JP6647989B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光体を含有する蛍光集光板を備えた表示装置に関する。
太陽光発電は、クリーンなエネルギー源としての重要性が認められ、その需要は年々高まっている。太陽光発電に関して、例えば特許文献1には、内部に蛍光体を分散させた透明な吸光−発光板(蛍光集光板)の端面(側面)に太陽電池を張り付け、発電可能な窓枠を形成する技術が記載されている。また、特許文献2には、外光により励起されて蛍光を発する蛍光体を内部に含む導光体(蛍光集光板)の端面に太陽電池を配置する技術が記載されている。
実開昭61−136559号公報(1986年8月25日公開) 特開2015−170738号公報(2015年9月28日公開)
しかしながら、特許文献1および2の技術は、蛍光集光板を利用して文字、図形または記号等の情報を表示させて視覚的効果を得ることは想定されていない。また、特許文献1および2の技術を用いて文字、図形または記号等を表示させるためには、文字、図形または記号等を表示するフィルム等を蛍光集光板の表面に別途貼り付けることが考えられるが、このような構成では、フィルム等によって蛍光集光板への入射光が遮られるため、蛍光集光板の受光量が低下するという問題が生じる。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蛍光集光板の受光量の低下を抑えつつ、蛍光集光板を利用して従来にはない高い視覚的効果が得られる表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、受光した光の波長を変換して第1波長光を発する第1蛍光体を含有し、導光した前記第1波長光を端面から出射する第1蛍光集光板と、受光した光の波長を変換して第2波長光を発する第2蛍光体を含有し、導光した前記第2波長光を端面から出射する第2蛍光集光板と、前記第1波長光および前記第2波長光の一部を受光する太陽電池とを含み、前記第1蛍光集光板および前記第2蛍光集光板は、互いに異なる任意の外形に成形されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、蛍光集光板の受光量の低下を抑えつつ、蛍光集光板を利用して従来にはない高い視覚的効果が得られる表示装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る表示装置を示す斜視図である。 図1に示される表示装置を示す正面図である。 (a)は図1に示される第1蛍光集光板を示す斜視図であり、(b)は図1に示される第2蛍光集光板を示す斜視図である。 図1に示される太陽電池内部構造の一例を示す模式図である。 図1に示される表示装置の使用例を示す概略図である。 (a)〜(c)は図1に示される太陽電池の変形例を説明するための断面図である。 本発明の実施形態2に係る表示装置を示す斜視図である。 図7に示される表示装置の使用例を示す概略図である。 図7に示される表示装置の別の使用例を示す概略図である。 本発明の実施形態3に係る表示装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態4に係る表示装置を示す正面図である。 図11に示される表示部の周端面を示す上面図である。 (a)は、第1蛍光集光板の厚み方向に対して傾斜した周端面の発光状態を示す上面図であり、(b)は、第1蛍光集光板の厚み方向に対して平行な周端面の発光状態を示す上面図である。 図13の(b)に示される表示部の周端面の変形例を示す上面図である。 蛍光集光型太陽電池の概略的な構成を示す斜視図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図6および図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(蛍光集光型太陽電池の概要)
まず、蛍光集光型太陽電池の概要について説明する。図15は、蛍光集光型太陽電池の概略的な構成を示す斜視図である。以下、図15に示す蛍光集光型太陽電池を、蛍光集光型太陽電池100と称する。
蛍光集光型太陽電池100は、蛍光集光板102および太陽電池アレイ(太陽電池)105を備えている。蛍光集光型太陽電池100は、光源190からの入射光L1を受光するように配置されている。
図15では、蛍光集光型太陽電池100が屋外に配置されている場合を例示している。このため、光源190は太陽であり、入射光L1は太陽光である。但し、蛍光集光型太陽電池100は屋内に配置されていてもよい。このため、光源は太陽のみに限定されず、室内の照明装置等であってもよい。
蛍光集光板102には、入射光L1によって励起される蛍光体が含まれている。この蛍光体は、励起光としての入射光L1を吸収し、入射光L1よりも長い波長を有する蛍光L2を発する。このため、蛍光集光板102は、入射光L1を受光して蛍光L2を発する波長変換部材として機能する。なお、蛍光体の材料は、蛍光集光型太陽電池100の仕様に応じて、公知のものが適宜用いられてよい。
蛍光集光板102は、横長の長方形状の4つの端面(側面)を有する。そして、蛍光集光板102の4つの端面には、太陽電池アレイ105が設けられている。但し、蛍光集光板102の端面の数は、必ずしも4つに限定されなくてもよい。
そして、蛍光集光板102は、太陽電池アレイ105に向けて、蛍光L2を導光するように構成されている。一例として、蛍光集光板102は、透明なアクリル板に蛍光体を分散させたものとして製作されてもよい。
太陽電池アレイ105は、蛍光集光板102によって導光された蛍光L2のエネルギーを電気エネルギーに変換する。すなわち、太陽電池アレイ105は、蛍光L2を受光し、発電を行う。太陽電池アレイ105は、複数の太陽電池セルを直列または並列に接続した回路を意味する。
蛍光集光型太陽電池100は、主に以下の(1)〜(4)の利点を有している。
