JP6660011B2 - 接地短絡器具 - Google Patents

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Description

本発明は、接地短絡器具に関する。特に、間接活線工事用の共用操作棒の先端部と着脱自在な接地短絡器具であって、共用操作棒を操作することで、電線をその外周方向から把持し、電線を接地短絡する接地短絡器具の構造に関する。
高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがあることが知られている。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、作業目的に対応した先端工具を交換できるように、絶縁操作棒の先端部に取り付けている。
高圧配電線を停電状態で配電工事を行う場合において、高圧配電線への誤通電などから感電を防止するため、間接活線工事用の接地短絡器具(アースフック)を用いて、高圧配電線を接地短絡している。これにより、作業者の安全を確保できる。
例えば、電線への取り付けが容易であり、作業者の熟練度に関わらず、電線をその外周方向から十分な力で挟持できる間接活線工事用の接地短絡器具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による接地短絡器具は、長尺の絶縁操作棒、導電ブロック、及び、ベルクランク状のアースフックを備えている。絶縁操作棒は、操作ロッドを軸方向に移動自在に内部に収容している。導電ブロックは、絶縁操作棒の先端部に固定している。又、導電ブロックは、電線の外周に接触自在な一組の第1凹部を側面に形成している。アースフックは、その中間部が導電ブロックの先端部と回転自在に連結している。又、アースフックは、他片を揺動自在に、一片が操作ロッドの先端部と連結している。更に、アースフックは、第1凹部と対向配置され、電線の外周に接触自在な第2凹部を側面に形成した他片を有している。
特許文献1による接地短絡器具は、操作ロッドの基端部に設けた操作レバーを下方に引き下げた状態では、導電ブロックの側面とアースフックの他片の間に電線を導入でき、操作レバーを上方に引き上げた状態では、導電ブロックとアースフックで電線を挟持できる、としている。そして、特許文献1による接地短絡器具は、一端部を導電ブロックに接続したアース線の他端部を大地に埋設することで、電線を接地短絡できる、としている。
又、受け金具の側面に形成した凹部に電線を外周方向から導入した状態で、第1揺動アームと第2揺動アームで電線を凹部に挟みこむ、間接活線工事用の接地短絡器具が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による接地短絡器具は、絶縁操作棒と箱状の受け金具を備えている。又、特許文献2による接地短絡器具は、第1揺動アームと第2揺動アームを備えている。絶縁操作棒は、送りねじを先端部に同軸上に固定している。受け金具は、送りねじを内装すると共に、送りねじの基端部と着脱自在、かつ、回転自在に連結している。又、受け金具は、電線をその外周方向から導入自在な凹部を側面に形成している。
第1揺動アームは、受け金具の上部に配置されている。第1揺動アームは、その先端部が二股に分岐している。第2揺動アームは、受け金具の下部に配置されている。第2揺動アームは、その先端部を第1揺動アームの先端部の間に導入できる。送りねじは、第1ナット部材を上部に配置している。又、送りねじは、第2ナット部材を下部に配置している。
第1ナット部材は、送りねじとねじ結合している。絶縁操作棒を一方の方向に回転すると、第1ナット部材を上方に移動できる。そして、第1揺動アームを凹部に向かって揺動できる。同様に、第2ナット部材は、送りねじとねじ結合している。絶縁操作棒を一方の方向に回転すると、第2ナット部材を下方に移動できる。そして、第2揺動アームを凹部に向かって揺動できる。
絶縁操作棒を他方の方向に回転すると、第1揺動アームと第2揺動アームを互いに開いて、電線を導入できる。絶縁操作棒を一方の方向に回転すると、第1揺動アームと第2揺動アームを互いに閉じて、電線を脱落困難に把持できる。そして、特許文献2による接地短絡器具は、一端部を受け金具に接続したアース線の他端部を大地に埋設することで、電線を接地短絡できる、としている。
更に、電線の一端部を接続した帯板状の導電板の両側面を挟持自在な間接活線工事用の接地短絡器具が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3による接地短絡器具は、円筒状の接続金具と複数のリンクで構成した開閉機構を備えている。接続金具は、共用操作棒の先端部と着脱できる。又、送りねじを先端部に同軸上に固定している。共用操作棒を一方の方向に回転すると、開閉機構を構成する一対のチャック爪を互いに閉じて、導電板の両側面を挟持できる。共用操作棒を他方の方向に回転すると、一対のチャック爪を互いに開いて、導電板を解放できる。
特許文献3による接地短絡器具は、一端部を一方のチャック爪に接続したアース線の他端部を大地に埋設することで、導電板を接地短絡できる、としている。
特開2010−35305号公報 特開平7−123552号公報 特開2002−152935号公報
特許文献1による接地短絡器具は、操作レバーを操作することで、電線を容易に挟持できるが、電線を接地短絡している時間は、長尺の絶縁操作棒が電線から垂下しており、電線への負荷が大きいという問題がある。接地短絡器具を絶縁操作棒と着脱自在に構成することが好ましい。
特許文献2による接地短絡器具は、絶縁操作棒をその軸回りに一方の方向に回転すると、第1揺動アームと第2揺動アームを互いに閉じて、電線を脱落困難に把持できる。しかし、特許文献2による接地短絡器具は、絶縁操作棒を過剰に回転すると、第1揺動アームと第2揺動アームの締め付け力が強くなり、電線を損傷する心配がある。一方、絶縁操作棒の回転数が不足すると、第1揺動アームと第2揺動アームの締め付け力が弱くなり、電線との接触力が不足する心配がある。一定の締め付け力で電線を挟持できる接地短絡器具が求められている。
特許文献3による接地短絡器具は、被接地対象物が帯板状の導電板に限定されており、断面が略円形の電線を把持することは困難であるという問題がある。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、共用操作棒の先端部と着脱でき、電線の締め付け力を一定にできる、間接活線工事用の接地短絡器具を提供することを目的とする。
