JP6662298B2 - グルーピングシステム、グルーピング方法およびグルーピングプログラム - Google Patents

グルーピングシステム、グルーピング方法およびグルーピングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、顧客をグルーピングするとともに、商品もしくは商品に関連する事項またはサービスもしくはサービスに関連する事項をグルーピングするグルーピングシステム、グルーピング方法およびグルーピングプログラムに関する。
非特許文献1には、顧客のクラスタを作る方法が記載されている。非特許文献1に記載された方法では、予め各商品に「低価格」、「高級」等の特徴を付与する。なお、商品に付与される特徴は、商品DNAと呼ばれる場合がある。そして、非特許文献1に記載された方法では、各顧客が購入した商品に付与されている特徴を総計し、その結果を顧客の特徴とする。この特徴は、顧客DNAと呼ばれる場合がある。非特許文献1に記載された方法では、この顧客の特徴に基づいて、顧客のクラスタを作成する。
非特許文献2には、顧客を分類する方法が記載されている。非特許文献2に記載の方法では、ライフスタイルを表す「お手軽健康系」、「時間節約系」といった商品DNAを決め、種々の商品に付与する。そして、例えば、「お手軽健康系」という商品を一定量購入する顧客も、「お手軽健康系」に分類する。
また、特許文献1には、価格への感度に従って消費者を分類することや、需要の交差弾力性や、標準産業分類システムに基づいて、製品カテゴリを決定することが記載されている。そして、特許文献1には、製品カテゴリ内の製品を、その製品を購入する消費者のタイプによってグルーピングすることが記載されている。
特表2008−516355号公報(段落0021,0027−0030等参照)
Clive Humby, Terry Hunt, Tim Phillips, "Scoring Points: How Tesco continues to win customer loyalty", 2ND EDITION, Kogan Page Ltd. "購入動機やライフスタイルを分析、「商品DNA」で売り上げ4割増(2/2)"、日経BP社、[2014年9月18日検索]、インターネット<URL: http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20081020/317282/?ST=cio&P=2>
本願発明の発明者は、以下のように定義される「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」および「似た購買傾向を有する顧客のグループ」を着想した。
「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」とは、同じ「似た購買傾向を有する顧客のグループ」に属する顧客が、似たような購買傾向を示す商品のグループである。
「似た購買傾向を有する顧客のグループ」とは、同じ「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」に属する商品に対して、似た購買傾向を示す顧客のグループである。
なお、「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」は、「似た購買傾向を有する顧客のグループ」に基づいて定義され、「似た購買傾向を有する顧客のグループ」は、「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」に基づいて定義される。従って、「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」および「似た購買傾向を有する顧客のグループ」は、いわゆる、鶏と卵の関係にあると言える。
種々の商品に対して種々の顧客が感じる価値観を分析するときに、「似た購買傾向を有する顧客のグループ」および「購買傾向の観点で類似した商品のグループ」を定めることは有用である。また、そのような商品のグループの代わりに、購買傾向の観点で類似した商品カテゴリのグループ等のように、商品に関連する事項のグループを定めることも有用である。なお、購買傾向の観点で類似した商品カテゴリのグループ等は、購買傾向の観点で類似した商品のグループの定義において、商品を、商品カテゴリ等に置き換えることで定義される。
しかし、非特許文献1に記載された方法では、「似た購買傾向を有する顧客のグループ」の精度が悪くなる可能性がある。非特許文献1に記載された方法では、各商品に特徴を付与する作業は人手で行われる。従って、非特許文献1に記載された方法によって得られる顧客のクラスタの精度は商品への特徴の付与の仕方に依存し、顧客のクラスタの精度が悪くなる可能性がある。非特許文献2に記載された方法でも同様である。
そこで、本発明は、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品もしくは商品に関連する事項のグループまたは購買傾向の観点で類似したサービスもしくはサービスに関連する事項のグループを精度よく定めることができるグルーピングシステム、グルーピング方法およびグルーピングプログラムを提供することを目的とする。
本発明によるグルーピングシステムは、顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備え、購買傾向算出手段が、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、グルーピング手段が、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め、グルーピング手段が、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングシステムは、商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出手段と、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、商品購買実績の分布と、商品毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング手段とを備え、グルーピング手段が、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め、グルーピング手段が、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングシステムは、顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備え、購買傾向算出手段が、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、グルーピング手段が、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め、グルーピング手段が、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングシステムは、サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出手段と、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、サービス購買実績の分布と、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング手段とを備え、グルーピング手段が、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め、グルーピング手段が、顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピング方法は、コンピュータが、顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出し、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め、傾向を算出するときに、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるときに、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるときに、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピング方法は、コンピュータが、商品毎に商品の特徴量を算出し、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、商品購買実績の分布と、商品毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め、顧客のグループおよび商品のグループを定めるときに、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め、顧客のグループおよび商品のグループを定めるときに、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピング方法は、コンピュータが、顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出し、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め、傾向を算出するときに、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるときに、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるときに、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピング方法は、コンピュータが、サービス毎にサービスの特徴量を算出し、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、サービス購買実績の分布と、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるときに、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるときに、顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングプログラムは、コンピュータに、顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、購買傾向算出処理で、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出させ、グルーピング処理で、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めさせるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めさせ、グルーピング処理で、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定めさせることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングプログラムは、コンピュータに、商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出処理、および、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、商品購買実績の分布と、商品毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、グルーピング処理で、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めさせ、グルーピング処理で、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定めさせることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングプログラムは、コンピュータに、顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、購買傾向算出処理で、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出させ、グルーピング処理で、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めさせるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めさせ、グルーピング処理で、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定めさせることを特徴とする。
また、本発明によるグルーピングプログラムは、コンピュータに、サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出処理、および、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、サービス購買実績の分布と、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング処理を実行させ、グルーピング処理で、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めさせ、グルーピング処理で、顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めさせることを特徴とする。
