JP6656094B2 - 自走式電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、床面検出センサを備える自走式電子機器に関する。
センサを用いて障害物などを検出しつつ、床面上を自律走行しながら床面を掃除する自律走行型の電気掃除機、いわゆる掃除ロボットが知られている(例えば、特許文献1に記載の電気掃除機参照)。掃除ロボットのほかにも、例えば室内の空気清浄、構内の警備、荷物の搬送等の作業を行うために自律走行するものが知られている。この明細書では自律走行機能を有するこれらの機器を自走式電子機器と呼ぶ。
自走式掃除機は、室内の床面上を自走しながら清掃するが、床面に段差部がある場合、段差部がある程度の高さよりも高くなると乗り上げが困難になる。例えば、床面とその上に敷かれた絨毯との間の段差部、部屋と部屋との間を仕切る敷居による段差部、フローリングの上に部分的に敷かれた畳による段差部等である。自走式掃除機の段差乗り越え性能が低いと、段差部を乗り越えようとする際に筐体(本体)の底面の前部が段差部に乗り上げ、駆動輪が床面から浮き上がって空転し、自走式掃除機が身動きできない状態に陥る場合がある。この状態に陥るのを回避しようとすれば、自走式掃除機が低い段差部でも障害物として検出しその段差部を回避して走行するように設計せざるを得ない。しかし、そうすると段差部を乗り越えた向こう側の領域が清掃されないという矛盾が生じる。
高い段差乗り越え性能を実現するため、特許文献1および2における自走式掃除機は、左右の駆動輪が上下動可能でかつバネの弾性的な付勢力によって各駆動輪が床面へ押圧され、床面からの浮き上がりを防止するよう構成されている。具体的には、駆動輪、駆動輪を回転可能に保持するホルダー、ホルダーに取り付けられたモータ、モータの回転力を駆動輪に伝達するようにホルダー内に設けられた回転力伝達機構を備えた一対の駆動輪ユニットが、筐体底部の左右にそれぞれ設けられている。
特開2012−125652号公報 特開2014−138899号公報
特許文献1および2の自走式掃除機をはじめとする自走式電子機器は、段差に差しかかって左右の駆動輪が平面走行時よりも本体下方へ変位した際に、床面との接触を維持しかつバネの付勢力で床面を強く押圧することが重要である。駆動輪が強い力で床面を押圧することで駆動輪と床面との摩擦力が維持され、段差を乗り越えるための推進力が継続する。
上下に変位可能な駆動輪を本体下方へ付勢する付勢部材としては一般に、引張バネや圧縮バネが用いられる。駆動輪が床面を押圧する付勢力は通常、その駆動輪が本体からより大きく突出して下方に位置するほど小さくなる。
より高い段差乗り越え性能を実現するには、自走式電子機器が高い段差に差し掛かり駆動輪が大きく本体の下方へ突出しても強い力で床面を押圧することが必要であるところ、駆動輪が大きく突出するほど前述したバネの付勢力が小さくなるという矛盾が生じる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、段差を通過する際に駆動輪がより本体下方へ突出した場合に駆動輪が床面を押圧する押圧力が減少せず、好ましくは押圧力が増大する付勢機構を有する自走式電子機器を提供するものである。
この発明は、駆動輪と、前記駆動輪を駆動して自走させる駆動部と、前記駆動輪が本体に対し上下に変位可能なように支持する懸架機構とを備え、前記懸架機構は、前記駆動輪の変位に応じて軸心周りに回動し前記軸心から所定の距離で付勢部材と係合する係合部と、前記係合部と係合し下端へ向けて駆動輪を変位させようと付勢する付勢部材とを含み、前記駆動輪が上端から下端へ変位するに従って前記付勢部材の付勢力が次第に小さくなっても、前記係合部から軸心へ向かう線と前記付勢部材の付勢方向とがなす角度が90°以下の範囲で次第に大きくなることによって、前記付勢力のうち前記駆動輪を下端へ変位させようとする分力が強くなるように前記付勢部材の付勢力と前記係合部の位置とが選択されている自走式電子機器を提供する。
