JP6680620B2 - 防災連携システム - Google Patents

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Description

本発明は、火災報知システムと作業ロボットを運用管理する卓上インタフェース装置を備えた機器管理システムを連携して火災時の避難誘導を支援する防災連携システムに関する。
従来、病院や高齢者施設等の多数の人が在籍する施設にあっては、火災を監視する火災報知システムの受信機が施設内の防災センターや管理人室などに設置されており、受信機から警戒区域に引き出された感知器回線に接続された火災感知器や発信機からの火災信号を受信することで、火災代表表示を行うと共に主音響を鳴動させ、また、受信機から引き出された制御回線に接続された地区音響装置を鳴動させ、更に、制御回線に接続された防火戸や防火シャッター等の連動制御を行うようにしている。
また、火災報知システムと共に設置される避難誘導装置としては、常時点灯して避難を誘導する消防法で決められた誘導灯の他に、非常放送設備が設けられている。非常放送設備は、火災報知システムと連動し、火災が発生した場合に、施設内の廊下などに設置したスピーカから避難誘導のガイダンスを含む一斉非常放送を流し、速やかな避難を促すようにしている。
一方、病院や高齢者施設等の施設にあっては、寝たきりの高齢者や入院患者等を運ぶストレッチャーロボット、歩行困難者を移動させる車椅子ロボット、施設内の清掃作業を行う掃除ロボット、医療現場や介護現場に必要な機器を運ぶ搬送ロボット等の作業ロボットが実用化されている。
このような施設内で利用される各種の作業ロボットの運用管理を適切に行うため、複数の人がマンマシンインタフェースとして利用可能な卓上インタフェース装置を用いた機器管理システムが考えられている。
卓上インタフェース装置は、タッチパネルを備えた大画面の液晶ディスプレイをテーブルのように水平に配置し(垂直配置も可能)、関係者はテーブル画面の周囲を取り囲むようにして立つことで、画面表示を見たり、複数の人が同時に画面操作(マルチ操作)を行うことができる。
卓上インタフェース装置は施設内に引き出された伝送路に無線LANのアクセスポイントを接続して施設内に無線LANの通信エリアを構築しており、作業ロボットに搭載された端末装置と無線回線を介して接続し、卓上インタフェース装置に複数の搬送ロボットの運用状態を表示すると共に、必要に応じて特定の作業ロボットを指定して所定の作業や移動等の制御を指示することで、作業ロボットを集中的に運用管理することを可能とする。
特開2009−087111号公報 特開2012−194787号公報
ところで、病院や高齢者施設で火災が発生した場合、火災報知システムの受信機は火災警報を出力して火災発生を報知すると共に、火災場所に近い防火戸や防火シャッター等を連動制御して防火区画を形成し、また、非常放送設備から非常放送を流して避難を促すようになる。
このように火災報知システムにより火災警報が出力された場合、機器管理システムが設置されている病院や高齢者施設のスタッフは、避難訓練により習得している手順に従い、ストレッチャーロボットや車椅子ロボットを活用して入院患者や歩行困難な高齢者を安全な避難場所に運び出す作業を行うことになる。
しかしながら、火災場所に近い場所から避難するような場合には、避難通路が防火戸や防火シャッターの作動による防火区画の形成により閉鎖されている場合があり、防火戸や防火シャッターには人の出入りを可能とする潜り戸を設けている場合もあるが、ストレッチャーロボットや車椅子はそのまま通過することが困難であり、例えば、閉鎖された防火戸はロックされていないことから、スタッフが押し開いて通路を確保して通過させるといった対応が必要となり、閉鎖している防火戸や防火シャッターの手前で渋滞が起き、安全且つ迅速な避難が困難となる状況が想定される。
本発明は、火災時に防火戸や防火シャッターで閉鎖された場所に対する歩行困難者を乗せた搬送ロボットの通過を支援して安全且つ迅速な避難を可能とする防災連携システムを提供することを目的とする。
(防災連携システム)
本発明は、
施設内に設置された火災感知器からの火災信号を受信機で受信した場合に火災警報を出力すると共に、火災場所及び防火区画形成装置の作動情報を含む火災情報信号を外部に出力する火災報知システムと、
通常状態で、施設内を移動して歩行困難者を搬送する1又は複数の搬送ロボットの管理と制御及び携帯端末との通信を、制御装置を用いて処理する機器管理システムと、
を備える防災連携システムに於いて、
搬送ロボットに搭載され、接近信号を無線送信する接近通知部と、
防火区画形成装置の近傍に設置され、搬送ロボットから送信された接近信号を検出して制御装置に接近検出信号を送信する接近検出器と、
制御装置に設けられ、防火区画形成装置の作動による防火区画の形成状態で、接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、防火区画形成装置により閉鎖されている通路を通過可能とする所定の支援処理を行わせる避難支援制御部と、
が設けられたことを特徴とする。
(卓上インタフェース装置)
制御装置は水平又は垂直に配置されるタッチパネル付きのテーブル画面を備えた卓上インタフェース装置であって、受信機から火災情報信号を受信した場合に、火災場所が示された施設の地図をテーブル画面に表示させる。
(接近通知部と接近検出器)
接近通知部は、接近信号とし搬送ロボットの識別情報を含むビーコン信号を送信し、
接近検出器は、接近通知部から送信されたビーコン信号を受信し、搬送ロボットの識別情報及び自己に割り当てられた防火区画形成装置の識別情報を含む接近検出信号を卓上インタフェース装置に送信させ、
卓上インタフェース装置は、接近検出信号を受信してテーブル画面に表示された施設の地図に、防火区画形成装置に対する搬送ロボットの接近を表示させる。
(防火戸の通過支援)
防火区画形成装置は、火災時にラッチ解除により閉鎖される防火戸であり、
防火戸の近傍には、接近検出器に加えて、搬送ロボットの接近を報知する通報装置が設置され、
制御装置の避難支援制御部は、防火戸の作動による通路の閉鎖状態で、接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、通報装置に通報指示信号を送信して搬送ロボットの接近を報知させて搬送ロボットの通過支援を要請させる。
(防火シャッターの下降停止)
防火区画形成装置は、火災時にシャッター扉を下降して閉鎖させる防火シャッターであり、
制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、受信機に停止指示信号を送信して防火シャッターがシャッター扉を下降中の場合は、当該下降を停止させる。
(防火シャッター停止後の通過高さの確保)
