JP6655149B1 - 輝度色度表示装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検信号の輝度及び色度を2次元座標系で表示する。【解決手段】表示装置1は、映像信号E´からCIE−XYZ表色系の3刺激値及び色度座標を算出する3刺激値変換手段10と、外積計算により、従来色域の内外判定を行う色域内外判定手段20と、CIE−XYZ表色系をCIE−L*a*b*色空間に変換する色空間変換手段30と、CIE−L*a*b*色空間における色度の二乗和平方根により彩度を求める色度変換手段40と、明るさ情報として、CIE−L*a*b*色空間における明度を輝度軸に表示し、色情報として、彩度を色度軸に表示する表示手段50とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被検信号の明るさ情報及び色情報を表示する輝度色度表示装置及びそのプログラムに関する。
4K・8K放送のパラメータの一つである高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)映像方式は、従来のハイビジョン放送における標準ダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)映像方式に比べ、輝度のダイナミックレンジを拡大し、被写体の広い明暗範囲をディスプレイ上で階調・色彩豊かに表現する技術である。
<用語の定義>
以下の説明を行うにあたり、次のように用語を定義する。
OETF(Opto-Electronic Transfer Function)とは、リニア信号から映像信号への変換関数のことである。
EOTF(Electro-Optical Transfer Function)とは、映像信号からリニア信号への変換関数のことである。
リニア信号とは、被写体の輝度、又は、ディスプレイから発せられる光の輝度を正規化した信号のことである。リニア信号をEと表記し、リニア信号のRGB各色をそれぞれR,G,Bと表記する。
リニア信号の輝度成分とは、分光視感効率に基づく被写体の明るさ成分のことであり、リニア信号EのRGB各色への重み付け加算により得られる(正規化値)。リニア信号の輝度成分は、Yと表記する。
映像信号とは、撮像したリニア信号からOETFによって導出した伝送路上の信号(及びそのレベル)のことである(正規化値)。映像信号をE´と表記し、映像信号のRGB各色をそれぞれR´,G´,B´と表記する。
映像信号の輝度成分とは、映像信号の明るさ成分のことであり、映像信号E´の各色への重み付け加算によって得られる(正規化値)。映像信号の輝度成分は、Y´と表記する。
映像信号の色差成分とは、映像信号の色成分のことである(正規化値)。映像信号の色差成分Cは、B´とY´の差により得られる。また、映像信号の色差成分Cは、R´とY´の差により得られる。
ディスプレイ輝度とは、ディスプレイから発せられる光の輝度のことである。ディスプレイ輝度をLと表記する(単位はcd/m)。また、ディスプレイ輝度のRGB各色をそれぞれR,G,Bと表記する。
ディスプレイ輝度の輝度成分とは、分光視感効率に基づくディスプレイ輝度の明るさ成分のことであり、ディスプレイ輝度LのRGB各色への重み付け加算によって得られる。ディスプレイ輝度の輝度成分は、Yと表記する(単位はcd/m)。
黒レベル輝度とは、映像信号E´=0が入力されたときのディスプレイ輝度である。黒レベル輝度は、Lと表記する(単位はcd/m)。
ピーク輝度とは、映像信号E´=1が入力されたときのディスプレイ輝度である。ピーク輝度は、Lと表記する(単位はcd/m)。
以下、従来技術の説明を続ける。
HDR又はSDRに関わらず、被写体をカメラにより撮影し、ディスプレイで表示する過程では、OETFによるリニア信号から映像信号への変換、及び、EOTFによる映像信号からリニア信号への変換を伴う。ITU-R勧告BT.2100−1(以下、「BT.2100」)において、HDR映像方式の一つであるハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG:Hybrid Log-Gamma)方式のOETF及びEOTFがそれぞれ、下記の式(1)及び式(2)で規定されている(非特許文献1)。なお、式(2)は、式(1)の逆関数である。
撮影において、リニア信号E(被写体の輝度の正規化値)は、カメラレンズの絞りにより調整された後、式(1)のOETFによって、映像信号E´に変換される。また、表示において、映像信号E´は、式(2)のEOTFによって、リニア信号Eに変換される。そして、このリニア信号Eは、以下の式(3)によって、ディスプレイ輝度Lに変換される。
