JP6668179B2 - 足ボトム支持構造および寝台装置 - Google Patents
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(1)本発明に係る足ボトム支持構造は、足ボトムの角度を調節するためのステーと、該ステーを支持する支持部材と、を備えた足ボトム支持構造において、前記ステーは、前記足ボトムを回転自在に支持する一対の回転支持部と、前記一対の回転支持部に各別に連なって延びる一対の操作部と、前記一対の操作部に各別に連なり、前記支持部材に支持される一対の被支持部と、前記一対の被支持部の間に延在し、両端が前記一対の被支持部に各別に連なる連結部と、が一体に形成されていることを特徴とする。
寝台11は、平面視した場合に左右方向よりも前後方向に長い。寝台11の長手方向は前後方向とされ、寝台11の短手方向は左右方向となっている。寝台11上には、図示しないマットレスが配置される。寝台11には、前記マットレスを介して使用者が横臥する。
支持架台12は、寝台11を支持する。支持架台12は、寝台11、および寝台11上の使用者それぞれの荷重を受け止める。図2および図4に示すように、支持架台12は、ベースフレーム31と、メインフレーム32と、昇降機構33と、を備えている。
ベースフレーム31は、平面視において矩形状をなす。ベースフレーム31は、前後方向に延びる第一縦部材34と、左右方向に延びる第一横部材35と、接地面に接地する接地部36と、を備えている。
第一横部材35は、左右一対の第一縦部材34間に架設されている。第一横部材35は、左右一対の第一縦部材34を左右方向に連結している。第一横部材35は、前後方向に間隔をあけて一対設けられている。第一横部材35は、第一縦部材34に移動不能に固定されている。第一横部材35は、第一縦部材34に溶接(固着)されている。
第二横部材38は、左右一対の第二縦部材37を左右方向に連結している。第二横部材38は、前後方向に間隔をあけて一対設けられている。第二横部材38は、第二縦部材37に移動不能に固定されている。第二横部材38は、第二縦部材37に溶接(固着)されている。第二横部材38の左右方向の端部は、第二縦部材37よりも左右方向に突出している。
オプション取付け部39は、第二横部材38の左右方向の端部に設けられている。
側柵13a、13bは、支持架台12における左右方向の端部に配置されている。本実施形態では、側柵13a、13bは、支持架台12に対して左右方向の両側に配置されている。側柵13a、13bは、前後方向に間隔をあけて配置されている。側柵13a、13bは、支持架台12に昇降自在に連結されている。
オプション15は、オプション取付け部39に着脱自在に装着されている。本実施形態では、オプション15としてスペーサ15aが備えられている。スペーサ15aは、前記側面視における側柵13bとフットボード14bとの間の空間を塞いでいる。
駆動機構16は、不図示のボタン等の操作に基づき、背ボトム21および脚ボトム23を回動させる。また、駆動機構16は、不図示のボタン等の操作に基づき、寝台11を昇降させる。
駆動機構16は、寝台11を昇降させる昇降駆動機構51と、背ボトム21または脚ボトム23を回動させる回動駆動機構52と、を備えている。
図4に示すように、昇降駆動機構51及び回動駆動機構52は、支持架台12に取り付けられる。昇降駆動機構51及び回動駆動機構52は、寝台11の下方に配置されている。昇降駆動機構51及び回動駆動機構52は、前後方向に伸縮する直動アクチュエータである。
図7に示すように、腰ボトム22は、一対の固定材61と、連結材62と、ボトム板63と、一対の側材64と、を備えている。一対の固定材61は、支持架台12上に間隔をあけて配置され、支持架台12に固定される。各固定材61は、左右方向に延びている。一対の固定材61は、前後方向に間隔をあけて配置されている。各固定材61は、左右一対の第二縦部材37に架設されている。各固定材61の左右方向の端部は、左右一対の第二縦部材37から左右方向の外側に向けて突出している。各固定材61は、第二縦部材37に溶接(固着)されている。固定材61は、パイプ(管状)である。固定材61を左右方向から見た形状は、矩形状である。
一対の側材64は、互いに同等の形状で同等の大きさに形成されている。側材64は、プレート(板状)である。側材64は、例えば鋼板をプレス加工することにより成形される。側材64は、上下方向よりも前後方向に長い。側材64は、連結材62やボトム板63よりも前後方向に長い。
