JP6678004B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚等に適用する乳化化粧料に関する。
カミツレ抽出物は、美白作用の他、光老化抑制作用、コラーゲン産生促進作用、養毛作用、ATP産生促進作用、皮膚バリア機能改善作用、細胞分化促進作用、コラーゲンゲル収縮促進作用、毛穴収縮作用等の多くの生理作用を有することから、皮膚化粧料、毛髪化粧料、入浴剤等に配合されている(特許文献1〜5等)。
また、カミツレ抽出物その他の植物抽出物を配合した化粧料の形態としては、水性化粧料、油性化粧料及び乳化化粧料が採用されている(特許文献1〜5等)。
特開平7−25742号公報 特開平8−73324号公報 特開平8−92056号公報 特開平10−72336号公報 特開2007−161666号公報
しかしながら、カミツレ抽出物を配合した化粧料のうち、乳化化粧料は使用感が良好であるものの、カミツレ抽出物由来のわずかな原料臭、皮膚に塗布した際の感触等の点で十分満足できるものではなかった。
したがって、本発明の課題は、カミツレ抽出物を含有する、原料臭が改善され、使用感がさらに改善された化粧料を提供することにある。
そこで本発明者は、カミツレ抽出物と油剤とを配合して乳化化粧料を製造し、その使用感や香りについて種々検討してきたところ、カミツレ抽出物として油溶性カミツレ抽出物を採用し、これに油剤と特定のグリセリン誘導体とを配合して乳化化粧料とすれば、香りが良好で、べたつきが少なく、皮膚上での伸びが良好な乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)油溶性カミツレ抽出物、
(B)油剤 0.1質量%以上16質量%以下、
(C)一般式(1)で表されるグリセリン誘導体 0.1以上8質量%以下、及び
Gly-[O-(PO)a-(EO)b-(BO)cH]3 (1)
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1〜50の値を示し、POとEOの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1〜5の値を示す)
(D)水
を含有する乳化化粧料を提供するものである。
本発明の乳化化粧料は、カミツレ抽出物を含有し、香りが良好で、べたつきが少なく、皮膚上での伸びが良好であり、使用感が優れている。
本発明で用いる(A)油溶性カミツレ抽出物は、カミツレの油溶性溶媒による抽出物であり、油溶性溶媒による抽出液及び当該抽出液を乾燥して乾燥粉末の形態としたもののいずれも含むが、種々の生理効果を向上させる観点から、油溶性溶媒による抽出液として使用することが好ましい。
カミツレとは、キク科(Asteraceae(Compositae))シカギク属の一年草カモミール(学名:Matricaria recutita又はMatricaria chamomilla)の和名である。カミツレとしては、種々の近縁種があるが、生理作用の点からジャーマン・カモミール(German chamomile)が好ましい。カミツレの抽出部位としては、全草、茎、葉及び花のいずれでもよいが、生理作用、香りの点から花がより好ましい。
油溶性カミツレ抽出物の抽出に用いられる溶媒は、油溶性であればよいが、生理作用の優れた抽出物を得る点から、親油性有機溶剤が好ましい。
親油性有機溶剤としては、溶解度パラメータ(SP値)が15〜21の範囲にある油剤が好ましく、例えば、ミリスチン酸イソプロピル(SP値17.0)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(SP値17.7)、流動パラフィン(SP値16.4)、スクワラン(SP値16.2)及びこれらの2種以上の混合溶剤が挙げられる。また、これらは、ヒマシ油、パーシック油、大豆油、ヒマワリ油等の植物由来の油等であってもよい。一般に、抽出に用いる親油性有機溶剤によって、抽出物に含まれる成分の種類と量が異なる。本発明において、親油性有機溶剤としてスクワランを用いた抽出物が、特に優れた生理効果を与えるので好ましい。なお、SP値とは物質間の相溶性の尺度をいい、特開平10−194920号公報に記載の方法に基づき、Hansenの3次元溶解度パラメーターを計算することにより求められる。
油溶性カミツレ抽出物は、例えば、特開平10−194920号公報記載の方法により、カミツレから親油性有機溶剤を用いて抽出することにより製造できる。具体的には、粉砕した乾燥カミツレ花に、カミツレ花に対して1〜100質量倍の親油性有機溶剤を加え、10〜90℃で1〜96時間攪拌抽出を行うのが好ましい。温度は、親油性有機溶剤の種類により適宜設定することができる。
本発明で用いる油溶性カミツレ抽出物には、カマズレン、ウンベリフェロン、7−メトキシクマリン、マトリシン、マトリカリン、タラキサステロール、ウペオール、アピイン、下記式(2)で表されるスピロエーテル化合物等の成分が含まれている。
Figure 0006678004
(Z体、E体の両異性体を含む)
これら成分のうち、有効な美白効果等の生理効果を得る観点から、スピロエーテル化合物(2)を含有するのが好ましい。
本発明において、油溶性カミツレ抽出物中のスピロエーテル化合物(2)の含有量は、10〜500ppmが好ましい。10ppm以上とすることで、確実に生理効果を得ることができ、500ppm以下とすることで、乳化化粧料中での保存安定性の確保という効果がある。油溶性カミツレ抽出物中のスピロエーテル化合物(2)の含有量は、100〜480ppmがより好ましく、200〜450ppmがさらに好ましく、300〜440ppmがさらに好ましく、360〜420ppmがさらに好ましい。