SDRにおいてもHDRと同様、OETF及びEOTFがそれぞれ、ITU−R勧告BT.709−6(以下、「BT.709」)、及び、ITU−R勧告BT.1886−0(以下、「BT.1886」)で規定されている(非特許文献2、非特許文献3)。ここで、HDRとSDRの間の輝度のダイナミックレンジの違いについて説明する。HLG方式では、BT.2100において、標準観視条件としてのピーク輝度Lと黒レベル輝度Lがそれぞれ、1000cd/m以上、0.005cd/m以下と規定されている。一方、SDRでは、BT.1886において、ピーク輝度Lと黒レベル輝度Lがそれぞれ、100cd/m以上、0.01cd/m以下と規定されている。このように、HDRは、SDRに比べ、前記した被写体の広い明暗範囲を撮影するとともに、撮影された映像をディスプレイ上でより広い輝度範囲で表示することを想定している。
これに加えて、4K・8K放送においては、従来のハイビジョン放送に比べて、色の表現範囲(色域)も拡大されている。具体的には、4K・8K放送の色域を規定するITU−R勧告BT.2020−2(以下、「BT.2020」)では、xy色度図における3原色点として、何れも単色を規定しており、より彩度の高い色を表現することが可能である(非特許文献4)。以下、4K・8K放送における色域を広色域とし、従来のハイビジョン放送における色域を従来色域とする。
すなわち、HDRと広色域は、単一で高い画質改善効果を発揮するだけでなく、両方を同時に満たすことによって、従来のハイビジョン放送(SDRと従来色域)では表現できなかった新しい映像体験を相乗的な効果によって提供するものである。現行の映像制作環境において、HDRの明るさ情報と広色域の色情報は、個別に表示されることが一般的である。例えば、明るさ情報を波形表示する一方、色情報をベクトルスコープやxy色度図としてグラフ表示する。
ITU-R勧告BT.2100−1 ITU-R勧告BT.709−6 ITU-R勧告BT.1886−0 ITU-R勧告BT.2020−2
前記相乗的な効果の観点から、明るさ情報(輝度)と色情報(色度)は、一括して表示できることが好ましい。明るさ情報と色情報を表示するには、明るさ情報で1つの変数、色情報で2つの変数、合計3つの変数が必要であることから、一般には3次元座標系での表示が不可欠となる。しかしながら、明るさ情報及び色情報を3次元座標系で平面ディスプレイに表示しても、それらの表示内容が複雑なため、輝度と色度の識別が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、明るさ情報及び色情報の識別が容易な輝度色度表示装置及びそのプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係る輝度色度表示装置は、高ダイナミックレンジで広色域、かつ、1つの変数で表された輝度及び2つの変数で表された色度からなる被検信号の明るさ情報及び色情報を、輝度軸及び色度軸からなる2次元座標系で表示する輝度色度表示装置であって、色度変換手段と、2次元表示手段とを備える構成とした。
かかる輝度色度表示装置によれば、色度変換手段は、2つの変数で表された色度を1つの変数である彩度に変換する。これにより、輝度色度表示装置は、3つの変数で表される被検信号の明るさ情報及び色情報を、2つの変数(2次元座標系)で表すことができる。
そして、2次元表示手段は、被検信号の明るさ情報を輝度軸に表示し、被検信号の色情報として、色度変換手段が変換した彩度を色度軸に表示する。
ここで、輝度色度表示装置は、被検信号としての映像信号が入力され、予め規定されたリニア信号変換式により、入力された映像信号をリニア信号に変換し、予め規定された3刺激値変換式により、変換したリニア信号からCIE−XYZ表色系の3刺激値を算出する3刺激値変換手段と、予め規定された色空間変換式により、3刺激値変換手段が算出した3刺激値をCIE−L色空間の明度及び色度に変換する色空間変換手段と、をさらに備えてもよい。
この場合、色度変換手段は、色空間変換手段が変換した色度の二乗和平方根により彩度を求める。そして、2次元表示手段は、明るさ情報として、色空間変換手段が変換した明度を輝度軸に表示し、色情報として、色度変換手段が変換した彩度を色度軸に表示すればよい。
また、輝度色度表示装置は、被検信号としてのリニア信号が入力され、予め規定された3刺激値変換式及び3刺激値変換式により、入力された前記リニア信号からCIE−XYZ表色系の3刺激値及び色度座標を算出する3刺激値変換手段、をさらに備えてもよい。
この場合、色度変換手段は、xy色度図における色度座標と予め設定した白色点座標との距離を前記彩度として求める。そして、2次元表示手段は、明るさ情報として、リニア信号の輝度を輝度軸に表示し、色情報として、色度変換手段が変換した彩度を色度軸に表示してもよい。
なお、本発明に係る輝度色度表示装置は、一般的なコンピュータを前記した各手段として協調動作させるプログラムで実現することもできる。
本発明によれば、2つの変数で表された色度を1つの変数である彩度に変換するので、被検信号の明るさ情報及び色情報を2次元座標系で表示することができる。これにより、本発明によれば、それらの表示内容を簡略化し、輝度と色度を容易に識別することができる。
