられ、左帯状部126と右帯状部128が、曲線125G上に設けられ、線124Gが、第2装着状態における平面透視で第2直線124Lと一致し(略一致としてもよい)、曲線125Gが、第2装着状態における平面透視で曲線125Lと一致する(略一致としてもよい)点は、甲回り測定部120が覆い部72の外側の面に設けられている場合と同様であり、甲回り測定部120が覆い部72の外側の面に設けられている場合に覆い部72に固定されている領域の裏側に甲回り測定部120が固定されるといえる。底帯状部124、左帯状部126、右帯状部128は、覆い部72の内側の面に設けられているので、線124Gと曲線125Gは、覆い部72の内側に位置するといえる。なお、甲回り測定部120は、覆い部72の内側の面に固定されるので、底帯状部124と左帯状部126と右帯状部128は、覆い部72の厚み分だけ短くなる。この場合でも、左帯状部126の短辺部126c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(左側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部126cは、平面視において、開口部76aの領域に位置し、同様に、右帯状部128の短辺部128c側の端部は、平面視において、開口部76aの縁部(右側の縁部)よりも開口部76aの内側に突出して形成され、短辺部128cは、平面視において、開口部76aの領域に位置する。
なお、第2装着体70は、足長方向の長さ(つまり、覆い部72の先端から後端までの長さH11)に応じて複数種類設けられ、例えば、5mmごとに設けられている。すなわち、第2装着体70は、足長に応じて複数種類設けられ、例えば、5mmごとの足長に応じて設けられている。
なお、足長方向の長さがある長さの第1装着体5に対応する第2装着体70の足長方向の長さ(長さH11)については、第1装着体5の足長方向の長さと第2装着体70の足長方向の長さを同一の長さとするが、第2装着体70が第1装着体5の外側にカバーされるので、第2装着体70の足長方向の長さ(長さH11)を第1装着体5の足長方向の長さ(長さH1)よりも若干長くしてもよい。
また、図12〜図21に示す第2装着体70は、右足用のものであるが、左足用の第2装着体は、図12〜図21に示す第2装着体70と左右対称(つまり、前後方向(Y1−Y2方向の中心面を介して左右対称))である以外は同様の構成である。
また、足サイズ測定具セットは、複数の足サイズ測定具を有し、複数の足サイズ測定具における各足サイズ測定具においては、足長方向の長さ(第1装着体5と第2装着体70の足長方向の長さ)が他の足サイズ測定具における足長方向の長さとは異なるように構成されている。例えば、足サイズ測定具セットが、足サイズ測定具1Aと足サイズ測定具1Bと足サイズ測定具1Cとを有するとした場合に、足サイズ測定具1Aにおける第1装着体5と第2装着体70は、足長L1mmに対応したものであり、足サイズ測定具1Bにおける第1装着体5と第2装着体70は、足長L2mmに対応したものであり、足サイズ測定具1Cにおける第1装着体5と第2装着体70は、足長L3mmに対応したものであり、足長L1と足長L2と足長L3は、異なる長さとなっている。なお、足サイズ測定具セットにおける1つの足サイズ測定具1における第1装着体5と第2装着体70は、同じ足長に対応するものである。
なお、「足囲測定部100」を「足囲測定ユニット100」とし、「帯状部102」を「足囲測定部102」とし、「甲回り測定部120」を「甲回り測定ユニット120」とし、「帯状部122」を「甲回り測定部122」としてもよい。
上記構成の足サイズ測定具1の使用方法について説明する。まず、第1装着体5を足サイズを測定する足に装着する。つまり、複数の足サイズ測定具において、第1装着体5及び第2装着体70の足長方向の長さが異なる足サイズ測定具セットを用意しておき、足サイズ測定具セットの中から測定する足の足長に対応した足サイズ測定具1を選び、選んだ足サイズ測定具1における第1装着体5を靴下を履くようにして装着する。第1装着体5を足Fに装着した状態は、図22、図23に示すようになる。また、足Fに装着していない状態の第1装着体5の横断面は、図24(a)に示すようになるが、足Fに第1装着体5を装着した状態の横断面は、図24(b)に示すようになり、覆い部12が足Fの外形に合わせて伸びて足Fの表面に密着する(ただし、足底部14は底板部60に固定されているので、足底部14が足の裏に密着することはない)。なお、第2装着体70との位置合わせを容易とするために、第1装着体5を足Fに装着した状態で、中心表示線34aが足Fの甲の中心に位置するように(具体的には、中心表示線34aが第二趾とかかとの後端を結ぶ線上に位置するように)覆い部12の伸び具合を調整しておくのが好ましい。
なお、足Fの土踏まずFaの下方には、空間Fsが設けられる。つまり、覆い部12の足底部14は底板部60に接着されているので、足底部14は足Fの裏面には密着せず、土踏まずFaの下方には空間Fsが設けられる。これにより、靴の中底に足が接した状態で靴を履いた際の足の土踏まずFaと中底間に形成される空間を空間Fsにより再現することができる。
第1装着体5を足Fに装着したら、第1装着体5を装着した状態の足Fに第2装着体70(足長に対応した第2装着体70)を装着する。つまり、第1装着体5を覆うように第2装着体70を装着する。第2装着体70を装着した状態は、図25〜図28に示すようになる。また、足Fに装着していない状態の横断面は、図29(a)に示すようになるが、第1装着体5を装着した足Fに第2装着体70を装着した状態の横断面は、図29(b)に示すようになり、覆い部72が第1装着体5の外形に合わせて伸びて第1装着体5に密着する。なお、第2装着体70の中心表示線90aを足の中心に位置するように(中心表示線90aが第二趾とかかとの後端を結ぶ線上に位置するように)覆い部72の伸び具合を調整し、第1装着体5の中心表示線34aと第2装着体70の中心表示線90aが、図25に示すように、一致するようにする。これにより、第1装着体5と第2装着体70の位置を合わせることができる。
なお、締付け部114と締付け部134により第2装着体70の締付け度合いを調整できるので、締付け部114により締め付けることにより、短辺部106c、108cが上方に浮くのを防止でき、足囲を正確に測定することができ、同様に、締付け部134により締め付けることにより、短辺部126c、128cが上方に浮くのを防止でき、甲回りを正確に測定することができる。なお、締付け部114、134の締付けの度合いとしては、短辺部106c、108c、126c、128cが上方に浮かない程度の強さでよい。
つまり、足甲部76における開口部76aの左右両側の領域は、開口部76aから離れるほど下方となるように傾斜しているので、開口部76aの辺部は上方に浮きやすく、開口部76aの辺部が上方に浮いた状態では、短辺部106c、108c、126c、128cも上方に浮いてしまう(つまり、左帯状部106、右帯状部108、左帯状部126、右帯状部128の短辺部側の先端部分が斜め上方を向く)ので、足囲や甲回りを正確に測定することができないが、上記のように、短辺部106c、108c、126c、128cが上方に浮くのを防止することにより、足囲と甲回りを正確に測定することができる。
また、締付け部114、134により、留め具118の紐部116に対する位置と留め具138の紐部136に対する位置を調整することにより、第2装着体70を好みの締付け具合に調整することもできる。締付け部114、134を強く締め付けた場合には、左帯状部106の短辺部106cと右帯状部108の短辺部108c間の長さが短くなるとともに、左帯状部126の短辺部126cと右帯状部128の短辺部128c間の長さが短くなり、目盛り表示部40の測定長さ(後述)と目盛り表示部50の測定長さ(後述)が短くなり、足囲や甲回りが、締付け部114、134を弱く締め付けた場合に比べて、測定される足囲と甲回りが短くなる。ただし、測定された足囲や甲回りの客観性を保つには、上記のように、短辺部106c、108c、126c、128cが上方に浮かない程度の強さに締め付けるのが好ましい。
また、開口部76aの周囲部76a−1は、伸縮性を有する縫い糸77により形成されているので、この縫い糸77により周囲部76a−1が上方に浮くのを防止することができ、これにより、短辺部106c、108c、126c、128cが上方に浮くのを防止できるので、足囲や甲回りを正確に測定することができる。この縫い糸77が、伸縮性を有する弾性部材に当たる。
なお、開口部76aの辺部が上方に浮くのを防止する方法として、図19に示すように、周囲部76a−1に沿って、伸縮性及び柔軟性を有する弾性部材77’を設ける方法も考えられる。この弾性部材77’は、周囲部76a−1に沿ったループ状の板状を呈し、足甲部76の下面で開口部76aの辺部(つまり、開口部76aの縁部)に沿った位置に接着により固定されるとともに、周囲部76a−1を構成する縫い糸77によっても足甲部76に固定されている。弾性部材77’は、ゴム等の伸縮性及び柔軟性を有する弾性部材により形成されている。弾性部材77’が設けられていることにより、開口部76aの辺部を上方に浮くのを防止でき、これにより、短辺部106c、108c、126c、128cが上方に浮くのを防止することができるので、足囲と甲回りを正確に測定することができる。なお、弾性部材77’は、伸縮性及び柔軟性を有するので、開口部76aの大きさ、形状が変化する際の支障となることがない。
第2装着体70を装着した状態では、足底部74は、底板部60の下側に位置し、開口部76aからは第1装着体5の一部が露出して、上方から視認できるようになる。すなわち、足甲部16と目盛り表示部40、50が上方から見える状態となる。つまり、第2装着体70の足底部74側とは反対側である上方から足サイズ測定具1を視認した場合に(つまり、足サイズ測定具1を平面視した場合に)、一対の短辺部106c、108c間に目盛り表示部40が位置し、一対の短辺部126c、128c間に目盛り表示部50が位置する。つまり、第2装着状態の平面視において、一対の短辺部106c、108c間に目盛り表示部40が視認され、一対の短辺部126c、128c間に目盛り表示部50が視認される。
ここで、平面視において、目盛り表示部40は、左帯状部106と右帯状部108間に位置する(つまり、開口部76aにおける短辺部106cと短辺部108c間に目盛り表示部40が位置する)ので、左帯状部106の短辺部106cと右帯状部108の短辺部108c間の目盛りの長さ(「目盛り表示部40の測定長さ」とする)L40(図30参照)を目盛り表示部40により測定することにより短辺部106cと短辺部108c間の長さを得ることができる。なお、短辺部106c、108cは、開口部76aの縁部から開口部76a側に突出して形成され、平面視において、開口部76aの領域に位置しているので、平面視で、短辺部106c、108cが目盛り表示部40と重なり、目盛り表示部40の目盛りを正確に読み取ることができる。
特に、目盛り表示部40の長手方向は、左帯状部106の長手方向及び右帯状部108の長手方向に一致(略一致としてもよい)した状態となっていて、短辺部106cは、長辺部106a、106bと直角に形成され、短辺部108cは、長辺部108a、108bと直角(略直角としてもよい)に形成されているので、目盛りを正確に読み取ることができる。
また、平面視において、目盛り表示部50は、左帯状部126と右帯状部128間に位置する(つまり、開口部76aにおける短辺部126cと短辺部128c間に目盛り表示部50が位置する)ので、左帯状部126の短辺部126cと右帯状部128の短辺部128c間の目盛りの長さ(「目盛り表示部50の測定長さ」とする)L50(図30参照)を目盛り表示部50により測定することにより短辺部126cと短辺部128c間の長さを得ることができる。なお、短辺部126c、128cは、開口部76aの縁部から開口部76a側に突出して形成され、平面視において、開口部76aの領域に位置しているので、平面視で、短辺部126c、128cが目盛り表示部50と重なり、目盛り表示部50の目盛りを正確に読み取ることができる。
