JP6664347B2 - レンズの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズの製造方法に関する。
複数のレンズが鏡筒内に組み込まれたレンズユニットは、例えば携帯端末及び車載用撮像モジュールなどに内蔵されている。レンズにはガラス製のものがあるが、軽量化及び生産性などの観点で樹脂(プラスチック)製のものが増えている。
例えば、特許文献1には、シクロオレフィンコポリマーであるアペル(登録商標)で形成したレンズを備えたレンズユニットが記載されている。また、特許文献2には、シクロオレフィンポリマーで形成したレンズを備えた車載カメラ用のレンズユニットが記載されている。
特開2014−240947号公報 特開2015−040945号公報
樹脂製のレンズは、ガラス製のレンズに比べて、レンズ面の形状の継時的な変化が大きい。レンズ面の形状が変化した場合には、例えば焦点距離が変わるなどにより、レンズユニットとしての光学性能が落ちてしまうという問題がある。レンズ面の形状の変化を抑えるために、樹脂をレンズに成形した後に、レンズをアニールする手法が採られるのが通常である。アニールは、成形後の冷却過程において生じた成形体の内部歪みを取り除くための加熱処理である。そして、レンズ面の形状の継時的な変化を評価するために、レンズユニットを高温環境下におき、高温環境下におく前と後とで光学性能を比較する試験がある。従来の試験に対しては、ガラス転移点が例えば139℃という高めのガラス転移点をもつ樹脂でレンズを構成することで対応できた。ところが最近、特に車載用途においては、長期かつ高温の加熱試験を経てもレンズユニットの光学性能の劣化が抑制されていることが望まれるようになってきた。このような長期かつ高温の加熱試験に対しては、ガラス転移点を指標に樹脂を選定してもレンズ面の形状が経時的に変化してしまい、レンズユニットの光学性能が継時的に落ちてしまう。
そこで本発明は、レンズ面の形状の継時的変化が抑制されたレンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のレンズの製造方法は、準備工程と、レンズ作製工程と、レンズアニール工程とを有する。準備工程は、レンズサンプルを125℃で1000時間熱処理した場合に、レンズサンプルの上記熱処理による外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内となる熱可塑性樹脂を準備する。レンズサンプルは目的とするレンズと同サイズである。レンズ作製工程は、上記熱可塑性樹脂によりレンズを作製する。レンズアニール工程はレンズをアニールする。
上記熱可塑性樹脂のガラス転移点は145℃以上であることが好ましい
上記熱可塑性樹脂は、シクロオレフィンポリマーと、シクロオレフィンコポリマーと、ポリカーボネートと、アクリル樹脂と、ポリエステルとのいずれかであることが好ましい。
レンズサンプルは、上記熱処理の前にアニールされていることが好ましい。
レンズが、鏡筒とこの鏡筒内に配される複数の鏡筒内レンズとを備えるレンズユニットの上記複数の鏡筒内レンズの少なくともひとつである場合に、本発明は特に効果がある。
上記鏡筒は、125℃で1000時間熱処理した場合の収縮率が0%より大きく0.07%以下である材料で形成されていることが好ましい。
本発明によれば、レンズ面の形状の継時的変化が抑制される。
本発明を実施して得られたレンズが組み込まれた撮影モジュールの断面図である。 レンズの製造方法のフロー図である。 加熱装置の概略図である。 レンズサンプルの説明図であり、(A)はレンズサンプルの側面図、(B)は平面図である。 熱可塑性樹脂を選定するフロー図である。 アニール時間の求め方の説明図である。 互いに異なる熱可塑性樹脂を用いた3種のレンズの各S−T曲線である。
図1において、撮影モジュール10は、レンズユニット11と、撮像素子(イメージセンサ)12等から構成されており、例えば自動車のセンサ(車載センサ)に使用したり、スマートフォン及び携帯電話などに内蔵される。レンズユニット11は、4枚のレンズ16〜19と、レンズ16〜19が組み込まれる鏡筒21等から構成される。この例では、レンズを4枚としているが、枚数は4枚に限られず、レンズ設計に応じて適宜に増減される。レンズユニット11は、撮影と無関係な光を遮断する遮光部材(図示無し)を備えていてもよい。遮光部材は、例えば、レンズ16とレンズ17、レンズ17とレンズ18、レンズ18とレンズ19の各間と、レンズ19の光の射出面側とに配される。遮光部材のそれぞれは、隣接するレンズに応じた大きさとされる。