本発明者らは、電線を受容する受け金具を先端部に有し、共用操作棒と接続自在な接続金具を基端部に有する接地短絡器具本体と、電線と係止自在な一対のアースフックを上面から突出し、接地短絡器具本体と回動自在及び移動自在に連結した導電筒体で、接地短絡器具を構成し、受け金具と一対のアースフックが電線を把持した状態では、導電筒体の内部に配置した付勢部材が電線の締め付け力を一定にできると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用の接地短絡器具を発明するに至った。
(1)本発明による接地短絡器具は、用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒を用いて、電線を接地短絡する接地短絡器具であって、電線をその下面側から受容自在な第1受け金具を先端部に有し、前記共用操作棒の先端部と着脱自在に接続できる円筒状の第1接続金具を基端部に有し、略円形の第1鍔部を中間部に有する円柱状の第1接地短絡器具本体と、前記第1接地短絡器具本体の先端部側の軸部を上面から突出し、前記第1鍔部を内部に収容し、前記第1接地短絡器具本体とその軸回りに回動自在に連結すると共に、前記第1接地短絡器具本体の軸方向に移動自在な円筒状の第1導電筒体と、前記第1導電筒体の上面から突出し、電線をその上面側から係止自在な一対の鉤状の第1アースフックと、前記第1導電筒体の内部に配置され、前記第1鍔部を前記第1導電筒体の底面に当接する力を付勢する第1付勢部材と、一端が前記第1導電筒体の外周に接続したアース線と、を備え、前記第1鍔部は、その外周から突出した一つ以上の突起を有し、前記第1導電筒体は、二段階のクランク状に開口し、前記突起を案内する軌道を外周に有し、前記軌道は、前記第1鍔部が前記第1付勢部材に付勢され、前記第1アースフックが前記第1受け金具に最も近づく状態で、前記突起を停止させる始端と、前記始端に連続すると共に、前記第1導電筒体の軸方向と平行に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックと前記第1受け金具で電線を挟持自在な状態に前記突起を案内する第1直線軌道と、前記第1直線軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の外周方向に形成した中間軌道と、前記中間軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の軸方向と平行に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックと前記第1受け金具の間に電線を導入自在に、前記第1アースフックと前記第1受け金具を離間した状態に前記突起を案内する第2直線軌道と、前記第2直線軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の外周方向に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックが前第1記受け金具から最も離間した状態に、前記突起を維持する終端軌道と、を含んでいる。
(2)前記共用操作棒は、円柱状の軸部と、前記軸部の外周から遠心方向に突出した一つ以上のピンと、を先端部に有し、前記第1接続金具は、底面に開口し、前記軸部と嵌合自在な第1軸穴と、前記ピンと嵌合自在に、当該第1接続金具の底面からL字状に切り欠いた第1係合溝と、を有していることが好ましい。
(3)一片を前記第1導電筒体の外周に固定し、他片を前記第1接続金具の外周に近接配置した半円弧状のカバーを更に備え、前記カバーは、前記ピンの進入を阻止する端縁を前記他片に有すると共に、前記突起が前記軌道の始端に位置しているときに、前記ピンの移動を妨げない切り欠き部を前記他片に有していることが好ましい。
(4)本発明による接地短絡器具は、用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒を用いて、電線を接地短絡する接地短絡器具であって、電線をその下面側から受容自在な第2受け金具を先端部に有し、前記共用操作棒の先端部と着脱自在に接続できる円筒状の第2接続金具を基端部に有し、略円形の第2鍔部を中間部に有する円柱状の第2接地短絡器具本体と、前記第2接地短絡器具本体の先端部側の軸部を上面から突出し、前記第2鍔部を内部に収容し、前記第2接地短絡器具本体とその軸回りに回動自在に連結すると共に、前記第2接地短絡器具本体の軸方向に移動自在な円筒状の第2導電筒体と、前記第2導電筒体の上面から突出し、電線をその上面側から係止自在な一対の鉤状の第2アースフックと、前記第2導電筒体の内部に配置され、前記第2鍔部を前記第2導電筒体の底面に当接する力を付勢する第2付勢部材と、一端が前記第2導電筒体の外周に接続したアース線と、を備え、前記第2接地短絡器具本体は、その外周から突出し、前記第2鍔部の上面から前記第2受け金具に向かって軸方向に延在する一つ以上の突条を有し、前記第2導電筒体は、前記突条が軸方向に通過自在に上面に開口し、前記突条を案内する案内溝と、前記第2導電筒体の底面から突出し、前記突条の一方の方向への回動を許容し、前記突条の他方の方向への回動を規制する規制壁と、を有し、前記突条が前記案内溝に案内されて、前記第2接地短絡器具本体に対して前記第2導電筒体の軸方向の移動のみが許容される電線待機状態と、前記突条の端縁が前記第2導電筒体の底面に当接して、前記第2受け金具と一対の前記第2アースフックの間に電線を導入できる電線導入状態と、に変位自在になっている。
(5)前記共用操作棒は、円柱状の軸部と、前記軸部の外周から遠心方向に突出した一つ以上のピンと、を先端部に有し、前記第2接続金具は、底面に開口し、前記軸部と嵌合自在な第2軸穴と、前記ピンと嵌合自在に、当該第2接続金具の底面からL字状に切り欠いた第2係合溝と、を有していることが好ましい。
本発明による接地短絡器具は、電線を受容する受け金具を先端部に有し、共用操作棒と接続自在な接続金具を基端部に有する接地短絡器具本体と、電線と係止自在な一対のアースフックを上面から突出し、接地短絡器具本体と回動自在及び移動自在に連結した導電筒体と、を備え、受け金具と一対のアースフックが電線を把持した状態では、導電筒体の内部に配置した付勢部材が電線の締め付け力を一定にできる。
