JP6650717B2 - 読取装置、画像処理装置および読取方法 - Google Patents

読取装置、画像処理装置および読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、原稿を読み取る読取装置、画像処理装置および読取方法に関する。
近年、スマートデバイス、PCの発展に伴いって、文書や写真を電子化する要望が高まっている。このような状況の元、ユーザは、より高機能であり、高画質な電子化画像を得られるスキャナを求めるようになった。高機能化、電子化画像の高画質化を実現する処理として、読み取られた画像の補正処理や検知処理がある。補正処理及び検知処理とは、例えば、原稿サイズ判定、自動文書・写真補正、褪色補正などがある。原稿サイズ判定とは、読み取ったデータを解析し、原稿のサイズを自動的に判定する。自動文書・写真補正は読み取った原稿を解析し、原稿種別を自動判定した後、その結果に応じて補正処理を適用するものである。褪色補正とは、読み取った原稿を解析し、その結果得られた褪色度合いに応じて、褪色前の写真になるよう補正を施す補正である。これらの処理に共通することは、読み取られた画像を解析することである。そして、その画像解析は、プレスキャンで取得されたプレスキャン画像を解析する。そして、画像を解析した後、再度本スキャンし、画像解析結果を反映させる。ここでいうプレスキャンでは、低解像度の粗い画像を読み取ることを指す。このようにプレスキャン画像を用いることで、画像解析に要する時間を短縮している。
写真の褪色は、銀塩フィルム、写真プリント、印刷物等プリント物において、光や空気に影響し、時間とともにプリント物の色が変色する現象である。ここで、変色を示すためにガマット図を用いて、褪色前後の色再現について説明する。図1(a)は、縦軸は明度値であるL*示し、横軸はa*値及びb*値を示した場合の褪色前のガマット図を示したものである。同様に図1(b)は、褪色後のガマットを示している。つまり、褪色現象が発生することで、色全体がある方向(例えば、黄色方向)に傾くことを意味している。したがって、褪色すると写真全体が黄味がかった色となる。特許文献1には、写真原稿をスキャンしたデータから、ガマット全体の傾きを推定し、補正する方法が開示されている。
特開2011−259039号公報
特許文献1は、褪色写真のスキャン画像を一度保存し、そのスキャン画像の全画素を解析した結果で得たヒストグラムを解析することで、補正値を決定する。つまり前述したプレスキャン画像を用いた処理である。プレスキャン画像では、低解像度で原稿をスキャンするプレスキャン動作と本スキャン動作の2度のスキャンが必要となり、処理に長い時間がかかることが課題となる。
本発明は、原稿の読み取りを行う読取手段と、読取手段によって原稿を読み取り得られた読取画像の褪色補正を行うためのパラメータを決定するために、前記読取画像の領域毎の画像データを、順次、解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づく前記パラメータを用いて、前記読取画像の褪色補正がなされるように前記画像データの補正を行う補正手段と、を備えた読取装置であって、前記読取手段による原稿の読み取りの途中で前記解析手段による前記画像データの解析を始め、前記読取手段による原稿の読み取りと並行して前記解析手段による前記画像データの解析を行い、さらに、前記読取手段による原稿の読み取りの途中に、前記解析手段による前記解析結果に基づいて前記解析手段による解析を継続するか否かを決定する決定手段を備え、前記決定手段により前記解析を継続しないと決定された場合には、前記解析手段は前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記解析を中止することを特徴とする読取装置である。
本発明によれば、画像の読み取りと画像データの解析を並行して行うことで、褪色補正に係る処理を短い時間で実行することが可能となる。
原稿の褪色を説明するための概念図である。 実施形態に係る読取装置の外観を示す斜視図である。 実施形態に係る読取装置の制御系の概念を示すブロック図である。 第1の実施形態の処理を説明するためのフローチャートである。 褪色黒色の探索に関する説明図である。 実施形態に係る褪色補正のフローチャートである。 実施形態および比較形態の処理時間の説明図である。 第2の実施形態の処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態の処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係るモード毎の判定比率を示す表である。 第4の実施形態の処理を説明するためのフローチャートである。 第5の実施形態の処理を説明するためのフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下では、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成と、その動作について説明する。以下の形態では、画像の読み取りと解析を同時に行い、早期に解析を完了する例を実現する例を説明する。
