JP6654551B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、界磁子及び電機子を備える電動機に関し、特にコイルが巻回される電動機ティースの形状に関する。
電動機は、永久磁石を有する界磁子と、電磁石を形成するコイルを有する電機子とを備える。回転電動機では、界磁子と電機子とが同心状に配置される。例えば、ブラシレス型の同期電動機のような回転電動機では、界磁子が回転子となり、電機子が固定子となる。インナーロータ型の場合、一般に前記電機子の鉄心は、円筒型のバックヨークと、該バックヨークから径方向内側へ突設され前記バックヨークの周方向に配列された複数のティースとを備える。これらティースに、各々励磁用のコイルが巻回される。
一方、直動電動機(リニアモータ)では、固定子として複数個の電機子(コイル)が直線状に配列され、可動子としての界磁子が直線配列されたコイル上を移動する。直動電動機の中にも、高推力化のために、界磁子と電機子とが同心状に配置される円筒型のものが存在する(例えば特許文献1参照)。円筒型の直動電動機では、上述のインナーロータ型回転電動機と同様な電機子鉄心が、可動子の移動軸方向に複数個配列される。
特表2014−504129号公報
電動機の設計においては、コイルの配置スペースの確保が重要となる。配置スペースが広く確保できると、コイル用導体として断面積の大きい導体を選択でき、これによりジュール損失を低減させて大電流を流すことが可能となる。また、コイルのターン数を増加させることができ、コイルが発生する磁束量を多くして電動機出力を向上させることができる。しかし、一般にコイル配置スペースの拡大は電動機の大型化に繋がるため、電動機の小型化の要請がある場合は、広いコイル配置スペースの確保は難しい。
直動電動機において、より高い推力を得るには、単位長あたりの電機子の配列数を増加させることが有効である。しかし、電機子鉄心を密に配列する場合、自ずとコイル配置スペースも小さくなることから、推力向上にも限界がある。電機子鉄心(ティース)を薄肉化することも考えられるが、この場合磁気飽和が生じ、推力の低下や損失増加を招来する。すなわち、適正なティースの大きさを確保しながら、広いコイル配置スペースを確保することは難しい。
本発明の目的は、電動機を大型化させることなく、可及的に広いコイル配置スペースを確保可能な電機子ティース形状を備えた電動機を提供することにある。
本発明の一局面に係る電動機は、永久磁石を備えた界磁子と、円筒型のバックヨークと、該バックヨークから径方向内側へ突設され前記バックヨークの周方向に配列された複数のティースと、前記ティースの各々に巻回される複数のコイルと、を含む電機子と、を備え、前記ティースは、前記バックヨーク付近の根元部分と、突出端部付近の先端部分とを備え、前記根元部分の断面積と前記先端部分の断面積とは略同一である一方、前記根元部分は、前記先端部分に比較して、前記バックヨークの周方向に沿った前記コイルの内径を増加させ、前記バックヨークの軸方向に沿った前記コイルの内径を減少させる形状を有する電動機であって、前記ティースは、前記バックヨークの周方向に沿った周方向幅と、前記バックヨークの軸方向に沿った軸方向幅とを有し、前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされ、前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされている電動機において、周方向に配列された複数のティース間に配置され、前記コイルが巻回されない非巻回ティースをさらに備え、前記非巻回ティースの前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされ、前記非巻回ティースの前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされていることを特徴とする。
円筒型のバックヨークから径方向内側へティースが突設される鉄心構造において、ティースの断面形状が径方向で一定である場合を想定する。この場合、隣接するティース間のスペース、すなわちコイル配置スペースは、ティースの先端部分同士の間よりも、根元部分間の方が広くなる。従って、根元部分間にコイルによって占有されないデッドスペースが生じ易い。前記デッドスペースを埋めるようにコイルを巻回すると、コイルエンド(コイルの外周面)が根元部分間において膨出する形状となり、軸方向のスペースを余分に占有することになる。また、電機子鉄心が移動軸方向に密に配列される直動電動機では、軸方向にコイルが膨出する形態は採用できない。
しかし、上記の電動機によれば、ティースの根元部分の断面積と先端部分の断面積とは略同一であるので、磁気飽和が生じないような断面積を当該ティースの全長において確保することが可能となる。そして、前記先端部分に比較して前記根元部分は、コイルの内径を、前記バックヨークの周方向には増加させ、軸方向には減少させる形状を有する。このようなコイル内径を設定できるティースを具備させることで、隣接するティースの根元部分間に生じる前記デッドスペースを小さくすることができる。また、根元部分においてコイルエンドが軸方向に突出しないようにすることができる。
