JP6677300B2 - 震央距離推定装置、震央距離推定方法、及びプログラム - Google Patents

震央距離推定装置、震央距離推定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、地震発生時に震央距離を推定するための、震央距離推定装置及び震央距離推定方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
地震発生時においては、各地での震度及び主要動の到達時刻を推定するために、迅速に震央距離を特定する必要がある。通常、震央距離の深さは、複数地点にある震度計で検知した震度に基づいて特定される。
但し、震源の位置が、海底であったり、震度計の設置密度が低い地域であったりすると、複数の震度計で測定された震度を取得するのに時間がかかりすぎる事態となり、震央距離の特定が遅延してしまう。このため、近年においては、単独の震度計で測定された震度のみを用いて、震央距離を特定する技術が開発されている。
このような技術としては、「地震の到達時における地震形データの立ち上がりの強さが、震源に近い地震であるほど強くなり、震源が遠い地震であるほど緩やかになる」ことを利用して、震央距離を推定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に開示された技術では、地震計から得られる時系列データの絶対値をy(t)、時間をt、地震計が地震を検知した時間をt=0として、地震計で取得された地震初動部分の波形形状が、下記の数1で示す関数によってフィティングされる。下記の数1において、Aは初動部分の最大振幅に関係するパラメータであり、Bは地震波形の初動振幅の時間変化に関するパラメータである。なお、実際には、フィティングでは、人の経験と勘とに頼って、複雑な個別の地点属性を、何がどう影響するかが不明なパラメータA及びBに反映させる作業が行なわれている。
Figure 0006677300
そして、特許文献1に開示された技術では、最小二乗法によって、パラメータA及びBが求められる。このうち、パラメータBと震央距離との間には相関関係があるが、この相関関係はマグニチュードに影響されないことが分かっている。従って、パラメータBと震央距離との相関を予め定式化しておけば、地震初動部分の波形形状から、数1を用いてパラメータBを算出することで、震央距離が特定される。特許文献1に開示された技術によれば、地震初動部分の波形形状から、震央距離を迅速に特定できる。
特開2002−277557号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術には、状況によって、係数A及びBを算出できない事態が発生する可能があり、信頼性が十分でないという問題もある。また、特許文献1に開示された技術には、震央距離の算出にかかる時間の短縮化が難しいという問題もある。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、震央距離の算出を安定して行なうことができ、且つ、算出時間の短縮化を図り得る、震央距離推定装置、震央距離推定方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における震央距離推定装置は、
発生した地震の波形データを取得する、地震情報取得部と、
地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、推定処理部と、
を備えている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における震央距離推定方法は、
(a)発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
(b)地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
(a)発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
(b)地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、震央距離の算出を安定して行なうことができ、且つ、算出時間の短縮化を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の構成を具体的に示すブロック図である。 図3は、本実施の形態1において学習に用いられる入力データ及び正解データの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の学習処理実行時の動作を示すフロー図である。 図5は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の推定処理実行時の動作を示すフロー図である。 図6は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の構成を具体的に示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の学習処理実行時の動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の推定処理実行時の動作を示すフロー図である。 図9は、本発明の実施の形態1及び2における震央距離推定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における、震央距離推定装置、震央距離推定方法、及びプログラムについて、図1〜図5を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態1における震央距離推定装置の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、本実施の形態1における震央距離推定装置10は、地震発生時に計測された波形データから震央距離を推定するための装置である。図1に示すように、震央距離推定装置10は、地震情報取得部11と、推定処理部12とを備えている。
