JP6677150B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステープルの後処理を行う画像形成装置に関する。
画像形成装置は後処理装置を含むことがある。後処理装置は印刷済の用紙に後処理を行う。後処理装置はフィニッシャーと称されることもある。後処理には様々な種類がある。特許文献1には、用紙を穿孔し、孔をリング部材で綴じる装置の一例が記載されている。
具体的に、特許文献1には、用紙または用紙束に対して穿孔処理を行い、穿孔をリング部材で綴じる処理を行ってリング製本し、先行する部の最終紙と後行する部の先頭紙の間隔である紙部間を、穿孔処理と綴じ処理を行う第1のモードと穿孔処理のみを行う第2のモードで異ならせる製本装置が記載されている。この構成により、各モードに合わせて紙部間の間隔を設定し、2つのモードが混在したときの生産性の向上を図ろうとする(特許文献1:請求項1、段落[0008]参照)。
特開2009−262395号公報
画像形成装置では、仕様上の印刷速度が決められる場合がある。このような画像形成装置では、仕様上の印刷速度を満たすように給紙(用紙の送り出し)が行われる。例えば、1分間あたりの印刷枚数が60枚の画像形成装置の場合、1秒に1回給紙が開始される。このように、仕様に基づき給紙開始間隔が決められる場合がある。その結果、所定の給紙開始間隔ごとに、印刷済の用紙が後処理装置に搬入される。また、給紙開始間隔ごとに、1枚の用紙が後処理装置内の処理トレイに到達する。
後処理を行う場合、各用紙は、整合されつつ順番に処理トレイに積み重ねられる。整合とは各用紙の端を揃える処理である。1部の用紙が処理トレイに溜まったとき、設定された後処理が行われる。後処理された用紙束は排出される。部間では、用紙束排出が行われる。用紙束排出が終わってから、次の部の用紙がトレイに到達しなくてはならない。そのため、部間の給紙開始間隔は、部間以外の(通常の)給紙開始間隔よりも延長される。例えば、後処理を行う場合、通常の給紙開始間隔に用紙束排出の所要時間が加算される。そのため、後処理を行う場合、画像形成装置の生産性(印刷速度)が低下する。
ここで、後処理装置には、ステープルユニットが搭載されることがある。1部の用紙がトレイに溜まったとき、ステープルユニットは自動的に用紙を綴じる。ステープルされた用紙束は排出される。ステープルの印刷ジョブを連続的に行う場合、1部の用紙のスタック→ステープル→用紙束排出が繰り返される。そして、ステープルの所要時間も考慮する必要がある。なお、ステープルの所要時間とは、ステープルの開始から終了までに要する時間である。ステープルを行う場合、部間の給紙開始間隔は、通常の給紙開始間隔に、ステープルの所要時間と用紙束排出の所要時間を加算した時間以上とされる。
ここで、ステープルユニットごとに、ステープルの所要時間のばらつきがある。また、ステープルの所要時間は用紙束の厚みにより変わる。用紙の枚数が多いほど、及び、用紙が厚いほど、ステープル開始から綴じ終わるまでの時間が長くなる。そこで、ステープルユニットのメーカーが保証時間を仕様として定めることがある。メーカーは、最も長くても保証時間内にステープルを終えられることを保証している。保証時間は、ステープルに要する最大時間といえる。例えば、保証時間は用紙束の厚さがステープル可能な最大厚であるときのステープルの所要時間と対応する。
従来、保証時間に基づいて部間の給紙開始間隔が定められている。つまり、ステープルを行う場合、通常の給紙開始間隔、保証時間、束排出の所要時間等を加算した時間に基づき、部間の給紙開始間隔が定められている。これにより、どのようなジョブでも、用紙束排出完了前に次の部の最初の用紙が到達することはない。しかし、ステープルを行う場合、画像形成装置の生産性(印刷速度)が低下しやすいという問題がある。
特許文献1記載の技術は、ステープルを行う場合の生産性低下についての言及はない。また、特許文献1記載の技術は、穿孔やリング綴じに関する。特許文献1が対象とする後処理は、ステープルのように、用紙の束の枚数や用紙の種類により、所要時間が変動する後処理ではない。
本発明は、ステープル時の部間での給紙開始間隔を従来よりも短くし、画像形成装置の生産性(印刷速度)の低下を抑える。
上記課題を解決するため、請求項1に係る画像形成装置は、印刷部、給紙部、印刷制御部、後処理装置を備える。前記印刷部は用紙に印刷を行う。前記給紙部は前記印刷部に用紙を供給する。前記印刷制御部(エンジン制御部)は前記印刷部と前記給紙部を制御する。前記後処理装置は、前記印刷部が印刷した用紙の後処理を行う。前記後処理装置は、用紙搬送部、処理トレイ、整合排出ユニット、ステープルユニット、検知センサーを含む。前記用紙搬送部は、前記印刷部が印刷した用紙を搬送する。前記処理トレイは、前記用紙搬送部が搬送する用紙が積まれる。前記整合排出ユニットは、前記処理トレイに送り込まれた各用紙を整合し、後処理が終了した用紙を排出する。前記ステープルユニットは、前記処理トレイの用紙束にステープルを行う。前記検知センサーは、前記処理トレイへの用紙の到達と排出トレイへの用紙の排出を検知する。各部にステープルを行って複数部を連続して印刷するステープル連続印刷のとき、前記印刷制御部は、部間以外では、直前の用紙の給紙開始から予め定められた紙間時間が経過したとき、次の用紙の給紙を前記給紙部に開始させる。前記印刷制御部は、給紙を開始した部が余裕時間を測る計測対象部か否かを判定する。前記計測対象部と判定した場合、前記印刷制御部は、前記計測対象部の最後の用紙の給紙開始から基準部間時間が経過したとき(前記計測対象部とその次の部との部間のとき)、前記印刷制御部は、前記計測対象部の次の部の最初の用紙の給紙を前記給紙部に開始させる。前記印刷制御部は、前記検知センサーが前記計測対象部の用紙束の排出を検知してから前記計測対象部の次の部の最初の用紙の到達を検知するまでの時間を前記余裕時間として測る。また、印刷制御部は、前記基準部間時間から前記余裕時間を減じて得られる値に基づき補正部間時間を定める。前記計測対象部ではない部の最後の用紙の給紙開始から前記補正部間時間が経過したとき、前記印刷制御部は、次の部の最初の用紙の給紙を前記給紙部に開始させる。前記基準部間時間は前記紙間時間よりも長い。前記補正部間時間は、前記基準部間時間よりも短いく、前記基準部間時間から前記余裕時間を減じた時間以上である。