また、前記ティースは、前記バックヨークの周方向に沿った周方向幅と、前記バックヨークの軸方向に沿った軸方向幅とを有し、前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされ、前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされている。さらに、周方向に配列された複数のティース間に配置され、前記コイルが巻回されない非巻回ティースをさらに備え、前記非巻回ティースの前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされ、前記非巻回ティースの前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされている。
この電動機によれば、上記の通りティースの周方向幅及び軸方向幅を設定することで、自ずと前記根元部分のコイルの内径を、バックヨークの周方向には増加させ、軸方向には減少させることができる。さらに、ある種の電機子では、全てのティースにコイルを巻回するのではなく、通常のティース間にコイルが巻回されない非巻回ティースが配置される場合がある。これにより、コイル間の絶縁のために要するスペースを削減できると共に、コイルの巻回工数を低減できるメリットがある。このようなティース構造が採用される場合において、非巻回ティースの周方向幅及び軸方向幅を上記の通りとすることで、通常ティースと非巻回ティースとの間のコイル配置スペースを増加させることができる。
この場合、前記周方向幅は、バックヨークに近づくほど幅広とされ、前記軸方向幅は前記バックヨークに近づくほど幅狭とされていることがより望ましい。
この電動機によれば、前記周方向幅をバックヨークに近づくほど幅広とすることで、根元部分に向かうに連れて拡大するティース間のスペースを、コイル配置スペースとして有効活用することができる。また、前記軸方向幅を前記バックヨークに近づくほど幅狭とすることで、コイルエンドの平坦化を図り易くすることができる。
上記の電動機において、前記バックヨークは、複数の周方向分割片の組合せによって前記円筒型を形成するものであって、各周方向分割片は前記ティースの一部を一体的に備え、前記周方向分割片の各々は、さらに前記軸方向に分割された第1片、第2片及び第3片の組合せからなり、前記第1片と前記第2片との間に前記第3片が配置され、前記第1片及び前記第2片は、前記軸方向幅が、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭である形状を有し、前記第3片は、前記軸方向幅が、前記根元部分から前記先端部分まで一定である形状を有することが望ましい。
この電動機によれば、ティースへのコイルの組み付け作業において、根元部分と先端部分とで異形の形状を有する前記第1片と前記第2片とを隣接させた中間組立体にコイルを挿入し、しかる後、前記中間組立体へ前記第3片を割り入れるという作業が可能となる。従って、コイル内径がバックヨーク付近の根元部分側において小さくなっているコイルであっても、ティースへコイルを簡単に組み付けることができる。
上記の電動機において、前記電動機が、固定子としての前記電機子が、可動子としての前記界磁子の可動軸方向に複数個配列されてなる直動電動機であることが望ましい。
この電動機によれば、適正なティースの断面積を確保しながら、広いコイル配置スペースを確保できるので、単位長あたりの電機子の配列数を増加させることが可能となる。従って、高い推力を発生する直動電動機を提供することができる。
上記の電動機において、前記電動機が回転電動機であることが望ましい。
この電動機によれば、コイルの巻回量を根元部分で多くした場合でも、コイルエンドが根元部分において膨出しない形状とすることが可能となるので、軸方向のサイズを小型化できる回転電動機を提供することができる。
本発明に係る電動機によれば、電動機を大型化させることなく、広いコイル配置スペースを確保可能な電機子ティース形状を備えた電動機を提供することができる。
図1は、一般的なブラシレス型の回転電動機の一例を示す断面図である。 図2は、直動電動機の一例を簡略的に示す図である。 図3(A)は、図1の要部拡大図である。 図4(A)は、デッドスペースを埋めるようにコイルが巻回された場合の要部拡大図、図4(B)は、図4(A)の軸方向断面を模式的に示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る電動機の電機子鉄心を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る電機子を示す斜視図であって、図4の電機子鉄心のティースにコイルが巻回された状態を示す斜視図である。 図7(A)は、図5に示す電機子鉄心のティースの軸方向視の平面図、図7(B)は、前記ティースの側面図である。 