JP6676320B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

この発明は、一対の肩ベルトを有するチャイルドシートに関する。
従来から、子供の成長に応じて肩ベルトの高さ位置を調節することが可能なチャイルドシートとして、たとえば、特開2012−116465号公報(特許文献1)および特開2013−141834号公報(特許文献2)がある。
特許文献1には、挿通孔を有するバックプレートが、ハーネス高さ調整開口を有する幼児収容部の背部に対して昇降可能であることが開示されている。バックプレートは、平板状であり、幼児収納部の背部上に設けられることが開示されている。
特許文献2には、貫通穴を有する摺動部材を長穴を有するシート部に対して上下動可能に設け、この摺動部材を上下に移動させることにより、肩ベルトの高さ調節を可能とすることが開示されている。シート部には、シート部用カバー材が取り外し可能に装着され、シート部用カバー材の開口に摺動部材が貫通して配置されることが開示されている。
特開2012−116465号公報 特開2013−141834号公報
上述のように、特許文献1のチャイルドシートは、バックプレートと背部で段差ができるため、幼児は乗り心地が悪い。特許文献2のチャイルドシートも、摺動部材とシート部で段差ができるが、摺動部材の下端部をシート部用カバー材の開口内に配置して段差を覆っているため、幼児は乗り心地がよい。しかし、摺動部材とシート部との段差を覆うために、別途、シート部用カバー材を設ける必要がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構造で乗り心地が良好なチャイルドシートを提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるチャイルドシートは、座面部と背もたれ部とを有する座席本体と、背もたれ部の前面上に重なって、上下方向に摺動可能なスライド部材と、スライド部材の高さを所定位置に固定するロック機構と、スライド部材および背もたれ部を貫通するように配置された一対の肩ベルトとを備え、スライド部材は、一対の肩ベルトを貫通させる一対の肩ベルト通し穴を有する上方部分と、上方部分の幅方向両端縁から下方に突出して延びる一対の下方突出棒状部分を有する下方部分とを含み、一対の下方突出棒状部分の間には、空間が形成されて、背もたれ部の前面を露出させており、背もたれ部は、一対の肩ベルト通し穴を通過した一対の肩ベルトを背面にまで貫通させる、上下方向に長い長穴を有し、さらに、スライド部材は、一対の下方突出棒状部分に張り渡されて、背もたれ部の前面を覆う薄手の素材からなカバー部材を備える。
好ましくは、カバー部材は、スライド部材の全面を覆う。
好ましくは、スライド部材は、子供の頭部を保護するための一対の側壁部を含む。
好ましくは、ロック機構は、背もたれ部の一対の長穴に沿って、上下方向に間隔をあけて設けられる複数の受け入れ穴と、スライド部材に設けられ、受け入れ穴に貫通するピン部材とを有し、ピン部材が受け入れ穴に貫通することで、スライド部材は、背もたれ部に対する移動が規制される。
好ましくは、スライド部材の上方には、上下方向に移動可能な操作部が設けられ、操作部を下方に移動させることで、ピン部材は受け入れ穴に貫通する。
本発明によれば、簡易な構造で乗り心地が良好なチャイルドシートを提供することができる。
本実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図である。 本実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図である。 本実施の形態に係るチャイルドシートの背もたれ部およびスライド部材を取り出して示す正面図である。 本実施の形態に係るチャイルドシートの背もたれ部およびスライド部材を取り出して示す背面図である。 背もたれ部を取り出して示す斜視図である。 スライド部材を取り出して示す正面図である。 スライド部材の背面斜視図である。 スライド部材の側面図である。 