JP6673997B2 - 発光装置、表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、入射光の色を変化させる色変化部材、この色変化部材を備えた発光装置および表示装置、並びにこの表示装置を備えた電子機器に関する。
液晶表示装置では、液晶素子を通過した光を、カラーフィルタを用いて色変化させることによりカラー表示を行っている。有機エレクトロルミネセンス(EL;Electroluminescence)素子などの自発光素子を用いた照明装置(発光装置)や表示装置においても、カラーフィルタを用いて色変化させることにより所望の色の光を得る場合がある。
カラーフィルタは、液晶素子や有機EL素子などが設けられた基板とは異なる基板(対向基板)に設けられる構成もあるし、液晶素子や有機EL素子などと同じ基板に設けられる、いわゆるオンチップカラーフィルタの構成もある。オンチップカラーフィルタの例として、例えば特許文献1には、発光層の上にアクリル樹脂よりなる平坦化層を設け、平坦化層の上にカラーフィルタを設けることが記載されている。
特開2013−4219号公報
カラーフィルタは一般に有機材料により構成されているので、カラーフィルタの形成工程には熱硬化を伴う。しかしながら、他の構成要素の耐熱性が低い場合には、カラーフィルタを高温で熱硬化させることが困難となっていた。そのため、カラーフィルタが未硬化またはカラーフィルタの硬化が不足し、カラーフィルタ中の残留溶剤や脱ガス成分の拡散により信頼性に悪影響を及ぼすおそれがあった。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、残留溶剤や脱ガス成分に起因する信頼性低下を抑えることが可能な色変化部材を備えた発光装置および表示装置、並びにこの表示装置を備えた電子機器を提供することにある。
本開示に係る色変化部材は、以下の(A)〜(C)の構成要素を備えたものである。
(A)光入射面、光出射面および側面を有する色変化層
(B)色変化層の光入射面に設けられた第1保護層
(C)色変化層の側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層
本開示の色変化部材では、色変化層の光入射面に第1保護層が設けられ、色変化層の側面の少なくとも一部に第2保護層が設けられている。よって、色変化層中の残留溶剤や脱ガス成分の拡散による、隣接する色変化層とのミキシングなどが抑えられる。よって、色変化層中の残留溶剤や脱ガス成分に起因する信頼性低下が抑えられる。
本開示に係る第1の発光装置は、光を放出する複数の発光素子と、複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、色変化部材を間にして複数の発光素子を覆う封止基板と、封止基板と色変化部材との間に設けられた封止樹脂とを備えている。色変化部材は、発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、複数の色変化層の光入射面に接して設けられた第1保護層と、複数の色変化層の側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、複数の色変化層の光出射面および第2保護層に接して設けられた第3保護層とを有している第1保護層において、光入射面側の面は、複数の色変化層の光入射面に接する平坦な面となっている。
本開示に係る第2の発光装置は、光を放出する複数の発光素子と、複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、色変化部材を間にして複数の発光素子を覆う封止基板と、封止基板と色変化部材との間に設けられた封止樹脂とを備えている。色変化部材は、発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、複数の色変化層の光入射面に接して設けられた第1保護層と、複数の色変化層の側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、複数の色変化層の光出射面および第2保護層に接して設けられた第3保護層とを有している。第1保護層および第2保護層は、一体に形成されており、色変化層が埋め込まれる空間領域が色変化層ごとに設けられた構成となっている。
本開示の第1および第2の発光装置では、発光素子から放出された光の色が、色変化部材により変化させられる。
本開示に係る第1の表示装置は、光を放出する複数の発光素子と、複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、色変化部材を間にして複数の発光素子を覆う封止基板と、封止基板と色変化部材との間に設けられた封止樹脂とを備えている。色変化部材は、発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、複数の色変化層の光入射面に接して設けられた第1保護層と、複数の色変化層の側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、複数の色変化層の光出射面および第2保護層に接して設けられた第3保護層とを有している第1保護層において、光入射面側の面は、複数の色変化層の光入射面に接する平坦な面となっている。
本開示に係る第2の表示装置は、光を放出する複数の発光素子と、複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、色変化部材を間にして複数の発光素子を覆う封止基板と、封止基板と色変化部材との間に設けられた封止樹脂とを備えている。色変化部材は、発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、複数の色変化層の光入射面に接して設けられた第1保護層と、複数の色変化層の側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、複数の色変化層の光出射面および第2保護層に接して設けられた第3保護層とを有している。第1保護層および第2保護層は、一体に形成されており、色変化層が埋め込まれる空間領域が色変化層ごとに設けられた構成となっている。
本開示の第1および第2の表示装置では、発光素子から放出された光の色、または光制御素子により透過または反射された光の色が、色変化部材により変化させられる。
本開示に係る第1の電子機器は、上記本開示の第1の表示装置を備えたものである。本開示に係る第2の電子機器は、上記本開示の第2の表示装置を備えたものである。
本開示の第1および第2の電子機器では、本開示の第1および第2の表示装置により画像表示が行われる。
本開示の色変化部材、本開示の第1および第2の発光装置、本開示の第1および第2の表示装置、または本開示の第1および第2の電子機器によれば、色変化部材の色変化層の光入射面に第1保護層を設け、色変化層の側面の少なくとも一部に第2保護層を設けるようにしている。よって、色変化層中の残留溶剤や脱ガス成分に起因する信頼性低下を抑えることが可能となる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の全体構成を表すブロック図である。 図1に示した表示装置の画素回路の一例を表す図である。 図1に示した表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図3に示した発光素子の一例を表す断面図である。 図3に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図5に続く工程を表す断面図である。 図6に続く工程を表す断面図である。 図7に続く工程を表す断面図である。 図8に続く工程を表す断面図である。 図9に続く工程を表す断面図である。 本開示の第2の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第3の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第4の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例4−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例4−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第5の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図16に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図17に続く工程を表す断面図である。 図18に続く工程を表す断面図である。 図19に続く工程を表す断面図である。 変形例5−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例5−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例5−3に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第6の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図24に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図25に続く工程を表す断面図である。 図26に続く工程を表す断面図である。 図27に続く工程を表す断面図である。 図28に続く工程を表す断面図である。 変形例6−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例6−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例6−3に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第7の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図33に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図34に続く工程を表す断面図である。 図35に続く工程を表す断面図である。 図36に続く工程を表す断面図である。 図37に続く工程を表す断面図である。 図38に続く工程を表す断面図である。 変形例7−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例7−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例7−3に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第8の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図43に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図44に続く工程を表す断面図である。 図45に続く工程を表す断面図である。 図46に続く工程を表す断面図である。 図47に続く工程を表す断面図である。 変形例8−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例8−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例8−3に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第9の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図52に示した湾曲部の第1の形成方法を工程順に表す断面図である。 図53に続く工程を表す断面図である。 図54に続く工程を表す断面図である。 図52に示した湾曲部の第2の形成方法を工程順に表す断面図である。 図56に続く工程を表す断面図である。 図57に続く工程を表す断面図である。 図58に続く工程を表す断面図である。 図59に続く工程を表す断面図である。 変形例9−1に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例9−2に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 変形例9−3に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 本開示の第10の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図64に示した表示装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図65に続く工程を表す断面図である。 図66に続く工程を表す断面図である。 図67に続く工程を表す断面図である。 図68に続く工程を表す断面図である。 図69に続く工程を表す断面図である。 図70に続く工程を表す断面図である。 本開示の第11の実施の形態に係る表示装置において、隣接する三つの画素の概略構成を表す断面図である。 図3に示した発光素子の他の例を表す断面図である。 図3に示した発光素子の更に他の例を表す断面図である。 上記実施の形態の表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 適用例1の外観を表す斜視図である。 適用例2の外観を表す斜視図である。 適用例3の外観を表す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(色変化層の光入射面に透明な第1保護層、側面に透明な第2保護層、光出射面に透明な第3保護層をそれぞれ設ける例)
