JP6672073B2 - 認証装置、認証方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、認証技術に関し、特に生体の行動的特徴を用いる認証技術に関する。
生体の行動的特徴を用いる認証手法(以下「従来手法」)が提案されている(例えば、非特許文献1)。従来手法では、被認証者の行動に基づく行動特徴量と、事前に登録された利用者の行動に基づく行動特徴量とを用い、被認証者が事前に登録された利用者であるかを判定する。
Aditi Roy, Tzipora Halevi, Nasir Memon, "An HMM-based multi-sensor approach for continuous mobile authentication," Military Communications Conference, MILCOM 2015 - 2015 IEEE, 26-28 Oct. 2015, pp. 1311-1316.
従来手法には認証精度が低いという問題点がある。すなわち、事前に登録された利用者本人が行う行動であっても、その行動に基づく行動特徴量のばらつきは大きい。そのため、従来手法において判定の厳格度合いを上げると、本人排除率が高くなってしまう。また従来手法では本人排除率と他者許容率がトレードオフの関係になるため、判定の厳格度合いを下げると、本人排除率は低下するが他者許容率が高くなる。
本発明の課題は、生体の行動的特徴を用いる認証手法の認証精度を向上させることである。
被認証者によって行われた第1行動に基づく第1行動特徴量が第1登録特徴量に対応する場合に、第1登録特徴量に対応付けられた第2登録特徴量に対応する第2行動の模範を表す情報を提示する。また、被認証者によって行われた第2行動に基づく第2行動特徴量が第2登録特徴量に対応するかを判定する。
これにより、生体の行動的特徴を用いる認証手法の認証精度を向上できる。
図1は実施形態の認証装置1の機能構成を例示したブロック図である。 図2Aおよび図2Bは実施形態の認証装置1の表示画面を例示するための概念図である。 図3は実施形態の行動に基づく行動特徴量を例示するための概念図である。 図4は実施形態の行動に基づく行動特徴量を例示するための概念図である。 図5Aおよび図5Bは実施形態の認証装置1の表示画面を例示するための概念図である。 図6は実施形態の登録処理を説明するためのフロー図である。 図7は実施形態の認証処理を説明するためのフロー図である。 図8は実施形態の認証処理を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
[概要]
まず実施形態の概要を説明する。本形態では、「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応する場合に、「第1登録特徴量」に対応付けられた「第2登録特徴量」に対応する「第2行動」の模範を表す情報を提示する。一方、「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応しない場合には「第2行動」の模範を表す情報は提示されない。さらに、「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応するかを判定する。「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定された場合に「被認証者」の認証が成功となり、それ以外の場合に「被認証者」の認証が失敗となる。
「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応する場合には「被認証者」が正当である可能性が高く、このような場合に「第2行動」の模範を表す情報が提示される。「被認証者」はこの情報を真似て「第2行動」を行うことができるため、この場合の「第2行動特徴量」のばらつきは、「第2行動」の模範を表す情報が提示されていない場合に比べて小さい。よって、「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応するかの判定の厳格度合いを上げることで他者許容率を下げたとしても、本人排除率はさほど低下しない。一方、「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応しない場合には「被認証者」が正当でない可能が高く、このような場合には「第2行動」の模範を表す情報は提示されない。この場合の「第2行動特徴量」のばらつきは、「第2行動」の模範を表す情報が提示されている場合に比べて大きい。よって、他者許容率を下げることができる。以上により、生体の行動的特徴を用いる認証手法の認証精度を向上できる。
「第2行動」は、「第1行動」が行われた状態で行われる行動であることが望ましい。これにより、「被認証者」による「第1行動」と「第2行動」とが有機的に組み合わされた行動的特徴に基づいて認証を行うことができ、認証精度をより向上させることができる。同一の「登録利用者」に対して複数組の「第1登録特徴量」および「第2登録特徴量」が対応付けられてもよい。すなわち、同一の「登録利用者」によって行われた複数の「第1行動」のそれぞれについて、「第1行動」に基づく「第1登録特徴量」と、当該「第1行動」が行われた状態で行われた「第2行動」に基づく「第2登録特徴量」とが対応付けられてもよい。これにより、「被認証者」の様々な「第1行動」に応じた「第2行動」の行動的特徴に基づいて認証を行うことができ、「被認証者」の利便性を向上できる。
「第1行動」の例はタッチパネルを含む電子機器の把持を伴う行動であり、「第2行動」の例はタッチパネルへの入力操作であり、「第2行動」の模範を表す情報の例は、タッチパネルへの入力操作を表す情報である。タッチパネルを含む電子機器の例は、スマートフォン端末装置、タブレット端末装置、ノート型パーソナルコンピュータ装置、電子書籍端末装置などである。「電子機器の把持を伴う行動」の例は、電子機器を把持した状態を維持する行動、電子機器を把持して持ち上げる行動、電子機器を把持した状態で移動させる行動などである。「タッチパネルへの入力操作」の例は、タッチパネルへの「スワイプ」「タップ」「ダブルタップ」「長押し」「ドラッグ」「フリック」「ピンチイン」「ピンチアウト」またはこれらの組み合わせなどである。「タッチパネルへの入力操作を表す情報」の例は、「スワイプ」「フリック」「ピンチイン」「ピンチアウト」の開始位置、終了位置、軌跡、またはそれらの一部などを表す画像情報、「タップ」「ダブルタップ」「長押し」の位置、「長押し」の時間を表す画像情報などである。しかし、これらは一例にすぎず、本発明を限定するものではない。例えば、「第1行動」が車のハンドルやゴルフクラブなどの部材の把持を伴う行動であり、「第2行為」が当該部材の操作や利用であり、「第2行動」の模範を表す情報が当該部材の動かし方を表す情報であってもよい。その他、「第1行動」が衣服などの部材の装着を伴う行動であり、「第2行為」が当該部材を装着した生体の動きであり、「第2行動」の模範を表す情報が当該部材を装着した生体の動かし方を表す情報であってもよい。「第2行動」の模範を表す情報の提示は、画像や映像の表示であってもよいし、レーザー光線その他の可視光線の出射であってもよいし、音の出力であってもよいし、力や加速度の提示であってもよい。