撮像素子12は、基板22に実装されており、この基板22にレンズユニット11が固定される。レンズ16は、第一面側に光軸に対して軸対称である凸状の非球面16a、第二面側に平面16b、及び、非球面16aの外周側のコバ部(フランジ)16cを備え、レンズ16の非球面16aに入射した被写体光は、レンズ16、レンズ17、レンズ18、レンズ19を順次通り、撮像素子12の撮像面上に結像され、撮像が行われる。なお、レンズ16〜19の個々のサイズ(大きさと形)は、この例に限られず、用途等に応じて適宜設定される。また、この例のレンズ16〜19は熱可塑性樹脂製であるが、レンズ16〜19のうち一部のレンズがガラス製であってもよい。レンズ16〜19のそれぞれを形成している熱可塑性樹脂は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、熱可塑性樹脂で形成されているレンズは、外径R(図1中ではレンズ16のみにおいて図示している)が1mm以上20mm以下の範囲内であり、コバ部の厚みが0.5mm以上5.3mm以下の範囲内である。
前述のように、本実施形態においてはレンズ16〜19はいずれも熱可塑性樹脂製であり、これらはいずれも同様の製造方法により製造している。そこで、以下、レンズ16を例にしてレンズの製造方法を説明し、レンズ17〜19の製造方法については説明を略す。
レンズ16は、準備工程と、レンズ作製工程(レンズ成形工程)と、レンズアニール工程とにより製造され、製造されたレンズ16はレンズユニット11の組み立て工程に供される(図2参照)。準備工程は、レンズ16を形成する熱可塑性樹脂を準備する。この準備工程の詳細については、別の図面を用いて後述する。レンズ作製工程は、準備した熱可塑性樹脂によりレンズ16を作製(成形)する。レンズ16の作製は、公知の各種成形方法で行うことができ、例えば、射出成形と、圧縮成形と、射出圧縮成形、リメルト成形等である。本実施形態では、射出成形によりレンズ16を作製している。
レンズアニール工程は、作製したレンズ16をアニールする。具体的には、レンズ作製工程により作製されたレンズ16を加熱し、これにより、レンズ作製工程において成形後の冷却過程で生じた内部歪みを、取り除く。
レンズ16のアニールは、例えば図3に示す加熱装置26により行うことができる。加熱装置26は、チャンバ27と、チャンバ27の内部の温度を調節する温度調節部28と、レンズ16が載置される載置台29等から構成されている。載置台29はチャンバ27の内部に収容され、チャンバ27は温度調節部28により内部の温度が調節される。これにより、載置台29に載置されたレンズ16は、予め決められた温度(以下、アニール温度と称する)に調節される。なお、アニール温度に保持する時間を、以下、アニール時間と称する。したがって、レンズ16を加熱装置26にセットした後に昇温させ、アニール温度に達するまでの時間(昇温時間)と、アニール温度から例えばチャンバ27から取り出し可能な温度にまで降温させる時間(降温時間)とはアニール時間に含まないものとする。
ところで、レンズを125℃で1000時間熱処理した場合に、この熱処理によるレンズの外径収縮率と、レンズ面の経時的変化の程度とはほぼ一致することを見出した。なお、上記のレンズ16のレンズ面は非球面16a及び平面16bである。そして、上記外径収縮率が0%よりも大きく0.06%以下の範囲内であれば、レンズ面の継時的変化が十分に抑えられ、レンズユニットの光学性能が維持されることも確認されている。そこで、前述の準備工程は、テスト用のレンズであるサンプル(以下、単にサンプルと称する)を125℃で1000時間熱処理した場合に、この熱処理によるサンプルの外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内となる熱可塑性樹脂を、レンズの材料であるレンズ材として準備する。外径収縮率を求める熱処理を、以下、長期高温処理と称する。
図4に示すサンプル31は、目的とするレンズ、この例ではレンズ16と同サイズとされている。すなわち、サンプル31とレンズ16とは、互いに同じ大きさ、かつ、互いに同じ形である。なお、図4においてサンプル31の凸状の非球面には符号31a、平面には符号31b、非球面31aの外周側のコバ部(フランジ)には符号31cを付す。なお、サンプル31のレンズ面は非球面31a及び平面31bである。ここで、サンプル31及びレンズ16の中央の厚みをTcとし、外径をRとし、レンズ面である非球面31a及び非球面16aの径をRrとする。本実施形態においては、サンプル31とレンズ16とが、中央部の厚みTcと、外径Rと、径Rrとのすべてにおいて、1mm以内の差に収まる場合に、サンプル31とレンズ16とが同サイズであるとみなしている。