2.第2の実施の形態(第3保護層と封止樹脂層との間に反射防止膜を設ける例)
3.第3の実施の形態(色変化層の光出射面と第3保護層との間に反射防止膜を設ける例)
4.第4の実施の形態(色変化層の光入射面に反射防止膜を設ける例)
5.変形例4−1,4−2(第4の実施の形態と第2または第3の実施の形態との組み合わせ)
6.第5の実施の形態(色変化層の側面に金属膜よりなる第2保護層を設ける例)
7.変形例5−1〜5−3(第5の実施の形態と第2ないし第4の実施の形態との組み合わせ)
8.第6の実施の形態(第1保護層の上に黒色フィルタよりなる側壁を設け、側壁の表面および第1保護層の上に透明な第2保護層を設ける例)
9.変形例6−1〜6−3(第6の実施の形態と第2ないし第4の実施の形態との組み合わせ)
10.第7の実施の形態(第1保護層の上に有彩色フィルタよりなる側壁を設け、側壁の表面に金属膜よりなる第2保護層を設ける例)
11.変形例7−1〜7−3(第7の実施の形態と第2ないし第4の実施の形態との組み合わせ)
12.第8の実施の形態(第1保護層の上に黒色フィルタまたは有彩色フィルタよりなる側壁を設け、この側壁の表面および第1保護層の上に有機EL素子および透明な第2保護層を設ける例)
13.変形例8−1〜8−3(第8の実施の形態と第2ないし第4の実施の形態との組み合わせ)
14.第9の実施の形態(第3保護層の上面に湾曲部を設ける例)
15.変形例9−1〜9−3(第9の実施の形態と第2ないし第4の実施の形態との組み合わせ)
16.第10の実施の形態(色変化層の側面の高さ方向一部に金属膜よりなる第2保護層を設け、色変化層の側面の高さ方向残部に透明な第2保護層を設ける例)
17.第11の実施の形態(第3保護層の上の封止樹脂層および封止基板を省略する例
18.適用例(電子機器)
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の全体構成を表したものである。この表示装置100は、例えば、画素アレイ部102と、これを駆動する駆動部(信号セレクタ103,主スキャナ104,および電源スキャナ105)とを有している。
画素アレイ部102は、行列状に配置された複数の画素PXと、複数の画素PXの各行に対応して配された電源線DSL101〜10mとを有している。各画素PXは、行状の走査線WSL101〜10mと、列状の信号線DTL101〜10nとが交差する部分に配され、画素回路101を有している。
主スキャナ(ライトスキャナWSCN)104は、各走査線WSL101〜10mに順次制御信号を供給して画素PXを行単位で線順次走査するものである。電源スキャナ(DSCN)105は、線順次走査に合わせて各電源線DSL101〜10mに第1電位と第2電位で切り換える電源電圧を供給するものである。信号セレクタ(水平セレクタHSEL)103は、線順次走査に合わせて列状の信号線DTL101〜10nに映像信号となる信号電位と基準電位とを供給するものである。
図2は、図1に示した画素回路101の具体的な構成及び結線関係の一例を表したものである。画素回路101は、例えば、有機EL素子などで代表される発光素子3Dと、サンプリング用トランジスタ3Aと、駆動用トランジスタ3Bと、保持容量3Cとを含んでいる。
サンプリング用トランジスタ3Aは、ゲートが対応する走査線WSL101に接続され、ソースおよびドレインの一方が対応する信号線DTL101に接続され、ソースおよびドレインの他方が駆動用トランジスタ3Bのゲートgに接続されている。
駆動用トランジスタ3Bは、ソースsおよびドレインdの一方が発光素子3Dに接続され、ソースsおよびドレインdの他方が対応する電源線DSL101に接続されている。本実施の形態では、駆動用トランジスタ3Bのドレインdが電源線DSL101に接続されている一方、ソースsが発光素子3Dのアノードに接続されている。発光素子3Dのカソードは接地配線3Hに接続されている。なお、この接地配線3Hは全ての画素PXに対して共通に配線されている。
保持容量3Cは、駆動用トランジスタ3Bのソースsとゲートgの間に接続されている。保持容量3Cは、信号線DTL101から供給される映像信号の信号電位を保持するものである。
図3は、図1に示した表示装置100において、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。各画素PXは、例えば、発光素子20と、この発光素子20の光取り出し側に設けられた色変化部材30とを有している。色変化部材30の上には、例えば、封止樹脂層41および封止基板42が設けられており、これら色変化部材30,封止樹脂層41および封止基板42により発光素子20が封止されている(固体封止構造)。
なお、この表示装置100の画素PX間のピッチ(中心間距離)は、例えば30μm以下、具体的には例えば2μmないし3μmである。すなわち、この表示装置100は、画素PXの寸法が極めて小さい、いわゆるマイクロディスプレイと呼ばれるものであり、デジタル一眼レフカメラの電子ビューファインダやヘッドマウントディスプレイその他のウェアラブルディスプレイなどに用いられる。なお、この表示装置100上には接眼レンズ(図示せず)が設けられており、ユーザは、表示装置100に表示された画像を、接眼レンズを通して拡大して見るようになっている。そのため、ユーザが見ることができるのは、表示装置100に表示された画像のうち、接眼レンズの取り込み角の範囲内の部分となる。
発光素子20は、例えば、有機EL素子により構成され、図2に示した発光素子3Dに対応している。具体的には、各発光素子20は、赤色の光を発生する赤色有機EL素子20Rと、緑色の光を発生する緑色有機EL素子20Gと、青色の光を発生する青色有機EL素子20Bとのうちのいずれか一つである。発光層20の詳細な構成については、後述する。
色変化部材30は、例えば、光吸収を用いて光の色を変化させるカラーフィルタにより構成され、カラーフィルタ層CFと、第1保護層31と、第2保護層32とを有している。カラーフィルタ層CFは、光入射面P1と、光出射面P2と、側面P3とを有している。第1保護層31は、カラーフィルタ層CFの光入射面P1に設けられている。第2保護層32は、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に設けられている。これにより、この色変化部材30およびこれを備えた表示装置100では、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分に起因する信頼性低下を抑えることが可能となっている。
カラーフィルタ層CFは、フォトレジストなどの有機材料に有機顔料を混合することにより構成されている。カラーフィルタ層CFは、例えば、赤色フィルタCFR,緑色フィルタCFGおよび青色フィルタCFBを有しており、これらは規則的に配置されている。赤色フィルタCFR,緑色フィルタCFGおよび青色フィルタCFBは、顔料を選択することにより、目的とする赤,緑あるいは青の波長域における光透過率が高く、他の波長域における光透過率が低くなるように調整されている。
カラーフィルタ層CFの側面P3はテーパ形状を有していることが好ましい。斜めに進む光に対して、混色を抑制すると共に、光を効率よく上方へ取り出し、光取り出し効率を高めることが可能となる。
第1保護層31は、カラーフィルタ層CFの光入射面P1すなわち底面部を構成すると共に、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の下方(発光素子20に向かう方向)への拡散を抑え、有機層23、特に発光層23Cの劣化を抑えるバリア層である。第1保護層31は、例えば、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されていることが好ましい。なお、第1保護層31が酸化アルミニウム膜により構成されている場合には、酸化アルミニウム膜は、厚みが100nm以下であり、ALD(原子層成膜)法により形成されたものであることが好ましい。ALD法により形成された酸化アルミニウム膜は、高いパッシベーション性を有しているからである。
第2保護層32は、カラーフィルタ層CFの側面P3すなわち側壁部を構成すると共に、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の水平方向(隣接するカラーフィルタ層CFに向かう方向)への拡散を抑え、隣接するカラーフィルタ層CFとのミキシングを抑えるバリア層である。第2保護層32は、例えば、第1保護層31と同様に、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されていることが好ましい。なお、図3は、第2保護層32がカラーフィルタ層CFの側面P3の全部に設けられている場合を表しているが、第2保護層32は、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に設けられていればよい。
更に、色変化部材30は、カラーフィルタ層CFの光出射面P2の少なくとも一部に、第3保護層33を有していることが好ましい。第3保護層33は、カラーフィルタ層CFの光出射面P2すなわち上面部を規定すると共に、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の上方(封止樹脂層41へ向かう方向)への拡散を抑え、封止樹脂層41の劣化を抑えるバリア層である。第3保護層33は、例えば、第1保護層31と同様に、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されていることが好ましい。なお、図3は、第3保護層33がカラーフィルタ層CFの光出射面P2の全部に設けられている場合を表しているが、第3保護層33は、カラーフィルタ層CFの光出射面P2の少なくとも一部に設けられていればよい。
このように、カラーフィルタCFの光入射面P1,光出射面P2および側面P3を第1保護層31,第2保護層32および第3保護層33で覆うことにより、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分を、第1保護層31,第2保護層32および第3保護層33で囲まれた一定空間内に閉じ込めることが可能となる。よって、後述する有機層23、特に発光層23Cの劣化のおそれがあり、カラーフィルタ層CFの高温での熱硬化が難しく、カラーフィルタ層CFが未硬化またはカラーフィルタ層CFの硬化が不足している場合においても、カラーフィルタ層CF中の残存溶剤や脱ガス成分の拡散に起因する、隣接するカラーフィルタ層CFとのミキシング、封止樹脂層41の劣化、脱ガスの拡散による封止樹脂層41の剥がれ、有機層23の劣化などの不良を抑え、信頼性低下を抑えることが可能となる。