スライド部材のカバー部材の正面図である。 スライド部材のカバー部材の背面図である。 図8のXI−XI線に沿って見た縦断面図であって、スライド部材のロック状態を示す縦断面図である。 図11のXII−XII線に沿って見た横断面図であって、スライド部材のロック状態を示す横断面図である。 図11に対応する縦断面図であって、背もたれ部とスライド部材のロック状態を示す縦断面図である。 図8のXI−XI線に沿って見た縦断面図であって、スライド部材のロック解除状態を示す縦断面図である。 図14のXV−XV線に沿って見た横断面図であって、スライド部材のロック解除状態を示す横断面図である。 図14に対応する縦断面図であって、背もたれ部とスライド部材のロック解除状態を示す縦断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るチャイルドシート1について説明する。チャイルドシート1の説明において、前後方向は、チャイルドシート1の前後方向に対応し、左右方向は、チャイルドシート1の前方から見た左右方向に対応している。
本実施形態に係るチャイルドシート1は、自動車の座席の上に配置され、乳児や幼児などの子供を安全に乗車させるための装置である。チャイルドシート1は、ベース本体10および座席本体11を備える。ベース本体10は乗用自動車の座席シート上に載置され、座席本体11を下方から支持する。座席本体11は、ベース本体10の上側に取り付けられ、ベース本体10に対して回転自在に支持される。
座席本体11には、子供が着座する。このため、座席本体11は、子供の臀部を支持する座面部2と、座面部2の後方から立ち上がり、子供の背部を支持する背もたれ部3とを有する。また、座面部2には、座面部2用の被覆部材20が取り外し可能に装着されている。背もたれ部3には、背もたれ部3用の被覆部材30が取り外し可能に装着されている。これらの被覆部材20,30は、柔らかい布製部材、たとえば、クッション材によって形成される。なお、被覆部材20,30は、図1のみにおいて示されており、他の図では省略されている。
背もたれ部3には、背もたれ部3の前面上に重なって、上下方向に摺動可能なスライド部材4が配置される。スライド部材4は、ロック機構により所定位置に固定することができる。これにより、本実施の形態に係るチャイルドシート1は、子供の成長に合わせて、後述する肩ベルト12の高さ調節を容易に行うことができる。なお、図1に示されるように、スライド部材4は、カバー部材70によりスライド部材4の全面が覆われていてもよい。カバー部材70ついては、後述する。なお、カバー部材70についても、図1,9,10においてのみ示されており、他の図では省略されている。
チャイルドシート1には、子供の体を拘束するベルトが複数設けられている。背もたれ部3に設けられるベルトとして、子供の両肩を拘束する一対の肩ベルト12を含む。肩ベルト12は、スライド部材4および背もたれ部3を貫通するように配置されている。肩ベルト12は、背もたれ部3に装着されており、背もたれ部3に固定されていることに限定されない。具体的には、肩ベルト12は、チャイルドシート1の後方から前方までループしている状態も含む。
また、座面部2に設けられるベルトとして、たとえば、座席本体11に着座した子供の両太腿の間を延びる股ベルト13と、子供の腰を拘束する腰ベルト14とを含む。これらのベルト12,13,14は、股ベルト13の先端に設けられる連結具15により、子供の腹部付近で連結される。なお、ベルト12,13,14および連結具15についても、図1のみにおいて示されており、他の図では省略されている。
背もたれ部3およびスライド部材4の詳細な説明に先立ち、背もたれ部3およびスライド部材4と肩ベルト12との関係について説明する。図2は、本実施の形態に係るチャイルドシート1の斜視図である。図3は、本実施の形態に係るチャイルドシート1の背もたれ部3およびスライド部材4を取り出して示す正面図であって、図3(A)は、スライド部材4が一番低い高さで固定されている状態を示す正面図であり、図3(B)は、スライド部材4が一番高い高さで固定された状態を示す正面図である。図4は、本実施の形態に係るチャイルドシート1の背もたれ部3およびスライド部材4を取り出して示す背面図である。
