JP6668647B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、方位計測を行う機能を有する電子機器に関する。
従来、地磁場を計測する方位センサを備え、当該方位センサにより計測されたデータに基づいて所定の方位(磁北方向など)を表示することの出来る電子機器がある。このような電子機器では、他の機能、特に、他のセンサ計測や地図などの情報と組み合わせて/切り替えて各種処理を行うことが出来る。特許文献1には、方位計測に基づいて同定される携帯電話機の向きに応じて当該携帯電話機における情報着信時の報知動作を異ならせるといった組み合わせ技術についての開示がある。
地磁場は、地球上の大部分では、水平な面内の成分が卓越するので、通常、表示面が略水平に保持されて、当該表示面に平行な成分の地磁場に係る計測及び表示が行われるようになっている。しかしながら、携帯端末など、ユーザが保持して利用する端末では、表示面が必ずしも略水平に保持されるとは限らない。従って、方位センサで計測された磁場は、二次元面では必ずしも十分な精度とならない場合がある。
これに対し、従来、加速度センサや傾斜センサの計測結果を用いて重力方向を同定し、より適切な方位表示を行う技術がある。しかしながら、これらの加速度センサや傾斜センサもまた、電子機器の動作状態に応じて正確な計測が困難となる場合がある。そこで、特許文献2には、通常時には、これらのセンサ計測を組み合わせた三次元計測を行い、情報着信時やアラーム動作などによる振動動作の実行時には、加速度センサや傾斜センサの計測を用いない二次元計測に切り替える技術が開示されている。
このような電子機器における方位の計測動作は、主にユーザによる所定の操作に応じて開始される。しかしながら、特に、腕装着型端末などの小型機器では、電力消費に係る要求などから、長時間計測を継続することは困難であるという問題がある。これに対し、従来、所定時間の計測を行った後に自動的に計測及び表示を終了させる技術がある。これにより、不要に長時間計測を続けて電力消費量を増大させることを防いでいる。
特開2006−148687号公報 特開2010−169574号公報
しかしながら、一律に所定時間で計測を終了させると、計測結果の実際の視認状態と合わず、ユーザが再度計測を開始させる手間が生じたり、また、再度所定時間の計測を行わせることで却って必要以上に動作時間が延びたりするという課題がある。
この発明の目的は、より柔軟且つ適切に方位計測及びその結果表示時間を定めることの出来る電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
方位計測部と、
表示部と、
前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
を備え、
前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間の終了前所定時間における前記姿勢検出部により検出された検出状況に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別する
ことを特徴とする電子機器である。
本発明に従うと、電子機器においてより柔軟且つ適切に方位計測及びその結果表示の時間を定めることが出来るという効果がある。
本発明の実施形態の電子時計の機能構成を示すブロック図である。 方位の計測表示動作のタイミングについて説明する図である。 方位計測制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 方位計測制御処理で呼び出される計測処理の制御手順を示すフローチャートである。 方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の電子時計における方位計測値の表示例を示す図である。 本実施形態の電子時計における計測表示動作のタイミングの変形例を示す図である。 第2実施形態の電子時計の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態の電子時計で実行される方位計測制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の電子時計の方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理の制御手順を示すフローチャートである。 指針を用いた方位の表示例を示す図である。 第3実施形態の電子時計で実行される方位計測制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 第3実施形態の電子時計の方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の電子機器の第1実施形態である電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
この電子時計1は、例えば、デジタル電子時計であり、CPU41(Central Processing Unit)(演算処理部、制御部)と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)と、発振回路44と、分周回路45と、計時部としての計時回路46と、表示部47及び表示ドライバ48と、操作部49と、報知部50及びそのドライバ51と、方位計測部としての地磁気センサ52及びそのドライバ53と、加速度計測部としての加速度センサ54及びそのドライバ55と、姿勢検出部としての傾斜センサ56及びそのドライバ57と、電力供給部58などを備えている。
CPU41は、電子時計1の全体動作を統括制御する。CPU41は、通常の時刻表示モードにおいて計時回路46の計数する日時を取得して表示部47に現在時刻の表示を行わせると共に、方位表示モードにおいて、地磁気センサ52の計測データに基づいて、方位に係る表示を行わせる。