この発明による自走式電子機器において、懸架機構は、駆動輪が上端から下端へ変位するに従って付勢部材の付勢力が次第に小さくなっても、係合部から軸心へ向かう線と前記付勢部材の付勢方向とがなす角度が90°以下の範囲で次第に大きくなることによって、前記付勢力のうち前記駆動輪を下端へ変位させようとする分力が強くなるように前記付勢部材の付勢力と前記係合部の位置とが選択されているので、段差を通過する際に駆動輪がより本体下方へ突出した場合に駆動輪が床面を押圧する押圧力が減少せず、好ましくは押圧力が増大する付勢機構を実現できる。ひいては、段差を通過する際に駆動輪が本体下方へ大きく突出しても段差を乗り越える推進力が得られ、高い段差乗り越え性能を有する自走式電子機器が実現可能である。また、凹凸のある床面でも駆動輪がスリップせずに安定して走行できる自走式電子機器が実現可能である。
この発明の一実施形態である自走式掃除機の外観斜視図である。 図1に示す自走式掃除機の底面図である。 図1に示す自走式掃除機の駆動輪ユニットを含む箇所の垂直断面図である。 図3に示す自走式電子機器の駆動輪ユニットが本体に対し上下方向に変位する様子を示す第1の説明図である。(駆動輪が本体に対して上端位置) 図3に示す自走式電子機器の駆動輪ユニットが本体に対し上下方向に変位する様子を示す第2の説明図である。(駆動輪が本体に対して下端位置) 図4Aに示す駆動輪ユニットを奥側から見た場合を示す第1の説明図である。(駆動輪が本体に対して上端位置) 図4Bに示す駆動輪ユニットを奥側から見た場合を示す第1の説明図である。(駆動輪が本体に対して下端位置) この実施形態における駆動輪ユニットを上方から視た説明図である。 この実施形態における駆動輪ホルダーの内部構造を示す説明図である。 この実施形態における駆動輪の上端位置で、付勢部材が駆動輪ホルダーを回動させる力Fを示す説明図である。(図5Aに対応する位置) この実施形態における駆動輪の下端位置で、付勢部材が駆動輪ホルダーを回動させる力Fを示す説明図である。(図5Bに対応する位置) 図8Aおよび図8Bに示す角度θに対して、トルクTの大きさの算出例を示すグラフである。 この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として圧縮バネを用いる態様を示す第1の説明図である。(実施の形態2) この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として圧縮バネを用いる態様を示す第2の説明図である。(実施の形態2) この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として板バネを用いる態様を示す第1の説明図である。(実施の形態3) この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として板バネを用いる態様を示す第2の説明図である。(実施の形態3)
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
はじめに、この発明の自走式電子機器の一例として自走式掃除機について説明する。
≪自走式掃除機の構成≫
図1に示すように、この発明の自走式掃除機10は、略円盤形の筐体102を備えている。
筐体102は、底板102a(図2参照)と、天板102bと、底板102aおよび天板102bの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板102cとを備えている。なお、側板102cは前後に二分割されており、側板前部はバンパーとして機能すると共に、側板前部の衝突を検出する衝突センサが内部に設けられている。さらに、図2に示すように、前方に前方超音波受信部14Fが配置され、左側方に左方超音波受信部14Lが配置され、その間に超音波発信部14Bが配置されている。図1では隠れているが、右方超音波受信部14Rが右側方に配置され、それと前方超音波受信部14Fとの間に超音波発信部14Bが配置されている。
