JP6651231B2 - 携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラムに係り、特に、音源を再生する携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラムに関する。
従来より、立体音響技術は、あくまでも頭部を固定した状態での聴取を前提としている。
様々な種類の立体音響技術があるが、ほぼ全てが聴取者の頭部回転に対応する事なく、聴取者の固定された頭部の周囲に音源を定位させる方式である(例えば、特許文献1)。
特開2013−211712号公報
上述した従来の方式では、例えば聴取者が後ろを向くといった動作には対応出来ず、想定した効果を得る事は難しい。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、聴取者の向きに応じた音源を再生することができる携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために第1の発明に係る携帯情報端末は、自端末の方向情報を検出するセンサと、聴取者が自端末を携帯しているときに、複数の方向に対応して用意された複数の音源情報のうち、前記センサによって検出された方向情報から求められる、現在の自端末の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部と、を含んで構成されている。
第2の発明に係る情報処理装置は、聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記携帯情報端末の方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の前記携帯情報端末の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部を含んで構成されている。
第3の発明に係るプログラムは、コンピュータを、聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、複数の方向に対する複数の音源情報のうち、携帯情報端末の方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の携帯情報端末の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部として機能させるためのプログラムである。
第4の発明に係る情報処理装置は、聴取者が向いている方向情報の入力を受け付ける入力部と、複数の方向に対応して用意された複数の音源情報のうち、前記入力部によって受け付けた方向情報から求められる、現在の聴取者の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部と、を含んで構成されている。
第5の発明に係る情報処理装置は、聴取者が向いている方向情報が入力されたときに、複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記聴取者の方向情報から求められる、現在の前記聴取者の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部を含んで構成されている。
第6の発明に係るプログラムは、コンピュータを、聴取者が向いている方向情報が入力されたときに、複数の方向に対応して用意された複数の音源情報のうち、前記聴取者の方向情報から求められる、現在の聴取者の方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部として機能させるためのプログラムである。
上記のプログラムは、記憶媒体に格納して提供することができる。
以上説明したように、本発明の携帯情報端末、情報処理装置、及びプログラムによれば、聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、センサによって検出された自端末の方向情報から求められる、現在の携帯情報端末の方向に対応する音源情報を再生するように制御することにより、携帯情報端末を持つ聴取者の向きに応じた音源を再生することができる、という効果が得られる。またパノラマ映像等の再生に於いても、携帯情報端末に表示される視覚情報と同期した音が得られる為、仮想現実の効果を最大限に発揮する事が可能となる。
また、本発明の情報処理装置及びプログラムによれば、聴取者の方向情報が入力されるときに、入力された方向情報から求められる、現在の聴取者の方向に対応する音源情報を再生するように制御することにより、聴取者の向きに応じた音源を再生することができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る携帯情報端末の構成を示す概略図である。 複数の発音源の配置と仮想聴取点の軌道の一例を示す図である。 音源の最大距離の設定の一例を示す図である。 仮想聴取点の軌道の一例を示す図である。 ロールオフ係数の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る携帯情報端末の再生制御処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 複数の方向の音源情報に対応した複数の発音源の配置の一例を示す図である。 音源の最大距離の設定の一例を示す図である。 複数の発音源の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る再生システムの構成を示す概略図である。 本発明の第4の実施の形態に係る再生システムの構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