特に、目盛り表示部50の長手方向は、左帯状部126の長手方向及び右帯状部128の長手方向に一致(略一致としてもよい)した状態となっていて、短辺部126cは、長辺部126a、126bと直角に形成され、短辺部128cは、長辺部128a、128bと直角(略直角としてもよい)に形成されているので、目盛りを正確に読み取ることができる。
ここで、帯状部102における長手方向の長さ(「帯状部102の長さ」とする)を予め測定しておき、帯状部102の長さに目盛り表示部40の測定長さを加算することにより、帯状部102の位置の周囲長を得ることができ、該帯状部102の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算することにより足囲(つまり、足囲長)を得ることができる。つまり、第1装着体5には底板部60が設けられていて、該帯状部102の位置の周囲長は、底板部60の厚みの2倍の長さを含んだ値であり、底板部60の上面を靴の中底の上面とみなした場合に、本来得たい足囲長(つまり、製造する靴の内側の面における足囲の位置の周囲長)は、底板部60の上面の位置を通る経路の周囲長となるので、該帯状部102の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算するのである。
第1装着体5において、足底部14の内側に底板部60が設けられる場合でも、該帯状部102の位置の周囲長に底板部60の厚みの2倍の長さが含まれているので、該帯状部102の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算する。また、第1装着体5の覆い部12に足底部14が設けられていない場合には、靴下に見立てた覆い部12の足底部14が設けられていないので、該帯状部102の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算するとともに、覆い部12の厚み分の長さを加算することになる。
なお、帯状部102が覆い部72の外側に設けられている場合には、第1装着体5の表面に沿った長さを得るには、覆い部72の厚みに基づく長さをさらに減算するのが好ましい。覆い部72の厚みに基づく長さについては、シミュレーション用のCAD上で覆い部72の内側に沿った寸法と外側に沿った寸法の差を算出することにより得る方法や、覆い部72がある場合の測定値と覆い部72がない場合の測定値72の差のデータを予め蓄積しておき、差の平均値を用いる方法が考えられる。なお、覆い部72の厚みが薄い場合には、覆い部72の厚みに基づく長さをほとんど考慮する必要がないので、覆い部72の厚みに基づく長さを減算する必要はない。
なお、帯状部102の長さは、帯状部102の一方の端部である短辺部106cから他方の端部である短辺部108cまでの長手方向に沿った長さであり、底帯状部104の長手方向の長さと左帯状部106の長手方向の長さと右帯状部108の長手方向の長さを加算したものであり、図20に示すように、底帯状部104の長手方向の長さL104は、底帯状部104の幅方向の中央を通る直線状の仮想線104Nの長さとし、左帯状部106の長手方向の長さL106は、長辺部106a、106bと平行な直線状の仮想線で、仮想線104Nと接する仮想線106Nの長さとし、右帯状部108の長手方向の長さL108は、長辺部108a、108bと平行な直線状の仮想線で、仮想線104Nと接する仮想線108Nの長さとする。
特に、足囲の測定に際して、固定値(つまり、帯状部102における長手方向の長さ)に測定値(つまり、目盛り表示部40の測定長さ)を加算するので、測定値の測定誤差があっても全体の誤差を小さくすることができる。例えば、258mmの足囲を測定する際に、メジャーを巻き付けて測定した場合には、測定誤差が1%あるとすると、2.58mmの誤差が生じるが、固定値(つまり、帯状部102における長手方向の長さ)が220mmで、測定値(つまり、目盛り表示部40の測定長さ)が38mmの場合には、測定誤差を1%とすると、0.38mmの誤差で済むため、測定の精度が向上する。
なお、第1足囲割合と第2足囲割合が上記の割合で、第1足囲角度と第2足囲角度が上記の角度となっているので、足囲を正確に測定することができる。つまり、上記の第1足囲割合、第2足囲割合と第1足囲角度、第2足囲角度は、出願人が試行錯誤を重ねて見出したものであり、上記の割合と角度とすることにより、足囲を正確に測定することができる。
また、帯状部122における長手方向の長さ(「帯状部122の長さ」とする)を予め測定しておくことにより、帯状部122の長さに目盛り表示部50の測定長さを加算することにより、帯状部122の位置の周囲長を得ることができ、該帯状部122の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算することにより甲回り(つまり、甲回り長)を得ることができる。つまり、第1装着体5には底板部60が設けられていて、該帯状部122の位置の周囲長は、底板部60の厚みの2倍の長さを含んだ値であり、底板部60の上面を靴の中底の上面とみなした場合に、本来得たい甲回り長(つまり、製造する靴の内側の面における甲回りの位置の周囲長)は、底板部60の上面の位置を通る経路の周囲長となるので、該帯状部122の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算するのである。
第1装着体5において、足底部14の内側に底板部60が設けられる場合でも、該帯状部122の位置の周囲長に底板部60の厚みの2倍の長さが含まれているので、該帯状部122の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算する。また、第1装着体5の覆い部12に足底部14が設けられていない場合には、靴下に見立てた覆い部12の足底部14が設けられていないので、該帯状部122の位置の周囲長から底板部60の厚みの2倍の長さを減算するとともに、覆い部12の厚み分の長さ加算することになる。
なお、帯状部122が覆い部72の外側に設けられている場合には、第1装着体5の表面に沿った長さを得るには、覆い部72の厚みに基づく長さをさらに減算するのが好ましい。
なお、帯状部122の長さは、帯状部122の一方の端部である短辺部126cから他方の端部である短辺部128cまでの長手方向に沿った長さであり、底帯状部124の長手方向の長さと左帯状部126の長手方向の長さと右帯状部128の長手方向の長さを加算したものであり、図21に示すように、底帯状部124の長手方向の長さL124は、帯状部124の幅方向の中央を通る直線状の仮想線124Nの長さとし、左帯状部126の長手方向の長さL126は、長辺部126a、126bと平行な直線状の仮想線で、仮想線124Nと接する仮想線126Nの長さとし、右帯状部128の長手方向の長さL128は、長辺部128a、128bと平行な直線状の仮想線で、仮想線124Nと接する仮想線128Nの長さとする。
特に、甲回りの測定に際して、固定値(つまり、帯状部122における長手方向の長さ)に測定値(つまり、目盛り表示部50の測定長さ)を加算するので、測定値の測定誤差があっても全体の誤差を小さくすることができる。
また、第1装着体5には、底板部60が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間が形成され、土踏まずと靴の中底の間の空間を再現でき、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。つまり、測定対象の足に土踏まずがある場合に、甲回りの位置には土踏まずが位置するので、単に足の甲回りの位置をメジャーで巻きつけて測定すると、土踏まずの位置では土踏まずの面にメジャーが接した状態で測定してしまい、土踏まずの下方の空間を考慮した測定をすることができないが、本実施例では、底板部60が設けられているので、足の土踏まずの下方に空間を形成した状態で甲回りを測定することができ、製靴型を考慮した靴を製造することができる。すなわち、土踏まずの下方にある空間を考慮しないと、靴に足を入れるスペースを確保できないため、製靴型には足の土踏まずの箇所にも製靴型の素材が設けられており、このような製靴型の構成を考慮した靴を製造することができる。
よって、本実施例の足サイズ測定具1による測定値に従い得た甲回りに従い製靴型を作成して、該製靴型に従い靴を製造することにより、製靴型を考慮した靴を製造することができる。なお、土踏まずと靴の中底との間に空間を形成することにより、足裏の土踏まずの部分がアーチ状となり、該アーチ状の部分で歩行時の衝撃を吸収することにより、疲れにくいとされており、また、該空間を形成することにより、足裏の土踏まずがポンプの役割をして靴内の空気を循環させて、靴内の蒸れを防止することができる。
なお、第1甲回り割合と第2甲回り割合が上記の割合で、第1甲回り角度と第2甲回り角度が上記の角度となっているので、甲回りを正確に測定することができる。つまり、上記の第1甲回り割合、第2甲回り割合と第1甲回り角度、第2甲回り角度は、出願人が試行錯誤を重ねて見出したものであり、上記の割合と角度とすることにより、甲回りを正確に測定することができる。
なお、覆い部12において、足底部14は底板部60に固定されているので、足底部14は伸縮せず、また、目盛り表示部40、50が覆い部12に接着により固定されている場合には、覆い部12において目盛り表示部40に接着されている領域や目盛り表示部50に接着されている領域は、伸縮せず、また、目盛り表示部40、50が、目盛り表示部40、50の辺部に沿って周状に縫付けされている場合には、覆い部12における縫い糸で囲まれた領域は、伸縮しないが、覆い部12における該伸縮しない領域以外の領域が伸縮するので、第1装着体5を足に装着した際の覆い部12の伸縮には支障がない。なお、底板部60を足底部14に縫い糸により周状に縫い付けて固定する場合に、縫い糸がゴム糸等の伸縮性を有する縫い糸により縫い付けることにより、覆い部12における縫い糸で囲まれた領域も伸縮させることができる。また、目盛り表示部40、50を縫付けにより固定する場合に、縫い糸がゴム糸等の伸縮性を有する縫い糸により縫い付けることにより、縫い糸で囲まれた領域も伸縮させることができる。
また、同様に、覆い部72において、足囲測定部100と甲回り測定部120が覆い部72に接着により固定されている場合には、覆い部72において足囲測定部100に接着されている領域や甲回り測定部120に接着されている領域は、伸縮せず、また、足囲測定部100が縫い糸により周状に縫い付けて固定されている場合には、覆い部72における該縫い糸で囲まれた領域は、伸縮せず、また、甲回り測定部120が縫い糸により周状に縫製して固定されている場合には、覆い部72における該縫い糸で囲まれた領域は、伸縮しないが、覆い部72における該伸縮しない領域以外の領域が伸縮するので、第2装着体70を足に装着した際の覆い部72の伸縮には支障がない。なお、足囲測定部100や甲回り測定部120を縫い糸により周状に縫い付けて固定する場合に、縫い糸がゴム糸等の伸縮性を有する縫い糸により縫い付けることにより、覆い部72における縫い糸で囲まれた領域も伸縮させることができる。
また、第1装着体5と第2装着体70を足に装着した状態を平面視した画像を撮影して目盛り表示部40、50の領域の画像(つまり、測定用の画像)を得ておくことにより、その画像から目盛り表示部40の測定長さと目盛り表示部50の測定長さを得ることができるので、足囲と甲回りを計算することができる。なお、画像を撮影するには、第1装着体5と第2装着体70を足に装着した状態を上方からデジタルカメラにより撮影すればよいので、測定用の画像を容易に撮影することができる。
足囲と甲回りが測定されたら、足長と測定された足囲と甲回りに従い製靴型を製造して、該製靴型に基づき靴を製造する。
