JP6676389B2 - 波長可変光源 - Google Patents

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Description

本発明は、波長可変光源に関する。
特許文献1には、2つのミラーで構成される光共振器の内側に、光を放出する光利得媒体と、光共振器より射出する光の波長を選択する波長選択素子と、光共振器内の光の強度を変調する光強度変調素子とを備えた、外部共振器型の波長掃引光源が記載されている。この波長掃引光源では、たとえば波長選択素子として回折格子を用い、回折格子を回転させることにより、射出する光の波長を可変としている。また、この波長掃引光源では、光強度変調素子および波長選択素子の駆動を同期させることで、射出する光のスペクトル幅を一定化させている。
特開2014−042010号公報
ガス分析等に用いられる波長可変光源では、波長の変化速度を一定とすることが求められる。しかしながら、上述のような波長掃引光源では、ステップ動作型のアクチュエータを用いて回折格子を回転させる場合、回転角度が階段状に変動することに伴って、波長の変化速度が変動する。この状態でパルス状のレーザ光を発生させると、同じ時間間隔で隣り合うパルス間であっても、パルス間ごとにレーザ光の波長変化量が変動する場合がある。このため、ガス分析で得られる吸収曲線の吸収線幅が安定しなくなり、分析結果の精度を向上させることができない。
本発明は、波長の変化速度の変動を抑制することが可能な波長可変光源を提供することを目的とする。
本発明に係る波長可変光源は、パルス光を出射する半導体レーザと、半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、半導体レーザから出射されたパルス光が入射し、パルス光のうち入射角に応じた波長の光を半導体レーザに帰還させる回折格子と、回折格子の角速度が周期的に変化するように回折格子を回転駆動して入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、レーザ駆動部は、角速度の変化に同期してパルス光を出射するように半導体レーザを駆動する。
この波長可変光源では、半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子の回転駆動にステップ動作型の回転駆動部が用いられているため、回折格子の角速度が周期的に変化する。これに対し、半導体レーザは、角速度の変化に同期してパルス光を出射する。これにより、パルス光が出射されるときの角速度を常に一定とみなすことができる。したがって、このパルス光から発生されるパルス状のレーザ光の波長変化速度を常に一定とみなすことができる。この結果、波長の変化速度の変動を抑制することができる。
また、角速度は、第一角速度と第一角速度よりも大きい第二角速度との間で周期的に変化しており、レーザ駆動部は、角速度が第一角速度のときにパルス光を出射するように半導体レーザを駆動してもよい。この場合、第一角速度は最小角速度であるため、角速度が第一角速度のときは、入射角が時間的に変化し難い。したがって、角速度が第一角速度のときに、半導体レーザがパルス光を出射することにより、ジッタに対する耐性を向上させることができる。
本発明に係る波長可変光源は、パルス光を出射する半導体レーザと、半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、半導体レーザから出射されたパルス光を反射するミラーと、半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、ミラーにより反射されたパルス光が入射し、パルス光のうち入射角に応じた波長の光を、ミラーを介して半導体レーザに帰還させる回折格子と、ミラーの角速度が周期的に変化するようにミラーを回転駆動して入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、を備え、レーザ駆動部は、角速度の変化に同期してパルス光を出射するように半導体レーザを駆動する。
この波長可変光源では、半導体レーザと、半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子との間に配置されたミラーの回転駆動にステップ動作型の回転駆動部が用いられているため、ミラーの角速度が周期的に変化する。これに対し、半導体レーザは、角速度の変化に同期してパルス光を出射する。これにより、パルス光が出射されるときの角速度を常に一定とみなすことができる。したがって、このパルス光から発生されるパルス状のレーザ光の波長変化速度を常に一定とみなすことができる。この結果、波長の変化速度の変動を抑制することができる。