本発明によれば、ステープル時の部間での給紙開始間隔を従来よりも短くすることができる。これにより、画像形成装置の生産性(印刷速度)の低下を抑えることができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る後処理装置の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での給紙開始間隔と部間時間の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での給紙開始間隔と部間時間の一例を示す図である。 実施形態に係る部間時間設定用テーブルの一例を示す図である。 実施形態に係る複合機で部間に行われる処理の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機で部間に行われる処理の一例を示す図である。 余裕時間の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での基準部間時間の補正の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図1〜図11を用いて、本発明に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。なお、以下の説明では、連続して複数部を印刷し、各部にステープルを行う印刷を「ステープル連続印刷」と称する。
(画像形成装置の概要)
まず、図1、図2に基づき、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図2は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は、主制御部1と記憶部11を含む。主制御部1は、装置全体の動作を統括し複合機100の各部を制御する。主制御部1は、CPU12、画像処理部13を含む。CPU12は制御に関する演算、制御を行う。画像処理部13はジョブに必要な画像処理を画像データに施す。記憶部11はROM、RAM、HDDのような記憶装置を含む。記憶部11は制御用プログラムやデータを記憶する。
主制御部1は、原稿搬送部2a、画像読取部2bと通信可能に接続される。原稿搬送部2aは、セットされた原稿を読み取り位置に向けて搬送する。画像読取部2bは、原稿搬送部2aが搬送する原稿、又は、原稿台(コンタクトガラス、不図示)にセットされた原稿を読み取る。画像読取部2bは原稿の画像データを生成する。主制御部1は、原稿搬送部2aと画像読取部2bの動作を制御する。
主制御部1は操作パネル3と通信可能に接続される。操作パネル3は表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。操作パネル3は使用者の操作を受け付ける。主制御部1は、操作パネル3になされた設定を認識する。例えば、タッチパネル32に所定の操作がなされたとき、主制御部1は、後処理装置7に関する設定画面を表示パネル31に表示させる。設定画面は、設定用画像を含む。設定用画像はボタンやキーである。設定用画像の操作に基づき、操作パネル3は後処理装置7での後処理の有無、ステープルの有無のような設定を受け付ける。
複合機100は、エンジン制御部4、給紙部5、印刷部6を含む。給紙部5は用紙を供給する。給紙部5の詳細は後述する。印刷部6は用紙に印刷を行う。印刷部6は、搬送部6a、画像形成部6b、定着部6cを含む。エンジン制御部4(印刷制御部に相当)は、主制御部1と通信可能に接続される。主制御部1は、印刷指示、印刷ジョブの内容、印刷に用いる画像データをエンジン制御部4に与える。主制御部1の指示に基づき、エンジン制御部4は、給紙部5と印刷部6の動作を制御する。具体的に、エンジン制御部4は、印刷部6への用紙供給を給紙部5に行わせる。エンジン制御部4は、供給された用紙を搬送部6aに搬送させる。エンジン制御部4は、トナー像を画像形成部6bに形成させる。画像形成部6bはトナー像を用紙に転写する。エンジン制御部4は、用紙に転写されたトナー像を定着部6cに定着させる。
又、主制御部1は、通信部14を含む。通信部14は、PCやサーバーのようなコンピューター200と通信するためのインターフェイスである。通信部14は、画像データのような印刷内容を示すデータ(印刷用データ)を受信する。主制御部1は、印刷用データに基づく印刷を印刷部6に行わせる。
(給紙部5)
次に、図2、図3を用いて、実施形態に係る給紙部5の一例を説明する。図3は、実施形態に係る給紙部5の一例を示す図である。
図2に示すように、複合機100は、給紙部5として、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、レジストローラー対53を含む。第1給紙カセット51と第2給紙カセット52は用紙を収容する。第1給紙ローラー54が第1給紙カセット51に設けられる。第2給紙ローラー55が第2給紙カセット52に設けられる。図3に示すように、第1給紙ローラー54を回転させるため、第1給紙モーター56が設けられる。また、第2給紙ローラー55を回転させるため、第2給紙モーター57が設けられる。
印刷を行うとき、エンジン制御部4は第1給紙カセット51又は第2給紙カセット52に用紙を供給させる(1次給紙)。第1給紙カセット51から給紙する場合、エンジン制御部4は、第1給紙モーター56を回転させる。第1給紙ローラー54により第1給紙カセット51の用紙が送り出される。第2給紙カセット52から給紙する場合、エンジン制御部4は、第2給紙モーター57を回転させる。第2給紙ローラー55により第2給紙カセット52の用紙が送り出される。
各給紙カセットから送り出された用紙は、搬送部6a(搬送ローラー対61)により搬送される。その結果、用紙はレジストローラー対53に到達する。レジストローラー対53は各給紙ローラーと画像形成部6bの間に設けられる(図2参照)。図3に示すように、レジストローラー対53を回転させるため、レジストモーター58が設けられる。レジストモーター58の回転により、レジストローラー対53は回転する。