<ハードウェア構成>
図2は本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例としてのMFP(多機能プリンター)201の外観を示す模式図である。MFP201は、ホストコンピュータ(以下、PC)から受信したデータを印刷するプリンタとしての機能、原稿を読み取って得られるスキャン画像をPCに供給するスキャナとしての機能を有す。さらに、MFP201単体の機能として、原稿から読み取ったスキャン画像を印刷するコピー機能、メモリカードなどの記憶媒体から画像データを読み出して印刷する機能、ディジタルカメラから受信した画像データを印刷する機能を備える。MFP201はフラットベットスキャナなどの読取装置202、インクジェット方式や電子写真方式などの印刷装置203からなる。また、MFP201の背面などにはPCと通信するためのUSB(不図示)ポートがある。あらに表示パネル204や各種キースイッチなどを備える操作パネル205から構成される。さらに、各種メモリカードからデータを読み出すためのカードスロット206、ディジタルカメラとデータ通信を行うためのカメラポート207、などを有する。
図3はMFP201の機能構成を示すブロック図である。CPU301は、RAM303をワークメモリとして、ROM302に格納された制御プログラムに従い、システムバス315を介して後述する構成を制御する。また、CPU301は、ROM302に格納された画像処理プログラムを実行して、後述する画像処理を行う画像処理部としての機能の一部を実行する。不揮発性メモリ304は、バッテリバックアップされたSRAMなどで、MFP201に固有のデータなどを記憶する。操作部305は、メモリカードに記憶された画像を選択し、印刷開始するためのフォトダイレクトプリントスタートキー、オーダシートの印刷を指示するキー、オーダシートの読み込みを指示するキーを有する。さらに、モノクロコピーやカラーコピーにおけるコピースタートキー、コピー解像度や画質などの印刷モードを指定するモードキー、コピー動作などを停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キーなどを有する。
CPU301は、これらキーの状態(押されているか否か)を検出し、検出状態に応じて各構成を制御する。表示パネル204に対応する表示部306は、LCDおよびLCDドライブを有し、CPU301の制御に従い各種表示を行う。また、カードI/F312に装着されたメモリカードに記録された画像のサムネイルを表示する。読取装置202設けられているCCD (charge coupled device)を有する読取部208は、CPU301の制御に従い、原稿台に置かれた原稿を所定の領域毎に順次読み取る。そして順次、CCDセンサで検知された光信号から変化された電気信号に基づくRGBの輝度データを出力する。なお、CCDの代わりに密着型イメージセンサ(contact image sensor)を用いてもよい。また、ADF(原稿自動搬送装置、不図示)を備えれば、複数の原稿の画像を連続して読み取ることができる。カメラポート207に対応するカードインタフェイス(I/F) 312は、CPU301の制御に従い、メモリカードなどに記録されたディジタルスチルカメラ(以下、DSC)が撮影した画像を読み込む。なお、カードI/F312を介して読み込まれる画像データの色空間は、必要があれば、CPU301による画像処理によって、DSCの色空間(例えばYCbCr)から標準的なRGB色空間(例えばsRGB)に変換される。また、画像データのヘッダ情報に基づき、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換など、後述するアプリケーションに必要な様々な処理が施される。カメラポート207に対応するカメラI/F313は、DSCに直接接続して、DSCから画像を読み込むインタフェイスである。PC I/F311は、PCとMFP201のデータ通信を行う、USBなどの汎用インタフェイスである。外部装置であるPCは、PC I/F311を介してMFP201にプリントやスキャンなどの命令を発行し、データの送受信を行う。