本発明によれば、波長の変化速度の変動を抑制することができる。
本実施形態に係る波長可変光源を用いた吸光分析装置の構成図である。 本実施形態に係る波長可変光源の構成図である。 本実施形態に係る波長可変光源のタイミングチャートである。 本実施形態における回転量および光出力の時間波形の一例である。 比較形態における回転量および光出力の時間波形の一例である。 変形例に係る波長可変光源の構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る波長可変光源を用いた吸光分析装置の構成図である。図2は、本実施形態に係る波長可変光源の構成図である。図1に示されるように、吸光分析装置100は、ガスの成分を分析する装置であって、波長可変光源10と、回転制御部12と、ガスセル16と、レンズ18と、ディテクタ20と、ロックインアンプ22と、オシロスコープ24と、を備えている。
図1および図2に示されるように、波長可変光源10は、半導体レーザ1と、レーザ駆動部2と、レンズ3と、回折格子4と、回転駆動部5と、レンズ7と、筐体8と、を備えている。なお、筐体8は図2では省略されている。
半導体レーザ1は、互いに対向する第一端1aおよび第二端1bを有している。本実施形態では、半導体レーザ1は、量子カスケードレーザ(QCL:Quantum Cascade Laser)である。量子カスケードレーザは、中心波長が互いに異なる複数の活性層をスタック状に積層した構造を有することで、中赤外領域の広帯域の光を出射することができる。半導体レーザ1は、レーザ駆動部2から駆動電流信号S2が入力(印加)されることによりパルス光L1を発生(点灯)させ、第一端1aからパルス光L1を出射する。なお、半導体レーザ1は、量子カスケードレーザに限られない。
第一端1aは反射低減膜(不図示)を含んでいる。これにより、第一端1aから外部へ光が出射する際の反射率がたとえば5%以下に低減され、また、外部から第一端1aへ光が入射する際の反射率がたとえば5%以下に低減される。第二端1bは、発振に適した端面反射率を得るための反射制御膜(不図示)を含んでいる。これにより、第二端1bから外部へ光が出射する際の反射率が50%〜90%とされる。
レーザ駆動部2は、半導体レーザ1を駆動する。レーザ駆動部2は、回転制御部12から出力されるパルス状の移動命令信号S1を外部トリガとして入力し、入力した移動命令信号S1に基づいて、パルス状の駆動電流信号S2を半導体レーザ1に出力するレーザ駆動用電源である。
レンズ3は、第一端1aから出射されるパルス光L1をコリメートする。レンズ3は、発振波長において透明な材料(たとえばZnSe)からなる。レンズ3は、球面収差低減のために非球面レンズであってもよい。レンズ3は、発振波長において反射率をたとえば5%以下に低減する反射低減膜が両面に設けられていてもよい。
回折格子4は、たとえば、格子の断面が鋸歯形状であるブレーズド回折格子である。回折格子4には、第一端1aから出射され、レンズ3によりコリメートされたパルス光L1が入射する。回折格子4の格子面には、高反射率の反射膜4aが設けられている。これにより、回折格子4は、入射したパルス光L1のうち、入射角θに応じた波長λの光を入射方向と逆方向に回折させて、回折光L2として第一端1aに帰還させる。入射角θは、パルス光L1の光軸Aと格子面の法線とがなす角度である。
回折格子4の格子周期(刻み間隔)dを決定すれば、下記(1)式によって、帰還させるべき波長λに対する入射角θが一意に決まる。リトロー配置であるから、回折次数mは1とする。入射角と回折角とは等しい。
mλ=2d・sinθ …(1)
回折格子4と、半導体レーザ1の特に第二端1bとは、リトロー型の外部共振器(EC:ExternalCavity)Eを構成している。すなわち、半導体レーザ1は、外部共振型量子カスケードレーザ(EC−QCL)であり、広い波長可変幅を実現し、複数物質(特に有機物質)の吸光分析を行うことができる。回折格子4と第二端1bとは、回折光L2を多重反射させて増幅する。回折格子4と第二端1bとは、これにより得られたパルス状のレーザ光L3を第二端1bから出射する。