全方位音源、若しくは多方向音源を収録し、任意の聴取角に対応する音源を選択して聴取する方法について説明する。
聴取したい全ての方向の音源を予め収録、若しくはリアルタイム収録し、聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、携帯情報端末の向きを、聴取者の身体の向きや頭部方向等として、ジャイロセンサ等で検知する事により、その方向の音源及び音場を選択的に聴取可能とする。
これにより、選択した聴取角に指向性マイクを向けているかの様な聴取体験が可能となる。
<第1の実施の形態>
<システム構成>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る携帯情報端末10は、携帯情報端末10の角速度を検出するジャイロセンサ12と、制御部14と、スピーカ又はヘッドホンである音源出力部16とを備えている。
携帯情報端末10は、携帯電話、スマートフォン、頭部装着ディスプレイ、ウェアラブル端末、メガネ型端末、時計型端末、あるいはノート型・ブック型コンピュータ端末等からなる。なお、携帯情報端末10を、スマートフォンを一例として以下、説明する。携帯情報端末10は、インターネットなどのネットワークに接続されている。
制御部14は、CPU、ROM、RAM、及びHDDやフラッシュメモリ等を備えたコンピュータで構成されており、HDDやフラッシュメモリ等には、Webサーバ(図示省略)が提供するサイトからダウンロードし、かつ、インストールした、後述する各種処理ルーチンを含む音源再生アプリケーションソフトが記憶されている。制御部14は、機能的には次に示すように構成されている。制御部14は、方向算出部20、音源記憶部24、及び再生制御部26を備えている。
方向算出部20は、ジャイロセンサ12によって検出された水平面の回転角速度を積算することにより、水平面における自端末の基準方向からの角度変化を、自端末の方向として算出する。例えば、音源再生アプリケーションソフトが起動されたときを基準方向として、音源再生アプリケーションソフトが起動されたときから現時点までに検出された水平面の回転角速度を積算することにより、当該基準方向からの自端末の角度変化を算出する。
音源記憶部24には、複数の方向に対応する複数の音源情報からなるマルチ音源が記憶されている。例えば、mp4、mov等の動画や、aac、aif、wav等の音データとして記憶されている。
図2に示すように、複数の発音源は、2次元の仮想空間上において、聴取者の仮想位置を中心とし、半径を所定距離とした円周(図2の聴取軌道を参照)上に配置され、複数の方向に対応している。
また、後述するように、仮想聴取点と、発音源の配置位置との距離と定位に応じた音量と音場で、再生するように制御する。例えば、仮想聴取点が、発音源の配置位置から離れる程、音は聴こえなくなる。
この場合の、音量が最小になる地点から発音源までの距離を音源の最大距離とする。音源の最大距離の設定により、聴取範囲の制御が可能となり、目的に応じた立体感を得る事が出来る。図3(A)、(B)、(C)にその例を示す。
図3(A)では、音源の最大距離と、聴取者の仮想位置と発音源の距離が一致するように、音源の最大距離が設定されている例を示している。
図3(B)では、音源の最大距離が、聴取者の仮想位置と発音源の距離より短くなるように、音源の最大距離が設定されている例を示している。この例では、別の方向の発音源との重なりを防ぐことができる。
図3(C)では、音源の最大距離が、聴取者の仮想位置と発音源の距離より長くなるように、音源の最大距離が設定されている例を示す。この例では、方向間の自然な表現と立体感が得られる。
また、仮想現実空間をよりリアルに構築する為には、どの方向を向いても明確な音源の定位が得られるよう予め全ての方向に対して頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function, HRTF)を畳み込んだ発音源を用意しておく。線形時不変システムでは伝達関数H(f)は以下の式で表される。
また、以下の式に示すように、周波数領域に於いて発音源S(ω)に頭部伝達関数HRTFL(d,e,a,ω)とHRTFR(d,e,a,ω)を掛ける事により、左耳用の信号XL(ω)と右耳用の信号XR(ω)が得られる。
ただし、ωは角周波数を表し、d、e、aは発音源の位置(距離、仰角、水平角)を表す。同様に、時間領域に於いてはベクトルS(t)と頭部インパルス応答を畳み込む事により左耳用の信号XL(t)と右耳用の信号XR(t)が得られる。
上記のようにして得られた全方位音源を、全方向に対して収録しておく事で、より自然で臨場感のある仮想現実音空間を構築する事が出来、頭部回転などにより携帯情報端末10がどの方向を向いても、明瞭な音像定位を実現する事が可能となる。