制御装置の避難支援制御部は、搬送ロボットが通過できない所定の高さ以下でシャッター扉の下降が停止された場合に、受信機に開放指示信号を送信して搬送ロボットが通過可能な高さまでシャッター扉を上昇させる。
(閉鎖済み防火シャッターの部分開放)
制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、防火シャッターがシャッター扉の下降を完了している場合は、受信機に開放指示信号を送信して搬送ロボットが通過可能な所定の高さまでシャッター扉を上昇させる。
(防火シャッター通過後の閉鎖)
制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号が断たれた場合に、防火シャッターを搬送ロボットが通過したと判断し、受信機に閉鎖指示信号を送信してシャッター扉を下降させる。
(施設内の無線通信エリア)
制御装置は、施設内に無線通信エリアを構築し、搬送ロボット及び携帯端末と無線通信回線により接続して信号を送受信させる。
(基本的な効果)
本発明は、施設内に設置された火災感知器からの火災信号を受信機で受信した場合に火災警報を出力すると共に、火災場所及び防火区画形成装置の作動情報を含む火災情報信号を外部に出力する火災報知システムと、通常状態で、施設内を移動して歩行困難者を搬送する1又は複数の搬送ロボットの管理と制御及び携帯端末との通信を、制御装置を用いて処理する機器管理システムとを備える防災連携システムに於いて、
搬送ロボットに搭載され、接近信号を無線送信する接近通知部と、防火区画形成装置の近傍に設置され、搬送ロボットから送信された接近信号を検出して制御装置に接近検出信号を送信する接近検出器と、制御装置に設けられ、防火区画形成装置の作動による防火区画の形成状態で、接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、防火区画形成装置により閉鎖されている通路を通過可能とする所定の支援処理を行わせる避難支援制御部とが設けられたため、火災時に受信機による防火区画形成装置の作動により避難通路が塞がれた場合、入院患者や高齢者を乗せたストレッチャーロボットや車椅子ロボット等の搬送ロボットが防火区画形成装置に近づくと、搬送ロボットの接近が検出されて制御装置に通知され、防火区画形成装置やその場所にいるスタッフによる搬送ロボットを追加させるに必要な支援処理が行われ、防火区画形成装置の手前で渋滞を起こすことなく、搬送ロボットにより入院患者や高齢者を安全な場所に速やかに避難させることを可能とする。
(卓上インタフェース装置による効果)
また、制御装置は水平又は垂直に配置されるタッチパネル付きのテーブル画面を備えた卓上インタフェース装置であって、受信機から火災情報信号を受信した場合に、火災場所が示された施設の地図をテーブル画面に表示させるようにしたため、テーブル画面を複数の関係が囲んで施設地図の中の火災発生場所の表示を見ながら初期消火や避難誘導に必要な指示や操作(マルチ操作)を可能とする。
(接近通知部と接近検出器による効果)
また、接近通知部は、接近信号とし搬送ロボットの識別情報を含むビーコン信号を送信し、接近検出器は、接近通知部から送信されたビーコン信号を受信し、搬送ロボットの識別情報及び自己に割り当てられた防火区画形成装置の識別情報を含む接近検出信号を卓上インタフェース装置に送信させ、卓上インタフェース装置は、接近検出信号を受信してテーブル画面に表示された施設の地図に、防火区画形成装置に対する搬送ロボットの接近を表示させるようにしたため、防災管理者や防災担当者等は、卓上インタフェース装置のテーブル画面の表示をみることで、閉鎖している防火区画形成装置への避難する搬送ロボットの接近を知り、その場所にいるスタッフの携帯端末に対し、搬送ロボットの通過支援を指示することが可能となり、スタッフの支援により安全且つ迅速な避難を可能とする。
(防火戸の通過支援による効果)
また、防火区画形成装置は、火災時にラッチ解除により閉鎖される防火戸であり、防火戸の近傍には、接近検出器に加えて、搬送ロボットの接近を報知する通報装置が設置され、制御装置の避難支援制御部は、防火戸の作動による通路の閉鎖状態で、接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、通報装置に通報指示信号を送信して搬送ロボットの接近を報知させて搬送ロボットの通過支援を要請させるようにしたため、火災時には、防火区画を形成した防火戸の外側に支援スタッフが付くことで、防火区画内の通路により移動ロボットが防火戸に接近すると、これが検出されて防火戸外側の壁面等に設置されている通報装置から音声メッセージ等により移動ロボットの接近が報知され、これを受けて防火戸についている支援スタッフは外側から防火戸を押し開いて搬送ロボットが通過できる隙間を確保し、搬送ロボットに付き添っている他のスタッフによる対処を必要とすることなく、搬送ロボットを通過させることが可能となり、防火戸が閉鎖していても、搬送ロボットを安全且つ迅速に通過させることを可能とする。
(防火シャッターの下降停止による効果)
また、防火区画形成装置は、火災時にシャッター扉を下降して閉鎖させる防火シャッターであり、制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、受信機に停止指示信号を送信して防火シャッターがシャッター扉を下降中の場合は、当該下降を停止させるようにしたため、防火シャッターのシャッター扉が下降している状態で、搬送ロボットが接近してくると、これを検出してシャッター扉の下降が停止し、シャッター扉に妨げられることなく、搬送ロボットを安全且つ迅速に通過させることを可能とする。
また、火災による煙は通路の天井側から滞留してくることから、シャッター扉を搬送ロボットが通過可能な人の身長より低い高さに開放していても、避難可能な段階では、防火区画から安全な区画に大量の煙が流れ出すようなことはなく、防火区画の機能を損なうことなく、安全に搬送ロボットを通過させることを可能とする。
(防火シャッター停止後の通過高さの確保による効果)
また、制御装置の避難支援制御部は、搬送ロボットが通過できない所定の高さ以下でシャッター扉の下降が停止された場合に、受信機に開放指示信号を送信して搬送ロボットが通過可能な高さまでシャッター扉を上昇させるようにしたため、シャッター扉に妨げられることなく、搬送ロボットを確実に通過させることを可能とする。
(閉鎖済み防火シャッターの部分開放による効果)
また、制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、防火シャッターがシャッター扉の下降を完了している場合は、受信機に開放指示信号を送信して搬送ロボットが通過可能な所定の高さまでシャッター扉を上昇させるようにしたため、シャッター扉が閉鎖した後も、これに妨げられることなく、搬送ロボットを確実に通過させることを可能とする。