回転駆動部5は、回転範囲の大きいステップ動作型のアクチュエータであり、回折格子4を回転駆動する。ステップ動作型のアクチュエータでは、最小移動ステップ(最小回転量)が離散的となる。回転駆動部5による回折格子4の回転角は、パルス光L1の光軸Aと格子面の法線とがなす角度であって、入射角θに等しい。
ステップ動作型のアクチュエータとしては、たとえば超音波モータおよびステッピングモータが挙げられる。本実施形態では、回転駆動部5はステッピングモータである。回転駆動部5は、回折格子4の角速度が周期的に変化するように回折格子4を回転駆動して入射角θを変化させる。角速度の変化の詳細については、後述する。
レンズ7は、第二端1bから出射されるレーザ光L3をコリメートする。レンズ7は、発振波長において透明な材料(たとえばZnSe)からなる。レンズ7は、球面収差低減のために非球面レンズであってもよい。レンズ7は、発振波長において反射率をたとえば5%以下に低減する反射低減膜が両面に設けられていてもよい。
筐体8は、半導体レーザ1と、レンズ3と、回折格子4と、回転駆動部5と、レンズ7とを内部に収容する。筐体8は、窓8aを有している。窓8aからは、第二端1bから出射されレンズ7によりコリメートされたレーザ光L3が外部へ出射される。窓8aは、発振波長において透明な材料(たとえばZnSe)からなり、発振波長において反射率をたとえば5%以下に低減する反射低減膜が両面に設けられていてもよい。
回転制御部12は、移動命令信号S1を回転駆動部5に出力して、回転駆動部5の回転を制御する。回転制御部12は、移動命令信号S1を分岐させてレーザ駆動部2にも出力する。
ガスセル16は、筒状の容器であり、気体の流入口16aおよび流出口16bを有している。ガスセル16は、ガス分析の対象となる気体がガスセル16の軸方向に沿って内部を流れるように構成されている。ガスセル16は、レーザ光L3をガスセル16内に入射させる第一窓16cを軸方向の一端に有し、気体を通過したレーザ光L4をガスセル16外に出射させる第二窓16dを軸方向の他端に有している。
レンズ18は、レーザ光L4を集光し、集光された光をディテクタ20に受光させる。ディテクタ20は、レンズ18により集光された光を受光し、受光した光の強度を電気信号S3に変換する。ディテクタ20は、たとえばフォトダイオードである。ディテクタ20は、電気信号S3をロックインアンプに出力する。
ロックインアンプ22は、ディテクタ20から電気信号S3を入力すると共に、レーザ駆動部2から駆動電流信号S2を参照信号として入力する。ロックインアンプ22は、駆動電流信号S2に基づいて、電気信号S3から不要なノイズを取り除き、光出力(強度)を示す信号として電気信号S4をオシロスコープ24に出力する。
オシロスコープ24は、ロックインアンプ22から電気信号S4を入力し、電気信号S4に基づき、たとえばガス吸収線を分析結果として出力する。ガス吸収線は、横軸を時間(波長)、縦軸を光出力としたグラフである。
図1〜図3を参照して、吸光分析装置100の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る波長可変光源のタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、(a)移動命令信号S1、(b)回転量(すなわち、入射角θの変化量)、(c)回折格子の角速度(回転量の微分値)、(d)駆動電流信号S2、および(e)光出力(すなわち、電気信号S4)が示されている。
まず、回転制御部12から、移動命令信号S1が回転駆動部5およびレーザ駆動部2に出力される。移動命令信号S1は、たとえば、周波数が100kHz(周期tが0.010msec)のパルス信号である。移動命令信号S1は、デューティー比がたとえば50%であり、t/2ごとに立ち上りおよび立ち下りを繰り返す矩形波の信号である。
上述のように、本実施形態では、回転駆動部5はステッピングモータである。回転駆動部5は、移動命令信号S1が1パルス入力される度に、最小移動ステップずつ回転する。回転駆動部5の最小移動ステップは、たとえば0.0025degである。回転駆動部5は、移動命令信号S1をトリガとして回転する。本実施形態では、回転駆動部5は、移動命令信号S1の立ち上りをトリガとして回転する。これにより、回折格子4の角速度が周期的に変化するように回折格子4が回転駆動されて入射角θが変化する。角速度の変化の周期は、移動命令信号S1の周期tと等しくなる。