「第1行動特徴量」は、認証処理の際に「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく特徴量であり、「第2行動特徴量」は、認証処理の際に「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく特徴量である。「第1登録特徴量」は、登録処理の際に「登録利用者」によって行われた「第1行動」に基づく特徴量であり、「第2登録特徴量」は、登録処理の前に「登録利用者」によって行われた「第2行動」に基づく特徴量である。なお、認証処理は登録処理の前に行われる処理である。「第1行動」に基づく特徴量とは、「第1行動」に伴う物理量の変化に応じた特徴量を意味する。例えば、「第1行動」が「電子機器の把持を伴う行動」である場合、「第1行動」に基づく特徴量の例は、基準となる座標に対する電子機器の傾きに応じた特徴量、電子機器の座標の変化に応じた特徴量、電子機器の速度や加速度の変化に応じた特徴量などである。「第2行動」に基づく特徴量とは、「第2行動」に伴う物理量の変化に応じた特徴量を意味する。例えば、「第2行動」がタッチパネルへの入力操作である場合、「第2行動」に基づく特徴量の例は、「スワイプ」の開始位置、終了位置、軌跡、「タップ」の位置に基づく特徴量、「スワイプ」の速度や加速度に基づく特徴量、「タップ」の範囲や強さに基づく特徴量などである。「ばらつき」とは統計的ばらつきであり、「ばらつきの尺度」は分散や標準偏差などの統計的ばらつきの尺度である。
好ましくは、「第1登録特徴量」に対する「第1行動特徴量」の相違の程度を表す指標が「第1許容値」以下の場合に「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定され、「第2登録特徴量」に対する「第2行動特徴量」の相違の程度を表す指標が「第2許容値」以下の場合に「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定される。「αに対するβの相違の程度を表す指標」とは、αに対してβがどの程度相違しているかを表す尺度である。「αに対するβの相違の程度を表す指標」の例は、αとβとの距離(例えば、差分やユークリッド距離やマンハッタン距離など)、αの大きさ(例えば、絶対値やノルムなど)に対するαとβとの距離の比率(割合)、ベクトルα=(α,…,α)およびβ=(β,…,β)についてα≠βとなる要素βの個数E(ただし、Nは2以上の整数であり、n∈{1,…,N})、ベクトルα,βの要素数Nに対するα≠βとなる要素βの個数Eの比率(割合)などである。「第1許容値」および「第2許容値」の少なくとも一方が零であってもよい。「第1許容値」が零の場合、「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に一致する場合にのみ「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定される。「第2許容値」が零の場合、「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に一致する場合にのみ「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定される。「第1許容値」が「第2許容値」よりも大きくてもよいし、「第1許容値」と「第2許容値」が等しくてもよいし、「第1許容値」が「第2許容値」よりも小さくてもよい。このように「第1許容値」および「第2許容値」に限定はない。しかしながら、認証精度を向上するために「第1許容値」が「第2許容値」よりも大きいことが望ましい。以下にその理由を説明する。
「第1許容値」が大きいほど、「登録利用者」以外の「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定される他者許容率(以下「第1他者許容率」)が高くなる。また「第1許容値」が大きいほど、「登録利用者」である「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応しないと判定される本人排除率(以下「第1本人排除率」)が低くなる。同様に、「第2許容値」が大きいほど、「登録利用者」以外の「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定される他者許容率(以下「第2他者許容率」)が高くなる。また「第2許容値」が大きいほど、「登録利用者」である「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応しないと判定される本人排除率(以下「第2本人排除率」)が低くなる。
このように「第1許容値」が大きいほど「第1他者許容率」が高くなり、「登録利用者」である「被認証者」だけではなく、「登録利用者」以外の「被認証者」にも「第2行動」の模範を表す情報が提示される頻度が高くなる。しかし、「第2行動」の模範を表す情報を提示することで、「登録利用者」である「被認証者」が行う「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきが小さくなる。そのため、「第2許容値」を小さくしても「第2本人排除率」および「第2他者許容率」はさほど大きくならず、高い認証精度を実現できる。すなわち、「第1許容値」を大きくすることによる、最終的な認証精度の低下への影響は小さい。また「第1許容値」が小さいほど「第1本人排除率」が高くなるため、「第1許容値」を小さくし過ぎることは好ましくない。一方、たとえ「第2行動」の模範を表す情報を提示することで「第2行動特徴量」のばらつきを小さくできたとしても、「第2許容値」が大きいほど「第2他者許容率」が大きくなり、認証精度が低下する。また「第2行動特徴量」のばらつきを小さくできるため、「第2許容値」を小さくしても「第2本人排除率」はさほど低下せず、高い認証精度を実現できる。そのため、「第2許容値」は小さいほうが望ましい。このように、「第1許容値」はある程度大きい方が望ましく、「第2許容値」は小さい方が望ましい。好ましくは「第1許容値」が「第2許容値」よりも大きいことが望ましい。例えば、「第1登録特徴量に対する第1行動特徴量の相違の程度を表す指標」と「第2登録特徴量に対する第2行動特徴量の相違の程度を表す指標」とが同種であって、「第1許容値」が「第2許容値」よりも大きいことが望ましい。