(1)太陽電池アレイ105に代えて、蛍光集光板102によって入射光L1を受光することができる。このため、通常の太陽電池パネル(非集光型の太陽電池)に比べて、太陽電池の受光面の面積を低減することが可能となる。
また、上述の蛍光集光板102を除いては、レンズまたは反射鏡等の付加的な光学部材が設けられていないため、これらの付加的な光学部材が設けられた集光型太陽電池と比較しても、より薄型かつ軽量な太陽電池を実現することができる。
(2)蛍光集光板102によって入射光L1を吸収し、太陽電池アレイ105に蛍光L2を与えることができる。このため、入射光L1が蛍光集光板102の受光面に対してほぼ垂直に入射しない場合でも、太陽電池アレイ105による発電を効率的に行うことが可能となる。それゆえ、上述の付加的な光学部材が設けられた集光型太陽電池と比較しても、受光面に入射する光の入射角に対する発電量の依存性を低減することができる。
(3)蛍光集光板102の表面および裏面のいずれの面においても、入射光L1を受光することができる。
(4)それゆえ、蛍光集光板102の形状の自由度を向上させることが可能となる。例えば、球形の蛍光集光板102を実現することもできるし、湾曲した蛍光集光板102を実現することも可能である。また、太陽電池に対して穴あけ等の加工を施すことも可能である。いずれの場合であっても、太陽電池アレイ105は、蛍光集光板102によって導光された蛍光L2を受光できるように配置されていればよい。
本発明は、上述した利点(1)〜(4)に着目し、さらに蛍光集光型太陽電池に高い視覚的効果を付与することにより商品等を宣伝するポップ(POP,Point of Purchase)広告として利用可能な表示装置を提供するものである。
(表示装置1の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置1を示す斜視図であり、図2は、図1に示される表示装置1を示す正面図である。また、図3の(a)は第1蛍光集光板2を示す斜視図であり、図3の(b)は第2蛍光集光板3を示す斜視図である。
この表示装置1は、例えば商業施設内において、商品等を宣伝するポップ広告として利用される。また、表示装置1に備えられる太陽電池4が発電した電力は、表示装置1に接続されるビーコン発振器等に供給される等、電気機器の駆動に利用される。
図1〜図3に示すように、表示装置1は、第1蛍光集光板2、第2蛍光集光板3、および太陽電池4を備えている。
(第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3)
第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3は、受光した光を蛍光に変換して端面から出射する、板状の導光部材である。第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3は、受光した光の波長を変換して、太陽電池4における光電変換に有効な波長領域の蛍光を発する蛍光体を含有している。
本実施形態では、第1蛍光集光板2は、受光した光の波長を第1波長へ変換して、第1蛍光(第1波長光)を発する第1蛍光体(例えば、橙色蛍光体等)を含有している。また、第2蛍光集光板3は、受光した光の波長を第2波長へ変換して、第1蛍光とは異なる第2蛍光(第2波長光)を発する第2蛍光体(例えば、緑色蛍光体等)を含有している。このような第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3として、例えば、アクリル基板、ガラス基板、ポリカーボネート基板等の導光板に蛍光体(蛍光材料)を混入したもの、あるいは導光板に蛍光体を塗布したもの等が挙げられる。
第1蛍光集光板2は、太陽光または照明光等の光を取り入れる表面23および裏面24(以下、第1蛍光集光板2の表面23および裏面24を第1蛍光集光板2の受光面と称する場合がある。)と、表面23および裏面24に交差する複数の端面(側面)とを有している。また、第2蛍光集光板3は、太陽光または照明光等の光を取り入れる表面31および裏面32(以下、第2蛍光集光板3の表面31および裏面32を第2蛍光集光板3の受光面と称する場合がある。)と、表面31および裏面32に交差する複数の端面(側面)とを有している。
第1蛍光集光板2と第2蛍光集光板3とは、第1蛍光集光板2の裏面24と、第2蛍光集光板3の表面31とを対向させた状態で配置されている。換言すれば、第1蛍光集光板2と第2蛍光集光板3とは、それぞれの厚み方向が略一致するように、重なり合って配置されている。第1蛍光集光板2の裏面24と第2蛍光集光板3の表面31とは、公知の透光性接着剤等を用いて接着されていてもよい。
第1蛍光集光板2の表面23から入射した光には、その光の一部が第1蛍光集光板2を通過し、第2蛍光集光板3の表面31に入射し得る。また、第2蛍光集光板3の裏面32から入射した光は、その光の一部が第2蛍光集光板3を通過し、第1蛍光集光板2の裏面24に入射し得る。このため、第1蛍光集光板2は、裏面24からも光を取り入れることができる。
第1蛍光集光板2の受光面から入射した光は、第1蛍光集光板2に含有される第1蛍光体によって第1蛍光に波長変換される。第1蛍光集光板2の内部で導光した第1蛍光は、一部が第1蛍光集光板2の端面から外部へ出射され、残りの一部が太陽電池4に集光される。また、第2蛍光集光板3の受光面から入射した光は、第2蛍光集光板3に含有される第2蛍光体によって第2蛍光に波長変換される。第2蛍光集光板3の内部で導光した第2蛍光は、一部が第2蛍光集光板3の端面から外部へ出射され、残りの一部が太陽電池4に集光される。太陽電池4に集光された第1蛍光および第2蛍光は、太陽電池4における発電に利用される。
第1蛍光集光板2は、表示部21、および表示部21に一体的に結合されて表示部21を支持するベース部22を有している。
表示部21は、第1蛍光集光板2の一部が、所定の文字、図形または記号等の任意の外形(形状)に成形されたものである。本実施形態では、第1蛍光集光板2は、表示部21として、「S」,「A」,「L」,「E」の形状に成形された4つの文字を含む。「S」,「A」,「L」,「E」の4つの文字は、各文字の底部がベース部22に一体的に結合している。