再生制御部26は、方向算出部20によって算出された現在の自端末の方向に対応する、聴取角内の仮想聴取点を決定し、仮想聴取点と複数の発音源の配置位置との距離や定位に応じて、各発音源の音量や音場を制御する。例えば、聴取角内の発音源の位置を仮想聴取点として決定し、聴取角内の発音源の音のみが聴こえるよう、音量や音場を制御する。
なお、図4(A)に示すように、ステレオ音源等、2つの発音源間での聴取がメインの場合には、聴取点から両発音源までの距離が短い程クリアに聴こえるので、両発音源を結んだ線上に仮想聴取点を決定するのが望ましい。この場合には、仮想聴取点の軌道となる円周の半径と、聴取者の仮想位置と発音源の距離の比は、1対√2になる。また、仮想空間における発音源の配位位置は円周上ではない位置となる。または、図4(B)に示すように、発音源間を結んだ線を聴取軌道として設定する事も効果的である。
再生制御部26は、聴取角に応じて各発音源の音量や音場を制御し、音源出力部16へ受け渡す。このとき、仮想聴取点と発音源の配置位置との距離が長いほど、小さい音量で、再生するように再生データを生成する。
ここで、発音源から音源の最大距離に至るまでの間で音量を減衰させる際に、ロールオフ係数を設定する事により、目的に応じた音量減衰を得る事が出来る。図5にその例を示す。
例えば、発音源から離れるほど聴こえなくなるように音量を減衰させるロールオフ係数(図5の直線Aを参照)、発音源から少し離れると急に聴こえなくなるように音量を減衰させるロールオフ係数(図5の曲線Bを参照)、発音源から離れていくと自然に聴こえなくなるように音量を減衰させるロールオフ係数(図5の曲線Cを参照)、及び発音源から離れていくと急に聴こえなくなるように音量を減衰させるロールオフ係数(図5の曲線Dを参照)等を設定することができる。これにより、特にパノラマ映像等の視覚情報との整合が図れる。
<携帯情報端末の作用>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る携帯情報端末10の作用について説明する。
まず、聴取者が、携帯情報端末10を手に携帯し、携帯情報端末10を操作して、音源再生アプリケーションを起動すると、携帯情報端末10は、図6に示す再生制御処理ルーチンを実行する。
まず、ステップS100において、ジャイロセンサ12によって検出された水平面の回転角速度を取得する。聴取者が携帯情報端末10を手に携帯したまま、向きを変えると、それに応じた水平面の回転角速度がジャイロセンサ12によって検出される。そして、ステップS102において、上記ステップS100で現時点までに取得された水平面の回転角速度を積算することにより、水平面における自端末の基準方向からの角度変化を、自端末の方向として算出する。
そして、ステップS104において、上記ステップS102で算出された自端末の方向に基づいて、仮想聴取点の位置を決定し、複数の発音源の各々に対して、当該発音源の配位位置と仮想聴取点の位置との間の距離と定位を算出し、聴取角内の音のみが聴こえるよう、各発音源の音量と音場を制御する。
ステップS106では、上記ステップS104で算出された、各発音源の仮想聴取点からの距離と定位に応じた音量と音場で、音源を再生するように、音源出力部16に受け渡し、ステップS108において、終了指示があったか否かを判定し、終了指示がない場合には、上記ステップS100へ戻り、一方、終了指示があった場合には、再生制御処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る携帯情報端末によれば、聴取者が携帯情報端末を手に携帯しているときに、ジャイロセンサによって検出された携帯情報端末の回転角速度から求められる、現在の携帯情報端末の方向に対応する各発音源の音量と音場を制御することにより、聴取者は携帯情報端末の向きに応じた音源を選択聴取することができる。
また、任意の自端末方向の先にある発音源を選択して聴取可能にする為には、仮想聴取点を選択音源に近づける必要がある。ジャイロセンサの検出によって得られた回転角速度に対して、発音源の近くを通る聴取軌道を設定する事により、仮想聴取点と各発音源との距離に差が生まれる為、仮想聴取点から近い距離の音源のみを選択聴取する事が可能となる。
また、各発音源上を結ぶ聴取軌道を設定する事により、選択発音源と同じ位置にある仮想聴取点では、距離による遅延が無くなり、音源をよりクリアに聴取する事が可能となる。これにより、あたかも自端末方向の先にある発音場所で聴取しているような効果を得る事が出来る。
また、ジャイロセンサの検出によって得られた回転角速度に対して、発音源近くを通る聴取軌道上を、仮想聴取点が移動する事により、シームレスな音像定位が可能となる。これにより、全方位の中心に聴取者の仮想位置があるのに対し、仮想聴取点が、自端末方向の発音源に近くなり、その他の発音源との距離が、その発音源の最大距離を超える為、自端末方向の発音源のみを選択聴取する事が可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る携帯情報端末について説明する。なお、第2の実施の形態に係る携帯情報端末の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施の形態では、3次元の仮想空間に、複数の発音源が配置されている点が、第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態に係る携帯情報端末の方向算出部20は、ジャイロセンサ12によって検出された3軸の回転角速度を積算することにより、3次元における自端末の基準方向からの角度変化を、自端末の方向として算出する。
