JP6654321B2 - レドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置および電極材料寿命試験方法 - Google Patents

レドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置および電極材料寿命試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、レドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置および電極材料寿命試験方法に関する。
近年、地球温暖化対策として、低炭素社会を目指す動きが活発になってきており、再生可能エネルギーが脚光を浴びている。再生可能エネルギーは、主に、太陽光発電と風力発電によって電気という形で家庭・工場等に供給されるが、天候による変動が大きいという欠点を有する。この結果、これらの発電は、電圧上昇、周波数変動、さらには余剰電力の発生といった問題を生じる。この問題を解決する方法の一つとして、電気エネルギー貯蔵システムが注目を浴びている。電気エネルギー貯蔵システムとしては、古くから揚水発電が周知であり、さらに、蓄電池、超電導コイル、フライホイール、圧縮空気エネルギー貯蔵、電気二重層キャパシタなどが知られている。上記各種システムは、それぞれ一長一短があるものの、技術の完成度に起因する実用性と、都市近郊部への分散設置の容易性等の観点から、蓄電池を用いたシステムが最も有力視されている(非特許文献1を参照)。
充電と放電とを可能にする蓄電池(二次電池ともいう)には、いくつかの種類があり、その中でも、リチウムイオン電池、ナトリウム硫黄電池(NAS電池)、鉛蓄電池およびレドックスフロー電池が有名である。鉛蓄電池は、古くから自動車用および自動二輪用のバッテリとして用いられており、小型蓄電池としての実績が豊富である。リチウムイオン電池も、小型電池として多くの実績を有する。NAS電池は、極めて高いエネルギー密度を有しており、その充放電効率の高さから、変電所における電力平準化用途にて広く用いられている。レドックスフロー電池は、上記蓄電池に比べてエネルギー密度が低く、かつ高コストであるが、「高い設計自由度」、「高い安全性」および「常温運転可能」という長所を持つ。このような長所を持つレドックスフロー電池は、現在、世界中で、再生可能エネルギーの平準化手段の一つとして有力視されている。
レドックスフロー電池は、正・負電解液の活物質にバナジウムイオンを用いたものが開発されて以降、その実用化が一挙に進み、現在に至る。V/V系のレドックスフロー電池は、炭素繊維等から成る電極を正極液および負極液に入れ、正極液および負極液をともにバナジウム系の電解液とする電池である。正極側と負極側とは、両極側の電解液を通過させずに水素イオンのみを通過させる隔膜で仕切られている。充電時および放電時、正極液は、電池外部のタンクに接続され、電池外部のポンプによって正極とタンクとをつなぐ経路を循環する。負極液も正極液と同様のシステムにて循環する(特許文献1を参照)。また、最近では、高起電力化を図るべく、チタニウムイオンとマンガンイオンを活物質とする電解液を用いたレドックスフロー電池も開発されている(特許文献2を参照)。レドックスフロー電池は、充放電を繰り返しても電解液の劣化がほとんど認められず、また、ポンプを止めても電解液が自己放電することがないことから、極めて長寿命の二次電池である。このため、レドックスフロー電池の長期寿命試験はほとんど行われず、またその方法も確立されていなかった。
しかし、炭素繊維等から構成される電極自体は、長期の使用によって劣化する可能性がある。従来から行われている二次電池の長期性能評価方法の一つには、充放電サイクルによる電気量の変化を調べる方法がある。その長期性能評価では、単一セルあるいは複数のセルを並列配置して行われる。また、実証試験に近い長期性能評価方法として、多数のセルを有するスタックの単位で電極材料の劣化を調べる方法が知られている。
重松敏夫,SEIテクニカルレビュー・第179号,p.7(2011)
米国特許第4786567号公報 国際公開WO2011/111254号公報
しかし、上記従来の長期性能評価方法をレドックスフロー電池に応用すると、以下のような問題が生じる。電極の劣化は、ほとんど充電時に生じる。このため、充放電サイクル下での電極材料寿命試験は、無駄が多く、メンテナンスを要し、結果的に高コスト化を招く。また、レドックスフロー電池は、電解液を貯留するためのタンクおよび電解液を循環するポンプを必要とするため、単一セルあるいは複数のセルを並列で配置して試験を行うと、セルの数と同じ数だけ、タンクとポンプとを設置する必要がある。したがって、試験を行うために、広大なスペースが必要となる。加えて、セル以外の構成が多くなるほど、メンテナンスの負荷が大きくなる。また、スタックの単位で電極材料寿命試験を行うと、あるセルの電極が劣化して不良になった場合、当該不良になったセルをスタックから容易に取り除くことができない。すなわち、スタックの解体を行って不良セルを除去してから試験を再開しなければならない。このような方法は、高コスト化とメンテナンスの労力が大きく、電極材料寿命試験を困難にしている。