本発明によれば、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品もしくは商品に関連する事項のグループまたは購買傾向の観点で類似したサービスもしくはサービスに関連する事項のグループを精度よく定めることができる。
本発明の第1の実施形態のグルーピングシステムの例を示すブロック図である。 Co−クラスタリング実行前の顧客IDおよび商品IDを模式的に示す図である。 グルーピング手段によって定められた顧客のグループおよび商品のグループの例を模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のグルーピングシステムの例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 顧客マスタの例を示す模式図である。 商品マスタの例を示す模式図である。 購買データの例を示す模式図である。 2つの商品カテゴリについてそれぞれ算出された平均値および標準偏差の例を示す図である。 商品毎に算出された相対価格の例を示す図である。 顧客ID、商品IDおよび商品の実際の販売価格の組み合わせに対して、購買数を対応付けた情報の例を示す図である。 商品IDと広告日とを対応付けた情報の例を示す図である。 顧客ID、商品ID、および広告日からの経過日数を対応付けた情報の例を示す図である。 顧客ID、商品ID、および発売日からの経過日数を対応付けた情報の例を示す図である。 顧客IDと、商品IDと、平均購買間隔とを対応付けた情報の例を示す図である。 商品マスタの例を示す模式図である。 購買データの例を示す模式図である。 顧客IDと商品カテゴリの組み合わせ毎のこだわり度の例を示す図である。 顧客IDと、菓子パンのメーカと、そのメーカの菓子パンの購買数との関係の例を示す図である。 本発明の各実施形態に係るコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の概要の例を示すブロック図である。 本発明の概要の他の例を示すブロック図である。 顧客が商品を購買する傾向(購買傾向指標値)を外部から取得する場合のグルーピングシステムの構成例を示すブロック図である。 商品の特徴量、および、商品購買実績(商品購買実績値)を外部から取得する場合のグルーピングシステムの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態では、本発明が、顧客をグルーピングするとともに、商品または商品に関連する事項をグルーピングする場合を例にして説明する。ただし、本発明は、顧客をグルーピングするとともに、サービスまたはサービスに関連する事項(例えば、サービスのカテゴリ)をグルーピングしてもよい。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態のグルーピングシステムの例を示すブロック図である。第1の実施形態のグルーピングシステム1は、データ記憶手段2と、購買傾向算出手段3と、グルーピング手段4とを備える。
データ記憶手段2は、顧客の商品購買状況を示す購買データを記憶する記憶装置である。データ記憶手段2は、例えば、顧客マスタおよび商品マスタを記憶するとともに、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客ID、商品ID、商品の販売価格および購買日を対応付けた情報を購買データとして記憶してもよい。顧客マスタは、各顧客の属性(年齢、性別等)を示す情報である。例えば、顧客マスタは、顧客IDと顧客の各属性とを対応付けた情報の集合である。商品マスタは、各商品の属性(商品名、標準価格、商品カテゴリ、発売日等)を示す情報である。例えば、商品マスタは、商品IDと商品の各属性とを対応付けた情報の集合である。また、顧客IDは、顧客の識別情報であり、商品IDは、商品の識別情報である。
購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎に、購買傾向指標値を算出する。購買傾向指標値は、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である。様々な値を購買傾向指標値として用いることができる。購買傾向算出手段3が購買傾向指標値を算出する動作の例については後述する。
ただし、ある顧客がある商品を購買したことがない場合、購買傾向算出手段3は、その顧客およびその商品の組み合わせについては、購買傾向指標値を算出しなくてよい。
以下の説明では、顧客を顧客IDで識別する。顧客IDを符号cで表す。また、商品を商品IDで識別する。商品IDを符号iで表す。また、顧客ID“c”の顧客と商品ID“i”の商品との組み合わせに対して、購買傾向算出手段3が算出した購買傾向指標値をxc,iと記す。例えば、顧客ID“2”の顧客と商品ID“5”の商品との組み合わせに対して算出された購買傾向指標値をx2,5と記す。
また、顧客ID“c”の顧客を、顧客“c”と記す。商品ID“i”の商品を商品“i”と記す。
また、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値の分布の種別を指定する。購買傾向指標値の分布の種別は、どのような値を購買傾向指標値として算出するかに応じて変わる場合がある。
また、購買傾向算出手段3は、顧客および商品の組み合わせ毎ではなく、顧客および商品関連事項の組み合わせ毎に、購買傾向指標値を算出してもよい。商品関連事項は、商品そのものではなく、商品に関連する事項である。商品関連事項の例として、例えば、商品カテゴリが挙げられる。なお、商品関連事項は、商品カテゴリに限定されない。商品関連事項もIDで識別する。商品関連事項を識別するIDは、商品IDと同様にiで表す。顧客ID“c”の顧客とID“i”の商品関連事項の組み合わせに対して算出された購買傾向指標値もxc,iと記す。
ID“i”の商品関連事項を商品関連事項“i”と記す。例えば、ID“1”の商品カテゴリを、商品カテゴリ“1”と記す。
購買傾向算出手段3が顧客および商品の組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出した場合、グルーピング手段4は、顧客のグループおよび商品のグループを定める。
また、購買傾向算出手段3が顧客および商品関連事項の組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出した場合、グルーピング手段4は、顧客のグループおよび商品関連事項のグループを定める。例えば、購買傾向算出手段3が顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出した場合、グルーピング手段4は、顧客のグループおよび商品カテゴリのグループを定める。
以下、購買傾向指標値の例を説明する。購買傾向算出手段3は、以下に示す例のうちのいずれかの購買傾向指標値を算出すればよい。あるいは、購買傾向算出手段3は、以下に例示する値以外の値を購買傾向指標値として算出してもよい。以下の説明では、任意の変数vの自然対数をln(v)と記す。
(例1)
例1では、顧客が商品の値下げ(割引率でもよい。)に応じてその商品の購買量を変える度合いを、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。例えば、購買傾向算出手段3は、価格弾力性を購買傾向指標値として算出する。
この場合、購買傾向算出手段3は、例えば、顧客ID、商品ID、および、商品の実際の販売価格の組み合わせに対して、購買量を対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。このとき、顧客ID同士が共通であり、かつ、商品ID同士が共通であっても、販売価格が異なっていれば、購買傾向算出手段3は、別の組とする。すなわち、購買傾向算出手段3は、顧客IDおよび商品IDの組み合わせに対して、その商品の実際の販売価格毎に、購買数を特定する。
商品の実際の販売価格は変動し得るので、この販売価格を価格変数pricec,iと記す。顧客ID、商品IDおよび実際の販売価格の組に対応する購買量も変動し得るので、この購買量を、購買量変数volumec,iと記す。購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて作成した上記の情報を参照し、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(pricec,i)を説明変数とする回帰分析を行う。この回帰分析によって、以下に示す式(1)におけるwc,iが得られる。
ln(volumec,i)=wc,i×ln(pricec,i)+b 式(1)
購買傾向算出手段3は、式(1)におけるwc,iを、購買傾向指標値xc,iとして算出する。
また、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iとして、上記のwc,iの絶対値を求めてもよい。この値は、価格弾力性である。
例1では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
(例2)
例2では、商品の広告日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
この場合、データ記憶手段2には、商品IDと、その商品の広告日とを対応付けた情報も記憶させておく。
購買傾向算出手段3は、例えば、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客IDと、商品IDと、その商品の直近の広告日からの経過日数とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。
顧客“c”が商品“i”を購買した各購買日におけるその商品の広告日からの経過日数を、経過日数変数dayc,iと記す。また、各購買日において顧客“c”がその商品“i”を購買した購買量を、購買量変数volumec,iと記す。購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて作成した上記の情報を参照し、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(dayc,i)を説明変数とする回帰分析によって、以下に示す式(2)におけるwc,iを得る。
ln(volumec,i)=wc,i×ln(dayc,i)+b 式(2)
購買傾向算出手段3は、式(2)におけるwc,iを、購買傾向指標値xc,iとして算出する。
また、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iとして、上記のwc,iの絶対値の逆数を求めてもよい。この値は、顧客“c”に対する商品“i”の広告有効寿命であるということができる。
例2では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
(例3)
例3では、新商品の発売日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
この場合、購買傾向算出手段3は、例えば、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客IDと、商品IDと、その商品の発売日からの経過日数とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。
顧客“c”が商品“i”を購買した各購買日における商品発売日からの経過日数を、経過日数変数dayc,iと記す。また、各購買日においてその顧客“c”がその商品“i”を購買した購買量を、購買量変数volumec,iと記す。購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて作成した上記の情報を参照し、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(dayc,i)を説明変数とする回帰分析によって、以下に示す式(3)におけるwc,iを得る。
ln(volumec,i)=wc,i×ln(dayc,i)+b 式(3)
購買傾向算出手段3は、式(3)におけるwc,iを、購買傾向指標値xc,iとして算出する。
また、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iとして、上記のwc,iの絶対値の逆数を求めてもよい。この値は、新商品感度寿命であるということができる。
例3では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。あるいは、購買傾向算出手段3は、ポアソン分布を指定してもよい。
(例4)
例4では、商品が店舗に陳列されてから顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
この場合、データ記憶手段2には、商品IDと、その商品の陳列日とを対応付けた情報も記憶させておく。
購買傾向算出手段3は、例えば、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客IDと、商品IDと、その商品の陳列日からの経過日数とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。
