JP6651496B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石を有するロータと、ロータを回転駆動するステータとを備える回転電機に関し、特に冷却油によってロータ及びステータ巻線の冷却を行う回転電機に関する。
特許文献1には、ステータと、ステータの内側において回転軸に固定され、ステータが生成する磁束によって回転するロータとを備え、ロータは、閉塞端及び開口端を有する筒状部材に永久磁石を取り付けて構成された回転電機が示されている。この回転電機は、回転軸の一端側から筒状部材の閉塞端へ冷却油が供給され、筒状部材の閉塞端に設けられた2つの貫通孔を介して、筒状部材の内側に冷却油が流入するように構成されている。この構成によって、筒状部材の内側に配置された部材やロータに取り付けられた永久磁石の冷却が行われる。
特開2015−70656号公報
回転電機の回転速度が比較的低い低回転速度領域(例えば4000rpm以下の領域)では、永久磁石の温度を低くすることが出力トルク特性の向上に寄与するが、中回転速度領域(例えば4000〜6000rpmの領域)では、永久磁石の冷却を抑制することによって永久磁石が生成する磁束密度を低下させて、弱め界磁電流を低減すること望ましく、さらに高回転速度領域(例えば6000rpm以上の領域)では、永久磁石の温度上昇が大きくなるため、永久磁石の冷却を十分に行う必要がある。すなわち、回転速度に依存して主たる冷却部位を変化させるという冷却要求を満たすことが求められる。
上記従来の回転電機の構成では、回転速度領域毎に異なる冷却要求を十分に満たすように冷却油を供給することは困難であった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、回転速度に依存して変化する要冷却部位を、適切に冷却することができる回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、ケーシング(2)に固定され、磁束を生成するステータ(8)と、前記ケーシングに回転可能に支持された回転軸(3)と、前記ステータ(8)の内側において前記回転軸(3)に固定され、前記ステータ(8)が生成する磁束によって回転するロータ(4)とを備える回転電機(1)であって、前記ロータ(8)は、閉塞端及び開口端を有する筒状部材であって、前記閉塞端側で前記回転軸(3)に固定された筒状部材(5)と、該筒状部材(5)の外周部に取り付けられた永久磁石(6)とを備え、前記筒状部材(5)の閉塞端に冷却油を供給する冷却油供給手段(12,14)と、前記閉塞端に設けられ、前記ロータ(4)の回転速度に応じて前記冷却油の主たる供給先を変更する供給先変更手段とを備え、前記供給先変更手段は、前記閉塞端を閉塞する底部(21)に設けられ、前記冷却油が前記筒状部材(5)の内側に流入する第1及び第2流入孔(22,23)と、前記底部(21)の前記第1及び第2流入孔(22,23)の径方向外側に、前記回転軸(3)と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第1及び第2突出部(24,25)と、前記第1突出部(24)と第2突出部(25)との間に前記回転軸(3)と同心状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第3突出部(26)と、該第3突出部(26)の径方向内側に設けられた第3流入孔(27)と、該第3流入孔(27)から前記底部(21)の内部を通り、前記底部(21)の径方向外側に開口する冷却油通路(28)とによって構成され、前記第2流入孔(23)は前記第1流入孔(22)の径方向外側に配置されるとともに、前記第3突出部(26)の突出量(PX3)は、前記第1突出部の突出量(PX1)より大きく、かつ前記第2突出部(25)の突出量(PX2)は前記第3突出部の突出量(PX3)より大きいものであり、前記回転速度が比較的低い低速運転状態、及び前記回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として前記筒状部材(5)の内側において、前記永久磁石(6)の取り付け部に向けて前記冷却油を供給し、前記回転速度が前記低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主として前記ステータ(8)の巻線(8a)に向けて前記冷却油を供給することを特徴とする。