ROM42には、電子時計1が各種動作を行うための種々のプログラムや初期設定データが格納されている。ROM42に格納されているプログラムには、表示機能の切り替えや各機能に係る動作制御に係る制御用のプログラムが含まれている。ROM42としては、マスクROMの他、内容の書き換え可能な不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリなどが部分的に用いられても良い。
RAM43は、揮発性のメモリであってCPU41に作業用のメモリ空間を提供し、各種一時データや設定データを記憶する。
発振回路44は、所定の周波数、例えば、32kHzの信号を発振し、当該信号(発振信号)を出力する。この発振回路44は、特には限られないが、例えば、小型低消費電力の水晶発振器を含むものである。
分周回路45は、この発振信号を分周し、必要な周波数信号を生成して出力する。分周回路45は、CPU41からの指令により、適宜に分周比を切り替えて異なる周波数の信号を出力させることが可能となっている。この分周回路45から出力される周波数信号には、計時回路46による計時動作に用いられる周波数信号が含まれる。
計時回路46は、例えば、カウンタであり、分周回路45から入力されたパルス信号の回数をカウントして初期設定日時に加算していくことにより現在日時を計数する。この計時回路46に記憶されている現在日時データは、CPU41からの制御命令により修正可能となっている。この計時回路46は、書き換え可能な記憶手段によりソフトウェア的に計数された日時が記憶される構成であっても良い。
表示部47は、デジタル表示画面及びその駆動回路を備え、CPU41の制御に基づいて時刻、方位やその他電子時計1で実行可能な各種機能に係る表示を行う。デジタル表示画面としては、例えば、液晶表示を行う液晶画面が用いられる。デジタル表示画面は、日時や方位に係る表示が可能な方式であれば良く、方位の表示が数字の場合には、日時と方位が表示可能な桁数分のセグメントが設けられた表示画面であっても良いし、ドットマトリクス式で表示を行う表示画面であっても良い。
表示ドライバ48は、CPU41からの制御信号(LCDの各画素に対応する表示画像データ)を受けて表示部47の駆動回路に適切なタイミングで動作信号を出力する。
操作部49は、複数のキーや押しボタンスイッチを備え、これらのキーや押しボタンスイッチが操作されると、操作内容を電気信号に変換して入力信号としてCPU41へ出力する。
報知部50は、ユーザに対する所定の報知動作を行う。報知動作としては、例えば、振動発生、ビープ音の発生やライトの点灯又は点滅動作が挙げられる。報知部50は、これらの動作に応じた構成、例えば、振動モータ、圧電素子やLED(Light Emitting Diode)のうち少なくとも一つを有し、ドライバ51は、当該報知部50が保持する構成の動作に応じた駆動信号を出力可能となっている。
地磁気センサ52は、表示部47のデジタル表示画面の表示面に平行な面内で互いに直交する2軸と、当該表示面に垂直な軸とに沿った3軸方向の磁場を計測する。計測される磁場強度の範囲は、地磁場に対応する範囲であれば良く、例えば、10nT以下の範囲である。ドライバ53は、この地磁気センサ52を適切に動作させて計測を行わせ、地磁気センサ52から出力された計測データをA/D変換して所定のフォーマットでCPU41に出力する。この地磁気センサ52で計測される地磁場の向き(方位)が磁北となる。
加速度センサ54は、互いに直交する3軸方向の加速度を計測する。3軸は、地磁気センサ52の計測に係る3軸方向と揃えられていることが好ましい。この加速度センサ54は、重力加速度を含む加速度を検出可能である。
ドライバ55は、この加速度センサ54を適切に動作させて計測を行わせ、加速度センサ54から出力された計測データを所定のサンプリング周波数でA/D変換して、予め設定されたフォーマットでCPU41に出力する。
傾斜センサ56は、電子時計1の表示面が水平面から傾いているか否か(姿勢)を検出して、所定角度(所定の第1基準値、所定の第2基準値、例えば、45度)以上水平面に対して傾斜している場合に傾斜検出信号を出力する。
ドライバ57は、
電力供給部58は、電源を有し、CPU41や電子時計1の各部に所定の動作電圧を供給する。電源としては、例えば、ボタン型の小型乾電池が用いられる。或いは、電源としてソーラパネルと二次電池とを備え、入射する外部光量に応じて適宜切り替えて電力の供給を行っても良い。
次に、本実施形態の電子時計1による方位の計測表示動作について説明する。
本実施形態の電子時計1では、方位の計測表示動作は、計測開始から所定時間、例えば、初期設定では1分間(設定時間)、所定の時間周期で間欠的に実行され、状況に応じて、予め1回の計測表示動作に利用可能な電流量として設定された最大設定電流値Itmax(設定最大電力量に対応)を超えない範囲で計測表示時間(動作時間)が延長される。
地磁場は、地球表面では、磁極付近を除いて概ね水平方向成分が卓越し、また、電子時計1では、通常、ユーザによる通常方位計測結果の視認時には、表示画面を略水平にして当該結果の表示を視認することが想定されている。従って、磁北の向きは、表示画面の二次元面内で精度良く計測され、また表示が可能となる。一方、表示画面が水平面に対して角度を有して、即ち、鉛直斜め方向となっている場合には、地磁気センサ52で得られる磁北の向きの精度が低下する。そこで、加速度センサ54の計測データを用いて鉛直方向を同定し、傾斜した表示画面内での磁北方向の精度を向上させる。
図2は、本実施形態の電子時計1における計測表示動作のタイミングについて説明する図である。
各縦線間で示した周期(例えば、0.5秒周期)で方位計測が行われる場合、各周期の先頭で傾斜センサ56の傾斜検出データを取得して、電子時計1の表示面が所定角度以上傾斜しているか否かを判別する。傾斜していない場合は、タイミング(t1)〜(t2)の間で示すように、所定のタイミングで地磁気センサ52による磁場計測のみを行わせ、当該磁場計測の結果に基づいて表示の向き、即ち、液晶表示画面の下から上への向き、図6参照)の方位角(表示の向きと方位との対応関係)を演算して、液晶表示画面に表示させる演算処理を行う。このとき、計測、取得される磁場は、表示面に平行な2軸のものだけであっても良い。