封止基板42は、発光素子20のカソード電極24の側に位置しており、封止樹脂層41と共に発光素子20を封止するものである。封止基板42は、発光素子20で発生した光に対して透明なガラスなどの材料により構成されている。封止基板42には、例えば、カラーフィルタおよびブラックマトリクスとしての遮光膜(いずれも図示せず)が設けられており、発光素子20で発生した光を取り出すと共に、各発光素子20間の配線において反射された外光を吸収し、コントラストを改善するようになっている。
図4は、図3に示した発光素子20の概略断面構成を表したものである。発光素子20は、基板10上に、アノード電極21(第1電極),隔壁22,有機層23およびカソード電極24(第2電極)がこの順に積層された構成を有している。発光素子20は、上面発光型(トップエミッション型)の有機EL素子であり、アノード電極21から注入された正孔とカソード電極24から注入された電子が発光層23C(後述)内で再結合する際に生じた発光光が、基板10と反対側(カソード電極24側)から取り出される。上面発光型の有機EL素子を用いることにより、表示装置100の発光部の開口率が向上する。なお、発光素子20は、上面発光型の有機EL素子に限定されることはなく、例えば基板10側から光を取り出す透過型、即ち下面発光型(ボトムエミッション型)の有機EL素子としてもよい。
基板10は、ガラス基板、プラスチックフィルムなどにより構成されている。プラスチック材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などが挙げられる。また、基板10は、目的に応じて、ステンレス鋼(SUS)等の金属基板であってもよい。
アノード電極21は、例えば表示装置100が上面発光型である場合には、高反射性材料、例えば、アルミニウム−ネオジム合金,アルミニウム(Al),チタン(Ti),クロム(Cr)等からなる。また、表示装置100が透過型である場合には、アノード電極21は、透明材料、例えばITO,IZO(登録商標),IGZO等が用いられる。アノード電極21は、コンタクトホール(図示せず)を介して、駆動トランジスタ3B(図2参照。)のソースsに接続されている。
隔壁22は、例えばポリイミドまたはノボラック等の有機材料により構成され、アノード電極21とカソード電極24との絶縁性を確保する役割も有している。
有機層23は、例えば、アノード電極21側から順に、正孔注入層23A,正孔輸送層23B,発光層23C,電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eを積層した構成を有している。有機層23の上面はカソード電極24によって被覆されている。発光層23Cは、例えば、赤色発光層23CR、青色発光層23CB、および緑色発光層23CGの積層構造をもつ白色発光層である。発光層23Cは、白色光LWを発生する。白色光LWは、後述するカラーフィルタ層CF(赤色フィルタCFR,緑色フィルタCFG,青色フィルタCFB)により赤色光LR,緑色光LGおよび青色光LBに色分離される。
有機層23は、例えば真空蒸着法により、画素アレイ部102(図1参照。)の全面に共通層として形成される。
有機層23を構成する各層の膜厚および構成材料等は特に限定されないが、一例を以下に示す。
正孔注入層23Aは、発光層23Cへの正孔注入効率を高めると共に、リークを防止するためのバッファ層である。正孔注入層23Aの厚みは例えば5nm〜200nmであることが好ましく、さらに好ましくは8nm〜150nmである。正孔注入層23Aの構成材料は、電極や隣接する層の材料との関係で適宜選択すればよく、例えばポリアニリン,ポリチオフェン,ポリピロール,ポリフェニレンビニレン,ポリチエニレンビニレン,ポリキノリン,ポリキノキサリンおよびそれらの誘導体、芳香族アミン構造を主鎖又は側鎖に含む重合体などの導電性高分子,金属フタロシアニン(銅フタロシアニン等),カーボンなどが挙げられる。導電性高分子の具体例としてはオリゴアニリンおよびポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)などのポリジオキシチオフェンが挙げられる。
正孔輸送層23Bは、発光層23Cへの正孔輸送効率を高めるためのものである。正孔輸送層23Bの厚みは、素子の全体構成にもよるが、例えば5nm〜200nmであることが好ましく、さらに好ましくは8nm〜150nmである。正孔輸送層23Bを構成す

る材料としては、有機溶媒に可溶な発光材料、例えば、ポリビニルカルバゾール,ポリフルオレン,ポリアニリン,ポリシランまたはそれらの誘導体、側鎖または主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体,ポリチオフェンおよびその誘導体,ポリピロールまたはAlq3などを用いることができる。
発光層23Cでは、電界がかかると電子と正孔との再結合が起こり発光する。発光層23Cの厚みは、素子の全体構成にもよるが、例えば10nm〜200nmであることが好ましく、さらに好ましくは20nm〜150nmである。発光層23Cは、それぞれ単層あるいは積層構造であってもよい。
発光層23Cを構成する材料は、それぞれの発光色に応じた材料を用いればよく、例えばポリフルオレン系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体,ポリフェニレン誘導体,ポリビニルカルバゾール誘導体,ポリチオフェン誘導体,ペリレン系色素,クマリン系色素,ローダミン系色素,あるいは上記高分子に有機EL材料をドープしたものが挙げられる。ドープ材料としては、例えばルブレン,ペリレン,9,10−ジフェニルアントラセン,テトラフェニルブタジエン,ナイルレッド,クマリン6等を用いることができる。なお、発光層23Cを構成する材料は、上記材料を2種類以上混合して用いてもよい。また、上記高分子量の材料に限らず、低分子量の材料を組み合わせて用いてもよい。低分子材料の例としては、ベンジン,スチリルアミン,トリフェニルアミン,ポルフィリン,トリフェニレン,アザトリフェニレン,テトラシアノキノジメタン,トリアゾール,イミダゾール,オキサジアゾール,ポリアリールアルカン,フェニレンジアミン,アリールアミン,オキザゾール,アントラセン,フルオレノン,ヒドラゾン,スチルベンあるいはこれらの誘導体、または、ポリシラン系化合物,ビニルカルバゾール系化合物,チオフェン系化合物あるいはアニリン系化合物等の複素環式共役系のモノマーあるいはオリゴマーが挙げられる。
発光層23Cを構成する材料としては、上記材料の他に発光性ゲスト材料として、発光効率が高い材料、例えば、低分子蛍光材料、りん光色素あるいは金属錯体等の有機発光材料を用いることができる。
なお、発光層23Cは、例えば上述した正孔輸送層23Bを兼ねた正孔輸送性の発光層としてもよく、また、後述する電子輸送層23Dを兼ねた電子輸送性の発光層としてもよい。
電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eは、発光層23Cへの電子輸送効率を高めるためのものである。電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eの総膜厚は素子の全体構成にもよるが、例えば5nm〜200nmであることが好ましく、より好ましくは10nm〜180nmである。
電子輸送層23Dの材料としては、優れた電子輸送能を有する有機材料を用いることが好ましい。発光層23Cの電子輸送効率を高めることにより、電界強度による発光色の変化が抑制される。具体的には、例えばアリールピリジン誘導体およびベンゾイミダゾール誘導体などを用いることが好ましい。これにより、低い駆動電圧でも高い電子の供給効率が維持されるからである。電子注入層23Eの材料としては、アルカリ金属,アルカリ土類金属,希土類金属およびその酸化物,複合酸化物,フッ化物,炭酸塩等が挙げられる。
カソード電極24は、例えば、厚みが10nm程度であり、光透過性が良好で仕事関数が小さい材料により構成されている。また、酸化物を用いて透明導電膜を形成することによっても光取り出しを担保することが可能である。この場合には、ZnO,ITO,IZnO,InSnZnO等を用いることが可能である。更に、カソード電極24は単層でも
よいが、図4に示した例では、例えば、アノード電極21側から順に第1層24A、第2層24B、第3層24Cを積層した構造となっている。
第1層24Aは、仕事関数が小さく、且つ、光透過性の良好な材料により形成されることが好ましい。具体的には、例えばカルシウム(Ca),バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属、リチウム(Li),セシウム(Cs)等のアルカリ金属、インジウム(In),マグネシウム(Mg),銀(Ag)が挙げられる。更に、Li2O,Cs2Co3,Cs2SO4,MgF,LiFやCaF2等のアルカリ金属酸化物,アルカリ金属フッ化物,アルカリ土類金属酸化物,アルカリ土類フッ化物が挙げられる。
第2層24Bは、薄膜のMg−Ag電極やCa電極などの光透過性を有し、且つ、導電性が良好な材料で構成されている。第3層24Cは、電極の劣化を抑制するために透明なランタノイド系酸化物を用いることが好ましい。これにより、上面から光を取り出すことが可能な封止電極として用いることが可能となる。また、ボトムエミッション型の場合には、第3層24Cの材料として金(Au),白金(Pt)またはAu−Ge等が用いられる。
なお、第1層24A、第2層24Bおよび第3層24Cは、真空蒸着法、スパッタリング法、あるいはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法などの手法によって形成される。また、表示装置100の駆動方式がアクティブマトリックス方式である場合、カソード電極24は、隔壁22および有機層23によってアノード電極21に対して絶縁された状態で、基板10上にベタ膜状で形成され、発光素子20の共通電極とされていてもよい。
また、カソード電極24は、アルミキノリン錯体,スチリルアミン誘導体,フタロシアニン誘導体等の有機発光材料を含有した混合層でもよい。この場合には、更にMg−Agのような光透過性を有する層を別途有していてもよい。また、カソード電極24は上記のような積層構造に限定されることはなく、作製されるデバイスの構造に応じて最適な組み合わせ、積層構造を取ればよいことは言うまでもない。例えば、本実施の形態のカソード電極24の構成は、電極各層の機能分離、即ち有機層23への電子注入を促進させる無機層(第1層24A)と、電極を司る無機層(第2層24B)と、電極を保護する無機層(第3層24C)とを分離した積層構造である。しかしながら、有機層23への電子注入を促進させる無機層が、電極を司る無機層を兼ねてもよく、これらの層を単層構造としてもよい。
更に、この発光素子20が、キャビティ構造となっている場合には、カソード電極24が半透過半反射材料を用いて構成されることが好ましい。これにより、アノード電極21側の光反射面と、カソード電極24側の光反射面との間で多重干渉させた発光光がカソード電極24側から取り出される。この場合、アノード電極21側の光反射面とカソード電極24側の光反射面との間の光学的距離は、取り出したい光の波長によって規定され、この光学的距離を満たすように各層の膜厚が設定されている。このような上面発光型の表示素子においては、このキャビティ構造を積極的に用いることにより、外部への光取り出し効率の改善や発光スペクトルの制御を行うことが可能となる。
この表示装置100は、例えば、次のようにして製造することができる。
図5ないし図10は、表示装置100の製造方法を工程順に表したものである。まず、図5に示したように、基板10(図4参照。)にアノード電極21、隔壁22、有機層23およびカソード電極24(いずれも図4参照。)を形成し、発光素子20を形成する。次いで、同じく図5に示したように、発光素子20の上に保護層材料膜31Aを形成する。