なお、足サイズ測定具1においては、第1装着体5を足に装着し、さらに第2装着体70を足に装着した状態で、足囲測定部100により足囲を測定し、甲回り測定部120により甲回りを測定していて、第1装着体5を足に装着した状態の足囲と甲回りを測定しているが、これは、第1装着体5を足に装着することにより、靴下を履いた状態を再現しており、いわば、靴下を履いた状態を再現して足囲と甲回りを測定しているといえる。すなわち、靴を履く際には一般的に靴下を履くことから、靴下を履いた状態を模して足囲と甲回りを測定することにより、装着した足に適した製靴型を作成することができる。
以上のように、本実施例の足サイズ測定具1によれば、足の足長に対応する第1装着体5と第2装着体70を足に装着するのみで、目盛り表示部40と目盛り表示部50の目盛りを読み取ることにより足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、目盛り表示部40、50により短い距離を測定するので、測定誤差を小さくすることができる。
また、第1装着体5と第2装着体70を足に装着した状態を上方から撮影することにより、測定用の画像を得ることができるので、測定用の画像の撮影も容易に行なうことができる。
また、第1装着体5には、底板部60が設けられていて、第1装着体5を足に装着した際に足の土踏まずの下方に空間が形成されるので、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。つまり、靴の製造に際して、製靴型は、土踏まずと靴の中底の間に空間が形成されるように形成されるため、底板部60を設けることにより、靴の製造に適した甲回りの測定が可能となる。
次に、足サイズ測定具の第1変形例について説明する。すなわち、上記の説明においては、第1装着体5の装着体本体10には目盛り表示部40、50が設けられているとしたが、第1変形例の足サイズ測定具1’においては、図32〜図35に示すように、目盛り表示部40、50の構成を省略するとともに、測定用補助具150を設ける構成とする。
すなわち、図32に示す第1装着体5’は、図1〜図5に示す第1装着体5と略同様の構成であるが、目盛り表示部40,50は設けられておらず、第1装着体5’は、覆い部(足覆い部、袋状部としてもよい)12と、覆い部12に固定して設けられた底板部60とを有している。
ここで、第1変形例における覆い部12は、上記第1装着体5における覆い部12と同様の構成であり、足底部14と、足甲部16と、つま先部18と、かかと部20とを有している。この覆い部12には、第1装着体5の場合と同様に、中心表示線34が設けられているが、足囲表示線30と、甲回り表示線32は設けられていない。
また、底板部60は、第1装着体5における底板部60と同様の構成であり、平板状で、略足型形状を呈し、柔軟性がない素材(つまり、非柔軟性の素材。なお、柔軟性が低い素材としてもよい)であるとともに、伸縮性がない素材(つまり、非伸縮性の素材。なお、難伸縮性の素材でもよい)により形成されている。
なお、第1装着体5’の覆い部12の構成は、第1装着体5の覆い部12と同様であり、第1装着体5’においても、覆い部12における足底部14の構成を省略してもよい。また、第1装着体5’の足底部14以外の領域としては、つま先部18やかかと部20の下側部分を省略してもよく、覆い部12は、少なくとも足の甲を覆う形状で、上方に足を入れるための履き口を有する構成であればよい。
また、第1変形例における第2装着体70は、図12〜図21に示す第2装着体70と同様の構成である。
なお、この第1変形例においても、第1装着体5’及び第2装着体70の足長方向の長さが異なる足サイズ測定具セットを用意しておき、足サイズ測定具セットの中から測定する足の足長に対応した足サイズ測定具1’を選ぶ。
また、測定用補助具150は、四角枠状の板状部材であり、互いに平行に設けられた帯状部152、154と、帯状部152、154に対して直角に設けられ、互いに平行に設けられた帯状部156、158とを有し、全体に正方形の枠状となっている。各帯状部152〜158において、長手辺は、互いに平行であり、帯状部152の内側の辺部152aと、帯状部154の内側の辺部154aとは互いに平行であり、帯状部156の内側の辺部156aと、帯状部158の内側の辺部158aとは互いに平行となっている。測定用補助具150は上記のように形成されているので、内側に四角形状の開口部K150が設けられている。
この開口部K150の大きさは、第1装着体5と第2装着体70を足に装着した状態で、短辺部106c、108c、126c、128cが開口部K150内に位置する程度の大きさを有し、辺部152aと辺部154a間の長さL150は、少なくとも短辺部106cの前端位置と短辺部128cの後端位置間の前後方向の長さL109を有し、辺部156aと辺部158a間の長さL151は、第1装着体5と第2装着体70を足に装着して、短辺部106cと短辺部108c間の長さが伸びた場合や、短辺部126cと短辺部128c間の長さが伸びた場合でも、短辺部106c、108c、126c、128cが開口部K150内に十分位置する長さに形成されている。なお、長さL151は、足の横方向の幅が長い場合を考慮して、第2装着体70の足長に応じて、十分長くしておくことが好ましい。なお、長さL150や長さL151の値は、予め計測しておくものとする。長さL150が予め定められているので、長さL150の間隔を有する帯状部152と帯状部154とで、「予め定められた長さを有する部材」が構成され、長さL151が予め定められているので、長さL151の間隔を有する帯状部156と帯状部158とで、「予め定められた長さを有する部材」が構成される。
第1変形例の足サイズ測定具1’の使用方法については、足サイズ測定具1の場合と同様に、足長に対応した第1装着体5’と第2装着体70を装着する。なお、足サイズ測定具1の場合と同様に、第1装着体5’の中心表示線34aと第2装着体70の中心表示線90aが、図34に示すように、一致するようにする。
そして、図34に示すように、測定用補助具150を第2装着体70の上に配置し、測定用補助具150の開口部K150内に短辺部106c、108c、126c、128cが位置するようにする。そして、測定用補助具150を図34のように配置した状態で、測定用補助具150及び開口部K150内の領域を撮影する。
そして、撮影した画像から短辺部106cと短辺部108c間の長さL105(左帯状部106と右帯状部108の曲り形状に沿った長さ)を長さL150及び長さL151と比較して計測し、同様に、短辺部126cと短辺部128c間の長さL125(左帯状部126と右帯状部128の曲り形状に沿った長さ)を長さL150及び長さL151と比較して計測する。なお、長さL105の計測の方法としては、例えば、左帯状部106と右帯状部108の曲り形状の曲率を定めておき、短辺部106cの両側の端部から等距離の中間位置と短辺部108cの両側の端部から等距離の中間位置間の直線の長さL105’を長さL150及び長さL151と比較して計測し、その後、該曲率に基づき長さL105を計算する。長さL125の計測の方法も同様である。
なお、上記の説明では、測定用補助具150は、四角枠状としたが、測定用補助具150の他の例としては、方眼紙のように互いに平行な複数の直線からなる第1直線群と、第1直線群の直線と直角をなす互いに平行な直線からなる第2直線群が表示されたシートが考えられ、該シートの上に足サイズ測定具1’を装着した足を乗せて、足サイズ測定具1’を該シートとともに撮影することにより、第1直線群における直線間の長さ及び第2直線群における直線間の長さと比較して、長さL105と長さL125を計測してもよい。
なお、測定用補助具としては、少なくとも測定用の3つの測定対象としての第1撮影ポイントと第2撮影ポイントと第3撮影ポイントが互いに間隔を介して設けられた部材で、足サイズ測定具1とともに撮影する部材であればよく、3つのポイントにおける2組のポイント間の長さと、2組のポイント間の直線の角度が予め分かっていれば、撮影した画像が平面視の方向に対して傾斜していても長さL105と長さL125を計測することができる。
例えば、図34、図35に示す測定用補助具150において、辺部152aと辺部158a間の角部(第1撮影ポイント)150Aと、辺部158aと辺部154a間の角部(第2撮影ポイント)150Bと、辺部154aと辺部156a間の角部(第3撮影ポイント)150Cを3つの撮影ポイントとし、角部150Aと角部150B間の直線を第1角部間直線とし、角部150Bと角部150C間の直線を第2角部間直線とした場合に、第1角部間直線の長さと、第2角部間直線の長さと、第1角部間直線と第2角部間直線の間の角度(図35の例では90度)が予め分かっていれば、撮影した画像を平面視の画像に補正できるので、補正した画像に基づき、長さL105と長さL125を計測することができる。
よって、例えば、第1撮影ポイント〜第3撮影ポイントとしての3つの点が表示されたシートに足サイズ測定具1’を装着した足を乗せて該3つの点とともに撮影することにより、長さL105と長さL125を計測することができる。
なお、足サイズ測定具1’においては、短辺部106c、108c、126c、128cが開口部76aの内側に突出して形成されているとしたが、これらの短辺部は、開口部76aの縁部に沿って形成されていてもよく、さらには、撮影に際して、短辺部106c、108c、126c、128cを撮影することができれば、これらの短辺部は、開口部76aの縁部に達していなくてもよい。つまり、短辺部106c、108c、126c、128cは、開口部76aの近傍に設けられていればよい。例えば、図35の例では、これらの短辺部は、測定用補助部150の枠内に入る位置に設けられていればよい。
以上のように、足サイズ測定具1’においては、目盛り表示部40、50の代わりに測定用補助具150を用いることにより、足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。また、2つの短辺部間の短い距離(つまり、短辺部106cと短辺部108c間の距離と、短辺部126cと短辺部128c間の距離)を測定するので、測定誤差を小さくすることができる。
また、足サイズ測定具1’においても、第1装着体5と第2装着体70を足に装着した状態を上方から撮影することにより、測定用の画像を得ることができるので、測定用の画像の撮影も容易に行なうことができる。
また、足サイズ測定具1’においても、第1装着体5には、底板部60が設けられていて、第1装着体5を足に装着した際に足の土踏まずの下方に空間が形成されるので、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。
また、上記の説明では、足サイズ測定具1においては、第1装着体5と第2装着体70が別体であり、足サイズ測定具1の使用に際して、第1装着体5を足に装着した後に第2装着体70を第1装着体5の外側に装着するとして説明したが、第1装着体5を第2装着体70に固定した構成としてもよい。すなわち、この場合の足サイズ測定具1においては、図36、図37に示すように、底板部60の下側に足底部74が位置し、覆い部12の履き口としての開口部22が、足サイズ測定具1の平面視において、覆い部72の履き口としての開口部82内に視認できる状態で、第1装着体5と第2装着体70とが固定されている。第1装着体5と第2装着体70が固定された状態では、中心表示線34と中心表示線90が一致した状態となっている。
第1装着体5と第2装着体70の固定の方法としては、縫製や接着により行ない、縫製の場合には、例えば、図36に示すように、開口部22の辺部に沿った領域と開口部82の辺部に沿った領域を縫い糸NT1で縫製することにより、覆い部12と覆い部72の履き口の箇所を縫着し、足甲部16の先端側領域と足甲部76の先端側領域を縫い糸NT2により縫製することにより、覆い部12と覆い部72の足甲部の先端側の領域を縫着する。また、接着により第1装着体5と第2装着体70を固定する場合では、例えば、開口部22の辺部に沿った領域と開口部82の辺部に沿った領域を接着するとともに、足甲部16の先端側領域と足甲部76の先端側領域を接着する。接着に際しては、覆い部12の接着領域と覆い部72の接着領域の間に熱可塑性樹脂を配置した状態で加熱して熱溶着することにより接着する方法がある。