また好ましくは、同じ生体によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」のばらつきは、「第2行動」の模範を表す情報を提示されることなく、同じ生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきよりも小さい。「第1行動特徴量」のばらつきが小さいと「第1他者許容率」および「第1本人排除率」をともに低下させることができ、認証精度を向上させることができる。そのため、「第1行動特徴量」のばらつきは小さい方が好ましい。例えば、「第1行動」の模範を表す情報が提示されなくても、「第1行動特徴量」のばらつきが小さいことが望ましい。一方、「第2行動」の模範を表す情報を提示されることなく、同じ生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきが小さいと、「第2行動」の模範を表す情報の提示の有無による「第2行動特徴量」のばらつきの違いが小さくなる。「第2行動」の模範を表す情報の提示の有無によって「第2行動特徴量」のばらつきが大きく変化する方が「第2他者許容率」および「第2本人排除率」を小さくできる。そのため、「第2行動」の模範を表す情報を提示されることなく、同じ生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきは大きい方が好ましい。例えば、同じ生体によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」のばらつきは、「第2行動」の模範を表す情報を提示されることなく、同じ生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきよりも小さいことが望ましい。また、「第2行動」の模範を表す情報を提示された生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきは、できるだけ小さい方が好ましい。少なくとも、「第2行動」の模範を表す情報を提示された生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきは、「第2行動」の模範を表す情報を提示されない生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきよりも小さい。例えば、「第2行動」の模範を表す情報を提示された同じ生体によって行われた「第2行動」に基づく「第2行動特徴量」のばらつきは、当該同じ生体によって行われた「第1行動」に基づく「第1行動特徴量」のばらつきよりも小さい。
「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定されなかった場合に「パスワード認証」が行われ、これに成功した場合に「被認証者」の認証が成功とされてもよい。さらに当該「パスワード認証」が成功した場合に、「被認証者」を「登録利用者」として、「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく特徴量を「第1登録特徴量」とし、「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく特徴量を「第2登録特徴量」とする登録処理が行われてもよい。
なお「本人排除率」とは、「登録利用者」である「被認証者」が認証処理を行った際に認証に失敗する確率を意味する。「他者許容率」とは、「登録利用者」以外の「被認証者」が認証処理を行った際に認証に成功する確率を意味する。
[第1実施形態]
次に、図面を参照しつつ実施形態を説明する。本形態では、「第1行動」がタッチパネルを含む電子機器の把持を伴う行動であり、「第2行動」がタッチパネルへの入力操作であり、「第2行動」の模範を表す情報がタッチパネルへの入力操作を表す情報である場合を例にとって説明する。ただし、これは本発明を限定するものではない。
<構成>
図1に例示するように、本形態の認証装置1は、マンマシン部101、センサ部102、特徴量抽出部103、登録部104、記憶部105、演算部106、認証部107,108、通信部109、および制御部110を有し、ユーザー11の登録および認証ならびに認証結果のサーバー装置12(Webサービスを行うWebサーバー装置など)への送信を行う。認証装置1は、例えば、CPU(central processing unit)等のプロセッサ(ハードウェア・プロセッサ)およびRAM(random-access memory)・ROM(read-only memory)等のメモリ、タッチパネルなどの入力装置、携帯電話通信回線や無線LAN等との通信が可能な通信装置等を備える汎用または専用のコンピュータが所定のプログラムを実行することで構成される装置である。このコンピュータは1個のプロセッサやメモリを備えていてもよいし、複数個のプロセッサやメモリを備えていてもよい。このプログラムはコンピュータにインストールされてもよいし、予めROM等に記録されていてもよい。また、CPUのようにプログラムが読み込まれることで機能構成を実現する電子回路(circuitry)ではなく、プログラムを用いることなく処理機能を実現する電子回路を用いて一部またはすべての処理部が構成されてもよい。また、1個の装置を構成する電子回路が複数のCPUを含んでいてもよい。本形態の認証装置1はタッチパネルを含む電子機器であり、その例はスマートフォン端末装置である。
≪マンマシン部101≫
マンマシン部101は、ユーザー11からの入力を受け付けたり、ユーザー11に情報を表示(提示)したりするマンマシンインタフェースである。本形態のマンマシン部101は、タッチセンサを備えたタッチパネルを含み、当該タッチパネルへの入力情報はセンサ部102、認証部108、または登録部104に送る。処理の詳細については後述する(以下、同様)。