図2〜4をさらに参照して、スライド部材4には、一対の肩ベルト12を貫通させる一対の肩ベルト通し穴43が形成されており、背もたれ部3の肩ベルト通し穴43に対面する位置には、スライド部材4の背もたれ部3に対する上下方向に延びる長穴32が設けられている。これにより、スライド部材4の肩ベルト通し穴43を通過した肩ベルト12は、長穴32をさらに通過する。図4に示されるスライド部材4の後面には、一対の肩ベルト通し穴63が形成されている。この場合、肩ベルト通し穴43と長穴32を通過した肩ベルト12は、一対の肩ベルト通し穴63をさらに通過する。
このような構造により、本実施の形態のチャイルドシート1は、スライド部材4を背もたれ部3に対して摺動させて、図3(A)から図3(B)の範囲で、スライド部材4の高さ位置を変化させて、肩ベルト12の支持位置、つまり肩ベルト通し穴43の高さ位置を変化させることができる。これにより、本実施の形態のチャイルドシート1は、子供の成長に応じて肩ベルト12の高さ位置の調節を容易に行うことができる。
図5を参照して、背もたれ部3について説明する。図5は、背もたれ部3のみを取り出して示す斜視図である。
背もたれ部3は、一対の肩ベルト12を背面にまで貫通させる、上下方向に長い長穴32が設けられている。長穴32は、間隔をあけて一対設けられている。一対の長穴32の間には、前面に突出し、上下方向に延びるレール部31が形成される。レール部31には、スライド部材4が配置され、スライド部材4は、レール部31に沿って上下方向に摺動可能に取り付けられる。
長穴32は、背もたれ部3を前後方向に貫通し、四方を取り囲む立壁33によって囲まれている。立壁33には、複数の受け入れ穴34が設けられている。受け入れ穴34は、貫通穴であり、たとえば、5つ設けられる。この場合、スライド部材4は、5段階の高さに調節することができる。受け入れ穴34には、スライド部材4のピン部材62が貫通する。ピン部材62については、後述する。なお、受け入れ穴34は、穴に限定されず、ピン部材62と係合することができれば、凹部や切欠きなどであってもよい。
図6を参照して、スライド部材4について説明する。図6は、スライド部材4を取り出して示す正面図である。
スライド部材4は、上方部分41と下方部分42とを含む。スライド部材4の上方部分41は、一対の肩ベルト12を貫通させる一対の肩ベルト通し穴43を有する。一対の肩ベルト通し穴43は、上方部分41の下方端近傍に配置されている。上方部分41は、背面部44と、背面部44の左右方向両端部に取り付けられ、子供の側頭部を保護するための一対の側壁部45とを含んでもよい。背面部44の中央部には、子供の後頭部を支持する頭部支持部441が配置されており、複数の貫通孔が設けられている。側壁部45は、上方部分41の幅方向両端部から前方に突出する。スライド部材4は、側壁部45が設けられることにより、肩ベルト12を支持するだけではなく、ヘッドレストとしても機能する。
スライド部材4の下方部分42は、上方部分41の左右方向両端縁から下方に突出して延びる一対の下方突出棒状部分46を有する。下方部分42の一対の下方突出棒状部分46の間には、空間が形成される。したがって、図2,3に示されるように、スライド部材4が背もたれ部3の前面上に重なると、背もたれ部3の前面、すなわち、背もたれ部3の一対の長穴32が露出する。下方突出棒状部分46の上下方向の長さは、図3(B)に示されるように、スライド部材4が最も高い位置に配置される場合でも、下方突出棒状部分46が一対の長穴32を覆うことができる長さを有している。
図9,10を参照して、スライド部材4のカバー部材70について説明する。図9は、スライド部材4のカバー部材70の正面図であり、図10は、スライド部材4のカバー部材70の背面図である。なお、図9において、スライド部材4の上方部分41および下方部分42を破線で示している。