このように第1装着体5と第2装着体70を固定することにより、足サイズ測定具1を足に装着する動作を1回で済ますことができ、また、中心表示線34と中心表示線90を一致させておくことにより、第1装着体5を装着した状態で第2装着体70を装着した際に、中心表示線34と中心表示線90を一致させる操作が不要となり、第1装着体5と第2装着体70を位置合わせする必要がなくなる。
また、上記の説明では、足サイズ測定具1’においては、第1装着体5’と第2装着体70が別体であり、足サイズ測定具1’の使用に際して、第1装着体5’を足に装着した後に第2装着体70を第1装着体5の外側に装着するとして説明したが、第1装着体5’を第2装着体70に固定した構成としてもよい。この場合の足サイズ測定具1’においては、足サイズ測定具1において、第1装着体5を第2装着体70に固定した場合と同様に、底板部60の下側に足底部74が位置する状態で、第1装着体5’と第2装着体70とが固定された構成とする。第1装着体5’と第2装着体70が固定された状態では、中心表示線34と中心表示線90が一致した状態となっている。
第1装着体5’と第2装着体70の固定の方法としては、足サイズ測定具1において第1装着体5を第2装着体70に固定した場合と同様に、縫製や接着により行なう。具体的な縫製や接着の方法は、足サイズ測定具1において第1装着体5を第2装着体70に固定した場合と同様であるので、詳しい説明を省略する。
このように第1装着体5’と第2装着体70を固定することにより、足サイズ測定具1’を足に装着する動作が1回で済ますことができ、また、中心表示線34と中心表示線90を一致させておくことにより、第1装着体5’を装着した状態で第2装着体70を装着した際に、中心表示線34と中心表示線90を一致させる操作が不要となり、第1装着体5と第2装着体70を位置合わせする必要がなくなる。
なお、第1装着体5(5’)と第2装着体70を固定する場合でも、覆い部12と覆い部72が伸縮する素材で形成されているので、足サイズ測定具1(1’)を足に装着した際に、覆い部12と覆い部72が足の形状に合わせて伸びるのに支障はない。
また、上記の説明では、覆い部12と覆い部72の履き口の箇所と、足甲部16、76の先端側領域同士を固定するものとしたが、第1装着体5(5’)と第2装着体70の他の箇所を固定してもよく、例えば、足甲部16、76の側面同士を固定したり、底板部60と覆い部72の足底部74を固定してもよい。すなわち、第1装着体5(5’)と第2装着体70を固定する場合に、目盛り表示部40が足囲測定部100及び甲回り測定部120と固定されず、かつ、目盛り表示部50が足囲測定部100及び甲回り測定部120と固定されない構成として、足囲測定部100の短辺部106c、108cが目盛り表示部40に対して相対的に移動し、甲回り測定部120の短辺部126c、128cが目盛り表示部50に対して相対的に移動できる構成であればよい。ただし、第1装着体5(5’)の前後左右及び上面・下面が、第2装着体70の前後左右及び上面・下面と対応していることが必要であり、上記のように、覆い部12と覆い部72の履き口の箇所と、足甲部16、76の先端側領域同士を固定することにより、前後左右及び上面・下面の対応を保つことができる。
次に、足サイズ測定具の第2変形例について説明する。上記の足サイズ測定具1や足サイズ測定具1’は、第1装着体5(5’)と、第2装着体70とを有する構成であるのに対して、第2変形例の足サイズ測定具1’’は、1つの装着体のみから構成される。
すなわち、足サイズ測定具1’’は、図38、図39に示すように、覆い部(足覆い部、袋状部としてもよい)12’と、覆い部12’の底面に固定して設けられた底板部60とを有している。
覆い部12’は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と略同様の構成であり、覆い部12’は、足が入る袋状(足を覆う袋状としてもよい)(ソックス形状、靴下形状としてもよい)を呈し、足底部14と、足底部14から連設された足甲部16と、足底部14と足甲部16から連設されたつま先部18と、足底部14と足甲部16から連設されたかかと部20とを有している。この覆い部12’は、伸縮性及び柔軟性のある素材により全体に一体に形成されている。覆い部12’を構成する伸縮性及び柔軟性のある素材は、覆い部12を構成する素材と同様の素材により形成されている。覆い部12’の足底部14は、覆い部12の足底部14と同様の構成であり、覆い部12’の足甲部16は、覆い部12の足甲部16と同様の構成であり、覆い部12’のつま先部18は、覆い部12のつま先部と同様の構成であり、覆い部12’のかかと部20は、覆い部12のかかと部20と同様の構成である。
また、覆い部12’には、足囲表示線30と、甲回り表示線32と、中心表示線34が設けられている。なお、足サイズ測定具1’’においては、目盛り表示部40、50は設けられていない。
足囲表示線(足囲用表示部)30は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と同様に、左端点30Pと右端点30Qを結び、覆い部12’の平面視において前側に湾曲した略円弧状の曲線(第1仮想線)31G上に設けられており、覆い部12’における足囲表示線30は、左端点30Pから右端点30Qまで連続して曲線31Gに沿って形成されている。足囲表示線30は、線状(具体的には、実線の線状)の表示線であり、印刷又は手書きにより設けられている。
この曲線31Gは、足サイズ測定具1における曲線31Gと同様であり、曲線31Gは、覆い部12’の平面透視において、曲線31Lと一致し(略一致するとしてもよい)、該第1直線の足囲割合と足囲角度は、足サイズ測定具1における場合と同様である。
足囲表示線30は、左端点30Pから右端点30Qまで設けられているが、足囲表示線30は、覆い部12’における足底部14を除いた領域(特定領域)における足囲に沿った一方の端部(左端点30P)から他方の端部(右端点30Q)まで設けられているといえる。また、足囲表示線30は、覆い部12’における足囲に沿った範囲(つまり、足囲に沿ったループ状の範囲)における左端点30Pから右端点30Qまでの範囲(特定範囲)に設けられ、該特定範囲は、足囲における足の裏側に対応する部分を除いた範囲であるといえる。
なお、表示線の代わりに、足囲表示線30の位置に沿って表示部を設けてもよく、例えば、糸による刺繍や、複数の開口部の配列により足囲用表示部を形成してもよい。糸による刺繍の場合、伸縮性を有する糸を用い、複数の開口部の配列による場合には、例えば、円形の開口部を足囲表示線30の位置に沿って配列する。
甲回り表示線(甲回り用表示部)32は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と同様に、左端点32Pと右端点32Qとを結び、覆い部12’の平面視において前側(つま先側)に湾曲した略円弧状の曲線(第2仮想線)33G上に設けられており、覆い部12’における甲回り表示線32は、左端点32Pから右端点32Qまで連続して曲線33Gに沿って形成されている。甲回り表示線32は、線状(具体的には、実線の線状)の表示線であり、印刷又は手書きにより設けられている。
この曲線33Gは、足サイズ測定具1における曲線33Gと同様であり、曲線33Gは、覆い部12’の平面透視において、曲線33Lと一致し(略一致するとしてもよい)、左端点32Pと右端点32Qを結ぶ直線(第2直線)の甲回り割合と甲回り角度は、足サイズ測定具1における場合と同様である。
甲回り表示線32は、左端点32Pから右端点32Qまで設けられているが、甲回り表示線32は、覆い部12’における足底部14を除いた領域(特定領域)における甲回りに沿った一方の端部(左端点32P)から他方の端部(右端点32Q)まで設けられているといえる。また、甲回り表示線32は、覆い部12’における甲回りに沿った範囲(つまり、甲回りに沿ったループ状の範囲)における左端点32Pから右端点32Qまでの範囲(特定範囲)に設けられ、該特定範囲は、足囲における足の裏側に対応する部分を除いた範囲であるといえる。
なお、表示線の代わりに、甲回り表示線32の位置に沿って表示部を設けてもよく、例えば、糸による刺繍や、複数の開口部の配列により甲回り用表示部を形成してもよい。糸による刺繍の場合、伸縮性を有する糸を用い、複数の開口部の配列による場合には、例えば、円形の開口部を甲回り表示線32の位置に沿って配列する。
中心表示線34は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と同様に、覆い部12の先端から開口部22の前端まで形成された中心表示線34aと、覆い部12の後端から開口部22の後端まで形成された中心表示線34bとを有し、中心表示線34a、34bは、中心線34Lに対応した位置に形成されている。中心表示線34は、印刷又は手書きにより設けられている。なお、表示線の代わりに、中心表示線34の位置に沿って表示部を設けてもよく、例えば、糸による刺繍や、複数の開口部の配列により中心表示部を形成してもよい。糸による刺繍の場合、伸縮性を有する糸を用い、複数の開口部の配列による場合には、例えば、円形の開口部を中心表示線34の位置に沿って配列する。
また、底板部60は、足サイズ測定具1の第1装着体5における底板部60と同様の構成であり、平板状で、略足型形状を呈し、非柔軟性を有するか、あるいは、足サイズ測定具1’’を足に装着した際に、足の裏の形状に沿って変形することがない程度に低い柔軟性を有している。底板部60は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と同様に、覆い部12’の足底部14の下面に接着又は縫製により固定して設けられているが、底板部60を覆い部12の内側に設け、足底部14の上面に接着や縫製等により固定した構成としてもよい。
なお、底板部60は平板状であるとしたが、製造する靴の内底面の表面形状や製造する靴の製靴型の底面の表面形状に応じて、底板部60の上面と下面を曲面状としてもよい。つまり、図11に示す底板部60としてもよい。
なお、上記の説明においては、覆い部12’は、袋状を呈し、足底部14と足甲部16とつま先部18とかかと部20とを有しているとしたが、足底部14の構成を省略して、足甲部16とつま先部18とかかと部20の下端が底板部60の縁部に沿って固定された構成としてもよい。つまり、覆い部12’の下方が開口された形状としてもよい。その場合の覆い部12’と底板部60の固定の方法は、足サイズ測定具1の第1装着体5における覆い部12と同様であり、図10(a)や図10(b)に示す構成となる。
また、足底部14の構成が省略される場合には、第1直線と、第2直線と、左端点30P及び右端点30Qと、左端点32P及び右端点32Qは、上記で説明したように、足底部14の代わりに底板部60を基準して決定され、左端点30P、右端点30Q、左端点32P、右端点32Qは、覆い部12’の下端(つまり、底板部60との接点の位置)となる。よって、足囲表示線は、覆い部12’における足囲に沿った一方の端部(つまり、左端点30P)から他方の端部(つまり、右端点30Q)まで設けられ、甲回り表示線は、覆い部12’における甲回りに沿った一方の端部(つまり、左端点32P)から他方の端部(つまり、右端点32Q)まで設けられている。
以上のように、第2変形例の足サイズ測定具1’’は、図1〜図5に示す第1装着体5において、目盛り表示部40、50を省略し、足囲表示線30を左端点30Pから右端点30Qまで形成し、甲回り表示線32を左端点32Pから右端点32Qまで形成したものといえる。
上記構成の足サイズ測定具1’’の使用方法について説明すると、足サイズ測定具1’’は、上記の足サイズ測定具1や足サイズ測定具1’の場合と異なり、3D測定器を用いて足囲や甲回りを測定する。
