JP6653094B2 - 宝石 - Google Patents

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Description

本発明は、これまでにない反射像模様を発現させるカットを有した宝石に関するものである。
従来から、宝石の美しい輝きを最大限に引き出すカットとして、ラウンドブリリアントカットが広く知られている。特に、屈折率が非常に高い材料であるダイヤモンドにおいては、ラウンドブリリアントカットを施すことにより、外からダイヤモンド内に進入した光のほとんどを内部反射させることができる。そのため、ブリリアンス(白色の内部反射光)やファイヤ(赤や青などの有色の反射光)、スパークル(表面の反射光)といったダイヤモンド特有の美しい輝きを最大限に引き出すことができるとされている。
図1は、従来のラウンドブリリアントカットが施された宝石を示したものであって、図1(a)は平面図を、図1(b)は底面図を、図1(c)は側面図を、それぞれ示している。そして、このカットが施された宝石は、テーブル(上側の平面)110を備えたクラウン100と、キューレット210を備えたパビリオン200と、クラウン100とパビリオン200との間においてラウンド(円形)カットされたガードル300と、を有している。
なお、一般にキューレットとは、パビリオン頂端部の欠損を防ぐために設けられる小さなカット面のことをいう。本文及び特許請求の範囲等の記載においては、図1(c)に示したような、カット面が無い、尖ったパビリオン頂端部(尖ったキューレット)も、キューレットに含まれるものとする。
従来のラウンドブリリアントカットが施されたダイヤモンドのうち、カットの対称性が特に優れたものは、ダイヤモンドの上側(図1(a)のクラウン100側)から観察すると、図2に示したような、八本のアロー(矢)形状の反射像模様が見えることが知られている。なお、この反射像模様は、肉眼で視認することも可能であるが、特許文献1や特許文献2等に記載された「宝石用スコープ」を使用することによって、より明瞭に確認することができる。そして、対称性の高い綺麗なアロー形状は、カットの対称性が特に優れた宝石でしか視認することができない。そのため、対称性の高い綺麗なアロー形状が見えることは、高い品質を備えた宝石であることを証明する手段として広く利用されている。
一方で、このような反射像模様は、宝石デザインの新しい付加価値としても注目されている。本願発明者は、過去に出願した特許文献3において、パビリオンに形成されるメインファセットの形状や配置等を工夫することによって、対称性に優れたカットを施しながら、アロー形状とは異なる反射像模様を観察することができる宝石のカットを種々提案している。
特開平06−174648号公報 特開2010−201043号公報 特許第5788562号公報
本発明は、これまでにない反射像模様を発現させるカットが施された宝石を提供することを課題とする。
また、本願発明者等は、さらなる宝石デザインの付加価値について鋭意研究開発を行った結果、観察者の見る角度に応じて、反射像模様の位置がスイングするように揺れて見えるカットを見出した。従来の宝石のカットにおいては、観察者の見る角度に応じてスイングするというような動的な反射像模様は認識されていなかった。それゆえに、反射像模様がスイングする様子を容易に視認できるようなカットは提案されてこなかった。
本発明は、観察する角度によって、観察される反射像模様がスイングして見えるカットが施された宝石を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る宝石は、テーブル及び複数のベゼルファセットを有するクラウンと、キューレット及び複数のメインファセットを有するパビリオンと、を備え、前記クラウンと前記パビリオンとの間においてガードルが形成された宝石であって、前記ベゼルファセットの前記テーブルから前記ガードルへ向かう傾斜方向の水平成分方向は、前記メインファセットの前記キューレットから前記ガードルへ向かう傾斜方向の水平成分方向とは異なる方向に設定されており、前記ベゼルファセット及び前記メインファセットの傾斜角度は、前記テーブルに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記ベゼルファセットから出射される角度に設定されていることを特徴とする。
このように、ベゼルファセットの傾斜方向の水平成分方向が、メインファセットの傾斜方向の水平成分方向と異なる方向に設定され、テーブルに入射した光がベゼルファセットから出射することにより、ベゼルファセット下にこれまでにない反射像模様を発現させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記ベゼルファセットは、2つ以上に分割されており、傾斜方向が異なる2つ以上のファセットを有していることを特徴とする。
このように、ベゼルファセットを分割することにより、ベゼルファセット下に投影される反射像模様のデザインを変化させることができる。
また、本発明に係る宝石は、テーブル及び複数のスターファセットを有するクラウンと、キューレット及び複数のメインファセットを有するパビリオンと、を備え、前記クラウンと前記パビリオンとの間においてガードルが形成された宝石であって、
前記スターファセットと前記メインファセットとを、前記テーブルの中心部及び前記キューレットを通る軸線の軸線方向で相対させた相対ペアを2つ以上有し、
前記各相対ペアは、前記軸線を対称軸とした線対称位置にそれぞれ配置されており、
前記スターファセット及び前記メインファセットの傾斜角度は、前記スターファセットに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記テーブルから出射される角度に設定されていることを特徴とする。
このように、スターファセットとメインファセットとを軸線方向で相対させた2つ以上の相対ペアを有し、その相対ペア同士が軸線を対称軸とした線対称位置に配置されていることにより、テーブル下に、観察する角度によってスイングする反射像模様を投影させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記スターファセットは、前記テーブルの周囲に6個以上配置され、前記メインファセットは、前記キューレットの周囲に6個配置され、前記相対ペアは、6つ形成されていることを特徴とする。
このように、6つの相対ペアを形成することにより、テーブル下に大きくスイングする六芒星模様を、ベゼルファセット下に小さくスイングする(若しくはスイングしない)六芒星模様を、それぞれ投影させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記スターファセットは、前記テーブルの周囲に4個以上配置され、前記メインファセットは、前記キューレットの周囲に4個配置され、前記相対ペアは、4つ形成されていることを特徴とする。