表示部21の端面である周端面25は、表示部21を導光した第1蛍光の一部を出射させるようになっている。このため、表示部21の内部を導光した第1蛍光のうち、一部の第1蛍光は表示部21の周端面25から外部へ出射される。一方、表示部21の内部で導光された第1蛍光のうち、外部へ出射されなかった第1蛍光は、ベース部22の内部へ伝播する。
なお、表示部21は、ポップ広告の少なくとも一部として機能するようにその外形が成形されていればよく、必ずしも文字のみを表すように成形される必要はない。例えば、表示部21は、アニメキャラクタまたは動物等の各種の外形を有するように成形されていてもよい。
ベース部22は、表示部21を構成する各文字等を支持する土台として機能する。本実施形態では、ベース部22は、表示部21を構成する4つの文字の配置方向に長辺を有する矩形形状に、第1蛍光集光板2の一部が成形されたものである。
ベース部22は、端面として、表示部21を支持する上端面26、上端面26と略平行に対向する下端面27、上端面26および下端面27に約90°の角度をなして交差する2つの側端面28・29を含む。
上端面26は、その一部が表示部21と一体的に結合されることによって表示部21を支持している。表示部21の周端面25から第1蛍光集光板2の外部へ出射されなかった第1蛍光は、上端面26のうち表示部21と繋がった結合部分(すなわち、図中、破線で示す部分)からベース部22の内部へ伝播する。また、ベース部22における表面23および裏面24から入射した光は、ベース部22に含有される第1蛍光体によって第1蛍光に波長変換され、ベース部22の内部を伝播する。
下端面27および側端面28・29は、太陽電池4に接続されている。下端面27および側端面28・29は、ベース部22を伝播した第1蛍光を太陽電池4へ集光する。
第2蛍光集光板3は、任意の外形(形状)に成形された板状部材であり、表示部21の背景部分を構成する。本実施形態では、第2蛍光集光板3は、高さ方向(垂直方向)の長さが第1蛍光集光板2よりも大きく、幅方向(垂平方向)の長さが第1蛍光集光板2と一致する矩形形状に成形されている。
第2蛍光集光板3は、端面として、上端面33、上端面33と略平行に対向する下端面34、上端面33および下端面34に約90°の角度をなして交差する2つの側端面35・36を含む。下端面34、および側端面35・36の下側領域は、太陽電池4に接続されている。このため、第2蛍光集光板3の内部を導光した第2蛍光のうち、一部の第2蛍光は第2蛍光集光板3の上端面33、および側端面35・36の露出領域(すなわち、太陽電池4に接続されていない側端面35・36の上側領域)から第2蛍光が外部へ出射される。一方、第2蛍光集光板3の内部で導光された第2蛍光のうち、外部へ出射されなかった第2蛍光は、太陽電池4に集光される。
第1蛍光体および第2蛍光体に含有される蛍光体として、公知の蛍光体を使用可能であり、例えば、クマリン蛍光色素、サマリウム、テルビウム、ユウロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム等の希士類金属の塩酸塩または硫酸塩、モリブデン酸カルシウム、タングステン酸カルシウム等の遷移金属酸塩、ベンゼン、ナフタレン等の芳香族炭化水素、あるいはエオシン、フルオレセイン等のフタレイン系色素等が挙げられるが、これに限定されない。
第1蛍光体および第2蛍光体の種類を選択する際、発光する色が互いに異なる蛍光体が選択される。これにより、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3を異なる色で発光させることができるため、高い視覚的効果が得られる。
なお、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3における各蛍光体の含有量は、特に限定されないが、1.0重量%以下であることが好ましい。これにより、蛍光体による多重散乱を抑制し、効率のよい蛍光発光を実現することができる。
(太陽電池4)
太陽電池4は、第1蛍光集光板2によって集光された第1蛍光および第2蛍光集光板3によって集光された第2蛍光を受光して、電力に変換する。本実施形態では、一列に接続された複数の太陽電池4が、互いに重なり合って配置された第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3のそれぞれの端面の一部(下端面および測端面)に沿って配置される。
具体的には、太陽電池4は、互いに隣り合って配置される(すなわち、同一面上に配置される)、第1蛍光集光板2の下端面27と第2蛍光集光板3の下端面34とに跨って配置されている。同様に、太陽電池4は、互いに隣り合って配置される、第1蛍光集光板2の側端部28と第2蛍光集光板3の側端部35、並びに、第1蛍光集光板2の側端部29と第2蛍光集光板3の側端部36とに跨って配置される。このため、第1蛍光集光板2によって集光された第1蛍光および第2蛍光集光板3によって集光された第2蛍光は、各太陽電池4に受光される。
図4は太陽電池4の内部構造の一例を示す模式図である。図4に示されるように、太陽電池4は、光起電素子を有する複数の太陽電池セル41が直列接続された構成である。このため、太陽電池4に対する第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の配置位置に応じて、各太陽電池セル41が受光する第1蛍光と第2蛍光との割合が異なる。すなわち、第1蛍光集光板2側に配置される太陽電池セル41は相対的に第1蛍光を多く受光し、第2蛍光集光板3側に配置される太陽電池セル41は相対的に第2蛍光を多く受光する。
太陽電池4としては、公知の太陽電池を使用可能であり、例えば、アモルファスシリコン(a−Si)太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、または単結晶シリコン太陽電池、化合物太陽電池等が挙げられるが、これに限定されない。