この構成によれば、回転速度が比較的低い低速運転状態、及び回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として筒状部材の内側において永久磁石の取り付け部に向けて冷却油が供給され、回転速度が低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主としてステータの巻線に向けて冷却油が供給されるので、上述した冷却要求を満たし、回転速度領域に対応して適切な冷却を行うことができる。すなわち、低速運転状態では、冷却油に加わる遠心力が比較的小さいため、第1突出部から第1流入孔を介して筒状部材の内側に冷却油が流入し、永久磁石の冷却が促進される。高速運転状態では、冷却油に加わる遠心力が比較的大きいため、第2突出部から第2流入孔を介して筒状部材の内側に冷却油が流入し、永久磁石の冷却が促進される。一方中速運転状態では、第3突出部及び冷却油通路を介して、冷却油がロータの径方向外側に位置するステータの巻線に供給され、巻線の冷却が促進される。
請求項に記載の発明は、ケーシング(2)に固定され、磁束を生成するステータ(8)と、前記ケーシングに回転可能に支持された回転軸(3)と、前記ステータ(8)の内側において前記回転軸(3)に固定され、前記ステータ(8)が生成する磁束によって回転するロータ(4)とを備える回転電機(1)であって、前記ロータ(8)は、閉塞端及び開口端を有する筒状部材であって、前記閉塞端側で前記回転軸(3)に固定された筒状部材(5)と、該筒状部材(5)の外周部に取り付けられた永久磁石(6)とを備え、前記筒状部材(5)の閉塞端に冷却油を供給する冷却油供給手段(12,14)と、前記閉塞端に設けられ、前記ロータ(4)の回転速度に応じて前記冷却油の主たる供給先を変更する供給先変更手段とを備え、前記供給先変更手段は、前記閉塞端を閉塞する底部(21a)と、径方向外側へ向かう付勢力を有する薄板帯状の第1弾性部材(42)と、該第1弾性部材(42)を径方向内側へ向けて付勢する第2弾性部材(43)とによって構成され、前記底部(21a)は、前記冷却油が前記筒状部材(5a)の内側に流入する第1及び第2流入孔(44,45)と、前記第2流入孔(45)の径方向外側に、前記回転軸(3)と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第1突出部(46)と、前記回転軸(3)に接する位置において前記回転軸(3)と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第2突出部(47)と、前記閉塞端の前記冷却油供給手段側に前記閉塞端から離間して配置され、前記第1流入孔(44)と第2流入孔(45)との間において前記閉塞端に対向する位置に前記回転軸(3)と同心状に設けられた環状部材(41)とを備え、前記環状部材(41)は前記第2突出部(47)から径方向外側方向へ延びる支持部(41a)によって支持されており、前記第1弾性部材(42)は、前記第1突出部(46)の径方向内側において前記回転軸(3)を囲む位置に前記回転速度が高くなるほど実質的な直径が増加可能に配設され、前記第2弾性部材(43)は、前記第1弾性部材(42)と前記第1突出部(46)との間に配設され、前記第2流入孔(45)は前記第1流入孔(44)の径方向外側に配置されるとともに、前記第1弾性部材(13)は前記第2流入孔(45)を閉塞可能な厚みを有し、前記低速運転状態では前記第1弾性部材(42)が前記環状部材(41)と前記閉塞端との間隙を閉塞し、前記中速運転状態では前記第1弾性部材(42)が前記第2流入孔(45)を閉塞し、前記高速運転状態では前記第1弾性部材(42)が前記第2流入孔(45)の径方向外側に位置するように、前記第1及び第2弾性部材(42,43)の付勢力が設定されているものであり、前記回転速度が比較的低い低速運転状態、及び前記回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として前記筒状部材(5)の内側において、前記永久磁石(6)の取り付け部に向けて前記冷却油を供給し、前記回転速度が前記低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主として前記ステータ(8)の巻線(8a)に向けて前記冷却油を供給することを特徴とする。
この構成によれば、回転速度が比較的低い低速運転状態、及び回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として筒状部材の内側において永久磁石の取り付け部に向けて冷却油が供給され、回転速度が低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主としてステータの巻線に向けて冷却油が供給されるので、上述した冷却要求を満たし、回転速度領域に対応して適切な冷却を行うことができる。すなわち、低速運転状態では第1弾性部材によって環状部材と閉塞端との間隙が閉塞されるため、冷却油が主として第1流入孔を介して永久磁石の取り付け部に供給され、高速運転状態では、第1弾性部材の実質的な直径が遠心力によって拡大し、第1弾性部材が第2流入孔の径方向外側に位置するので、冷却油が主として第2流入孔を介して永久磁石の取り付け部に供給される。したがって、低速運転状態及び高速運転状態では、永久磁石の冷却が促進される。一方中速運転状態では、第1弾性部材によって第2流入孔が閉塞され、冷却油に作用する遠心力は低速運転状態より大きいので、冷却油が第1弾性部材を迂回してステータの巻線に供給され、巻線の冷却が促進される。