本発明の目的は、上記問題を解決すること、すなわち、メンテナンスを少なくし、小さなスペースで、かつ低コストでレドックスフロー電池の電極性能を長期的に試験可能な装置及び試験方法を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意努力してきた結果、複数のセルを直列に接続して、両側に位置するセル間に定電流電源を接続し、電解液を同一セルの正極から負極へ、さらに隣に接続したセルの正極へと順に流して、最後に元のセルの正極側に戻すように電解液を循環させることによって、ポンプ数、タンク数を共に少なくでき、かつメンテナンスも少なくできるという知見を得て、本発明を完成するに至った。具体的な解決手段は、次のとおりである。
上記目的を達成するための一実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置は、レドックスフロー電池を構成するセル本体を複数個直列に接続して、セル本体の電極材料の劣化を調べるために用いる電極材料寿命試験装置であって、互いに隣接する2つのセル本体の内の第一セル本体の負極と第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源を接続した給電回路と、第一セル本体の正極から第一セル本体の負極、第一セル本体の負極から第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンクと電解液を当該経路において循環させるポンプとを介して形成される電解液循環経路と、を備える。
別の実施の形態に係る電極材料寿命試験装置では、さらに、電解液循環経路に、セル本体と直列に、SOCを計測してその補正を行うSOC補正装置を接続しても良い。
別の実施の形態に係る電極材料寿命試験装置では、さらに、SOC補正装置をポンプレス構造としても良い。
別の実施の形態に係る電極材料寿命試験装置は、また、電極を交換可能に構成されていても良い。
別の実施の形態に係る電極材料寿命試験装置では、また、電解液は、バナジウムイオンを活物質とする液、またはチタニウムイオンおよびマンガンイオンを活物質とする液であっても良い。
また、一実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法は、レドックスフロー電池を構成するセル本体を複数個直列に接続して、セル本体の電極材料の劣化を調べる電極材料寿命試験方法であって、互いに隣接する2つのセル本体の内の第一セル本体の正極から第一セル本体の負極、第一セル本体の負極から第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンクと、電解液を当該経路において循環させるポンプとを介して形成される電解液循環経路に電解液を循環させる電解液循環ステップと、第一セル本体の負極と第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源を接続した給電回路に電流を流す給電ステップと、を含む。
別の実施の形態に係る電極材料寿命試験方法は、さらに、電解液循環経路に、セル本体と直列に接続されるSOC補正装置を用いて、SOCを計測してその補正を行い、複数のセル本体を循環する電解液のSOCを保ちながら行っても良い。
本発明によれば、メンテナンスを少なくし、小さなスペースで、かつ低コストでレドックスフロー電池の電極性能を長期的に試験できる。
図1は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置の一部を構成するセル本体を抜き出した図を示す。 図2は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置の概略構成図を示す。 図3は、図2の電極材料寿命試験装置の各電極で生じている反応を模式的に示す。 図4は、図2の電極材料寿命試験装置に取り付け可能なSOC補正装置(4A)および(4A)の変形例(4B)をそれぞれ示す。 図5は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法の主な手順の流れを示す。
次に、本発明に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置および電極材料寿命試験方法の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、各実施の形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(1)レドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置
図1は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置の一部を構成するセル本体を抜き出した図を示す。図2は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置の概略構成図を示す。
<セル本体の基本構成>