またCPU301は、RAM303に格納された画像データに対して、後述する画像解析、変換特性の算出、輝度−濃度変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散などの画像処理を施す。そして、画像処理後の画像データ(印刷データ)をRAM303の所定領域に格納する。CPU301は、RAM303の所定領域に格納された印刷データが所定量に達すると、印刷装置203に対応する印刷部308に、画像データが表す画像を記録する動作を行わせる。 印刷装置203に含まれる印刷部308は、汎用ICなどによって構成され、インクジェットヘッドを備え、CPU301の制御に従い、RAM303の所定領域に格納された印刷データを読み出してプリント出力する。駆動部314は、読取部208と印刷部308の各動作における、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータ、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤ、ステッピングモータを制御するドライバなどを備える。また、CCDセンサを走査させるためのモータも駆動部314に属する。センサ群307は、記録紙の幅を検出するセンサ、記録媒体の有無を検出するセンサ、原稿の幅を検出するセンサ、原稿の有無を検出するセンサなどである。CPU301は、センサ群307のセンサから得られる情報に基づき、原稿および記録媒体の状態を検知することができる。読取部310は、読取装置202に設けられている。 CPU301は、外部PC、または操作パネル205を含む操作部305を介してコピーが指示されると、読取部310で読み取った画像(以下、読取画像とも称する)を、CPU301で画像処理し、印刷部308に印刷させる。
<読取動作>
図4は、本実施形態に係る原稿の読み取りから補正処理までの流れを示したフローチャートである。まず、ユーザは、褪色した写真を読取装置202の原稿台209にセットし、操作部305より褪色補正処理の指示を行う。指示を受け付けたCPU301は、駆動部314を制御して、読取部208のCCDセンサを備えたセンサユニットを所定量だけ移動させ、センサユニットを走査させることによりCCDセンサで原稿を読み取る(S401)。CPU301は、読み取り得られた画像の画像データ対し解析処理を行い(S402)、解析情報をRAM303に記憶する。解析処理の詳細については、後述する。そして、解析処理と並行して、読取画像データもRAM303に記憶する(S403)。その後、その後、センサユニットが所定の位置まで移動したかどうかを判定することで、原稿の読取ページの全域が読み取られたかどうかを判定する(S404)。判定した結果、全域読み取りが完了していなければ、継続して原稿の読み取りを行う。そして、原稿の全域が読み取られた後、補正処理を実施する(S405)。補正処理は、CPU301がRAM303から解析情報及び読取画像データを取得して処理を実施する。補正処理の詳細については後述する。コピーモードが実行されていれば、補正後の画像データに基づく画像を、印刷部308が印刷してもよく、スキャナモードが実行されていれば、補正後の画像データをPC I/F311を介して外部装置であるPCに送信してもよい。また、補正後の画像データを外部メモリに送信してもよくこのときにはカードI/F312が用いられる。
[解析処理]
S405の補正処理では褪色補正を実行する。褪色補正では、入力された原稿の褪色度合いに応じて、動的に補正パラメータを生成し、補正する。つまり、入力された原稿の読取値を解析することで、各入力原稿に応じて最適な補正パラメータを生成する必要がある。そのため、入力原稿の読取値を、入力される単位毎に、順次、解析する。前述したとおり、褪色処理は入力原稿の全体色の傾きを補正し、褪色前の原稿に復元する処理である。これを実現するための方法として、無彩色に該当する色の傾向を探索し、全体色の傾きの傾向を取得し、補正すればよい。具体的には、読取原稿の中で、黒色に該当する色(以下、褪色黒色)と白に該当する色(褪色白色)を決定することで、全体の傾きを推定する。この探索は、例えば、褪色黒色の決定の場合、読取信号をsRGB色空間に変換しL*、a*、b*を取得し、L*が予め設定された第2の明度(L*_k)以下となる複数画素の信号値を平均化すれば良い。L*_kは黒色近傍の明度を適宜設定すればよい。予め設定されたL*_k値以下であれば、無彩色の暗い色と限定しやすいため、的確に無彩色を特定することができる。例えば、図5は、色再現ガマット501に対し、予め設定されたL*_k以下の領域502とした場合に、褪色していたとしても褪色黒色を限定しやすいことが分かる。同様に、所定の第1の明度(L*_w)値以上(第1の明度は第2の明度より高い)となる信号値を平均化することで、褪色白色を決定することができる。L*_wは白色近傍の明度を適宜設定すればよい。その他の解析方法として、ヒストグラムを用いて褪色黒色と褪色白色を特定しても構わない。
[補正処理]