本発明乳化化粧料中の(A)油溶性カミツレ抽出物の含有量は、生理効果、香り及び使用感を向上させる観点から、乾燥固形分量として0.001質量%以上が好ましく、0.0015質量%以上がより好ましく、また5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。具体的には、乾燥固形分量として、0.001〜5質量%が好ましく、0.0015〜4質量%がより好ましく、0.0015〜2質量%がさらに好ましい。
ここで乾燥固形分量とは、抽出物を乾燥して溶媒を除去した固形分量であり、溶媒量が判明している場合は溶媒量を除いた残量である。
また、前記のように、(A)油溶性カミツレ抽出物の中には、好ましくは、スピロエーテル化合物(2)が10〜500ppm含まれており、本発明の乳化化粧料中には、生理効果、香り及び使用感を向上させる観点から、スピロエーテル化合物(2)が、0.01ppm以上含まれているのが好ましく、0.02ppm以上含まれているのがより好ましく、0.05ppm以上含まれているのがさらに好ましく、また30ppm以下含まれているのが好ましく、20ppm以下含まれているのがより好ましく、10ppm以下含まれているのがさらに好ましい。具体的には、スピロエーテル化合物(2)の含有量は、本発明乳化化粧料中に0.01〜30ppmが好ましく、0.02〜20ppmがより好ましく、0.05〜10ppmがさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料には、(B)油剤としては、油溶性カミツレ抽出物の香り及び伸びを向上させる観点、べたつきを抑制する観点から、極性油及び非極性油のいずれか一方あるいは両方を含有するが、両者を含有するのが好ましい。(B)油剤が極性油及び非極性油を含む場合、非極性油に対する極性油の質量比(極性油/非極性油)は、油溶性カミツレ抽出物の香り及び伸びを向上させ、べたつきを抑制する観点から0.02以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.04以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、25以下がより好ましく、23以下がさらに好ましい。当該質量比は、具体的には、0.02〜30が好ましく、0.03〜25がより好ましく、0.04〜23がさらに好ましい。
非極性油としては、炭化水素油が挙げられる。炭化水素油としては、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン等が挙げられる。これらの炭化水素油のうち、伸びを向上させる観点から、流動パラフィン、流動イソパラフィン及びスクワランから選ばれる少なくとも1種が好ましく、流動イソパラフィン及びスクワランから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
極性油としては、エステル油、エーテル油、シリコーン油、フッ素油、高級脂肪酸、高級アルコール等が挙げられる。
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油及びテトラエステル油が挙げられる。モノエステル油としては、炭素数2〜24の脂肪族又は芳香族のモノカルボン酸又はジカルボン酸のモノエステルが挙げられ、具体例としては、2−エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2−ヘキシルデシルステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、イソデシルベンゾエート、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、コハク酸2−エチルヘキシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、安息香酸アルキル(C12〜C15)等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点から、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル及びメトキシケイヒ酸オクチルから選ばれる少なくとも1種が好ましく、イソノナン酸イソノニル及びイソノナン酸イソトリデシルから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
ジエステル油としては、炭素数3〜18のジカルボン酸のジエステル、多価アルコールのジ脂肪酸エステル等が挙げられ、具体例としては、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸グリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点から、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸グリコール及びジイソステアリン酸プロピレングリコールから選ばれる少なくとも1種が好ましく、ジカプリル酸プロピレングリコール及びジカプリン酸ネオペンチルグリコールから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