このように、4つの相対ペアを形成することにより、テーブル下に大きくスイングする十字模様を、ベゼルファセット下に小さくスイングする(若しくはスイングしない)十字模様を、それぞれ投影させることができる。
本発明は、これまでにない反射像模様を発現させるカットが施された宝石を提供することを課題とする。また、本発明は、観察する角度によって、観察される反射像模様がスイングして見えるカットが施された宝石を提供することができる。
従来のラウンドブリリアントカットが施された宝石の外観図。 図1の宝石において観察される反射像模様を示す図。 図1の宝石において、テーブルから出射される光の光路を示す図。 図1の宝石において、スターファセット及びベゼルファセットから出射される光の光路を示す図。 本発明の実施形態1に係る宝石の外観図。 本発明の実施形態1に係る宝石において観察される反射光像を示す図。 本発明の実施形態1に係る宝石において観察される反射光像の光路を説明する図。 宝石用スコープの使用状態を示す図。 本発明の実施形態1に係る宝石において、反射光像がスイングする様子を示す図。 本発明の実施形態2に係る宝石の外観図。 本発明の実施形態2に係る宝石において観察される反射光像を示す図。 本発明の実施形態3に係る宝石の外観図。 本発明の実施形態3に係る宝石において観察される反射光像を示す図。 本発明の実施形態3に係る宝石においてベゼルファセットを分割した場合に観察される反射光像を示す図。
以下、本発明を図面に示した好ましい実施形態1ないし実施形態3について図1〜図14を用いて詳細に説明する。また、本発明の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
なお、本発明の理解においては、従来のラウンドブリリアントカットにおける反射像模様の発現原理を理解することが有用であると認められる。そのため、第一に従来のラウンドブリリアントカットにおける反射像模様の発現原理について説明し、次いで本願発明のカットにおける反射像模様の発現原理について説明する。
<従来のラウンドブリリアントカット>
図1は、従来のラウンドブリリアントカットの形状を示している。この従来のラウンドブリリアントカットは、テーブル110を有するクラウン100と、キューレット210を有するパビリオン200と、このクラウン100とパビリオン200との間に形成されたガードル300と、を備えている。なお、図1(a)は平面図(クラウン側)を、図1(b)は背面図(パビリオン側)を、図1(c)は正面図をそれぞれ示している。
図2は、従来のラウンドブリリアントカットのクラウン側に発現する反射像模様を示す図である。図2(a)は、宝石用スコープを用いて観察した反射像模様を撮影した写真である。図2(b)は、クラウン側(実線)及びパビリオン側(破線)のカットを反映させた模式図である。なお、この図2(b)に示した反射光像D1〜D5は、図2(a)に示した反射光像Dの領域に対応している。
この反射光像D1〜D5の発現原理については、特許文献3にて詳細に説明されている。要約すれば、基本的には、次のような原理によって映し出される。まず、ダイヤモンドのクラウン100側のファセットから光が入射される。このファセットに入射した光は、ファセットの斜度、及び、ダイヤモンド固有の屈折率の影響を受け、メインファセット220a上の第一の反射点P1、及び、メインファセット220b上の第二の反射点P2において続けて反射し、クラウン100側のファセットの内側からダイヤモンド1の外部へと出射することになる。その結果、クラウン100側に図2のような反射光像D1〜D5が投影される。
なお、図3は、反射光像D1〜D3が投影される光の光路L1〜L3を示している。そして、図4(a)は反射光像D4が投影される光の光路L4を、図4(b)は反射光像D5が投影される光の光路L5をそれぞれ示している。
<本発明の実施形態1に係る宝石のカット>
図5は、本発明の実施形態1にかかる宝石のカットを示している。この実施形態1に係る宝石は、前述した従来のラウンドブリリアントカットのパビリオン200をZ軸の回りに22.5°回転させた形状を有している。そして、図5(a)は平面図(クラウン側)を、図5(b)は背面図(パビリオン側)を、図5(c)は正面図を、それぞれ示している。
ここで説明の便宜のため、テーブル110の中心部とキューレット210を通る軸線をZ軸として設定する。また、Z軸と垂直に交差するX軸と、このX軸及びZ軸と垂直に交差するY軸を設定する。なお、以降の説明においては、Z方向に沿ってキューレット210からテーブル110に向かう方向を上方向とし、逆にテーブル110からキューレット210に向かう方向を下方向として上下方向を定める。また、XY平面に沿った方向を水平方向と定める。
また、図5(a)及び図5(b)には、ZX平面をZ軸の周りに45°ずつ回転させた平面Aと、この平面AをZ軸の周りに22.5°ずつ回転させた平面Bを示している。そして、以降の説明においては、軸線(Z軸)からガードル300に向かって平面Aに沿って延びる方向をA方向とし、平面Bに沿って延びる方向をB方向と定める。
また、図1(a),図1(b)においてはZ軸が紙面の表裏方向に向いており、図1(c)においてはY軸が紙面の表裏方向に向いているので、図示されていない。なお、ZX平面及びZY平面は、平面Aに含まれるものとする。
本実施形態に係る宝石は、従来のラウンドブリリアントカットと同様に、クラウン100の中心位置に配置されるテーブル110と、このテーブル110を囲うように配置される八個のスターファセット120と、このスターファセット120を囲うように配置される八個のベゼルファセット130と、このベゼルファセット130を囲うように配置される十六個のアッパーガードルファセット140と、が設けられている。
テーブル110は、八個の頂点111を有する八角形状に形成されている。このテーブル110は、図5(c)に示すように、XY平面と平行な面である。各頂点111は、図5(a)に示すように、平面A上に配置されており、45°の中心角を有する正八角形のテーブル110が形成されている。
スターファセット120は、テーブル110と共有する二つの頂点111と、この頂点111よりもガードル300側に配置された頂点121と、を結んだ三角形状に形成されている。この頂点121は、平面B上に配置されており、この頂点121に接する内角を頂角とした二等辺三角形のスターファセット120が形成されている。