(防火シャッター通過後の閉鎖による効果)
また、制御装置の避難支援制御部は、防火シャッターに対応して設置された接近検出器から接近検出信号が断たれた場合に、防火シャッターを搬送ロボットが通過したと判断し、受信機に閉鎖指示信号を送信してシャッター扉を下降させるようにしたため、搬送ロボットを通過させるためにシャッター扉を半開きする時間を必要最小限に抑え、防火区画の機能を損なうことなく、安全に搬送ロボットを通過させることを可能とする。
(施設内の無線通信エリア)
制御装置は、施設内に無線通信エリアを構築し、搬送ロボット及び携帯端末と無線通信回線により接続して信号を送受信させるようにしたため、搬送ロボットは施設内を自由に移動しながら卓上インタフェース装置との間に通信接続を確立して必要な通信を可能し、また、施設内にいるスタッフが携帯している携帯端末を利用して卓上インタフェース装置を利用した火災対処に必要な情報のやり取りを可能とする。
防災連携システムの概要を示した説明図 卓上インタフェース装置の外観を示した説明図 受信機と卓上インタフェース装置の機能構成を示したブロック図 ストレッチャーロボットの機能構成を示したブロック図 卓上インタフェース装置に表示される施設地図を示した説明図 火災発生時に卓上インタフェース装置に表示される施設地図を示した説明図 閉鎖された防火戸にストレッチャーロボットが接近した場合の通過支援処理を示した説明図 シャッター扉が下降中の防火シャッターにストレッチャーロボットが接近した場合の通過支援処理を示した説明図 防火シャッターと防火戸が併設された施設通路を示した説明図 受信機の制御を示したフローチャート 卓上インタフェース装置の制御を示したフローチャート ストレッチャーロボットの制御を示したフローチャート
[防災連携システムの概要]
図1は防災連携システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、防災連携システムは、火災報知システム10と機器管理システム12で構成される。
(火災報知システム)
図1に示すように、火災報知システム10は受信機14を備え、受信機14は病院や高齢者施設等の対象施設における防災センターや管理人室等に設置されている。
受信機14は例えば端末アドレスが識別可能なR型であり、施設内の監視区域に引き出された監視用の伝送路16aに火災感知器18と発信機20が接続され、また、受信機14から引き出された制御用の伝送路16bに、地区音響装置22、防火戸24、防火シャッター26等の端末機器が接続されている。
ここで、防火戸24及び防火シャッター26は、火災時に防火区画を形成する防火区画形成装置として機能するが、これ以外に、防火カーテンや防火幕等の適宜の防火区画形成装置が含まれる。
伝送路16aに接続された火災感知器18及び発信機20には中継機能が設けられると共に固有のアドレスが設定されている。火災感知器18は火災に伴う煙濃度又は温度を検出しており、煙濃度又は温度が火災レベルを示す所定の閾値に達した場合に火災と判断して発報(作動)し、火災信号を受信機14に送信する。発信機20は火災通報操作による押釦スイッチのオンにより、火災通報信号を受信機14に送信させる。
受信機14は火災感知器18からの火災信号または発信機20からの火災通報信号を受信すると、火災代表表示を行うと共に主音響警報を出力させ、これに伴う防災担当者等が現場に出向いて火災を確認した場合の火災確定操作を受けて、受信機14から引き出された制御用の伝送路16bに接続している地区音響装置22を作動して地区音響警報を出力させ、また、火災発生場所に対応した防火戸24や防火シャッター26を制御して防火区画を形成させる連動制御が行われる。
防火戸24は通常時は廊下等の通路の壁面に閉じてラッチ装置による保持で開放されており、火災時には、受信機14からの制御によりラッチを解除することで、付勢バネ機構により閉鎖方向に回動して閉鎖される。また、防火戸24は閉鎖状態となってもロックされておらず、開放方向に押すことで開くことができ、離せば閉鎖位置に戻る。
また、防火シャッター26は、廊下等の通路の天井面に設置され、通常時は、シャッター扉を巻き上げた開放状態にあり、火災時には、受信機14からの制御によるモータ駆動でシャッター扉を下降させて閉鎖させる。また、防火シャッター26のシャッター扉は、受信機14からの制御によるモータの駆動方向の切替えにより、巻き上げによる開放駆動も可能である。
なお、受信機14は、非常放送設備が設けられている場合には、非常放送設備の連動制御により非常放送を行わせることになる。
(機器管理システム)
図1に示すように、機器管理システム12は制御装置として機能する卓上インタフェース装置15を備え、施設内で使用している入院患者等の歩行困難者を搬送する搬送ロボットを含む各種の作業ロボットの日常的な運用のための管理制御を集中的に行っている。
図2は卓上インタフェース装置の外観を示した説明図であり、テーブル台44の上に、テーブル画面46が水平に配置されており、テーブル画面46はタッチパネル付きの液晶ディスプレイで構成されている。
卓上インタフェース装置15のテーブル画面46には、通常は施設内で使用されている作業ロボットの管理や制御に必要な画像が表示されており、火災報知システム10の受信機14から火災情報を受信した火災時には、テーブル画面46に火災場所50を示した施設地図48が表示され、作業ロボットを活用した避難誘導のための制御処理に利用される。
再び図1を参照するに、卓上インタフェース装置15からは施設内にLANケーブル等による伝送路28が引き出されており、伝送路28には無線LANのアクセスポイント30が接続され、施設内に無線LANによる無線通信エリアが形成されている。
施設内で働いているスタッフ等の関係者は携帯端末32を携帯しており、また、入院患者や高齢者等の歩行困難者を運ぶ搬送ロボットとして例えばストレッチャーロボット34と車椅子ロボット36が配置され、アクセスポイント30を経由して卓上インタフェース装置15と通信接続されて信号を送受信する。
ストレッチャーロボット34による入院患者や高齢者の搬送は、例えばスタッフが設定した施設内の目的地に、スタッフの付添いを伴いながら移動する。また、車椅子ロボット36による患者や高齢者の搬送は、同様にスタッフが設定したルートや目的地への移動、利用者自身の操作による移動となる。
このようなストレッチャーロボット34と車椅子ロボット36以外に、図示していないが、掃除ロボットや機材運搬用の運搬ロボットが配置されている。掃除ロボットは、予め設定された清掃スケジュールに基づき、施設内に割り当てられた所定の作業エリアを移動しながら清掃作業を自動的に行っている。運搬ロボットは、スタッフによる施設内の医療現場や介護現場等の搬送先の指定に基づき、保管場所等から必要とする機材を自動走行により運搬する作業を行っている。