第1実施形態に係るHDR−Gamut表示装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、従来色域の内外判定を説明する説明図である。 第1実施形態において、従来色域の内外判定を説明する画像である。 第1実施形態において、HDR−Gamutの表示を説明する画像である。 第1実施形態において、彩度参照線の表示を説明する画像である。 第1実施形態において、彩度参照線の生成を説明する画像である。 図1のHDR−Gamut表示装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るHDR−Gamut表示装置の構成を示すブロック図である。 変形例において、HDR−Gamutの表示を説明する画像である。
(第1実施形態)
[HDR−Gamut表示装置の概要]
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
図1を参照し、HDR−Gamutを表示するHDR−Gamut表示装置(輝度色度表示装置)1の概要について説明する。
表示装置1は、HDR・広色域の被検信号が入力され、入力された被検信号の明るさ情報及び色情報を、輝度軸及び色度軸からなる2次元座標系で表示するものである。ここで、HDR−Gamut表示装置を「表示装置」と略記し、以後も同様とする。また、明るさ情報とは、被検信号の明るさを表す情報である。また、色情報とは、被検信号の色合いを表す情報である。
つまり、表示装置1は、2つの変数で表される色度を1つの変数に変換する。変換された1つの変数による色度軸と、1つの変数で表される輝度軸によって、2次元座標系において明るさ情報及び色情報を一括で表示することができる(以下、「HDR−Gamut」)。このHDR−Gamutでは、明るさ情報は、色情報によらず、輝度軸で表すことができる。また、色情報は、明るさ情報によらず、2次元座標上に配置される点の色で表すことができる。
本実施形態では、HDR・広色域の被検信号として、映像信号E´=(R´,G´,B´)が入力されることとする。また、HDR−Gamutの輝度軸をCIE1976−L色空間の明度Lとし、その色度軸を同空間の彩度Cとした。すなわち、本実施形態では、映像信号E´に含まれるR´,G´,B´の組み合わせから算出した明度L及び彩度Cを、HDR−Gamutとして2次元座標系で表示する。このとき、本実施形態では、明度L及び彩度Cの特定領域への該非を、後記する参照線として表示することとした。さらに、彩度Cにおける該非では、従来色域に属する点を無彩色で、従来色域に属さない点を有彩色(各画素が示すR´,G´,B´の値で特定できる色)で表示してもよい。
[HDR−Gamut表示装置の概要]
以下、表示装置1の構成について、具体的に説明する。
図1に示すように、表示装置1は、3刺激値変換手段10と、色域内外判定手段20と、色空間変換手段30と、色度変換手段40と、HDR−Gamut表示手段(2次元表示手段)50と、明度参照線設定手段60と、彩度参照線生成手段70とを備える。ここで、HDR−Gamut表示手段を「表示手段」と略記し、以後も同様とする。
3刺激値変換手段10は、被検信号として映像信号E´が入力され、予め規定されたリニア信号変換式により、入力された映像信号E´をリニア信号Eに変換するものである。まず、3刺激値変換手段10は、リニア信号変換式としての式(2)を用いて、映像信号E´の画素毎にリニア信号Eを算出する。この式(2)は、前記したとおりなので省略する。
次に、3刺激値変換手段10は、予め規定された3刺激値変換式により、変換したリニア信号EからCIE−XYZ表色系の3刺激値(X,Y,Z)及び色度座標(x,y,z)を算出する。具体的には、3刺激値変換手段10は、3刺激値変換式として、以下の式(4)を用いて、リニア信号Eの画素毎に3刺激値(X,Y,Z)を算出する。さらに、3刺激値変換手段10は、色度座標変換式として、以下の式(5)を用いて、各画素の3刺激値(X,Y,Z)から色度座標(x,y,z)を算出する。
その後、3刺激値変換手段10は、3刺激値(X,Y,Z)及び色度座標(x,y,z)を色域内外判定手段20に出力する。
なお、3刺激値変換手段10は、式(2)以外のリニア信号変換式を用いてもよく、式(4)以外の3刺激値変換式を用いてもよい(変形例参照)。
色域内外判定手段20は、映像信号E´の色域が従来色域の内側であるか外側であるかを判定するものである。この従来色域の内外判定は、HDR−Gamutにおいて、従来色域又は広色域のどちらに属するかを判定するものである。具体的には、従来色域の内外判定結果に応じて、従来色域に属する点を無彩色(例えば、黒色や白色)で表示し、広色域に属する点をカラー表示する。
ここで、3刺激値変換手段10が算出した色度座標(x,y,z)は、x+y+z=1の関係性を利用して、2次元座標系の色度座標(x,y)で表すことができる。そこで、色域内外判定手段20は、外積計算により、色度座標(x,y)と従来色域の3原色点とを比較し、従来色域の内外判定を行う。