天板102bは、筐体102内に収容されて図1に図示しない集塵室の容器を出し入れするために開閉可能な蓋部が設けられている。天板102bにおける蓋部の前方には排気口32が形成されている。筐体102に内包された部分が装置本体である。
また、図2に示すように、底板102aには右駆動輪18R、左駆動輪18Lを筐体102内から露出させて外部へ突出させる複数の孔部が左右にそれぞれ形成されている。それらの孔部の奥には左駆動輪18Lおよび右駆動輪18Rの駆動機構を備えた左駆動輪ユニット23Lおよび右駆動輪ユニット23Rが見えている。
底板102aにはさらに、従動輪である後輪18Tが装着されている。後輪18Tは、床面上で自在に向きを変えることができる。左駆動輪18Lの前方に左輪床面センサ16L、右駆動輪18Rの前方に右輪床面センサ16Rがそれぞれ配置されている。また、前端部に前方床面センサ16Fが配置され、後端部に後方床面センサ16Tが配置されている。
また、底板102aには吸気口31が開口しており、開口部に床面を掃く回転ブラシ36が配置されている。また、吸気口31の左右には、サイドブラシ37が配置されている。
自走式掃除機10は、右駆動輪18Rおよび左駆動輪18Lが同一方向に正回転して前進し、前方超音波受信部14Fが配置されている方向(前方)へ走行する。また、左右の駆動輪が同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより旋回する。例えば、自走式掃除機10は、前方超音波受信部14F、左方超音波受信部14L、右方超音波受信部14Rの何れかが進路上に障害物を検出した場合、左右の駆動輪を減速させた後に停止させる。その後、左右の駆動輪を互いに逆方向に回転させて旋回し向きを変える。このようにして、自走式掃除機10は、設置された場所で障害物を避けながら床面上を自走する。
≪駆動輪ユニットおよびその構造≫
左駆動輪ユニット23Lおよび右駆動輪ユニット23Rは左右対称で対をなすので両者を総称して駆動輪ユニット23と記載する。また、一方の機構を説明すれば他方はそれと左右対称で同様の機構であるから、以下の駆動輪ユニット23の説明は、左駆動輪ユニットで代表し右駆動輪ユニットについての説明は省略する。なお、以下の説明における各部の名称および符号については左右の区別を省略することがある。
図3は、図1に示す自走式掃除機10の左駆動輪ユニット23Lを含む箇所の前後方向に沿った垂直断面図である。
図4Aおよび図4Bは、この実施形態の自走式掃除機10における駆動輪ユニット23が筐体102に対して上下方向に変位する様子を示す説明図である。図5Aおよび図5Bは駆動輪ユニット23が筐体102に対して上下方向に変位する様子を示す別の説明図である。ここで、図4Aおよび図5Aは、自走式掃除機10の駆動輪が本体側へ最も移動した上端の位置に対応し、図4Bおよび図5Bは自走式掃除機10が段差を通過する等して駆動輪が本体の下方へ突出した状態の下端の位置に対応している。なお、図4Aおよび図5Aと対比し易いように図4Bおよび図5Bは、底板102aを水平の基準としているが、水平な床面Fの段差に差し掛かって底板102aの前方が持ち上がった状態を、床面Fを傾けて描くことによって示している。
また、図6は左駆動輪ユニット23Lに含まれる左輪駆動モータ21L、左駆動輪18Lおよび駆動輪ホルダー221を上方から視た説明図である。図7は駆動輪ホルダー221の内部構造を示す説明図である。
図4A〜図7は、左駆動輪ユニット23Lについてのみ示しているが、右駆動輪ユニット23Rはそれらと左右対称であるが同様の構成である。
駆動輪ユニット23は、左駆動輪18L、左駆動輪18Lを左右方向の第1の軸心P1を中心に回転可能に保持する駆動輪ホルダー221および駆動輪ホルダー221に取り付けられた左輪駆動モータ21Lを有する。さらに、左輪駆動モータ21Lの駆動力を左駆動輪18Lに伝達する駆動伝達機構223を有する(図6、7参照)。