地震情報取得部11は、発生した地震の波形データを取得する。推定処理部12は、学習モデルに、地震情報取得部11によって取得された波形データを適用して、震央距離を推定する。学習モデルは、予め、地震の波形データと震央距離との関係を学習することによって得られている。
このように、本実施の形態1では、従来と異なり、波形データを関数にフィッティングすることなく、震央距離が推定されるので、震央距離の算出を安定して行なうことが可能となる。また、本実施の形態1では、最小二乗法による計算処理が必要ないため、算出時間の短縮化も図られることになる。
続いて、図2を用いて、本実施の形態1における震央距離推定装置の構成について更に具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の構成を具体的に示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態1では、震央距離推定装置10は、ネットワークを介して、地震検知装置20及び地震活動等総合監視システム30に接続されている。このうち、地震検知装置20は、地震計を備え、地震計によって地震波が検知されると、検知した地震波の波形データを震央距離推定装置10に送信する。本実施の形態1では、地震検知装置20が、地震情報取得部11の波形データの取得先となる。
また、図2の例では、単一の地震検知装置20のみが例示されているが、震央距離推定装置10が接続されている地震検知装置20の数は特に限定されるものではない。但し、地震情報取得部11の取得先となる地震検知装置20は、これらのうちのいずれか1つであれば良い。
地震活動等総合監視システム30は、日本国において気象庁が保有するシステムであり、地震が発生すると、気象庁マグニチュードを算出し、算出した気象庁マグニチュードに基づいて、津波高さを予測する。更に、地震活動等総合監視システム30は、算出した気象庁マグニチュードと予測した津波高さとを、各種媒体に、緊急地震速報として配信する。
また、本実施の形態1では、震央距離推定装置10は、推定した震央距離を、地震活動等総合監視システム30に入力する。このため、地震活動等総合監視システム30は、震央距離推定装置10で推定された震央距離を用いて、気象庁マグニチュードの算出と津波高さの予測とを実行する。
また、図2に示すように、本実施の形態1では、震央距離推定装置10は、上述した地震情報取得部11及び推定処理部12に加えて、学習情報取得部13と、学習部14と、記憶部15とを備えている。なお、図2は、震央距離推定装置10の一例を示しており、学習情報取得部13、学習部14及び記憶部15は、震央距離推定装置10以外の装置に備えられていても良い。
学習情報取得部13は、後述する学習部14での学習において入力データとなる波形データと、同じく学習において正解データとなる震央距離とを取得し、これらを学習部14に入力する。なお、入力データ及び正解データの取得元は、特に限定されるものではない。
学習部14は、地震の波形データを入力データとし、地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデル16を作成する。また、学習部14は、生成した学習モデル16を記憶部15に格納する。
図3は、本実施の形態1において学習用いられる入力データ及び正解データの一例を示す図である。図3には、震央距離が異なる複数の波形データが示されている。図3に示す各波形データは、過去に観測された地震の波形データである。また、各波形データに対応する震央距離が正解データとなる。学習部14は、図3に示す各波形データを入力データとし、震央距離を正解データとして、学習を行なう。
また、本実施の形態1において、正解データとしては、気象庁が公表しているデータを用いることができる。気象庁が公表しているデータには、各観測点の震央距離、震源要素が含まれており、これらは、気象庁が一元化システムで計算した検測値(http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/bulletin/deck.html)から求められている。更に、本実施の形態1においては、学習に用いられる入力データ及び正データは、震度が設定値(例えば震度4)以上である地震から計算されたものであるのが良い。
また、本実施の形態1では、学習部14は、例えば、機械学習によって、ニューラルネットワークを構築し、ニューラルネットワークを学習モデル16とすることができる。具体的には、学習部14は、入力層、中間層、及び出力層を備える階層型のニューラルネットワークにおいて、入力データと正解データとを用いて、層が隣接しているノード間の結合重みの値を調整することによって、学習モデルを生成する。
また、本実施の形態1において、学習部14による「学習」は、いわゆる「機械学習」を意味している。更に、学習部14による「学習」は、上述のニューラルネットワークを用いるディープラーニングに限られず、ロジスティック回帰を用いた学習、サポートベクトルマシンを用いた学習、決定木を用いた学習、異種混合学習等であっても良い。
地震情報取得部11は、本実施の形態1では、単一の地震検知装置20から、発生した地震の波形データを受信する。また、地震情報取得部11は、受信した波形データを推定処理部12に送る。
推定処理部12は、本実施の形態1では、記憶部15にアクセスして、学習モデル16を取得し、取得した学習モデル16に、学習情報取得部13から送られてきた波形データを適用することで、震央距離を推定する。
また、本実施の形態1では、学習部14は、正解データとして、更に、地震の震源の深さを用い、波形データと、震央距離及び震源の深さと、の関係を学習して、学習モデル16を生成することもできる。この場合、推定処理部12は、震央距離に加えて、震源の深さも推定することができる。