(火災報知システムと機器管理システムの連携)
火災報知システム10の受信機14は、火災信号又は火災通報信号を受信して火災警報を出力した場合、火災発生場所を含む火災情報信号を機器管理システム12の卓上インタフェース装置15に送信する。
機器管理システム12の卓上インタフェース装置15は、受信機14から火災情報信号を受信した場合に、図2に示したように、火災場所50が示された施設地図48をテーブル画面46に表示させる。
火災報知システム10が設置された施設内の廊下等の通路に配置された防火戸24の近傍には、接近検出器38と通報装置40が配置され、それぞれ卓上インタフェース装置15からの伝送路28に接続されている。また、防火シャッター26の近傍にも接近検出器38が設置され、卓上インタフェース装置15からの伝送路28に接続されている。接近検出器38はストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36に搭載された接近通知部から送信される接近通知ビーコン信号を受信して接近を検出する。
卓上インタフェース装置15は、受信機14から火災情報信号を受信した場合、施設内で使用しているストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36に火災対応信号を送信して火災対応を指示し、防火区画を形成するために閉鎖された防火戸24や防火シャッター26に対するストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36の接近を接近検出器38で検出し、防火戸24の場合は通報装置40からロボット接近を報知させ、防火戸24や防火シャッター26の場所をトレッチャーロボット34や車椅子ロボット36が通過するに必要な支援処理を行わせる。
[防災連携システムの機能構成]
図3は受信機と卓上インタフェース装置の機能構成を示したブロック図である。
(受信機の機能構成)
図3に示すように、受信機14には、受信制御部52,伝送部54、警報部56、表示部58、操作部60、移報部62及び伝送部64が設けられている。
受信制御部52は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により所定の受信制御機能を実現する。受信機14からは施設の警戒エリアに向けて伝送路16aが引き出され、火災感知器18及び発信機20が接続されている。
火災感知器18及び発信機20は、受信機14との間で情報を双方向伝送する伝送機能を備えており、受信機14を含めて固有のアドレスが予め割り当てられている。1つの伝送路16aに接続できる火災感知器18及び発信機20の数は、例えば最大アドレス数が256アドレスの場合、受信機アドレスを除くことから、255台以下を接続することができる。なお、P型火災報知システムに使用されている発信機を使用する場合には、受信機14との間で情報を双方向伝送する機能を備え、アドレスが設定された中継器を介して発信機が接続される。
また、受信機14から引き出された制御用の伝送路16bには、受信機14との間で情報を双方向伝送する伝送機能を備え且つアドレスが設定された防火戸24や防火シャッター26等の端末機器が接続されている。
受信機14から火災感知器18及び発信機20に対する下り信号は電圧モードで伝送されている。この電圧モードの信号は、伝送路16aの電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
これに対し火災感知器18及び発信機20からの上り信号は電流モードで伝送される。この電流モードにあっては、伝送路16aに伝送データのビット1のタイミングで信号電流を流し、いわゆる電流パルス列として上り信号が受信機に伝送される。受信機14から防火戸24や防火シャッター26等の端末機器に対する下り信号と上り信号の伝送も同様である。
受信制御部52による受信制御は火災感知器18を例にとると、次のようになる。受信機14は、通常の監視時にあっては、端末アドレスを順次指定した正常監視用のポーリングコマンドを送信しており、火災感知器18は自己の設定アドレスに一致するポーリングコマンドを受信すると正常監視応答を行う。このため受信機14にあっては、ポーリングコマンドに対し応答がなかった火災感知器18を障害として故障を検出することができる。
また受信機14は、すべての端末アドレスに対するポーリングコマンドの送信周期ごとに一括AD変換コマンドを繰り返し送信している。火災感知器18は受信機14からの一括AD変換コマンドを受信すると、検出している煙濃度や温度などのアナログ検出データをサンプリングし、予め定めた火災レベルと比較している。
火災感知器18でサンプリングしたアナログ検出データが火災レベルを超えた場合には、受信機14に対しポーリングコマンドに対する応答タイミングで割込信号を送信する。この割込信号は、応答ビット列をオール1とするような通常は使用されない信号を送る。
受信制御部52は、火災感知器18からの割込信号を受信すると、グループ検索コマンドを発行し、火災を検出した火災感知器18を含むグループからの割込応答を受信してグループを判別する。
続いて、受信制御部52は、判別したグループに含まれる個々の火災感知器18に対し、順次アドレスを指定したポーリングを行い、アナログデータの火災応答を受けることで、火災を検出した火災感知器18の感知器アドレスを認識し、火災警報動作を行うことになる。
受信制御部52による防火戸24や防火シャッター26等の端末機器の制御は、通常の監視時にあっては、端末機器の端末アドレスを順次指定した正常監視用のポーリングコマンドを送信しており、特定の端末機器を作動させる場合には、そのアドレスを指定したポーリングコマンドのタイミングで所定の制御コマンドを送信し、端末機器は自己の設定アドレスに一致する制御コマンドを受信すると、制御コマンドで指定された制御動作を行う。
また、受信制御部52は、防火シャッター26の制御として、シャッター扉の巻き降ろしによる閉鎖制御と巻き上げによる開放制御を行う。
警報部56はスピーカを備え、各種の警報音や音声メッセージを出力する。表示部58には火災代表灯、障害代表灯、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイ等が設けられている。操作部60には、火災断定スイッチ、音響停止スイッチ、地区音響一時停止スイッチ等が設けられている。移報部62は非常放送設備等の外部装置に火災移報信号を出力して連動させる。
伝送部64は、受信制御部52で火災信号又は火災通報信号を受信して火災警報が出力された場合、火災発生場所を含む火災情報信号を卓上インタフェース装置15に送信する。また、伝送部64は、卓上インタフェース装置15から防火シャッター26の制御信号を受信して受信制御部52により制御させる。