すなわち、足サイズ測定具1’’を足サイズを測定する足に装着する。つまり、複数の足サイズ測定具において、足長方向の長さが異なる足サイズ測定具セットを用意しておき、足サイズ測定具セットの中から測定する足の足長に対応した足サイズ測定具1’’を選び、選んだ足サイズ測定具1’’を靴下を履くようにして装着する。
足Fに装着していない状態の足サイズ測定具1’’の横断面は、図24(a)に示すようになるが、足Fに足サイズ測定具1’’を装着した状態の横断面は、図24(b)に示すようになり、覆い部12’が足Fの外形に合わせて伸びて足Fの表面に密着する(ただし、足底部14は底板部60に固定されているので、足底部14が足の裏に密着することはない)。
なお、土踏まずを有する足に足サイズ測定具1’’を装着した場合に、足Fの土踏まずFaの下方には、空間Fsが設けられる。つまり、覆い部12’の足底部14は底板部60に接着されているので、足底部14は足Fの裏面には密着せず、土踏まずFaの下方には空間Fsが設けられる。これにより、靴の中底に足が接した状態で靴を履いた際の足の土踏まずFaと中底間に形成される空間を空間Fsにより再現することができる。
そして、足サイズ測定具1’’を足に装着した状態で、3D測定器により、足囲表示線30に沿った長さ(足囲表示線長さとする)と、甲回り表示線32に沿った長さ(甲回り表示線長さとする)を測定する。つまり、左端点30Pから右端点30Qまでの足囲表示線30に沿った長さを計測するとともに、左端点32Pと右端点32Qまでの甲回り表示線32に沿った長さを計測する。
そして、左端点30Pと右端点30Q間の直線距離(第1直線長さとする)も3D測定器により測定することができるので、3D測定器により、足囲表示線長さと第1直線長さを加算することにより足囲が測定される。また、左端点32Pと右端点32Q間の直線距離(第2直線長さとする)も3D測定器により測定することができるので、3D測定器により、甲回り表示線長さと第2直線長さを加算することにより甲回りが測定される。
以上のように、図38、図39に示す足サイズ測定具1’’によれば、足の足長に対応する足サイズ測定具1’’を装着して、3D測定器により足囲表示線30に沿った長さと甲回り表示線32に沿った長さを計測することにより足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。
また、足サイズ測定具1’’には、底板部60が設けられていて、足サイズ測定具1’’を足に装着した際に足の土踏まずの下方に空間が形成されるので、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。つまり、靴の製造に際して、製靴型は、土踏まずと靴の中底の間に空間が形成されるように形成されるため、底板部60を設けることにより、靴の製造に適した甲回りの測定が可能となる。
なお、図38、図39に示す足サイズ測定具1’’では、底板部60が覆い部12’の外側に設けられているが、図8の場合と同様に、底板部60を覆い部12’の内側に設けてもよい。つまり、図8の構成において、目盛り表示部40、50を省略し、足囲表示線30を左端点30Pから右端点30Qまで形成し、甲回り表示線32を左端点32Pから右端点32Qまで形成したものとしてもよい。
つまり、足囲表示線30は、覆い部12’の特定領域における足囲に沿った一方の端部(左端点30P)から他方の端部(右端点30Q)まで設けられ、甲回り表示線32は、覆い部12’の特定領域における甲回りに沿った一方の端部(左端点32P)から他方の端部(右端点32Q)まで設けられ、覆い部12’の特定領域は、覆い部12’における足底部14の底面から底板部60の厚み分上方の位置(つまり、左端点30P、32P、右端点30Q、32Qの位置)よりも上側の領域である。
また、足囲用表示部は、覆い部12’の足囲に沿った範囲における特定範囲の一方の端部から他方の端部にまで設けられ、覆い部12’の足囲に沿った範囲における特定範囲は、覆い部12’の足底部14の底面から底板部60の厚み分上方の位置よりも上側部分であり、甲回り用表示部は、覆い部12’の甲回りに沿った範囲における特定範囲の一方の端部から他方の端部にまで設けられ、覆い部12’の甲回りに沿った範囲における特定範囲は、覆い部12’の足底部14の底面から底板部60の厚み分上方の位置よりも上側部分である。
このように、底板部60を覆い部12’の内側に設ける場合にも、足囲については、左端点30Pから右端点30Qまで足囲表示線30に沿った長さ(足囲表示線長さ)と、左端点30Pと右端点30Q間の直線距離(第1直線長さ)を3D測定器により測定することにより、足囲表示線長さと第1直線長さを加算することにより足囲が測定される。
同様に、甲回りについては、左端点32Pから右端点32Qまで甲回り表示線32に沿った長さ(甲回り表示線長さ)と、左端点32Pと右端点32Q間の直線距離(第2直線長さ)を3D測定器により測定することにより、甲回り表示線長さと第2直線長さを加算することにより甲回りが測定される。
なお、上記の足サイズ測定具1’’においては、覆い部12’のみに足囲表示線30と甲回り表示線32が設けられるとしたが、底板部60にも足囲表示線30と甲回り表示線32を設けて、足囲表示線30と甲回り表示線32を周状に形成してもよい。
すなわち、図40に示すように、足囲表示線30は、覆い部12’に設けられた足囲表示線30−1と、底板部60の底面に設けられた足囲表示線30−2と、底板部60の側面に設けられた足囲表示線30−3とを有し、足囲表示線30−1と足囲表示線30−2と足囲表示線30−3とで、足囲表示線30が1つのループ状に形成されている。
足囲表示線30−2は、足サイズ測定具1’’の平面透視において、第1直線30Lと略一致する位置に設けられており、足囲表示線30−2は、底板部60の底面における内側の端部から外側の端部にまで形成されている。
また、足囲表示線30−3は、底板部60の側面における内側と外側に設けられ、一方の足囲表示線30−3は、足囲表示線30−2の一方の端部と左端点30Pを結び、他方の足囲表示線30−3は、足囲表示線30−2の他方の端部と右端点30Qを結ぶものである。なお、足囲表示線30−3の長さは本来測定する足囲には考慮されないので、足囲表示線30−3の方向は、底板部60の面に対して鉛直方向(中心線34Lと直角の方向としてもよい)とする。
また、甲回り表示線32は、覆い部12’に設けられた甲回り表示線32−1と、底板部60の底面に設けられた甲回り表示線32−2と、底板部60の側面に設けられた甲回り表示線32−3とを有し、甲回り表示線32−1と甲回り表示線32−2と甲回り表示線32−3とで、甲回り表示線32が1つのループ状に形成されている。
甲回り表示線32−2は、足サイズ測定具1’’の平面透視において、第2直線32Lと略一致する位置に設けられており、甲回り表示線32−2は、底板部60の底面における内側の端部から外側の端部にまで形成されている。
また、甲回り表示線32−3は、底板部60の側面における内側と外側に設けられ、一方の甲回り表示線32−3は、甲回り表示線32−2の一方の端部と左端点32Pを結び、他方の甲回り表示線32−3は、甲回り表示線32−2の他方の端部と右端点32Qを結ぶものである。なお、甲回り表示線32−3の長さは本来測定する甲回りには考慮されないので、甲回り表示線32−3の方向は、底板部60の面に対して鉛直方向(中心線34Lと直角の方向としてもよい)とする。
図40に示す足サイズ測定具1’’においては、足サイズ測定具1’’を足サイズを測定する足に装着する。つまり、複数の足サイズ測定具において、足長方向の長さが異なる足サイズ測定具セットを用意しておき、足サイズ測定具セットの中から測定する足の足長に対応した足サイズ測定具1’’を選び、選んだ足サイズ測定具1’’を靴下を履くようにして装着する。
そして、3D測定器により、足囲表示線30に沿った長さ(つまり、ループ状の線に沿った長さ)と甲回り表示線32に沿った長さ(つまり、ループ状の線に沿った長さ)を測定し、足囲表示線30に沿った長さから足囲表示線30−3の長さの2倍を減算して、足囲を算出し、甲回り表示線32に沿った長さから甲回り表示線32−3の長さの2倍を減算して、甲回りを算出する。
図40に示す足サイズ測定具1’’においても、3D測定器により足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。特に、足囲表示線30と甲回り表示線32がループ状に形成されているので、これらの表示線に沿って3D測定器により測定を行えばよく、容易に足囲と甲回りの測定を行なうことができる。
また、図40に示す足サイズ測定具1’’には、底板部60が設けられていて、足サイズ測定具1’’を足に装着した際に足の土踏まずの下方に空間が形成されるので、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。
また、図40の構成においては、底板部60を覆い部12’の外側に設けたが、図8の場合と同様に、底板部60を覆い部12’の内側に設け、足囲表示線を覆い部12’の足底部14にも形成して、足囲表示線をループ状に形成し、甲回り表示線を覆い部12’の足底部14にも形成して甲回り表示線をループ状に形成してもよい。
つまり、図41に示すように、足囲表示線30は、覆い部12’にループ状に形成されていて、足囲表示線30は、足甲部16に設けられた足囲表示線30−1と、足底部14に設けられた足囲表示線30−2と、足甲部16の下端領域に設けられた一対の足囲表示線30−3とを有し、足囲表示線30−1と、足囲表示線30−2と、2つの足囲表示線30−3によりループ状に形成されている。なお、一方の足囲表示線30−3は、足囲表示線30−2の端部と左端点30Pを結ぶものであり、他方の足囲表示線30−3は、足囲表示線30−2の端部と右端点30Qを結ぶものであり、2つの足囲表示線30−3は、底板部60の面に対して鉛直方向(中心線34Lと直角の方向としてもよい)に形成されている。なお、左端点30Pと右端点30Qは、図8の場合と同様に、足底部14の底面から底板部60の厚み分上側の位置の点であり、足囲表示線30−3の長さは、底板部60の厚み分の長さとなっている。足囲表示線30−2は、第1直線30Lと一致(略一致としてもよい)している。
同様に、甲回り表示線32は、覆い部12’にループ状に形成されていて、甲回り表示線32は、足甲部16に設けられた甲回り表示線32−1と、足底部14に設けられた甲回り表示線32−2と、足甲部16の下端領域に設けられた一対の甲回り表示線32−3とを有し、足囲表示線32−1と、足囲表示線32−2と、2つの足囲表示線32−3によりループ状に形成されている。なお、一方の甲回り表示線32−3は、足囲表示線32−2の端部と左端点32Pを結ぶものであり、他方の甲回り表示線30−2は、甲回り表示線32−2の端部と右端点32Qを結ぶものであり、2つの甲回り表示線32−3は、底板部60の面に対して鉛直方向(中心線34Lと直角の方向としてもよい)に形成されている。なお、左端点32Pと右端点32Qは、図8の場合と同様に、足底部14の底面から底板部60の厚み分上側の位置の点であり、甲回り表示線32−3の長さは、底板部60の厚み分の長さとなっている。甲回り表示線32−2は、第2直線32Lと一致(略一致としてもよい)している。
この図41の足サイズ測定具1’’においても、図40の足サイズ測定具1’’と同様に、3D測定器により、足囲表示線30に沿った長さ(つまり、ループ状の線に沿った長さ)と甲回り表示線32に沿った長さ(つまり、ループ状の線に沿った長さ)を測定し、足囲表示線30に沿った長さから足囲表示線30−3の長さの2倍を減算して、足囲を算出し、甲回り表示線32に沿った長さから甲回り表示線32−3の長さの2倍を減算して、甲回りを算出する。