一方、傾斜センサにより傾斜が検出された場合には、タイミング(t2)〜(t3)の間で示すように、加速度計測と磁場計測をそれぞれ行い、これらの計測結果を共に用いて方位角の算出を行う。この場合の演算処理は、タイミング(t1)〜(t2)間で行われる演算処理より遥かに処理量が多くなり、演算時間及び消費電力量が増大する。
図3は、本実施形態の電子時計1で実行される方位計測制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この方位計測制御処理は、操作部49への所定の入力操作に応じて呼び出されて起動される。方位計測制御処理が開始されると、CPU41は、地磁気センサ52のみによる2D計測回数N2、地磁気センサ52のみによる連続計測回数N3C、及び地磁気センサ52及び加速度センサ54による3D計測回数N3をそれぞれ初期値「0」に設定する(ステップS11)。また、CPU41は、経過時間の計数を開始する。
CPU41は、計測開始タイミング、即ち、各周期の先頭タイミングであるか否かを判別する(ステップS12)。計測開始タイミングではないと判別された場合には(ステップS12で“NO”)、CPU41は、ステップS12の処理を繰り返す。計測開始タイミングであると判別された場合には(ステップS12で“YES”)、CPU41は、計測期間内、即ち、計測開始からの経過時間が、設定されている動作時間(ここでは、1分)以下であるか否かを判別する(ステップS13)。計測期間内ではないと判別された場合には(ステップS13で“NO”)、CPU41は、方位計測制御処理を終了する。計測期間内であると判別された場合には(ステップS13で“YES”)、CPU41は、後述の計測処理を呼び出して計測動作を行う(ステップS14)。
CPU41は、設定されている動作時間から現在の経過時間を減じた計測可能残時間が基準時間(終了前所定時間)未満であるか否かを判別する(ステップS15)。この基準時間は、計測周期1周期よりは長く、必要以上に長い必要は無い(例えば、5周期以下など)。基準時間未満ではないと判別された場合には(ステップS15で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS12に戻る。
計測可能残時間が基準時間未満であると判別された場合には(ステップS15で“YES”)、CPU41は、連続計測回数N2C(後述の第1水平状態、第2水平状態の検出状況)が所定の基準回数(例えば、3回など)以上であるか否かを判別する(ステップS16)。基準回数以上ではないと判別された場合には(ステップS16で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS12に戻る。
連続計測回数N2Cが基準回数以上であると判別された場合には(ステップS16で“YES”)、計測の開始以降における計測に係る消費電流量It(即ち、消費電力量)を算出する(ステップS17)。この消費電流量は、直接計測されたものである必要はない。ここでは、CPU41は、予め計測されてROM42に記憶された2D計測1回当たりの2D消費電流量I2)と、3D計測1回当たりの3D消費電流量I3とを参照し、2D消費電流量I2に2D計測回数N2を乗じた値と、3D消費電流量I3に3D計測回数N3を乗じた値とを加算することで求められる。
CPU41は、最大設定電流値Itmaxからこの消費電流量Itを減じて使用可能電流Irを算出する。また、CPU41は、この使用可能電流Irを2D消費電流量I2で除して、2D計測可能回数N2rを算出し、使用可能電流Irを3D消費電流量I3で除して、3D計測可能回数N3rを算出する(ステップS18)。なお、CPU41は、除算を行って実際の回数を算出する代わりに、使用可能電流Irと、2D消費電流量I2及び3D消費電流量I3との大小関係をそれぞれ比較し、Ir≧I2の場合にN2r=1、Ir<I2の場合にN2r=0、というように二値化しても良い。
CPU41は、2D計測可能回数N2r及び3D計測可能回数N3rが何れも「0」であるか否かを判別する(ステップS19)。何れも「0」であると判別された場合には(ステップS19で“YES”)、CPU41は、方位計測制御処理を終了する。少なくとも何れかが「0」ではないと判別された場合には(ステップS19で“NO”)、CPU41は、後述する追加計測処理を呼び出して方位計測を行う(ステップS20)。
CPU41は、ステップS20の追加計測処理内で設定された消費電流量Iを使用可能電流Irから減じて更新し、更新された使用可能電流Irに基づいて、2D計測可能回数N2r及び3D計測可能回数N3rを算出する(ステップS21)。それから、CPU41の処理は、ステップS19に戻る。
図4は、方位計測制御処理で呼び出される計測処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
計測処理が呼び出されると、CPU41は、傾斜センサ56から検出データを取得する(ステップS31)。CPU41は、電子時計1の表示面に基準以上の傾斜が検出されたか否かを判別する(ステップS32)。検出されたと判別された場合には(ステップS32で“YES”)、CPU41は、連続計測回数N2Cを「0」に設定し、3D計測回数N3に1を加算する(ステップS33)。また、CPU41は、加速度センサ54に計測を行わせて加速度の計測データを取得する(ステップS35)。それから、CPU41の処理は、ステップS36に移行する。
電子時計1の表示面に、水平面に対して基準以上の傾斜が検出されなかった(第1水平状態、第2水平状態)と判別された場合には(ステップS32で“NO”)、CPU41は、連続計測回数N2Cに1を加算し、また、2D計測回数N2に1を加算する(ステップS34)。それから、CPU41の処理は、ステップS36に移行する。
ステップS36の処理に移行すると、CPU41は、地磁気センサ52を動作させて計測データを取得する(ステップS36)。CPU41は、取得された計測データを用いて表示面に対する方位を算出し、表示ドライバ48に制御信号を出力して表示部47に方位の表示を行わせる(ステップS37)。CPU41は、計測処理を終了して処理を方位計測制御処理に戻す。
図5は、方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