移動命令信号S1の立ち上りにおける角速度は、最小値ω1である。移動命令信号S1の立ち上りから約t/2経過後における角速度は、最大値ω2である。角速度の時間波形は、正弦波状であり、角速度がω1となる点から角速度が次にω1となる点まで、連続的に(滑らかに)変化する。言い換えると、角速度はω1とω1よりも大きいω2との間で周期的に変化する。
角速度がこのように変化することにより、回転量は階段状に変化する。ここでは、回転量は、単調増加する。なお、単調増加とは減少傾向とならないことを意味し、広義の単調増加を意味する。図3(b)では、角速度が変化しない(角速度が一定である)理想的な場合の回転量が一点鎖線で示されている。
理想的な場合の回転駆動部5の動作は、正比例の直線動作である。実際の場合の回転駆動部5の動作は、ステップ動作であるため、回転駆動部5による回転量は、理想的な場合の回転量よりも小さくなったり大きくなったりを繰り返す。移動命令信号S1の立ち上り、および移動命令信号S1の立ち上りから約t/2経過後において、回転駆動部5による回転量と理想的な場合の回転量とは等しくなる。
続いて、駆動電流信号S2が、移動命令信号S1に同期してレーザ駆動部2から出力され、半導体レーザ1およびロックインアンプ22に入力される。駆動電流信号S2は、移動命令信号S1が1パルス入力される度に、回転駆動部5の回転と同期して出力されるパルス信号である。駆動電流信号S2は、回転駆動部5の回転と同様に、移動命令信号S1をトリガとして出力される。本実施形態では、駆動電流信号S2は、移動命令信号S1の立ち上りをトリガとして回転する。駆動電流信号S2の周波数及び周期は、移動命令信号S1の周波数及び周期tと等しい。駆動電流信号S2のデューティー比は、たとえば1〜10%である。
このような駆動電流信号S2が半導体レーザ1に入力されることにより、角速度の変化に同期して(角速度の変化の周期と同じ周期tで)、角速度がω1のときにパルス光L1が発生する。発生したパルス光L1は、第一端1aから出射される。このため、パルス光L1が出射されるときに限れば、回転駆動部5が等速回転し、角速度が一定であるとみなすことができる。
パルス光L1は、レンズ3によりコリメートされた後、回折格子4に入射する。回折格子4では、パルス光L1の入射角θに応じた波長λの光が回折され、回折光L2として第一端1aに帰還する。回折光L2は、回折格子4と第二端1bとの間で多重反射されて増幅される。回折光L2は、閾値電流に達した時点で発振し、第二端1bからレーザ光L3として出射される。レーザ光L3は、レンズ7によりコリメートされた後、窓8aを通って筐体8の外部に出射される。
波長可変光源10から出射されたレーザ光L3は、第一窓16cを通って、ガスセル16内に入射する。ガスセル16内の気体を通過したレーザ光L4は、第二窓16dを通って、ガスセル16外に出射する。レーザ光L4は、レンズ18により集光された後、ディテクタ20に受光され、電気信号S3に変換される。電気信号S3は、ロックインアンプ22により不要なノイズ成分が除去され、電気信号S4に変換される。
電気信号S4は、レーザ光L4の光出力を示す信号としてオシロスコープ24に出力される。電気信号S4は、駆動電流信号S2と同期して出力されるので、電気信号S4の周期は駆動電流信号S2の周期と同様に、周期tと等しい。電気信号S4がオシロスコープ24で分析されることにより、ガス分析結果が得られる。
続いて、本実施形態では比較形態と比較して、波長の変化速度の変動(波長変化の不均一性)を抑制可能であることを説明する。図4は、本実施形態における回転量および光出力の時間波形の一例である。図5は、比較形態における回転量および光出力の時間波形の一例である。図4および図5では、周期tは0.010msであり、2周期分が示されている。領域I、III、Vでは、回転量の時間当たりの変化量が小さく、領域II、IVでは、回転量の時間当たりの変化量が大きい。したがって、波長掃引に用いる場合、領域I、III、Vでは、波長変化が遅くなり、領域II、IVでは、波長変化が早くなる。
比較形態は、レーザ駆動部が量子カスケードレーザを駆動するタイミングが異なる点のみで、本実施形態と相違している。比較形態では、量子カスケードレーザが角速度の変化の周期よりも短い周期でパルス光を出射する。この結果、図5に示されるように、パルス状のレーザ光は、領域I〜領域Vのそれぞれで発生される。したがって、同じ時間間隔で隣り合うパルス間であっても、パルス間ごとにレーザ光の波長変化量が変動する。特に、領域II、IVでは、回転量の時間当たりの変化量が大きいため、パルス間ごとのレーザ光の波長変化量も大きい。