本発明の第1実施形態にかかる回転電機の要部断面図である。 筒状部材(5)をより詳細に説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる供給先変更手段を説明するための図である(低速運転状態)。 本発明の第2実施形態にかかる供給先変更手段を説明するための図である(中速運転状態)。 本発明の第2実施形態にかかる供給先変更手段を説明するための図である(高速運転状態)。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の一実施形態にかかる回転電機の要部断面図であり、回転電機1は、ケーシング2に固定され、磁束を生成するステータ8と、軸受(図示せず)を介してケーシング2に回転可能に支持された回転軸3と、ステータ8の内側において回転軸3に固定され、ステータ8が生成する磁束によって回転するロータ4と、ケーシング2に固定されたサイドカバー11とを備える。
ロータ4は、閉塞端及び開口端を有する筒状部材5であって、閉塞端側で回転軸3に固定された筒状部材5と、筒状部材5の外周部に取り付けられたロータ本体7とによって構成される。ロータ本体7は、磁性材からなる基部7a及び永久磁石6を備える。ステータ8には巻線8aが巻回されている。
サイドカバー11には、ケーシング2内に配置されるロータ本体7及びステータ8(巻線8a)などを冷却するための冷却油を供給する冷却油通路12が形成されており、流入孔13には図示しない冷却油ポンプ及び油路によって、冷却油が供給される。冷却油通路12に流入した冷却油は吐出孔14から吐出され、回転軸3の内部に設けられた通路15に流入するとともに、回転電機1の作動中は遠心力によってロータ本体7及びステータ8(巻線8a)に冷却油が供給される。筒状部材5の内部、及びケーシング2内の空間30には、回転軸3のトルクを伝達する機構が設けられているが、本発明と直接関係がないため図示を省略している。回転軸3には通路15と空間30とを連通する吐出孔16が設けられており、冷却油が図示しない機構へ潤滑油として供給される。
図2は筒状部材5をより詳細に説明するための図であり、同図(a)は図1の左方向からみた筒状部材5の正面図であり、同図(b)は同図(a)に示すA−A線断面図(図1の一部に相当、ロータ本体7を含む)であり、同図(c)は同図(a)に示すB−B線断面図(ロータ本体7、ステータ8、及び巻線8aを含み、回転軸3の上側部分のみを示す)のである。
筒状部材5の閉塞端を閉塞する底部21には、冷却油が筒状部材5の内側に流入する4個の第1流入孔22及び4個の第2流入孔23と、第1流入孔22の径方向外側に、回転軸3と同心円状に設けられ、閉塞端からサイドカバー11側へ突出した第1突出部24と、第2流入孔23の径方向外側に、回転軸3と同心円状に設けられ、閉塞端からサイドカバー11側へ突出した第2突出部25と、第1突出部24と第2突出部25との間に回転軸3と同心状に設けられ、閉塞端からサイドカバー11側へ突出した第3突出部26と、第3突出部26の径方向内側に設けられた4個の第3流入孔27と、第3流入孔27から底部21の内部を通り、底部21の径方向外側に開口する冷却油通路28とが設けられている。
第2流入孔23は第1流入孔22の径方向外側に配置されるとともに、第3突出部26の突出量PX3は、第1突出部22の突出量PX1より大きく、かつ第2突出部25の突出量PX2は第3突出部の突出量PX3より大きくなるように構成されている。
図2に示した構成によれば、回転電機1が比較的低い回転速度(例えば4000rpm以下)で回転する低速運転状態では、冷却油に加わる遠心力が比較的小さいため、図2(b)に実線の矢線(矢印を付した線)で示すように、主として第1突出部24から第1流入孔22を介して筒状部材5の内側に冷却油が流入し、永久磁石6の冷却が促進される。回転電機1が比較的高い回転速度(例えば6000rpm以上)で回転する高速運転状態では、冷却油に加わる遠心力が比較的大きいため、図2(b)に破線の矢線で示すように、主として第2突出部25から第2流入孔23を介して筒状部材5の内側に冷却油が流入し、低速運転状態と同様に永久磁石6の冷却が促進される。一方中速運転状態(例えば回転速度が4000から6000rpmまでの範囲内にある状態)では、図2(c)に実線の矢線で示すように、主として第3突出部26、第3流入孔27、及び冷却油通路28を介して、冷却油がロータ本体7の径方向外側に位置するステータ8の巻線8aに供給され、巻線8aの冷却が促進される。その結果、低速運転状態及び高速運転状態において永久磁石6の冷却を促進し、中速運転状態ではステータ巻線8aの冷却を促進するという回転速度に応じた冷却要求を満たすことができる。