レンズ16は、長期高温処理によるサンプル31の外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内となる熱可塑性樹脂を、レンズ16の材料であるレンズ材として準備し、これにより製造されるから、レンズ面である非球面16a及び/または平面16bの形状の継時的変化が抑制される。そのため、組み立てにより得られるレンズユニット11も光学性能の継時的劣化が抑えられる。
外径収縮率は、以下の方法により求める。長期高温処理の前と後とのそれぞれにおいて、サンプル31の外径Rを測定する。長期高温処理前における外径RをRa1とし、長期高温処理後における外径RをRb1とするときに、{(Ra1−Rb1)/Ra1}×100で求める百分率を外径収縮率(単位は%)とする。
この例ではサンプル31は、サイドゲートの射出成形により作製しており、サンプル31における射出成形でのゲート跡31gは、サンプル31のコバ部31cの外周縁にスリット形状で存在している。外径Rは、スリット形状のゲート跡31gの長手方向と平行に、測定することが好ましい。熱可塑性樹脂の配向の方向及び配向の程度が、サンプル31を非球面31aまたは平面31bの垂直方向から見たときに、サンプル31の中央に関して最も対象な位置だからである。これによって、外径収縮率がより信頼性のある値として求められる。外径Rは、市販の三次元測定機または寸法測定器などを用いて測定することができ、本実施形態では(株)キーエンスのLS−9030Mで測定している。
レンズ材としての熱可塑性樹脂の選定方法について図5を参照しながら説明する。熱可塑性樹脂の選定は、まず、レンズ材の候補としての熱可塑性樹脂(以下、候補樹脂と称する)により、サンプル31を作製(成形)する(サンプル作製工程)。サンプル31は、例えば、射出成形と、圧縮成形と、射出圧縮成形と、リメルト成形等、公知の各種成形方法で作製することができる。
サンプル31は、レンズ16と同様の方法及び条件により作製することが好ましい。これにより、試験工程TSに供するサンプル31としての適性が向上する。上記条件としては、例えば成形の際の賦形圧力(成形圧力)と、成形後における金型内での冷却の温度勾配、金型からの取り出し時におけるサンプル31の温度(以下、取り出し温度と称する)、などがある。金型内における候補樹脂の温度及びサンプル31の温度は、金型の温度と同じとみなしてよい。したがって、例えば取り出し温度は、検出される金型の温度と同じとみなしてよい。本実施形態では、レンズ16を前述のように射出成形により作製するから、サンプル31も同様に射出成形により作製している。また、射出成形に使用している金型は、レンズ16の射出成形に用いる金型であり、賦形圧力と上記温度勾配と取り出し温度とは、レンズ16の射出成形におけるこれら条件と同じにしている。
作製したサンプル31は、試験工程TSに供される。試験工程TSは、サンプル31の前述の長期高温処理による外径収縮率が0%より大きく0.06%以下であるかを試験する工程である。試験工程TSは、第1外径測定工程と、長期高温処理工程と、第2外径測定工程と、外径収縮率を算出する工程と、外径収縮率が0%より大きく0.06%以下であるかを判定する工程とを有する。第1外径測定工程は、作製したサンプル31の外径R(図4参照)を測定する。すなわち第1外径測定工程は前述のRa1を求める工程である。長期高温処理工程は、第1外径測定工程を経たサンプル31に対して長期高温処理を施す。第2外径測定工程は、長期高温処理工程を経たサンプル31の外径Rを測定する。すなわち第2外径測定工程は前述のRb1を求める工程である。外径収縮率は、求めたRa1とRb1とから、前述の算出式により算出する。外径Rの測定は、室温が調節された測定室で行うことが好ましく、23.0℃±0.2℃の環境下、すなわち22.8℃以上23.2℃以下に温度が調節された環境下で行うことがさらに好ましい。また、サンプル31は、線膨張及び/または成形応力の解放の影響で外径Rが変化する場合があるから、長期高温処理の前と後との各外径Rは、測定室内で24時間以上経過してから測定することが好ましい。さらに、長期高温処理の前と後との外径Rは、できるだけ同じ環境下で測定することが好ましい。