本発明の第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視図であり、図1と異なる方向から接地短絡器具を観た状態図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視分解組立図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す図であり、図4(A)は、接地短絡器具の正面図、図4(B)は、接地短絡器具の平面図、図4(C)は、接地短絡器具の右側面図、図4(D)は、接地短絡器具の左側面図である。 共用操作棒の一例による構成を示す正面図である。 共用操作棒の先端部に設けた工具部を拡大した斜視図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図7(A)は、共用操作棒の工具部を第1接続金具に接続する前の状態図、図7(B)は、共用操作棒の工具部の軸部を第1接続金具の第1軸穴に挿入した状態図、図7(C)は、共用操作棒の工具部のピンが第1接続金具の第1係合溝に嵌合した状態図、図7(D)は、図7(C)に示した状態から、突起を軌道の始端から中間軌道に移動した状態図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図8(A)は、図7(D)に示した状態から、突起を中間軌道から第2直線軌道に移動した状態図、図8(B)は、図8(A)に示した状態から、突起を中間軌道から第2直線軌道の末端に移動した状態図、図8(C)は、図8(B)に示した状態から、突起を第2直線軌道から軌道の終端に移動した状態図、図8(D)は、図8(C)に示した状態で、電線を第1アースフックに係止した状態図である。 第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図9(A)は、図8(D)に示した状態から、突起を軌道の始端から第2直線軌道の末端に移動した状態図、図9(B)は、図9(A)に示した状態から、突起を第2直線軌道の末端から中間軌道に移動した状態図、図9(C)は、図9(B)に示した状態から、突起を中間軌道から第1直線軌道に移動した状態図、図9(D)は、図9(C)に示した状態から、突起を軌道の始端に移動した状態図である。 本発明の第2実施形態による接地短絡器具の構成を示す図であり、図10(A)は、第2実施形態による接地短絡器具の正面図、図10(B)は、第2実施形態による接地短絡器具の平面図である。 第2実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図11(A)は、第2接地短絡器具本体の外周から突出した突条が第2導電筒体の上面に開口した案内溝に嵌合した状態図、図11(B)は、図11(A)に示した状態から突条が第2導電筒体の内部に移動した状態図、図11(C)は、図11(B)に示した状態から突条を回動した状態図、図11(D)は、第2受け金具と第2アースフックで電線を把持した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(接地短絡器具の構成)
最初に、本発明の第1実施形態による接地短絡器具の構成を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視図であり、図1と異なる方向から接地短絡器具を観た状態図である。
図3は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す斜視分解組立図である。図4は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す図であり、図4(A)は、接地短絡器具の正面図、図4(B)は、接地短絡器具の平面図、図4(C)は、接地短絡器具の右側面図、図4(D)は、接地短絡器具の左側面図である。
(全体構成)
図1から図4を参照すると、本発明の第1実施形態による接地短絡器具10は、円柱状の第1接地短絡器具本体(以下、第1本体と略称する)1と円筒状の第1導電筒体3を備えている。又、接地短絡器具10は、一対の鉤状の第1アースフック3f・3f、第1付勢部材となる第1圧縮コイルばね3s、及び、アース線3aを備えている。接地短絡器具10は、用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒9を用いて、電線Wを接地短絡できる(図1参照)。
図1から図4を参照すると、第1本体1は、第1受け金具11を先端部に有している。第1受け金具11は、電線をその下面側から受容できる。又、第1本体1は、円筒状の第1接続金具12を基端部に有している。第1接続金具12は、共用操作棒9の先端部と着脱自在に接続できる(図1参照)。更に、第1本体1は、略円形の第1鍔部13を中間部に有している(図3又は図4(D)参照)。
図1から図4を参照すると、第1導電筒体3は、その上面から第1本体1の先端部側の第1軸部11sを上面から突出している。又、第1導電筒体3は、第1鍔部13を内部に収容している(図3又は図4(D)参照)。第1導電筒体3は、第1本体1とその軸回りに回動自在に連結している。更に、第1導電筒体3は、第1本体1の軸方向に移動自在に連結している。
図1から図4を参照すると、一対の第1アースフック3f・3fは、第1導電筒体3の上面から突出している。一対の第1アースフック3f・3fは、電線Wをその上面側から係止できる。
図3又は図4(D)を参照すると、第1導電筒体3は、その底部側を封鎖自在なリング部材3rを更に備えている。リング部材3rは、雄ねじ部31mを外周に形成している。一方、第1導電筒体3は、雌ねじ部31fを内壁に形成している。雄ねじ部31mを雌ねじ部31fに螺合することで、リング部材3rを第1導電筒体3の底部に固定できる。
図3を参照すると、リング部材3rは、円形の穴31hを中心部に開口している。穴31hは、第1本体1の基端部側の第2軸部12sを回動自在及びスライド自在に案内できる。
図3又は図4(D)を参照すると、第1圧縮コイルばね3sは、第1導電筒体3の内部に配置されている。第1圧縮コイルばね3sは、第2軸部12sを巻装している。又、第1圧縮コイルばね3sは、第1鍔部13とリング部材3rの間に配置されている。そして、第1圧縮コイルばね3sは、第1鍔部13を第1導電筒体3の底面に当接する力を付勢している。
図1から図4を参照すると、アース線3aは、圧着端子32tを一端に圧着している。圧着端子32tは、取り付け金具321にねじ止めされている。取り付け金具321は、第1導電筒体3の外周に着脱自在に接続できる。アース線3aの他端を地中に埋設することで、第1導電筒体3を介して、電線Wを接地短絡できる。
