JP6648612B2 - ステータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ステータ及びモータに関するものである。
従来、周方向に複数の爪状磁極を有する環状のステータコアを対で用い、対のステータコアの各爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わされるとともに対のステータコアの軸方向間にコイル部が配置されてなる所謂ランデル型構造のステータが知られている。また、このランデル型ステータの各爪状磁極と径方向に対向する永久磁石磁極を有するロータと組み合わされて構成されるランデル型モータが知られている。爪状磁極(クローポール)を有するステータ及びモータとしては、例えば特許文献1等にて開示されている。
特開2009−71984号公報
ところで、上記のようなモータにおいて低振動化を図るべく、コギングトルクの低減が望まれている。本発明の目的は、コギングトルクを低減することができるステータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するステータは、等角度間隔に複数の第1爪状磁極を有する第1ステータコアと、等角度間隔に複数の第2爪状磁極を有する第2ステータコアと、前記第1及び第2爪状磁極が周方向に交互に配置された状態の前記第1及び第2ステータコア間に配置されたコイル部とを備えるステータであって、等角度間隔に複数の突極と各突極を繋ぐ環状の基部とを有する補助磁極部材を前記第1及び第2ステータコア間に有し、前記突極が前記第1及び第2爪状磁極間に配置して構成されている。
この構成によれば、ステータは補助磁極部材を有しているため、モータとして構成した場合に、第1及び第2爪状磁極による第1のコギングトルク成分と、第1爪状磁極(第2爪状磁極)及び突極による第2のコギングトルク成分とが発生する。このとき、突極は第1及び第2爪状磁極間に配置されているため、第1及び第2のコギングトルク成分が互いに打ち消し合いの生じるような位相のずれとなる。これにより、モータとしてのコギングトルクを低減することができる。
上記ステータにおいて、前記補助磁極部材の突極の軸方向の幅は、組み合わせ状態の前記第1及び第2ステータコアの軸方向の幅の60〜80%に設定されることが好ましい。
この構成によれば、補助磁極部材の突極の軸方向の幅は、組み合わせ状態の第1及び第2ステータコア(ステータ)の軸方向の幅の60〜80%に設定されるため、上記第1及び第2のコギングトルク成分は同程度の大きさとなる。これにより、第1及び第2のコギングトルク成分で互いに打ち消し合う効果が高まり、モータとしてのコギングトルクをより低減することができる。
上記ステータにおいて、前記補助磁極部材の突極は、前記第1及び第2爪状磁極間の中央に配置されることが好ましい。
この構成によれば、補助磁極部材の突極は第1及び第2爪状磁極間の中央に配置されるため、第1及び第2のコギングトルク成分の位相のずれは逆位相となる、もしくは逆位相に極めて近くなる。これにより、第1及び第2のコギングトルク成分で互いに打ち消し合う効果は高まり、モータとしてのコギングトルクをより低減することができる。
上記ステータにおいて、前記補助磁極部材は、前記基部の径方向の幅が前記突極の周方向の幅よりも小さく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、補助磁極部材の基部は、径方向の幅が突極の周方向の幅よりも小さく設定されているため磁気飽和しやすい。これにより、突極に流入した磁束が基部を通って隣接の突極に流出してしまうことを抑制でき、補助磁極部材によるトルクの減少を抑えつつもモータとしてのコギングトルクを低減することができる。
上記ステータにおいて、前記補助磁極部材は、1枚の板材から形成されていることが好ましい。
この構成によれば、補助磁極部材は1枚の板材から形成されているため、板材を折り曲げることで補助磁極部材を容易に作製することができる。
上記課題を解決するモータは、上記のステータと、前記ステータの爪状磁極と対向する永久磁石磁極を有するロータとを備えて構成されている。
この構成によれば、コギングトルクを低減可能なステータを用いることで、コギングトルクが低減されたモータとして提供することができる。
本発明のステータ及びモータによれば、コギングトルクを低減することができる。
第1実施形態のモータの斜視断面図。 同形態のモータの分解斜視図。 同形態のステータの分解斜視図。 (a)は同形態のステータの上面図、(b)はその側面図、(c)はその拡大図。 (a)(b)は同形態のステータ及びロータの位置関係を説明するための説明図。 第1実施形態及び比較例のコギングトルクを示すグラフ。 第2実施形態において補助磁極部材の突極の幅とコギングトルクの関係を示すグラフ。 同形態における補助磁極部材の突極の幅とコギングトルクの4次数成分の大きさとの関係を示すグラフ。 同形態の補助磁極部材の斜視図。 第2実施形態、第1実施形態及び比較例のコギングトルクを示すグラフ。 第2実施形態及び比較例のコギングトルクの次数成分毎の大きさを示すグラフ。