<従来色域の内外判定>
図2及び図3を参照し、従来色域の内外判定について詳細に説明する。ここで、従来色域をBT.709で規定した色域とし、3原色点をそれぞれ点R(0.640,0.330)、点G(0.300,0.600)、及び、点B(0.150,0.060)とした。また、広色域の範囲を破線で図示し、D65白色点(0.3127,0.3290)を符号D65で図示した。この白色点D65は、CIE標準光源D65をxy色度図にプロットしたものである。また、点Rから点GまでのベクトルVRG、点Gから点BまでのベクトルVGB、及び、点Bから点RまでのベクトルVBRを図示した。つまり、3つのベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRで形成される3角形領域の内側が、従来色域の内側となる。一方、この3角形領域の外側が、従来色域の外側となる。
外積計算により、点P(x,y)から点P(x,y)までのベクトルVと、点P(x,y)の位置関係を判定できる。具体的には、以下の式(6−1)を用いて、Positionを計算し、その符号により位置関係を判定できる。Position>0の場合、点PがベクトルVの左側に位置する。また、Position<0の場合、点PがベクトルVの右側に位置する。また、Position=0の場合、点PがベクトルVの上に位置する。
ここで、点Rから点Gに向かうベクトルVRGと、白色点D65との位置関係を一例として説明する。ベクトルVRG及び白色点D65の位置関係は、以下の式(6−2)で表される。そして、式(6−2)ではPosition>0なので、図2に示すように、白色点D65がベクトルVRGの左側に位置する。さらに、ベクトルVRGと同様、白色点D65は、ベクトルVGB及びベクトルVBRの左側に位置する。すなわち、白色点D65は、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRで形成される3角形領域の内側に位置するので、従来色域に属するといえる。
以上をまとめると、式(6−1)の外積計算により、各画素の色度座標(x,y)を表す点Pと、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRのそれぞれについて、Positionを計算する。ここで、色域内外判定手段20は、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRの全てについて、Position≧0となる場合、点Pが従来色域の内側にあると判定する。一方、色域内外判定手段20は、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRの何れか一つでもPosition<0となる場合、点Pが従来色域の外側にあると判定する。
その後、色域内外判定手段20は、従来色域の内外判定結果と、3刺激値(X,Y,Z)とを色空間変換手段30に出力する。
図2では、図面を見やすくするために、各点の色を省略したが、各点の色を表すと図3のようになる。
また、色域内外判定手段20は、色度座標(x,y)と従来色域の位置関係を事前に計算しておき、その計算結果を予めテーブルデータとして記憶してもよい。この場合、色域内外判定手段20は、テーブルデータを参照すれば、都度外積計算を行うことなく従来色域の内外判定を行えるので、演算速度の高速化を図ることができる。
図1に戻り、表示装置1の構成について、説明を続ける。
色空間変換手段30は、予め規定された色空間変換式により、色域内外判定手段20からの3刺激値(X,Y,Z)を、CIE−L色空間の明度L及び色度a,bに変換するものである。具体的には、色空間変換手段30は、色空間変換式としての式(7−1)、式(7−2)及び式(8)を用いて、各画素の3刺激値(X,Y,Z)から、明度L及び色度a,bを算出する。
なお、Yは、任意の値で予め設定する係数である。X、Zは、Y及び白色点座標(x,y)を用いて、式(7−2)によって算出される。本実施形態では、Y=0.2とし、白色点座標を(0.3127,0.3290)とした。Y=0.2のとき、L=100となる。また、X=0.1901、Z=0.2178となる。
その後、色空間変換手段30は、従来色域の内外判定結果と、算出した明度L及び色度a,bとを色度変換手段40に出力する。
色度変換手段40は、色空間変換手段30からの色度a,bを彩度Cに変換するものである。つまり、色度変換手段40は、2つの変数で表された色度a,bを、1つの変数である彩度Cに変換する。具体的には、色度変換手段40は、以下の式(9)に示すように、色度a,bの二乗和平方根により彩度Cを求める。
その後、色度変換手段40は、算出した彩度Cと、明度L及び従来色域の内外判定結果とを表示手段50に出力する。
表示手段50は、HDR−Gamutを表示するものである。つまり、表示手段50は、HDR−Gamutにおいて、明るさ情報として、色空間変換手段30が変換した明度Lを輝度軸に表示し、色情報として、色度変換手段40が変換した彩度Cを色度軸に表示する。