一般的な工業製品において、ステップ動作型のアクチュエータの角速度における階段状のムラはほとんど気にならないため無視されることが多い。しかしながら、外部共振型半導体レーザの場合、回折格子の角速度が波長の変化速度に直結するため、上述のように、波長の変化速度にムラが生じてしまう。この状態でパルス状のレーザ光を発生させると、同じ時間間隔で隣り合うパルス間であっても、パルス間ごとにレーザ光の波長変化量が変動する。このため、ガス分析で得られる吸収曲線の吸収線幅が安定しなくなり、分析結果の精度を向上させることができない。
これに対し、本実施形態では、レーザ駆動部2は、移動命令信号S1に同期して(結果的には、角速度の変化に同期して)パルス光L1を出射するように半導体レーザ1を駆動する。これにより、半導体レーザ1は、角速度の変化に同期してパルス光L1を出射する。したがって、このパルス光L1から発生されるパルス状のレーザ光L3の波長変化速度を常に一定とみなすことができる。
レーザ駆動部2は、回転量の時間当たりの変化量が小さい領域I、III、Vの中でも特に、角速度が最小値であるω1のときに(低速回転期間、角速度の時間波形の底のときに)、半導体レーザ1を駆動する。これにより、図4に示されるように、パルス状のレーザ光L3は、角速度がω1のときに発生される。なお、図4では領域IIIの光出力のみが示されている。角速度がω1のとき、入射角θが時間的に変化し難いため、ジッタに対する耐性を向上させることができる。
ここで、角速度がω1のときには、角速度がω1とみなせるときが含まれる。角速度がω1とみなせる角速度の範囲は、達成すべき波数正確性から逆算することができる。たとえば、回折格子4の刻み本数を100本/mm、すなわち、格子周期d=10μm/本とし、回転駆動部5の最小回転量を0.0025degとし、レーザ光L3の波長を5μm、すなわち、波数を2000cm−1とし、達成すべき波数正確性を最小波数増分の100分の1とした場合に、角速度がω1とみなせる範囲を計算により求める。
上記の場合、回折格子4の初期角度は14.4775degであり、次のステップにおける角度、波長および波数はそれぞれ、14.4800deg、5.00084μm、1999.6621cm−1である。したがって、波数の変化(すなわち、最小波数増分)は0.3379cm−1となり、達成すべき波数正確性はこれの100分の1である0.0034cm−1となる。よって、許容可能な波数の上限は2000.0034cm−1、許容可能な波数の下限は1999.9966cm−1となる。
許容可能な波長の下限は4.99999μm、許容可能な波長の上限は5.00001μmとなる。このとき、許容可能な角度の上限は14.47754deg、許容可能な角度の下限は14.47749degとなる。許容可能な角度の上限と下限との差分は0.0500mdegとなる。したがって、許容可能な角度誤差は0.0250mdegとなる。
移動命令信号S1の周波数を100kHz、ω2=0.55deg/msとする。レーザ駆動部2のジッタ量を0.1μs(1周期0.010msecの1%に相当)とすると、一定とみなせる角速度の閾値は、0.05deg/msとなる。したがって、ω2に対する一定とみなせる角速度の閾値の比率は、9.1%である。すなわち、角速度がω1とみなせる範囲は、ω2の約10%以下となる。
レーザ光L3の波長が他の値をとる場合についても、達成すべき波数正確性を1ステップの波数増分(すなわち、最小波数増分)の100分の1と設定する限り、角速度がω1とみなせる範囲は変わらず、ω2の約10%以下となる。
以上説明したように、波長可変光源10では、半導体レーザ1と共に外部共振器Eを構成する回折格子4の回転駆動にステップ動作型の回転駆動部5が用いられているため、回折格子4の角速度が周期的に変化する。これに対し、半導体レーザ1は、角速度の変化に同期してパルス光L1を出射する。これにより、パルス光L1が出射されるときの角速度を常に一定とみなすことができる。したがって、このパルス光L1から発生されるパルス状のレーザ光L3の波長変化速度を常に一定とみなすことができる。この結果、波長の変化速度の変動を抑制することができる。
吸光分析装置100では、波長可変光源10で発生したパルス状のレーザ光L3により、ガス分析が行われる。上述のように、レーザ光L3は、角速度を常に一定とみなすことができるときに出射されるパルス光L1に基づき発生される。このため、レーザ光L3では、同じ時間間隔で隣り合うパルス間で波長変化量が常に一定となる。これにより、ガス分析で得られる吸収曲線の吸収線幅が安定し、分析結果の精度を向上させることができる。