なお、このスターファセット120のテーブル110からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(B方向)は、メインファセット220のキューレット210からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(B方向)と一致している。
ベゼルファセット130は、テーブル110と共有する一つの頂点111と、隣り合うスターファセット120と共有する二つの頂点121,121と、ガードル300の上部に配置された頂点131と、を結んだ四角形状に形成されている。この頂点131は、ガードル300と平面Aとが交差する位置に配置されている。
なお、このベゼルファセット130のテーブル110からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(A方向)は、メインファセット220のキューレット210からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(B方向)とは異なる方向に設定されている。
アッパーガードルファセット140は、スターファセット120と共有する頂点121と、ベゼルファセット130と共有する頂点131と、ガードル300上にあって隣り合う頂点131の中間位置に設けられた頂点141と、を結んだ扇形状に形成されている。この頂点141は、ガードル300と平面Bとが交差する位置に配置されている。また、平面B上には、頂点121と頂点141とを結ぶ稜線142が形成されており、この稜線142の両側にアッパーガードルファセット140が一つずつ形成されている。
一方、パビリオン側には、図5(b)に示すように、パビリオン200の中心位置に配置されるキューレット210と、このキューレット210の周りに放射状に配置される八個のメインファセット220と、このメインファセット220の間に配置される十六個のロワーガードルファセット230と、が設けられている。
キューレット210は、図5(c)に示したような、カット面の無い尖ったパビリオン頂端部(尖ったキューレット)としても良いし、カット面を有していても良い。
メインファセット220は、キューレット210と、隣り合う平面A上に配置された2つの頂点221,221と、ガードル300の下部に配置される頂点222と、を結んだ四角形状に形成されている。頂点221は、平面A上に沿って形成される稜線232上のキューレット210よりに配置されている。また頂点222は、ガードル300と平面Bとが交差する位置に配置されている。
ロワーガードルファセット230は、メインファセット220と共有する頂点221及び頂点222と、ガードル300と平面Bとが交差する位置に配置される頂点231と、を結んだ扇形状に形成されている。このロワーガードルファセット230は、稜線232の両側に一つずつ形成されている。
ガードル300は、外周にZ軸と平行な円筒面を有しており、この円筒面の上部には頂点131と頂点141が交互に配置され、下部には頂点222と頂点231が交互に配置されている。
この実施形態1に係る宝石のカットおいては、スターファセット120の頂点のうちガードル300に最も近い頂点121と、メインファセット220の頂点のうちガードル300に最も近い頂点221とが、同じ平面B上に配置されている。そのため、スターファセット120に対するメインファセット220の相対位置は、図5(c)に示すように、テーブル110の中心部及びキューレット210を通る軸線(Z軸)の軸線方向で相対させられている。言い換えると、スターファセット120とメインファセット220とは軸線方向で相対した相対ペアRを形成しており、この相対ペアR八つが軸線(Z軸)を中心として八回対称に配置されている。さらに言い換えれば、本発明に係る宝石のカットは、スターファセット120とメインファセット220とを、テーブル110の中心部及びキューレット210を通る軸線の軸線方向で相対させた相対ペアRを2つ以上有し、各相対ペアRは軸線を対称軸とした線対称位置にそれぞれ配置されている。
なお、本実施形態に係る宝石のスターファセット120とメインファセット220の傾斜角度は、スターファセット120に入射した光が、2つのメインファセット220a,220bで反射してテーブル110から出射される角度に設定されている。
そのため、スターファセット120の傾斜角度は、テーブル110に対して15.0°〜35.0°の範囲内に設定されており、メインファセット220の傾斜角度は、テーブル110に対して37.0°〜43.0°の範囲内に設定されていることが望ましい。
さらに、スターファセット120の傾斜角度が15.0°〜35.0°の中間値である25.0°よりも下限寄りに設定されている場合には、メインファセット220の傾斜角度は、37.0°〜43.0°の中間値である40.0°よりも上限寄りに設定されていることが望ましい。反対に、スターファセット120の傾斜角度が、中間値(25.0°)よりも上限寄りに設定されている場合には、メインファセット220の傾斜角度は、中間値(40.0°)よりも下限寄りに設定されていることが望ましい。
スターファセット120の傾斜角度としてさらに好ましい範囲としては、テーブル110に対して21.0°〜26.0°の範囲であり、メインファセット220の傾斜角度としてさらに好ましい範囲としては、40.4°〜41.8°の範囲である。
加えて、ベゼルファセット130の傾斜角度は、テーブル110に対して30.0°〜40.0°の範囲内の傾斜角度に設定されていることが望ましく、さらには31.0°〜36.0°の範囲に設定されていることが望ましい。
図6は、本実施形態のクラウン側を、宝石スコープSを用いて観察した際に観察される反射光像D2及び反射光像D4を示す図である。図7は、反射光像D2及び反射光像D4が形成される様子を示す模式図である。この図7(a)は、図3に示した光路L2が形成する反射像模様を示している。図7(b)は、図4(a)に示した光路L4が形成する反射像模様を示している。なお、図7においては、光が通過するファセット及び投影される反射光像を濃い灰色で示し、光が反射するファセットを薄い灰色で示している。
図7(a)は、スターファセット120から入射した光が、光路L2に沿って2つのメインファセット220a,220bに反射し、テーブル110下に反射光像D2が投影される様子を示している。この時、スターファセット120とメインファセット220とが、軸線方向で互いに相対する位置に配置されているため、従来のラウンドブリリアントカットと比べて、反射光像D2を大面積で投影させることができる。