なお、搬送ローラー対61とレジストローラー対53を同じモーターで回転させてもよい。この場合、レジストローラー対53に対して電磁クラッチ(不図示)が設けられる。レジストローラー対53を回転させるとき、エンジン制御部4は電磁クラッチを連結する。また、レジストローラー対53を停止させるとき、エンジン制御部4は電磁クラッチを開放する。
用紙のレジストローラー対53への到達時、エンジン制御部4は、レジストローラー対53を停止させている。レジストローラー対53のニップに用紙の先端が突き当たる。用紙の先端をレジストローラー対53に突き当てつつ、エンジン制御部4は、用紙搬送を続けさせる。用紙の弾性により、用紙の先端がレジストローラー対53のニップに沿う。これにより、用紙の斜行が矯正される。
斜行矯正後、エンジン制御部4は、レジストローラー対53を回転させる。その結果、画像形成部6bに用紙が供給される(2次給紙)。レジストローラー対53は印刷に用いる用紙を印刷部6(画像形成部6b)に供給する給紙部5として機能する。なお、レジストローラー対53と各給紙ローラーの間には、レジストセンサー59が設けられる。レジストセンサー59の出力に基づき、エンジン制御部4は、レジストローラー対53への用紙の到達、通過を認識できる。
画像形成装置では、仕様上の印刷速度が定められることがある。複合機100では、1分間に印刷できる枚数が定められる。例えば、A4用紙を用いた場合の単位時間あたりの印刷枚数は1分間に60枚とされる(60page per minute=60ppm)。また、1分間に30枚印刷する仕様もあるため、ppmは60以外の値でもよい。
仕様上の印刷速度で印刷されるように、エンジン制御部4は、給紙を行わせる。具体的に、エンジン制御部4は、予め定められた紙間時間A1に1回、レジストローラー対53に給紙を開始させる(図5、図6参照)。紙間時間A1は、単位時間を仕様上の印刷枚数で除した時間である。紙間時間A1は用紙サイズに応じて予め定められる。A4サイズで60ppmのとき、紙間時間A1は60秒/60枚=1秒となる。
エンジン制御部4は、レジストローラー対53の回転開始から紙間時間A1が経過する前にレジストローラー対53の回転を停止させる。紙間時間A1ごとにレジストローラー対53の回転を開始することにより、エンジン制御部4は印刷速度を制御する。レジストローラー対53の2次給紙に間に合うように、エンジン制御部4は、第1給紙カセット51(第1給紙モーター56)、第2給紙カセット52(第2給紙モーター57)に給紙を行わせる。
なお、第1給紙ローラー54(第1給紙モーター56)と第2給紙ローラー55(第2給紙モーター57)の回転を紙間時間A1ごとに開始することにより、エンジン制御部4は、印刷速度を制御してもよい。この場合、第1給紙カセット51と第2給紙カセット52が印刷に用いる用紙を印刷部6(画像形成部6b)に供給する給紙部5として機能する。そして、エンジン制御部4は、レジストセンサー59の出力が用紙到達を検知してから予め定められた待ち時間が経過した時点でレジストローラー対53の回転を開始させる。
(後処理装置7)
次に、図2、図4を用いて、実施形態に係る後処理装置7の概要を説明する。図2は、実施形態に係る後処理装置7が取り付けられた複合機100の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る後処理装置7の一例を示す図である。
後処理装置7は、印刷部6が印刷した用紙の後処理を行う。後処理装置7は複合機100の本体に取り付けられる。図2に示すように、後処理装置7は、複合機100の胴内排出部101に取り付けられる(嵌め込まれる)。装置側面に後処理装置7を取り付けるタイプの画像形成装置もある。
定着部6cを通過した印刷済の用紙は、搬入口102から後処理装置7に送り込まれる。図2に示すように、後処理装置7は、パンチ部71、用紙搬送部72、ステープルユニット8、整合排出ユニット90、検知センサー7sを含む。また、後処理装置7は、処理トレイ9、排出トレイ73を含む。
図4に示すように、後処理装置7は後処理制御部70を含む。後処理制御部70は、CPUのような処理回路70a、メモリー70b、計時回路70cを含む基板である。後処理制御部70は各部の動作を制御する。なお、後処理装置7内に後処理制御部70を設けず、エンジン制御部4が後処理装置7の動作を制御してもよい。操作パネル3でステープル処理が設定されているとき、後処理制御部70は排出前の用紙束へのステープル処理をステープルユニット8に行わせる。
操作パネル3で穿孔処理する設定がなされているとき、後処理制御部70は、用紙への穿孔処理をパンチ部71に行わせる。操作パネル3で穿孔処理する設定がなされていないとき、後処理制御部70は、パンチ部71に用紙への穿孔処理を行わせない。
用紙搬送部72は、搬入口102から搬入され、パンチ部71を通過した用紙(印刷済用紙)を搬送する。用紙搬送部72は、用紙を処理トレイ9に搬送する。処理トレイ9には用紙が送り込まれる。図2に示すように、用紙搬送部72は、第1搬送ローラー対74、第2搬送ローラー対75、用紙搬送ガイド76を含む。図4に示すように、用紙搬送部72は搬送モーター72mを含む。用紙搬送部72に用紙を搬送させるとき、後処理制御部70は搬送モーター72mを回転させる。これにより、第1搬送ローラー対74と第2搬送ローラー対75が回転する。
後処理制御部70は、処理トレイ9に送り込まれた各用紙の整合を整合排出ユニット90に行わせる。また、後処理制御部70は、後処理が終了した用紙の排出を整合排出ユニット90に行わせる。図2に示すように、整合排出ユニット90は、第1排出ローラー91、第2排出ローラー92、幅規制板93を含む。第1排出ローラー91、第2排出ローラー92は、処理トレイ9の搬送方向下流側上方に設けられる。処理トレイ9の端部に第2排出ローラー92が設けられる。第2排出ローラー92の上側のローラーが第1排出ローラー91である。第1排出ローラー91は、ローラーホルダー94により支持される。ローラーホルダー94により、第1排出ローラー91は、上下方向に揺動可能である。整合排出ユニット90は、第1排出ローラー91及びローラーホルダー94を上下動させる上下動機構95を含む。上下動機構95には駆動源を含めてもよい。駆動源にはモーターやソレノイドを用いることができる。