駆動輪ホルダー221は、内側ケース221aおよび外側ケース221bを備える。内部は駆動伝達機構223として第1ギヤ223a、第2ギヤ223b、第3ギヤ223b、第4ギヤ223c、第5ギヤ223c3および第6ギヤ223d2を収納するギヤ収納室221rになっている。また、駆動輪ホルダー221は、内側ケース221aに左輪駆動モータ21Lを嵌め入れる円筒部221a1を有している。
前記円筒部221a1は、内側ケース221aの長手方向の一端(前端)側に設けられており、その位置に左輪駆動モータ21Lが嵌め入れられて固定される。内側ケース221aの前記円筒部221a1の中心に対応して、外側ケース221bに円筒部221bが形成されている。また、円筒部221a1の外周面の部分には係合部221aが形成されており、付勢部材241としての引っ張りバネの一端が引っ掛けられている。引っ張りバネの他端は、支持部材231に引っ掛けられている。
引っ張りバネが弾性により縮もうとすると、引っ張りバネの前端が引っ掛けられた係合部221aが軸心P周りに回転する。即ち、バネ前端が引っ掛けられた円筒部221aは、軸心P2周りに係合部221aが回動するクランク機構を構成する。円筒部221aと一体で、駆動輪ホルダー221および左駆動輪18Lが下端位置へ向けて変位する。
なお、第6ギヤ223d2の第1の軸心P1と第1ギヤ223aの第2の軸心P2とは平行である。即ち、左駆動輪18Lの軸心と左輪駆動モータ21Lの駆動軸mとは平行であり、左駆動輪18Lの軸心と円筒部221aの回動軸心とは平行である。
左輪駆動モータ21Lの駆動軸mの駆動力は、第1ギヤ223a〜第5ギヤ223c3を介して第6ギヤ223d2に伝達される。第6ギヤ223d2と左駆動輪18Lとは一体で回転するように連結されている。これにより、左輪駆動モータ21Lの駆動力が左駆動輪18Lに伝達される。
図4Aおよび図5Aに示すように、自走式掃除機10は底板102aと結合された支持部材231および駆動輪ホルダー221を介して左右の駆動輪によって床面F上で支持される。このとき、筐体102の重量が駆動輪ユニット23にかかるため、円筒部221a1および221b1を回動軸として駆動輪ホルダー221が第2の軸心P2を中心に回動(変位)して左駆動輪18Lの大半が支持部材231内へ収納された状態となる。それと同時に、付勢部材241の前端が前方へ引っ張られる方向に移動する。付勢部材241が引っ張られて伸びることにより、駆動輪ホルダー221と一体で軸心P2を中心に回動する左駆動輪18Lは、床面Fを押圧する方向へ付勢される。
図4Bと図5Bに示すように、底板102aが床面Fから浮き上がると左駆動輪18Lが本体の下方へ突出し、付勢部材241の前端が後方へ引っ張られる。また、円筒部221a1、221b1を回動軸として駆動輪ユニット23が第2の軸心P2を中心に回動して、左駆動輪18Lが支持部材231の外側へ突出した状態となる。
図4Bおよび図5Bは、左駆動輪18Lが本体下方へ最も突出した状態を示しているが、この下端位置でもなお、付勢部材241の引っ張りバネは自然長よりも伸びた状態にあり、駆動輪ホルダー221および左駆動輪18Lを付勢している。左駆動輪18Lは付勢力によって床面Fに押し付けられるので、左駆動輪18Lが床面Fにしっかり追従してグリップする。即ち、自走式掃除機10は優れた段差乗り越え性能を有する。
なお、水平な床面F上に自走式掃除機10が置かれた場合、図4Aおよび図5Aに示す上端位置よりも左駆動輪18Lが少し下方へ移動した状態で自重と釣り合い、自走式掃除機10はその状態で静止あるいは走行する。即ち、左駆動輪18Lは、図4Aおよび図5Aに示す上端位置と、図4Bおよび図5Bに示す下端位置との間の変位領域にあって、床面Fの凹凸や段差に応じて上下しながら走行する。
図5Aおよび図5Bから明らかなように、左駆動輪18Lが上端から下端までの如何なる位置においても、付勢部材241は高さ方向の寸法(図5Aに示すH1および図5Bに示すH2)が横方向の寸法(図5Aに示すW1および図5Bに示すW2)より小さくなるように取り付けられている。