特に、スターファセット120の最もガードル300に近い頂点121と、メインファセット220の最もガードル300に近い頂点221とは、軸線(Z軸)に沿って形成される同一平面上(平面B上)に配置されている。その結果、反射光像D2には、スターファセット120の頂角部分(頂点121箇所)が最外位置D121に投影されている。
図7(b)は、テーブル110から入射した光が、光路L4に沿って2つのメインファセット220a,220bに反射し、ベゼルファセット130下に反射光像D4が投影される様子を示している。この時、ベゼルファセット130の傾斜方向の水平成分方向は、メインファセット220の傾斜方向の水平成分方向と22.5°方位が異なるため、ベゼルファセット130に投影され得る反射光像D4’は回転して投影される。なお、反射光像D4’の斜線部は、ベゼルファセット130の傾斜方向・傾斜角度において投影され得る範囲であって、実際には投影されない。そのため、反射光像D4は、スターファセット120の二等辺三角形の等辺を囲うように投影される。
なお、図2に示されているように、反射光像D2は暗く投影され、反射光像D4は明るく投影される。これは宝石用スコープSにより設定される光の領域α,βに起因しており、以下宝石用スコープSの図面を用いて説明する。
図8は、宝石Jの反射像模様を観察するための宝石用スコープSを示す図である。この宝石用スコープSは、のぞき穴S3が形成された光透過筒S1と、この光透過筒S1の下部に設けられる遮光筒S2と、を備えている。なお、図示はしていないが、光透過筒S1及び遮光筒S2の何れかに拡大用レンズを設けた宝石用スコープSを用いても良い。
このような構成の宝石用スコープSを用いることで、図8(a)に示すように、宝石Jの側面方向から入射する光を遮断して、光透過筒S1の配置された一方向(すなわち、宝石Jの上方向)からの光のみを宝石J内に入射させることができる。そして、のぞき穴S3からは、宝石Jの一方向(上方向)から入射された光が反射することで発現した反射像模様を観察することができる。
図8(b)は、宝石Jに入射する光について詳しく示した図であり、図8(a)のX−X線断面図である。ここで、図8(b)中に示した領域αは、のぞき穴S3の方向から宝石Jに入射する光の範囲であって、さらには、宝石Jの反射像をのぞき穴S3から観察可能な範囲である。宝石Jの観察時には、観察者Eがのぞき穴S3を塞ぐため、領域αから宝石に入射する光は弱く(暗く)なる。そのため、この領域αの光の反映した反射像模様は、暗部として発現する。
一方、領域βは、光透過筒S1を通過して宝石Jに入射する光の範囲を示している。この領域βの光は、光透過率の高い光透過筒S1を通過しており、領域αの光よりも強く(明るく)なっている。そのため、この領域βの光の反映した反射像模様は、明部として発現し、さらには、光透過筒S1の色が反映される。なお、図8(b)においては、説明のため領域βを一部しか図示していないが、実際には、領域αを囲うような円環状の領域を形成している。
このように、反射光像D2は領域αの光を反射しているため暗く投影されることとなり、反射光像D4は領域βの光を反射しているため明るく投影されることとなる。
なお、反射光像D3およびD5は領域αの光を反射しているため暗く投影され、反射光像D1は領域βの光を反射しているため明るく投影されることとなる(図2参照)。
図9は、観察する角度を変化させることにより、その角度に応じてテーブル110下に投影された反射光像D2がスイングするように揺れる様子を示した図である。図9(a)はある斜め方向から宝石を観察する様子を示しており、図9(b)は図9(a)の方向から観察した際の反射光像D2の投影位置を示す図である。図9(c)は図9(a)の反対側から観察している様子を示しており、図9(d)は図9(b)の方向から観察した際の反射光像D2の投影位置を示す図である。なお、図9(b)および図9(d)に破線で示したD2’は軸線方向から観察した際の反射光像D2の投影位置を示している。
この図9に示すように、反射光像D2は、観察者Eの観察視点位置に近い反射光像ほど大きく観察され、観察視点位置から遠い反射光像ほど小さく観察される。また、全体的に観察者Eの視点方向に引き寄せられるようにスイングした状態で観察される。
このように観察される理由としては、光が入射するファセットから光が出射されるまでの光路が長く形成されていることや、ダイヤモンドが極めて高い屈折率を有する材料であること等に起因している。
本発明によれば、ベゼルファセット130のテーブル110からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向は、メインファセット220のキューレット210からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向とは22.5°異なる方向に設定されている。そのため、スターファセット120を囲うような反射光像D4をベゼルファセット130下に投影させることができ、従来のラウンドブリリアントカットに投影されるアロー形状とはまったく異なる美的効果を奏する。
また、本発明によれば、スターファセット120とメインファセット220とを軸線方向で相対させた相対ペアRを有し、その相対ペアRが軸線を対称軸とした線対称位置に配置されていることにより、スターファセット120から入射する光起因の反射光像D2を大面積で投影させることができる。そのため、観察する角度によって、反射光像D2がスイングする様子を明瞭に観察することができる。
一方、従来のラウンドブリリアントカットにおいては、反射光像D2は極めて小さく投影されていた。そのため、観察する角度によって反射光像がスイングする様子は確認し難く、観察者を楽しませられるものではなかった。さらに言えば、反射光像がスイングする現象は認識されておらず、本発明のように反射光像がスイングする様子を確認できるカット形状は検討されてこなかった。
また、本発明によれば、スターファセット120の最もガードル300に近い頂点121と、メインファセット220の最もガードル300に近い頂点222とが、軸線(Z軸)に沿って形成される同一平面(平面B)上に配置されていることにより、反射光像D2がスイングする様子をより明瞭に観察することができる。
すなわち、スターファセット120のガードル300方向に尖った頂点121(二等辺三角形の頂角箇所)がテーブル110下に投影される構成としたため、移動点を明確に確認することができる。なお、この頂点121の配置は、頂点121から入射した光がメインファセット220に二回反射して、テーブル110から出射される位置に配置されていれば同様の効果を奏することができる。そのため、必ずしも、頂点222と同一平面上である必要はなく、頂点121の配置を適宜変更して反射光像のデザインを変化させることができる。