続いて、図6に示したように、保護層材料膜31Aの上にフォトレジスト層PR1を形成する。そののち、図7に示したように、フォトレジスト層PR1をマスクとしたエッチングにより、保護層材料膜31Aをエッチングし、フォトレジスト層PR1を除去する。これにより、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域に第1保護層31を形成すると共に、カラーフィルタ層CFの側面P3となる領域に第2保護層32を形成する。
第1保護層31および第2保護層32を形成したのち、図8に示したように、第1保護層31および第2保護層32の上に、ネガ型フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
続いて、図9に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
ここでは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFの光入射面P1に第1保護層31を設け、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に第2保護層32を設けるようにしている。よって、有機層23、特に発光層23Cの劣化のおそれがあり、カラーフィルタ層CFの高温での熱硬化が難しく、カラーフィルタCFが未硬化またはカラーフィルタ層CFの硬化が不足している場合においても、カラーフィルタ層CF中の残存溶剤や脱ガス成分の拡散に起因する、隣接するカラーフィルタ層CFとのミキシング、有機層23の劣化などの不良を抑え、信頼性低下を抑えることが可能となる。
また、第1保護層31および第2保護層32で規定された空間領域にカラーフィルタ層CFを形成することにより、カラーフィルタ層CFの形状のばらつきが抑えられる。よって、カラーフィルタ層CFの境界付近の透過光量のばらつきが抑えられ、表示装置100としての発光色度点のばらつきを低減させることが可能となる。
そののち、図10に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、第3保護層33を形成する。これにより、カラーフィルタ層CF中の残存溶剤や脱ガス成分の拡散に起因する、封止樹脂層41の劣化や剥がれなどの不良が抑えられ、信頼性低下をより抑えることが可能となる。
最後に、図3に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図3に示した表示装置100が完成する。
この表示装置100では、走査線WSLから供給される制御信号に応じてサンプリング用トランジスタ3Aが導通し、信号線DTLから供給された映像信号の信号電位がサンプリングされて保持容量3Cに保持される。また、電源線DSLから駆動用トランジスタ3Bに電流が供給され、保持容量3Cに保持された信号電位に応じて、駆動電流が発光素子3D(発光素子20)に供給される。発光素子3D(発光素子20)は、供給された駆動電流により、映像信号の信号電位に応じた輝度で発光し、白色光LWが発生する。この白色光LWは、カラーフィルタ層CFにより色変化されて赤色光LR,緑色光LGおよび青色光LBとなり、封止基板42を透過して取り出される。
ここでは、カラーフィルタ層CFの光入射面P1に第1保護層31が設けられ、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に第2保護層32が設けられているので、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の下方および水平方向への拡散が抑えられ

る。よって、隣接するカラーフィルタ層CFとのミキシング、有機層23の劣化などの不良が抑えられ、信頼性の低下が抑えられる。
更に、カラーフィルタ層CFの光出射面P2の少なくとも一部に第3保護層33が設けられているので、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の上方への拡散が抑えられる。よって、封止樹脂層41の劣化や剥がれなどの不良が抑えられ、信頼性の低下がより抑えられる。
このように本実施の形態では、色変化部材30のカラーフィルタ層CFの光入射面P1に第1保護層31を設け、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に第2保護層32を設けるようにしている。よって、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の下方または水平方向への拡散を抑え、信頼性低下を抑えることが可能となる。
また、カラーフィルタ層CFの光出射面P2の少なくとも一部に第3保護層33を設けるようにしたので、カラーフィルタ層CF中の残留溶剤や脱ガス成分の上方への拡散を抑え、信頼性の低下をより抑えることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図11は、本開示の第2の実施の形態に係る表示装置100Aにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Aは、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けたことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
反射防止膜51は、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、光取り出し効率を高めるものである。反射防止膜51は、例えば、酸化窒化シリコン(SiON)膜(屈折率Nは1.7程度)よりなる低屈折率膜により構成されている。
この表示装置100Aは、色変化部材30の第3保護層33を形成したのち、封止樹脂層41を形成する前に、第3保護層33の上に反射防止膜51を形成することを除いては、上記第1の実施の形態と同様にして製造することができる。
この表示装置100Aでは、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けるようにしたので、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、光取り出し効率を高めることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図12は、本開示の第3の実施の形態に係る表示装置100Bにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Bは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFの光出射面P2と第3保護層33との間に反射防止膜52を設けたことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
反射防止膜52は、カラーフィルタ層CFと第3保護層33との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、光取り出し効率を高めるものである。反射防止膜52は、例えば、上記第2の実施の形態の反射防止膜51と同様に、酸化窒化シリコン(SiON)膜(屈折率Nは1.7程度)よりなる低屈折率膜により構成されている。
この表示装置100Bは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFを形成したのち、第3保護層33を形成する前に、カラーフィルタ層CFの上に反射防止膜52を形成することを除いては、上記第1の実施の形態と同様にして製造することができる。
この表示装置100Bでは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしたので、カラーフィルタ層CFと第3保護層33との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、光取り出し効率を高めることが可能となる。
(第4の実施の形態)
図13は、本開示の第4の実施の形態に係る表示装置100Cにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Cは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFの光入射面P1と第1保護層31との間に反射防止膜53を設けたことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
反射防止膜53は、カラーフィルタ層CFと第1保護層31との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、光取り出し効率を高めるものである。反射防止膜53は、例えば、上記第2の実施の形態の反射防止膜51と同様に、酸化窒化シリコン(SiON)膜(屈折率Nは1.7程度)よりなる低屈折率膜により構成されている。
この表示装置100Cは、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、第1の実施の形態と同様にして、図5ないし図7に示した工程により、発光素子20の上に第1保護層31および第2保護層32を形成する。
次いで、第1保護層31および第2保護層32の上に、上述した窒化酸化シリコン(SiON)膜などの反射防止材料膜(図示せず)を形成する。続いて、反射防止材料膜の上にフォトレジスト層(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィにより第2保護層32上に開口を設ける。
そののち、このフォトレジスト層をマスクとしたエッチングにより、反射防止材料膜のうち第2保護層32上に形成された部分を除去し、フォトレジスト層を除去する。これにより、第1保護層31上に反射防止膜53が形成される。
続いて、第1の実施の形態と同様にして、図8ないし図10に示した工程により、カラーフィルタ層CF、第3保護層33、封止樹脂層41および封止基板42を形成する。以上により、図13に示した表示装置100Cが完成する。
この表示装置100Cでは、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしたので、カラーフィルタ層CFと第1保護層31との屈折率の差に起因する発光光の反射を抑え、発光層23Cで発生した光のカラーフィルタ層CFへの入射光量を増加させることが可能となる。よって、光取り出し効率を高めることが可能となる。
(変形例4−1,4−2)
なお、本実施の形態は、上記第2または第3の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図14に示したように、本実施の形態の表示装置100Cにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図15に示したように、本実施の形態の表示装置100Cにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。
また、図示しないが、本実施の形態と、上記第2および第3の実施の形態の両方とを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Cにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
図16は、本開示の第5の実施の形態に係る表示装置100Dにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Dは、色変化部材30の第2保護層32が金属膜32Aを含むことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
具体的には、第2保護層32は、金属膜32Aを含む積層構造、例えば金属膜32Aと透明膜32Bとの積層構造により構成されている。金属膜32Aは、例えば、チタン(Ti)膜、アルミニウム(Al)膜、タングステン(W)膜などの反射性または遮光性の高い金属膜により構成されている。透明膜32Bは、第1の実施の形態の第1保護層31と同様に、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されている。