追加計測処理は、上述の計測処理におけるステップS33の処理の代わりにステップS43a及びステップS43bの処理が追加され、ステップS34の処理の代わりにステップS44の処理が追加された点を除いて同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
追加計測処理において、表示画面に基準以上の傾斜があると判別された場合には(ステップS32で“YES”)、CPU41は、3D計測可能回数N3rが「0」でないか否かを判別する(ステップS43a)。「0」であると判別された場合には(ステップS43aで“NO”)、CPU41は、追加計測処理を終了して処理を方位計測制御処理に戻す。
3D計測可能回数N3rが「0」ではないと判別された場合には(ステップS43aで“YES”)、CPU41は、消費電流量Iを3D消費電流量I3に設定する(ステップS43b)。それから、CPU41の処理は、ステップS35に移行する。
表示画面に基準以上の傾斜がないと判別された場合には(ステップS32で“NO”)、CPU41は、消費電流量Iを2D消費電流量I2に設定する(ステップS44)。それから、CPU41の処理は、ステップS36に移行する。
図6は、本実施形態の電子時計1における方位計測値の表示例を示す図である。
この電子時計1では、2D計測を行った場合と3D計測を行った場合とで(即ち、加速度センサ54による計測データの利用有無に応じて)、表示を切り替えることが出来る。例えば、加速度計測データを利用して3D計測を行った場合には、図6(a)に示すように、算出された表示画面上方向き(X軸方向)の方位角のみを表示させ、加速度計測データを利用せずに2D計測を行った場合には、図6(b)に示すように、方位角の値に対して下線を付した表示を行わせることが出来る。
図7は、本実施形態の電子時計1における計測表示動作のタイミングの変形例を示す図である。
この変形例では、各計測周期の先頭タイミングにおいて、傾斜センサ56の検出データを取得する代わりに、加速度センサ54の計測を行わせる。そして、計測結果に基づいて、表示面の傾斜角度を算出し、当該傾斜角度が所定の基準以上であるか否かを判別する。即ち、この変形例では、加速度センサ54が姿勢検出部を構成する。
そして、磁場計測の後に行われる演算処理において、必要に応じて加速度センサ54の計測値を利用するか否かを定める。ここでは、タイミング(t4)〜(t5)の間で、加速度センサ54の計測値を用いずに、短時間で演算処理を終了させている一方、タイミング(t5)〜(t6)の間で、加速度センサ54の計測値を用いて演算処理を行っている。
このように、加速度センサ54の計測値を常に用いることで、傾斜センサ56を用いない、更には、備えない電子時計1においても方位の算出を必要に応じて簡略化出来るか否かを切り替えることが出来る。
以上のように、第1実施形態の電子時計1は、地磁気センサ52と、表示部47と、CPU41と、表示部47の表示面の姿勢を検出する傾斜センサ56と、を備える。CPU41は、演算処理部として、地磁気センサ52による計測データに基づいて、表示部47の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を表示部47に表示させ、また、制御部として、当該演算処理部としての動作を制御する。そして、制御部としてのCPU41は、予め定められた設定時間の間演算処理部として動作させ、当該設定時間における傾斜センサ56による傾斜の検出の結果に基づいて、演算処理部としての動作時間を設定時間から延長するか否かを判別する。
このように、傾斜センサ56に応じて柔軟且つ適切に動作時間、即ち、方位計測及びその結果の表示時間を延長させることが出来るので、ユーザが結果を視認中に一律に時間で表示が終了されることによるユーザの手間を増やさない。
また、制御部としてのCPU41は、傾斜センサ56により表示面が所定の第1基準値、例えば、45度以上水平面に対して傾斜していない第1水平状態の検出状況に基づいて、動作時間を延長するか否かを判別する。即ち、ユーザが方位計測の結果表示画面を視認している場合には、通常、表示面を水平に近く保って保持するのに対応させて、適切且つ容易にユーザの視認状態を判断して動作時間を延長させることが出来る。
また、制御部としてのCPU41は、設定時間の終了前所定時間における第1水平状態の検出状況に基づいて動作時間を延長するか否かを判別する。従って、ユーザが設定時間に係る表示時間切れとなる直前に未だ表示を利用しているか否かにより、動作時間の延長有無を判別するので、より確実且つ効果的に動作時間を定めることが出来る。
また、3軸方向の加速度を計測する加速度センサ54を備え、地磁気センサ52は、3軸方向の磁場を計測し、演算処理部としてのCPU41は、傾斜センサ56により表示面が所定の第2基準値(45度)以上水平面に対して傾斜していない第2水平状態ではない場合には、加速度センサ54の計測した加速度と地磁気センサ52の計測した磁場とに基づき計測された方位と表示面への表示の向きとの対応関係の算出を行い、第2水平状態である場合には、加速度センサ54を動作させずに地磁気センサ52の計測データのみから前述の対応関係を算出する。
よって、表示面内で方位、即ち、地磁場の方向が精度良く決まる場合には、地磁気センサ52のみを用い、表示面内の地磁場成分のみでは精度が低い場合には、加速度センサ54を利用してより正確に方位を求めるので、必要以上に電力消費を上昇させずに精度の維持が難しい場合に加速度センサ54を補助的に用いることで、効率良く精度を保つことが出来る。
また、加速度センサ54による重力加速度を含む計測データに基づいて、表示面の水平面に対する傾斜角度を算出することが出来る。これにより、傾斜センサ56を別途備えて利用しなくても、上記と同様に第1水平状態及び第2水平状態の判別結果に応じて加速度計測値を方位の算出に用いるか否かを判別することが出来る。
また、制御部としてのCPU41は、前記加速度センサ54の計測データの利用有無を示す下線表示を表示部47の表示画面内に表示させる。これにより動作上の結果表示精度をユーザが容易に知得可能となり、また、ユーザがあまり水平に保持出来ない状況でも、なるべく加速度センサ54を利用しない表示に切り替えられるように持ち方などを調整することが出来る。