トリエステル油としては、3価以上の多価アルコールのトリ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、トリミリスチン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、オリーブ油、ホホバ油等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点から、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン及びトリイソステアリン酸グリセリンから選ばれる少なくとも1種が好ましく、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリンがより好ましい。また、トリエステル油は、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリンを含むことがさらに好ましい。
テトラエステル油としては、4価以上の多価アルコールのテトラ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが挙げられる。これらの中では、香り、及び伸びを向上させる観点から、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラオクタン酸ペンタエリスリット及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットから選ばれる少なくとも1種が好ましく、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリットがより好ましい。また、テトラエステル油は、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリットを含むことがさらに好ましい。
エーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点から、ジカプリリルエーテル及びセチル−1,3−ジメチルブチルエーテルから選ばれる少なくとも1種が好ましく、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテルがより好ましい。また、エーテル油は、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテルを含むことがさらに好ましい。
シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、網状型メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点から、メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン及び網状型メチルポリシロキサンから選ばれる少なくとも1種が好ましく、メチルポリシロキサンがより好ましい。また、シリコーン油は、メチルポリシロキサンを含むことがさらに好ましい。
フッ素油としては、フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、炭素数12〜24の脂肪酸が挙げられ、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の直鎖飽和脂肪酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、セイコセン酸、エルカ酸等の直鎖不飽和脂肪酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等の分岐飽和脂肪酸等が挙げられる。これらの中では、香り及び伸びを向上させる観点、及びべたつきを抑制する観点から、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びベヘニン酸から選ばれる少なくとも1種が好ましく、ステアリン酸及びベヘニン酸から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
高級アルコールとしては、炭素数12〜24のアルコールが挙げられ、具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、ベヘニルアルコール、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール等の直鎖飽和アルコール、イソステアリルアルコール等の分岐飽和アルコール、オレイルアルコール等の直鎖不飽和アルコールが挙げられる。これらの中では、香り、伸びを向上させる観点、及びべたつきを抑制する観点から、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、バチルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール及びイソステアリルアルコールから選ばれる少なくとも1種が好ましく、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、バチルアルコール及びベヘニルアルコールから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
本発明における(B)油剤中には、前記油剤の中で、べたつき感を抑制する観点から、エステル油、エーテル油及び高級アルコールから選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、少なくとも高級アルコールを含むことがより好ましく、炭素12〜24の高級アルコールがさらに好ましい。また、成分(B)は、炭素数12〜24の高級アルコールを含むことがさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料中の(B)油剤の含有量は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香りを向上させる点、乳化化粧料の皮膚上での伸びを向上させる点、べたつきを抑制する観点から0.1質量%以上16質量%以下である。(B)油剤の含有量が0.1質量%以上では、香り及び伸びが向上し、16質量%以下であるとべたつき感が抑制されるので好ましい。