ここでは、褪色補正について具体的に述べる。褪色補正は、L*,a*,b*空間の色情報の傾きを用いて算出する。したがって、読み取った原稿のRGB信号値をスキャナガマットで表現されるL*,a*,b*値に変換し、補正を行う。補正後L*,a*,b*値に対し、スキャナガマット内で実現するRGB信号値に変換を行う。具体的な褪色補正の方法は、まず褪色黒点を目標の黒点に並行移動する。そして、解析処理で取得した褪色黒点と褪色白点から推定した色再現全体の傾きを補正する回転量を算出すればよい。この並行移動量と回転角が補正パラメータとなり、このパラメータを用いて補正を行う。以上を踏まえ、具体的に図6のフローチャートを用いて褪色補正を説明する。補正処理の全体フローは、図6(a)に示すように補正式の作成(S601a)を行い、その後、補正処理(S602a)を実施する流れとなる。始めに、補正式の作成のフローについて図6(b)を参照して述べる。補正式の作成に際し、まず、解析処理によって得られた褪色黒点と褪色白点を取得する(S601b)。その後、目標の黒色と褪色黒色を比較して、並行移動量を算出する(S602b)。ここで、目標の黒色は、例えばグレイライン軸上のニュートラルな黒点(a*値及びb*値がともに0である。)であってもよいし、スキャナ色域で表現可能な最も明度の低い黒点であってもよい。ここでは、ニュートラルな黒点を目標の黒色として説明する。次に褪色黒点と褪色白点の関係から、L*a*b*空間上の傾きを算出し、その傾きを垂直に補正するための、a*軸を中心として回転量の算出(S603b)とb*軸を中心として回転量の算出(S604b)を行う。そして、以上で算出した並行移動量及び、回転量を元に補正式を作成する(S605b)。補正式は、例えば、黒点のa方向、b方向の並行移動量da,dbとa*軸回りの回転量をθ、b*軸回りの回転量をφとした場合、下記の式(1)、(2)、(3)のようになる。
(黒点の並行移動)
以上のように補正式を作成した上で、読み取られた各画素に対し、補正処理を行う。
図6(c)に示すように、補正処理は、まず読取画像データを取得し(S601c)、読取値であるRGB値をスキャナガマットに対するL*a*b*値に変換する(S602c)。そして、前述した補正式を適用し、褪色補正処理を行う(S603c)。最後にL*a*b*値をスキャナガマットに対するRGB値に変換する(S604c)。以上のように変換を行うことで褪色補正を実行することができる。
<効果>
以下、本実施形態の効果について図7を用いて説明する。横軸は図7(a)〜(d)で共通で時間(t)であり、時間の経過と行われる処理の関係を示している。図7(a)は、逐次処理を実施せず、原稿全域の読み取りが終了してから解析処理を実行する比較形態の場合の処理に係る時間を示している。図7(b)は本実施形態を示している。図7(b)に示すように、画像の読取処理と解析処理を並行して行うことで、図7(a)と比較し、解析を完了するまでにかかる時間を短縮することができる。よって、褪色処理全体としての処理時間を短縮するという効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、画像の読取処理と解析処理を同時に行い、かつ解析処理を途中で停止することでさらに早期に処理を完了することを実現する形態を説明する。なお特段の断りがない限り、以下の第2〜第5の実施形態で行われる各ステップの処理については、第1の実施形態と同様にして行うことができるものとする。
<ハードウェア構成>
第1の実施形態と同様のハードウェア構成をとる。
<動作>
図8は、本実施形態に係る読み取りから補正処理までの流れを示したフローチャートである。S801での原稿の読み取りについては第1の実施形態のS401と同様である。続いてCPU301は、読み取られたて得た画像データ対して解析処理の継続判定を行う(S802)、解析処理が継続と判定された場合に解析処理を実施し(S803)、解析情報をRAM303に記憶する。解析処理の継続判定の詳細については、後述する。そして、解析処理とともに読取画像データをRAM303で記憶する(S804)。その後、センサユニットが所定の位置まで移動したかどうかを判定することで、原稿の全域に対し読み取り完了したかどうかを判定(S805)する。判定の結果、原稿の全域の読み取りが完了していないとなった場合は、継続して原稿の読み取りを行う。そして、原稿の全面が読み取られた後、RAM303から画像データを読み出し補正処理を実施する(S806)。なお、解析処理及び補正処理は、実施形態1と同様の処理であり、以下では、解析処理における継続判定について、詳細を述べる。
[解析処理の継続判定]
ここでは、解析処理の継続判定について(以下、解析継続判定)詳細を述べる。第1の実施形態では、褪色黒点と褪色白点の判定は、L*によって設けられた所定の閾値によって判定することを説明した。解析継続判定では、例えば、閾値によって判定された褪色黒点の候補画素と褪色白点の候補画素を、読取画像の全画素に対して所定の比率(以下、判定比率)となる数以上検出した時点で解析を継続しないと判断する。例えば所定の明度以下である画素と、所定の明度以上である画素とを所定数検出した時点で解析を中止する。