また、制御部としてのCPU41は、1回の方位の計測表示動作に利用可能な電力量として予め設定された最大設定電流値Itmaxと、表示画面の表示の向きと計測された方位の対応関係の算出に用いられた消費電流量Itとを比較し、最大設定電流値Itmaxの範囲内で動作時間を延長するので、加速度センサ54を用いた計測及び演算処理が多く消費電流量Itが大きくなった場合でも、電子時計1の動作上問題を生じさせない。
また、制御部としてのCPU41は、所定の時間周期で間欠的に表示面の傾斜の検出及び地磁場の計測を行わせるので、計測期間外には各センサの動作を停止させて、電力消費を低減させることが出来る。また、計測回数に応じた電流消費の見積もりが容易であり、また、複数のセンサを同時に動作させずにタイミングの調整を行いやすく、これにより、過大な負荷がかかることを防ぐことが出来る。
また、日時を計数する計時回路46を備え、制御部としてのCPU41は、計時回路46の計数する日時に基づいて表示部47により現在の日時を表示させることが可能な電子時計1であるので、特に、腕装着などが容易な電子腕時計において、外出時などに方位計測及び表示を行う際に、ユーザの結果表示の視認状態に応じてより適切に表示時間を変更させることが出来る。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電子時計について説明する。
図8は、第2実施形態の電子時計1aの機能構成を示すブロック図である。
第2実施形態の電子時計1aは、第1実施形態の電子時計1における表示部47及び表示ドライバ48が、駆動回路48a、ステッピングモータ48b、輪列機構47a及び指針47bに置き換えられた点を除いて同一であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態の電子時計1aは、指針を用いてアナログ表示を行う。ステッピングモータ48b、輪列機構47a及び指針47bは、それぞれ複数設けられていて良い。或いは、複数の指針47bの一部、例えば、時針と分針とが同一のステッピングモータ48bにより連動して回転される構成であっても良い。この場合、一のステッピングモータ48bにより独立に運針動作する指針47b、例えば、秒針により方位の表示が行われる。或いは、時刻表示に用いられる指針とは別個の指針(機能針)などによって方位の表示がなされても良い。第2実施形態の電子時計1aでは、指針47bにより表示部が構成される。また、電子時計1aにおいて、表示盤47c(図11参照)に目盛や標識が設けられている場合には、表示の向きは、通常、6時方向から12時方向への向きが上向きに設定される。なお、磁北方向のみを表示させる場合には、表示盤47cに目盛などが設けられていなくても良く、また、電子時計1aにおいても、例えば、腕に装着するためのバンドの取り付け向きに応じて目盛や標識を用いずに上向き(12時方向)を設定することが可能である。
次に、第2実施形態の電子時計1aにおける計測動作について説明する。
図9は、本実施形態の電子時計1aで実行される方位計測制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この方位計測制御処理では、第1実施形態の電子時計1で実行される方位計測制御処理におけるステップS17〜S19の処理がそれぞれステップS17a〜S19aの処理に置き換えられている。その他の処理内容については、同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS16の処理で“YES”に分岐すると、CPU41は、計測による消費電流量Itを算出する(ステップS17a)。ここでは、第1実施形態の電子時計1で消費電流量Itの算出に用いた2D消費電流量I2及び3D消費電流量I3の固定値だけではなく、指針の移動ステップ数に応じた電流量を加算するのが好ましい。ここでは、1ステップの移動当たりの電流量Isは、固定値として設定されている。
CPU41は、使用可能電流Irを算出し、また、2D計測可能回数N2r及び3D計測可能回数N3rを算出すると共に、3D計測回数N3を「0」に初期化する(ステップS18a)。CPU41は、2D計測可能回数N2r及び3D計測可能回数N3rが共に「0」であるか、又は、3D計測回数N3が「5」であるかを判別する(ステップS19a)。何れかの条件が満たされた場合には(ステップS19aで“YES”)、CPU41は、方位計測制御処理を終了する。
図10は、本実施形態の電子時計1aの方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この追加計測処理は、第1実施形態の電子時計1で実行された追加計測処理におけるステップS43bの処理がステップS43c、S43dに置換された点を除いて同一であり、同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS43aの処理で“YES”に分岐すると、CPU41は、3D消費電流量I3を消費電流量Iとすると共に、3D計測回数N3に1を加算する(ステップS43c)。CPU41は、3D計測回数N3が「5」であるか否かを判別し(ステップS43d)、3D計測回数N3が「5」であると判別された場合には(ステップS43dで“YES”)、CPU41は、追加計測処理を抜けて方位計測制御処理に処理を戻す。3D計測回数N3が「5」ではない(即ち、5未満である)と判別された場合には(ステップS43dで“NO”)、CPU41の処理は、ステップS35に移行する。
このように、第2実施形態の電子時計1aでは、消費電流量が最大設定電流値Itmaxを超える直前まで達していなくても、延長期間中における3D計測が必要な状況が5回目(即ち、この回数「5」に動作間隔を乗じたものが逸脱基準時間)となった場合には、追加計測を終了する。3D計測が必要な状況は、上述のように、ユーザが表示面を視認していない状況である可能性が高いので、このような状況が所定回数以上計数された場合には、速やかに計測及び表示を中止して電力消費を抑えることが出来る。