(A)油溶性カミツレ抽出物の香りを向上させる点からは、(B)油剤の含有量は、0.5質量%以上が好ましく、1.2質量%以上がより好ましく、また15質量%以下が好ましく、14.5質量%以下がより好ましい。具体的には、0.5〜15質量%が好ましく、1.2〜14.5質量%がより好ましい。
乳化化粧料の皮膚上での伸びを向上させる点からは、(B)油剤の含有量は、1.1質量%以上が好ましく、4.5質量%以上がより好ましく、9質量%以上がさらに好ましく、また15質量%以下が好ましく、14.5質量%以下がより好ましく、12質量%以下がさらに好ましい。具体的には、1.1〜15質量%が好ましく、4.5〜13質量%がより好ましく、9〜12質量%がさらに好ましい。
乳化化粧料のべたつきを抑制する点からは、(B)油剤の含有量は、0.5質量%以上が好ましく、1.7質量%以上がより好ましく、また13質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましい。具体的には、0.5〜13質量%が好ましく、1.7〜9質量%がより好ましい。
(B)油剤の含有量は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香り、伸びを向上させる観点、及び、べたつきを抑制する観点から、0.5質量%以上が好ましく、1.2質量%以上がより好ましく、1.7質量%以上がさらに好ましく、4.5質量%以上がさらにより好ましく、また15質量%以下が好ましく、14.5質量%以下がより好ましく、13.5質量%以下がさらに好ましく、13質量%以下がさらにより好ましい。具体的には、0.5〜15質量%が好ましく、1.2〜14.5質量%がより好ましく、1.7〜13.5質量%がさらに好ましく、4.5〜13質量%がさらにより好ましい。
本発明の乳化化粧料は、(C)前記一般式(1)で表されるグリセリン誘導体を含有する。当該グリセリン誘導体を含有することにより、(A)油溶性カミツレ抽出物を含有する乳化化粧料の皮膚上での伸びが向上し、べたつきが抑制される。
本発明で用いる成分(C)のグリセリン誘導体は、前記一般式(1)で表されるものであり、グリセリンにプロピレンオキシド及びエチレンオキシドを、それぞれグリセリンに対して3〜150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して3〜15モル当量の割合で付加させて得られる。すなわち、一般式(1)のグリセリン誘導体は、いったん、POとEOとの付加物を合成した後、炭素数4のアルキレンオキシドをブロック状で付加することにより得られる。
プロピレンオキシド(PO)及びエチレンオキシド(EO)の質量比(PO/EO)は、肌に塗布した時の伸びを向上させる観点から、1/5〜5/1であり、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドの付加形態は、ランダム状でもブロック状でもよい。
プロピレンオキシド(PO)及びエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数は、肌に塗布したときの伸びを向上させる観点から、それぞれ50以下であり、それぞれ1〜50の範囲にあることが好ましい。
炭素数4のアルキレンオキシド(BO)の平均付加モル数は、肌に塗布したときの伸びを向上させる観点から、1〜5の範囲にあることが好ましい。
炭素数4のアルキレンオキシドとしては、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、テトラメチレンオキシド(テトラヒドロフラン)などが挙げられる。これらの中で、肌に塗布したときの伸びを向上させる観点、入手の容易さ、反応制御の容易さなどの点から、1,2−ブチレンオキシドが好ましい。
通常、グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
成分(C)としては、具体的には、(EO)の平均付加モル数が8、(PO)の平均付加モル数が5、(BO)の平均付加モル数が3であるものが挙げられ、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3BO)(8EO)(5PO)が好ましく、その市販品としては、ウィルブライドS−753(日油社製)を使用することができる。
本発明乳化化粧料中の成分(C)の含有量は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香りを向上させる点、乳化化粧料の皮膚上での伸びを向上させる観点、及びべたつきを抑制する観点から、0.1質量%以上8質量%以下である。成分(C)の含有量が0.1質量%以上にすると香り及び伸びが向上し、8質量%以下にすると、皮膚上での伸びが向上するので好ましい。
(A)油溶性カミツレ抽出物の香りを向上させる観点からは、成分(C)の含有量は、0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、また6質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましい。具体的には、0.2〜6質量%が好ましく、0.3〜4質量%がより好ましい。