顧客“c”が商品“i”を購買した各購買日におけるその商品の陳列日からの経過日数を、経過日数変数dayc,iと記す。また、各購買日においてその顧客“c”がその商品“i”を購買した購買量を、購買量変数volumec,iと記す。購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて作成した上記の情報を参照し、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(dayc,i)を説明変数とする回帰分析によって、以下に示す式(4)におけるwc,iを得る。
ln(volumec,i)=wc,i×ln(dayc,i)+b 式(4)
購買傾向算出手段3は、式(4)におけるwc,iを、購買傾向指標値xc,iとして算出する。
また、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iとして、上記のwc,iの絶対値の逆数を求めてもよい。
例4では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
なお、店舗が、一度、商品の陳列をやめ、再度その商品を陳列した場合、購買傾向算出手段3は、顧客IDと、商品IDと、その商品の陳列日からの経過日数とを対応付けた情報を、作成してもよい。
(例5)
例5では、顧客がある商品を購買してから次にその商品を購買するまでの日数の程度を示す値を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
この場合、購買傾向算出手段3は、例えば、顧客IDと、商品IDと、商品の平均購買間隔とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。そして、顧客IDと商品IDの組み合わせに対応する平均購買間隔を、購買傾向指標値xc,iとする。
すなわち、購買傾向算出手段3は、顧客“c”が商品“i”を購買した日から、次に同一の顧客“c”が同一の商品“i”を購買した日までの経過日数をそれぞれ計算し、その経過日数の平均値を、購買傾向指標値xc,iとして算出する。
例5では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
上記の例1から例5において、購買傾向算出手段3は、顧客と商品の組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出する。
(例6)
例6では、商品カテゴリ内の個別の商品への顧客のこだわり度(換言すれば、愛着度)を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
例6では、購買傾向算出手段3は、例えば、ハーフィンダール係数またはジニ係数等を、購買傾向指標値xc,iとして算出する。例えば、ハーフィンダール係数を算出する場合、購買傾向算出手段3は、商品カテゴリ“i”に属する商品について、顧客“c”によるその商品カテゴリ“i”の中での購買シェアを求め、商品カテゴリ“i” に属する各商品について求めた購買シェアの二乗の総和を算出する。購買傾向算出手段3は、この値(ハーフィンダール係数)を購買傾向指標値xc,iとする。本例では、購買傾向算出手段3は、顧客と商品カテゴリの組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出する。
c,iが小さい値であるということは、顧客“c”が商品カテゴリ“i”の様々な商品を買い回り、商品に多様性を求めていることを表している。
例6では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
例6において、商品カテゴリの代わりに、商品関連事項として、例えば、商品DNAを適用してもよい。
(例7)
例7では、商品カテゴリ内の個別の商品のメーカへの顧客のこだわり度(換言すれば、愛着度)を、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値として算出する。
例7では、購買傾向算出手段3は、例えば、ハーフィンダール係数またはジニ係数等を、購買傾向指標値xc,iとして算出する。例えば、ハーフィンダール係数を算出する場合、ある商品カテゴリ“i”に属する各メーカについて、顧客“c”によるその商品カテゴリ“i”の中での購買シェアを求め、商品カテゴリ“i” に属する各メーカについて求めた購買シェアの二乗の総和を算出する。購買傾向算出手段3は、この値(ハーフィンダール係数)を購買傾向指標値xc,iとする。
例7では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
例7において、メーカの代わりに、商品のブランド等を適用してもよい。
例6および例7において、購買傾向算出手段3は、顧客と商品関連事項(上記の例では商品カテゴリ)の組み合わせ毎に購買傾向指標値xc,iを算出する。
グルーピング手段4は、購買傾向算出手段3によって算出された各購買傾向指標値xc,i、および、指定された購買傾向指標値xc,iの分布の種別に基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める。なお、グルーピング手段4は、顧客のグループおよび商品関連事項(例えば、商品カテゴリ)のグループを定めてもよい。いずれの場合であっても、グルーピング手段4の動作は同様である。以下の説明では、グルーピング手段4が顧客のグループおよび商品のグループを定める場合を例にして説明する。
また、以下の説明では、一人の顧客(換言すれば、1つの顧客ID)が1つのグループのみに属し、1つの商品(換言すれば、1つの商品ID)が1つのグループのみに属するように、グルーピングを行う場合を例にして説明する。このように、1つの要素が1つのグループのみに属するようにグループを定めることをクラスタリングと呼ぶ。クラスタリングによって得られたグループをクラスタと呼ぶ。また、複数の対象(本例では顧客および商品)に対してそれぞれ同時にクラスタリングを行うことをCo−クラスタリングと呼ぶ。すなわち、以下の説明では、グルーピング手段4がCo−クラスタリングを実行する場合を例にして説明する。
図2は、Co−クラスタリング実行前の顧客IDおよび商品IDを模式的に示す図である。図2に示す例では、縦軸方向に顧客IDを順番に並べ、横軸方向に商品IDを順番に並べた状態を図示している。また、購買傾向算出手段3によって算出された個々の購買傾向指標値xc,iは、それぞれ、1つの顧客IDと1つの商品IDとの組み合わせに対応している。例えば、図2に示すx2,1は、顧客ID“2”と商品ID“1”との組み合わせに対応している。なお、ある顧客がある商品を購買したことがない場合、その顧客および商品の組み合わせについては、購買傾向指標値xc,iは算出されていなくてよい。
図3は、グルーピング手段4によって定められた顧客のグループ(顧客クラスタ)および商品のグループ(商品クラスタ)の例を模式的に示す説明図である。図3では、説明を簡単にするため、商品クラスタとしてID“9”の商品クラスタのみを図示し、顧客クラスタとしてID“3”の顧客クラスタのみを図示している。図3では、商品クラスタおよび顧客クラスタを1つずつ図示しているが、グルーピング手段4は、複数の商品クラスタおよび複数の顧客クラスタを定める。商品クラスタの数および顧客クラスタの数は、固定の値に定めてもよく、あるいは、固定の値に限定されなくてもよい。以下の説明では、商品クラスタのIDが“a”であるとき、その商品クラスタを商品クラスタ“a”と記す。同様に、顧客クラスタのIDが“b”であるとき、その顧客クラスタを顧客クラスタ“b”と記す。
図3に示す例では、グルーピング手段4によって定められた商品クラスタ“9”には、商品“6”,“8”,“10”が属しているものとする。また、グルーピング手段4によって定められた顧客クラスタ“3”には、顧客“2”,“5”,“9”が属しているものとする。なお、商品クラスタに属する商品(商品ID)の数や、顧客クラスタに属する顧客(顧客ID)の数は、特に限定されない。
1つの商品クラスタおよび1つの顧客クラスタの組み合わせには、その商品クラスタに属する商品およびその顧客クラスタに属する顧客の組み合わせに応じた購買傾向指標値xc,iが対応している。例えば、図3に示す例では、商品クラスタ“9”および顧客クラスタ“3”の組み合わせには、x2,6,x5,6等が対応している。各商品クラスタおよび各顧客クラスタが定められた場合、1つの商品クラスタおよび1つの顧客クラスタの組み合わせ毎に、指定された分布の種別における、購買傾向指標値xc,iの分布のパラメータも定まることになる。例えば、商品クラスタ“9”および顧客クラスタ“3”の組み合わせに対応するx2,6,x5,6等の分布のパラメータも定まることになる。図3では、商品クラスタ“9”および顧客クラスタ“3”の組み合わせに対応するパラメータをθ3,9と表している。xc,iの分布のパラメータの例として、例えば、平均値や分散等が挙げられる。また、θ3,9等は、例えば、平均値や分散等を要素とするベクトルとして表現されてもよい。
なお、図3は、同一の商品クラスタに属する商品IDが連続して並び、かつ、同一の顧客クラスタに属する顧客IDが連続して並ぶように、図2を変形した図であると言うことができる。
グルーピング手段4は、例えば、顧客クラスタ(顧客のグループ)と、商品クラスタ(商品のグループ)と、購買傾向指標値xc,iの分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度が最大になるように、各顧客クラスタおよび各商品クラスタを定める。この尤度は、以下に示す式(5)で表される。あるいは、グルーピング手段4は、式(5)に示すθを周辺化した周辺尤度の下限を最大化させる処理、または、それに類する処理を施すことによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを得てもよい。
Figure 0006662298
式(5)において、Cは、顧客IDの集合であり、Iは、商品IDの集合である。換言すれば、Cは、顧客の集合であり、Iは、商品の集合である。また、Zは、顧客ID“c”が属する顧客クラスタを表す。Zは、商品ID“i”が属する商品クラスタを表す。本例では、グルーピング手段4は、1つの顧客IDが1つの顧客クラスタのみに属し、1つの商品IDが1つの商品クラスタのみに属するように、Co−クラスタリングを実行する。この場合、Z=2、Z=3等のように、Zが顧客クラスタのIDを表し、Zが商品クラスタのIDを表してもよい。また、例えば、Zを顧客クラスタのIDに対応する要素のみを1とし他の要素を0とするベクトルで表し、Zを商品クラスタのIDに対応する要素のみを1とし他の要素を0とするベクトルで表してもよい。例えば、顧客ID“4”が顧客クラスタ“2”に属する場合、2番目の要素のみを1とし、他の要素を全て0とするベクトルを用いて、Z=(0,1,0,0,0,・・・)と表してもよい。なお、本例において、Zにおける添え字cは、具体的には4である。同様に、例えば、商品ID“7”が商品クラスタ“3”に属する場合、3番目の要素のみを1とし、他の要素を全て0とするベクトルを用いて、Z=(0,0,1,0,0,・・・)と表してもよい。なお、本例において、Zにおける添え字iは、具体的には7である。
また、式(5)において、θは、購買傾向算出手段3によって指定された分布のパラメータである。また、θは、Zが示す1つの顧客クラスタとZが示す1つの商品クラスタとの組み合わせに対応するxc,iの分布のパラメータである。例えば、Zが図3に示す顧客クラスタ“3”を示し、Zが図3に示す商品クラスタ“9”を示している場合、θ3,9が、そのZおよびZの組に対応するθに該当する。
また、式(5)において、p(xc,i|θ,Z,Z)は、xc,iの確率(probability )を表す。
式(5)の値は、顧客クラスタと商品クラスタとその2つのクラスタに対応するxc,iの分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組全体としての尤度であるということができる。
グルーピング手段4は、最尤推定する場合には、式(5)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータの組を複数定めることによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを定めればよい。グルーピング手段4は、ベイズ推定する場合には、式(5)に示すθの事後分布を算出する。
このとき、グルーピング手段4は、例えば、最尤推定であれば、EM(Expectation-Maximization)法を用いて、式(5)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータの組を複数定めればよい。グルーピング手段4は、ベイズ推定であれば、変分ベイズ法を用いて、パラメータの事後分布を求める。あるいは、グルーピング手段4は、Gibbsサンプリング法を用いてもよい。Gibbsサンプリング法は、MCMC法(Markov Chain Monte Carlo algorithm)の1つである。
購買傾向算出手段3およびグルーピング手段4は、例えば、コンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUは、コンピュータのプログラム記憶装置(図1において図示略)等のプログラム記録媒体からグルーピングプログラムを読み込み、そのグルーピングプログラムに従って、購買傾向算出手段3およびグルーピング手段4として動作すればよい。また、各手段が、それぞれ別々のハードウェアで実現されていてもよい。
また、グルーピングシステムは、2つ以上の物理的に分離した装置が有線または無線で接続されている構成であってもよい。この点は、後述の実施形態においても同様である。