<HDR−Gamutの表示>
図4及び図5を参照し、HDR−Gamutの表示について、詳細に説明する。
図4に示すように、HDR−Gamutは、縦軸(輝度軸)として明度L、横軸(色度軸)として彩度Cを採用し、映像信号E´の明度L及び彩度Cを2次元座標系で表示したものである。つまり、HDR−Gamutでは、映像信号E´の各画素を点として、その画素の明度L及び彩度Cを表す座標位置に表示する。
ここで、表示手段50は、色度変換手段40からの従来色域の内外判定結果を参照し、HDR−Gamutにおいて、従来色域の外側となる点をカラー表示する。つまり、HDR−Gamutでは、カラー表示された点(有彩色の点)が広色域に属し、黒色表示された点(無彩色の点)が従来色域に属する。なお、有彩色の場合、映像信号E´のR´,G´,B´の値で特定される色でカラー表示する。
また、表示手段50は、明度L及び彩度Cに関する参照線を表示することができる。まず、明度Lの参照線について説明する。例えば、明度L=100を境界として、明度L≦100をSDR領域、明度L>100をHDR領域とする。この場合、図4に示すように、明度L=100を示す参照線(明度参照線)を表示すればよい。図4のHDR−Gamutにおいて、縦軸方向で明度参照線を超える領域がHDR領域であり、この明度参照線以下の領域がSDR領域である。つまり、明度参照線の上側、かつ、有彩色の点が、HDRで広色域であることを表す。
次に、彩度Cの参照線について説明する。広色域と従来色域との境界となる彩度Cの値は、明度Lや色相の影響を受ける。このため、HDR−Gamutにおいて、あらゆる点で共通する参照線を定義することができない。言い換えるなら、彩度参照線は、図4の明度参照線と異なり、1本の直線で表すことができない。図5には、色度座標(x,y)の値が広色域と従来色域との境界を表すデータ(点)を図示した。図5において、少なくともデータ集合の外側は、明度Lや色相の影響を強く受けた場合でも従来色域の外側といえることから、広色域に属すると推定できる。そこで、表示手段50は、このデータ集合の境界となる曲線を彩度参照線として表示すればよい。
ここで、表示手段50は、HDR−Gamutに明度参照線及び彩度参照線の両方を表示してもよい。また、表示手段50は、HDR−Gamutに明度参照線又は彩度参照線の一方のみを表示してもよい。また、表示手段50は、HDR−Gamutに明度参照線及び彩度参照線の両方を表示せずともよい。本実施形態では、表示装置1の利用者が、図示を省略したマウス、キーボード等の操作手段を用いて、明度参照線及び彩度参照線の表示有無を表示手段50に設定することとする。
図1に戻り、表示装置1の構成について、説明を続ける。
明度参照線設定手段60は、明度参照線を設定するものである。この明度参照線は、HDR−Gamutにおいて、HDR領域とSDR領域の境界となる明度を示す線である。ここでは、表示装置1の利用者が、操作手段を用いて、明度参照線が示す明度L(例えば、明度L=100)を設定する。そして、明度参照線設定手段60は、設定された明度参照線を表示手段50に出力する。
彩度参照線生成手段70は、彩度参照線を生成するものである。この彩度参照線は、HDR−Gamutにおいて、広色域と従来色域の境界となる彩度を示す線である。まず、彩度参照線生成手段70は、HDR−Gamutの原点から従来色域の内側に含まれる各座標位置までの線分を求め、求めた線分と色度軸とのなす角を算出する。そして、彩度参照線生成手段70は、予め設定したなす角の範囲毎に最長となる線分の座標位置を求め、求めた座標位置を結んで彩度参照線を生成する。
<彩度参照線の生成>
図6を参照し、彩度参照線の生成について、詳細に説明する。
ここで、3刺激値変換手段10は、彩度参照線を生成するため、映像信号E´のR´,G´,B´の信号値が取り得る全信号パターンについて、色度座標(x,y,z)を算出しておくこととする。また、色域内外判定手段20は、映像信号E´の全信号パターンについて、色度座標(x,y)と従来色域の3原色点とを比較し、従来色域の内外判定結果を彩度参照線生成手段70に出力することとする。
まず、彩度参照線生成手段70は、従来色域の内外判定結果を参照し、従来色域の外側となる点(座標位置)を削除する。また、彩度参照線生成手段70は、従来色域の内側に含まれる各座標位置について、その座標位置を表す点(X,Y)と原点(0,0)とを結ぶ線分を生成する。そして、彩度参照線生成手段70は、以下の式(10)を用いて、生成した線分と横軸(色度軸)とのなす角θを算出する。さらに、彩度参照線生成手段70は、以下の式(11)を用いて、線分の長さdを算出する。