図4に示すように、整合排出ユニット90は排出モーター9mを含む。排出モーター9mは正逆回転可能なモーターである。第1排出ローラー91は排出モーター9mにあわせて回転する。以下の説明では、用紙を排出トレイ73に搬送する方向を正方向とし、用紙を排出トレイ73と反対方向に搬送する方向を逆方向と称する。
幅規制板93は処理トレイ9の上面側に設けられる。幅規制板93は一対の板である。用紙搬送方向と垂直な方向で処理トレイ9上の用紙を挟む。そして、整合排出ユニット90は、シフト機構96を含む。シフト機構96は幅規制板93を用紙搬送方向と垂直な方向で動かす。シフト機構96はモーターを含む。また、シフト機構96は幅規制板93を用紙搬送方向と垂直な方向で動かすためのギア、ベルト、シャフトのような機械要素を含む。後処理制御部70は、シフト機構96により幅規制板93を用紙搬送方向と垂直な方向で動かす。これにより、処理トレイ9上の各用紙の用紙搬送方向と垂直な方向の端部の位置を整合することができる。
処理トレイ9の用紙搬送方向の上流側端部にストッパー97が設けられる。また、処理トレイ9の下流側(排出トレイ73の上流側)には、検知センサー7sが設けられる。検知センサー7sは、処理トレイ9への用紙の到達と排出トレイ73への用紙の排出を検知する。
ステープルユニット8は、ステープル駆動源81、ステープル機構82を含む。ステープル駆動源81は、ソレノイドやモーターである。ステープル機構82はドライバ83、マガジン84、曲げ台85を含む。ステープル針はマガジン84に装填される。マガジン84にステープル針を補充することができる。ドライバ83は、ステープル針を押し下げる金属板である。曲げ台85は、紙を突き抜けたステープル針の先端を内側に曲げる台である。曲げ台85の上方にマガジン84が設けられる。マガジン84の上方にドライバ83が設けられる。曲げ台85とマガジン84の間には隙間が設けられる。この隙間に用紙束が位置する。
ステープルを行うとき、後処理制御部70はステープル駆動源81を動作させる。ステープル駆動源81の動作によってドライバ83が下方に移動する。ドライバ83は、マガジン84内の先頭の針を押し下げる。これにより、ステープル針が用紙に打ち込まれる。さらにドライバ83は、ステープル針を押し下げる。用紙を突き抜けたステープル針は、曲げ台85で曲げられる。用紙の綴じが完了する。これにあわせドライバ83の位置も元に戻る。
操作パネル3は、ステープルを行う位置の設定を受け付ける。例えば、用紙束の右上隅、用紙中の1辺の真ん中のように、ステープルの位置設定を行うことができる。設定された位置にステープル針が打ち込まれるように、後処理制御部70は、シフト機構96に用紙束の位置をシフトさせる。
(1)ステープルを行う場合
ステープルを行う場合、まず、後処理制御部70は、排出トレイ73方向に向けて用紙を搬送させる。後処理制御部70は、正方向に排出モーター9mを回転させる。検知センサー7sは用紙の先端到達を検知する。検知センサー7sの出力は、後処理制御部70に入力される。後処理制御部70は、検知センサー7sの設置位置への用紙の到達を認識する。用紙先端到達検知から所定時間が経過したとき、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を下方に移動させる。
具体的に、後処理制御部70は、用紙の後端が用紙搬送部72(第2搬送ローラー対75)を通過し、用紙後端が処理トレイ9に載ったタイミングで用紙と第1排出ローラー91を接触させる。その結果、第1排出ローラー91と処理トレイ9上の最上位の用紙が接する。この状態で、後処理制御部70は、逆方向に排出モーター9mを回転させる。これにより、第1排出ローラー91は用紙を排出トレイ73と反対方向に回転する(逆回転する)。その結果、処理トレイ9上の最上位の用紙の上流側端部は、ストッパー97に突き当たる。これにより、用紙の搬送方向の端部を整合することができる。続いて、後処理制御部70は、シフト機構96(幅規制板93)を動作させる。整合排出ユニット90は用紙を用紙搬送方向と垂直な方向で整合する。
処理トレイ9に1部の用紙がたまっていないとき、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91の上方への退避と下方への移動を繰り返す。上方への退避中に、次の用紙の先端が第1排出ローラー91と第2排出ローラー92の間を抜ける。検知センサー7sは次の用紙の先端到達を検知する。そして、次の用紙が処理トレイ9に積まれる。後処理制御部70は、処理トレイ9への用紙到達ごとに、用紙の整合を繰り返させる。
処理トレイ9に1部の用紙束がたまったとき、用紙の整合処理の後、後処理制御部70は、紙束の排出前に、ステープルユニット8にステープル処理を行わせる。ステープル後、後処理制御部70は、用紙束の位置のシフトをシフト機構96に行わせる。例えば、後処理制御部70は、部ごとに用紙搬送方向と垂直な方向で用紙束の位置をずらす。これにより、排出トレイ73に排出される用紙束の位置は、1部ずつずれる。
用紙束を排出するとき、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を下降させる。第1排出ローラー91と用紙が接触する。用紙束のシフト後、後処理制御部70は排出モーター9mを正回転させる。これにより、第1排出ローラー91と第2排出ローラー92が用紙排出方向(正方向)に回転する。その結果、ステープル後の用紙束が排出トレイ73に排出される。その後、次の部の最初の用紙を処理トレイ9にのせるため、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を上方に退避させる。
(2)ステープルを行わず、1部単位で排出する場合
ステープルを行わない場合、ステープルの処理がスキップされる点で異なる。具体的に、後処理制御部70は、排出トレイ73方向に向けて用紙を搬送させる。検知センサー7sは用紙の先端到達を検知する。後処理制御部70は、検知センサー7sの設置位置への用紙の到達を認識する。続いて、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を下方に移動させる。