本実施形態では、サイドカバー11及び冷却油通路12によって冷却油供給手段が構成され、筒状部材5の底部21に設けられた第1〜第3突出部24,25,26、第1及び第2流入孔22,23、第3流入孔27、及び冷却油通路28が、供給先変更手段を構成する。
[第2実施形態]
図3〜図5は、本発明の第2実施形態にかかる供給先変更手段を説明するための図であり、図3,図4,及び図5は、それぞれ回転電機1の低速運転状態、中速運転状態、及び高速運転状態に対応する。これらの図において各図(a)は、図1の左方向からみた筒状部材5を筒状部材5aに代えた場合の正面図であり、各図(b)は同図(a)に示すA−A線断面図(ロータ本体7を含む)であり、図3(c)は同図(a)に示すB−B線断面図(ロータ本体7を含む)である。なお、図4(b)にはステータ8及び巻線8aも示されている。
本実施形態では、供給先変更手段は、第1実施形態における筒状部材5を変形した筒状部材5aの底部21aと、径方向外側へ向かう付勢力を有する薄板帯状の第1弾性部材42と、第1弾性部材42を径方向内側へ付勢する第2弾性部材43とによって構成される。第1及び第2弾性部材42,43は、例えばステンレススチールで構成され、フォイル軸受を構成するトップフォイル及びバンプフォイル(バックフォイル)として知られているものと同様のものが適用可能である。
底部21aは、冷却油が筒状部材5aの内側に流入する流入孔であって、それぞれ4個ずつ設けられた第1流入孔44及び第2流入孔45と、第2流入孔45の径方向外側に、回転軸3と同心円状に設けられ、閉塞端からサイドカバー11側へ突出した第1突出部46と、回転軸3に接する位置において回転軸3と同心円状に設けられ、閉塞端からサイドカバー11側へ突出した第2突出部47と、閉塞端のサイドカバー11側に閉塞端から離間して配置され、第1流入孔44と第2流入孔45との間において閉塞端に対向する位置に回転軸3と同心状に設けられた環状部材41とを備え、環状部材41は第2突出部47から径方向外側方向へ延びる支持部41aによって支持されている。
第1弾性部材42は、第1突出部46の径方向内側において回転軸3を囲む位置に、回転速度が高くなるほど遠心力によって実質的な直径が増加可能に配設されている。第2弾性部材43は、第1弾性部材42と第1突出部46との間に配設されている。第2流入孔45は第1流入孔44の径方向外側に配置されるとともに、第1弾性部材42は第2流入孔45を閉塞可能な厚みを有する。
回転電機1の低速運転状態では図3に示すように、第1弾性部材42が環状部材41と閉塞端との間隙を閉塞し、中速運転状態では図4に示すように第1弾性部材42が第2流入孔45を閉塞し、高速運転状態では図5に示すように第1弾性部材42が第2流入孔45の径方向外側に位置するように、第1及び第2弾性部材42,43の付勢力が設定されている。なお、図3(a)において第1弾性部材42は、環状部材41によって見えない部分が太い破線で示されている。また図5(a)においては第2弾性部材43は破線で示されている。
以上ような構成によれば、低速運転状態では図3(b)に矢線で示すように、冷却油が主として第1流入孔44を介して永久磁石6の取り付け部に供給され、高速運転状態では図5(b)に矢線で示すように、冷却油が主として第2流入孔45を介して永久磁石6の取り付け部に供給され、中速運転状態では図4(b)に矢線で示すように、冷却油が主として第1弾性部材42を迂回してステータ8の巻線8aに供給される。その結果、低速運転状態及び高速運転状態において永久磁石6の冷却を促進し、中速運転状態ではステータ巻線8aの冷却を促進するという回転速度に応じた冷却要求を満たすことができる。
本実施形態では、筒状部材5aの底部21aに設けられた第1及び第2突出部46,47と、第1及び第2流入孔44,45と、環状部材41と、第1及び第2弾性部材42,43とによって、供給先変更手段が構成される。
なお、上述した実施形態では底部21または21aに設ける流入孔22,23等の数は「4」としたが、これに限るものではなく、必要とされる冷却効果に応じて適宜変更可能である。
1 回転電機
2 ケーシング
3 回転軸
5 筒状部材
6 永久磁石
7 ロータ本体
8 ステータ
8a 巻線
11 サイドカバー
12 冷却油通路
21,21a 底部
22 第1流入孔
23 第2流入孔
24 第1突出部
25 第2突出部
26 第3突出部
27 第3流入孔
28 冷却油通路
41 環状部材
42 第1弾性部材
43 第2弾性部材
44 第1流入孔
45 第2流入孔
46 第1突出部
47 第2突出部

Claims (2)

  1. ケーシングに固定され、磁束を生成するステータと、前記ケーシングに回転可能に支持された回転軸と、前記ステータの内側において前記回転軸に固定され、前記ステータが生成する磁束によって回転するロータとを備える回転電機であって、