本実施の形態では、第2保護層32が金属膜32Aを含んでいることにより、第1の実施の形態の効果に加えて、カラーフィルタ層CFの側面P3を金属膜32Aにより保護すると共に、混色防止を図ることが可能となる。すなわち、カラーフィルタ層CFの側面P3に達した光は、金属膜32Aにより反射され、隣接するカラーフィルタ層CFに入射することが抑えられる。
この表示装置100Dは、例えば、次のようにして製造することができる。
図17ないし図20は、表示装置100Dの製造方法を工程順に表したものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については、図5ないし図10を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、図5に示した工程により、基板10(図4参照。)に発光素子20および保護層材料膜31Aを形成する。
続いて、第1の実施の形態と同様にして、図6および図7に示した工程により、保護層材料膜31Aの上にフォトレジスト層PR1を形成し、このフォトレジスト層PR1をマスクとしたエッチングにより、保護層材料膜31Aをエッチングし、フォトレジスト層PR1を除去する。これにより、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域に、第1保護層31を形成すると共に、カラーフィルタ層CFの側面P3となる領域に、第2保護層32の透明膜32Bを形成する。
第1保護層31および第2保護層32の透明膜32Bを形成したのち、図17に示したように、第1保護層31および第2保護層32の透明膜32Bの上に、金属材料膜32A1を形成する。続いて、図18に示したように、金属材料膜32A1のエッチバックにより、第1保護層31上の金属材料膜32A1を除去し、カラーフィルタ層CFの側面P3
となる領域に、第2保護膜32の金属膜32Aを形成する。このようにして、金属膜32Aと透明膜32Bとの積層構造を有する第2保護層32が形成される。
そののち、図19に示したように、第1保護層31および第2保護層32の上に、ネガ型フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
続いて、図20に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
そののち、第1の実施の形態と同様にして、図10に示した工程により、図16に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、第3保護層33を形成する。
最後に、同じく図16に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図16に示した表示装置100Dが完成する。
(変形例5−1〜5−3)
なお、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図21に示したように、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図22に示したように、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。また、例えば図23に示したように、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層33との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。
更に、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。あるいは、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Dにおいて、反射防止膜51〜53の全部を設けることも可能である。
(第6の実施の形態)
図24は、本開示の第6の実施の形態に係る表示装置100Eにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Eは、色変化部材30の第2保護層32が黒色樹脂膜32Cを含んでいることを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
具体的には、色変化部材30の第2保護層32は、内側の黒色樹脂膜32Cと外側の透明膜32Dとの積層構造により構成されている。黒色樹脂膜32Cは、例えば、黒色の着色剤を混入した光学濃度が1以上の黒色の樹脂膜(黒色フィルタ)により構成されている。透明膜32Dは、第1の実施の形態の第2保護層32と同様に、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されている。
本実施の形態では、上述したように、第2保護層32が黒色樹脂膜32Cを含んでいる。これにより、本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、第2保護層32に遮光壁としての機能を持たせ、混色防止を図ることが可能となる。すなわち、黒色樹脂膜32Cを設けることにより、カラーフィルタ層CFに入射し側面P3を通過した光は、黒色樹脂膜32Cに吸収され、隣接するカラーフィルタ層CFに入射することが抑えられる。
なお、黒色樹脂膜32Cは、カラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に設けられていればよい。混色防止のためには、黒色樹脂膜32Cをカラーフィルタ層CFの側面P3の発光素子20近傍の一部に設ければ足りる。
この表示装置100Eは、例えば、次のようにして製造することができる。
図25ないし図29は、表示装置100Eの製造方法を工程順に表したものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については、図5ないし図10を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、図5に示した工程により、基板10(図4参照。)に発光素子20を形成する。
次いで、図25に示したように、発光素子20の上に、保護層材料膜31Aを形成する。このとき、保護層材料膜31Aは平坦な上面をもつ層として形成される。
続いて、図26に示したように、保護層材料膜31Aの上に、ネガ型フォトレジストを用いて黒色樹脂膜32Cを形成する。
そののち、図27に示したように、保護層材料膜31Aおよび黒色樹脂膜32Cの上に、例えばCVD法により、上述したSiNなどの透明無機材料膜よりなる透明膜32Dを形成する。これにより、カラーフィルタ層CFの光入射面P1には、保護層材料膜31Aと透明膜32Dとにより第1保護層31が形成される。これと共に、カラーフィルタ層CFの側面P3には、黒色樹脂膜32Cと透明膜32Dとにより第2保護層32が形成される。
続いて、図28に示したように、第1保護層31および第2保護層32の上に、ネガ型フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
そののち、図29に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
続いて、第1の実施の形態と同様にして、図10に示した工程により、図24に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、第3保護層33を形成する。
最後に、同じく図24に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図24に示した表示装置100Eが完成する。
(変形例6−1〜6−3)
なお、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図30に示したように、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図31に示したように、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。また、例えば図32に示したように、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層33との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。
更に、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。あるいは、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Eにおいて、反射防止膜51〜53の全部を設けることも可能である。
(第7の実施の形態)
図33は、本開示の第7の実施の形態に係る表示装置100Fにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Fは、色変化部材30の第2保護層32が金属膜32Fを含むことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
具体的には、色変化部材30の第2保護層32は、内側の樹脂膜32Eと外側の金属膜32Fとの積層構造により構成されている。樹脂膜32Eは、カラーフィルタ層CFと同様に、赤色、緑色または青色などの有彩色の樹脂膜により構成されている。なお、樹脂膜32Eは、黒色または透明などの無彩色の樹脂膜でもよいことは言うまでもない。金属膜32Fは、第5の実施の形態の金属膜32Aと同様に、例えば、チタン(Ti)膜、アルミニウム(Al)膜、タングステン(W)膜などの反射性または遮光性の高い金属膜により構成されている。
本実施の形態では、上述したように、第2保護層32が金属膜32Fを含んでいる。これにより、本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、第5の実施の形態と同様に、カラーフィルタ層CFの側壁を金属膜32Fにより保護すると共に、混色防止を図ることが可能となる。すなわち、カラーフィルタ層CFの側面P3に達した光は、金属膜32Fにより反射され、隣接するカラーフィルタ層CFに入射することが抑えられる。
この表示装置100Fは、例えば、次のようにして製造することができる。
図34ないし図39は、表示装置100Fの製造方法を工程順に表したものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については、図5ないし図10を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、図5に示した工程により、基板10(図4参照。

)に発光素子20を形成する。
次いで、図34に示したように、発光素子20の上に、第1保護層31を形成する。このとき、第1保護層31は平坦な上面をもつ層として形成される。
続いて、図35に示したように、第1保護層31の上に、ネガ型フォトレジストを用いて例えば緑色フィルタCFGと同じ材料よりなる樹脂膜32Eを形成する。
あるいは、樹脂膜32Eは、次のようにして形成することも可能である。第1保護層31の全面に樹脂を塗布し、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域のみ加工するようにリソグラフィを実施する。そののち、エッチングにより、カラーフィルタ層CFの側面P3となる領域に樹脂膜32Eを形成する。
そののち、図36に示したように、第1保護層31および樹脂膜32Eの上に、金属材料膜32F1を形成する。
続いて、図37に示したように、金属材料膜32F1のエッチバックにより、第1保護層31上の金属材料膜32F1を除去し、樹脂膜32Eの表面に金属膜32Fを形成する。
あるいは、金属膜32Fは、例えば、次のようにして形成することも可能である。金属材料膜32F1を形成したのち、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域に開口を設けるようなリソグラフィを実施する。そののち、エッチングにより、金属材料膜32F1のうち第1保護層31上に形成された部分を除去し、フォトレジスト層を除去する。これにより、樹脂膜32Eの表面に金属膜32Fが形成される。