(卓上インタフェース装置の機能構成)
図3に示すように、卓上インタフェース装置15には、装置制御部66,通信部68、伝送部70、液晶ディスプレイ72、タッチパネル74、表示部76、操作部78及びデータベース80が設けられている。液晶ディスプレイ72とタッチパネル74はテーブル画面46を構成している。
装置制御部66は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により所定の制御機能を実現する。通信部68から施設内に向けてLANケーブルを用いた伝送路28が引き出され、伝送路28に接続されたアクセスポイント30との間で例えばイーサネット(登録商標)に従って信号の送受信が行われる。
データベース80には、火災時に画面表示される施設の地図情報や日常管理で画面表示される各種の情報が格納されている。
装置制御部66は、通常時は、図1に示す施設内で使用しているストレッチャーロボット34及び車椅子ロボット36等の搬送ロボットの運用に関する情報を、メニュー選択等により表示し、作業状況の確認や必要な制御を指示する操作等を可能としている。
また、装置制御部66は、通常時に、施設に設けられた入退出管理システムからの情報に基づき施設の在籍者の情報を表示することも可能であり、更に、スタッフの携帯端末32に対する業務の遂行に必要な各種の連絡事項やお知らせの通知等を行うことも可能である。
また、装置制御部66は、伝送部70を介して受信機14から火災情報信号を受信した場合に、火災場所が示された施設の地図を液晶ディスプレイ72の駆動によりテーブル画面46に表示させる。
また、装置制御部66には、避難支援制御部75の機能が設けられ、閉鎖された防火戸24や防火シャッター26の設置場所をストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36を通過させる支援処理に対応した制御を行う。
(掃除ロボットの機能構成)
図4はストレッチャーロボットの機能構成を示したブロック図である。図4に示すように、ストレッチャーロボット34には、ロボット制御部82,アンテナ85が接続された通信部84、アンテナ87が接続された接近通知部86、走行距離センサ88、操作表示部90、音声報知部92及び走行駆動部94が設けられている。なお、アンテナ85,87は共用しても良い。
通信部84は施設内に設置されている無線LANのアクセスポイント30との間で無線回線による通信接続を確立して信号の送受信を行い、アクセスポイント30を介して卓上インタフェース装置15との間で信号を送受信させる。
接近通知部86は、火災時に、自己の識別情報である所定のロボットIDを含む接近通知ビーコン信号を周期的又は連続的にアンテナ87から送信する。
走行距離センサ88はストレッチャーロボット34に設けられた走行輪の回転数に基づいて走行距離を検出して出力させる。
操作表示部90はストレッチャーロボット34の搬送作業に必要な各種の設定操作や起動停止等の操作が行われる。音声報知部92はスピーカを備え、搬送中に、注意を促すためにチャイム音等の所定の注意音を出力させる。また、音声報知部92は火災時に、音声誘導装置として利用することも可能である。
走行駆動部94はストレッチャーロボット34の走行輪を駆動して走行させると共に、操舵輪を駆動して走行方向を制御させる。
ここで、ストレッチャーロボット34の高さは、人を乗せた状態で人の腰の高さ程度であり、例えば高さ1.5メートル以下の高さであり、また、横幅は1メートル以下であり、高さ1.5メートルで幅1メートル程度の空間があれば、その場所を通過できる。
なお、車椅子ロボット36も、その機能構成は、図4に示したストレッチャーロボット34と基本的に同じになる。
[卓上インタフェース装置による施設地図の表示]
図5は卓上インタフェース装置に表示される施設地図を示した説明図である。図5に示すように、通常状態において、卓上インタフェース装置15のテーブル画面46には例えば施設を平面で示した施設地図48が表示されている。図5の施設地図48は、病院の入院病棟を例にとっており、スタッフステーションを中心として上下両側に示す病室が配置され、病室並びの中央付近にはラウンジが配置されている。また、スタッフステーションの左右両側にはエレベータ(EL)室と階段室が配置されている。
図6は火災発生時に卓上インタフェース装置に表示される施設地図を示した説明図である。図6に示すように、卓上インタフェース装置15は受信機14から火災情報信号を受信すると、テーブル画面46に火災対象地区を示す施設地図48を表示させ、この例では施設地図48の左下隅に示す病室が火災場所100として表示されており、この病室に設置されている火災感知器18が作動して受信機14から火災警報が出力されている。なお、必要があれば火災階の直上階または選択操作した階の地図が表示される。
また受信機14は管理担当者等による火災の現場確認に基づく火災確定操作に対応し、図6に示すように、火災場所100に近い廊下に設けられた防火戸24aのラッチを解除することで閉鎖させ、また、廊下に設けられた防火シャッター26aを閉鎖させ、更に、火災発生場所に近い階段室の入口おびエレベータ室入口の防火シャッター26b,26cを閉鎖させ、これにより火災場所100を含む防火区画を形成し、その外側に安全区画が形成されている。
このように火災が発生した場合、ストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36を利用して入院患者を避難させる場合には、閉鎖された防火戸24aや防火シャッター26aの場所を通過しなければならない。
[防火戸を通過する避難支援]
図7は閉鎖された防火戸にストレッチャーロボットが接近した場合の通過支援処理を示した説明図である。
図7に示すように、本実施形態にあっては、通路に設けられた防火戸24の近傍に接近検出器38が設置され、また、反対側となる防火戸24の近傍に通報装置40が設置されている。
接近検出器38は、ストレッチャーロボット34に搭載されている接近通知部86から送信された接近通知ビーコン信号を受信し、接近通知ビーコン信号に含まれるストレッチャーロボット34のロボットID及び自己に割り当てられた防火戸24の火災報知システム上の端末アドレスを含む接近検出信号を、伝送路28を介して図3に示した卓上インタフェース装置15に送信させる。
図3に示した卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、接近検出器38からの接近検出信号を受信してテーブル画面46に表示された図6に示す施設地図48に、例えば防火戸24aに対するストレッチャーロボット34の接近を表示させる。