図8(A)は、前記ティースにコイルが巻回された状態の軸方向視の平面図、図8(B)は、その側面図である。 図9(A)は、実施形態に係る電動機の軸方向断面を模式的に示す図、図9(B)は、図9(A)のIXB−IXB線断面図、図9(C)は、図9(A)のIXC−IXC線断面図である。 図10は、電機子鉄心を構成する鉄心ピースの一つを示す図である。 図11は、前記鉄心ピースが複数の分割片で構成される場合の、当該鉄心ピースの分解斜視図である。 図12(A)〜(C)は、前記鉄心ピースへのコイルの組み付け手順を示す図である。 図13は、変形実施形態に係る電動機の電機子鉄心を示す斜視図である。 図14は、変形実施形態に係る電機子を示す斜視図であって、図13の電機子鉄心のティースにコイルが巻回された状態を示す平面図である。
[本発明が適用可能な電動機の例]
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。先ずは、本発明が適用可能な電動機の例について説明する。図1は、一般的なブラシレス型の回転電動機100の一例を示す断面図である。回転電動機100は、同心状に配置された界磁子110と電機子120とを備える。界磁子110が回転子であり、電機子120が固定子であって、円筒型の電機子120の内部に界磁子110が回転自在に収容されている。
界磁子110は、回転電動機100の出力軸方向(z方向)に延びるシャフト111と、このシャフト111に取り付けられた円筒状のロータコア112とを備えている。ロータコア112の外周部付近には、複数の永久磁石113が周方向(θ方向)に配列されている。複数の永久磁石113は、ロータコア112の外周部に磁極を形成するものであり、θ方向に交互に極性が異なるように配列されている。
電機子120は、電機子鉄心121とコイル124とを備える。電機子鉄心121は、円筒型のバックヨーク122と、コイル124が巻回される複数のティース123とを含む。複数のティース123は、バックヨーク122の内周壁から径方向(r方向)の内側へ各々突設され、バックヨーク122の周方向に一定ピッチで配列されている。コイル124を形成する絶縁導体は、各々のティース123を巻芯とし、ティース123の外周にr方向と直交する方向に巻回されている。各コイル124に励磁電流が通電されることにより回転磁界が形成され、永久磁石113が引き寄せられることによって、界磁子110がシャフト111回りに回転する。
電機子鉄心121は、一般に複数枚の電磁鋼板の積層体によって形成される。このような積層コアは、渦電流の抑制の点で有利である。この他、電機子鉄心121は、圧粉鉄心とすることができる。圧粉鉄心は、等方的な磁気特性を有する磁性鉄粉が強固に押し固められることによって形成されたコアである。圧粉鉄心は、前記積層コアに比べて気密性が高く、また成型の自由度も高いという利点がある。また、磁束の流れにおいても、前記積層コアでは積層部分に空隙が存在することから2次元的な磁束の流れしか形成できないが、圧粉鉄心ならば鉄心形状を工夫することで、3次元的な磁束の流れを形成することが可能である。
図2は、直動電動機(リニアモータ)200の一例を簡略的に示す図である。ここでは、三相交流で駆動される直動電動機200を示す。直動電動機200は、予め設定された直線的な可動軸(z方向)に沿って移動する可動子としての界磁子210と、固定子としての電機子220とを備える。界磁子210は、z方向に延びるシャフト211と、このシャフト211に取り付けられた可動子コア212とを備えている。可動子コア212には、複数の永久磁石213が取り付けられている。複数の永久磁石213は、z方向に交互に極性が異なるように配列されている。
電機子220は、少なくとも3つの電機子ユニット220U、220V、220Wが、z方向に配列されてなる。各電機子ユニット220U、220V、220Wは、上述の電機子120と同様な構成であり、バックヨーク222及びティース223を有する電機子鉄心221と、ティース223に巻回されるコイル224とを備える。各コイル224に三相交流の励磁電流が通電されることにより、界磁子210にはz方向に進行する推力が与えられる。
図3は、図1に示されたティース123の拡大図である。ティース123は、バックヨーク122からの立ち上がり部分付近の根元部分123Aと、ティース123の突出端部付近の先端部分123Bと、コイル124の抜け止めのための先端鍔部123Cとを備える。従来の一般的なティース123は、断面矩形状であり、根元部分123Aから先端部分123Bに亘って同じ形状を有する。すなわちティース123は、先端鍔部123Cを除いて、r方向(径方向)の全長に亘って、θ方向幅(周方向幅)及びz方向幅(軸方向幅)が同一である。コイル124は、根元部分123Aから先端部分123Bに亘って巻回されている。