このようにして、カラーフィルタ層CFの光入射面P1には、第1保護層31が形成される。これと共に、カラーフィルタ層CFの側面P3には、樹脂膜32Eと金属膜32Fとにより第2保護層32が形成される。
そののち、図38に示したように、第1保護層31および第2保護層32の上に、ネガ型フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
続いて、図39に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
そののち、第1の実施の形態と同様にして、図10に示した工程により、図33に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、第3保護層33を形成する。
最後に、同じく図33に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図33に示した表示装置100Fが完成する。
(変形例7−1〜7−3)
なお、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図40に示したように、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図41に示したように、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。また、例えば図42に示したように、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層33との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。
更に、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。あるいは、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Fにおいて、反射防止膜51〜53の全部を設けることも可能である。
(第8の実施の形態)
図43は、本開示の第8の実施の形態に係る表示装置100Gにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Gでは、発光素子20が、カラーフィルタ層CFの光入射面P1および側面P3に沿って設けられていることを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
具体的には、発光素子20は、基板10の上面と、基板10上に設けられた側壁34の表面とに設けられている。側壁34は、例えば第1保護層31および第2保護層32と同じ材料、または黒色樹脂膜により構成されている。発光素子20の表面には、透明膜よりなる第1保護層31および第2保護層32が設けられている。
本実施の形態では、上述したように、発光素子20が、カラーフィルタ層CFの光入射面P1および側面P3に沿って設けられているので、発光素子20からの光は、カラーフィルタ層CFの光入射面P1だけでなく側面P3からも入射する。よって、発光素子20の光利用効率が高くなり、特性が向上する。
この表示装置100Gは、例えば、次のようにして製造することができる。
図44ないし図48は、表示装置100Gの製造方法を工程順に表したものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については、図5ないし図10を参照して説明する。まず、図44に示したように、基板10の上に側壁材料膜(図示せず)を形成し、この側壁材料膜上においてリソグラフィを行い、テーパエッチングで側壁34を形成する。
そののち、図45に示したように、基板10および側壁34の上に、発光素子20を形成する。これにより、発光素子20が、カラーフィルタ層CFの光入射面P1および側面P3となる領域に形成される。
続いて、図46に示したように、発光素子20の上に、透明膜よりなる第1保護層31および第2保護層32を形成する。これにより、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域には第1保護層31が形成され、カラーフィルタ層CFの側面P3となる領域には第2保護層32が形成される。
そののち、図47に示したように、第1保護層31および第2保護層32の上に、ネガ型フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
続いて、図48に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
そののち、第1の実施の形態と同様にして、図10に示した工程により、図43に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、第3保護層33を形成する。
最後に、同じく図43に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図43に示した表示装置100Gが完成する。
(変形例8−1〜8−3)
なお、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図49に示したように、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図50に示したように、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。また、例えば図51に示したように、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層33との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。
更に、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。あるいは、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Gにおいて、反射防止膜51〜53の全部を設けることも可能である。
(第9の実施の形態)
図52は、本開示の第9の実施の形態に係る表示装置100Hにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Hは、色変化部材30の第3保護層33が、上面(光出射面P2)とは反対側の面に湾曲部35を有していることを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
本実施の形態では、上述したように、第3保護層33の上面に湾曲部35が設けられている。湾曲部35は、下方に(カラーフィルタ層CFに向かって)凸の三次元湾曲形状を有している。これにより、本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、湾曲部35を利用して封止樹脂層41にオンチップレンズの機能を持たせることが可能となり、視野角特性を向上させることが可能となる。すなわち、湾曲部35を通過して封止樹脂層41に入射した光を、より外側へ広がるように拡散させることが可能となる。よって、画像の色や輝度の視野角依存性が低減され、視野角の変化による画像の色や輝度の変化が小さく抑えられる。
この表示装置100Hは、第3保護層33の上面に湾曲部35を形成することを除いては、上記第1の実施の形態と同様にして製造することができる。
図53ないし図55は、湾曲部35の第1の形成方法を工程順に表したものである。まず、図53に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、SiNよりなる第3保護層33を形成する。
次いで、図54に示したように、レジストパターン形成およびエッチングにより、第3保護層33の上面に楔形のホール35Aを形成する。
続いて、図55に示したように、ウェットエッチングなどの等方エッチングにより、第3保護層33の上面にレンズ形状の湾曲部35を形成する。
図56ないし図60は、湾曲部35の第2の形成方法を工程順に表したものである。まず、図56に示したように、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および第2保護層32の上に、SiNよりなる下部第3保護層33Aを形成する。
次いで、レジストパターン形成およびパターンのリフローにより、図57に示したように、下部第3保護層33Aの上に、上方に凸の湾曲形状をもつレジスト膜35Bを形成する。
続いて、図58に示したように、上方に凸の湾曲形状をもつレジスト膜35Bの上に、更にSiNよりなる上部第3保護層33Bを形成する。
そののち、レジスト膜35Bのエッチレートが大きく、SiNよりなる上部第3保護層33Bのエッチレートが小さくなる条件で全面エッチバックを行う。これにより、図59に示したように、レジスト膜35Bの上方に凸の湾曲形状を、上部第3保護層33Bおよび下部第3保護層33Aに逆転写していく。図59は、逆転写の途中の状態を表している。図59に示した状態から更にエッチバックを継続していくことにより、図60に示したように、上面に湾曲部35を有する第3保護層33が形成される。
(変形例9−1〜9−3)
なお、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、例えば図61に示したように、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けることも可能である。あるいは、例えば図62に示したように、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。また、例えば図63に示したように、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層33との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。
更に、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第3の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第3保護層33との間に反射防止膜52を設けるようにしてもよい。あるいは、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、上記第2の実施の形態と同様に、色変化部材30の第3保護層33と封止樹脂層41との間に反射防止膜51を設けると共に、上記第4の実施の形態と同様に、色変化部材30のカラーフィルタ層CFと第1保護層31との間に反射防止膜53を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、反射防止膜51〜53の全部を設けることも可能である。
加えて、図示しないが、本実施の形態は、上記第5ないし第8の実施の形態との組み合わせも可能である。すなわち、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、第5の実施の形態と同様に、色変化部材30の第2保護層32が金属膜32Aを含むようにすることも可能である。あるいは、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、第6の実施の形態と同様に、色変化部材30の第2保護層32が内側の黒色樹脂膜32Cと外側の透明膜32Dとの積層構造により構成されていてもよい。また、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、第7の実施の形態と同様に、色変化部材30の第2保護層32が内側の樹脂膜32Eと外側の金属膜32Fとの積層構造により構成されていてもよい。更に、本実施の形態の表示装置100Hにおいて、第8の実施の形態と同様に、発光素子20を、カラーフィルタ層CFの光入射面P1および側面P3に沿って設けることも可能である。
更にまた、図示しないが、本実施の形態は、上記第5ないし第8の実施の形態の変形例との組み合わせも可能である。