更に、本実施の形態1では、学習部14は、波形データに加えて、波形データが得られた地点の地点データも入力データとして用いることができる。この場合、学習部14は、波形データ及び地点データと、震央距離(又は震央距離及び震源の深さ)との関係を学習して、学習モデル16を生成する。
ここで、波形データが得られた地点とは、波形データの元になった地震波が観測された地点である。また、地点データとしては、例えば、表層地盤増幅率、プレートの状態を示すデータ、地震波が観測された地点付近に存在している火山を示すデータ、地殻厚さ、リソスフェア厚さ等が挙げられる。このように、入力データとして、波形データと地点データとの2つを用いて学習モデル16を生成すれば、推定処理の精度向上が図られる。
学習の入力データとして地点データが用いられている場合は、地震情報取得部11は、発生した地震の波形データに加えて、この波形データが得られた地点の地点データ、即ち、地震検知装置20が設置されている地点の地点データも取得する。
また、地点データは、予め、地震検知装置20毎に、記憶部15に格納されていても良く、この態様では、地震情報取得部11は、波形データを取得する度に、記憶部15から、対応する地点データを取得する。また、地点データは、地震検知装置20から、波形データと共に送信されてきても良く、この態様では、地震情報取得部11は、波形データと共に地点データを取得する。
更に、学習の入力データとして地点データが用いられている場合は、推定処理部12は、学習部14によって生成された学習モデル16に、取得された波形データ及び地点データを適用して、震央距離(又は震央距離及び震源の深さ)を推定する。
なお、本実施の形態1において、入力データ及び正解データは、上記の例に限定されるものではない。入力データとして、波形データ及び地点データ以外のものが用いられていても良い。また、正解データとして、震央距離及び震源の深さ以外のものが用いられていても良い。
[装置動作]
次に、本実施の形態1における震央距離推定装置10の動作について図4及び図5を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1〜図3を参酌する。また、本実施の形態1では、震央距離推定装置10を動作させることによって、震央距離推定方法が実施される。よって、本実施の形態1における震央距離推定方法の説明は、以下の震央距離推定装置10の動作説明に代える。
本実施の形態1において、震央距離推定装置10は、主に学習処理と推定処理とを実行する。先ず、学習処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の学習処理実行時の動作を示すフロー図である。
図4に示すように、まず、学習情報取得部13が、入力データ及び正解データを取得する(ステップA1)。具体的には、ステップA1では、学習情報取得部13は、入力データとして、波形データに加えて、地点データも取得し、正解データとして、震央距離に加えて、震源の深さも取得する。
次に、学習部14は、既に学習モデル16が存在しているかどうかを判定する(ステップA2)。具体的には、学習部14は、記憶部15に学習モデル16が格納されているかどうかを判定する。
ステップA2の判定の結果、学習モデル16が未だ存在していない場合は、学習部14は、波形データ及び地点データと、震央距離及び震源の深さとの関係を学習し、学習結果を示す学習モデル16を新たに生成する(ステップA3)。
具体的には、ステップA3では、学習部14は、学習によって、ニューラルネットワークを構築し、これを学習モデル16とする。また、学習部14は、作成した学習モデル16を記憶部15に格納する。
一方、ステップA2の判定の結果、学習モデル16が既に存在している場合は、学習部14は、ステップA1で取得された入力データと正解データとを用いて、既存の学習モデル16を更新する(ステップA4)。具体的には、学習部14は、ステップA1で取得された入力データと正解データとを用いて、ノード間の結合重みの値を更新する。
ステップA1〜A4の実行により、学習モデルの作成又は更新が行なわれる。その後、作成又は更新された学習モデルを用いて、推定処理が実行される。図5は、本発明の実施の形態1における震央距離推定装置の推定処理実行時の動作を示すフロー図である。
図5に示すように、まず、地震情報取得部11が、地震検知装置20から、発生した地震の波形データが送信されてくると、送信されてきた波形データを受信する(ステップB1)。
次に、地震情報取得部11は、記憶部15から、波形データを送信してきた地震検知装置20が設置されている地点の地点データを取得する(ステップB2)。なお、地点データが、波形データと共に送信されてきている場合は、地震情報取得部11は、送信されてきた地点データを受信する。
次に、推定処理部12は、ステップB1で受信された波形データと、ステップB2で取得された地点データとを、図4に示した学習処理によって作成又は更新された学習モデル16に適用して、震央距離及び震源の深さを推定する(ステップB3)。
ステップB1〜B3の実行により、単一の地震検知装置20から取得された波形データに基づいて、震央距離及び震源の深さが推定されることになる。
[実施の形態1による効果]
以上のように本実施の形態1によれば、波形データを関数にフィッティングすることなく、単一の波形データから、震央距離及び震源の深さが推定される。また、推定処理は、学習モデル16によって行なわれるので、震央距離及び震源の深さは、安定的に、且つ、短時間で算出されることになる。
言い換えると、本実施の形態1では、特許文献1に開示された従来の方式と異なり、人手によって、複雑な個別の地点属性を、何がどう影響するかが不明なパラメータに反映させる作業が不要になる。本実施の形態1によれば、客観的な波形データと機械学習のみによって利用可能な精度の情報の取得が可能となる。本実施の形態1における震央距離推定装置10は、多くの地点、多くの地域への導入が可能である。