マットレス規制部64aは、ボトム板63のマットレス載置面から上方に向けて延びている。マットレス規制部64aは、ボトム板63上に載置される不図示のマットレスの左右方向における位置を規制する。マットレス規制部64aと側柵13a、13bとの間の距離は、それぞれ例えば60mm未満となっている。マットレス規制部64aと側柵13a、13bとの間の距離は、それぞれIEC規格に定められた要求を満たす。
図1に示すように、背ボトム21の左右両側の端部には、連結板68が固定されている。連結板68には、連結板68を左右方向に貫通する貫通孔が形成されている。連結板68の貫通孔と、側材64のボトムヒンジ64dと、が共通のピンにより挿通されることで、背ボトム21はボトムヒンジ64dを中心として上下方向に回動する。
図1に示すように、脚ボトム23は、膝ボトム24と、足ボトム25と、を備えている。これらの膝ボトム24および足ボトム25は、頭側Hから足側Fに向けてこの順に並んでいる。膝ボトム24は、使用者の膝から腰を支える。足ボトム25は、使用者の膝から足先を支える。
膝ボトム24と足ボトム25とは、左右方向に延びる屈曲軸27回りに回動自在に連結されている。そのため、膝ボトム24がボトムヒンジ64e回りに回動すると、屈曲軸27が頂点をなすように、脚ボトム23が上方に向けて屈曲する。
図1および図9に示すように、足ボトム25の左右両側の端部には、足ボトム支持板67がそれぞれ固定されている。足ボトム支持板67は、足ボトム25を支持する。足ボトム支持板67と側柵13bとの間の距離は、例えば60mm未満となっている。足ボトム支持板67と側柵13bとの間の距離は、IEC規格に定められた要求を満たす。
図3に示すように、足ボトム25の足側Fの端部には、2つの摺動部材28が取り付けられている。摺動部材28は、工業用樹脂等の摺動性に優れた材質により形成されている。
足ボトム支持構造90は、足ボトム25を支持する。足ボトム支持構造90は、屈曲軸27周りの水平方向に対する足ボトム25の傾斜角度を調節可能である。図9に示すように、足ボトム支持構造90は、足ボトム25の角度を調節するためのステー70と、ステー70を支持する一対の支持部材80と、を備えている。一対の支持部材80はメインフレーム32の一対の第二縦部材37にそれぞれ溶接(固着)されている。
図8に示すように、ステー70は、一対の回転支持部71と、一対の操作部72と、一対の被支持部73と、連結部76と、を備えている。
ステー70は屈曲した丸棒状に形成されている。ステー70のうち、一対の回転支持部71、一対の操作部72、一対の被支持部73、および連結部76は、それぞれの端部同士が屈曲部を介して連なっている。ステー70の各部分は互いに同等の大きさの円形状の断面を有する。ステー70は丸棒を曲げることで一体に成形可能である。
ステー70を足ボトム25の外枠25aに取り付ける際には、操作部72を掴み、一対の回転支持部71同士が左右方向に互いに接近するようにステー70を弾性変形させる。そして、一対の回転支持部71をそれぞれ外枠25aの一対の取付孔に挿通させる。操作部72から手を放すと、弾性変形したステー70の復元力によって回転支持部71同士が離間し、取り付けが完了する。
上方規制部81は、ステー70の被支持部73よりも上方に配置されている。上方規制部81は、前後方向に延在している。上方規制部81は、ステー70の上方への移動を規制する。立上壁82は、上方規制部81の足側Fの端部から下方に向けて延びている。第一支持部83は、立上壁82の下端部から頭側Hに向けて延びている。上方規制部81の頭側Hの端部は、第一支持部83の頭側Hの端部よりも足側F寄りに位置している。第一当接部84は、第一支持部83の頭側Hの端部から上方に向けて延びている。傾斜部85は、上方に向けて凸の曲面部を介して第一当接部84の上端部に連なっている。傾斜部85は、頭側Hに向かうに従い漸次下方に向かって延びている。第二支持部86は、傾斜部85の下端部から頭側Hに向けて延びている。第二当接部87は、第二支持部86の頭側Hの端部から上方に向けて延びている。第二当接部87は、第一当接部84よりも頭側Hに配置されている。
ステー70を介して支持部材80に伝わる力(以下、支持力という)は、下方向の成分と頭側H方向の成分とを有する。支持力により、被支持部73は第一支持部83および第一当接部84に当接する。被支持部73の頭側Hへの移動は、第一当接部84により規制される。支持力のうち頭側H方向の成分は、第一当接部84により支持される。支持力のうち下方向の成分は、第一支持部83により支持される。