具体的に、A4サイズの画像を72dpiで読み取る場合を例に挙げる。ここで読み取られる全画素数は、517275画素(=855画素×605画素)となる。
例えば、解析により明度がL*_k以下である画素と、明度がL*_w以上である画素とが共に、全体の10%となる51727画素となった時点で、解析を継続しないと判断する。解析継続判定の閾値となるための画素数について、褪色白点についての第1の数と褪色黒点についての第2の数とは異なっていてもよい。
<効果>
以下、本実施形態の効果について図7を用いて説明する。図7(c)は、第2の実施形態の処理速度を表現している。図7(c)に示すように、画像の読取処理と解析処理を並行して行い、条件に応じて解析を停止することで、第1の実施形態と比較して、さらに補正処理の開始時間を早めることができる。よって、褪色処理全体として処理時間を短縮するという効果をさらに高めることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、画像の読取処理と解析処理を同時に行い、かつ解析処理を途中で停止し、さらに解析停止と同時に補正処理を実施することでさらなる早期処理を実現する例を説明する。
<ハードウェア構成>
第1の実施形態と同様のハードウェア構成をとる。
<動作>
図9は、第3の実施形態に係る読み取りから補正処理までの流れを示したフローチャートである。S901での原稿の読み取りについては第1の実施形態のS401と同様である。CPU301は、原稿が読み取られることで得られた画像データ対して解析処理の継続判定を行う(S902)。解析処理を継続すると判定された場合には、解析処理を実施(S903)する。そしてS905に進み、解析処理で得た情報および画像データをRAM303に記憶する。また、S902で解析処理を継続しないと判定された場合は、既にRAM303より解析情報及び既に読み取りが完了した画像データを取得し、画像データに対して画像の補正処理を行う(S904)。そしてS905に進み、解析処理で得た情報および画像データをRAM303に記憶する。
その後、センサユニットが所定の位置まで移動したかどうかを判定することで、原稿の全域の読み取りが完了したかどうかを判定(S906)する。判定した結果、全域の読み取りが完了していないとされた場合、S901に戻り、継続して原稿の読み取りを行う。S906で原稿の全域を読み取ったと判定された場合には、既に開始している補正処理(S904)で補正が完了していない読取データに対して、補正処理を実施する(S907)。
なお、解析処理及び補正処理は、第1の実施形態と同様の処理であり、以下では、解析処理の継続判定について具体的に述べる。
[解析処理の継続判定]
第2の実施形態では、解析処理の継続判定は固定値を条件として判定するものであった。具体的には、解析により褪色黒点の候補画素と褪色白点の候補画素と判定された画素が共に、全体読取画素の10%となった場合といった具合である。本実施形態で説明する構成では、解析処理の継続判定により、継続しないと判断されたと同時に補正処理を開始する。つまり、解析処理の停止が早ければ早ほど、全体の処理速度を早くすることができる。よって、例えば、継続判定の条件をユーザ好みによって、変更する構成をとればよい。具体的には、図10の例のようにユーザの選択に合わせて判定比率が変更する。ユーザが急いで処理したい場合は、速いモードを選択することで、より補正処理の開始を早めることができる。
<効果>
以下、本実施形態の効果について図7を用いて説明する。図7(d)は、本実施形態の処理速度の例を示している。図7(d)に示すように、画像を読取処理と解析処理を並行して行い、条件に応じて解析を停止し、解析を停止したと同時に補正処理を行うことで、実施形態2の図7(c)の構成と比較し、補正処理完了までの処理時間を短縮することができる。よって、褪色処理全体として処理時間を短縮するという効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、読取装置が画像をメモリに記憶する際に、非可逆圧縮をする構成を説明する。
<ハードウェア構成>
実施形態1と同様のハードウェア構成であり、図3に示すMFPの機能構成例を示すブロック図のうちCPU301が、読み込取った画像に非可逆圧縮処理をすることが異なる。
<動作>
図11は、第4の実施形態に係る読み取りから補正処理までの流れを示したフローチャートである。S1101での原稿の読み取りについては第1の実施形態のS401と同様である。CPU301は、原稿が読み取られることで得られた画像データ対して解析処理行い(S1102)、解析情報をRAM303に記憶する。そして、読取画像データを、CPU301にて非可逆圧縮(S1103)した後にRAM303に記憶する(S1104)。その後、原稿の全域が読み取られたかどうかを判定し(S1105)、読み取られていなければ、S1101に戻って原稿の読み取りを行う。そして、原稿の全域が読み取られた後、第1の実施形態と同様に補正処理を実施する(S1107)。なお、褪色補正について、実施形態2及び3で解析処理の継続判定の構成を含めることも可能である。