また、上述したように、本実施の形態では、単一の波形データによって震源の深さも推定できるが、上記特許文献1に開示された技術では、震源の深さの推定は不可能である。上記特許文献1に開示された技術を用いる場合は、震源の深さの測定のために、複数の地震計での測定結果が必要となる。
[変形例1]
続いて、本実施の形態1における変形例について説明する。まず、変形例1では、学習部14は、設定されている波形量毎に、学習モデル16を生成する。具体的には、波形量は、地震発生時からの経過時間で表現される。従って、学習部14は、学習情報取得部13で取得された波形データから、設定経過時間毎に、経過時間の分だけの波形データを切り出し、切り出した波形データを入力データとして、学習を行なって学習モデル16を生成する。これにより、学習モデル16は、波形量毎に生成される。
また、変形例1では、推定処理部12は、発生した地震の波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成されている複数の学習モデル16の中から、使用する学習モデルを選択する。そして、推定処理部12は、選択した学習モデル16に、発生した地震の波形データを適用して、震央距離(又は震央距離及び震源の深さ)を推定する。
一般に、緊急地震速報のための震央距離及び震源深さの推定は、波形データの波形量が小さい場合であっても求められる。このため、地震情報取得部11によって取得される波形データは一定であるとは限られず、学習モデルの生成に用いた波形データの波形量と、発生した地震における波形データの波形量とが一致せず、推定精度が低下する可能性がある。しかしながら、本変形例1によれば、発生した地震における波形データの波形量に応じて、学習モデル16が選択されるので、上述の推定精度の低下は回避されることになる。
[変形例2]
変形例2では、学習部14は、入力データとなる波形データの観測点毎に、学習モデル16を生成する。具体的には、学習部14は、地震検知装置毎(地震計毎)に、そこで取得された波形データのみを用いて、学習モデル16を生成する。
また、変形例2では、推定処理部12は、発生した地震の波形データの観測点(即ち、波形データの送信元となっている地震検知装置20)を特定し、特定した観測点に基づいて、生成されている複数の学習モデル16の中から、使用する学習モデルを選択する。そして、推定処理部12は、選択した学習モデル16に、発生した地震の波形データを適用して、震央距離(又は震央距離及び震源の深さ)を推定する。
変形例2によれば、観測点ごとの特性、即ち、地点データを用いて学習を行なわなくても、観測点の特性に合わせた推定処理が可能となる。なお、入力データを十分に確保できない観測点においては、十分な学習が困難となることから、このような観測点についての学習モデルの生成は困難である。
[変形例3]
変形例3では、学習部14は、入力データとなる波形データの観測点における地盤特性毎に、学習モデル16を生成する。具体的には、例えば、地盤増幅率等の地盤特性(地点データの値)に応じて、観測点(地震検知装置20)がグルーピングされているとする。この場合、学習部14は、グループ毎に、グループで得られた波形データのみを用いて、学習モデル16を生成する。
また、変形例3では、推定処理部12は、発生した地震の波形データの観測点の地盤特性を特定し、特定した地盤特性に基づいて、生成されている複数の学習モデル16の中から、使用する学習モデルを選択する。そして、推定処理部12は、選択した学習モデル16に、発生した地震の波形データを適用して、震央距離(又は震央距離及び震源の深さ)を推定する。
変形例3によれば、入力データが十分に確保されていない観測点が存在していたとしても、地点データを用いた学習を行なうことなく、観測点の特性に合わせた推定処理が可能となる。
[プログラム]
本実施の形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1〜A4、図5に示すステップB1〜B3を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態1における震央距離推定装置10と震央距離推定方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、地震情報取得部11、推定処理部12、学習情報取得部13、及び学習部14として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態1におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、各コンピュータが、それぞれ、地震情報取得部11、推定処理部12、学習情報取得部13、及び学習部14のいずれかとして機能しても良い。また、記憶部15は、本実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとは別のコンピュータ上に構築されていても良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における、震央距離推定装置、震央距離推定方法、及びプログラムについて、図6〜図8を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図6を用いて、本実施の形態2における震央距離推定装置の構成について説明する。図6は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の構成を具体的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施の形態2における震央距離推定装置40は、波形前処理部41を備えており、この点で、図1及び図2に示した実施の形態1における震央距離推定装置10と異なっている。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