≪センサ部102≫
センサ部102は、マンマシン部101にユーザー11が入力を行っている間または入力を行った直後の認証装置1の傾きを計測し、それによって得られた傾きを表す情報、および、マンマシン部101から送られたタッチパネルへの入力情報を特徴量抽出部103に送る。
≪特徴量抽出部103≫
特徴量抽出部103は、センサ部102から送られた情報を特徴量に変換し、得られた特徴量を登録部104、演算部106、または認証部107に送る。
≪登録部104≫
登録部104は、登録処理のための画面をマンマシン部101から提示させたり、マンマシン部101および特徴量抽出部103から送られた情報に基づいて登録処理を行ったりする。
≪記憶部105≫
記憶部105は少なくとも後述のデータベース(DB)を格納し、演算部106からの検索要求に対して検索結果を返す。
≪演算部106≫
演算部106は、特徴量抽出部103から送られた特徴量に基づいて記憶部105のDBを検索し、その検索結果に応じた判定、判定結果に応じた情報の出力を行う。演算部106から出力された情報はマンマシン部101または認証部107に送られる。
≪認証部107≫
認証部107は特徴量抽出部103から送られた特徴量および演算部106から送られた情報を用いて認証処理を行う。認証結果は通信部109に送られる。
≪認証部108≫
認証部108はパスワード認証を行う。認証結果は通信部109に送られる。
≪通信部109≫
通信部109は認証結果をサーバー装置12に送信する。
≪制御部110≫
制御部110は、上述の各部を制御する。
<登録処理>
図6を用い、ユーザー11を「登録利用者」として登録する登録処理を説明する。なお、登録処理はユーザー11が認証装置1を把持した状態で行われる。登録処理を開始する場合、制御部110はその旨の指示を登録部104に送る。指示を受けた登録部104は、登録処理の初期画面の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいて初期画面を提示する(ステップS101)。登録処理の初期画面には登録ボタンが表示されている。ユーザー11がこの登録ボタンをタップした場合、その検知情報は登録部104に送られる。登録部104は登録ボタンがタップされたか否かを判定し、タップされていない場合には初期画面の提示を継続させる(ステップS102)。
登録ボタンがタップされた場合、登録部104はID(識別子)とパスワードを入力させるためのID・パスワード入力画面1011の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいてID・パスワード入力画面1011(図2A)を提示する。図2Aに例示するように、ID・パスワード入力画面1011は、「IDとパスワードを入力してください」との表示を行うメッセージ部1011a、ID入力欄1011b、パスワード入力欄1011c、および確認ボタン1011dを含む(ステップS103)。ユーザー11が任意のID(例えば、任意の英数字)をID入力欄1011bに入力し、任意のパスワード(例えば、任意の英数字)をパスワード入力欄1011cに入力し、確認ボタン1011dをタップした場合、その検知情報は登録部104に送られる。登録部104はIDとパスワードの入力と確認ボタン1011dのタップとが行われたかを判定し、これらが行われていない場合にはID・パスワード入力画面1011の提示を継続させる(ステップS104)。
IDとパスワードの入力と確認ボタン1011dのタップとが行われた場合、登録部104は入力されたIDとパスワードを記憶部105のDBに格納する(ステップS105)。これをトリガーとし、次に登録部104はスワイプ入力させるためのスワイプ入力画面1012(図2B)の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいてスワイプ入力画面1012を提示する。図2Bに例示するように、スワイプ入力画面1012は、「スワイプ入力をしてください」との表示を行うメッセージ部1011aおよびスワイプ入力欄1012bを含む(ステップS106)。ユーザー11がスワイプ入力欄1012bを任意の方向にスワイプした場合、その検知情報は登録部104に送られる。登録部104はスワイプ入力欄1012bがスワイプされたかを判定し、スワイプが行われていない場合にはスワイプ入力画面1012の提示を継続させる(ステップS107)。
スワイプ入力欄1012bがスワイプされた場合、そのスワイプ(第2行動)の入力内容を特定するための情報がセンサ部102に送られる。スワイプの入力内容を特定するための情報の例は、スワイプの開始位置、終了位置、軌跡の座標である。図3にスワイプの開始位置1010a、終了位置1010c、開始位置1010aから終了位置1010cへの軌跡1010bを例示する。図3はスワイプ入力欄1012bのx−y座標を表す。図3は、最初にユーザー11の指がスワイプ入力欄1012bの開始位置1010aに接触し、そのまま指をスライドさせることで軌跡1010bを描き、終了位置1010cで指がスワイプ入力欄1012bから離されるスワイプが行われた例である。この場合、開始位置1010aのx座標およびy座標(始点座標)、終了位置1010cのx座標およびy座標(終点座標)、軌跡1010bのx座標およびy座標(軌跡座標)などを「スワイプの入力内容を特定するための情報」としてもよい。軌跡座標は軌跡1010bすべての座標であってもよいし、その一部の座標(例えば、速度が最大となる座標、加速度が最大となる座標など)であってもよい。その他、ユーザー11の指が開始位置1010aに接触してから終了位置1010cで離されるまでに経過した時間(スワイプ時間)、軌跡1010bの各座標での時刻(スワイプ時刻)、軌跡1010bでの指の速度(スワイプ速度)や加速度(スワイプ加速度)などを「スワイプの入力内容を特定するための情報」としてもよい。マンマシン部101は、スワイプの開始直後から逐次的に「スワイプの入力内容を特定するための情報」をセンサ部102に送ってもよいし、スワイプが終了してから「スワイプの入力内容を特定するための情報」をまとめてセンサ部102に送ってもよい。