次に、処理経過について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎に、購買傾向指標値xc,iを算出する(ステップS1)。また、ステップS1において、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別を指定する。
購買傾向算出手段3の種々の動作の例については既に例1から例7で説明したので、ここでは説明を省略する。
ステップS1の後、グルーピング手段4は、式(5)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタ、およびxc,iの分布のパラメータの組を複数定めることによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを決定する(ステップS2)。なお、この分布は、購買傾向算出手段3によって指定されたものである。
本実施形態によれば、非特許文献1等に記載された技術とは異なり、人間が何らかの特徴を商品に付与しない。そして、ステップS1で得られるxc,iは、購買データから得られる客観的なデータである。そのようなデータを用いて、グルーピング手段4は、顧客のグループおよび商品のグループ(上記の例では、顧客クラスタおよび商品クラスタ)を定めるので、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品のグループを精度よく定めることができる。
なお、前述の例6や例7に例示するように購買傾向算出手段3が購買傾向指標値xc,iを算出した場合、グルーピング手段4は、式(5)の値が最大になるように、顧客クラスタおよび商品カテゴリ(商品関連事項)のクラスタを決定すればよい。この場合、グルーピング手段4は、ステップS2において、商品IDの代わりに、商品カテゴリのIDを式(5)における“i”として用いて、Co−クラスタリングを実行すればよい。その他の点については、既に説明したグルーピング手段4の動作と同様である。この場合には、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品カテゴリのグループを精度よく定めることができる。
また、第1の実施形態において、グルーピング手段4は、1つの顧客(顧客ID)が複数のグループに属し、1つの商品(商品ID)が複数のグループに属することを許容しつつ、顧客のグループおよび商品のグループを定めてもよい。この場合にも、グルーピング手段4は、式(5)の値が最大になるように、顧客のグループおよび商品のグループを定めればよい。この場合においても、式(5)の値が最大になるように顧客のグループおよび商品のグループを定める方法として、グルーピング手段4は、Gibbsサンプリング法、EM法、あるいは変分ベイズ法を用いればよい。商品カテゴリ等の商品関連事項のグループを定める場合も同様である。
グルーピング手段4は、1つの顧客(顧客ID)が複数のグループに属し、1つの商品(商品ID)が複数のグループに属することを許容しつつ、顧客のグループおよび商品のグループを定めたとする。この場合、データ分析者は、その顧客のグループおよび商品のグループを参照することによって、顧客や商品の隠れた特徴(直接的には見出しにくい特徴)を見出すことができる。例えば、商品の隠れ特徴をZ=(0,0,1,0,1,・・・)と表し、顧客の隠れ特徴をZ=(1,0,0,1,0,・・・)と表す。特徴数をKiとKcとしたときに、Ki×Kcの重み行列Aがパラメータとして学習される。顧客cの商品iに対する購買傾向指標値xc,iが、関数fを用いてf(Z AZ)としてモデル化される。この関数fは、ロジスティック関数やポアソン分布、ガウス分布等である。関数fがいずれを取るかは、購買傾向指標値xc,iにより定めればよい。購買傾向指標値xc,iが0か1の値であれば、関数fはロジスティック関数である。購買傾向指標値xc,iが個数であれば、関数fはポアソン分布である。購買傾向指標値xc,iが実数であれば、関数fはガウス分布である。実施形態で具体例として示している確率分布は、この関数と対応する。
また、第1の実施形態では、購買傾向算出手段3が購買傾向指標値xc,iの分布の種別を指定する場合を説明した。購買傾向指標値xc,iとしてどのような値を用いるかに応じて、購買傾向指標値xc,iの分布の種別が予め定められていてもよい。この場合、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別を指定しなくてよい。そして、グルーピング手段4は、予め定められた分布の種別における購買傾向指標値xc,iの分布のパラメータを用いて、顧客のグループと、商品または商品関連事項のグループとを定めればよい。
実施形態2.
図5は、本発明の第2の実施形態のグルーピングシステムの例を示すブロック図である。第2の実施形態のグルーピングシステム11は、データ記憶手段12と、特徴量算出手段13と、グルーピング手段14とを備える。
データ記憶手段12は、顧客の商品購買状況を示す購買データを記憶する記憶装置である。例えば、顧客マスタおよび商品マスタを記憶するとともに、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客ID、商品ID、商品の価格および購買日を対応付けた情報を購買データとして記憶してもよい。以下に示す例では、特徴量算出手段13が、商品マスタ内の標準価格を用いて、商品の特徴量として商品の相対価格を算出する場合を例にして説明する。また、以下に示す例では、商品購買実績を示す指標値(以下、購買実績指標値と記す。)として、購買数を用いるものとする。
特徴量算出手段13は、商品毎に商品の特徴量を算出する。この特徴量は、商品自体の特徴量であり、顧客に依存しない。本例では、特徴量算出手段13が、商品の特徴量として、各商品の相対価格を算出する場合を例にして説明する。この場合、特徴量算出手段13は、データ記憶手段12に記憶された各商品の標準価格に基づいて、それらの各商品の標準価格の平均値(以下、iavと記す。)と、標準価格の標準偏差(以下、idevと記す。)とを算出する。そして、データ記憶手段12に記憶されている商品“i”の標準価格をsとする。また、商品“i”の相対価格をrとする。特徴量算出手段13は、商品毎に、以下に示す式(6)の計算を行うことによって、個々の商品の相対価格を算出する。
=(s−iav)/idev 式(6)
特徴量算出手段13は、商品の特徴量の分布の種別を指定する。特徴量として相対価格を算出する場合、特徴量算出手段13は、特徴量(相対価格)の分布の種別として、例えば、標準正規分布を指定する。あるいは、特徴量算出手段13は、ガウス分布を指定してもよい。
グルーピング手段14は、データ記憶手段12に記憶された購買データを参照して、顧客と商品との組み合わせ毎に購買実績指標値を算出する。本実施形態では、顧客と商品との組み合わせ毎に算出される購買実績指標値を符号uc,iで表す。本例では、この購買実績指標値として商品の購買数を用いる場合を例にして説明するので、購買数も符号uc,iで表す。例えば、顧客“2”による商品“3”の購買数が7個である場合、u2,3=7である。従って、グルーピング手段14は、顧客と商品との組み合わせ毎に購買数uc,iを導出する。
また、グルーピング手段14は、購買実績指標値(購買数)の分布として、ポアソン分布を採用する。
そして、グルーピング手段14は、顧客と商品との組み合わせ毎に導出した購買数と、その購買数の分布の種別(本例ではポアソン分布)と、商品毎の相対価格と、その相対価格の分布の種別とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める。
以下の説明では、一人の顧客(換言すれば、1つの顧客ID)が1つのクラスタのみに属し、1つの商品(換言すれば、1つの商品ID)が1つのクラスタのみに属するように、グルーピング手段14がCo−クラスタリングを実行する場合を例にして説明する。
グルーピング手段14は、顧客クラスタと、商品クラスタと、購買数の分布のパラメータと、商品の相対価格の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度が最大となるように、各顧客クラスタおよび各商品クラスタを定める。この尤度は、以下に示す式(7)で表される。
Figure 0006662298
式(7)において、Cは、顧客IDの集合であり、Iは、商品IDの集合である。また、Zは、顧客ID“c”が属する顧客クラスタを表す。Zは、商品ID“i”が属する商品クラスタを表す。この点は、第1の実施形態と同様である。
式(7)において、θ’は、Zが示す1つの顧客クラスタとZが示す1つの商品クラスタとの組み合わせに対応する購買数uc,iの分布のパラメータである。θ’も第1の実施形態におけるθと同様に、例えば、ベクトルで表されてよい。
また、式(7)において、p(uc,i|θ’,Z,Z)は、uc,iの確率(probability )を表す。
また、式(7)において、φは、特徴量算出手段13によって指定された分布のパラメータである。また、φは、商品クラスタZに属する商品の相対価格の分布のパラメータである。
また、式(7)において、p(r|φ,Z)は、rの確率を表す。
式(7)の値は、顧客クラスタと、商品クラスタと、その2つのクラスタに対応するuc,iの分布のパラメータθ’と、その商品クラスタに属する商品の相対価格(特徴量)の分布のパラメータφとを組み合わせて得られる複数の組全体としての尤度であるということができる。
グルーピング手段14は、式(7)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータθ’,φの組を複数定めることによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを定めればよい。
このとき、グルーピング手段14は、例えば、Gibbsサンプリング法、EM法、あるいは変分ベイズ法を用いて、式(7)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータθ’,φの組を複数定めればよい。
特徴量算出手段13およびグルーピング手段14は、例えば、コンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUは、コンピュータのプログラム記憶装置(図5において図示略)等のプログラム記録媒体からグルーピングプログラムを読み込み、そのグルーピングプログラムに従って、特徴量算出手段13およびグルーピング手段14として動作すればよい。また、各手段が、それぞれ別々のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、処理経過について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
特徴量算出手段13は、例えば、商品マスタに基づいて、商品毎に商品の相対価格rを算出する(ステップS11)。特徴量算出手段13は、商品毎に、式(6)の計算を行うことによって、個々の商品の相対価格を算出すればよい。また、ステップS11において、特徴量算出手段13は、相対価格rの分布の種別を指定する。
また、グルーピング手段14は、購買データを参照して、顧客および商品の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買した数(購買数uc,i)を導出する(ステップS12)。なお、顧客および商品の組み合わせ毎に購買数uc,iがデータ記憶手段12に記憶されていてもよい。その場合、グルーピング手段14は、各購買数uc,iをデータ記憶手段12から読み込めばよい。
次に、グルーピング手段14は、式(7)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータθ’,φの組を複数定めることによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを定めればよい(ステップS13)。
本実施形態においても、非特許文献1等に記載された技術とは異なり、人間が何らかの特徴を商品に付与しない。また、本実施形態におけるrやuc,iは、商品マスタや購買データから得られる客観的なデータである。そのようなデータを用いて、グルーピング手段14は、顧客クラスタおよび商品クラスタを定める。従って、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品のグループを精度よく定めることができる。
また、グルーピング手段14は、1つの顧客(顧客ID)が複数のグループに属し、1つの商品(商品ID)が複数のグループに属することを許容しつつ、顧客のグループおよび商品のグループを定めてもよい。この場合にも、グルーピング手段14は、式(7)の値が最大になるように、顧客クラスタ、商品クラスタおよびパラメータθ’,φの組を複数定めることによって、顧客クラスタおよび商品クラスタを定めればよい。この場合においても、式(7)の値が最大になるように顧客のグループおよび商品のグループを定める方法として、グルーピング手段14は、Gibbsサンプリング法、EM法、あるいは変分ベイズ法を用いればよい。
グルーピング手段14は、1つの顧客(顧客ID)が複数のグループに属し、1つの商品(商品ID)が複数のグループに属することを許容しつつ、顧客のグループおよび商品のグループを定めたとする。この場合、データ分析者は、その顧客のグループおよび商品のグループを参照することによって、顧客や商品の隠れた特徴(直接的には見出しにくい特徴)を見出すことができる。
