JP6660994B1 - 核酸(dna及びrna)由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量方法を提供する。【解決手段】HPLC分離に使用するカラムは、分析用の逆相カラムであり、前記HPLC分離に使用する溶離液は、溶離液A:pH5.3〜5.5の範囲にある10〜50mM酢酸緩衝液又はpH6.8〜7.5の範囲にある10〜50mMリン酸緩衝液溶離液B:アセトニトリル。HPLCに試料溶液を注入直後、カラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で20〜40分間、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で溶出し、続いてカラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する。【選択図】なし

Description

本発明は、核酸(DNA及びRNA)(以下、単に核酸とも記載する。)由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量方法に関するものであり、詳細には、核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を、逆相カラムを用いる1回のHPLC分離で達成する方法に関する。
核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量方法としては、イオン交換カラムを用いるHPLC法が一般的に用いられているが、逆相カラムを用いるHPLC法も幾つか報告されている(例えば、非特許文献1、2等参照)。
J Biol Food Sci Res,3,11−18,2014 Ann.Rep.Tokyo Metr.Res.Lab.P.H.,52,172−175,2001
逆相カラムを用いるHPLC法は、汎用性が高く操作も簡便であることから優れた方法であると言えるが、試料溶液中に含まれる成分数が多い場合、各成分の全てを分離・定量することは必ずしも容易ではない。特に核酸はDNA・RNAが存在し、各核酸成分由来のヌクレオチド・ヌクレオシド及び塩基があり、全ての成分を分析するために、異なる分離条件における複数回のHPLC分離を必要とする場合があった。
しかし、デオキシリボヌクレオシドの分離に関してはデオキシリボヌクレオチドとの同時分析が不可であった。
従って、本発明は、核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を、1回の逆相カラムを用いるHPLC分離で達成する方法の提供を課題とする。
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、溶離液として、特定の濃度及びpHの酢酸緩衝液又はリン酸緩衝液(溶離液A)と、アセトニトリル(溶離液B)の2種の溶離液を用い、分析用の逆相カラムを備えるHPLCに試料溶液を注入し、溶離液Aのみで特定の時間溶出し、続いて、溶離液の組成を特定の時間に亘って、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出することで、試料溶液中に含まれる核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基が、1回の逆相カラムを用いるHPLC分離で分離・定量できることを見出し、本発明を完成させた。
従って、本発明は、
[1]核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を1回のHPLC分離により達成する方
法であって、
前記HPLC分離に使用するカラムは、分析用の逆相カラムであり、
前記HPLC分離に使用する溶離液は、以下の溶離液A及び溶離液Bの2種の溶離液であり、そして、以下の工程1乃至工程3を含む方法、
溶離液A:pH5.3〜5.5の範囲にある10〜50mM酢酸緩衝液又はpH6.8〜7.5の範囲にある10〜50mMリン酸緩衝液
溶離液B:アセトニトリル
工程1:HPLCに核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液を注入する工程
工程2:試料溶液の注入後、カラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で20〜40分間、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で溶出する工程
工程3:工程2に続いてカラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する工程
[2]前記溶離液Aは、該溶離液の容積に基づいて、0.1〜2.0%(v/v)のメタノールを含む[1]記載の方法、
[3]前記溶離液Aは、pH5.3〜5.5の範囲にある20〜30mM酢酸緩衝液である[1]又は[2]記載の方法、
[4]前記溶離液Aは、pH6.8〜7.2の範囲にある20〜40mMリン酸緩衝液である[1]又は[2]記載の方法、