一方、従来のラウンドブリリアントカットにおいては、スターファセット120のテーブル110と共有する頂点111(二等辺三角形の底角箇所)がテーブル110下に投影されるため、観察者は移動点を把握し難かった。すなわち、テーブル110の中心に近い頂点111は移動範囲が小さく、移動範囲が明確に把握できるものではなかった。
また、本発明によれば、テーブル110下に大きくスイングする第一の八芒星を、ベゼルファセット130下にスターファセット120を囲う小さくスイングする(若しくはスイングしない)第二の八芒星を、それぞれ投影させることができる。この時、第二の八望星の内側に投影される第一の八望星は、相対的に第二の八芒星よりも大きくスイングするため、第一の八望星がスイングする様子を明確に把握することができる。
なお、本発明における相対ペアRは、必ずしも八つである必要はなく、少なくとも2つ以上の相対ペアが、軸線を対称軸とした線対称位置に配置されていればよい。例えば、四つの相対ペアRを四回対称位置に配置したデザインであってもよいし、十の相対ペアRを十回対称位置に配置したデザインであってもよい。このように相対ペアRの数を変更することにより、様々なデザインのスイングする反射像模様を形成することができる。
次に、この実施形態1と同様の原理を用いた宝石として、六つの相対ペアRを有したカット(実施形態2)と、四つの相対ペアRを有したカット(実施形態3)についてそれぞれ説明する。これら実施形態2及び実施形態3は、実施形態1とは異なる形状の反射像模様が観察されるが、基本的な反射像模様の発現原理は同じである。
<本発明の実施形態2に係る宝石のカット>
以下、本発明の実施形態2に係る宝石について、図10及び図11を参照して詳細に説明する。この実施形態2に係る宝石は、先の実施形態1に係る宝石とは異なる形状のクラウン400及びパビリオン500を備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図10(a)及び図10(b)には、ZX平面をZ軸の周りに60°ずつ回転させた平面Gと、この平面GをZ軸の周りに30°ずつ回転させた平面Fと、この平面Gと平面FをZ軸の周りに15°ずつ回転させた平面Iと、が示されている。そして、以降の説明においては、軸線(Z軸)からガードル300に向かって平面Fに沿って延びる方向をF方向、平面Gに沿って延びる方向をG方向、平面Iに沿って延びる方向をI方向と定める。なお、図10(a),図10(b)においてはZ軸が紙面の表裏方向に向いているため図示されていない。また、ZX平面は平面Gに、ZY平面は平面Fに含まれるものとする。
この実施形態2のクラウン側には、図10(a)に示すように、クラウン400の中心に配置されるテーブル410と、このテーブル410を囲うように配置される十二個のスターファセット420と、このスターファセット420を囲うように配置される十二個のベゼルファセット430と、このベゼルファセット430を囲うように配置される十二個のサブアッパーガードルファセット450と、このサブアッパーガードルファセット450とガードル300とに隣接する十二個のアッパーガードルファセット440と、が設けられている。
テーブル410は、十二個の頂点411を有する十二角形状に形成されている。このテーブル410は、XY平面と平行な面である。各頂点411は、図10(a)に示すように、平面I上に配置されており、30°の中心角を有する正十二角形のテーブル110が形成されている。
スターファセット420は、テーブル410と共有する二つの頂点411,411と、この頂点411よりもガードル300側に配置された頂点421又は頂点422と、を結んだ三角形状に形成されている。頂点421は平面F上に配置されており、頂点422は平面G上に配置されている。そのため、スターファセット420は、平面F上に配置されたスターファセット420aと、平面G上に配置されたスターファセット420bが交互に並んでいる。なお、このスターファセット420のガードル300に最も近い角の角度は、50.0°〜70.0°の範囲内に設定されていることが望ましい。
ベゼルファセット430は、テーブル410と共有する一つの頂点411と、隣り合うスターファセット420と共有する二つの頂点421,422と、ガードル300の上部に配置された頂点431と、を結んだ四角形状に形成されている。この頂点431は、ガードル300と平面Fとが交差する位置に配置されている。このベゼルファセット430は、すべての内角が異なる四角形に形成されており、平面Fを対称軸として線対称になるよう配置されている。
なお、ベゼルファセット430のテーブル410からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(I方向)は、メインファセット520のキューレット510からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(F方向)とは異なる方向に設定されている。
サブアッパーガードルファセット450は、スターファセット420bと共有する頂点422と、ベゼルファセット430と共有する頂点431と、ガードル300と平面Iとが交差する位置に配置された頂点451と、を結んだ扇形状に形成されている。
アッパーガードルファセット440は、スターファセット420bと共有する頂点422と、ガードル300と平面Gとが交差する位置に配置された頂点441と、ガードル300と平面Iが交差する位置に配置された頂点451と、を結んだ扇形状に形成されている。
一方、パビリオン側には、図10(b)に示すように、パビリオン500の中心位置に配置されるキューレット510と、このキューレット510の周りに放射状に配置される六個のメインファセット520と、このメインファセット520を囲うように配置された十二個のサブファセット540と、このサブファセット540の長辺に隣接する十二個のロワーガードルファセット530と、サブファセット540の短辺に隣接する十二個のアウトファセット550と、を有している。
メインファセット520は、キューレット510と、隣り合う平面G上に形成された2つの頂点521,521と、平面F上に配置される頂点522と、を結んだ四角形状に形成されている。頂点521は、平面G上に形成される稜線532のキューレット510側に配置されている。また、頂点522は、平面F上に形成される稜線552の始点となっており、ガードル300よりに配置されている。さらに言い換えると、メインファセット520は、キューレット510からメインファセット520のうちガードル300に最も近い角の頂点522までの距離が、キューレット510からガードル300までの距離の90%未満に設定されている。