    前記ロータは、閉塞端及び開口端を有する筒状部材であって、前記閉塞端側で前記回転軸に固定された筒状部材と、該筒状部材の外周部に取り付けられた永久磁石とを備え、
    前記筒状部材の閉塞端に冷却油を供給する冷却油供給手段と、
    前記閉塞端に設けられ、前記ロータの回転速度に応じて前記冷却油の主たる供給先を変更する供給先変更手段とを備え、
    前記供給先変更手段は、前記閉塞端を閉塞する底部に設けられ、前記冷却油が前記筒状部材の内側に流入する第1及び第2流入孔と、前記底部の前記第1及び第2流入孔の径方向外側に、前記回転軸と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第1及び第2突出部と、前記第1突出部と第2突出部との間に前記回転軸と同心状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第3突出部と、該第3突出部の径方向内側に設けられた第3流入孔と、該第3流入孔から前記底部の内部を通り、前記底部の径方向外側に開口する冷却油通路とによって構成され、
    前記第2流入孔は前記第1流入孔の径方向外側に配置されるとともに、前記第3突出部の突出量は、前記第1突出部の突出量より大きく、かつ前記第2突出部の突出量は前記第3突出部の突出量より大きいものであり、
    前記回転速度が比較的低い低速運転状態、及び前記回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として前記筒状部材の内側において、前記永久磁石の取り付け部に向けて前記冷却油を供給し、前記回転速度が前記低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主として前記ステータの巻線に向けて前記冷却油を供給することを特徴とする回転電機。
  2. ケーシングに固定され、磁束を生成するステータと、前記ケーシングに回転可能に支持された回転軸と、前記ステータの内側において前記回転軸に固定され、前記ステータが生成する磁束によって回転するロータとを備える回転電機であって、
    前記ロータは、閉塞端及び開口端を有する筒状部材であって、前記閉塞端側で前記回転軸に固定された筒状部材と、該筒状部材の外周部に取り付けられた永久磁石とを備え、
    前記筒状部材の閉塞端に冷却油を供給する冷却油供給手段と、
    前記閉塞端に設けられ、前記ロータの回転速度に応じて前記冷却油の主たる供給先を変更する供給先変更手段とを備え、
    前記供給先変更手段は、前記閉塞端を閉塞する底部と、径方向外側へ向かう付勢力を有する薄板帯状の第1弾性部材と、該第1弾性部材を径方向内側へ向けて付勢する第2弾性部材とによって構成され、
    前記底部は、前記冷却油が前記筒状部材の内側に流入する第1及び第2流入孔と、前記第2流入孔の径方向外側に、前記回転軸と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第1突出部と、前記回転軸に接する位置において前記回転軸と同心円状に設けられ、前記閉塞端から前記冷却油供給手段側へ突出した第2突出部と、前記閉塞端の前記冷却油供給手段側に前記閉塞端から離間して配置され、前記第1流入孔と第2流入孔との間において前記閉塞端に対向する位置に前記回転軸と同心状に設けられた環状部材とを備え、前記環状部材は前記第2突出部から径方向外側方向へ延びる支持部によって支持されており、
    前記第1弾性部材は、前記第1突出部の径方向内側において前記回転軸を囲む位置に前記回転速度が高くなるほど実質的な直径が増加可能に配設され、前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と前記第1突出部との間に配設され、
    前記第2流入孔は前記第1流入孔の径方向外側に配置されるとともに、前記第1弾性部材は前記第2流入孔を閉塞可能な厚みを有し、
    前記低速運転状態では前記第1弾性部材が前記環状部材と前記閉塞端との間隙を閉塞し、前記中速運転状態では前記第1弾性部材が前記第2流入孔を閉塞し、前記高速運転状態では前記第1弾性部材が前記第2流入孔の径方向外側に位置するように、前記第1及び第2弾性部材の付勢力が設定されているものであり、
    前記回転速度が比較的低い低速運転状態、及び前記回転速度が比較的高い高速運転状態では、主として前記筒状部材の内側において、前記永久磁石の取り付け部に向けて前記冷却油を供給し、前記回転速度が前記低速運転状態と高速運転状態との間の回転速度である中速運転状態では、主として前記ステータの巻線に向けて前記冷却油を供給することを特徴とする回転電機。
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