図40に示す足サイズ測定具1’’においても、3D測定器により足囲と甲回りを得ることができるので、目盛りが表示されたメジャー部を足に巻き付ける必要がなく、容易に足囲と甲回りを測定することができる。特に、足囲表示線30と甲回り表示線32がループ状に形成されているので、これらの表示線に沿って3D測定器により測定を行えばよく、容易に足囲と甲回りの測定を行なうことができる。
また、図41に示す足サイズ測定具1’’には、底板部60が設けられていて、足サイズ測定具1’’を足に装着した際に足の土踏まずの下方に空間が形成されるので、靴を製造する場合に適した甲回りの測定をすることができる。
なお、図41に示す足サイズ測定具1’’において、左端点30Pと右端点30Qを足囲表示線30−2の端部の位置として、2つの足囲表示線30−3を省略した構成としてもよく、また、左端点32Pと右端点32Qを足囲表示線32−2の端部の位置として、2つの足囲表示線32−3を省略した構成としてもよい。
また、上記第2変形例の足サイズ測定具1’’において、覆い部12’が袋状の場合には、覆い部12’を靴下とみなすことにより、靴下を履いた状態を模して足囲と甲回りを測定するができ、装着した足に適した製靴型を作成することができる。
なお、第2変形例の足サイズ測定具1’’において、足囲用表示部としての足囲表示線30と、甲回り用表示部としての甲回り表示線32は、実線の線状であるとしたが、3D測定器により測定できるものであれば、線状でなくてもよく、例えば、点線の線状や、足囲や甲回りに沿って設けられたドット柄であってもよい。
1、1’、1’’ 足サイズ測定具
5、5’ 第1装着体
10 装着体本体
12、12’ 覆い部
12−1 シート
12−2、12−3 布地
14 足底部
16 足甲部
16a 折曲げ部分
18 つま先部
18a 折曲げ部分
20 かかと部
22 開口部
30 足囲表示線
30a 左足囲表示線
30b 右足囲表示線
30−1、30−2、30−3 足囲表示線
31G 曲線
30L 第1直線
30P 左端点
30Q 右端点
31L 曲線
32 甲回り表示線
32a 左甲回り表示線
32b 右甲回り表示線
32−1、32−2、32−3 甲回り表示線
33G 曲線
32L 第2直線
32P 左端点
32Q 右端点
33L 曲線
34、34a、34b 中心表示線
34G 曲線
34L 中心線
34−1 先端
34−2 後端
40 目盛り表示部
40a、40d 長辺部
40b、40c 短辺部
50 目盛り表示部
50a、50d 長辺部
50b、50c 短辺部
60 底板部
70 第2装着体
72 覆い部
72−1 シート
72−2、72−3 布地
74 足底部
74L 中心線
74−1 先端
74−2 後端
76 足甲部
76a 開口部
76a−1 周囲部
76b−1、76b−2、76c−1、76c−2 穴部
77 縫い糸
77’ 弾性部材
78 つま先部
80 かかと部
82 開口部
90、90a、90b 中心表示線
90G 曲線
90L 中心線
100 足囲測定部
102 帯状部
102−1、102−2 折れ線
104 底帯状部
104a、104b 長辺部
104G 線
104L 第1直線
104−1 交点
105G 曲線
106 左帯状部
106a、106b 長辺部
106c 短辺部
108 右帯状部
108a、108b 長辺部
108c 短辺部
110、112 突状部
114 締付け部
116 紐部
118 留め具
120 甲回り測定部
122 帯状部
122−1、122−2 折れ線
124 底帯状部
124a、124b 長辺部
124G 線
124L 第2直線
124−1 交点
125G、125L 曲線
126 左帯状部
126a、126b 長辺部
126c 短辺部
126L 曲線
128 右帯状部
128a、128b 長辺部
128c 短辺部
130、132 突状部
132P、132Q 接点
134 締付け部
136 紐部
138 留め具
150 測定用補助具
152、154、156、158 帯状部
152a、154a、156a、158a 辺部
F 足
Fa 土踏まず
Fs 空間
L40、L50、L76b、L76c、L104、L106、L107、L108、L124、L127、L127’、L126、L128 長さ
NT1、NT2 縫い糸

Claims (32)

  1. 足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、
    第1装着体(5、5’)と第2装着体(70)を有し、
    第1装着体は、第1覆い部(12)と、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、
    第1覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、少なくとも足の甲を覆う形状で、足を入れるための履き口を有し、
    第1装着体を足に装着した状態で底板部が足の裏側に位置するように底板部が第1覆い部に固定され、
    第2装着体は、第2覆い部(72)と、第2覆い部に設けられた足囲用周設部(102)と、第2覆い部に設けられた甲回り用周設部(122)とを有し、
    第2覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈するとともに、足を入れるための履き口を有し、第2装着体を足に装着した場合に足の甲側に位置する領域である第2覆い部用足甲部(76)に開口部(76a)が設けられ、
    足囲用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した場合に底板部の下側に位置する領域である第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、足囲用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第1端辺部(106c、108c)が、互いに間隔を介して設けられ、
    甲回り用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、甲回り用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第2端辺部(126c、128c)が、互いに間隔を介して設けられ、
    足囲用周設部と甲回り用周設部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、
    足サイズ測定具は、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で使用されることを特徴とする足サイズ測定具。
  2. 第1覆い部は、第1装着体を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である第1覆い部用足底部を有していて、第1覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、
    底板部は、第1覆い部用足底部の外側の面又は内側の面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の足サイズ測定具。
  3. 底板部が、底板部の少なくとも周囲に沿って第1覆い部用足底部に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の足サイズ測定具。
  4. 第1覆い部は、足の甲とつま先とかかとを覆い、下方が開口された形状を有し、第1覆い部の下端が底板部の周囲に沿って固定して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の足サイズ測定具。
  5. 第1覆い部には、第1目盛り表示部(40)と第2目盛り表示部(50)が設けられ、
    第1目盛り表示部は、第1覆い部の外側の面において、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で足囲に対応する位置に設けられ、第1目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが足囲に沿った方向に配列され、
    第2目盛り表示部は、第1覆い部の外側の面において、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で甲回りに対応する位置に設けられ、第2目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが甲回りに沿った方向に配列され、
    第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、
    足囲用周設部における一対の第1端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、
    甲回り用周設部における一対の第2端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、
    足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、平面視において、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が視認され、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が視認されることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の足サイズ測定具。
  6. 足サイズ測定具が、さらに、第1装着体を足に装着し、装着した第1装着体の外側に第2装着体を装着した状態で、足サイズ測定具とともに撮影するための測定用補助具で、測定用の3つの撮影対象としての第1撮影ポイント(150A)と第2撮影ポイント(150B)と第3撮影ポイント(150C)が互いに間隔を介して設けられた測定用補助具(150)を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の足サイズ測定具。
  7. 足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、
    第1装着体(5、5’)と第2装着体(70)を有し、
    第1装着体は、装着体本体(10)と、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、
    装着体本体は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈し足を入れるための履き口を有する第1覆い部(12)と、第1覆い部の外側の面で、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で足囲に対応する位置に設けられた第1目盛り表示部(40)と、第1覆い部の外側の面で、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の甲側で甲回りに対応する位置に設けられた第2目盛り表示部(50)とを有し、第1目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが足囲に沿った方向に配列され、第2目盛り表示部には、寸法を測定するための目盛りが甲回りに沿った方向に配列され、第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、
    底板部は、第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である第1覆い部用足底部(14)の外側の面又は内側に面に固定して設けられ、
    第2装着体は、第2覆い部(72)と、第2覆い部に設けられた足囲用周設部(102)と、第2覆い部に設けられた甲回り用周設部(122)とを有し、