センサ部102は、上述のスワイプ入力をトリガーとし、ユーザー11に把持された(第1行動が行われた)状態の認証装置1の傾きを計測し、この傾きを表す「傾き情報」を取得する。このトリガーは、スワイプが開始されたことであってもよいし、スワイプが開始されてから所定時間経過したことであってもよいし、スワイプが終了したことであってもよい。例えば、センサ部102は加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサなどを含み、これらの少なくとも一部を利用し、基準となるx軸,y軸、z軸に対する認証装置1の傾きを計測して「傾き情報」を取得する。「傾き情報」は、例えば、軸,y軸,z軸のそれぞれに対する認証装置1の傾きを表す角度(x軸に対する角度θx,y軸に対する角度θy,z軸に対する角度θz)であってもよいし、これらの角度の変化を表す情報(例えば、角速度や角加速度など)であってもよいし、これらの両方であってもよい。センサ部102は「スワイプの入力内容を特定するための情報」および「傾き情報」を特徴量抽出部103に送る(ステップS108)。
特徴量抽出部103は、送られた「傾き情報」に基づく特徴量(「登録利用者」によって行われた「第1行動」に基づく特徴量)を「第1登録特徴量」として抽出して出力する。「第1登録特徴量」は、例えば、x軸,y軸,z軸のそれぞれに対する認証装置1の傾きを表す角度θx,θy,θzおよび角度θx,θy,θzの変化を表す情報(例えば、角速度や角加速度など)の少なくとも一部を要素として含むベクトルであってもよいし、これらの少なくとも一部の関数値であってもよいし、当該関数値を要素に含むベクトルであってもよい(ステップS109)。さらに特徴量抽出部103は、送られた「スワイプの入力内容を特定するための情報」に基づく特徴量(「登録利用者」によって行われた「第2行動」に基づく特徴量)を「第2登録特徴量」として抽出して出力する。「第2登録特徴量」は、例えば、始点座標、終点座標、軌跡座標、スワイプ時間、スワイプ時刻、スワイプ速度、スワイプ加速度の少なくとも一部を要素として含むベクトルであってもよいし、これらの少なくとも一部の関数値であってもよいし、当該関数値を要素に含むベクトルであってもよい。当該関数値は、例えば、スワイプが開始されてからスワイプ速度が最大となるまでに経過した時間(最大速度時間)、スワイプが開始されてからスワイプ加速度が最大となるまでに経過した時間(最大加速度時間)、スワイプ速度が最大となる座標(最大速度座標)、スワイプ加速度が最大となる座標(最大加速度座標)、始点座標と終点座標との距離、始点座標から終点座標までの移動距離(軌跡に沿った道のり)、始点座標から終点座標までの移動幅(x軸方向の移動幅,y軸方向の移動幅)、始点座標と終点座標とを通る直線がx軸またはy軸となす角度などである(ステップS110)。
「第1登録特徴量」および「第2登録特徴量」は登録部104に送られる。登録部104は、送られた「第1登録特徴量」および「第2登録特徴量」を、ステップS105で記憶部105のDBに格納したIDとパスワードに対応付けて当該DBに格納する。例えば、IDおよびパスワードの組ごとに、以下のようなデータテーブルを持つDBが格納される。
Figure 0006672073
なお、DBに格納された第2登録特徴量が、ユーザー11がスワイプ入力欄1012bに対して行ったスワイプ(第2行動)の入力内容を特定するための情報(例えば、始点座標、終点座標、軌跡座標など)の少なくとも一部を含む場合、この情報の少なくとも一部が認証処理の際の「スワイプ(第2行動)の模範を表す情報」とされてもよい。あるいは、「第2登録特徴量」とは別に、「スワイプの模範を表す情報」がIDとパスワードに対応付けられてDBに格納されてもよい。例えば、IDおよびパスワードの組ごとに、以下のようなデータテーブルを持つDBが格納されてもよい。
Figure 0006672073
あるいは「第2登録特徴量」とは別に、「スワイプ(第2行動)の入力内容を特定するための情報」の少なくとも一部である「付加情報」がIDとパスワードに対応付けられてDBに格納され、「第2登録特徴量」の少なくとも一部と「付加情報」とが「スワイプの模範を表す情報」とされてもよい。例えば、IDおよびパスワードの組ごとに、以下のようなデータテーブルを持つDBが格納されてもよい。
Figure 0006672073
その他、一組のIDおよびパスワードに対して複数の(第1特徴量,第2特徴量)、複数の(第1特徴量,第2特徴量,スワイプの模範を表す情報)、または複数の(第1特徴量,第2特徴量,付加情報)が対応付けられてもよい(ステップS111)。
その後、登録部104は、登録が完了したことを表す登録完了画面の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいて登録完了画面を提示する(ステップS112)。これで登録処理が終了する。
<認証処理>
図7および図8を用い、ユーザー11を「被認証者」とした認証処理を説明する。なお、認証処理はユーザー11が認証装置1を把持した状態で行われる。認証処理を開始する場合、制御部110はその旨の指示を演算部106に送る。指示を受けた演算部106は、認証処理の初期画面の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいて初期画面を提示する(ステップS121)。認証処理の初期画面には認証ボタンが表示されている。ユーザー11がこの認証ボタンをタップした場合、その検知情報は演算部106に送られる。演算部106は認証ボタンがタップされたか否かを判定し、タップされていない場合には初期画面の提示を継続させる(ステップS122)。
認証ボタンがタップされた場合、センサ部102はユーザー11に把持された状態(タッチパネルを含む電子機器の把持を伴う「第1行動」が行われた状態)の認証装置1の傾きを計測し、この傾きを表す「傾き情報」を取得する。ここで取得される「傾き情報」の種別は、例えば登録処理のステップS108で取得される「傾き情報」の種別と同一である。しかし、ステップS108で取得される「傾き情報」の種別よりも多くの種別の情報が取得されてもかまわない。センサ部102は「傾き情報」を特徴量抽出部103に送る(ステップS123)。
特徴量抽出部103は、送られた「傾き情報」に基づく特徴量(「被認証者」によって行われた「第1行動」に基づく特徴量)を「第1行動特徴量」として抽出して出力する。「第1行動特徴量」の種別は、登録処理のステップS109で抽出される「第1登録特徴量」の種別と同一である。例えば、「第1登録特徴量」が認証装置1の傾きを表す角度θx,θy,θzを要素とするベクトル(θx,θy,θ)であるならば、「第1行動特徴量」はステップS123で取得された「傾き情報」によって特定される角度θx,θy,θzを要素とするベクトル(θx,θy,θ)である。特徴量抽出部103は「第1行動特徴量」を演算部106に送る(ステップS124)。