また、第2の実施形態では、特徴量算出手段13が商品の特徴量の分布の種別を指定する場合を説明した。商品の特徴量としてどのような値を用いるかに応じて、商品の特徴量の分布の種別が予め定められていてもよい。この場合、特徴量算出手段13が商品の特徴量の分布の種別を指定しなくてよい。そして、グルーピング手段14は、予め定められた分布の種別における商品の特徴量の分布のパラメータを用いて、顧客のグループと、商品のグループとを定めればよい。
以下、顧客マスタ、商品マスタ、購買データの具体例や、第2の実施形態における特徴量の具体例や、第1の実施形態における購買傾向指標値xc,iの具体例を示す。
図7は、第1の実施形態のデータ記憶手段2や第2の実施形態のデータ記憶手段12に記憶される顧客マスタの例を示す模式図である。図7では、顧客ID毎に、顧客IDと、顧客の年齢および性別とが対応付けられている場合を例示している。
図8は、第1の実施形態のデータ記憶手段2や第2の実施形態のデータ記憶手段12に記憶される商品マスタの例を示す模式図である。図8では、商品ID毎に、商品IDと、商品名、標準価格、商品カテゴリおよび発売日が対応付けられている場合を例示している。
図9は、第1の実施形態のデータ記憶手段2や第2の実施形態のデータ記憶手段12に記憶される購買データの例を示す模式図である。図9では、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客ID、商品ID、商品の実際の販売価格および購買日を対応付けた購買データを例示している。なお、図9に示す1行のデータは、顧客が商品を1つ買ったことを示している。
なお、図7から図9は、データ記憶手段2,12に記憶されるデータの例示である。以下で述べる各具体例で示す具体的な数値は、必ずしも図7から図9に示すデータに基づくものであるとは限らない。
(具体例1)
以下に示す具体例1では、第2の実施形態における商品の特徴量の具体例を示す。特徴量算出手段13は、商品カテゴリ毎に、カテゴリ内の各商品の特徴量を算出する。本例では、特徴量算出手段13が商品の特徴量として、相対価格を算出する場合を例にする。
特徴量算出手段13は、商品カテゴリを1つずつ選択し、選択した商品カテゴリ内の各商品の標準価格の平均値iavと、その各商品の標準価格の標準偏差idevを算出する。図10は、「菓子パン」および「食パン」という2つの商品カテゴリについてそれぞれ算出された平均値および標準偏差の例を示す図である。
さらに、特徴量算出手段13は、商品カテゴリを1つずつ選択し、選択した商品カテゴリ内の個々の商品の相対価格rを、前述の式(6)によって算出する。ここで、式(6)の計算におけるiavおよびidevは、選択した商品カテゴリに関して算出した平均値iavおよび標準偏差idevである。
この結果、商品毎に相対価格が得られる。図11は、商品毎に算出された相対価格の例を示す図である。図11では、商品ID毎に、商品名および相対価格の例を示している。
特徴量算出手段13は、上記のように算出した相対価格rの分布の種別として、例えば、ガウス分布を指定する。あるいは、特徴量算出手段13は、相対価格rの分布の種別として、標準正規分布を指定してもよい。
なお、グルーピング手段14は、購買データを参照して、顧客IDおよび商品IDの組み合わせ毎に、その顧客がその商品を購買した個数(購買数)を算出し、その購買数を、購買実績指標値uc,iとする。さらに、グルーピング手段14は、購買実績指標値uc,i(以下、購買数uc,i)の分布としてポアソン分布を採用する。
グルーピング手段14は、各商品の相対価格rおよびその分布の種別と、顧客IDおよび商品IDの組み合わせ毎に導出した購買数uc,iおよびその分布の種別に基づいて、顧客IDと商品IDをグルーピングする。この処理については、既に説明しているので、ここでは説明を省略する。
(具体例2)
具体例2では、第1の実施形態で説明した例1の具体例を示す。購買傾向算出手段3は、購買データに基づいて、顧客IDおよび商品IDの組み合わせに対して、その商品の実際の販売価格毎に、購買数(購買量)を特定する。この結果、図12に例示するように、顧客ID、商品IDおよび商品の実際の販売価格の組み合わせに対して、購買数を対応付けた情報が得られる。
購買傾向算出手段3は、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(pricec,i)を説明変数として、回帰分析を行う。volumec,iは購買量変数であり、pricec,iは価格変数である。顧客ID“01”および商品ID“11”の組み合わせについてこの回帰分析を行うと、式(1)の係数wc,iの値は−3となり、価格弾力性は3となる。購買傾向算出手段3は、この価格弾力性“3”を、購買傾向指標値x01,11とする。購買傾向算出手段3は、顧客IDおよび商品IDの他の各組み合わせに関しても、同様に、購買傾向指標値xc,iを算出する。
なお、価格弾力性“3”とは、価格が10%下がったときに、購買数が10×3=30%増加することを意味する。
本例では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
グルーピング手段4は、購買傾向指標値xc,iおよびその分布の種別に基づいて、顧客IDと商品IDをグルーピングする。この処理については、既に説明しているので、ここでは説明を省略する。この点は、以下に説明する他の具体例でも同様である。
(具体例3)
具体例3では、第1の実施形態で説明した例2の具体例を示す。
本例では、ある商品の広告が行われた日毎に、商品IDとその商品の広告日とを対応付けた情報をデータ記憶手段2に記憶させておく。図13は、商品IDと広告日とを対応付けた情報の例を示す図である。なお、広告は、テレビジョン放送やラジオ放送のコマーシャルメッセージであってもよい。また、図13に例示する情報は、番組と連動する等してまとまって放送された広告の実績を反映させたものであってもよい。また、図13に例示する情報は、顧客毎に個別に実施される広告(例えば、オンライン広告)に基づいて作成されたものであってもよい。
購買傾向算出手段3は、例えば、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客IDと、商品IDと、その商品の直近の広告日からの経過日数とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。顧客ID、商品ID、および広告日からの経過日数を対応付けた情報の例を、図14に示す。
なお、広告の実績がなく購買されている商品に関しては、購買傾向算出手段3は、広告日からの経過日数を、十分に大きな値、あるいは、欠損値として扱えばよい。図14に示す“inf.”は、十分に大きな値を意味する。
購買傾向算出手段3は、顧客“c”と商品“i”の組み合わせ毎に、顧客に対する商品の広告有効寿命Tc,iを算出する。なお、顧客“c”と商品“i”の組み合わせに関し、広告日からの経過日数dayc,iにおける購買数がexp(−dayc,i/Tc,i)に比例すると仮定する方式と、広告日からの経過日数dayc,iにおいて顧客“c”が商品“i”を購買する確率がexp(−dayc,i/Tc,i)に比例すると仮定する方式が挙げられる。ここでは、前者の場合を示す。購買傾向算出手段3は、ln(volumec,i)を目的変数とし、ln(dayc,i)を説明変数として、回帰分析を行う。volumec,iは購買量変数であり、dayc,iは、経過日数変数である。顧客ID“01”および商品ID“11”の組み合わせについてこの回帰分析を行うと、式(2)の係数wc,iの値として−0.2が得られる。購買傾向算出手段3は、この値の絶対値の逆数として、T01,11=5を算出し、この値を、購買傾向指標値x01,11とする。購買傾向算出手段3は、顧客IDおよび商品IDの他の各組み合わせに関しても、同様に、購買傾向指標値xc,iを算出する。
本例では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
また、具体例3において、広告日の代わりに、商品が店舗に陳列された日を用いてもよい。この場合、購買傾向算出手段3は、広告日からの経過日数の代わりに、商品の陳列日からの経過日数を用いればよい。また、この場合、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布またはポアソン分布を指定すればよい。
(具体例4)
具体例4では、商品の発売日からの経過日数を利用して購買傾向指標値xc,iを求める場合の例を示す。
購買傾向算出手段3は、例えば、顧客が商品を購買した各購買日における、顧客IDと、商品IDと、その商品の発売日からの経過日数とを対応付けた情報を、購買データに基づいて作成する。顧客ID、商品ID、および発売日からの経過日数を対応付けた情報の例を、図15に示す。
購買傾向算出手段3は、顧客“c”と商品“i”の組み合わせ毎に、顧客に対する商品の新商品感度寿命Tc,iを算出する。ここでは、顧客“c”と商品“i”の組み合わせに関し、商品発売日からの経過日数dayc,iにおいて顧客“c”が商品“i”を購買する確率がexp(−dayc,i/Tc,i)に比例すると仮定する。購買傾向算出手段3は、顧客“01”の商品“11”に対する感度の尤度を最大にするような新商品感度寿命T01,11を、上記の具体例における広告有効寿命T01,11と同様に求めることができる。購買傾向算出手段3は、新商品感度寿命T01,11を、顧客ID“01”と商品ID“11”の組み合わせに対する購買傾向指標値x01,11とする。購買傾向算出手段3は、顧客IDおよび商品IDの他の各組み合わせに関しても、同様に、購買傾向指標値xc,iを算出する。
本例では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、ポアソン分布を指定する。あるいは、購買傾向算出手段3は、正規分布を指定してもよい。
(具体例5)
具体例5では、第1の実施形態で説明した例5の具体例を示す。
購買傾向算出手段3は、顧客“c”が商品“i”を購買した日から、次に同一の顧客“c”が同一の商品“i”を購買した日までの経過日数をそれぞれ計算し、その経過日数の平均値(平均購買間隔)を、購買傾向指標値xc,iとして算出する。なお、平均購買間隔は、購買間隔がポアソン分布に従うとしたときの分布の最適パラメータに相当する。
購買傾向算出手段3は、顧客IDと商品IDの組み合わせ毎に平均購買間隔(購買傾向指標値xc,i)を算出する。そして、購買傾向算出手段3は、顧客IDと、商品IDと、平均購買間隔とを対応付けた情報を作成する。顧客IDと、商品IDと、平均購買間隔とを対応付けた情報の例を図16に示す。
本例では、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
(具体例6)
具体例6では、第1の実施形態で説明した例6の具体例を示す。
本例では、図17に例示する商品マスタが、データ記憶手段2(図1参照)に記憶されているとする。図17に示す商品マスタでは、商品ID毎に、商品IDと、商品名と、商品カテゴリと、商品のメーカとが対応づけられている。
また、本例では、図18に例示する購買データが、データ記憶手段2(図1参照)に記憶されているとする。図18に示す購買データでは、顧客IDおよび商品IDの組み合わせに対して、その顧客IDで識別される顧客がその商品IDで識別される商品を購買した個数(購買数)が対応付けられている。
購買傾向算出手段3は、顧客と商品カテゴリの組み合わせ毎に、その商品カテゴリ内の個別の商品へのその顧客のこだわり度(愛着度)を算出する。本例では、購買傾向算出手段3が、このこだわり度としてハーフィンダール係数を算出し、その値を購買傾向指標値xc,iとする例を示す。
例えば、購買傾向算出手段3が、顧客ID“01”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせに関して、こだわり度を算出する場合を例にして説明する。図17および図18から分かるように、顧客“01”は、商品カテゴリ“菓子パン”に属する商品として、あんパン(商品ID“11”)を1個、高級あんパン(商品ID“12”)を2個、カレーパン(商品ID“15”)を2個、メロンパン(商品ID“16”)を1個、購買している。従って、顧客“01”による“菓子パン”に属するあんパン、高級あんパン、カレーパンおよびメロンパンの購買シェアは、それぞれ、“1/6”、“1/3”、“1/3”および“1/6”である。従って、購買傾向算出手段3は、以下の計算によって、顧客ID“01”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせにおけるこだわり度(本例ではハーフィンダール係数)として0.28を算出する。
0.28=(1/6)+(1/3)+(1/3)+(1/6)
同様に、購買傾向算出手段3が、顧客ID“02”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせに関して、こだわり度を算出する場合を例にして説明する。顧客“02”は、商品カテゴリ“菓子パン”に属する商品として、あんパン(商品ID“11”)を2個、高級あんパン(商品ID“12”)を3個、辛カレーパン(商品ID“18”)を1個、購買している(図17および図18参照)。従って、顧客“02”による“菓子パン”に属するあんパン、高級あんパンおよび辛カレーパンの購買シェアは、それぞれ、“1/3”、“1/2”および“1/6”である。従って、購買傾向算出手段3は、以下の計算によって、顧客ID“02”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせにおけるこだわり度として0.39を算出する。
0.39=(1/3)+(1/2)+(1/6)