図11は、指針を用いた方位の表示例を示す図である。
この場合、所定の方位(磁北方向)を表示する指針47bを単に計測、同定された当該所定の方位方向に向けて静止させるだけではなく、2D計測であったか、又は3D計測であったかを示す所定の動作を行わせても良い。例えば、CPU41は、2D計測を行った場合には、表示に用いられている指針47bに計測誤差に応じた振幅で正弦振動を1周期分行わせても良い。
以上のように、第2実施形態の電子時計1aでは、制御部としてのCPU41は、延長された動作時間において、表示部47の表示面が、加速度センサ54による計測が必要なほど傾いた状態で5回検出された場合に、動作時間の延長を中止する。
このように、動作時間が延長された後にユーザが視認動作を終了したと判断可能な場合には、速やかに計測及び表示を中止することで、電力消費を適切に抑えることが出来る。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電子時計について説明する。
第3実施形態の電子時計1aの機能構成は、第2実施形態の電子時計1aの機能構成と同一であり、同一の符号を用いることとして説明を省略する。
図12は、第3実施形態の電子時計1aで実行される方位計測制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
第3実施形態の電子時計1aは、第2実施形態の電子時計1aで実行される方位計測制御処理におけるステップS18a、S19a、S21の処理がそれぞれステップS18b、S19b、S21bの処理に置き換えられた点を除き同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS17aの処理が終了すると、CPU41は、使用可能電流Irを算出し、また、2D計測可能回数N2rを算出すると共に、3D計測回数N3を「0」に初期化する(ステップS18b)。CPU41は、2D計測可能回数N2rが「0」であるか、又は、3D計測回数N3が「5」であるかを判別する(ステップS19b)。何れかの条件が満たされた場合には(ステップS19bで“YES”)、CPU41は、方位計測制御処理を終了する。何れの条件も満たされない場合には(ステップS19bで“NO”)、CPU41の処理は、ステップS20に移行して、追加計測処理を呼び出して実行する。
ステップS20の追加計測処理が終了すると、CPU41は、ステップS20の追加計測処理内で設定された消費電流量Iを使用可能電流Irから減じて更新し、更新された使用可能電流Irに基づいて、2D計測可能回数N2rを算出する(ステップS21b)。それから、CPU41の処理は、ステップS19bに戻る。
図13は、本実施形態の電子時計1aの方位計測制御処理で呼び出される追加計測処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この追加計測処理は、第1実施形態の電子時計1で実行された追加計測処理におけるステップS43a、S43b、S35の処理がステップS53に置換されて、処理手順が一部変更された点を除いて同一であり、同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS32の判別処理で“YES”に分岐すると、CPU41は、3D計測回数N3に1を加算し、また、消費電流量Iを「0」に設定する(ステップS53)。そして、CPU41は、追加計測処理を終了する。
即ち、本実施形態の電子時計1aでは、表示面の傾斜が基準以上の場合には、加速度センサ54を用いた方位の算出及び表示を行わない。
以上のように、第3実施形態の電子時計1aでは、制御部としてのCPU41は、延長された動作時間中には、ユーザが表示画面を視認していないと判断されるほど表示部47の表示画面が傾斜している場合に、地磁気センサ52による計測、方位の算出及び表示内容の更新を行わせない。このように、ユーザが視認していないと判断可能な場合の処理を省略することで、延長された動作時間中における電力消費を低減させることが出来る。
また、制御部としてのCPU41は、延長された動作時間中には、精度の良い方位の算出に加速度センサ54による計測データが必要なほど表示部47の表示画面が傾斜している場合に、方位の算出及び表示内容の更新を行わせない。このように、消費電力が大きくなる場合における動作を中断させることで、延長時の電力消費量が過大になることを防ぎつつ、容易に精度の良い表示が可能な状況でのみ方位表示を行わせることが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、延長期間中に3D計測が必要になった場合には、3D計測を実際に行わせるか行わせないかの何れかとしたが、延長期間中における3D計測を所定回数に1回など間引いて行わせても良い。
また、上記実施の形態では、初期設定時間に対して付随的に追加される延長時間を固定長で定め、必要に応じて短縮して良いとする場合について説明したが、初期設定時間より長い延長時間など、初期設定時間と延長時間との関係は、適宜定められて良い。また、延長時間は、状況に応じて可変であっても良い。また、延長するか否かの判別は、1回のみではなく、複数回行われても良い。この場合、前回の延長の結果新たに定められた(更新された)設定時間の最後の基準時間における連続計測回数N2Cに応じて再延長の判別がなされれば良い。また、表示面の傾斜状態の継続時間に基づいて初期設定時間を短縮しても良い。
また、上記実施の形態では、液晶表示画面の上方や表示盤47cの上向き(12時方向)が固定されていたが、表示内容を回転可能な機能を有する液晶表示画面や表示盤(文字盤)の場合、一の基準方向を固定して定めても良いし、そのときの表示の向きに応じて方位との対応関係が算出されても良い。後者の場合には、方位の表示中に表示の向きが変更された場合には、当該変更に応じて対応関係も変更される。
また、上記第1実施形態の電子時計1に係るデジタル表示では、表示面上向き方向の方位角を数値で表示させることとしたが、これに限られない。表示画面の中央から磁北方向に矢印を描画させて、アナログ式の電子時計1aと同様の表示を行わせても良い。