スライド部材4は、下方突出棒状部分46に張り渡されて、背もたれ部3の前面を覆う薄手の素材からなるカバー部材70を備える。カバー部材70は、スライド部材4の前方の全面を覆っていてもよい。この場合、カバー部材70は、スライド部材4の下方部分42の前面を覆う張り渡し部71を含む。張り渡し部71は、薄手の素材であり、具体的には、ハンモック素材である。張り渡し部71は、薄手の素材であれば、材質に限定されないが、子供の背面を支持するため、通気性を有する部材、たとえば、メッシュ生地であってもよい。
カバー部材70は、スライド部材4の上方部分41の前面を覆うサポートパッド72を含んでもよい。サポートパッド72は、たとえば、クッション素材で設けられている。この場合、サポートパッド72は、張り渡し部71の上方の縫目73で縫い付けられている。また、肩ベルト通し穴43が位置する部分には、切り込み74が設けられている。なお、側壁部45を覆う被覆部材は、カバー部材70とは別に設けられている。
図10に示すように、張り渡し部71の下方端711は、後方に折り返されて、縫い付けられ、張り渡し部71の左右方向両端部に一対の挿入部712が設けられる。この挿入部712には、下方突出棒状部分46の下方端が挿入される。この場合、下方突出棒状部分46と張り渡し部71との横幅L1は、略同一である。これにより、張り渡し部71は、下方突出棒状部分46により左右方向に引っ張られて緊張し、張り渡し部71に張力がかかる。このような構造により、チャイルドシート1に着座する子供は、張り渡し部71の後方に配置される一対の長穴32の段差を感じることはなく、乗り心地が良好である。また、従来のチャイルドシートのように、スライド部材4全体を、板材やクッションなど厚みのある部材で形成する必要がないため、スライド部材4の軽量化を図ることができ、チャイルドシート1の軽量化を図ることができる。
さらに、図1に示されるように、スライド部材4は、薄手の素材で形成されているため、スライド部材4と背もたれ部3の被覆部材30(背もたれ部3)との段差もほとんど形成されない。段差が形成されたとしても、スライド部材4は、薄手の素材であるため、チャイルドシート1に着座する子供は、段差を感じることがない。従来のチャイルドシートは、背もたれ部3とスライド部材4で形成される段差を被うためのクッションなどを別途設ける必要があった。しかし、本実施の形態に係るチャイルドシート1は、そもそも段差ができないため、従来のように、別途クッションを設ける必要はなく、簡易な構造でチャイルドシート1に着座する子供の乗り心地を向上することが可能である。
図7,8を参照して、スライド部材4は、スライド部材4の後方にロック機構を有する。ロック機構は、スライド部材4と背もたれ部3とをロック状態およびロック解除状態に切り替え、スライド部材4の高さを所定位置に固定する。まず、スライド部材4の後方に取り付けられている、上下方向にスライドする移動部50について説明する。図7は、スライド部材4の背面斜視図であり、図8は、スライド部材4の側面図である。
移動部50は、スライド部材4の上方に配置される操作部51と、一対のばね52と、一対のばね52を保持する一対のばね保持部53と、一対の平板部54と、一対の平板部54に形成される一対の傾斜穴55とを有する。操作部51とばね保持部53と一対の平板部54とは、一体的に形成されている。これにより、操作部51を押圧すると、操作部51とばね保持部53と一対の平板部54とは、下方に移動する。操作部51を下方に移動させることで、ピン部材62は、長穴32の受け入れ穴34に貫通する。操作部51は、前方に形成されているため、チャイルドシート1の前方から操作を行うことができ、操作が容易である。
ばね52は、ばね保持部53内に配置され、ばね52の上方端は、背面部44の当接部442に当接し、ばね52の下方端は、ばね保持部53の当接部531に当接している。操作部51を押圧すると、ばね52は、ばね保持部53の当接部531の下方への移動に合わせて、上下方向に伸びる。操作部51から手を離すと、ばね52の付勢力により、元の位置に戻る。つまり、移動部50は、ばね52によって、上方に付勢されている。