図1に示すように、セル本体100は、レドックスフロー電池の主要部に相当する。セル本体100は、その略中央部において、カーボンフェルト製の負極120とカーボンフェルト製の正極110とを、陽イオン交換膜(以後、「隔膜」若しくは単に「膜」と称する)130を挟んで対向配置させた構造を有する。負極120は、その外側に樹脂とグラファイトを複合させて成るグラファイト複合集電板121を、そのさらに外側に負極端子125をそれぞれ配置する。同様に、正極110は、その外側に樹脂とグラファイトを複合させて成るグラファイト複合集電板111を、そのさらに外側に正極端子115をそれぞれ配置する。負極120、グラファイト複合集電板121および負極端子125は、互いに電気的に導通可能に接触している。同様に、正極110、グラファイト複合集電板111および正極端子115も、互いに電気的に導通可能に接触している。このため、負極端子125と正極端子115との間の電位差を測定することは、負極120と正極110との間の電位差を測定することと同一視できる。
グラファイト複合集電板121と隔膜130との間、およびグラファイト複合集電板111と隔膜130との間には、それぞれ、ガスケット122およびガスケット112が配置されている。負極120はガスケット122の径方向内側に配置されている。同様に、正極110はガスケット112の径方向内側に配置されている。ガスケット122,112は、負極120および正極110にしみ込んだ電解液がセル本体100から外部へと漏れるのを有効に防止する機能を有する。負極端子125のさらに外側には、バックプレート126が配置されている。同様に、正極端子115のさらに外側には、バックプレート116が配置されている。バックプレート126とバックプレート116とは、例えばボルトとナット(不図示)とを用いて、両者の間隔を狭くする方向に型締めされている。
グラファイト複合集電板121、負極端子125およびバックプレート126は、それらを連通する2つの貫通孔を備える。1つの貫通孔にはチューブ103が挿入されている。もう1つの貫通孔には、チューブ104が挿入されている。チューブ103およびチューブ104は、グラファイト複合集電板121、負極端子125およびバックプレート126を連通する貫通孔と隙間のない状態にて、それぞれ負極120の外側表面に達している。また、グラファイト複合集電板111、正極端子115およびバックプレート116は、それらを連通する2つの貫通孔を備える。1つの貫通孔にはチューブ101が挿入されている。もう1つの貫通孔には、チューブ102が挿入されている。チューブ101およびチューブ102は、グラファイト複合集電板111、正極端子115およびバックプレート116を連通する貫通孔と隙間のない状態にて、それぞれ正極110の外側表面に達している。
この実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置(この実施形態では、以後、単に、「電極材料寿命試験装置」と称する)は、好ましくは、レドックスフロー電池の正極用の電解液(正極電解液)を循環させる。正極電解液は、好ましくは、5価および4価のバナジウムイオンを含む硫酸水溶液である。また、正極電解液に代えて、負極用の電解液(負極電解液)を用いることもできる。負極電解液は、好ましくは、3価および2価のバナジウムイオンを含む硫酸水溶液である。循環させる電解液として、上記バナジウムイオンを活物質とする電解液以外の別の電解液を用いても良い。その好適な一例は、チタニウムイオンおよびマンガンイオンを活物質とする電解液である。電極材料寿命試験装置に用いられる上記電解液は、セル本体100のチューブ101から正極110に接触してチューブ102へと流れ、チューブ103から入り、負極120に接触してチューブ104へと流れる。電解液は、かかる経路にてセル本体100を流れた後、セル本体100と直列に接続される1または2以上のセル本体に流れる。
セル本体100は、負極120および正極110を着脱自在に構成されている。セル本体100以外の後述するセル本体200,300,400,500も同様である。電極材料寿命試験装置は、セル本体100およびこれ以外のセル本体200,300,400,500を交換可能に構成されていても良く、さらには、電極(負極120、正極110)のみを交換可能に構成されていても良い。これによって、セル本体100およびこれ以外のセル本体200,300,400,500を入手し、電極材料寿命試験装置にこれらセル本体100,200,300,400,500を直列に接続して電極材料の寿命試験を行うことができる他、試験に供する電極を入手し、電極材料寿命試験装置に予め接続されている各セル本体(電極なし)に、先に入手した電極をセットして当該電極材料の寿命試験を行うこともできる。
<電極材料寿命試験装置の構成>
図2に示すように、電極材料寿命試験装置1は、レドックスフロー電池を構成する5個のセル本体100,200,300,400,500(以後、「セル本体100等」という)を直列に接続して、セル本体100等の電極材料の劣化を試験するための装置である。セル本体100等の個数は、この実施形態では5個であるが、2個以上であれば、その数は不問である。この実施形態では、セル本体200,300,400,500は、好ましくは、図1のセル本体100と同じ形態を有している。
(セル本体100)