<効果>
読み取った画像をメモリに記憶する場合、画像のデータ量が膨大になるため、非可逆圧縮によりデータ量を圧縮し、記憶することが可能である。よって、プレスキャンをせずに一度ページデータとしてメモリに記憶し、解析及び補正を行う場合、解析処理は圧縮データで行わなければならない。その結果、褪色補正で判定処理する黒点探索処理の際、誤判定が発生する。本実施形態では、逐次処理で解析し、解析後のデータを非可逆圧縮しメモリに記憶することで、黒点探索処理の誤判定を回避しつつ、処理の高速化を図ることが可能となる。
(第5の実施形態)
本実施形態では、原稿である写真画像に対し補正処理が必要ない場合と判定された場合に、解析処理を停止し、補正処理を行わない場合の実施形態について説明する。
<ハードウェア構成>
実施形態1と同様のハードウェア構成であり、写真原稿をコピーする形について説明する。
<動作>
図12は、第5の実施形態に係る読み取りから補正処理までの流れを示したフローチャートである。まず、ユーザは、原稿台209にコピーするための元原稿をセットし、操作部305より原稿のコピーおよび褪色補正処理の指示を行う。次いで行われるS1201での原稿の読み取りについては第1の実施形態のS401と同様である。CPU301は、読み取られた画像データ対し褪色色域外判定(S1202)を実施する。褪色色域外判定は、読み取られた原稿が褪色していないかどうかを判定するために実施する。褪色した場合の色域は、図1(a)の褪色していない色域に対し、図1(b)の色域のようになる。つまり、図1(b)に存在しない色(以下、褪色色域外色)を検出した場合は、その原稿は褪色していないと判断できる。褪色色域外判定(S1202)により、褪色色域外色が存在した場合は、非褪色画像と判断し、補正処理(S1207)を経ずに直ちに印刷部308にコピー印刷物を印刷させるための印字処理(S1203)を開始する。また、褪色色域外判定(S1202)により、褪色色域外色が存在しない場合は、解析処理(S1204)に移る。その後、原稿の全域が読み取られたかどうかを判定し(S1205)、上記のフローを原稿の全域が読み取られるまで実施する。そしてS1206で原稿全域にて褪色色域外色が存在しないとされた場合には、補正処理(S1207)を実施して褪色補正を行う。そして補正後の画像の印字処理(S1208)を行う。S1203で既に印字処理を開始している場合には、S1208では、褪色色域外色が存在した場合には、残りの読取データを印字する。
なお、非褪色画像と判断した場合には、補正後の画像データの値が変わらないような補正値を用いて補正処理(S1207)を行うなど、補正処理のロジックを使いながらも実質的に補正無しと同等の結果を得られる方法を用いても構わない。なお、補正処理(S1207)そのものをスキップしても構わない。
<効果>
褪色補正処理をユーザが選択した場合、褪色の程度がほとんどない原稿の読取データに対しても補正を適用することはできる。その際には補正量はわずかであるが、処理時間は褪色が大きい画像と同様の時間がかかってしまう。本実施形態の形態では、逐次処理にて褪色色域外色を判定するため、最速であれば、1ライン目の読取情報により、解析処理及び補正処理の中止に切り替えることができるため、印刷速度面でのメリットが大きい。とりわけ、大量の写真原稿を読み取り、コピーなど読み取り後に処理が必要な場合は、読み取り後すぐに次の処理へと移行することができる。

Claims (11)

  1. 原稿の読み取りを行う読取手段と、読取手段によって原稿を読み取り得られた読取画像の褪色補正を行うためのパラメータを決定するために、前記読取画像の領域毎の画像データを、順次、解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づく前記パラメータを用いて、前記読取画像の褪色補正がなされるように前記画像データの補正を行う補正手段と、を備えた読取装置であって、
    前記読取手段による原稿の読み取りの途中で前記解析手段による前記画像データの解析を始め、前記読取手段による原稿の読み取りと並行して前記解析手段による前記画像データの解析を行い、さらに、前記読取手段による原稿の読み取りの途中に、前記解析手段による前記解析結果に基づいて前記解析手段による解析を継続するか否かを決定する決定手段を備え、前記決定手段により前記解析を継続しないと決定された場合には、前記解析手段は前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記解析を中止することを特徴とする読取装置。