複数のティース123は、z軸からr方向に放射状に配列される形態である。隣接するティース123間の空隙は、コイル124を収容するためのコイル配置スペース(スロット)となる。r方向に断面形状が同一であるティース123の場合、隣接するティース123同士のθ方向の間隔は、根元部分123Aの方が先端部分123Bよりも広くなる。このため、コイル124の巻回厚さをr方向で一定とした場合、隣接する根元部分123Aには、コイル124によって占有されないデッドスペースDSが、比較的広く形成されてしまう。
図4(A)は、図3に示したデッドスペースDSを埋めるように、コイル124が巻回された場合の要部拡大図である。コイル124は、デッドスペースDSを利用した増設コイル部124Eを備える。増設コイル部124Eは、ティース123のr方向外側に向かうに連れてコイルターン数を増加させることによって形成されている。なお、図中では、図3に比較して増加された部分の識別を容易とするために増設コイル部124Eを表示しているが、実際の増設コイル部124Eは、1本の絶縁電線に巻回によって形成されるコイル124の一部である。
図4(B)は、図4(A)の軸方向断面を模式的に示す図である。デッドスペースDSを埋めるべく、増設コイル部124Eを備えるように巻回されたコイル124とすると、コイル124のz方向に向かい合う外周面であるコイルエンド125が、根元部分123Aにおいて膨出する形状となる。このため、コイル124がz方向のスペースを余分に占有することになる。
このことは、図1に示す回転電動機100の場合、z方向長さが増加することから、当該回転電動機100の小型化を阻害することになる。一方、図2に示す直動電動機200の場合は、電機子ユニット220U、220V、220W相互間において、コイルエンド125同士がz方向(可動軸方向)に隣接する態様となる。この場合、電機子鉄心221をz方向へ密に配列させる必要があるので、z方向に増設コイル部124Eが膨出するような巻回態様のコイル124は採用することができない。
[本発明の実施形態に係る電機子]
上記の問題に鑑み、本実施形態では、電動機を大型化させることなく、且つ、適正なティースの大きさを確保しつつ、広いコイル配置スペースを確保できるティース形状を備えた電動機を例示する。図5は、本発明の実施形態に係る電動機の電機子鉄心21を示す斜視図である。図6は、図5の電機子鉄心21のティース23にコイル24が巻回された状態を示す斜視図である。ここでの電動機は、図1に示す回転電動機100、図2に示す直動電動機200のいずれであっても良い。従って電機子鉄心21は、回転電動機100の電機子鉄心121若しくは直動電動機200の電機子鉄心221に対応する部材である。なお、回転電動機100は、モータ及び発電機の双方を含む。
電機子鉄心21は、バックヨーク22と、コイル24が巻回される複数のティース23とを含む。電機子鉄心21は、磁性鉄粉を押し固めて成型された圧粉鉄心からなる。バックヨーク22は、環状の内周壁22Aと外周壁22Bとを有する円筒型の部材である。複数のティース23は、バックヨーク22の内周壁22Aから径方向(r方向)の内側へ各々突設され、バックヨーク22の周方向(θ方向)に一定ピッチで配列されている。図5では、8個のティース23がθ方向に等ピッチで配列されている例を示している。
バックヨーク22のr方向の幅は、θ方向において一定である。バックヨーク22の軸方向(z方向)の厚さは、ティース23のz方向厚さよりも厚く、ティース23はバックヨーク22のz方向の中央付近からr方向の内側へ突設されている。また、バックヨーク22は、各ティース23の配置位置に対応して、導線引き出し部22Cを備えている。導線引き出し部22Cは、バックヨーク22の一部が切り欠かれた凹部であり、コイル24を形成する絶縁導体のコイル始端又は終端が引き出される部分である。
ティース23は、バックヨーク22からのr方向内側への立ち上がり部分付近の根元部分23Aと、ティース23の突出端部付近の先端部分23Bと、前記突出端部である頂部23Cとを備える。頂部23Cの内側には略円柱型の空間が存在する。この空間には界磁子10が挿通される(図9(A)参照)。すなわち、頂部23Cは、界磁子10のロータコア12の外周面と対向する。
図6は、本実施形態の電機子20を示す。電機子20は、上述の電機子鉄心21と、複数のコイル24とを備える。複数のコイル24は、8本のティース23に各々巻回されている。コイル24を形成する絶縁導体は、各々のティース23を巻芯とし、ティース23の外周にr方向と直交する方向に巻回されている。コイル24が巻回されるのは、根元部分23Aから先端部分23Bの間であり、頂部23Cはコイル24のr方向内側端面から突出している。各コイル24に励磁電流が通電されることにより回転磁界が形成され、ロータコア12が備える永久磁石13が引き寄せられることによって、界磁子10がシャフト11回りに回転する。
[ティース形状の詳細]
ティース23の形状について詳述する。図7(A)は、ティース23のz方向視の平面図、図7(B)は、ティース23の側面図である。本実施形態のティース23は、θ方向の断面が矩形状であるが、r方向において異なる断面形状、つまり根元部分23Aと先端部分23Bとで異なる断面形状を有している。ティース23の根元部分23Aは、θ方向に沿った周方向幅θ1と、z方向に沿った軸方向幅z1とを有する。同様に、先端部分23Bは、θ方向に沿った周方向幅θ2と、z方向に沿った軸方向幅z2とを有する。