セル本体100は、前述のように、正極110への電解液の流入用チューブとしてのチューブ101と、正極110からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ102と、負極120への電解液の流入用チューブとしてのチューブ103と、負極120からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ104とを備える。また、セル本体100は、負極端子125と、正極端子115とを備える。
(セル本体200)
セル本体200は、正極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ201(セル本体100のチューブ101に相当)と、正極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ202(セル本体100のチューブ102に相当)と、負極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ203(セル本体100のチューブ103に相当)と、負極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ204(セル本体100のチューブ104に相当)とを備える。また、セル本体200は、負極端子225(セル本体100の負極端子125に相当)と、正極端子215(セル本体100の正極端子115に相当)とを備える。
(セル本体300)
セル本体300は、正極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ301(セル本体100のチューブ101に相当)と、正極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ302(セル本体100のチューブ102に相当)と、負極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ303(セル本体100のチューブ103に相当)と、負極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ304(セル本体100のチューブ104に相当)とを備える。また、セル本体300は、負極端子325(セル本体100の負極端子125に相当)と、正極端子315(セル本体100の正極端子115に相当)とを備える。
(セル本体400)
セル本体400は、正極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ401(セル本体100のチューブ101に相当)と、正極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ402(セル本体100のチューブ102に相当)と、負極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ403(セル本体100のチューブ103に相当)と、負極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ404(セル本体100のチューブ104に相当)とを備える。また、セル本体400は、負極端子425(セル本体100の負極端子125に相当)と、正極端子415(セル本体100の正極端子115に相当)とを備える。
(セル本体500)
セル本体500は、正極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ501(セル本体100のチューブ101に相当)と、正極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ502(セル本体100のチューブ102に相当)と、負極への電解液の流入用チューブとしてのチューブ503(セル本体100のチューブ103に相当)と、負極からの電解液の流出用チューブとしてのチューブ504(セル本体100のチューブ104に相当)とを備える。また、セル本体500は、負極端子525(セル本体100の負極端子125に相当)と、正極端子515(セル本体100の正極端子115に相当)とを備える。
(給電回路)
電極材料寿命試験装置1は、互いに隣接する2つのセル本体の内の第一セル本体の負極と第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源800を接続した給電回路を備える。互いに隣接する2つのセル本体とは、図1の例では、セル本体100とセル本体200、セル本体200とセル本体300、セル本体300とセル本体400、セル本体400とセル本体500、セル本体500とセル本体100を意味する。したがって、例えば、第一セル本体をセル本体100とする場合には、第二セル本体はセル本体200となる。第一セル本体をセル本体200とする場合には、第二セル本体はセル本体300となる。第一セル本体をセル本体300とする場合には、第二セル本体はセル本体400となる。第一セル本体をセル本体400とする場合には、第二セル本体はセル本体500となる。第一セル本体をセル本体500とする場合には、第二セル本体はセル本体100となる。