また、太陽電池4は、公知の透光性接着剤等を用いて、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3に取り付けられていてもよい。
(表示装置1の作用)
上述のとおり、表示装置1では、第1蛍光集光板2に入射した光は、第1蛍光集光板2内で第1蛍光に変換され、その一部が表示部21の周端面25から外部へ出射する。このとき、周端面25が発光するため、表示部21の正面側から表示部21を観察した場合、「SALE」の各文字の外縁部分が第1蛍光の色(例えば橙色)で発光して観察される。
また、第2蛍光集光板3に入射した光は、第2蛍光集光板3内で第2蛍光に変換され、その一部が第2蛍光集光板3の上端面33および側端面35・36の露出領域から外部へ出射する。このとき、上端面33および側端面35・36の露出部分が発光するため、表示部21の正面側から第2蛍光集光板3を観察した場合、第2蛍光集光板3の外縁部分が第2蛍光の色(例えば緑色)で発光して観察される。
このように、表示装置1では、互いに異なる任意の形状に成形された第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3を組み合わせて、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の外縁部分を互いに異なる色で発光させることができる。このため、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3を利用して従来にはない高い視覚的効果を得ることができる。また、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の発光に利用されなかった第1蛍光および第2蛍光は、太陽電池4で受光され、発電に利用される。
ところで、複数の太陽電池セル41が直列接続された太陽電池4では、各太陽電池セル41間に受光量のばらつきが生じた場合、一部の太陽電池セル41の発電量が低下して、その部分が抵抗となる。このため、太陽電池4から取り出せる発電量が小さくなり、大幅な電力損失が生じる。
このような電力損失を抑制するために、各太陽電池セル41が受光する第1蛍光の光量と第2蛍光の光量とは、互いに等しくなっていることが好ましい。すなわち、各太陽電池4が受光する、単位面積当たりの第1蛍光の光量(照度)と、単位面積当たりの第2蛍光の光量(照度)とは、互いに等しくなっていることが好ましい。
ここで、蛍光体は種類によって発光効率(波長変換効率)が異なっている。このため、表示装置1では、各太陽電池4が受光する単位面積当たりの第1蛍光の光量と第2蛍光の光量とが等しくなるように、第1蛍光体および第2蛍光体の発光効率の違いに応じて、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の寸法をそれぞれ設定している。
例えば、橙色蛍光体の発光効率と緑色蛍光体の発光効率との比は、1:0.6である。このため、第1蛍光体として橙色蛍光体を使用し、第2蛍光体として緑色蛍光体を使用した場合、第1蛍光集光板2の受光面の面積(すなわち、第1蛍光集光板2を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積)と第2蛍光集光板3の受光面の面積(すなわち、第2蛍光集光板3を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積)との比が0.6:1になるように設定する。
このように、第1蛍光体の発光効率が第2蛍光体の発光効率よりも高い場合、第1蛍光集光板2の受光面の面積を、第2蛍光集光板3の受光面の面積よりも小さくする。これにより、太陽電池4が受光する単位面積当たりの第1蛍光の光量と第2蛍光の光量との均等化を図ることができる。したがって、各太陽電池セル41間に受光量のばらつきを抑え、太陽電池4から取り出せる発電量の低下を抑制することができる。
また、蛍光体は種類によって紫外線による経時劣化の進行速度が異なっている。表1は、蛍光体の種類と紫外線による経時劣化の進行速度との関係を例示した表である。
Figure 0006647989
表1では、紫外線暴露前の各蛍光体の蛍光強度に対する、紫外線暴露後の各蛍光体の蛍光強度の割合(%)を示している。表1に示すように、赤色蛍光体、緑色蛍光体、橙色蛍光体、紫色蛍光体のうち、紫外線暴露後の蛍光強度の低下量は、赤色蛍光体、緑色蛍光体、橙色蛍光体、紫色蛍光体の順番にしたがって大きくなる。すなわち、紫外線による経時劣化の進行速度は、赤色蛍光体、緑色蛍光体、橙色蛍光体、紫色蛍光体の順番にしたがって高くなる。
このため、例えば、第1蛍光体として橙色蛍光体を使用し、第2蛍光体として橙色蛍光体よりも紫外線による経時劣化の進行速度が低い緑色蛍光体を使用した場合、本実施形態のように、第1蛍光集光板2の受光面の面積を第2蛍光集光板3の受光面の面積よりも小さくすることが好ましい。これにより、例えば外光が当たる側に第2蛍光集光板3が位置するように表示装置1を設置することで、第1蛍光集光板2に紫外線が直接照射されることを防ぎ、第1蛍光体への紫外線の照射量を低下させることができる。したがって、紫外線による経時劣化の進行速度が相対的に高い紫色蛍光体や橙色蛍光体等を第1蛍光体として好適に使用することが可能となる。
なお、表示装置1に使用する蛍光集光板の数は2つに限られず、3つ以上であってもよう。この場合、各蛍光集光板に異なる色の蛍光体を含有させることが好ましい。これにより、各蛍光集光板に異なる色で発光させることができるので、より高い視覚的効果が得られる。
(表示装置1の使用例)