また、角速度は、ω1とω2との間で周期的に変化しており、レーザ駆動部2は、角速度がω1のときにパルス光L1を出射するように半導体レーザ1を駆動する。ω1は最小角速度であるため、角速度がω1のときは、入射角θが時間的に変化し難い。したがって、角速度がω1のときに、半導体レーザ1がパルス光L1を出射することにより、ジッタに対する耐性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る波長可変光源10について説明したが、本発明は、これに限られるものではない。
図6は、変形例に係る波長可変光源の構成図である。波長可変光源10Aは、第一端1aから出射され、レンズ3によりコリメートされたパルス光L1を反射するミラー30を更に備える点、回折格子4には、ミラー30により反射されたパルス光L1が入射する点、回折格子4は、ミラー30を介して回折光L2を第一端1aに帰還させる点、および回転駆動部5がミラー30を回転駆動する点で、波長可変光源10(図2参照)と主に相違し、その他の点で一致している。
波長可変光源10Aでは、ミラー30の回転駆動にステップ動作型の回転駆動部5が用いられているため、ミラー30の角速度が周期的に変化する。回転駆動部5によるミラー30の回転角αは、パルス光L1の光軸Aと反射面の法線とがなす角度である。幾何学的関係から、入射角θは、回転角αと相関関係にあることがわかる。したがって、波長可変光源10Aにおいても、波長可変光源10の場合と同様に、波長の変化速度の変動を抑制することができる。
また、波長可変光源10Aでは、ミラー30を備える構成により、外部共振器Eの光路長を長くすることができるため、波長分解能が向上する。更に、上述の幾何学的関係から、ミラー30の回転角αを所定量変化させることにより、回折角(すなわち入射角θ)を回転角αの変化量の2倍変化させることができる。すなわち、回折角を変化させるために必要な回転駆動部5の回転量が、波長可変光源10の場合と比較して1/2で済む。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
波長可変光源10,10Aにおいて、レーザ駆動部2は、移動命令信号S1と同期して(結果的には、角速度の変化に同期して)パルス光L1を出射するように半導体レーザ1を駆動すればよく、角速度がω1のとき以外に半導体レーザ1を駆動してもよい。言い換えると、レーザ駆動部2は、角速度の変化に同期していれば、移動命令信号S1の立ち上りから所定時間T(0≦T<t)経過後ごとに半導体レーザ1を駆動してもよい。角速度の変化に対してレーザ光L3が瞬間的であれば、これにより、角速度を理論上は一定とみなすことができる。
たとえば、レーザ駆動部2は、移動命令信号S1の立ち上りから約t/2経過後、すなわち、角速度がω2のときに(高速回転期間、角速度の時間波形の頂のときに)、半導体レーザ1を駆動してもよい。図3(d)に示されるように、角速度がω2のとき、角速度の変化量が小さくなるため、ジッタを抑制することができる。
回転駆動部5は、超音波モータであってもよい。超音波モータは、圧電素子を利用した圧電アクチュエータであり、移動命令信号S1の立ち上りおよび立ち下りに合わせて、圧電素子に与えられる電圧の極性を所定時間ごとに反転させることにより動作する。したがって、超音波モータの場合、角速度の変化の周期は、移動命令信号S1の周期の1/2となり、超音波モータは、移動命令信号S1が1パルス入力される度に、ステッピングモータの2ステップ分を最小移動ステップとして回転する。移動命令信号S1の周期は、たとえば50kHz(周期tが0.020msec)とすることができる。レーザ駆動部2は、たとえば移動命令信号S1の立ち上がりおよび立ち下りをトリガとすることで、角速度の変化に同期して駆動電流信号S2を出力してもよい。
1…半導体レーザ、2…レーザ駆動部、4…回折格子、5…回転駆動部、10…波長可変光源、30…ミラー、E…外部共振器、L1…パルス光、L2…回折光、L3…レーザ光、θ…入射角。

Claims (4)

  1. パルス光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、