乳化化粧料の皮膚上での伸びを向上させる観点からは、成分(C)の含有量は、0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.4質量%以上がさらに好ましく、また6質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましい。具体的には、0.2〜6質量%が好ましく、0.3〜4質量%がより好ましく、0.4〜3.5質量%がさらに好ましい。
乳化化粧料のべたつきを抑制する観点からは、成分(C)の含有量は、0.3質量%以上が好ましく、0.7質量%以上がより好ましく、また6質量%以下が好ましく、5.5質量%以下がより好ましい。具体的には、0.3〜6質量%が好ましく、0.7〜5.5質量%がより好ましい。
成分(C)の含有量は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香り、伸びを向上させる観点、及び、べたつきを抑制する観点から、0.3質量%以上が好ましく、0.4質量%以上がより好ましく、0.6質量%以上がさらに好ましく、0.7質量%以上がさらに好ましく、また6質量%以下が好ましく、5.5質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましい。具体的には、0.3〜6質量%が好ましく、0.4〜5.5質量%がより好ましく、0.6〜4質量%がさらに好ましく、0.7〜3.5質量%がさらに好ましい。
また、本発明の乳化化粧料の成分(C)に対する成分(B)の質量比(B/C)は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香りの向上、乳化化粧料の伸びの向上、べたつきを抑制する観点から0.1以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.5以上がさらに好ましく、0.6以上がさらにより好ましく、また50以下が好ましく、45以下がより好ましく、40以下がさらに好ましく、20以下がさらにより好ましい。具体的には、0.1〜50が好ましく、0.3〜45がより好ましく、0.5〜40がさらに好ましく、0.6〜20がさらにより好ましい。
(A)油溶性カミツレ抽出物の香りを向上させる観点からは、B/Cは0.3以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、また35以下が好ましく、30以下がより好ましい。具体的には、0.3〜35が好ましく、0.6〜20がより好ましい。皮膚上での伸びを向上させる観点からは、B/Cは0.6以上が好ましく、1.5以上がより好ましく、また35以下が好ましく、30以下がより好ましい。具体的には、0.3〜35が好ましく、0.6〜30がより好ましい。
乳化化粧料のべたつきを抑制する観点からは、B/Cは0.3以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、また35以下が好ましく、20以下がより好ましい。具体的には、0.3〜35が好ましく、0.6〜20がより好ましい。
また、本発明の乳化化粧料の成分(C)に対する成分(A)(乾燥固形分量)の質量比(A/C)は、成分(A)の香りの向上、伸びの向上をさせる観点、及びべたつきを抑制させる観点から、1×10-4以上が好ましく、3×10-4以上がより好ましく、5×10-4以上がさらに好ましく、また40×10-4以下が好ましく、30×10-4以下がより好ましく、25×10-4以下がさらに好ましい。具体的には、1×10-4〜40×10-4が好ましく、3×10-4〜30×10-4がより好ましく、5×10-4〜25×10-4がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、(D)水を含有する。(D)水の含有量は、(A)油溶性カミツレ抽出物の香りの向上、伸びの向上、べたつきの抑制の観点から77〜99質量%が好ましく、80〜97質量%がより好ましく、82〜95質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料には、前記成分の他、(E)界面活性剤、(F)増粘剤、保湿剤、防腐剤、薬効成分、粉体、紫外線吸収剤、色素、香料、成分(A)以外の植物抽出物、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、酸化防止剤、乳化安定剤、pH調整剤等を配合することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途、たとえば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との併用として、たとえば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用することができる。