その結果、第1排出ローラー91と、処理トレイ9上の最上位の用紙が接する。この状態で、後処理制御部70は、逆方向に排出モーター9mを回転させる。後処理制御部70は用紙束の搬送方向の端部を整合する。続いて、後処理制御部70は、シフト機構96(幅規制板93)を動作させ、用紙を整合する。
処理トレイ9に1部の用紙がたまっていないとき、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91の上方への退避と下方への移動を繰り返す。また、後処理制御部70は、処理トレイ9への用紙到達ごとに、用紙の整合を繰り返させる。
処理トレイ9に1部の用紙束がたまったとき、用紙の整合処理の後、後処理制御部70は、用紙束の位置のシフトをシフト機構96に行わせる。用紙束のシフト後、後処理制御部70は、排出モーター9mを正回転させる。その結果、用紙束が排出トレイ73に排出される。その後、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を上方に退避させる。
(3)ステープルを行わず、1枚ずつ排出する場合
操作パネル3では、1枚ずつ排出トレイ73に排出する設定を行うこともできる。この場合、後処理制御部70は、ローラーホルダー94及び第1排出ローラー91を下方の位置で維持させる。また、後処理制御部70は、排出モーター9mを正回転させる。用紙は処理トレイ9に溜められない。用紙は1枚ずつ排出トレイ73に排出される。
(給紙開始間隔)
次に、図5、図6を用いて実施形態に係る複合機100での給紙開始間隔の一例を説明する。図5、図6は実施形態に係る複合機100での給紙開始間隔と部間時間B1の一例を示す図である。
上述のように、複合機100では基本的に紙間時間A1ごとに給紙が開始される。給紙開始間隔を紙間時間A1とした場合、用紙が紙間時間A1ごとに後処理装置7に搬入される。また、検知センサー7sの出力に基づき、後処理制御部70は、紙間時間A1ごとに用紙の到達を認識する。また、処理トレイ9には、紙間時間A1ごとに用紙が積まれる。用紙の整合は、処理トレイ9に用紙が積まれてから次の用紙が処理トレイ9に積まれるまでに行われる。
ここで、後処理装置7でステープルを行う場合、ステープルのための用紙束のシフト、ステープル、排出位置ずらしのためのシフト、束排出の処理が部間で行われる。また、ステープルを行わない場合でも、排出位置ずらしのためのシフト、束排出の処理が部間で行われる。連続して複数部を印刷する場合、部間でこれらの処理を行う必要がある。言い換えると、部の最後の用紙が処理トレイ9に積まれた後、次の部の用紙が処理トレイ9に積まれるまでの間に、これらの処理を行う必要がある。また、検知センサー7sが前の部の最後の用紙の到達を検知してから、検知センサー7sが次の部の最初の用紙の到達を検知するまでに、部間でこれらの処理を行う必要がある。そのため、部間では、給紙開始間隔が紙間時間A1よりも延ばされる。
図5は、後処理装置7で後処理を行う場合の給紙開始間隔の一例を示す。図6は、後処理装置7で後処理を行わない場合の給紙開始間隔の一例を示す。図5、図6は、3部を連続して印刷する場合の一例を示す。図5、図6では、1部に含まれるページ数は3としている。
後処理を行って複数部を印刷する場合、図5に示すように、部と部の間では、エンジン制御部4は、給紙間隔を部間時間B1とする。言い換えると、前の部の最後の用紙の給紙開始から次の部の最初の用紙を給紙するまでの時間を部間時間B1とする。部間特有の処理のため、部間時間B1は、紙間時間A1よりも長い。なお、部の最後以外の用紙については、エンジン制御部4は、給紙間隔を紙間時間A1とする。エンジン制御部4は、部の1ページ目から部の最後から2ページまでの給紙間隔を紙間時間A1とする。
なお、後処理せずに排出トレイ73に排出する場合(そのまま排出する場合)、部と部の間では、ステープルのための用紙束のシフト、ステープル、排出位置ずらしのためのシフト、束排出は行われない。後処理を行わない場合、図6に示すように、エンジン制御部4は、前の部の最後の用紙の給紙開始から次の部の最初の用紙を給紙するまでの時間を紙間時間A1とする。
(部間時間B1)
次に、図7〜図9を用いて、実施形態に係る複合機100での部間時間B1を説明する。図7は、実施形態に係る部間時間設定用テーブルD1の一例を示す図である。図8、図9は、実施形態に係る複合機100で部間に行われる処理の一例を示す図である。
後処理行って複数部を印刷する場合、エンジン制御部4は、後処理の内容に応じて部間時間B1を定める。本説明では、ステープルを行う場合と、ステープルを行わずに束単位で排出する場合を説明する。
記憶部11は、部間時間B1を定めるための部間時間設定用テーブルD1を記憶する。図7は部間時間設定用テーブルD1の一例を示す。このテーブルでは、部間で行われる処理が定義される。例えば、用紙整合、ステープルのための用紙束のシフト、ステープル、排出位置ずらしのためのシフト、束排出が定義される。
部間時間設定用テーブルD1では、定義された各処理の所要時間が定義される。所要時間T1は、処理トレイ9に積まれた用紙の整合に要する時間である。所要時間T2は、ステープル機構82(ステープル位置)にあわせた用紙束のシフトに要する時間である。所要時間T3は、ステープルの所要時間である。所要時間T4は、排出位置ずらしのためのシフトに要する時間である。所要時間T5は、束排出に要する時間である。
ステープルユニット8には個体差がある。同じ用紙、同じ枚数の用紙束をステープルした場合、ユニットにより、ステープルの所要時間は異なる。また、同じ枚数でも用紙が厚いほどステープルの所要時間は長くなる。また、各用紙の厚さが同じでも、枚数が多いほどステープルの所要時間は長くなる。そこで、部間時間設定用テーブルD1の所要時間T3には、ステープルユニット8の仕様上の保証時間(最長時間)が採用される。保証時間は、ステープルユニット8の製造者が保証する時間である。用紙束の厚みがステープル可能な最大の厚みのときでも、ステープル開始から保証時間以内にステープルは完了する。