図1から図4を参照すると、第1鍔部13は、その外周から突出した一対の突起13b・13bを有している。一方、第1導電筒体3は、突起13bを案内する軌道33を外周に有している。軌道33は、二段階のクランク状に開口している。
図1から図4を参照すると、軌道33は、始端33sと始端33sに連続した第1直線軌道331を有している。始端33sは、第1鍔部13が第1圧縮コイルばね3sに付勢され、第1アースフック3fが第1受け金具11に最も近づく状態で、突起13bを停止させる。
図1から図4を参照すると、第1直線軌道331は、第1導電筒体3の軸方向と平行に形成している。第1直線軌道331は、第1圧縮コイルばね3sの付勢力に抗して、第1アースフック3fと第1受け金具11で電線Wを挟持自在な状態に、突起13bを案内できる(図9(D)参照)。
又、図1又は図4を参照すると、軌道33は、終端軌道33eと終端軌道33eに連続した第2直線軌道332を有している。終端軌道33eは、第1導電筒体3の外周方向に形成している。終端軌道33eは、第1圧縮コイルばね3sの付勢力に抗して、第1アースフック3fが第1記受け金具11から最も離間した状態に、突起13bを維持できる。
図1又は図4を参照すると、第2直線軌道332は、第1導電筒体3の軸方向と平行に形成している。第2直線軌道332は、第1圧縮コイルばね3sの付勢力に抗して、第1アースフック3fと第1受け金具11の間に電線Wを導入自在に、第1アースフック3fと第1受け金具11を離間した状態に、突起13bを案内できる(図9(A)又は図9(B)参照)。
更に、図1から図4を参照すると、軌道33は、中間軌道333を有している。中間軌道333は、第1導電筒体3の外周方向に形成している。そして、中間軌道333は、第1直線軌道331に連続していると共に、第2直線軌道332に連続している。
図1から図4を参照して、後述する共用操作棒9を操作することで、突起13bは、始端33sから終端軌道33eに至る軌道33を移動できる。
図1から図4を参照すると、第1実施形態による接地短絡器具10は、電線Wを受容する第1受け金具11を先端部に有し、共用操作棒9と接続自在な第1接続金具12を基端部に有する第1本体1と、電線Wと係止自在な一対の第1アースフック3f・3fを上面から突出し、第1本体1と回動自在及び移動自在に連結した第1導電筒体3と、を備え、第1受け金具11と一対の第1アースフック3f・3fが電線Wを把持した状態では、第1導電筒体3の内部に配置した第1圧縮コイルばね3sが電線Wの締め付け力を一定にできる。
(第1接地短絡器具本体の構成)
次に、第1実施形態による第1本体1の構成を説明する。図1から図4を参照すると、第1本体1は、円板状の台座11bを更に備えている。皿ねじなどを用いて、台座11bの底面側から第1受け金具11を固定しておくことが好ましい。そして、皿ねじなどを用いて、第1受け金具11付きの台座11bを第1軸部11sの頂き面に固定できる。これにより、第1軸部11sが第1導電筒体3の上面から突出した状態で、第1受け金具11を第1軸部11sに着脱自在に固定できる。
又、図4を参照して、第2軸部12sは、その直径が小さくなった段付き部12dを形成しておくことが好ましい。又、第1接続金具12には、段付き部12dが嵌合する穴12hを穿設しておくことが好ましい。段付き部12dを穴12hに挿入し、段付き部12dに設けた圧入穴と第1接続金具12に設けた圧入穴を一致させた状態で、ピン12pを圧入することで、第2軸部12sの基端部に第1接続金具12を固定できる。これにより、第2軸部12sをリング部材3rに挿通した状態で、第2軸部12sの基端部に第1接続金具12を固定できる。
(第1接続金具の構成)
次に、第1実施形態による第1接続金具12の構成を説明する。図1から図4を参照すると、第1接続金具12は、底面を開口した円筒状に形成している。第1接続金具12には、後述する共用操作棒9の軸部91a(図6参照)が嵌合する第1軸穴12aを底面から開口している。又、第1接続金具12には、その底面からL字状に切り欠いた一対の第1係合溝12b・12bを外周に形成している。
図1から図4を参照して、軸部91a(図6参照)を第1軸穴12aの軸方向に挿入した後に、一対のピン91b・91bを第1軸穴12aの周方向に回動することで、一対のピン91b・91bを一対の第1係合溝12b・12bに係合できる。このような係合手段は、ツイストロックと呼ばれている。更に、第1軸穴12aの内部では、プッシュロッド91c(図6参照)が第1軸穴12aの上内壁を押圧しているので、共用操作棒9を第1接続金具12に確実に係合できる。
(カバーの構成)
次に、第1実施形態によるカバー5の構成を説明する。図1又は図2及び図4を参照すると、第1実施形態による接地短絡器具10は、半円弧状のカバー5を更に備えている。カバー5は、ビスなどを用いて、一片51を第1導電筒体3の外周に固定できる。カバー5は、第1導電筒体3と一体になって移動できる。又、カバー5は、その他片52を第1接続金具12の外周に近接配置している。
図1又は図2及び図4を参照して、カバー5の他片52が一方の第1係合溝12bを覆っている場合は、カバー5は、他片52の端縁521がピン91bの外周に当接するように構成している。これにより、第1接続金具12に対して、ピン91bの進入を阻止できる。
一方、図1又は図2及び図4を参照して、突起13bが軌道33の始端33sに位置しているときには、カバー5は、一方のピン91bの移動を妨げない切り欠き部522を他片52に形成している。これにより、接地短絡器具10が電線Wを把持した状態で、共用操作棒9を第1接続金具12に着脱できる。
(共用操作棒の構成)
次に、共用操作棒の一例による構成を説明する。図5は、共用操作棒の一例による構成を示す正面図である。図6は、共用操作棒の先端部に設けた工具部を拡大した斜視図である。
図5を参照すると、共用操作棒9は、工具部91、柄部92、及び把持部93を備えている。工具部91は、第1接続金具12(図1から図4参照)を着脱自在となっている。把持部93は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部92は、工具部91と把持部93とを連結し、絶縁性を有する長尺の管体からなっている。