図11の状態では、被支持部73の頭側Hへの移動は、第二当接部87により規制される。支持力のうち頭側H方向の成分は、第二当接部87により支持される。支持力のうち下方向の成分は、第二支持部86により支持される。
また、ステー70の被支持部73と支持部材80とが擦れて、塗装が剥がれるのを防止するために、被支持部73を覆う樹脂製のカバーをステー70に取り付けてもよい。
また、前記実施形態では、支持部材80が第一当接部84と第二当接部87と、を有することで、足ボトム25の角度を二段階に調節可能としたが、本発明はこれに限られない。例えば、第一当接部84および第二当接部87の他にも、前後方向の位置が異なる当接部を設けて、足ボトム25の角度を三段階以上に調節可能としてもよい。
また、前記実施形態では屈曲した丸棒状に形成されたステー70を用いたが、これに限られない。例えば、各部分が非円形状(角形状、楕円形状など)の断面を有するステー70を用いてもよい。この場合には、例えば角形棒や楕円形棒など、断面が非円形状の棒体を曲げてステー70を成形してもよい。
さらに本発明は、電動式のギャッチベッドへの適用に限られない。本発明は、駆動機構16の動力が人力である手動式のギャッチベッドにも適用することが可能である。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えてもよい。
Claims (7)
- 足ボトムを回動自在に支持するメインフレームと、前記足ボトムの角度を調節するためのステーと、該ステーを支持する、前記メインフレームのベッド幅方向外側に固着された支持部材と、を備えた足ボトム支持構造において、
前記支持部材は、第一当接部と、第二当接部と、を備え、
前記ステーは、2つの回転支持部と、2つの操作部と、2つの被支持部と、連結部と、が一体に形成され、
前記2つの回転支持部はそれぞれ、前記足ボトムに対して回転自在に前記足ボトムに挿通され、
前記2つの操作部の1つは、前記2つの回転支持部の1つと、前記2つの被支持部の1つと、の間に延在し、かつ前記2つの回転支持部の前記1つおよび前記2つの被支持部の前記1つに連なり、
前記2つの操作部の別の1つは、前記2つの回転支持部の別の1つと、前記2つの被支持部の別の1つと、の間に延在し、かつ前記2つの回転支持部の前記別の1つおよび前記2つの被支持部の前記1つに連なり、
前記2つの被支持部はそれぞれ、前記第一当接部または第二当接部に支持されることが可能であり、
前記連結部は、前記2つの被支持部の間に延在し、かつ前記連結部の一端は前記2つの被支持部の前記1つに連なり、前記連結部の他端は、前記2つの被支持部の前記別の1つに連なり、
前記連結部の少なくとも一部の高さは、前記2つの被支持部の高さよりも高く、前記被支持部が前記第一当接部に支持されている状態より、前記第二当接部に支持されている状態の方が足ボトムの足側端部の高さが低い、ことを特徴とする足ボトム支持構造。 - 前記2つの回転支持部、前記2つの操作部、前記2つの被支持部、および前記連結部はそれぞれ、互いに同等の大きさの断面を有することを特徴とする請求項1に記載の足ボトム支持構造。
- 前記ステーは屈曲した棒状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の足ボトム支持構造。
- 前記ステーは、前記2つの回転支持部が前記足ボトムに挿通された場合に、前記2つの操作部が前記2つの被支持部から足側に向けて延びるように、かつ、足側に向けて開口するように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の足ボトム支持構造。
- 前記支持部材が、前記ステーの上方への移動を規制する上方規制部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の足ボトム支持構造。
- 前記第二当接部は、前記第一当接部よりも頭側に配置されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の足ボトム支持構造。
- 使用者の膝から足先を支える足ボトムと、
前記足ボトムを支持し、その角度を調節可能な足ボトム支持構造と、を有する寝台装置において、
前記足ボトム支持構造は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の足ボトム支持構造であることを特徴とする寝台装置。
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