図8に示すように、ステープルを行う場合、用紙整合、ステープルのための用紙束のシフト、ステープル、排出位置ずらしのためのシフト、束排出が部間で行われる。そこで、エンジン制御部4は、所要時間T1〜T5を足し合わせた時間を部間時間B1に設定する。なお、以下の説明では、ステープルを行って複数部を印刷する場合、エンジン制御部4が部間時間設定用テーブルD1に基づき定めた部間時間B1を「基準部間時間B2」と称する。図8に示すように、ステープルを行う場合の部間時間B1(基準部間時間B2)はT1+T2+T3+T4+T5とされる。基準部間時間B2は、T1+T2+T3+T4+T5にマージン時間を加えた時間としてもよい。後処理(ステープル)特有の処理のため、基準部間時間B2は、紙間時間A1よりも長くなる。
図9は、ステープルは行わずに束単位で排出を行う場合を示す。この場合、ステープルに関する処理は行われない。用紙整合、排出位置ずらしのためのシフト、束排出は部間で行われる。そこで、図9に示すように、エンジン制御部4は、T1+T4+T5を足し合わせた時間を部間時間B1に設定する。なお、部間時間B1は、T1+T4+T5にマージン時間を加えた時間としてもよい。
(基準部間時間B2の補正)
次に、図10、図11を用いて実施形態に係る基準部間時間B2の補正の流れの一例を説明する。図10は、余裕時間T0の一例を示す図である。図11は実施形態に係る複合機100での基準部間時間B2の補正の流れの一例を示すフローチャートである。
上述のように、後処理行って複数部を印刷する場合、エンジン制御部4は部間時間B1を定める。ステープル連続印刷の場合、エンジン制御部4は、基準部間時間B2を部間時間B1と定める。ステープル連続印刷とは、連続して複数部を印刷し、各部にステープルを行う印刷である。基準部間時間B2の設定のためのステープルの所要時間T3には、保証時間が採用される。これにより、用紙束排出前に、次の部の最初の用紙を処理トレイ9に積むことがなくなる。しかし、基準部間時間B2が長いほど、複合機100の生産性(印刷速度)は低下する。
そして、実際のステープルの所要時間は、保証時間よりも短くなる場合が多い。実際のステープルの所要時間が保証時間となることは多くない。そのため、多くのステープル連続印刷で、束排出完了から次の部の最初の用紙到達を検知するまでに余裕ができる。
図10は、実際のステープルの所要時間が保証時間よりも短い場合の一例を示す。この場合、次の部の最初のページが処理トレイ9に積まれるまで、余裕時間T0ができる。複合機100は、余裕時間T0を減らす又は無くすことで複合機100の生産性を高める。
そこで、図11を用いて、ステープル連続印刷の場合の基準部間時間B2の補正の流れ一例を説明する。図11のスタートは、ステープル連続印刷の各部の給紙を開始した時点である。ステープル連続印刷では、1部の給紙の開始ごとに図11のフローチャートが実行される。
まず、エンジン制御部4は、給紙を開始した部がステープル連続印刷で印刷する部のうち、最後から2部以降の部であるか否かを確認する(ステップ♯1)。最後の2部以降の部の場合、次に給紙する部、又は、給紙を開始した部でステープル連続印刷が完了する。補正した部間時間B1で給紙する部が存在しない。そこで、最後の2部以降の部のとき(ステップ♯1のYes)、本フローは終了する(エンド)。次に、エンジン制御部4は、給紙を開始した部が計測対象部であるか否かを判定する(ステップ♯2)。計測対象部は余裕時間T0を測る部である。
前提として、ステープルを伴って複数部を印刷する1つの印刷ジョブはステープル連続印刷に該当する。また、ステープルを伴って1又は複数部を印刷する印刷ジョブを複数連続して行う場合もステープル連続印刷に該当する。
エンジン制御部4は、ステープル連続印刷で連続して印刷する複数部のうちの1部目を計測対象部と判定する。言い換えると、計測対象部は、ステープル連続印刷で印刷する複数部のうちの最初の部である。
複数の印刷ジョブを連続して実行する場合、印刷ジョブ間で給紙カセットが変更される場合がある。言い換えると、ステープル連続印刷の途中で使用する給紙カセットが変えられる場合がある。各給紙カセットに収容される用紙の厚さが異なる場合がある。その結果、余裕時間T0が変わることがある。そこで、エンジン制御部4は、給紙カセットの変更後に印刷される最初の部を計測対象部と判定する。
また、複数の印刷ジョブを連続して実行する場合、印刷ジョブ間で1部の枚数が変わることがある。言い換えると、ステープル連続印刷の途中で1部の枚数が変わる場合がある。1部の枚数が変わると用紙束の厚さが変わる。例えば、1部5枚の印刷ジョブの次に1部25枚の印刷ジョブを開始することがある。この場合、余裕時間T0が変わる。そこで、エンジン制御部4は、枚数変更後に印刷される最初の部を計測対象部と判定する。
また、ステープル連続印刷が複数の印刷ジョブを連続して行う印刷の場合、ステープル連続印刷中に次の印刷ジョブが開始される(印刷ジョブが切り替わる)。エンジン制御部4は、直前の印刷ジョブと新たに開始した印刷ジョブで使用する給紙カセットが同じであり、かつ、1部に含まれる枚数が同じであるか否かを判定する。何れも同じと判定したとき、エンジン制御部4は、新たに開始した印刷ジョブの最初の部を計測対象部と扱わない。何れか一方でも異なると判定したとき、エンジン制御部4は、新たに開始した印刷ジョブの最初の部を計測対象部と扱う。
計測対象部であるとき(ステップ♯2のYes)、計測対象部の最後の用紙の給紙開始から基準部間時間B2が経過したとき、エンジン制御部4は計測対象部の次の部の最初の用紙の給紙を給紙部5(レジストローラー対53)に開始させる(ステップ♯3)。なお、1部の全ページが処理トレイ9に積まれるまで(部間以外では)、部間特有の処理は行われない。1部のうち、2ページ目から最終ページの用紙については、エンジン制御部4は、直前の用紙の給紙開始から紙間時間A1が経過したとき、次の用紙の給紙をレジストローラー対53に開始させる。
そして、検知センサー7sの出力に基づき、後処理制御部70は余裕時間T0を測る(ステップ♯4)。後処理制御部70の計時回路70cが余裕時間T0を測ってもよい。具体的に、後処理制御部70は、検知センサー7sの計測対象部の排出検知から計測対象部の次の部の最初の用紙の到達を検知するまでの時間を測る(ステップ♯4)。後処理制御部70は、余裕時間T0をエンジン制御部4に通知する。この通知に基づき、エンジン制御部4は、余裕時間T0を認識する(ステップ♯5)。エンジン制御部4は、余裕時間T0に基づき、補正部間時間B1を定める(ステップ♯6)。