演算部106は、送られた「第1行動特徴量」を用いて記憶部105に格納されたDBを検索し(ステップS125)、「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」が存在するかを判定する(ステップS126)。演算部106は、「第1登録特徴量」に対する「第1行動特徴量」の相違の程度を表す指標が「第1許容値」以下の場合に「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定し、そうでない場合に「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応しないと判定する。例えば「第1許容値」が零の場合、演算部106は「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に一致する場合にのみ、「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定する。例えば、「相違の程度を表す指標」が「第1登録特徴量」の大きさに対する「第1登録特徴量」と「第1行動特徴量」との距離の比率ERRであり、「第1許容値」が0.1である場合、演算部106はERR≦0.1である場合に「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応すると判定し、そうでない場合に「第1行動特徴量」が「第1登録特徴量」に対応しないと判定する。
ステップS126で「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」が存在すると判定された場合(OK)、演算部106は、当該「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」に対応付けられた「第2登録特徴量」に対応する「スワイプ(第2行動)の模範を表す情報」をDBから抽出する(ステップS127)。演算部106は、「スワイプの模範を表す情報」を提示(表示)し、スワイプ入力を受け付けるためのスワイプ入力画面1013の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101(情報提示部)は、これに基づいてスワイプ入力画面1013(図5A)を提示する(ステップS128)。図5Aに例示するスワイプ入力画面1013は、「スワイプ入力をしてください」との表示を行うメッセージ部1013a、「スワイプの模範を表す情報」であるスワイプ画像1013b(タッチパネルへの入力操作を表す情報(ガイドライン))、およびスワイプ入力を受け付けるスワイプ入力欄1013cを含む。スワイプ画像1013bの例は、「スワイプの模範を表す情報」によって特定されるスワイプの始点(Start)、スワイプの終点(End)、およびそれらを結ぶスワイプの軌跡を表す画像である。ただしこれは一例であり、「スワイプの模範を表す情報」によって特定される始点(Start)および終点(End)のみがスワイプ画像1013bとして表示されてもよい。
一方、ステップS126で「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」が存在しないと判定された場合(NG)、演算部106は「スワイプの模範を表す情報」を提示することなく、スワイプ入力を受け付けるためのスワイプ入力画面1014の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいてスワイプ入力画面1014(図5B)を提示する(ステップS128)。図5Bに例示するスワイプ入力画面1014は、「スワイプ入力をしてください」との表示を行うメッセージ部1013a、およびスワイプ入力を受け付けるスワイプ入力欄1013cを含む。「スワイプの模範を表す情報」であるスワイプ画像1013b(タッチパネルへの入力操作を表す情報)は表示されない。
演算部106は、スワイプ入力画面1013または1014のスワイプ入力欄1013cにスワイプ入力されたか否かを判定し(ステップS129)、スワイプ入力されていない場合にはスワイプ入力画面1013または1014の提示を継続させる。一方、スワイプ入力画面1013または1014のスワイプ入力欄1013cにスワイプ入力された場合、そのスワイプ(タッチパネルへの入力操作である「第2行動」)の入力内容を特定するための情報がセンサ部102に送られる。このスワイプ(第2行動)は、認証装置1がユーザー11に把持された状態(第1行動が行われた状態)で行われる行動である。「スワイプの入力内容を特定するための情報」の種別は、例えば登録処理のものと同じものである。センサ部102は「スワイプの入力内容を特定するための情報」を特徴量抽出部103に送る。
特徴量抽出部103は、送られた「スワイプの入力内容を特定するための情報」に基づく特徴量(「被認証者」によって行われた「第2行動」に基づく特徴量)を「第2行動特徴量」として抽出して出力する。ここで抽出される特徴量の種別は、登録処理のステップS110で抽出される特徴量と同一である。例えば、ステップS110でスワイプ時間、始点座標、終点座標、最大加速度座標、最大加速度時間、移動幅を要素とするベクトルを「第2登録特徴量」としているのであれば、「第2行動特徴量」もこれらを要素とするベクトルである。「第2行動特徴量」は認証部107に送られる(ステップS130)。