また、図3に示した卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、防火戸24の作動による通路の閉鎖状態で、接近検出器38から接近検出信号を受信した場合に、防火戸24の近傍に設置された通報装置40に通報指示信号を送信してストレッチャーロボット34の接近を、警報音や音声メッセージの出力、更には、表示灯の点滅により報知させる。
図7に示すように、火災時には、防火区画を形成するために閉鎖された防火戸24の外側(安全区画側)には、卓上インタフェース装置15からの指示を受けて支援スタッフ106が待機しており、通報装置40からの警報音や音声メッセージの出力により、防火区画内からのストレッチャーロボット34の接近を知り、防火戸24を押してストレッチャーロボット34が通過可能な半開き状態とする。
このためスタッフ104が付き添って入院患者を乗せたストレッチャーロボット34が防火戸24に近づいてくると、防火戸24が支援スタッフ106により半開きされており、防火戸24の前で止まることなく通過して安全区画に入ることができる。
支援スタッフ106はストレッチャーロボット34が防火戸24を通過したら、速やかに防火戸24を閉鎖位置に閉じ、防火区画から安全区画に流れ込む煙を抑制する。
ここで、ストレッチャーロボット34に搭載している接近通知部86と防火戸24の近傍に配置した接近検知器38による接近検出距離は、接近通知ビーコン信号の送信レベルとその受信レベルの一方又は両方を調整することにより、例えば防火戸24を押し開いて通過可能とする時間を確保可能な例えば数メートル程度の所定距離に設定する。
なお、接近検出器38及び通報装置40は防火戸24を挟んだ両側に設置することが望ましい。これは、火災場所により防火戸24を境とした防火区画と安全区画が入れ替わることから、どちらが火災場所をもつ防火区画となっても、防火戸に接近するストレッチャーロボット34の接近を検出して通報可能とする。
[防火シャッターを通過する避難支援]
図8はシャッター扉が下降中の防火シャッターにストレッチャーロボットが接近した場合の通過支援処理を示した説明図である。
図8に示すように、通路に設けられた防火シャッター26は、天井内にモータ駆動される駆動部26−2が配置されており、駆動部26−2によりシャッター扉26−1を巻き降ろして閉鎖させると共に巻き上げて開放させるようにしている。
防火シャッター26の近傍には接近検出器38が設置されている。接近検出器38は、ストレッチャーロボット34に搭載された接近通知部86から送信された接近通知ビーコン信号を受信し、接近通知ビーコン信号に含まれるストレッチャーロボット34のロボットID及び自己に割り当てられた防火シャッター26の端末アドレスを含む接近検出信号を、伝送路28を介して図3に示した卓上インタフェース装置15に送信させる。
図3に示した卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、接近検出器38からの接近検出信号を受信してテーブル画面46に表示された図6に示した施設地図48に、例えば防火シャッター26aに対するストレッチャーロボット34の接近を表示させる。
図4に示した卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、防火シャッター26に対応して配置された接近検出器38から接近検出信号を受信した場合、受信機14に防火シャッター26のアドレスを指定した停止指示信号を送信する制御を行う。これにより卓上インタフェース装置15からの停止指示信号を受信した受信制御部52は、伝送路16bに接続しているアドレス指定した防火シャッター26に閉鎖停止コマンドを送信し、シャッター扉26−1の下降を停止させる制御が行われる。
このため図8に示すように、シャッター扉26−1が下降中の防火シャッター26に、スタッフ104が付き添って入院患者を乗せたストレッチャーロボット34が近づいてくると、接近検出器38の接近検出に基づき防火シャッター26の駆動部26−2によるシャッター扉26−1の下降が停止し、ストレッチャーロボット34は防火シャッター26の前で止まることなく通過して安全区画に入ることができる。
ストレッチャーロボット34が半開きして停止している防火シャッター26を通過して、ある程度離れると、接近検出器38による接近通知部86からの接近通知ビーコン信号が受信できなくなり、接近検出器38からの接近検出信号が断たれる。
接近検出器38からの接近検出信号が断たれると、卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、ストレッチャーロボット34が防火シャッター26の設置場所を通過したと判断し、受信機14に防火シャッター26の閉鎖を指示する閉鎖指示信号を送信する。これにより卓上インタフェース装置15からの閉鎖指示信号を受信した受信制御部52は、伝送路16bに接続しているアドレス指定した防火シャッター26に閉鎖開始コマンドを送信し、駆動部26−2に下降を開始させる制御が行われ、シャッター扉26−1が閉鎖される。
また、卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、受信機14に停止指示信号を送信して防火シャッター26を停止させた場合、停止したシャッター扉26−1の高さが、ストレッチャーロボット34が通過できない高さに下がっていたときは、受信機14に開放指示信号を送信し、シャッター扉26−1をストレッチャーロボット34が通過可能な所定の高さまで巻き上げて停止させる制御を行う。
ここで、シャッター扉26−1を停止した場合の高さは、例えば、駆動部26−2によるシャッター扉26−1の巻き出し量や巻き出し時間から受信機14側で検出でき、停止した高さを示す停止高さ検出信号を卓上インタフェース装置15に送信することで、避難支援制御部75によるシャッター扉26−1の停止高さを所定高さに調整する制御が可能となる。
また、卓上インタフェース装置15の避難支援制御部75は、防火シャッター26に対応して配置された接近検出器38から接近検出信号を受信した場合に、防火シャッター26の閉鎖が完了していたときには、受信機14に開放指示信号を送信し、シャッター扉26−1をストレッチャーロボット34が通過可能な所定の高さまで巻き上げて停止させる制御を行う。
ここで、図8に示すように、ストレッチャーロボット34を通過させるために、防火シャッター26のシャッター扉26−1を半開き状態で停止させた場合、火災による煙は通路の天井側から滞留してくることから、シャッター扉26−1を半開きしていても、防火区画からの避難が可能な段階では、防火区画から安全な区画に大量の煙が流れ出すようなことはなく、防火区画の機能を損なうことなく、シャッター扉26−1を半開きした状態で安全にストレッチャーロボット34を通過させることができる。