[5]工程2における溶出時間は20〜25分間であり、工程3は、40〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=85:15ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する[3]記載の方法、
[6]工程2における溶出時間は20〜40分間であり、工程3は、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし70:30の比率まで直線勾配で変化させて溶出する[4]記載の方法
に関する。
本発明により、核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を、逆相カラムを用いる1回のHPLC分離で達成する方法が提供される。
本発明の方法は、汎用性が高く操作も簡便であるため、核酸関連成分の定量分析において有利に使用することができ、特に、微生物、食品、生体検体等は、DNA・RNA由来のヌクレオチド・ヌクレオシド及び塩基を含むことから、これらの定量分析において有利に使用することができる。
分析例2の分析結果を示すHPLCチャートである。 分析例39の分析結果を示すHPLCチャートである。
更に詳細に本発明を説明する。
本発明は、核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を1回のHPLC分離により達成する方法であって、
前記HPLC分離に使用するカラムは、分析用の逆相カラムであり、
前記HPLC分離に使用する溶離液は、以下の溶離液A及び溶離液Bの2種の溶離液であり、そして、以下の工程1乃至工程3を含む方法に関する。
溶離液A:pH5.3〜5.5の範囲にある10〜50mM酢酸緩衝液又はpH6.8〜7.5の範囲にある10〜50mMリン酸緩衝液
溶離液B:アセトニトリル
工程1:HPLCに核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液を注入する工程
工程2:試料溶液の注入後、カラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で20〜40分間、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で溶出する工程
工程3:工程2に続いてカラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する工程
本発明で使用され得る核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基としては、一般的に知られているものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、以下に示す化合物を複数種類含むものが挙げられる。
2−デオキシアデノシン一リン酸、チミジン一リン酸、2−デオキシグアノシン一リン酸、2−デオキシシトシン一リン酸、2−デオキシアデノシン、チミジン、2−デオキシグアノシン、2−デオキシシトシン、アデノシン一リン酸、ウリジン一リン酸、アノシン一リン酸、シトシン一リン酸、アデノシン、ウリジン、グアノシン、シトシン、アデニン、チミン、グアニン、シトシン、ウラシル
前記核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中に含まれる各成分の濃度は、HPLC分離において支障を来さない濃度であれば特に限定されないが、0.1〜50mg/100mLの範囲が好ましく、1.0〜20mg/100mLの範囲がより好ましい。
前記試料溶液としては、前記核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を、溶離液Aに溶解した溶液を用いるのが好ましい。
HPLC分離に使用し得る分析用の逆相カラムとしては、平均粒径3〜5μmのオクタデシルシリル化シリカゲル(ODS)が充填された直径4.6mm、長さ250mmのサイズのカラムであれば特に限定されるものではないが、平均粒径3μmのオクタデシルシリル化シリカゲル(ODS)が充填されたカラムが好ましい。
具体的な上記カラムとしては、TSKgel ODS−100V 3μm 4.6φ×250mm(東ソー(株)社製)、TSKgel ODS−100V 5μm 4.6φ×250mm(東ソー(株)社製)、TSKgel ODS−80Ts 5μm 4.6φ×250mm(東ソー(株)社製)等が挙げられる。
本発明において行われるHPLC分離には、以下の溶離液A及び溶離液Bの2種の溶離液が使用される。
溶離液A:pH5.3〜5.5の範囲にある10〜50mM酢酸緩衝液又はpH6.8〜7.5の範囲にある10〜50mMリン酸緩衝液
溶離液B:アセトニトリル
前記溶離液Aとして用いる酢酸緩衝液としては、pH5.3〜5.5の範囲にある20〜30mM酢酸緩衝液が好ましい。
前記溶離液Aとして用いるリン酸緩衝液としては、pH6.8〜7.2の範囲にある20〜40mMリン酸緩衝液が好ましい。
本発明において行われるHPLC分離は、以下の工程1乃至工程3を含む。
工程1:HPLCに核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液を注入する工程