即ち、左駆動輪18Lの上端位置を示す図5Aにおいて、H1<W1の関係が成立し、かつ、左駆動輪18Lの下端位置を示す図5Bにおいて、H2<W2の関係が成立し、それらの間の如何なる位置においても同様の関係が成り立つ。
≪駆動輪の位置と床面への押圧力≫
付勢部材241によって駆動輪ホルダー221に加わる付勢力を算出する。その付勢力は、駆動輪ホルダー221の先に取り付けられた駆動輪(図5Aおよび図5Bでは左駆動輪18L)が床面Fを押圧するように作用する。
図8Aおよび図8Bは、左駆動輪18Lの上端および下端位置で、付勢部材241が駆動輪ホルダー221を回動させる力F(エフエル)を示す説明図である。図8Aおよび図8Bに示す駆動輪ホルダー221の位置は、図5Aおよび図5Bにそれぞれ対応している。
図8Aおよび図8Bにおいて、付勢部材241である引っ張りバネの長さをl(エル)で示す。また、軸心P2から付勢部材241の前端までの距離、即ち円筒部221a1に付勢部材241の前端が引っ掛けられた係合部221aが軸心P2を中心に回動する円の半径をrで示す。即ち、半径rは軸心P2から係合部221aまでの距離である。軸心P2から付勢部材241の後端(バネ後端241t)が支持部材231に引っ掛けられた位置までの距離をxで示す。
付勢部材241の前端(係合部221a)、後端(バネ後端241t)および軸心P2は三角形をなす。その三角形のうち、バネ後端241tの頂角の大きさをψ(プサイ)で示す。バネ後端241tから軸心P2へ伸びる辺の延長線と軸心P2から係合部221aへ伸びる辺のなす角度をθ(シータ)で示す。角度θの大きさは、180°、即ちπラジアンから軸心P2の頂角を差し引いたものである。
さらに、前述の半径rと直交する接線と、付勢部材241とがなす角度をφ(ファイ)で示す。角度φは、前述の三角形のうち係合部221aの頂角に対する余角である。
図8Aおよび図8Bにおいて、付勢部材241が係合部221aにおいて駆動輪ホルダー221を軸心P2周りに回転させる力をFで示している。Fの向きは、軸心P2を中心とした半径rの円の周に沿った方向であり、付勢部材241が縮もうとする向きである。
付勢部材241が軸心P2周りに駆動輪ホルダー221を回転させようとするトルクTは、以下の式で表わされる。
T=F×r (1)
付勢部材241である引っ張りバネの自然長をL、バネ定数をKとすると、Fは、以下の式で表わされる。
=K×(l−L)×cosφ (2)
ここで、(l−L)はバネの伸びである。
は、引っ張りバネが縮もうとする力のうち、中心がP2で半径rの円の接線方向の成分として表される。左駆動輪18Lが上下に移動するにつれて、バネ長l(エル)と角度φの両方が変化し、Fの大きさが変化する。
角度φを角度θで表すことを考える。付勢部材241の前端、後端および軸心P2を頂点とする三角形に着目すると、三角形の内角の和がπラジアンであることから、
ψ+(π−θ)+(π/2−φ)=π
の関係が成立する。これを変形して、
ψ−θ−φ=−π/2
φ=π/2+ψ−θ (3)
式(3)は、角度φを角度ψとθとで表す関係式である。
また、図8Aおよび図8Bより、
l×cosψ=x+r×cosθ
の関係があり、この関係を用いて、
tanψ=(r×sinθ)/(x+r×cosθ) (4)
と表すことができる。
式(4)は、角度ψを角度θで表す関係式である。
式(3)に式(4)を適用することで、角度ψを用いることなく角度φを角度θで表すことができる。
その結果を式(2)に適用することで、式(2)のFを角度θで表すことができ、ひいては式(1)のトルクTを角度θで表すことができる。
そして、左駆動輪18Lが床面Fを押圧する力は、トルクTにほぼ比例する。
厳密には、軸心PとPとを結ぶ線が底板102aとなす角度の変化や、底板102aに対する床面Fの傾きの角度も考慮すべきである。しかし、段差の形状によってそれらの条件が変わるため、予め定めることは難しい。そこで、駆動輪の床面Fに対する押圧力がトルクTの大きさにほぼ比例すると考えて設計の目安にすることには意味がある。