また、上記第2実施形態及び第3実施形態の電子時計1aにおけるアナログ表示では、針状の指針を例に挙げて説明したが、標識や目盛が設けられて回転動作する円板や、切欠きが設けられ、当該切欠きから下の文字盤の標識を選択的に露出させる円板などが表示部として用いられても良い。
また、上記実施の形態では、2D計測と3D計測との切り替えの基準とする傾斜角度と、ユーザが表示を視認しているか否かの判別に係る傾斜角度とを同一に設定したが、異なる角度で設定しても良い。
また、上記実施の形態では、傾斜センサ56又は加速度センサ54で表示面の傾斜角度を検出して2D計測又は3D計測の選択を行ったが、表示面の傾斜方向が地磁場の方向を含む面内で傾斜している場合など、地磁気センサ52の計測した表示面内での地磁気の大きさが地磁場強度に比して十分に大きいと見積もられる場合、例えば、計測された地磁気の大きさが所定値(2×10nT)以上などの場合には、3D計測に切り替えないこととしても良い。
また、上記実施の形態では、2D計測の実行中と3D計測の実行中とで識別可能な表示を行わせることとしたが、これに限られない。2D計測であっても十分な精度が得られる傾斜角の場合や、3D計測であっても表示画面の傾きが方位角の表示を適切に行うのが困難な傾斜角度及び方向の場合には、その旨を示す表示を行わせても良い。また、2D計測と3D計測を識別する表示と、精度を示す表示とを並行に行わせても良いし、何れも行わせなくても良い。
また、上記実施の形態では、一定の間隔で計測、演算及び表示動作を行わせることとしたが、これに限られない。例えば、2D計測の場合と3D計測の場合とで、間隔を変更させても良いし、或いは、表示制御が終了した時点で即座に次の傾斜検出を開始させても良い。
また、上記実施の形態では、電子機器として電子時計1、1aを例に挙げて説明したが、方位計測、加速度計測及び表示面の傾斜の検出が可能な電子機器全般、例えば、スマートフォンや、携帯型の衛星測位装置などについて本発明を適用することが出来る。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、動作の内容や手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
方位計測部と、
表示部と、
前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
を備え、
前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間における前記姿勢検出部による検出の結果に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別する
ことを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記制御部は、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第1基準値以上水平面に対して傾斜していない第1水平状態の検出状況に基づいて前記動作時間を延長するか否かを判別することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
<請求項3>
前記制御部は、前記設定時間の終了前所定時間における前記検出状況に基づいて前記動作時間を延長するか否かを判別することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
<請求項4>
前記制御部は、延長された前記動作時間中には、前記第1水平状態にない場合に前記方位計測部による計測、前記対応関係の算出及び前記表示部の表示内容の更新を行わせないことを特徴とする請求項2又は3記載の電子機器。
<請求項5>
前記制御部は、延長された前記動作時間において、前記表示面が前記第1水平状態から外れた状態が所定の逸脱基準時間以上検出された場合に、前記動作時間の延長を中止することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の電子機器。
<請求項6>
3軸方向の加速度を計測する加速度計測部を備え、
前記方位計測部は、3軸方向の磁場を計測し、
前記演算処理部は、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第2基準値以上水平面に対して傾斜していない第2水平状態ではない場合には、前記加速度計測部の計測した加速度と前記方位計測部の計測した磁場とに基づき前記対応関係の算出を行い、前記第2水平状態である場合には、前記加速度計測部を動作させずに前記方位計測部の計測データのみから前記対応関係を算出する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子機器。
<請求項7>
前記姿勢検出部が前記加速度計測部を有し、
前記制御部は、前記加速度計測部による重力加速度を含む計測データに基づいて、前記表示面の水平面に対する傾斜角度を算出する
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。
<請求項8>
前記制御部は、前記加速度計測部の計測データの利用有無を示す表示内容を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6又は7記載の電子機器。
<請求項9>
前記制御部は、延長された前記動作時間中には、前記第2水平状態ではない場合に前記対応関係の算出及び前記表示部による表示内容の更新を行わせないことを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の電子機器。
<請求項10>
前記制御部は、1回の方位の計測表示動作に利用可能な電力量として予め設定された設定最大電力量と、前記対応関係の算出に用いられた消費電力量とを比較し、前記設定最大電力量の範囲内で前記動作時間を延長することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の電子機器。
<請求項11>