サブファセット540は、メインファセット520と共有する頂点521及び頂点522と、平面I上に配置される頂点541と、を結んだ三角形状に形成されている。このサブファセット540の長辺は、キューレット510側に配置された頂点521からガードル300上の頂点541を結ぶ辺であり、短辺はガードル300側に配置された頂点522と頂点541を結ぶ辺である。
ロワーガードルファセット530は、メインファセット520と共有する頂点521と、サブファセット540と共有する頂点541と、ガードル300と平面Gとが交差する位置に配置される頂点531と、を結んだ扇形状に形成されている。このロワーガードルファセット530は、稜線532の両側に二つ形成されている。
アウトファセット550は、メインファセット520と共有する頂点522と、サブファセット540と共有する頂点541と、ガードル300と平面Fとが交差する位置に配置される頂点551と、を結んだ扇形状に形成されている。このアウトファセット550は、稜線552の両側に二つ形成されている。
本実施形態においては、スターファセット420aが、軸線方向において、メインファセット520と相対するよう配置されている(図11(b)参照)。言い換えると、スターファセット420aとメインファセット520とは、軸線方向で相対した相対ペアRを形成しており、この相対ペアR6つが軸線(Z軸)を中心として六回対称に配置されている。
なお、スターファセット420とメインファセット520の傾斜角度は、先の実施形態1に係る宝石と同様に、スターファセット420に入射した光が、2つのメインファセット520a,520bで反射してテーブル410から出射される角度に設定されている必要がある。
そのため、スターファセット420の傾斜角度は、テーブル410に対して15.0°〜35.0°の範囲内に設定されており、メインファセット520の傾斜角度は、テーブル410に対して37.0°〜43.0°の範囲内に設定されていることが望ましい。
さらに、スターファセット420の傾斜角度が15.0°〜35.0°の中間値である25.0°よりも下限寄りに設定されている場合には、メインファセット520の傾斜角度は、37.0°〜43.0°の中間値である40.0°よりも上限寄りに設定されていることが望ましい。反対に、スターファセット420の傾斜角度が、中間値(25.0°)よりも上限寄りに設定されている場合には、メインファセット520の傾斜角度は、中間値(40.0°)よりも下限寄りに設定されていることが望ましい。
スターファセット420の傾斜角度としてさらに好ましい範囲は、テーブル110に対して23.0°〜28.0°の範囲であり、メインファセット220の傾斜角度としてさらに好ましい範囲は、40.4°〜41.8°の範囲である。
加えて、ベゼルファセット430の傾斜角度は、テーブル410に対して30.0°〜40.0°の範囲内の傾斜角度に設定されていることが望ましく、さらには31.0°〜36.0°の範囲に設定されていることが望ましい。
図11は、実施形態2に係る宝石のカットのクラウン側に発現する反射像模様を示す図である。図11(a)は、宝石用スコープSを用いて反射像模様を撮影した写真である。図11(b)は、クラウン側(実線)及びパビリオン側(破線)のカットを反映させた模式図である。
図11(a)に示すように、テーブル410下には、反射光像D2により形成された黒色の第一の六芒星模様H1が投影されており、ベゼルファセット430下には、反射光像D4により形成された白色の第二の六芒星模様H2が投影されている。
この反射光像D2および反射光像D4は、実施形態1と同様の原理で投影されており、本実施形態の各ファセットの形状が反映された反射像模様を形成している。
本実施形態によれば、6つの相対ペアRが、軸線(Z軸)を中心として六回対称に配置されていることにより、二重の六芒星模様を投影させることができる。すなわち、テーブル410下に第一の六芒星H1を、ベゼルファセット430下に第二の六芒星H2を投影させることができる。そして、第一の六芒星H1は反射光像D2により形成されるため、観察する角度によって六芒星模様の位置がスイングしているように観察される。
また、本実施形態によれば、メインファセット520は、キューレット510からメインファセット520のうちガードル300に最も近い角の頂点521までの距離が、キューレット510からガードル300までの距離の90%未満に設定されていることにより、反射光像D4が形成する第二の六芒星H2をほぼ等辺六芒星の形状に投影することができる。
また、本実施形態によれば、クラウン400側にサブアッパーガードルファセット450を、パビリオン500側にサブファセット540及びアウトファセット550を設けてファセット数を多くしたことにより、ブリリアンスやファイヤ、スパークルといったダイヤモンド特有の美しい輝きが増大する。
<本発明の実施形態3に係る宝石のカット>
以下、本発明の実施形態3に係る宝石について、図12及び図13を参照して詳細に説明する。この実施形態3に係る宝石は、先の実施形態1,2に係る宝石とは異なる形状のクラウン600及びパビリオン700を備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図12(a)及び図12(b)には、平面K(ZX平面及びZY平面)をZ軸の周りに45°ずつ回転させた平面Lと、平面K又は平面LをZ軸の周りに22.5°ずつ回転させた平面Mと、Z軸を中心として平面Kを両方向に11.25°回転させた平面Nと、Z軸を中心として平面Lを両方向に11.25°回転させた平面Oと、が示されている。そして、以降の説明においては、軸線(Z軸)からガードル300に向かって平面Kに沿って延びる方向をK方向、平面Lに沿って延びる方向をL方向、平面Mに沿って延びる方向をM方向、平面Nに沿って延びる方向をN方向、平面Oに沿って延びる方向をO方向と定める。
なお、図12(a),図12(b)においてはZ軸が紙面の表裏方向に向いているため図示されていない。
この実施形態3のクラウン側には、図12(a)に示すように、クラウン600の中心に配置されるテーブル610と、このテーブル610の外側の4方向に配置される四個のスターファセット620と、このスターファセット620を囲うように配置される八個のベゼルファセット630と、テーブル610の外側に配置される八個の第二ベゼルファセット650と、この第二ベゼルファセット650の外側に配置される八個の第三ベゼルファセット660と、ベゼルファセット630及び第三ベゼルファセット660の外側に配置される十六個のアッパーガードルファセット640と、が設けられている。