ここで、エンジン制御部4は、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じて得られる値に基づき、補正部間時間B1を定める。エンジン制御部4は、基準部間時間B2よりも補正部間時間B1を短くする。エンジン制御部4は、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた値を補正部間時間B1と定めてもよい。また、エンジン制御部4は、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた値に所定のマージンを加えた時間を補正部間時間B1と定めてもよい。この場合、補正基準時間は、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた値よりも大きくなる。
部間時間B1が短くなりすぎなることも好ましくない場合がある。そこで、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた時間が、予め定められた最低時間よりも短いとき、印刷制御部は、最低時間を補正部間時間B1と定めるようにしてもよい。例えば、ステープルユニット8の仕様で定められたステープルに要する最短時間に、所要時間T1、T2、T4、T5を加えた時間としてもよい。
給紙を開始した部が計測対象部ではない場合、エンジン制御部4は、部間では、補正部間時間B1で給紙させる。つまり、エンジン制御部4は、計測対象部ではない部の最後の用紙の給紙開始から補正部間時間B1が経過したとき、次の部の最初の用紙の給紙をレジストローラー対53に開始させる(ステップ♯7)。そして、本フローは終了する(エンド)
従来、ステープルユニット8の保証時間に基づき、部間の給紙開始間隔が定められている。保証時間はステープルの所要時間の見積もりとして最も長い時間である。実際のステープルの所要時間は、保証時間よりも短くなる場合が多い。そこで、実施形態に係る画像形成装置は、画像形成装置は、印刷部6、給紙部5、印刷制御部、後処理装置7を備える。印刷部6は用紙に印刷を行う。給紙部5は印刷部6に用紙を供給する。印刷制御部(エンジン制御部4)は印刷部6と給紙部5を制御する。後処理装置7は、印刷部6が印刷した用紙の後処理を行う。後処理装置7は、用紙搬送部72、処理トレイ9、整合排出ユニット90、ステープルユニット8、検知センサー7sを含む。用紙搬送部72は、印刷部6が印刷した用紙を搬送する。処理トレイ9は、用紙搬送部72が搬送する用紙が積まれる。整合排出ユニット90は、処理トレイ9に送り込まれた各用紙を整合し、後処理が終了した用紙を排出する。ステープルユニット8は、処理トレイ9の用紙束にステープルを行う。検知センサー7sは、処理トレイ9への用紙の到達と排出トレイ73への用紙の排出を検知する。各部にステープルを行って複数部を連続して印刷するステープル連続印刷のとき、印刷制御部は、部間以外では、直前の用紙の給紙開始から予め定められた紙間時間A1が経過したとき、次の用紙の給紙を給紙部5に開始させる。ステープル連続印刷で印刷する部のうち、予め定められた計測対象部の最後の用紙の給紙開始から基準部間時間B2が経過したとき(計測対象部とその次の部との部間のとき)、印刷制御部は、計測対象部の次の部の最初の用紙の給紙を給紙部5に開始させる。印刷制御部は、検知センサー7sが計測対象部の用紙束の排出を検知してから計測対象部の次の部の最初の用紙の到達を検知するまでの余裕時間T0を認識する。また、印刷制御部は、余裕時間T0に基づき補正部間時間B1を定める。計測対象部ではない部の最後の用紙の給紙開始から補正部間時間B1が経過したとき、印刷制御部は、次の部の最初の用紙の給紙を給紙部5に開始させる。基準部間時間B2は紙間時間A1よりも長い。補正部間時間B1は、基準部間時間B2よりも短く、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた時間以上である。
これにより、前の部の用紙束の排出完了から次の部の最初の用紙到達までの余裕時間T0を測ることができる。余裕時間T0に基づき、部間の給紙開始間隔を短くすることができる。従って、ステープル時の部間での給紙開始間隔を従来よりも短くすることができる。画像形成装置の生産性(印刷速度)の低下を抑えることができる。
なお、1部目と2部目の部間で余裕時間T0を測ることができる。2部目と3部目の部間の給紙間隔を補正部間時間B1とすることができる。そのため、厳密に言えば、ステープル連続印刷は、3部以上のステープルを伴う連続印刷が対象となる。
また、計測対象部は、ステープル連続印刷で印刷する部のうち、最初の部である。これにより、ジョブの開始後、2部目と3部目の部間以降の各部間の給紙開始間隔を短くすることができる。画像形成装置の生産性(印刷速度)の低下を抑えることができる。
また、画像形成装置は、複数の給紙カセット(第1給紙カセット51、第2給紙カセット52)を含む。そして、給紙カセットが切り替えられた場合、用紙束の厚みが変わることがある。用紙束の厚みが変わることにより、実際にステープルの所要時間が変わることがある。言い換えると、給紙カセットの切り替え前と切り替え後で余裕時間T0が変わることがある。そこで、ステープル連続印刷の途中で使用する給紙カセットが変えられた場合、計測対象部は、給紙カセットの変更後に印刷される最初の部とする。これにより、補正部間時間B1をリセットし、余裕時間T0を測り直すことができる。そして、適切な補正部間時間B1を再設定することができる。
1部の枚数が変わった場合、用紙束の厚みが変わることがある。用紙の厚みが変わることにより、実際にステープルの所要時間が変わることがある。言い換えると、枚数変更前と枚数変更後で余裕時間T0が変わることがある。そこで、ステープル連続印刷の途中で部に含まれる枚数が変わった場合、計測対象部は、枚数変更後に印刷される最初の部とする。これにより、補正部間時間B1をリセットし、余裕時間T0を測り直すことができる。そして、適切な補正部間時間B1を再設定することができる。