図7に示すように、一対の平板部54は、移動部50の下端において、ばね保持部53から内方に突出して設けられる。一対の平板部54には、一対の傾斜穴55が設けられる。一対の傾斜穴55は、平面視ハの字形状に傾斜している。つまり、一対の傾斜穴55は、中央部側よりも左右両端部側に位置する部分が下方に位置する。一対の傾斜穴55には、図12,15に示される平面視L字状のピン部材62が貫通している。
支持部60は、移動部50の背面に設けられる。支持部60は、スライド部材4を背もたれ部3に保持する部分であり、移動部50の移動により上下方向に移動しない。支持部60は、スライド部材4の後方に向かって突出する収納部61と、収納部61に収納されるピン部材62と、平坦部64と、平坦部64に設けられる一対の肩ベルト通し穴63とを備える。
図11〜13で示されるように、ピン部材62は、平面視L字形状であり、短片部621と長片部622とを含む。短片部621の先端は、移動部50の傾斜穴55に挿入され、長片部622の先端は、長穴32の受け入れ穴34に貫通可能である。ピン部材62は、操作部51の押圧による上下方向の移動により、上下方向には移動せず、左右方向に移動する。つまり、ピン部材62は、操作部51の操作と連動して移動する。
上述したように、肩ベルト通し穴63は、肩ベルト通し穴43および長穴32を貫通した肩ベルト12が貫通する。図4に示されるように、収納部61は、背もたれ部3のレール部31を挟む。これにより、スライド部材4は、背もたれ部3に対して上下方向にスライド移動可能に保持される。
次に、図11〜16を参照して、ロック機構の構造について説明する。図11は、図8のXI−XI線に沿って見た縦断面図であって、スライド部材4のロック状態を示す縦断面図である。図12は、図11のXII−XII線に沿って見た横断面図であって、スライド部材4のロック状態を示す図である。図13は、図11に対応する縦断面図であって、背もたれ部3とスライド部材4のロック状態を示す図である。図14は、図8のXI−XI線に沿って見た縦断面図であって、スライド部材4のロック解除状態を示す縦断面図である。図15は、図14のXV−XV線に沿って見た横断面図であって、スライド部材4のロック解除状態を示す図である。図16は、図14に対応する縦断面図であって、背もたれ部3とスライド部材4のロック解除状態を示す図である。なお、図13,16において、張り渡し部71を破線で示している。
図14〜16に示されるように、操作部51を手で下方に押圧すると、ばね保持部53および平板部54を含む移動部50が下方に移動し、傾斜穴55も下方に移動する。傾斜穴55に貫通しているピン部材62の短片部621は、傾斜穴55の傾斜に沿って内方に移動し、ピン部材62の長片部622は、受け入れ穴34から引き抜かれる。つまり、ピン部材62は、図16に示されるように、長穴32の受け入れ穴34との係合状態が解除される。これにより、スライド部材4のロック状態が解除される。
操作部51から手を離すと、操作部51は、操作部51の押圧により縮んでいたばね52は、その付勢力よって、図11〜13に示す位置に復帰する。これにより、ピン部材62の短片部621は、傾斜穴55の傾斜に沿って外方に移動し、ピン部材62の長片部622は、受け入れ穴34に貫通する。これにより、スライド部材4は、背もたれ部3に対する移動が規制される。つまり、スライド部材4は、ロック状態となる。スライド部材4がロックされている状態は、操作部51が操作されていない状態である。
子供の成長に応じて、スライド部材4の高さを調節する際の動作は、次の通りである。
まず、操作部51を手で押圧し、スライド部材4のピン部材62を長穴32の受け入れ穴34からそれぞれ引き抜く。その状態で、スライド部材4を所望の高さまで移動させて、操作部51から手を離す。操作部51は、ばね52の付勢力によって、元の位置に復帰し、一対のピン部材62がそれぞれ長穴32の受け入れ穴34に貫通され、スライド部材4の移動が禁止される。このように、子供の成長に合わせて、一番低い高さの図3(A)の位置から、一番高い高さの図3(B)の位置まで、所定の位置でスライド部材4の高さを調節することが可能である。