前記制御部は、所定の時間周期で間欠的に前記表示面の姿勢の検出及び方位の計測を行わせることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の電子機器。
<請求項12>
日時を計数する計時部を備え、
前記制御部は、前記計時部の計数する日時に基づいて前記表示部により現在の日時を表示させることが可能である
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の電子機器。
1 電子時計
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 発振回路
45 分周回路
46 計時回路
47 表示部
47a 輪列機構
47b 指針
47c 表示盤
48 表示ドライバ
48a 駆動回路
48b ステッピングモータ
49 操作部
50 報知部
51 ドライバ
52 地磁気センサ
53 ドライバ
54 加速度センサ
55 ドライバ
56 傾斜センサ
57 ドライバ
58 電力供給部

Claims (11)

  1. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間の終了前所定時間における前記姿勢検出部により検出された検出状況に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第1基準値以上水平面に対して傾斜していない第1水平状態の検出状況に基づいて前記動作時間を延長するか否かを判別することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第1基準値以上水平面に対して傾斜していない第1水平状態の検出状況に基づいて、前記演算処理部の動作時間を延長するか否かを判別し、
    延長された前記動作時間中には、前記第1水平状態にない場合に前記方位計測部による計測、前記対応関係の算出及び前記表示部の表示内容の更新を行わせないことを特徴とする電子機器。
  4. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第1基準値以上水平面に対して傾斜していない第1水平状態の検出状況に基づいて、前記演算処理部の動作時間を延長するか否かを判別し、
    延長された前記動作時間において、前記表示面が前記第1水平状態から外れた状態が所定の逸脱基準時間以上検出された場合に、前記動作時間の延長を中止することを特徴とする電子機器。
  5. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    3軸方向の加速度を計測する加速度計測部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間における前記姿勢検出部による検出の結果に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別し、
    前記方位計測部は、3軸方向の磁場を計測し、
    前記演算処理部は、前記姿勢検出部により前記表示面が所定の第2基準値以上水平面に対して傾斜していない第2水平状態ではない場合には、前記加速度計測部の計測した加速度と前記方位計測部の計測した磁場とに基づき前記対応関係の算出を行い、前記第2水平状態である場合には、前記加速度計測部を動作させずに前記方位計測部の計測データのみから前記対応関係を算出する
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 前記姿勢検出部が前記加速度計測部を有し、
    前記制御部は、前記加速度計測部による重力加速度を含む計測データに基づいて、前記表示面の水平面に対する傾斜角度を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記加速度計測部の計測データの利用有無を示す表示内容を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5又は6記載の電子機器。
  8. 前記制御部は、延長された前記動作時間中には、前記第2水平状態ではない場合に前記対応関係の算出及び前記表示部による表示内容の更新を行わせないことを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の電子機器。
  9. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間における前記姿勢検出部による検出の結果に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別し、また前記制御部は、1回の方位の計測表示動作に利用可能な電力量として予め設定された設定最大電力量と、前記対応関係の算出に用いられた消費電力量とを比較し、前記設定最大電力量の範囲内で前記動作時間を延長することを特徴とする電子機器。
  10. 方位計測部と、
    表示部と、
    前記方位計測部による計測データに基づいて、前記表示部の表示面内における表示の向きと方位との対応関係を算出し、当該算出の結果に応じた表示内容を前記表示部に表示させる演算処理部と、
    前記演算処理部の動作を制御する制御部と、
    前記表示面の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定時間の間前記演算処理部を動作させ、当該設定時間における前記姿勢検出部による検出の結果に基づいて、前記演算処理部の動作時間を前記設定時間から変更するか否かを判別し、また前記制御部は、所定の時間周期で間欠的に前記表示面の姿勢の検出及び方位の計測を行わせることを特徴とする電子機器。
  11. 日時を計数する計時部を備え、
    前記制御部は、前記計時部の計数する日時に基づいて前記表示部により現在の日時を表示させることが可能である
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の電子機器。
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