(第10の実施の形態)
図64は、本開示の第10の実施の形態に係る表示装置100Iにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Iは、色変化部材30の第2保護層32が、カラーフィルタ層CFの側面P3の一部に金属膜32Fを有していることを除いては、上記第1および第7の実施の形態に係る表示装置100,100Fと同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
具体的には、第2保護層32は、下部第2保護層32Gと、上部第2保護層32Hとを有している。下部第2保護層32Gは、第7の実施の形態と同様に、内側の樹脂膜32Eと外側の金属膜32Fとの積層構造により構成されている。樹脂膜32Eは、カラーフィルタ層CFと同様に、赤色、緑色または青色などの有彩色の樹脂膜により構成されている。なお、樹脂膜32Eは、黒色または透明などの無彩色の樹脂膜でもよいことは言うまでもない。金属膜32Fは、第5の実施の形態の金属膜32Aと同様に、チタン(Ti)膜、アルミニウム(Al)膜、タングステン(W)膜などの反射性または遮光性の高い金属膜により構成されている。
上部第2保護層32Hは、第1の実施の形態の第2保護層32と同様に、窒化シリコン(SiN)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、酸化アルミニウム膜(Al23)などの透過率が高く、パッシベーション性の高い透明無機材料膜により構成されている。
本実施の形態では、上述したように、色変化部材30の第2保護層32が、カラーフィルタ層CFの側面P3の一部に金属膜32Fを有している。これにより、本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、第7の実施の形態と同様に、カラーフィルタ層CFの側面P3の一部を金属膜32Fにより保護すると共に、混色防止を図ることが可能となる。すなわち、カラーフィルタ層CFの側面P3に達した光は、金属膜32Fにより反射され、隣接するカラーフィルタ層CFに入射することが抑えられる。また、混色防止の

ためには、金属膜32Fをカラーフィルタ層CFの側面P3の少なくとも一部に設ければ足りる。更に、内側の樹脂膜32Eのアスペクト比を低くすることが可能となるので、内側の樹脂膜32Eの形成工程が容易になり、製造工程の簡素化が可能となる。
この表示装置100Iは、例えば、次のようにして製造することができる。
図65ないし図71は、表示装置100Iの製造方法を工程順に表したものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については、図5ないし図10を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、図5に示した工程により、基板10(図4参照。)に発光素子20を形成する。
次いで、図65に示したように、発光素子20の上に、第1保護層31を形成する。このとき、第1保護層31は平坦な上面をもつ層として形成される。
続いて、図66に示したように、第1保護層31の上に、ネガ形フォトレジストを用いて例えば緑色フィルタCFGと同じ材料よりなるアスペクト比の低い樹脂膜32Eを形成する。このとき、樹脂膜32Eの高さは、カラーフィルタ層CFの側面P3の一部に設けられる程度とする。
そののち、図67に示したように、第1保護層31および樹脂膜32Eの上に、金属材料膜32F1を形成する。
続いて、図68に示したように、金属材料膜32F1のエッチバックにより、第1保護層31上の金属材料膜32F1を除去し、樹脂膜32Eの表面に金属膜32Fを形成する。
あるいは、金属膜32Fは、例えば、次のようにして形成することも可能である。金属材料膜32F1を形成したのち、カラーフィルタ層CFの光入射面P1となる領域に開口を設けるようなリソグラフィを実施する。そののち、エッチングにより、金属材料膜32F1のうち第1保護層31上に形成された部分を除去し、フォトレジスト膜を剥離する。
このようにして、カラーフィルタ層CFの光入射面P1には、第1保護層31が形成される。これと共に、カラーフィルタ層CFの側面P3には、樹脂膜32Eと金属膜32Fとにより下部第2保護層32Gが形成される。
そののち、図69に示したように、第1保護層31および下部第2保護層32Gの上に、ネガ形フォトレジストを用いて赤色フィルタCFRを形成する。
続いて、図70に示したように、赤色フィルタCFRと同様にして、ネガ型フォトレジストを用いて青色フィルタCFBおよび緑色フィルタCFGを順次形成する。これにより、カラーフィルタ層CFが形成される。
そののち、図71に示したように、隣り合うカラーフィルタ層CFの側面P3で囲まれた隙間の部分に上部第2保護層32Hを埋め込む。続いて、カラーフィルタ層CFの光出射面P2および上部第2保護層32Hの上に、第3保護層33を形成する。
最後に、図64に示したように、第3保護層33の上に封止樹脂層41を形成し、封止基板42を封止樹脂層41により貼り合わせる。以上により、図64に示した表示装置100Iが完成する。
なお、図示しないが、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。また、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。
(第11の実施の形態)
図72は、本開示の第11の実施の形態に係る表示装置100Jにおいて、隣接する三つの画素PXの概略断面構成を表したものである。この表示装置100Jは、色変化部材30の上の封止樹脂層41および封止基板42を省略したことを除いては、上記第1の実施の形態に係る表示装置100と同様の構成を有している。これにより、本実施の形態では、色変化部材30により発光素子20を保護しながら、そのままパッケージ形態として表示装置100やその他の電子機器に搭載することが可能となり、小型化・薄型化への貢献が可能となる。
この表示装置100Jは、色変化部材30の第3保護層33を形成したのち、封止樹脂層41および封止基板42を設けないことを除いては、上記第1の実施の形態と同様にして製造することができる。
なお、図示しないが、本実施の形態は、上記第2ないし第4の実施の形態との組み合わせも可能である。また、図示しないが、本実施の形態と、上記第2ないし第4の実施の形態のうちの二つまたは三つとを組み合わせることも可能である。
また、図示しないが、本実施の形態は、上記第5ないし第10の実施の形態またはその変形例との組み合わせも可能である。
(発光素子20の変形例)
なお、以上の実施の形態では、図4に示したように、発光層23Cが、赤色発光層23CR、青色発光層23CB、および緑色発光層23CGの積層構造をもつ白色発光層であり、発光層23Cからの発生した白色光LWが、カラーフィルタ層CF(赤フィルタCFR,緑フィルタCFG,青フィルタCFB)により赤色光LR,緑色光LGおよび青色光LBに色分離される場合について説明した。
しかしながら、有機層23は、例えば図73に示したように、アノード電極21側から順に、正孔注入層23A,正孔輸送層23B,発光層23C(赤色発光層23CR,緑色発光層23CG,青色発光層23CB),電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eを積層した構成を有していてもよい。この場合には、赤色発光層23CRは、赤色光LRを発生する。緑色発光層23CGは、緑色光LGを発生する。青色発光層23CBは、青色光LBを発生する。このように、色別の発光層23C(赤色発光層23CR,緑色発光層23CG,青色発光層23CB)とカラーフィルタ層CF(赤色フィルタCFR,緑色フィルタCFGおよび青色フィルタCFB)とを併用することにより、色純度を高めることが可能となる。
図73に示した有機層23のうち、正孔注入層23A,正孔輸送層23B,電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eは、例えば真空蒸着法により、画素アレイ部102(図1参照。)の全面に共通層として形成される。一方、赤色発光層23CR、緑色発光層23CG、および黄色発光層23CYは、例えば塗布法により色別に形成される。青色発光層23CBは、例えば真空蒸着法により、画素アレイ部102の全面に共通層として形成されていてもよいし、例えば塗布法により色別に形成されていてもよい。
あるいは、有機層23は、例えば図74に示したように、アノード電極21側から順に、正孔注入層23A,正孔輸送層23B,発光層23C(黄色発光層23CY,青色発光層23CB),電子輸送層23Dおよび電子注入層23Eを積層した構成を有していてもよい。この場合には、黄色発光層23CYは、黄色光LYを発生する。黄色光LYは、カラーフィルタ層CF(赤フィルタCFR,緑フィルタCFG)により赤色光LRおよび緑色光LGに色分離される。
なお、有機層23および発光層23Cの構成は、図4、図73および図74に示した例に限られず、他の構成を有していてもよいことは言うまでもない。
(適用例)
続いて、図75ないし図78を参照して、上記実施の形態に係る表示装置の適用例について説明する。また、上記実施の形態の表示装置は、上述したマイクロディスプレイとしては、デジタル一眼レフカメラ電子ビューファインダやヘッドマウントディスプレイその他のウェアラブルディスプレイなどに用いられる。また、そのほか、テレビジョン装置、デスクトップ型、ノート型、タブレット型などのコンピュータやゲーム機のモニター装置、デジタルサイネージ、携帯電話、スマートフォン、電子書籍リーダー、携帯音楽プレーヤ等の携帯端末装置など、広い分野の電子機器に適用することが可能である。
(モジュール)
上記実施の形態の表示装置は、例えば、図75に示したようなモジュールとして、後述する適用例1,2などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、中央部の画素アレイ部102(図1参照。)と、この画素アレイ部102の外側の周辺領域106とを有している。周辺領域106には、図1に示した駆動部(信号セレクタ103,主スキャナ104,および電源スキャナ105)が設けられると共に、画素アレイ部102の配線が延長されて外部接続端子(図示せず)が設けられている。外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)107が接続されていてもよい。
(適用例1)
図76および図77は、上記実施の形態の表示装置が適用される撮像装置(レンズ交換式一眼レフレックスタイプのデジタルカメラ)の外観を表したものである。この撮像装置410は、例えば、カメラ本体部(カメラボディ)411の正面右側に交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)412を有し、正面左側に撮影者が把持するためのグリップ部413を有している。カメラ本体部411の背面略中央にはモニタ414が設けられている。モニタ414の上部には、ビューファインダ(接眼窓)415が設けられている。撮影者は、ビューファインダ415を覗くことによって、撮影レンズユニット412から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことが可能である。このビューファインダ415は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例2)
図78は、上記実施の形態の表示装置が適用されるヘッドマウントディスプレイの外観を表したものである。このヘッドマウントディスプレイ420は、例えば、眼鏡形の表示部421の両側に、使用者の頭部に装着するための耳掛け部422を有しており、その表示部421は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、色変化部材30を発光素子20の上に設けるオンチップカラーフィルタの構成を例として説明したが、色変化部材30は、封止基板42上に設けられていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、色変化部材30が、光吸収を用いて光の色を変化させるカラーフィルタである場合について説明した。しかしながら、色変化部材30は、蛍光性を利用して光の色を変化させる色変換層または波長変換部材でもよい。色変換層または波長変換部材は、フォトレジストなどの有機材料に有機蛍光材料を混合することにより構成されている。