次に、彩度参照線生成手段70は、図6に示すように、予め設定したなす角θの範囲Gθで各線分をグループ化する。例えば、彩度参照線生成手段70は、HDR−Gamutの横軸(0度)から縦軸(90度)まで、0.5度の間隔で各線分を180個のグループに分ける。そして、彩度参照線生成手段70は、範囲Gθ内で距離dが最長となる線分の端点となる点PGθ(xGθ,yGθ)を求める。さらに、彩度参照線生成手段70は、なす角θの昇順又は降順で点PGθ(xGθ,yGθ)を結び、彩度参照線とする。このとき、彩度参照線生成手段70は、多項式補間等の一般的な手法で点PGθを結ぶことができる。
その後、彩度参照線生成手段70は、生成した彩度参照線を表示手段50に出力する。
[HDR−Gamut表示装置の動作]
図7を参照し、表示装置1の動作について説明する。
図7に示すように、3刺激値変換手段10は、3刺激値(X,Y,Z)及び色度座標(x,y,z)を算出する。具体的には、3刺激値変換手段10は、式(2)を用いて、映像信号E´からリニア信号Eを算出する。次に、3刺激値変換手段10は、式(4)を用いて、リニア信号Eから3刺激値(X,Y,Z)を算出する。さらに、3刺激値変換手段10は、式(5)を用いて、3刺激値(X,Y,Z)から色度座標(x,y,z)を算出する(ステップS1)。
色域内外判定手段20は、外積計算により、色度座標(x,y)と従来色域の3原色点とを比較し、従来色域の内外判定を行う。具体的には、色域内外判定手段20は、式(6−1)の外積計算により、各画素の色度座標(x,y)を表す点Pと、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRのそれぞれについて、Positionを計算する。ここで、色域内外判定手段20は、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRの全てについて、Position≧0となる場合、点Pが従来色域の内側にあると判定する。一方、色域内外判定手段20は、ベクトルVRG、ベクトルVGB及びベクトルVBRの何れか一つでもPosition<0となる場合、点Pが従来色域の外側にあると判定する(ステップS2)。
色空間変換手段30は、3刺激値(X,Y,Z)を明度L及び色度a,bに変換する。具体的には、色空間変換手段30は、式(7−1)、式(7−2)及び式(8)を用いて、3刺激値(X,Y,Z)から、明度L及び色度a,bを算出する(ステップS3)。
色度変換手段40は、色度a,bを彩度Cに変換する。具体的には、色度変換手段40は、式(9)に示すように、色度a,bの二乗和平方根により彩度Cを求める(ステップS4)。
明度参照線設定手段60は、明度参照線を設定する(ステップS5)。
彩度参照線生成手段70は、彩度参照線を生成する。具体的には、彩度参照線生成手段70は、式(10)を用いて、HDR−Gamutの原点から従来色域の内側にある各座標位置までの線分を求め、求めた線分と色度軸とのなす角θを算出する。そして、彩度参照線生成手段70は、なす角θの範囲Gθ毎に、最長となる線分の点PGθを結んで彩度参照線を生成する(ステップS6)。
表示手段50は、HDR−Gamutを表示するものである。つまり、表示手段50は、HDR−Gamutにおいて、明るさ情報として、ステップS3で求めた明度Lを輝度軸に表示し、色情報として、ステップS4で変換した彩度Cを色度軸に表示する。このとき、表示手段50は、ステップS5で設定した明度参照線や、ステップS6で生成した彩度参照線をHDR−Gamutに表示してもよい(ステップS7)。
[作用・効果]
以上のように、表示装置1は、2つの変数で表された色度a,bを1つの変数である彩度Cに変換するので、映像信号E´の明るさ情報及び色情報を2次元座標系のHDR−Gamutで表示することができる。これにより、表示装置1では、HDR−Gamutのように、それらの表示内容を簡略化し、明るさ情報及び色情報を容易に識別することができる。
さらに、表示装置1は、実時間処理に適し、波形モニタ等への実装が容易であることから、4K・8K放送をはじめとしたHDR・広色域の映像制作環境への導入が容易である。
(第2実施形態)
[HDR−Gamut表示装置の構成]
図8を参照し、第2実施形態に係る表示装置1Bの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
表示装置1Bは、映像信号E´の各画素について、その色域に応じて有彩色又は無彩色で表示し、明度参照線の明度に対する明暗に応じて点滅又は非点滅で表示するものである。
図8に示すように、表示装置1Bは、3刺激値変換手段10と、色域内外判定手段20と、色空間変換手段30と、色度変換手段40と、HDR−Gamut表示手段50と、明度参照線設定手段60と、彩度参照線生成手段70と、映像信号表示手段80と、表示切替手段90とを備える。
3刺激値変換手段10は、映像信号E´を映像信号表示手段80に出力する。
色域内外判定手段20は、映像信号E´の各画素について、従来色域の内外判定結果を映像信号表示手段80に出力する。
明度参照線設定手段60は、明度参照線が示す明度Lを映像信号表示手段80に出力する。