電極材料寿命試験装置1の給電回路は、セル本体100の負極端子125とセル本体200の正極端子215とを電気的に繋ぐ通電線802と、セル本体200の負極端子225とセル本体300の正極端子315とを電気的に繋ぐ通電線803と、セル本体300の負極端子325とセル本体400の正極端子415とを電気的に繋ぐ通電線804と、セル本体400の負極端子425とセル本体500の正極端子515とを電気的に繋ぐ通電線805と、セル本体500の負極端子525とセル本体100の正極端子115とを電気的に繋ぐ通電線806とを含む回路である。図2では、点線矢印にて、電子の流れる方向を示している。通電線806には、直流電源800が介在している。直流電源800は、一定の電流を供給可能な電源である。このため、この実施形態では、直流電源を、適宜、定電流電源と称する。
(電解液循環経路)
電極材料寿命試験装置1は、第一セル本体の正極から第一セル本体の負極、第一セル本体の負極から第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンク600と電解液を当該経路において循環させるポンプ700とを介して形成される電解液循環経路を備える。第一セル本体と第二セル本体との関係は、上述の給電回路における第一セル本体と第二セル本体との関係と同様である。したがって、第一セル本体をセル本体100とする場合には、第二セル本体はセル本体200となる。第一セル本体をセル本体200とする場合には、第二セル本体はセル本体300となる。第一セル本体をセル本体300とする場合には、第二セル本体はセル本体400となる。第一セル本体をセル本体400とする場合には、第二セル本体はセル本体500となる。第一セル本体をセル本体500とする場合には、第二セル本体はセル本体100となる。
セル本体100のチューブ102とチューブ103とは、チューブ150にて接続されている。セル本体100のチューブ104とセル本体200のチューブ201とは、チューブ160にて接続されている。同様に、セル本体200のチューブ202とチューブ203とは、チューブ250にて接続されている。セル本体200のチューブ204とセル本体300のチューブ301とは、チューブ260にて接続されている。また、セル本体300のチューブ302とチューブ303とは、チューブ350にて接続されている。セル本体300のチューブ304とセル本体400のチューブ401とは、チューブ360にて接続されている。また、セル本体400のチューブ402とチューブ403とは、チューブ450にて接続されている。セル本体400のチューブ404とセル本体500のチューブ501とは、チューブ460にて接続されている。また、セル本体500のチューブ502とチューブ503とは、チューブ550にて接続されている。セル本体500のチューブ504とタンク600とは、チューブ560にて接続されている。タンク600とポンプ700とは、チューブ650にて接続されている。ポンプ700とセル本体100のチューブ101とは、チューブ140にて接続されている。この実施形態では、タンク610は、5価および4価のバナジウムイオンを含む硫酸水溶液(「V4+/V5+電解液」と称する)610を貯めることができる容器である。
かかる形態の電解液循環経路を構築することによって、V4+/V5+電解液610は、タンク600、チューブ650、ポンプ700、チューブ140、チューブ101、セル本体100の正極110、チューブ102、チューブ150、チューブ103、セル本体100の負極120、チューブ104、チューブ160、セル本体200のチューブ201、セル本体200の正極、チューブ202、チューブ250、チューブ203、セル本体200の負極、チューブ204、チューブ260、セル本体300のチューブ301、セル本体300の正極、チューブ302、チューブ350、チューブ303、セル本体300の負極、チューブ304、チューブ360、セル本体400のチューブ401、セル本体400の正極、チューブ402、チューブ450、チューブ403、セル本体400の負極、チューブ404、チューブ460、セル本体500のチューブ501、セル本体500の正極、チューブ502、チューブ550、チューブ503、セル本体500の負極、チューブ504、チューブ560を順に流れ、タンク600に戻る。図2では、実線矢印にて、V4+/V5+電解液610の流れる方向を示している。
<電極における酸化・還元反応>
図3は、図2の電極材料寿命試験装置の各電極で生じている反応を模式的に示す。