(第1実施形態)
以下、モータ(ステータ)の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、第1実施形態のモータM1はブラシレスモータであって、図示しないハウジング側の支軸に回転可能に支持されるロータ10と、前記ハウジングに固定されるステータ20とを備えている。
図1及び図2に示すように、ロータ10は、A相用ロータ部11及びB相用ロータ部12の二相のロータ部にて構成されるものであり、これら各ロータ部を構成すべく、磁性体よりなるロータコア13と、ロータコア13に固着された2つの磁石(A相用磁石14及びB相用磁石15)とを備えている。
ロータコア13は、ロータ10の軸線Lを中心とする円筒状をなす内周側円筒部13aと、軸線Lを中心とする円筒状をなし内周側円筒部13aよりも外周側に位置する外周側円筒部13bと、内周側円筒部13aと外周側円筒部13bとの軸方向一端(上端)同士をつなぐ上底部13cとを有している。上底部13cは、軸線Lに対して直交する平板円環状に形成されている。ロータコア13は、内周側円筒部13aの内周面が前記図示略の支軸に対して軸受(同じく図示略)を介して支持される。
外周側円筒部13bの内周面には、ロータコア13の開放端側から上底部13cに向かって軸方向にA相用磁石14、B相用磁石15の順に配置されている。A相用磁石14は、後述のA相用ステータ部21と径方向に対向する位置に設けられA相用ロータ部11を構成する。同様に、B相用磁石15は、後述のB相用ステータ部22と径方向に対向する位置に設けられB相用ロータ部12を構成する。A相用及びB相用磁石14,15は径方向に磁化され、N極・S極が周方向において等間隔に交互に構成されている。また、極数は互いに同数であって、本実施形態のロータ10では12極(6極対)で構成されている。
ステータ20は、それぞれ円環状をなすステータ部21,22を備えている。本実施形態では、ステータ部21はA相用とされ、A相の駆動電流が供給される。また、ステータ部22はB相用とされ、B相の駆動電流が供給される。
各ステータ部21,22は、互いに同一構成、同一形状をなし、軸方向に並設されている。なお、A相用ステータ部21はロータコア13の軸方向開放端側(下側)に配置され、B相用ステータ部22は軸方向の前記上底部13c側(上側)に配置される。なお、各ステータ部21,22の支持構造としては、A相用ステータ部21が前記図示略のハウジングに支持され、B相用ステータ部22がA相用ステータ部21に支持されるようになっている。
上記のような構成のモータM1では、図1に示すように、A相用ステータ部21と、その外周側に配置されたA相用磁石14を含むA相用ロータ部11とでA相モータ部MAを構成している。同様に、B相用ステータ部22と、その外周側に配置されたB相用磁石15を含むB相用ロータ部12とでB相モータ部MBを構成している。
図3に示すように、A相用及びB相用ステータ部21,22はそれぞれ、互いに同一形状を有する一対のステータコア(第1ステータコア23及び第2ステータコア24)と、該一対のステータコア23,24の間に配置されたコイル部25及び補助磁極部材26とを備えている。
各ステータコア23,24は、円筒部31と、その円筒部31から外周側に延出された複数(本実施形態では12)の爪状磁極32,33とを備えている。なお、第1ステータコア23に形成された爪状磁極を第1爪状磁極32とし、第2ステータコア24に形成された爪状磁極を第2爪状磁極33とする。各爪状磁極32,33は、互いに同一形状をなしている。また、各第1爪状磁極32は周方向において等間隔(30度間隔)に設けられ、各第2爪状磁極33も同様に周方向において等間隔(30度間隔)に設けられている。
各爪状磁極32,33は、円筒部31から径方向外側に延出され途中で軸方向を向くように直角に屈曲形成されている。ここで、各爪状磁極32,33において、円筒部31から径方向外側に延出した部分を径方向延出部34といい、軸方向に屈曲された先端部分を磁極部35という。径方向延出部34は、外周側ほど周方向幅が狭くなるように形成されている。磁極部35の外周面(径方向外側面)は、軸線Lを中心とする円弧面に形成されている。
なお、直角形状をなす爪状磁極32,33等を含むステータコア23,24は、板材から屈曲形成により作製してもよく、また成形型を用いた鋳造によって作製してもよい。
上記構成の第1及び第2ステータコア23,24は、それらの第1及び第2爪状磁極32,33(磁極部35)が軸方向において互いに向かい合うように組み付けられる(図3参照)。また、この組付状態において、第1爪状磁極32の磁極部35と、第2爪状磁極33の磁極部35とが周方向等間隔に交互に配置される。つまり、本実施形態のステータ20では24極で構成されている。また、第1及び第2ステータコア23,24は、それらの円筒部31同士が軸方向に当接されて互いに固定されている。