周方向幅については、根元部分23Aが先端部分23Bよりも幅広である一方、軸方向幅については、根元部分23Aが先端部分23Bよりも幅狭である。すなわちティース23は、図7(A)に示す通り、θ1>θ2であり、図7(B)に示す通り、z1<z2である形状を備えている。ティース23のθ方向の幅は、バックヨーク22に近づくほど幅広とされ、z方向の幅はバックヨーク22に近づくほど幅狭とされている。
このような形状とすることで、ティース23の側面231(z方向に延びる面)は、断面形状がr方向において一定である従来のティースに比べて、よりr方向に沿う傾きを持つようになる。このため、隣接するティース23の側面231間の空隙(スロット)のθ方向幅に、根元部分23Aと先端部分23Bとで大きな差が生じなくなる。本実施形態では、前記空隙の根元部分23Aにおける幅の方が、先端部分23Bよりやや広くなっている。このことは、隣接する根元部分23A間に生じる、コイル24によって占有されないデッドスペースDS(図3参照)を小さくすることに貢献する。また、ティース23の一対のエンド面232(r方向に延びる面)は、先端部分23Bから根元部分23Aに向けて徐々に幅狭となるテーパ面となる。従って、z断面において、根元部分23Aにおけるコイル配置スペースが拡張されるようになる。
図8(A)は、ティース23にコイル24が巻回された状態の軸方向視の平面図、図8(B)は、その側面図である。図8(A)、(B)において、コイル24は断面で描かれている。また、コイル24の始端又は終端となるコイル端部導体241が、バックヨーク22の導線引き出し部22Cから引き出されている状態が示されている。図8(A)に示す通り、上記のθ1>θ2の形状的特徴を有するティース23の各々にコイル24が巻回されることにより、隣接するティース23の根元部分23A間には大きなデッドスペースが生じていない。また、図8(B)に示す通り、上記のz1<z2の形状的特徴を有することで、コイル24のz方向端面であるコイルエンド242が平坦となっている。
図9(A)は、本実施形態に係る回転電動機1の軸方向断面を模式的に示す図、図9(B)は、図9(A)のIXB−IXB線断面図、図9(C)は、図9(A)のIXC−IXC線断面図である。回転電動機1は、同心状に配置された界磁子10と上述の電機子20とを備える。界磁子10は、z方向に延びるシャフト11と、このシャフト11に取り付けられた円筒状のロータコア12とを備える。ロータコア12の外周部付近には、複数の永久磁石13が周方向に配列されている。電機子20は、上述の通り電機子鉄心21及びコイル24を含み、ティース23の頂部23Cと永久磁石13が埋め込まれたロータコア12の外周面とが、r方向に所定のギャップを隔てて対向するように配置されている。
図9(B)、(C)に示す通り、ティース23の断面形状において、根元部分23Aは周方向幅θ1及び軸方向幅z1を、先端部分23Bは周方向幅θ2(θ1>θ2)及び軸方向幅z2(z1<z2)を各々有し、両者は形状が相違している。しかし、根元部分23Aの断面積と先端部分23Bの断面積とは略同一である。つまり、
根元部分23Aの断面積A1=θ1×z1
先端部分23Bの断面積A2=θ2×z2
A1≒A2
の関係とされている。断面積A1、A2は、コイル24への通電時に磁気飽和が生じないような断面積に選ばれている。なお、断面積A1、A2が略同一とは、両者が全く同一である場合は勿論、不可避的に生じる公差に基づく面積差が存在している場合や、磁気飽和特性の観点から実質的に同一とみなすことができる範囲の面積差が存在している場合等を含む概念である。
コイル24の内径は、周方向幅θ1、θ2及び軸方向幅z1、z2に依存する。すなわち、ティース23の根元部分23Aにおいて、コイル24は周方向にθ1、軸方向にz1の内径を持つ。また、先端部分23Bにおいて、コイル24は周方向にθ2、軸方向にz2の内径を持つ。つまりティース23は、根元部分23Aが、先端部分23Bに比較して、バックヨーク22のθ方向に沿ったコイル24の内径を増加させ、z方向に沿ったコイル24の内径を減少させる形状を有している。
コイル24は、先端部分23Bよりも根元部分23Aの方が厚く巻回されている。すなわち、根元部分23Aにおけるティース23上のコイル巻回厚t1が、先端部分23Bにおけるティース23上のコイル巻回厚t2よりも厚くなるよう(t1>t2)、コイルターン数が設定されている。これは、先端部分23Bよりも根元部分23Aの方がr方向外側に位置しており、上述のA1≒A2の関係であれば根元部分23Aの方がコイル配置スペースを多く取れるからである。