算出した外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内である場合には、候補樹脂を、レンズ材としての熱可塑性樹脂に決定する。決定した熱可塑性樹脂は前述の準備工程において準備され、レンズ作製工程に供される。
外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内でない場合において、サンプル31がアニール(サンプルアニール)を実施されたものである場合には、候補樹脂をレンズ材の候補から除外する。外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内でない場合において、サンプル31がアニールされていないものである場合には、再び候補樹脂を用いて新たにサンプル31を作製する。新たに作製したサンプル31は、サンプルアニール工程に供し、アニールする。なお、アニールされていないサンプル31について、外径収縮率が0.06%よりも大きいことが明らかな場合には、試験工程TSには供さずに、上記の新たなサンプル31の作製とそのサンプル31のアニールを実施してもよい。
サンプルアニール工程は、具体的には、サンプル31を加熱することにより、サンプル作製工程において成形後の冷却過程で生じた内部歪みを、取り除く。サンプル31のアニールは、前述の加熱装置26(図3参照)により行うことができる。なお、サンプルアニール工程におけるアニール温度とアニール時間との詳細については後述する。
サンプルアニール工程を経たサンプル31は、試験工程TSに供され、外径収縮率が算出される。外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内である場合には、候補樹脂をレンズ材としての熱可塑性樹脂に決定する。外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内でない場合、すなわち0.06%よりも大きい場合には、このサンプル31はサンプルアニールが実施済みのものであるから図5に示すように候補樹脂をレンズ材の候補から除外する。
サンプルアニール工程のアニール温度とアニール時間とは、レンズアニール工程でのアニール温度とアニール時間とが既に設定されている場合には、それらと同じにすることが好ましい。レンズアニール工程でのアニール温度とアニール時間とが既に設定されている場合としては、例えば、金型の制約がある場合、及び/またはレンズ16の製造効率を考慮することによりアニール時間の制約がある場合等がある。一方、レンズアニール工程でのアニール温度とアニール時間が未設定である場合には、サンプルアニール工程でのアニール温度とアニール時間とは適宜設定してよい。サンプルアニール工程におけるアニール温度とアニール時間との設定方法について以下に説明する。
サンプルアニール工程におけるアニール温度は、長期高温処理工程における温度を基準に設定することが好ましい。長期高温処理工程における温度をTs(=125℃)とするときに、サンプルアニール工程でのアニール温度は(Ts−0.5℃)以上(Ts+15℃)以下の範囲内であることが好ましく、(Ts−0.5℃)以上(Ts+10℃)以下の範囲内であることがより好ましい。アニール時間の好ましい求め方については、別の図面を用いて後述する。
アンプルアニール工程におけるアニール時間は、例えば以下の方法により決められる。まず、候補樹脂によりサンプル31を作製(成形)する。この作製は、前述のサンプル作製工程と同じ方法及び条件で行う。得られたサンプル31を用いて、アニール時間Tと外径収縮率Sとの関係(以下、S−T関係と称する)を求める。具体的には、複数のサンプル31を作製し、それぞれの外径RをRa2として測定する。外径Rを測定した後の複数のサンプル31を、互いに同じアニール温度、かつ、互いに異なるアニール時間で、アニールし、このアニールの後に、それぞれの外径RをRb2として測定する。なお、本実施形態ではS−T関係を求める際のアニール温度は、長期高温処理での温度と同じ125℃にしている。その後、各サンプル31の外径収縮率Sを、{(Ra2−Rb2)/Ra2}×100の算出式により求め、個々の外径収縮率Sとアニール時間Tとの関係が求められる。本例では、S−T関係を、図6に示すようにグラフ化しており、このグラフ(以下、S−T曲線と称する)によると、サンプル31の外径収縮率Sはアニール時間Tによって異なること、さらには、外径収縮率Sはアニール時間Tが長いほど大きいことがわかる。なお、アニール温度をより高く設定した場合には、図6のS−T曲線は上側へシフトした曲線として得られ、アニール温度をより低く設定した場合には図6のS−T曲線は下側へシフトした曲線として得られる場合が多い。このように、S−T関係はアニール時間とアニール温度との両方に依存する。