同様に、購買傾向算出手段3が、顧客ID“03”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせに関して、こだわり度を算出する場合を例にして説明する。顧客“03”は、商品カテゴリ“菓子パン”に属する商品として、高級あんパン(商品ID“12”)を2個、メロンパン(商品ID“16”)を8個、焼きそばパン(商品ID“17”)を1個、購買している(図17および図18参照)。従って、顧客“03”による“菓子パン”に属する高級あんパン、メロンパンおよび焼きそばパンの購買シェアは、それぞれ、“2/11”、“8/11”、“1/11”である。従って、購買傾向算出手段3は、以下の計算によって、顧客ID“03”と商品カテゴリ“菓子パン”の組み合わせにおけるこだわり度として0.57を算出する。
0.57=(2/11)+(8/11)+(1/11)
なお、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
図19は、顧客IDと商品カテゴリの組み合わせ毎のこだわり度(xc,i)の例を示す図である。例えば、図19に例示する結果が得られたとする。この場合、グルーピング手段4によるグルーピングによって、顧客ID“01”および顧客ID“02”が同一の顧客グループ(Aとする。)にグルーピングされ、顧客ID“03”が別の顧客グループ(Bとする。)にグルーピングされると考えられる。また、「菓子パン」および「おにぎり」が同一の商品カテゴリグループにグルーピングされると考えられる。このようなグルーピングの結果が得られたとすると、顧客グループAは、「菓子パン」や「おにぎり」では様々な商品を購買する傾向があり、「食パン」については自分の好きな商品を選ぶ傾向があるということを分析できる。また、顧客グループBは、「食パン」だけでなく、「菓子パン」や「おにぎり」についても特定の商品を購買する傾向があるということを分析できる。
(具体例7)
具体例7では、第1の実施形態で説明した例7の具体例を示す。
購買傾向算出手段3は、顧客と商品カテゴリの組み合わせ毎に、その商品カテゴリ内の商品のメーカへのその顧客のこだわり度(愛着度)を算出する。本例では、購買傾向算出手段3が、このこだわり度としてハーフィンダール係数を算出し、その値を購買傾向指標値xc,iとする例を示す。
購買傾向算出手段3は、商品マスタおよび購買データを参照して、例えば、「菓子パン」という商品カテゴリに関して、顧客IDと、その顧客が購買した菓子パンのメーカと、そのメーカの菓子パンの購買数との関係を特定する。そして、顧客IDと、菓子パンのメーカと、そのメーカの菓子パンの購買数との関係として、図20に示す結果が得られたとする。
顧客“01”が、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、海崎パンから菓子パンを購買した数は3であり、山谷パンから購買した数は3である(図20参照)。従って、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、顧客“01”による海崎パンの購買シェア、山谷パンの購買シェアは、それぞれ“1/2”、“1/2”である。よって、購買傾向算出手段3は、以下に示す計算によって、顧客ID“01”と商品カテゴリ「菓子パン」の組み合わせにおけるこだわり度(本例ではハーフィンダール係数)0.5を算出する。
0.5=(1/2)+(1/2)
また、顧客“02”が、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、海崎パンから菓子パンを購買した数は5であり、山谷パンから購買した数は1である(図20参照)。従って、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、顧客“02”による海崎パンの購買シェア、山谷パンの購買シェアは、それぞれ“5/6”、“1/6”である。よって、購買傾向算出手段3は、以下に示す計算によって、顧客ID“02”と商品カテゴリ「菓子パン」の組み合わせにおけるこだわり度(本例ではハーフィンダール係数)0.72を算出する。
0.72=(5/6)+(1/6)
また、顧客“03”が、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、海崎パンから菓子パンを購買した数は2であり、山谷パンから購買した数は9である(図20参照)。従って、「菓子パン」という商品カテゴリにおいて、顧客“03”による海崎パンの購買シェア、山谷パンの購買シェアは、それぞれ“2/11”、“9/11”である。よって、購買傾向算出手段3は、以下に示す計算によって、顧客ID“03” と商品カテゴリ「菓子パン」の組み合わせにおけるこだわり度(本例ではハーフィンダール係数)0.70を算出する。
0.70=(2/11)+(9/11)
購買傾向算出手段3は、同様に、顧客IDと商品カテゴリの組み合わせ毎に、こだわり度(xc,i)を算出する。
なお、購買傾向算出手段3は、購買傾向指標値xc,iの分布の種別として、例えば、正規分布を指定する。
具体例7をアパレルの商品カテゴリに適用した場合、グルーピングの結果によって、例えば、靴やアクセサリ等に関しては特定のメーカの商品を購買するが、下着や靴下に関してはメーカにこだわらない顧客層や、あらゆる商品カテゴリに関して特定のメーカの商品を購買する顧客層等を明らかにすることができる。
なお、既に述べたように、上記のようにこだわり度を算出する際、メーカの代わりに、商品のブランド等を適用してもよい。
図21は、本発明の各実施形態に係るコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。コンピュータ1000は、CPU1001と、主記憶装置1002と、補助記憶装置1003と、インタフェース1004とを備える。
各実施形態のグルーピングシステムは、コンピュータ1000に実装される。グルーピングシステムの動作は、プログラム(グルーピングプログラム)の形式で補助記憶装置1003に記憶されている。CPU1001は、プログラムを補助記憶装置1003から読み出して主記憶装置1002に展開し、そのプログラムに従って上記の処理を実行する。
補助記憶装置1003は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例として、インタフェース1004を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1000に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1000がそのプログラムを主記憶装置1002に展開し、上記の処理を実行してもよい。
また、プログラムは、前述の処理の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、プログラムは、補助記憶装置1003に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで前述の処理を実現する差分プログラムであってもよい。
次に、本発明の概要について説明する。図22は、本発明の概要の例を示すブロック図である。グルーピングシステム1は、購買傾向算出手段3と、グルーピング手段4とを備える。
購買傾向算出手段3は、顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項(例えば、商品カテゴリ)の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する。グルーピング手段4は、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定める。
具体的には、購買傾向算出手段3は、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出する。グルーピング手段4は、購買傾向指標値および購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定める。
そのような構成により、似た購買傾向を有する顧客のグループを精度よく定めるとともに、購買傾向の観点で類似した商品または商品に関連する事項のグループを精度よく定めることができる。なお、図22に示す例において、グルーピングシステム1は、サービスのグループまたはサービス関連事項(例えば、サービスのカテゴリ)のグループを定めてもよい。
図23は、本発明の概要の他の例を示すブロック図である。グルーピングシステム11は、特徴量算出手段13と、グルーピング手段14とを備える。
特徴量算出手段13は、商品毎に商品の特徴量を算出する。
グルーピング手段14は、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、商品購買実績の分布と、商品毎の特徴量と、特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める。具体的には、グルーピング手段14は、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める。
そのような構成によっても、上記の効果を得ることができる。なお、図23に示す例において、グルーピングシステム11は、サービスのグループを定めてもよい。
上記の各実施形態は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備えることを特徴とするグルーピングシステム。
(付記2)購買傾向算出手段は、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、グルーピング手段は、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定める付記1に記載のグルーピングシステム。
(付記3)グルーピング手段は、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定める付記2に記載のグルーピングシステム。
(付記4)購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に価格弾力性を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記5)購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品の広告日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記6)購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品の発売日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記7)購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品が店舗に陳列されてから顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記8)購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に平均購買間隔を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記9)購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の個別の商品への顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記10)購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の商品の個別のメーカへの顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記11)購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の商品の個別のブランドへの顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める付記2または付記3に記載のグルーピングシステム。
(付記12)グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記1から付記8のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記13)グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記1から付記8のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記14)グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品関連事項が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品関連事項のグループを定める付記1、2、3、9、10、11のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記15)グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品関連事項が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品関連事項のグループを定める付記1、2、3、9、10、11のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記16)商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出手段と、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング手段とを備えることを特徴とするグルーピングシステム。