しかし、コイル巻回厚がt1>t2の関係であっても、z方向に対向する一対のコイルエンド242間の厚さにおいては、根元部分23Aの厚さtAと先端部分23Bの厚さtBとは略同一である(tA≒tB)。つまり、コイルエンド242はr方向に延びる平坦な面であり、鍔部の役目を果たすバックヨーク22のz方向端面と略面一であって、図4(B)に示した比較例のようにz方向へコイルエンド242が大きく膨出することはない。すなわち、本実施形態では、先端部分23Bから根元部分23Aに向かうに連れてコイルターン数は増えているものの、ティース23の形状によってその増加分が吸収され、コイルエンド242には表出しない。これは、図9(A)に模式的に示すように、コイルターン数の増加によって生じる増設コイル部24Eは、ティース23のエンド面232の先細りテーパ形状によって創出されるz方向のスペースに収容されるからである。
[電機子の製法例]
図5に示したような電機子鉄心21は、全体を一体成型物として製造するのは難しい。好ましい製法は、バックヨーク22を、複数の周方向分割片(円弧片)に分割し、これら分割片の組合せによって円筒型に形成する製法である。また、前記周方向分割片にティース23の一部を一体的に形成することで、電機子鉄心21自体を周方向に分割した鉄心ピースの形態とすることが望ましい。このような鉄心ピースを所要個数製作し、これらを円筒型に組み付けることで、電機子鉄心21を製造することができる。
図10は、電機子鉄心21を構成する一つの鉄心ピース30(周方向分割片)の一例を示す図である。鉄心ピース30は、バックヨーク部31と2つのティース部32とを含む。バックヨーク部31は、図5に示した電機子鉄心21のバックヨーク22をθ方向に8分割した長さを有する円弧片からなる。2つのティース部32は、それぞれ1つのティース23を周方向に2分割した形状を有している。ティース部32は、バックヨーク部31と一体的に形成される。このような鉄心ピース30は、上述の圧粉鉄心にて形成されることが望ましい。
電機子鉄心21の製造に際しては、図10に示す鉄心ピース30を8個準備する。これらを、隣り合う鉄心ピース30において、バックヨーク部31同士、及びティース部32同士が接するように環状に配列する。この環状配列体を、回転電動機1が備える図略の支持板に固定する等して、電機子鉄心21が組み立てられる。
電機子20を製造するには、電機子鉄心21のティース23にコイル24を巻回する必要がある。ここで、予めコイル24を巻回しておき、これをティース23に嵌め込む製法を採れば、製造効率を上げることができる。この場合、コイル24は、ティース23の頂部23C側から嵌め込まれる。しかし、本実施形態のティース23は、根元部分23Aと先端部分23Bとが異形の形状を有し、z方向のサイズにおいて根元部分23Aよりも先端部分23Bが幅広である。そして、コイル24は、内側に増設コイル部24Eが突出する形態である(図9(A)参照)。従って、コイル24をティース23に嵌め込むことができない。この問題は、鉄心ピース30をさらに複数の分割片で構成することによって解決することができる。
図11は、図10に示す鉄心ピース30が、さらにz方向に複数の分割片で構成される場合の、当該鉄心ピース30の分解斜視図である。鉄心ピース30の各々は、z方向に分割された第1片41、第2片42及び第3片43の組合せから構成される。第1片41と第2片42との間に、第3片43が配置されている。ここでは、図11の図示の状態に従って、第1片41が上側、第2片42が下側、第3片43が中央と扱う。
第1片41は、鉄心ピース30のバックヨーク部31の概ね上側3分の1を構成するバックヨーク片411と、一対のティース部32の概ね上側3分の1を構成する一対のティース片412とを備える。ティース片412のz方向幅は、根元部分412Aが先端部分412Bよりも幅狭である。このため、ティース片412の上面413は、r方向外側に向かうに連れて下方に傾斜する傾斜面である。一方、ティース片412の下面414は、傾きなくr方向に延びる平面である。また、ティース片412のθ方向幅は、根元部分412Aが先端部分412Bよりも幅広である。これらは、ティース23の形状を反映したものである。
第2片42は、バックヨーク部31の概ね下側3分の1を構成するバックヨーク片421と、一対のティース部32の概ね下側3分の1を構成する一対のティース片422とを備える。ティース片422のz方向幅は、根元部分422Aが先端部分422Bよりも幅狭である。ティース片422の下面423は、r方向外側に向かうに連れて上方に傾斜する傾斜面である。一方、ティース片422の上面424は、傾きなくr方向に延びる平面である。また、ティース片422のθ方向幅は、根元部分422Aが先端部分422Bよりも幅広である。
第3片43は、バックヨーク部31の概ね中央3分の1を構成するバックヨーク片431と、一対のティース部32の概ね中央3分の1を構成する一対のティース片432を備える。ティース片432のz方向幅は、根元部分432Aから先端部分432Bにかけて一定である。従って、ティース片432の上面433及び下面434は、いずれも傾きなうr方向に延びる平面であって、両者は平行である。一方、ティース片432のθ方向幅は、根元部分432Aが先端部分432Bよりも幅広である。