ところで、前述の通りレンズアニール工程のアニール時間はサンプルアニール工程のアニール時間を基に設定することが好ましく、また、レンズアニール工程はレンズ16の製造効率を考慮することが好ましい。そこで、レンズ16の製造効率を考慮した場合において、レンズアニール工程のアニール時間として許容できる最長の時間を許容時間T(P)とする。この許容時間T(P)に長期高温処理の時間である1000時間を加算し、加算により得られた時間(以下、加算時間と称する)をアニール時間Tとした場合の外径収縮率Sを、先に求めたS−T関係から求める。例えば、許容時間T(P)を100時間に設定した場合には、加算時間は1100時間であるから、アニール時間Tが1100時間である場合の外径収縮率Sは図6に示すようにS(1100)として求められる。
次に、加算時間をアニール時間Tとした場合の外径収縮率Sから試験工程TSでの外径収縮率の最大値である0.06%を減算し、減算により得られた外径収縮率Sを示すアニール時間Tを、先に求めたS−T関係から求める。例えば、図6に示すように、S(1100)から0.06%を減じた外径収縮率SをS(S)として求め、このS(S)を示すアニール時間TがT(S)として求められる。なお、図6において、ΔSは、加算時間をアニール時間Tとした場合の外径収縮率SであるS(1100)とS(S)との差(S(1100)−S(S))であり、試験工程TSでの外径収縮率の最大値としての0.06%である。
T(S)が許容時間T(P)よりも大きい場合には、候補樹脂はレンズ材の候補から除外する。すなわち、このようにサンプルアニール工程でのアニール時間を設定する場合には、候補樹脂を候補から除外する判定がより早いタイミングで可能である。また、T(S)が許容時間T(P)以下である場合には、サンプルアニール工程でのアニール時間はT(S)以上T(P)以下の範囲内に設定する。図6に示すS−T曲線においては、T(S)が許容時間T(P)以下であるから、サンプルアニール工程でのアニール時間をT(S)以上T(P)以下の範囲内に設定する。また、許容時間T(P)を例えば10時間に設定した場合には、T(S)が許容時間T(P)よりも大きいから、この候補樹脂は熱可塑性樹脂の候補から除外される。このように、許容時間T(P)によって、候補樹脂をレンズ材の候補から除外するか否かが変わることがある。また、S−T関係を求めることにより、第1のアニール時間では候補から除外される候補樹脂であっても、第1のアニール時間と異なる第2のアニール時間でアニールすることにより候補樹脂が候補から除外されずに、レンズ材として選定される場合がある。
この例では、許容時間T(P)を、レンズ16の製造効率を基準にして設定しているが、レンズ16の製造効率に加えて、候補樹脂のアニールによる変色(例えば黄色化)を基準にして設定してもよい。黄変化などの変色の原因が酸素に起因するものである場合には、アニールを窒素環境下でことにより変色が抑制される。なお、レンズ16の製造効率を基準にする場合における許容時間T(P)の上限は300時間と考えている。
このようにして設定したサンプルアニール工程のアニール時間と、レンズアニール工程のアニール時間とは互いに異なっていてもよいが、同じにすることが特に好ましい。したがって、サンプルアニール工程のアニール時間は、レンズアニール工程でのアニール時間を考慮した上で、T(S)以上T(P)以下の範囲において設定することが好ましい。具体的には、レンズ16の製造効率と非球面16a及び平面16bの経時的な形状変化を抑えることとのバランスをとるとよい。例えば、レンズ16の製造効率の方を重視する場合には、レンズアニール工程のアニール時間はT(S)以上T(P)以下の範囲においてできるだけ低めに設定し、非球面16a及び平面16bの経時的な形状変化を抑える方を重視する場合には、レンズアニール工程のアニール時間はT(S)以上T(P)以下の範囲においてできるだけ高めに設定することが好ましい。そこで、本例でのサンプルアニール時間は、上記のようなバランスをとり、T(S)以上T(P)以下の範囲において設定している。したがって、サンプルアニール工程におけるアニール時間をこのように設定することにより、レンズアニール工程における好ましいアニール時間も求められ、かつ、レンズアニール工程でのアニール時間をサンプルアニール工程でのアニール時間と同じにした場合には製造効率と非球面16a及び平面16bの継時的変形を抑制した上で製造効率も考慮されたレンズ16が製造される。