図9は、上式(1)〜(4)を用いて角度θに対するトルクTの大きさの算出例を示すグラフである。図9で、横軸は角度θであり、約0°〜180°の範囲で計算している。縦軸はトルクTの大きさを示す。計算に用いた数値と単位は、以下のとおりである。
r=30(mm)
x=100(mm)
L=60(mm)
K=50(N/m)
図8Aおよび図8Bからわかるように、左駆動輪18Lが上端と下端の間の如何なる位置においても、引っ張りバネの全長はxよりも長い。前記xは半径rの3倍以上の長さである。従って、駆動輪が上端から下端までの如何なる位置においても前記引っ張りバネの全長が前記半径の3倍以上の長さである。
図9に示すように、角度θが0°および180°に近づくとトルクTはゼロに収束する。図8Aおよび図8Bを参照すると、角度θがゼロの位置は付勢部材241が伸びきった上死点に対応する。一方、角度θが180°の位置は、付勢部材241が最も縮んだ下死点に対応する。いずれの場合も、付勢部材241の前端と後端とを結ぶ線またはその延長上に軸心Pが位置しており、その位置では円筒部221a1を回転させようとするトルクが発生しない。
また、角度θが0°より大きく180°未満の領域では、円筒部221a1を回転させようとするトルクが発生する。図9に示す例で、トルクTは、角度θが0°付近で増加するとそれにつれて単調に増加するが、角度θが75°に達するとピークに達する(図9にCで示す臨界点)。臨界点Cを過ぎると、角度θが180°に達するまでトルクTは単調に減少する。図9において、角度θが0°から臨界点Cまでの単調増加の領域をRiで示し、臨界点Cを過ぎて180°までの単調減少の領域をRdで示している。
この実施形態において、付勢部材241は、左駆動輪18Lの上端位置から下端位置に渡る変位領域が、図9に示す単調増加の領域Riでカバーされるように取り付けられ、駆動輪ホルダー221を付勢する。
領域Riにおいて、左駆動輪18Lがより本体下方へ突出して角度θが増加すると、軸心P周りに駆動輪ホルダー221を回動させて左駆動輪18Lを床面Fへ押圧する力が増加する。従って、段差を通過する際に左駆動輪18Lが本体下方へ大きく突出しても床面Fをしっかりとグリップして段差を乗り越える推進力が得られる。また、凹凸のある床面でも駆動輪がスリップせずに安定して走行できる。
以上のように、付勢部材241としての引っ張りバネ自体は、左駆動輪18Lが下端位置にある場合(図8Bに対応)よりも上端位置にある場合(図8Aに対応)の方が、長く伸びているのでバネが縮む方向へ大きな付勢力を発生する。即ち、角度θに対して引っ張りバネが縮もうとする付勢力をプロットすると、単調減少の曲線になる。
しかし、引っ張りバネの前端は、軸心Pを中心に回動可能な円筒部221a1の係合部221aに取り付けられてクランク機構を構成している。左駆動輪18Lと駆動輪ホルダー221は、そのクランクと一体で軸心P周りに回動する。付勢部材241の付勢力によって前記クランクを回転させるトルクTは、引っ張りバネの付勢力のうち前記クランクの周方向に沿う分力Fに比例する。よって、角度θに対してトルクTをプロットすると、図9に示すような単調増加から臨界点Cを経て単調減少に移行する曲線になる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、付勢部材241が引っ張りバネの場合を述べたが、付勢部材241は引っ張りバネに限定されない。
この実施形態では、付勢部材241として圧縮バネを用いる構成例を示す。
図10Aおよび図10Bは、この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として圧縮バネを用いる態様を示す説明図である。
図10Aおよび図10Bにおける左駆動輪18Lおよび駆動輪ホルダー221の位置は、図5Aおよび図5Bにそれぞれ対応する。
円筒部221a1の係合部221aの位置は、引っ張りバネを用いる図5Aおよび図5Bに示す係合部221aと軸心P2に対して点対称の位置にすればよい。バネの自然長からの変位量およびバネ係数が図5Aよび図5Bに示す引っ張りバネと等しければ、図9に示すものと同等のトルクTが得られる。