認証部107は、演算部106に「第2行動特徴量」を送り、記憶部105に格納されたDBに、「第2行動特徴量」に対応する「第2登録特徴量」が存在するかを検索させる。ただし、ステップS126でOKであった場合、演算部106は「第1行動特徴量」に対応すると判定された「第1登録特徴量」に対応付けられた「第2登録特徴量」をDBから抽出し、これが「第2行動特徴量」に対応するかを判定する。一方、ステップS126でNGであった場合、演算部106は「第2行動特徴量」がDBのいずれかの「第2登録特徴量」に対応するかを判定する。あるいは、テップS126でNGであった場合、演算部106は「第1行動特徴量」との距離が最も近い「第1登録特徴量」に対応付けられた「第2登録特徴量」をDBから抽出し、これが「第2行動特徴量」に対応するかを判定する(ステップS131)。これにより認証部107は、「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応するかを判定する(ステップS132)。なお、認証部107は、「第2登録特徴量」に対する「第2行動特徴量」の相違の程度を表す指標が「第2許容値」以下の場合に「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定し、そうでない場合に「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応しないと判定する。例えば「第2許容値」が零の場合、認証部107は「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に一致する場合にのみ、「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定する。例えば、「相違の程度を表す指標」が「第2登録特徴量」の大きさに対する「第2登録特徴量」と「第2行動特徴量」との距離の比率ERRであり、「第2許容値」が0.05である場合、認証部107はERR≦0.05である場合に「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定し、そうでない場合に「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応しないと判定する。なお、前述のように「第1許容値」が「第2許容値」よりも大きいことが望ましい。
ステップS132で「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定された場合(OK)、認証部107は認証成功である旨の情報を通信部109に送る。通信部109は、認証成功である旨の情報をサーバー装置12に送信する(ステップS139)。これによって認証処理が終了し、ユーザー11はサーバー装置12へログインする。
一方、ステップS132で「第2行動特徴量」が「第2登録特徴量」に対応すると判定されなかった場合(NG)、認証部108はパスワード認証を行う。まず認証部108はIDとパスワードを入力させるためのID・パスワード入力画面1011の画像情報をマンマシン部101に送る。マンマシン部101は、これに基づいてID・パスワード入力画面1011(図2A)を提示する(ステップS133)。認証部108は、ID入力欄1011bへのIDの入力と、パスワード入力欄1011cへのパスワードの入力と、確認ボタン1011dのタップとが行われたかを判定し、これらが行われていない場合にはID・パスワード入力画面1011の提示を継続させる(ステップS134)。
IDとパスワードの入力と確認ボタン1011dのタップとが行われた場合、認証部108は、記憶部105に格納されたDBを検索し(ステップS135)、入力されたIDおよびパスワードの組に一致するIDおよびパスワードの組が存在するかを判定する(ステップS136)。ここで、入力されたIDおよびパスワードの組に一致するIDおよびパスワードの組がDBに存在しない場合(パスワード認証が失敗した場合)、認証部108は認証失敗として処理を終える。この場合にはサーバー装置12への認証結果の送信は行われない(ステップS137)。
一方、入力されたIDおよびパスワードの組に一致するIDおよびパスワードの組がDBに存在する場合(パスワード認証が成功した場合)、認証部108は認証成功である旨の情報を通信部109に送る。通信部109は、認証成功である旨の情報をサーバー装置12に送信する。これによって、ユーザー11はサーバー装置12へログインする。(ステップS140)。この場合にはさらに、ステップS124で抽出された「第1行動特徴量」、ステップS129で入力された「スワイプの入力内容を特定するための情報」、ステップS130で抽出された「第2行動特徴量」、ならびにステップS134で入力されたIDおよびパスワードが、登録部104に送られる。登録部104は、「被認証者」であるユーザー11を「登録利用者」とし、「第1行動特徴量」を「第1登録特徴量」とし、「第2行動特徴量」を「第2登録特徴量」とし、「スワイプの入力内容を特定するための情報」から「スワイプの模範を表す情報」を得る。さらに登録部104は、ステップS134で入力されたIDおよびパスワードに、当該「第1登録特徴量」、「第2登録特徴量」、および「スワイプの模範を表す情報」を対応付けて記憶部105のDBに格納する。なお、「第2登録特徴量」が「スワイプの模範を表す情報」を含む場合には、「第2登録特徴量」以外に「スワイプの模範を表す情報」をDBに格納する必要はない(ステップS141)。
<本形態の特徴>
本形態では、「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」が存在すると判定された場合(ステップS126)のみに「スワイプの模範を表す情報」を提示する。これにより、登録利用者であると推定されるユーザー11のみに有効なスワイプ(第2行動)の統制を与える。これにより、登録利用者であると推定されるユーザー11によるスワイプのばらつきを低下させ、本人排除率を低下させる。
登録利用者以外のユーザー11の場合には、登録利用者と認証装置1の持ち方が異なるため、ステップS126で「第1行動特徴量」に対応する「第1登録特徴量」が存在しないと判定され(NG)、「スワイプの模範を表す情報」が提示されない。そのため、他者許容率は上昇しない。また、登録利用者でないユーザー11が誤って登録利用者であると推定され(ステップS126でOK)、「スワイプの模範を表す情報」が提示されたとしても、手指の筋骨格系が異なるため、本人と同様のスワイプ動作は困難である。すなわち、他人が登録利用者の行動的特徴(ここでは認証装置1の持ち方)を模倣し、「スワイプの模範を表す情報」を元にスワイプ動作を行ったとしても、圧力や速度といった他の行動的特徴に基づいて識別が可能であるため、安全性は低下しない。よって、この場合においても他者許容率は低下しない。
このように、他者許容率を上昇させず、本人排除率を低下させることで、認証精度を向上させることができる。
また、ステップS132でNGとなった場合でも、パスワード認証に成功すれば、認証処理時に入力された「第1行動特徴量」「第2行動特徴量」などを新たに登録することにした(ステップS141)。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
[その他の変形例等]