音源記憶部24には、複数の方向に対応する複数の音源情報からなるマルチ音源が記憶されている。図7に示すように、例えば、複数の発音源は、3次元の仮想空間上において、聴取者の仮想位置を中心とし、半径を所定距離とした球面上に配置され、複数の方向に対応している。
また、上記の第1の実施の形態と同様に、図8に示すように、複数の発音源の各々では、音源の最大距離が設定されている。
再生制御部26は、方向算出部20によって算出された現在の自端末の方向に対応する、聴取角内の仮想聴取点を決定し、仮想聴取点と複数の発音源の配置位置との距離や定位に応じて、各発音源の音量や音場を制御する。例えば、聴取角内の発音源の位置を仮想聴取点として決定し、聴取角内の発音源の音のみが聴こえるよう、音量や音場を制御する。
再生制御部26は、聴取角に応じて各発音源の音量や音場を制御し、音源出力部16へ受け渡す。このとき、仮想聴取点と発音源の配置位置との距離が長いほど、小さい音量で、再生するように再生データを生成する。
なお、第2の実施の形態に係る携帯情報端末の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る携帯情報端末によれば、聴取者が携帯情報端末を手に携帯しているときに、ジャイロセンサによって検出された携帯情報端末の回転角速度から求められる、3次元における現在の携帯情報端末の方向に対応する各発音源の音量と音場を制御することにより、聴取者は携帯情報端末の向きに応じた音源を選択聴取することができる。
また、全方位に対応する事が可能な為、例えば360度パノラマ映像等に取り入れる事で、視聴者の視覚と聴覚を融合する事が可能である。この場合には、携帯情報端末の表示画面に相当する、見える窓内の発音源を選択して聴取することが可能となる(図9(B)参照)。また、視覚の中心にある発音源をクローズアップして聴くという、新しい聴取体験を可能とする。
また、頭部回転や携帯情報端末の回転によって聴きたい発音源をアクティブ聴取出来る為、予め多言語を収録し、頭部回転や携帯情報端末の回転により言語を選択するといった使い方も可能である(図9(A)参照)。また、前を向いた時と後ろを向いた時で、別のアーティストの演奏をクローズアップ聴取したり、様々な新しい聴取形態が可能となる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る再生システムについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様となる部分については、同一符号を付して、説明を省略する。
第3の実施の形態では、再生制御をサーバ側で行っている点が、第1の実施の形態と異なっている。
図10に示すように、第3の実施の形態に係る再生システム300は、携帯情報端末210と、サーバ220とを備えている。携帯情報端末210とサーバ220とはネットワーク230を介して接続されている。
携帯情報端末210は、ジャイロセンサ12と、通信部214と、音源出力部16とを備えている。
通信部214は、ジャイロセンサ12によって逐次検出された回転角速度をサーバ220へ送信すると共に、サーバ220から受信した再生データを、音源出力部16により出力する。
サーバ220は、CPU、ROM、RAM、及びHDDやフラッシュメモリ等を備えたコンピュータで構成されている。サーバ220は、機能的には次に示すように構成されている。サーバ220は、通信部222、方向算出部224、音源記憶部24、及び再生制御部226を備えている。
通信部222は、携帯情報端末210から送信された回転角速度を受信し、方向算出部224へ受け渡す。また、通信部222は、再生制御部226から出力された再生データを、携帯情報端末210へ送信する。
方向算出部224は、通信部222によって受信した回転角速度を積算することにより、自端末の基準方向からの角度変化を、携帯情報端末210の方向として算出する。
再生制御部226は、方向算出部224によって算出された現在の携帯情報端末210の方向に対応する、聴取角内の仮想聴取点を決定し、仮想聴取点と複数の発音源の配置位置との距離や定位に応じて、各発音源の音量や音場を制御する。
再生制御部226は、聴取角に応じて各発音源の音量や音場を制御し、通信部222へ受け渡す。このとき、仮想聴取点と発音源の配置位置との距離が長いほど、小さい音量で、再生するように再生データを生成する。
<再生システムの作用>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る再生システム300の作用について説明する。
まず、聴取者が、携帯情報端末210を手に携帯し、音源再生アプリケーションを起動すると、携帯情報端末210は、ジャイロセンサ12によって逐次検出された回転角速度をサーバ220へ送信する。
サーバ220は、携帯情報端末210から受信した回転角速度を取得すると、現時点までに取得された回転角速度を積算することにより、携帯情報端末210の基準方向からの角度変化を、携帯情報端末210の方向として算出する。