図5は、表示装置1の使用例を示す概略図である。図5に示すように、表示装置1は、商業施設内において、商品Gを宣伝するポップ広告等に使用される。表示装置1は、商品Gに関する関連情報を無線で外部機器に送信するビーコン発振器(図示省略)等の電子機器に接続されており、ビーコン発振器は、太陽電池4が発電した電力により動作する。このため、表示装置1によってビーコン発振器へ電力を供給することができるため、表示装置1およびビーコン発振器を電源の近くに配置する必要がなく、配置場所の自由度が向上する。
ビーコン発振器は、商品Gに関連する情報や店舗情報等を含む関連情報を、無線により携帯端末(外部機器)1000に送信する。関連情報は、例えば、商品Gの割引サービスを受けるための電子クーポンであってもよいし、当該電子クーポンをダウンロード可能なウェブサイトへログインするためのIDデータであってもよい。なお、表示装置1は、顧客への関連情報の提供に先立ち、当該関連情報を、商業施設内のPC等からあらかじめ取得してもよい。
(表示装置1の効果)
このように、本実施形態に表示装置1は、受光した光の波長を変換して第1蛍光を発する第1蛍光体を含有し、導光した第1蛍光を端面から出射する第1蛍光集光板2と、受光した光の波長を変換して第2蛍光を発する第2蛍光体を含有し、導光した第2蛍光を端面から出射する第2蛍光集光板3と、第1蛍光および第2蛍光が集光される複数の太陽電池セル41を有する太陽電池4とを含み、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3は、互いに異なる任意の外形に成形されている。
表示装置1では、互いに異なる任意の形状に成形された第1蛍光集光板2と第2蛍光集光板3とを組み合わせることにより、例えば文字、図形または記号等の各種情報を表示することができる。
また、第1蛍光集光板2が導光した第1蛍光を端面から外部へ出射させ、第2蛍光集光板3が導光した第2蛍光を端面から外部へ出射させることにより、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の端部を互いに異なる色で発光させることができる。このため、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3を利用して従来にはない高い視覚的効果を得ることができる。
さらに、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3自体が任意の形状に成形されるため、文字、図形または記号等を表示するフィルム等を第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3に別途貼り付ける必要性がない。このため、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3へ入射する光が遮られないので、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の受光量の低下を抑えつつ、受光した光を第1波長光および第2波長光に変換して、太陽電池4へ供給することができる。
したがって、本実施形態によれば、蛍光集光板の受光量の低下を抑えつつ、蛍光集光板を利用して従来にはない高い視覚的効果が得られる表示装置1を実現することができる。
(変形例)
図6の(a)〜(c)は、太陽電池4の変形例を説明するための断面図である。図6の(a)〜(c)は、第1蛍光集光板2の側端面28・29および第2蛍光集光板3の側端面35・36と平行な面で切断した場合の表示装置1の断面を示している。
図6の(a)〜(c)に示すように、太陽電池4の受光面の幅(すなわち、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の厚み方向の幅)W1は、第1蛍光集光板2および第2蛍光集光板3の厚みの合計である厚み幅W2と同一またはそれ未満であることが好ましい。
図6の(a)および(b)に示すように、太陽電池4の受光面の幅W1が厚み幅W2未満であってもよい。例えば、太陽電池4の受光面の幅W1が厚み幅W2よりも大きい場合(W1>W2)、太陽電池4の受光面の一部が第1蛍光集光板2・第2蛍光集光板3からはみ出してしまう。はみ出した受光面には第1蛍光・第2蛍光が集光されないため、各太陽電池セル41間に受光量のばらつきが生じ、太陽電池4の発電効率の低下を招く。一方、太陽電池4の受光面の幅W1が厚み幅W2未満(W1<W2)の場合、太陽電池4の受光面全体で第1蛍光・第2蛍光を受光することができる。このため、W1>W2の場合のような太陽電池4の発電効率の低下を抑制することができる。
また、図6の(c)に示すように、太陽電池4の受光面の幅W1が厚み幅W2と同一であってもよい。太陽電池4の受光面の幅W1が厚み幅W2と同一(W1=W2)の場合、第1蛍光集光板2によって集光される第1蛍光と、第2蛍光集光板3によって集光される第2蛍光とを効率よく太陽電池4によって受光することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(表示装置1Aの構成)
図7は、本発明の実施形態2に係る表示装置1Aを示す斜視図である。本実施形態に係る表示装置1Aは、第1集光蛍光板および第2集光蛍光板の外形が上記実施形態で説明した表示装置1とは異なっている。
図7に示すように、表示装置1Aは、第1蛍光集光板2A、第2蛍光集光板3A、および太陽電池4を備えている。表示装置1Aは、施設の窓際に配置し、施設外への広告を行うことを目的としている。つまり、表示装置1Aは、商業施設の窓越しに店や商品等を宣伝する広告として用いられる。太陽電池4が発電した電力は、表示装置1Aに接続されるビーコン発振器等に供給される。
第1蛍光集光板2Aは、表示部21Aおよびベース部22を備えている。
第1蛍光を発する第1蛍光体(例えば、橙色蛍光体等)を含有し、町の景観(住宅やビル、樹木等)を表示するように表示部21Aの外形が成形されている。また、第2蛍光集光板3Aは、第2蛍光を発する第2蛍光体(例えば、緑色蛍光体等)を含有し、背景の山を表示するように外形が成形されている。
(表示装置1Aの使用例1)