図3の太線で示すように、V4+/V5+電解液610は、セル本体100,200,・・・,500を循環する。各セル本体100,200,・・・,500の正極110,210,・・・,510では、V4+/V5+電解液610中のV4+が正極110等に電子を与え、V5+に変化する反応(V4+→V5++eという酸化反応)が生じる。一方、各セル本体100,200,・・・,500の負極120,220,・・・,520では、V4+/V5+電解液610中のV5+が負極120等から電子を受け取り、V4+に変化する反応(V5++e→V4+という還元反応)が生じる。この結果、電子は、セル本体の正極110,210,・・・から隣のセル本体への負極520,120,・・・へと通電線を介して移動でき、給電回路を流れることになる。このように、直流電源800を接続した給電回路によって定電流を流し、かつ電解液循環経路によってセル本体100等の正極から負極にV4+/V5+電解液610を流すことによって、セル本体100等の正極において、酸化反応を生じさせることができる。このような試験は、実際にレドックスフロー電池の正極において起きている酸化反応を停止させずに、長期間継続させる疑似的な試験ともいえる。レドックスフロー電池の場合、正極電解液にV4+/V5+電解液を用い、負極電解液にV2+/V3+電解液を用いており、これら電解液を基本的には隔離させてそれぞれ循環させている。このため、充電が完了すると、正極における酸化反応も、負極における還元反応も停止する。レドックスフロー電池の長時間運転に伴う電極の劣化試験を行う場合、どうしても充電と放電とを繰り返して行う必要がある。しかし、本実施形態の方法を採ると、直流を長時間流すのみで、各電極における酸化反応と還元反応を生じさせることができる。したがって、電極劣化試験が極めて簡単になる。しかも、ポンプ700とタンク600を1個ずつ接続するだけで、多数のセル本体100等を直列に接続し、電極材料の劣化試験を行うことができるので、小スペースにてメンテナンス労力の小さな試験を実現できる。
負極材料の劣化試験を行う場合には、図2と同じ装置にて、電解液をV2+/V3+電解液に変更すると良い。V2+/V3+電解液を用いると、図3中の負極120,220,・・・,520では、V3++e→V2+という還元反応が生じる。この還元反応は、実際のレドックスフロー電池の負極で起きている現象である。
<SOCの補正>
図4は、図2の電極材料寿命試験装置に取り付け可能なSOC補正装置(4A)および(4A)の変形例(4B)をそれぞれ示す。
図4(4A)に示すSOC補正装置900は、電解液循環経路にあって、セル本体100等と直列に接続される装置である。この実施形態では、SOC補正装置900は、タンク600の上流側であって、直列に接続されている複数のセル本体の内でタンク600の上流側に最も近いセル本体(この実施形態では、セル本体500)の下流側に接続されている。SOC補正装置900は、SOC(State of Charge: 充電状態)を計測してその補正を行うことのできる装置である。すなわち、SOC補正装置900は、セル本体500から送液されてくるV4+/V5+電解液610のSOC(=V5+/(V5++V4+))を一定にするための装置である。SOC補正装置900は、作用電極(作用極とも称する)930と対極940とを隔膜を挟んで対向配置したSOC補正セル910を備える。この実施形態では、SOC補正セル910は、セル本体100等と酷似した構成を有するセルである。ただし、SOC補正セル910の対極940は、好ましくは白金メッシュ等の炭素繊維よりも耐久性の高い電極である点で、セル本体100等と異なる。SOC補正セル910の作用電極930は、好ましくは炭素繊維で形成されている。
SOC補正装置900は、上記SOC補正セル910と、硫酸961を貯留するためのタンク960と、硫酸961を循環するためのポンプ970と、SOC補正セル910の作用電極側端子931と対極側端子941とを電気的に接続するポテンショスタット(定電位電解装置ともいう)980とを備える。SOC補正セル910は、作用電極930にV4+/V5+電解液610を流入するためのチューブ911と、作用電極930からV4+/V5+電解液610を流出するためのチューブ912と、対極940に硫酸961を流入するためのチューブ913と、対極940から硫酸961を流出させるためのチューブ914とを備える。チューブ911は、セル本体500のチューブ504と、チューブ901を介して接続されている。チューブ912は、チューブ560に接続されている。チューブ914は、チューブ950を介してタンク960の上部と接続されている。タンク960の下部に接続されているチューブ962は、ポンプ970の上流側開口部に接続されている。チューブ913は、チューブ971を介してポンプ970の下流側開口部に接続されている。この結果、V4+/V5+電解液610は、セル本体500のチューブ504から、チューブ901、SOC補正セル910のチューブ911、作用電極930、チューブ912、チューブ560を経て、図2のタンク600に戻る。一方、タンク960内の硫酸961は、チューブ962、ポンプ970、チューブ971、チューブ913、対極940、チューブ914、チューブ950を経てタンク960に戻る。
ポテンショスタット980は、作用電極930の電極電位を一定にするための基準として、参照電極981を備える。参照電極981は、作用電極930の出口側(この実施形態では、チューブ560の内部)に取り付けられている。参照電極981としては、例えば、銀−塩化銀電極を用いるのが好ましい。ポテンショスタット980は、作用電極930と参照電極981との間の電位を一定にするために作用電極930と対極940との間に電流を流す制御装置としての機能を有する。ポテンショスタット980は、作用電極側端子931、対極側端子941、参照電極981側の端子、各セル本体100等の電極に、通電線を介して接続されている。なお、図4では、図面の複雑さを避ける趣旨から、当該複数の通電線の内の一部のみが図示されている。