図5を参照すると、柄部92の中間部には、円錐体状の水切り鍔9aを取り付けている。水切り鍔9aは、工具部91から進出する雨水を堰き止めることができる。又、柄部92と把持部93との接続部には、円錐体状の限界鍔9bを取り付けている。限界鍔9bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図5又は図6を参照すると、工具部91は、軸部91aと一対のピン91b・91bを備えている。又、工具部91は、プッシュロッド91cとプッシュリング91dを備えている。軸部91aは、柄部92の軸方向に突出している。一対のピン91b・91bは、相反する向きに軸部91aの外周から突出している。プッシュロッド91cは、軸部91aの先端面から突出するように、工具部91に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢されている。プッシュリング91dは、軸部91aの下方に配置されている。プッシュリング91dは、図示しない圧縮コイルばねによって、軸部91aに向かう力を付勢されている。
図7又は図8に示した長尺の絶縁操作棒は、用途の異なる先端工具を交換自在に工具部に取り付けることができることから、共用操作棒と呼ばれている。
(接地短絡器具の作用)
次に、第1実施形態による接地短絡器具10の操作方法を説明しながら、接地短絡器具10の作用及び効果を説明する。
図7は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図7(A)は、共用操作棒の工具部を第1接続金具に接続する前の状態図、図7(B)は、共用操作棒の工具部の軸部を第1接続金具の第1軸穴に挿入した状態図、図7(C)は、共用操作棒の工具部のピンが第1接続金具の第1係合溝に嵌合した状態図、図7(D)は、図7(C)に示した状態から、突起を軌道の始端から中間軌道に移動した状態図である。
図8は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図8(A)は、図7(D)に示した状態から、突起を中間軌道から第2直線軌道に移動した状態図、図8(B)は、図8(A)に示した状態から、突起を中間軌道から第2直線軌道の末端に移動した状態図、図8(C)は、図8(B)に示した状態から、突起を第2直線軌道から軌道の終端に移動した状態図、図8(D)は、図8(C)に示した状態で、電線を第1アースフックに係止した状態図である。
図9は、第1実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図9(A)は、図8(D)に示した状態から、突起を軌道の始端から第2直線軌道の末端に移動した状態図、図9(B)は、図9(A)に示した状態から、突起を第2直線軌道の末端から中間軌道に移動した状態図、図9(C)は、図9(B)に示した状態から、突起を中間軌道から第1直線軌道に移動した状態図、図9(D)は、図9(C)に示した状態から、突起を軌道の始端に移動した状態図である。
(ステップ1)
最初に、図7(A)を参照して、共用操作棒9の工具部91を第1接続金具12に向かって移動する。なお、接地短絡器具10は、突起13bが軌道33の始端33sに位置している。次に、図7(B)を参照して、共用操作棒9のピン91bを第1係合溝12bの奥部まで進入する。
(ステップ2)
次に、図7(B)に示した状態から、第1接続金具12に対して、共用操作棒9を一方の方向に回動することで、共用操作棒9と第1接続金具12を接続できる(図7(C)参照)。
(ステップ3)
次に、図7(C)を参照して、第1接続金具12に対して、共用操作棒9を引き下げることで、ピン91bが第1係合溝12bの終端に移動でき(図1参照)、共用操作棒9と第1接続金具12を一体に回動できる。
(ステップ4)
次に、図7(C)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を引き下げることで、第1アースフック3fと第1受け金具11を離間できる(図7(D)参照)。図7(D)に示した状態では、突起13bは、第1直線軌道331に案内されて、中間軌道333側に移動している(図4(A)参照)。
(ステップ5)
次に、図7(D)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を他方の方向に回動することで、突起13bは、中間軌道333に案内されて、第2直線軌道332側に移動できる(図8(A)参照)。
(ステップ6)
次に、図8(A)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を引き下げることで、第1アースフック3fと第1受け金具11を最も離間できる(図8(B)参照)。図8(B)に示した状態では、突起13bは、第2直線軌道332に案内されて、終端軌道33e側に移動している(図4(A)参照)。
(ステップ7)
次に、図8(B)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を他方の方向に回動することで、突起13bを終端軌道33eに移動できる(図8(C)参照)。図8(C)に示した状態では、第1圧縮コイルばね3sに付勢されて、突起13bが終端軌道33eの縁に当接しているので、第1アースフック3fと第1受け金具11が最も離間した状態を維持できる。そして、第1アースフック3fと第1受け金具11の間に電線Wを導入できる(図8(C)参照)。
(ステップ8)
次に、図8(C)に示した状態から、共用操作棒9を操作して、第1アースフック3fを電線Wに係止する(図8(D)参照)。
(ステップ9)
次に、図8(D)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を一方の方向に回動することで、突起13bを第2直線軌道332側に移動できる(図9(A)参照)。この場合、第1アースフック3fが電線Wに係止しているので、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を一方の方向に容易に回動できる。
(ステップ10)
次に、図9(A)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を押し上げることで、第1受け金具11を電線Wに向かって移動できる(図9(B)参照)。この場合、第1導電筒体3の内部に、第1圧縮コイルばね3sを収容しているので、第1受け金具11を電線Wに向かって容易に移動できる。又、図9(B)に示した状態では、突起13bは、第2直線軌道332に案内されて、中間軌道333に至っている。