  2. 前記決定手段により前記解析を継続しないと決定された場合には、前記解析手段は前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記解析を終了し、前記補正手段は前記読取手段による読み取りが終了するのに応じて前記画像データの補正を開始することを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  3. 前記決定手段により前記解析を継続しないと決定された場合には、前記解析手段は前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記解析を終了し、前記補正手段は前記解析の終了に応じて、前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記画像データの補正を開始することを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  4. 前記解析手段は、前記読取画像の黒点および白点を決定し、前記補正手段は、決定された前記黒点および白点に基づいて前記パラメータを決定することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の読取装置。
  5. 前記解析手段は、前記読取画像において、前記白点を決定するための、第1の明度以上の明度の画素が第1の数以上検出されたこと、および、前記黒点を決定するための、前記第1の明度より小さい第2の明度以下の明度の画素が第2の数以上検出されたことに応じて前記解析を終了することを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  6. 前記第1の数と前記第2の数は異なることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
  7. 前記補正手段によって補正された補正後の画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された補正後の画像データを外部装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の読取装置。
  8. 前記補正手段によって補正された画像データに基づいて画像を記録媒体に記録するための記録手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の読取装置。
  9. 褪色色域外の色の画素を検知する検知手段をさらに有し、前記検知手段が前記読取画像において褪色色域外の色の画素を検知したことに応じて、前記解析手段は前記解析を実行せず、かつ、前記補正手段による前記読取画像の褪色補正のための前記画像データの補正を行わず、前記記録手段は前記画像データに基づく画像を記録媒体に記録することを特徴とする請求項8に記載の読取装置。
  10. 原稿の読み取りを行う読取手段によって原稿を読み取り得られた読取画像の褪色補正を行うためのパラメータを決定するために、前記読取画像の領域毎の画像データを、順次、解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づく前記パラメータを用いて、前記読取画像の褪色補正がなされるように前記画像データの補正を行う補正手段と、を備えた画像処理装置であって、
    前記読取手段による原稿の読み取りの途中で前記解析手段による前記画像データの解析を始め、前記読取手段による原稿の読み取りと並行して前記解析手段による前記画像データの解析を行い、さらに、前記読取手段による原稿の読み取りの途中に、前記解析手段による前記解析結果に基づいて前記解析手段による解析を継続するか否かを決定する決定手段を備え、前記決定手段により前記解析を継続しないと決定された場合には、前記解析手段は前記読取手段による原稿の読み取りの途中に前記解析を中止することを特徴とする画像処理装置。
  11. 原稿の読み取りを行う読取工程と、前記読取工程において原稿を読み取り得られた読取画像の褪色補正を行うためのパラメータを決定するために、前記読取画像の領域毎の画像データを、順次、解析する解析工程と、前記解析工程による解析結果に基づく前記パラメータを用いて、前記読取画像の褪色補正がなされるように前記画像データの補正を行う補正工程と、を含む読取方法であって、
    前記読取工程における原稿の読み取りの途中で前記解析工程を始め、前記読取工程による原稿の読み取りと並行して前記画像データの解析を行い、さらに前記読取工程の途中に、前記解析工程を継続するか否かを決定し、前記解析工程を継続しないと決定しない場合には、前記原稿の読み取りの途中に前記解析を中止することを特徴とする読取方法。
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