[防火シャッターと防火戸の併設]
図9は防火シャッターと防火戸が併設された施設通路を示した説明図である。図9に示すように、施設によっては防火区画を形成するため、防火シャッター26と防火戸24を併設する場合がある。このような防火区画形成装置についても、防火戸24と共に配置した防火シャッター26の近傍に接近検出器38を設置し、図7及び図8と同様にして、ストレッチャーロボット34の接近を検出して、防火シャッター26を半開きさせるか、或いは、支援スタッフにより防火戸24を開けさせる支援処理を行わせる。
また、防火戸24の外側の安全区画には、図7と同様に、通報装置40を設置して、支援スタッフにストレッチャーロボット34の接近を知らせて、防火戸24を開かせるようにする。
[防災連携システムの制御動作]
(火災感知器の制御動作)
図10は受信機の制御を示したフローチャートであり、図3の受信機14に設けられた受信制御部52による制御動作となる。
図10に示すように、受信機14の受信制御部52は、ステップS1で火災感知器18の作動(発報)又は発信機20の操作に基づく火災受信の有無を判別しており、火災受信を判別するとステップS2に進み、火災警報を出力させる。
この火災警報の出力を受けて防災担当者が火災を現場確認すると、火災確定操作が行われることから、火災確定操作をステップS3で判別して、火災場所に対応した防火戸24や防火シャッター26を作動させ、更に、排煙ダンパを開いて火災による煙を排出させる防排煙連動制御を行わせる。続いて、受信制御部52は、ステップS5に進んで、火災場所を含む火災情報信号を卓上インタフェース装置15に送信する。
続いて、ステップS6に進んで受信制御部52は卓上インタフェース装置15からの防火シャッター26の停止指示信号の受信を判別するとステップS7に進み、アドレス指定された防火シャッター26の停止制御を行う。この停止制御には、シャッター扉26−1の開放高さをストレッチャーロボット34や車椅子ロボット36が通過可能な所定高さに調整する制御も含まれる。
続いて、受信制御部52はステップS8で卓上インタフェース装置15からの防火シャッター26の閉鎖指示信号の受信を判別するとステップS9に進み、アドレス指定された防火シャッター26を駆動制御して閉鎖させる。
続いて、受信制御部52はステップS10で復旧操作を判別するまでステップS6からの処理を繰り返しており、火災が鎮火に対応して行われる復旧操作をステップS10で判別するとステップS11に進み、それまでの火災受信制御を復旧させる復旧処理を行った後、ステップS12で火災復旧信号を卓上インタフェース装置15に送信し、ステップS1の火災受信の判別に戻る。
(卓上インタフェース装置の制御動作)
図11は卓上インタフェース装置の制御を示したフローチャートであり、図3に示した卓上インタフェース装置15の装置制御部66及び避難支援制御部75による制御動作となる。
図11に示すように、卓上インタフェース装置15の装置制御部66は、ステップS21で所定の日常的な表示や制御、例えば施設内に配置している各種の作業ロボットの状態等を表示して、その運用管理を可能としている。
続いて、装置制御部66はステップS22で受信機14からの火災情報信号の受信の有無を判別しており、火災情報信号の受信を判別するとステップS23に進み、テーブル画面46に火災場所を含む施設地図を表示させ、ステップS24でスタッフが携帯している携帯端末32に火災情報信号を送信して火災発生を知らせ、また、ストレッチャーロボット34と車椅子ロボット36を含む搬送ロボットに火災情報信号を送信し、火災発生に対応した制御動作に移行させる。
続くステップS25〜S32が避難支援制御部75の制御動作となる。避難支援制御部75は、ステップS25で防火戸24に対する接近検出信号の受信を判別すると、ステップS26に進み、対応する防火戸24の近傍に配置された通報装置40に通報指示信号を送信して通報出力を指示し、支援スタッフにストレッチャーロボット34又は車椅子ロボット36の接近を知らせる。

また、避難支援制御部75は、ステップS28で防火シャッター26に対する接近検出信号の受信を判別すると、ステップS29に進み、対応する防火シャッター26が下降中にあることを判別するとステップS30に進み、受信機14に停止指示信号を送信して防火シャッター26の停止を指示する。
なお、避難支援制御部75は、ステップS30の停止指示信号の送信に加え、停止したシャッター扉の開放高さを、ストレッチャーロボット34及び車椅子ロボット36の通過を可能とする所定の高さに調整する開放指示信号の送信による指示も行っている。
避難支援制御部75は、ステップS31で防火シャッター26に対する接近検出信号の停止を判別するとステップS32に進み、受信機14に開放指示信号を送信して防火シャッター26を閉鎖駆動させる。
続いて、装置制御部66は、ステップS33で火災復旧を受信するまでステップS25からの処理を繰り返しており、ステップS33で火災復旧信号の受信を判別すると、ステップS34に進み、それまでの制御処理を復旧させ、ステップS21の日常表示制御に戻る。
(ストレッチャーロボットの制御動作)
図12はストレッチャーロボットの制御を示したフローチャートであり、図4に示したストレッチャーロボット34のロボット制御部82による制御動作となる。
図11に示すように、ストレッチャーロボット34のロボット制御部82は、ステップS41で卓上インタフェース装置15からの火災情報信号の受信を判別するとステップS42に進んで、火災情報を報知し、続いて、ステップS43で接近通知部86を動作して接近通知ビーコン信号の送信を開始し、防火戸24や防火シャッター26の近傍に配置された接近検出器38による接近検出を可能とする。
続いて、ロボット制御部82は、卓上インタフェース装置15からの火災復旧信号の受信を判別するとステップS45に進み、接近通知部86の動作を停止して接近通知ビーコン信号の送信を停止し、防火戸24や防火シャッター26の近傍に配置された接近検出器38による接近検出の解除(通過検出に相当)を可能とする。
[本発明の変形例]
(搬送ロボット)
上記の実施形態は、ストレッチャーロボットや車椅子ロボットによる閉鎖した防火戸や防火シャッターの設置場所を通過させる避難支援を例にとっているが、ロボット機能を持たないストレッチャーや車椅子についても、図4に示す接近通知部86を設けるだけで、同様にして、防火戸や防火シャッターの設置場所を通過させる避難支援が可能となる。
(火災報知システム)
上記の実施形態は、火災感知器等に端末アドレスを設定して火災場所や制御場所を識別可能なR型の火災報知システムを例にとっているが、回線単位に火災を検出したり端末機器を制御するP型の火災報知システムとしても良い。
(対象施設)