    第2覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足が入る袋状を呈するとともに、足を入れるための履き口を有し、第2装着体を足に装着した場合の足の甲側に位置する領域である第2覆い部用足甲部(76)に開口部(76a)が設けられ、
    足囲用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第1装着体を装着した足に第2装着体を装着した場合に底板部の下側に位置する領域である第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、足囲用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第1端辺部(106c、108c)が、互いに間隔を介して設けられ、該一対の第1端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、
    甲回り用周設部は、第2覆い部の外側の面又は内側の面において、第2覆い部における第2装着体を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に、足甲部における左右いずれか一方の側の領域から第2覆い部用足底部(74)を経て足甲部における左右いずれか他方まで細長状に形成され、甲回り用周設部の長手方向の両側の端部である一対の第2端辺部(126c、128c)が、互いに間隔を介して設けられ、該一対の第2端辺部は、開口部の縁部から開口部側に突出して設けられるか、あるいは、開口部の縁部に沿って設けられ、
    足囲用周設部と甲回り用周設部は、非伸縮性又は難伸縮性の素材により形成され、
    足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、平面視において、一対の第1端辺部間に第1目盛り表示部が視認され、一対の第2端辺部間に第2目盛り表示部が視認されることを特徴とする足サイズ測定具。
  8. 第1覆い部が、第1装着体を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である第1覆い部用足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域である第1覆い部用つま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域である第1覆い部用かかと部(20)とを有し、
    第1目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第1仮想線(31G)上に設けられ、該第1仮想線は、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に第1装着体を装着した状態である第1装着状態において、第1装着体の平面視で、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である第1足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、
    第2目盛り表示部が、第1覆い部用足甲部上の第2仮想線(33G)上に設けられ、該第2仮想線は、第1装着状態において、第1装着体の平面視で、該第1仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である第1甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該第1仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における第1装着体の左右方向における内側の方向とがなす角度である第1甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致し、
    第2覆い部が、該第2覆い部用足底部と、該第2覆い部用足甲部と、足に装着された第1装着体の外側に第2装着体が装着された状態で、足のつま先側の領域である第2覆い部用つま先部(78)と、足のかかと側の領域である第2覆い部用かかと部(80)とを有し、
    足囲用周設部は、第2覆い部用足底部に設けられた足囲用底構成部(104)と、足囲用底構成部の一方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた足囲用第1横構成部(106)と、足囲用底構成部の他方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた足囲用第2横構成部(108)とを有し、
    足囲用底構成部は、第2覆い部用足底部における第3仮想線(104G)上に設けられ、第3仮想線は、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが第1仮想中心線の長さに対応する第2装着体が足に装着された第1装着体の外側に装着された状態である第2装着状態において、第1仮想直線(30L)と平面透視において略一致し、
    足囲用第1横構成部と足囲用第2横構成部は、第2覆い部用足甲部における第4仮想線(105G)上に設けられ、第4仮想線は、第2装着状態において、第2装着体の平面透視において、該第1仮想曲線(31L)と略一致し、
    甲回り用周設部は、第2覆い部用足底部に設けられた甲回り用底構成部(124)と、甲回り用底構成部の一方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた甲回り用第1横構成部(126)と、甲回り用底構成部の他方の端部から設けられ、第2覆い部用足甲部に設けられた甲回り用第2横構成部(128)とを有し、
    甲回り用底構成部は、第2覆い部用足底部における第5仮想線(124G)上に設けられ、第5仮想線は、第2装着状態において、第2仮想直線(32L)と平面透視において略一致し、
    甲回り用第1横構成部と甲回り用第2横構成部は、第2覆い部用足甲部における第6仮想線(125G)上に設けられ、第6仮想線は、第2装着状態において、第2装着体の平面透視において、該第2仮想曲線(33L)と略一致することを特徴とする請求項5又は7に記載の足サイズ測定具。
  9. 足囲用底構成部と、足囲用第1横構成部と、足囲用第2横構成部におけるそれぞれは、互いに平行な長手辺を有する帯状を呈し、
    甲回り用底構成部と、甲回り用第1横構成部と、甲回り用第2横構成部におけるそれぞれは、互いに平行な長手辺を有する帯状を呈することを特徴とする請求項に記載の足サイズ測定具。
  10. 足囲用周設部の展開状態において、足囲用底構成部の長手辺の方向と、足囲用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が185〜191度であるとともに、足囲用底構成部の長手辺の方向と、足囲用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が151〜157度であり、
    足囲用底構成部と足囲用第1横構成部の境界線(102−1)の方向と、足囲用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、足囲用第1横構成部側の角度が73〜79度であり、
    足囲用底構成部と足囲用第2横構成部の境界線(102−2)の方向と、足囲用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、足囲用第2横構成部側の角度が67〜73度であり、
    甲回り用周設部の展開状態において、甲回り用底構成部の長手辺の方向と、甲回り用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が188〜194度であるとともに、甲回り用底構成部の長手辺の方向と、甲回り用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側の角度が172〜178度であり、
    甲回り用底構成部と甲回り用第1横構成部の境界線(122−1)の方向と、甲回り用第1横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、甲回り用第1横構成部側の角度が64〜70度であり、
    甲回り用底構成部と甲回り用第2横構成部の境界線(122−2)の方向と、甲回り用第2横構成部の長手辺の方向がなす角度で、つま先側で、かつ、甲回り用第2横構成部側の角度が77〜83度であることを特徴とする請求項に記載の足サイズ測定具。
  11. 第1目盛り表示部と第2目盛り表示部は、少なくとも目盛りの配列方向に非伸縮性又は難伸縮性を有することを特徴とする請求項5又は7又は8又は9又は10に記載の足サイズ測定具。
  12. 第1覆い部における第1装着体を足に装着した場合の足の甲側の領域に、第1中心表示部(34a)が、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向に、第1装着体の平面視において、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第1仮想中心線(34L)に沿って設けられ、
    第2装着体における第2覆い部用足甲部に、第2中心表示部(90a)が、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向に、第2装着体の平面視において、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である第2仮想中心線(90L)に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11に記載の足サイズ測定具。
  13. 足囲用周設部の一方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第1突状部(110)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、足囲用周設部の他方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第2突状部(112)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、
    第1突状部と第2覆い部における第1突状部が設けられた領域のそれぞれには、第1紐部(116)を挿通するための穴部である第1穴部(110−1、76b−1)が設けられ、第2突状部と第2覆い部における第2突状部が設けられた領域のそれぞれには、第1紐部(116)を挿通するための穴部である第2穴部(112−1、76b−2)が設けられ、
    甲回り用周設部の一方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第3突状部(130)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、甲回り用周設部の他方の端部領域からつま先側又はかかと側に突出する第4突状部(132)が第2覆い部における開口部の縁部に隣接する領域に設けられ、
    第3突状部と第2覆い部における第3突状部が設けられた領域のそれぞれには、第2紐部(136)を挿通するための穴部である第3穴部(130−1、76c−1)が設けられ、第4突状部と第2覆い部における第4突状部が設けられた領域のそれぞれには、第2紐部(136)を挿通するための穴部である第4穴部(132−1、76c−2)が設けられ、
    第1穴部と第2穴部に挿通された第1紐部と、第3穴部と第4穴部に挿通された第2紐部が設けられ、
    第1紐部により第1突状部と第2突状部間の締付け度合いが調整され、第2紐部により第3突状部と第4突状部間の締付け度合いが調整されることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12に記載の足サイズ測定具。