波形前処理部41は、学習部14において入力データとして用いられる波形データ、及び地震情報取得部11において取得される波形データに対して前処理を実行する。前処理としては、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理が挙げられる。
具体的には、画像変換処理は、波形データを、それをグラフで表示する画像の画像データに変換する処理である。画像変換処理によれば、学習部14は、画像データに基づいて学習を実行するため、学習処理が容易になると考えられる。
また、エンベロープ変換処理は、波形データの波形をなだらかにする処理である。エンベロープ処理を実行すれば、地震波の立ち上がり特性の特定が容易となるので、地震波の立ち上がり特性が反映された学習モデル16が生成される。
バンドパス変換処理は、特定の周期の波形を際立たせる処理である。バンドパス変換処理によれば、地震波の特徴が強調されるので、地震波の特徴が反映された学習モデル16が生成される。
また、微分変換処理は、波形データを微分して、加速度データに変換する処理である。微分変換処理による場合も、地震波の立ち上がり特性の特定が容易となるので、地震波の立ち上がり特性が反映された学習モデル16が生成される。
更に、フーリエ変換処理は、波形データの周波数分布を求める処理である。フーリエ変換によれば、波形データ毎の周期の違いが強調されるので、地震波の周期が反映された学習モデル16が生成される。
波形前処理部41は、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理のうちのいずれか1つ、又は2つ以上を実行することができる。
[装置動作]
次に、本実施の形態2における震央距離推定装置40の動作について図7及び図8を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1〜図6を参酌する。また、本実施の形態2では、震央距離推定装置40を動作させることによって、震央距離推定方法が実施される。よって、本実施の形態2における震央距離推定方法の説明は、以下の震央距離推定装置40の動作説明に代える。
先ず、学習処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の学習処理実行時の動作を示すフロー図である。
図7に示すように、まず、学習情報取得部13が、入力データ及び正解データを取得する(ステップA11)。また、学習情報取得部13は、取得したデータを波形前処理部41に入力する。
次に、波形前処理部41は、ステップA11で取得された入力データに含まれる波形データに対して前処理を実行する(ステップA12)。そして、波形前処理部41は、前処理後の波形データと、それ以外の入力データ(地点データ)と、正解データとを、学習部14に入力する。
次に、学習部14は、既に学習モデル16が存在しているかどうかを判定する(ステップA13)。
ステップA13の判定の結果、学習モデル16が未だ存在していない場合は、学習部14は、波形データ及び地点データと、震央距離及び震源の深さとの関係を学習し、学習結果を示す学習モデル16を新たに生成する(ステップA14)。
一方、ステップA13の判定の結果、学習モデル16が既に存在している場合は、学習部14は、入力データと正解データとを用いて、既存の学習モデル16を更新する(ステップA15)。
ステップA11〜A15の実行により、学習モデル16の作成又は更新が行なわれる。その後、作成又は更新された学習モデル16を用いて、推定処理が実行される。図8は、本発明の実施の形態2における震央距離推定装置の推定処理実行時の動作を示すフロー図である。
図8に示すように、まず、地震情報取得部11が、地震検知装置20から、発生した地震の波形データが送信されてくると、送信されてきた波形データを受信する(ステップB11)。
次に、地震情報取得部11は、記憶部15から、波形データを送信してきた地震検知装置20が設置されている地点の地点データを取得する(ステップB12)。なお、地点データが、波形データと共に送信されてきている場合は、地震情報取得部11は、送信されてきた地点データを受信する。
次に、波形前処理部41は、ステップB11で受信された波形データに対して前処理を実行する(ステップB13)。そして、波形前処理部41は、前処理後の波形データと、地点データとを、推定処理部12に入力する。
次に、推定処理部12は、ステップB13による前処理後の波形データと、ステップB12で取得された地点データとを、図7に示した学習処理によって作成又は更新された学習モデル16に適用して、震央距離及び震源の深さを推定する(ステップB14)。
ステップB11〜B14の実行により、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、単一の地震検知装置20から取得された波形データに基づいて、震央距離及び震源の深さが推定されることになる。
[実施の形態2による効果]
以上のように、本実施の形態2では、波形前処理部41による前処理により、学習に用いられる波形データにおいて、ノイズの抑制化、特徴の顕在化が行なわれる。このため、本実施の形態2によれば、学習モデルの精度が向上し、結果、推定精度の向上も図られることになる。
(物理構成)
ここで、実施の形態1及び2におけるプログラムを実行することによって、震央距離推定装置を実現するコンピュータについて図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態1及び2における震央距離推定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記録デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