図8は、表示装置1Aの使用例を示す概略図である。図8に示すように、ビーコン発振器は、店舗の紹介やおすすめの商品に関する関連情報を携帯端末1000に発信する。これにより、店の前を通りかかった人Cは、発信された関連情報を携帯端末1000等で受け取ることができる。
(表示装置1Aの使用例2)
図9は、表示装置1Aの別の使用例を示す概略図である。使用例1では、太陽電池4が発電した電力によりビーコン発振器を動作させていたが、太陽電池4が発電した電力により動作させることができる電子機器はビーコン発振器に限らない。
図9に示すように、表示装置1Aには、鉄道模型50が設けられている。鉄道模型50は、電車51と線路52とから構成されている。太陽電池4が発電した電力は、電車51の動作に利用される。
このように、表示装置1Aに接続される電子機器や電気機器は、太陽電池4が発電した電力により駆動可能であれば特に限定されない。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本発明の実施形態3に係る表示装置1Bを示す斜視図である。本実施形態に係る表示装置1Bは、表示装置1と比べて、第2蛍光集光板3を、反射層6を備える第2蛍光集光板3Aに変更している点が異なっている。
第2蛍光集光板3Aは、反射層6、表面31A、上端面33A(第1端面)、および側端面35A・36A(第1端面)を備えている。
反射層6は、第2蛍光集光板3Aの上端面33Aおよび側端面35A・36Aから出射される第2蛍光を、第2蛍光集光板3A内へ反射する反射部材である。本実施形態では、反射層6は、上端面33および側端面35・36の露出領域(すなわち、太陽電池4が配置されていない領域。)に部分的に設けられている。これにより、第2蛍光集光板3Aから外部へ出射される第2蛍光の光量が減少する。このため、第2蛍光集光板3Aに接続された太陽電池4が受光する第2蛍光の光量を増加させることができる。したがって、第2蛍光集光板3Aの受光面のサイズを小さくしても、太陽電池4が受光する第1蛍光の光量と第2蛍光の光量とが互いに等しくなるようにすることができる。これにより、表示装置1Bでは、表示装置1と比べて、第2蛍光集光板3Aの受光面のサイズを小さくしつつ、太陽電池4における各太陽電池セル41の受光量の均等化を図ることができる。
反射層6としては、金属薄膜(アルミ、銀、チタン、クロム等)、反射インク(反射塗料等)等が挙げられる。反射層6として金属反射層を第2蛍光集光板3Aの上端面33Aおよび側端面35A・36Aに部分的に設けた場合、外部から観察したときに、上端面33Aおよび側端面35A・36Aに外光反射がメタリック反射して観察される。このため、第2蛍光集光板3Aの意匠性を向上させることができる。
また、反射層6は、所定の波長領域の光を選択的に反射する誘電体多層膜(積層フィルム、積層蒸着膜等)であってもよい。反射層6として誘電体多層膜を第2蛍光集光板3Aの上端面33Aおよび側端面35A・36Aに設けた場合、外部から観察したときに、第2蛍光集光板3Aの上端面33Aおよび側端面35A・36Aを任意の色に発光させることが可能となる。このため、第2蛍光集光板3Aの意匠性を向上させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図11〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本発明の実施形態4に係る表示装置1Cを示す正面図である。図11に示すように、表示装置1Cは、第1蛍光集光板2B、第2蛍光集光板3、および太陽電池4を備えている。表示装置1Cの第1蛍光集光板2Bは、第1蛍光集光板2Bの厚み方向に対して傾斜した周端面25aを含んでいる。
図12は、図11に示される表示部21Bの周端面25aを示す上面図である。図12に示すように、表示部21Bの周端面25aは、第1蛍光集光板2Bの厚み方向に対して斜めにカットされている。具体的には、第1蛍光集光板2Bの表面23に略平行な平面で第1蛍光集光板2Bを切断したときの断面積が、表面23から裏面24に向かって徐々に大きくなるように、周端面25aが傾斜している。
図13の(a)は、第1蛍光集光板2Bの厚み方向に対して傾斜した周端面25aの発光状態を示す上面図であり、図13の(b)は、第1蛍光集光板2の厚み方向に対して平行な周端面25の発光状態を示す上面図である。
図13の(a)および(b)に示すように、第1蛍光集光板2Bの厚み方向に対して傾斜した周端面25aは、第1蛍光集光板2の厚み方向に対して平行な周端面25に比べて表面積が相対的に大きくなる。このため、周端面25aからより多くの第1蛍光が第1蛍光集光板2Bの外部へ出射される。また、第1蛍光集光板2Bの表面23側に位置する観察者H側へ周端面25aが傾斜しているため、観察者H側へ向けて出射される光量が増加する。
したがって、観察者Hが第1蛍光集光板2Bの表面23から表示部21Bを観察した場合、「SALE」の各文字の外縁郭部分がより目立って観察者Hに観察されるため、表示部21Bの視覚的効果を高めることができる。
このように、表示装置1Cでは、第1蛍光集光板2Bの表示部21Bの周端面25aが第1蛍光集光板2Bの厚み方向に対して傾斜しているため、より多くの第1蛍光が表示部21Bの周端面25aから第1蛍光集光板2Bの外部へ出射される。したがって、表示装置1Cでは、第1蛍光集光板2Bの表示部21Bの外縁部分がより目立って観察されるため、視覚的効果を高めることができる。なお、第1蛍光集光板2Bの周端面25aと同様に、第2蛍光集光板3の上端面33および側端面35・36の露出領域(すなわち、太陽電池4が配置されていない領域)が、第2蛍光集光板3の厚み方向に対して傾斜していてもよい。これにより、表示部21Bの視覚的効果をさらに高めることができる。
(変形例)
図14は、図13の(b)に示される表示部21の周端面25の変形例を示す上面図である。図14に示すように、表示部21Cの周端面25bには、その表面が荒らされることによって微小な凹凸が形成されていてもよい。