更に、例えば、上記実施の形態では、発光素子20が有機EL素子である場合について説明したが、発光素子20は、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)、半導体レーザ、無機EL素子などの他の自発光素子でもよい。
加えて、例えば、上記実施の形態では、発光素子20の光取り出し側に色変化部材30を有する表示装置100を例として説明したが、表示装置100は、発光素子20に代えて、光の透過または反射を制御する光制御素子、例えば液晶素子の光取り出し側に色変化部材30を有していてもよい。
更にまた、本開示は、発光素子20の光取り出し側に色変化部材30を有しているが、画像表示を目的としない照明用途などの発光装置にも適用可能である。
加えてまた、例えば、上記実施の形態では、表示装置100,100A〜100Jの構成を具体的に挙げて説明したが、表示装置100,100A〜100Jは、図示した構成要素を全て備えるものに限定されるものではない。また、一部の構成要素を他の構成要素に置換することもできる。
更にまた、上記実施の形態では、画素回路101の構成および動作について具体例を挙げて説明したが、アクティブマトリクス駆動のための画素回路の構成は、上記実施の形態で説明したものに限られず、必要に応じて容量素子やトランジスタを追加してもよく、また結線関係を変更することも可能である。その場合、画素回路の変更に応じて、上述した駆動部(信号セレクタ103,主スキャナ104,および電源スキャナ105)のほかに、必要な駆動回路を追加してもよい。また、画素回路の駆動方法や動作についても、上記実施の形態で説明したものに限られず、適宜の変更が可能であることは言うまでもない。
加えてまた、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件等は限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
更にまた、有機層23は、真空蒸着法または吐出コート法などの塗布法の他に、ディッピング法,ドクターブレード法,スピンコート法,スプレーコート法などの他の塗布法、インクジェット法,オフセット印刷法,凸版印刷法,凹版印刷法,スクリーン印刷法,マイクログラビアコート法などの印刷法などによる形成も可能であり、有機層23の各層や各部材の性質に応じて、ドライプロセスとウエットプロセスを併用してもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、発光素子20を色変化部材30、封止樹脂層41および封止基板42で覆い、色変化部材30と封止基板42との間に空間を残さない固体封止構造について説明した。しかしながら、発光素子20を色変化部材30および蓋状部材(図示せず)で覆い、色変化部材30と蓋状部材との間に空間を残す中空封止構造としてもよい。この場合には、色変化部材30の第3保護層33と蓋状部材との間の空間にゲッター剤(図示せず)等を設置することにより、有機層23への水分の浸入を抑えることが望ましい。
加えてまた、上記実施の形態では、発光素子20が、基板10側からアノード電極21、有機層23、およびカソード電極24を順に有する場合について説明したが、アノード電極21およびカソード電極24を逆にして、基板10側からカソード電極24、有機層23、およびアノード電極21を有していてもよい。この場合についても、アノード電極21側から光を取り出す上面発光、カソード電極24(基板10)側から光を取り出す下面発光のいずれも可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
光入射面、光出射面および側面を有する色変化層と、
前記色変化層の前記光入射面に設けられた第1保護層と、
前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
を備えた色変化部材。
(2)
前記色変化層の前記光出射面の少なくとも一部に設けられた第3保護層を更に備えた
前記(1)記載の色変化部材。
(3)
前記第1保護層、前記第2保護層および前記第3保護層のうち少なくとも前記第1保護層および前記第3保護層は、透明無機材料膜を含む
前記(2)記載の色変化部材。
(4)
前記第1保護層、前記第2保護層および前記第3保護層のうち少なくとも前記第1保護層および前記第3保護層は、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜および酸化アルミニウム膜のうちの少なくとも一つを含む
前記(3)記載の色変化部材。
(5)
前記第2保護層は、前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に金属膜を含む
前記(1)ないし(4)のいずれかに記載の色変化部材。
(6)
前記第2保護層は、チタン(Ti)膜,アルミニウム(Al)膜およびタングステン(W)膜のうちの少なくとも一つを含む
前記(5)記載の色変化部材。
(7)
前記第2保護層は、前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に黒色樹脂膜を含む
前記(1)ないし(4)のいずれかに記載の色変化部材。
(8)
前記色変化層の前記光入射面側および前記光出射面側のうち少なくとも一方に、反射防止膜を更に備えた
前記(1)ないし(7)のいずれかに記載の色変化部材。
(9)
前記第3保護層は、前記光出射面とは反対側の面に湾曲部を有する
前記(2)ないし(8)のいずれかに記載の色変化部材。
(10)
光を放出する発光素子と、前記発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材とを有し、
前記色変化部材は、
光入射面、光出射面および側面を有する色変化層と、
前記色変化層の前記光入射面に設けられた第1保護層と、
前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
を備えた発光装置。
(11)
光を放出する発光素子または光の透過または反射を制御する光制御素子と、前記発光素子または前記光制御素子の光取り出し側に設けられた色変化部材とを有し、
前記色変化部材は、
光入射面、光出射面および側面を有する色変化層と、
前記色変化層の前記光入射面に設けられた第1保護層と、
前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
を備えた表示装置。
(12)
前記発光素子は、前記色変化層の光入射面および前記側面に沿って設けられている
前記(11)記載の表示装置。
(13)
表示装置を有し、
前記表示装置は、光を放出する発光素子または光の透過もしくは反射を制御する光制御素子と、前記発光素子または前記光制御素子の光取り出し側に設けられた色変化部材とを有し、
前記色変化部材は、
光入射面、光出射面および側面を有する色変化層と、
前記色変化層の前記光入射面に設けられた第1保護層と、
前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
を備えた電子機器。
100,100A〜100J…表示装置、10…基板、11…基材、20…発光素子、20R…赤色有機EL素子、20G…緑色有機EL素子、20B…青色有機EL素子、21…アノード電極(第1電極)、22…隔壁、23…有機層、24…カソード電極(第2電極)、30…色変化部材、31…第1保護層、32…第2保護層、32A…金属膜、33…第3保護層、34…側壁、35…湾曲部、41…封止樹脂層、42…封止基板、51〜53…反射防止膜、CF…カラーフィルタ層、CFR…赤色フィルタ、CFG…緑色フィルタ。



Claims (9)

  1. 光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    備え、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    有し、
    前記第1保護層において、前記光入射面側の面は、前記複数の色変化層の前記光入射面に接する平坦な面となっている
    発光装置。
  2. 光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    を備え、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    を有し、
    前記第1保護層および前記第2保護層は、一体に形成されており、前記色変化層が埋め込まれる空間領域が前記色変化層ごとに設けられた構成となっている
    発光装置。
  3. 前記第1保護層、前記第2保護層および前記第3保護層のうち少なくとも前記第1保護層および前記第3保護層は、透明無機材料膜を含む
    請求項1または請求項記載の発光装置。
  4. 前記第2保護層は、前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に金属膜を含む
    請求項1ないし請求項のうちいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記第2保護層は、前記色変化層の前記側面の少なくとも一部に黒色樹脂膜を含む
    請求項に記載の発光装置。
  6. 光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    備え、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    有し、
    前記第1保護層において、前記光入射面側の面は、前記複数の色変化層の前記光入射面に接する平坦な面となっている
    表示装置。
  7. 光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    を備え、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    を有し、
    前記第1保護層および前記第2保護層は、透明無機材料で一体に形成されており、前記色変化層が埋め込まれる空間領域が前記色変化層ごとに設けられた構成となっている
    表示装置。
  8. 表示装置を備え
    前記表示装置は、
    光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    を有し、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    有し、
    前記第1保護層において、前記光入射面側の面は、前記複数の色変化層の前記光入射面に接する平坦な面となっている
    電子機器。
  9. 表示装置を備え、
    前記表示装置は、
    光を放出する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光取り出し側に設けられた色変化部材と、
    前記色変化部材を間にして前記複数の発光素子を覆う封止基板と、
    前記封止基板と前記色変化部材との間に設けられた封止樹脂と
    を有し、
    前記色変化部材は、
    前記発光素子ごとに1つずつ設けられ、光入射面、光出射面および側面を有する複数の色変化層と、
    前記複数の色変化層の前記光入射面に接して設けられた第1保護層と、
    前記複数の色変化層の前記側面の少なくとも一部に設けられた第2保護層と、
    前記複数の色変化層の前記光出射面および前記第2保護層に接して設けられた第3保護層と
    を有し、
    前記第1保護層および前記第2保護層は、透明無機材料で一体に形成されており、前記色変化層が埋め込まれる空間領域が前記色変化層ごとに設けられた構成となっている
    電子機器。
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