工程2:試料溶液の注入後、カラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で20〜40分間、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で溶出する工程
工程3:工程2に続いてカラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する工程
工程1においてHPLCに注入される試料溶液の量は、HPLC分離において支障を来さない濃度であれば特に限定されないが、5〜40μLが好ましく、10〜30μLがより好ましい。
HPLCに試料溶液が注入される段階において、HPLCには、工程2と同様のカラムオーブン温度及び流速で溶離液Aが流される。
工程2で用いられるHPLCのカラムオーブン温度は、30〜40℃の温度範囲であるが、32〜38℃の温度範囲を挙げることもでき、また、溶離液の流速は、0.3〜0.5mL/分の範囲であるが、0.35〜0.45mL/分の範囲を用いることもできる。
該工程における溶出時間は、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で、20〜40分間であるが、酢酸緩衝液を用いる場合の溶出時間は、20〜25分間の範囲とすることもできる。
工程3で用いられるHPLCのカラムオーブン温度及び溶離液の流速は、工程2と同一とすることが好ましい。
該工程において、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する。
該工程において酢酸緩衝液を用いる場合、40〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=85:15ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出するのが好ましく、リン酸緩衝液を用いる場合、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし70:30の比率まで直線勾配で変化させて溶出するのが好ましい。
HPLCで使用し得る検出手段としては、UV等が挙げられるが、検出手段としてUVを用いる場合、PDA検出器(UV波長:240−280nm)を用いて検出することもできる。
好ましい検出手段としては、PDA検出器(UV波長:240−280nm)を用いる検出法が挙げられる。
試料溶液中の各成分の定量は、HPLCチャートのピーク面積比から相対量として算出することもできるが、各成分において内部標準物質を用いて検量線を作成し、試料溶液に所定量の内部標準を添加して比較解析することにより決定することもできる。
本発明の方法は、汎用性が高く操作も簡便であるため微生物、食品、生体検体等に含まれる核酸関連成分の定量分析において有用である。
以下の例で本発明をより詳細に説明するが、これらの例は本発明をある特定の態様に制限することを意図しない。
調製例1.試料溶液の調製
以下に示す21種類の核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を、HPLC分離で使用する溶離液(溶離液A)に溶解して、各成分の濃度が以下となる試料溶液を調製した。
2−デオキシアデノシン一リン酸:10mg/100mL
チミジン一リン酸:10mg/100mL
2−デオキシグアノシン一リン酸:10mg/100mL
2−デオキシシトシン一リン酸:10mg/100mL
2−デオキシアデノシン:10mg/100mL
チミジン:10mg/100mL
2−デオキシグアノシン:10mg/100mL
2−デオキシシトシン:10mg/100mL
アデノシン一リン酸:10mg/100mL
ウリジン一リン酸:10mg/100mL
アノシン一リン酸:10mg/100mL
シトシン一リン酸:10mg/100mL
アデノシン:10mg/100mL
ウリジン:10mg/100mL
グアノシン:10mg/100mL
シトシン:10mg/100mL
アデニン:10mg/100mL
チミン:10mg/100mL
グアニン:1.0mg/100mL
シトシン:10mg/100mL
ウラシル:10mg/100mL
<分離方法>
1.使用機器
・HPLC:(株)島津製作所製、Prominence−i LC−2030C 3D・分析用逆相カラム:東ソー(株)社製、TSKgel ODS−100V 3μm 4.6φ×250mm
・検出器:PDA検出器(UV波長:240−280nm)
2.分離操作
以下の操作による分離方法を方法1とした。
調製例1で調製した試料溶液20μLをHPLCに注入し、カラムオーブン温度35℃及び流速0.4mL/分で25分間、溶離液Aで溶出し(溶出1)、続いて、カラムオーブン温度35℃及び流速0.4mL/分で、40分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:アセトニトリル(溶離液B)=100:0の比率から溶離液A:アセトニトリル(溶離液B)=85:15の比率まで直線勾配で変化させて溶出した(溶出2)。
方法1における溶出1の溶出時間、溶出2の溶出時間、並びに、溶出2における溶離液の最終組成(溶離液A:アセトニトリル(溶離液B))を、表1に示されるように種々変化させたものを方法2−11とした。
Figure 0006660994
<試料溶液の分析及び評価>