微小な凹凸が形成された周端面25bは、平坦な周端面25に比べて表面積が相対的に大きくなる。このため、周端面25bから、より多くの第1蛍光が表示部21Cの周端面25bから外部へ出射される。また、微小な凹凸を形成することにより、広い角度範囲で周端面25bから第1蛍光が出射するため、観察者H側へ向けて効率的に第1蛍光を出射することができる。
したがって、表示部21Cの外縁部分がより目立って観察されるため、表示部21Cの視覚的効果を高めることができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、受光した光の波長を変換して第1波長光を発する第1蛍光体を含有し、導光した前記第1波長光を端面から出射する第1蛍光集光板と、受光した光の波長を変換して第2波長光を発する第2蛍光体を含有し、導光した前記第2波長光を端面から出射する第2蛍光集光板と、前記第1波長光および前記第2波長光の一部を受光する太陽電池とを含み、前記第1蛍光集光板および前記第2蛍光集光板は、互いに異なる任意の外形に成形されていることを特徴としている。
上記の構成では、互いに異なる任意の形状に成形された第1蛍光集光板と第2蛍光集光板とを組み合わせることにより、例えば文字、図形または記号等の各種情報を表示することができる。
また、上記の構成では、第1蛍光集光板が導光した第1波長光を端面から外部へ出射させ、第2蛍光集光板が導光した第2波長光を端面から外部へ出射させることにより、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板の端面を互いに異なる色で発光させることができる。このため、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板を利用して従来にはない高い視覚的効果を得ることができる。
さらに、上記の構成では、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板自体が任意の形状に成形されるため、文字、図形または記号等を表示するフィルム等を第1蛍光集光板および第2蛍光集光板に別途貼り付ける必要性がない。このため、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板へ入射する光が遮られないので、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板の受光量の低下を抑えつつ、受光した光を第1波長光および第2波長光に変換して、太陽電池へ供給することができる。
したがって、上記の構成によれば、蛍光集光板の受光量の低下を抑えつつ、蛍光集光板を利用して従来にはない高い視覚的効果が得られる表示装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る表示装置は、上記態様1において、前記太陽電池が受光する前記第1波長光の単位面積当たりの光量と前記太陽電池が受光する前記第2波長光の単位面積当たりの光量とが等しくなるように、前記第1蛍光集光板および前記第2蛍光集光板の寸法がそれぞれ設定されてもよい。
太陽電池に受光面において受光量のばらつきが生じた場合、太陽電池から取り出せる発電量が小さくなり、大幅な電力損失が生じる。上記の構成では、太陽電池に受光される第1波長光の単位面積当たりの光量と太陽電池に集光される第2波長光の単位面積当たりの光量とが等しくなるように、第1蛍光集光板および第2蛍光集光板の寸法がそれぞれ設定されている。このため、太陽電池に受光量のばらつきが生じることを抑えることができる。
したがって、上記の構成によれば、太陽電池から取り出せる発電量の低下を抑制することができる。
本発明の態様3に係る表示装置は、上記態様2において、前記第1蛍光体および前記第2蛍光体の発光効率の違いに応じて、前記第1蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積と、前記第2蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積とがそれぞれ設定されていてもよい。
蛍光体は種類によって発光効率(波長変換効率)が異なっている。このため、上記の構成では、第1蛍光体および第2蛍光体の発光効率の違いに応じて、第1蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積(主たる受光面の面積)と、前記第2蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積(主たる受光面の面積)とをそれぞれ設定している。これにより、第1蛍光集光板の受光量および第2蛍光集光板の受光量をそれぞれ変更することが可能となるため、第1蛍光集光板における第1波長光の発生量と第2蛍光集光板における第2波長光の発生量とをそれぞれ調整することができる。
したがって、上記の構成によれば、太陽電池に受光される第1波長光の単位面積当たりの光量と太陽電池に集光される第2波長光の単位面積当たりの光量とを等しくして、太陽電池に受光量のばらつきが生じることを抑えることができる。
本発明の態様4に係る表示装置は、上記態様3において、前記第1蛍光体の発光効率が、前記第2蛍光体の発光効率よりも高い場合、前記第1蛍光集光板の前記投影領域の面積は、前記第2蛍光集光板の前記投影領域の面積よりも小さくてもよい。
上記の構成では、第1蛍光体の発光効率が第2蛍光体の発光効率よりも高い場合、第1蛍光集光板の投影領域の面積を、第2蛍光集光板の投影領域の面積よりも小さくすることにより、第1蛍光集光板における第1波長光の発生量と、第2蛍光集光板における第2波長光の発生量とを近づけることが可能となる。
したがって、上記の構成によれば、太陽電池に受光される第1波長光の単位面積当たりの光量と太陽電池に集光される第2波長光の単位面積当たりの光量とを等しくして、太陽電池に受光量のばらつきが生じることを抑えることができる。