テーブル610は、八個の頂点611を有する八角形状に形成されている。このテーブル610は、XY平面と平行な面である。各頂点611は、図12(a)に示すように、平面N上に配置されており、四つの長辺612と四つの短辺613とを有する八角形のテーブル610が形成されている。
スターファセット620は、テーブル610と共有する二つの頂点611,611と、この頂点611よりもガードル300側に配置された頂点621と、を結んだ三角形状に形成されている。頂点621は平面K上に配置されており、この頂点621に接する内角を頂角とした二等辺三角形のスターファセット620を形成している。
ベゼルファセット630は、スターファセット620と共有する頂点611及び頂点621と、平面Kとガードル300とが交差する位置に配置される頂点631と、平面M上に配置される頂点632と、を結んだ四角形状に形成されている。このベゼルファセット630は、平面Kを対称軸として線対称となる位置に配置されている。
第二ベゼルファセット650は、ベゼルファセット630と共有する頂点611及び頂点632と、長辺612と平面Lとが交差する位置に配置される頂点651と、この頂点651よりガードル300側に配置される頂点652と、を結んだ四角形状に形成されている。
第三ベゼルファセット660は、第二ベゼルファセット650と共有する頂点632及び頂点652と、平面Lとガードル300側とが交差する位置に配置される頂点661と、を結んだ三角形状に形成されている。
なお、各ベゼルファセット630,650,660のテーブル610からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(N方向,M方向,O方向)は、メインファセット720のキューレット710からガードル300へ向かう傾斜方向の水平成分方向(K方向)とは異なる方向に設定されている。
アッパーガードルファセット640は、第三ベゼルファセット660と共有する頂点632と、平面Mとガードル300側とが交差する位置に配置される頂点641と、ベゼルファセット630と共有する頂点631、若しくは第三ベゼルファセット660と共有する頂点661と、を結んだ扇形状に形成されている。
一方、パビリオン側には、図14(b)に示すように、パビリオン700の中心位置に配置されるキューレット710と、このキューレット710の周りに放射状に配置される四個のメインファセット720と、このメインファセット720を囲うように配置された三十二個のサブファセット740と、八個のロワーガードルファセット730と、を有している。
メインファセット720は、平面K上のガードル300寄りに配置される頂点721aと、平面N上のガードル300寄りに配置される2つの頂点721bと、平面M上のキューレット710寄りに配置される2つの頂点721cと、平面O上のキューレット710寄りに配置される2つの頂点721dと、平面L上のキューレット710寄りに配置される2つの頂点721eと、キューレット710と、を結んだ十角形状に形成されている。
このメインファセット720は、キューレット710を中心として4方向に向かって放射状に配置されている。
ロワーガードルファセット730は、ガードル300と平面Lとが交差する位置に配置された頂点731と、平面L上のキューレット710とガードル300の中間位置付近に配置された頂点741eと、ガードル300と平面Mとが交差する位置に配置された頂点741cと、を結んだ扇形状に形成されている。このロワーガードルファセット730の頂点741eと頂点741cを結ぶ稜線730aは、後述するサブファセット740c及びサブファセット740dと接している。
サブファセット740には、各メインファセット720を囲うように4種類のサブファセットが配置されており、キューレット710から遠い順に、サブファセット740a,サブファセット740b,サブファセット740c,サブファセット740dを有している。
サブファセット740aは、メインファセット720と共有する頂点721a,721bと、ガードル300と平面Kとが交差する位置に配置された頂点741aと、ガードル300と平面Nとが交差する位置に配置された頂点741bと、を結ぶ一辺が弧の四角形状に形成されている。
サブファセット740bは、メインファセット720と共有する頂点721b,721cと、ガードル300と平面Nとが交差する位置に配置された頂点741bと、ガードル300と平面Mとが交差する位置に配置された頂点741cと、を結ぶ一辺が弧の四角形状に形成されている。
サブファセット740cは、メインファセット720と共有する頂点721c,721dと、ガードル300と平面Mとが交差する位置に配置された頂点741cと、平面Oと稜線730aとが交差する位置に配置された頂点741dと、を結ぶ四角形状に形成されている。
サブファセット740dは、メインファセット720と共有する頂点721d,721eと、サブファセット740cと共有する頂点741dと、ロワーガードルファセット730と共有する頂点741eと、を結ぶ四角形状に形成されている。
本実施形態においては、スターファセット620が、軸線方向において、メインファセット720と相対するよう配置されている。言い換えると、スターファセット620とメインファセット720とは、軸線方向で相対した相対ペアRを形成しており、この相対ペアR4つが軸線(Z軸)を中心として四回対称に配置されている。
なお、スターファセット620,ベゼルファセット630,メインファセット720の傾斜角度は、先の実施形態1,2に係る宝石と同様に、スターファセット420に入射した光が、2つのメインファセット720,720で反射してテーブル610から出射される角度に設定されている。これらスターファセット620,ベゼルファセット630,メインファセット720の傾斜角度は、先の実施形態1又は実施形態2に係る宝石と同様の範囲で設定される。
図13は、実施形態3に係る宝石のカットのクラウン側に発現する反射像模様を示す図である。この図13に示すように、テーブル610下には、反射光像D2により形成された第一の十字模様が投影され、ベゼルファセット630下には、反射光像D4により形成された第二の十字模様が投影されている。
この反射光像D2および反射光像D4は、実施形態1及び実施形態2と同様の原理で投影されており、本実施形態の各ファセットの形状が反映された反射像模様を形成している。そのため、本来は、第一の十字模様は暗く投影され、第二の十字模様は明るく投影される。
本実施形態によれば、4つの相対ペアRが、軸線(Z軸)を中心として四回対称に配置されていることにより、テーブル610及びベゼルファセット630に十字模様を投影させることができる。そして、第一の十字模様は反射光像D2により形成されるため、観察する角度によって十字模様がスイングしているように観察される。