そして、サーバ220は、算出された携帯情報端末210の方向に基づいて、仮想聴取点の位置を決定し、複数の発音源の各々に対して、当該発音源の配位位置と仮想聴取点の位置との間の距離や定位を算出し、各発音源の音量や音場を制御した上で音源を再生するように再生データを生成し、携帯情報端末210へ送信する。
そして、携帯情報端末210は、サーバ220から受信した再生データを、音源出力部16により出力する。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る再生システムによれば、聴取者が携帯情報端末を手に携帯しているときに、ジャイロセンサによって検出された携帯情報端末の回転角速度から求められる、現在の携帯情報端末の方向に対応する各発音源の音量と音場を制御した再生データを生成し、サーバから携帯情報端末へ送信することにより、聴取者は、携帯情報端末の向きに応じた音源を選択聴取することができる。
なお、上記の第1の実施の形態と第2の実施の形態では、発音源が聴取者の仮想位置を中心とした円周上や球面上に配置されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、円周上や球面上ではない位置に発音源が配置されていてもよい。
また、上記の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、聴取者が携帯情報端末を手に携帯している場合を例に説明したがこれに限定されるものではなく、携帯情報端末がメガネ型端末や時計型端末のように聴取者に取り付けられることにより携帯している場合であってもよい。
また、ジャイロセンサを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、携帯情報端末の方向情報が得られれば、他のセンサを用いてもよい。例えば、方位センサを用いて、携帯情報端末の方向情報として方角を検出してもよい。この場合には、各方角に対応して発音源を用意すればよい。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る再生システムについて説明する。なお、第1の実施の形態〜第3の実施の形態と同様となる部分については、同一符号を付して、説明を省略する。
第4の実施の形態では、聴取者が仮想的に向いている方向を入力操作で受け付けている点が、第3の実施の形態と異なっている。
図11に示すように、第4の実施の形態に係る再生システム400は、情報処理装置410と、サーバ420とを備えている。情報処理装置410とサーバ420とはネットワーク230を介して接続されている。
情報処理装置410は、入力部412と、通信部414と、音源出力部16とを備えている。
入力部412は、ユーザのマウス操作、キーボード操作、又はジョイスティック操作などにより聴取者が仮想的に向いている方向情報を受け付ける。
通信部414は、入力部412により受け付けた方向情報をサーバ420へ送信すると共に、サーバ420から受信した再生データを、音源出力部16により出力する。
サーバ420は、CPU、ROM、RAM、及びHDDやフラッシュメモリ等を備えたコンピュータで構成されている。サーバ420は、機能的には次に示すように構成されている。サーバ420は、通信部422、方向算出部424、音源記憶部24、及び再生制御部226を備えている。
通信部422は、情報処理装置410から送信された方向情報を受信し、方向算出部424へ受け渡す。また、通信部422は、再生制御部226から出力された再生データを、情報処理装置410へ送信する。
方向算出部424は、通信部422によって受信した方向情報に基づいて、聴取者の仮想的な方向を算出する。
再生制御部226は、方向算出部424によって算出された現在の聴取者の仮想的な方向に対応する、聴取角内の仮想聴取点を決定し、仮想聴取点と複数の発音源の配置位置との距離や定位に応じて、各発音源の音量や音場を制御する。
再生制御部226は、聴取角に応じて各発音源の音量や音場を制御し、通信部422へ受け渡す。このとき、仮想聴取点と発音源の配置位置との距離が長いほど、小さい音量で、再生するように再生データを生成する。
<再生システムの作用>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る再生システム400の作用について説明する。
まず、聴取者が、マウス操作、キーボード操作、又はジョイスティック操作などにより、情報処理装置410に、聴取者の仮想的な向きを示す方向情報を入力すると、情報処理装置410は、受け付けた方向情報をサーバ420へ送信する。
サーバ420は、情報処理装置410から受信した方向情報を取得すると、聴取者の仮想的な方向を算出する。
そして、サーバ420は、算出された聴取者の仮想的な方向に基づいて、仮想聴取点の位置を決定し、複数の発音源の各々に対して、当該発音源の配位位置と仮想聴取点の位置との間の距離や定位を算出し、各発音源の音量や音場を制御した上で音源を再生するように再生データを生成し、情報処理装置410へ送信する。