図7に示すように、S−T曲線は、候補樹脂の種類によって異なる。二点破線で示す曲線aは、図6に示す候補樹脂として樹脂aを用いた場合である。実線で示す曲線bは、樹脂aと異なる樹脂bを候補樹脂として用いた場合である。破線で示す曲線cは、樹脂aと樹脂bとのいずれとも異なる樹脂cを候補樹脂として用いた場合である。許容時間T(P)を100時間とした場合には、樹脂bは、上記の方法で求めるT(S)が許容時間T(P)よりも大きい。したがって、樹脂bは熱可塑性樹脂の候補から除外される。また、同様に許容時間T(P)を100時間に設定した場合において、樹脂cは、S(1100)が試験工程TSでの外径収縮率の最大値としての0.06%以下となっているから、図5におけるフローAにおいて熱可塑性樹脂として選定される樹脂であることがわかる。
熱可塑性樹脂のガラス転移点(以下、Tgと称する)は、145℃以上であることが好ましく、本実施形態でもTgが145℃以上の熱可塑性樹脂を用いている。レンズ16は、145℃以上のTgをもつ熱可塑性樹脂により形成されていることにより、非球面16a及び/または平面16bの継時的変形がより確実に抑えられる。熱可塑性樹脂のTgは、146℃以上であることがより好ましく、151℃以上であることがさらに好ましい。
Tgは、示差走査熱量測定(DSC,Differential scanning calorimetry)により求めることができる。本実施形態においては熱可塑性樹脂が市販品であるので製品カタログ値に記載されるTgをそのまま利用している。
熱可塑性樹脂は、シクロオレフィンポリマー(以下、COPと称する)と、シクロオレフィンコポリマー(以下、COCと称する)と、ポリカーボネート(以下、PCと称する)、アクリル樹脂と、ポリエステルとのいずれかであることが好ましい。
COPの中でも長期高温処理での外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内であるものは、例えば、日本ゼオン(株)のゼオネックス(登録商標)F52R及びE48Rなどがある。これらのうち、ゼオネックス(登録商標)F52R(以下、単に「F52R」と称する場合がある,Tgは156℃)はTgが145℃以上であるからより好ましい。F52Rの場合のT(S)は10時間であることが好ましい。したがって、F52Rを用いたサンプルアニール工程とレンズアニール工程との各アニール時間は、製造効率を基準にする場合において、10時間以上300時間以下の範囲内であることが好ましい。
COCの中でも長期高温処理での外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内であるものは、例えば、ポリプラスチックス(株)のTOPAS(登録商標) グレード6015とグレード6017、三井化学(株)のAPEL(登録商標) APL5014CLなどがある。これらのうち、TOPAS(登録商標) グレード6015(以下、単に「TOPAS6015」と称する場合がある,Tgは158℃)とグレード6017(以下、単に「TOPAS6017」と称する場合がある,Tgは178℃)とはTgが145℃以上であるからより好ましい。TOPAS6015またはTOPAS2017の場合のT(S)は95時間であることが好ましい。したがって、TOPAS6015またはTOPAS2017を用いたサンプルアニール工程とレンズアニール工程との各アニール時間は、製造効率を基準にする場合において、95時間以上300時間以下の範囲内であることが好ましい。TOPAS6017の場合のT(S)は120時間であることがさらに好ましい。したがって、TOPAS6017を用いたサンプルアニール工程とレンズアニール工程との各アニール時間は、製造効率を基準にする場合において、120時間以上300時間以下の範囲内であることがさらに好ましい。