このように、SOC補正装置900を電解液循環経路に接続すると、SOCを一定に保ちながら電極材料の寿命試験を行うことができる。なお、SOC補正装置900は、接続の容易さを考慮して、セル本体500とタンク600との間に接続されているが、セル本体100とセル本体200との間、セル本体200とセル本体300との間など、隣接する2つのセル本体間に接続されていても良い。
図4(4B)に示すSOC補正装置900aは、図4(4A)に示すSOC補正装置900の変形例である。具体的には、SOC補正装置900aは、SOC補正装置900に備えられていたポンプ970を備えていない、いわゆるポンプレス構造を有する。このような構造によって、SOC補正装置900aのメンテナンスを軽減でき、SOC補正装置900aを長期に連続使用できる。
(2)レドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法
図5は、本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法の主な手順の流れを示す。
本実施の形態に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法(以後、単に、「電極材料寿命試験方法」という)は、レドックスフロー電池を構成するセル本体100等を複数個直列に接続して、セル本体100等の電極材料の劣化を調べる方法であって、互いに隣接する2つのセル本体の内の第一セル本体の正極から第一セル本体の負極、第一セル本体の負極から第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンク600と、電解液を当該経路において循環させるポンプ700と、を介して形成される電解液循環経路に電解液を循環させる電解液循環ステップ(S101)と、第一セル本体の負極と第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源800を接続した給電回路に電流を流す給電ステップ(S102)と、を含む。また、この試験では、電解液循環経路におけるタンク600の直前に接続されるSOC補正装置900,900aを用いて、SOCを計測してその補正を行い、複数のセル本体100等を循環する電解液610のSOCを保ちながら行うのが好ましい。電極材料寿命試験方法は、上記各ステップS101,S102を経た後に、セル本体100等の電極材料の劣化を調べる電極性能評価ステップ(S103)を、さらに含んでも良い。以下、上記各ステップS101,S102,S103について説明する。
<電解液循環ステップ: S101>
このステップは、図2に示す電極材料寿命試験装置1中のポンプ700を駆動して、V4+/V5+電解液610を、直列に接続されたセル本体100等に循環させるステップである。
<給電ステップ: S102>
このステップは、図2に示す電極材料寿命試験装置1中の直流電源800をオンにして、給電回路に電流を流すステップである。電解液循環ステップ(S101)と給電ステップ(S102)とを行うと、正負両極において、酸化反応と還元反応が生じる。これによって、電極材料(特に、正極材料)の劣化試験を行うことができる。
<電極性能評価ステップ: S103>
このステップは、給電ステップ後の試験中若しくは試験後に、電極材料の劣化を評価するステップである。電極性能評価ステップ(S103)は、この実施形態では、以下の代表的な2種類の方法を採用できる。ただし、電極性能評価ステップ(S103)は、下記2種類の方法以外の如何なる評価方法を行うステップでも良い。
(第一の測定方法)
直流電源800をオフにして、ポンプ700を駆動したままとする。これにより、V4+/V5+電解液610は、セル本体100等を循環したままとなり、OCV(開路電圧)の測定が可能になる。すなわち、直流電源800のオフ直前の電極電位(Aとする)と、オフの終了間際の電極電位(Bとする)とを測定する。A−Bは、過電圧(η)を意味する。この実施形態では、セル本体100等の数は5個であるため、5つの過電圧(η〜η)を求めることができる。通常、電極電位の測定には電圧スキャナーを用いるのが好ましい。ただし、1点ごとの測定時間が長いと、過電圧(η〜η)の測定の同時性が損なわれ、逆に測定時間が短いと測定ノイズが大きくなる。このため、測定時間の最適化を図るのが好ましい。例えば、5分間の通電オフを行った場合、1点の測定時間を0.2秒(電源ノイズに対して10回の平均化(50Hz/s処理)とすれば、5点のη測定に必要な10点の電位測定時間は2秒となる。このような時間であれば、測定の同時性と測定ノイズの低減の両方を満足できる。1日に1〜2回、OCVを測定するだけで、最低でも1000時間相当の寿命試験を行うことができ、OCV測定用のセルを利用して過電圧を指標とした電極材料寿命試験が可能である。
(第二の測定方法)
この方法は、図4にて説明したSOC補正用のセルを用いた方法である。SOC補正用のセルの作用電極(WE)は、ポテンショスタット(PS)により参照電極(RE)の電位とPSに入力された設定電位の和と同じ電位に制御されている。このため、WEとセル本体100,200,300,400,500の電位差を測定することにより、各正極の過電圧を求めることができる。過電圧が大きいほど、正極の劣化が進んでいると評価できる。