他の点、3刺激値変換手段10、色域内外判定手段20及び明度参照線設定手段60は、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
映像信号表示手段80は、色域内外判定手段20からの内外判定結果と、明度参照線設定手段60からの明度Lとを参照し、映像信号E´の各画素について、カラー表示又はモノクロ表示と、点滅表示又は非点滅表示とを組み合わせて表示するものである。図8では、映像信号表示手段80が出力する映像信号を符号E´´で図示した。
ここで、映像信号表示手段80は、以下の表示パターン(1)〜(4)により、映像信号E´´の各画素を表示する。
(1)従来色域の外側、明度Lを超える画素:カラーで点滅表示
(2)従来色域の外側、明度L以下の画素 :カラーで非点滅表示
(3)従来色域の内側、明度Lを超える画素:モノクロで点滅表示
(4)従来色域の内側、明度L以下の画素 :モノクロで非点滅表示
その後、映像信号表示手段80は、映像信号E´´を表示切替手段90に出力する。
なお、映像信号表示手段80では、明度Lを超える画素の強調表示の一例として点滅表示を行うこととして説明したが、強調表示の方法はこれに制限されない。
表示切替手段90は、表示手段50からのHDR−Gamut、又は、映像信号表示手段80からの映像信号E´´を切り替えて表示するスイッチである。例えば、表示装置1の利用者が、操作手段を用いて、HDR−Gamut又は映像信号E´´の表示を切り替えることができる。
なお、図8では、表示切替手段90が映像信号E´´を出力する状態となっている。
[作用・効果]
表示装置1Bは、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、表示装置1Bは、前記表示パターン(1)〜(4)で映像信号E´´を表示するので、映像信号E´´の各画素が、従来色域又は広色域に属するかと、SDR領域又はHDR領域に属するかとを容易に識別することができる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した各実施形態では、被検信号が映像信号E´であることとして説明したが、これに限定されない。つまり、被検信号は、3刺激値(X,Y,Z)に変換できる信号であればよい。
前記した各実施形態では、色度a,bを彩度Cに変換することとして説明したが、これに限定されない。具体的には、表示手段は、HDR−Gamutにおいて、明るさ情報として、リニア信号Eの輝度Yを輝度軸に表示してもよい。この場合、3刺激値変換手段は、各実施形態と同様、3刺激値(X,Y,Z)及び色度座標(x,y,z)を算出する。そして、色度変換手段は、以下の式(12)に示すように、xy色度図における色度座標(x,y)と白色点座標(0.3127,0.3290)との距離を彩度Cxyとして算出する。そして、表示手段は、図9に示すように、色情報として、彩度Cxyを色度軸に表示する。
前記した各実施形態では、リニア信号変換式が式(2)であることとして説明したが、これに限定されない。つまり、3刺激値変換手段は、HDR映像方式がHLG方式以外の場合、そのHDR映像方式に対応したリニア信号変換式を用いればよい。例えば、HDR映像方式が、BT.2100において、HLG方式と共に規定されたPQ(Perceptual Quantization)方式の場合を考える。この場合、3刺激値変換手段は、リニア信号変換式として、以下の式(13)を用いることができる。なお、式(13)において、max[A,B]は、AとBのうち値の大きい項を返す関数を表す。
前記した各実施形態では、3刺激値変換式が式(4)であることとして説明したが、これに限定されない。つまり、被検信号の色域がBT.2020で規定された色域以外で、xy色度図において3原色点を直線で結ぶ三角形が、従来色域の3原色点を直線で結ぶ三角形を包含する色域であれば、その被検信号の色域に対応した3刺激値変換式を用いればよい。
前記した各実施形態では、従来色域がBT.709で規定された色域であることとして説明したが、これに限定されない。つまり、xy色度図において3原色点を直線で結ぶ三角形が、被検信号の色域で規定される3原色点を直線で結ぶ三角形に包含される色域であれば、従来色域は他の色域としてもよい。
前記した各実施形態では、表示装置を独立したハードウェアとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、本発明は、コンピュータが備えるCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を、前記した表示装置として協調動作させるプログラムで実現することもできる。これらのプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
1,1B HDR−Gamut表示装置(輝度色度表示装置)
10 3刺激値変換手段
20 色域内外判定手段
30 色空間変換手段
40 色度変換手段
50 HDR−Gamut表示手段(2次元表示手段)
60 明度参照線設定手段