この組付状態において、第1及び第2ステータコア23,24の軸方向の間にはコイル部25が介在されている。
コイル部25は、ステータ20の周方向に沿って円環状に巻回される巻線と、巻線と第1及び第2ステータコア23,24との間に介装される絶縁樹脂製のボビンとを備えている。また、コイル部25は、軸方向においては第1爪状磁極32の径方向延出部34と第2爪状磁極33の径方向延出部34との間に配置されるとともに、径方向においては各ステータコア23,24の円筒部31と各爪状磁極32,33の磁極部35との間の円筒部31側に配置されている。
上記のように構成されたA相用及びB相用ステータ部21,22は、所謂ランデル型構造をなす。つまり、A相用及びB相用ステータ部21,22は、第1及び第2ステータコア23,24間に配置されたコイル部25の巻線に供給した電流によって、第1及び第2爪状磁極32,33をその時々で互いに異なる磁極に励磁する12極のランデル型構造をなす。
また、第1及び第2ステータコア23,24間において、コイル部25の外周部に嵌合する態様で補助磁極部材26が配置されている。
補助磁極部材26は、磁性金属材料にて作製され、円環状をなす基部26aと、基部26aの外周面から径方向外側に突出する複数の突極26bとを備えている。基部26aの軸方向の幅は、コイル部25の軸方向の幅と同等、この場合第1及び第2爪状磁極32,33の径方向延出部34間の軸方向の幅と同等であり、磁極部35の軸方向の幅よりは薄く設定されている。基部26aの内径はコイル部25の外径と略同等で、コイル部25の外周部に補助磁極部材26の基部26aが外嵌可能な大きさに設定されている。突極26bは、第1及び第2ステータコア23,24の爪状磁極32,33の倍の数、すなわち24個が基部26aに対して周方向等間隔(15度間隔)に設けられている。
本実施形態の補助磁極部材26の基部26aは、1枚の板材を環状にすることにより形成されている。また、図4(c)の拡大図に示すように、突極26bは、基部26aの成形時において板材を径方向外側に向けて往復する態様で折り曲げることにより形成されている。したがって、突極26bの周方向の幅Qが基部26aの径方向の幅Pよりも相対的に大きくなり(2倍となり)、換言すれば基部26aの径方向の幅Pが突極26bの周方向の幅Qよりも相対的に小さくなる。なお、補助磁極部材26の成形方法はこれに限らず、円環状の基部26aを成形した後、個々に用意した突極26bを溶接等により接合する態様としてもよい。
図4(a)(b)に示すように、補助磁極部材26は、軸方向においては第1爪状磁極32の径方向延出部34と第2爪状磁極33の径方向延出部34との間に配置されるとともに、径方向においては補助磁極部材26の基部26aがコイル部25と各爪状磁極32,33の磁極部35との間(各爪状磁極32,33の磁極部35の背面側)に配置されている。このとき、補助磁極部材26の突極26bの外周端部は磁極部35の外周面と同一面上に位置する。また、周方向においては、補助磁極部材26の突極26bはそれぞれ、第1爪状磁極32の磁極部35と第2爪状磁極33の磁極部35との間の中央に配置される。
次に、ロータ10及びステータ20の位置関係について説明する。
図5(a)に示すように、ロータ10は、A相用ロータ部11のA相用磁石14に対してB相用ロータ部12のB相用磁石15が反時計回りに電気角θ1(本実施形態では45度)だけずらして配置されている。一方、ステータ20においては、図5(b)に示すように、A相用ステータ部21の第1及び第2爪状磁極32,33に対してB相用ステータ部22の第1及び第2爪状磁極32,33がそれぞれ時計回り方向に電気角θ1(本実施形態では45度)だけずらして配置されている。つまり、本実施形態のモータM1においては、A相モータ部MAとB相モータ部MBとの位相差が90度に設定されている。
そして、A相用ステータ部21のコイル部25の巻線にはA相駆動電流が供給され、B相用ステータ部22のコイル部25の巻線にはB相駆動電流が供給される。A相駆動電流及びB相駆動電流は交流電流であり、互いの位相差が本実施形態では90度に設定されている。これにより、各ステータ部21,22とA相用及びB相用磁石14,15との関係で回転トルクが発生し、ロータ10が回転駆動される。
ここで、図6には、本実施形態の補助磁極部材26を備えたモータM1のコギングトルクT1と、比較例として補助磁極部材26を備えていないモータ(M0)のコギングトルクTとを示す。図6から明らかなように、本実施形態のモータM1のコギングトルクT1は、比較例のモータ(M0)のコギングトルクTよりも小さく抑えられている。