(ステップ11)
次に、図9(B)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を一方の方向に回動することで、突起13bを第1直線軌道331側に移動できる(図9(C)参照)。図9(B)に示した状態から図9(C)に示した状態に至る過程では、一対の第1アースフック3f・3fが電線Wに係止しているので、第1導電筒体3に対して、第1本体1を容易に回動できる。
(ステップ12)
次に、図9(C)に示した状態から、第1導電筒体3に対して、共用操作棒9を押し上げることで、第1受け金具11と一対の第1アースフック3f・3fで電線Wを挟持できる(図9(D)参照)。次に、第1接続金具12に対して、共用操作棒9を他方の方向に回動し、第1接続金具12に対して、共用操作棒9を引き下げることで、接地短絡器具10と共用操作棒9の接続を解除できる。
図9(D)に示した状態では、第1導電筒体3の内部に収容した第1圧縮コイルばね3sの付勢力で(図3又は図4(D)参照)、第1受け金具11と一対の第1アースフック3f・3fは、電線Wを一定の圧力で挟持している。
図1から図9を参照すると、第1実施形態による接地短絡器具10は、共用操作棒9との着脱が容易であり、長尺の絶縁操作棒が電線から垂下することがないので、電線Wへの負荷が小さいという利点がある。
又、図1から図9を参照すると、第1実施形態による接地短絡器具10は、第1導電筒体3の内部に収容した第1圧縮コイルばね3sの付勢力で(図3又は図4(D)参照)、第1受け金具11と一対の第1アースフック3f・3fは、電線Wを一定の圧力で挟持しできるという効果がある。
[第2実施形態]
(接地短絡器具の構成)
次に、本発明の第2実施形態による接地短絡器具の構成を説明する。
図10は、本発明の第2実施形態による接地短絡器具の構成を示す図であり、図10(A)は、第2実施形態による接地短絡器具の正面図、図10(B)は、第2実施形態による接地短絡器具の平面図である。
図11は、第2実施形態による接地短絡器具の構成を示す正面図であり、図11(A)は、第2接地短絡器具本体の外周から突出した突条が第2導電筒体の上面に開口した案内溝に嵌合した状態図、図11(B)は、図11(A)に示した状態から突条が第2導電筒体の内部に移動した状態図、図11(C)は、図11(B)に示した状態から突条を回動した状態図、図11(D)は、第2受け金具と第2アースフックで電線を把持した状態図である。
(全体構成)
図10又は図11を参照すると、本発明の第2実施形態による接地短絡器具20は、円柱状の第2接地短絡器具本体(以下、第2本体と略称する)2と円筒状の第2導電筒体4を備えている。又、接地短絡器具20は、一対の鉤状の第2アースフック4f・4f、第2付勢部材となる第2圧縮コイルばね4s、及び、アース線4aを備えている。接地短絡器具20は、用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒9を用いて、電線Wを接地短絡できる(図5又は図6参照)。
図10又は図11を参照すると、第2本体2は、第2受け金具21を先端部に有している。第2受け金具21は、電線をその下面側から受容できる。又、第2本体2は、円筒状の第2接続金具22を基端部に有している。第2接続金具22は、共用操作棒9の先端部と着脱自在に接続できる(図5又は図6参照)。更に、第2本体2は、略円形の第2鍔部23を中間部に有している。
図10又は図11を参照すると、第2導電筒体4は、その上面から第2本体2の先端部側の第3軸部21sを上面から突出している。又、第2導電筒体4は、第2鍔部23を内部に収容している(図10参照)。第2導電筒体4は、第2本体2とその軸回りに回動自在に連結している。更に、第2導電筒体4は、第2本体2の軸方向に移動自在に連結している。
図10又は図11を参照すると、一対の第2アースフック4f・4fは、第2導電筒体4の上面から突出している。一対の第2アースフック4f・4fは、電線Wをその上面側から係止できる(図11(D)参照)。
図10又は図11を参照すると、第2導電筒体4は、その底部側を封鎖自在なリング部材4rを更に備えている。リング部材4rは、第2導電筒体4の底部と螺合することで、第2導電筒体4の底部に固定している。
図10を参照すると、リング部材4rは、図示しない円形の穴を中心部に開口している。この穴は、第2本体2の基端部側の第4軸部22sを回動自在及びスライド自在に案内できる。
図10又は図11を参照すると、第2圧縮コイルばね4sは、第2導電筒体4の内部に配置されている。第2圧縮コイルばね4sは、第4軸部22sを巻装している。又、第2圧縮コイルばね4sは、第2鍔部23とリング部材4rの間に配置されている。そして、第2圧縮コイルばね4sは、第2鍔部23を第2導電筒体4の底面に当接する力を付勢している。
図10(A)を参照すると、アース線3aは、圧着端子32tを一端に圧着している。圧着端子32tは、取り付け金具321にねじ止めされている。取り付け金具321は、第2導電筒体4の外周に着脱自在に接続できる。アース線3aの他端を地中に埋設することで、第2導電筒体4を介して、電線Wを接地短絡できる。
図10又は図11を参照すると、第2本体2は、第3軸部21sの外周から突出した一対の突条23b・23bを有している。一対の突条23b・23bは、第2鍔部23の上面から第2受け金具21に向かって軸方向に延在している。
一方、図10(A)を参照すると、第2導電筒体4は、突条23bを案内する案内溝43を上面に開口している。案内溝43には、突条23bがその軸方向に通過できる。又、図10(A)を参照すると、第2導電筒体4は、規制壁44を有している。規制壁44は、第2導電筒体4の底面から突出している。規制壁44は、突条23bの一方の方向への回動を許容し、突条23bの他方の方向への回動を規制している。
図11を参照すると、第2実施形態による接地短絡器具20は、共用操作棒9を用いて、電線待機状態(図11(B)参照)と、電線導入状態(図11(C)参照)と、に変位できる。
図10又は図11(B)を参照すると、電線待機状態では、突条23bが案内溝43に案内されて、第2本体2に対して第2導電筒体4の軸方向の移動のみが許容される。一方、図11(C)を参照すると、電線導入状態では、突条23bの端縁が第2導電筒体4の底面に当接して、第2受け金具21と一対の第2アースフック4f・4fの間に電線Wを導入できる。