(実施の形態3)
この実施形態では、付勢部材241として板バネを用いる態様を述べる。
図11Aおよび図11Bは、この実施形態における駆動輪ユニットにおいて付勢部材として板バネを用いる態様を示す説明図である。
図11Aおよび図11Bにおける左駆動輪18Lおよび駆動輪ホルダー221の位置は、図5Aおよび図5Bにそれぞれ対応する。
図11Aおよび図11Bに示すように、円筒部221a1は、周付近の一カ所に付勢部材241としての板バネと係合する係合部221aが形成されている。係合部221aは、軸心P2に平行な棒状の部材であり、板バネと接触する部分の摩擦を少なくするために周囲に回動可能なリングが嵌められていてもよい。
板バネの上端は、軸心P2の直上よりもやや左寄りの位置で支持部材231に固定されており、下端は係合部221aよりも下方かつ右寄りの位置にある。板バネは、係合部221aを左方へ付勢し、その付勢力によって左駆動輪18Lおよび駆動輪ホルダー221を本体から突出させようとするトルクTが得られる。
図11Aおよび図11Bに示すように、係合部221aが右側へ寄るほど板バネの変形は大きく、係合部221aを左方へ付勢する力が大きい。図5Aおよび図5Bで、係合部221aが前側へ寄るほど引っ張りバネが伸びて大きな付勢力が得られるのと同様である。
以上に述べたように、
(i)この発明による自走式電子機器は、駆動輪と、前記駆動輪を駆動して自走させる駆動部と、前記駆動輪が本体に対し上下に変位可能なように支持する懸架機構とを備え、前記懸架機構は、前記駆動輪の変位に応じて軸心周りに回動し前記軸心から所定の距離で付勢部材と係合する係合部と、前記係合部と係合し下端へ向けて駆動輪を変位させようと付勢する付勢部材とを含み、前記駆動輪が上端から下端へ変位するに従って前記付勢部材の付勢力が次第に小さくなっても、前記係合部から軸心へ向かう線と前記付勢部材の付勢方向とがなす角度が90°以下の範囲で次第に大きくなることによって、前記付勢力のうち前記駆動輪を下端へ変位させようとする分力が強くなるように前記付勢部材の付勢力と前記係合部の位置とが選択されていることを特徴とする。
この発明において、駆動部は、駆動輪を駆動して機器を自走させるものである。その具体的な態様としては、例えば、駆動輪を回転させるモータとそのモータの動力を駆動輪に伝達する駆動機構、周囲の状況に応じて駆動輪を回転および停止させて走行を制御するための制御回路等が駆動部に相当する。
また、係合部は、付勢部材と係合し、付勢部材の付勢力を下端へ向けて駆動輪を変位させる力に変換するものである。即ち、付勢部材からの付勢力によって前記軸心周りに回転しようとするクランク機構を構成する要素である。上述の実施形態において円筒部材221aの外周部分に形成された係合部221aは、それに相当する。
係合部から軸心へ向かう線と付勢部材の付勢方向とがなす角度とは、図8Aおよび図8Bに当て嵌めると、軸心P、係合部221aおよびバネ後端241tの3点を頂点とする三角形のうち、係合部221aの頂角の角度に相当する。係合部221aの頂角の余角が、角度φである。よって、係合部から軸心へ向かう線と付勢部材の付勢方向とがなす角度が90°以下の範囲で次第に大きくなると、余角である角度φは次第に小さくなり、付勢の方向が軸心P周りの円の接線と次第に一致する。
さらにまた、付勢力のうち駆動輪を下端へ変位させようとする分力が強くなるように付勢部材の付勢力と係合部の位置とが選択されるとの記載は、上述の実施形態において以下の構成に相当する。即ち、図9にRiで示す領域の中に駆動輪が上端から下端へ変位する変位領域が包含される構成である。領域Riでは、角度θが増加するにつれてトルクTが単調増加する。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記付勢部材は、駆動輪が上端から下端までの如何なる位置においても高さ方向の寸法が横方向の寸法より小さくなるように取り付けられていてもよい。