図12(A)〜(C)は、鉄心ピース30への予め巻回されたコイル24を組み付ける作業手順を示す図である。コイル24は、コイル内側に増設コイル部24Eを備えた形態のものが予め準備される。図12(A)に示すように、先ず鉄心ピース30の第1片41と第2片42との中間組立体が、先端部分412B、422Bの側からコイル24に挿通される。この際、第1片41の下面414と第2片42の上面424とが突き合わせた状態とされる。この状態であれば、第3片43が中抜きされている分、前記中間組立体の先端部分412B、422Bのz方向幅は、コイル24の根元内径部24Aよりも小さくなる。従って、先端部分412B、422Bのコイル24への挿入が可能となる。挿入後、コイル24の根元内径部24Aは、第1片41、第2片42の根元部分412A、422Aと対峙し、先端内径部24Bは先端部分412B、422Bと対峙することになる。
続いて、図12(B)に示すように、コイル24内へ挿入された状態の第1片41と第2片42との間が上下方向に拡開される。これにより、第1片41の下面414と第2片42の上面424との間には、空間Gが形成される。空間Gを区画する下面414と上面424とはr方向に平行な壁面であって、空間のz方向幅は第3片43のz方向幅とほぼ同じである。この空間Gに、第3片43が割り入れられる。第3片43ティース片432のz方向幅は一定であるので、第3片43を空間Gへ容易に挿入することができる。
その結果、図12(C)に示すように、上から順に第1片41、第3片43及び第2片42が並び、鉄心ピース30の最終形が形成される。このとき、ティース片432の上面433は第1片41の下面414と、下面434は第2片42の上面424と、各々当接する。また、コイル24が鉄心ピース30に嵌め込まれた状態となる。
以上の製法によれば、ティース23へのコイル24の組み付け作業において、根元部分と先端部分とで異形の形状を有する第1片41と第2片42とを隣接させた中間組立体にコイル24を挿入し、しかる後、前記中間組立体へ第3片43を割り入れるという作業が可能となる。従って、コイル内径が根元部分23A側において小さくなっているコイル24であっても、ティース23へコイル24を簡単に組み付けることができる。
[作用効果]
以上説明した本実施形態に係る電動機によれば、ティース23の根元部分23Aの断面積A1と先端部分23Bの断面積A2とは略同一とされる。断面積A1、A2を、コイル24への通電時に磁気飽和が生じない値に設定することにより、適正な断面積をティース23のr方向全長において確保することが可能となる。また、先端部分23Bに比較して根元部分23Aは、コイル24の内径を、θ方向には増加させ、z方向には減少させる形状を有する。このようなコイル内径を設定できるティース23を具備させることで、隣接するティース23の根元部分23A間に生じるデッドスペースDSを小さくすることができる。また、根元部分23Aにおいてコイルエンド242がz方向に突出しないようにすることができる。
具体的には、ティース23の断面形状において、根元部分23Aは周方向幅θ1及び軸方向幅z1を、先端部分23Bは周方向幅θ2及び軸方向幅z2を各々有し、周方向幅についてはθ1>θ2の関係とされ、軸方向幅についてはz1<z2の関係とされている。このようにティース23の周方向幅及び軸方向幅を設定することで、自ずと根元部分23Aにおけるコイル24の内径を、θ方向には増加させ、z方向には減少させることができる。
また、θ方向幅は、バックヨーク22に近づくほど幅広とされ、z方向幅はバックヨーク22に近づくほど幅狭とされている。これにより、根元部分23Aに向かうに連れて拡大するティース23間のスペースを、コイル配置スペースとして有効活用することができる。また、z方向幅が徐々に幅狭とされることで、コイルエンド242の平坦化を図り易くすることができる。
本発明を適用する電動機が、図1、図9(A)に示したような回転電動機100、1である場合、z方向のサイズを小型化できる利点がある。すなわち、上記電動機によれば、コイル24の巻回量を、ティース23の根元部分23Aで多くした場合でも、コイルエンドが根元部分において膨出しない形状とすることができる。
また、本発明を適用する電動機が、図2に示したような直動電動機200である場合、適正なティース23の断面積A1、A2を確保しながら、広いコイル配置スペースを確保できる。これにより、単位長あたりの電機子20の配列数を増加させることが可能となる。従って、高い推力を発生する直動電動機を提供することができる。
[変形実施形態の説明]
図13は、変形実施形態に係る電動機の電機子鉄心21Aを示す斜視図、図14は、変形実施形態に係る電機子20Aを示す斜視図であって、電機子鉄心21Aのティース23にコイル24が巻回された状態を示す平面図である。電機子鉄心21Aは、θ方向に90°ピッチで配列された4個のティース23と、これらティース23間に各々配置され、コイル24が巻回されない4個の非巻回ティース25とを備えている。ティース23は、上記で説明したものと同様に、θ方向幅がバックヨーク22に近づくほど幅広とされ、z方向幅がバックヨーク22に近づくほど幅狭とされる形状を有している。