上記の実施形態は避難困難者が予想される病院や高齢者施設を例にとっているが、これに限定されない。例えば、多数の人が出入りするオフィスビルや商業施設等の適宜の施設を対象としても良い。
(その他)
上記の実施形態は防火区画形成装置として防火戸や防火シャッターを例にとっているが、防火カーテンや防火幕等、防火戸・防火シャッター以外のものを採用しても良い。この場合、ロボットの接近時は形成された防火区画の一部または全部が解除されるようにする。
また、防火形成装置を挟んで反対側が危険の場合、防火形成装置は通路を閉鎖したままとし、反対側が危険である旨を警報するようにしても良い。
また、搬送ロボットに火災による煙濃度、温度、ガス濃度の少なくとも何れかを検出する火災センサを備え、搬送作業中に周囲の環境を監視するようにし、センサデータやセンサデータに基づく危険情報を卓上インタフェース装置に送信するようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:火災報知システム
12:機器管理システム
14:受信機
15:卓上インタフェース装置
16a,16b,28:伝送路
18:火災感知器
20:発信機
22:地区音響装置
24:防火戸
26:防火シャッター
26−1:シャッター扉
26−2:駆動部
30:アクセスポイント
32:携帯端末
34:ストレッチャーロボット
36:車椅子ロボット
38:接近検出器
40:通報装置
46:テーブル画面
48:施設地図
50:火災場所
52:受信制御部
54,64,70:伝送部
66:装置制御部
68,84:通信部
72:液晶ディスプレイ
74:タッチパネル
75:避難支援制御部
80:データベース
82:ロボット制御部
86:接近通知部
88:走行距離センサ
90:操作表示部
92:音声報知部
94:走行駆動部
100:火災場所

Claims (9)

  1. 施設内に設置された火災感知器からの火災信号を受信機で受信した場合に火災警報を出力すると共に、火災場所及び防火区画形成装置の作動情報を含む火災情報信号を外部に出力する火災報知システムと、
    通常状態で、前記施設内を移動して歩行困難者を搬送する1又は複数の搬送ロボットの管理と制御及び携帯端末との通信を、制御装置を用いて処理する機器管理システムと、
    を備える防災連携システムに於いて、
    前記搬送ロボットに搭載され、接近信号を無線送信する接近通知部と、
    前記防火区画形成装置の近傍に設置され、前記搬送ロボットから送信された前記接近信号を検出して前記制御装置に接近検出信号を送信する接近検出器と、
    前記制御装置に設けられ、前記防火区画形成装置の作動による防火区画の形成状態で、前記接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、前記防火区画形成装置により閉鎖されている通路を通過可能とする所定の支援処理を行わせる避難支援制御部と、
    が設けられたことを特徴とする防災連携システム。
  2. 請求項1記載の防災連携システムに於いて、
    前記制御装置は水平又は垂直に配置されるタッチパネル付きのテーブル画面を備えた卓上インタフェース装置であって、前記受信機から前記火災情報信号を受信した場合に、前記火災場所が示された前記施設の地図を前記テーブル画面に表示させることを特徴とする防災連携システム。
  3. 請求項2記載の防災連携システムに於いて、
    前記接近通知部は、前記接近信号とし前記搬送ロボットの識別情報を含むビーコン信号を送信し、
    前記接近検出器は、前記接近通知部から送信された前記ビーコン信号を受信し、前記搬送ロボットの識別情報及び自己に割り当てられた前記防火区画形成装置の識別情報を含む接近検出信号を前記卓上インタフェース装置に送信させ、
    前記卓上インタフェース装置は、前記接近検出信号を受信して前記テーブル画面に表示された前記施設地図に、前記防火区画形成装置に対する前記搬送ロボットの接近を表示させることを特徴とする防災連携システム。
  4. 請求項1記載の防災連携システムに於いて、
    前記防火区画形成装置は、火災時に閉鎖される防火戸であり、
    前記防火戸の近傍には、前記接近検出器に加えて、前記搬送ロボットの接近を報知する通報装置が設置され、
    前記制御装置の避難支援制御部は、前記防火戸の作動による通路の閉鎖状態で、前記接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、前記通報装置に通報指示信号を送信して前記搬送ロボットの接近を報知させて前記搬送ロボットの通過支援を要請させることを特徴とする防災連携システム。
  5. 請求項1記載の防災連携システムに於いて、
    前記防火区画形成装置は、火災時にシャッター扉を下降して閉鎖させる防火シャッターであり、
    前記制御装置の避難支援制御部は、前記防火シャッターに対応して設置された前記接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、前記受信機に停止指示信号を送信して前記防火シャッターが前記シャッター扉を下降中の場合は、当該下降を停止させることを特徴とする防災連携システム。
  6. 請求項5記載の防災連携システムに於いて、
    前記制御装置の避難支援制御部は、前記搬送ロボットが通過できない所定の高さ以下で前記シャッター扉の下降が停止された場合に、前記受信機に開放指示信号を送信して前記搬送ロボットが通過可能な高さまで前記シャッター扉を上昇させることを特徴とする防災連携システム。
  7. 請求項5記載の防災連携システムに於いて、
    前記制御装置の避難支援制御部は、前記防火シャッターに対応して設置された前記接近検出器から接近検出信号を受信した場合に、前記防火シャッターが前記シャッター扉の下降を完了している場合は、前記受信機に開放指示信号を送信して前記搬送ロボットが通過可能な所定の高さまで前記シャッター扉を上昇させることを特徴とする防災連携システム。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載の防災連携システムに於いて、
    前記制御装置の避難支援制御部は、前記防火シャッターに対応して設置された前記接近検出器から接近検出信号が断たれた場合に、前記防火シャッターを前記搬送ロボットが通過したと判断し、前記受信機に閉鎖指示信号を送信して前記シャッター扉を下降させることを特徴とする防災連携システム。
  9. 請求項1記載の防災連携システムに於いて、前記制御装置は、前記施設内に無線通信エリアを構築し、前記搬送ロボット及び前記携帯端末と無線通信回線により接続して信号を送受信させることを特徴とする防災連携システム。
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