    前記半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、前記半導体レーザから出射された前記パルス光が入射し、前記パルス光のうち入射角に応じた波長の光を前記半導体レーザに帰還させる回折格子と、
    前記回折格子の角速度が周期的に変化するように前記回折格子を回転駆動して前記入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、を備え、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度の変化に同期して前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動し、
    前記角速度は、第一角速度と前記第一角速度よりも大きい第二角速度との間で周期的に変化しており、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度が前記第一角速度のときに前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動する、波長可変光源。
  2. パルス光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、
    前記半導体レーザから出射された前記パルス光を反射するミラーと、
    前記半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、前記ミラーにより反射された前記パルス光が入射し、前記パルス光のうち入射角に応じた波長の光を、前記ミラーを介して前記半導体レーザに帰還させる回折格子と、
    前記ミラーの角速度が周期的に変化するように前記ミラーを回転駆動して前記入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、を備え、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度の変化に同期して前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動し、
    前記角速度は、第一角速度と前記第一角速度よりも大きい第二角速度との間で周期的に変化しており、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度が前記第一角速度のときに前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動する、波長可変光源。
  3. パルス光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、
    前記半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、前記半導体レーザから出射された前記パルス光が入射し、前記パルス光のうち入射角に応じた波長の光を前記半導体レーザに帰還させる回折格子と、
    前記回折格子の角速度が周期的に変化するように前記回折格子を回転駆動して前記入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、を備え、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度の変化に同期して、前記角速度の変化の周期と同じ周期で、前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動する、波長可変光源。
  4. パルス光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動部と、
    前記半導体レーザから出射された前記パルス光を反射するミラーと、
    前記半導体レーザと共に外部共振器を構成する回折格子であって、前記ミラーにより反射された前記パルス光が入射し、前記パルス光のうち入射角に応じた波長の光を、前記ミラーを介して前記半導体レーザに帰還させる回折格子と、
    前記ミラーの角速度が周期的に変化するように前記ミラーを回転駆動して前記入射角を変化させるステップ動作型の回転駆動部と、を備え、
    前記レーザ駆動部は、前記角速度の変化に同期して、前記角速度の変化の周期と同じ周期で、前記パルス光を出射するように前記半導体レーザを駆動する、波長可変光源。
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