(E)界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤等公知のものが使用できるが、低刺激で乳化安定性に優れるため、香りがより良好で、べたつきがより少なく、皮膚上での伸びがより良好であり、使用感がより向上するために非イオン界面活性剤が好ましい。非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレングリコール型非イオン性界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン等のモノ脂肪酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、同様の観点から、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノ脂肪酸ソルビタンから選ばれる1種がより好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がさらに好ましい。また、(E)界面活性剤は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含むことがさらに好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイドの付加モル数は、使用感及び外観安定性を向上させる観点から、25〜70が好ましく、30〜60がより好ましく、40〜60がさらに好ましい。具体的には、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油から選ばれる1種が好ましい。
界面活性剤の乳化化粧料に対する含有量は、使用感及び乳化化粧料の外観安定性を向上させる観点から、0.01〜2質量%が好ましく、0.05〜1質量%がより好ましく、0.1〜0.8質量%がさらに好ましい。
(F)増粘剤としては、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(アルキル変性カル ボキシビニルポリマーともいう)、カルボキシルビニルポリマー等のアクリル酸系ポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、高重合ポリオキシエチレンが挙げられ、これらの中では、伸びやべたつき等の使用感及び乳化化粧料の外観安定性を向上させる観点から、アクリル酸系ポリマーが好ましく、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体及びカルボキシルビニルポリマーから選ばれる1種が好ましく、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体がより好ましい。(F)増粘剤は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を含有することが好ましい。
アクリル酸系ポリマーとしては、メタアクリル酸、アクリル酸、メタアクリレート、ア クリレート、メタアクリルアミド、及びアクリルアミドから選ばれるモノマーを構成単位 とするホモポリマー又はこれらモノマーを2種以上含むコポリマーであればよく、例えば 、アルキル変性カル ボキシビニルポリマー(PEMULEN TR−1、TR−2;ルーブリゾール社)、カルボキシビニルポリマー(シンタレンK、L;和光純薬工業社)、S EPPIC社から販売されているポリアクリルアミド(SEPIGEL 305)、(ア クリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(SIMULGEL E G)、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー (SIMULGEL FL、SIMULGEL NS、SEPIPLUS S、SEPI NOV EMT 10)、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー(S EPIPLUS 265)、ポリアクリレート−13(SEPIPLUS 400)等が挙げられる。
増粘剤の乳化化粧料に対する含有量は、伸びやべたつき等の使用感及び乳化化粧料の外観安定性を向上させる観点から、0.1〜0.6質量%が好ましく、0.2〜0.5質量%がより好ましく、0.3〜0.4質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、一般に皮膚に塗布する形の乳化化粧料であれば特に限定されず、通常の皮膚化粧料の他、下地化粧料としても利用可能である。剤型としては、一般に用いられるものであり、O/W型又はW/O型エマルション等が挙げられ、具体的には、乳液、クリーム、パック、ジェル等が挙げられる。
本発明の乳化化粧料は、例えば、成分(C)、その他の水溶性成分及び成分(D)を混合し水相を製造し、また、成分(A)、(B)及び油性成分を混合し油相を製造し、水相と油相とを、必要に応じて加熱して混合することで、乳化化粧料を得ることができる。
本発明の乳化化粧料は、皮膚、好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜28及び比較例1〜4
表1〜表3記載の成分を用いて乳化させ、乳化化粧料(O/W)を製造した。すなわち、水相成分(成分(C)、(D)、(E)、(F)及びその他)を80℃で加熱混合する。一方、油相成分(成分(A)及び(B))を80℃で加熱混合する。80℃下で水相に油相を加えてプロペラ攪拌機(300rpm)で混合し、油相を乳化し、乳化粒子を小粒径化するために、ホモミキサー(1500rpm)でさらに混合した。その後、ホモミキサーを止め、プロペラ攪拌機(300rpm)で混合を続けながら30℃まで冷却して乳化化粧料を得た。得られた乳化化粧料を用いて、香り及び使用感の評価を行った。
<評価方法>
(1)香りの評価
専門パネラー1名により、手を市販の無香料洗顔料(キュレル泡洗顔料 花王社製)を用いて良く洗い、タオルでしっかり拭いた。その後、0.1mLの乳化化粧料を一方の手の甲に乗せ、もう一方の手の親指・小指以外の指3本、第1〜3関節まで使って1秒間に1回転、直径6cmの円を描くように60秒間伸ばし、60秒後の乳化化粧料を塗布した手の甲の臭いを評価した。原料臭をまったく感じない場合を5、原料臭を非常に感じる場合を1として、5段階で評価した。