また、本実施の形態では、スライド部材4は、チャイルドシート1に着座した子供の頭部を受けるヘッドレストとして構成されている。これにより、子供の頭部の高さ位置に応じて、肩ベルト12の高さ位置を調節することが可能となる。
なお、上記実施の形態において、カバー部材70は、スライド部材4の全面を覆い、カバー部材70の上方部分には、サポートパッド72が縫い付けられているとして説明した。しかし、カバー部材70は、少なくとも下方突出棒状部分46に張り渡されて、背もたれ部3の前面を覆う薄手の素材から形成されていれば、この形状に限定されない。
また、上記実施の形態において、スライド部材4の上方部分41は、背面部44および側壁部45が配置されるとしたが、上方部分41には、少なくとも肩ベルト通し穴43が形成されていればよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 チャイルドシート、2 座面部、3 背もたれ部、4 スライド部材、10 ベース本体、11 座席本体、12 肩ベルト、13 股ベルト、14 腰ベルト、15 連結部、20,30 被覆部材、31 レール部、32 長穴、33 立壁、34 受け入れ穴、41 上方部分、42下方部分、43 肩ベルト通し穴、44 背面部、45 側壁部、46 内方突出棒状部分、50 移動部、51 操作部、52 ばね、53 ばね保持部、54 平板部、55 傾斜穴、60 支持部、61 収納部、62 ピン部材、63 肩ベルト通し穴、64 平坦部、70 カバー部材、71 張り渡し部、72サポートパッド、73 縫目、74 切り込み、441 頭部支持部、442 当接部、531 当接部、621 短片部、622 長片部、711 下方端、712 挿入部。

Claims (5)

  1. 座面部と背もたれ部とを有する座席本体と、
    前記背もたれ部の前面上に重なって、上下方向に摺動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材の高さを所定位置に固定するロック機構と、
    前記スライド部材および前記背もたれ部を貫通するように配置された一対の肩ベルトとを備え、
    前記スライド部材は、前記一対の肩ベルトを貫通させる一対の肩ベルト通し穴を有する上方部分と、前記上方部分の幅方向両端縁から下方に突出して延びる一対の下方突出棒状部分を有する下方部分とを含み、
    前記一対の下方突出棒状部分の間には、空間が形成されて、前記背もたれ部の前面を露出させており、
    前記背もたれ部は、前記一対の肩ベルト通し穴を通過した前記一対の肩ベルトを背面にまで貫通させる、上下方向に長い長穴を有し、さらに、
    前記スライド部材は、前記一対の下方突出棒状部分に張り渡されて、前記背もたれ部の前面を覆う薄手の素材からなカバー部材を備える、チャイルドシート。
  2. 前記カバー部材は、前記スライド部材の全面を覆う、請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 前記スライド部材は、子供の頭部を保護するための一対の側壁部を含む、請求項1または2に記載のチャイルドシート。
  4. 前記ロック機構は、
    前記背もたれ部の前記一対の長穴に沿って、上下方向に間隔をあけて設けられる複数の受け入れ穴と、
    前記スライド部材に設けられ、前記受け入れ穴に貫通するピン部材とを有し、
    前記ピン部材が前記受け入れ穴に貫通することで、前記スライド部材は、前記背もたれ部に対する移動が規制される、請求項1〜3のいずれかに記載のチャイルドシート。
  5. 前記スライド部材の上方には、上下方向に移動可能な操作部が設けられ、前記操作部を下方に移動させることで、前記ピン部材は前記受け入れ穴から引き抜かれる、請求項4に記載のチャイルドシート。
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