そして、情報処理装置410は、サーバ420から受信した再生データを、音源出力部16により出力する。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る再生システムによれば、聴取者の方向情報が入力されるときに、入力された方向情報から求められる、現在の聴取者の方向に対応する各発音源の音量と音場を制御した再生データを生成し、サーバから情報処理装置へ送信することにより、聴取者は、入力した向きに応じた音源を選択聴取することができる。
なお、上記第4の実施の形態において、サーバ420を用いずに、情報処理装置410が、方向算出部424、再生制御部226、及び音源記憶部24を備えているように構成してもよい。
10 携帯情報端末
12 ジャイロセンサ
14 制御部
16 音源出力部
20 方向算出部
24 音源記憶部
26 再生制御部
210 携帯情報端末
214、414 通信部
220、420 サーバ
222、422 通信部
224、424 方向算出部
226 再生制御部
230 ネットワーク
300、400 再生システム
410 情報処理装置
412 入力部

Claims (6)

  1. 特定のタイミングにおける自端末の基準方向からの自端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサと、
    聴取者が自端末を携帯しているときに、前記基準方向からの自端末の角度変化を表す複数の方向に対応して用意された複数の音源情報のうち、前記センサによって検出された方向情報から求められる、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部と、
    を含み、
    2次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    携帯情報端末。
  2. 特定のタイミングにおける自端末の基準方向からの自端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサと、
    聴取者が自端末を携帯しているときに、前記基準方向からの自端末の角度変化を表す複数の方向に対応して用意された複数の音源情報のうち、前記センサによって検出された方向情報から求められる、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部と、
    を含み、
    3次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の自端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    携帯情報端末。
  3. 聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、特定のタイミングにおける前記携帯情報端末の基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部
    を含み、
    2次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    情報処理装置。
  4. 聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、特定のタイミングにおける前記携帯情報端末の基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部
    を含み、
    3次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    情報処理装置。
  5. コンピュータを、
    聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、特定のタイミングにおける前記携帯情報端末の基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部
    として機能させるためのプログラムであって、
    2次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    プログラム。
  6. コンピュータを、
    聴取者が携帯情報端末を携帯しているときに、特定のタイミングにおける前記携帯情報端末の基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す複数の方向に対する複数の音源情報のうち、前記基準方向からの前記携帯情報端末の角度変化を表す方向情報を検出するセンサによって検出された方向情報から求められる、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する再生制御部
    として機能させるためのプログラムであって、
    3次元の仮想空間上において、前記複数の音源情報は、前記仮想空間上に配置され、
    前記再生制御部は、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する仮想聴取点を決定し、前記仮想聴取点と、前記複数の音源情報の配置位置との距離及び定位に応じて、現在の前記携帯情報端末の、前記基準方向からの角度変化を表す方向に対応する音源情報を再生するように制御する
    プログラム。
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