また、ステープル連続印刷が複数の印刷ジョブを連続して行う印刷である場合、印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブと直前の印刷ジョブにおいて、使用する給紙カセットが同じであり、かつ、1部に含まれる枚数が同じであるか否かを判定する。何れも同じと判定したとき、印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブの最初の部を計測対象部と扱わない。この場合、エンジン制御部4は、新たに給紙を開始した印刷ジョブでは、各部の最後の用紙の給紙開始から直前の印刷ジョブで用いられた補正部間時間B1が経過したとき、次の部の最初の用紙の給紙を給紙部5に開始させる。何れか一方でも異なると判定したとき、印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブの最初の部を計測対象部と扱う。この場合、余裕時間T0と補正部間時間B1の設定が行われる。これにより、印刷ジョブの内容(給紙元と1部の枚数)が同じとき、後の印刷ジョブでの余裕時間T0の測定をスキップすることができる。従って、印刷ジョブごとに余裕時間T0を測る場合に比べ、画像形成装置の生産性の低下を抑えることができる。
前の部の最後の用紙と次の部の最初の用紙の紙間が狭すぎるとき、用紙の衝突、詰まりが生じやすくなる場合がある。そこで、基準部間時間B2から余裕時間T0を減じた時間が、予め定められた最低時間よりも短いとき、印刷制御部は、最低時間を補正部間時間B1と定める。これにより、最低限必要な部間を確保することができる。
本発明の範囲は実施形態の説明に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、後処理装置を含む画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 4 エンジン制御部(印刷制御部)
5 給紙部 51 第1給紙カセット(給紙カセット)
52 第2給紙カセット(給紙カセット)
53 レジストローラー対 6 印刷部
7 後処理装置 72 用紙搬送部
7s 検知センサー 8 ステープルユニット
9 処理トレイ 90 整合排出ユニット
A1 紙間時間 B2 基準部間時間
T0 余裕時間

Claims (6)

  1. 用紙に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部に用紙を供給する給紙部と、
    前記印刷部と前記給紙部を制御する印刷制御部と、
    前記印刷部が印刷した用紙の後処理を行う後処理装置と、を備え、
    前記後処理装置は、
    前記印刷部が印刷した用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部が搬送する用紙が積まれる処理トレイと、
    前記処理トレイに送り込まれた各用紙を整合し、後処理が終了した用紙を排出する整合排出ユニットと、
    前記処理トレイの用紙束にステープルを行うステープルユニットと、
    前記処理トレイへの用紙の到達と排出トレイへの用紙の排出を検知する検知センサーと、を含み、
    各部にステープルを行って複数部を連続して印刷するステープル連続印刷のとき、
    前記印刷制御部は、
    部間以外では、直前の用紙の給紙開始から予め定められた紙間時間が経過したとき、次の用紙の給紙を前記給紙部に開始させ、
    給紙を開始した部が余裕時間を測る計測対象部か否かを判定し、
    前記計測対象部と判定した場合、前記計測対象部の最後の用紙の給紙開始から基準部間時間が経過したとき、前記計測対象部の次の部の最初の用紙の給紙を前記給紙部に開始させ、
    前記検知センサーが前記計測対象部の用紙束の排出を検知してから前記計測対象部の次の部の最初の用紙の到達を検知するまでの時間を前記余裕時間として測り、
    前記基準部間時間から前記余裕時間を減じて得られる値に基づき補正部間時間を定め、
    前記計測対象部ではない部の最後の用紙の給紙開始から前記補正部間時間が経過したとき、次の部の最初の用紙の給紙を前記給紙部に開始させ、
    前記基準部間時間は前記紙間時間よりも長く、
    前記補正部間時間は、前記基準部間時間よりも短く、前記基準部間時間から前記余裕時間を減じた時間以上であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記計測対象部は、前記ステープル連続印刷で印刷する部のうち、最初の部であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の給紙カセットを含み、
    前記ステープル連続印刷の途中で使用する前記給紙カセットが変えられた場合、
    前記計測対象部は、前記給紙カセットの変更後に印刷される最初の部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ステープル連続印刷の途中で部に含まれる枚数が変わった場合、前記計測対象部は、枚数変更後に印刷される最初の部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 複数の給紙カセットを含み、
    前記ステープル連続印刷が複数の印刷ジョブを連続して行う印刷である場合、
    前記印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブと直前の印刷ジョブにおいて、使用する前記給紙カセットが同じであり、かつ、1部に含まれる枚数が同じであるか否かを判定し、
    何れも同じと判定したとき、
    前記印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブの最初の部を前記計測対象部と扱わず、
    何れか一方でも異なると判定したとき、
    前記印刷制御部は、新たに給紙を開始した印刷ジョブの最初の部を前記計測対象部と扱うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記基準部間時間から前記余裕時間を減じた時間が、予め定められた最低時間よりも短いとき、
    前記印刷制御部は、前記最低時間を前記補正部間時間と定めることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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