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態では認証装置1の記憶部105にDBが格納された。しかしながら、DBが認証装置1の外部の装置(例えば、Webサーバ装置)に格納されてもよい。同様に、認証装置1の登録部104、演算部106、認証部107,108の少なくとも一部が認証装置1の外部の装置に設けられ、認証装置1がこの外部の装置と通信を行って上記の登録処理や認証処理を行ってもよい。また、センサ部102で計測された認証装置1の傾きを表す情報(生データ)をそのまま特徴量(第1行動特徴量、第1登録特徴量)としてもよいし、マンマシン部101から送られたタッチパネルへの入力情報(生データ)をそのまま特徴量(第2行動特徴量、第2登録特徴量)としてもよい。この場合には特徴量抽出部103が省略可能である。
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例は、非一時的な(non-transitory)記録媒体である。このような記録媒体の例は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等である。
このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶装置に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。
上記実施形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させて本装置の処理機能が実現されたが、これらの処理機能の少なくとも一部がハードウェアで実現されてもよい。
1 認証装置

Claims (9)

  1. 登録者の第1行動に基づく第1登録特徴量と前記登録者の第2行動に基づく第2登録特徴量とが対応付けられた複数個のデータを格納する記憶部と、
    被認証者によって行われた前記第1行動に基づく第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れかに対応すると判定された場合に、前記第1行動特徴量に対応すると判定された第1登録特徴量に対応付けられた第2登録特徴量に対応する第2行動の模範を表す情報を提示する情報提示部と、
    前記第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れかに対応すると判定された場合に、前記被認証者によって行われた前記第2行動に基づく第2行動特徴量が、前記第1行動特徴量に対応すると判定された前記第1登録特徴量に対応付けられた前記第2登録特徴量に対応するかを判定し、前記第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れにも対応しないと判定された場合に、前記被認証者によって行われた前記第2行動に基づく前記第2行動特徴量が、前記第1行動特徴量との距離が最も近い第1登録特徴量に対応付けられた第2登録特徴量に対応するかを判定する認証部と、
    を有する認証装置。
  2. 請求項1の認証装置であって、
    前記第2登録特徴量は、前記第2行動の入力内容を特定するための複数の情報を含み、
    前記第2行動の模範を表す情報は、前記第2行動の入力内容を特定するための複数の情報よりも少ない、前記第2行動の入力内容を特定するための複数の情報の一部を表す、認証装置。
  3. 請求項1または2の認証装置であって、
    前記第1登録特徴量に対する前記第1行動特徴量の相違の程度を表す指標が第1許容値以下の場合に前記第1行動特徴量が前記第1登録特徴量に対応すると判定され、
    前記第2登録特徴量に対する前記第2行動特徴量の相違の程度を表す指標が第2許容値以下の場合に前記第2行動特徴量が前記第2登録特徴量に対応すると判定され、
    前記第1許容値が前記第2許容値よりも大きい、認証装置。
  4. 請求項2または3の認証装置であって、
    前記第2行動は、タッチパネルへのスワイプである、認証装置。
  5. 請求項1または4のいずれかの認証装置であって、
    前記第2行動は、前記第1行動が行われた状態で行われる行動である、認証装置。
  6. 請求項1から5のいずれかの認証装置であって、
    前記第2行動特徴量が前記第2登録特徴量に対応すると判定されなかった場合にパスワード認証を行う第3認証部と、
    前記パスワード認証が成功した場合、前記被認証者を登録利用者とし、前記被認証者によって行われた前記第1行動に基づく特徴量を前記第1登録特徴量とし、前記被認証者によって行われた前記第2行動に基づく特徴量を前記第2登録特徴量とする登録部と、
    をさらに有する認証装置。
  7. 請求項1からのいずれかの認証装置であって、
    前記第1行動は、タッチパネルを含む電子機器の把持を伴う行動であり、
    前記第2行動は、前記タッチパネルへのスワイプであり、
    前記第2行動の模範を表す情報は、前記タッチパネルへの入力操作を表す情報である、認証装置。
  8. 登録者の第1行動に基づく第1登録特徴量と前記登録者の第2行動に基づく第2登録特徴量とが対応付けられた複数個のデータが記憶部に格納されており、
    被認証者によって行われた前記第1行動に基づく第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れかに対応すると判定された場合に、情報提示部において、前記第1行動特徴量に対応すると判定された第1登録特徴量に対応付けられた第2登録特徴量に対応する第2行動の模範を表す情報を提示する情報提示ステップと、
    前記第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れかに対応すると判定された場合に、認証部において、前記被認証者によって行われた前記第2行動に基づく第2行動特徴量が前記第2登録特徴量に対応するかを判定し、前記第1行動特徴量が前記第1登録特徴量の何れにも対応しないと判定された場合に、前記認証部において、前記被認証者によって行われた前記第2行動に基づく前記第2行動特徴量が、前記第1行動特徴量との距離が最も近い第1登録特徴量に対応付けられた第2登録特徴量に対応するかを判定する認証ステップと、
    を有する認証方法。
  9. 請求項1から7のいずれかの認証装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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