<その他の実施形態>
以上、本発明に係るレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置1および電極材料寿命試験方法の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々変更して実施可能である。
例えば、上記実施形態は、主として正極材料の劣化試験を例に説明したが、負極材料の劣化試験に用いることもできる。正極材料の劣化試験に用いる電解液は、好適には、レドックスフロー電池の正極電解液(バナジウム系電解液の場合には、V4+/V5+電解液610)である。一方、負極材料の劣化試験に用いる電解液は、好適には、レドックスフロー電池の負極電解液(バナジウム系電解液の場合には、V2+/V3+電解液)である。
上記実施形態では、セル本体100等を流れる電解液を貯留するタンク600および電解液を循環させるポンプ700をそれぞれ1個ずつ備える電極材料寿命試験装置1について説明した。しかし、タンク600およびポンプ700は、1個ずつに限定されるものではない。タンク600およびポンプ700の各個数は、セル本体100等を個別にあるいは並列に評価する場合と比べて少なければ良い。すなわち、タンク600およびポンプ700の各個数は、セル本体100等の個数より少なければ1個ずつに限定されない。
本発明は、レドックスフロー電池の電極材料の劣化試験に利用することができる。
1 電極材料寿命試験装置(レドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置)
100,200,300,400,500 セル本体
110,210,510 正極
120,220,520 負極
600 タンク
610 V4+/V5+電解液(電解液の一例)
700 ポンプ
800 直流電源(定電流電源)
900,900a SOC補正装置

Claims (7)

  1. レドックスフロー電池を構成するセル本体を複数個直列に接続して、前記セル本体の電極材料の劣化を調べるために用いる電極材料寿命試験装置であって、
    互いに隣接する2つの前記セル本体の内の第一セル本体の負極と第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源を接続した給電回路と、
    前記第一セル本体の正極から前記第一セル本体の負極、前記第一セル本体の負極から前記第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンクと電解液を当該経路において循環させるポンプとを介して形成される電解液循環経路と、
    を備えるレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置。
  2. 前記電解液循環経路に、前記セル本体と直列に、SOCを計測してその補正を行うSOC補正装置を接続している請求項1に記載のレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置。
  3. 前記SOC補正装置はポンプレス構造を有する請求項2に記載のレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置。
  4. 前記電極を交換可能に構成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置。
  5. 前記電解液は、バナジウムイオンを活物質とする液、またはチタニウムイオンおよびマンガンイオンを活物質とする液である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池の電極材料寿命試験装置。
  6. レドックスフロー電池を構成するセル本体を複数個直列に接続して、前記セル本体の電極材料の劣化を調べる電極材料寿命試験方法であって、
    互いに隣接する2つの前記セル本体の内の第一セル本体の正極から前記第一セル本体の負極、前記第一セル本体の負極から第二セル本体の正極へと電解液を流す経路であって、当該経路の途中に電解液を貯留するためのタンクと、電解液を当該経路において循環させるポンプとを介して形成される電解液循環経路に電解液を循環させる電解液循環ステップと、
    前記第一セル本体の負極と前記第二セル本体の正極とを電気的に接続し、その電気的な接続の一部に1つの直流電源を接続した給電回路に電流を流す給電ステップと、
    を含むレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法。
  7. 前記電解液循環経路に、前記セル本体と直列に接続されるSOC補正装置を用いて、SOCを計測してその補正を行い、複数の前記セル本体を循環する前記電解液のSOCを保ちながら行う請求項6に記載のレドックスフロー電池の電極材料寿命試験方法。
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