(第2接地短絡器具本体の構成)
次に、第2実施形態による第2本体2の構成を説明する。図10を参照すると、第2本体2は、円板状の台座21bを更に備えている。皿ねじなどを用いて、台座21bの底面側から第2受け金具21を固定しておくことが好ましい。そして、皿ねじなどを用いて、第2受け金具21付きの台座21bを第3軸部21sの頂き面に固定できる。これにより、第3軸部21sが第2導電筒体4の上面から突出した状態で、第2受け金具21を第3軸部21sに着脱自在に固定できる。
図1から図4、及び図10又は図11を参照して、第1受け金具11と第2受け金具21は、同じものであるが、説明の便宜上符号を変えて区別した。
又、図10を参照して、第4軸部22sは、その直径が小さくなった段付き部(図示せず)を形成しておくことが好ましい。又、第2接続金具22には、前記段付き部が嵌合する穴を穿設しておくことが好ましい。前記段付き部を前記穴に挿入し、前記段付き部に設けた圧入穴と第2接続金具22に設けた圧入穴を一致させた状態で、ピン22pを圧入することで、第4軸部22sの基端部に第2接続金具22を固定できる。これにより、第4軸部22sをリング部材4rに挿通した状態で、第4軸部42sの基端部に第2接続金具22を固定できる。
(第2接続金具の構成)
次に、第2実施形態による第2接続金具22の構成を説明する。図10又は図11を参照すると、第2接続金具22は、底面を開口した円筒状に形成している。第2接続金具22には、共用操作棒9の軸部91a(図6参照)が嵌合する第2軸穴22aを底面から開口している。又、第2接続金具22には、その底面からL字状に切り欠いた一対の第2係合溝22b・22bを外周に形成している。
図10又は図11を参照して、軸部91a(図6参照)を第2軸穴22aの軸方向に挿入した後に、一対のピン91b・91bを第2軸穴22aの周方向に回動することで、一対のピン91b・91bを一対の第2係合溝22b・22bに係合できる。又、第2軸穴22aの内部では、プッシュロッド91c(図6参照)が第2軸穴22aの上内壁を押圧しているので、共用操作棒9を第2接続金具22に確実に係合できる。なお、第1接続金具12と第2接続金具22は、同じものであるが、説明の便宜上符号を変えて区別した。
(接地短絡器具の作用)
次に、第2実施形態による接地短絡器具20の操作方法を説明しながら、接地短絡器具20の作用及び効果を説明する。
(ステップ1)
最初に、図11(A)を参照して、共用操作棒9の工具部91を第2接続金具22に向かって移動する。なお、接地短絡器具20は、突条23bが案内溝43に挿通され、第2本体2の回動が規制されている。又、第2鍔部23は、第2圧縮コイルばね4sに付勢されて、規制壁44の底面に当接している。次に、図11(A)に示した状態から、共用操作棒9のピン91bを第2係合溝22bの奥部まで進入する。
(ステップ2)
次に、共用操作棒9のピン91bを第2係合溝22bの奥部まで進入した状態から、第2接続金具22に対して、共用操作棒9を一方の方向に回動することで、共用操作棒9と第2接続金具22を接続できる(図11(B)参照)。
(ステップ3)
次に、図11(B)を参照して、第2接続金具22に対して、共用操作棒9を引き下げることで、ピン91bが第2係合溝22bの終端に移動でき(図11(A)参照)、共用操作棒9と第2接続金具22を一体に回動できる。
(ステップ4)
次に、第2導電筒体4に対して、共用操作棒9を引き下げることで、第2アースフック4fと第2受け金具21を離間できる(図11(B)参照)。図11(B)に示した状態では、突条23bは、案内溝43に案内されて、第2導電筒体4の内部に移動している(図11(B)参照)。
(ステップ5)
次に、図11(B)に示した状態から、第2導電筒体4に対して、共用操作棒9を一方の方向に回動することで、突条23bは、第2導電筒体4の上内壁に規制されて、第2アースフック4fと第2受け金具21が最も離間した状態を維持できる。そして、第2アースフック4fと第2受け金具21の間に電線Wを導入できる(図11(C)参照)。
(ステップ6)
次に、図11(C)に示した状態から、第2導電筒体4に対して、共用操作棒9を他方の方向に回動することで、突条23bを規制壁44に当接できる(図11(D)参照)。この場合、第2アースフック4fが電線Wに係止しているので、第2導電筒体4に対して、共用操作棒9を他方の方向に容易に回動できる。
(ステップ7)
次に、第2導電筒体4に対して、共用操作棒9を押し上げることで、第2受け金具21を電線Wに向かって移動できる(図11(D)参照)。この場合、第2導電筒体4の内部に、第2圧縮コイルばね4sを収容しているので、第2受け金具21を電線Wに向かって容易に移動できる。又、図9(B)に示した状態では、突条23bは、案内溝43に案内されて、第2導電筒体4の上面から突出している。
図11(D)図9(D)に示した状態では、第2導電筒体4の内部に収容した第2圧縮コイルばね4sの付勢力で、第2受け金具21と一対の第2アースフック4f・4fは、電線Wを一定の圧力で挟持している。
(ステップ8)
次に、第2接続金具22に対して、共用操作棒9を他方の方向に回動し、第2接続金具22に対して、共用操作棒9を引き下げることで、接地短絡器具20と共用操作棒9の接続を解除できる。
図10又は図11を参照すると、第2実施形態による接地短絡器具20は、第1実施形態による接地短絡器具10と同様な効果を奏するが、共用操作棒9の操作が簡易であるという、特別な効果がある。第2実施形態による接地短絡器具20には、第1実施形態で用いたカバー5を備えることができる。
本発明による接地短絡器具は、次のような効果が奏される。
(1)電線との接触不足が無くなり、作業者の安全性を確保できる。
(2)内部に圧縮コイルばねを使用することにより、電線への取り付けが容易になる。
(3)既設の絶縁操作棒を使用出来るため、安価である。
(4)絶縁操作棒と接地短絡器具を分離できるので、保管スペースを縮小できる。
(5)スイッチギアの内部に取り付けても、扉を閉めることができ、安全かつ効率的に作業ができる。
(6)確実なアース取り付けで絶縁操作棒が抜ける構造であり、電線を取り付け途中及びアース未設置では抜けない安全に配慮した構造である。