これは、本実施形態のA相用及びB相用ステータ部21,22には補助磁極部材26が設けられているため、第1爪状磁極32(第2爪状磁極33)へ流入した磁束は、第2爪状磁極33(第1爪状磁極32)及び突極26bに流出する。このとき、第1及び第2爪状磁極32,33の磁束変化は互いに同位相となり、これが第1のコギングトルク成分となる。一方、突極26bは第1及び第2爪状磁極32,33間の中央に配置されているため、第1爪状磁極32(第2爪状磁極33)及び突極26bの磁束変化は互いに逆位相となる。つまり、突極26bを設けることで、第1のコギングトルク成分に対して逆位相となる第2のコギングトルク成分が生じる。したがって、第1及び第2のコギングトルク成分は互いに打ち消し合い、モータM1全体としてのコギングトルクT1が低減されると考えられる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)モータM1の各ステータ部21,22には補助磁極部材26が設けられているため、第1及び第2爪状磁極32,33による第1のコギングトルク成分と、第1爪状磁極32(第2爪状磁極33)及び突極26bによる第2のコギングトルク成分とが発生する。このとき、突極26bは第1及び第2爪状磁極32,33間に配置されているため、第2のコギングトルク成分が互いに打ち消し合いの生じるような位相のずれとなる。これにより、モータM1のコギングトルクT1は図6に示すように低減したものとなる。
(2)補助磁極部材26の突極26bは第1及び第2爪状磁極32,33間の中央に配置されるため、第1及び第2のコギングトルクの位相のずれは逆位相となる、もしくは逆位相に極めて近くなる。これにより、第1及び第2のコギングトルク成分で互いに打ち消し合う効果が高まり、モータM1のコギングトルクT1は図6に示すようにより低減したものとなる。
(3)補助磁極部材26の基部26aは、径方向の幅Pが突極26bの周方向の幅Qよりも小さく設定されているため磁気飽和しやすい。これにより、突極26bに流入した磁束が基部26aを通って隣接の突極26bに流出してしまうことを抑制でき、補助磁極部材26によるトルクの減少を抑えつつもコギングトルクT1を低減することができる。
(4)補助磁極部材26は1枚の板材から形成されているため、板材を折り曲げることで補助磁極部材26を容易に作製することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のモータ(M2:図示略)は、上記した第1実施形態のモータM1と同様の構成であって、上記補助磁極部材26の突極26bの軸方向の幅Aのみが異なる。詳しくは、第1実施形態のモータM1では、突極26bの幅Aをそれぞれのステータ部21,22の幅Bの50%に設定していたのに対して、本実施形態のモータ(M2)では、70%に設定している。この設定において、突極26bの軸方向両端は基部26aから突出した状態となる(図9参照)。
ここで、コギングトルクの大きさは、補助磁極部材26の有無だけでなく、補助磁極部材26の突極26bの軸方向の幅Aによっても変化することを本発明者は見出した。つまり、本発明者は、突極26bの幅Aを変化させ、そのときのコギングトルクと、その4次成分の割合を検証した。この際、突極26bの幅Aにおいては、各ステータ部21,22の軸方向の幅B(すなわち一対の第1ステータコア23の磁極部35の延出方向と逆側の端面23aから第2ステータコア24の磁極部35の延出方向と逆側の端面24aまでの長さ)を基準(100%)としている。そして、突極26bの幅Aを各ステータ部21,22の幅Bの30〜100%の範囲で変化させている。なお、第1実施形態の突極26bの幅Aは、各ステータ部21,22の幅Bの50%である。また、コギングトルク及びその4次成分においては、比較例のコギングトルクT及びその4次成分を基準(100%)としている。
その結果、図7及び図8から明らかなように、突極26bの幅Aを各ステータ部21,22の幅Bの30〜70%の範囲で大きくするにつれて、コギングトルク及びその4次成分の大きさは減少し、70〜100%の範囲で大きくするにつれて増加する。つまり、突極26bの幅Aを各ステータ部21,22の幅Bの60〜80%に設定すれば、コギングトルク及びその4次成分を効果的に低減することができる。さらに、70%に設定すれば、コギングトルク及びその4次成分を最も効果的に低減することができる。
これを踏まえ、本実施形態のモータ(M2)では、突極26bの軸方向の幅Aを70%に設定している。そして、本実施形態のモータ(M2)のコギングトルクT2は、図10に示すように、比較例のコギングトルクTよりも小さく抑えられている。これは、本実施形態のモータ(M2)においても、上記した第1実施形態のモータM1と同様、第1及び第2のコギングトルク成分が発生するが、互いに打ち消し合ったためと考えられる。
また、図11に示すように、コギングトルクの次数成分毎の大きさについては、比較例のモータ(M0)のコギングトルクTの4次成分が顕著に大きいのに対して、本実施形態のモータ(M2)のコギングトルクT2では大幅に低減されている。