70 彩度参照線生成手段
80 映像信号表示手段
90 表示切替手段
R,G,B 3原色点
65 白色点
P 点
RG,VGB,VBR ベクトル

Claims (8)

  1. 高ダイナミックレンジで広色域、かつ、1つの変数で表された輝度及び2つの変数で表された色度からなる被検信号の明るさ情報及び色情報を、輝度軸及び色度軸からなる2次元座標系で表示する輝度色度表示装置であって、
    2つの変数で表された前記色度を1つの変数で表された彩度に変換する色度変換手段と、
    前記被検信号の明るさ情報を前記輝度軸に表示し、前記被検信号の色情報として、前記色度変換手段が変換した彩度を前記色度軸に表示する2次元表示手段と、
    を備えることを特徴とする輝度色度表示装置。
  2. 前記被検信号としての映像信号が入力され、予め規定されたリニア信号変換式により、入力された前記映像信号をリニア信号に変換し、予め規定された3刺激値変換式により、変換した前記リニア信号からCIE−XYZ表色系の3刺激値を算出する3刺激値変換手段と、
    予め規定された色空間変換式により、前記3刺激値変換手段が算出した3刺激値をCIE−L色空間の明度及び色度に変換する色空間変換手段と、をさらに備え、
    前記色度変換手段は、前記色空間変換手段が変換した色度の二乗和平方根により彩度を求め、
    前記2次元表示手段は、前記明るさ情報として、前記色空間変換手段が変換した明度を前記輝度軸に表示し、前記色情報として、前記色度変換手段が変換した彩度を前記色度軸に表示することを特徴とする請求項1に記載の輝度色度表示装置。
  3. 前記3刺激値変換手段は、予め規定された色度座標変換式により、前記3刺激値から色度座標を算出し、
    外積計算により、前記3刺激値変換手段が算出した色度座標と予め設定された従来色域の3原色点とを比較することで、前記映像信号の色域が前記従来色域の内側であるか外側であるかを判定する色域内外判定手段、をさらに備え、
    前記2次元表示手段は、前記従来色域の外側と判定された前記映像信号の色域をカラー表示し、前記従来色域の内側と判定された前記映像信号の色域をモノクロ表示することを特徴とする請求項2に記載の輝度色度表示装置。
  4. 前記2次元座標系において、原点から前記従来色域の内側に含まれる各座標位置までの線分を求め、求めた前記線分と前記色度軸のなす角とを算出し、予め設定したなす角の範囲毎に最長となる前記線分の座標位置を求め、求めた前記座標位置を結んで彩度参照線を生成する彩度参照線生成手段、をさらに備え、
    前記2次元表示手段は、前記彩度参照線生成手段が生成した彩度参照線を表示することを特徴とする請求項3に記載の輝度色度表示装置。
  5. 前記2次元表示手段は、予め設定された前記明度を表す明度参照線を表示することを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の輝度色度表示装置。
  6. 前記被検信号としてのリニア信号が入力され、予め規定された3刺激値変換式及び色度座標変換式により、入力された前記リニア信号からCIE−XYZ表色系の3刺激値及び色度座標を算出する3刺激値変換手段、をさらに備え、
    前記色度変換手段は、xy色度図における前記色度座標と予め設定した白色点座標との距離を前記彩度として求め、
    前記2次元表示手段は、前記明るさ情報として、前記リニア信号の輝度を前記輝度軸に表示し、前記色情報として、前記色度変換手段が変換した彩度を前記色度軸に表示することを特徴とする請求項1に記載の輝度色度表示装置。
  7. 前記3刺激値変換手段は、予め規定された色度座標変換式により、前記3刺激値から色度座標を算出し、
    前記2次元表示手段は、予め設定された前記明度を表す明度参照線を表示し、
    外積計算により、前記3刺激値変換手段が算出した色度座標と予め設定された従来色域の3原色点とを比較することで、前記映像信号の色域が前記従来色域の内側であるか外側であるかを判定する色域内外判定手段と、
    前記映像信号を表示する映像信号表示手段と、をさらに備え、
    前記映像信号表示手段は、前記映像信号の各画素について、
    前記従来色域の外側で、かつ、前記明度参照線が示す明度を超える画素をカラーで強調表示し、
    前記従来色域の外側で、かつ、前記明度参照線が示す明度以下の画素をカラー表示し、
    前記従来色域の内側で、かつ、前記明度参照線が示す明度を超える画素をモノクロで強調表示し、
    前記従来色域の内側で、かつ、前記明度参照線が示す明度以下の画素をモノクロ表示することを特徴とする請求項2に記載の輝度色度表示装置。
  8. コンピュータを、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の輝度色度表示装置として機能させるためのプログラム。
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