実施形態1〜3に示したように、相対ペアRの数や形状、配置を変更することにより、様々なデザインの反射像模様を形成することができる。すなわち、実施形態1では八芒星が、実施形態2では六芒星が、実施形態3では十字模様が投影されるデザインを示したが、この他にも相対ペアRの数・形状・配置を適宜変更することにより、様々な多角形を投影させることが可能である。
例えば、実施形態3のテーブル610下に投影される十字模様が60℃の角度で交差するよう、一方の線対称位置にある2つの相対ペアRを平面K上に、もう一方の線対称位置にある2つの相対ペアRを平面L上に配置してもよい。このように、相対ペアRの軸線に対する角度は適宜変更することが可能であり、様々なデザインの反射像模様を形成することが可能である。
また、図14に示すように、ベゼルファセットを傾斜方向が異なる2つのファセットに分割することにより、ベゼルファセット下に現れる反射光像D4のデザインを変化させることができる(反射光像D4´参照)。図14においては、2つに分割した例を示したが、3つ以上に分割することも当然に可能である。
100,400,600 クラウン
110,410,610 テーブル
120,420,620 スターファセット
130,430,630 ベゼルファセット
140,440,640 アッパーガードルファセット
450 サブアッパーガードルファセット
650 第二ベゼルファセット
660 第三ベゼルファセット
200,500,700 パビリオン
210,510,710 キューレット
220,520,720 メインファセット
230,530,730 ロワーガードルファセット
540,740 サブファセット
550 アウトファセット
300 ガードル
D1〜D5 反射光像
S 宝石用スコープ
E 観察者

Claims (12)

  1. テーブル及び複数のベゼルファセットを有するクラウンと、キューレット及び複数のメインファセットを有するパビリオンと、を備え、前記クラウンと前記パビリオンとの間においてガードルが形成された宝石であって、
    前記ベゼルファセットの前記テーブルから前記ガードルへ向かう傾斜方向の水平成分方向は、前記メインファセットの前記キューレットから前記ガードルへ向かう傾斜方向の水平成分方向とは異なる方向に設定されており、
    前記ベゼルファセット及び前記メインファセットの傾斜角度は、前記テーブルに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記ベゼルファセットから出射される角度に設定されていることを特徴とする、宝石。
  2. 前記ベゼルファセットは、2つ以上に分割されており、傾斜方向が異なる2つ以上のファセットを有していることを特徴とする、請求項1に記載の宝石。
  3. 前記クラウンは、複数のスターファセットをさらに備え、
    前記スターファセットと前記メインファセットとを、前記テーブルの中心部及び前記キューレットを通る軸線の軸線方向で相対させた相対ペアを2つ以上有し、
    前記各相対ペアは、前記軸線を対称軸とした線対称位置にそれぞれ配置されており、
    前記スターファセット及び前記メインファセットの傾斜角度は、前記スターファセットに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記テーブルから出射される角度に設定されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の宝石。
  4. テーブル及び複数のスターファセットを有するクラウンと、キューレット及び複数のメインファセットを有するパビリオンと、を備え、前記クラウンと前記パビリオンとの間においてガードルが形成された宝石であって、
    前記スターファセットと前記メインファセットとを、前記テーブルの中心部及び前記キューレットを通る軸線の軸線方向で相対させた相対ペアを2つ以上有し、
    前記各相対ペアは、前記軸線を対称軸とした線対称位置にそれぞれ配置されており、
    前記スターファセット及び前記メインファセットの傾斜角度は、前記スターファセットに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記テーブルから出射される角度に設定されていることを特徴とする、宝石。
  5. 前記クラウンは、複数のベゼルファセットをさらに有し、
    前記ベゼルファセットの傾斜角度は、前記テーブルに入射した光が、2つの前記メインファセットで反射して前記ベゼルファセットから出射される角度に設定されていることを特徴とする、請求項4に記載の宝石。
  6. 前記相対ペアにおいて、前記スターファセットの最もガードルに近い頂点と、前記メインファセットの最もガードルに近い頂点とは、前記軸線に沿って形成される同一平面上に配置されていることを特徴とする、請求項3又は請求項5に記載の宝石。
  7. 前記スターファセットは、前記テーブルの周囲に6個以上配置され、
    前記メインファセットは、前記キューレットの周囲に6個配置され、
    前記相対ペアは、6つ形成されていることを特徴とする、請求項3又は請求項5に記載の宝石。
  8. 前記クラウンは、前記ベゼルファセットを囲うように配置される複数のサブアッパーガードルファセットと、このサブアッパーガードルファセットと前記ガードルとに隣接する複数のアッパーガードルファセットと、をさらに備えることを特徴とする、請求項7に記載の宝石。
  9. 前記パビリオンは、前記メインファセットを囲うように配置されたサブファセットと、このサブファセットの長辺に隣接する複数のロワーガードルファセットと、サブファセットの短辺に隣接する複数アウトファセットと、をさらに備えることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の宝石。
  10. 前記スターファセットは、前記テーブルの周囲に4個以上配置され、
    前記メインファセットは、前記キューレットの周囲に4個配置され、
    前記相対ペアは、4つ形成されていることを特徴とする、請求項3又は請求項5に記載の宝石。
  11. 前記クラウンは、隣り合う前記ベゼルファセットの間に配置される第二ベゼルファセットをさらに有し、
    前記パビリオンは、前記メインファセットを囲うように配置される複数のサブファセットをさらに有していることを特徴とする、請求項10に記載の宝石。
  12. ダイヤモンドであることを特徴とする、請求項1〜請求項11の何れかに記載の宝石。
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