また、本実施の形態1及び2における震央距離推定装置10及び40は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、震央距離推定装置10及び40は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記30)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
発生した地震の波形データを取得する、地震情報取得部と、
地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、推定処理部と、
を備えている、ことを特徴とする震央距離推定装置。
(付記2)
地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、学習部を更に備え、
前記推定処理部は、前記学習部によって生成された学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、
付記1に記載の震央距離推定装置。
(付記3)
前記学習部が、前記波形データに加えて、前記波形データが得られた地点の地点データも入力データとして、前記波形データ及び前記地点データと前記震央距離との関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記地震情報取得部が、前記波形データに加えて、発生した地震の波形データが得られた地点の地点データも取得し、
前記推定処理部が、前記学習モデルに対して、前記波形データに加えて、取得された前記地点データも適用して、前記震央距離を推定する、
付記2に記載の震央距離推定装置。
(付記4)
前記学習処理部が、前記正解データとして、前記地震の震源の深さを更に用いて、前記波形データと前記震央距離及び前記震源の深さとの関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記推定処理部が、前記震央距離に加えて、震源の深さも推定する、
付記2または3に記載の震央距離推定装置。
(付記5)
前記学習処理部が、学習によって、ニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークを学習モデルとする、
付記2〜4のいずれかに記載の震央距離推定装置。
(付記6)
前記学習部が、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
前記推定処理部が、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記2〜5のいずれかに記載の震央距離推定装置。
(付記7)
前記学習部が、入力データとなる波形データの観測点毎に、前記学習モデルを生成し、
前記推定処理部が、取得された前記波形データの観測点を特定し、特定した観測点に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記2〜5のいずれかに記載の震央距離推定装置。
(付記8)
前記学習部が、入力データとなる波形データの観測点における地盤特性毎に、前記学習モデルを生成し、
前記推定処理部が、取得された前記波形データの観測点の地盤特性を特定し、特定した地盤特性に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記2〜5のいずれかに記載の震央距離推定装置。
(付記9)
前記学習部において前記入力データとして用いられる波形データ、及び前記地震情報取得部において取得される波形データに対して、前処理を実行する、波形前処理部を更に備えている、
付記1〜8のいずれかに記載の震央距離推定装置。
(付記10)
前記波形前処理部が、前記前処理として、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理のうち、少なくとも1つの処理を実行する、
付記9に記載の震央距離推定装置。
(付記11)
(a)発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
(b)地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする震央距離推定方法。
(付記12)
(c)地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、ステップを更に有し、
前記(b)のステップにおいて、前記(c)のステップによって生成された学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、
付記11に記載の震央距離推定方法。
(付記13)
前記(c)のステップにおいて、前記波形データに加えて、前記波形データが得られた地点の地点データも入力データとして、前記波形データ及び前記地点データと前記震央距離との関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記(a)のステップにおいて、前記波形データに加えて、発生した地震の波形データが得られた地点の地点データも取得し、
前記(b)のステップにおいて、前記学習モデルに対して、前記波形データに加えて、取得された前記地点データも適用して、前記震央距離を推定する、
付記12に記載の震央距離推定方法。
(付記14)
前記(c)のステップにおいて、前記正解データとして、前記地震の震源の深さを更に用いて、前記波形データと前記震央距離及び前記震源の深さとの関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、前記震央距離に加えて、震源の深さも推定する、
付記12または13に記載の震央距離推定方法。
(付記15)
前記(c)のステップにおいて、学習によって、ニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークを学習モデルとする、