(2)使用感の評価
(a)塗布時の伸び
香りの評価方法と同様にして、乳化化粧料を手の甲に塗布した。乳化化粧料を伸ばし始めた最初の5秒間において、抵抗感をまったく感じない場合を5、抵抗感を非常に感じる場合を1として、5段階で評価した。
(b)塗布後の肌のべたつき
香りの評価方法と同様にして、乳化化粧料を手の甲に塗布した。乳化化粧料を60秒間手の甲で伸ばした後、乳化化粧料を塗布した手の甲にもう一方の指を押し付け、水平方向に動かした際に、手に肌が水平方向にくっつかない場合を5、手に肌が水平方向に非常にくっつく場合を1として、5段階で評価した。
Figure 0006678004
Figure 0006678004
Figure 0006678004
*1:カミツレKSQ(丸善製薬社製、スピロエーテル370ppm)の有効分
*2:油溶性カミツレ抽出物中の溶媒を含む
*3:ウィルブライドS−753(日油社製)
*4:エマノーンCH−60(花王社製)
*5:PEMULEN TR−1 POLYMERIC EMULSIFIER(US)(ベルギー)(Lubrizol Advanced Materials,Inc.製)
*6:カミツレリキッド(一丸ファルコス社製)
表1、表2及び表3のように、(A)油溶性カミツレ抽出物に、(B)油剤0.1〜16質量%、(C)グリセリン誘導体0.1〜8質量%及び(D)水を配合した乳化化粧料は、成分(A)の香りが良好で、皮膚上での伸びが良好で、べたつきが少なく使用感が良好である。一方、(C)グリセリン誘導体の含有量が8質量%を超える乳化化粧料(比較例3〜5)は、香りが満足できず、伸びが十分でなかった。(B)油剤を16質量%超える量を含有する乳化化粧料(比較例1,2)は、べたつきがあり、使用感が良くなかった。
実施例29(化粧水)
Figure 0006678004
*7:シリコーンKF−96A−6CS(信越化学工業社製)
*8:ファルコレックス アルテア(一丸ファルコス社製)
*1、*2、*3及び*4は、前記と同じ。
実施例33(乳液)
Figure 0006678004
*9:SPE−104NB(花王社製)
*10:ニッコール SMT(日本サーファクタント工業社製)
*11:カーボポール981 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製)
*1、*2、*3、*7及び*8は、前記と同じ。
実施例30(クリーム)
Figure 0006678004
*1、*2、*3、*4、*8、*10及び*11は、前記と同じ。
実施例31(美容液)
Figure 0006678004
*12:特開平9-67241号公報記載、合成例3のセチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
*1、*2、*3、*4及び*8は、前記と同じ。
実施例32(美容液)
Figure 0006678004
*13:シリコーン KMP−590(信越化学工業社製)
*1、*2、*3、*4及び*8は、前記と同じ。
実施例33(UV防御化粧料)
Figure 0006678004
*14:フィンソルブ TN (Innospec Active Chemicals LLC製)
*15:シリコーン TSF405A(信越化学工業社製)
*16:SIMULGEL EG(SEPPIC S.A.製)
*17:微粒子酸化チタンMTY-110M3S(テイカ社製)
*18:微粒子酸化チタンMT-100TV(テイカ社製)
*1、*2、*3及び*8は、前記と同じ。

Claims (5)

  1. 下記成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)
    (A)油溶性カミツレ抽出物 乾燥固形分量として0.001質量%以上0.002質量%以下
    (B)油剤 0.1質量%以上16質量%以下、
    (C)一般式(1)で表されるグリセリン誘導体 0.1質量%以上8質量%以下
    Gly-[O-(PO)a-(EO)b-(BO)cH]3 (1)
    (式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1〜50の値を示し、POとEOの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1〜5の値を示す)
    (D)水、及び
    (E)界面活性剤 0.1質量%以上2質量%以下
    を含有する乳化化粧料(酸性ムコ多糖類、ポリオキシアルキレン基を有する化合物及びヒドロキシアルキル尿素を含む乳化化粧料を除く)。
  2. 成分(E)が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含むものである請求項1記載の乳化化粧料。
  3. さらに、(F)増粘剤を含有する請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. 成分(B)が極性油及び非極性油を含み、非極性油に対する極性油の質量比(極性油/非極性油)が0.02以上30以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  5. 成分(C)に対する成分(A)(乾燥固形分量)の質量比(A/C)が、1×10-4〜40×10-4である請求項1〜4のいずれか1項記載の乳化化粧料。
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