PCの中でも長期高温処理での外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内であるものは、例えば、三菱ガス化学(株)の特殊ポリカーボネートであるユピゼータ(登録商標)EP6000(Tgは145℃)及びEP6500(Tgは140℃)、帝人(株)の特殊カーボネート樹脂であるパンライト(登録商標)SP3810(Tgは150℃)などがある。これらのうち、ユピゼータ(登録商標)EP6000(以下、単に「EP6000」と称する場合がある)とパンライト(登録商標)SP3810(以下、単に「SP3810」と称する場合がある)とはTgが145℃以上であるからより好ましい。EP6000またはSP3810の場合のT(S)は48時間であることが好ましい。したがって、EP6000またはSP3810を用いたサンプルアニール工程とレンズアニール工程との各アニール時間は、製造効率を基準にする場合において、48時間以上300時間以下の範囲内であることが好ましい。
ポリエステルの中でも長期高温処理での外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内であるものは、例えば、大阪ガスケミカル(株)の光学用ポリエステルOKP(登録商標)−A1及びOKP(登録商標)−A2などがある。これらのうち、OKP(登録商標)−A2(Tgは145℃)はTgが145℃以上であるからより好ましい。OKP(登録商標)−A2の場合のT(S)は48時間であることが好ましい。したがって、OKP(登録商標)−A2を用いたサンプルアニール工程とレンズアニール工程との各アニール時間は、製造効率を基準にする場合において、48時間以上300時間以下の範囲内であることが好ましい。
鏡筒21(図1参照)は、長期高温処理した場合の収縮率が0%より大きく0.07%以下である材料で形成されていることが好ましい。これにより、レンズユニット11においてレンズ16の継時的な位置変動が小さく抑えられ、その結果、レンズユニット11の光学性能がより確実に維持される。上記の収縮率は、鏡筒21のうちレンズの周縁が接する内壁部位の径(内径)で求める。内径は三次元測定機を用いて測定することができ、測定は室温環境に鏡筒21を24時間放置したのちに行うことが好ましい。なお、上記の収縮率は、レンズサンプルの外径収縮率を求める場合と同様に、アニール処理を行うことによりS−T曲線を描き、求めることが好ましい。鏡筒21を形成する材料は、長期高温処理した場合の収縮率が0.00%より大きく0.07%以下の範囲内であることがより好ましく、0.00%より大きく0.05%以下の範囲内であることがさらに好ましい。
鏡筒21を形成する材料の長期高温処理した場合の収縮率をS21(単位は%)とするときに、レンズ16を形成する熱可塑性樹脂の上記外径収縮率S(単位は%)との差(S21−S)は、0.00%以上0.02%以下の範囲内であることが好ましい。これにより、レンズユニット11においてレンズ16の継時的な位置変動が小さく抑えられ、その結果、レンズユニット11の光学性能がより確実に維持される。
以上のように長期高温処理の条件は125℃、1000時間であるが、これは、レンズユニット11に対して採用の可否を判定するために現在行われる長期かつ高温の加熱試験の温度と時間との条件に合わせた(一致させた)ものである。この長期かつ高温の加熱試験は、今後、より過酷な方向に変わる可能性がある。その場合には、上記長期高温処理の温度をより高い温度にする、及び/または時間をより長くすることにより、上記の長期かつ高温の加熱試験の各条件に合わせるとよい。
[実施例1]〜[実施例10]
熱可塑性樹脂及び/またはレンズアニール工程でのアニール時間が異なる条件で、レンズ16を作製し、実施例1〜10とした。用いた熱可塑性樹脂は表1に示す。なお、表1の「熱可塑性樹脂」の「名称」欄の各記載は、以下の材料を意味する。
F52R:日本ゼオン(株)のゼオネックス(登録商標)F52R
E48R:日本ゼオン(株)のゼオネックス(登録商標)E48R
5015AL:三井化学(株)製APEL(商標登録)APL5015AL
EP6000:三菱ガス化学(株)のユピゼータ(登録商標)EP6000
OKP4HTL:大阪ガスケミカル(株)製のOKP(登録商標)4HTL
F4520:JSR(株)製の耐熱透明樹脂ARTON(商標登録)F4520
TOPAS6015:ポリプラスチックス(株)のTOPAS(登録商標) グレード6015
TOPAS6017:ポリプラスチックス(株)のTOPAS(登録商標) グレード6017
5014CL:三井化学(株)製APEL(商標登録)APL5014CL
EP5000:三菱ガス化学(株)のユピゼータ(登録商標)EP5000
EP6500:三菱ガス化学(株)のユピゼータ(登録商標)EP6500
SP3810:帝人(株)のパンライト(登録商標)SP3810
OKP−A1:大阪ガスケミカル(株)の光学用ポリエステルOKP(登録商標)−A1
OKP−A2:大阪ガスケミカル(株)の光学用ポリエステルOKP(登録商標)−A2