本発明の態様5に係る表示装置は、上記態様4において、前記第1蛍光体の紫外線による経時劣化の進行速度が、前記第2蛍光体の紫外線による経時劣化の進行速度よりも高くてもよい。
上記の構成では、例えば、外光が当たる側に、第1蛍光集光板よりも投影領域の面積が大きい第2蛍光集光板が位置するように表示装置を設置することで、第1蛍光集光板に紫外線が直接照射されることを防ぎ、第1蛍光体の紫外線の受光量を低下させることができる。
したがって、上記の構成によれば、紫外線による経時劣化の進行速度が高い蛍光体を第1蛍光体として好適に使用することが可能となる。
本発明の態様6に係る表示装置は、上記態様2から5のいずれかにおいて、前記第1蛍光集光板の端面および前記第2蛍光集光板の端面の少なくとも一方に、反射部材が配置されてもよい。
上記の構成では、例えば、第2蛍光集光板の端面に反射部材を配置した場合、当該端面から外部へ出射される第2蛍光の光量が減少するため、太陽電池が受光する第2波長光の単位面積当たりの光量を調整することが可能となる。このように、反射部材によって、太陽電池が受光する第1波長光および第2波長光の少なくとも一方の単位面積当たりの光量を調整することが可能となる。
したがって、上記の構成によれば、蛍光集光板の受光面のサイズを小さくしつつ、太陽電池に受光量のばらつきが生じることを抑えることができる。
本発明の態様7に係る表示装置は、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記太陽電池に電子機器が接続されており、前記電子機器は、前記第1波長光および前記第2波長光を受光することによって前記太陽電池が発電した電力により動作してもよい。
上記の構成によれば、表示装置によって電子機器へ電力を供給することができるため、表示装置および電子機器を電源の近くに配置する必要がなく、配置場所の自由度が向上する。
本発明の態様8に係る表示装置は、上記態様7において、前記表示装置は、前記第1蛍光集光板と第2蛍光集光板とを組み合わせることにより所定の情報を表示するものであり、前記電子機器は、前記所定の情報に関連した関連情報を無線で外部機器に送信してもよい。
上記の構成によれば、関連情報として、例えば商品情報または店舗情報等を携帯端末等の外部機器へ発信することにより、店舗内の人や店舗の前の通りかかった人等に関連情報を提供することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1,1A,1B,1C,1D 表示装置
2,2A,2B 第1蛍光集光板
3,3A 第2蛍光集光板
4 太陽電池
6 反射層
21,21A,21B,21C 表示部
22 ベース部
23,31,31A 表面
24,32 裏面
25,25b 周端面
25a 周端面(第2端面)
26,33 上端面
33A 上端面(第1端面)
27,34 下端面
28,29,35,36 側端面
35A,36A 側端面(第1端面)
41 太陽電池セル
50 鉄道模型
51 電車
52 線路
100 蛍光集光型太陽電池
102 蛍光集光板
105 太陽電池アレイ
190 光源
1000 携帯端末
C 人
G 商品
H 観察者
L1 入射光
L2 蛍光

Claims (8)

  1. 受光した光の波長を変換して第1波長光を発する第1蛍光体を含有し、導光した前記第1波長光を端面から出射する第1蛍光集光板と、
    受光した光の波長を変換して第2波長光を発する第2蛍光体を含有し、導光した前記第2波長光を端面から出射する第2蛍光集光板と、
    前記第1波長光および前記第2波長光の一部を受光する太陽電池とを含み、
    前記第1蛍光集光板および前記第2蛍光集光板は、互いに異なる任意の外形に成形されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記太陽電池が受光する前記第1波長光の単位面積当たりの光量と前記太陽電池が受光する前記第2波長光の単位面積当たりの光量とが等しくなるように、前記第1蛍光集光板および前記第2蛍光集光板の寸法がそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1蛍光体および前記第2蛍光体の発光効率の違いに応じて、前記第1蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積と、前記第2蛍光集光板を厚み方向に投影した場合の投影領域の面積とがそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記第1蛍光体の発光効率が、前記第2蛍光体の発光効率よりも高い場合、
    前記第1蛍光集光板の前記投影領域の面積は、前記第2蛍光集光板の前記投影領域の面積よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第1蛍光体の紫外線による経時劣化の進行速度が、前記第2蛍光体の紫外線による経時劣化の進行速度よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第1蛍光集光板の端面および前記第2蛍光集光板の端面の少なくとも一方に、反射部材が配置されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記太陽電池に電子機器が接続されており、
    前記電子機器は、前記第1波長光および前記第2波長光を受光することによって前記太陽電池が発電した電力により動作することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記表示装置は、前記第1蛍光集光板と第2蛍光集光板とを組み合わせることにより所定の情報を表示するものであり、
    前記電子機器は、前記所定の情報に関連した関連情報を無線で外部機器に送信することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
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