付記12〜14のいずれかに記載の震央距離推定方法。
(付記16)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記12〜15のいずれかに記載の震央距離推定方法。
(付記17)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの観測点毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの観測点を特定し、特定した観測点に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記12〜15のいずれかに記載の震央距離推定方法。
(付記18)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの観測点における地盤特性毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの観測点の地盤特性を特定し、特定した地盤特性に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記12〜15のいずれかに記載の震央距離推定方法。
(付記19)
(d)前記(c)のステップにおいて前記入力データとして用いられる波形データ、及び前記(a)のステップにおいて取得される波形データに対して、前処理を実行する、ステップを更に有する、
付記11〜18のいずれかに記載の震央距離推定方法。
(付記20)
前記(d)のステップにおいて、前記前処理として、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理のうち、少なくとも1つの処理を実行する、
付記19に記載の震央距離推定方法。
(付記21)
コンピュータに、
(a)発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
(b)地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記22)
前記コンピュータに、
(c)地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、ステップを更に実行させ、
前記(b)のステップにおいて、前記(c)のステップによって生成された学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、
付記21に記載のプログラム
(付記23)
前記(c)のステップにおいて、前記波形データに加えて、前記波形データが得られた地点の地点データも入力データとして、前記波形データ及び前記地点データと前記震央距離との関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記(a)のステップにおいて、前記波形データに加えて、発生した地震の波形データが得られた地点の地点データも取得し、
前記(b)のステップにおいて、前記学習モデルに対して、前記波形データに加えて、取得された前記地点データも適用して、前記震央距離を推定する、
付記22に記載のプログラム
(付記24)
前記(c)のステップにおいて、前記正解データとして、前記地震の震源の深さを更に用いて、前記波形データと前記震央距離及び前記震源の深さとの関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、前記震央距離に加えて、震源の深さも推定する、
付記22または23に記載のプログラム
(付記25)
前記(c)のステップにおいて、学習によって、ニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークを学習モデルとする、
付記22〜24のいずれかに記載のプログラム
(付記26)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記22〜25のいずれかに記載のプログラム
(付記27)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの観測点毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの観測点を特定し、特定した観測点に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記22〜25のいずれかに記載のプログラム
(付記28)
前記(c)のステップにおいて、入力データとなる波形データの観測点における地盤特性毎に、前記学習モデルを生成し、
前記(b)のステップにおいて、取得された前記波形データの観測点の地盤特性を特定し、特定した地盤特性に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
付記22〜25のいずれかに記載のプログラム
(付記29)
前記コンピュータに、
(d)前記(c)のステップにおいて前記入力データとして用いられる波形データ、及び前記(a)のステップにおいて取得される波形データに対して、前処理を実行する、ステップを更に実行させる、
付記21〜28のいずれかに記載のプログラム
(付記30)
前記(d)のステップにおいて、前記前処理として、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理のうち、少なくとも1つの処理を実行する、
付記29に記載のプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年7月8日に出願された日本出願特願2016−136310を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上のように、本発明によれば、震央距離の算出を安定して行なうことができ、且つ、算出時間の短縮化を図ることができる。本発明は、本発明は、地震発生時に、一刻も早く、地震に関する情報を配信する必要があるシステムに有用である。