表1の「外径収縮率」欄は、作製したサンプル31の長期高温処理での外径収縮率Sを以下の基準で判定した結果であり、Pは合格、Fは不合格である。なお、この判定に供したサンプル31は、レンズ16の作製における下記の成形条件と同じ条件で作製し、さらに、下記のレンズアニール工程と同じアニール温度及びアニール時間のサンプルアニール工程を経たものである。
P:0%<S≦0.06%
F:0.06%<S
レンズ16は、射出成形により作製した。表1の「成形条件」の「樹脂温度」欄は射出成形の金型に導入する熱可塑性樹脂の温度であり、「金型温度」欄は金型の温度であり。「保圧」欄は、熱可塑性樹脂の金型(キャビティ)への充填後からゲートシール(gate seal)までの間保持した、金型内の圧力である。
作製したレンズ16はレンズアニール工程に供した。表1の「レンズアニール」の「温度」欄はレンズアニール工程でのアニール温度、「時間」欄はアニール時間を示す。
得られた各レンズ16において、非球面31aの継時的な変形を評価した。評価は、レンズアニール工程直後を基準とし、1000時間経過した時点での継時的変化をもって行った。変形は、レンズユニットとしての光学特性を発揮する非球面16aの形状において行った。非球面16aの形状は、パナソニックプロダクションエンジニアリング(株)製の超高精度三次元測定機UA3Pを用いて求めた。以下の基準で評価した。AとBとは合格、Cは不合格である。評価結果は表1に示す。
A;非球面16aの面形状変化が、ピークトゥーバレー(peak to valley)値(以下、P−V値と称する)で0μm以上0.3μm未満であった。
B;非球面16aの面形状変化がP−V値で0.3μm以上1.0μm未満であった。
C;非球面16aの面形状変化がP−V値で1.0μm以上であった。
Figure 0006664347
[比較例1]〜[比較例7]
用いる熱可塑性樹脂などを変えてレンズを作製し、比較例1〜7とした。熱可塑性樹脂、レンズの成形条件などは、表1に示す。
得られた各レンズにおいて、非球面31aの継時的な変形を評価した。評価は、実施例と同じ方法及び基準で行った。評価結果は表1に示す。なお、比較例3では、サンプルの非球面が長期高温処理によって大きく変形したので、長期高温処理での外形収縮率は求めなかった。そこで、比較例3の「外径収縮率」欄には「−」と記載している。
10 撮影モジュール
11 レンズユニット
12 撮像素子
16〜19 レンズ
16a 非球面
16b 平面
16c コバ部
21 鏡筒
22 基板
26 加熱装置
27 チャンバ
28 温度調節部
29 載置台
31 サンプル
31a 非球面
31b 平面
31c コバ部
31g ゲート跡
R 外径
Rr 非球面の径
S,S(S) 外径収縮率
ΔS 外径収縮率の判定における最大値
Tf コバ部の厚み
T,T(S) アニール時間
T(P) 許容時間
Tc 中央の厚み
TS 試験工程

Claims (6)

  1. 目的とするレンズと同サイズのレンズサンプルを125℃で1000時間熱処理した場合に前記レンズサンプルの前記熱処理による外径収縮率が0%より大きく0.06%以下の範囲内となる熱可塑性樹脂を準備する準備工程と、
    前記熱可塑性樹脂により前記レンズを作製するレンズ作製工程と、
    前記レンズをアニールするレンズアニール工程と、
    を有するレンズの製造方法。
  2. 前記熱可塑性樹脂のガラス転移点は145℃以上である請求項1に記載のレンズの製造方法。
  3. 前記熱可塑性樹脂は、シクロオレフィンポリマーと、シクロオレフィンコポリマーと、ポリカーボネートと、アクリル樹脂と、ポリエステルとのいずれかである請求項1または2に記載のレンズの製造方法。
  4. 前記レンズサンプルは、前記熱処理の前にアニールされている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
  5. 前記レンズは、鏡筒と前記鏡筒内に配される複数の鏡筒内レンズとを備えるレンズユニットの前記複数の鏡筒内レンズの少なくともひとつである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
  6. 前記鏡筒は、125℃で1000時間熱処理した場合の収縮率が0%より大きく0.07%以下である材料で形成されている請求項5記載のレンズの製造方法。
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