(7)アースフックを緩みなく(接触不足なく)取り付けるには、従来は電線の線種によっては、経験及び勘どころが必要であったが、圧縮コイルばねの付勢力で電線を挟持するため、接触不足無く、容易に安全かつ確実に取り付けできる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、停電状態の高圧配電線を接地短絡する間接活線工事用の接地短絡器具を開示したが、本発明の接地短絡器具は、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 第1本体(第1接地短絡器具本体)
3 第1導電筒体
3a アース線
3f・3f 一対の第1アースフック
3s 第1圧縮コイルばね(第1付勢部材)
9 共用操作棒
10 接地短絡器具
11 第1受け金具
12 第1接続金具
13 第1鍔部
13b 突起
33 軌道
33e 終端軌道
33s 始端
331 第1直線軌道
332 第2直線軌道
333 中間軌道

Claims (5)

  1. 用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒を用いて、電線を接地短絡する接地短絡器具であって、
    電線をその下面側から受容自在な第1受け金具を先端部に有し、前記共用操作棒の先端部と着脱自在に接続できる円筒状の第1接続金具を基端部に有し、略円形の第1鍔部を中間部に有する円柱状の第1接地短絡器具本体と、
    前記第1接地短絡器具本体の先端部側の軸部を上面から突出し、前記第1鍔部を内部に収容し、前記第1接地短絡器具本体とその軸回りに回動自在に連結すると共に、前記第1接地短絡器具本体の軸方向に移動自在な円筒状の第1導電筒体と、
    前記第1導電筒体の上面から突出し、電線をその上面側から係止自在な一対の鉤状の第1アースフックと、
    前記第1導電筒体の内部に配置され、前記第1鍔部を前記第1導電筒体の底面に当接する力を付勢する第1付勢部材と、
    一端が前記第1導電筒体の外周に接続したアース線と、を備え、
    前記第1鍔部は、その外周から突出した一つ以上の突起を有し、
    前記第1導電筒体は、二段階のクランク状に開口し、前記突起を案内する軌道を外周に有し、
    前記軌道は、
    前記第1鍔部が前記第1付勢部材に付勢され、前記第1アースフックが前記第1受け金具に最も近づく状態で、前記突起を停止させる始端と、
    前記始端に連続すると共に、前記第1導電筒体の軸方向と平行に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックと前記第1受け金具で電線を挟持自在な状態に前記突起を案内する第1直線軌道と、
    前記第1直線軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の外周方向に形成した中間軌道と、
    前記中間軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の軸方向と平行に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックと前記第1受け金具の間に電線を導入自在に、前記第1アースフックと前記第1受け金具を離間した状態に前記突起を案内する第2直線軌道と、
    前記第2直線軌道に連続すると共に、前記第1導電筒体の外周方向に形成し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第1アースフックが前第1記受け金具から最も離間した状態に、前記突起を維持する終端軌道と、を含んでいる、接地短絡器具。
  2. 前記共用操作棒は、
    円柱状の軸部と、
    前記軸部の外周から遠心方向に突出した一つ以上のピンと、を先端部に有し、
    前記第1接続金具は、
    底面に開口し、前記軸部と嵌合自在な第1軸穴と、
    前記ピンと嵌合自在に、当該第1接続金具の底面からL字状に切り欠いた第1係合溝と、を有している、請求項1記載の接地短絡器具。
  3. 一片を前記第1導電筒体の外周に固定し、他片を前記第1接続金具の外周に近接配置した半円弧状のカバーを更に備え、
    前記カバーは、前記ピンの進入を阻止する端縁を前記他片に有すると共に、前記突起が前記軌道の始端に位置しているときに、前記ピンの移動を妨げない切り欠き部を前記他片に有している、請求項2記載の接地短絡器具。
  4. 用途の異なる先端工具を交換自在に先端部に接続できる長尺の共用操作棒を用いて、電線を接地短絡する接地短絡器具であって、
    電線をその下面側から受容自在な第2受け金具を先端部に有し、前記共用操作棒の先端部と着脱自在に接続できる円筒状の第2接続金具を基端部に有し、略円形の第2鍔部を中間部に有する円柱状の第2接地短絡器具本体と、
    前記第2接地短絡器具本体の先端部側を上面から突出し、前記第2鍔部を内部に収容し、前記第2接地短絡器具本体とその軸回りに回動自在に連結すると共に、前記第2接地短絡器具本体の軸方向に移動自在な円筒状の第2導電筒体と、
    前記第2導電筒体の上面から突出し、電線をその上面側から係止自在な一対の鉤状の第2アースフックと、
    前記第2導電筒体の内部に配置され、前記第2鍔部を前記第2導電筒体の底面に当接する力を付勢する第2付勢部材と、
    一端が前記第2導電筒体の外周に接続したアース線と、を備え、
    前記第2接地短絡器具本体は、その外周から突出し、前記第2鍔部の上面から前記第2受け金具に向かって軸方向に延在する一つ以上の突条を有し、
    前記第2導電筒体は、
    前記突条が軸方向に通過自在に上面に開口し、前記突条を案内する案内溝と、
    前記第2導電筒体の底面から突出し、前記突条の一方の方向への回動を許容し、前記突条の他方の方向への回動を規制する規制壁と、を有し、
    前記突条が前記案内溝に案内されて、前記第2接地短絡器具本体に対して前記第2導電筒体の軸方向の移動のみが許容される電線待機状態と、
    前記突条の端縁が前記第2導電筒体の底面に当接して、前記第2受け金具と一対の前記第2アースフックの間に電線を導入できる電線導入状態と、に変位自在な、接地短絡器具。
  5. 前記共用操作棒は、
    円柱状の軸部と、
    前記軸部の外周から遠心方向に突出した一つ以上のピンと、を先端部に有し、
    前記第2接続金具は、
    底面に開口し、前記軸部と嵌合自在な第2軸穴と、
    前記ピンと嵌合自在に、当該第2接続金具の底面からL字状に切り欠いた第2係合溝と、を有している、請求項4記載の接地短絡器具。
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