(付記17)グルーピング手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記16に記載のグルーピングシステム。
(付記18)グルーピング手段は、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記17に記載のグルーピングシステム。
(付記19)特徴量算出手段は、商品毎に、商品の特徴量として商品の相対価格を算出する付記16から付記18のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記20)グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記16から付記19のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記21)グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品のグループを定める付記16から付記19のうちのいずれかに記載のグルーピングシステム。
(付記22)顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備えることを特徴とするグルーピングシステム。
(付記23)サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出手段と、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング手段とを備えることを特徴とするグルーピングシステム。
(付記24)顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出し、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めることを特徴とするグルーピング方法。
(付記25)商品毎に商品の特徴量を算出し、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めることを特徴とするグルーピング方法。
(付記26)顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出し、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めることを特徴とするグルーピング方法。
(付記27)サービス毎にサービスの特徴量を算出し、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めることを特徴とするグルーピング方法。
(付記28)コンピュータに、顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのグルーピングプログラム。
(付記29)コンピュータに、商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出処理、および、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのグルーピングプログラム。
(付記30)コンピュータに、顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのグルーピングプログラム。
(付記31)コンピュータに、サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出処理、および、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのグルーピングプログラム。
また、前述の第1の実施形態(図1参照)では、購買傾向算出手段3が、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向(具体的には、購買傾向指標値)を算出する場合を示した。グルーピングシステムが、顧客が商品を購買する傾向(購買傾向指標値)を外部から取得する構成であってもよい。この場合のグルーピングシステムの構成例を図24に示す。
図24に示すグルーピングシステム90は、購買傾向取得手段95と、グルーピング手段4とを備える。
購買傾向取得手段95は、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向(購買傾向指標値)を取得する。このとき、購買傾向取得手段95は、その購買傾向指標値の分布の種別の情報も合わせて取得する。例えば、グルーピングシステム90の外部に設けられたサーバに、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および商品関連事項の組み合わせ毎に定められた購買傾向指標値と、その購買傾向指標値の分布の種別の情報を予め管理者が記憶させておく。購買傾向取得手段95は、通信ネットワークを介して、そのサーバから、各購買傾向指標値および、その購買傾向指標値の分布の種別の情報を取得すればよい。なお、購買傾向取得手段95が外部から購買傾向指標値等を取得する態様は、上記の態様に限定されず、他の態様であってもよい。例えば、購買傾向取得手段95は、外部から入力される各購買傾向指標値およびその分布の種別の情報を受け付けてもよい。
購買傾向取得手段95が取得する購買傾向指標値は、第1の実施形態において、購買傾向算出手段3が算出する購買傾向指標値と同様である。
グルーピング手段4は、顧客が商品を購買する傾向およびその分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定める。この動作は、第1の実施形態のグルーピング手段4の動作と同様である。
購買傾向取得手段95およびグルーピング手段4は、例えば、コンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUは、コンピュータのプログラム記憶装置(図24において図示略)等のプログラム記録媒体からグルーピングプログラムを読み込み、そのグルーピングプログラムに従って、購買傾向取得手段95およびグルーピング手段4として動作すればよい。また、各手段が、それぞれ別々のハードウェアで実現されていてもよい。
この場合、グルーピングプログラムは、コンピュータに、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を取得する購買傾向取得処理、および、その傾向およびその傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのプログラムであるということができる。
購買傾向取得手段95は、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客およびサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を取得してもよい。この場合、グルーピング手段4は、顧客がサービスを購買する傾向およびその分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めればよい。
また、前述の第2の実施形態(図5参照)では、特徴量算出手段13が、商品毎に商品の特徴量を算出し、グルーピング手段14が、顧客と商品の組み合わせ毎に商品購買実績(具体的には、商品購買実績値)を算出する場合を示した。グルーピングシステムが、商品の特徴量、および、商品購買実績(商品購買実績値)を外部から取得する構成であってもよい。この場合のグルーピングシステムの構成例を図25に示す。
図25に示すグルーピングシステム91は、情報取得手段96と、グルーピング手段97とを備える。
情報取得手段96は、商品毎に商品の特徴量を取得する。このとき、情報取得手段96は、その特徴量の分布の種別の情報も合わせて取得する。
さらに、情報取得手段96は、顧客と商品の組み合わせ毎に商品購買実績値も取得する。このとき、情報取得手段96は、その商品購買実績値の分布の種別の情報も合わせて取得する。
例えば、管理者が、グルーピングシステム91の外部に設けられたサーバに、商品毎に定められた商品の特徴量と、その特徴量の分布の種別の情報を予め記憶させておく。さらに、その管理者は、そのサーバに、顧客と商品の組み合わせ毎に定められた商品購買実績値と、その商品購買実績値の分布の種別の情報を予め記憶させておく。情報取得手段96は、通信ネットワークを介して、そのサーバから、各商品の特徴量およびその特徴量の分布の種別の情報と、各商品購買実績値およびその商品購買実績値の分布の種別の情報とを取得すればよい。なお、情報取得手段96がこれらの情報を取得する態様は、上記の態様に限定されず、他の態様であってもよい。例えば、情報取得手段96が、外部から入力される各商品の特徴量およびその特徴量の分布の種別の情報、各商品購買実績値およびその商品購買実績値の分布の種別の情報を受け付けてもよい。
情報取得手段96が取得する商品の特徴量は、第2の実施形態において、特徴量算出手段13が算出する商品の特徴量と同様である。また、情報取得手段96が取得する商品購買実績値は、第2の実施形態において、グルーピング手段14が算出する商品購買実績値と同様である。
グルーピング手段97は、顧客と商品の組み合わせ毎に定められた商品購買実績値と、その商品購買実績値の分布と、商品毎の特徴量と、その特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定める。この動作は、第2の実施形態において、グルーピング手段14が顧客のグループおよび商品のグループを定める動作と同様である。
情報取得手段96およびグルーピング手段97は、例えば、コンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUは、コンピュータのプログラム記憶装置(図25において図示略)等のプログラム記録媒体からグルーピングプログラムを読み込み、そのグルーピングプログラムに従って、情報取得手段96およびグルーピング手段97として動作すればよい。また、各手段が、それぞれ別々のハードウェアで実現されていてもよい。
この場合、グルーピングプログラムは、コンピュータに、商品毎に商品の特徴量を取得する情報取得処理、および、顧客と商品の組み合わせ毎に定められた商品購買実績と、その商品購買実績の分布と、商品毎の特徴量と、その特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング処理を実行させるためのプログラムであるということができる。
情報取得手段96は、サービス毎に定められたサービスの特徴量と、その特徴量の分布の種別の情報と、顧客とサービスの組み合わせ毎に定められたサービス購買実績と、そのサービス購買実績の分布の種別の情報とを取得してもよい。この場合、グルーピング手段97は、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られたサービス購買実績と、そのサービス購買実績の分布と、サービス毎の特徴量と、その特徴量との分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めればよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年12月10日に出願された日本出願特願2014−249953を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
産業上の利用の可能性
本発明は、顧客をグルーピングするとともに、商品もしくは商品に関連する事項またはサービスもしくはサービスに関連する事項をグルーピングするグルーピングシステムに好適に適用される。
1,11 グルーピングシステム
2,12 データ記憶手段
3 購買傾向算出手段
4,14 グルーピング手段
13 特徴量算出手段

Claims (27)

  1. 顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備え
    前記購買傾向算出手段は、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、
    前記グルーピング手段は、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め、
    前記グルーピング手段は、
    顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定める
    ことを特徴とするグルーピングシステム。