ある種の電機子では、全てのティースにコイル24を巻回するのではなく、通常のティース23間にコイル24が巻回されない非巻回ティース25が配置される場合がある。図14に示す通り、ティース23にはコイル24が巻回されているが、非巻回ティース25にはコイル24が巻回されていない。これにより、コイル24間の絶縁のために要するスペースを削減できると共に、コイル24の巻回工数を低減できるメリットがある。
このようなティース構造が採用される場合において、非巻回ティース25のθ方向幅は、根元部分25Aが先端部分25Bよりも幅狭とされている。また、非巻回ティース25のz方向幅は、根元部分25Aが先端部分25Bよりも幅広とされている。すなわち、非巻回ティース25は、根元部分25Aにおいて周方向幅θ11及び軸方向幅z11を有し、先端部分25Bにおいて周方向幅θ12及び軸方向幅z12を有し、θ11<θ12、z11>z12の関係を備えている。これは、コイル24が巻回されるティース23とは逆の関係である。
非巻回ティース25の周方向幅及び軸方向幅を上記の通りとすることで、通常のティース23と非巻回ティース25との間のコイル配置スペースを増加させることができる。つまり、非巻回ティース25の周方向幅を根元部分25Aに向かうほど幅狭とすることで、ティース23と非巻回ティース25との間の空間を広くすることができ、これをコイル24を収容するスペースとして活用することができる。
1 回転電動機
10 界磁子(ロータ)
13 永久磁石
20、20A 電機子
21、21A 電機子鉄心
22 バックヨーク
23 ティース
23A 根元部分
23B 先端部分
24 コイル
242 コイルエンド
25 非巻回ティース
30 鉄心ピース(周方向分割片)
41、42、43 第1片、第2片、第3片
A1、A2 コイルの断面積
θ1、θ2 周方向幅
z1、z2 軸方向幅

Claims (5)

  1. 永久磁石を備えた界磁子と、
    円筒型のバックヨークと、該バックヨークから径方向内側へ突設され前記バックヨークの周方向に配列された複数のティースと、前記ティースの各々に巻回される複数のコイルと、を含む電機子と、を備え、
    前記ティースは、
    前記バックヨーク付近の根元部分と、突出端部付近の先端部分とを備え、
    前記根元部分の断面積と前記先端部分の断面積とは略同一である一方、
    前記根元部分は、前記先端部分に比較して、前記バックヨークの周方向に沿った前記コイルの内径を増加させ、前記バックヨークの軸方向に沿った前記コイルの内径を減少させる形状を有する電動機であって、
    前記ティースは、前記バックヨークの周方向に沿った周方向幅と、前記バックヨークの軸方向に沿った軸方向幅とを有し、
    前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされ、前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされている電動機において、
    周方向に配列された複数のティース間に配置され、前記コイルが巻回されない非巻回ティースをさらに備え、
    前記非巻回ティースの前記周方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭とされ、前記非巻回ティースの前記軸方向幅は、前記根元部分が前記先端部分よりも幅広とされている、電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機において、
    前記周方向幅は、バックヨークに近づくほど幅広とされ、前記軸方向幅は前記バックヨークに近づくほど幅狭とされている、電動機。
  3. 請求項1又は2に記載の電動機において、
    前記バックヨークは、複数の周方向分割片の組合せによって前記円筒型を形成するものであって、各周方向分割片は前記ティースの一部を一体的に備え、
    前記周方向分割片の各々は、さらに前記軸方向に分割された第1片、第2片及び第3片の組合せからなり、前記第1片と前記第2片との間に前記第3片が配置され、
    前記第1片及び前記第2片は、前記軸方向幅が、前記根元部分が前記先端部分よりも幅狭である形状を有し、
    前記第3片は、前記軸方向幅が、前記根元部分から前記先端部分まで一定である形状を有する、電動機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記電動機が、固定子としての前記電機子が、可動子としての前記界磁子の可動軸方向に複数個配列されてなる直動電動機である、電動機。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記電動機が回転電動機である、電動機。
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