1.溶離液Aとして酢酸緩衝液を用いた分析例
溶離液Aとして用いた酢酸緩衝液の種類及び分離操作の種類を種々変更して、分析例1−16を実施した。
溶離液Aとして用いた酢酸緩衝液の種類及び分離操作の種類を表2に纏めた。
また、分析の結果の判定は以下の通りとした。
○:21成分のピークが分離して観察され、各成分における定量が可能であった。
△:ピークの部分的な重なりがあったが、21成分のピークの各成分における定量が可能であった。
×:20以下のピークしか観察されなかった。
分析の結果の判定を表2中に示した。
尚、表中の“+メタノール0.3%”は、使用した溶離液Aが、該溶離液の容積に基づいて、0.3%(v/v)のメタノールを含むことを意味する。
Figure 0006660994
分析例2の分析結果を示すHPLCチャートを図1に示し、該HPLCチャート中のピークの保持時間と成分との関係を表3に纏めた。
Figure 0006660994
2.溶離液Aとしてリン酸緩衝液を用いた分析例
溶離液Aとして用いたリン酸緩衝液の種類及び分離操作の種類を種々変更して、分析例17−40を実施した。
溶離液Aとして用いたリン酸緩衝液の種類及び分離操作の種類を表4に纏めた。
また、分析の結果の判定は、上記と同様とした。
分析の結果の判定を表4中に示した。
尚、表中の“+メタノール0.3%”は、使用した溶離液Aが、該溶離液の容積に基づいて、0.3%(v/v)のメタノールを含むことを意味し、“+メタノール1.0%”は、使用した溶離液Aが、該溶離液の容積に基づいて、1.0%(v/v)のメタノールを含むことを意味する。
Figure 0006660994
分析例39の分析結果を示すHPLCチャートを図2に示し、該HPLCチャート中のピークの保持時間と成分との関係を表5に纏めた。
Figure 0006660994
3.カラムオーブン温度を変更した分析例
カラムオーブン温度の変更による分離に対する影響を評価するために、表6に記載の溶離液A及びカラムオーブン温度を採用して分析例41−50を実施した。
カラムオーブン温度及び溶離液Aの種類以外の条件は以下の通りとした。
調製例1で調製した試料溶液20μLをHPLCに注入し、流速0.4mL/分で25分間、溶離液Aで溶出し(溶出1)、続いて、流速0.4mL/分で、溶離液の組成を、40分間で、溶離液A:アセトニトリル(溶離液B)=100:0から溶離液A:アセトニトリル(溶離液B)=60:40の比率に直線勾配で変化させて溶出した(溶出2)。
分析の結果の判定は、上記と同様とし、分析の結果の判定を表6中に示した。
尚、表中の “+メタノール1.0%”は、使用した溶離液Aが、該溶離液の容積に基づいて、1.0%(v/v)のメタノールを含むことを意味する。
Figure 0006660994

Claims (6)

  1. 核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液中の前記ヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基の定量を1回のHPLC分離により達成する方法であって、
    前記HPLC分離に使用するカラムは、分析用の逆相カラムであり、
    前記HPLC分離に使用する溶離液は、以下の溶離液A及び溶離液Bの2種の溶離液であり、そして、以下の工程1乃至工程3を含む方法。
    溶離液A:pH5.3〜5.5の範囲にある10〜50mM酢酸緩衝液又はpH6.8〜7.5の範囲にある10〜50mMリン酸緩衝液
    溶離液B:アセトニトリル
    工程1:HPLCに核酸由来のヌクレオチド、ヌクレオシド及び/又は塩基を含む試料溶液を注入する工程
    工程2:試料溶液の注入後、カラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で20〜40分間、溶離液A:溶離液B=100:0の比率の溶離液で溶出する工程
    工程3:工程2に続いてカラムオーブン温度30〜40℃及び流速0.3〜0.5mL/分で、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する工程
  2. 前記溶離液Aは、該溶離液の容積に基づいて、0.1〜2.0%(v/v)のメタノールを含む請求項1記載の方法。
  3. 前記溶離液Aは、pH5.3〜5.5の範囲にある20〜30mM酢酸緩衝液である請求項1又は請求項2記載の方法。
  4. 前記溶離液Aは、pH6.8〜7.2の範囲にある20〜40mMリン酸緩衝液である請求項1又は請求項2記載の方法。
  5. 工程2における溶出時間は20〜25分間であり、工程3は、40〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=85:15ないし60:40の比率まで直線勾配で変化させて溶出する請求項3記載の方法。
  6. 工程2における溶出時間は20〜40分間であり、工程3は、25〜45分間に亘って、溶離液の組成を、溶離液A:溶離液B=100:0の比率から溶離液A:溶離液B=90:10ないし70:30の比率まで直線勾配で変化させて溶出する請求項4記載の方法。
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