さらに、本実施形態のモータ(M2)のコギングトルクT2は、上記した第1実施形態のモータM1のコギングトルクT1よりも小さく抑えられている。これは、本実施形態における第1及び第2のコギングトルク成分の差が、第1実施形態における第1及び第2のコギングトルク成分の差よりも小さくなるためである。これにより、第1及び第2コギングトルク成分で互いに打ち消し合う効果が高まり、モータ(M2)全体としてのコギングトルクT2はより低減される。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(4)と同様の作用とその効果に加えて、以下の作用とその効果を得ることができる。
(5)突極26bの軸方向の幅Aは、それぞれのステータ部21,22(組み合わせ状態の第1及び第2ステータコア23,24)の軸方向の幅Bの60〜80%に設定されるため、上記第1及び第2のコギングトルク成分は同程度の大きさとなる。これにより、第1及び第2のコギングトルク成分で互いに打ち消し合う効果が高まり、モータ(M2)のコギングトルクT2は図10に示すようにより低減したものとなる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、アウタロータ型のモータM1,(M2)であったが、インナロータ型のモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ロータ10の磁石は軸方向にA相用及びB相用磁石14,15の2段、ステータ20は軸方向にA相用及びB相用ステータ部21,22の2相であったが、ロータの磁石の段数及びステータの相数はこれに限定されない。
・上記実施形態では、ロータ10の磁石14,15は12極(6極対)、ステータ20の爪状磁極32,33は24極であったが、各極数はこれに限定されない。
・上記実施形態に記載した電気角θ1,θ2を45度としたが、角度はこれに限定されない。
・上記実施形態では、A相用及びB相用ステータ部21,22の両方において、補助磁極部材26が設けられていたが、A相用ステータ部21またはB相用ステータ部22のいずれか一方のみに設けられていてもよい。
・上記実施形態では、補助磁極部材26の突極26bの軸方向の幅Aは、各ステータ部21,の軸方向の幅Bの50%(第1実施形態)、70%(第2実施形態)に設定されたが、幅Aの設定はこれに限定されない。
10…ロータ、20…ステータ、11…A相用ロータ部(ロータ)、12…B相用ロータ部(ロータ)、14…A相用磁石(永久磁石)、15…B相用磁石(永久磁石)、21…A相用ステータ部(ステータ)、22…B相用ステータ部(ステータ)、23…第1ステータコア、24…第2ステータコア、32…第1爪状磁極、33…第2爪状磁極、25…コイル部、26…補助磁極部材、26a…基部、26b…突極、A,B,P,Q…幅。

Claims (6)

  1. 等角度間隔に複数の第1爪状磁極を有する第1ステータコアと、等角度間隔に複数の第2爪状磁極を有する第2ステータコアと、前記第1及び第2爪状磁極が周方向に交互に配置された状態の前記第1及び第2ステータコア間に配置されたコイル部とを備えるステータであって、
    等角度間隔に複数の突極と各突極を繋ぐ環状の基部とを有する補助磁極部材を前記第1及び第2ステータコア間に有し、前記突極が前記第1及び第2爪状磁極間に配置して構成されていることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    前記補助磁極部材の突極の軸方向の幅は、組み合わせ状態の前記第1及び第2ステータコアの軸方向の幅の60〜80%に設定されることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のステータにおいて、
    前記補助磁極部材の突極は、前記周方向に隣接する前記爪状磁極間の中央に配置されることを特徴とするステータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のステータにおいて、
    前記補助磁極部材は、前記基部の径方向の幅が前記突極の周方向の幅よりも小さく設定されていることを特徴とするステータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のステータにおいて、
    前記補助磁極部材は、1枚の板材から形成されていることを特徴とするステータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のステータと、
    前記ステータの爪状磁極と対向する永久磁石磁極を有するロータとを備えて構成されていることを特徴とするモータ。
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