10 震央距離推定装置(実施の形態1)
11 地震情報取得部
12 推定処理部
13 学習情報取得部
14 学習部
15 記憶部
16 学習モデル
20 地震検知装置
30 地震活動等総合監視システム
40 震央距離推定装置(実施の形態2)
41 波形前処理部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (10)

  1. 地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、学習部と、
    発生した地震の波形データを取得する、地震情報取得部と、
    前記学習部によって地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、推定処理部と、
    を備え
    前記学習部が、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
    前記推定処理部が、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
    ことを特徴とする震央距離推定装置。
  2. 前記学習部が、前記波形データに加えて、前記波形データが得られた地点の地点データも入力データとして、前記波形データ及び前記地点データと前記震央距離との関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
    前記地震情報取得部が、前記波形データに加えて、発生した地震の波形データが得られた地点の地点データも取得し、
    前記推定処理部が、前記学習モデルに対して、前記波形データに加えて、取得された前記地点データも適用して、前記震央距離を推定する、
    請求項に記載の震央距離推定装置。
  3. 前記学習処理部が、前記正解データとして、前記地震の震源の深さを更に用いて、前記波形データと前記震央距離及び前記震源の深さとの関係を学習して、前記学習モデルを生成し、
    前記推定処理部が、前記震央距離に加えて、震源の深さも推定する、
    請求項1または2に記載の震央距離推定装置。
  4. 前記学習処理部が、学習によって、ニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークを学習モデルとする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の震央距離推定装置。
  5. 前記学習部が、入力データとなる波形データの観測点毎に、前記学習モデルを生成し、
    前記推定処理部が、取得された前記波形データの観測点を特定し、特定した観測点に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の震央距離推定装置。
  6. 前記学習部が、入力データとなる波形データの観測点における地盤特性毎に、前記学習モデルを生成し、
    前記推定処理部が、取得された前記波形データの観測点の地盤特性を特定し、特定した地盤特性に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の震央距離推定装置。
  7. 前記学習部において前記入力データとして用いられる波形データ、及び前記地震情報取得部において取得される波形データに対して、前処理を実行する、波形前処理部を更に備えている、
    請求項1〜のいずれかに記載の震央距離推定装置。
  8. 前記波形前処理部が、前記前処理として、画像変換処理、エンベロープ変換処理、バンドパス変換処理、微分変換処理、及びフーリエ変換処理のうち、少なくとも1つの処理を実行する、
    請求項に記載の震央距離推定装置。
  9. (a)地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、ステップと、
    )発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
    前記(a)のステップで地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
    を有し、
    前記(a)のステップで、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
    前記(c)のステップで、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
    ことを特徴とする震央距離推定方法。
  10. コンピュータに、
    (a)地震の波形データを入力データとし、前記地震の震央距離を正解データとして、波形データと震央距離との関係を学習し、学習結果を示す学習モデルを生成する、ステップと、
    )発生した地震の波形データを取得する、ステップと、
    前記(a)のステップで地震の波形データと震央距離との関係を学習して得られた学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、震央距離を推定する、ステップと、
    を実行させ
    前記(a)のステップで、入力データとなる波形データの波形量毎に、前記学習モデルを生成し、
    前記(c)のステップで、取得された前記波形データの波形量を算出し、算出した波形量に基づいて、生成された前記学習モデルそれぞれの中から、使用する前記学習モデルを選択し、選択した前記学習モデルに、取得された前記波形データを適用して、前記震央距離を推定する、
    プログラム。

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