  2. 購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に価格弾力性を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  3. 購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品の広告日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  4. 購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品の発売日から顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  5. 購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に、商品が店舗に陳列されてから顧客が商品を購買するまでの日数の程度を示す値を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  6. 購買傾向算出手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に平均購買間隔を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  7. 購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の個別の商品への顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  8. 購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の商品の個別のメーカへの顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  9. 購買傾向算出手段は、顧客および商品カテゴリの組み合わせ毎に、商品カテゴリ内の商品の個別のブランドへの顧客のこだわり度を購買傾向指標値として算出し、
    グルーピング手段は、顧客のグループを定めるとともに、商品関連事項のグループとして商品カテゴリのグループを定める
    請求項1に記載のグルーピングシステム。
  10. グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のグルーピングシステム。
  11. グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のグルーピングシステム。
  12. グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品関連事項が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品関連事項のグループを定める
    請求項1、7、8、9のうちのいずれか1項に記載のグルーピングシステム。
  13. グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品関連事項が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品関連事項のグループを定める
    請求項1、7、8、9のうちのいずれか1項に記載のグルーピングシステム。
  14. 商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング手段とを備え
    前記グルーピング手段は、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め、
    前記グルーピング手段は、
    顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    ことを特徴とするグルーピングシステム。
  15. 特徴量算出手段は、商品毎に、商品の特徴量として商品の相対価格を算出する
    請求項14に記載のグルーピングシステム。
  16. グルーピング手段は、一人の顧客が1つのグループのみに属し、1つの商品が1つのグループのみに属するように、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項14または請求項15に記載のグルーピングシステム。
  17. グルーピング手段は、一人の顧客が複数のグループに属すること、および、1つの商品が複数のグループに属することを許容して、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    請求項14または請求項15のうちのいずれか1項に記載のグルーピングシステム。
  18. 顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出手段と、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング手段とを備え
    前記購買傾向算出手段は、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、
    前記グルーピング手段は、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め、
    前記グルーピング手段は、
    顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定める
    ことを特徴とするグルーピングシステム。
  19. サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング手段とを備え
    前記グルーピング手段は、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め、
    前記グルーピング手段は、
    顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定める
    ことを特徴とするグルーピングシステム。
  20. コンピュータが、
    顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出し、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め
    前記傾向を算出するときに、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、
    顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるときに、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定め、
    顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるときに、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定める
    ことを特徴とするグルーピング方法。
  21. コンピュータが、
    商品毎に商品の特徴量を算出し、
    顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め
    顧客のグループおよび商品のグループを定めるときに、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定め、
    顧客のグループおよび商品のグループを定めるときに、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定める
    ことを特徴とするグルーピング方法。
  22. コンピュータが、
    顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出し、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め
    前記傾向を算出するときに、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出し、
    顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるときに、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定め、
    顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるときに、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定める
    ことを特徴とするグルーピング方法。
  23. コンピュータが、
    サービス毎にサービスの特徴量を算出し、
    顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め
    顧客のグループおよびサービスのグループを定めるときに、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定め、
    顧客のグループおよびサービスのグループを定めるときに、顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定める
    ことを特徴とするグルーピング方法。
  24. コンピュータに、
    顧客の商品購買状況に基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、
    前記購買傾向算出処理で、顧客の商品購買状況を示す購買データに基づいて、顧客および商品の組み合わせ毎、または、顧客および、商品に関連する事項である商品関連事項の組み合わせ毎に、顧客が商品を購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出させ、
    前記グルーピング処理で、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めさせるとともに、商品のグループまたは商品関連事項のグループを定めさせ、
    前記グルーピング処理で、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、商品のグループまたは商品関連事項のグループとを定めさせる
    めのグルーピングプログラム。
  25. コンピュータに、
    商品毎に商品の特徴量を算出する特徴量算出処理、および、
    顧客および商品の組み合わせ毎に得られる商品購買実績と、前記商品購買実績の分布と、商品毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、
    前記グルーピング処理で、顧客および商品の組み合わせ毎に得られる、商品購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、商品毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよび商品のグループを定めさせ、
    前記グルーピング処理で、顧客のグループと、商品のグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、商品の特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよび商品のグループを定めさせる
    めのグルーピングプログラム。
  26. コンピュータに、
    顧客のサービス購買状況に基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を算出する購買傾向算出処理、および、
    前記傾向および前記傾向の分布に基づいて、顧客のグループを定めるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めるグルーピング処理を実行させ、
    前記購買傾向算出処理で、顧客のサービス購買状況を示す購買データに基づいて、顧客およびサービスの組み合わせ毎、または、顧客および、サービスに関連する事項であるサービス関連事項の組み合わせ毎に、顧客がサービスを購買する傾向を示す指標値である購買傾向指標値を算出させ、
    前記グルーピング処理で、前記購買傾向指標値および前記購買傾向指標値の分布のパラメータに基づいて、顧客のグループを定めさせるとともに、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループを定めさせ、
    前記グルーピング処理で、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループと、購買傾向指標値の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループと、サービスのグループまたはサービス関連事項のグループとを定めさせる
    めのグルーピングプログラム。
  27. コンピュータに、
    サービス毎にサービスの特徴量を算出する特徴量算出処理、および、
    顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られるサービス購買実績と、前記サービス購買実績の分布と、サービス毎の前記特徴量と、前記特徴量の分布とに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めるグルーピング処理を実行させ、
    前記グルーピング処理で、顧客およびサービスの組み合わせ毎に得られる、サービス購買実績を示す指標値である購買実績指標値と、前記購買実績指標値の分布のパラメータと、サービス毎の特徴量と、前記特徴量の分布のパラメータとに基づいて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めさせ、
    前記グルーピング処理で、顧客のグループと、サービスのグループと、購買実績指標値の分布のパラメータと、サービスの特徴量の分布のパラメータとを組み合わせて得られる複数の組の尤度を用いて、顧客のグループおよびサービスのグループを定めさせる
    めのグルーピングプログラム。
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