このようにすれば、付勢部材を横長に配置して取り付けることによって、懸架機構を備えていても薄型の自走式電子機器を実現することができる。例えば、自走式電子機器の一態様である自走式掃除機は、ソファーやベッドの下の低い隙間を掃除できるように高さ方向の寸法が小さい薄型のものが好ましいので、この態様による懸架機構は好適である。
(iii)前記付勢部材は、引っ張りバネであり、駆動輪が上端から下端までの如何なる位置においても前記引っ張りバネの全長が前記所定の距離の3倍以上の長さであってもよい。
このようにすれば、軸心から係合部までの距離の3倍以上の引っ張りバネであっても、横長に配置することで薄型の自走式電子機器を実現できる。
(iv)前記付勢部材は、圧縮バネまたは板バネであってもよい。
このようにすれば、引っ張りバネに限らず、それ以外のものも付勢部材として適用できる。
(v)前記軸心の方向は、前記駆動輪の回転軸に平行であってもよい。
このようにすれば、駆動輪が上下に変位すると、駆動輪の回転軸と平行な軸心周りに係合部が回動するので、単純な構成の懸架機構を実現できる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
10:自走式掃除機、 14B:超音波発信部、 14L:左方超音波受信部、 14F:前方超音波受信部、 14R:右方超音波受信部、 16L:左輪床面センサ、 16R:右輪床面センサ、 16F:前方床面センサ、 16T:後方床面センサ、 18R:右駆動輪、 18L:左駆動輪、 18T:後輪、 21L:左輪駆動モータ、 23:駆動輪ユニット、 23L:左駆動輪ユニット、 23R:右駆動輪ユニット、 31:吸気口、 32:排気口、 36:回転ブラシ、 37:サイドブラシ
102:筐体、 102a:底板、 102b:天板、 102c:側板
221:駆動輪ホルダー、 221a:内側ケース、 221b:外側ケース、 221a,221b:円筒部、 係合部:221a、 221r:ギヤ収納室、 223:駆動伝達機構、 223a:第1ギヤ、 223b:第2ギヤ、 223b:第3ギヤ、 223c:第4ギヤ、 223c3:第5ギヤ、 223d2:第6ギヤ、 231:支持部材、 241:付勢部材、 241t:バネ後端
F:床面、 m:駆動軸、 P,P:軸心

Claims (5)

  1. 駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動して自走させる駆動部と、
    前記駆動輪が本体に対し上下に変位可能なように支持する懸架機構とを備え、
    前記懸架機構は、前記駆動輪の変位に応じて軸心周りに回動し前記軸心から所定の距離で付勢部材と係合する係合部と、前記係合部と係合し下端へ向けて駆動輪を変位させようと付勢する付勢部材とを含み、
    前記駆動輪が上端から下端へ変位するに従って前記付勢部材の付勢力が次第に小さくなっても、前記係合部から軸心へ向かう線と前記付勢部材の付勢方向とがなす角度が90°以下の範囲で次第に大きくなることによって、前記付勢力のうち前記駆動輪を下端へ変位させようとする分力が強くなるように前記付勢部材の付勢力と前記係合部の位置とが選択されている自走式電子機器。
  2. 前記付勢部材は、駆動輪が上端から下端までの如何なる位置においても高さ方向の寸法が横方向の寸法より小さくなるように取り付けられている請求項1に記載の自走式電子機器。
  3. 前記付勢部材は、引っ張りバネであり、駆動輪が上端から下端までの如何なる位置においても前記引っ張りバネの全長が前記所定の距離の3倍以上の長さである請求項2に記載の自走式電子機器。
  4. 前記付勢部材は、圧縮バネまたは板バネである請求項1または2に記載の自走式電子機器。
  5. 前記軸心の方向は、前記駆動輪の回転軸に平行である請求項1〜4の何れか一つに記載の自走式電子機器。
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