  14. 第2覆い部の足甲部には、開口部の縁部に沿って、伸縮性を有する弾性部材(77、77’)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13に記載の足サイズ測定具。
  15. 足囲用周設部は、少なくとも長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有し、甲回り用周設部は、少なくとも長手方向に非伸縮性又は難伸縮性を有し、
    第1装着体の第1覆い部は、少なくとも、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有し、
    第2装着体の第2覆い部は、少なくとも、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14に記載の足サイズ測定具。
  16. 底板部は、非柔軟性又は第1装着体を足に装着した際に足の裏の形状に沿って変形することがない程度の低柔軟性の素材により形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15に記載の足サイズ測定具。
  17. 第1装着体と第2装着体に別体に構成され、足サイズ測定具の使用に際しては、第1装着体を足に装着し、装着した第1装着体の外側に第2装着体を装着することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16に記載の足サイズ測定具。
  18. 第1装着体は、第2装着体の内側に設けられ、底板部の下側に第2覆い部用足底部が位置し、第1覆い部の履き口が、足サイズ測定具の平面視において、第2覆い部の履き口内に視認できる状態で、第1装着体が第2装着体に固定されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16に記載の足サイズ測定具。
  19. 請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16又は17又は18に記載の足サイズ測定具を複数備えた足サイズ測定具セットであって、
    複数の足サイズ測定具における第1装着体においては、第1装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なり、
    複数の足サイズ測定具における第2装着体においては、第2装着体のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なることを特徴とする足サイズ測定具セット。
  20. 足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、
    覆い部(12)と、覆い部に固定され、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、
    覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足の表面領域における足の裏側を除く領域である足の甲とつま先とかかとの領域を少なくとも覆う形状で、足を入れるための履き口を有し、
    足サイズ測定具を足に装着した状態で底板部が足の裏側に位置するように底板部が、底板部の少なくとも周囲に沿って覆い部に固定され、
    覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に足囲用表示部(30)が設けられ、
    覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に甲回り用表示部(32)が設けられ
    土踏まずを有する足に足サイズ測定具が装着された状態では、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴とする足サイズ測定具。
  21. 覆い部は、足サイズ測定具を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である足底部(14)を有していて、覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、
    底板部は、足底部の外側の面に設けられ、
    該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、
    該甲回り用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、
    該覆い部の特定領域は、覆い部における足底部を除いた領域であることを特徴とする請求項20に記載の足サイズ測定具。
  22. 覆い部は、下方が開口された形状を有し、覆い部の下端が底板部の周囲に沿って固定して設けられ、
    該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、
    該甲回り表示部は、少なくとも、覆い部における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられていることを特徴とする請求項20に記載の足サイズ測定具。
  23. 足囲用表示部は、底板部の底面における足囲に対応する位置に設けられ、甲回り用表示部は、底板部の底面における甲回りに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項21又は22に記載の足サイズ測定具。
  24. 足のサイズを測定する足サイズ測定具であって、
    覆い部(12)と、覆い部に固定され、略足型形状で板状の底板部(60)とを有し、
    覆い部は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、足サイズ測定具を足に装着した場合に足の裏側に位置する領域である足底部(14)を有していて、覆い部が全体に足が入る袋状を呈し、
    底板部は、足底部の内側の面に設けられ、
    覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の足囲に対応する位置に足囲用表示部(30)が設けられ、該足囲用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における足囲に沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、
    覆い部の外側の面において、足サイズ測定具を足に装着した場合の足の甲回りに対応する位置に甲回り用表示部(32)が設けられ、該甲回り用表示部は、少なくとも、覆い部の特定領域における甲回りに沿った一方の端部から他方の端部にまで設けられ、
    該覆い部の特定領域は、覆い部における足底部の底面から底板部の厚み分上方の位置よりも上側の領域であり、
    土踏まずを有する足に足サイズ測定具が装着された状態では、底板部により土踏まずの下方に空間が形成されることを特徴とする足サイズ測定具
  25. 足囲用表示部は、覆い部においてループ状に設けられ、甲回り用表示部は、覆い部においてループ状に設けられていることを特徴とする請求項24に記載の足サイズ測定具。
  26. 足囲用表示部は、足囲に沿って設けられた線状の表示部であり、甲回り表示部は、甲回りに沿って設けられた線状の表示部であることを特徴とする請求項20又は21又は22又は23又は24又は25に記載の足サイズ測定具。
  27. 覆い部が、足サイズ測定具を足に装着した場合において、足の甲側に位置する領域である足甲部(16)と、足のつま先側に位置する領域であるつま先部(18)と、足のかかと側に位置する領域であるかかと部(20)とを有し、
    足囲用表示部が、足甲部上の第1仮想線(31G)上に設けられ、該第1仮想線は、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さに対応する足長の足に足サイズ測定具を装着した状態である装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの直線である仮想中心線(34L)の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さ(H2)の割合である足囲割合が61.5〜71.5%の位置を通る第1仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第1仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である足囲角度(α1)が、男性用の場合は69.0〜79.0度で、女性用の場合は68.0〜78.0度となる第1仮想直線(30L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(30P、30Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第1仮想曲線(31L)と平面透視において略一致し、
    甲回り用表示部が、足甲部上の第2仮想線(33G)上に設けられ、該第2仮想線は、該装着状態において、足サイズ測定具の平面視で、該仮想中心線の長さ(H1)に対するかかと側の端部からの長さの割合である甲回り割合が51.0〜61.0%の位置を通る第2仮想直線で、該仮想中心線のつま先側の方向と該第2仮想直線における足サイズ測定具の左右方向における内側の方向とがなす角度である甲回り角度(α2)が、男性用の場合は75.5〜85.5度で、女性用の場合は74.5〜84.5度となる第2仮想直線(32L)と底板部の平面視における輪郭との2つの接点(32P、32Q)を結びつま先側に湾曲した曲線である第2仮想曲線(33L)と平面透視において略一致することを特徴とする請求項20又は21又は22又は23又は24又は25又は26に記載の足サイズ測定具。
  28. 覆い部は、少なくとも、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部への方向である足長方向と直角方向に伸縮性を有することを特徴とする請求項20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27に記載の足サイズ測定具。
  29. 底板部は、非柔軟性又は足サイズ測定具を足に装着した際に足の裏の形状に沿って変形することがない程度の低柔軟性の素材により形成されていることを特徴とする請求項20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27又は28に記載の足サイズ測定具。
  30. 底板部が平板状であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16又は17又は19又は20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27又は28又は29に記載の足サイズ測定具。
  31. 底板部が、製造する靴の内底面の曲面形状又は靴製造用の製靴型の底面の曲面形状に応じた曲面を有する板状であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16又は17又は19又は20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27又は28又は29に記載の足サイズ測定具。
  32. 請求項20又は21又は22又は23又は24又は25又は26又は27又は28又は29又は30又は31に記載の足サイズ測定具を複数備えた足サイズ測定具セットであって、
    複数の足サイズ測定具においては、足サイズ測定具のつま先側の端部からかかと側の端部までの長さが異なることを特徴とする足サイズ測定具セット。
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